JP2017095874A - 浴室の乾式目地の施工方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、施工ミスを抑制することができる浴室の乾式目地の施工方法を提供することを目的とする。
また、乾式目地については、施工前にあらかじめ洗い場床に取り付けておくことが可能である。洗い場床に対して、例えばその製造現場で乾式目地を取り付けておくことで、施工現場で施工者が乾式目地を取り付ける必要がなくなるため、乾式目地が外れやすい状態で施工されてしまったり、乾式目地の取り付け位置のずれによって漏水が発生してしまうなどの施工ミスを抑制することができる。
また、隙間を乾式目地によって覆った状態においては、弾性力によって乾式目地の他端が壁に押圧された状態となるため、乾式目地と壁との密着性が高くなり、より止水性を向上させることができる。
また、この施工方法によれば、被覆部材の他端が変位された状態を解除することで、凹部の側壁と、複数の壁のそれぞれと、の隙間をまとめて乾式目地で覆うことができるため、乾式目地の施工をより容易に行うことが可能となる。
また、乾式目地については、施工前にあらかじめ浴槽に取り付けておくことが可能である。浴槽に対して、例えばその製造現場で乾式目地を取り付けておくことで、施工現場で施工者が乾式目地を取り付ける必要がなくなるため、乾式目地が外れやすい状態で施工されてしまったり、乾式目地の取り付け位置のずれによって漏水が発生してしまうなどの施工ミスを抑制することができる。
また、隙間を乾式目地によって覆った状態においては、弾性力によって乾式目地の他端が壁に押圧された状態となるため、乾式目地と壁との密着性が高くなり、より止水性を向上させることができる。
また、この施工方法によれば、被覆部材の他端が変位された状態を解除することで、凹部の側壁と、複数の壁のそれぞれと、の隙間をまとめて乾式目地で覆うことができるため、乾式目地の施工をより容易に行うことが可能となる。
図1に示した浴室は、浴槽1と、洗い場床2と、壁3と、を備えている。浴槽1の底部裏面の四隅近傍には、支持脚6が設けられ、その支持脚6を介して、浴槽1は浴室設置面(例えば、建物の床)Sの上に設置される。支持脚6は、ボルト部を回転させることで高さを調節可能に構成されている。
図2では、壁パネルの面内方向と直交する方向に沿った断面を表している。
図2(a)は、同一平面で隣接する2つの壁パネルと、これらの間に設けられた壁面接続部材との嵌合構造を例示している。
図2(b)は、隅部で互いに直交する2つの壁パネルと、これらの間に設けられた壁面接続部材との嵌合構造を例示している。
以下の説明では、図2(a)に例示した壁面接続部材50Aおよび図2(b)に例示した壁面接続部材50Bをまとめて壁面接続部材50と称する。
図3に表したように、洗い場床2の上面と直交する方向に延びる複数の壁面接続部材50が、洗い場床2の外周部2aに取り付けられる。壁面接続部材50は、予め取り付けてあった壁面固定部材51にボルトやビス等の締結手段で固定される。このとき、壁面接続部材50の下端によって床面材21の外周部2aを下方に押圧するように、壁面接続部材50を固定してもよい。それぞれの壁面接続部材50に壁パネルを嵌合することで、壁パネル31〜35が固定される。壁パネル37は、浴槽1と壁面接続部材50との間に固定される。また、壁パネル36は、壁パネル34の一端と壁パネル35一端との間に固定される。
図4に表したように、洗い場床2は、床基材20と、床基材20の上に配された表皮材23と、を有する。床基材20は、下から順に、支持材22、床面材21、およびクッション材201を有する。
図5は、本実施形態に係る洗い場床の一部および壁の一部を拡大した斜視断面図である。
図6は、図5の部分Bを拡大した斜視断面図である。
図7は、本実施形態に係る洗い場床の一部および壁の一部を拡大した断面図である。
なお、図5〜図7では、支持材22が省略されている。
図9は、図8のA−A’線における断面図である。
