JP2017098379A - 樹脂組成物、回路基板、発熱体搭載基板および回路基板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
すなわち、かかる回路基板においては、金属層上に搭載される発熱体の発した熱を、効率的に放熱するための放熱部が設けられているが、この放熱部は絶縁部と一体化され、これらがひとつの層(複合層)を形成している。
絶縁部と放熱部とを備える複合層、樹脂層および金属層がこの順で積層された回路基板の、前記絶縁部を構成する樹脂組成物であって、
当該樹脂組成物を以下の条件により成形して試験片を得、16.5重量%の第二塩化銅、25重量%の塩化水素、25重量%の過酸化水素を含むエッチング液に1時間浸漬させた際に、前記試験片の重量変化率の絶対値が0.02%以下となる、樹脂組成物が提供される。
(試験片作製条件)
幅50mm、厚さ3mm、長さ80mmのキャビティを備える金型を用い、金型温度170℃、成形圧力10MPa、硬化時間180秒の条件下で前記樹脂組成物を成形して試験片を得る。
上記の樹脂組成物を硬化させてなる絶縁部と、放熱部とを備える複合層、樹脂層および金属層がこの順で積層されてなる回路基板が提供される。
上記の回路基板と、発熱体とを備えることを特徴とする発熱体搭載基板が提供される。
絶縁部と放熱部とを備える複合層、樹脂層および金属層がこの順で積層された回路基板の製造方法であって、
当該製造方法は、
前記金属層と前記樹脂層との積層体を準備する工程と、
前記積層体の前記樹脂層側の表面の一部に前記放熱部を配置する工程と、
前記積層体の前記樹脂層側の表面の前記放熱部の配置されていない領域に、樹脂組成物により前記絶縁部を形成する工程と、
を含み、
前記樹脂組成物を以下の条件により成形して試験片を得、16.5重量%の第二塩化銅、25重量%の塩化水素、25重量%の過酸化水素を含むエッチング液に1時間浸漬させた際に、前記試験片の重量変化率の絶対値が0.02%以下となる、回路基板の製造方法が提供される。
(試験片作製条件)
幅50mm、厚さ3mm、長さ80mmのキャビティを備える金型を用い、金型温度170℃、成形圧力10MPa、硬化時間180秒の条件下で前記樹脂組成物を成形して試験片を得る。
ここで、本発明の樹脂組成物は特定構造の回路基板に用いられ、この回路基板は、その全体がエッチング液に浸漬され、その後、リフロー工程を行うことが想定しうる。このようなプロセスを経る中、前述の重量変化率を抑えることで、わずかに樹脂層に含まれてしまうエッチング液の影響を緩和することができ、回路基板としての耐リフロー性を向上させることができると考えられる。
一方、前述のように回路基板全体がエッチング液に浸漬されるプロセスに供されないものであったとしても、本発明の樹脂組成物を適用した回路基板は耐リフロー性を向上させることができる。
すなわち、前述の試験においてエッチング液による重量変化の大きい樹脂は、ボイドを多量に含むか、または、物理的・化学的に脆弱な領域を樹脂内に有していると考えられる。すなわち、回路基板全体にエッチング液を浸漬させないプロセスを経る場合であっても、このエッチング浸漬試験において特定の重量変化率以下となることが、耐リフロー性を向上させる上で有効な指標となることを見出している。
なお、本明細書中において、「〜」は特に断りがなければ以上から以下を表す。
本実施形態に係る樹脂組成物は以下に示されるものである。
絶縁部と放熱部とを備える複合層、樹脂層および金属層がこの順で積層された回路基板の、前記絶縁部を構成する樹脂組成物であって、
当該樹脂組成物を以下の条件により成形して試験片を得、16.5重量%の第二塩化銅、25重量%の塩化水素、25重量%の過酸化水素を含むエッチング液に1時間浸漬させた際に、前記試験片の重量変化率の絶対値が0.02%以下となる、樹脂組成物が提供される。
(試験片作製条件)
幅50mm、厚さ3mm、長さ80mmのキャビティを備える金型を用い、金型温度170℃、成形圧力10MPa、硬化時間180秒の条件下で前記樹脂組成物を成形して試験片を得る。
なお、以下では、本実施形態の発熱体搭載基板を、発熱体として半導体素子を備える半導体装置の搭載に適用した場合を一例に説明する。
