JP2017093224A - コイル固定部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】導体セグメントの曲げ起点を下げつつ、内周リブの剛性低下を抑制し、かつ、内周リブの絶縁紙との干渉を防止することである。
【解決手段】コイル固定部材40が、ステータコア20の内周に沿って配置された環状の内周リブ42と、内周リブ42の外周から径方向外側へ放射状に突出し、ステータコア20のティース22上にそれぞれ配置された径方向リブ43とを有し、径方向リブ43のステータコア20の端面からの高さH2は、内周リブ42の高さH1より低く、かつ、内周リブ42のスロット23に対応する底面のステータコア20の端面からの高さは、絶縁紙60の突出部60aの高さ以上である。
【選択図】図4
【解決手段】コイル固定部材40が、ステータコア20の内周に沿って配置された環状の内周リブ42と、内周リブ42の外周から径方向外側へ放射状に突出し、ステータコア20のティース22上にそれぞれ配置された径方向リブ43とを有し、径方向リブ43のステータコア20の端面からの高さH2は、内周リブ42の高さH1より低く、かつ、内周リブ42のスロット23に対応する底面のステータコア20の端面からの高さは、絶縁紙60の突出部60aの高さ以上である。
【選択図】図4
Description
本発明は、ステータコアの端面に載置されたコイル固定部材に関する。
モータジェネレータ等の回転電機のステータの巻き線にセグメントコイルを用いる場合がある。セグメントコイルは、例えば、略U字型に曲げ成形した導体セグメントの各直線部分をステータコアのスロットの一方からそれぞれ挿入し、他方から突出した各直線部分を曲げ加工し、半径方向に隣接する導体セグメントの曲げ加工部分の先端同士を順次溶接してティースの周囲に巻回されたコイルを形成するものである。
導体セグメントの曲げ加工には、ステータコアの端面に載置され、コイル曲げを規制する部品カフサ(コイル固定部材)を用いることがある。部品カフサは、ステータコアの内周側に配置された環状の内周リブと、ヨーク端面上に配置された環状の外周リブと、内周リブの外周と外周リブの内周とを連結し、ティース端面を覆う放射状の径方向リブとを備えている。そして、スロットに挿入された導体セグメントを径方向リブに当接して、この当接箇所を曲げ起点として導体セグメントの曲げ加工を行っている(例えば、特許文献1参照)。
セグメントコイルの軽量化や小型化を図るために、コイルエンドを小さくすることが検討されている。コイルエンドを小さくする一つの方法として、導体セグメントの曲げ起点を下げること、すなわち、曲げ起点をステータコアの端面に近づけることによって、ステータコアから突出する導体セグメントが短くなり、コイルエンドの小型化が可能である。 導体セグメントの曲げ起点を下げるために、コイル固定部材の上面または下面を削って、コイル固定部材を薄型化する方法が考えられる。
ステータコアの内周側からスロットを見た図5を参照してコイル固定部材を薄型化する構成について説明する。なお、図5において、符号100はステータコア、101はスロット、102はコイル固定部材、103は導体セグメント、104は絶縁紙をそれぞれ示す。図5(A)に示すように、コイル固定部材102の上面を削ってコイル固定部材102の厚さを薄くすると、コイル固定部材102の内周リブ102aも削られてしまい、内周リブ102aの肉厚が薄くなり、内周リブ102aの剛性が低下する。特に、内周リブ102aのスロット101に対応する底面には、絶縁紙104との干渉を避ける収納凹部102bが設けられているため、この部分の肉厚が薄くなり剛性が低下する。
また、図5(B)に示すように、コイル固定部材102の下面(ステータコア100との当接面)を削ってコイル固定部材102の厚さを薄くすると、コイル固定部材102の内周リブ102aと絶縁紙104との干渉を避ける収納凹部102bが小さくなり絶縁紙104と接触して絶縁紙104が座屈変形する。
このように、コイル固定部材102の上面または下面を削ることによりコイル固定部材102を薄型化でき、導体セグメント103の曲げ起点を下げることが可能になるが、内周リブ102aの剛性が低下する、あるいは、絶縁紙104と干渉するという別の課題が発生する。
そこで、本発明では、導体セグメントの曲げ起点を下げつつ、内周リブの剛性低下を抑制し、かつ、内周リブの絶縁紙との干渉も防止することを目的とする。
本発明のコイル固定部材は、環状のヨークと、前記ヨークの内周に径方向内側へ突出する複数のティースと、前記複数のティース間に形成された複数のスロットと、前記複数のスロットにそれぞれ挿入されて前記ティースの端面から突出する絶縁紙とを備えたステータコアの端面に配置されたコイル固定部材であって、前記ステータコアの内周に沿って配置された環状の内周リブと、前記内周リブの外周から径方向外側へ放射状に突出し、前記複数のティース上にそれぞれ配置された径方向リブとを有し、前記径方向リブの前記ステータコアの端面からの高さは、前記内周リブの高さより低く、かつ、前記内周リブの前記スロットに対応する底面の前記ステータコアの端面からの高さは、前記絶縁紙の突出部の高さ以上であることを特徴とする。
本発明によれば、導体セグメントの曲げ起点を下げることができ、セグメントコイルを軽量化、小型化できる。また、同時に、内周リブの剛性低下を抑制し、かつ、内周リブの絶縁紙との干渉も防止することができる。
