JP2017100330A - 容器の製造方法および容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】離型工程において容器を良好に離型できる容器の製造方法を提供する。【解決手段】底部5に、環状の脚部7と脚部7に囲まれた上げ底部8とを有する合成樹脂製の容器1を、金型50を用いたブロー成形により成形する容器1の製造方法であって、金型50に、容器1の上げ底部8に粗面加工を形成する粗面加工部と、金型50のキャビティ51内で成形された容器1における粗面加工された上げ底部8の外面と金型50のキャビティ51との境界部に連通して空気を導入可能な孔部54(54A、54B)と、が形成され、成形工程において、容器1の上げ底部8に粗面加工が形成され、成形工程後の離型工程において、孔部54(54A、54B)から粗面加工された上げ底部8の外面と金型50のキャビティ51との境界部に空気を導入させて容器1を金型50から離型させる。【選択図】図7

Description

本発明は合成樹脂製の容器の製造方法および容器に関する。
従来、この種の容器として、容器の底部に、円環状の脚部とこの脚部に囲まれた上げ底部とを有するものがある。容器において上げ底部は脚部の先端よりも上方に位置している。
この種の容器は、温度が高い状態で内容物(液)を容器内に充填して密封した後、温度が低下して容器内が減圧状態になったとき、上げ底部が変形して上げ底部が容器の内方に上昇し、容器内が急激に減圧状態となることを緩和して、容器が不正な形状に変形しないように図っている。このように、前記容器は、内圧変化に良好に対応し得る、いわゆる減圧吸収機能を有する。
前記容器は、金型を用いたブロー成形により合成樹脂(一例として、ポリエチレンテレフタレート樹脂)で成形することで、軽量かつ安価に製造可能である。一例を示すと、ブロー金型内にあらかじめ加熱したプリフォーム(試験管状有底筒状体)を導入した後、内部に加圧空気を注入することで金型のキャビティに沿った形状の容器を形成できる。この後、容器を離型する離型工程を経るなどして容器が製造される。
前記容器は、離型工程における離型作業が良好に行われなくて不正な形状に変形して製造されると、減圧吸収機能が損ねられてしまう。したがって、離型工程において容器を良好に離型して不正な形状とならないようにする必要がある。
このような容器の離型をより良好に行うことが可能な容器の製造方法として、上げ底部の外面と金型のキャビティとの境界部に連通して空気を導入可能な孔部を形成し、離型工程において、前記孔部から上げ底部の外面と金型のキャビティとの境界部に空気を導入させて容器を金型から離型させる方法が、例えば特許文献1に開示されている。この方法によれば、離型工程において、金型の孔部に空気を導入して、上げ底部の外面と金型のキャビティとの境界部に空気を導入することができれば、容器を金型から良好に離型することができる。なお、この容器の製造方法では、容器の上げ底部には、粗面加工などの加工は施されていない。
また、容器の離型を良好に行うことが可能な他の製造方法として、上げ底部の外面に粗面加工を施すことが、例えば特許文献2に開示されている。この方法によれば、容器の上げ底部の外面に粗面加工が形成されているため、容器の上げ底部の外面に粗面加工が形成されていないものと比較して、離型工程で、容器の上げ底部の外面が金型(金型のキャビティが形成されている面)に密着することが少なくなって、容器を金型から分離し易くなる。なお、この製造方法においては、容器に対しては内部のみに空気を導入する工程を有している。
特開2015−85625号 特開2013−144560号
しかしながら、前記特許文献1に開示されているように、離型工程において、金型の孔部に空気を導入して、上げ底部の外面と金型のキャビティとの境界部に空気を導入する方法を用いても、上げ底部の外面と金型のキャビティとが密接していると、孔部から、上げ底部の外面と金型のキャビティとの境界部における孔部に臨んでない箇所に、空気を良好に導入できない場合があり、この場合には、容器を良好に離型できないおそれがある。
また、前記特許文献2に開示されているように、単に、上げ底部の外面に粗面加工を施すだけでは、上げ底部の外面に粗面加工を施さないものよりは離型性能は向上するものの、金型から容器を分離させる力が金型と上げ底部の外面との間に作用しないため、良好には離型できないおそれがある。
