JP2017102089A - 位置検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アブソリュート値を正確に取得できる位置検出装置を提供する。
【解決手段】磁気スケールのアブソリュートトラック23は、アブソリュートパターンを有する第1トラック24と、アブソリュートパターンと反対に配列された着磁パターンを有する第2トラック25を備える。アブソリュート値出力部は、第1トラック24のアブソリュートパターンを読み取って第1信号E1を出力する第1信号出力部41と、第2トラック25の着磁パターンを読み取って第2信号E2を出力する第2信号出力部42と、を備え、第1信号および第2信号の差動信号に基づいてアブソリュート値を出力する。
【選択図】図5

Description

本発明は、磁気スケールと、磁気スケールの相対移動を検出する磁気センサ装置を有する位置検出装置に関する。より詳しくは、磁気センサ装置からアブソリュート値を出力する位置検出装置に関する。
アブソリュート値を出力する位置検出装置は、特許文献1に記載されている。特許文献1の位置検出装置では、磁気スケールは、所定のピッチでインクリメンタルパターンが形成されたインクリメンタルトラックと、インクリメンタルパターンと対応するピッチでアブソリュートパターンが形成されたアブソリュートトラックを備える。磁気センサ装置は、インクリメンタルトラックを読み取ってインクリメンタル信号を出力するインクリメンタル信号出力部と、アブソリュートトラックを読み取ってアブソリュート値を出力するアブソリュート値出力部を備える。
アブソリュートパターンは着磁領域と無着磁領域を一定ピッチの非繰り返しパターンで配列したものである。アブソリュート値出力部は感磁方向を相対移動方向に向けた複数の磁気抵抗素子を備える。複数の磁気抵抗素子は、非繰り返しパターンと同一のピッチで相対移動方向に配列されており、磁気スケールと磁気センサが相対移動する際に複数の領域の磁界を検出する。アブソリュート値出力部は、各磁気抵抗素子から出力される信号が所定の閾値以上の領域の論理値を1、所定の閾値を超えない領域を論理値の0とする複数ビットのM系列の不規則循環乱数コードを出力する。位置検出装置は、インクリメンタル信号の位相およびアブソリュート値に基づいて磁気スケールまたは磁気センサ装置の絶対位置を取得する。特許文献1では、アブソリュート値の1に相当する部分と0に相当する部分の境界付近の出力を正確に得るために、着磁領域の着磁長さを所定のピッチよりも短くしている。
特開2007−33245号公報
M系列の不規則循環乱数コードを得るために、着磁領域の着磁長さを所定のピッチと一致させた場合には、着磁領域の境界付近の磁束分布は、図9(a)に示すものとなる。すなわち、アブソリュートトラック23では、磁気スケールと磁気センサ装置の相対移動方向Xにおいて、着磁領域R1の両端部分に着磁領域R1からオーバーシュートして戻る磁界Fが発生する。
ここで、磁気センサ装置3の磁気抵抗素子45は、このオーバーシュートした磁界Fも検出する。従って、複数の磁気抵抗素子45が検出する磁界Fの検出信号E1は、図9(b)に示すものとなる。すなわち、アブソリュートトラック23において着磁領域R1の隣に無着磁領域R0が位置する部分では、無着磁領域R0における着磁領域R1に近い部位で磁界Fが検出される。よって、閾値Lを適切に設定しなければ、無着磁領域R0においても検出信号E1が閾値Lを超える場合が発生してしまい、論理値を正確に取得できなくなるという問題がある。
以上の点に鑑みて、本発明の課題は、アブソリュート値を正確に取得できる位置検出装
置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の位置検出装置は、着磁領域と無着磁領域とが一定のピッチで配列されたアブソリュートパターンを有するアブソリュートトラックを備える磁気スケールと、相対移動する前記磁気スケールの前記アブソリュートトラックを読み取ってアブソリュート値を出力するアブソリュート値出力部と、を有し、前記アブソリュートトラックは、前記アブソリュートパターンを有する第1トラックと、前記第1トラックと並列に相対移動方向に延びる第2トラックと、を備え、前記第2トラックは、着磁領域および無着磁領域が前記ピッチで前記アブソリュートパターンと反対に配列された着磁パターンを備えることを特徴とする。
本発明において、前記アブソリュート値出力部は、前記第1トラックの前記アブソリュートパターンを読み取って第1信号を出力する第1信号出力部と、前記第2トラックの前記着磁パターンを読み取って第2信号を出力する第2信号出力部と、を備え、前記第1信号および前記第2信号の差動信号に基づいてアブソリュート値を出力するものとすることができる。
本発明によれば、アブソリュートトラックとして、アブソリュートパターンを備える第1トラックと、アブソリュートパターンと論理値が反対となる着磁パターンを備える第2トラックを備える。ここで、第1信号出力部により第1トラックを読み取った場合には、着磁領域と無着磁領域とが隣接する部分で、無着磁領域における着磁領域に近い部分で磁界が検出される。従って、第1信号出力部からは、無着磁領域においても信号が出力されることになる。この一方、第1信号出力部が第1トラックの無着磁領域を読み取っているときには、第2信号出力部は第2トラックの着磁領域を読み取っているので、第2信号出力部からは、第1信号よりも大きな第2信号が出力される。従って、第1信号出力部から出力される第1信号と第2信号出力部から出力される第2信号の差動信号では、アブソリュートパターンにおいて無着磁領域となっている部分において、無着磁領域における着磁領域に近い部分で発生している磁界の影響を除去できる。これにより、差動信号として、着磁領域と無着磁領域との境界部分で波形が反転することのない波形を得ることができるので、閾値を利用して、アブソリュート値を正確に取得できる。
本発明において、第1信号と第2信号の差動信号を得るためには、前記第1信号出力部は、前記アブソリュートパターンを検出する第1磁気検出素子を備え、前記第2信号出力部は、前記着磁パターンを検出する第2磁気検出素子を備え、前記アブソリュート値出力部は、電圧入力端子とグランド端子との間に前記第1磁気検出素子と前記第2磁気検出素子とを直列に接続したブリッジ回路を備え、前記差動信号は、前記第1磁気検出素子と前記第2磁気検出素子との間から出力される中点電圧であるものとすることができる。
この場合において、前記アブソリュート値出力部は、前記第1磁気検出素子と前記第2磁気検出素子との間の中点電位を閾値として前記アブソリュート値を出力することが望ましい。ブリッジ回路の中点から出力される中点電圧を、中点電位を閾値として符号化すれば、その符号長は、着磁領域と無着磁領域の配列のピッチと同一となり、一定となる。従って、アブソリュート値出力部から出力されるアブソリュート値とインクリメンタル信号の周期がずれることがない。
