JP2017100843A - 給紙装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置サイズを大きくすることなく、積層された用紙を確実に分離することが可能な給紙装置を提供する。【解決手段】用紙が積層された用紙束Spのうち最上部用紙Ptopに接触して、当該最上部用紙Ptopを送り出すピックローラと、用紙束Spに空気を当て、用紙束Spを分離する用紙浮揚分離機構100と、ピックローラにより送り出された用紙束の用紙を分離する用紙分離機構と、を備え、用紙浮揚分離機構100は、用紙束Spに対して吹き付ける空気を送り、開口部125から排出する空気を、用紙束Spに対して用紙搬送方向後端側から吹き付けるダクト120と、用紙束Spの上方に設けられ、吸気口が最上部用紙Ptopと対向し、排気口113がダクト120と連結されている送風部材110と、を有する、給紙装置。【選択図】図2

Description

本発明は、給紙装置及び画像形成装置に関する。
従来からの給紙方式としては、表面がゴム等の弾性体で形成されたローラの回転摩擦によって、用紙積載トレイ上に積載された用紙を給紙する方式等がある。しかしながら、この給紙方式では、コート紙等の強く密着している用紙を分離することが困難である。そこで、近年、空気の吹き付け力及び吸引力を利用して用紙積載トレイ上に積載された用紙を1枚ずつ分離して給紙する方式の給紙装置が提案されている(例えば、特許文献1〜3等)。
特開2007−308285号公報 特開2003−63675号公報 特許第4672187号
しかし、空気を利用した給紙装置においては、用紙を吸着させるための大きなファンや、ベルト等の、吸着した用紙を搬送するための搬送手段が必要になり、装置自体が大型化してしまう。また、給紙の度にファンを稼働させる必要があるため、騒音等の問題も発生する。さらに、積層された用紙が密着している場合、用紙に吹き付ける空気の流れが均一であると、空気が用紙にあたっても用紙が上手く分離されない。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、装置サイズを大きくすることなく、積層された用紙を確実に分離することが可能な、新規かつ改良された給紙装置及び画像形成装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、用紙が積層された用紙束のうち最上部用紙に接触して、当該最上部用紙を送り出すピックローラと、用紙束に空気を当て、用紙束を分離する用紙浮揚分離機構と、ピックローラにより送り出された用紙束の用紙を分離する用紙分離機構と、を備え、用紙浮揚分離機構は、用紙束に対して吹き付ける空気を送り、開口部から排出する空気を、用紙束に対して用紙搬送方向後端側から吹き付けるダクトと、用紙束の上方に設けられ、吸気口が最上部用紙と対向し、排気口がダクトと連結されている送風部材と、を有する、給紙装置が提供される。
ダクトは、開口部からの空気吹き出し方向を変更可能に構成されてもよい。
ダクトは、内部の空気の流れを不均一にする気流変更部材を備えてもよい。
気流変更部材は、例えば、ダクトの内部に設けられ、形状の異なる複数の羽根部材を備える回転部材であってもよい。
気流変更部材は、送風部材から流入する空気のみを動力源として動作する。
また、給紙装置は、用紙浮揚分離機構を制御する制御部を備え、制御部は、環境センサにより取得された環境センサ情報に基づいて、用紙浮揚分離機構を作動させてもよい。あるいは、制御部は、操作部を介してユーザから入力された入力情報に基づいて、用紙浮揚分離機構を作動させてもよい。なお、制御部は、環境センサ情報より入力情報を優先させて、用紙浮揚分離機構を作動させるようにしてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、上記記載のいずれかの給紙装置を備える、画像形成装置が提供される。
以上説明したように本発明によれば、装置サイズを大きくすることなく、積層された用紙を確実に分離することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る給紙装置の概略構成を示す説明図である。 同実施形態に係る給紙装置の用紙浮揚分離機構の機能を説明する説明図である。 用紙束に対するダクトの開口部の高さ位置を説明する説明図である。 送風部材の一例であるブロワを示す斜視図である。 ダクトの開口部の向きを変化させる機構を備える用紙浮揚分離機構の一構成例を示す。 気流変更部材を備える用紙浮揚分離機構を説明するための説明図である。 気流変更部材の一構成例を示す斜視図である。 気流変更部材を設けた場合の空気の流れの変化を説明する説明図である。 用紙浮揚分離機構の駆動制御に関係する機能部を示す機能ブロック図である。 用紙種類と湿度に応じた用紙浮揚分離機能の使用の有無が設定された設定情報の一例を示す説明図である。 用紙浮揚分離機構を用紙後端サイズガイド上に設けた場合の、用紙束と用紙浮揚分離機構との位置関係を示す説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.概要>
