JP2017096187A - ダスト排出構造 - Google Patents

ダスト排出構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2017096187A
JP2017096187A JP2015229889A JP2015229889A JP2017096187A JP 2017096187 A JP2017096187 A JP 2017096187A JP 2015229889 A JP2015229889 A JP 2015229889A JP 2015229889 A JP2015229889 A JP 2015229889A JP 2017096187 A JP2017096187 A JP 2017096187A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air cleaner
cleaner chamber
dust
discharge hole
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015229889A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6576223B2 (ja
Inventor
峻輔 上田
Shunsuke Ueda
峻輔 上田
大澤 久人
Hisato Osawa
久人 大澤
隆広 山崎
Takahiro Yamazaki
隆広 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamabiko Corp
Original Assignee
Yamabiko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamabiko Corp filed Critical Yamabiko Corp
Priority to JP2015229889A priority Critical patent/JP6576223B2/ja
Publication of JP2017096187A publication Critical patent/JP2017096187A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6576223B2 publication Critical patent/JP6576223B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】ダストやオイルがエアフィルタに付着するのを効果的に防ぐことができるダスト排出構造を提供する。【解決手段】作業機1のエアクリーナ室10に設けられたダスト排出構造20であって、エアクリーナ室10の下部領域を複数の領域に区画する仕切り部21と、エアクリーナ室10の内部空間と外部空間とを連通させる第一排出穴22と、を備えている。エアクリーナ室10の内壁面には空気を取り入れるための通気口30が形成されている。仕切り部21は、通気口30に対向し、通気口30の開口方向に対して交差する方向に延設され、仕切り部21に対して通気口30側に第一排出穴22が配置され、仕切り部21に対して通気口30側の反対側にエアフィルタ6が配置されている。【選択図】図3

