JP2017093874A - バルーンカテーテルおよびバルーン - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的簡易に製造可能であって、再折畳み性(リラップ性)に優れた信頼性の高いバルーンを有するバルーンカテーテルおよびそのバルーンカテーテル用のバルーンを提供する。
【解決手段】カテーテル本体の遠位部に設けられカテーテル本体を通じて流体が注入されることにより拡径するバルーン20を有するバルーンカテーテルであって、バルーン20は、第1の材料からなる第1の膜21と、第1の材料よりも剛性が高い第2の材料からなる第2の膜22とが相互に密着した二重管形状を有し、第2の膜22に、カテーテル本体の長手方向の成分を含む向きに延びるスリット23が形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、バルーンカテーテルおよびバルーンカテーテル用のバルーンに関する。
バルーンカテーテルは、冠動脈等の血管の狭窄部位を拡張して血流を改善する目的で広く使用されている。
バルーンカテーテルは、手元側から離れた遠位側にバルーンを備えている。使用前のバルーンカテーテルのバルーンは、血管への挿入の妨げとならぬように小径に折り畳まれている。そして、そのバルーンカテーテルを血管内に挿入して、バルーンを狭窄部位に一致させ、手元側から拡張流体を注入してバルーンを拡張する。こうすることで、その狭窄部位が拡張治療されて血流が改善する。拡張治療の後は、注入した流体を抜き取ることでバルーンを減圧圧縮させてバルーンを再度折り畳み、バルーンカテーテルを血管から抜き取る。
ここで、バルーンの折り畳み方法としては、バルーンをカテーテル本体の回りに小径に巻いて加熱し、その加熱によりバルーンに折り畳み形状を記憶させ、再折畳み(リラップ)の際も、減圧により、その加熱によって記憶させておいた折畳み形状に近い形状に収縮させることが一般的である。
しかしながら、バルーンを加熱するとバルーンが硬くなり、再折畳み(リラップ)の際にきれいには折り畳まれず、ごわごわした不定形になり易い。
バルーンが硬く、かつきれいに折り畳まれない状態が生じると、バルーンカテーテルを血管内から抜き取る際に血管等に引っ掛かり易くなり、好ましくない。
また、1つのバルーンカテーテルで同一患者の複数の狭窄部位について拡張治療を行なうことがあり、その場合、バルーンの拡張と収縮とが繰り返される。この収縮時にバルーンがごわごわとした不定形に収縮されると、拡張治療すべき次の狭窄部位にバルーンを挿し込むことが困難となるおそれがある。
ここで、特許文献1には、バルーンの基材とは剛性が異なる材料からなり、長手方向に延びる筋を周回方向複数箇所に配置したバルーンが開示されている。
また、特許文献2には、加熱により剛性を増した、長手方向に延びる筋を周回方向複数箇所に形成したバルーンが開示されている。
国際公開WO2009/080321号公報 特開2014−57793号公報
ここで、上掲の特許文献1に開示されている、バルーンの基材からなる膜とは剛性の異なる材料からなる、長手方向に延びる筋を周回方向複数箇所に配置したバルーンの場合、バルーンの基材からなる膜と筋との間は極めて薄いバルーンの膜厚でのみ互いに接合されている。このため、異なる材料からなる膜と筋との接合部が断裂するおそれがある。
また、上掲の特許文献2に開示されている、加熱により剛性を増した、長手方向に延びる筋を、周回方向複数箇所に形成したバルーンの場合、多くの製造工程を必要とし、コスト上の観点から好ましくない。
本発明は、上記事情に鑑み、比較的簡易に製造可能であって、再折畳み性(リラップ性)に優れた信頼性の高いバルーンを有するバルーンカテーテルおよびそのバルーンカテーテル用のバルーンを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明のバルーンカテーテルは、
カテーテル本体と、カテーテル本体の遠位部に設けられカテーテル本体を通じて流体が注入されることにより拡径するバルーンとを有するバルーンカテーテルであって、
