JP2017096458A - シリンダ装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】生産性を向上させることができるシリンダ装置の製造方法の提供。【解決手段】シリンダと、一端側がシリンダ内に配置され他端側がシリンダの外部に配置されてシリンダに対して軸方向に移動するロッド16と、ロッド16の他端側の接合外周部48に接合されてロッド16の接合外周部48とシリンダとの間を覆う筒状のカバー18と、を有するシリンダ装置の製造方法であって、カバーベース18aに塗装を行ってカバー18を形成する塗装工程と、カバー18を電磁縮管成形によって縮径させて接合外周部48に接合させる電磁縮管接合工程と、を含む。【選択図】図4

Description

本発明は、シリンダ装置の製造方法に関する。
シリンダから延びるロッドの外周を覆う円筒状のカバーを、その全面塗装後に、ロッド側に設けられた環状板部の外周縁部にポンチで加締めて接合する方法がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−124877号公報
カバーをポンチで加締めると、ポンチが塗装を剥がしてしまうことがあり、補正塗りが必要になって生産性が低下してしまう。
したがって、本発明は、生産性を向上させることができるシリンダ装置の製造方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、カバーベースに塗装を行ってカバーを形成する塗装工程と、前記カバーを電磁縮管成形によって縮径させてロッドの接合外周部に接合させる電磁縮管接合工程と、を含む構成とした。
本発明によれば、生産性を向上させることができる。
本発明に係る一実施形態の製造方法で製造されるシリンダ装置を示す一部を断面とした正面図である。 本発明に係る一実施形態の製造方法で製造されるシリンダ装置のロッドおよびカバーを示す一部を断面とした部分正面図である。 本発明に係る一実施形態のシリンダ装置の製造方法で使用される電磁縮管成形装置を示す回路構成図である。 本発明に係る一実施形態の製造方法で製造されるシリンダ装置のロッドおよびカバーの電磁縮管接合工程直前の状態を示す一部を断面とした部分正面図である。 本発明に係る一実施形態の製造方法で製造されるシリンダ装置のロッドおよびカバーの変更例を示す一部を断面とした部分正面図である。 本発明に係る一実施形態の製造方法で製造されるシリンダ装置のロッドおよびカバーの変更例を示す一部を断面とした部分正面図である。 本発明に係る一実施形態の製造方法で製造されるシリンダ装置のロッドおよびカバーの変更例を示す一部を断面とした部分正面図である。 本発明に係る一実施形態の製造方法で製造されるシリンダ装置のロッドおよびカバーの変更例を示す一部を断面とした部分正面図である。 本発明に係る一実施形態の製造方法で製造されるシリンダ装置のキャップの変更例を示す斜視図である。 本発明に係る一実施形態の製造方法で製造されるシリンダ装置のキャップの変更例を示す斜視図である。 本発明に係る一実施形態の製造方法で製造されるシリンダ装置のキャップの変更例を示す斜視図である。 本発明に係る一実施形態の製造方法で製造されるシリンダ装置のキャップの変更例を示すもので、(a)は平面図、(b)は側面図である。
本発明に係る一実施形態のシリンダ装置の製造方法を図面を参照して以下に説明する。
まず、本実施形態の製造方法で製造されるシリンダ装置11を図1および図2を参照して説明する。図1に示すシリンダ装置11は、一端側が開口する筒状部12とその他端側を閉塞する底部13とを有する有底円筒状のシリンダ14と、シリンダ14内にその開口を介して挿入されることにより一端側がシリンダ14内に配置され他端側がシリンダ14の外部に配置されるロッド16と、シリンダ14の開口の内側に配置されてシリンダ14とロッド16との間を閉塞するシール部材17と、ロッド16の他端側であるシリンダ14からの延出部分に接合される筒状のカバー18とを有している。
ロッド16は、シリンダ14内に配置される一端部にピストン22が固定されており、ピストン22と共にシリンダ14に対して軸方向に移動する。シリンダ14内には作動流体である油液が封入されており、ピストン22はシリンダ14内を二室に区画する。ピストン22は、ロッド16と一体の移動時にシリンダ14の内部を摺動して二室の容積を変化させ、その際に生じる作動流体の流通抵抗で減衰力を発生させる。具体的に、このシリンダ装置11は、車両の懸架装置を構成する緩衝器となっている。
