JP2017098404A - 配線基板およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体素子が安定的に作動する配線基板およびその製造方法を提供することを課題とする。
【解決手段】電源用および接地用ならびに信号用の配線導体5a、5b、5cを有する積層部1と、積層部1の上面に搭載された半導体素子Sと、半導体素子Sを収容するキャビティCが形成された枠状基板2と、枠状基板2上の絶縁部3と、を具備して成る配線基板Aであって、枠状基板2は、比誘電率が30〜3000、厚みが5〜30μmの誘電体層の上下面に厚みが50〜150μmの導体層10を積層した構造で、導体層10は、電源用の配線導体5aに接続された電源用の導体パターン10aと、接地用の配線導体5bに接続された接地用の導体パターン10bと、信号用の配線導体5cに接続された信号用の導体パターン10cとを含み、電源用の導体パターン10aと接地用の導体パターン10bとが誘電体層7を挟んで対向するコンデンサー電極Tを形成している。
【選択図】図1

Description

本発明は、上面に別の電気基板が積載される複合基板用の配線基板およびその製造方法に関するものである。
近年、携帯型のゲーム機や通信機器に代表される電子機器の小型、高機能化が進む中、それらに使用される配線基板にも小型、高機能化が要求されるようになっている。このような要求に対し、例えば半導体集積回路素子等の半導体素子を搭載する配線基板の上面に、別の電気基板が積載された、いわゆるPoP(Package on Package)とよばれる複合基板がある。
このような複合基板用の従来の配線基板の一例を、図4を基に説明する。
従来の配線基板Bは、積層部21と、半導体素子Sと、コンデンサーEと、モールド樹脂Rとを具備する。
積層部21は、複数の貫通孔22aを有する複数の絶縁層22および配線導体23から成る。
配線導体23は、絶縁層22の表面および貫通孔22a内に形成されている。
積層部21の上面に形成された配線導体23の一部には、半導体素子Sの電極、あるいはコンデンサーEの電極が例えば半田を介して接続されている。半導体素子Sは、コンデンサーEと配線導体23を介して電気的に接続されている。半導体素子Sにおいて過渡的な接地および電源電位の変動があった場合に、コンデンサーEから半導体素子Sに電荷を供給することにより、その過渡的な接地および電源電位の変動が抑制される。それにより半導体素子Sが安定的に作動する。コンデンサーEから半導体素子Sへの電荷の供給を良好に行うには、両者間を接続する配線導体23の電気抵抗値を小さくすることが重要である。
積層部21の下面に形成された配線導体23の一部は、外部の回路基板に接続される外部接続パッド24として機能する。
積層部21の上面には、配線導体23および半導体素子S、ならびにコンデンサーEを被覆するモールド樹脂Rが形成されている。
モールド樹脂Rには、積層部21の上面に形成された配線導体23を底面とする貫通孔25が形成されている。モールド樹脂Rの上面および貫通孔25内には配線導体26が形成されている。
モールド樹脂Rの上面に形成された配線導体26の一部は、別の電気基板(不図示)の電極と接続される基板接続パッドとして機能する。
これにより、別の電気基板(不図示)と配線基板Bとの間で電気信号を送受信することにより、半導体素子Sが作動する。
ところで、従来の配線基板Bにおいては、半導体素子Sがモールド樹脂Rにより被覆されており、半導体素子Sの周囲に熱伝導性に優れた物質がないため、半導体素子Sの作動時に発生する熱を外部に効率的に放熱することができない。