本発明は上記課題を解決するもので、離型工程において容器を良好に離型することができる容器の製造方法を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、底部に、環状の脚部と脚部に囲まれた上げ底部とを有する合成樹脂製の容器を、金型を用いたブロー成形により成形する容器の製造方法であって、金型に、容器の上げ底部に粗面加工を形成する粗面加工部と、金型のキャビティ内で成形された容器における粗面加工された上げ底部の外面と金型のキャビティとの境界部に連通して気体を導入可能な孔部と、が形成され、成形工程において、容器の上げ底部に粗面加工が形成され、成形工程後の離型工程において、前記孔部から粗面加工された上げ底部の外面と金型のキャビティとの境界部に気体を導入させて容器を金型から離型させることを特徴とする。
この製造方法によれば、成形工程後の離型工程時において、上げ底部に粗面加工が形成されていることとなる。したがって、上げ底部に粗面加工を施さないものより単に離型性能が向上するだけでなく、離型工程において孔部から上げ底部の外面と金型のキャビティとの境界部に空気などの気体を導入した際に、粗面加工されている箇所を通して、上げ底部の外面と金型のキャビティとの境界部における孔部に臨んでない箇所にも、空気などの気体を良好に拡がるように導入できる。この結果、離型工程において容器を良好に離型することができる。
なお、容器の上げ底部に形成された粗面加工がシボ加工であり、このシボ加工による模様が、凹状部同士が連続する形状であると好適である。このように、シボ加工による模様が、凹状部同士が連続する形状であると、金型の孔部を通して空気などの気体を上げ底部の外面と金型のキャビティとの境界部に導入した際に、前記気体がシボ加工における互いに連続する凹状部を通して境界部において広範囲に拡がり易くなり、離型工程において容器をさらに良好に離型することができる。
また、容器の上げ底部に、中央部から略径方向外側に向かって放射状に延び、互いに隣接する部分同士がそれぞれつなげられてなる連続放射溝が形成されていてもよく、さらに、連続放射溝は、互いに隣接する径方向外端部同士と互いに隣接する径方向内端部とがそれぞれつなげられた形状であれば好適である。また、この場合には、金型に、容器の上げ底部に連続放射溝を形成する凸状部が形成され、前記孔部の少なくとも一部が、金型における凸状部が形成されている箇所に接続されていると好適である。
この製造方法によれば、離型工程において、金型の孔部を通して空気などの気体を、上げ底部の外面と金型のキャビティとの境界部に導入した際に、空気が、境界部における連続放射溝と粗面加工されている箇所とを通してさらに拡がり易くなり、離型工程において容器をさらに良好に離型することができる。
本発明の容器の製造方法では、金型に、容器の上げ底部に粗面加工を形成する粗面加工部と、金型のキャビティ内で成形された容器における粗面加工された上げ底部の外面と金型のキャビティとの境界部に連通して空気などの気体を導入可能な孔部と、を形成し、離型工程において、孔部から粗面加工された上げ底部の外面と金型のキャビティとの境界部に流体を導入させて容器を金型から離型させる。この製造方法によれば、上げ底部に粗面加工が形成されるので、金型に形成した孔部から上げ底部の外面と金型のキャビティとの境界部に空気などの気体を導入した際に、粗面加工されている箇所を通して、上げ底部の外面と金型のキャビティとの境界部における孔部に臨んでない箇所にも、空気などの気体が良好に拡がって導入される。この結果、離型工程において容器を良好に離型することができ、容器が不正な形状に変形して製造されることを防止できて、信頼性が向上する。
また、容器の上げ底部に形成された粗面加工がシボ加工であり、このシボ加工による模様を凹状部同士が連続する形状とすることにより、金型の孔部を通して空気などの気体を上げ底部の外面と金型のキャビティとの境界部に導入した際に、前記気体がシボ加工における互いに連続する凹状部を通して境界部において広範囲に拡がり易くなり、離型工程において容器をさらに良好に離型することができる。
また、金型に、容器の上げ底部に連続放射溝を形成する凸状部を形成し、前記孔部の少なくとも一部が、金型における凸状部が形成されている箇所に接続されていると、離型工程において、空気などの気体が孔部を通して、境界部における連続放射溝と粗面加工されている箇所とを通してさらに拡がり易くなり、離型工程において容器を一層良好に離型することができる。
