JP2017096907A - ワイヤボンディング検査装置、ワイヤボンディング検査方法及びプログラム - Google Patents

ワイヤボンディング検査装置、ワイヤボンディング検査方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ワイヤを追跡しながらワイヤの全長に亘って良否を検査すること。【解決手段】ワイヤボンディング検査装置(1)が、ワイヤ(31)の全長を撮像する撮像部(11)と、ワイヤの全長を照明する照明部(13)と、ワイヤを含む撮像画像からワイヤの両端を検出する検出部(21)と、ワイヤの一端側から探索領域毎にワイヤを探索する探索部(22)と、ワイヤの探索結果に基づいてワイヤの良否を検査する検査部(23)とを備え、探索部が、ワイヤの探索結果に基づいて現在の探索領域の隣に次回の探索領域を設定する構成にした。【選択図】図1

Description

本発明は、一対の電極を接続したワイヤの良否を検査するワイヤボンディング検査装置、ワイヤボンディング検査方法及びプログラムに関する。
ワイヤボンディングでは、ICチップ上の電極と基板上の電極にワイヤの両端がボンディングされる。ワイヤボンディングの試験方法としてはプルテストが知られている。プルテストは、ICチップ上の電極と基板上の電極にボンディングされたワイヤの中央部を引っ張り治具によって破断するまで引っ張り上げて、ワイヤの破断状態からボンディングの良否を検査する方法である。このようなプルテストは破壊検査であるため、抜き取り検査しか行うことができない。プルテストで全数検査を行うことができないため、検査漏れによって不良品が発生する可能性がある。
プルテストで全数検査する場合には、ワイヤの破断強度よりも小さな引っ張り荷重で、ボンディング箇所からワイヤが剥離したり、ボンディング箇所付近でワイヤが破断したりしないか等によって不良品を選別する。しかしながら、このような全数検査では、ワイヤのボンディング状態が著しく悪い場合にしかボンディング不良を検出することができない。また、ワイヤを引っ張り上げて検査するため、検査時に生じた損傷によって本来良品の製品についてまで出荷後にワイヤの剥離や破断等の不良を引き起こし易くなり、製品の信頼性を低下させるおそれがある。
このため、画像処理を利用して、非接触でワイヤのボンディング状態を全数検査する検査装置が考案されている(例えば、特許文献1、2参照)。特許文献1に記載の検査装置は、電極に検査領域を設定しておき、検査領域におけるワイヤのボンディング位置やボンディング形状からボンディング良否を検査している。また、ワイヤは曲げによって破断する場合があり、ワイヤが途中で破断していないかを検査する必要がある。特許文献2に記載の検査装置は、ワイヤの両端を結ぶ直線方向に探索領域を動かしながら、探索領域内でワイヤを探索してワイヤの全長を検査している。
特開2000−055819号公報 特開2002−310930号公報
特許文献1に記載の検査装置では、電極に検査領域が設定されているため、ボンディング良否を検査することができるが、ワイヤの途中部分の破断等を検査することができない。一方で、特許文献2に記載の検査装置では、ワイヤの両端を結ぶ直線に沿って探索領域を動かすことでワイヤの良否を全長に亘って検査することができる。探索領域を広げることでワイヤの曲げにも対応することができるが、広がった探索領域内に複数のワイヤが含まれると、ワイヤの正確な検査が困難になっていた。特に、ワイヤの追跡中に他のワイヤと交差していると、追跡対象のワイヤを途中で見失ってしまうという問題があった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、ワイヤを追跡しながらワイヤの全長に亘って良否を検査することができるワイヤボンディング検査装置、ワイヤボンディング検査方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明のワイヤボンディング検査装置は、一対の電極にワイヤボンディングされたワイヤの良否を検査するワイヤボンディング検査装置であって、前記ワイヤの全長を撮像する撮像部と、前記ワイヤの全長を照明する照明部と、前記ワイヤを含む撮像画像から前記ワイヤの両端を検出する検出部と、前記ワイヤの一端側から探索領域毎に前記ワイヤを探索する探索部と、前記ワイヤの探索結果に基づいて前記ワイヤの良否を検査する検査部とを備え、前記探索部が、前記ワイヤの探索結果に基づいて現在の探索領域の隣に次回の探索領域を設定することを特徴とする。
本発明のワイヤボンディング検査方法は、一対の電極にワイヤボンディングされたワイヤの良否を検査するワイヤボンディング検査方法であって、照明部で照明しながら撮像部で前記ワイヤの全長を撮像するステップと、前記ワイヤを含む撮像画像から前記ワイヤの両端を検出するステップと、前記ワイヤの一端側から探索領域毎に前記ワイヤを探索するステップと、前記ワイヤの探索結果に基づいて前記ワイヤの良否を検査するステップとを備え、前記ワイヤを探索するステップは、前記ワイヤの探索結果に基づいて現在の探索領域の隣に次回の探索領域を設定することを特徴とする。
本発明によれば、ワイヤの探索結果に基づいて現在の探索領域の隣に次回の探索領域が設定され、この探索領域の設定がワイヤの一端から他端に向かって繰り返される。ワイヤに沿うように探索領域が設定されるため、ワイヤの曲げが大きかったり、ワイヤが途中で交差していたりしても、ワイヤを見失うことがなく、ワイヤの全長に亘ってワイヤの良否を精度よく検査することができる。また、画像処理によって非接触でワイヤの良否が検査されるため、検査時にワイヤが傷つくことがなく、出荷後の製品の信頼性が向上されている。
本実施の形態のワイヤボンディング検査装置の模式図である。 本実施の形態の検査対象の上面図である。 本実施の形態のワイヤの良否検査のフローチャートの一例を示す図である。 本実施の形態の両端検出処理の一例を示す図である。 本実施の形態の追跡方向決定処理の一例を示す図である。 本実施の形態の探索領域設定処理及び重なり判定処理の一例を示す図である。 本実施の形態の第1の探索処理の一例を示す図である。 本実施の形態の第2の探索処理の一例を示す図である。 本実施の形態のワイヤ検査処理の一例を示す図である。 本実施の形態のルート検査処理の一例を示す図である。 本実施の形態の次探索領域設定処理の一例を示す図である。 本実施の形態の形状認識の一例を示す図である。 本実施の形態の形状検査処理のフローチャートの一例を示す図である。 本実施の形態の代表点抽出処理の一例を示す図である。 本実施の形態のベクトル算出処理の一例を示す図である。 本実施の形態の傾き補正処理の一例を示す図である。 本実施の形態の判定処理の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本実施の形態のワイヤボンディング検査装置について説明する。図1は、本実施の形態のワイヤボンディング検査装置の模式図である。図2は、本実施の形態の検査対象の上面図である。なお、本発明のワイヤボンディング検査装置は、図1に示す構成に限定されない。図1に示すワイヤボンディング検査装置は一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