本発明において、前記第1トラックにおいて、前記相対移動方向で隣り合う着磁領域は互いに同一の極を対向させており、前記第2トラックにおいて、前記相対移動方向で隣り合う着磁領域は、互いに同一の極を対向させていることが望ましい。このようにすれば、第1トラックで隣り合う着磁領域の間に自己減磁が働く。また、第2トラックで隣り合う
着磁領域の間に自己減磁が働く。従って、各トラックの着磁領域と無着磁領域とが隣接する部分において、着磁領域の磁界のオーバーシュートに起因して無着磁領域における着磁領域に近い部分で磁界が検出される場合でも、自己減磁が働いていない場合と比較して、その磁界に起因する信号の出力が小さくなる。
本発明において、前記アブソリュートトラックにおいて、前記相対移動方向で隣り合う着磁領域は、互いに同一の極を対向させているものとすることができる。このようにすれば、アブソリュートトラックで隣り合う着磁領域の間に自己減磁が働く。すなわち、第1トラックの着磁領域と第2トラックの着磁領域が相対移動方向で隣り合うときに、第1トラックの着磁領域と第2トラックの着磁領域の間に自己減磁が働く。従って、各トラックの着磁領域と無着磁領域とが隣接する部分において、着磁領域の磁界のオーバーシュートに起因して無着磁領域における着磁領域に近い部分で磁界が検出される場合でも、自己減磁が働いていない場合と比較して、その磁界に起因する信号の出力が小さくなる。
この場合において、前記磁気スケールにおいて前記第1トラックと前記第2トラックとは前記相対移動方向と直交する方向で隙間なく設けられているものとすることができる。すなわち、アブソリュートトラックにおいて、相対移動方向で隣り合う着磁領域が互いに同一の極を対向させている場合には、第1トラックの着磁領域と第2トラックの着磁領域との間で自己減磁が働くので、第1トラックと前記第2トラックとを隙間なく設けることにより、着磁領域の磁界のオーバーシュートに起因して無着磁領域における着磁領域に近い部分で磁界が検出されることを積極的に抑制できる。これにより、磁気スケールを相対移動方向と直交する方向で小型化することができる。
本発明において、前記磁気スケールは、前記相対移動方向と直交する方向において、前記第1トラックと前記第2トラックとの間に隙間を備えるものとすることができる。このようにすれば、第1トラックのアブソリュートパターンが形成する磁界が、第2トラックの着磁パターンにより形成される磁界の影響を受けることを低減できる。従って、第1トラックを読み取って第1信号を出力する第1信号出力部が第2トラックの磁界から影響を受けることを低減できる。また、第2トラックを読み取って第2信号を出力する第2信号出力部が第1トラックの磁界から影響を受けることを低減できる
本発明において、前記アブソリュートトラックは、前記第1トラックを間に挟んで前記第2トラックとは反対側に当該第1トラックに沿って相対移動方向に延びる第3トラック、を備え、前記3トラックは、前記着磁パターンを備え、前記アブソリュート値出力部は、前記第1トラックの前記アブソリュートパターンを読み取って第1信号を出力する第1信号出力部と、前記第2トラックの前記着磁パターンを読み取って第2信号を出力する第2信号出力部と、前記第1信号および前記第2信号の差動である第1差動信号を出力する第1差動信号出力部と、前記第1トラックの前記アブソリュートパターンを読み取って第3信号を出力する第3信号出力部と、前記第3トラックの前記着磁パターンを読み取って第4信号を出力する第4信号出力部と、前記第3信号および前記第4信号の差動である第2差動信号を出力する第2差動信号出力部と、を備え、前記第1差動信号と前記第2差動信号に基づいてアブソリュート値を出力するものとすることができる。このようにすれば、磁気スケールに対する磁気センサの姿勢が所定の姿勢から傾いている場合でも、アブソリュート値を正確に取得することが容易となる。
本発明において、前記アブソリュートトラックとして、第1アブソリュートトラックと、前記第1アブソリュートトラックに沿って相対移動方向に延びる第2アブソリュートトラックと、を備え、前記アブソリュート値出力部は、前記第1アブソリュートトラックにおける前記第1トラックの前記アブソリュートパターンを読み取って第1信号を出力する第1信号出力部と、前記第1アブソリュートトラックにおける前記第2トラックの前記着
磁パターンを読み取って第2信号を出力する第2信号出力部と、前記第1信号および前記第2信号の差動である第1差動信号を出力する第1差動信号出力部と、前記第2アブソリュートトラックにおける前記第1トラックの前記アブソリュートパターンを読み取って第3信号を出力する第3信号出力部と、前記第2アブソリュートトラックにおける前記第2トラックの前記着磁パターンを読み取って第4信号を出力する第4信号出力部と、前記第3信号および前記第4信号の差動である第2差動信号を出力する第2差動信号出力部と、を備え、前記第1差動信号と前記第2差動信号に基づいてアブソリュート値を出力するものとすることができる。このようにすれば、磁気スケールに対する磁気センサの姿勢が所定の姿勢から傾いている場合でも、アブソリュート値を正確に取得することが容易となる。
本発明によれば、着磁領域と無着磁領域との境界部分で波形が反転することのない波形を得ることが可能となるので、閾値を利用して、アブソリュート値を正確に取得できる。
本発明を適用した磁気式エンコーダ装置の説明図である。 磁気トラックおよび磁気抵抗素子の説明図である。 磁気式エンコーダ装置の制御系のブロック図である。 磁気センサ装置が出力する各信号の説明図である。 第1信号出力部から出力される第1信号、第2信号出力部から出力される第2信号および第1信号と第2信号の差動信号の説明図である。 着磁領域と無着磁領域の境界部分における磁界とその検出信号の説明である。 変形例のアブソリュートトラックの説明図である。 変形例の磁気式エンコーダ装置の説明図である。 アブソリュートトラックが1つのトラックからなる場合の磁気抵抗素子から出力される信号の説明図である。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した位置検出装置の実施の形態である磁気式エンコーダ装置を説明する。
図1は、本発明を適用した磁気式エンコーダ装置の説明図である。図1に示すように、本例の磁気式エンコーダ装置(位置検出装置)1は磁気スケール2と磁気スケール2を読み取る磁気センサ装置3を備える。磁気スケール2は、磁気スケール2と磁気センサ装置3の相対移動方向Xに延びる磁気トラック4を備える。磁気センサ装置3は、磁気スケール2が相対移動する際に、磁気スケール2の表面に形成された磁界の変化を検出して、磁気スケール2または磁気センサ装置3の絶対移動位置を出力する。以下の説明では、相対移動方向Xと直交する方向を直交方向Yとする。