本発明の実施の形態に係る容器の一部切欠全体正面図である。 同容器の底部の縦断面図である。 同容器の底面図である。 同容器の底部の要部縦断面図で、減圧していない状態を示す。 同容器の底部の要部縦断面図で、減圧状態を示す。 同容器の底部の要部縦断面図で、減圧状態を示す。 同容器の製造方法を示す要部縦断面図である。 本発明の他の実施の形態に係る容器の底面図である。 同他の実施の形態に係る容器の底部の縦断面図である。 同他の実施の形態に係る容器の製造方法を示す要部縦断面図である。
以下、本発明に係る実施の形態を、図面を参照して説明する。まず、本発明の実施の形態に係る製造方法の対象となる容器について説明する。
図1、図2において、1は例えばポリエチレンテレフタレート(PET)等の合成樹脂製の容器である。これらの図に示すように、容器1は、円筒状の胴部2と、キャップ(図示省略)によって密封される口部4と、底部5とを有している。底部5には、円環状の脚部7と、脚部7に囲まれた円形状の上げ底部8と、脚部7と上げ底部8とを上方に膨出する湾曲形状などで接続する底部接続部9と、が備えられている。
脚部7は、胴部2に連なる外周壁10と、径方向内側から外周壁10に対向する内周壁11と、外周壁10と内周壁11との先端部間に設けられた接地部12と、を有している。
上げ底部8は、脚部7の接地部(下端部)12よりも上方に位置している。また、上げ底部8は、シボ加工からなる粗面加工が施されている。前記シボ加工による模様は、図3に示すように、凹状部同士(図3に示す場合は、しわ状(異形太線状)の凹状部同士)が連続する(つながっている)形状とされており、この形状が好適である。なお、図3においては、上げ底部8における白色で示す部分が容器1の内部側(上方側)に窪んでいる凹状部であり、上げ底部8における黒色で示す部分が容器1の外部側(下方側)に突出している凸状部である。しかし、シボ加工からなる粗面加工の模様は、これに限るものではなく、皮革状や、うろこ状、梨地、木目、砂目などの模様や、布地模様、幾何学的模様などの模様でもよく、好ましくは互いに隣接する模様の凹状部同士が連続する(つながっている)形状であることが好ましい。
また、この実施の形態では、上げ底部8は、中央山部14と環状山部15とを有している。中央山部14は、上げ底部8の径方向における中央部に形成されて、下方に円弧状に突出する形状とされている。また、環状山部15は、中央山部14の外周部と底部接続部9との間に全周にわたり形成されて、下方に円弧状に湾曲して突出している。また、中央山部14と環状山部15との境界部分における上げ底部8の外面には、容器1の内側に向かって窪んだ環状谷部16が全周にわたり形成されている。
容器1は、高温の内容液を充填して殺菌される。すなわち、温度が高い状態で内容液を容器1内に充填し、キャップを口部4に装着して容器1を密閉した後、シャワー水を容器1の外面に噴射して内容液を一定温度まで冷却する。このとき、内容液の温度が低下して容器1内が減圧状態となるが、図4〜図6に示すように、上げ底部8および底部接続部9が容器1の内側における上方に変形し、減圧変形が吸収されて容器1の内圧の大きな変化に十分に対応することが可能である。なお、図5、図6の仮想線(二点鎖線)部分は、非減圧状態での上げ底部8の位置を示している。
容器1は、金型を用いたブロー成形により合成樹脂で成形されて製造される。すなわち、金型(図7に簡略的に示す)50内にあらかじめ加熱したプリフォームを導入させた後、成形工程においてプリフォームの内部に加圧空気を注入することで金型50のキャビティ51に沿った形状の容器を形成する。金型50は、下方に開口するキャビティ用の空間が設けられた胴部用金型50Aと、前記キャビティ用の空間を下方から閉塞してキャビティ51を形成する底部用金型50Bとを備えており、これらの胴部用金型50Aと底部用金型50Bとを組み合わせることで内部にキャビティ51が形成される。
胴部用金型50Aは平面視して左右に二分割(すなわち、容器1の直径に沿って2分割)される対となった割型により構成されており、各胴部用金型50Aが左右方向(横方向)に出退自在とされている。また、底部用金型50Bは上下方向に出退自在とされて、離型時には容器1に対して相対的に下方に移動する。
底部用金型50Bのキャビティ51を形成するキャビティ形成面は、容器1の脚部7を形成する脚部用形成面52と、容器1の上げ底部8を形成する上げ底部用形成面53とを有している。ここで、底部用金型50Bの上げ底部用形成面53には、粗面加工を形成する凹凸形状の粗面加工部が形成されている。なお、粗面加工部は、上げ底部用形成面53のほぼ全面に形成されていると好適である。
