JP2017095155A - 樹脂ペレット用ワンウェイフレコン - Google Patents

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Abstract

【課題】空気抜きに要する時間を短縮化しつつも、積み重ね時の安定性を高め得るワンウェイフレコンを提供する。【解決手段】内袋20には、空気弁30が取り付けられている。外力が掛かっていない状態において弁体は、弁座部に接触(閉弁)している。下方から上方に向かう外力が加わると、弁体は弁座から浮き上がるので(開弁)、作業者が適宜内袋20を圧迫することで、内袋20の内部に滞留していた空気を排出することができる。【選択図】図2

Description

本発明は、ワンウェイフレコンに関し、特に、内袋と、外袋とからなる二重構造で、樹脂ペレットを収容する場合の改良に関する。
ワンウェイフレコンとは、柔軟な材料で構成されている中形容器(一般に、“フレキシブルコンテナバッグ”と呼ばれる)であって、使い捨てにすることを前提にして設計されたものをいう。従来からワンウェイフレコンは、内袋、外袋からなる二重構造を採用している。これは、樹脂ペレットの収容にあたって、引張強度を高めたいという強度面の要請と、充填物を封止して、異物混入(コンターミネーション)を避けたい品質面の要請とを同時に満たすためである。ワンウェイフレコンの先行技術としては、以下の特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1に記載されたワンウェイフレコンは、内袋−外袋からなる二重構造を採用しつつも、樹脂ペレット排出用の筒体である排出筒を一重の素材で構成したものである(段落0013、0025)。排出筒が一重の素材で構成されているため、特許文献1に記載されたワンウェイフレコンでは、排出筒の屈曲が容易となる。このように、排出筒の屈曲を容易にすることで、従来のワンウェイフレコンは、縦向き姿勢の安定化を図っている。
特開2013−18524号公報
ところで、ワンウェイフレコンをサイロの下部において、樹脂ペレットを投入する際、ワンウェイフレコンの内部に存在する空気は、投入される樹脂ペレットの体積分だけ外部へ押出されるが、その一部は、外部に押出されることなく、ワンウェイフレコンの上部に残存することになる。何故なら、内袋が丁度満杯になるまで、樹脂ペレットを投入することはできないからである。ワンウェイフレコンでは、上記二重構造の内袋に樹脂ペレットが充填され、その後、封止されるので、一旦、封止された後は、押出されずに残った空気を抜くことができない。経験的には、樹脂ペレットの収容時には、ワンウェイフレコンの総容量の約1/5程度の空気が内袋に残るといわれる。多くの空気が、ワンウェイフレコンの内部に残っていると、その上部において、いわゆる「樹脂の流動」が発生する。閉じた空間内に、樹脂ペレットを封入して、その空間内の空気比率が高くなると、樹脂ペレットが水とよく似た物性をもつからである。
上部に残存した空気が原因で、樹脂の流動化が発生するのであれば、倉庫内での保管にあたって、1つのワンウェイフレコンに、他のワンウェイフレコンを積み重ねるようなことはしてはならない。そのような積み重ねで多数のワンウェイフレコンを保管する場合、ワンウェイフレコンの傾斜や転倒が発生しかねないからである(図16のwf1,2,3,4,5,6,7,8参照)。また上部に残存した空気が原因になっているので、たとえ特許文献1に記載された先行技術(排出筒を一重の素材で構成するというもの)を適用して、縦向き姿勢の安定化を図ったとしても、上記の傾斜や転倒は免れない。
一方、内袋内に樹脂ペレットを投入した際、樹脂ペレットに入った空気を充分に抜いておけば、樹脂ペレットが流動するような事態は発生しない。ここで、かかる空気抜きでは、既に収容された樹脂ペレットがこぼれ出ないように片方の手で内袋の投入口を絞りつつ、内袋を圧迫してゆく必要がある。かかる空気抜きは、技量や熟練が要求され、相応の経験を積んだ作業者であっても、30分程度の作業時間を必要とする。入庫すべきワンウェイフレコンが多く存在する場合、全てのワンウェイフレコンについて、かかる空気抜きを徹底するというのは、作業者にとって多大な負担になり、入庫作業のスピード化の大きな妨げになる。
本発明の目的は、空気抜きに要する時間を短縮化しつつも、積み重ね時の安定性を高めることができるワンウェイフレコンを提供することである。
上記の技術的課題は、内袋の内部で、局所的に滞留した空気を効率的に抜くことができるような工夫をワンウェイフレコンに施すことで解決することができる。それは、内袋の一部分であって、投入口が天井を仰ぐ姿勢にあるときに、上方となる部位に、樹脂ペレットを通さず、内袋の内部から外部に向かう空気を通す空気弁を取り付けるというものである。