磁気センサ装置3は、非磁性材料からなるホルダ6と、非磁性材料からなるカバー7と、ホルダ6から延びたケーブル8を備える。ホルダ6は磁気スケール2と対向する対向面9を備える。対向面9には開口部9aが設けられている。開口部9aには磁気センサ11が配置されている。磁気センサ11は、シリコン基板やセラミックグレース基板などのセンサ基板12と、センサ基板12の表面に形成された複数の磁気抵抗素子(インクリメンタル信号検出用第1磁気抵抗素子37、インクリメンタル信号検出用第2磁気抵抗素子38、アブソリュート値検出用第1磁気抵抗素子45、アブソリュート値検出用第2磁気抵抗素子46)を備える(図2参照)。磁気抵抗素子37、38、45、46はパーマロイ膜を感磁膜として備える。磁気抵抗素子37、38、45、46と磁気スケール2は所定の隙間を介して対向する。
磁気式エンコーダ装置1は、磁気スケール2および磁気センサ装置3の一方が固定体側に配置され、他方が移動体側に配置される。本例では、磁気スケール2が移動体側に配置され、磁気センサ装置3が固定体側に配置される。
(磁気スケール)
図2は磁気スケール2に設けられた磁気トラック4および磁気抵抗素子37、38、45、46の説明図である。図2に示すように、磁気トラック4は、磁気スケール2と磁気センサ装置3の相対移動方向Xに延びる第1インクリメンタルトラック21、第2インクリメンタルトラック22、および、アブソリュートトラック23を有する。第1インクリメンタルトラック21、第2インクリメンタルトラック22、および、アブソリュートトラック23は平行である。アブソリュートトラック23は相対移動方向Xに延びる第1トラック24と第2トラック25を備える。第1トラック24と第2トラック25は直交方向Yで隙間なく設けられている。第1トラック24と第2トラック25は平行である。
第1インクリメンタルトラック21は、第1ピッチP1で形成された第1インクリメンタルパターン21aを有する。第1インクリメンタルパターン21aは、相対移動方向XにN極とS極を第1ピッチP1で交互に着磁したものである。
第2インクリメンタルトラック22は、第1ピッチP1よりもピッチ長が長い第2ピッチP2で形成された第2インクリメンタルパターン22aを有する。第2インクリメンタルパターン22aは、相対移動方向XにN極とS極を第2ピッチP2で交互に着磁したものである。第1インクリメンタルトラック21は直交方向Yで、アブソリュートトラック23と第2インクリメンタルトラック22の間に位置する。第1インクリメンタルパターン21aおよび第2インクリメンタルパターン22aは、磁気スケール2の表面と垂直に磁界の強弱が現れる強弱磁界を形成する。
アブソリュートトラック23の第1トラック24は、第1ピッチP1および第2ピッチP2よりもピッチ長が長い第3ピッチP3で形成されたアブソリュートパターン24aを有する。アブソリュートパターン24aは、着磁した着磁領域と無着磁の無着磁領域を第3ピッチP3の非繰り返しパターン(擬似ランダムパターン)で配列したものである。各着磁領域は相対移動方向XにN極とS極を備える。また、第1トラック24において、相対移動方向Xで隣り合う着磁領域は、互いに同一の極を対向させている。アブソリュートパターン24aは、磁気スケール2の表面と垂直に磁界の強弱が現れる強弱磁界を形成する。
本例のアブソリュートパターン24aは、連続する6ピッチ分の領域(連続する6つの領域)における着磁領域と無着磁領域の配列により磁気スケール2上の絶対位置を表現するものである。より具体的には、着磁領域を論理値の1とし、無着磁領域を論理値の0としたときに、連続する6つの領域における1と0との配列によって磁気スケール2上の絶対位置を6ビットの値で示す。
アブソリュートトラック23の第2トラック25は、着磁領域および無着磁領域が第3ピッチP3でアブソリュートパターン24aとは反対に配列された着磁パターン25aを備える。従って、アブソリュートトラック23では、直交方向Yにおいて第1トラック24の着磁領域の隣に第2トラック25の無着磁領域が位置する。また、直交方向Yにおいて第1トラック24の無着磁領域の隣に第2トラック25の着磁領域が位置する。着磁パターン25aは、磁気スケール2の表面と垂直に磁界の強弱が現れる強弱磁界を形成する。第2トラック25において、各着磁領域は相対移動方向XにN極とS極を備える。また、第2トラック25において、相対移動方向Xで隣り合う着磁領域は、互いに同一の極を
対向させている。
ここで、アブソリュートパターン24aおよび着磁パターン25aの形成ピッチである第3ピッチP3は、第1ピッチP1および第2ピッチP2の整数倍である。本例では、第1ピッチP1は80μmであり、第2ピッチP2は100μmであり、第3ピッチP3は400μmである。従って、第3ピッチP3は、第1ピッチP1の5倍であり、第2ピッチP2の4倍である。
(磁気センサ)
図3は磁気式エンコーダ装置1の制御系を示す概略ブロック図である。図4は磁気スケール2の読み取りにより磁気センサ装置3が取得する各信号の説明図である。図4ではアブソリュート値検出用磁気抵抗素子45、46の配置を模式的に記載している。図5は第1信号出力部から出力される第1信号、第2信号出力部から出力される第2信号および第1信号と第2信号の差動信号の説明図である。図5(a)は、アブソリュートトラック23と第1信号出力部および第2信号出力部を模式的に示す説明図である。図5(b)は第1信号出力部から出力される第1信号のグラフであり、図5(c)は第2信号出力部から出力される第2信号のグラフであり、図5(d)は差動信号のグラフであり、図5(e)はアブソリュート値である。なお、図5(a)では、着磁領域の磁界を説明するために第1トラック24と第2トラック25の間に隙間を設けて示す。図6(a)はアブソリュートパターンにおける着磁領域と無着磁領域の境界部分における磁界の説明図であり、図6(b)は、着磁領域と無着磁領域の境界部分における第1信号のグラフである。
図3に示すように、磁気センサ装置3は、第1インクリメンタル信号出力部31、第2インクリメンタル信号出力部32、インクリメンタル信号算出部33、アブソリュート値出力部34、および、絶対位置取得部35を備える。
第1インクリメンタル信号出力部31は、図2、図3に示すように、第1インクリメンタルトラック21に対向配置したインクリメンタル信号検出用第1磁気抵抗素子37を備える。インクリメンタル信号検出用第1磁気抵抗素子37は相対移動方向Xに感磁方向を向けている。図4に示すように、第1インクリメンタル信号出力部31は、磁気スケール2の移動に伴って第1インクリメンタルパターン21aの第1ピッチP1に対応する長さの第1波長λ1の第1インクリメンタル信号θAを出力する。本例では、第1ピッチP1が80μmなので、第1波長λ1は80μmである。第1インクリメンタル信号θAは、磁気スケール2が第1ピッチP1(80μm)移動する毎に、0から2πまで位相が変化する周期的な信号である。