Description

本発明は、作業機のエアクリーナ室に設けられたダスト排出構造に関する。
チェンソーや刈払機などの小型作業機のエアクリーナ室には、切り屑や粉塵などのダストを排出するためにダスト排出構造が設けられている。従来のダスト排出構造では、エアクリーナ室の底部を貫通する排出穴が形成されており、ダストが排出穴から外部空間に排出されるように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第5737610号公報
前記した従来のダスト排出構造では、通気口と排出穴との間にエアクリーナが配置されているため、通気口からエアクリーナ室内に入り込んだダストは、排出穴に到達する前に、エアクリーナのエアフィルタに一旦付着する。そして、従来のダスト排出構造では、エンジンのアイドリング時に、エアクリーナの吸気が低下すると、エアフィルタからダストが落下して、ダストが排出穴から外部空間に排出される。
しかしながら、前記した従来のダスト排出構造では、エアフィルタに付着した細かいダストやオイルが落下し難いため、エアフィルタが汚れ易いという問題がある。
本発明は、前記した問題を解決し、ダストやオイルがエアフィルタに付着するのを効果的に防ぐことができるダスト排出構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、作業機のエアクリーナ室に設けられたダスト排出構造であって、前記エアクリーナ室の下部領域を複数の領域に区画する仕切り部と、前記エアクリーナ室の内部空間と外部空間とを連通させる第一の排出穴と、を備えている。前記エアクリーナ室の内壁面には、外部空間から空気を取り入れるための通気口が形成されている。前記仕切り部は、前記通気口に対向し、前記通気口の開口方向に対して交差する方向に延設されている。前記仕切り部に対して前記通気口側に、前記第一の排出穴が配置され、前記仕切り部に対して前記通気口側の反対側に、エアクリーナのエアフィルタが配置されている。
本発明のダスト排出構造では、通気口とエアフィルタとの間に仕切り部が配置され、仕切り部よりも通気口側に第一の排出穴が形成されている。すなわち、通気口および第一排出穴と、エアフィルタとが仕切り部を挟んで配置されている。したがって、通気口からエアクリーナ室内に入り込んだダストやオイルは、仕切り部に当接して第一の排出穴に向けて移動する。
このように、本発明のダスト排出構造では、エアクリーナ室内に入り込んだダストやオイルは、エアフィルタに到達する前に、第一の排出穴に向けて強制的に誘導され、第一の排出穴から外部空間に排出される。なお、エアクリーナ室において、第一の排出穴を形成する部位は限定されるものではなく、底部や壁部などに形成することができる。
そして、本発明のダスト排出構造では、ダストやオイルがエアフィルタに付着するのを効果的に防ぐことができ、エアフィルタの清掃および交換のサイクルを長くすることができる。
前記したダスト排出構造において、前記通気口を前記仕切り部の幅方向の一方側に配置し、前記第一の排出穴を前記仕切り部の幅方向の他方側に配置することが好ましい。
なお、従来のダスト排出構造において、通気口と排出穴とが直線状に対向している場合には、通気口からエアクリーナ室に流入した空気が直接排出穴から排出されてしまうため、エアクリーナの吸気量が低くなる。
これに対して、本発明のダスト排出構造では、通気口からエアクリーナ室内に流入した空気が仕切り部に沿って流れることで、エアクリーナ室内全体を空気が通過するため、空気の滞留時間を延長することができる。これにより、エアクリーナの吸気量を高めることができる。また、エアクリーナ室内の下部領域の空気が仕切り部に沿って流れるため、ダストやオイルを確実に第一の排出穴に向けて移動させることができ、ダストやオイルの排出効果を高めることができる。
前記したダスト排出構造において、前記エアクリーナ室の底部に排出通路を形成し、前記排出通路の一端を前記第一の排出穴の下端部に連通し、前記排出通路の他端を前記作業機の側方に向けて開口させることが好ましい。
この構成では、第一の排出穴から排出通路に入り込んだダストやオイルは、排出通路から作業機の側方の外部空間に向けて排出される。したがって、エアクリーナ室の底部の直下にハンドルなどの操作手段が配置されている場合でも、作業者にダストやオイルが付着するのを防ぐことができる。
前記したダスト排出構造において、前記仕切り部に対して前記通気口側の反対側には、前記エアクリーナ室の内部空間と外部空間とを連通させる第二の排出穴を形成することが好ましい。なお、仕切り部に対して通気口側の反対側に更に第二の仕切り部を設け、前記第二の仕切り部の上流側(通気口側)に排出穴を形成してもよい。
この構成では、通気口側から仕切り部を越えてエアフィルタ側にダストやオイルが入り込んだ場合でも、そのダストやオイルを第二の排出穴から外部空間に排出することができる。