また、底部用金型50Bには、底部用金型50Bのキャビティ51内で成形された容器における粗面加工された上げ底部8の外面と底部用金型50Bのキャビティ51との境界部に連通して空気を導入可能な孔部54が形成されている。孔部54は金型50(底部用金型50B)の外部に連通するように形成されており、例えば、キャビティ51に連通する箇所から下方などに延びていてもよいが、外部に連通する形状ならばよく、途中で横方向に延びるなど、どの方向に延びていてもよい。また、孔部54は、容器1の上げ底部8における中央山部14に連通する孔部54Aと、容器1の上げ底部8における環状山部15に連通する孔部54Bと、を有しており、各孔部54A、54Bが、上げ底部8における周方向の適当角度毎に複数形成されていると好適であるが、これに限るものではなく、例えば、容器1の上げ底部8における中央山部14に連通する孔部54Aだけは、中央山部14の中央部だけに形成されていてもよい。
上記構成において、容器1は、金型50を用いたブロー成形による成形工程と、金型50から容器1が離型される離型工程と、を経て製造される。成形工程では、金型50内にあらかじめ加熱したプリフォームを導入させた後、プリフォームの内部に加圧空気を注入することで金型50のキャビティ51に沿った形状の容器1を形成する。すなわち、成形工程において、上げ底部8にはシボ加工からなる粗面加工の部分が形成される。なお、上げ底部8における孔部54が連通する箇所には、孔部54の連通箇所に合成樹脂が少し入り込んでなる孔部痕55A、55Bが形成される場合もある。
離型工程においては、金型50、すなわち、胴部用金型50Aおよび底部用金型50Bから成形された容器1を離型するが、少なくともこの際には、底部用金型50Bの孔部54A、54Bが、金型50の外部(例えば大気圧状態となっている外部)に連通される。したがって、この離型工程時には、孔部54A、54Bを通して、上げ底部8の外面と金型50(底部用金型50B)のキャビティ51との境界部に空気が導入されるが、上げ底部8にはシボ加工からなる粗面加工が施されているため、上げ底部8の外面における孔部54A、54B以外の箇所にも粗面加工(シボ加工)部分から前記境界部に良好に拡がる。これにより、上げ底部8の外面が金型50(底部用金型50B)のキャビティ51に密着することが最小限に抑えられる。また特に、本実施の形態では、隣接する凹状部同士が連続している形状であるため、この連続する部分を通して前記境界部に良好に空気が導入される。この結果、離型工程において容器1を金型50(底部用金型50B)から良好に離型することができて不正な形状となることを防止できる。これにより、温度が高い状態で内容物(液)を容器内に充填して密封した後、温度が低下して容器内が減圧状態になった際に、前記容器1が内圧変化に良好に対応することができる。
図8、図9は本発明の他の実施の形態に係る容器1’を示すもので、この容器1’では、その上げ底部8に、シボ加工からなる粗面加工が施されているとともに、中央部から略径方向外側に向かって放射状に延び、互いに隣接する部分同士がそれぞれつなげられた連続放射溝20が形成されている。この実施の形態では、連続放射溝20は、互いに隣接する径方向外端部同士と互いに隣接する径方向内端部とがそれぞれつなげられた形状である。なお、上記実施の形態と同様に、上げ底部8は、中央山部14と環状山部15とを有しているが、これに限るものではない。
また、図10に簡略的に示すように、この容器1’を製造する金型50’の底部用金型50B’には、前記実施の形態の金型50と同様に、上げ底部用形成面53’に粗面加工を形成する凹凸形状の粗面加工部が形成されていることに加えて、連続放射溝20を形成するための凸状部56が、連続放射溝20に対応する形状(凹凸のみ逆となった形状)で形成されている。また、底部用金型50B’には、容器における粗面加工された上げ底部8の外面と底部用金型50B’のキャビティ51’との境界部に連通して空気を導入可能な孔部54’(54A’、54B’)が形成されている。そして、前記孔部54’における容器1’の上げ底部8における環状山部15に連通する孔部54B’が、連続放射溝20に対応する凸状部55の箇所に接続されている。なお、この金型50’により製造した容器1’の上げ底部8における孔部54’が連通する箇所には、孔部54’(54A’、54B’)の連通箇所に合成樹脂が少し入り込んでなる孔部痕55A’、55B’が形成される場合もある。
