JP2017087678A - 液体収容容器、液体を吐出する装置 - Google Patents

液体収容容器、液体を吐出する装置 Download PDF

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Abstract

【課題】移動する液体収容容器に対する送液を簡単な構成で行うことを可能にする。【解決手段】液体吐出ヘッド34に供給する液体を収容する第1室202A及び第2室202Bを有し、第1室202Aと第2室202Bとは流路212で互いに通じており、第1室202A及び第2室202Bは1つの壁面が復元可能に変形可能な第1フィルム部材203A、第2フィルム部材203Bで形成され、第1室内202Aには第1フィルム部材203Aを外方に向けて加圧する第1負圧バネ204Aが配置され、第2室202B内には第2フィルム部材203Bを外方に向けて加圧する第2負圧バネ204Bが配置され、第1負圧バネ204Aの加圧力は第2負圧バネ204Bの加圧力よりも大きく、第1室202Aの外側には第1フィルム部材203Aの動きに連動して変位する第1変位部材205Aを有している【選択図】図6

Description

本発明は液体収容容器、液体を吐出する装置に関する。
液体吐出ヘッドと液体吐出ヘッドに供給する液体を収容するサブタンク(ヘッドタンクともいう。)をキャリッジに搭載したシリアル型の液体を吐出する装置として、キャリッジの走査中もサブタンクに対してメインタンクから送液できるようにしたものがある。
例えば、サブタンクに液体残量に応じて変位する変位部材(以下「フィラ」ともいう。)を有し、キャリッジには変位部材が所定の第1位置になったことを検知する第1センサを、装置本体側には変位部材が所定の第2位置になったことを検知する第2センサを設け、第1センサで検知される位置と第2センサで検知される位置との間の変位部材の変位量に対応する差分量を検出して保持しておき、キャリッジの走査中は、変位部材が所定の供給開始位置になったときから送液を開始し、第1センサが変位部材を検知した後、差分相当量の送液を行うようにしたものがある(特許文献1)
特開2011−297206号公報
しかしながら、キャリッジに変位部材を検知するセンサを配置する構成では、キャリッジが大型化し、構成が複雑になるという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、液体収容容器が移動している状態での送液を可能にする構成を簡単にすることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る液体収容容器は
液体吐出ヘッドに供給する液体を収容する第1室及び第2室を有し、
前記第1室と前記第2室とは互いに通じており、
前記第1室及び前記第2室は、少なくともいずれかの1つの壁面が復元可能に変形可能な部材で形成され、
前記第1室内には、前記変形可能な部材を外方に向けて加圧する第1加圧手段が配置され、
前記第2室内には、前記変形可能な部材を外方に向けて加圧する第2加圧手段が配置され、
前記第1加圧手段の加圧力は、前記第2加圧手段の加圧力よりも大きく、
前記第1室の外側には、前記第1室の前記変形可能な部材の変形に追従して変位する第1変位部材を有している
構成とした。
本発明によれば、液体収容容器が移動している状態での送液を可能にする構成を簡単にすることができる。
本発明に係る液体を吐出する装置の一例の機構部の平面説明図である。 同じく要部側面説明図である。 同じくヘッド構成の説明に供する平面説明図である。 本発明の第1実施形態におけるヘッドタンクの模式的平面説明図である。 同じく模式的要部断面正面説明図である。 同ヘッドタンクの作用説明に供する模式的平面説明図である。 同装置における液体供給排出系の模式的説明図である。 同装置の制御部のブロック説明図である。 ヘッドタンクの負圧管理の説明に供するヘッドタンク内からの液体排出量(排液量)とヘッドタンク内圧力の関係の一例を示す説明図である。 ヘッドタンクを充填満タン状態にする方法の説明に供する模式的側面説明図である。 ヘッドタンクからの排液量が増加するときの負圧の変化と変位部材の変位の関係の説明に供する説明図である。 ヘッドタンクへの充填量が増加するときの負圧の変化と変位部材の変位の関係の説明に供する説明図である。 