JP2015124877A - シリンダ装置及びシリンダ装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】筒状部材をロッドの環状部材の外周端部に軸方向及び回転方向に対して強固に接合することのできるシリンダ装置を提供する。【解決手段】本シリンダ装置1は、ダストカバー10の周壁部を周方向に沿って内方に向かって突設させた一方側突起部(第1突起部)43と、ダストカバー10の周壁部を周方向に沿って内方に向かって突設させた他方側突起部(第2突起部)44とにより環状保持部材13の外周端部27aを軸方向両側から挟み込み、ダストカバー10の周壁部の、一方側突起部43と他方側突起部44との間の部位に、環状保持部材13の外周面を凹ませて没入する凸状回り止め部45を設けて構成される。これにより、溶接を使用することなく、ダストカバー10を環状保持部材13の外周端部27aに軸方向及び回転方向に対して強固に接合することができる。【選択図】図2
Description
本発明は、車両用サスペンションなどに使用されるシリンダ装置及びシリンダ装置の製造方法に関するものである。
油圧緩衝器等のシリンダ装置にはそのロッドの外周を覆うようにダストカバーが取り付けられている。
このダストカバーには、軽量化を重視したゴムや合成樹脂等の弾性材料により形成されたものと(特許文献1参照)、使用環境等が厳しい車に用いられる金属材料により形成されたものがある。金属材料により形成されたダストカバーにおいては、従来、筒状部材と、ロッドに設けられた環状部材の外周端部との接合には溶接が採用されており、ロッドの環状部材に筒状部材を溶接接合した後、筒状部材の表面を塗装していた。しかしながら、最近、筒状部材の耐食性を向上させるために筒状部材の裏面を含む全面に塗装する要望があり、筒状部材を全面塗装した後該筒状部材をロッドの環状部材の外周端部に溶接しようとすると、筒状部材の溶接箇所にマスキングして塗装する必要があるなど、余分な工数が増加することなりコストアップの原因となる。
上述したように、シリンダ装置において、筒状部材をロッドに設けられた環状部材の外周端部に接合する際、溶接を用いることなく、軸方向及び回転方向に対して強固に接合できる方法の提案が望まれている。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、筒状部材をロッドの環状部材の外周端部に軸方向及び回転方向に対して強固に接合することのできるシリンダ装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段として、本発明のシリンダ装置に係る発明は、作動流体が封入されるシリンダから延出されたロッドに設けられる金属製の環状部材と、該環状部材の外周側に接合される金属製の筒状部材と、を有するシリンダ装置であって、前記筒状部材の周壁部を周方向に沿って内方に向かって突設させた第1突起部と、前記筒状部材の周壁部を周方向に沿って内方に向かって突設させた第2突起部とにより前記環状部材の外周端部を軸方向両側から挟み込み、前記筒状部材の周壁部の、前記第1突起部と前記第2突起部との間の部位から内方に向かって突設されて前記環状部材の外周面を凹ませて没入する凸状回り止め部を設けたことを特徴とするものである。
また、本発明のシリンダ装置の製造方法に係る発明は、作動流体が封入されるシリンダから延出されたロッドに設けられる金属製の環状部材と、該環状部材の外周側に接合される金属製の筒状部材と、を有するシリンダ装置の製造方法であって、前記環状部材の外周面に前記筒状部材の内周面が当接するようにこれらを配置して、前記筒状部材の周壁部の、前記環状部材の軸方向両側の部位を外方から内方に向かって押圧して設けた第1突起部と第2突起部とにより前記環状部材の外周端部を軸方向両側から挟み込み、前記筒状部材の周壁部で前記第1突起部と前記第2突起部との間の部位を外方から内方に向かって押圧して設けた凸状回り止め部が前記環状部材の外周面を凹ませて没入することで、前記環状部材と前記筒状部材とを接合することを特徴とするものである。