まず、本発明の一実施形態に係る給紙装置の構成について説明する。本実施形態に係る給紙装置は、給紙ローラを用いて、積層された用紙のうち最上部の用紙を1枚ずつ送り出す装置であり、例えば、画像形成装置等に搭載される。画像形成装置は、例えばレーザプリンタや複写機、ファクシミリ等である。なお、以下では、積層された用紙のまとまりを「用紙束」、用紙束の最上部にある用紙を「最上部用紙」ともいう。
本実施形態に係る給紙装置では、密着性の高いコート紙等を給紙する際に重送または不送りが発生するのを防止するため、用紙束に空気を当て、用紙を分離する用紙浮揚分離機構を備える。用紙浮揚分離機構は、用紙束に対して用紙搬送方向後端側から空気を当てて、最上部用紙を1枚ずつ搬送しやすくなるように、用紙を分離する。また、用紙浮揚分離機構は、用紙束に吹き付ける空気を送り出す送風部材を備える。送風部材は、例えば、ファンモータあるいはブロワ等であり、空気を吸入する吸入口が用紙束の最上部用紙と対向するように配置される。これにより、送風部材の吸引力を利用して、用紙束の最上部用紙に対して上向きの力を作用させることができ、用紙の分離を補助することができる。
ここで、用紙束に対して空気を吹き付け、用紙を分離させる給紙装置については、上述したように従来から提案されている。例えば、特許文献1では用紙搬送方向先端側から用紙をさばく空気を当てることが提案されている。しかし、特許文献1のように用紙搬送方向先端側から用紙束に対して空気を当てる場合、エア吹き付け部は、用紙トレイの先端側に設けられている、用紙束の用紙を送り出すピックローラと、当該ピックローラより用紙搬送方向先端側に設けられている、用紙を分離・搬送する給紙ローラとの間に配置される。したがって、エア吹き付け部を設置するスペースを確保するため、用紙トレイの先端側と給紙ローラとの距離を大きくとらなければならず、装置が大型化してしまう問題がある。また、特許文献3では、用紙をベルト等で吸着しそのまま搬送部へ用紙を送るエアサクション給紙方式において用紙を分離する用紙浮揚装置が提案されているが、かかる構成は装置が大型化してしまうという問題がある。
さらに、特許文献2に記載の給紙装置では、用紙束の側方から用紙を分離させるための空気を当てることが提案されている。しかし、用紙束の両側から空気を当てるには送風部材を2つ設ける必要があり、装置の大型化、部品コストがかかってしまう。
そこで、本実施形態に係る給紙装置に、用紙束に吹き付ける空気を送り出す送風部材の吸気口を用紙束の最上部用紙と対向するように配置し、かつ、送風部材から送りだされた空気を用紙束に対して用紙搬送方向後端側から当てる用紙浮揚分離機構を設ける。これにより、装置の小型化と、用紙束の最上部用紙を給紙ローラにより1枚ずつ安定して給紙することとを実現する。以下、本実施形態に係る給紙装置の構成とその作用について、詳細に説明していく。
<2.装置構成>
[2−1.基本構成]
まず、図1〜図4に基づいて、本実施形態に係る給紙装置の構成について説明する。なお、図1は、本実施形態に係る給紙装置1の概略構成を示す説明図である。図2は、本実施形態に係る給紙装置1の用紙浮揚分離機構100の機能を説明する説明図である。図3は、用紙束Spに対するダクト120の開口部125の高さ位置を説明する説明図である。図4は、送風部材の一例であるブロワ110を示す斜視図である。
本実施形態に係る給紙装置1は、図1に示すように、筐体10の内部に、用紙Pが積載される用紙トレイ11と、用紙トレイ11上の用紙束Spの用紙Pを最上部から送り出すピックローラ13と、送り出された用紙Pを分離・搬送する用紙分離機構15と、用紙分離機構15により搬送されてきた用紙Pを案内する搬送路17とを備える。用紙分離機構15は、対となる給紙ローラ15aと分離ローラ15bとからなり、これらのローラ15a、15bにて用紙Pを挟み、分離、搬送する。また、給紙装置1は、用紙トレイ11上の用紙束Spに対して空気を吹き付け、用紙を分離する用紙浮揚分離機構100を備える。用紙浮揚分離機構100は、用紙束Spの上方に配置されたブロワ110と、ブロワ110から送り出された空気を用紙束Spの用紙搬送方向後端側へ送り、用紙束Spの用紙搬送方向後端に対して空気を吹き付けるダクト120とからなる。