上記バルーンは、第1の材料からなる第1の膜と、その第1の膜とは相対的に剛性が異なる第2の材料からなる第2の膜とが相互に密着した二重管形状を有し、第2の膜に、カテーテル本体の長手方向の成分を含む向きに延びるスリットが形成されていることを特徴とする。
本発明のバルーンカテーテルは、二重管形状であって互いに密着した第1の膜と第2の膜で構成されるバルーンを有する。したがって第1の膜と第2の膜は広い面で互いに接合される。したがって第1の膜と第2の膜が解離するおそれを十分に低く抑えることができる。また、仮に解離が生じてもバルーンの断裂とならず、高信頼性が担保される。
また、本発明のバルーンカテーテルのバルーンは、第2の膜にスリットが形成されている。このため、折り癖がつきやすく、十分な再折畳み性(リラップ性)が確保される。また、このバルーンは比較的簡易に製造可能であり、コスト的にも有利である。
ここで、本発明のバルーンカテーテルにおいて、上記第2の材料が、第1の材料と比較して相対的に剛性が高い材料であることが好ましい。
剛性の高い材料にスリットを設けた方が、バルーンのスリットの部分とスリット以外の部位との間の剛性の差が大きくなり、再折畳み性(リラップ性)がさらに向上する。
また、本発明のバルーンカテーテルにおいて、上記スリットが、第2の膜の、カテーテル本体を取り巻く周回方向に等間隔に離れた複数箇所に形成されていることが好ましい。
バルーンカテーテルのバルーンは、通常、周回方向に120度ずつの3箇所が放射状に羽根形状に突き出て、それら3つの羽根形状の部分が丸められた形状に折り畳まれる。そこで、例えば3本等、複数本の筋を形成することで、再折畳み性の更なる向上が見込まれる。
また、本発明のバルーンカテーテルにおいて、第2の膜が第1の膜の外周面側に形成されることが好ましい。
第2の膜にはスリットが形成される。このため、第2の膜を第1の膜の外周面側に形成することで、スリットが正しく形成されていることの検査が容易となる。また、スリットは押出成形時に形成してもよいが、押出成形後のレーザ加工等で形成してもよい。すなわち、第2の膜を第1の膜の外周面側に形成することで、スリット形成方法の選択の幅を広げることができる。
また、上記目的を達成する本発明のバルーンは、
カテーテル本体の遠位部に設けられカテーテル本体を通じて流体が注入されることにより拡径するバルーンであって、
第1の材料からなる第1の膜と、その第1の膜とは相対的に剛性が異なる第2の材料からなる第2の膜とが相互に密着した二重管形状を有し、第2の膜に、カテーテル本体の長手方向の成分を含む向きに延びるスリットが形成されていることを特徴とする。
ここで、本発明のバルーンカテーテルおよびバルーンにおいて、第2の膜に形成されるスリットは、カテーテル本体の長手方向の成分を含む向きに延びるスリットである。換言すると、このスリットは、カテーテル本体の長手方向にカテーテル本体と平行に直線的に延びていてもよく、あるいは、カテーテル本体を周回しながらカテーテル本体の長手方向に延びる螺旋形のスリットであってもよい。また、螺旋形のスリットの場合において、そのスリットは、カテーテル本体を一周以上に渡って周回するスリットであってもよいが、それに限られず、カテーテル本体の長手方向についての、そのスリットの始点と終点との間で、カテーテル本体を周回する向きに一周よりも小さい角度だけ周回していてもよい。
一旦拡張した後収縮したバルーンは、血管の細い部位あるいは狭窄部位に、バルーンの長手方向一方から他方に向かって徐々に入り込むことになる。螺旋形のスリットが形成されていると、バルーンの長手方向一方から他方に向かって順に小径に折り畳まれ易く、長手方向に直線的な筋を設けた場合と比べ再折畳み性(リラップ性)がさらに向上する。
なお、この螺旋形の筋を設けた場合に、筋は、周回方向に例えば3本等の複数本であってもよいが、それに限らず螺旋のピッチによっては、1本のみであってもよい。
また、本発明のバルーンカテーテルを構成するバルーンや本発明のバルーンは、上記の第1の膜と第2の膜とからなる二重管形状を有していればよく、例えば三重管形状など、