上記の課題解決手段を具備したワンウェイフレコンでは、内袋であって、投入口が天井を仰ぐ姿勢になったときに上方を向く部位に、空気弁を取り付けているから、内袋の投入口を封止した上、内袋を圧迫することで、内袋の上部に滞留していた空気を早期に抜くことができる。このようにして、内袋の上部に滞留していた空気を抜いておくと、たとえ5分程度の空気抜きであっても、ワンウェイフレコンの縦向き姿勢は相応の安定性をもつことになる。以上の圧迫で空気抜きを行った後、空気抜きがなされたワンウェイフレコンの上に、別のワンウェイフレコンを積み重ねに供せば、少ないスペースに多くのワンウェイフレコンを保管することができる。これにより、樹脂ペレットの保管コストの低減を図ることができる。
ワンウェイフレコン100の構成の一例を模式的に示す分解斜視図である。 図2(a)は、第1実施形態に係るワンウェイフレコン100の樹脂ペレット投入時の断面構成の一例を模式的に示し、図2(b)は、樹脂ペレット投入後であって、樹脂ペレットが保管される際の、第1実施形態に係るワンウェイフレコン100の断面構成の一例を模式的に示す。 図3(a)は、斜め上からワンウェイフレコン100を俯瞰した場合の斜視図であり、図3(b)は、斜め下からワンウェイフレコン100を俯瞰した場合の斜視図である。 図4(a)は、空気弁30全体の構成を示す斜視図である。図4(b)は、底面側から空気弁30を平面視した場合の平面図である。図4(c)は、図4(a)において、一点鎖線C−C’の位置で空気弁30を切断した場合の断面構成を示す断面図である。図4(d)は、図4(a)において、一点鎖線D−D’の位置で空気弁30を切断した場合の断面構成を示す断面図である 図5(a)は、空気弁30のうち、円筒体31の周面を一部破断して、円筒体31の内部を示した図である。図5(b)は、空気弁30が、内袋20に取り付けられる過程を示す図である。 図6(a)は、開弁になっている空気弁を示す断面図である。図6(b)は、開弁になっている空気弁を示す斜視図である。図6(c)は、閉弁になっている空気弁を示す断面図である。図6(d)は、閉弁になっている空気弁を示す斜視図である。 図7(a)は、サイロ200から吐出した樹脂ペレットで、ワンウェイフレコン100を充填する工程を示す。図7(b)は、リフトコンベア300aを用いることで、樹脂ペレットが充填されたワンウェイフレコン100をトラック400に積み込む工程を示す。図7(c)は、トラック400が搬送先に到着した際、リフトコンベア300bを用いてトラック400からワンウェイフレコン100を運び出し、倉庫500に保管する工程を示す。 図8(a)は、樹脂ペレットを収容する前の準備作業を模式的に示す。図8(b)は、樹脂ペレットの充填作業を模式的に示す。図8(c)は、内袋20の結束作業を模式的に示す。図8(d)(e)は、外袋10の結束作業を模式的に示す。図8(f)は、空気抜き作業を模式的に示す。 面打ちで配置されたワンウェイフレコン100の配列の一例を示す。 図10(a)は、投入筒11、排出筒12を引き出した状態のワンウェイフレコン100に、各部の具体的な寸法を書き加えた図である。図10(b)は、内袋20に、空気弁30を取り付けるべき範囲を書き加えた図である。 図11(a)は、図4(a)の一点鎖線C−C'の位置で、内袋20に取り付けられた状態の空気弁30を切断し場合の断面構成を模式的に示す断面図である。図11(b)は、弁体35を平面視した際の図である。 図12(a)は、第2実施形態に係る空気弁30の外部構成を示す。図12(b)〜(d)は、ホース材37の用いられ方を示す。 図13(a)は、第3実施形態に係るワンウェイフレコン100の樹脂ペレット投入時の断面構成を示し、図13(b)は、樹脂ペレット投入後であって、樹脂ペレットが保管される際の、第3実施形態に係るワンウェイフレコン100の断面構成を示す。 図14(a)は、第3実施形態に係る空気弁40の構成を模式的に示す図である。図14(b)は、図14(a)の一点鎖線E-E'の位置で切断した場合の空気弁40の開弁時の断面構成を模式的に示す図である。図14(c)は、空気弁40の閉弁時の断面構成を模式的に示す図である。 第4実施形態に係るワンウェイフレコン100の外観を模式的に示す。 倉庫内の複数のワンウェイフレコンが傾斜・転倒した状況を模式的に示す図である。
以下、図面を参照しながら、上記課題解決手段を具備したワンウェイフレコンの様々な実施形態について説明する。以下の説明に係る実施の形態は、本発明の構成上の特徴および当該特徴的構成から得られる作用効果を分かりやすく説明するための1つの例示としての役割が与えられている。よって、課題解決手段を具備したワンウェイフレコンの発明は、その本質的な特徴部分を除き、以下の形態に何ら限定を受けるものではない。
(第1実施形態)
第1実施形態は、ワンウェイフレコンを構成する外袋、内袋のうち、内袋の上方に空気弁を設けて、樹脂ペレットを収容する際に内袋に残存した空気を、かかる空気弁を通じて、ワンウェイフレコンの外部に排出させる改良に関する。