なお、エアクリーナ室の底面の隅部にダストやオイルが溜まり易いため、底面の隅部に第二の排出穴を形成することが好ましい。
前記したダスト排出構造において、前記エアクリーナ室の内壁面にリブを形成し、前記エアクリーナ室の内壁面と前記リブとの間の領域の下方には、前記エアクリーナ室の内部空間と外部空間とを連通させる第三の排出穴を形成することが好ましい。
この構成では、エアクリーナ室の内壁面とリブとの間に入り込んだダストやオイルを第三の排出穴から外部空間に排出することができる。
前記したダスト排出構造において、前記エアクリーナの下面に前記エアクリーナ室の幅方向に延設された遮蔽壁を形成し、エアクリーナ室の底部とエアクリーナの下面との隙間を塞ぐことで、ダストやオイルがエアフィルタ側に流れるのを防ぐことができる。
本発明のダスト排出構造では、エアクリーナ室内に入り込んだダストやオイルが第一の排出穴に向けて強制的に誘導されるため、ダストやオイルがエアフィルタに付着するのを効果的に防ぐことができ、エアフィルタの清掃および交換のサイクルを長くすることができる。
また、本発明のダスト排出構造では、エアクリーナ室内に流入した空気が仕切り部に沿って流れることで、空気の滞留時間を延長することができるため、エアクリーナの吸気量を高めることができる。また、エアクリーナ室内の下部領域の空気が仕切り部に沿って流れるため、ダストやオイルを確実に第一の排出穴に向けて移動させることができ、ダストやオイルの排出効果を高めることができる。
本発明の実施形態に係るダスト排出構造を備えているチェンソーを後方上側から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係るダスト排出構造を備えているエアクリーナ室内を示した平面図である。 本発明の実施形態に係るダスト排出構造を備えているエアクリーナ室内を示した概略平面断面図である。 本発明の実施形態に係るダスト排出構造を示した図で、図3のA−A断面図である。 本発明の実施形態に係るダスト排出構造を示した図で、図3のB−B断面図である。 本発明の実施形態に係るダスト排出構造を示した図で、図3のC−C断面図である。 本発明の実施形態に係るダスト排出構造を示した図で、図3のD−D断面図である。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態では、本発明のダスト排出構造をチェンソー(小型作業機)のエアクリーナ室に適用した構成について説明する。
チェンソー1は、図1に示すように、駆動機構を有する本体部2と、この本体部2を支持するハンドル3と、本体部2に取り付けられたガイドバー7と、を備えている。
本実施形態のチェンソー1は、エアクリーナ室10のダスト排出構造20(図2参照)以外は、従来公知のチェンソーと同様な構成であるため、チェンソー1の全体構成については詳細な説明を省略する。
本体部2は、エンジン4、気化器5およびエアクリーナ6などの装置からなる駆動機構と、駆動機構を収容している樹脂製の本体カバー2aと、を備えている。本体カバー2aは、下部カバー2bと、上部カバー2cとに分割されている。
本体部2の後部には、エアクリーナ室10が形成されている。エアクリーナ室10の上面は開口しており、本体カバー2aの後部上面には、エアクリーナ室10の開口部2dが形成されている。この開口部2dには、カバー(図示せず)が着脱自在であり、通常時は、開口部2dはカバーによって閉塞されている。
本体カバー2aの前部にエンジン4が収容され、エアクリーナ室10に気化器5およびエアクリーナ6が収容されている。
ガイドバー7は、前後方向に延長された板状部材であり、ガイドバー7の後端部が本体部2の前端部に取り付けられている。
ガイドバー7の外周部には、環状のソーチェン(図示せず)が巻回されている。そして、エンジン4の駆動力によって、ソーチェンがガイドバー7の外周に沿って回転するように構成されている。
ハンドル3は、フロントハンドル3aおよびリヤハンドル3bを備えている。フロントハンドル3aは、本体部2の外周に配設された把持部であり、円柱状の部材を折り曲げて形成されている。
リヤハンドル3bは、本体部2の後部に連結されており、リヤハンドル3bの前部は、本体部2の後部下方に配置されている。リヤハンドル3bには、作業者が把持した状態で、ソーチェン(図示せず)の回転を増減させるための操作手段であるスロットルレバー(図示せず)が設けられている。
チェンソー1によって樹木や板などの切断対象物を切断する場合には、作業者は一方の手でフロントハンドル3aを把持するとともに、他方の手でリヤハンドル3bを把持して、チェンソー1を携帯する。そして、リヤハンドル3bのスロットルレバー(図示せず)を操作して、ソーチェン(図示せず)を回転させることで、ソーチェンによって切断対象物を切断することができる。
次に、エアクリーナ室10の構成について説明する。
