JP2016144973A - ハイブリッド自動車 - Google Patents

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Abstract

【課題】要求トルクが巡航走行用のトルクよりも大きくなったときに、バッテリの温度が大きく上昇するのを抑制すると共に運転者に良好な加速感を与えるようにする。
【解決手段】車速Vが閾値Vref未満で要求トルクTptagが巡航走行トルクTg0よりも大きくなったときにおいて(S130)、前回の目標加速トルク(前回Tg*)が中間加速トルクTg1以下のときには(S190)、前回の目標加速トルク(前回Tg*)と第1レート値J1とに基づく目標加速トルクTg*に基づいて目標トルクTp*を設定する(S200,S220)。前回の目標加速トルク(前回Tg*)が中間加速トルクTg1よりも大きいときには(S190)、前回の目標加速トルク(前回Tg*)と第2レート値J2(<J1)とに基づく目標加速トルクTg*に基づいて目標トルクTp*を設定する(S210,S220)。
【選択図】図2

Description

本発明は、ハイブリッド自動車に関し、詳しくは、エンジンとモータとを備えるハイブリッド自動車に関する。
従来、この種のハイブリッド自動車としては、エンジンと、遊星歯車機構と、第1,第2モータと、バッテリと、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。ここで、遊星歯車機構のサンギヤには、第1モータの回転軸が接続されている。遊星歯車機構のキャリヤには、エンジンが接続されている。遊星歯車機構のリングギヤには、車軸に連結された駆動軸と第2モータの回転軸とが接続されている。バッテリは、第1,第2モータと電力をやりとりする。このハイブリッド自動車では、アクセル開度と車速と走行モード(通常走行モードまたは燃費優先走行モード)とに基づいて、駆動軸に出力すべき要求トルクを設定する。そして、要求トルクが駆動軸に出力されるように、エンジンと第1,第2モータとを制御する。
特開2009−215925号公報
上述のハイブリッド自動車では、アクセル開度等に基づいて要求トルクを設定しているが、要求トルクが巡航走行用のトルク(ロードロード(Road load)に対応するトルク)よりも大きくなったときに、駆動軸に出力するトルクを過渡的にどのように増加させるかについては考慮されていない。要求トルクが急増したときに、加速性(要求トルクに対する実際のトルクの追従性)だけを考慮すれば、上述のハイブリッド自動車の制御を実行するものとしてもよい。しかし、上述のハイブリッド自動車の制御では、エンジンの応答性が低いことによるエンジンの出力の増加の遅れを補うために、バッテリからの出力(バッテリ負荷)が大きくなりやすい。このため、バッテリの温度上昇が大きくなりやすい。また、こうしたハイブリッド自動車では、要求トルクが巡航走行用のトルクよりも大きくなったときに、運転者に良好な加速感を与えるようにすることが要請されている。
本発明のハイブリッド自動車は、要求トルクが巡航走行用のトルクよりも大きくなったときに、バッテリの温度上昇が大きくなるのを抑制すると共に運転者に良好な加速感を与えるようにすることを主目的とする。
本発明のハイブリッド自動車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド自動車は、
車軸に連結された駆動軸に動力を出力可能なエンジンと、
前記駆動軸に動力を出力可能なモータと、
前記モータと電力のやりとりが可能なバッテリと、
アクセル操作量と車速とに応じた前記駆動軸の要求トルクに基づいて前記駆動軸の目標トルクを設定し、前記目標トルクに基づいて前記エンジンの要求パワーを設定し、前記要求パワーに基づいて前記エンジンが運転されると共に前記目標トルクが前記駆動軸に出力されるように前記エンジンと前記モータとを制御する制御手段と、
を備えるハイブリッド自動車であって、
前記制御手段は、前記要求トルクが巡航走行用のトルクよりも大きくなったときには、前記目標トルクを、前記要求トルクよりも小さい中間トルクまで第1増加速度で増加させた後に前記要求トルクまで前記第1増加速度よりも小さい第2増加速度で増加させる手段である、
ことを特徴とする。
この本発明のハイブリッド自動車では、アクセル操作量と車速とに応じた駆動軸の要求トルクに基づいて駆動軸の目標トルクを設定し、目標トルクに基づいてエンジンの要求パワーを設定し、要求パワーに基づいてエンジンが運転されると共に目標トルクが駆動軸に出力されるようにエンジンとモータとを制御する。そして、要求トルクが巡航走行用のトルクよりも大きくなったときには、目標トルクを、要求トルクよりも小さい中間トルクまで第1増加速度で増加させた後に要求トルクまで第1増加速度より小さい第2増加速度で増加させる。これにより、目標トルクをそのまま要求トルクに設定するものに比して、エンジンの出力の増加の遅れの程度(要求パワーに対するエンジンの出力の不足分)を小さくすることができる。したがって、その不足分を補って目標トルクを駆動軸に出力するための、バッテリからの出力の増加を、抑制することができる。この結果、バッテリの温度上昇が大きくなるのを抑制することができる。また、目標トルクが中間トルクに至るまでは、十分な加速感を演出することができ、目標トルクが中間トルクに至ってから要求トルクに至るまでは、伸び感を演出することができる。この結果、目標トルクが要求トルクに至るまでのトータルの加速感を、メリハリのある加速感(前半の十分な加速感および後半の伸び感)とすることができる。即ち、運転者に良好な加速感を与えることができる。