キャリッジ走査中の送液動作の制御の説明に供する模式的平面説明図である。 ヘッドタンクの第1変位部材が変位を開始したときからヘッドタンク内液体残量が液体消費下限値になるまでの液体量の説明に供する平面説明図である。 本発明の第2実施形態の説明に供する平面説明図である。 本発明の第3実施形態における液体収容容器であるヘッドタンクの模式的説明図である。 本発明の第4実施形態における液体収容容器であるヘッドタンクの模式的説明図である。 本発明の第5実施形態における液体収容容器であるヘッドタンクの模式的説明図である。 本発明の第6実施形態における液体収容容器であるヘッドタンクの模式的平面説明図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。本発明に係る液体を吐出する装置の一例について図1ないし図3を参照して説明する。図1は同装置の機構部の平面説明図、図2は同じく要部側面説明図、図3は同じくヘッド構成の説明に供する平面説明図である。なお、図3はヘッドを上方から透過した状態で示している。
この装置は、シリアル型装置である。左右の側板10A、10Bに架け渡されるガイド部材1などのガイド部材でキャリッジ3を主走査方向に往復移動可能に保持している。そして、キャリッジ3は、主走査モータ5によって、駆動プーリ6と従動プーリ7間に架け渡したタイミングベルト8を介して主走査方向に往復移動する。
キャリッジ3には、4つの液体吐出ユニット4を搭載している。液体吐出ユニット4は、液体吐出ヘッド34と、サブタンクであるヘッドタンク35を一体化して構成している。
液体吐出ヘッド34は、図3に示すように、ノズル面34aに、複数のノズル34nを配列した2つのノズル列Na、Nbを有している。4つの液体吐出ヘッド34は、例えば、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の液体を吐出するように割当てられている。
ヘッドタンク35は、それぞれ各液体吐出ヘッド34に供給する各色の液体を収容するタンク部を備えている。このヘッドタンク35は本発明に係る液体収容容器である。
そして、装置本体側には、各色の液体を収容した液体貯留容器であるメインタンク50(50y、50m、50c、50k)が交換可能に装着されるカートリッジホルダ51が配置されている。
このカートリッジホルダ51には送液ポンプ部52が設けられ、メインタンク50から送液ポンプ部52によって各色の供給チューブ(液体供給経路ともいう。)56を介して各ヘッドタンク35に各色の液体が供給される。
一方、シート材であるシート材Pを搬送するために、シート材Pを吸着して液体吐出ヘッド34に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト12を備えている。搬送ベルト12は、無端状ベルトであり、搬送ローラ13とテンションローラ14との間に掛け渡されている。なお、搬送ベルト12は静電吸着やエアー吸引でシート材Pを吸着する。
搬送ベルト12は、副走査モータ16によってタイミングベルト17及びタイミングプーリ18を介して搬送ローラ13が回転駆動されることによって、副走査方向に周回移動する。
キャリッジ3の主走査方向の一方側には搬送ベルト12の側方に液体吐出ヘッド34の維持回復を行う維持回復機構20が配置されている。他方側には搬送ベルト12の側方に液体吐出ヘッド34から空吐出で吐出される液体を受ける空吐出受け28がそれぞれ配置されている。
なお、空吐出とは、ヘッドの状態の維持ないし回復のために液体を吐出することであり、例えば装置の目的が画像の形成(印刷)であるときには印刷以外の目的(これを目的外吐出という。)で行う吐出の1つである。
維持回復機構20は、例えば液体吐出ヘッド34のノズル面34aをキャッピングする1つの保湿キャップを兼ねる吸引キャップ21及び3つの保湿キャップ22と、ノズル面を払拭するワイパ23などとで構成されている。吸引キャップ21には吸収体25が設けられている。
キャリッジ3の主走査方向に沿って両側板間に、所定のパターンを形成したエンコーダスケール123を張り渡し、キャリッジ3にはエンコーダスケール123のパターンを読取る透過型フォトセンサからなるエンコーダセンサ124を設けている。これらのエンコーダスケール123とエンコーダセンサ124によってキャリッジ3の移動を検知するリニアエンコーダ(主走査エンコーダ)122を構成している。このリニアエンコーダ122によってキャリッジ3の主走査方向位置を検出する位置顕出手段を構成している。