ロッド16は、一端側がシリンダ14内に配置されてピストン22に連結され、他端側がシリンダ14の外部に配置される棒状のロッド本体25と、このロッド本体25の他端側であるシリンダ14からの延出部分に接合されるキャップ26とを備えている。
図2に示すように、キャップ26は、キャップベース26aと、キャップベース26aのロッド本体25との接合位置を除く全面に密着形成された塗膜30とを有している。
キャップベース26aは、円筒状の胴部ベース35aと、胴部ベース35aの軸方向一端の径方向内側を閉塞させる円板状の蓋部ベース36aとを有する有蓋円筒状をなす本体ベース37aと、蓋部ベース36aの胴部ベース35aが突出する側とは反対側に固定される円筒状のアイベース38aとを有している。本体ベース37aには、胴部ベース35aの外周部に円筒面である円筒外周面40aから径方向内方に凹む円環状のベース溝41aが形成されている。ベース溝41aは胴部ベース35aの中心軸線を中心とする円環状をなしており、胴部ベース35aの中心軸線の方向に間隔をあけて複数形成されている。ベース溝41aは例えば切削加工により形成されている。
アイベース38aは、その中心軸線が本体ベース37aの中心軸線に直交する状態で、蓋部ベース36aの径方向の中央に固定されている。本体ベース37aおよびアイベース38aはいずれも鉄製であり、溶接により接合されてキャップベース26aを構成している。本体ベース37aおよびアイベース38aが接合されてキャップベース26aとなった状態で、塗装により合成樹脂を主体とした変形および伸縮可能な塗膜30が密着形成されてキャップ26が形成される。なお、本実施例では本体ベース37aおよびアイベース38aはいずれも鉄製であると示したが、アルミ合金等他の金属を用いてもよい。
このようなキャップ26は、胴部ベース35aとその表面を覆う塗膜30とからなる円筒状の胴部35と、蓋部ベース36aとその表面を覆う塗膜30とからなって胴部35の軸方向一端の径方向内側を閉塞させる円板状の蓋部36とを有する有蓋円筒状をなすキャップ本体37と、アイベース38aとその表面を覆う塗膜30とからなる円筒状の取付アイ38とを有している。取付アイ38は、蓋部36の胴部35が突出する側とは反対側に固定されている。キャップ26の胴部35には、外周部に円筒面である円筒外周面40から径方向内方に凹む円環状の接合溝41が、ベース溝41aとその表面を覆う塗膜30とによって形成されている。接合溝41も、胴部35の中心軸線を中心とする円環状をなしており、胴部35の中心軸線の方向に間隔をあけて複数形成されている。
キャップ26には、その蓋部36にロッド本体25の先端部が固定されている。ロッド本体25は、鉄製であり、キャップ26の蓋部36に溶接により接合されている。キャップ26は、その中心軸線をロッド本体25の中心軸線に一致させた状態で、ロッド本体25に固定されている。この状態で、キャップ26は、その胴部35がロッド本体25に対して軸方向の位置を重ね合わせて径方向に離間する。ロッド本体25に固定されたキャップ26は、その取付アイ38が、蓋部36のロッド本体25の延出側とは反対側でその中心軸線をロッド本体25の中心軸線と直交させている。図1に示すように、取付アイ38の内側にはラバーブシュ45が圧入により嵌合されている。
キャップ26は、ロッド16におけるシリンダ14からの延出部分に設けられており、その胴部35の外周部が、ロッド16においてシリンダ14からの延出部分に設けられてカバー18が接合される円筒状の接合外周部48となっている。複数の接合溝41は、この接合外周部48に設けられており、接合外周部48の複数の接合溝41以外の部分は円筒外周面40を形成する基部49となっている。複数の接合溝41と基部49とを有することにより、接合外周部48は、径方向内側に凹み径方向外側に突出する凹凸が、軸方向に交互に配置された凹凸形状をなしている。
シリンダ14のロッド16の延出側とは反対の底部13にも、円筒状の鉄製の取付アイ51が固定されている。取付アイ51は、その中心軸線をシリンダ14の中心軸線と直交させている。この取付アイ51の内側にはラバーブシュ52が圧入により嵌合されている。シリンダ装置11は、例えば、ロッド16側の取付アイ38がラバーブシュ45を介して車体側へ、シリンダ14側の取付アイ51がラバーブシュ52を介して車輪側へ取り付けられることで、車輪の車体に対するストロークを減衰させる。