こうした本発明のハイブリッド自動車において、前記制御手段は、前記要求トルクが前記中間トルクよりも大きくなったときに、前記目標トルクを、前記中間トルクまで第1増加速度で増加させた後に前記要求トルクまで前記第2増加速度で増加させる手段であるものとしてもよい。この場合、前記制御手段は、車速が閾値未満で前記要求トルクが前記中間トルクよりも大きくなったときに、前記目標トルクを、前記中間トルクまで第1増加速度で増加させた後に前記要求トルクまで前記第2増加速度で増加させる手段であるものとしてもよい。
また、本発明のハイブリッド自動車において、前記中間トルクは、前記要求トルクが大きいほど大きくなる傾向で且つ車速が高いほど小さくなる傾向に設定されるものとしてもよい。
さらに、本発明のハイブリッド自動車において、前記第1増加速度および前記第2増加速度は、前記要求トルクが大きいほど小さくなる傾向に設定されるものとしてもよい。前記第1増加速度は、車速が閾値未満の領域で、前記第2増加速度よりも大きくなるように設定されるものとしてもよい。この場合、前記第1増加速度は、車速が前記閾値未満の領域で、車速が小さいほど大きくなる傾向に設定されるものとしてもよい。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 実施例のHVECU70により実行される目標トルク設定ルーチンの一例を示すフローチャートである。 第1関係および第2関係の一例を示す説明図である。 第3関係の一例を示す説明図である。 第4関係の一例を示す説明図である。 車速Vが閾値Vref未満で要求トルクTptagが値(Tg0+Tg1)よりも大きくなったときの、目標トルクTp*と車両の加速度Gとの時間変化の様子の一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、プラネタリギヤ30と、モータMG1,MG2と、インバータ41,42と、バッテリ50と、ハイブリッド用電子制御ユニット(以下、HVECUという)70と、を備える。
エンジン22は、ガソリンや軽油などを燃料として動力を出力する内燃機関として構成されている。このエンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により運転制御されている。
エンジンECU24は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。エンジンECU24には、エンジン22を運転制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートから入力されている。各種センサからの信号としては、以下のものを挙げることができる。エンジン22のクランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサ23からのクランク角θcr。スロットルバルブのポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサからのスロットル開度TH。エンジンECU24からは、エンジン22を運転制御するための種々の制御信号が出力ポートを介して出力されている。種々の制御信号としては、以下のものを挙げることができる。燃料噴射弁への駆動信号。スロットルバルブのポジションを調節するスロットルモータへの駆動信号。イグナイタと一体化されたイグニッションコイルへの制御信号。エンジンECU24は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。このエンジンECU24は、HVECU70からの制御信号によりエンジン22を運転制御する。また、エンジンECU24は、必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをHVECU70に出力する。エンジンECU24は、クランクポジションセンサ23により検出されたクランク角θcrに基づいて、クランクシャフト26の回転数、即ち、エンジン22の回転数Neを演算している。
プラネタリギヤ30は、シングルピニオン式の遊星歯車機構として構成されている。プラネタリギヤ30のサンギヤには、モータMG1の回転子が接続されている。プラネタリギヤ30のリングギヤには、駆動輪38a,38bにデファレンシャルギヤ37を介して連結された駆動軸36とモータMG2の回転子とが接続されている。プラネタリギヤ30のキャリヤには、エンジン22のクランクシャフト26が接続されている。
モータMG1は、例えば同期発電電動機として構成されている。このモータMG1は、上述したように、回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されている。モータMG2は、例えば同期発電電動機として構成されている。このモータMG2は、上述したように、回転子が駆動軸36に接続されている。インバータ41,42は、バッテリ50と共に電力ライン54に接続されている。モータMG1,MG2は、モータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40によって、インバータ41,42の図示しないスイッチング素子がスイッチング制御されることにより、回転駆動される。