エアクリーナ室10は、図2に示すように、底部10aを有し、底部10aの底面11(上面)の前後左右の縁部に立ち上げられた前面12、後面13、左側面14および右側面15が形成されている。エアクリーナ室10内には、図1に示すように、気化器5およびエアクリーナ6が収容されている。
なお、図2は、エアクリーナ室10内から気化器5(図1参照)を取り外し、さらに、エアクリーナ6の後端部を残して、エアクリーナ6の他の部位を取り除いた状態を示している。
底面11は、前側領域11aよりも後側領域11bが上方に形成されており、前側領域11aと後側領域11bとの間に傾斜領域11cが形成されている。このように、底面11には上下方向の段差が形成されている。
前面12の左右方向の中央部には、エンジン4の吸気ポート4bが配置されている。
図3に示すように、エアクリーナ室10の前部には、気化器5が収容されており(図1参照)、気化器5は吸気ポート4bに連結されている。
エアクリーナ室10の後部には、図1に示すように、エアクリーナ6が収容されている。エアクリーナ6の下流側は気化器5に連結されている。そして、エアクリーナ6から気化器5を通じて吸気ポート4b(図2参照)に空気が供給される。
本実施形態のエアクリーナ6は、円筒状のフレームの外周面にエアフィルタ6a(図1参照)が取り付けられている。
エアクリーナ6の後端部の下面6dには、図6に示すように、左右の脚部6b,6bが下方に向けて突出している。両脚部6b,6bは、左右方向に間隔を空けて配置されている。
両脚部6b,6bの下端部には、左右の外側に向けて突出した取付ピン6c,6cが設けられている。左右の取付ピン6c,6cは底面11に立設された左右の支持部16,16にそれぞれ組み付けられている。
両脚部6b,6bの間において、エアクリーナ6の下面6dと底面11との間には隙間が形成されている。
図2および図4に示すように、エアクリーナ室10の前面12の左下隅部には、外部空間からエアクリーナ室10内に空気を取り入れるための通気口30が開口している。本体部2には、図3に示すように、通気口30に通じる通気路31が形成されている。通気路31は、本体部2の側部に設けられた導風カバー2e(図1参照)内に連通しており、通気路31から通気口30を通じてエアクリーナ室10内に空気が流入する。
次に、エアクリーナ室10のダスト排出構造20について説明する。
ダスト排出構造20は、図2に示すように、エアクリーナ室10内に入り込んだダストやオイルを本体部2の外部空間に排出するための構造である。
ダスト排出構造20は、エアクリーナ室10の下部領域を前後の領域に区画する仕切り部21と、エアクリーナ室10の内部空間と外部空間とを連通させる排出穴22〜25と、エアクリーナ室10の右側面15に形成されたリブ27と、エアクリーナ6に延設された遮蔽壁29と、を備えている。
仕切り部21は、底部10aの底面11(上面)の前側領域11aに立設された壁体であり、底面11に対して垂直に立設されている。仕切り部21は、エアクリーナ室10の幅方向(左右方向)に延設されており、前側領域11aの前後方向の中央部に立設されている。仕切り部21の左縁部は左側面14に接している。仕切り部21によって、エアクリーナ室10の内部空間の下部領域は、前後の領域に区画されている。なお、エアクリーナ室10の内部空間の上部領域は連続している。
図3に示すように、仕切り部21の上方には、気化器5(図5参照)が配置されている。また、仕切り部21よりも後方にエアクリーナ6が配置されている。したがって、通気口30とエアクリーナ6(エアフィルタ6a)とは、仕切り部21を挟んで前後に配置されている。
仕切り部21の上縁部は、図5に示すように、左端部から右端部に向かうに従って高くなるように形成されている。さらに、仕切り部21の上縁部の右端部は、階段状に段差が形成されている。なお、仕切り部21の高さや形状は限定されるものではないが、必要以上に高くない方が良い。
仕切り壁21の高さや形状は限定されるものではなく、気化器5の下部形状に応じて設定される。仕切り壁21の上縁部と気化器5の下面との隙間が小さくなるように、仕切り壁21の上縁部の高さおよび形状が設定されている。
図3に示すように、仕切り部21の左端部の前面と、通気口30とは、前後方向に間隔を空けて対向している。仕切り部21は、通気口30の開口方向(前後方向)に対して、交差する方向(左右方向)に延設されている。すなわち、仕切り部21は、通気口30の開口方向に対して角度を持たせて延設されており、本実施形態では、通気口30の開口方向に対して略90度の角度となるように仕切り部21が延設されている。
したがって、通気口30からエアクリーナ室10内に流入した空気は、仕切り部21の左端部に当接し、仕切り部21に沿って右方に向けて流れる。
第一排出穴22は、底面11の前側領域11aに配置された矩形の穴である。第一排出穴22は、図4に示すように、エアクリーナ室10の底部10aを貫通しており、底面11から底部10aの下面10bに通じている。
