JP2017087829A - ハイブリッド自動車 - Google Patents

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祐介 儘田
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Abstract

【課題】エンジンを回転停止させる際において、固定部材の第1スプラインとワンウェイクラッチのインナーレースの第2スプラインとのガタが詰まる際に比較的大きい歯打ち音を生じるのを抑制する。
【解決手段】エンジンを回転停止させる際、エンジンの回転数Neが閾値Nref2以下に至ったときには(S150)、エンジンのカム反力トルクTecおよびフリクショントルクTefとモータMG1のトルクTm1とプラネタリギヤのギヤ比ρとを用いてダンパ作用トルクTdを計算し(S170)、ダンパ作用トルクTdの絶対値が閾値Tdrefよりも大きいときには、ダンパ作用トルクTdが閾値Tdref以下となるように持ち上げトルクTsp2を調節(変更)する(S180,S190)。
【選択図】図3

Description

本発明は、ハイブリッド自動車に関する。
従来、この種のハイブリッド自動車としては、内燃エンジンと、発電機モータと、プラネタリギヤと、電気モータと、バッテリと、ワンウェイクラッチと、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。プラネタリギヤのサンギヤには、発電機モータの回転軸が接続されており、キャリヤには、内燃エンジンの出力軸が接続されており、リングギヤには、車軸に連結された駆動軸と電気モータの回転軸とが接続されている。バッテリは、発電機モータおよび電気モータと電力のやりとりを行なう。ワンウェイクラッチは、エンジンの出力軸とケーシングとの間に配設され、内燃エンジンが正方向に回転するときにはフリーになり、内燃エンジンが逆方向に回転しようとするときにロックする。
特開平8−295140号公報
こうしたハイブリッド自動車では、ワンウェイクラッチとして、車体に固定された固定部材の外周に形成された第1スプラインと嵌合する第2スプラインを内周に有するインナーレースと、エンジンの出力軸に接続されたアウターレースと、インナーレースとアウターレースとの間に配置されたスプラグとを有するものが用いられ、且つ、エンジンの出力軸とプラネタリギヤのキャリヤとの間にフライホイールダンパが設けられる場合がある。この場合、エンジンを回転停止させる際に、フライホイールダンパのねじれが比較的大きくなると、そのねじれの解放に応じて第1スプラインと第2スプラインとのガタが詰まる際に、比較的大きい歯打ち音を生じることがある。
本発明のハイブリッド自動車は、エンジンを回転停止させる際において、固定部材の第1スプラインとワンウェイクラッチのインナーレースの第2スプラインとのガタが詰まる際に比較的大きい歯打ち音を生じるのを抑制することを主目的とする。
本発明のハイブリッド自動車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド自動車は、
エンジンと、
第1モータと、
前記第1モータの回転軸にサンギヤが接続され、車軸に連結された駆動軸にリングギヤが接続され、前記エンジンの出力軸にフライホイールダンパおよび連結軸を介してキャリヤが接続されたプラネタリギヤと、
前記駆動軸に接続された第2モータと、
前記第1モータおよび前記第2モータと電力のやりとりを行なうバッテリと、
車体に固定された固定部材の外周に形成された第1スプラインと嵌合する第2スプラインを内周に有するインナーレースと、前記出力軸に接続されたアウターレースと、インナーレースとアウターレースとの間に配置されたスプラグまたはローラと、を有し、前記エンジンの逆回転を規制するワンウェイクラッチと、
前記エンジンを回転停止させる際、前記エンジンの回転数が第1所定回転数以下に至るまでは、前記エンジンの回転数を低下させる方向の第1トルクが前記第1モータから出力されるように前記第1モータを制御し、前記エンジンの回転数が前記第1所定回転数以下に至った後は、前記第1トルクとは反対方向で且つ前記第1トルクよりも絶対値の小さい第2トルクが前記第1モータから出力されるように前記第1モータを制御する制御手段と、
を備えるハイブリッド自動車であって、
前記制御手段は、前記エンジンを回転停止させる際において、前記エンジンの回転数が前記第1所定回転数以下の第2所定回転数以下のときには、前記エンジンのカム反力およびフリクションと前記第1モータのトルクを前記連結軸のトルクに換算した値とに応じてフライホイールダンパに作用する作用トルクを演算し、該作用トルクの絶対値が所定トルクよりも大きいときには、前記作用トルクの絶対値が前記所定トルク以下となるように前記第2トルクを調節する、
ことを特徴とする。
