JP2011043093A - エアクリーナ - Google Patents
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Abstract
【課題】隔離された雪、水及びダスト等の異物によるエレメントの目詰まりを抑制可能なエアクリーナを提供する。
【解決手段】エレメントユニット5は、空気に含まれる異物を除去し、エレメント12、及びエレメント12を収容するケーシング15を有する。クリーナケースは、エレメントユニット5を収容する。また、エレメントユニット5の空気取入面の反対側に、吸入空気が外部から流入する流入口31を有する。衝突壁は、流入口31から流入する吸入空気が衝突するように設けられる。隔離板50は、衝突壁への衝突により吸入空気から分離された異物をエレメントユニット5から隔離するように形成する。異物収容部は、隔離板50にて隔離された異物が収容されるようクリーナケースの一部を利用して形成される。排出孔48は、異物収容部に収容された異物を排出するように、異物収容部に形成される。
【選択図】 図1
【解決手段】エレメントユニット5は、空気に含まれる異物を除去し、エレメント12、及びエレメント12を収容するケーシング15を有する。クリーナケースは、エレメントユニット5を収容する。また、エレメントユニット5の空気取入面の反対側に、吸入空気が外部から流入する流入口31を有する。衝突壁は、流入口31から流入する吸入空気が衝突するように設けられる。隔離板50は、衝突壁への衝突により吸入空気から分離された異物をエレメントユニット5から隔離するように形成する。異物収容部は、隔離板50にて隔離された異物が収容されるようクリーナケースの一部を利用して形成される。排出孔48は、異物収容部に収容された異物を排出するように、異物収容部に形成される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、内燃機関に吸入空気を取り入れるエアクリーナに関する。
従来、内燃機関(以下、「エンジン」という)には、吸入空気の異物を取り除くためにエアクリーナを設けることが公知である。しかしながら、エアクリーナが車両前部に取り付けられ、車両前方に開口された場合、雪、水及びダスト等が多く吸入される。これにより、エアクリーナのエレメントに掛かる負荷が大きくなり、エレメントの寿命が短くなる。また、大量の雪等の異物の侵入により、吸気通路が狭められ、エンジン不調の原因となる虞がある。このような問題を解決するために、例えば、吸入空気がフィルタに直接当たらないように、遮蔽板を設けることが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特許文献1に記載の技術は、ダスト等が遮蔽板と底壁部とから形成された溜り空間に溜まるようになっている。しかしながら、ダストが溜り空間部にある程度溜まると、空気の流れによって再び浮かび出す虞がある。よって、エレメントの目詰まりが発生する虞がある。
本願発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、隔離された雪、水及びダスト等の異物によるエレメントの目詰まりを抑制可能なエアクリーナを提供する。
本願発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、隔離された雪、水及びダスト等の異物によるエレメントの目詰まりを抑制可能なエアクリーナを提供する。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、内燃機関に清浄な空気を供給するためのエアクリーナであって、エレメントユニット、クリーナケース、衝突壁、隔離板、異物収容部、及び排出孔を備える。エレメントユニットは、空気に含まれる異物を除去し、エレメント、及びエレメントを収容するケーシングを有する。クリーナケースは、エレメントユニットを収容する。また、エレメントユニットの空気取入面の反対側に、吸入空気が外部から流入する流入口を有する。衝突壁は、流入口から流入する吸入空気が衝突するように設けられ、例えば、クリーナケースの一部を利用して形成することができる。隔離板は、衝突壁への衝突により吸入空気から分離された異物をエレメントユニットから隔離するように形成する。異物収容部は、隔離板にて隔離された異物が収容されるようクリーナケースの一部を利用して形成される。排出孔は、異物収容部に収容された異物を排出するように、異物収容部に形成される。