図1は、本実施形態の発熱体搭載基板を半導体装置の搭載に適用した第1実施形態を示す縦断面図、図2は、図1中の矢印A方向から見た図(平面図)である。なお、以下では、説明の便宜上、図1中の上側、図2中の紙面手前側を「上」、図1中の下側、図2中の紙面奥側を「下」とも言う。また、各図では、発熱体搭載基板およびその各部を誇張して模式的に図示しており、発熱体搭載基板およびその各部の大きさおよびその比率は実際とは異なることもある。
以下、この回路基板10の製造方法について説明する。
図3、4は、図1の発熱体搭載基板の製造に用いられる回路基板(金属箔張基板)の製造方法を説明するための図である。なお、以下では、説明の便宜上、図3、4中の上側を「上」、下側を「下」とも言う。また、金属箔張基板およびその各部を誇張して模式的に図示しており、金属箔張基板およびその各部の大きさおよびその比率は実際とは大きく異なる。
絶縁部と放熱部とを備える複合層、樹脂層および金属層がこの順で積層された回路基板の製造方法であって、
当該製造方法は、
前記金属層と前記樹脂層との積層体を準備する工程と、
前記積層体の前記樹脂層側の表面の一部に前記放熱部を配置する工程と、
前記積層体の前記樹脂層側の表面の前記放熱部の配置されていない領域に、樹脂組成物により前記絶縁部を形成する工程と、
を含み、
前記樹脂組成物を以下の条件により成形して試験片を得、16.5重量%の第二塩化銅、25重量%の塩化水素、25重量%の過酸化水素を含むエッチング液に1時間浸漬させた際に、前記試験片の重量変化率の絶対値が0.02%以下となる、回路基板の製造方法。
(試験片作製条件)
幅50mm、厚さ3mm、長さ80mmのキャビティを備える金型を用い、金型温度170℃、成形圧力10MPa、硬化時間180秒の条件下で前記樹脂組成物を成形して試験片を得る。
まず、上記製造方法においては、金属層と樹脂層との積層体を準備する。
具体的には、平板状をなす金属箔4Aを用意し、その後、図3(a)に示すように、金属箔4A上に樹脂層形成用層5Aを形成する。
すなわち、動的粘弾性測定装置を用いて、この樹脂層形成用樹脂組成物を60℃から昇温速度3℃/min、周波数1Hzで溶融状態まで昇温したときに、初期は溶融粘度が減少し、最低溶融粘度に到達した後、さらに上昇するような特性を有し、かつ、最低溶融粘度が1×103Pa・s以上1×105Pa・s以下の範囲内であることが好ましい。
フロー率(%)=100×(測定前重量−測定後重量)/(測定前重量−金属箔重量) (I)
続いて、前述した積層体の樹脂層側の表面の一部に放熱部を配置する。
具体的には、放熱部7を用意し、その後、図3(b)に示すように、金属箔4Aと放熱部7とが、樹脂層形成用層5Aを介して互いに接近するように加圧するとともに加熱する。
これにより、第1の領域15に対応して、樹脂層形成用層5Aに放熱部7が貼り合わされる(図3(c)参照。)。
さらに、前述した積層体の樹脂層側の表面の放熱部の配置されていない領域に、樹脂組成物により絶縁部を形成する。
すなわち、樹脂層形成用層5Aの平面視で、放熱部7を、取り囲むように樹脂層形成用層5A上に絶縁部6を形成する。換言すれば、樹脂層形成用層5Aの上面の放熱金属板7が位置しない第2の領域16を覆うように絶縁部6を形成する。
なお、絶縁部形成用樹脂組成物としては、顆粒状(ペレット状)、シート状、短冊状、または、タブレット状をなすものの何れであっても良いが、以下ではタブレット状をなすものを用いる場合を一例に説明する。
以上のような工程を経て、金属箔張基板10Aが製造される。
まず、樹脂層形成用樹脂組成物について説明する。
樹脂層形成用樹脂組成物は、たとえば、樹脂材料およびフィラーを含んで構成されている。
硬化触媒の含有量を上記の範囲とすることにより、樹脂層形成用樹脂組成物について良好な硬化性をもたらし、また同時に、組成物について適度な保存性をもたらすことができる。
シランカップリング剤の含有量を上記の範囲とすることにより、樹脂層形成用樹脂組成物について良好な耐熱性や熱伝導性をもたらし、また同時に、樹脂成分から発生するボイド等を抑制することができる。
続いて、絶縁部形成用樹脂組成物について説明する。
本実施形態において、絶縁部を形成する樹脂組成物は、特定の組成のエッチング液に浸漬した際における重量変化率の絶対値が低く設定される。