そこで、半導体素子Sから発生する熱を外部に効率的に放熱するため、半導体素子Sの近辺に銅等の熱伝導に優れた物質を配置することが考えられる。しかしながら、その場合、コンデンサーEを半導体素子Sの近くに配置することができなくなるので、両者の間を接続する配線導体23の長さが長くなる。その結果、コンデンサーEと半導体素子Sとを接続する配線導体23の電気抵抗値が大きくなり、コンデンサーEから半導体素子Sへの電荷の供給を良好に行えなくなってしまう。
特許第3575478号公報
本発明は、半導体素子の作動時に生じる熱を効率的に放熱するとともに、半導体素子に過渡的な接地および電源電位の変動があった場合に半導体素子に電荷を良好に供給することで、半導体素子が壊れにくく安定的に作動することができる配線基板およびその製造方法を提供することを課題とする。
本発明における配線基板は、複数の絶縁層が積層されて成り、表面および内部に電源用の配線導体および接地用の配線導体ならびに信号用の配線導体を有する積層部と、積層部の上面中央部に搭載されており各配線導体の一部と接続された半導体素子と、中央部に半導体素子を収容するキャビティが形成されており積層部の上面に配置された枠状基板と、枠状基板の上面にキャビティ上を覆うように形成された絶縁部と、を具備して成る配線基板であって、枠状基板は、比誘電率が30〜3000、かつ厚みが5〜30μmの誘電体層の上下面にそれぞれの厚みが50〜150μmの導体層を積層した3層構造であり、上下面の導体層は、それぞれが電源用の配線導体に接続された電源用の導体パターンと、接地用の配線導体に接続された接地用の導体パターンと、信号用の配線導体に接続された信号用の導体パターンとを含み、上下面の所定の導体パターン同士が誘電体層に設けられた貫通孔内に充填された貫通導体を介して互いに電気的に接続されており、上面の導体パターンの一部が他の基板と接続するための基板接続パッドを形成しているとともに、電源用の導体パターンの一部と接地用の導体パターンの一部とが誘電体層を挟んで対向するコンデンサー電極を形成していることを特徴とするものである。
本発明における配線基板の製造方法は、比誘電率が30〜3000、かつ厚みが5〜30μmの誘電体層の上下面に金属箔を積層して成るとともに、中央部にキャビティ形成領域および外周部に前記キャビティ形成領域を囲繞する配線形成領域を有する基板材を準備する工程と、配線形成領域に複数の貫通孔を形成する工程と、上下面の金属箔の表面および貫通孔内に、金属めっき層を析出させ、貫通孔内に金属めっき層から成る貫通導体を形成するとともに誘電体層の上下面に金属箔および金属めっき層から成る厚みが50〜150μmの導体層を形成する工程と、導体層の表面に、配線形成領域における所定のパターンに対応する部分を被覆するエッチングレジストを形成する工程と、エッチングレジストの非被覆部に露出する導体層をエッチング除去することで配線形成領域の上下面の導体層のそれぞれに、電源用の導体パターンと接地用の導体パターンと信号用の導体パターンとを、所定の導体パターン同士が貫通導体により互いに電気的に接続され、かつ電源用の導体パターンの一部と接地用の導体パターンの一部とが誘電体層を挟んで対向するコンデンサー電極となるように形成するとともに、キャビティ形成領域における導体層を除去する工程と、キャビティ形成領域における誘電体層をくり抜いてキャビティを形成することにより枠状基板を得る工程と、枠状基板を粘着シート上に載置してキャビティ内に半導体素子を挿置する工程と、枠状基板の上面にキャビティ上を覆うとともに導体パターンの一部を他の基板と接続するための基板接続パッドとして露出させる開口部を有する絶縁部を形成する工程と、枠状基板から粘着シートを除去するとともに枠状基板の下面に複数の絶縁層が積層されて成り、表面および内部に、電源用の導体パターンと接続された電源用の配線導体と、接地用の導体パターンと接続された接地用の配線導体と、信号用の導体パターンと接続された信号用の配線導体とを有する積層部を形成する工程と、を行うことを特徴とするものである。