この本発明のハイブリッド自動車では、エンジンを回転停止させる際、エンジンの回転数が第1所定回転数以下に至るまでは、エンジンの回転数を低下させる方向の第1トルクが第1モータから出力されるように第1モータを制御し、エンジンの回転数が第1所定回転数以下に至った後は、第1トルクとは反対方向で且つ第1トルクよりも絶対値の小さい第2トルクが第1モータから出力されるように第1モータを制御する。そして、エンジンを回転停止させる際において、エンジンの回転数が第1所定回転数以下の第2所定回転数以下のときには、エンジンのカム反力およびフリクションと第1モータのトルクを連結軸のトルクに換算した値とに応じてフライホイールダンパに作用する作用トルクを演算し、作用トルクの絶対値が所定トルクよりも大きいときには、作用トルクの絶対値が所定トルク以下となるように第2トルクを調節する。作用トルクの絶対値が大きいときには、フライホイールダンパのねじれが比較的大きくなる可能性がある。本発明のハイブリッド自動車では、作用トルクの絶対値が所定トルクよりも大きいときに、作用トルクの絶対値が所定トルク以下となるように第2トルクを調節することにより、フライホイールダンパのねじれが比較的大きくなるのを抑制することができる。この結果、フライホイールダンパのねじれの解放に応じて固定部材の第1スプラインとワンウェイクラッチのインナーレースの第2スプラインとのガタが詰まる際に、比較的大きい歯打ち音が生じるのを抑制することができる。
本発明のハイブリッド自動車において、前記制御手段は、前記エンジンを回転停止させる際に前記エンジンの回転数が前記第1所定回転数以下の第2所定回転数以下に至ったときにおいて、前記作用トルクの絶対値が前記所定トルクよりも大きいときには、前記作用トルクの絶対値が前記所定トルク以下となり且つ前記フライホイールダンパのねじれ角が許容範囲内となるように前記第2トルクを調節するものとしてもよい。こうすれば、第1スプラインとワンウェイクラッチのインナーレースの第2スプラインとのガタが詰まる際に、比較的大きい歯打ち音が生じるのをより確実に抑制することができる。
実施例のハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 ワンウェイクラッチC1の構成の概略を示す構成図である。 実施例のHVECU70によって実行される停止時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 エンジン22のクランク角θcrとカム反力Tecとの関係の一例を示す説明図である。 エンジン22の回転数NeとフリクショントルクTefとの関係の一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図であり、図2は、ワンウェイクラッチC1の構成の概略を示す構成図である。
実施例のハイブリッド自動車20は、図1に示すように、エンジン22と、プラネタリギヤ30と、ワンウェイクラッチC1と、モータMG1,MG2と、インバータ41,42と、バッテリ50と、ハイブリッド用電子制御ユニット(以下、「HVECU」という)70と、を備える。
エンジン22は、ガソリンや軽油などを燃料として動力を出力する内燃機関として構成されている。このエンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、「エンジンECU」という)24によって運転制御されている。
エンジンECU24は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。
エンジンECU24には、エンジン22を運転制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートから入力されている。エンジンECU24に入力される信号としては、以下のものを挙げることができる。
・エンジン22のクランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサ23からのクランク角θcr
・スロットルバルブのポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサからのスロットル開度TH
エンジンECU24からは、エンジン22を運転制御するための各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。エンジンECU24から出力される信号としては、以下のものを挙げることができる。
・スロットルバルブのポジションを調節するスロットルモータへの駆動制御信号
・燃料噴射弁への駆動制御信号
・イグナイタと一体化されたイグニッションコイルへの駆動制御信号
エンジンECU24は、HVECU70と通信ポートを介して接続されており、HVECU70からの制御信号によってエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをHVECU70に出力する。エンジンECU24は、クランクポジションセンサ23からのクランク角θcrに基づいて、クランクシャフト26の角速度および回転数、即ち、エンジン22の回転数Neを演算している。
プラネタリギヤ30は、シングルピニオン式の遊星歯車機構として構成されており、外歯歯車のサンギヤ31と、内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31およびリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリヤ34と、を有する。サンギヤ31には、サンギヤ軸31aを介してモータMG1の回転子が接続されている。リングギヤ32には、駆動輪39a,39bにデファレンシャルギヤ38およびギヤ機構37を介して連結された駆動軸36が接続されている。キャリヤ34には、キャリヤ軸34aおよびフライホイールダンパ28を介してエンジン22のクランクシャフト26が接続されている。