(ワンウェイフレコンの構成)
以下、図1の分解斜視図、図2(a)、(b)の断面図、図3(a)、(b)の外観図を参照しながら、ワンウェイフレコン100の構成について説明する。図2(a)は、樹脂ペレット投入前の断面構成を示し、図2(b)は、樹脂ペレット投入後であって、樹脂ペレットが保管される際の断面構成を示す。これらの断面構成は、図1の一点鎖線A-A'の位置で、ワンウェイフレコン100の胴体部を切断した場合のものである。
図1に示すように、ワンウェイフレコン100は、胴体部101と、左右の吊紐102a,bと、上蓋104と、下蓋105とで構成される。
胴体部101は、図2(a)(b)に示すように、ポリプロピレンを素材としていて、相応の引張強度を有しており、通気性がよい外袋10と、ポリエチレンを素材としていて、空気弁30が取り付けられた内袋20とからなる二重構造を有する。外袋10は、円筒形状をなしていて、その上端面に前記円筒形状と同心円形状の投入筒11を有し、下端面に円筒形状と同心円形状の排出筒12を有する。
左右の吊紐102a,bは、図1に示すように、長尺な紐体をU字状に曲げ、その折曲げ状態にある紐体のうち、中央の湾曲部分hd1,hd2、及び、両端部md1,md2,md3,md4を残して、それ以外の部分sd1,sd2,sd3,sd4を胴体部101の周面に縫付け若しくは接着することで、胴体部101に取り付けられる。
中央の湾曲部分hd1,hd2は、ワンウェイフレコンを運搬したり、図示しないサイロ等に引っ掛けたりする際の取っ手として用いられる。一方、両端部md1,md2,md3,md4は、図3に示すようにワイヤ線wで連結されると共に当該ワイヤ線wを絞って、胴体部101の下面に沿う状態に折り畳まれることで、胴体部101の底面に取り付けられる。折畳みの前に下蓋105を胴体部101の下面に添わせておくことにより、下蓋105は、紐の両端md1,md2,md3,md4によって胴体部101の下面に密着固定される。
上蓋104、 下蓋105は、外袋同様、ポリプロピレンを素材として用いて逆皿の形状に形成されている。尚、上蓋104は、図示しない止め具等を用いて、胴体部101の上面に取り外し自在に取り付けてある。上蓋104、下蓋105の双方は、図3に見られるように、中央に角穴SQ1,SQ2が形成されており、更に、角穴SQ1,SQ2のコーナー部分から外向きに切り込み104a,b,c,d、105a,b,c,dが入れてある。切り込み104a,b,c,d、105a,b,c,dで挟まれた蓋の舌片部分を折り返すことにより角穴SQ1,SQ2を拡大させることができる。このような拡大を経て、胴体部101の投入筒11、排出筒12は、上蓋104、下蓋105より外方に容易に突出させることができる。
上蓋104からの投入筒の突出は、内袋20に樹脂ペレット等の内容物を投入する際、下蓋105からの排出筒12の突出は、内袋20に収容された内容物を排出する際にそれぞれなされる。内袋20は、投入筒が突出しているか否かに応じて、樹脂ペレット投入時と、投入後の樹脂ペレット保管時とでそれぞれ別々の態様をなす。
内袋20は、外袋10と略相似形を有しているが、下端側の開口22は図2(a)、図2(b)に見られるように、紐などで閉止されている。内袋20の上端側の開口21は、内袋20内に樹脂ペレット等の内容物を投入する際は、図2(a)に示すように外袋10の投入口上端11eを折り返すように掛けられるし、内容物を内袋内に投入し終わると、内袋20の上端側の開口21は、図2(b)に示すように紐等で封止され、投入口内11iに織り込まれる。
次に、図4(a)、図5(a)の斜視図、図4(b)の平面図、図4(c)、(d)の断面図を参照しながら空気弁30の構成について説明する。図4(a)は、空気弁30全体の構成を示す斜視図であり、図5(a)は、空気弁30のうち、円筒体31の周面を一部破断して、円筒体31の内部を示している。図4(b)の平面図は、底面側から空気弁30を平面視した場合のものであり、図5(c)、(d)の断面図は、図4(a)において、一点鎖線C-C’、D-D’の位置で空気弁30を切断した場合の断面構成を示す。
空気弁30は、軟質のポリプロピレン(PP)樹脂材、又は、硬質のポリエステル(PE)樹脂材からなり、可撓性をもった円筒体31の一端を開口させ、該開口をメッシュ32で覆う一方、他端を図4(b)に示すように円弧状の弁座部33を残して開口34させ、図4(c)に示すように、当該開口34を覆う状態で弁体35を設けた構成をしている。
弁体35は、図4(d)に示すように、開口34の内縁eg1と接する外縁eg2を有し、且つ、図5(a)に示すように、弁座部33の一部と重なる大きさを有した円弧形状をしており、前記弁座部33から最も遠い周部一部34aを円筒体31に対して起伏自在に止着してある。弁体35は外力が掛かっていない状態で、図5(a)のように弁座部33に接触(閉弁)している。図5(a)の下方から上方に向かう外力が加わると、図6(a)、(b)に示すように弁体35は弁座33から浮き上がる(開弁)。その後、外力がなくなると、図6(c)、(d)に示すように、弁体35は再び、閉弁する。尚、本明細書において、弁座部33と弁体35とを“弁本体”と称することとする。