第2インクリメンタル信号出力部32は、図2、図3に示すように、第2インクリメンタルトラック22に対向配置したインクリメンタル信号検出用第2磁気抵抗素子38を備える。インクリメンタル信号検出用第2磁気抵抗素子38は相対移動方向Xに感磁方向を向けている。図4に示すように、第2インクリメンタル信号出力部32は、磁気スケール2の移動に伴って、第2インクリメンタルパターン22aの第2ピッチP2に対応する長さの第2波長λ2の第2インクリメンタル信号θBを出力する。本例では、第2ピッチP2が100μmなので、第2波長λ2は100μmである。第2インクリメンタル信号θBは、磁気スケール2が第2ピッチP2(100μm)移動する毎に、0から2πまで位相が変化する周期的な信号である。
インクリメンタル信号算出部33は、第1インクリメンタル信号θAと第2インクリメンタル信号θBに基づいて、第3波長λ3の第3インクリメンタル信号θCを算出する。第3インクリメンタル信号θCは、第1インクリメンタル信号θAの位相から第2インクリメンタル信号θBの位相を減じて得られるバーニア信号である。
本例では、第3波長λ3は400μmである。第3波長λ3(400μm)は、第1インクリメンタル信号θAの第1波長λ1(80μm)の整数倍であり、第2インクリメンタル信号θBの第2波長λ2(100μm)の整数倍である。また、第3波長λ3(400μm)はアブソリュートパターン24aのピッチ長である第3ピッチP3(400μm)に対応する長さである。第3インクリメンタル信号θCは、第3ピッチP3(400μm)毎に、0から2πまで位相が変化する周期的な信号である。
次に、アブソリュート値出力部34は、第1トラック24(アブソリュートパターン24a)を読み取って第1信号E1を出力する第1信号出力部41と、第2トラック25(着磁パターン25a)を読み取って第2信号E2を出力する第2信号出力部42を備える。アブソリュート値出力部34は第1信号E1と第2信号E2の差動信号(第1中点電圧)Dに基づいてアブソリュート値ABSを出力する。
図2乃至図5に示すように、第1信号出力部41は、第3ピッチP3で第1トラック24に対向する複数のアブソリュート値検出用第1磁気抵抗素子(磁界検出用第1磁気抵抗素子)45を備える。複数のアブソリュート値検出用第1磁気抵抗素子45のそれぞれは相対移動方向Xに感磁方向を向けている。第1信号出力部41は、これら複数のアブソリュート値検出用第1磁気抵抗素子45によって、相対移動方向Xで連続するアブソリュートパターン24aの複数の領域のそれぞれの磁界を検出して第1信号E1を出力する。図4に示すように、本例では、6ビットのアブソリュート値ABSを取得するために、第1信号出力部41は6つのアブソリュート値検出用第1磁気抵抗素子45を備える。図5(b)は、図5(a)に示すアブソリュートトラック23の6ピッチ分の領域の磁界を検出した場合の第1信号E1のグラフである。
第2信号出力部42は、第3ピッチP3で第2トラック25に対向する複数のアブソリュート値検出用第2磁気抵抗素子(磁界検出用第2磁気抵抗素子)46を備える。複数のアブソリュート値検出用第2磁気抵抗素子46のそれぞれは相対移動方向Xに感磁方向を向けている。第2信号出力部42は、これら複数のアブソリュート値検出用第2磁気抵抗素子46によって、相対移動方向Xで連続する着磁パターン25aの複数の領域のそれぞれの磁界を検出して第2信号E2を出力する。本例では、6ビットのアブソリュート値ABSを取得するために、第2信号出力部42は6つのアブソリュート値検出用第1磁気抵抗素子45を備える。図5(c)は、図5(a)に示すアブソリュートトラック23の6ピッチ分の領域の磁界を検出した場合の第2信号E2のグラフである。
ここで、図2、図4および図5に示すように、6つのアブソリュート値検出用第1磁気抵抗素子45と6つのアブソリュート値検出用第2磁気抵抗素子46は、相対移動方向Xで同一の位置(直交方向Yから見た場合に重なる位置)に配置されているアブソリュート値検出用第1磁気抵抗素子45とアブソリュート値検出用第2磁気抵抗素子46が1組(一対)として構成されている。また、図2、図5に示すように、各組のアブソリュート値検出用第1磁気抵抗素子45とアブソリュート値検出用第2磁気抵抗素子46は、電圧入力端子Vccとグランド端子GNDとの間に直列に接続されてブリッジ回路(第1ブリッジ回路)47を形成している。
そして、アブソリュート値出力部34は、ブリッジ回路47におけるアブソリュート値検出用第1磁気抵抗素子45とアブソリュート値検出用第2磁気抵抗素子46の間の中点48から出力される差動信号D(中点電圧)に基づいてアブソリュート値ABSを出力する。
図5(d)は、図5(a)に示すアブソリュートトラック23の6ビット分の領域の磁
界を検出した場合の差動信号D(中点電圧)のグラフである。図5(d)に示すように、ブリッジ回路47の中点48からは、第1信号E1と第2信号E2の差動が差動信号D(中点電圧)として出力される。従って、アブソリュート値検出用第1磁気抵抗素子45が着磁領域の磁界を検出し、アブソリュート値検出用第2磁気抵抗素子46が無着磁領域の磁界を検出している場合には、差動信号Dとして中点電位E0以上の電圧信号が出力される。一方、アブソリュート値検出用第1磁気抵抗素子45が無着磁領域の磁界を検出し、アブソリュート値検出用第2磁気抵抗素子46が着磁領域の磁界を検出している場合には、差動信号Dとして中点電位E0よりも低い電圧信号が出力される。
従って、アブソリュート値出力部34は、中点電位E0を閾値として、差動信号Dが閾値以上の組からの出力を1、差動信号Dが閾値よりも低い組からの出力を0として、6ビットのアブソリュート値ABSを出力する。これにより、アブソリュート値ABSは図5(e)に示すものとなる。なお、中点電位E0とは、アブソリュート値検出用第1磁気抵抗素子45およびアブソリュート値検出用第2磁気抵抗素子46の双方が磁界を検出していない状態で中点48から出力される電圧信号である。
ここで、アブソリュートトラック23が、第1トラック24のみを備えるものである場合には、図5(b)に示すように、第1トラック24を第1信号出力部41が読み取ったときに、着磁領域と無着磁領域とが隣接する部分で、無着磁領域における着磁領域に近い部分で第1信号E1が出力される。すなわち、図6に示すように、着磁領域R1と無着磁領域R0の境界位置Rでは、着磁領域R1から無着磁領域R0にオーバーシュートして着磁領域R1に戻る磁界Fが発生しているので、アブソリュート値検出用第1磁気抵抗素子45はこの磁界Fを検出して第1信号E1を出力する。従って、アブソリュート値ABSを取得するための閾値を適切に設定しなければ、無着磁領域R0においても出力が閾値を超える場合が発生してしまい、アブソリュート値ABSを正確に取得できない場合が発生する。