このようにすれば、吸入空気が直接にエレメントユニットの空気取入面に当たらないので、エレメントの受ける衝撃を低減することができる。また、吸入空気は衝突壁に衝突し、衝突壁への衝突により分離された異物は隔離板によって隔離される。隔離された異物は、異物収容部に収容され、排出孔によって排出される。よって、異物は再び吹飛ばされることなく排出されるので、異物がエレメントへ飛び込むことによるエレメントの目詰まりを抑制できる。その結果、エレメントの負荷を低減することができ、エレメントの寿命を延ばすことができる。また、エレメントを小型化にすることができる。
隔離板は、例えば以下のように構成することができる。
請求項2に記載の発明では、クリーナケースの内壁及びエレメントユニットの外壁は、吸入空気通路をエレメントユニットの上方に形成する。ここで、隔離板はエレメントユニットの前記空気取入面側に配置され、重力方向に沿って形成される。
このようにすれば、衝突壁への衝突により分離され、重力方向に沿って落ちる異物が、隔離板によって隔離され、エレメントへの吸入空気の流れに流れ込むことを抑制することができる。よって、異物がエレメントに入ることを抑制することができ、エレメントの負荷を低減することができる。
請求項2に記載の発明では、クリーナケースの内壁及びエレメントユニットの外壁は、吸入空気通路をエレメントユニットの上方に形成する。ここで、隔離板はエレメントユニットの前記空気取入面側に配置され、重力方向に沿って形成される。
このようにすれば、衝突壁への衝突により分離され、重力方向に沿って落ちる異物が、隔離板によって隔離され、エレメントへの吸入空気の流れに流れ込むことを抑制することができる。よって、異物がエレメントに入ることを抑制することができ、エレメントの負荷を低減することができる。
請求項3に記載の発明では、クリーナケースの内壁及びエレメントユニットの外壁は、吸入空気通路をエレメントユニットの下方に形成する。隔離板は、エレメントユニットの下方に配置され、水平方向に沿って形成される。
このようにすれば、吸入空気がエレメントユニットの下方に導かれる。よって、吸入空気と混ざっている異物等が重力によって、上方向にあるエレメントへ飛び込みにくくなる。また、隔離板が水平方向に沿って形成されるため、異物が上方向に飛び上がることを抑制することができる。よって、エレメントの負荷をさらに低減することができる。
このようにすれば、吸入空気がエレメントユニットの下方に導かれる。よって、吸入空気と混ざっている異物等が重力によって、上方向にあるエレメントへ飛び込みにくくなる。また、隔離板が水平方向に沿って形成されるため、異物が上方向に飛び上がることを抑制することができる。よって、エレメントの負荷をさらに低減することができる。
隔離板は、請求項4に示すように、エレメントユニットのケーシングと一体形成されることが考えられる。
このようにすれば、エレメントユニットのケーシングを形成するときに隔離板も一緒に形成することができる。よって、エアクリーナを組み立てるとき、点検する部品の数が少なくなり、組み立て作業に要する時間が短くなる。また、隔離板をクリーナケースの内壁に設置しないので、クリーナケースの内部が掃除しやすい形状となる。よって、クリーナケースのメンテナンス性が向上する。
このようにすれば、エレメントユニットのケーシングを形成するときに隔離板も一緒に形成することができる。よって、エアクリーナを組み立てるとき、点検する部品の数が少なくなり、組み立て作業に要する時間が短くなる。また、隔離板をクリーナケースの内壁に設置しないので、クリーナケースの内部が掃除しやすい形状となる。よって、クリーナケースのメンテナンス性が向上する。
以下、本発明によるエアクリーナを図面に基づいて説明する。
本発明の実施形態のエアクリーナは、車両のエンジンに吸気を導く吸気通路に設けられる吸気装置に適用したものである。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態の吸気装置1は、図1に示すように、エアクリーナ2及び熱交換ユニット7を備える。エアクリーナ2は、エレメントユニット5、及び上カバー3と下カバー4とを含むクリーナケースを有する。