図1に示すように、ワイヤボンディング検査装置1は、検査対象Wの一対の電極にワイヤボンディングされたワイヤ31の全長を撮像部11で撮像して、ワイヤ31の全長に亘ってワイヤ31の良否を検査するように構成されている。検査対象Wは、ICチップ32が取り付けられた回路基板33であり、ワイヤボンディングによってICチップ32と回路基板33の電極が電気的に接続されている。なお、回路基板33には、ICチップ32の他にトランジスタ等の電気部品がワイヤボンディングで接続されていてもよい。また、ワイヤ31は、例えば、アルミニウム(Al)、金(Au)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)等で形成されている。
検査対象Wは、撮像部11の下方に位置するXYZステージ12上に載置されている。XYZステージ12は、不図示のX軸テーブル、Y軸テーブル、Z軸テーブルによってX軸方向、Y軸方向、Z軸方向に移動することで検査対象Wを撮像部11の真下に位置付けている。なお、各テーブルは、例えば、それぞれボールねじ式の移動機構によって駆動されている。撮像部11は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサであり、検査対象Wにおけるワイヤ31のボンディング箇所を撮像する。撮像部11は、回路基板33の電極面に対して撮像部11の光軸が直交するように取り付けられている。
撮像部11の先端部分の側面には、ワイヤ31の全長を照明する照明部13が取り付けられている。撮像部11の先端部分にはビームスプリッタ14が設けられており、照明部13から照射された照明光を撮像部11の光軸と平行方向に反射させている。これにより、照明部13によって撮像部11の光軸と同軸方向から検査対象W上のワイヤ31が照明される。照明部13によってワイヤ31が全長に亘って同軸落射照明されることで、光軸に直交する平坦面(水平面)からの反射だけが撮像部11に撮像されて、ワイヤ31の境界(輪郭)が明確な撮像画像が生成される。
また、ワイヤボンディング検査装置1には、撮像画像からワイヤ形状を抽出してワイヤ31の外観検査を施す外観検査処理部15が設けられている。外観検査処理部15は、ワイヤ31の外観検査処理だけではなく、装置各部を統括制御する制御部としても機能している。外観検査処理部15は、各種処理を実行するプロセッサやメモリ等により構成されている。メモリは、用途に応じてROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の一つ又は複数の記憶媒体で構成される。メモリには、ワイヤボンディング検査装置1に、ワイヤボンディング検査方法を実行させるためのプログラムが格納されている。
外観検査処理部15には、XYZステージ12の駆動を制御する駆動制御部16と、照明部13のオンオフを制御する照明制御部17とが接続されている。また、外観検査処理部15には、装置各部への指示を受け付ける操作部18と、各種設定条件や撮像画像等を表示する表示モニタ19とが接続されている。さらに、外観検査処理部15には、撮像画像に対してワイヤ31の両端を検出する検出部21と、ワイヤ31の一端側から探索領域43毎(図6A参照)にワイヤ31を探索する探索部22と、ワイヤ31の探索結果に基づいてワイヤ31の良否を検査する検査部23とが設けられている。
図2に示すように、回路基板33(図1参照)の各電極35にはワイヤ31の一端がワイヤボンディングされ、ICチップ32の各電極36にはワイヤ31の他端がワイヤボンディングされている。ワイヤ31は曲げを持って電極35、36間を接続しており、大きな曲げによってワイヤ31が途中で破断している可能性があった。また、ワイヤボンディング時の半田流れによって、各電極35、36に対するワイヤ31の両端のボンディング位置に位置ズレが起こり、回路基板33上の適正ルートから外れたルートにワイヤ31が配設される可能性があった。
このため、ワイヤボンディング検査装置1は、外観検査処理としてワイヤ31のボンディング良否だけでなく、ワイヤ31が途中で破断していないか、ワイヤ31が適正ルートに配設されているかを検査している。このような検査では、例えばワイヤ31に沿って探索領域43(図6A参照)を動かすことでワイヤ31の全長に亘ってワイヤ31の良否を検査する方法が考えられる。しかしながら、ワイヤ31の曲げが大きかったり、ワイヤ31が途中で交差していたりすると、追跡対象を誤認してワイヤ31から探索領域43が外れてしまうおそれがあった。
そこで、本実施の形態のワイヤボンディング検査装置1では、ワイヤ31を追跡可能なように現在の探索領域43の隣に次回の探索領域43を設定し、この探索領域43の設定をワイヤ31の一端から他端まで繰り返すようにしている。これにより、ワイヤ31の曲げが大きかったり、ワイヤ31が途中で交差していたりしても、特定のワイヤ31を追跡し続けることができ、ワイヤ31の全長に亘ってワイヤ31の良否を検査することが可能になっている。
なお、図面上には記載していないが、探索部22には、後述する追跡方向決定処理、探索領域設定処理、重なり判定処理、第1の探索処理、第2の探索処理、次探索領域設定処理をそれぞれ実行する追跡方向決定部、探索領域設定部、重なり判定部、第1の探索部、第2の探索部、次探索領域設定部が設けられている。また、検査部23には、後述するワイヤ検査処理、ルート検査処理、形状検査処理をそれぞれ実行するワイヤ検査部、ルート検査部、形状検査処理部が設けられている。
以下、ワイヤボンディング装置によるワイヤの良否検査について詳細に説明する。図3は、本実施の形態のワイヤの良否検査のフローチャートの一例を示す図である。図4は、本実施の形態の両端検出処理の一例を示す図である。図5は、本実施の形態の追跡方向決定処理の一例を示す図である。図6は、本実施の形態の探索領域設定処理及び重なり判定処理の一例を示す図である。図7は、本実施の形態の第1の探索処理の一例を示す図である。図8は、本実施の形態の第2の探索処理の一例を示す図である。図9は、本実施の形態のワイヤ検査処理の一例を示す図である。図10は、本実施の形態のルート検査処理の一例を示す図である。図11は、本実施の形態の次探索領域設定処理の一例を示す図である。なお、以下に示すワイヤの良否検査はあくまでも一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
