JP2017089322A - 開閉部材駆動装置および開閉部材駆動装置ユニット - Google Patents
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Abstract
Description
て、開閉部材を開方向もしくは閉方向のいずれか一方に駆動する場合、その駆動方向に移動させたときに、伝達機構において回転部材よりも駆動力伝達方向の上流側に位置する歯車等の機構部分やモータが負荷として作用することがない。例えば、開閉部材を閉方向に駆動するために、伝達歯車がモータの駆動によって第1回転方向に回転し、回転部材が第1回転方向の供回りしているときに、開閉部材が人によって操作されて閉方向に移動した場合には、出力軸と回転部材のみが第1回転方向に回転して、回転部材の被当接部が伝達歯車の当接部から第1回転方向の前方に離間する。よって、開閉部材をその駆動方向(閉方向)に移動させたときに、伝達機構において回転部材よりも駆動力伝達方向の上流側に位置する機構部分やモータが負荷として作用することがない。よって、駆動されている開閉部材を、人による弱い力で駆動方向に移動させることができる。同様に、開閉部材を開方向に駆動している場合、開閉部材が人によって操作されて開方向に移動した場合、伝達機構において回転部材よりも駆動力伝達方向の上流側に位置する機構部分やモータが負荷として作用することがない。
の間に駆動力を伝達する輪列などが介在しないので、人力によって開閉部材を移動させたときに、このような輪列が負荷として作用することがない。よって、開閉部材を弱い力で駆動方向に移動させることができる。
図1(a)は自動閉装置の外観斜視図であり、図1(b)は開閉部材を自動閉装置または自動閉装置ユニットに連結した状態の説明図である。図2はケースの一部分を取り外した自動閉装置の斜視図である。自動閉装置1は開状態とされている蓋や扉などの開閉部材2を回動させて箱体3に当接する閉位置2Aに配置する。これにより、箱体3に設けた収納部は蓋や扉で閉じられた状態となる。図1(a)に示すように、自動閉装置1は、制御部4、スイッチ5および検出器6とともに自動閉装置ユニット7を構成する。図1(b)に示すように、開閉部材2は、箱体3に沿って平伏する閉位置2Aと、箱体3に対して起立する開位置2Bの間を90°の角度範囲に渡って両方向に回転する。なお、開閉部材2の閉位置2Aと開位置2Bの位置及び角度範囲は、実施例に限定されるものではなく、用途に応じて設定される。
ケース15に設けられた軸受孔47に回転可能に支持され、出力軸本体部45の第2方向X2の端部分は中間ケース16に設けられた軸受孔13に回転可能に支持されている。従って、出力歯車27は、第1ケース15と中間ケース16に回転可能に支持された出力軸11の出力軸本体部45に回転可能に支持されている。
図5を参照して第2複合歯車24を詳細に説明する。図5(a)は第2複合歯車24の斜視図であり、図5(b)は第2複合歯車24の分解斜視図であり、図5(c)は第2複合歯車24を第2支軸34と直交する平面で切断した断面図である。第2複合歯車24は、第2支軸34に回転可能に支持された入力側歯車部材55および出力側歯車部材56と、コイルバネ57と、4本の金属シャフト58を備える。入力側歯車部材55は出力側歯車部材56よりも駆動力伝達方向の上流側に位置する。すなわち、入力側歯車部材55が駆動力の入力側で、出力側歯車部材56が駆動力の出力側に配置される。金属シャフト58は円柱形状である。
る角度位置に位置合わせして、しかる後に、出力側歯車部材56の挿入部67および円盤部66を入力側歯車部材55の筒部61に挿入する。これにより、4本の金属シャフト58のそれぞれは、その内周側の一部分が出力側歯車部材56の挿入部67の各溝69に嵌り込んだ状態となる。また、4枚の円弧壁63の外周側に位置するコイルバネ57は、各金属シャフト58を内周側に向って付勢する付勢力を発揮するものとなる。
図6ないし図9を参照して第4複合歯車26を詳細に説明する。図6は第4複合歯車26の斜視図である。図6は第4複合歯車26を第2方向X2の側から第1方向X1に向って見た場合の分解斜視図である。図7は第4複合歯車26を第2方向X2の側から第1方向X1に向って見た場合の分解斜視図である。図8は第4複合歯車26を第1方向X1の側から第2方向X2に向って見た場合の分解斜視図である。図9は複合歯車を第4支軸40と直交する平面で切断した断面図である。図9ではコイルバネ73を省略して示す。なお、第4複合歯車26は、自動閉装置1が開閉部材2を閉位置2Aに向って駆動する際に第1回転方向R1(図9におけるCCW方向)に回転する。