また、本発明のシリンダ装置の製造方法に係る発明は、作動流体が封入されるシリンダから延出されたロッドに設けられる金属製の環状部材と、該環状部材の外周側に接合される金属製の筒状部材と、を有するシリンダ装置の製造方法であって、前記環状部材の外周面に前記筒状部材の内周面が当接するようにこれらを配置して、前記筒状部材の周壁部の、前記環状部材の軸方向両側の部位を外方から内方に向かって押圧して設けた第1突起部と第2突起部とにより前記環状部材の外周端部を軸方向両側から挟み込み、前記筒状部材の周壁部で前記第1突起部と前記第2突起部との間の部位を外方から内方に向かって押圧して設けた凸状回り止め部が前記環状部材の外周面を凹ませて没入することで、前記環状部材と前記筒状部材とを接合することを特徴とするものである。
本発明によれば、溶接を用いることなく、筒状部材をロッドの環状部材の外周端部に軸方向及び回転方向に対して強固に接合することができる。
以下、本発明を実施するための形態を図1〜図4に基づいて詳細に説明する。
本発明の実施の形態に係るシリンダ装置1は、例えば、自動車用サスペンションに用いられる油圧緩衝器であって、図1に示すように、油液等の作動流体が封入されるシリンダ2と、該シリンダ2内に摺動可能に挿入されるピストン3と、一端がピストン3に連結されて他端がシリンダ2の外部へ延出されるロッド4と、該ロッド4の他端に取り付けられるロッド側取付アイ8と、該ロッド側取付アイ8に支持されてロッド4のシリンダ2からの延出部分を覆う金属製の筒状部材としてのダストカバー10と、シリンダ2の、ロッド4とは反対側の端部に取り付けられるシリンダ側取付アイ9とを備えている。
本発明の実施の形態に係るシリンダ装置1は、例えば、自動車用サスペンションに用いられる油圧緩衝器であって、図1に示すように、油液等の作動流体が封入されるシリンダ2と、該シリンダ2内に摺動可能に挿入されるピストン3と、一端がピストン3に連結されて他端がシリンダ2の外部へ延出されるロッド4と、該ロッド4の他端に取り付けられるロッド側取付アイ8と、該ロッド側取付アイ8に支持されてロッド4のシリンダ2からの延出部分を覆う金属製の筒状部材としてのダストカバー10と、シリンダ2の、ロッド4とは反対側の端部に取り付けられるシリンダ側取付アイ9とを備えている。
本シリンダ装置1は、そのロッド4に取り付けられたロッド側取付アイ8が車体側に連結され、シリンダ2に取り付けられたシリンダ側取付アイ9が車輪側に連結されて車両に搭載される。なお、図1では、ロッド側取付アイ8が下方に、シリンダ側取付アイ9が上方になるように示されているが、これは製造時の配置となる。
図1及び図2に示すように、ロッド側取付アイ8は、車体側に連結される円環状部材11と、円環状部材11の外周部に固着されるロッド受入部材12と、円環状部材11とロッド受入部材12との間に介装され、外周端部27aがダストカバー10の一端の内周面に固着される環状部材としての環状保持部材13とを有しており、これらが一体化されて構成されている。ロッド受入部材12は、ロッド4の一端が挿入される筒状の接続筒部15と、該接続筒部15の軸方向一側を閉塞する閉塞底部16と、閉塞底部16の接続筒部15とは反対側に突出する取付軸部17とを有している。接続筒部15の外径が取付軸部17の外径より大径に形成されることにより、閉塞底部16の外周面はシリンダ2側に向かって拡径する保持テーパ面18に形成される。環状保持部材13は、金属製であり、円筒状部25と、円筒状部25から離間するにしたがって次第に拡径して延びるテーパ状部26と、該テーパ状部26の先端から延びる環状板部27とからなっている。
そして、ロッド側取付アイ8は、上述したように、円環状部材11とロッド受入部材12と環状保持部材13とが一体化して構成される。この一体化の際に、まず、環状保持部材13は、その円筒状部25がロッド受入部材12の取付軸部17の外周面に嵌合され、そのテーパ状部26がロッド受入部材12の閉塞底部16の保持テーパ面18に当接されて、ロッド受入部材12に支持されることになる。次に、ロッド受入部材12の取付軸部17の先端が円環状部材11の取付凹部28に挿入され、環状保持部材13の円筒状部25の端面が円環状部材11の取付凹部28周辺の外周面に当接される。この状態で、環状保持部材13の円筒状部25及びロッド受入部材12の取付軸部17が円環状部材11に溶接にて固着される。これにより、円環状部材11とロッド受入部材12と環状保持部材13とが一体化されてロッド側取付アイ8として構成される。