本発明の実施形態のエアクリーナは、車両のエンジンに吸気を導く吸気通路に設けられる吸気装置に適用したものである。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態の吸気装置1は、図1に示すように、エアクリーナ2及び熱交換ユニット7を備える。エアクリーナ2は、エレメントユニット5、及び上カバー3と下カバー4とを含むクリーナケースを有する。
エレメントユニット5は、図示しないエンジンの燃焼室にダスト(塵および油等)を含まない吸入空気を送るために外部の空気を濾過するためのものである。
図2に示すように、エレメントユニット5は、エレメント12、ケーシング15、キャップ14、蓋27、ホース29、及び流量検出器26を有する。
エレメント12は、例えば合成繊維の不織布や濾紙などの濾材によって構成され、外部の空気中のダスト(塵及び油等)を除去する。エレメント12は、ケーシング15とキャップ14とによって挟持される。
図2に示すように、エレメントユニット5は、エレメント12、ケーシング15、キャップ14、蓋27、ホース29、及び流量検出器26を有する。
エレメント12は、例えば合成繊維の不織布や濾紙などの濾材によって構成され、外部の空気中のダスト(塵及び油等)を除去する。エレメント12は、ケーシング15とキャップ14とによって挟持される。
ケーシング15は、略直方体であり、例えば樹脂で形成され、エレメント12を収容する。ケーシング15の一面は、格子状に形成され、エレメント12の取入面13が部分的に露出する。この取入面13から吸入空気がエレメント12の内部に取り入れられ、濾過される。
キャップ14は、エレメント12の取入面13の反対側に設けられ、ケーシング15とともにエレメント12を挟持する。キャップ14のケーシング15側の端部は、エレメント12を挟んでケーシング15を締結する嵌着構造を有する。また、キャップ14には、複数の板バネ17が設けられ、この板バネ17がケーシング15の受部16に係止されることにより、ケーシング15とキャップ14とが固定される。エレメント12がケーシング15及びキャップ14の間に組み付けられたとき、キャップ14の奥部には空間部22が形成される(図4参照)。
また、キャップ14の側方には、略円筒形の筒部24が形成されている。筒部24のケーシング15側の端部には、例えばゴムまたはエラストマ製のホース29が取り付けられる。筒部24のケーシング15と反対側の端部は、蓋27によって覆われる。蓋27は、キャップ14の空間部22の奥部に形成された図示しない開口、及び、筒部24のケーシング15と反対側の端部を覆うとともに、エレメント12によって濾過された吸入空気を空間部22から上述の開口を経由して筒部24へ導く通路を形成する。筒部24に導かれた吸入空気は、ホース29、及びアウトレットダクトを経由して、エンジンに供給される。
筒部24の上部には、略円形の穴25が形成され、この穴25には流量検出器26が装着される。流量検出器26は、エンジンへ供給される吸入空気の空気流量を測定するものであって、例えば発熱抵抗体などの測定素子を有する熱式エアフロメータなどが用いられる。
図1に示すように、エレメントユニット5を収容するクリーナケースは、上カバー3及び下カバー4を有する。
上カバー3は、例えば樹脂で形成され、エレメントユニット5の上方を覆う。上カバー3には、熱交換ユニット7の上方において車両前方方向に扁平に開口する流入口31が形成される。この流入口31は、車両外部の空気が直接流入するように車両前方側に開放されている。流入口31の上部には、車両前方方向に延設された庇部33が形成される。図4に示すように、上カバー3の車両後方側板37の内壁には、流入口31から流入された吸入空気が衝突する衝突壁32を有する。また、上カバー3の車両後方側には、略半円形に切りかかれた上挿入部35が形成される。上カバー3の下側の端部には、溝部36が形成されて、この溝部36を下カバー4の上側の端部に嵌合して固定される。
上カバー3は、例えば樹脂で形成され、エレメントユニット5の上方を覆う。上カバー3には、熱交換ユニット7の上方において車両前方方向に扁平に開口する流入口31が形成される。この流入口31は、車両外部の空気が直接流入するように車両前方側に開放されている。流入口31の上部には、車両前方方向に延設された庇部33が形成される。図4に示すように、上カバー3の車両後方側板37の内壁には、流入口31から流入された吸入空気が衝突する衝突壁32を有する。また、上カバー3の車両後方側には、略半円形に切りかかれた上挿入部35が形成される。上カバー3の下側の端部には、溝部36が形成されて、この溝部36を下カバー4の上側の端部に嵌合して固定される。