上記構成の空気弁30は、図2(a)に示すように、内袋20の円筒上部の肩部分に止着される。円筒体31において、メッシュ32で覆われている側の開口縁部には、外側に張り出すように、矩形形状のフランジ31aが形成されている。図5(b)に示すように、内袋20の対応箇所を開口20hさせ、両面テープ、又は、接着剤を用いて、矩形形状のフランジ部分31aを、内袋20の内表面における開口20hの周縁部に貼付けることで、上記の止着はなされる。かかる止着により、当該開口20hと、内袋内方からメッシュ32で覆われた円筒体31の開口とは、軸心ax2に沿って連通する。
尚、弁本体は、開弁状態において内袋の中の不要な空気を短時間(数秒)に追い出すことができる程度の空気流通量を有している必要がある。従って、内袋内に存在する不要な空気の量の多さに応じてサイズが設定される。
また、前記メッシュ32の目の粗さは、内袋20に収納される樹脂ペレット等の内容物の通過を阻止し、空気のみを流通させる程度になっている。
(ワンウェイフレコンの使用形態)
以上のように構成されたワンウェイフレコン100が、樹脂ペレットの物流現場で、どのように用いられるかについて説明する。
図7(a)は、サイロ200から吐出した樹脂ペレットで、ワンウェイフレコン100を充填する工程を示す。図7(b)は、リフトコンベア300aを用いることで、樹脂ペレットが充填されたワンウェイフレコン100をトラック400に積み込む工程を示す。図7(c)は、トラック400が搬送先に到着した際、リフトコンベア300bを用いてトラック400からワンウェイフレコン100を運び出し、倉庫500に保管する工程を示す。図7(c)のワンウェイフレコン100a,b,c,d,g,h,iは、かかる工程を繰り返すことで、倉庫500の内部に積み重ねされた複数のワンウェイフレコンである。
図7(a)に示した充填工程では、外袋10、内袋20からなる二重構造を用いて、ワンウェイフレコン100の内部に、樹脂ペレットを封止する作業がなされる。この封止作業の過程を、図8(a)〜(f)を参照しながら説明する。図8(a)は、樹脂ペレットを収容する前の準備作業を模式的に示す。この準備作業は、内袋20の投入口21を外袋10の投入筒11から引き出し(pull(0))、内袋20の上端を折り曲げて折り返し、投入筒11の端部に掛ける(down(1))ことでなされる。
図8(b)は、樹脂ペレットの充填作業を模式的に示す。この充填作業は、ワンウェイフレコン100の吊紐102a,bの湾曲部分hd1,hd2をサイロ200のフック200a,bに引っ掛けて、かかる状態で、サイロ200から吐出される樹脂ペレットを、ワンウェイフレコン100の内袋に取り入れることでなされる(Pelet(2))。
図8(c)は、内袋20の結束作業を模式的に示す。結束作業は、内袋上端の根元をひもで結束し(turn(3))、投入筒11の内部に押し入れる(down(4))ことでなされる。
図8(d)(e)は、外袋10の結束作業を模式的に示す。図8(d)(e)に示される結束作業は、投入筒11の根元をひもで縛り(図8(d)のturn(5))、投入筒11の内部に押し入れて、切り込み104a,b,c,dによって得られた舌片部分を、折り畳むことでなされる(図8(e)のfold(6)〜(9))。
図8(f)は、空気抜き作業を模式的に示す。この空気抜きは、作業者がワンウェイフレコン100を両腕で抱き込んで、内袋20内の空気を圧迫し(図8(f)のload(10),(11))、空気弁30から空気を排出することでなされる(air12)。外袋10は通気性が高いため、空気弁30を通じて内袋20から排出された空気は、そのまま外袋10の素材間を通過し、ワンウェイフレコン100の外部に排出される。この図8(f)に示すように、本実施形態では内袋20の投入口が閉じられた状態での空気抜きが可能になるから、作業効率が高い。
続いて、ワンウェイフレコン100の保管工程についての詳細を述べる。図9は、面打ちで配置されたワンウェイフレコン100の配列の一例を示す。本図におけるワンウェイフレコン100a,b,c,d,e,f,g,h,i,j,kは、これまでに説明したワンウェイフレコン100と同一の構成をもった複数のワンウェイフレコンである。面打ちが、一般的なワンウェイフレコンの積み重ねと異なるのは、2段目の配置である。具体的にいうと、2段目のワンウェイフレコン100g,h,i,j,kのパレットは、1段目の何れか1つのワンウェイフレコンと、その隣のワンウェイフレコンとの間(100aと、100bとの間、100bと、100cとの間、100cと、100dとの間、100dと、100eとの間)に配置される。2段目のワンウェイフレコンは、1段目のワンウェイフレコンと、その隣のワンウェイフレコンとの間に存在するから、ワンウェイフレコン100a,b,c,d,e,f,g,h,i,j,kのそれぞれの姿勢が安定する。