この製造方法によれば、離型工程において、金型50’(底部用金型50B’)の孔部54’(54A’、54B’)を通して空気を、上げ底部8の外面と金型50’(底部用金型50B’)のキャビティ51’との境界部に導入した際に、この境界部における連続放射溝20が設けられている箇所と粗面加工されている箇所との両方の箇所を通して空気がさらに拡がり易くなり、離型工程において容器1’を一層良好に離型することができる。
また、この場合に、連続放射溝20は、容器1’における中央部から略径方向外側に向かって放射状に延び、互いに隣接する部分同士がそれぞれつなげられた形状であるため、連続放射溝20を通して、上げ底部8の径方向だけでなく周方向にも良好に空気が導入され易くなり、また、この後さらに、連続放射溝20に繋がっている粗面加工されている箇所を通して空気が良好に導入され易い。この結果、容器1’の離型性能をさらに向上できる。
また、容器1’の上げ底部8に連続放射溝20が形成されているため、高温の内容液を充填して殺菌されるなどして、容器1’内が減圧状態となった際に、上げ底部8が容器1’の内側における上方に変形して、減圧変形が吸収されるが、この場合に、上げ底部8が周方向に対して偏って変形せずに、均一な状態で変形できる利点もある。すなわち、減圧変形時に連続放射溝20によって、上げ底部8の変形が周方向にも伝達され易くなり、減圧変形時に上げ底部8が周方向に対して偏って不正な形状に変形することが防止され、これにより容器1’の減圧吸収性能の信頼性が向上する。
なお、上記の実施の形態では、上げ底部8が中央山部14と環状山部15とを有している場合を述べたが、これに限るものではなく、例えば、上げ底部8の環状山部15が平坦な形状やもっと下方に大きく膨出する形状であってもよい。また、上記の実施の形態では、容器1の胴部2が直円筒形状である場合を図示したが、これに限るものではなく、胴部2の高さ方向中央部などが細径となっている容器など、容器1の胴部2が直円筒形状以外の場合でも同様の構成を適用できることはもちろんである。
また、上記の実施の形態では、離型時に外気に通じる空気を孔部54、54A、54B、54’、54A’、54B’から導入する場合を述べたが、この際の導入する空気以外のものでも差支えない。また、この際に、孔部54、54A、54B、54’、54A’、54B’から圧縮空気を導入してもよい。
1 容器
5 底部
7 脚部
8 上げ底部
9 底部接続部
20 連続放射溝
50 金型
50A 胴部用金型
50B 底部用金型
51 キャビティ
52 脚部用形成面
53 底部用形成面(粗面加工部)
54、54A、54B、54’、54A’、54B’ 孔部
55A、55B、55A’、55B’ 孔部痕
56 凸状部

Claims (6)

  1. 底部に、環状の脚部と脚部に囲まれた上げ底部とを有する合成樹脂製の容器を、金型を用いたブロー成形により成形する容器の製造方法であって、
    金型に、容器の上げ底部に粗面加工を形成する粗面加工部と、金型のキャビティ内で成形された容器における粗面加工された上げ底部の外面と金型のキャビティとの境界部に連通して気体を導入可能な孔部と、が形成され、
    成形工程において、容器の上げ底部に粗面加工が形成され、
    成形工程後の離型工程において、前記孔部から粗面加工された上げ底部の外面と金型のキャビティとの境界部に気体を導入させて容器を金型から離型させる
    ことを特徴とする容器の製造方法。
  2. 容器の上げ底部に形成された粗面加工がシボ加工であり、このシボ加工による模様が、隣接する凹状部同士が連続する形状であることを特徴とする請求項1に記載の容器の製造方法。
  3. 容器の上げ底部に、中央部から略径方向外側に向かって放射状に延び、互いに隣接する部分同士がそれぞれつなげられた連続放射溝が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の容器の製造方法。
  4. 連続放射溝は、互いに隣接する径方向外端部同士と互いに隣接する径方向内端部とがそれぞれつなげられた形状である請求項3に記載の容器の製造方法。
  5. 金型に、容器の上げ底部に連続放射溝を形成する凸状部が形成され、前記孔部の少なくとも一部が、金型における凸状部が形成されている箇所に接続されていることを特徴とする請求項3または4に記載の容器の製造方法。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載の容器の製造方法により製造されていることを特徴とする容器。
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