本発明の配線基板によれば、半導体素子を収容するキャビティを有する枠状基板は、厚みが5〜30μmの誘電体層の上下面に厚みが50〜150μmと厚い導体層が形成されている。この厚い導体層により、半導体素子からの発熱を効率的に配線基板の外部に放熱し、半導体素子が壊れるのを防止することができる。
また、かかる導体層の一部は、それぞれが電源用の配線導体に接続された電源用の導体パターンと、接地用の配線導体に接続された接地用の導体パターンとを含んでおり、電源用の導体パターンの一部と接地用の導体パターンの一部とが誘電体層を挟んで対向するコンデンサー電極を形成して近接する半導体素子と接続されている。この枠状基板が有するコンデンサー機能により半導体素子を安定的に作動させることができる。
本発明の配線基板の製造方法によれば、半導体素子を収容するキャビティを有する枠状基板を、厚みが5〜30μmの誘電体層の上下面に厚みが50〜150μmと厚い導体層が積層された材料により形成することから、半導体素子から生じる熱をこの厚い導体層により効率的に外部に放熱することが可能な配線基板を提供することができる。
また、かかる導体層の一部を、電源用の導体パターンの一部と接地用の導体パターンの一部とが誘電体層を挟んで対向するコンデンサー電極となるように形成し、半導体素子とコンデンサー電極とを電源用および接地用の配線導体を介して接続する。このコンデンサー機能により半導体素子を安定的に作動させることが可能な配線基板を提供することができる。
半導体素子
図1は、本発明の配線基板の実施形態の一例を示す概略断面図である。 図2(a)〜(g)は、本発明の製造方法における実施形態の一例を説明するための工程毎の要部概略断面図である。 図3(h)〜(l)は、本発明の製造方法における実施形態の一例を説明するための工程毎の要部概略断面図である。 図4は、従来の配線基板の実施形態の一例を示す概略断面図である。
まず、図1を基に、本発明の配線基板Aの一例を説明する。
配線基板Aは、積層部1と、枠状基板2と、半導体素子Sと、絶縁部3とを具備する。
積層部1は、それぞれが複数の貫通孔4を有する複数の絶縁層1aが積層されている。積層部1の表面および内部、ならびに貫通孔4内には、配線導体5が形成されている。配線導体5は、電源用の配線導体5aおよび接地用の配線導体5b、ならびに信号用の配線導体5cを含んでいる。積層部1の下面に形成された配線導体5の一部は、外部の回路基板に接続される外部接続パッド6として機能する。
絶縁層1aは、例えばエポキシ樹脂やポリイミド樹脂等の熱硬化性樹脂を含有する電気絶縁材料から成り、厚みはおよそ20〜50μm程度である。
配線導体5は、例えば周知のめっき法により、銅等の良導電性金属により形成される。
枠状基板2は、誘電体層7の上下面に、それぞれ金属箔8および金属めっき層9が順次積層されて成る導体層10が形成されて成る。
枠状基板2は、中央部に半導体素子Sを収容するキャビティCが形成されている。
導体層10は、電源用の配線導体5aに接続された電源用の導体パターン10aと、接地用の配線導体5bに接続された接地用の導体パターン10bと、信号用の配線導体5cに接続された信号用の導体パターン10cとを含んでいる。そして、電源用の導体パターン10aと接地用の導体パターン10bとが、誘電体層7を挟んで対向するコンデンサー電極Tを形成している。
上面の各導体パターン10a、10b、10cの一部は、別の電気基板の電極と接続するための基板接続パッド11を含んでいる。
枠状基板2は、複数の貫通孔12を有している。貫通孔12内は、金属めっき層9の一部から成る貫通導体12aが被着されている。誘電体層7上面および下面の所定の各導体パターン10a、10b、10c同士が貫通導体12aを介して接続されている。
誘電体層7は、例えばエポキシ系の樹脂やチタン酸バリウム、あるいは酸化アルミニウム等から成る。誘電体層7の厚みは、およそ5〜30μm程度である。誘電体層7の比誘電率は30〜3000程度である。