図3に示すように、検出部21(図1参照)によってワイヤ31を含む撮像画像からワイヤ31の両端を検出する両端検出処理が実施される(ステップS01)。ワイヤボンディングでは予め決められた箇所にワイヤ31の両端がボンディングされているため、図4に示す両端検出処理では、既知のボンディング位置を含むように電極35、36上に検出領域41が設定されている。このとき、図1の実施形態では、ワイヤ31の両端が同軸落射照明にて撮像されているため、撮像部11(図1参照)の光軸方向に直交する平面からの反射光は撮像部11に返るが、その他の面からの反射光は撮像部11に返り難くなっている。
このため、ワイヤ31の平坦に潰れた上面部や電極における輝度(画素値)が高くなり、その他のワイヤ31の部分の輝度が低くなる。ワイヤ31の部分の輝度差に応じて検出領域41からワイヤ31のボンディング箇所の輪郭データが抽出されることでワイヤ31の両端が検出される。なお、両端検出処理は、撮像画像からワイヤ31の両端を検出可能であれば、任意の処理でワイヤ31の両端を検出することができる。なお、両端検出処理では、ワイヤ31の両端検出だけではなく、ワイヤ31のボンディング位置やボンディング形状等によってボンディング良否が検査されてもよい。
次に、探索部22(図1参照)によってワイヤ31の探索領域43の追跡方向を決定する追跡方向決定処理が実施される(ステップS02)。図5に示すように、追跡方向決定処理では、ワイヤ31の一端に探索開始点38が設定され、ワイヤ31の他端に探索終了点39が設定され、探索開始点38から探索終了点39に向かう方向に探索領域43(図6A参照)の追跡方向が決定される。例えば、ワイヤ31の両端が直線で結ばれ、直線の始端が探索開始点38、直線の終端が探索終了点39として設定される。よって、探索開始時には、ワイヤ31が存在する方向(図5では紙面右方向)に探索領域43が設定され、ワイヤ31が存在しない逆方向に探索領域43が設定されることがない。
次に、探索部22によって探索領域43を設定する探索領域設定処理が実施される(ステップS03)。図6Aに示すように、探索領域設定処理では、四角形状の探索領域43が設定される。探索領域43は、領域内に探索終了点39(図5参照)が含まれるまでワイヤ31を追跡しながら繰返し設定される。このとき、探索領域43の四辺のうち、追跡方向の前側の一辺が追跡方向前端44、追跡方向の後側の一辺が追跡方向後端45に設定される。例えば、ワイヤ31を紙面右方向に追跡している場合には、探索領域43の右辺、左辺がそれぞれ追跡方向前端44、追跡方向後端45となり、ワイヤ31を紙面上方向に追跡している場合には、探索領域43の上辺、下辺がそれぞれ追跡方向前端44、追跡方向後端45になる。
次に、探索部22によって探索領域43の追跡方向前端44及び追跡方向後端45でのワイヤ31の重なりを判定する重なり判定処理が実施される(ステップS04)。例えば、図6Bに示すように、探索領域43の追跡方向前端44で追跡対象のワイヤ31に他のワイヤ31が重なると、探索領域43の追跡方向前端44で追跡対象のワイヤ31が特定できない。このため、追跡方向前端44及び追跡方向後端45でのワイヤ31の重なりに未対応の第1の探索処理(図7参照)を実施できない。そこで、探索領域43の追跡方向前端44及び追跡方向後端45でのワイヤ31の重なりを判定して、重なりがある場合には、追跡方向前端44及び追跡方向後端45でのワイヤ31の重なりに対応した第2の探索処理(図8参照)を実施している。
重なり判定処理では、探索領域43とワイヤ31との交点P−Pが抽出され、追跡方向後端45の交点P、Pの距離Dと、追跡方向前端44の交点P、Pの距離Dとが比較される。図6Aに示すように、距離Dと距離Dが略一致する場合、すなわち距離Dと距離Dの差分が許容範囲内であれば、ワイヤ31の重なりが無いと判定される。図6Bに示すように、距離Dと距離Dが大きく異なる場合、すなわち距離Dと距離Dの差分が許容範囲外であれば、ワイヤ31の重なりがあると判定される。この探索領域43の追跡方向前端44及び追跡方向後端45におけるワイヤ31の重なりによって、後段の探索処理が動的に切り替えられている。図6の例では、追跡方向前端44でのワイヤ31の重なり判定を例示して説明したが、追跡方向後端45でのワイヤ31の重なり判定も同様である。
なお、探索領域43とワイヤ31との交点P−Pは、探索領域43の追跡方向後端45及び追跡方向前端44を探索することで抽出される。探索領域43の左辺及び右辺が追跡方向後端45及び追跡方向前端44の場合には、追跡方向後端45及び追跡方向前端44がY方向に探索され、探索領域43の下辺及び上辺が追跡方向後端45及び追跡方向前端44の場合には、追跡方向後端45及び追跡方向前端44がX方向に探索される。そして、第1の閾値以上(例えば、画素値150以上)の画素に探索方向で隣接する第2の閾値以下(例えば、画素値45以下)の画素が交点P−Pとして抽出される。
重なり判定処理において探索領域43の追跡方向前端44及び追跡方向後端45でワイヤ31に重なりが無いと判定されると(ステップS04でNo)、探索部22によって第1の探索処理が実施される(ステップS05)。図7Aに示すように、第1の探索処理では、ラスタスキャンで探索領域43内がY方向に繰り返し探索され、ワイヤ31の境界を示す多数の候補点Pが抽出される。この場合、重なり判定処理と同様に、第1の閾値以上(例えば、画素値150以上)の画素に探索方向で隣接する第2の閾値以下(例えば、画素値45以下)の画素が候補点Pとして抽出される。
続いて、図7Bに示すように、追跡対象のワイヤ31の傾き方向に沿った絞り込み領域47によって候補点Pが絞り込まれる。ワイヤ31の傾き方向は、探索領域43の追跡方向後端45の交点P、Pの中点Cと、探索領域43の追跡方向前端44の交点P、Pの中点Cと結ぶ線分Lの傾き方向として求められる。さらに、探索領域43に対して線分Lを中心線とした四角形状の絞り込み領域47が設定される。絞り込み領域47の線分Lと同方向の領域長は、例えば全ての候補点Pが収まる長さに設定され、絞り込み領域47の線分Lに対して直交方向の領域幅は、例えばワイヤ幅の1.5倍に設定される。