図1,図2に示すように、ワンウェイクラッチC1は、車体に固定されたケース66に固定された固定部材67と、クランクシャフト26に連結された連結部材26aと、に取り付けられており、エンジン22の正転方向の回転を許容すると共にエンジン22の逆転方向の回転を規制する。このワンウェイクラッチC1は、スプラグタイプのワンウェイクラッチとして構成されており、インナーレース61と、アウターレース62と、複数のスプラグ63と、を有する。インナーレース61は、固定部材67の外周に形成されたスプライン68と嵌合するスプライン61aを内周に有する。アウターレース62は、連結部材26aに固定されている。スプラグ63は、インナーレース61とアウターレース62との間に配置されている。なお、ワンウェイクラッチC1は、インナーレース61とアウターレース62との間にスプラグ63に代えてローラが配置されるローラタイプのワンウェイクラッチとして構成されるものとしてもよい。
図1に示すように、モータMG1は、例えば同期発電電動機として構成されており、上述したように、回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤ31に接続されている。モータMG2は、例えば同期発電電動機として構成されており、回転子が駆動軸36に接続されている。インバータ41,42は、バッテリ50と共に電力ライン54に接続されている。電力ライン54には、平滑用のコンデンサ57が取り付けられている。モータMG1,MG2は、モータ用電子制御ユニット(以下、「モータECU」という)40によって、インバータ41,42の図示しない複数のスイッチング素子がスイッチング制御されることにより、回転駆動される。
モータECU40は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。
モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。モータECU40に入力される信号としては、以下のものを挙げることができる。
・モータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの回転位置θm1,θm2
・モータMG1,MG2の各相に流れる電流を検出する電流センサからの相電流Iu1,Iv1,Iw1,Iu2,Iv2,Iw2
モータECU40からは、インバータ41,42の図示しないスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。
モータECU40は、HVECU70と通信ポートを介して接続されており、HVECU70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の駆動状態に関するデータをHVECU70に出力する。モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からのモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいて、モータMG1,MG2の角速度ωm1,ωm2,回転数Nm1,Nm2を演算している。また、モータECU40は、駆動輪39a,39bの角速度をモータMG2の回転軸に換算した値としての駆動輪角速度ωdwを演算している。なお、駆動輪角速度ωdwは、駆動輪39a,39bに車輪速センサを取り付けて、車輪速センサからの信号に基づいて演算することができる。
バッテリ50は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されている。このバッテリ50は、上述したように、インバータ41,42と共に電力ライン54に接続されている。このバッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、「バッテリECU」という)52によって管理されている。
バッテリECU52は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。
バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。バッテリECU52に入力される信号としては、以下のものを挙げることができる。
・バッテリ50の端子間に設置された電圧センサ51aからの電池電圧Vb
・バッテリ50の出力端子に取り付けられた電流センサ51bからの電池電流Ib(バッテリ50から放電するときが正の値)
・バッテリ50に取り付けられた温度センサ51cからの電池温度Tb
バッテリECU52は、HVECU70と通信ポートを介して接続されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータをHVECU70に出力する。バッテリECU52は、電流センサ51bからの電池電流Ibの積算値に基づいて蓄電割合SOCを演算している。蓄電割合SOCは、バッテリ50の全容量に対するバッテリ50から放電可能な電力の容量の割合である。また、バッテリECU52は、演算した蓄電割合SOCと、温度センサ51cからの電池温度Tbと、に基づいて入出力制限Win,Woutを演算している。入力制限Winは、バッテリ50を充電してもよい許容充電電力であり、出力制限Woutは、バッテリ50から放電してもよい許容放電電力である。
HVECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。
HVECU70には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。HVECU70に入力される信号としては、以下のものを挙げることができる。
・イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号
・シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP
・アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc
・ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP
・車速センサ88からの車速V
HVECU70は、上述したように、エンジンECU24,モータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24,モータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20では、ハイブリッド走行モード(HV走行モード)または電動走行モード(EV走行モード)によって走行する。HV走行モードは、エンジン22とモータMG1とモータMG2とからの動力を用いて走行する走行モードである。EV走行モードは、エンジン22を運転停止すると共に少なくともモータMG2からの動力を用いて走行する走行モードである。なお、EV走行モードでは、モータMG1からトルクを出力せずにモータMG2からのトルクだけによって走行する単駆動モードと、モータMG1およびモータMG2からのトルクによって走行する両駆動モードと、がある。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、エンジン22を回転停止させる際の動作について説明する。図3は、実施例のHVECU70によって実行される停止時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、エンジン22の運転中に停止条件が成立したときに実行される。なお、停止条件が成立すると、エンジンECU24は、エンジン22の燃料噴射制御,点火制御を停止する。
図3の停止制御ルーチンが実行されると、HVECU70は、まず、引き下げ開始指令をモータECU40に送信する(ステップS100)。モータECU40は、引き下げ開始指令を受信すると、モータMG1からの引き下げトルクTsp1の出力が開始されるようにインバータ41のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。ここで、引き下げトルクTsp1は、エンジン22の回転数Neを低下させる方向(負の方向)のトルクである。実施例では、この引き下げトルクTsp1として、エンジン22の回転数Neが共振回転数領域(例えば、400rpm〜600rpm程度など)を迅速に通過させることができるトルクを用いるものとした。
続いて、エンジン22の回転数Neを入力し(ステップS110)、入力したエンジン22の回転数Neを閾値Nref1と比較し(ステップS120)、エンジン22の回転数Neが閾値Nref1よりも大きいときには、ステップS110に戻る。ここで、エンジン22の回転数Neは、エンジンECU24によって演算された値を通信によって入力するものとした。閾値Nref1は、例えば、280rpm,300rpm,320rpmなどを用いることができる。
ステップS120でエンジン22の回転数Neが閾値Nref1以下であると判定されると、引き下げ終了指令および持ち上げ開始指令をモータECU40に送信する(ステップS130)。モータECU40は、引き下げ終了指令および持ち上げ開始指令を受信すると、モータMG1からの引き下げトルクTsp1の出力が終了すると共にモータMG1からの持ち上げトルクTsp2の出力が開始されるようにインバータ41のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。ここで、持ち上げトルクTsp2は、引き下げトルクTsp1とは反対方向(正の方向)で且つ引き下げトルクTsp1よりも絶対値の小さいトルクである。この持ち上げトルクTsp2は、初期値として(後述のステップS190の処理で調節(変更)される前の値として)、エンジン22を目標停止範囲(例えば、圧縮行程の上死点付近など)に滑らかに停止させることができるトルクを用いるものとした。
次に、エンジン22の回転数Neを入力し(ステップS140)、入力したエンジン22の回転数Neを閾値Nref1以下の閾値Nref2と比較し(ステップS150)、エンジン22の回転数Neが閾値Nref2よりも大きいときには、ステップS140に戻る。ここで、閾値Nref2は、例えば、180rpm,200rpm,220rpmなどを用いることができる。