モータECU40は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。各種センサからの信号としては、以下のものを挙げることができる。モータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの回転位置θm1,θm2。モータMG1,MG2の各相に流れる電流を検出する電流センサからの相電流。モータECU40からは、インバータ41,42の図示しないスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。モータECU40は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。このモータECU40は、HVECU70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御する。また、モータECU40は、必要に応じてモータMG1,MG2の駆動状態に関するデータをHVECU70に出力する。モータECU40は、回転位置検出センサ43,44により検出されたモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2を演算している。
バッテリ50は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されており、電力ライン54によってインバータ41,42と接続されている。このバッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52により管理されている。
バッテリECU52は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。各種センサからの信号としては、以下のものを挙げることができる。バッテリ50の端子間に設置された電圧センサ51aからの電池電圧Vb。バッテリ50の出力端子に取り付けられた電流センサ51bからの電池電流Ib。バッテリ50に取り付けられた温度センサ51cからの電池温度Tb。バッテリECU52は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。このバッテリECU52は、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータをHVECU70に出力する。バッテリECU52は、電流センサ51bにより検出された電池電流Ibの積算値に基づいて蓄電割合SOCを演算している。蓄電割合SOCは、バッテリ50の全容量に対するバッテリ50から放電可能な電力の容量の割合である。また、バッテリECU52は、演算した蓄電割合SOCと、温度センサ51cにより検出された電池温度Tbと、に基づいて入出力制限Win,Woutを演算している。入出力制限Win,Woutは、バッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である。
HVECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。HVECU70には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。各種センサからの信号としては、以下のものを挙げることができる。イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号。シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP。アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc。ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP。車速センサ88からの車速V。加速度センサ89からの車両の加速度G。HVECU70は、上述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されている。このHVECU70は、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20では、ハイブリッド走行モード(HV走行モード),電動走行モード(EV走行モード)などの走行モードで走行する。HV走行モードは、エンジン22の運転を伴って走行する走行モードである。EV走行モードは、エンジン22を運転停止して走行する走行モードである。