そして、探索領域43内の複数の候補点Pから追跡対象のワイヤ31の境界を示す候補点Pに絞りこまれる。例えば、図7Cに示すように、探索領域43内で追跡対象のワイヤ31に他のワイヤ31が重なると、絞り込み領域47から外れた他のワイヤ31の候補点Pが除外される。このため、追跡対象のワイヤ31に他のワイヤ31が重なっていても、他のワイヤ31の候補点Pの大部分を排除して、追跡対象のワイヤ31の候補点Pに絞り込むことが可能になっている。なお、図7Bに示すように、探索領域43内に追跡対象のワイヤ31しか含まれていない場合には候補点Pが除外されることがない。
一方で、重なり判定処理において探索領域43の追跡方向前端44及び追跡方向後端45でワイヤ31に重なりがあると判定されると(ステップS04でYes)、探索部22によって第2の探索処理が実施される(ステップS06)。図8Aに示すように、第2の探索処理では、第1の探索処理と同様に、ラスタスキャンで探索領域43内がY方向に繰り返し探索され、ワイヤ31の境界を示す多数の候補点Pが抽出される。第2の探索処理でも絞り込み領域47(図8B参照)が設定されるが、探索領域43の追跡方向前端44で追跡対象のワイヤ31を特定できないため、第1の探索処理のように現在の探索領域43ではワイヤ31の傾き方向を求めることができない。
そこで、図8Bに示すように、第2の探索処理では、前回の探索領域43のワイヤ31の傾き方向を示す線分Lを中心に、探索領域43に対して四角形状の絞り込み領域47が設定される。第1の探索処理と同様に、絞り込み領域47の線分Lと同方向の領域長は、例えば全ての候補点Pが収まる長さに設定され、絞り込み領域47の線分Lに対して直交方向の領域幅は、例えばワイヤ幅の1.5倍に設定される。そして、絞り込み領域47から外れた他のワイヤ31の候補点Pの大部分が除外され、絞り込み領域47内の追跡対象のワイヤ31の候補点Pに絞りこまれる。
なお、初回探索時の探索領域43の追跡方向前端44でワイヤ31の重なりがある場合には、前回の探索領域43のワイヤ31の傾き方向を用いることができない。このため、図8Cに示すように、探索領域43の追跡方向後端45側の後半領域46を使用して追跡対象のワイヤ31の傾きを求めている。この場合、後半領域46とワイヤ31との交点P−Pが抽出される。そして、ワイヤ31の傾き方向が、後半領域46の追跡方向後端側の交点P、Pの中点Cと後半領域46の追跡方向前端側の交点P、Pの中点Cとを結ぶ線分Lの傾き方向として求められる。この初回探索時においても線分Lに基づいて四角形状の絞込み領域47が設定され、後半領域46で抽出された多数の候補点Pが絞込み領域47に絞りこまれる。図8Cにおいては、後半領域46は探索領域43の半分としているが、後半領域46の範囲は任意に設定できる。例えば、探索領域43の追跡方向における長さとワイヤ31の太さとの関係から決定することができる。より具体的には、ワイヤ31の太さが探索領域43の追跡方向における長さの1/3であれば、後半領域46の追跡方向における長さは2/3以下とすることもできる。勿論、追跡方向前端44でワイヤ31の重なりがある場合でも、後半領域46がワイヤ31の重なりが生じない領域となり、ワイヤ31の傾きを推定できる程度の領域となれば良い。
次に、検査部23(図1参照)によって第1の探索処理又は第2の探索処理の探索結果に基づいてワイヤ31自体の良否を検査するワイヤ検査処理が実施される(ステップS07)。図9Aに示すように、ワイヤ検査処理では、ワイヤ31の幅方向中心を挟んで追跡方向と直交する方向において対向する候補点群からワイヤ31の重なりが検出される。対向する候補点群の各候補点P間の距離Dが許容範囲の上限R以下の場合にはワイヤ31の重なりは検出されず、距離Dが許容範囲の上限Rを上回る場合にはワイヤ31の重なりが検出される。ワイヤ31の重なりが検出された候補点Pについては検査から除外される。
さらに、図9Bに示すように、ワイヤ検出処理では、ワイヤ31の幅方向中心を挟んで対向する候補点群からワイヤ31の破断が検出される。対向する候補点群の各候補点P間の距離Dが許容範囲の下限R以上の場合にはワイヤ31の破断は検出されず、距離Dが許容範囲の下限Rを下回る場合にはワイヤ31の破断が検出される。ワイヤ検査処理においてワイヤ31の破断が検出された場合には(ステップS08でYes)、ワイヤ31の良否検査が途中で中止される。なお、許容範囲の上限R及び下限Rは、ワイヤ幅の大きさに応じて適宜設定される。
次に、ワイヤ検査処理においてワイヤ31の破断が検出されない場合には(ステップS08でNo)、検査部23によってワイヤ31の配設ルートの良否を検査するルート検査処理が実施される(ステップS09)。図10Aに示すように、ルート検査処理では、ワイヤ31の幅方向中心を挟んで対向する候補点群から中点群が求められ、中点群が適正ルート49を通るか否かが検査される。中点群の各中点Cが適正ルート49を中心とした許容幅Rから外れる場合には、ワイヤ31の異常配設が検出される。中点群の各中点Cが適正ルート49を中心とした許容幅Rに収まる場合には、ワイヤ31の正常配設が検出される。
なお、ワイヤ31が適正ルート49に配設された場合であっても、適正ルート49の許容幅R内でワイヤ31に局所的な曲げが生じる可能性がある。このため、図10Bに示すように、検査部23によって適正ルート49の許容幅R内でワイヤ31の局所的な曲げを検査するようにしてもよい。例えば、隣り合う中点C間の傾きθを求めて、中点C間の傾きが所定の傾きθよりも大きな場合に局所的な曲げが生じていると判定してもよい。中点C間の傾きθは、例えば、隣り合う中点C間のX方向の間隔とY方向の間隔に基づいて算出される。局所的な曲げを検査することで、出荷後のワイヤ31の破断等を予防することができる。
また、ワイヤボンディングの際にワイヤ31が引き出され過ぎたり、ワイヤ31に作業者の指が接触することで、モールド後のチップ外面からワイヤ31が食み出したり、ワイヤ31が他の電極に接触したりする可能性がある。このため、検査部23によってワイヤ31が適正な高さを通っているかを検査するようにしてもよい。例えば、撮像部11からのワイヤ31の距離に応じてワイヤ幅が可変することを利用してワイヤ31の高さを検出してもよい。ワイヤ幅が一定幅以上だとワイヤ31が高すぎると検出され、ワイヤ幅が一定幅以下だとワイヤ31が低すぎると検出される。
次に、現在の探索領域43内でワイヤ31の良否が検査されると、ワイヤ31が他端まで検査されたか否かが判定される(ステップS10)。ワイヤ31が他端まで検査されていない場合には(ステップS10でNo)、探索部22によってワイヤ31を追跡可能なように現在の探索領域43の隣に次回の探索領域43を設定する次探索領域設定処理が実施される(ステップS11)。図11Aに示すように、次探索領域設定処理では、現在の探索領域43Aの追跡方向前端44Aにおけるワイヤ31の中心に、次回の探索領域43Bの追跡方向後端45Bの中心を一致させるようにして、現在の探索領域43Aの隣に次回の探索領域43Bが設定される。