下カバー4は、例えば樹脂で形成され、エレメントユニット5の下方を覆う。下カバー4の車両前方側の端部には、段差部42が形成されており、この段差部42が後述する取付部71に嵌り合う。また、下カバー4は、車両前方側の端部から突設される複数の脚部43を有し、脚部43と後述するファンシュラウド61とがボルト等によって固定される。さらにまた、下カバー4には、下方に突設する突設部44が設けられている。下カバー4の車両後方側には、略半円形に切り欠かれた下挿入部45が形成される。下挿入部45は、上カバー3の上挿入部35と対応し、上挿入部35と下挿入部45とで形成された空間には、エレメントユニット5のホース29が挿通される。
また、図4に示すように、下カバー4の車両後方側板47と底板46の一部とは異物を収容する異物収容部49を形成する。異物収容部49は、上カバー3の衝突壁32に衝突して落ちる異物を収容する。
また、図4に示すように、下カバー4の車両後方側板47と底板46の一部とは異物を収容する異物収容部49を形成する。異物収容部49は、上カバー3の衝突壁32に衝突して落ちる異物を収容する。
本形態のエアクリーナ2では、図1に示すように、下カバー4には隔離板50が設けられる。隔離板50は、図4に示すように、下カバー4の車両後方側板47の内壁とエレメントユニット5の取入面13との間にて、重力方向に沿って形成され、隔離板50の他端部52は下カバー4の底板46の内壁に固定される。隔離板50の一端部51は、上カバー3に向いて形成され、ケーシング15の上側外壁151の高さを越えないように形成される。また、隔離板50は、異物とエレメント12とを隔離するために、例えば一端部51をエレメント12の上側外壁121よりも高く形成することが好ましい。
本形態では、隔離板50が下カバー4の底板46の内壁に固定されていますが、変形例として図5に示すように、隔離板50とエレメントユニット5のケーシング15とを一体に形成することも考えられる。この場合、エレメントユニット5のケーシング15の下側外壁152は、隔離板50側へ延出された延出板153を有する。隔離板50は、この延出された延出板153に固定され、エレメントユニット5のケーシング15と一体に形成される。
また、図4及び図5に示すように、下カバー4の異物収容部49には、排出孔48が形成される。排出孔48は、本形態の図1に示すように、下カバー4の底面の長手方向に亘る長穴とすることが考えられる。また、下カバー4の底面の長手方向に亘る複数の穴を並べて排出孔48を形成してもよい。さらにまた、下カバー4の底面が傾いて形成された場合、もっとも低いところに排出孔48を形成してもよい。
熱交換ユニット7は、ラジエータ75及びファンシュラウド76等を有する。ファンシュラウド76には、エアクリーナ2を取り付けるための取付部71が設けられている。取付部71は、底壁72、及び、底壁72の両側から立ち上がる側壁73を有し、底壁72にエレメントユニット5が載置される。また、底壁72には、下カバー4の突設部44と対応する切欠部74が形成されている。本実施形態では、取付部71は、上カバー3及び下カバー4とともにエレメントユニット10を収容する。
次に、吸入空気の流れについて、図4及び図5に基づいて説明する。図4及び図5は、熱交換ユニット7に取り付けられたエアクリーナ2の断面を示すものであって、車両の前後方向に対して平行な面の断面を模式的に示した断面図である。図4及び図5においては、突設部44が設けられていない位置における断面を示している。
エレメントユニット5は、エレメント12の取入面13が車両後方側に向くように、上カバー3及び下カバー4からなるクリーナケース、及び取付部71に収容される。上カバー3の流入口31は、ラジエータ75の上部に設けられ、車両前方に開放されて、外部の空気を直接取り入れ可能に構成されている。また、流入口31と連通する通路80は、図4に示すように、エレメントユニット5のケーシング15の上側外壁151、キャップ14の外壁、及び上カバー3の頂板38の内壁によって形成されている。この通路80は、流入口31から上カバー3の車両後方側板37の内壁の衝突壁32まで繋がる空間となっているため、流入口31から流入した吸入空気は、通路80を経由して衝突壁32に衝突する。