これに加えて、ワンウェイフレコン100a,b,c,d,e,f,g,h,i,j,kのそれぞれは、空気弁30を用いた空気抜きがなされているので、一個一個のものの姿勢が安定しており、長期にわたるワンウェイフレコンの安全な保管が可能になる。
(実施例)
設計のための具体的な数値を引用することで、ワンウェイフレコン100の好ましい実施例について説明する。図10(a)は、投入筒11、排出筒12を引き出した状態のワンウェイフレコン100に、各部の具体的な寸法を書き加えた図である。
図10(a)によると、ワンウェイフレコンの胴体部101の高さは106cm、底面の径は110cmである。投入筒11の内径は45cmであり、投入筒11を引き出した場合、投入筒11の高さは40cmとなる。排出筒12の内径も45cmであり、排出筒12を引き出した場合、排出筒12の高さも40cmとなる。
図10(b)は、内袋20に、空気弁30を取り付けるべき範囲を書き加えた図である。図10(b)におけるハッチング範囲pt1は、空気弁30を取り付けるべき範囲を示す。かかる範囲pt1は、内袋20のうち、パレット面pa1から90cmの高さより上に存在している。当該範囲の何れかの位置に、空気弁30を取り付けることで、内袋の上部に滞留していた空気を効率よく抜き出すことができる。
図11(a)は、図4(a)の一点鎖線C-C'の位置で、内袋20に取り付けられた状態の空気弁30を切断した場合の断面構成を模式的に示す断面図である。かかる断面図では、断面構成に表れた円筒体31、メッシュ32、弁座部33、弁体35、円筒体端部のフランジ部分31aの寸法を書き加えている。
図11(a)によると、円筒体31の奥行き方向の長さは、0.5〜5cmの範囲であり、その内径は5cmである。ワンウェイフレコンの胴体部の高さは106cm、底面の径は110cmであるからワンウェイフレコンの容量が約1リューベ(1立方メートル)となり、ワンウェイフレコンの内部に滞留する空気は、200リットル程度となる。ワンウェウイフレコンを圧迫して、かかる空気を5分程度で抜き取るため、円筒体31の内径は、5cmに定められている。
また、メッシュ32の1インチ(2.54cm)当りの網目数は、50〜500個であり、0.05mm〜5mmの粒径の樹脂ペレットを遮ることができる。
更に、フランジ部分31aの縦横の幅は、6〜10cmであり、その中央部の開口の径は5cmである。図11(a)によると、弁体35の止着箇所34aから、円弧形状の弦部34bまでの長さは3.0cmであり、図11(b)によると、弁体35における円弧部分の中心角は203°(=180°+逆cos((3.0-2.5)/2.5)×2)である。
以上のように本実施形態によれば、内袋、外袋の端部を結束した後に、ワンウェイフレコンを圧迫することで、樹脂ペレットの収容時に取り込まれた空気を排出することができる。かかる結束により、ワンウェイフレコンに取り込まれた樹脂ペレットがこぼれることなく、また、異物がワンウェイフレコンに入り込むこともないから、ワンウェイフレコンの空気抜きを、簡易かつ確実に行うことができる。これにより、樹脂ペレット搬送時の荷役・保管作業を多いに効率化することができる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、内袋20に、空気弁30を設けて、樹脂ペレットの充填後に、内袋20を圧迫することで滞留空気の排出を実現した。これに対して第2実施形態では、強制排出のための長尺のホース材を、空気弁30に取り付けることで、内袋内部に滞留している空気の機械的な吸い出しを実現する。
図12(a)は、第2実施形態に係る空気弁30の外部構成を示す。本図に示すように空気弁30における円筒体31において、メッシュ32で覆われた側の開口の周縁部31eには、テープの貼付け又は接着により、ポリエチレン(PE)素材のホース材37が取り付けられている。このホース材の長さは、外袋10の投入筒11の開口にまで引き出すことができる長さに設定されている。
ホース材37の用いられ方を、図12(b)〜(d)を参照しながら説明する。図12(b)は、投入筒11が、上蓋104から突出していて、当該投入筒11の開口から作業者が手を入れている状況(insert(1))を示す。図12(c)は、ホース材37の先端を投入筒11の開口にまで引き出している状況(pullup(2))を示す。図12(d)は、ホース材37の開口にハンドブロア600の吸入口を挿入している状況を示す。かかるハンドブロア600の挿入により吸い出しを行えば、空気弁30が開くから、内袋の上部に滞留していた空気を早期に吸い出すことができる。