これに対して、本例では、図5(b)および図5(c)に示すように、第1信号出力部41が第1トラック24の無着磁領域を読み取っているときには、第2信号出力部42は第2トラック25の着磁領域を読み取っているので、第2信号出力部42からは第1信号出力部41よりも大きな信号が出力される。また、図6に示すように、着磁領域R1と無着磁領域R0の境界位置Rでは、着磁領域R1の磁束密度の方が、無着磁領域R0の側の磁束密度(オーバーシュート部分の磁束密度)よりも大きいので、第1信号出力部41から出力される第1信号E1において境界位置Rを境に着磁領域R1側の信号の傾斜角度θ1は、境界位置Rよりも無着磁領域R0側の信号の傾斜角度θ2と比較して、大きな角度となる。従って、第1信号出力部41からの第1信号E1と第2信号出力部42からの第2信号E2との差動を取得すれば、着磁領域R1と無着磁領域R0の境界位置Rにおいて、反転する部分を有することがない波形の信号を得ることができる。すなわち、無着磁領域R0における着磁領域R1に近い部分で発生している磁界の影響を除去できる。
また、中点電位E0を閾値として、閾値以上を論理値の1、閾値よりも小さい場合を論理値の0とすれば、第3ピッチP3に対応する第3波長λ3で、6ビットのアブソリュート値ABSを正確に取得できる。すなわち、差動出力において、プラスとマイナスに振れている信号の振幅の中心(中点電位E0)を閾値とするので、正確に、第3波長λ3の符号長の論理値を取得できる。これにより、各論理値の符号長は、着磁領域と無着磁領域の配列のピッチと同一となり、一定となる。よって、アブソリュート値出力部34から出力されるアブソリュート値ABSの周期と第3インクリメンタル信号θCの周期がずれることがない。
なお、アブソリュートトラック23において着磁領域と無着磁領域を一定のピッチで配
列しておけば、各ピッチ内の相対移動方向Xにおける着磁部分の長さは一定でなくても第3ピッチP3に対応する第3波長λ3で、6ビットのアブソリュート値ABSを正確に取得できる。従って、着磁領域に対する着磁の自由度が増加する。
次に、絶対位置取得部35は、アブソリュート値ABS、第3インクリメンタル信号θCの位相、および、第1インクリメンタル信号θAの位相に基づいて、磁気スケール2の絶対位置を取得する。
(絶対位置検出動作)
磁気スケール2が移動すると、図4に示すように、第1インクリメンタル信号出力部31は第1波長λ1(80μm)の第1インクリメンタル信号θAを出力し、第2インクリメンタル信号出力部32は第2波長λ2(100μm)の第2インクリメンタル信号θBを出力する。これに並行して、インクリメンタル信号算出部33は、第1インクリメンタル信号θAおよび第2インクリメンタル信号θ2に基づいて第3波長λ3(400μm)の第3インクリメンタル信号θCを取得する。
また、アブソリュート値出力部34は、磁気スケール2が第3ピッチP3(400μm)移動する毎にアブソリュート値ABSを出力する。すなわち、アブソリュート値出力部34は、第3インクリメンタル信号θCの1周期毎にアブソリュート値ABSを付与する。従って、絶対位置取得部35は、アブソリュート値ABSのアブソリュート値ABS、第3インクリメンタル信号θCの位相、および、第1インクリメンタル信号θAの位相に基づいて、磁気スケール2の絶対位置を取得できる。
本例では、第1信号出力部41からの第1信号E1と第2信号出力部42からの第2信号E2の差動信号Dに基づいてアブソリュート値ABSを取得する。差動信号Dは、アブソリュートパターン24aの着磁領域と無着磁領域との境界部分で波形が反転することのない波形を備えるので、閾値(中点電位E0)に基づいてアブソリュート値ABSを正確に取得できる。また、差動信号Dにおいて、プラスとマイナスに振れている信号の振幅の中心(中点電位E0)を閾値とするので、アブソリュート値ABSとして、正確に、第3波長λ3の符号長の論理値を取得できる。
(変形例)
上記の例では、アブソリュートトラック23の第1トラック24において、相対移動方向Xで隣り合う着磁領域は、互いに同一の極を対向させている。また、アブソリュートトラック23の第2トラック25において、相対移動方向Xで隣り合う着磁領域は、互いに同一の極を対向させている。しかし、着磁領域の極の方向は、これに限られるものではない。
図7は変形例のアブソリュートトラック23´の説明図である。図7(a)に示す変形例のアブソシュートトラック23´は、相対移動方向Xで隣り合う着磁領域が互いに同一の極を対向させている。換言すれば、相対移動方向Xにおいて隣り合う第1トラック24の着磁領域と第2トラック25の着磁領域は、互いに同一の極を対向させているものとすることができる。また、この場合には、第1トラック24と第2トラック25を相対移動方向Xと直交する直行方向において隙間なく形成する。
このようにすれば、第1トラック24において相対移動方向Xの隣が無着磁領域となっている着磁領域と、当該着磁領域の相対移動方向Xの隣に位置する着磁領域とが、同一の極を向けて対向する。従って、第1トラック24の着磁領域から無着磁領域の側に磁束がオーバーシュートすることが抑制される。従って、第1信号出力部41からの第1信号E1について、磁束のオーバーシュートに起因する出力を抑制できる。また、第1トラック
24と第2トラック25を相対移動方向Xと直交する直行方向において隙間なく形成するので、磁気スケール2を幅方向に小型化できる。
なお、第2トラック25の着磁領域について、S極とN極が向く方向をランダムとしてもよい。また、第1トラック24の着磁領域において、S極とN極が向く方向をランダムとしてもよい。
例えば、図7(b)に示す変形例のアブソシュートトラック23´´では、第2トラック25の着磁領域について、S極とN極が向く方向をランダムとなっている。すなわち、変形例のアブソシュートトラック23´´では、第1トラック24において相対移動方向Xで隣り合う着磁領域は互いに同一の極を対向させている。しかし、第2トラック25では、図7(b)において左端に位置する第1の着磁領域25R(1)と、当該第1の着磁領域25R(1)と相対移動方向Xで隣り合う第2の着磁領域25R(2)とは、S極とN極とを対向させている。この一方、第2の着磁領域25R(2)と、当該第2の着磁領域25R(2)と第1の着磁領域25R(1)の反対側で隣り合う第3の着磁領域25R(3)とは、S極とS極とを対向させている。従って、第2トラック25の隣り合う着磁領域についてS極とN極が向く方向に規則性はない。また、相対移動方向Xで隣り合う第1トラック24の着磁領域と第2トラック25の着磁領域に着目した場合には、第1トラック24の着磁領域と第2トラック25の着磁領域は互いに同一の極を対向させている箇所と、互いに異なる極を対向させている箇所とがある。従って、アブソシュートトラック23´´の隣り合う着磁領域についてS極とN極が向く方向に規則性はない。