また、本実施の形態では、探索領域43がワイヤ31を右方向に追跡する構成を例示しているが、ワイヤ31の向きに応じて探索領域43による追跡方向は可変される。すなわち、探索領域43でワイヤ31が上方向に延びている場合には、探索領域43の上辺が追跡方向前端44になり、探索領域43の下辺が追跡方向後端45になる。よって、現在の探索領域43Aの上辺におけるワイヤ31の中心に、次回の探索領域43Bの下辺の中心を一致させるようにして、現在の探索領域43Aの隣に次回の探索領域43Bが設定される。このように、現在の探索領域43Aと次回の探索領域43Bとがワイヤ31の追跡方向に隣接して設定される。
図11Bに示すように、現在の探索領域43Aの追跡方向前端44Aで追跡対象のワイヤ31に他のワイヤ31が重なっていると、現在の探索領域43Aの追跡方向前端44Aにおけるワイヤ31の中心を特定できない。このため、現在の探索領域43Aの追跡方向前端44Aでワイヤ31に重なりがある場合には、現在の探索領域43Aのワイヤ31の幅方向中心を通る近似曲線Lから、現在の探索領域43Aの追跡方向前端44Aにおけるワイヤ31の中心が推定される。具体的には、追跡対象のワイヤ31の近似曲線Lと現在の探索領域43Aの追跡方向前端44Aとの交点が、現在の探索領域43Aの追跡方向前端44Aにおけるワイヤ31の中心として設定される。
なお、ワイヤ31の近似曲線Lは、例えば、ワイヤ31の幅方向中心を挟んで追跡方向と直交する方向において対向する候補点群から中点群が求められ、これら中点群を通るように最小二乗法によって求められる。最小二乗法による近似は、N個の点群(x、y)、(x、y)、(x、y)…(x、y)を通る近似曲線Lをf(x)=ax+bx+cx+dとし、各中点群のyと近似曲線算出値の差の二乗和合計値Tとすると、下記式(1)のように表される。
Figure 2017096907
式(1)においてTが最小となる条件は係数a、b、c、dにおいて下記式(2)の各微分を満たしている。
Figure 2017096907
係数aにおける微分は下記式(3)のように表される。
Figure 2017096907
係数bにおける微分は下記式(4)のように表される。
Figure 2017096907
係数cにおける微分は下記式(5)のように表される。
Figure 2017096907
係数dにおける微分は下記式(6)のように表される。
Figure 2017096907
そして、式(2)から式(6)によって導出された下記式(7)によって、近似曲線f(x)の係数a、b、c、dが求められる。
Figure 2017096907
このようにして、現在の探索領域43Aの追跡方向前端44Aでワイヤ31に重なりがある場合であっても、ワイヤ31の近似曲線Lを求めることによって、現在の探索領域43Aの隣に次回の探索領域43Bを設定することが可能になっている。なお、ワイヤ31の近似曲線Lは、処理の負担を考慮して最小二乗法で求められることが好ましいが、統計的な手法を用いて求められればよい。
そして、探索領域43内にワイヤ31の探索終了点39(図5参照)が含まれるまで、ステップS04からステップS11までの処理が繰り返される。そして、探索領域43内にワイヤ31の探索終了点39が含まれると(ステップS10でYes)、ワイヤ31の探索開始点38から探索終了点39まで検査が完了したとしてワイヤ31の良否検査が終了される。
以上のように、本実施の形態のワイヤボンディング検査装置1は、探索開始点38から探索終了点39まで探索領域43にワイヤ31を追跡させながら検査している。このため、ワイヤ31の曲げが大きかったり、ワイヤ31が途中で交差したりしていても、ワイヤ31を見失うことがなく、ワイヤ31の全長に亘ってワイヤ31の良否を精度よく検査することができる。また、画像処理によって非接触でワイヤ31の良否が検査されるため、検査時にワイヤ31が傷つくことがなく、出荷後の製品の信頼性が向上されている。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、本実施の形態において、探索部22が、追跡方向決定処理、探索領域設定処理、重なり判定処理、第1の探索処理、第2の探索処理、次探索領域設定処理を実施する構成にしたが、この構成に限定されない。探索部22は、ワイヤ31の一端側から探索領域43毎にワイヤ31を探索可能であれば、どのような処理を実施してもよい。
また、本実施の形態において、検査部23が、ワイヤ検査処理、ルート検査処理を実施する構成にしたが、この構成に限定されない。検査部23は、探索領域43のワイヤ31の探索結果に基づいてワイヤ31の良否を検査可能であれば、どのような処理を実施してもよい。
例えば、検査部23は、ワイヤ31の形状検査処理を実施してワイヤ31の良否を検査してもよい。図12Aに示すように、各ワイヤ31の全長に亘ってワイヤ中心点Pを求めることで、各ワイヤ31に沿って並んだ複数のワイヤ中心点Pから各ワイヤ31の形状が認識される。図12Aの場合には、複数のワイヤ31が適正に配設されており、各ワイヤ31の全長に沿ってワイヤ中心点Pが適正位置に並んでいる。図12Bに示すように、半田流れ等によって各ワイヤ31が変形すると、ワイヤ中心点Pの位置が適正位置から大きく外れる。このように、半田流れ時とワイヤ31の正常配設時とではワイヤ31の形状が相違している。
このとき、半田流れ等に起因したワイヤ31の変形によって、複数のワイヤ31間の位置関係が大きく変化している。そこで、ワイヤ31の形状検査処理では、複数のワイヤ31の探索結果に基づいて複数のワイヤ31間の位置関係を検出して、複数のワイヤ間の位置関係から複数のワイヤ31が適正な形状か否かを検査するようにしている。なお、ワイヤ31の形状検査処理では、例えば、上記のルート検査処理と同様に、ワイヤ31の幅方向中心を挟んで対向する候補点からワイヤ中心点Pが求められる。
以下、ワイヤの形状検査処理について説明する。図13は、本実施の形態の形状検査処理のフローチャートの一例を示す図である。図14は、本実施の形態の代表点抽出処理の一例を示す図である。図15は、本実施の形態のベクトル算出処理の一例を示す図である。図16は、本実施の形態の傾き補正処理の一例を示す図である。図17は、本実施の形態の判定処理の一例を示す図である。なお、以下に示すワイヤの形状検査処理はあくまでも一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