第一排出穴22は、図3に示すように、底面11の右側の領域に配置されている。すなわち、第一排出穴22は、エアクリーナ室10の幅方向(左右方向)の右側に配置されている。また、第一排出穴22は、仕切り部21に対して通気口30側(前側)に配置されている。
このように、第一排出穴22は、仕切り部21の右端部の前方において、底面11の右前側の隅部に配置されている。そして、通気口30と第一排出穴22とは、エアクリーナ室10の幅方向(左右方向)に間隔を空けて配置されている。
図4に示すように、エアクリーナ室10の底部10aの下面10bには、第一排出穴22の下端部に連通している排出通路28aが形成されている。
排出通路28aは、筒状の通路であり、第一排出穴22の下面10b側の開口部から右方に向けて延設されている。排出通路28aの右端部は、本体部2の右方の外部空間に向けて開口している。
二つの第二排出穴23,24は、図3に示すように、仕切り部21に対して通気口30側の反対側(後側)に配置されている。すなわち、各第二排出穴23,24は、仕切り部21に対してエアフィルタ6a側に配置されている。
前側の第二排出穴23は、底面11の前側領域11aに配置された矩形の穴である。前側の第二排出穴23は、図5に示すように、エアクリーナ室10の底部10aを貫通しており、底面11から底部10aの下面10bに通じている。
前側の第二排出穴23は、図3に示すように、底面11の右側の領域に配置されている。前側の第二排出穴23は、仕切り部21の右端部の後方において、底面11の右後側の隅部に配置されている。
第一排出穴22と前側の第二排出穴23とは、仕切り部21を挟んで前後の位置に配置されている。
図5に示すように、エアクリーナ室10の底部10aには、第一排出穴22(図4参照)と同様に、前側の第二排出穴23の下端部に連通している排出通路28bが形成されており、排出通路28bの右端部は、本体部2の右方の外部空間に向けて開口している。
中間の第二排出穴24は、図3に示すように、底面11の傾斜領域11cに配置された矩形の穴である。中間の第二排出穴24は、図3に示すように、底面11の幅方向(左右方向)の中央部に配置されている。
中間の第二排出穴24は、図7に示すように、エアクリーナ室10の底部10aを貫通しており、底面11から底部10aの下面10bに通じている。
本体カバー2aの右側面15の上部には、図3に示すように、エアクリーナ室10内に突出したリブ27が形成されている(図5参照)。リブ27は、底面11に対して垂直に配置されている。リブ27は、上部カバー2cの内面に形成されている。リブ27は、右側面15から前方に向けて左斜めに延設されている。
第三排出穴25は、底面11の前側領域11aに配置された矩形の穴である。第三排出穴25は、底面11の右側の領域に配置されている。第三排出穴25は、第一排出穴22よりも右側に配置されており、底面11の右側の隅部に形成されている。
第三排出穴25は、図5に示すように、エアクリーナ室10の底部10aを貫通しており、底面11から底部10aの下面10bに通じている。
第一排出穴22と第三排出穴25との間には、右側面15から前方に向けて左斜めに突出した壁部15aが配置されている(図3参照)。第三排出穴25は、リブ27と右側面15との間の領域の下方に配置されている。
遮蔽壁29は、図6に示すように、エアクリーナ6の下面6dから下方に向けて突出した壁体である。遮蔽壁29は、左右の脚部6b,6bの間に形成されている。
遮蔽壁29は、底面11に対して垂直に形成されている(図7参照)。遮蔽壁29の下縁部は、底面11に近接している。
前記したダスト排出構造20が設けられたエアクリーナ室10では、図3に示すように、通気口30からエアクリーナ室10内に流入した空気は、仕切り部21の左端部の前面に当接した後、仕切り部21の前面に沿って右方に流れる。
このとき、空気とともにエアクリーナ室10内に入り込んだダストやオイルも右方に移動する。これにより、ダストやオイルは、第一排出穴22に向けて移動し、仕切り部21に対して通気口30側で、第一排出穴22に入り込む。
また、リブ27の左側面に当接したダストやオイルは、リブ27に沿って下方に向けて移動して、第一排出穴22に入り込む。
第一排出穴22に入り込んだダストやオイルは、図4に示すように、第一排出穴22から排出通路28aに流入し、排出通路28aから本体部2の右方の外部空間に向けて排出される。
また、図3に示すように、リブ27と右側面15との間に入り込んだダストやオイルは、図5に示すように、右側面15とリブ27との間の空間で下方に移動して、第三排出穴25に入り込み、第三排出穴25から外部空間に排出される。
また、図3に示すように、通気口30側から仕切り部21を越えてエアフィルタ6a側に入り込んだダストやオイルは、各第二排出穴23,24に入り込み、各第二排出穴23,24から外部空間に排出される。