ステップS150でエンジン22の回転数Neが閾値Nref2以下であると判定されると、エンジン22のカム反力トルクTecおよびフリクショントルクTef,モータMG1のトルクTm1を入力する(ステップS160)。
ここで、エンジン22のカム反力トルクTecは、吸気バルブおよび排気バルブの開閉に用いられるカムによって生じるトルクであり、エンジン22のクランク角θcrに応じて推定された値をエンジンECU24から通信によって入力するものとした。エンジン22のクランク角θcrとカム反力Tecとの関係の一例を図4に示す。このカム反力トルクTecは、エンジン22のクランク角θcrに応じて、方向(符号)および値が異なる。
エンジン22のフリクショントルクTefは、エンジン22の摩擦損失によって生じるトルクであり、エンジン22の回転数Neに応じて推定された値をエンジンECU24から通信によって入力するものとした。エンジン22の回転数NeとフリクショントルクTefとの関係の一例を図5に示す。このフリクショントルクTefは、エンジン22の回転数Neを低下させる方向(負の方向)で、エンジン22の回転数Neが大きいほど絶対値が大きくなる。
モータMG1のトルクTm1は、モータMG1の各相の相電流Iu,Iv,Iwに基づいて推定された値をモータECU40から通信によって入力するものとした。モータMG1のトルクTm1の推定は、例えば、モータMG1の各相の相電流Iu1,Iv1,Iw1に基づくd軸,q軸の電流Id,Iqを用いて行なうことができる。なお、モータMG1から持ち上げトルクTsp2を出力するときを考えていることから、この持ち上げトルクTsp2をトルクTm1として用いるものとしてもよい。
続いて、エンジン22のカム反力トルクTecおよびフリクショントルクTefとモータMG1のトルクTm1とプラネタリギヤ30のギヤ比ρとを用いて、次式(1)により、フライホイールダンパ28に作用するトルクとしてのダンパ作用トルクTdを計算する(ステップS170)。式(1)において、「(1+ρ)/ρ」は、モータMG1のトルクTm1をキャリヤ軸34aのトルクに換算するための係数である。
Td=Tm1・(1+ρ)/ρ−(Tec+Tef) (1)
こうしてダンパ作用トルクTdを計算すると、計算したダンパ作用トルクTdの絶対値を閾値Tdrefと比較する(ステップS180)。ダンパ作用トルクTdの絶対値が比較的大きいときには、フライホイールダンパ28のねじれが比較的大きくなる可能性がある。そして、フライホイールダンパ28のねじれが比較的大きくなると、そのねじれの解放に応じてワンウェイクラッチC1のインナーレース61のスプライン61aと固定部材67のスプライン68とのガタが詰まる際に比較的大きい歯打ち音を生じる可能性がある。閾値Tdrefは、こうした可能性を判定するために用いられる閾値である。閾値Tdrefは、エンジン22,フライホイールダンパ28,ワンウェイクラッチC1などの仕様に応じて定めることができる。
ステップS180でダンパ作用トルクTdの絶対値が閾値Tdref以下のときには、フライホイールダンパ28のねじれが比較的大きくなる可能性は十分に低いと判断し、エンジン22の回転数Neを入力し(ステップS200)、入力したエンジン22の回転数Neを用いてエンジン22が回転停止したか否かを判定し(ステップS210)、エンジン22が回転停止していないときには、ステップS160に戻る。
ステップS180でダンパ作用トルクTdの絶対値が閾値Tdrefよりも大きいときには、フライホイールダンパ28のねじれが比較的大きくなる可能性があると判断し、歯打ち音抑制指令をモータECU40に送信する(ステップS190)。そして、エンジン22の回転数Neを入力し(ステップS200)、入力したエンジン22の回転数Neを用いてエンジン22が回転停止したか否かを判定し(ステップS210)、エンジン22が回転停止していないときには、ステップS160に戻る。
モータECU40は、歯打ち音抑制指令を受信すると、ダンパ作用トルクTdの絶対値が閾値Tdref以下になるように、持ち上げトルクTsp2を調節(変更)する。例えば、ダンパ作用トルクTdが閾値Tdrefよりも大きいときには、ダンパ作用トルクTdが閾値Tdrefとなるように持ち上げトルクTsp2を小さくし、ダンパ作用トルクTdが閾値(−Tdref)よりも小さいときには、ダンパ作用トルクTdが閾値(−Tdref)となるように持ち上げトルクTsp2を大きくする。こうした制御により、フライホイールダンパ28のねじれが比較的大きくなるのを抑制し、ワンウェイクラッチC1のインナーレース61のスプライン61aと固定部材67のスプライン68とのガタが詰まる際に、比較的大きい歯打ち音が生じるのを抑制することができる。
なお、この際、ダンパ作用トルクTdの絶対値が閾値Tdref以下となり、且つ、フライホイールダンパ28のねじれ角が値0を含む所定範囲内となるように持ち上げトルクTsp2を変更するものとしてもよい。こうすれば、ワンウェイクラッチC1のインナーレース61のスプライン61aと固定部材67のスプライン68とのガタ詰め時に、比較的大きい歯打ち音が生じるのをより確実に抑制することができる。ここで、フライホイールダンパ28のねじれ角は、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2とプラネタリギヤ30のギヤ比ρとに応じて得られるプラネタリギヤ30のキャリヤ34の回転数Ncと、エンジン22の回転数Neと、の差分の積算値などとして計算することができる。