図13に示すように、検査部23(図1参照)によって複数のワイヤ31から代表点を抽出する代表点抽出処理が実施される(ステップS21)。図14に示すように、代表点抽出処理では、複数のワイヤ31のワイヤ中心点Pのそれぞれから、同じ数(例えば、本実施の形態では4つ)だけ等間隔に代表点P1a−P1d、P2a−P2d、P3a−P3d、P4a−P4dが抽出される。これら代表点は各ワイヤ31の形状を代表した点であり、各ワイヤ31の端から同一番目の代表点間の位置関係(例えば、代表点P1a、P2a、P3a、P4aの位置関係)が、同一番目の代表位置における複数のワイヤ31間の位置関係を示している。
次に、図13に示すように、検査部23によって複数のワイヤ31の代表点間の代表ベクトルを算出するベクトル算出処理が実施される(ステップS22)。図15に示すように、ベクトル算出処理では、各ワイヤ31の端から同一番目の代表点同士を結ぶ代表ベクトルが算出される。例えば、ワイヤ31の1番目の代表点P1aから他のワイヤ31の1番目の代表点P2a、P3a、P4aに向かう代表ベクトルが算出される。この代表ベクトルによって各ワイヤ31の1番目の代表点P1a、P2a、P3a、P4a間の位置関係が求められる。同様に、ワイヤ31の2番目、3番目、4番目の代表点でも代表点同士を結ぶ代表ベクトルが算出される。
なお、ワイヤ31の形状検査処理では、事前に複数のワイヤ31が適正に配設された場合のワイヤ31間の位置関係が求められており、この適正配設時のワイヤ31間の位置関係が判定基準として使用される。判定基準としては、例えば適正配設時の各ワイヤ31の同一番目の代表点同士を結ぶ基準ベクトルが使用される。なお、基準ベクトルは、適正に配設された複数のワイヤ31に対して実際に代表点抽出処理及びベクトル算出処理を実施することで求められてもよい。また、基準ベクトルの求め方は特に限定されず、基準ベクトルは実験的、経験的又は理論的に求められてもよい。
次に、図13に示すように、検査部23によって代表点間の代表ベクトルの傾きを補正する傾き補正処理が実施される(ステップS23)。図16Aに示すように、傾き補正処理では、複数のワイヤ31が適正に配設された場合の位置関係と比較するために、今回算出した代表点間の代表ベクトルの向きが補正される。この場合、1本目と2本目のワイヤ31の代表点P、P間の代表ベクトルの傾きΔが算出され、判定基準として事前に求められた代表点P’、P’間の基準ベクトルの傾きΔ’に対して、代表ベクトルの傾きが揃うように補正される。
例えば、図16Bに示すように、基準ベクトルの代表点P’を原点とした座標系が設定され、代表点P’の座標から代表点P’、P’間の基準ベクトルの傾きΔ’が求められる。この座標系の原点に代表ベクトルの代表点Pが位置付けられて、代表点Pの座標から代表点P、P間の代表ベクトルの傾きΔが求められる。そして、基準ベクトルの傾きΔ’と代表ベクトルの傾きΔの角度差θが求められ、代表点Pを回転中心にして角度差θだけ、各ワイヤ31の同一番目の代表点同士(P、P、P、P)を結ぶ各代表ベクトルの傾きが補正される。
次に、図13に示すように、検査部23によって傾き補正後の代表ベクトルに基づいてワイヤの良否を判定する判定処理が実施される(ステップS24)。図17Aに示すように、判定処理では、判定基準として事前に求められた各基準ベクトルと傾き補正後の各代表ベクトルとがそれぞれ比較される。各基準ベクトルは、適正配設時のワイヤ31間の位置関係を示しており、各基準ベクトルに対する各代表ベクトルのズレによって、適正配設時のワイヤ31間の位置関係から実際のワイヤ31間の位置関係がどれだけ外れているかが検査される。
例えば、図17Bに示すように、基準ベクトル毎に大きさと傾きの許容範囲が設定され、各基準ベクトルに対応する各代表ベクトルのそれぞれが、各基準ベクトルの許容範囲に収まるか否かが判定される。各代表ベクトルの少なくとも1つが許容範囲から外れる場合には、ワイヤ31の位置関係が適正配設時の位置関係ではないとして異常なワイヤ形状が検出される。各代表ベクトルの全てが許容範囲に収まる場合には、ワイヤ31の位置関係が適正配設時の位置関係であるとして適正なワイヤ形状が検出される。このようにして、複数のワイヤ31の位置関係からワイヤ31の形状不良が検出される。
また、上記の形状検査処理では、各ワイヤ31のそれぞれから代表点を抽出して、ワイヤ31の端から同一番目の代表点間を結ぶ代表ベクトルによって複数のワイヤ31間の位置関係を検出する構成にしたが、この構成に限定されない。複数のワイヤ31間の位置関係を検出可能であればよく、例えば、複数のワイヤ31の撮像画像を複数のワイヤ31の位置関係として検出してもよい。この場合、複数のワイヤ31のテンプレート画像と複数のワイヤ31の撮像画像とを比較することで、複数のワイヤ31が適正な形状か否かを検査してもよい。
また、本実施の形態において、探索部22が、現在の探索領域43Aの追跡方向前端44Aにおけるワイヤ31の中心に、次回の探索領域43Bの追跡方向後端45Bの中心を一致させるようにして、現在の探索領域43Aの隣に次回の探索領域43Bを設定する構成(図11参照)にしたが、この構成に限定されない。探索部22は、ワイヤ31の探索結果に基づいてワイヤ31の追跡方向を推定して、現在の探索領域43Aの隣に次回の探索領域43Bを設定すればよい。例えば、現在の探索領域43Aのワイヤ31の傾き方向に所定量だけ移動させて、現在の探索領域43Aの隣に次回の探索領域43Bを設定してもよい。
また、本実施の形態において、重なり判定処理を実施して、第1の探索処理と第2の探索処理を切り替える構成にしたが、この構成に限定されない。第2の探索処理は、探索領域43の追跡方向前端44でのワイヤ31の重なりが無い場合でも実施可能であるため、重なり判定処理及び第1の探索処理を無くして第2の探索処理だけを実施する構成にしてもよい。また、ワイヤ31に重なりが無いことが明らかな場合には、重なり判定処理及び第2の探索処理を無くして第1の探索処理だけを実施する構成にしてもよい。
また、本実施の形態において、ワイヤ31の一端を探索開始点38に設定し、ワイヤ31の他端を探索終了点39に設定する構成にし、探索開始点38と探索終了点39とを直線で結ぶ構成にしたが、この構成に限定されない。探索開始点38に対して探索終了点39が、どの方向にあるかが分かればよく、探索開始点38と探索終了点39とを直線で結ぶ必要はない。