尚、具体的な大きさとしては、ホース部剤37の長さは30cm以上とすべきであり、その内径は、円筒体の内径と同じ5cmにすべきである。
以上のように本実施形態によれば、空気弁30における円筒体31の外側開口にホース材37が取り付けられているので、外袋10の投入筒7からホース材37を引き出し、そこからハンドブロア600を用いた強制的な空気吸い出しを行うことで、短期間に、空気の排出を完遂させることができる。
(第3実施形態)
第1実施形態では、内袋20に空気弁30を取り付けることで、樹脂ペレットが収容された後での空気排出を実現した。しかし弁体35は、周部の一部が円筒体に止着されているに過ぎないから弁体35が勝手に開弁になってしまい、異物が内袋に入り込んでしまうことは避けられない。また、たとえメッシュ32が存在するにしても、内袋内部への水分の進入は回避し得ない。そこで第3実施形態では、空気弁に空気栓を設けることにし、かかる空気栓による内袋の密封を実現する。
以下、図13(a)、(b)を参照しながら、第3実施形態に係るワンウェイフレコンの構成について説明する。図13(a)、(b)は、第3実施形態に係るワンウェイフレコンの断面構成を示す図である。本図は、第1実施形態に記載した図2(a)、(b)を基礎として作図されている。図2(a)、(b)に示した胴体部101の断面構成と比較すると、図13(a)、(b)では、空気弁30が、空気栓付きの空気弁40に置き換えられている点が異なる。
図14(a)は、第3実施形態に係る空気弁40の構成を模式的に示す図である。図14(b)、図14(c)は、図14(a)の一点鎖線E-E'の位置で切断した場合の空気弁40の断面構成を模式的に示す図である。
図14(a)に示すように、空気弁40は、第1実施形態に係る空気弁30の構成をベースにしており、第1実施形態における空気弁30と共通の構成要素として、メッシュ32、弁座部33、弁体35を有している。先ず、空気弁40と、空気弁30との共通部分について説明する。具体的にいうと、空気弁30と、空気弁40とは、弁座部33、弁体35の取付箇所が同じである。つまり、第3実施形態では、第1実施形態の円筒31同様、円筒体41の内側端部を、円弧状の弁座部33を残して開口34させ、当該開口34を覆う状態で弁体35を設けた構成になってる。
次に、空気弁40と、空気弁30との差異点について説明する。空気弁40と、空気弁30とには、以下の3つの差異点が存在する。
第1に、円筒体の一方の開口の構成が異なる。具体的にいうと、第1実施形態の円筒体31において、内袋への取り付け時に外側となる開口(以下、外側開口という)には、図4(c)に示すように、メッシュ32が取り付けられていたのに対し、第3実施形態の円筒体41の外側開口は、図14(a)に示すように、枝部42の先端に形成された空気栓43の挿通が可能になっている点が異なる。
第2に、内袋への取り付け方法が異なる、具体的にいうと、第1実施形態の円筒体31は、図5(b)に示すように、内袋の裏面に取り付けられていたのに対し、第3実施形態の円筒体41は、図14(a)に示すように、可撓性をもった中空の台座部分44によって支持されており、円筒体41自身が、内袋20の外表面から延出している点が異なる。
第3に、メッシュ3及び弁本体の配置順序が異なる。具体的にいうと、第1実施形態の空気弁30では、図4(c)に示すように、メッシュ32が、円筒体31の外側開口に取り付けられ、内袋20の内側から外側に向かう方向に向けて、弁本体(弁座33及び弁体35)と、メッシュ32とが、その順序で並んでいたのに対し、第3実施形態では、図14(a)に示すように、円筒体41を支持する台座部分44の底部に、メッシュ32を具備した裏蓋45がはめ込められていて、弁本体と、メッシュ32とが、第1実施形態とは逆の順序で並んでいる点が異なる。
上記のように構成された空気弁40において、内袋20が圧迫された場合、図14(b)に示すように、弁体35が開弁になる。これにより樹脂ペレットの収容時に取り込まれた空気が内袋20から排出される。空気排出がなされ、弁体35が閉弁になった後、図14(c)のcv1に示すように、枝部42を折曲げることで空気栓43を円筒体41の開口に差し込む。それと共に、図14(c)のcv2に示すように、台座部分44の側壁を折曲げる。こうすることで、円筒体41の内側端部が封止されるから、内袋から空気が抜かれた状態を長く保つことができる。
以上のように本実施形態によれば、内袋の圧迫後、空気弁の円筒体に空気栓を挿通させることで、内袋の密封を実現することができる。これにより、充填物である樹脂ペレットの品位を長く保つことができる。
(第4実施形態)
第1実施形態は、内袋に空気弁30を設けることで、内袋内部に残留していた空気の排出を実現した。これに対して第4実施形態では、内袋自身の構成に改良を加えることで、空気排出を実現する。