図2に示すように、カバー18は、鉄製の円筒状のカバーベース18aと、カバーベース18aの全面に密着形成された合成樹脂を主体とした変形および伸縮可能な塗膜60とを有しており、軸方向一端部においてキャップ26の胴部35の接合外周部48に接合されている。カバー18は、接合外周部48よりも軸方向の長さが長く、軸方向の一端の位置を接合外周部48の軸方向の取付アイ38側の端に合わせており、軸方向の他端側が接合外周部48よりも取付アイ38とは反対の方向に延出している。
カバー18は、接合外周部48に接合される軸方向一端の接合筒状部65と、それ以外の非接合筒状部66とを有しており、非接合筒状部66の方が接合筒状部65よりも内外径共に若干大径となっている。接合筒状部65は、キャップ26の接合外周部48の円筒外周面40に密着する円筒形の基部68と、径方向内側が基部68よりも径方向内方に突出して接合外周部48の接合溝41に入り込む円環状の内側突出部69とを有している。内側突出部69は、カバー18の軸方向に間隔をあけて複数形成されており、接合外周部48の複数の接合溝41に嵌合する。内側突出部69は、径方向外側が基部68よりも径方向内方に凹んでいる。複数の内側突出部69と基部68とを有することにより、接合筒状部65の内周部は、径方向内側に突出し径方向外側に凹む凹凸が、軸方向に交互に配置された凹凸形状をなしている。
図1に示すように、カバー18は、非接合筒状部66の内径が、シリンダ14の外径よりも大径となっており、非接合筒状部66において、ロッド16の接合外周部48とシリンダ14との間部分と、シール部材17と、シリンダ14の開口側とを径方向外側で覆う。また、ロッド16のキャップ26が、ロッド16の接合外周部48とシリンダ14との間部分と、シール部材17と、シリンダ14の開口側とを軸方向の外側で覆う。カバー18は、ロッド16が最もシリンダ14から突出する最大長状態でも、シリンダ14と軸方向の位置を重ね合わせてその開口側を覆う。
このような構成のシリンダ装置11は、鉄製のカバーベース18aを主体とするカバー18を用いることで、悪路走行時等、使用環境が厳しい状況で使用されても、カバー18で覆われている、ロッド本体25のシール部材17に摺接するキャップ26よりもシリンダ14側の部分と、シール部材17と、シール部材17を保持するシリンダ14の開口側とを良好に保護することができる。つまり、鉄製のカバーベース18aを主体とするカバー18は、座屈強度が高いため、飛石等の外力に対して破損を生じにくい。また、シリンダ装置11の高周波作動時等に生じる温度上昇に対する耐熱性にも優れる。加えて、カバーベース18aの全面に塗膜60を形成したカバー18であるため、カバーベース18aを鉄製としても、防錆が図れ、カバー18自体の耐食性が向上する。
図3に示すように、本実施形態の製造方法で使用される電磁縮管成形装置71は、螺旋状に巻かれた電磁成形用コイル72と、電磁成形用コイル72に電流を流す放電回路73とを有している。放電回路73には、コンデンサ75と抵抗器76とコイル77とが設けられている。なお、電磁縮管成形装置71の電磁成形用コイル72は螺旋状であると述べたが、一巻のコイルであっても良い。
次に、本実施形態のシリンダ装置の製造方法について説明する。
本実施形態の製造方法は、シリンダ装置11を製造する方法のうち、塗装後のカバー18を電磁縮管成形によって縮径させてロッド16のキャップ26の接合外周部48に接合させる前塗装、後接合の方法となっている。
本実施形態の製造方法では、縮径前の鉄製の円筒体からなる図4に示すカバーベース18aに塗装を行い、その全面を覆うように塗膜60を形成して縮径前のカバー18を形成する塗装工程が行われる。
他方で、ロッド本体25とキャップ26とからなるロッド16を作製しておく。作製されたロッド16は、そのキャップ26が塗装されて表面に塗膜30を有している。他方でロッド本体25は塗装されていない。
そして、図4に示すように、カバー塗装工程後の縮径前のカバー18の内側に、キャップ26の接合外周部48を配置する。このとき、縮径前のカバー18の軸方向の一端と接合外周部48の軸方向の取付アイ38側の端との位置を合わせて電磁縮管成形装置71の図示略のチャックに保持させる。この状態では、電磁縮管成形装置71の電磁成形用コイル72が、縮径前のカバー18の径方向外側に中心軸線を一致させて配置され、しかも、キャップ26の接合外周部48に軸方向の位置を重ね合わせて配置される。