用紙浮揚分離機構100は、図2に示すように、用紙束Spに対して吹き付ける空気を排出するダクト120の開口部125が、用紙束Spの用紙搬送方向後端側の上部に対向するように配置されている。より詳細には、ダクト120の開口部125は、図3に示すように、高さ方向(Z軸方向)において、開口部125の中央位置Hcが用紙束Spの最上部用紙Ptopの高さ位置より下方にあり、かつ、開口部125の上端位置Htが最上部用紙Ptopの高さ位置より上方にあるように設けられる。なお、開口部125の中央位置Hcは、開口部125の上端位置Htと下端位置Hbとの中間位置である。なお、用紙の幅方向(Y軸方向)においては、用紙浮揚分離機構100は幅方向中央に配置される。
用紙束Spが載置されている用紙トレイ11は、載置されている用紙Pの量が変化しても、給紙装置1における用紙束Spの最上部用紙Ptopの高さ位置が常に同じとなるように、上下に移動する。この設定された最上部用紙Ptopの高さ位置を基準としてダクト120の開口部125は配置されるので、開口部125は用紙束Spに対して常に図3に示した高さ位置となり、用紙Pを効果的に分離できる位置で用紙束Spに対して空気を吹き付けることができる。
給紙装置1は、図2左側に示すように、画像形成装置の主制御部(いずれも図示せず。)から給紙指示を受けるまでは、用紙浮揚分離機構100を作動させない。すなわち、用紙束Spに対して空気の吹き付けは行われない。
一方、給紙装置1は、給紙指示を受けると、用紙浮揚分離機構100を作動させ、用紙束Spの用紙搬送方向後端に対して空気の吹き付けを開始する。ここで、用紙浮揚分離機構100は、上述したように、ブロワ110と、ダクト120とから構成される。ブロワ110は、例えば図4に示すような、吸気口111と排気口113とを備える送風部材である。図4に示すブロワ110は、内部に設けられた羽根を回転させて吸気口111から回転軸方向に空気を吸い込み、回転方向に設けられた排気口113から吸い込んだ空気を排出する。
図2に示すように、ブロワ110の排気口113は、ダクト120の空気流入部121と接続されており、ブロワ110から排出された空気はダクト120の内部へ送られる。ダクト120は、空気を案内する中空部材であり、本体部122、可動部124を介して空気排出部である開口部125から空気を排出する。
本実施形態において、ダクト120の開口部125は、用紙束Spの用紙搬送方向後端側と対向しており、開口部125から用紙束Spの用紙搬送方向後端側に対して空気が吹き付けられるように配置されている。このため、本体部122は、図2に示すように、ブロワ110から用紙搬送方向後端側に向かって排出された空気を鉛直下向きへ流れを変え、さらに、用紙搬送方向に向かって流れを変えるように屈曲した形状となっている。用紙浮揚分離機構100が作動すると、図2右側に示すように用紙束Spの用紙搬送方向後端側に対して空気が吹き付けられ、用紙Pの間に空気が入り込み、上部側の用紙Pは浮上する。
また、本実施形態に係る用紙浮揚分離機構100は、用紙束Spの上方にブロワ110が位置するように設置されている。このとき、吸気口111が用紙束Spの最上部用紙Ptopと対向するようにブロワ110を設けることで、図2右側に示すように、その吸引力を、最上部用紙Ptopを浮揚させる補助力として利用することができる。これにより、用紙束Spの用紙Pをより確実に、安定して分離させることが可能となる。
[2−2.用紙浮揚分離機構の空気吹き付け調整]
本実施形態に係る用紙浮揚分離機構100による用紙束Spへの空気吹き付けは、少なくともピックローラ13により用紙Pを搬送する前に行われればよいが、ブロワ110の応答性が高くない場合、給紙指示を受けてブロワ110を起動させると、ダクト120の開口部125から送り出される空気の風速が所望の速度となるまでに時間がかかる。すなわち、給紙指示を受けてブロワ110の作動状態(すなわち、羽根を回転させるモータのオンオフ)を切り換えると、用紙の処理時間が掛かり、印刷速度が低下する要因となる。そこで、本実施形態に係る用紙浮揚分離機構100は、給紙指示に応じて用紙に対して迅速に空気の吹き付けを行うことができるように、ブロワ110は作動させたままとし、ダクト120の開口部125の向きを変化させて用紙束Spへの空気の吹き付けを制御する。