HV走行モードでは、HVECU70は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accと車速センサ88からの車速Vとに基づいて、走行に要求される(駆動軸36に出力すべき)要求トルクTptagを設定する。続いて、要求トルクTptagに基づいて、走行に要求される目標トルクTp*を設定する。こうして目標トルクTp*を設定すると、設定した目標トルクTp*に駆動軸36の回転数Npを乗じて、走行に要求される走行用パワーPdrv*を計算する。ここで、駆動軸36の回転数Npとしては、モータMG2の回転数Nm2,車速Vに換算係数を乗じて得られる回転数などを用いることができる。そして、走行用パワーPdrv*からバッテリ50の充放電要求パワーPb*(バッテリ50から放電するときが正の値)を減じて、エンジン22に要求される要求パワーPe*を計算する。
次に、要求パワーPe*とエンジン22の動作ライン(例えば燃費最適動作ライン)とを用いて、エンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*を設定する。続いて、前回のモータMG1のトルク指令(前回Tm1*)とプラネタリギヤ30のギヤ比(サンギヤの歯数/リングギヤの歯数)ρとを用いて、次式(1)により、エンジン22から出力されていると推定される出力トルクTeestを計算する。
Teest=-(1+ρ)・前回Tm1*/ρ (1)
続いて、エンジン22の目標回転数Ne*と駆動軸36の回転数Npとプラネタリギヤ30のギヤ比ρとを用いて、次式(2)により、モータMG1の目標回転数Nm1*を計算する。そして、モータMG1の目標回転数Nm1*とモータMG1の現在の回転数Nm1とエンジン22の出力トルクTeestとプラネタリギヤ30のギヤ比ρとを用いて、式(3)により、モータMG1のトルク指令Tm1*を計算する。式(3)は、モータMG1を目標回転数Nm1*で回転させる(エンジン22を目標回転数Ne*で回転させる)ためのフィードバック制御における関係式である。式(3)中、右辺第1項は、フィードフォワード項であり、右辺第2項,第3項は、フィードバックの比例項,積分項である。右辺第1項は、エンジン22から出力されてプラネタリギヤ30を介してモータMG1の回転軸に作用するトルクをモータMG1によって受け止めるためのトルクである。右辺第2項の「k1」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「k2」は積分項のゲインである。
Nm1*=Ne*・(1+ρ)/ρ-Np/ρ (2)
Tm1*=-ρ・Teest/(1+ρ)+k1(Nm1*-Nm1)+k2∫(Nm1*-Nm1)dt (3)
そして、次式(4)に示すように、トルク(−Tm1*/ρ)を要求トルクTr*から減じて、モータMG2のトルク指令Tm2*の基本値としての仮トルクTm2tmpを計算する。トルク(−Tm1*/ρ)は、モータMG1をトルク指令Tm1*で駆動したときに、モータMG1から出力されてプラネタリギヤ30を介して駆動軸36に作用するトルクである。続いて、式(5)および式(6)に示すように、モータMG1のトルク指令Tm1*と回転数Nm1との積として得られるモータMG1の消費電力(発電電力)をバッテリ50の入出力制限Win,Woutから減じて更にモータMG2の回転数Nm2で除して、モータMG2のトルク制限Tm2min,Tm2maxを計算する。そして、次式(7)に示すように、モータMG2の仮トルクTm2tmpをトルク制限Tm2min,Tm2maxで制限して、モータMG2のトルク指令Tm2*を設定する。
Tm2*=Tr*+Tm1*/ρ (4)
Tm2min=(Win-Tm1*・Nm1)/Nm2 (5)
Tm2max=(Wout-Tm1*・Nm1)/Nm2 (6)
Tm2*=max(min(Tm2tmp,Tm2max),Tm2min) (7)
そして、エンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*をエンジンECU24に送信すると共に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信する。エンジンECU24は、エンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*を受信すると、受信した目標回転数Ne*および目標トルクTe*に基づいてエンジン22が運転されるように、エンジン22の吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御などを行なう。モータECU40は、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を受信すると、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようにインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。こうした制御により、エンジン22を運転しながら、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で目標トルクTp*(走行用パワーPdrv*)を駆動軸36に出力して、走行することができる。