この状態で、電磁縮管成形装置71によってカバー18に電磁縮管成形を行い、カバー18を縮径させて接合外周部48に接合させる電磁縮管接合工程を行う。つまり、電磁縮管成形装置71の放電回路73のコンデンサ75に溜めた静電エネルギを瞬間的に開放することにより、電磁成形用コイル72に瞬間的に高電圧を印加することで大電流を流す。すると、電流は右ねじの法則(アンペールの法則)に従って電磁成形用コイル72の周辺に磁界を生じさせ、被加工物である鉄製のカバーベース18aの表面に誘導電流を誘起する。誘導電流と磁界はフレミング左手の法則にしたがって電磁力を発生させ、この電磁力により非接触でカバーベース18aを塑性変形させて縮径させる。その際に合成樹脂を主体とした変形および伸縮可能な塗膜60も追従して変形し、よって、カバー18が縮径することになる。
縮径するカバー18は、接合外周部48に当接するとそれ以上の縮径が規制されることになり、その結果、接合外周部48に倣った形状になる。その際に、カバー18は、接合外周部48に高速で衝突して固相界面を形成しつつ接合され、接合溝41に対しては塑性流動により入り込んで接合される。合成樹脂を主体とした変形および伸縮可能な塗膜60は密着したカバーベース18aから剥離することなくカバーベース18aの変形に追従して変形する。これにより、カバー18には、図2に示すように、基部49に接合される基部68と複数の接合溝41に接合される複数の内側突出部69とが形成されてこれらを有する接合筒状部65が形成されるとともに、変形しない部分が非接合筒状部66となる。
ここで、シリンダ装置11をカバー18を除いて組み立てておき、その後、シリンダ装置11に組み付けられたロッド16の接合外周部48に、カバー18を上記した電磁縮管接合工程で接合させることができる。
特許文献1には、シリンダから延びるロッドの外周を覆う円筒状のカバーを、その全面塗装後に、ロッド側に設けられた環状板部の外周縁部にポンチで加締めて接合する方法が記載されている。カバーをポンチで加締めると、ポンチがカバーの塗装を剥がしてしまうことがあり、剥がれた部分を再塗装する補正塗りが必要になって生産性が低下してしまう。他方で、ロッドに取り付けた後のカバーに塗装を行うと、塗料の付着防止のためロッドをマスキングする必要があり、やはり、生産性が低下してしまう。
これに対し、本実施形態は、カバーベース18aに塗装を行ってカバー18を形成する塗装工程と、この塗装工程後のカバー18を電磁縮管成形によって縮径させてロッド16の接合外周部48に接合させる電磁縮管接合工程と、を含むため、前塗装化し塗装後のカバー18を電磁力により非接触で接合外周部48に接合させることができる。よって、塗装後のカバー18をロッド16に接合させても塗膜60のカバーベース18aからの剥離を抑制することができる。したがって、塗装後のカバー18をロッド16に接合させるため、ロッド16への塗料の付着が抑制されて品質が安定する。また、マスキングや補正塗りを工程から省くことができて、生産性を向上させることができる。加えて、スポット溶接の場合に生じるコンタミネーションの発生も抑制できる。
また、ロッド16の接合外周部48が基部49と接合溝41とを有しており、径方向内側に凹み径方向外側に突出する凹凸が、軸方向に交互に配置された凹凸形状をなしているため、電磁縮管接合工程で、カバー18を縮径させて接合筒状部65を形成すると、接合筒状部65も接合外周部48に倣った凹凸形状をなすことになる。よって、接合外周部48と接合筒状部65とがお互いに噛み合う。したがって、カバー18のロッド16に対する軸方向の接合強度を高めることができ、カバー18がロッド16に対し軸方向にずれたり、抜けたりすることを抑制できる。なお、このような軸方向の接合強度を高めるためには、径方向内側に凹み径方向外側に突出する凹凸が軸方向に並んで少なくとも一カ所ずつ設けられていれば良い。
また、ロッド16は、一端側がシリンダ14内に配置され他端側がシリンダ14の外部に配置されるロッド本体25と、接合外周部48を有してロッド本体25の他端側に接合されるキャップ26と、を備えているため、カバー18の形状を簡素化でき、電磁縮管接合工程での接合外周部48への接合が容易となる。よって、生産性をより向上させることができる。
上記実施形態は以下の変更が可能である。