熱硬化性樹脂は、特に限定されないが、例えば、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ユリア(尿素)樹脂、メラミン樹脂のようなトリアジン環を有する樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビスマレイミド(BMI)樹脂、ポリウレタン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、シリコーン樹脂、ベンゾオキサジン環を有する樹脂、シアネートエステル樹脂等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
これらの中でも、エポキシ樹脂、フェノール樹脂および不飽和ポリエステル樹脂は、適度な流動性を有し、かつ、樹脂層5および放熱部7に対する密着性が高いことから好ましい。
熱硬化性樹脂の含有量を下限値以上とすることにより、絶縁部6の成形性をより良好なものとすることができる。また、熱硬化性樹脂の含有量を上限値以下とすることにより、絶縁部6の絶縁性をより優れたものとすることができる。
繊維強化材の含有量を下限値以上とすることにより、機械強さをより確実に向上させることができる。また、繊維強化材の含有量を上限値以下とすることにより、絶縁部6の成形性をより良好なものとすることができる。
本実施形態に係る絶縁部形成用樹脂組成物は、以下の条件により成形して試験片を得、16.5重量%の第二塩化銅、25重量%の塩化水素、25重量%の過酸化水素を含むエッチング液に1時間浸漬させた際に、前記試験片の重量変化率の絶対値が0.02%以下となる、という特徴を有する。
(試験片作製条件)
幅50mm、厚さ3mm、長さ80mmのキャビティを備える金型を用い、金型温度170℃、成形圧力10MPa、硬化時間180秒の条件下で前記樹脂組成物を成形して試験片を得る。
ここで、本発明者らは、上述したような特性を満たすことにより、このかい離を効率的に抑制し、結果として、回路基板としての高い耐リフロー性を発揮することができることを見出した。
このように試験片の重量変化率の絶対値を設定することで、上記のように設定することで、絶縁部6中のボイドや脆弱な領域の割合を制御したこととなり、回路基板10としての耐リフロー性を向上させることができる。
なお、この試験片の重量変化率の絶対値の下限値は特に限定されるものではないが、たとえば、0.001%以上である。
このように光沢度の変化の度合いを制御した場合においては、絶縁部6がたとえば、薬液条件や高温条件等の外部環境からの影響を受けた際における影響を十分に緩和できていることの指標となる。
そのため、光沢度の変化率の絶対値を制御することにより、一段と回路基板10の耐リフロー性を向上させることができる。
試験片の光沢度の変化率の下限値は特に限定されるものではないが、たとえば0.1%以上である。
次に、発熱体搭載基板を半導体装置の搭載に適用した第2実施形態について説明する。
次に、発熱体搭載基板を半導体装置の搭載に適用した第3実施形態について説明する。
例えば、金属箔張基板、回路基板および発熱体搭載基板を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明では、前記第1〜第3実施形態で示した任意の2以上の構成を組み合わせるようにしてもよい。
さらに、発熱体搭載基板は、前述した実施形態のものに限定されるもの、すなわち、発熱体として半導体装置を搭載するものに限定されないことはいうまでもなく、発熱体としてのサーミスタのような抵抗、コンデンサー、ダイオードパワーMOSFET、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)のようなパワートランジスタ、リアクトル、LED(発光ダイオード)、LD(レーザダイオード)、有機EL素子のような発光素子およびモータ等を搭載するものに適用できる。
以下のようにして回路基板を製造した。
1.1 樹脂層形成用樹脂組成物(ワニス)の調製