図15は、第4実施形態に係るワンウェイフレコンの内袋50の外観を示す。以下、第1実施形態に係る内袋20との差異について述べる。これは、第1実施形態に係る内袋20は、単一素材であるポリエチレン素材のみで構成されているのに対し、第4実施形態に係る内袋50は、下端面bd1及び周面bd2と、上端面bd3とが異なる素材で構成されているという違いである。具体的にいうと、内袋50の下端面bd1及び周面bd2は、第1実施形態に係る内袋20と同様、ポリエチレン素材で構成されていて、内袋50の上端部bd3は織布で構成されている。織布は、図15の右上に拡大して示すように、帯状のフラットヤーンを、経糸h1,h2,h3,h4及び緯糸v1,v2,v3,v4とすることで形成されている。
こうして、織布により構成された内袋上端面bd3と、ポリエチレン素材で構成された内袋の周面bd2とを、接着又はテープの貼付けにより、結合することで、図15の内袋50は構成される。
以上のように本実施形態によれば、上端面が織付で構成されているから、上方から内袋を圧迫することで、樹脂ペレットの充填時に、内袋の上部に取り込まれた空気を早期に抜くことができる。
<備考>
以上、本願の出願時点において、出願人が知り得る最良の実施形態について説明したが、以下に示す事項については、更なる改良や変更実施を加えることができる。各実施形態に示した通り実施するか、これらの改良・変更を施すか否かは、何れも任意的であり、実施する者の主観によることは留意されたい。
(空気弁30の個数及び設置場所)
第1実施形態では、図11(b)においてハッチングPt1を施して示した箇所に、空気弁30を1つだけ設けた。しかしこれは一例に過ぎない。図11(b)においてハッチングPt1を施して示した箇所に、空気弁30を複数設けてもよい。
(空気弁30の構成)
第1実施形態に示した弁体35は、図4(a)に示すように円筒体31と一体成形されており、円筒体31との止着部分を軸として開閉動作を行ったが、円筒体31と、弁体35とを別部品として構成し、これらをテープで結合することで、弁体35の開閉を実現してもよい。また、円筒体31と、弁体35とをばね付勢したヒンジ等で結合することで、弁体35の開閉を実現してもよい。
(空気弁30の作成)
空気弁30は、図5(a)、(b)の一点鎖線C-C'の位置で分割された分割部分を個別に成形して、その後、熔着又は接着により一体化してもよい。また個別成形のための分割部分は、一点鎖線C-C'の位置に限らず、他の箇所であってもよい。空気弁30については、その構成要件(円筒体31、メッシュ32、弁座33、弁体35)のうち、必要となるものを射出成形で成形することで構成してもよい。また、弁体35を傾斜させ、弁座33に接触させる形で円筒体31の内周面に取り付けてもよい。
(メッシュ32のバリエーション)
第1実施形態に係る空気弁30においてメッシュ32は、円筒体31と一体構成としたが、メッシュ32を別構成にしてもよい。この場合、メッシュ32は、樹脂ペレットを通さず、空気を通すものであれば、紙製のもの、布製のもの(織布、不織布)、割り符、微孔付フィルムの何れの材質のものを採用することができる。
(ワンウェイフレコンの外寸)
第1実施形態の実施例では、ワンウェイフレコン100の横幅、高さとして、作業者が手軽に持ち運べ、かつ、容量を大きくし得るものを採用した。しかしこれに限らず、もっと小さいもの、もっと大きいものを選んでもよい。
(内袋圧迫のバリエーション)
第1実施形態では、ワンウェイフレコン100を両腕で抱え込むことで内袋を圧迫したが、空気弁による排気を妨げないような荷重のかけ方であれば、どのような方法で荷重をかけてもよい。
(樹脂ペレットのバリエーション)
樹脂ペレットは、塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレンといった複数種別のプラスチック原料をブレンドすることで得られたブレンド材の樹脂ペレットであってもよい。また、シリコーンなどが添加された添加型の樹脂ペレットであってもよい。ペットボトルなどの廃プラスチックを破砕、溶融し、再成型することで得られたリサイクル材の樹脂ペレットであってもよい。
(内袋20の原材料)
第1実施形態では、ポリエチレンを内袋20の原材料として使用した。しかしこれに限らず、被収容物の保護部材としての機能をもつ合成樹脂であればどのようなものを内袋の原材料として使用してもよい。そのような保護部材としての機能をもつ合成樹脂としては、アニオン系合成樹脂又はポリオレフィン系合成樹脂がある。アニオン系合成樹脂としては、カルボキシル基含有単量体とアクリル系単量体の共重合により得られるカルボキシル基含有アクリル樹脂等が挙げられる。ポリオレフィン系合成樹脂としては、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、メタロセン直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレンと他のα−オレフィン一種以上との共重合体、プロピレンと他のα−オレフィン一種以上との共重合体等が挙げられる。他のα−オレフィンとしては例えばエチレン、ポリプロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセンが挙げられる。