ここで、第1トラック24の着磁領域、或いは、第2トラック25の着磁領域についてS極とN極が向く方向をランダムとした場合には、相対移動方向Xで隣り合う着磁領域の着磁の方向によって着磁領域の磁束のオーバーシュートが助長されることがある。例えば、図7(b)に示す例では、第2トラック25の第1の着磁領域25R(1)と第2トラック25の第2の着磁領域25R(2)とはS極とN極とを対向させているので、第1の着磁領域25R(1)と第2の着磁領域25R(2)の間に位置する無着磁領域では第1の着磁領域25R(1)の磁束のオーバーシュートが助長されることがある。同様に、第1の着磁領域25R(1)と第2の着磁領域25R(2)の間に位置する無着磁領域では第2の着磁領域25R(2)の磁束のオーバーシュートが助長されることがある。また、相対移動方向Xで隣り合う第1トラック24の着磁領域と第2トラック25の着磁領域とが互いに異なる極を対向させている箇所では、直交方向Yで第2トラック25の着磁領域の隣に位置する第1トラック24の無着磁領域において第1トラック24の着磁領域の磁束のオーバーシュートが助長されることがある。同様に、直交方向Yで第1トラック24の着磁領域の隣に位置する第2トラック25の無着磁領域において第2トラック25の着磁領域の磁束のオーバーシュートが助長されることがある。
従って、第1トラック24の着磁領域、或いは、第2トラック25の着磁領域についてS極とN極が向く方向をランダムとした場合には、第1トラック24と第2トラック25との間に、隙間26を設けておく。このようにすれば、一方のトラックの着磁領域の磁界が他方のトラックの着磁領域によって影響を受けることを低減できるので、着磁領域から無着磁領域の側にオーバーシュートして戻る磁界の発生を抑制できる。また、第1トラック24と第2トラック25との間に隙間26を設ければ、第1トラック24を読み取って第1信号E1を出力する第1信号出力部41が第2トラック25の磁界から影響を受けることを低減できる。また、第2トラック25を読み取って第2信号E2を出力する第2信号出力部が第1トラックの磁界から影響を受けることを低減できる。
なお、上記の例では、差動信号Dが中点電位E0以上の場合に1、中点電位E0よりも低い場合に0としてアブソリュート値ABSを出力しているが、差動信号Dが中点電位E
0以下の場合に1、中点電位E0よりも高い場合に0としてアブソリュート値ABSを出力してもよい。
(その他の実施の形態)
上記の例では、アブソリュートトラック23は第1トラック24と第2トラック25の2本のトラックを備えるものであるが、アブソリュートトラック23が3本以上のトラックを備えてもよい。図8はアブソリュートトラック23が3本以上のトラックを備える変形例の磁気式エンコーダ装置の説明図である。
図8(a)は磁気スケール2のアブソリュートトラック23が3本のトラックを備える場合の変形例の磁気式エンコーダ装置1Aである。なお、変形例の磁気式エンコーダ装置1Aは、磁気スケール2のアブソリュートトラック23および磁気センサのアブソリュート値出力部34を除く他の構成は上記の磁気式エンコーダ装置と同一である。従って、アブソリュートトラック23およびアブソリュート値出力部34を説明して他の説明は省略する。また、上記の磁気式エンコーダ装置1と対応する構成には、同一の符号を付して説明する。
アブソリュートトラック23は、第1トラック24と、第2トラック25と、第3トラック50を備える。第3トラック50は、第1トラック24の前記第2トラック25とは反対側で第1トラック24に沿って相対移動方向Xに延びる。第3トラック50は、第2トラック25と同一の着磁パターン25aを備える。すなわち、第3トラック50は第2トラック25における着磁領域と無着磁領域の配列と同一の配列で着磁領域と無着磁領域を備える。
アブソリュート値出力部34は、第1差動信号出力部51と第2差動信号出力部52を備える。
第1差動信号出力部51は、第1トラック24のアブソリュートパターン24aを読み取って第1信号E1を出力する第1信号出力部41と、第2トラック25の着磁パターン25aを読み取って第2信号E2を出力する第2信号出力部42を備える。
第1信号出力部41は、第3ピッチP3で第1トラック24に対向配置した複数のアブソリュート値検出用第1磁気抵抗素子45を備える。第2信号出力部42は、第3ピッチP3で第2トラック25に対向配置した複数のアブソリュート値検出用第2磁気抵抗素子46を備える。かかる構成は、磁気式エンコーダ装置1におけるアブソリュート値検出用第1磁気抵抗素子45とアブソリュート値検出用第2磁気抵抗素子46と同様である。
第1信号出力部41では、複数のアブソリュート値検出用第1磁気抵抗素子45と複数のアブソリュート値検出用第2磁気抵抗素子46は、相対移動方向Xで同一の位置(直交方向Yから見た場合に重なる位置)に配置されているアブソリュート値検出用第1磁気抵抗素子45とアブソリュート値検出用第2磁気抵抗素子46が組とされている。そして、各組のアブソリュート値検出用第1磁気抵抗素子45とアブソリュート値検出用第2磁気抵抗素子46は、電圧入力端子Vccとグランド端子GNDとの間に直列に接続されて第1ブリッジ回路47を形成している。そして、第1差動信号出力部51は、第1ブリッジ回路47の中点48から、第1信号E1と第2信号E2の差動である第1差動信号D1を出力する。
第2差動信号出力部52は、第1トラック24のアブソリュートパターン24aを読み取って第3信号E3を出力する第3信号出力部53と、第3トラック50の着磁パターン25aを読み取って第4信号E2を出力する第4信号出力部54を備える。第3信号出力
部53は、第3ピッチP3で第3トラック50に対向配置した複数のアブソリュート値検出用第3磁気抵抗素子55を備える。第4信号出力部54は、第3ピッチP3で第3トラック50に対向配置した複数のアブソリュート値検出用第4磁気抵抗素子56を備える。かかる構成は、磁気式エンコーダ装置1におけるアブソリュート値検出用第1磁気抵抗素子45とアブソリュート値検出用第2磁気抵抗素子46と同様である。また、第3信号出力部53からは第1信号E1と同様の第3信号E3が出力され、第4信号出力部54からは第2信号E2と同様の第4信号E4が出力される。
第2差動信号出力部52では、複数のアブソリュート値検出用第3磁気抵抗素子55と複数のアブソリュート値検出用第4磁気抵抗素子56は、相対移動方向Xで同一の位置(直交方向Yから見た場合に重なる位置)に配置されているアブソリュート値検出用第3磁気抵抗素子55とアブソリュート値検出用第4磁気抵抗素子56が組とされている。そして、各組のアブソリュート値検出用第3磁気抵抗素子55とアブソリュート値検出用第4磁気抵抗素子56は、電圧入力端子Vccとグランド端子GNDとの間に直列に接続されて第2ブリッジ回路58を形成している。そして、第2差動信号出力部52は、第2ブリッジ回路58の中点59から、第3信号E3と第4信号E2の差動である第2差動信号D2を出力する。