その二重管形状以外の構成部分をさらに有していてもよい。
以上の本発明によれば、再折畳み性に優れた信頼性の高いバルーンを有するバルーンカテーテルおよびバルーンカテーテル用のバルーンを提供することができる。
本発明の第1実施形態としてのバルーンカテーテルの全体構成概略図である。 図1に全体を示したバルーンカテーテルのシャフト部分を長手方向に切断してその内部構造を示した断面図である。 図2に示す矢印A−Aに沿った、バルーンの断面を示した模式図である。 図3に示したバルーンの、一旦拡張した後の萎んだ形状における断面を示した模式図である。 本発明の第2実施形態に係るバルーンの断面を示した模式図である。 本発明の第3実施形態に係るバルーンの断面を示した模式図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の第1実施形態としてのバルーンカテーテルの全体構成概略図である。
このバルーンカテーテル100は、カテーテル本体10とバルーン20とを有する。
カテーテル本体10は、ハブ11、プロキシマルシャフト12、およびディスタルシャフト13を有する。プロキシマルシャフト12は、アウターチューブによる単管構造を有し、ディスタルシャフト13はアウターチューブとインナーチューブとによる二重管構造となっている。これらの構造については、図2を参照して後述する。これらプロキシマルシャフト12とディスタルシャフト13との境界には、ガイドワイヤ30を挿し込むためのガイドワイヤ挿入ポート14が形成されている。
ハブ11は、このバルーンカテーテル100を操作する医師の手元に置かれる。バルーン20は、ハブ11から離れた遠位側に設けられている。
ハブ11は、流体の供給および排出に用いるインデフレータ(不図示)等に接続される。ハブ11に供給された流体は、プロキシマルシャフト12およびディスタルシャフト13を通ってバルーン20に供給される。この図1では、バルーン20は既に拡張した形状に示されているが、このバルーン20は、バルーンカテーテル100が未使用のときは、小径に巻き付けられるように折り畳まれている。このバルーンカテーテル100がガイドワイヤ30にガイドされながら、血管内に、バルーン20が血管の狭窄部位に達するまで挿し込まれる。そして、その状態で流体の供給を受けてバルーンが拡張し、血管を押し広げる。その後、流体が排出され、バルーン20は萎んだ形状となる。この萎んだ形状のバルーン20が血管の細径の部位に達すると、再折畳み(リラップ)される。
図2は、図1に全体を示したバルーンカテーテルのシャフト部分を長手方向に切断してその内部構造を示した断面図である。
プロキシマルシャフト12は、図1に示すハブ11に繋がる金属管15と、その金属管15の遠位端部に接合されたアウターチューブ16とを有する。アウターチューブ16には、ポリアミド系樹脂、ウレタン系樹脂、あるいは、ポリエチレン系樹脂などが用いられる。
ディスタルシャフト13は、プロキシマルシャフト12からさらに延びるアウターチューブ16と、その内側に配設されたインナーチューブ17との二重管構造となっている。インナーチューブ17には、図1に示すガイドワイヤ30が挿通される。このガイドワイヤ30は、プロキシマルシャフト12とディスタルシャフト13との境界に設けられているガイドワイヤ挿入ポート14から挿入され、インナーチューブ17を通り、そのインナーチューブ17の遠位端のガイドワイヤ延出ポート171からさらに遠位方向に延出している。このインナーチューブ17としては、アウターチューブ16と同様、ポリアミド系樹脂、ウレタン系樹脂、あるいは、ポリエチレン系樹脂等で形成することができる。
バルーン20の近位端201は、アウターチューブ16の遠位端162に一周にわたって接合されており、バルーン20の遠位端202は、インナーチューブ17の、ガイドワイヤ延出ポート171よりもやや下がった位置(近位側によった位置)に、一周にわたって接合されている。この図2には、図1と同様、既に拡張した状態のバルーン20が示されているが、このバルーン20は、未使用のときは、アウターチューブ16の外径とほぼ同径となる程度に、インナーチューブ17に巻きつくように折り畳まれている。