吸入空気が衝突壁32に衝突することによって、吸入空気中に含まれている異物は、重力方向に沿って落ちる。ここで、エレメント12の取入面13と下カバー4の車両後方側板47の内壁との間に隔離板50が設けられているため、異物とエレメント12とは隔離される。隔離された異物は、下カバー4の車両後方側板47の内壁と隔離板50との間に形成する隔離部屋90に落ち込み、下カバー4の車両後方側板47及び底板46の一部によって形成される異物収容部49によって収容される。そして、収容された異物は、異物収容部49に形成された排出孔48によって外側に排出される。一方、吸入空気はエレメント12で濾過され、空間部22、筒部24(図1等参照)、ホース29(図1等参照)、アウトレットダクトを経由してエンジンに供給される。
以上詳述したように、エアクリーナ2は、エンジンに吸入空気を供給する吸気装置1の一部であって、上カバー3、下カバー4、及び排出孔48を有するクリーナケースと、エレメント12を収容するエレメントユニット5と、隔離板50とを備える。クリーナケースは、吸入空気が外部から流入する流入口31が開口し、エレメントユニット5を収容する。隔離板50は、吸入空気に含まれる異物を隔離し、排出孔48は隔離された異物を排出する。
本形態では、エレメント12の取入面13と下カバー4の車両後方側板47の内壁との間に隔離板50が重力方向に沿って設けられる。隔離板50と下カバー4の車両後方側板47の内壁とは、エレメント12の吸入空気の水平方向下流側にて、隔離部屋90を形成する。よって、衝突壁32への衝突により分離された異物は隔離板50によって隔離され、重力方向に沿って隔離部屋90に落ちる。落ちた異物は、異物収容部49によって収容される。隔離部屋90の開口は、エレメント12よりも、吸入空気の水平方向下流側に形成されているため、隔離された異物は再びエレメント12へ巻き込まれることが抑制できる。よって、異物がエレメント12へ巻き込まれることによるエレメント12の目詰まりを抑制できる。その結果、エレメント12の負荷を低減することができ、エレメント12の寿命を延ばすことができる。また、エレメント12を小型化にすることができる。
本形態の異物収容部49には、排出孔48が設けられる。異物収容部49に収容された異物は排出孔48によって異物収容部49から外側に排出される。このため、収容された異物は、再び吸入空気の流れに巻き込まれることなくエアクリーナ2の外側に排出される。よって、異物によるエレメント12の目詰まりをさらに抑制することができ、エレメント12の寿命さらに延ばすことができる。また、エレメント12を小型化にすることができる。
また、隔離板50とエレメントユニット5のケーシング15とは一体に形成することができる。このようにすれば、エアクリーナを組み立てるとき、点検する部品の数が少なくなり、組み立て作業に要する時間が短くなる。また、隔離板をクリーナケースの内壁に設置しないので、クリーナケースの内部が掃除しやすい形状となる。よって、クリーナケースのメンテナンス性が向上する。
(第2実施形態)
次に、図6に基づいて、本発明の第2実施形態のエアクリーナ6について説明する。なお、上述したように吸気装置1の構成は、上記形態と同様である。本形態のエアクリーナ6は、エレメントユニット5、水平方向に形成する隔離板60、及び上カバー3と下カバー4とを含むクリーナケースを有する。以下では、水平方向に形成する隔離板60を中心として説明する。さらにまた、煩雑になることを避けるため、流用できる符号は、上記実施形態のものを流用する。
次に、図6に基づいて、本発明の第2実施形態のエアクリーナ6について説明する。なお、上述したように吸気装置1の構成は、上記形態と同様である。本形態のエアクリーナ6は、エレメントユニット5、水平方向に形成する隔離板60、及び上カバー3と下カバー4とを含むクリーナケースを有する。以下では、水平方向に形成する隔離板60を中心として説明する。さらにまた、煩雑になることを避けるため、流用できる符号は、上記実施形態のものを流用する。
本形態のエレメントユニット5は、上カバー3に配置され、エレメントユニット5と下カバー4との間に吸入空気の通路80を形成する。
本形態の隔離板60は、図6に示すように、エレメントユニット5のケーシング15の下側外壁152と、下カバー4の底板46との間にて、水平方向に沿って形成され、隔離板60の他端部62は、下カバー4の車両後方側板47の内壁に固定される。隔離板60の一端部61は、車両前方に向いて形成され、少なくともエレメント12の取入面13の吸入空気の水平方向上流側に位置する。