前側の第二排出穴23に入り込んだダストやオイルは、図5に示すように、前側の第二排出穴23から排出通路28bに流入し、排出通路28bから本体部2の右方の外部空間に向けて排出される。
以上のようなダスト排出構造20では、図3に示すように、エアクリーナ室10内に入り込んだダストやオイルは、エアフィルタ6aに到達する前に、第一排出穴22に向けて強制的に誘導され、第一排出穴22から外部空間に排出される(図4参照)。
また、ダスト排出構造20では、リブ27と右側面15との間に入り込んだダストやオイルは、第三排出穴25から外部空間に排出される(図5参照)。
また、ダスト排出構造20では、通気口30側から仕切り部21を越えてエアフィルタ6a側にダストやオイルが入り込んだ場合でも、そのダストやオイルは各第二排出穴23,24から外部空間に排出される(図4、図5、図7参照)。
また、ダスト排出構造20では、図6に示すように、エアクリーナ室10の底面11とエアクリーナ6の下面6dとの隙間が遮蔽壁29によって塞がれているため、ダストやオイルがエアフィルタ6a側に流れるのを防ぐことができる。
したがって、本実施形態のダスト排出構造20では、ダストやオイルがエアフィルタ6aに付着するのを効果的に防ぐことができ、エアフィルタ6aの清掃および交換のサイクルを長くすることができる。
また、図4および図5に示すように、第一排出穴22および前側の第二排出穴23から排出通路28a,28bに入り込んだダストやオイルは、エアクリーナ室10の底部10aの下面10bに沿って流れた後に、排出通路28a,28bから本体部2の右方の外部空間に向けて排出される。
したがって、エアクリーナ室10の底部10aの直下に配置されたリヤハンドル3bを把持している作業者の手にダストやオイルが付着するのを防ぐことができる。
本実施形態のダスト排出構造20では、図3に示すように、通気口30からエアクリーナ室10内に流入した空気は仕切り部21に沿って流れることで、エアクリーナ室10内全体を空気が通過するため、空気の滞留時間を延長することができる。また、仕切り部21の上縁部を左端部から右端部に向かうに従って高くなるように形成することで(図5参照)、仕切り部21に当接した空気をエアクリーナ室10内で確実に旋回させることができる。
これにより、エアクリーナ6の吸気量を高めることができる。また、ダストやオイルを確実に第一排出穴22に向けて移動させることができ、ダストやオイルの排出効果を高めることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。
例えば、本実施形態では、図1に示すように、円筒状のエアクリーナ6を用いているが、エアクリーナ6およびエアフィルタ6aの形状や材質は限定されるものではなく、使用条件に応じて適宜に定められる。
本実施形態では、図2に示すように、エアクリーナ室10内に一つの仕切り部21が設けられているが、エアクリーナ室10内に複数の仕切り部21を設けて、エアクリーナ室10の下部領域を複数に区画してもよい。例えば、本実施形態の仕切り部21に対して通気口30側の反対側に更に第二の仕切り部を設け、第二の仕切り部の上流側(通気口30側)に排出穴を形成してもよい。すなわち、前後二つの仕切り部の間に排出穴を形成してもよい。
また、仕切り部32は、本実施形態のように底面11に立設した壁体の他に、底面11の段差や傾斜を仕切り部として利用することもできる。さらに、エアクリーナ室10内の側面から仕切り部を突出させてもよい。
本実施形態では、エアクリーナ室10の底部10aに排出穴22〜25が形成されているが、エアクリーナ室10の側壁部に排出穴を形成してもよい。また、エアクリーナ室10には、仕切り部21から離れた位置に排出穴を設けてもよい。
本実施形態では、図3に示すように、第一排出穴22の他に、二つの第二排出穴23,24および第三排出穴25が形成されているが、仕切り部21に対して通気口30側に少なくとも一つの排出穴が形成されていればよい。
本実施形態では、図1に示すように、チェンソー1のエアクリーナ室10に設けたダスト排出構造20について説明しているが、本発明のダスト排出構造は、各種の作業機のエアクリーナ室に適用可能である。
1 チェンソー
2 本体部
2a 本体カバー
2b 下部カバー
2c 上部カバー
2d 開口部
3 ハンドル
3a フロントハンドル
3b リヤハンドル
4 エンジン
4b 吸気ポート
5 気化器
6 エアクリーナ
6a エアフィルタ
6b 脚部
7 ガイドバー
10 エアクリーナ室
10a 底部
11 底面
11a 前側領域
11b 後側領域
11c 傾斜領域
12 前面
13 後面
14 左側面
15 右側面
16 支持部
20 ダスト排出構造
21 仕切り部
22 第一排出穴
23 前側の第二排出穴
24 中間の第二排出穴
25 第三排出穴
27 リブ
28a 排出通路
28b 排出通路
29 遮蔽壁
30 通気口
31 通気路