ここで、アブソリュート値出力部34は、アブソリュート値検出用第1磁気抵抗素子45とアブソリュート値検出用第2磁気抵抗素子46の組と、この組に対して相対移動方向Xで同一の位置(直交方向Yから見た場合に重なる位置)に配置されているアブソリュート値検出用第3磁気抵抗素子55とアブソリュート値検出用第4磁気抵抗素子56の組をセットとして、第1ブリッジ回路47の中点から出力される第1差動信号D1と、第2ブリッジ回路58の中点59から出力される第2差動信号D2に基づいて、アブソリュート値ABSを出力する。
例えば、アブソリュート値出力部34は、第1差動信号D1と第2差動信号D2とを加算して加算電圧信号を生成する。そして、第1ブリッジ回路47の中点電位E0と第2ブリッジ回路58の中点電位E0を平均した平均電位を閾値として、加算電圧信号が平均電圧以上の場合の領域を1、加算電圧信号が平均電圧よりも低い領域を0とするアブソリュート値ABSを出力する。
本例によれば、磁気スケール2に対する磁気センサ装置3の姿勢が所定の姿勢から傾いている場合、例えば、磁気スケール2と磁気センサ装置3のセンサ面が相対移動方向Xに延びる軸線回りに回転しており、磁気スケール2と磁気センサ装置3のセンサ面が平行でない場合においても、第3ピッチP3のアブソリュート値ABSを正確に取得できる。
図8(b)は磁気スケール2のアブソリュートトラック23が4本のトラックを備える場合の変形例の磁気式エンコーダ装置1Bである。なお、変形例の磁気式エンコーダ装置1Bは、磁気スケール2のアブソリュートトラック23および磁気センサのアブソリュート値出力部34を除く他の構成は上記の磁気式エンコーダ装置1と同一である。従って、アブソリュートトラック23およびアブソリュート値出力部34を説明して他の説明は省略する。また、上記の磁気式エンコーダ装置1と対応する構成には、同一の符号を付して説明する。
本例では、磁気スケール2に、アブソリュートトラック23として、第1アブソリュートトラック23(1)と、第1アブソリュートトラック23(1)に並列に設けられた第2アブソリュートトラック23(2)を備える。第1アブソリュートトラック23(1)は第1トラック24と第2トラック25を備える。同様に、第2アブソリュートトラック23(2)は第1トラック24と第2トラック25を備える。従って、アブソリュートト
ラック23は4本のトラックを備える。
アブソリュート値出力部34は、第1差動信号出力部61と第2差動信号出力部62を備える。
第1差動信号出力部61は、第1アブソリュートトラック23(1)における第1トラック24のアブソリュートパターン24aを読み取って第1信号E1を出力する第1信号出力部41と、第1アブソリュートトラック23(1)における第2トラック25の着磁パターン25aを読み取って第2信号E2を出力する第2信号出力部42を備える。
第1信号出力部41は、第3ピッチP3で第1トラック24に対向配置した複数のアブソリュート値検出用第1磁気抵抗素子45を備える。第2信号出力部42は、第3ピッチP3で第2トラック25に対向配置した複数のアブソリュート値検出用第2磁気抵抗素子46を備える。かかる構成は、磁気式エンコーダ装置1におけるアブソリュート値検出用第1磁気抵抗素子45とアブソリュート値検出用第2磁気抵抗素子46と同様である。
第1差動信号出力部61では、複数のアブソリュート値検出用第1磁気抵抗素子45と複数のアブソリュート値検出用第2磁気抵抗素子46は、相対移動方向Xで同一の位置(直交方向Yから見た場合に重なる位置)に配置されているアブソリュート値検出用第1磁気抵抗素子45とアブソリュート値検出用第2磁気抵抗素子46が組とされている。そして、各組のアブソリュート値検出用第1磁気抵抗素子45とアブソリュート値検出用第2磁気抵抗素子46は、電圧入力端子Vccとグランド端子GNDとの間に直列に接続されて第1ブリッジ回路47を形成している。そして、第1差動信号出力部61は、第1ブリッジ回路47の中点48から、第1信号E1と第2信号E2の差動である第1差動信号D1を出力する。
第2差動信号出力部62は、第2アブソリュートトラック23(2)における第1トラック24のアブソリュートパターン24aを読み取って第3信号E3を出力する第3信号出力部63と、第2アブソリュートトラック23(2)における第2トラック25の着磁パターン25aを読み取って第4信号E4を出力する第4信号出力部64を備える。
第3信号出力部63は、第3ピッチP3で第1トラック24に対向配置した複数のアブソリュート値検出用第3磁気抵抗素子65を備える。第4信号出力部64は、第3ピッチP3で第2トラック25に対向配置した複数のアブソリュート値検出用第4磁気抵抗素子66を備える。かかる構成は、磁気式エンコーダ装置1におけるアブソリュート値検出用第1磁気抵抗素子45とアブソリュート値検出用第2磁気抵抗素子46と同様である。また、第3信号出力部53からは第1信号E1と同様の第3信号E3が出力され、第4信号出力部54からは第2信号E2と同様の第4信号E4が出力される。
第3信号出力部63では、複数のアブソリュート値検出用第3磁気抵抗素子65と複数のアブソリュート値検出用第4磁気抵抗素子66は、相対移動方向Xで同一の位置(直交方向Yから見た場合に重なる位置)に配置されているアブソリュート値検出用第3磁気抵抗素子65とアブソリュート値検出用第4磁気抵抗素子66が組とされている。そして、各組のアブソリュート値検出用第3磁気抵抗素子65とアブソリュート値検出用第4磁気抵抗素子66は、電圧入力端子Vccとグランド端子GNDとの間に直列に接続されて第2ブリッジ回路68を形成している。そして、第1差動信号出力部61は、第2ブリッジ回路68の中点69から、第3信号E3と第4信号E2の差動である第2差動信号D2を出力する。
ここで、アブソリュート値出力部34は、アブソリュート値検出用第1磁気抵抗素子4
5とアブソリュート値検出用第2磁気抵抗素子46の組と、この組に対して相対移動方向Xで同一の位置(直交方向Yから見た場合に重なる位置)に配置されているアブソリュート値検出用第3磁気抵抗素子65と第アブソリュート値検出用第4磁気抵抗素子66の組をセットとして、第1ブリッジ回路47の中点48から出力される第1差動信号D1と、第2ブリッジ回路68中点69から出力される第2差動信号D2に基づいて、アブソリュート値ABSを出力する。
例えば、アブソリュート値出力部34は、第1差動信号D1と第2差動信号D2とを加算して加算電圧信号を生成する。そして、第1ブリッジ回路47の中点電位E0と第2ブリッジ回路68の中点電位E0を平均した平均電位を閾値として、加算電圧信号が平均電圧以上の場合の領域を1、加算電圧が平均電圧よりも低い領域を0とするアブソリュート値ABSを出力する。