なお、図8および図9では、その後に載置される壁パネル31を破線で表している。
図10〜図13は、本実施形態に係る浴室の乾式目地の施工方法を表す断面図である。
まず、図10(a)に表したように、表皮材23の下面の端に乾式目地25の第1端部251を固定する。乾式目地25は、例えば、両面テープTにより表皮材23の下面に固定される。あるいは、接着剤や、熱による溶着、ステープルなどで固定されてもよい。
あるいは、表皮材23が、床面材21に対して摺動可能に設けられており、表皮材23を床面材21の内側に向けて移動させることで、乾式目地25の第2端部252を変位させてもよい。この場合、表皮材23を床面材21の外側に向けて移動させることで、乾式目地25の第2端部252を変位させた状態が解除される。
図14は、本実施形態に係る浴槽の一部および壁の一部を拡大した断面図である。
図14に表したように、壁パネル36は、母材360および裏板361を有する。浴槽1の外周には凹部1Rが形成されており、母材360の下端は、凹部1Rの底面にパッキンPK2を介して載置される。
図16は、図15のC−C’線における断面図である。
なお、図15および図16では、その後に載置される壁パネル36を破線で表している。
図17は、本実施形態の変形例に係る洗い場床の一部および壁の一部を拡大した断面図である。
図18は、本実施形態の変形例に係る浴槽の一部および壁の一部を拡大した断面図である。
コーキング材CK1およびCK2には、例えばシリコーンが用いられる。
これに対して、本実施形態のように、乾式目地を洗い場床および浴槽に取り付けることで、1つの壁面が複数の壁パネルから構成されている場合であっても、乾式目地が複数に分割されず、漏水などの問題が生じる可能性を低減することができる。
同様に、乾式目地26の第1端部261が浴槽1に固定されていることで、側壁S2と、複数の壁パネルのそれぞれと、の隙間をまとめて乾式目地26で覆うことが可能となる。このため、乾式目地の施工をより容易に行うことが可能となる。
乾式目地25が弾性を有する場合、図9に表したように、乾式目地25の第2端部252が、壁3の表面と交差する方向に延びていることで、第2端部252を壁3に当接させた際に、乾式目地25が壁3をより強く押圧する。乾式目地25が壁3をより強く押圧した状態で当接することで、乾式目地25と壁3との間に隙間を生じ難くし、乾式目地25による止水性を向上させることができる。
同様に、乾式目地26が弾性を有する場合、図16に表したように、乾式目地26の第2端部262が、壁3の表面と交差する方向に延びていることで、第2端部262を壁3に当接させた際に、乾式目地26が壁3をより強く押圧する。乾式目地26が壁3をより強く押圧した状態で当接することで、乾式目地26と壁3との間に隙間を生じ難くし、乾式目地26による止水性を向上させることができる。
同様に、乾式目地26の第2端部262は、第2端部262が浴槽1の上方に位置するように、浴槽1の内側に向けて変形されていることが望ましい。このような施工方法によれば、壁3を載置した後に乾式目地26が変位された状態を解除した際、乾式目地26によって、側壁S2と壁3との隙間を上方から覆うことができる。このため、乾式目地26の上面が壁3から浴槽1に向けて下方に傾斜した状態を、より容易に実現することができ、かつ乾式目地26の上面における排水性を高め、カビの発生を抑制することが可能となる。
また、この場合も同様に、長さL2が、距離D2よりも長い場合、壁3を凹部1Rに載置する際に、乾式目地26と壁3がより接触しやすくなる。従って、本実施形態に係る乾式目地の施工方法は、長さL2が距離D2よりも長い場合に、特に有効である。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
Claims (16)
- 外周に凹部が形成された洗い場床と、前記凹部に載置される壁と、を有する浴室の乾式目地の施工方法において、
乾式目地の一端が前記洗い場床に固定され、