Claims (6)

  1. 作業機のエアクリーナ室に設けられたダスト排出構造であって、
    前記エアクリーナ室の下部領域を複数の領域に区画する仕切り部と、
    前記エアクリーナ室の内部空間と外部空間とを連通させる第一の排出穴と、を備え、
    前記エアクリーナ室の内壁面には、外部空間から空気を取り入れるための通気口が形成されており、
    前記仕切り部は、前記通気口に対向し、前記通気口の開口方向に対して交差する方向に延設され、
    前記仕切り部に対して前記通気口側に、前記第一の排出穴が配置され、
    前記仕切り部に対して前記通気口側の反対側に、エアクリーナのエアフィルタが配置されていることを特徴とするダスト排出構造。
  2. 前記通気口は、前記仕切り部の幅方向の一方側に配置され、
    前記第一の排出穴は、前記仕切り部の幅方向の他方側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のダスト排出構造。
  3. 前記エアクリーナ室の底部には、排出通路が形成されており、
    前記排出通路の一端は、前記第一の排出穴の下端部に連通し、
    前記排出通路の他端は、前記作業機の側方に向けて開口していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のダスト排出構造。
  4. 前記仕切り部に対して前記通気口側の反対側には、前記エアクリーナ室の内部空間と外部空間とを連通させる第二の排出穴が形成されていることを特徴とする請求項1および請求項2に記載のダスト排出構造。
  5. 前記エアクリーナ室の内壁面にはリブが形成され、
    前記エアクリーナ室内の内壁面と前記リブとの間の領域の下方には、前記エアクリーナ室の内部空間と外部空間とを連通させる第三の排出穴が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のダスト排出構造。
  6. 前記エアクリーナの下面には、前記エアクリーナ室の幅方向に延設された遮蔽壁が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のダスト排出構造。
JP2015229889A 2015-11-25 2015-11-25 ダスト排出構造 Active JP6576223B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015229889A JP6576223B2 (ja) 2015-11-25 2015-11-25 ダスト排出構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015229889A JP6576223B2 (ja) 2015-11-25 2015-11-25 ダスト排出構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017096187A true JP2017096187A (ja) 2017-06-01
JP6576223B2 JP6576223B2 (ja) 2019-09-18