また、搬送ローラ13の軸にはコードホイール125を取り付け、このコードホイール125に形成したパターンを検出する透過型フォトセンサからなるエンコーダセンサ126を設けている。これらのコードホイール125とエンコーダセンサ126によって搬送ベルト12の移動量及び移動位置を検出するロータリエンコーダ(副走査エンコーダ)を構成している。
このように構成した装置においては、シート材Pが搬送ベルト12上に給紙されて吸着され、搬送ベルト12の周回移動によって副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ3を主走査方向に移動させながら画像信号に応じて液体吐出ヘッド34を駆動することにより、停止しているシート材Pに液体を吐出して1行分を記録する。そして、シート材Pを所定量搬送後、次の行の記録を行う。
記録終了信号又はシート材Pの後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、シート材Pを図示しない排紙トレイに排紙する。
次に、本発明の第1実施形態に係る液体収容容器であるヘッドタンクについて図4及び図5を参照して説明する。図4は同ヘッドタンクの模式的平面説明図、図5は同じく模式的要部断面正面説明図である。
ヘッドタンク35は、タンクケース201内に液体を収容する2つの液体収容部(タンク部)である第1室202A及び第2室202B(両者を併せて「液体収容部202」という。)を有している。
タンクケース201は、両側に開口部を有し、中央部に隔壁部201aを有する。このタンクケース201の各開口部を復元可能に変形可能な部材である撓むことができる第1フィルム部材203A、第2フィルム部材203B(以下、区別しないときは「フィルム部材203」という。他の部材も同様とする。)でそれぞれ密閉している。
これにより、隔壁部201aで隔てられ、一面が復元可能な変形可能な部材である第1フィルム部材203Aと第2フィルム部材203Bで形成された第1室202Aと第2室202Bとが構成されている。
タンクケース201の隔壁部201aには、第1室202Aと第2室202Bとを相互に通じる通路となる流路212が設けられている。流路212の高さ方向の位置は、第1室202A及び第2室202Bの液面よりも常に下方になる位置、すなわち、流路212は常に液体中にある位置とする。
第1室202A内には、第1加圧手段である弾性部材としてのバネ(これを「第1負圧バネ」という。)204Aが配置され、第1負圧バネ204Aの復元力によって第1フィルム部材203Aを常時外方へ加圧している。第1フィルム部材203Aに第1負圧バネ204Aの復元力(加圧力)が作用していることで、第1室202A内の液体残量が減少することによって負圧が発生する。
また、タンクケース201の第1室202Aの外側には、一端部側を軸206Aで揺れ動くことが可能なように支持されたフィラからなる第1変位部材205Aを有している。
第1変位部材205Bは、第1押し付け手段である第1スプリング210Aによってタンクケース201側に向けて勢いを付けられ、第1フィルム部材203Aの外面側に押し付けられている。これにより、液体残量に応じて変位する第1フィルム部材203Aの動きに連動(追従)して第1変位部材205Aが変位する。
この第1変位部材205Aを装置本体側に配置される後述する検知手段(本体側検知手段)301などで検知することでヘッドタンク35内の液体残量や負圧などを検知することができる。
第2室202B内には、第2加圧手段である弾性部材としてのバネ(これを「第2負圧バネ」という。)204Bが配置され、第2負圧バネ204Bの復元力によって第2フィルム部材203Bを常時外方へ加圧している。第2フィルム部材203Bに第2負圧バネ204Bの復元力(加圧力)が作用していることで、第2室202B内の液体残量が減少することによって負圧が発生する。
また、タンクケース201の第2室202Bの外側には、一端部側を軸206Bで揺れ動くことが可能なように支持されたフィラからなる第2変位部材205Bを有している。