また、ロッド受入部材12の接続筒部15の開口部15aにロッド4の一端を挿入して、ロッド側取付アイ8とロッド4の一端とが固着される。すなわち、ロッド4の一端をロッド受入部材12の接続筒部15の開口部15aに挿入した後、接続筒部15の外周壁を外方からかしめることにより内周壁から突出した接合部20をロッド4の一端に設けた環状溝21内に押し込んで接合すると共に、接続筒部15の内周壁の押圧部22が、ロッド4の環状溝21とは軸方向に異なるロッド4の外周面に向けて押圧するようにして接合する。この接合箇所は接続筒部15の周方向に沿って間隔を置いて複数設けられる。すなわち、接続筒部15の接合部20をロッド4の環状溝21内に押し込んで接合することによって、ロッド側取付アイ8とロッド4との軸方向の相対移動が規制される。さらに、接続筒部15の内周壁でその接合部20とは軸方向の異なる押圧部22がロッド4の外周面に向けて押圧して隙間嵌めのための隙間を潰すことで、ロッド側取付アイ8に対するロッド4の倒れを規制でき、ひいてはロッド側取付アイ8とロッド4との相対的な回転を規制することができる。
ダストカバー10は、鉄製でシリンダ2から延びるロッド4の外周を覆うように円筒状に形成される。環状保持部材13の環状板部27の外周端部27aに、ダストカバー10の、ロッド側取付アイ8側の一端が接合され、ダストカバー10がロッド側取付アイ8に支持される。
以下に、ロッド側取付アイ8の構成部材である環状保持部材13の環状板部27の外周端部27aにダストカバー10の一端をかしめ接合する方法を具体的に説明するが、まず、環状保持部材13の環状板部27の外周端部27aにダストカバー10の一端をかしめ接合する際に使用するかしめ加工装置30について説明する。
以下に、ロッド側取付アイ8の構成部材である環状保持部材13の環状板部27の外周端部27aにダストカバー10の一端をかしめ接合する方法を具体的に説明するが、まず、環状保持部材13の環状板部27の外周端部27aにダストカバー10の一端をかしめ接合する際に使用するかしめ加工装置30について説明する。
図2〜図4に示すように、かしめ加工装置30は、かしめ本体機31がダストカバー10の外周面に沿って周方向に間隔を置いて複数備えられている。本実施の形態では、かしめ本体機31が60°ピッチで6台備えられている。各かしめ本体機31は、ブロック本体34と、該ブロック本体34内に油圧などの手段によりスライド自在に配置される押圧用部材35とからなり、全体がダストカバー10の径方向中心に向かって進退自在に構成される。ブロック本体34の先端には、ダストカバー10に対して軸方向一端から径方向に突設される一端ポンチ部37と、該ダストカバー10に対して軸方向他端から径方向に突設される他端ポンチ部38とが形成される。これら一端ポンチ部37と他端ポンチ部38との間の軸方向の間隔は、環状保持部材13の環状板部27の板厚t相当に設定される。他端ポンチ部38が一端ポンチ部37よりもその周方向の長さが長く設定される。一端ポンチ部37及び他端ポンチ部38の先端は、その平面視形状がダストカバー10の外周面と一致するように凹状湾曲面にそれぞれ形成される。一端ポンチ部37及び他端ポンチ部38の先端部位は、その側面視形状が先端に向かってやや先細りとなるようにそれぞれ形成される。他端ポンチ部38が一端ポンチ部37よりも若干径方向に突出して形成される。
また、ブロック本体34の一端ポンチ部37と他端ポンチ部38との間には押圧用部材35がスライド自在に配置される。該押圧用部材35は一端ポンチ部37と他端ポンチ部38との間をダストカバー10の中心に向かって進退自在にスライドするように構成される。押圧用部材35の先端には断面円形状のポンチ部39が突設される。該ポンチ部39の外径d(図2に、ポンチ部39によるダストカバー10のかしめ形状として示す)は、環状保持部材13の環状板部27の板厚tよりも小径に形成される。なお、ポンチ部39は、直方体状に形成されてもよく、この形態の場合、ポンチ部39の板厚は、環状保持部材13の環状板部27の板厚tよりも薄く形成される。
なお、各かしめ本体機31は、ブロック本体34と、該ブロック本体34内に油圧などの手段によりスライド自在に配置される押圧用部材35とからなる構成を示したが、ブロック本体34と押圧用部材35とを一体的に形成し、押圧用部材35がブロック本体34に対し進退しないよう構成してもよい。また、押圧用部材35の駆動は、油圧に限らず、空気圧等、他の手段を用いてもよい。
なお、各かしめ本体機31は、ブロック本体34と、該ブロック本体34内に油圧などの手段によりスライド自在に配置される押圧用部材35とからなる構成を示したが、ブロック本体34と押圧用部材35とを一体的に形成し、押圧用部材35がブロック本体34に対し進退しないよう構成してもよい。また、押圧用部材35の駆動は、油圧に限らず、空気圧等、他の手段を用いてもよい。