EV走行モードでは、HVECU70は、まず、HV走行モードと同様に、目標トルクTp*を設定する。続いて、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定する。そして、上述の式(4)〜(6)により、モータMG2のトルク指令Tm2*を設定する。そして、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信する。モータECU40は、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を受信すると、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようにインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。こうした制御により、エンジン22を運転停止して、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で目標トルクTp*(走行用パワーPdrv*(=Tp*・Np))を駆動軸36に出力して、走行することができる。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、目標トルクTp*を設定する際の動作について説明する。図2は、実施例のHVECU70により実行される目標トルク設定ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎に繰り返し実行される。
目標トルク設定ルーチンが実行されると、HVECU70は、まず、アクセル開度Accと車速Vとを入力する(ステップS100)。ここで、アクセル開度Accは、アクセルペダルポジションセンサ84により検出された値を入力するものとした。車速Vは、車速センサ88により検出された値を入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて、要求トルクTptagを設定する(ステップS110)。また、車速Vに基づいて、巡航走行用のトルク(ロードロードに対応するトルク)としての巡航走行トルクTg0を設定する(ステップS120)。
ここで、要求トルクTptagは、実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTptagとの第1関係を予め定めて図示しないROMに記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられると、記憶した第1関係から対応する要求トルクTptagを導出して設定するものとした。また、巡航走行トルクTg0は、実施例では、車速Vと巡航走行トルクTg0との第2関係を予め定めて図示しないROMに記憶しておき、車速Vが与えられると、記憶した第2関係から対応する巡航走行トルクTg0を導出して設定するものとした。第1関係および第2関係の一例を図3に示す。図示するように、要求トルクTptagは、アクセル開度Accが大きいほど大きくなる傾向に設定され、且つ、車速Vが大きいほど小さくなる傾向に設定される。また、巡航走行トルクTg0は、車速Vが大きいほど大きくなる傾向に設定される。
次に、要求トルクTptagを巡航走行トルクTg0と比較する(ステップS130)。この処理は、車両の加速が要求されているか否かを判定する処理である。要求トルクTptagが巡航走行トルクTg0以下のときには、車両の加速は要求されていないと判断し、要求トルクTptagを目標トルクTp*に設定して(ステップS140)、本ルーチンを終了する。
ステップS130で要求トルクTptagが巡航走行トルクTg0よりも大きいときには、車両の加速が要求されていると判断し、要求トルクTptagから巡航走行トルクTg0を減じて、最終加速トルクTg2を計算する(ステップS150)。
続いて、最終加速トルクTg2と車速Vとに基づいて、中間加速トルクTg1を設定する(ステップS160)。ここで、中間加速トルクTg1は、実施例では、最終加速トルクTg2と車速Vとの第3関係を予め定めて図示しないROMに記憶しておき、最終加速トルクTg2と車速Vとが与えられると、記憶した第3関係から対応する中間加速トルクTg1を導出して設定するものとした。第3関係の一例を図4に示す。図示するように、中間加速トルクTg1は、最終加速トルクTg2が大きいほど大きくなる傾向で、且つ、車速Vが小さいほど大きくなる傾向に設定される。中間加速トルクTg1の意味および中間加速トルクTg1をこうした傾向に設定する理由については後述する。
そして、最終加速トルクTg2と車速Vとに基づいて、第1,第2レート値J1,J2を設定する(ステップS170,S180)。ここで、第1,第2レート値J1,J2は、実施例では、最終加速トルクTg2と車速Vと第1,第2レート値J1,J2との第4関係を予め定めて図示しないROMに記憶しておき、最終加速トルクTg2と車速Vとが与えられると、記憶したマップから対応する第1,第2レート値J1,J2を導出して設定するものとした。第4関係の一例を図5に示す。図示するように、第1,第2レート値J1,J2は、いずれも、最終加速トルクTg2が大きいほど小さくなる傾向に設定される。また、車速Vが閾値Vref未満の領域では、第1レート値J1は、車速Vが小さいほど大きくなる傾向に設定され、第2レート値J2は、第1レート値J1よりも小さい範囲内で、車速Vが大きいほど大きくなる傾向に設定される。さらに、車速Vが閾値Vref以上の領域では、第1,第2レート値J1,J2は、同一の値で、車速Vが大きいほど大きくなる傾向に設定される。第1,第2レート値J1,J2の意味および第1,第2レート値J1,J2をこうした傾向に設定する理由については後述する。