第2変位部材205Bは、第2押し付け手段である第2スプリング210Bによってタンクケース201側に向けて勢いを付けられ、第2フィルム部材203Bの外面側に押し付けられている。これにより、液体残量に応じて変位する第2フィルム部材203Bの動きに連動(追従)して第2変位部材205Bが変位する。
ここで、第1加圧手段である第1負圧バネ204Aの加圧力(バネ圧)は、第2加圧手段である第2負圧バネ204Bの加圧力(バネ圧)よりも大きくしている。
また、第1押し付け手段である第1スプリング210Aの押し付け力は、第2押し付け手段である第2スプリング210Bの押し付け力よりも大きくしている。
また、タンクケース201の上部には、第1室202A、第2室202Bにそれぞれメインタンク50から液体を供給するための供給口部209A、209Bがあり、液体供給チューブ56に接続されている。また、タンクケース201の側部には、第1室202A、第2室202B内を大気に開放する大気開放手段である大気開放機構207A、207Bが設けられている。
大気開放機構207A、207Bは、第1室202A、第2室202B内に通じる大気開放路207aを開閉する弁体207b及びこの弁体207bを閉弁状態に加圧するスプリング207cなどを備えている。
そして、装置本体側の大気開放ソレノイド302によって、大気開放機構207A、207Bの各弁体207bを押すことで開弁されて、ヘッドタンク35の第1室202A、202B内が大気開放状態(外気に通じた状態)になる。
また、ヘッドタンク35の第1室202A、第2室202B内の液体液面を検出するための電極ピン208(208aと208b)がそれぞれ取り付けられている。液体は電導性を持っており、電極ピン208aと208bの所まで液面が到達すると、電極ピン208aと208b間に電流が流れて両者の抵抗値が変化するため、液面高さが所定高さ以下になったことを検出することができる。
次に、このヘッドタンクの作用について図6も参照して説明する。図6は同ヘッドタンクの作用説明に供する模式的平面説明図である。なお、図6を含めて以下の図ではヘッドタンクは簡略化して図示する。
図6(a)に示すように、ヘッドタンク35の第1室202Aと第2室202Bとは流路212にて通じているので、第1室202Aと第2室202Bは同じ負圧状態に保たれる。
ここで、第1室202Aの第1負圧バネ204Aの加圧力(バネ圧)は第2室202Bの第2負圧バネ204Bの加圧力(バネ圧)よりも大きくしている。
したがって、液体吐出ヘッド34から液体が吐出されるなどしてヘッドタンク35の液体収容部202(第1室202A及び第2室202B)の液体が排出されて負圧が増加すると、第2負圧バネ204Bが第1負圧バネ202Aよりも先に収縮する。
これに伴って、図6(b)に示すように、第2変位部材205Bは、第1変位部材205Aよりも先に、液体残量が減少する方向(これを「縮み方向」という。)に変位することになる。
そして、第2負圧バネ204Bが第2室202Bの第2フィルム部材203Bを加圧する力と第1負圧バネ204Aが第1室202Aの第1フィルム部材203Aを加圧する力とがバランスしたとき、あるいは、第2変位部材205Bがタンクケース201に当たって変位しなくなったとき、第1負圧バネ204の収縮が開始して第1変位部材205Aが変位を開始することになる。
したがって、第1変位部材205Aが変位を開始したとき、或いは、所定量変位したときにヘッドタンク35に対してメインタンク50から送液を行なうことで、ヘッドタンク35の第1室202A及び第2室202Bで構成される液体収容部202内に、常に所要量以上の液体が収容されている状態に保つことができる。
これにより、ヘッドタンク35が移動している状態で送液動作を行なうときには、装置本体側の検知手段で第1変位部材205Aを検知するだけで送液動作を制御することができるようになり、構成を簡単にできる。
この場合、第1変位部材205A、第2変位部材205Bが第1フィルム部材203A、第2フィルム部材203Bを強く内側に押していると、第1負圧バネ204A、第2負圧バネ204Bの力が減少し、負圧とヘッドタンク35内の液体量との相関特性も複雑となる。
したがって、第1変位部材205A、第2変位部材205Bを第1フィルム部材203A、第2フィルム部材203Bに押し付ける力は、第1負圧バネ204A、第2負圧バネ204Bの加圧力に影響を与えない力に設定することが好ましい。