また、本実施の形態において、照明部13がワイヤ31を同軸落射照明にて照明する構成にしたが、この構成に限定されない。照明部13はワイヤ31を照明可能であればよく、例えば、ワイヤ31を斜方照明にて照明してもよいし、同軸落射照明と斜方照明を組み合わせてワイヤ31を照明してもよい。
また、本実施の形態において、ワイヤ検査処理及びルート検査処理の両方が実施される構成にしたが、この構成に限定されない。ワイヤ検査処理及びルート検査処理のいずれか一方が実施されてもよい。また、ワイヤ検査処理では、ワイヤ31の重なり及び破断の少なくとも一方が検査されればよい。ルート検査処理では、ワイヤ31の配設ルート及び局所的な曲げの少なくとも一方が検査されればよい。
また、本実施の形態において、ワイヤ31の重なりが検出された候補点Pについてはルート検査から除外される構成にしたが、この構成に限定されない。ワイヤ31の重なりが検出された候補点Pについては、ワイヤ31の幅方向中心を通る近似曲線Lを求めて、近似曲線Lが適正ルート49の許容幅R内に収まるか否かが検査されてもよい。
下記に、上記の実施形態における特徴点を整理する。
上記実施形態に記載のワイヤボンディング検査装置は、一対の電極にワイヤボンディングされたワイヤの良否を検査するワイヤボンディング検査装置であって、前記ワイヤの全長を撮像する撮像部と、前記ワイヤの全長を照明する照明部と、前記ワイヤを含む撮像画像から前記ワイヤの両端を検出する検出部と、前記ワイヤの一端側から探索領域毎に前記ワイヤを探索する探索部と、前記ワイヤの探索結果に基づいて前記ワイヤの良否を検査する検査部とを備え、前記探索部が、前記ワイヤの探索結果に基づいて現在の探索領域の隣に次回の探索領域を設定することを特徴とする。
また、上記実施形態に記載のワイヤボンディング検査方法は、一対の電極にワイヤボンディングされたワイヤの良否を検査するワイヤボンディング検査方法であって、照明部で照明しながら撮像部で前記ワイヤの全長を撮像するステップと、前記ワイヤを含む撮像画像から前記ワイヤの両端を検出するステップと、前記ワイヤの一端側から探索領域毎に前記ワイヤを探索するステップと、前記ワイヤの探索結果に基づいて前記ワイヤの良否を検査するステップとを備え、前記ワイヤを探索するステップは、前記ワイヤの探索結果に基づいて現在の探索領域の隣に次回の探索領域を設定することを特徴とする。
これらの構成によれば、ワイヤの探索結果に基づいて現在の探索領域の隣に次回の探索領域が設定され、この探索領域の設定がワイヤの一端から他端に向かって繰り返される。ワイヤに沿うように探索領域が設定されるため、ワイヤの曲げが大きかったり、ワイヤが途中で交差していたりしても、ワイヤを見失うことがなく、ワイヤの全長に亘ってワイヤの良否を精度よく検査することができる。また、画像処理によって非接触でワイヤの良否が検査されるため、検査時にワイヤが傷つくことがなく、出荷後の製品の信頼性が向上されている。
また、上記実施形態に記載のワイヤボンディング検査装置において、前記探索部が、前記現在の探索領域の追跡方向前端における前記ワイヤの中心に、前記次回の探索領域の追跡方向後端の中心を一致させるようにして、前記現在の探索領域の隣に前記次回の探索領域を設定する。この構成によれば、ワイヤから外れた位置に探索領域が設定されることがなく、ワイヤを適切に追跡することができる。
また、上記実施形態に記載のワイヤボンディング検査装置において、前記探索部が、前記ワイヤの一端に探索開始点を設定し、前記ワイヤの他端に探索終了点を設定して、前記探索開始点から前記探索終了点に向かう前記探索領域の追跡方向を決定する。この構成によれば、探索開始時にワイヤが存在する方向に探索領域が設定され、探索開始時にワイヤが存在しない逆方向に探索領域が設定されることがない。
また、上記実施形態に記載のワイヤボンディング検査装置において、前記探索部が、前記探索領域を探索して前記ワイヤの境界を示す多数の候補点を抽出し、追跡対象のワイヤの傾き方向に沿った絞り込み領域によって候補点を絞り込む。この構成によれば、探索領域内で追跡対象のワイヤに他のワイヤが重なっていても、他のワイヤの候補点を除外して、追跡対象のワイヤの候補点に絞り込むことができる。
また、上記実施形態に記載のワイヤボンディング検査装置において、前記検査部が、前記ワイヤの幅方向中心を挟んで追跡方向と直交する方向において対向する候補点群から前記ワイヤの重なりを検出すると共に前記ワイヤの破断を検出する。この構成によれば、ワイヤの重なりが検出された候補点については検査から除外することができ、ワイヤの破断が検出された場合にはワイヤの良否判断を中止することができる。
また、上記実施形態に記載のワイヤボンディング検査装置において、前記検査部が、前記ワイヤの幅方向中心を挟んで追跡方向と直交する方向において対向する候補点群から中点群を算出して、前記中点群に基づいて前記ワイヤが適正ルートに配設されたか否かを検査する。この構成によれば、ワイヤが適正ルートを通ることで他の素子等に干渉することがなく、製品の信頼性を向上させることができる。
また、上記実施形態に記載のワイヤボンディング検査装置において、前記検査部が、前記ワイヤの幅方向中心を挟んで追跡方向と直交する方向において対向する候補点群から中点群を算出し、前記探索部が、前記中点群から現在の探索領域内の前記ワイヤの幅方向中心を通る近似曲線を求め、該近似曲線から前記現在の探索領域の追跡方向前端における前記ワイヤの中心を推定する。この構成によれば、現在の探索領域の追跡方向前端でワイヤに重なりがある場合であっても、ワイヤの近似曲線を求めることによって、探索領域の追跡方向前端におけるワイヤの中心を推定することができる。
また、上記実施形態に記載のワイヤボンディング検査装置において、前記探索部が、前記現在の探索領域の追跡方向前端で前記ワイヤの重なりがある場合に、前記現在の探索領域内の前記近似曲線から前記現在の探索領域の追跡方向前端における前記ワイヤの中心を推定する。この構成によれば、現在の探索領域の追跡方向前端でワイヤの重なりがあるか否かに応じて、探索領域の追跡方向前端におけるワイヤの中心の求め方を切り替えることができる。
また、上記実施形態に記載のワイヤボンディング検査装置において、前記検査部が、複数のワイヤの探索結果に基づいて前記複数のワイヤ間の位置関係を検出して、前記複数のワイヤ間の位置関係から前記複数のワイヤが適正な形状か否かを検査する。この構成によれば、複数のワイヤ間の位置関係から半田流れ等によるワイヤの形状不良が検査され、製品の信頼性を向上させることができる。