[1]まず、ビスフェノールF/ビスフェノールAフェノキシ樹脂(三菱化学製、4275、重量平均分子量6.0×104、ビスフェノールF骨格とビスフェノールA骨格の比率=75:25)40.0質量部、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(DIC製、850S、エポキシ当量190)55.0質量部、2−フェニルイミダゾール(四国化成製2PZ)3.0質量部、シランカップリング剤としてγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(信越シリコーン製KBM−403)2.0質量部を秤量し、これらをシクロヘキサノン400質量部に溶解・混合させ、高速撹拌装置を用い撹拌することで、樹脂材料を含むワニスを得た。
[2]次に、前記工程[1]で予め用意した樹脂材料を含むワニスに、アルミナ(日本軽金属株式会社製、平均粒径A3.2μm、一次粒径B3.6μm、平均粒径A/一次粒径B=0.9の市販品(Lot No. Z401))(505.0質量部)を、ディスパーザー(プライミクス株式会社製、「R94077」)を用いて、回転数1000rpm×攪拌時間120分間の条件で混合することにより、アルミナの樹脂固形分比83.5重量%(60.0体積%)の樹脂層形成用樹脂組成物を得た。
幅260mm、厚さ35μmのロール状銅箔(日本電解株式会社製、YGP−35)を用い、その銅箔の粗化面に、上記1.1で得られた樹脂層形成用樹脂組成物をコンマコーターにて塗布し、100℃で3分、150℃で3分加熱乾燥することで、金属箔上に厚さ100μmの樹脂層形成用層を形成した。
オルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬株式会社製、商品名「EOCN−104S」)18質量%、ガラス繊維(日東紡績株式会社製、商品名「CS3E479」)35質量%、シリカ(デンカ株式会社製、商品名「FB−105」)35質量%、硬化剤であるノボラック型フェノール樹脂(住友ベークライト株式会社製、商品名「PR−51305」)10質量%、硬化促進剤であるトリフェニルフォスフィン0.5質量%、潤滑材等のその他の成分1.5質量%を配合し、加熱ロールにより混練し、冷却後粉砕して得られた粉砕物をタブレット化することにより、タブレット状をなす絶縁部形成用樹脂組成物を得た。
図4に示される構造の成形金型100を準備し、上記で得られた金属箔と半硬化状態の樹脂層形成用層の積層体について、樹脂層形成用層を上面にして、この樹脂層形成用層の表面の一部の領域に厚さ2mmのアルミニウム板を配置した。
・加圧時の圧力 : 5.0MPa
・加熱/加圧時間: 3分
1.3項で得られた絶縁部形成用樹脂組成物について、幅50mm、厚さ3mm、長さ80mmのキャビティを備える金型を用い、金型温度170℃、成形圧力10MPa、硬化時間180秒の条件下で成形して試験片を得た。
前記1.3における絶縁部形成用樹脂組成物について、フェノールアラルキル樹脂(三井化学株式会社製、商品名「XL−225MB」)30質量%、ヘキサメチレンテトラミン4質量%、ガラス繊維(日東紡績株式会社製、商品名「CS3E479」)64質量%、潤滑材等のその他の成分を2質量%配合することで、当該樹脂組成物を得た以外は、前記実施例1と同様にして、回路基板および試験片を得た。
16.5重量%の第二塩化銅、25重量%の塩化水素、25重量%の過酸化水素を含むエッチング液を準備し、2.項で得られた試験片を振とうさせながら1時間浸漬させた。
この浸漬試験の前後における試験片の重量、また、この重量から導かれる重量変化率を表1に示した。
先のエッチング液浸漬試験の前後における試験片の表面について、デジタル光沢度計(20°、60°)(GM−26型、村上色彩技術研究所社製)を用い、ASTM−D523に準拠して、測定角度60°の光沢度を測定した。
浸漬試験の前後における試験片の光沢度、また、この光沢度の変化率を表1に示した。
実施例1、2および比較例1で得られた回路基板について、以下に示す条件で耐リフロー性試験を行った。
まず基板を5cm×8cmにカットした。本基板を、最高温度が260℃かつ5秒以上250℃以上となる条件でリフロー装置に1回通した後、外観を確認した。
なお、この試験の評価は以下の基準に基づき行った。
◎:目視で確認できる膨れが無い
○:目視で確認できる膨れが1〜5箇所ある
×:目視で確認できる膨れが6箇所以上ある
4、4' 金属層
4A 金属箔
5 樹脂層
5A 樹脂層形成用層
6 絶縁部
7 放熱部
8、8' 基材
10、10'、10" 回路基板
10A 金属箔張基板