そして、ステップS160〜S210の処理を繰り返し実行して、ステップS210でエンジン22が回転停止したと判定されると、持ち上げ終了指令をモータECU40に送信して(ステップS220)、本ルーチンを終了する。モータECU40は、持ち上げ終了指令を受信すると、モータMG1からの持ち上げトルクTsp2の出力を終了する。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22を回転停止させる際において、エンジン22の回転数Neが閾値Nref2以下のときには、エンジン22のカム反力トルクTecおよびフリクショントルクTefとモータMG1のトルクTm1とプラネタリギヤ30のギヤ比ρとを用いてダンパ作用トルクTdを計算し、このダンパ作用トルクTdの絶対値が閾値Tdrefよりも大きいときには、ダンパ作用トルクTdが閾値Tdref以下となるように持ち上げトルクTsp2を調節(変更)する。これにより、フライホイールダンパ28のねじれが比較的大きくなるのを抑制し、ワンウェイクラッチC1のインナーレース61のスプライン61aと固定部材67のスプライン68とのガタ詰め時に、比較的大きい歯打ち音が生じるのを抑制することができる。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「エンジン」に相当し、モータMG1が「第1モータ」に相当し、プラネタリギヤ30が「プラネタリギヤ」に相当し、モータMG2が「第2モータ」に相当し、バッテリ50が「バッテリ」に相当し、ワンウェイクラッチC1が「ワンウェイクラッチ」に相当し、HVECU70とモータECU40とが「制御手段」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド自動車の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、23 クランクポジションセンサ、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、26a 連結部材、28 フライホイールダンパ、30 プラネタリギヤ、31 サンギヤ、32 リングギヤ、33 ピニオンギヤ、34 キャリヤ、34a キャリア軸、36 駆動軸、37 ギヤ機構、38 デファレンシャルギヤ、39a,39b 駆動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51a 電圧センサ、51b 電流センサ、51c 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、57 コンデンサ、61 インナーレース、61a スプライン、62 アウターレース、63 スプラグ、66 ケース、67 固定部材、68 スプライン、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、C1 ワンウェイクラッチ、MG1,MG2 モータ。

Claims (1)

  1. エンジンと、
    第1モータと、
    前記第1モータの回転軸にサンギヤが接続され、車軸に連結された駆動軸にリングギヤが接続され、前記エンジンの出力軸にフライホイールダンパおよび連結軸を介してキャリヤが接続されたプラネタリギヤと、
    前記駆動軸に接続された第2モータと、
    前記第1モータおよび前記第2モータと電力のやりとりを行なうバッテリと、
    車体に固定された固定部材の外周に形成された第1スプラインと嵌合する第2スプラインを内周に有するインナーレースと、前記出力軸に接続されたアウターレースと、インナーレースとアウターレースとの間に配置されたスプラグまたはローラと、を有し、前記エンジンの逆回転を規制するワンウェイクラッチと、
    前記エンジンを回転停止させる際、前記エンジンの回転数が第1所定回転数以下に至るまでは、前記エンジンの回転数を低下させる方向の第1トルクが前記第1モータから出力されるように前記第1モータを制御し、前記エンジンの回転数が前記第1所定回転数以下に至った後は、前記第1トルクとは反対方向で且つ前記第1トルクよりも絶対値の小さい第2トルクが前記第1モータから出力されるように前記第1モータを制御する制御手段と、
    を備えるハイブリッド自動車であって、
    前記制御手段は、前記エンジンを回転停止させる際において、前記エンジンの回転数が前記第1所定回転数以下の第2所定回転数以下のときには、前記エンジンのカム反力およびフリクションと前記第1モータのトルクを前記連結軸のトルクに換算した値とに応じてフライホイールダンパに作用する作用トルクを演算し、該作用トルクの絶対値が所定トルクよりも大きいときには、前記作用トルクの絶対値が前記所定トルク以下となるように前記第2トルクを調節する、
    ことを特徴とするハイブリッド自動車。
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