Family

ID=58803464

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015229889A Active JP6576223B2 (ja) 2015-11-25 2015-11-25 ダスト排出構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6576223B2 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6090015U (ja) * 1983-11-28 1985-06-20 日本プラスト株式会社 車輌用外気導入ダクト
JPS63100256A (ja) * 1986-10-15 1988-05-02 Kawasaki Heavy Ind Ltd エアクリ−ナの排塵装置
JPH0471394U (ja) * 1990-11-01 1992-06-24
JP2000263509A (ja) * 1999-03-15 2000-09-26 Kioritz Corp 携帯型動力作業機
JP2004218482A (ja) * 2003-01-10 2004-08-05 Toyota Motor Corp エアクリーナ
JP2011043093A (ja) * 2009-08-20 2011-03-03 Denso Corp エアクリーナ
WO2011094334A1 (en) * 2010-01-29 2011-08-04 Donaldson Company, Inc. Water separator assembly for use with air cleaner; assembly; components; systems; and, methods
CN104500289A (zh) * 2014-12-01 2015-04-08 力帆实业(集团)股份有限公司 三重净化式摩托车空气滤清器

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6090015U (ja) * 1983-11-28 1985-06-20 日本プラスト株式会社 車輌用外気導入ダクト
JPS63100256A (ja) * 1986-10-15 1988-05-02 Kawasaki Heavy Ind Ltd エアクリ−ナの排塵装置
JPH0471394U (ja) * 1990-11-01 1992-06-24
JP2000263509A (ja) * 1999-03-15 2000-09-26 Kioritz Corp 携帯型動力作業機
JP2004218482A (ja) * 2003-01-10 2004-08-05 Toyota Motor Corp エアクリーナ
JP2011043093A (ja) * 2009-08-20 2011-03-03 Denso Corp エアクリーナ
WO2011094334A1 (en) * 2010-01-29 2011-08-04 Donaldson Company, Inc. Water separator assembly for use with air cleaner; assembly; components; systems; and, methods
CN104500289A (zh) * 2014-12-01 2015-04-08 力帆实业(集团)股份有限公司 三重净化式摩托车空气滤清器

Also Published As

Publication number Publication date
JP6576223B2 (ja) 2019-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6078778B2 (ja) 加湿装置
JP6412424B2 (ja) オイルミストセパレータ
JP6615676B2 (ja) 車両用エアクリーナ
JP2006015113A (ja) 吸引口組立体とこれを備えた真空掃除機
JP5195105B2 (ja) 集塵トレイ
DE112012000251T5 (de) Staubbehälter für Staubsauger
BR112015029600B1 (pt) Elemento de acabamento de ponta
JP2006015112A (ja) 吸入口組立体とこれを備えた真空掃除機
US20130028464A1 (en) Speaker apparatus
JP6576223B2 (ja) ダスト排出構造
TWI466651B (zh) vacuum cleaner
JP2017026309A (ja) 加湿装置
JP6469522B2 (ja) 空気調和機及びフィルタ部材
JP2007113443A (ja) エンジン作業機
JP5038996B2 (ja) 吸気ダクト
JP2010255433A (ja) エンジンの吸気構造
JP6412425B2 (ja) 内燃機関のオイルセパレータの入口構造
EP1952742A2 (en) Motor assembly and vacuum cleaner having the same
JP2002264666A (ja) 作業用車両のエンジンカバーの通気構造
JP2966216B2 (ja) 切削油ろ過装置
JP2016089766A (ja) エアクリーナハウジング
JP2012010878A (ja) 電気掃除機
JP6840800B2 (ja) 集塵フィルタユニット及び集塵装置
JP3137202U (ja) 加工機の集塵装置
KR101299505B1 (ko) 공기청정기

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181017

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190619

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190625

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190725

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190813

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190820

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6576223

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250