次に、前回の目標加速トルク(前回Tg*)を中間加速トルクTg1と比較する(ステップS190)。前回の目標加速トルク(前回Tg*)が中間加速トルクTg1以下のときには、次式(8)に示すように、前回の目標加速トルク(前回Tg*)に第1レート値J1を加えた値を最終加速トルクTg2で上限ガードして目標加速トルクTg*を設定する(ステップS200)。そして、巡航走行トルクTg0に目標加速トルクTg*を加えて目標トルクTp*を設定して(ステップS220)、本ルーチンを終了する。したがって、要求トルクTptagが巡航走行トルクTg0よりも大きく且つ前回の目標加速トルク(前回Tg*)が中間加速トルクTg1以下のときには、本ルーチンの実行毎に、目標加速トルクTg*を最終加速トルクTg2に向けて、即ち、目標トルクTp*を要求トルクTptagに向けて、第1レート値J1ずつ増加させる(近づける)ことになる。
Tg*=min(前回Tg*+J1,Tg2) (8)
ステップS190で、前回の目標加速トルク(前回Tg*)を中間加速トルクTg1よりも大きいときには、次式(9)に示すように、前回の目標加速トルク(前回Tg*)に第2レート値J2を加えた値を最終加速トルクTg2で上限ガードして目標加速トルクTg*を設定する(ステップS210)。そして、巡航走行トルクTg0に目標加速トルクTg*を加えて目標トルクTp*を設定して(ステップS220)、本ルーチンを終了する。したがって、要求トルクTptagが巡航走行トルクTg0よりも大きく且つ前回の目標加速トルク(前回Tg*)が中間加速トルクTg1よりも大きいときには、本ルーチンの実行毎に、目標加速トルクTg*を最終加速トルクTg2に向けて、即ち、目標トルクTp*を要求トルクTptagに向けて、第2レート値J2ずつ増加させる(近づける)ことになる。なお、図5に示したように、第2レート値J2は、車速Vが閾値Vref未満の領域では第1レート値J1よりも小さく、車速Vが閾値Vref以上の領域では第1レート値J1と等しい。
Tg*=min(前回Tg*+J2,Tg2) (9)
図6は、車速Vが閾値Vref未満で要求トルクTptagが値(Tg0+Tg1)よりも大きくなったときの、目標トルクTp*と車両の加速度Gとの時間変化の様子の一例を示す説明図である。図中、実線は、実施例の様子を示す。また、一点鎖線は、要求トルクTptagをそのまま目標トルクTp*に設定する比較例の様子を示す。
比較例の場合、図示するように、目標トルクTp*が迅速に要求トルクTptagに至る。このとき、エンジン22の応答性が低いために、エンジン22の出力の増加が遅れる(要求パワーPe*に対してエンジン22の出力が不足する)。このため、目標トルクTp*(走行用パワーPdrv*)を駆動軸36に出力するために、バッテリ50からの出力(バッテリ負荷)が大きくなりやすい。この結果、バッテリ50の温度上昇が大きくなりやすい。
これに対して、実施例の場合、目標トルクTp*を、比較的大きい第1レート値J1を用いて値(Tg0+Tg1)まで増加させた後に、第1レート値J1よりも小さい第2レート値J2を用いて要求トルクTptag(=Tg0+Tg2)まで増加させる。これにより、比較例の場合に比して、エンジン22の出力の増加の遅れの程度(要求パワーPe*に対するエンジン22の出力の不足分)を小さくすることができる。したがって、その不足分を補って目標トルクTp*を駆動軸36を出力するための、バッテリ50からの出力の増加を、比較例の場合と実施例の場合との各時刻の目標トルクTp*の差分の積算値(図中、ハッチングの面積)に相当する分だけ、抑制することができる。この結果、バッテリ50の温度上昇が大きくなるのを抑制することができる。また、実施例の場合、比較例の場合に比して、目標トルクTp*が値(Tg0+Tg1)に至るまでは、十分な加速感を演出することができ、目標トルクTp*が値(Tg0+Tg1)に至ってから要求トルクTptagに至るまでは、十分な伸び感を演出することができる。この結果、目標トルクTp*が要求トルクTptagに至る(目標加速トルクTg*が最終加速トルクTg2に至る)までのトータルの加速感を、メリハリのある加速感(前半の十分な加速感および後半の伸び感)とすることができる。即ち、運転者に良好な加速感を与えることができる。
ここで、第1,第2レート値J1,J2,中間加速トルクTg1について順に説明する。
第1,第2レート値J1,J2は、車速Vが閾値Vref未満のとき(第1レート値J1が第2レート値J2より大きいとき)には、それぞれ、目標トルクTp*が値(Tg0+Tg1)に至るまでの十分な加速感,目標トルクTp*が値(Tg0+Tg1)に至ってから要求トルクTptagに至るまでの伸び感を演出するためのものである。また、第1,第2レート値J1,J2は、車速Vが閾値Vref以上のとき(第1,第2レート値J1,J2が同一の値のとき)には、目標トルクTp*が要求トルクTptagに至るまでのトータルの加速感を演出するためのものである。