図5に、ダクト120の開口部125の向きを変化させる機構を備える用紙浮揚分離機構100の一構成例を示す。本実施形態に係るダクト120は、ブロワ110の排気口113と接続された空気流入部121と、空気流入部121を介してブロワ110から排出された空気の通路となる本体部122と、本体部112に対して回転軸123周りに回転可能な可動部124とからなる。可動部124は、例えばモータソレノイド等の駆動装置によって回転軸123周りに回転される。
可動部124が回転軸123周りに回転すると、可動部124の先端にある開口部125の開口する方向が変化する。具体的には、まず、用紙浮揚分離機構100によって用紙束Spの用紙Pを分離させるときには、図5上側に示すように、ダクト120の開口部125は、用紙束Spの用紙搬送方向後端側と対向するように、用紙搬送方向先端側に向けられる。このとき、ブロワ110から排出された空気は、最も強く用紙束Spに吹き付けられる。
図5上側の状態において、例えば用紙束Spに空気が強く当たり過ぎて用紙の分離が適切に行われていない場合等、用紙束Spに当たる空気量を減らす必要がある場合には、可動部124を反時計回りに回転させ、開口部125が斜め上を向くように設定される。すなわち、図5中央のようにダクト120の開口部125から排出される空気が斜め上向きとなる。これにより、用紙束Spに当たる空気量は少なくなり、浮上した最上部用紙Ptopの高さ位置も、図5上側の場合と比較して低くなる。なお、可動部124の回転は、例えば、ユーザによる空気量の調整指示に基づき、あるいは最上部用紙Ptopの高さ位置に基づき自動的に、給紙制御部(図9の給紙制御部40)により調整される。
さらに、用紙束Spに対して空気が当たらないようにする場合には、図5下側に示すように可動部124をさらに回転させて、開口部125がダクト120の本体部122内部に収容されるようにすることもできる。このとき、ブロワ110から送り込まれた空気は、開口部125に向かって流れるものの、開口部125が本体部122内部で鉛直上方を向いているため、空気はダクト120の外へほとんど流出することができなくなる。したがって、用紙束Spに空気は吹き付けられず、浮上していた用紙も用紙束Sp上に下すことができる。
このように、用紙浮揚分離機構100に、空気の吹き付ける向き及び用紙束Spへ当たる空気量を調整可能な可動部124を設けることで、用紙束Spの用紙を適切に分離することができる。また、例えば、用紙束Spの用紙を分離させる際、図5の上側、中央、下側の状態を繰り返し、ダクト120の開口部125から排出される空気の向きを上下に揺らすことで、用紙束Spに当たる空気量及び空気の流れが変化し、より効果的に用紙を分離させることができる。
[2−3.気流変更部材]
用紙浮揚分離機構100は、用紙束Spへ空気を吹き付けて用紙Pを分離する際に用紙束Spに当たる空気量及び空気の流れを変化させるため、例えば、ダクト120内部に、気流変更部材130を設けてもよい。気流変更部材130は、例えば図6に示すように、ダクト120内部に配置され、ブロワ110から送り込まれた空気によって回転する回転部材である。気流変更部材130は、ブロワ110から流入する空気のみを動力源として動作する。
図7に気流変更部材130の一構成例を示す。図7に示す気流変更部材130は、回転軸131と、回転部材に131の周方向に等間隔で配置された4つの羽根部材133A、133B、133C、133Dとから構成されている。各羽根部材133A、133B、133C、133Dは、ブロワ110から送り込まれた空気の流れを遮断しないように羽根面が開口している。ここで、各羽根部材133A、133B、133C、133Dの開口形状はそれぞれ異なる。これにより、各羽根部材133A、133B、133C、133Dが通過させる空気量を異ならせることができ、例えば図8に示すように、気流変更部材130を通過した空気の流れがA時点、B時点、C時点、D時点で異なるようにすることができる。
このように、ダクト120内部に、気流変更部材130を設けることで、より効果的に用紙を分離させることができる。なお、気流変更部材130の配置位置は、ダクト120内部であれば特に限定されない。また、気流変更部材130の形状も、図7に示した形状に限定されるものではなく、空気の流れや空気量を変化させることが可能であればようい。例えば、気流変更部材130の羽根部材の数、各羽根部材の形状は適宜変更可能である。
[2−4.用紙分離制御]