金属箔8は、例えば銅箔から成る。金属めっき層9は、例えば周知のめっき法により銅めっきにより形成される。金属箔8および金属めっき層9から成る導体層10の厚みは、およそ50〜150μm程度である。
半導体素子Sは、積層部1の上面中央部に搭載されるとともに、枠状基板2のキャビティC内に収容されている。半導体素子Sは、コンデンサー電極Tや積層部1に形成された電源用の配線導体5aおよび接地用の配線導体5b、ならびに信号用の配線導体5cと電気的に接続されている。
絶縁部3は、枠状基板2の上面にキャビティCを覆うように形成されている。
絶縁部3は、基板接続パッド11を露出する開口部3aを有している。
絶縁部3は、例えばエポキシ樹脂やポリイミド樹脂等の熱硬化性樹脂を含有する電気絶縁材料から成り、厚みはおよそ20〜50μm程度である。
このように、本発明の配線基板Aによれば、中央部に半導体素子Sを収容するキャビティCが形成された枠状基板2を有している。
この枠状基板2は、厚みが5〜30μmの誘電体層7の上下面に厚みが50〜150μmと厚い導体層10が形成されている。この厚い導体層10を介して、半導体素子Sからの発熱を効率的に配線基板Aの外部に放熱することができる。これにより、半導体素子Sが熱により壊れることを有効に防止することができる。
また、かかる導体層10の一部は、それぞれが電源用の配線導体5aに接続された電源用の導体パターン10aと、接地用の配線導体5bに接続された接地用の導体パターン10bとを含んでおり、電源用の導体パターン10aの一部と接地用の導体パターン10bの一部とが誘電体層7を挟んで対向するコンデンサー電極Tを形成して近接する半導体素子Sと接続されている。半導体素子Sにおいて過渡的な接地および電源電位の変動があった場合に、このコンデンサー電極Tから半導体素子Sに電荷を供給することにより、その過渡的な接地および電源電位の変動が抑制される。これにより、半導体素子Sを安定して作動させることができる。
次に、本発明の製造方法の一例について、図2および図3を基にして説明する。なお、図1に示す配線基板Aと同一の部材については同じ符号を付して、詳細な説明は省略する。
まず、図2(a)に示すように、比誘電率が30〜3000、かつ厚みが5〜30μmの誘電体層7の上下面に金属箔8を積層して成るとともに、中央部にキャビティ形成領域Xおよび外周部にキャビティ形成領域Xを囲繞する配線形成領域Yを有する基板材2Pを準備する。
基板材2Pは、例えばエポキシ系の樹脂層の上下面に銅箔を配置しておき、平板状の加圧装置にて加熱しながらプレスすることで形成される。
次に、図2(b)に示すように、基板材2Pの配線形成領域Yに複数の貫通孔12を形成する。
貫通孔12の直径は、およそ50〜100μm程度であり、例えばドリル加工やレーザー加工、あるいはブラスト加工により形成される。
次に、図2(c)に示すように、基板材2Pの上下面および貫通孔12内に、金属めっき層9を析出させる。これにより、貫通孔12内に金属めっき層9から成る貫通導体12aを形成するとともに、誘電体層7の上下面に金属箔8および金属めっき層9から成る導体層10を形成する。導体層10の厚みは、およそ50〜150μm程度である。
金属めっき層9は、例えば周知のめっき法により、銅等の良導電性金属で形成される。
次に、図2(d)に示すように、導体層10の表面に、配線形成領域Yにおける所定のパターンに対応する部分を被覆するエッチングレジストRを形成する。
次に、図2(e)に示すように、エッチングレジストRの非被覆部に露出する導体層10をエッチング除去した後にエッチングレジストRを除去する。これにより、キャビティ形成領域Xの導体層10を除去するとともに、配線形成領域Yの上下面の導体層10のそれぞれに、電源用の導体パターン10aと接地用の導体パターン10bと信号用の導体パターン10cとを、所定の導体パターン同士が貫通導体12aにより互いに電気的に接続され、かつ電源用の導体パターン10aの一部と接地用の導体パターン10bの一部とが誘電体層7を挟んで対向するコンデンサー電極Tとなるように形成する。