ただし、第1変位部材205A、第2変位部材205Bを第1フィルム部材203A、第2フィルム部材203Bに押し付ける力が過度に小さすぎると、微小な振動などの周囲環境によって第1変位部材205A、第2変位部材205Bが第1フィルム部材203A、第2フィルム部材203Bに接触しなくなるときが生じて、正確に第1変位部材205A、第2変位部材205Bの変位を検出することができなくなる。
このとき、第1負圧バネ204Aの加圧力は第2負圧バネ204Bの加圧力よりも大きくしているので、第1スプリング210Aにより第1変位部材205Aを第1フィルム部材203Aに押し付ける押し付け力は、第2スプリング210Bにより第2変位部材205Bを第2フィルム部材203に押し付ける押し付け力よりも大きくする。
次に、この装置における液体供給排出系について図7を参照して説明する。図7は同供給排出系の模式的説明図である。
まず、メインタンク50からヘッドタンク35に対する液体供給は、送液手段である送液ポンプ252によって供給チューブ56を介して行なわれる。なお、送液ポンプ252は、チューブポンプなどで構成した可逆型ポンプであり、メインタンク50からヘッドタンク35に液体を供給する送液動作と、ヘッドタンク35からメインタンク50に液体を戻す逆送動作とを行なえるようにしている。
また、維持回復機構20は、前述したように液体吐出ヘッド34のノズル面34aをキャッピングする吸引キャップ21と、吸引キャップ21に接続された吸引ポンプ82を有している。吸引キャップ21でキャッピングした状態で吸引ポンプ82を駆動することで吸引チューブ81を介してノズル34nから液体を吸引することによってヘッドタンク35内の液体を吸引することができる。なお、吸引された廃液は廃液タンク100に排出される。
装置本体101側にはヘッドタンク35の大気開放機構207を開閉する部材である大気開放ソレノイド302が配置され、この大気開放ソレノイド302を作動させることで大気開放機構207を開閉することができる。
装置本体101側には第1変位部材205A及び第2変位部材205Bを検知する光学センサからなる検知手段である本体側センサ301が設けられている。本体側センサ301の検知結果と位置検出手段であるリニアエンコーダ122の検出結果を使用してヘッドタンク35に対する送液及び逆送動作を制御する。
なお、上述した送液ポンプ252、大気開放ソレノイド302、吸引ポンプ82の駆動制御、本発明に係る送液動作などの制御は制御部500によって行なわれる。
次に、この装置の制御部の概要について図8を参照して説明する。図8は同制御部のブロック説明図である。
制御部500は、この装置全体の制御を司り、本発明における送液を制御する手段などの各種制御手段を兼ねるCPU501と、CPU501が実行するプログラム、その他の固定データを格納するROM502と、画像データ等を一時格納するRAM503を含む主制御部を備えている。
制御部500は、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための書き換え可能な不揮発性メモリ504と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC505とを備えている。
制御部500は、液体吐出ヘッド34を駆動制御するためのデータ転送手段、駆動信号発生手段を含む印刷制御部508と、キャリッジ3側に設けた液体吐出ヘッド34を駆動するためのヘッドドライバ(ドライバIC)509とを備えている。
制御部500は、キャリッジ3を移動走査する主走査モータ5、搬送ベルト12を周回移動させる副走査モータ16、維持回復機構20の維持回復モータ556を駆動するためのモータ駆動部510を備えている。維持回復モータ556は、吸引ポンプ82の駆動、キャップ21、22、ワイパ部材23の昇降機構の駆動を行う。
制御部500は、ヘッドタンク35の大気開放機構207を開閉する装置本体101側に設けられた大気開放ソレノイド302、送液ポンプ252を駆動する供給系駆動部512を備えている。
制御部500には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行うための操作パネル514が接続されている。