一般に、最終加速トルクTg2が大きいほど、エンジン22の出力の増加の遅れの程度が大きくなり、エンジン22の出力の増加の遅れを補って目標トルクTp*を駆動軸36に出力するために、バッテリ50からの出力が大きくなりやすい。これを考慮して、実施例では、図5に示したように、最終加速トルクTg2が大きいほど小さくなる傾向に第1,第2レート値J1,J2を設定するものとした。これにより、エンジン22の出力の増加の遅れを補って目標トルクTp*を駆動軸36に出力するための、バッテリ50からの出力の増加を、より適切に抑制することができる。
また、実施例では、図5に示したように、車速Vが閾値Vref未満の領域では、車速Vが小さいほど大きくなる傾向に第1レート値J1を設定すると共に、第1レート値J1よりも小さい範囲内で、車速Vが大きいほど大きくなる傾向に第2レート値J2を設定するものとした。これにより、目標トルクTp*が値(Tg0+Tg1)に至るまでの加速感を、車速Vが小さいほどより十分なものとすることができると共に、目標トルクTp*が値(Tg0+Tg1)に至ってから要求トルクTptagに至るまでの伸び感を、車速V(走行抵抗)に応じたより適切なものとすることができる。
低車速とは異なり、高車速では、走行用パワーPdrv*(=Tp*・Np)が大きくなることによって、エンジン22の要求パワーPe*が大きくなる。このため、エンジン22の出力の増加の遅れが大きくなりやすい。また、高車速では、走行抵抗が大きくなり、運転者が加速感を感じにくい。これらを考慮して、実施例では、図5に示したように、車速Vが閾値Vref以上の領域では、第1,第2レート値J1,J2を同一の値として車速Vが大きいほど大きくなる傾向に設定するものとした。これにより、走行用パワーPdrv*ひいては要求パワーPe*の急増を抑制してバッテリ50からの出力が大きくなるのをより抑制することと、運転者に加速感を与えることと、のある程度の両立を図ることができる。なお、車速Vが閾値Vref以上の領域では、第1,第2レート値J1,J2を同一の値とするから、メリハリのある加速感にはならないと考えられる。
次に、中間加速トルクTg1について説明する。中間加速トルクTg1は、車速Vが閾値Vref未満のときに第1レート値J1を用いて目標加速トルクTg*を増加させるトルク範囲を定めるものである。実施例では、図4に示したように、最終加速トルクTg2が大きいほど大きくなる傾向に中間加速トルクTg1を設定するものとした。これにより、目標トルクTp*が値(Tg0+Tg1)に至るまでの加速感を、最終加速トルクTg2が大きいほどより十分なものとすることができる。また、実施例では、図4に示したように、車速Vが小さいほど大きくなる傾向に中間加速トルクTg1を設定するものとした。これにより、目標トルクTp*が値(Tg0+Tg1)に至るまでの加速感を、車速Vが小さいほどより十分なものとすることができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20では、車速Vが閾値Vref未満で要求トルクTptagが巡航走行トルクTg0と中間加速トルクTg1との和としての値(Tg0+Tg1)よりも大きくなったときには、目標トルクTp*を、値(Tg0+Tg1)まで第1レート値J1で増加させた後に要求トルクTptag(=Tg0+Tg2)まで第1レート値J1よりも小さい第2レート値J2で増加させる。これにより、要求トルクTptagをそのまま目標トルクTp*に設定するものに比して、エンジン22の出力の増加の遅れを補って目標トルクTp*を駆動軸36を出力するための、バッテリ50からの出力の増加を、抑制することができる。この結果、バッテリ50の温度上昇が大きくなるのを抑制することができる。また、目標トルクTp*が値(Tg0+Tg1)に至るまでは、十分な加速感を演出することができ、目標トルクTp*が値(Tg0+Tg1)に至ってから要求トルクTptag(=Tg0+Tg2)に至るまでは、十分な伸び感を演出することができる。この結果、目標トルクTp*が要求トルクTptagに至る(目標加速トルクTg*が最終加速トルクTg2に至る)までのトータルの加速感を、メリハリのある加速感(前半の十分な加速感および後半の伸び感)とすることができる。即ち、運転者に良好な加速感を与えることができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、第1,第2増加レート値J1,J2は、車速Vが閾値Vref未満の領域では、第1増加レート値J1が第2増加レート値J2よりも大きくなるように設定し、車速Vが閾値Vref以上の領域では、同一の値を設定するものとした。しかし、第1,第2増加レート値J1,J2は、全車速領域で、第1増加レート値J1が第2増加レート値J2よりも大きくなるように設定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、第1,第2レート値J1,J2は、最終加速トルクTg2と車速Vとに基づいて設定するものとした。しかし、第1レート値J1,第2レート値J2は、アクセル開度Accまたは要求トルクTptagと車速Vとに基づいて設定するものとしてもよい。また、第1,第2レート値J1,J2は、最終加速トルクTg2,アクセル開度Acc,要求トルクTptagの何れか1つだけに基づいて設定するものとしてもよい。