入する。これにより、挿入部92が凹部79に挿入された状態では、コイルバネ73の付勢力(復元力)によって、挿入部92の当接部92aが凹部79の被当接部79aに第1回転方向R1の後方から押し付けられて当接した状態となる。すなわち、コイルバネ73は捻じりにより弾性エネルギーが蓄積され、第1回転方向R1への復元力を有した状態で収納されている。これにより、コイルバネ73は当接部92aと被当接部79aとを当接させる付勢力を発揮するものとなる。
6)を歯車機構21の輪列内に配置することは、モータ20や歯車機構21の故障防止に有効である。また、弾性体よりなるシール部品の反発力や、後述する開閉部材2を閉位置2Aの側から開位置2Bに開閉部材2を駆動する付勢部材の弾性エネルギーの蓄積による反発力は、閉位置2Aに近づくほど大きくなる。従って、開閉部材2が閉位置2Aに近付くに従い大きさを増すシール部品や開閉部材2を駆動する付勢部材の反発力以上の力を開閉部材2に伝達しながら、モータ20から駆動力逃し機構までの伝達動作を許容する本実施例の構成は、開閉部材2を確実に閉じ、モータ20と歯車機構21の保護に好適である。なお、本実施例では、駆動力逃し機構に伝達トルクを減少させるトルクリミッターを二つ用いたが、一方のトルクリミッターは伝達トルクを遮断するトルクリミッターでも良い。
図10は中間ケース16、出力歯車27、出力軸11、および、第4複合歯車26の歯車部材91を第1方向X1の側から第2方向X2に向って見た場合の斜視図である。図11(a)は開閉部材2が開位置2Bに配置された場合の出力歯車27および出力軸11の状態を示す平面図であり、図11(b)は開閉部材2が閉位置2Aに配置された場合の出力歯車27および出力軸11の状態を示す平面図である。図12(a)は開閉部材2が開位置2Bと閉位置2Aの途中に位置する場合の出力歯車27および出力軸11の状態を示す平面図であり、図12(b)は図12(a)の状態から開閉部材2が人により操作されて閉方向Cに移動した場合の出力歯車27および出力軸11の状態を示す平面図である。
で外力のみで動作する。ここで、本実施例では、当接部105aと被当接部108aは両部材が直接当接して駆動力を伝達しているが、当接部105aと被当接部105bの間にゴム等の弾性体を配置する構成や、磁気反発力を用いて非接触とする構成で両部材が間接的に当接して駆動力を伝達してもよい。
次に、自動閉装置ユニット7の制御系は、CPUなどを備える制御部4を備える。図1(a)に示すように、制御部4の入力側には、自動閉装置1に閉動作を開始させるスイッチ5と、開閉部材2が箱体3と当接する閉位置2Aに配置されたことを検出する検出器6が接続されている。また、制御部4の入力側には、検出器6としてポテンショメータ28が接続されている。制御部4の出力側にはモータ20が接続されている。
図13は自動閉装置ユニット7による開閉部材2の閉動作のフローチャートである。開閉部材2が開位置2Bにあるときにスイッチ5が操作されると、制御部4はモータ20を正方向に駆動する(ステップST1)。これにより、図1(b)に示すように、開閉部材2は閉方向Cに駆動される。その後、検出器6により開閉部材2が閉位置2Aに配置されたことが検出されると(ステップST2)、制御部4はモータ20を停止する(ステップST3)。しかる後に、制御部4はモータ20を逆方向に駆動して出力歯車27を出力歯車開位置27Bに戻す(ステップST4)。
ることが容易である。
図14から図15を参照して変形例の出力歯車および出力軸を説明する。図14は出力歯車および出力軸を第1方向X1の側から第2方向に向って見た場合の斜視図である。図15(a)は開閉部材2が開位置2Bに配置された場合の出力歯車27および出力軸11の状態を示す平面図であり、図15(b)は開閉部材2が閉位置2Aに配置された場合の出力歯車27および出力軸11の状態を示す平面図である。図16(a)は開閉部材2が開位置2Bと閉位置2Aの途中に位置する場合の出力歯車27および出力軸11の状態を示す平面図であり、図16(b)は図16(a)の状態から開閉部材2が人により操作されて閉方向Cに移動した場合の出力歯車27および出力軸11の状態を示す平面図である。なお、変形例の出力歯車および出力軸は、上記の出力歯車27および出力軸11と対応する形状を備えるので、対応する部分には同一の符号を付して説明する。
7に同期して第1回転方向S1に回転するので、腕部46を一体に備える出力軸11が第1回転方向S1に回転する。