縮径前のカバー18の軸方向の一端を接合外周部48よりも取付アイ38側に突出させて電磁縮管接合工程を行うことで、図5に示すように、カバー18の接合筒状部65の軸方向一側に、径方向内方に折れ曲がって胴部35の取付アイ38側の端面に係止される円環状の係止部80を形成する。このとき、接合筒状部65には、上記と同様に複数の内側突出部69も形成される。このようにすれば、カバー18のロッド16に対する軸方向の接合強度を一層高めることができ、カバー18がロッド16に対し軸方向にずれたり、抜けたりすることを一層抑制できる。
図6に示すようにキャップ26の接合外周部48に複数の接合溝41を形成せずに、縮径前のカバー18の軸方向の一端を接合外周部48よりも取付アイ38側に突出させて電磁縮管接合工程を行うことで、カバー18の接合筒状部65の軸方向一側に、径方向内方に折れ曲がって胴部35の取付アイ38側の端面に係止される円環状の係止部80を形成する。これによっても、カバー18のロッド16に対する軸方向の接合強度を高めることができる。
図7に示すように、キャップを持たないロッド16の外周部に径方向内方に凹む円環状の接合溝41を軸方向に間隔をあけて複数形成し、これら接合溝41を含む範囲をロッド16の接合外周部48とする。そして、電磁縮管接合工程前のカバー18を非接合筒状部66と、非接合筒状部66の軸方向の一端部から径方向に延出する径方向延出部82と図示略の小径円筒部とを有する形状に成形しておき、小径円筒部に電磁縮管接合工程を行うことで、この小径円筒部を縮径させて、図7に示すようにロッド16の接合外周部48に接合される接合筒状部65を形成する。その際に、接合筒状部65には、複数の接合溝41に入り込む複数の内側突出部69が形成される。これにより、カバー18のロッド16に対する軸方向の接合強度を高めることができ、カバー18がロッド16に対し軸方向にずれたり、抜けたりすることを抑制できる。
図8に示すように、キャップ26を板状とし、縮径前のカバー18の軸方向の一端を接合外周部48よりも取付アイ38側に突出させて電磁縮管接合工程を行うことで、縮径されたカバー18の接合筒状部65の軸方向一側に径方向内方に折れ曲がる円環状の係止部80を形成するとともに、接合筒状部65の軸方向他側に径方向内方に突出する円環状の係止突出部85を形成する。これにより、カバー18の係止部80および係止突出部85でキャップ26を軸方向両側から挟むことになる。その結果、カバー18のロッド16に対する軸方向の接合強度を高めることができ、カバー18がロッド16に対し軸方向にずれたり、抜けたりすることを抑制できる。
図9に示すように、キャップ26の接合外周部48を、六角形等の多角形状とすることで、径方向内側に凹み径方向外側に突出する凹凸が周方向に交互に配置された凹凸形状としても良い。すると、図示は略すが、電磁縮管接合工程でカバー18の接合筒状部65が接合外周部48と同様の多角形状に変形して接合外周部48に接合される。これにより、カバー18のロッド16に対する周方向つまり回転方向の接合強度を高めることができ、カバー18のロッド16に対する回転を規制できる。なお、周方向の接合強度を高めるには、円筒状の接合外周部48を少なくとも一カ所平面状に切り欠いたり、楕円形にしたりする等して、径方向内側に凹み径方向外側に突出する凹凸を周方向において少なくとも一カ所ずつ形成すれば良い。
図10に示すように、キャップ26の円筒状の接合外周部48に、円筒外周面40から径方向内方に凹む円環状の接合溝41を設けると共に、接合外周部48の軸方向の一端部に、軸方向一側に凹み軸方向他側に突出する凹凸が周方向に交互に配置された凹凸形状の凹凸部91を形成する。すると、図示は略すが、電磁縮管接合工程で、カバー18の接合筒状部65は、その一部が接合溝41に入り込むと共に、非接合筒状部66との境界部分が凹凸部91と同様に凹凸状に変形して接合外周部48に接合される。これにより、カバー18のロッド16に対する軸方向および周方向の接合強度を高めることができ、カバー18がロッド16に対し軸方向にずれたり、抜けたり、回転したりすることを抑制できる。周方向の接合強度を高めるには、軸方向一側に凹み軸方向他側に突出する凹凸を周方向において少なくとも一カ所ずつ形成すれば良い。