本実施形態に係る用紙浮揚分離機構100は、当該用紙浮揚分離機構100を制御する用紙分離制御部を備えている。図9に、用紙浮揚分離機構100の駆動制御に関係する機能部を示す。図9は、用紙浮揚分離機構100を備える画像形成装置の機能部の一部を示しており、給紙装置1の機能全般を制御する給紙制御部40に、用紙浮揚分離機構100の駆動制御を行う用紙分離制御部42がある。
操作パネル20及び環境センサ30は、給紙装置1あるいは当該給紙装置1が設けられた画像形成装置に設けられている。操作パネル20は、ユーザが給紙装置1あるいは画像形成装置を操作するための入力情報を入力する操作部であり、例えばタッチセンサを備えるタッチパネル等で構成されている。また、環境センサ30は、給紙装置1あるいは画像形成装置が設置された環境状態を検知するための検出部であり、例えば、温度または湿度等を環境センサ情報として取得する。操作パネル20及び環境センサ30から入力された情報は、給紙制御部40へ出力される。
用紙分離制御部42は、例えば、操作パネル20または環境センサ30から入力された情報のうち少なくともいずれか1つに基づいて、用紙浮揚分離機構100の作動制御を行う制御部である。例えば、環境センサ30から入力される湿度情報を用いる場合、用紙分離制御部42は、例えば図10に示すような、用紙種類と湿度に応じた用紙分離機能の使用の有無が設定された設定情報に基づき、用紙浮揚分離機構100の作動を決定する。例えば、用紙分離制御部42は、環境センサ30から湿度情報が入力された場合、用紙分離制御部42は、湿度が所定の閾値以上(例えば80%以上)であるかを判定する。そして、用紙トレイ11に載置された用紙種類を取得し、図10に示す設定情報に基づき用紙浮揚分離機構100の作動を決定する。図10の例では、用紙種類がコート紙であり、かつ、湿度が閾値以上の場合に、用紙浮揚分離機構100が作動される。
用紙分離制御部42により決定された用紙浮揚分離機構100の作動状態は、ユーザから入力された入力情報に基づき、変更することも可能である。例えば、図10に示す設定情報では、普通紙の場合、湿度に寄らず用紙浮揚分離機構100を作動させることはないが、装置を使用すると、何らかの要因により普通紙であっても用紙の不送り等が発生することがある。このような場合に、ユーザは用紙浮揚分離機構100を作動させ、用紙の不送りを解消させることもできる。
なお、用紙分離制御部42は、操作パネル20と環境センサ30との両方から入力があった場合には、予め設定された優先順位に基づいて、用紙浮揚分離機構100の動作を制御する。例えば、操作パネル20を介してユーザから入力された入力情報を環境センサ30の環境センサ情報より優先させるように設定してもよい。この場合、用紙分離制御部42は、環境センサ情報の入力があっても、ユーザからの入力情報に基づいて用紙浮揚分離機構100を作動させる。
[2−5.用紙浮揚分離機構の位置調整]
本実施形態に係る用紙浮揚分離機構100を効果的に機能させるには、ダクト120の開口部125と用紙トレイ11に載置された用紙束Spの用紙搬送方向後端側との位置関係が重要である。これらが離れていると、用紙Spに空気が適切に当たらないこともあり、確実に用紙を分離できない場合も想定される。そこで、図11に示すように、用紙浮揚分離機構100を、用紙搬送方向に沿って延設されたレール54上を移動する用紙後端サイズガイド52上に設けてもよい。
用紙後端サイズガイド52は、用紙トレイ11に載置される用紙のサイズに応じて、用紙搬送方向に移動され、用紙束Spの最上部用紙PTOPがピックローラ13によってピックアップできるように、用紙束Spの用紙搬送方向先端側を揃えるガイド部材である。すなわち、用紙後端サイズガイド52と用紙トレイ11に載置された用紙束Spの用紙搬送方向後端側との位置関係は、用紙のサイズに関係なく一定である。そこで、用紙浮揚分離機構100を用紙後端サイズガイド52に設け、用紙後端サイズガイド52と一体に移動可能に構成することで、ユーザが用紙のサイズを変更する際に、レール54上の用紙後端サイズガイド52を移動させると、用紙浮揚分離機構100も移動させることができる。これにより、常に、用紙浮揚分離機構100のブロワ110の吸気口111を用紙束Spの最上部用紙PTOPと対向させ、かつ、ダクト120の開口部125と用紙束Spの用紙搬送方向後端側との位置関係を所定の距離に設定することができる。
<3.まとめ>