11、19 モールド部
12 接続端子
15 第1の領域
16 第2の領域
17 半導体素子
18 ボンディングワイヤー
50、51、52 発熱体搭載基板
100 成形金型
110 上型
111 ポット
112 プランジャー
113 供給路
120 下型
121 キャビティ
130 絶縁部形成用樹脂組成物
Claims (14)
- 絶縁部と放熱部とを備える複合層、樹脂層および金属層がこの順で積層された回路基板の、前記絶縁部を構成する樹脂組成物であって、
当該樹脂組成物を以下の条件により成形して試験片を得、16.5重量%の第二塩化銅、25重量%の塩化水素、25重量%の過酸化水素を含むエッチング液に1時間浸漬させた際に、前記試験片の重量変化率の絶対値が0.02%以下となる、樹脂組成物。
(試験片作製条件)
幅50mm、厚さ3mm、長さ80mmのキャビティを備える金型を用い、金型温度170℃、成形圧力10MPa、硬化時間180秒の条件下で前記樹脂組成物を成形して試験片を得る。 - 請求項1に記載の樹脂組成物であって、
当該樹脂組成物は、エポキシ樹脂、フェノール樹脂および不飽和ポリエステル樹脂からなる群から選ばれる1種以上の熱硬化性樹脂を含む、樹脂組成物。 - 請求項2に記載の樹脂組成物であって、
前記熱硬化性樹脂の含有量は、前記樹脂組成物の固形分全体100質量部に対して10質量部以上60質量部以下である、樹脂組成物。 - 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の樹脂組成物であって、
さらに繊維強化材を含む、樹脂組成物。 - 請求項4に記載の樹脂組成物であって、
前記繊維強化材の含有量は、前記樹脂組成物の固形分全体100質量部に対して30質量部以上80質量部以下である、樹脂組成物。 - 請求項1ないし5のいずれか一項に記載の樹脂組成物であって、
前記試験片をエッチング液に浸漬させる前後の光沢度の変化率の絶対値が10%以下である、樹脂組成物。 - 請求項1ないし6のいずれか一項に記載の樹脂組成物を硬化させてなる絶縁部と、放熱部とを備える複合層、樹脂層および金属層がこの順で積層されてなる回路基板。
- 請求項7に記載の回路基板と、発熱体とを備えることを特徴とする発熱体搭載基板。
- 絶縁部と放熱部とを備える複合層、樹脂層および金属層がこの順で積層された回路基板の製造方法であって、
当該製造方法は、
前記金属層と前記樹脂層との積層体を準備する工程と、
前記積層体の前記樹脂層側の表面の一部に前記放熱部を配置する工程と、
前記積層体の前記樹脂層側の表面の前記放熱部の配置されていない領域に、樹脂組成物により前記絶縁部を形成する工程と、
を含み、
前記樹脂組成物を以下の条件により成形して試験片を得、16.5重量%の第二塩化銅、25重量%の塩化水素、25重量%の過酸化水素を含むエッチング液に1時間浸漬させた際に、前記試験片の重量変化率の絶対値が0.02%以下となる、回路基板の製造方法。
(試験片作製条件)
幅50mm、厚さ3mm、長さ80mmのキャビティを備える金型を用い、金型温度170℃、成形圧力10MPa、硬化時間180秒の条件下で前記樹脂組成物を成形して試験片を得る。 - 請求項9に記載の回路基板の製造方法であって、
前記樹脂組成物は、エポキシ樹脂、フェノール樹脂および不飽和ポリエステル樹脂からなる群から選ばれる1種以上の熱硬化性樹脂を含む、回路基板の製造方法。 - 請求項10に記載の回路基板の製造方法であって、
前記熱硬化性樹脂の含有量は、前記樹脂組成物の固形分全体100質量部に対して10質量部以上60質量部以下である、回路基板の製造方法。 - 請求項9ないし11のいずれか一項に記載の回路基板の製造方法であって、
前記樹脂組成物は、さらに繊維強化材を含む、回路基板の製造方法。 - 請求項12に記載の回路基板の製造方法であって、
前記繊維強化材の含有量は、前記樹脂組成物の固形分全体100質量部に対して30質量部以上80質量部以下である、回路基板の製造方法。 - 請求項9ないし13のいずれか一項に記載の回路基板の製造方法であって、
前記試験片をエッチング液に浸漬させる前後の光沢度の変化率の絶対値が10%以下である、回路基板の製造方法。
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