次に、吸入空気の流れについて説明する。
本形態では、エレメントユニット5は、エレメント12の取入面13が車両後方側に向くように、上カバー3及び下カバー4からなるクリーナケースに収容される。上カバー3の流入口31は、ラジエータ75の上部に設けられ、車両前方に開放されて、外部の空気を直接取り入れ可能に構成されている。また、流入口31と連通する通路80は、エレメントユニット5のケーシング15の下側外壁152、キャップ14の外壁、取付部71の底壁72、及び隔離板60によって形成されている。ここで、エレメントユニット5のキャップ14の外壁には衝突壁25が形成される。流入口31から入った吸入空気は、衝突壁25に衝突され、エレメントユニット5の重力方向下側に導かれる。隔離板60までたどり着いた吸入空気は二道に別れ、隔離板60の上側と下側とを流れる。ここで、吸入空気に含まれている異物は、重力によって隔離板60の下側の流れに流れ込み、異物収容部49に収容される。そして、収容された異物は、異物収容部49に形成された排出孔48によって外側に排出される。一方、吸入空気は、隔離板60の上側の流れに流れ込み、エレメント12で濾過され、空間部22、筒部24(図1等参照)、ホース29(図1等参照)、アウトレットダクトを経由してエンジンに供給される。
本形態では、エレメントユニット5は、エレメント12の取入面13が車両後方側に向くように、上カバー3及び下カバー4からなるクリーナケースに収容される。上カバー3の流入口31は、ラジエータ75の上部に設けられ、車両前方に開放されて、外部の空気を直接取り入れ可能に構成されている。また、流入口31と連通する通路80は、エレメントユニット5のケーシング15の下側外壁152、キャップ14の外壁、取付部71の底壁72、及び隔離板60によって形成されている。ここで、エレメントユニット5のキャップ14の外壁には衝突壁25が形成される。流入口31から入った吸入空気は、衝突壁25に衝突され、エレメントユニット5の重力方向下側に導かれる。隔離板60までたどり着いた吸入空気は二道に別れ、隔離板60の上側と下側とを流れる。ここで、吸入空気に含まれている異物は、重力によって隔離板60の下側の流れに流れ込み、異物収容部49に収容される。そして、収容された異物は、異物収容部49に形成された排出孔48によって外側に排出される。一方、吸入空気は、隔離板60の上側の流れに流れ込み、エレメント12で濾過され、空間部22、筒部24(図1等参照)、ホース29(図1等参照)、アウトレットダクトを経由してエンジンに供給される。
本形態では、エレメントユニット5のケーシング15の下側外壁152、キャップ14の外壁、及び取付部71の底壁72によって、形成される通路80によって、吸入空気がエレメントユニット5の重力方向下側に導かれる。このため、異物がエレメントユニット5の下側に導かれ、上方向に飛びあがりにくくなる。よって、異物によるエレメント12の目詰まりを抑制することができ、エレメント12の負荷を低減することができる。
また、本形態では、エレメントユニット5の重力方向の下側に、隔離板60が水平方向に形成される。このため、異物が上方向に飛びあがることを効果的に抑制することができる。よって、異物によるエレメント12の目詰まりを効果的に抑制することができる。
隔離板60の一端61は、エレメント12の取入面13よりも、吸入空気流れの水平方向上流側に位置する。このようにすれば、異物がエレメント12へ入ることをさらに抑制することができ、異物によるエレメント12の目詰まりをさらに抑制することができる。
以上、本発明は、上記形態に何等限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
上記形態は吸気装置に採用されるものとして説明したが、同様の構成のエアクリーナを、他の分野へ適用することはもちろん可能である。
上記形態は吸気装置に採用されるものとして説明したが、同様の構成のエアクリーナを、他の分野へ適用することはもちろん可能である。
1:吸気装置、2、6:エアクリーナ、3:上カバー、4:下カバー、5:エレメントナユニット、7:熱交換ユニット、12:エレメント、13:取入面、14:キャップ、15:ケーシング、27:蓋、29:ホース、31:流入口、37:車両後方側板、47:車両後方側板、50、60:隔離板、71:取付部、72:底壁、73:側壁、75:ラジエータ、76:ファンシュラウド、80:通路