上面の導体パターン10a、10b、10cの一部は、別の電気基板の電極と接続される基板接続パッド11を含んでいる。
次に、図2(f)に示すように、キャビティ形成領域Xにおける誘電体層7をくり抜いてキャビティCを形成する。
キャビティCは、例えばレーザー加工により形成される。
次に、図2(g)に示すように、上下面に導体層10が形成された基板材2Pを粘着シートN上に載置して、キャビティC内に露出する粘着シートN上に電極を有する半導体素子Sを挿置する。
次に、図3(h)に示すように、基板材2Pの上側に絶縁部3を形成する。絶縁部3は、基板接続パッド11を露出する開口部3aが、例えばレーザー加工により形成されている。絶縁部3の一部は、キャビティC内に侵入するとともに半導体素子Sに接着する。これにより半導体素子SがキャビティC内の所定の位置に固定される。絶縁部3を形成するには、基板材2Pの上面に、絶縁部3用の未硬化の樹脂シートを積層するとともに、上方からプレスしながら加熱処理する方法が採用される。絶縁部3は、例えばエポキシ樹脂やポリイミド樹脂等の熱硬化性樹脂を含有する電気絶縁材料から成り、厚みはおよそ20〜50μm程度である。
次に、図3(i)に示すように、粘着シートNを剥離した後に、基板材2Pの下側に絶縁層1Pを形成する。絶縁層1Pの一部は、キャビティC内に侵入するとともに半導体素子Sに接着する。これにより半導体素子SがキャビティC内に封止される。絶縁層1Pは、例えばエポキシ樹脂やポリイミド樹脂等の熱硬化性樹脂を含有する電気絶縁材料から成り、厚みはおよそ20〜50μm程度である。
次に、図3(j)に示すように、絶縁層1Pに複数の貫通孔4を形成する。
貫通孔4は、下面の導体層10および半導体素子Sの電極を底面としており、直径は、およそ20〜100μm程度である。
次に、図3(k)に示すように、絶縁層1Pの表面および貫通孔4内に配線導体5を被着させる。配線導体5は、電源用の導体パターン10aと接続された電源用の配線導体5aと、接地用の導体パターン10bと接続された接地用の配線導体5bと、信号用の導体パターン10cと接続された信号用の配線導体5cとを含んでいる。
配線導体5は、例えば周知のセミアディティブ法により、銅等の良導電性金属で形成される。
最後に、図3(l)に示すように、絶縁層1Pの表面および配線導体5の表面に別の絶縁層1Pおよび別の配線導体5を形成することで、下面に外部接続パッド6を有する積層部1を形成する。これにより、図1に示すような配線基板Aが形成される。
このように、本発明の配線基板の製造方法によれば、半導体素子Sを収容するキャビティCを有する枠状基板2を、厚みが5〜30μmの誘電体層7の上下面に厚みが50〜150μmと厚い導体層10が積層された材料により形成することから、半導体素子Sから生じる熱を効率的に外部に放熱することが可能な配線基板Aを提供することができる。
また、かかる導体層10の一部を、電源用の導体パターン10aの一部と接地用の導体パターン10bの一部とが誘電体層7を挟んで対向するコンデンサー電極Tとなるように形成し、半導体素子Sとコンデンサー電極Tとを電源用および接地用の配線導体5a、5bを介して接続する。半導体素子Sにおいて過渡的な接地および電源電位の変動があった場合に、このコンデンサー電極Tから半導体素子Sに電荷を供給することにより、その過渡的な接地および電源電位の変動が抑制される。これにより、半導体素子Sを安定して作動させることが可能な配線基板Aを提供することができる。
1 積層部
1P 絶縁層
2 枠状基板
3 絶縁部
5a 電源用の配線導体
5b 接地用の配線導体
5c 信号用の配線導体
7 誘電体層
10 導体層