図1に示すハブ11から供給されてきた流体は、アウターチューブ16の内側かつインナーチューブ17の外側を通ってバルーン20に注入され、バルーン20を拡張させる。
アウターチューブ16内には、金属製のコアワイヤ18が配設されている。このコアワイヤ18は、その近位端が金属管15に溶接され、ディスタルシャフト13のバルーン20の手前の位置まで延びている。このコアワイヤ18は、カテーテル先端の柔軟性を維持しつつ、カテーテルのキンクや座屈を防止する役割を担っている。
図3は、図2に示す矢印A−Aに沿った、バルーンの断面を示した模式図である。この図3には、拡張した形状のバルーンの断面が示されている。
このバルーン20は、第1の膜21と第2の膜22とが相互に密着した二重管構造を有する。ここで第1の膜21を形成している第1の材料と第2の膜22を形成している第2の材料とでは、互いに剛性が異なっている。本実施形態では、内側の第1の膜21よりも外側の第2の膜22の方が剛性の高い材料で形成されている。
本実施形態の場合、内側の第1の膜21の外周面と外側の第2の膜22の内周面が、以下に説明するスリット23の部分を除き全周および全長にわたって接合されている。したがって、第1の膜21と第2の膜22は互いに異なる材料から形成されているものの、解離し難い構造となっている。万一解離したとしても、前掲の特許文献1に開示されているような、異なる材料が周回方向に並ぶ構造と比べ、バルーンの断裂等の事故のおそれは少ない。
ここで、スリット23は、カテーテル本体10(図1,図2参照)の延びる長手方向については、そのカテーテル本体10と平行に直線的に延びている。あるいは、スリット23は、カテーテル本体10を周回しながらカテーテル本体10の長手方向に延びる螺旋形を有するスリットであってもよい。螺旋形のスリット23を形成すると、長手方向に直線的なスリットを形成した場合と比べ、再折畳み性(リラップ性)がさらに向上することが期待される。また、螺旋形のスリットの場合は、図3に示すような3本等、複数本のスリットである必要はなく、螺旋のピッチ等によっては1本のみのスリットであってもよい。
図4は、図3に示したバルーンの一旦拡張した後の萎んだ形状における断面を示した模式図である。
この図4に示す萎んだ形状では、スリット23は、3本に延びた羽根形状の膜21,22の頂点に位置している。使用前においては、このバルーン20は、3本に延びた羽根がさらに丸められた形状に折り畳まれ、アウターチューブ12(図2参照)の外径とほぼ同じ外径となっている。
一旦拡張した後の、この図4に示すように萎んだ形状のバルーン20が血管の細い部位を通過しようとすると、その羽根形状の部位が血管内壁に押されてさらに丸められ、容易に通過することができる。このように、本実施形態におけるバルーン20は、スリット23が形成されているため、そのスリット23に沿って折り畳まれ易く、再折畳み性に優れている。
また、この図3,図4に示す形状のバルーン20を製造するにあたっては、第1の膜21を形成する第1の材料と第2の膜22を形成する第2の材料との2色の押出成形が行なわれ、その後ブロー成形が行なわれる。スリット23は、押出成形の金型をそのようなスリット23が形成される金型構造としておけばよい。あるいは、スリット23のない単純な二重管構造に押し出される金型とし、押出成形後にレーザ光の照射等によりスリット23を形成してもよい。また、押出成形により螺旋形のスリット23を形成するには、金型あるいは押し出された2色の材料を回転させながら押出成形を行なえばよい。
以下、他の実施形態について、バルーンの断面形状を示して説明する。以下のいずれの実施形態においても、スリットの、長手方向の形状については、上述の第1実施形態の場合と同じである。また、以下の実施形態の説明にあたっては、分かり易さのため、上述の第1実施形態における図3と同じ符号を付して説明する。
図5は、本発明の第2実施形態に係るバルーンの断面を示した模式図である。