前記乾式目地の他端は、前記壁が前記凹部に載置されておらず、かつ前記他端が変位されていない状態において前記洗い場床の外側に向けて突出しており、
前記乾式目地の他端が前記洗い場床の内側に向けて変位された状態において、前記壁を前記凹部に載置する第1工程と、
前記被覆部材の前記他端が変位された状態を解除し、前記凹部の側壁と前記壁との隙間を前記乾式目地で覆う第2工程と、
を備えたことを特徴とする浴室の乾式目地の施工方法。 - 前記他端の前記突出している部分の長さは、前記壁が前記凹部に載置された後の状態における前記側壁と前記壁との前記隙間よりも長いことを特徴とする請求項1記載の浴室の乾式目地の施工方法。
- 前記乾式目地の前記他端は、前記乾式目地を変形させることで、変位されていることを特徴とする請求項2記載の浴室の乾式目地の施工方法。
- 前記乾式目地の少なくとも前記他端の側は、弾性を有することを特徴とする請求項3記載の浴室の乾式目地の施工方法。
- 前記乾式目地の少なくとも前記他端の側は、薄肉状であることを特徴とする請求項4記載の浴室の乾式目地の施工方法。
- 前記乾式目地は、軟質であることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1つに記載の浴室の乾式目地の施工方法。
- 前記乾式目地の前記他端は、前記他端が前記洗い場床の上方に位置するように、前記洗い場床の内側に向けて変形されていることを特徴とする請求項2〜6のいずれか1つに記載の浴室の乾式目地の施工方法。
- 前記第1工程において、前記凹部に、複数の前記壁を載置し、
前記第2工程において、前記被覆部材の前記他端が変位された状態を解除し、前記凹部の前記側壁と、前記複数の壁のそれぞれと、の隙間を前記乾式目地で覆うことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の浴室の乾式目地の施工方法。 - 外周に凹部が形成された浴槽と、前記凹部に載置される壁と、を有する浴室の乾式目地の施工方法において、
乾式目地の一端が前記浴槽に固定され、
前記乾式目地の他端は、前記壁が前記凹部に載置されておらず、かつ前記他端が変位されていない状態において前記浴槽の外側に向けて突出しており、
前記乾式目地の他端が前記浴槽の内側に向けて変位された状態において、前記壁を前記凹部に載置する第1工程と、
前記被覆部材の前記他端が変位された状態を解除し、前記凹部の側壁と前記壁との隙間を前記乾式目地で覆う第2工程と、
を備えたことを特徴とする浴室の乾式目地の施工方法。 - 前記他端の前記突出している部分の長さは、前記壁が前記凹部に載置された後の状態における前記側壁と前記壁との前記隙間よりも長いことを特徴とする請求項9記載の浴室の乾式目地の施工方法。
- 前記乾式目地の前記他端は、前記乾式目地を変形させることで、変位されていることを特徴とする請求項10記載の浴室の乾式目地の施工方法。
- 前記乾式目地の少なくとも前記他端の側は、弾性を有することを特徴とする請求項11記載の浴室の乾式目地の施工方法。
- 前記乾式目地の少なくとも前記他端の側は、薄肉状であることを特徴とする請求項12記載の浴室の乾式目地の施工方法。
- 前記乾式目地は、軟質であることを特徴とする請求項11〜13のいずれか1つに記載の浴室の乾式目地の施工方法。
- 前記乾式目地の前記他端は、前記他端が前記浴槽の上方に位置するように、前記浴槽の内側に向けて変形されていることを特徴とする請求項10〜14のいずれか1つに記載の浴室の乾式目地の施工方法。
- 前記第1工程において、前記凹部に、複数の前記壁を載置し、
前記第2工程において、前記被覆部材の前記他端が変位された状態を解除し、前記凹部の前記側壁と、前記複数の壁のそれぞれと、の隙間を前記乾式目地で覆うことを特徴とする請求項9〜15のいずれか1つに記載の浴室の乾式目地の施工方法。
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