以上、本実施形態に係る用紙浮揚分離機構100の構成とその作用について説明した。本実施形態によれば、1つのブロワ110により、排出された空気を用紙束Spの用紙搬送方向後端側から吹き付け、かつ、その吸気口111での吸引力を利用することで、用紙束Spの最上部用紙PTOPを確実に浮上させ、用紙を分離させることができる。これにより、用紙の重送及び不送りを防止できる。また、ブロワ110は1つのみ用いればよいので装置の大型化を防止できる。一般に、用紙束の後端側はピックローラ13の配置された先端側と比較して装置のスペース上も余裕がある。用紙浮揚分離機構100は、このスペースを利用して設置することができるので、より装置の大型化を防止できる。
また、ブロワ110の吸気口111を用紙束Spに向けることで、一度用紙束Spに向けて吹き付けられた空気をブロワ110の吸気口111から再度取り込む循環サイクルが形成される。これにより、用紙束Spの上部側の用紙が浮上しやすい状況を形成することができる。さらに、吸気口111での吸引力により、最上部用紙PTOPに上向きの力を作用させることができるので、用紙の分離が補助され、従来と比較して小型のブロワ110での用紙分離が可能となる。
さらに、気流変更部材130等を用い、ダクト120内部の空気の流れを不均一にすることで、用紙が動きやすくなり、より確実に用紙を分離することができる。また、本実施形態に係る用紙浮揚分離機構100は、従来の給紙装置への搭載も可能であり、用紙の重送や不送りが発生しない条件下では、用紙浮揚分離機能を使用しないようにすることも可能である。これにより、ブロワ110の作動回数を低減できるので、省エネルギ化、低騒音化(頻度低減)を図ることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1 給紙装置
10 筐体
11 用紙トレイ
13 ピックローラ
15 用紙分離機構
15a 給紙ローラ
15b 分離ローラ
17 搬送路
20 操作パネル
30 環境センサ
40 給紙制御部
42 用紙分離制御部
52 用紙後端サイズガイド
54 レール
100 用紙浮揚分離機構
110 ブロワ
111 吸気口
112 本体部
113 排気口
120 ダクト
121 空気流入部
122 本体部
123 回転軸
124 可動部
125 開口部
130 気流変更部材
131 回転軸
133A、133B、133C、133D 羽根部材

Claims (9)

  1. 用紙が積層された用紙束のうち最上部用紙に接触して、当該最上部用紙を送り出すピックローラと、
    前記用紙束に空気を当て、前記用紙束を分離する用紙浮揚分離機構と、
    前記ピックローラにより送り出された前記用紙束の前記用紙を分離する用紙分離機構と、
    を備え、
    前記用紙浮揚分離機構は、
    前記用紙束に対して吹き付ける空気を送り、開口部から排出する空気を、前記用紙束に対して用紙搬送方向後端側から吹き付けるダクトと、
    前記用紙束の上方に設けられ、吸気口が前記最上部用紙と対向し、排気口が前記ダクトと連結されている送風部材と、
    を有する、給紙装置。
  2. 前記ダクトは、前記開口部からの空気吹き出し方向を変更可能に構成される、請求項1に記載の給紙装置。
  3. 前記ダクトは、内部の空気の流れを不均一にする気流変更部材を備える、請求項1または2に記載の給紙装置。
  4. 前記気流変更部材は、前記ダクトの内部に設けられ、形状の異なる複数の羽根部材を備える回転部材である、請求項3に記載の給紙装置。
  5. 前記気流変更部材は、前記送風部材から流入する空気のみを動力源として動作する、請求項3または4に記載の給紙装置。
  6. 前記用紙浮揚分離機構を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、環境センサにより取得された環境センサ情報に基づいて、前記用紙浮揚分離機構を作動させる、請求項1〜5のいずれか1項に記載の給紙装置。
  7. 操作部を介してユーザから入力された入力情報が入力された場合、前記制御部は、前記環境センサ情報より前記入力情報を優先させて、当該入力情報に基づき前記用紙浮揚分離機構を作動させる、請求項6に記載の給紙装置。
  8. 前記用紙浮揚分離機構を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、操作部を介してユーザから入力された入力情報に基づいて、前記用紙浮揚分離機構を作動させる、請求項1〜5のいずれか1項に記載の給紙装置。
  9. 前記請求項1〜8のいずれか1項に記載の給紙装置を備える、画像形成装置。
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