10a 電源用の導体パターン
10b 接地用の導体パターン
10c 信号用の導体パターン
11 基板接続パッド
12 貫通孔
12a 貫通導体
A 配線基板
C キャビティ
S 半導体素子
T コンデンサー電極

Claims (2)

  1. 複数の絶縁層が積層されて成り、表面および内部に電源用の配線導体および接地用の配線導体ならびに信号用の配線導体を有する積層部と、該積層部の上面中央部に搭載されており前記各配線導体の一部と接続された半導体素子と、中央部に前記半導体素子を収容するキャビティが形成されており前記積層部の上面に配置された枠状基板と、前記枠状基板の上面に前記キャビティ上を覆うように形成された絶縁部と、を具備して成る配線基板であって、前記枠状基板は、比誘電率が30〜3000、かつ厚みが5〜30μmの誘電体層の上下面にそれぞれの厚みが50〜150μmの導体層を積層した3層構造であり、前記上下面の導体層は、それぞれが前記電源用の配線導体に接続された電源用の導体パターンと、前記接地用の配線導体に接続された接地用の導体パターンと、前記信号用の配線導体に接続された信号用の導体パターンとを含み、前記上下面の所定の導体パターン同士が前記誘電体層に設けられた貫通孔内に充填された貫通導体を介して互いに電気的に接続されており、前記上面の導体パターンの一部が他の基板と接続するための基板接続パッドを形成しているとともに、前記電源用の導体パターンの一部と前記接地用の導体パターンの一部とが前記誘電体層を挟んで対向するコンデンサー電極を形成していることを特徴とする配線基板。
  2. 比誘電率が30〜3000、かつ厚みが5〜30μmの誘電体層の上下面に金属箔を積層して成るとともに、中央部にキャビティ形成領域および外周部に前記キャビティ形成領域を囲繞する配線形成領域を有する基板材を準備する工程と、
    前記配線形成領域に複数の貫通孔を形成する工程と、
    前記上下面の金属箔の表面および前記貫通孔内に、金属めっき層を析出させ、前記貫通孔内に前記金属めっき層から成る貫通導体を形成するとともに前記誘電体層の上下面に前記金属箔および前記金属めっき層から成る厚みが50〜150μmの導体層を形成する工程と、
    前記導体層の表面に、前記配線形成領域における所定のパターンに対応する部分を被覆するエッチングレジストを形成する工程と、
    前記エッチングレジストの非被覆部に露出する前記導体層をエッチング除去することで前記配線形成領域の前記上下面の前記導体層のそれぞれに、電源用の導体パターンと接地用の導体パターンと信号用の導体パターンとを、所定の前記導体パターン同士が前記貫通導体により互いに電気的に接続され、かつ前記電源用の導体パターンの一部と前記接地用の導体パターンの一部とが前記誘電体層を挟んで対向するコンデンサー電極となるように形成するとともに、前記キャビティ形成領域における前記導体層を除去する工程と、キャビティ形成領域における前記誘電体層をくり抜いてキャビティを形成することにより枠状基板を得る工程と、
    前記枠状基板を粘着シート上に載置して前記キャビティ内に半導体素子を挿置する工程と、
    前記枠状基板の上面に前記キャビティ上を覆うとともに前記導体パターンの一部を他の基板と接続するための基板接続パッドとして露出させる開口部を有する絶縁部を形成する工程と、
    前記枠状基板から前記粘着シートを除去するとともに該枠状基板の下面に下面側の複数の絶縁層が積層されて成り、表面および内部に、前記電源用の導体パターンと接続された電源用の配線導体と、前記接地用の導体パターンと接続された接地用の配線導体と、前記信号用の導体パターンと接続された信号用の配線導体とを有する積層部を形成する工程と、
    を行うことを特徴とする配線基板の製造方法。
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