本例によれば、磁気スケール2に対する磁気センサ装置3の姿勢が所定の姿勢から傾いている場合、例えば、磁気スケール2と磁気センサ装置3のセンサ面が相対移動方向Xに延びる軸線回りに回転しており、磁気スケール2と磁気センサ装置3のセンサ面が平行でない場合においても、第3ピッチP3のアブソリュート値ABSを正確に取得できる。
なお、上記の例では、磁気抵抗素子により磁気スケール2の磁気トラックを読み取っているが、半導体磁気抵抗素子、ホール素子、MI素子(Magneto-Impedance element)、フラックスゲート型の磁気センサなどのいずれを用いて磁気トラックを読み取ってもよい。
1…磁気式エンコーダ装置(位置検出装置)
2…磁気スケール
23…アブソリュートトラック
24a…アブソリュートパターン
24…第1トラック
25…第2トラック
25a…着磁パターン
26…第1トラックと第2トラックの間の隙間
34…アブソリュート値出力部
41…第1信号出力部
42…第2信号出力部
45…アブソリュート値検出用第1磁気抵抗素子(第1磁気検出素子)
46…アブソリュート値検出用第2磁気抵抗素子(第2磁気検出素子)
47…ブリッジ回路
50…第3トラック
51…第1差動信号出力部
52…第2差動信号出力部
53…第3信号出力部
54…第4信号出力部
61…差動信号出力部
63…第3信号出力部
64…第4信号出力部
E…中点電圧
E0…中点電位
E1…第1信号
E2…第2信号
E3…第3信号
E4…第4信号
P3…第3ピッチ(一定のピッチ)
D…差動信号
D1…第1差動信号
D2…第2差動信号
ABS…アブソリュート値
GND…グランド端子
Vcc…電圧入力端子
X…相対移動方向

Claims (10)

  1. 着磁領域と無着磁領域とが一定のピッチで配列されたアブソリュートパターンを有するアブソリュートトラックを備える磁気スケールと、
    相対移動する前記磁気スケールの前記アブソリュートトラックを読み取ってアブソリュート値を出力するアブソリュート値出力部と、を有し、
    前記アブソリュートトラックは、前記アブソリュートパターンを有する第1トラックと、前記第1トラックと並列に相対移動方向に延びる第2トラックと、を備え、
    前記第2トラックは、着磁領域および無着磁領域が前記ピッチで前記アブソリュートパターンと反対に配列された着磁パターンを備えることを特徴とする位置検出装置。
  2. 請求項1において、
    前記アブソリュート値出力部は、前記第1トラックの前記アブソリュートパターンを読み取って第1信号を出力する第1信号出力部と、前記第2トラックの前記着磁パターンを読み取って第2信号を出力する第2信号出力部と、を備え、前記第1信号および前記第2信号の差動信号に基づいてアブソリュート値を出力することを特徴とする位置検出装置。
  3. 請求項2において、
    前記第1信号出力部は、前記アブソリュートパターンを検出する第1磁気検出素子を備え、
    前記第2信号出力部は、前記着磁パターンを検出する第2磁気検出素子を備え、
    前記アブソリュート値出力部は、電圧入力端子とグランド端子との間に前記第1磁気検出素子と前記第2磁気検出素子とを直列に接続したブリッジ回路を備え、
    前記差動信号は、前記第1磁気検出素子と前記第2磁気検出素子との間から出力される中点電圧であることを特徴とする位置検出装置。
  4. 請求項3において、
    前記アブソリュート値出力部は、前記第1磁気検出素子と前記第2磁気検出素子との間の中点電位を閾値として前記アブソリュート値を出力することを特徴とする位置検出装置。
  5. 請求項1ないし4のうちのいずれか一項において、
    前記第1トラックにおいて、前記相対移動方向で隣り合う着磁領域は互いに同一の極を対向させており、
    前記第2トラックにおいて、前記相対移動方向で隣り合う着磁領域は、互いに同一の極を対向させていることを特徴とする位置検出装置。
  6. 請求項1ないし4のうちのいずれか一項において、
    前記アブソリュートトラックにおいて、前記相対移動方向で隣り合う着磁領域は、互いに同一の極を対向させていることを特徴とする位置検出装置。
  7. 請求項6において、
    前記磁気スケールにおいて前記第1トラックと前記第2トラックとは前記相対移動方向と直交する方向で隙間なく設けられていることを特徴とする位置検出装置。
  8. 請求項1において、
    前記磁気スケールは、前記相対移動方向と直交する方向において、前記第1トラックと前記第2トラックとの間に隙間を備えることを特徴とする位置検出装置。
  9. 請求項1において、
    前記アブソリュートトラックは、前記第1トラックの前記第2トラックとは反対側に当該第1トラックに沿って相対移動方向に延びる第3トラック、を備え、
    前記第3トラックは、前記着磁パターンを備え、
    前記アブソリュート値出力部は、前記第1トラックの前記アブソリュートパターンを読み取って第1信号を出力する第1信号出力部と前記第2トラックの前記着磁パターンを読み取って第2信号を出力する第2信号出力部とを有し、前記第1信号および前記第2信号の差動である第1差動信号を出力する第1差動信号出力部、および、前記第1トラックの前記アブソリュートパターンを読み取って第3信号を出力する第3信号出力部と前記第3トラックの前記着磁パターンを読み取って第4信号を出力する第4信号出力部とを有し、前記第3信号および前記第4信号の差動である第2差動信号を出力する第2差動信号出力部を備え、前記第1差動信号と前記第2差動信号に基づいてアブソリュート値を出力することを特徴とする位置検出装置。
  10. 請求項1において、
    前記アブソリュートトラックとして、第1アブソリュートトラックと、前記第1アブソリュートトラックに沿って相対移動方向に延びる第2アブソリュートトラックと、を備え、
    前記アブソリュート値出力部は、前記第1アブソリュートトラックにおける前記第1トラックの前記アブソリュートパターンを読み取って第1信号を出力する第1信号出力部と、前記第1アブソリュートトラックにおける前記第2トラックの前記着磁パターンを読み取って第2信号を出力する第2信号出力部とを有し、前記第1信号および前記第2信号の差動である第1差動信号を出力する第1差動信号出力部、および、前記第2アブソリュートトラックにおける前記第1トラックの前記アブソリュートパターンを読み取って第3信号を出力する第3信号出力部と前記第2アブソリュートトラックにおける前記第2トラックの前記着磁パターンを読み取って第4信号を出力する第4信号出力部とを有し、前記第3信号および前記第4信号の差動である第2差動信号を出力する第2差動信号出力部を備え、前記第1差動信号と前記第2差動信号に基づいてアブソリュート値を出力することを特徴とする位置検出装置。
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