また、上記実施形態に記載のワイヤボンディング検査装置において、前記検査部が、前記複数のワイヤのそれぞれから同じ数だけ等間隔に代表点を抽出し、前記各ワイヤの端から同一番目の代表点間の位置関係に基づいて、前記複数のワイヤが適正な形状か否かを検査する。この構成によれば、同一番目の代表点間の位置関係から複数のワイヤ間の位置関係を求めることができる。また、ワイヤの全長から一部の代表点だけを抽出して、ワイヤ間の位置関係を求める構成なので処理負担を減らすことができる。
また、上記実施形態に記載のワイヤボンディング検査装置において、前記検査部が、前記複数のワイヤで同一番目の代表点同士を結ぶベクトルを算出し、該ベクトルを判定基準のベクトルと比較することで、前記複数のワイヤが適正な形状か否かを検査する。この構成によれば、代表点同士を結ぶベクトルと、これに対応する基準のベクトルを比較する簡易な処理で複数のワイヤの形状を検査することができる。
また、上記実施形態に記載のプログラムは、ワイヤボンディング検査装置に、上記のワイヤボンディング検査方法の各ステップを実行させる。この構成によれば、ワイヤボンディング検査装置にプログラムをインストールすることで、ワイヤボンディング検査装置にワイヤを追跡しながらワイヤの全長に亘って良否を検査させることができる。
以上説明したように、本発明は、ワイヤを追跡しながらワイヤの全長に亘って良否を検査することができるという効果を有し、特に、ICチップの電極と回路基板上の電極を接続したワイヤの良否を検査するワイヤボンディング検査装置、ワイヤボンディング検査方法及びプログラムに有用である。
1 ワイヤボンディング検査装置
11 撮像部
13 照明部
15 外観検査処理部
21 検出部
22 探索部
23 検査部
31 ワイヤ
35、36 電極
38 探索開始点
39 探索終了点
41 検出領域
43 探索領域
44 追跡方向前端
45 追跡方向後端
47 絞り込み領域
49 適正ルート
候補点
近似曲線
W 検査対象

Claims (13)

  1. 一対の電極にワイヤボンディングされたワイヤの良否を検査するワイヤボンディング検査装置であって、
    前記ワイヤの全長を撮像する撮像部と、
    前記ワイヤの全長を照明する照明部と、
    前記ワイヤを含む撮像画像から前記ワイヤの両端を検出する検出部と、
    前記ワイヤの一端側から探索領域毎に前記ワイヤを探索する探索部と、
    前記ワイヤの探索結果に基づいて前記ワイヤの良否を検査する検査部とを備え、
    前記探索部が、前記ワイヤの探索結果に基づいて現在の探索領域の隣に次回の探索領域を設定することを特徴とするワイヤボンディング検査装置。
  2. 前記探索部が、前記現在の探索領域の追跡方向前端における前記ワイヤの中心に、前記次回の探索領域の追跡方向後端の中心を一致させるようにして、前記現在の探索領域の隣に前記次回の探索領域を設定することを特徴とする請求項1に記載のワイヤボンディング検査装置。
  3. 前記探索部が、前記ワイヤの一端に探索開始点を設定し、前記ワイヤの他端に探索終了点を設定して、前記探索開始点から前記探索終了点に向かう前記探索領域の追跡方向を決定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のワイヤボンディング検査装置。
  4. 前記探索部が、前記探索領域を探索して前記ワイヤの境界を示す多数の候補点を抽出し、追跡対象のワイヤの傾き方向に沿った絞り込み領域によって候補点を絞り込むことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のワイヤボンディング検査装置。
  5. 前記検査部が、前記ワイヤの幅方向中心を挟んで追跡方向と直交する方向において対向する候補点群から前記ワイヤの重なりを検出すると共に前記ワイヤの破断を検出することを特徴とする請求項4に記載のワイヤボンディング検査装置。
  6. 前記検査部が、前記ワイヤの幅方向中心を挟んで追跡方向と直交する方向において対向する候補点群から中点群を算出して、前記中点群に基づいて前記ワイヤが適正ルートに配設されたか否かを検査することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のワイヤボンディング検査装置。
  7. 前記検査部が、前記ワイヤの幅方向中心を挟んで追跡方向と直交する方向において対向する候補点群から中点群を算出し、
    前記探索部が、前記中点群から現在の探索領域内の前記ワイヤの幅方向中心を通る近似曲線を求め、該近似曲線から前記現在の探索領域の追跡方向前端における前記ワイヤの中心を推定することを特徴とする請求項4に記載のワイヤボンディング検査装置。
  8. 前記探索部が、前記現在の探索領域の追跡方向前端で前記ワイヤの重なりがある場合に、前記現在の探索領域内の前記近似曲線から前記現在の探索領域の追跡方向前端における前記ワイヤの中心を推定することを特徴とする請求項7に記載のワイヤボンディング検査装置。
  9. 前記検査部が、複数のワイヤの探索結果に基づいて前記複数のワイヤ間の位置関係を検出して、前記複数のワイヤ間の位置関係から前記複数のワイヤが適正な形状か否かを検査することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載のワイヤボンディング検査装置。
  10. 前記検査部が、前記複数のワイヤのそれぞれから同じ数だけ等間隔に代表点を抽出し、前記各ワイヤの端から同一番目の代表点間の位置関係に基づいて、前記複数のワイヤが適正な形状か否かを検査することを特徴とする請求項9に記載のワイヤボンディング検査装置。
  11. 前記検査部が、前記複数のワイヤで同一番目の代表点同士を結ぶベクトルを算出し、該ベクトルを判定基準のベクトルと比較することで、前記複数のワイヤが適正な形状か否かを検査することを特徴とする請求項10に記載のワイヤボンディング検査装置。
  12. 一対の電極にワイヤボンディングされたワイヤの良否を検査するワイヤボンディング検査方法であって、
    照明部で照明しながら撮像部で前記ワイヤの全長を撮像するステップと、
    前記ワイヤを含む撮像画像から前記ワイヤの両端を検出するステップと、
    前記ワイヤの一端側から探索領域毎に前記ワイヤを探索するステップと、
    前記ワイヤの探索結果に基づいて前記ワイヤの良否を検査するステップとを備え、
    前記ワイヤを探索するステップは、前記ワイヤの探索結果に基づいて現在の探索領域の隣に次回の探索領域を設定することを特徴とするワイヤボンディング検査方法。
  13. ワイヤボンディング検査装置に、請求項12に記載のワイヤボンディング検査方法の各ステップを実行させるためのプログラム。
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