次に、上述したかしめ加工装置30を使用して、環状保持部材13の環状板部27の外周端部27aとダストカバー10の一端とを接合する方法を説明する。
まず、鉄製のダストカバー10においてその全面に対して塗装が行われた後、ロッド側取付アイ8の環状保持部材13の環状板部27の外周面にダストカバー10の一端の内周面が当接するように配置して、ダストカバー10の外周面と、各かしめ本体機31の一端ポンチ部37及び他端ポンチ部38とがそれぞれ対向するように配置する。
まず、鉄製のダストカバー10においてその全面に対して塗装が行われた後、ロッド側取付アイ8の環状保持部材13の環状板部27の外周面にダストカバー10の一端の内周面が当接するように配置して、ダストカバー10の外周面と、各かしめ本体機31の一端ポンチ部37及び他端ポンチ部38とがそれぞれ対向するように配置する。
次に、かしめ加工装置30を駆動させることで、全てのかしめ本体機31がダストカバー10の中心に向かって前進するようになる。その結果、各かしめ本体機31の一端ポンチ部37により、ダストカバー10の周壁部で環状板部27よりも軸方向一方側の部位、すなわちシリンダ2側の部位を外方から内方に向かって押圧して凹ませる。これにより、ダストカバー10の周壁部で環状板部27よりも軸方向一方側の部位、すなわちシリンダ2側の部位に、周方向に沿って内方に向かって突設された、第1突起部としての一方側突起部43が設けられる。一方、各かしめ本体機31の他端ポンチ部38により、ダストカバー10の周壁部で環状板部27よりも軸方向他方側の部位、すなわちロッド側取付アイ8側の部位を外方から内方に向かって押圧して凹ませる。これにより、ダストカバー10の周壁部で環状板部27よりも軸方向他方側の部位、すなわちロッド側取付アイ8側の部位に、周方向に沿って内方に向かって突設された、第2突起部としての他方側突起部44が設けられる。これにより、環状保持部材13の環状板部27の外周端部27aが、ダストカバー10の周壁部に設けた一方側突起部43と他方側突起部44との間に軸方向両側から挟み込まれるように保持されるようになる。
この時、各かしめ本体機31において、他端ポンチ部38が一端ポンチ部37よりもその周方向の長さが長く設定されるので、ダストカバー10の周壁部に設けた他方側突起部44は一方側突起部43よりもその周方向の長さが長く形成される。なお、これら一方側突起部43及び他方側突起部44は、ダストカバー10の外周面の周方向に沿って複数、すなわち、かしめ本体機31の設置数と同数形成される。これと同時に、各かしめ本体機31の押圧用部材35がダストカバー10の径方向中心に向かってスライドして、押圧用部材35のポンチ部39が、ダストカバー10の周壁部で一方側突起部43と他方側突起部44との間の部位を押圧する。これにより、ダストカバー10の周壁部で一方側突起部43と他方側突起部44との間の部位から内方に突設された凸状回り止め部45が環状板部27の外周面を凹ませて没入するようになる。
次に、かしめ加工装置30によるかしめ接合が完了した時点で、各かしめ本体機31の押圧用部材35が後退すると共に各かしめ本体機31がそれぞれ後退して、ロッド側取付アイ8の構成部材である環状保持部材13の環状板部27の外周端部27aとダストカバー10の一端とのかしめ接合が完了する。
そして、環状保持部材13の環状板部27の外周端部27aが、ダストカバー10の周壁部に設けた一方側突起部43と他方側突起部44との間に軸方向両側から挟み込まれるように保持されることで、環状保持部材13及びダストカバー10の相対的な軸方向の移動が規制される。また、ダストカバー10の周壁部で一方側突起部43と他方側突起部44との間の部位から内方に向かって突設された凸状回り止め部45が環状板部27の外周面を凹ませて没入するようになるので、環状保持部材13及びダストカバー10の相対的な回転方向の移動が規制される。
なお、一端ポンチ部37と他端ポンチ部38による一方側突起部43(第1突起部)及び他方側突起部44(第2突起部)の形成と同時に各かしめ本体機31の押圧用部材35による押圧行程を行う実施形態を示したが、一方側突起部43(第1突起部)及び他方側突起部44(第2突起部)の形成の後、押圧用部材35による押圧行程を行うようにしてもよい。