本実施形態のステータ10は、例えば、ハイブリッド車両に搭載されるモータジェネレータに使用される。図1に示すように、ステータ10は、ステータコア20と、ステータコア20の軸方向両端を覆うコイル固定部材40(以下、部品カフサ40という)と、ステータコア20に巻装されるセグメントコイル30とを備えている。
図1、2に示すように、ステータコア20は、多数の電磁鋼板を積層して構成されている。ステータコア20は、ステータ周方向に沿って延びる環状のヨーク21と、ヨーク21の内周面21aよりステータ径方向内側へ突出する複数のティース22とを備えている。複数のティース22はステータ周方向に互いに等間隔で配置されている。ステータ周方向に隣接するティース22の間にスロット23が形成され、複数のスロット23がステータ周方向に互いに等間隔で配置されている。すなわち、スロット23は、ヨーク21の内周面21a、ティース22の周方向面22a,22bによって挟まれた空間である。各ティース22及び各スロット23は、ステータ軸方向に沿って延びている。
ステータコア20のステータ軸方向一方側端面及び他方側端面には、一対のコイル固定部材40がそれぞれ装着されている。部品カフサ40は、絶縁性の樹脂成形部材であり、例えば、エポキシ樹脂から形成されている。部品カフサ40は、ステータ軸方向一方側端面のヨーク21に接する環状の外周リブ41と、ステータコア20のティース22の内側先端に接する環状の内周リブ42と、内周リブ42の外周から径方向外側へ放射状に突出して外周リブ41の内周に接続する複数の径方向リブ43とを備えている。
図2に示すように、径方向リブ43は、ステータコア20のティース22に対応して設けられており、ティース22と同様に周方向に互いに等間隔で配置されて、ステータコア20のティース22を覆っている。隣接する径方向リブ43の間にはカフサスロット44が形成され、このカフサスロット44はステータコア20のスロット23の位置に対応している。
また、ステータコア20の他方側端面の部品カフサ(図示せず)は部品カフサ40と同様の構成であり、部品カフサ40を裏返してステータ軸方向他方側端面に配置したものである。
セグメントコイル30は、ステータコア20の周方向における全てのスロット23に挿入された複数の導体セグメント31によって構成される。なお、図1には、一対の導体セグメント31しか示されていないが、導体セグメント31はステータコア20の全てのスロット23に挿入される。
導体セグメント31はU字形状であり、2つの直線状の脚31aと、これらを連結する湾曲部31bとを備えている。導体セグメント31の脚31aを、他方側の図示しない部品カフサのカフサスロット、ステータコア20のスロット23及び部品カフサ40のカフサスロット44に挿入したときに、脚31aはカフサスロット44から突出する長さを有している。脚31aのカフサスロット44から突出した部分は折り曲げられ、他の導体セグメント31の脚31aと接合される。
次に、部品カフサ40の詳しい構成について図3、4を参照して説明する。図3は、ステータコア20のティース22の半径方向の断面図である。図4(A)は図3のA−A断面図を示し、図4(B)は図3のB矢視図を示す。
図3に示すように、ステータコア20の端面には、部品カフサ40が載置されている。部品カフサ40は、先に説明したように、外周リブ41、内周リブ42及び径方向リブ43を備えている。内周リブ42は、十分な剛性を有する所定の厚さH1を有している。径方向リブ43の厚さH2は、内周リブ42の厚さH1よりも薄く形成されている。すなわち、径方向リブ43のステータコア20の端面からの高さ(厚さH2)は、内周リブ42の高さ(厚さH1)より低くなっている。
図4(A)、(B)に示すように、スロット23には、スロット23に挿入された導体セグメント31とステータコア20との電気絶縁を図る絶縁紙60が配設されている。絶縁紙60は、ティース22の角と導体セグメント31との接触を防止するために、ティース22の端面から突出する突出部60aを有している。突出部60aは、絶縁紙60のティース22の端面から突出する部分が折り曲げられることによって形成されている。
また、図4(B)に示すように、絶縁紙60のスロット23側の端縁60bは、導体セグメント31を覆うように折り曲げられている。絶縁紙60は、矩形状の紙繊維から構成されている。なお、絶縁紙60として、紙繊維に合成樹脂を含ませたものや、合成樹脂をフィルム状に形成したものを用いてもよい。
図4(A)に示すように、径方向リブ43の上端両角部には、導体セグメント31がそれぞれ当接しており、この上端両角部が導体セグメント31の曲げ起点43aになって、導体セグメント31は折り曲げられる。先に説明したように、径方向リブ43のステータコア20の端面からの高さ(厚さH2)は、内周リブ42の高さ(厚さH1)より低くなっているので、曲げ起点43aを、ステータコア20の端面に近づけることができる。すなわち、曲げ起点43aをステータコア20の端面側に向かって下げることができる。
また、径方向リブ43の下端両角部には、絶縁紙60の突出部60aとの干渉を避ける切り欠き部43bがそれぞれ形成されている。
図4(B)に示すように、内周リブ42のスロット23に対応する底面には、絶縁紙60の突出部60aを収納する収納凹部42aがそれぞれ形成されている。収納凹部42aはスロット23に向かって開口しており、収納凹部42aの大きさは絶縁紙60の突出部60aよりも大きく設定されている。詳しくは、収納凹部42aの開口は絶縁紙60の突出部60aの外形よりも大きく、収納凹部42aの深さは絶縁紙60の突出部60aの突出量以上に形成されている。なお、突出部60aとの接触を確実に避けるために突出部60aよりも深く形成することが好ましい。