図11に示すように、キャップ26の円筒状の接合外周部48に、円筒外周面40から径方向内方に凹む凹部95を周方向に間隔をあけ軸方向に間隔をあけて複数形成する。これにより、接合外周部48は、径方向内側に凹み径方向外側に突出する凹凸が、軸方向に交互に配置されると共に周方向に交互に配置された凹凸形状をなす。すると、図示は略すが、電磁縮管接合工程で、カバー18の接合筒状部65は、その一部が複数の凹部95に入り込んで接合外周部48に接合される。これにより、カバー18のロッド16に対する軸方向および周方向の接合強度を高めることができ、カバー18がロッド16に対し軸方向にずれたり、抜けたり、回転したりすることを抑制できる。軸方向および周方向の接合強度を高めるためには、少なくとも一カ所の凹部95が形成されていれば良い。
図12に示すように、キャップ26の円筒状の接合外周部48に、径方向内方に凹み軸方向に貫通する軸方向溝98を周方向に等間隔で複数形成しても良い。このようなセレーション形状とすることにより、接合外周部48は、径方向内側に凹み径方向外側に突出する凹凸が周方向に交互に配置された凹凸形状をなす。すると、図示は略すが、電磁縮管接合工程で、カバー18の接合筒状部65は、その一部が複数の軸方向溝98に入り込んで接合外周部48に接合される。これにより、カバー18のロッド16に対する周方向の接合強度を高めることができ、カバー18がロッド16に対し回転することを抑制できる。周方向の接合強度を高めるためには、少なくとも一カ所の軸方向溝98が形成されていれば良い。
本実施形態は、シリンダと、一端側が前記シリンダ内に配置され他端側が前記シリンダの外部に配置されて前記シリンダに対して軸方向に移動するロッドと、前記ロッドの他端側の接合外周部に接合されて前記ロッドの前記接合外周部と前記シリンダとの間を覆う筒状のカバーと、を有するシリンダ装置の製造方法であって、カバーベースに塗装を行ってカバーを形成する塗装工程と、前記カバーを電磁縮管成形によって縮径させて前記接合外周部に接合させる電磁縮管接合工程と、を含む。よって、塗装後のカバーを電磁力により非接触で接合外周部に接合させることができる。よって、塗装後のカバーをロッドに接合させても塗膜の剥離を抑制することができる。したがって、塗装後のカバーをロッドに接合させるためロッドへの塗料の付着が抑制されて品質が安定する。また、マスキングや補正塗りを工程から省くことができて、生産性を向上させることができる。加えて、スポット溶接の場合に生じるコンタミネーションの発生も抑制できる。
また、前記接合外周部は凹凸形状をなすため、電磁縮管接合工程によってカバーを縮径させると、カバーも接合外周部に倣った凹凸形状をなすことになる。したがって、カバーのロッドに対する接合強度を高めることができる。
また、前記ロッドは、一端側が前記シリンダ内に配置され他端側が前記シリンダの外部に配置されるロッド本体と、前記接合外周部を有して前記ロッド本体の他端側に接合されるキャップと、を備えているため、カバーの形状を簡素化でき、電磁縮管接合工程での接合外周部への接合が容易となる。よって、生産性をより向上させることができる。
なお、上記実施の形態では、シリンダ装置として、自動車用サスペンションに用いられる流体圧(空気圧、液圧)の緩衝器を例に説明したが、これに限らず、自動車、洗濯機、建物の制振装置に用いられる液圧緩衝器や摩擦ダンパ等に本発明を適用してもよい。
11 シリンダ装置
14 シリンダ
16 ロッド
18 カバー
18a カバーベース
25 ロッド本体
26 キャップ
48 接合外周部

Claims (3)

  1. シリンダと、
    一端側が前記シリンダ内に配置され他端側が前記シリンダの外部に配置されて前記シリンダに対して軸方向に移動するロッドと、
    前記ロッドの他端側の接合外周部に接合されて前記ロッドの前記接合外周部と前記シリンダとの間を覆う筒状のカバーと、を有するシリンダ装置の製造方法であって、
    カバーベースに塗装を行ってカバーを形成する塗装工程と、
    前記カバーを電磁縮管成形によって縮径させて前記接合外周部に接合させる電磁縮管接合工程と、を含むことを特徴とするシリンダ装置の製造方法。
  2. 前記接合外周部は凹凸形状をなすことを特徴とする請求項1に記載のシリンダ装置の製造方法。
  3. 前記ロッドは、
    一端側が前記シリンダ内に配置され他端側が前記シリンダの外部に配置されるロッド本体と、
    前記接合外周部を有して前記ロッド本体の他端側に接合されるキャップと、を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のシリンダ装置の製造方法。
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