さらに、第1,第2増加レート値J1,J2は、車速Vだけに基づいて設定するものとしてもよい。加えて、第1,第2レート値J1,J2は、固定値を用いるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、中間加速トルクTg1は、最終加速トルクTg2と車速Vとに基づいて設定するものとした。しかし、中間加速トルクTg1は、アクセル開度Accまたは要求トルクTptagと車速Vとに基づいて設定するものとしてもよい。また、中間加速トルクTg1は、最終加速トルクTg2,アクセル開度Acc,要求トルクTptagの何れか1つだけに基づいて設定するものとしてもよい。さらに、中間加速トルクTg1は、車速Vだけに基づいて設定するものとしてもよい。加えて、中間加速トルクTg1は、固定値を用いるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、要求トルクTptagが巡航走行トルクTg0より大きいときにおいて、要求トルクTptagが値(Tg0+Tg1)以下の場合と、要求トルクTptagが値(Tg0+Tg1)よりも大きい場合と、がある。このため、要求トルクTptagが値(Tg0+Tg1)よりも大きくなったときには、目標トルクTp*を、値(Tg0+Tg1)まで第1レート値J1で増加させた後に要求トルクTptag(=Tg0+Tg2)まで第2レート値J2で増加させるものとした。また、要求トルクTptagが巡航走行トルクTg0よりも大きく且つ値(Tg0+Tg1)以下のときには、目標トルクTp*を要求トルクTptagまで第1増加レート値J1で増加させるものとした。しかし、要求トルクTptagが巡航走行トルクTg0よりも大きいときにおいて、「Tptag(=Tg0+Tg2)>Tg1>Tg0」を満たすように中間加速トルクTg1を設定する場合には、要求トルクTptagが巡航走行トルクTg0よりも大きくなったときに、目標トルクTp*を、値(Tg0+Tg1)まで第1レート値J1で増加させた後に要求トルクTptagまで第2レート値J2で増加させるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、駆動輪38a,38bに連結された駆動軸36にプラネタリギヤ30を介してエンジン22およびモータMG1を接続すると共に駆動軸36にモータMG2を接続し、モータMG1,MG2と電気的にバッテリ50を接続するものとした。しかし、駆動輪に連結された駆動軸に変速機を介してモータの回転軸を接続すると共にモータの回転軸にクラッチを介してエンジンを接続し、モータと電気的にバッテリを接続するものとしてもよい。この構成では、エンジンからの動力をモータの回転軸と変速機とを介して駆動軸に出力すると共にモータからの動力を変速機を介して駆動軸に出力する。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「エンジン」に相当し、モータMG2が「モータ」に相当し、HVECU70とエンジンECU24とモータECU40とが「制御手段」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド自動車の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、23 クランクポジションセンサ、24 エンジン用電子制御ユニット8エンジンECU)、26 クランクシャフト、30 プラネタリギヤ、36 駆動軸、37 デファレンシャルギヤ、38a,38b 駆動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51a 電圧センサ、51b 電流センサ、51c 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、89 加速度ンサ、MG1,MG2 モータ。

Claims (1)

  1. 車軸に連結された駆動軸に動力を出力可能なエンジンと、
    前記駆動軸に動力を出力可能なモータと、
    前記モータと電力のやりとりが可能なバッテリと、
    アクセル操作量と車速とに応じた前記駆動軸の要求トルクに基づいて前記駆動軸の目標トルクを設定し、前記目標トルクに基づいて前記エンジンの要求パワーを設定し、前記要求パワーに基づいて前記エンジンが運転されると共に前記目標トルクが前記駆動軸に出力されるように前記エンジンと前記モータとを制御する制御手段と、
    を備えるハイブリッド自動車であって、
    前記制御手段は、前記要求トルクが巡航走行用のトルクよりも大きくなったときには、前記目標トルクを、前記要求トルクよりも小さい中間トルクまで第1増加速度で増加させた後に前記要求トルクまで前記第1増加速度よりも小さい第2増加速度で増加させる手段である、
    ことを特徴とするハイブリッド自動車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107839684A (zh) * 2016-09-20 2018-03-27 丰田自动车株式会社 车辆行驶控制装置

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