そして、環状保持部材13の環状板部27の外周端部27aが、ダストカバー10の周壁部に設けた一方側突起部43と他方側突起部44との間に軸方向両側から挟み込まれるように保持されることで、環状保持部材13及びダストカバー10の相対的な軸方向の移動が規制される。また、ダストカバー10の周壁部で一方側突起部43と他方側突起部44との間の部位から内方に向かって突設された凸状回り止め部45が環状板部27の外周面を凹ませて没入するようになるので、環状保持部材13及びダストカバー10の相対的な回転方向の移動が規制される。
なお、一端ポンチ部37と他端ポンチ部38による一方側突起部43(第1突起部)及び他方側突起部44(第2突起部)の形成と同時に各かしめ本体機31の押圧用部材35による押圧行程を行う実施形態を示したが、一方側突起部43(第1突起部)及び他方側突起部44(第2突起部)の形成の後、押圧用部材35による押圧行程を行うようにしてもよい。
以上説明したように、本発明の実施形態では、ロッド側取付アイ8の構成部材である環状保持部材13の環状板部27の外周端部27aとダストカバー10の一端とを接合する際には、かしめ本体機31によって形成した、ダストカバー10の周壁部を周方向に沿って内方に向かって突設させた一方側突起部43と、ダストカバー10の周壁部を周方向に沿って内方に向かって突設させた他方側突起部44とにより環状保持部材13の環状板部27の外周端部27aを軸方向両側から挟み込むようにするので、環状保持部材13及びダストカバー10の相対的な軸方向の移動を規制することができる。さらには、かしめ本体機31の押圧用部材35により、ダストカバー10の周壁部で一方側突起部43と他方側突起部44との間の部位から内方に向かって突設された凸状回り止め部45が環状板部27の外周面を凹ませて没入するようになるので、環状保持部材13及びダストカバー10の相対的な回転方向の移動を規制することができる。
これにより、環状保持部材13の環状板部27の外周端部27aとダストカバー10の一端との接合に際して、ダストカバー10の全面を塗装した後溶接を使用することなく、軸方向及び回転方向の相対的な移動を規制して接合することができる。
これにより、環状保持部材13の環状板部27の外周端部27aとダストカバー10の一端との接合に際して、ダストカバー10の全面を塗装した後溶接を使用することなく、軸方向及び回転方向の相対的な移動を規制して接合することができる。
1 シリンダ装置,2 シリンダ,4 ロッド,8 ロッド側取付アイ,13 環状保持部材(環状部材),10 ダストカバー(筒状部材),27 環状板部,27a 外周端部,43 一方側突起部(第1突起部),44 他方側突起部(第2突起部),45 凸状回り止め部
Claims (4)
- 作動流体が封入されるシリンダから延出されたロッドに設けられる金属製の環状部材と、該環状部材の外周側に接合される金属製の筒状部材と、を有するシリンダ装置であって、
前記筒状部材の周壁部を周方向に沿って内方に向かって突設させた第1突起部と、前記筒状部材の周壁部を周方向に沿って内方に向かって突設させた第2突起部とにより前記環状部材の外周端部を軸方向両側から挟み込み、
前記筒状部材の周壁部の、前記第1突起部と前記第2突起部との間の部位から内方に向かって突設されて前記環状部材の外周面を凹ませて没入する凸状回り止め部を設けたことを特徴とするシリンダ装置。 - 前記第1突起部、前記第2突起部及び前記凸状回り止め部は、前記筒状部材の周方向に沿って間隔を置いて複数設けられることを特徴とする請求項1に記載のシリンダ装置。
- 前記第1突起部及び前記第2突起部は周方向の長さが相違することを特徴とする請求項1または2に記載のシリンダ装置。
- 作動流体が封入されるシリンダから延出されたロッドに設けられる金属製の環状部材と、該環状部材の外周側に接合される金属製の筒状部材と、を有するシリンダ装置の製造方法であって、
前記環状部材の外周面に前記筒状部材の内周面が当接するようにこれらを配置して、
前記筒状部材の周壁部の、前記環状部材の軸方向両側の部位を外方から内方に向かって押圧して設けた第1突起部と第2突起部とにより前記環状部材の外周端部を軸方向両側から挟み込み、
前記筒状部材の周壁部で前記第1突起部と前記第2突起部との間の部位を外方から内方に向かって押圧して設けた凸状回り止め部が前記環状部材の外周面を凹ませて没入することで、
前記環状部材と前記筒状部材とを接合することを特徴とするシリンダ装置の製造方法。
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