次に、図4(A)、(B)を参照して導体セグメント31をスロット23に挿入して折り曲げる工程について説明する。まず、図1に示すように、導体セグメント31の脚31aを、ステータコア20のステータ軸方向他方側から図示しないカフサスロット、スロット23、カフサスロット44に挿入する。挿入後の導体セグメント31の脚31aは、部品カフサ40の径方向リブ43よりも上方に突出する。
導体セグメント31の径方向リブ43から突出した脚31aを、図中矢印Fで示すように、径方向リブ43の曲げ起点43aを起点として径方向リブ43に向けて折り曲げる。導体セグメント31の折り曲げられた脚31aの先端は、図示しない部分において、他の導体セグメント31の脚31aの先端と接合される。全ての導体セグメント31の脚31aの接合が完了すると、セグメントコイル30が形成される。
このとき、曲げ起点43aは、ステータコア20の端面に近い位置に設定されているので、導体セグメント31は、ステータコア20の端面に近い位置で折り曲げられる。このため、ステータコア20の端面から突出するセグメントコイル30のコイルエンドの高さを低くすることができる。これにより、コイルエンドが小型化されて、セグメントコイル30を軽量化することができる。また、モータの体格を小さくして銅損を低減することができる。
一方、内周リブ42は、所定の厚さH1を有しているので、内周リブ42の下部に収納凹部42aが形成されていても、十分な剛性を有している。特に、部品カフサ40の成型時に、金型のゲート部の位置によって内周リブ42にウェルドラインが形成される場合には、内周リブ42の剛性が低下しやすくなるが、本実施形態によれば、内周リブ42は薄型化されておらず、所定の厚さH1を有しているので、十分な剛性を有している。また、この収納凹部42aによって、絶縁紙60の突出部60aとの干渉も防止されるので、絶縁紙60の突出部60aとの接触が回避されて、絶縁紙60の突出部60aの座屈を防ぐことができる。
この結果、導体セグメント31の曲げ起点43aをステータコア20の端面に近づけることができ、セグメントコイル30を小型化、軽量化することができる。また、同時に、内周リブ42の剛性低下を抑制し、かつ、内周リブ42の絶縁紙60の突出部60aとの干渉も防止することができる。
10 ステータ、20 ステータコア、21 ヨーク、22 ティース、23 スロット、30 セグメントコイル、31 導体セグメント、40 部品カフサ(コイル固定部材)、41 外周リブ、42 内周リブ、42a 収納凹部、43 径方向リブ、43a 曲げ起点、43b 切り欠き部、44 カフサスロット、60 絶縁紙、60a 突出部、60b 端縁。
Claims (1)
- 環状のヨークと、前記ヨークの内周に径方向内側へ突出する複数のティースと、前記複数のティース間に形成された複数のスロットと、前記複数のスロットにそれぞれ挿入されて前記ティースの端面から突出する絶縁紙とを備えたステータコアの端面に配置されたコイル固定部材であって、
前記ステータコアの内周に沿って配置された環状の内周リブと、
前記内周リブの外周から径方向外側へ放射状に突出し、前記複数のティース上にそれぞれ配置された径方向リブとを有し、
前記径方向リブの前記ステータコアの端面からの高さは、前記内周リブの高さより低く、かつ、前記内周リブの前記スロットに対応する底面の前記ステータコアの端面からの高さは、前記絶縁紙の突出部の高さ以上であることを特徴とするコイル固定部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015223399A JP2017093224A (ja) | 2015-11-13 | 2015-11-13 | コイル固定部材 |
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JP2015223399A JP2017093224A (ja) | 2015-11-13 | 2015-11-13 | コイル固定部材 |
Publications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020027351A1 (ko) * | 2018-08-01 | 2020-02-06 | 엘지전자 주식회사 | 전동기 |
JP2020137289A (ja) * | 2019-02-21 | 2020-08-31 | 株式会社日立製作所 | 回転電機 |
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2015
- 2015-11-13 JP JP2015223399A patent/JP2017093224A/ja active Pending
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WO2020027351A1 (ko) * | 2018-08-01 | 2020-02-06 | 엘지전자 주식회사 | 전동기 |
JP2020137289A (ja) * | 2019-02-21 | 2020-08-31 | 株式会社日立製作所 | 回転電機 |
JP7179642B2 (ja) | 2019-02-21 | 2022-11-29 | 株式会社日立製作所 | 回転電機 |
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