この図5に示す第2実施形態のバルーン20は、外側の第1の膜21と内側の第2の膜22とが相互に密着した二重管形状を有する。この第2実施形態の場合、内側の第2の膜22の方が、外側の第1の膜21よりも剛性の高い材料で形成されている。そして、この第2実施形態の場合、内側の第2の膜22に、周回方向等間隔に3本のスリット23が形成されている。上述の通り、この第2実施形態におけるスリット23の長手方向の形状は、直線形状であってもよく、螺旋形状であってもよい。この図5に示す第2実施形態のバルーン20の場合、レーザ加工によりスリット23を形成することは難しく、押出成形の金型の形状によりスリット23が形成される。
この図5に示すように、スリット23は内側の膜に形成してもよい。
図6は、本発明の第3実施形態に係るバルーンの断面を示した模式図である。
この図6に示す第3実施形態のバルーン20は、前述の第1実施形態(図3参照)の場合と同じく、内側の第1の膜21と外側の第2の膜22とが相互に密着した二重管形状を有する。この第3実施形態の場合、外側の第2の膜22の方が、内側の第1の膜21よりも剛性の高い材料で形成されている。この第3実施形態の場合、第1実施形態の場合と同様、外側の第2の膜22にスリット23が形成されている。第1実施形態との相違点は、第1実施形態の場合、図3に示すように、スリット23は、第2の膜をその厚み方向の全厚にわたって取り除いた形状を有するのに対し、この第3実施形態の場合は、厚み方向について、第2の膜22の、第1の膜21側の一部分を残した溝形状のスリット23が形成されている点である。
第1の膜21や第2の膜22の厚みや剛性等と、再折畳み性(リラップ性)とを考慮し、この第3実施形態に示すような溝形状のスリット23を形成してもよい。
なお、ここでは、剛性の高い方の膜にスリット23を形成する例について説明したが、剛性の低い方の膜にスリット23を形成してもよい。その場合も、そのスリットの部位とスリットのない部位とで折畳みの性状を変えることができる。
10 カテーテル本体
11 ハブ
12 アウターチューブ
13 ディスタルシャフト
14 ガイドワイヤ挿入ポート
15 金属管
16 アウターチューブ
17 インナーチューブ
18 コアワイヤ
20 バルーン
21 第1の膜
22 第2の膜
23 スリット
100 バルーンカテーテル
171 ガイドワイヤ延出ポート
201 近位端
202 遠位端

Claims (5)

  1. カテーテル本体と、該カテーテル本体の遠位部に設けられ該カテーテル本体を通じて流体が注入されることにより拡径するバルーンとを有するバルーンカテーテルであって、
    前記バルーンは、第1の材料からなる第1の膜と、該第1の膜とは相対的に剛性が異なる第2の材料からなる第2の膜とが相互に密着した二重管形状を有し、該第2の膜に、前記カテーテル本体の長手方向の成分を含む向きに延びるスリットが形成されていることを特徴とするバルーンカテーテル。
  2. 前記第2の材料が、前記第1の材料と比較して相対的に剛性が高い材料であることを特徴とする請求項1に記載のバルーンカテーテル。
  3. 前記スリットが、前記第2の膜の、前記カテーテル本体を取り巻く周回方向に等間隔に離れた複数箇所に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のバルーンカテーテル。
  4. 前記第2の膜が、前記第1の膜の外周面側に形成されていることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項記載のバルーンカテーテル。
  5. カテーテル本体の遠位部に設けられ該カテーテル本体を通じて流体が注入されることにより拡径するバルーンであって、
    第1の材料からなる第1の膜と、該第1の膜とは相対的に剛性が異なる第2の材料からなる第2の膜とが相互に密着した二重管形状を有し、該第2の膜に、前記カテーテル本体の長手方向の成分を含む向きに延びるスリットが形成されていることを特徴とするバルーンカテーテル。
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