また、合成樹脂と、カーボンブラックと、帯電防止剤とを含むフィルムで内袋を構成してもよい。
(強度部材による外袋10の構成)
これまでの実施形態で説明した外袋10は、相応の引張強度をもった強度部材で構成することが望ましい。かかる強度部材は、天然繊維や合成繊維等による織物の外面に合成樹脂やシート材をコーティングすることで構成される。そのような合成樹脂には、塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PE)、エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)などがある。コーティング材としては、クロロプレンゴム(CR)などの合成ゴムを使用することができる。また外袋10は、上記合成樹脂や合成ゴムのみからなるシート材からなるものであってもよい。
(サイドシール部における通気性の実現)
内袋において、袋長手方向のサイドシール部の上端部に、特殊形状のパターンシールを設けることで、通気性をもたせてもよい。特殊形状のパターンシールは、連通する通気路を形成するものである。
本発明にかかるワンウェイフレコンは、積み重ねが可能な態様で、樹脂ペレットを収容することができるので、物流業界に留まらず、高分子化合物を製造する業界や、産業廃棄物を運搬する業界においても利用される可能性がある。
10 外袋
20 内袋
30 空気弁
31 円筒体
32 メッシュ
33 弁座部
34 円筒体の開口
35 弁体
40 空気栓付き空気弁
41 円筒体
42 枝部
43 空気栓
44 台座
45 裏蓋
50 内袋
100 ワンウェイフレコン
101 胴体部
102 吊紐
104 上蓋
105 下蓋
200 サイロ
300 リフトコンベア
400 トラック

Claims (7)

  1. 外袋の投入口に、内袋の投入口を重ねた状態で樹脂ペレットの充填がなされ、外袋及び内袋の投入口を封止した後、外袋と、内袋とからなる二重構造をもって、充填物を運搬、保管などの後処理に供するワンウェイフレコンにおいて、
    内袋の一部分であって、投入口が天井を仰ぐ姿勢にあるときに、上方となる部位には、前記樹脂ペレットを通さず、内袋の内部から外部に向かう空気を通す空気弁が取り付けられている
    ことを特徴とするワンウェイフレコン。
  2. 前記内袋の上方となる部位は、通気のために穿孔され、前記空気弁は、当該穿孔による開口を塞ぐように取り付けられており、
    前記空気弁は、弁本体と、メッシュ材とを含み、
    前記内袋の内側から外側に向かう方向に向けて、弁本体と、メッシュ材とが、その順、又は、逆順に並ぶ状態で配置されている
    ことを特徴とする請求項1記載のワンウェイフレコン。
  3. 前記空気弁は、両端開放の筒体を有し、当該筒体は、前記開口と連通するように設けられ、
    前記筒体の一端は、メッシュ材が取り付けられることで、その端面が覆われており、
    前記筒体の他端は、弁本体が取り付けられることで、その端面が覆われている
    ことを特徴とする請求項2記載のワンウェイフレコン。
  4. 前記弁本体は、可動弁と、弁座との組みからなり、
    前記弁座は、前記筒体の他端端面の開放部の一部を覆うように設けられ、
    可動弁は、前記筒体の開放部の残りを覆うように設けられており、
    可動弁のうち、弁座から遠い側の一部が、筒体に止着されている
    ことを特徴とする請求項3記載のワンウェイフレコン。
  5. 空気弁の筒体が、内袋の外側表面にまで延出しており、当該筒体は、栓体で封止される
    ことを特徴とする請求項2〜3の何れかに記載のワンウェイフレコン。
  6. 前記内袋の外側表面であって、前記開口の周縁部には、空気吸い出しのための長尺のホース部材が取り付けられており、当該ホース部材は、外袋の投入口にまで引出可能である
    ことを特徴とする請求項2〜3の何れかに記載のフレキシブルコンテナバッグ。
  7. 外袋の投入口に、内袋の投入口を重ねた状態で樹脂ペレットの充填がなされ、外袋及び内袋の投入口を封止した後、外袋と、内袋とからなる二重構造をもって、充填物を運搬、保管などの後処理に供するワンウェイフレコンにおいて、
    内袋の一部分であって、投入用口部が天井を仰ぐ姿勢にあるときに上方となる部位は、ストライプ状又は格子状の糸状物で構成されている
    ことを特徴とするワンウェイフレコン。
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