I/O部513は、装置に装着されている各種のセンサ群515からの情報を取得し、装置の制御に必要な情報を抽出し、印刷制御部508やモータ駆動部510、ヘッドタンク35に対する送液制御などに使用する。
センサ群515は、前述した本体側センサ301、電極ピン208a、208bが含まれる。また、センサ群515には、用紙の位置を検出するための光学センサや、機内の温度、湿度を監視するためのサーミスタ(環境温度センサ、環境湿度センサ)、帯電ベルトの電圧を監視するセンサ、カバーの開閉を検出するためのインターロックスイッチなどが含まれる。I/O部513は様々のセンサ情報を処理することができる
制御部500は、ホスト側とのデータ、信号の送受を行うためのI/F506を備え、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置などのホスト600側から、ケーブル或いはネットワークを介してI/F506で受信する。
そして、制御部500のCPU501は、I/F506に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC505にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行い、この画像データを印刷制御部508からヘッドドライバ509に転送する。
印刷制御部508は、上述した画像データをシリアルデータで転送するとともに、この画像データの転送及び転送の確定などに必要な転送クロックやラッチ信号、制御信号などをヘッドドライバ509に出力する。また、印刷制御部508は、ROMに格納されている駆動パルスのパターンデータをD/A変換するD/A変換器及び電圧増幅器、電流増幅器等で構成される駆動信号生成部を含んでいる。そして、駆動信号生成部から1の駆動パルス或いは複数の駆動パルスで構成される駆動信号をヘッドドライバ509に対して出力する。
ヘッドドライバ509は、シリアルに入力される液体吐出ヘッド34の1行分に相当する画像データに基づいて印刷制御部508から与えられる駆動波形を構成する駆動パルス(駆動信号)を選択的に液体吐出ヘッド34の液体を吐出させるエネルギーを発生する駆動素子(例えば圧電素子)に対して印加することで液体吐出ヘッド34を駆動する。このとき、駆動波形を構成する駆動パルスを選択することによって、例えば、大滴、中滴、小滴など、大きさの異なるドットを打ち分けることができる。
次に、この装置におけるヘッドタンクの負圧管理について図9を参照して説明する。図9はヘッドタンク内からの液体排出量(排液量)とヘッドタンク内圧力の関係の一例を示す説明図である。
ヘッドタンク35の液体収容部202内(以下、単に「ヘッドタンク35内」という。)の液体量の管理は、ヘッドタンク35内の負圧管理も兼ねている。すなわち、図9に示すように、ヘッドタンク35内の負圧はヘッドタンク35からの排液量と相関関係にある。ヘッドタンク35からの排液量が少ない(液体残量が多い)ときにはヘッドタンク35内の負圧は低くなる。一方、ヘッドタンク35からの排液量が多い(液体残量が少ない)ときにはヘッドタンク35内の負圧は高くなる。
そこで、ヘッドタンク35内からの排液量を、ヘッドタンク35内の負圧が所定の負圧管理範囲A内に収まる排液量Bの範囲内になるように、ヘッドタンク35に対する液体供給(送液)を制御するようにしている。
次に、ヘッドタンクを充填満タン状態にする方法について図10を参照して説明する。図10は同説明に供する模式的側面説明図である。
ヘッドタンク35内を充填満タン状態にするには、まず図10(a)に示す状態から、大気開放機構207を開いてヘッドタンク35の液体収容部202の負圧を開放することで、図10(b)に示すように液体収容部202内の液面が低下する。
そして、ヘッドタンク35の液体収容部202の負圧が開放され、液面が下がった後、図10(c)に示すように、液体300を供給する。液体300を供給することで液面が上昇し、電極ピン208a、208bが所定高さの液面を検知するまで、つまり所定の位置まで液体300を供給する。
その後、大気開放機構207を閉じて、例えば所定量の液体をノズル34nから排出し、或いはメインタンク50に逆送することで、所定の負圧値となり、ヘッドタンク35の第1室202A及び第2室202Bの液体量を所定の負圧値が得られる量にすることができる。