上記の例では、回転部材である腕部46を出力軸11と一体としているが、腕部46と出力軸11を別体として、腕部46に伝達された回転力を輪列やカム他の駆動力伝達経路を経由して出力軸11に伝達する構成を採用することもできる。より好ましくは、本実施例のように、腕部46を出力軸11と一体に設けた構成とすると、回転部材である腕部46が出力軸11に固定される。このようにすると、腕部46に伝達された駆動力は直接出力軸11に伝達されるので、回転部材と開閉部材2との間に駆動力を伝達する輪列などが介在しない。この構成により、人力によって開閉部材2を移動させたときに、このような輪列が負荷として作用することがない。また、別体からなる出力軸11と腕部46を同軸に機械的固定、接着剤等の固着による固定、もしくは連結しても固定部材である腕部46は出力軸11に固定されるので同様の効果が得られる。
2・・開閉部材
4・・制御部
6・・検出器
7・・自動閉装置ユニット(開閉部材駆動装置ユニット)
11・・出力軸
20・・モータ
21・・歯車機構(伝達機構)
24・・第2複合歯車(トルクリミッター)
27・・出力歯車(伝達歯車・最終歯車・扇形歯車)
27A・・出力歯車閉位置(第2角度位置)
27B・・出力歯車開位置(第1角度位置)
27a・・出力歯車の前端面(前端縁)
45・・出力軸本体部
46・・腕部(回転部材)
105・・溝
105a・・当接部
107・・延設部
108・・突部
108a・・被当接部
110・・切り欠き凹部
110a当接部
L0・・回転中心線
S1・・第1回転方向
Claims (9)
- モータの駆動力を開閉部材が連結される出力軸に伝達する伝達機構を有し、
前記伝達機構は、前記モータの駆動力が伝達される伝達歯車と、駆動力伝達方向における前記伝達歯車の下流側に位置する回転部材と、を備え、
前記回転部材は、その回転中心線から径方向に離間する位置に被当接部を備え、
前記伝達歯車は、当該伝達歯車が第1回転方向に回転するときに当該第1回転方向の後方から前記被当接部に当接して前記回転部材を供回りさせる当接部を備えることを特徴とする開閉部材駆動装置。 - 請求項1において、
前記伝達歯車は、扇形歯車であり、
前記回転部材は、前記径方向に延びる腕部を備え、
前記被当接部は、前記腕部に設けられており、
前記扇形歯車は、前記腕部と対向する扇形端面に、前記第1回転方向の前端面から当該第1回転方向とは反対の第2回転方向に延びる切り欠き凹部を備え、
前記切り欠き凹部における前記第2回転方向の端を規定している内壁面は、前記当接部であり、
前記切り欠き凹部は、前記腕部の外周側部分を収容可能であることを特徴とする開閉部材駆動装置。 - 請求項1において、
前記伝達歯車は、扇形歯車であり、
前記回転部材は、前記径方向に延びる腕部を備え、
前記被当接部は、前記腕部に設けられており、
前記腕部は、前記回転中心線と交差する方向の延びる延設部と、前記延設部から前記扇形歯車の側に向って突出する突部とを備え、
前記扇形歯車は、前記腕部と対向する扇形端面に、前記第1回転方向の前端面から当該第1回転方向とは反対の第2回転方向に延びる溝を備え、
前記溝は、前記回転中心線を中心とする円弧形状であり、
前記突部は、周方向に移動可能な状態で前記溝に挿入されており、
前記溝において前記第2回転方向の端を規定している内壁面は、前記当接部であることを特徴とする開閉部材駆動装置。 - 請求項1ないし3のうちのいずれかの項において、
前記回転部材は、前記伝達歯車と同軸であることを特徴とする開閉部材駆動装置。 - 請求項1ないし4のうちのいずれかの項において、
前記回転部材は、前記伝達歯車に回転可能に支持されていることを特徴とする開閉部材駆動装置。 - 請求項1ないし5のうちのいずれかの項において、
前記伝達歯車は、前記伝達機構の最終歯車であり、
前記回転部材は、前記出力軸に固定されていることを特徴とする開閉部材駆動装置。 - 請求項1ないし6のうちのいずれかの項において、
前記伝達機構は、減速輪列を備えることを特徴とする開閉部材駆動装置。 - 請求項1ないし7のうちのいずれかの項において、
前記伝達機構は、トルクリミッターを備えることを特徴とする開閉部材駆動装置。 - 請求項1ないし8のうちのいずれかの項に記載の開閉部材駆動装置と、
前記開閉部材が閉位置に配置されたことを検出する検出器と、
前記モータを駆動制御する制御部と、を有し、
前記伝達歯車は、第1角度位置と当該第1角度位置よりも前記第1回転方向の前方に位置する第2角度位置との間を回転し、
前記制御部は、前記モータを正方向に駆動して前記伝達歯車を前記第1回転方向に回転させることにより前記開閉部材を前記閉位置に向って移動させ、前記モータを正方向に駆動しているときに前記検出器により前記開閉部材が前記閉位置に配置されたことが検出されると、前記モータを逆方向に駆動して前記伝達歯車を前記第1角度位置に戻すことを特徴とする開閉部材駆動装置ユニット。
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