Claims (4)
- 内燃機関に清浄な空気を供給するためのエアクリーナであって、
空気に含まれる異物を除去するエレメント、及び当該エレメントを収容するケーシングを有するエレメントユニットと、
前記エレメントユニットを収容し、前記エレメントユニットの空気取入面の反対側に、吸入空気が外部から流入する流入口を有するクリーナケースと、
前記流入口から流入する吸入空気が衝突する衝突壁と、
前記衝突壁への衝突により吸入空気から分離された異物を前記エレメントユニットから隔離する隔離板と、
前記隔離板にて隔離された前記異物が収容されるよう前記クリーナケースの一部を利用して形成された異物収容部と、
前記異物収容部に形成され、前記異物収容部に収容された前記異物を排出する排出孔と、を備え、
前記エレメントユニットは、エレメント、及び該エレメントを収容するケーシングを有することを特徴とするエアクリーナ。 - 請求項1に記載のエアクリーナにおいて、
前記クリーナケースの内壁及び前記エレメントユニットの外壁は、前記エレメントユニットの上方に吸入空気通路を形成し、
前記隔離板は、前記エレメントユニットの前記空気取入面側に配置され、重力方向に沿って形成されることを特徴とするエアクリーナ。 - 請求項1に記載のエアクリーナにおいて、
前記クリーナケースの内壁及び前記エレメントユニットの外壁は、前記エレメントユニットの下方に吸入空気通路を形成し、
前記隔離板は、前記エレメントユニットの下方に配置され、水平方向に沿って形成されることを特徴とするエアクリーナ。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載のエアクリーナにおいて、
前記隔離板は、前記エレメントユニットの前記ケーシングと一体形成されていることを特徴とするエアクリーナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009190903A JP2011043093A (ja) | 2009-08-20 | 2009-08-20 | エアクリーナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009190903A JP2011043093A (ja) | 2009-08-20 | 2009-08-20 | エアクリーナ |
Publications (1)
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ID=43830688
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014034264A (ja) * | 2012-08-08 | 2014-02-24 | Yanmar Co Ltd | 作業車両 |
DE102015113002A1 (de) * | 2015-08-07 | 2017-02-09 | Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft | Filtervorrichtung für das Filtern von Zuluft für ein Fahrzeug |
JP2017096187A (ja) * | 2015-11-25 | 2017-06-01 | 株式会社やまびこ | ダスト排出構造 |
-
2009
- 2009-08-20 JP JP2009190903A patent/JP2011043093A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014034264A (ja) * | 2012-08-08 | 2014-02-24 | Yanmar Co Ltd | 作業車両 |
DE102015113002A1 (de) * | 2015-08-07 | 2017-02-09 | Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft | Filtervorrichtung für das Filtern von Zuluft für ein Fahrzeug |
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