次に、ヘッドタンク35からの排液量及び負圧の変化と変位部材の変位の関係について図11及び図12を参照して説明する。
図11はヘッドタンク35から液体を排出するとき、図12はヘッドタンク35に液体を供給するときの排出するときの排液量及び負圧の変化と変位部材の変位を示している。なお、図11及び図12では第1変移部材205Aを「第1フィラ」、第2変移部材205Bを「第2フィラ」と表記している。
ヘッドタンク35の第1室202Aと第2室202Bとは流路212を介して通じているので、第1室202Aと第2室202Bの圧力は同じになる。また、第1負圧バネ204Aは第2負圧バネ204Bより加圧力(バネ圧)を大きくしている。
したがって、図11に示すように、ヘッドタンク35内の液体を排出していくと、加圧力(バネ圧)の小さい第2室202Bの第2フィルム部材203が先に縮方向に変位し、第2フィルム部材203Bに当たって接触している第2変位部材205Bが変位する。
そして、ヘッドタンク35の第2室202Bの液体残量が一定量以下となり、ヘッドタンク35内の負圧が、第1負圧バネ204Aが第1フィルム部材203Aを押す力よりも強くなった図11の排液量b1の位置から、第1室202Aの第1フィルム部材203Aが縮方向に変位を開始し、第1負圧バネ204Aも縮方向に変位を開始する。その後、第1室202Aの液体が排出されていく。
なお、例えば第1室202Aが満タン状態での第1負圧バネ204Aの加圧力は、第2変位部材205Bがヘッドタンク35のタンクケース201の一部に接触して停止する位置まで変位したときの第2負圧バネ204Bの加圧力と同じであってもよい。
この場合、ヘッドタンク35内の液体を排出したとき、第2変位部材205Bがヘッドタンク35の一部に接触して停止する位置まで変位した後、第1変位部材205Aが変位し始める。
これに対し、図12に示すように、ヘッドタンク35内に液体を充填する(送液する)ときには、第1フィルム部材203Aを外方向に押している力の強い第1負圧バネ204Aが先に伸長し、第1室202A内に液体が充填され、第1変位部材205Aが先に変位していく。
そして、ヘッドタンク35内に液体が充填されていくと、ヘッドタンク35内の負圧が弱まる。その後、第2負圧バネ204Bが第2フィルム部材203Bを外方向に押している力よりも負圧が小さくなった図12の排液量b2の位置から、第2負圧バネ204Bの加圧力により第2フィルム部材203Bが外方向に変形し、第2変位部材205Bが変位を開始する。
つまり、本実施形態のヘッドタンクでは、負圧が一定値以下のときには、液体を排出又は充填しても、第1変位部材205Aが常に変位し、負圧が一定値を越えるときには第2変位部材205Bが変位する構成となる。
次に、キャリッジ走査中の送液動作の制御について図13を参照して説明する。図13は同送液動作の制御の説明に供する模式的平面説明図である。
装置本体101側には第1変位部材205Aを検知する本体側センサ301が配置されている。また、キャリッジ3の主走査方向位置を検出する位置検出手段を構成するエンコーダ122を備えている。キャリッジ3の主走査方向位置は、エンコーダ122のセンサ124からの出力される検知パルスを処理して検出する。
そこで、例えば、キャリッジ3の走査中(移動中)に、本体側センサ301が第1変位部材205Aを検知したときのキャリッジ3の主走査方向位置(以下、単に「キャリッジ位置」という。)をエンコーダ122で検出して記憶保持する。
その後、キャリッジ3が走査されて、再度、本体側センサ301が第1変位部材205Aを検知したときのキャリッジ位置を検出することで、前回のキャリッジ位置と今回のキャリッジ位置の差から第1変位部材205Aが変位したことを検出することができる。
また、第1変位部材205の位置(キャリッジ位置で検出される)とヘッドタンク35の液体残量との相関関係を予め求めておくことで、キャリッジ3の走査中でも、ヘッドタンク35の液体残量を検出することもできる。
ここで、キャリッジ3に搭載されたヘッドタンク35の第1変位部材205A、第2変位部材205Bは、キャリッジ走査にて発生する振動、キャリッジ走査時に第1変位部材205A、第2変位部材205Bに掛かる慣性力によって、第1変位部材205A、第2変位部材205Bに対して接触及び離間を繰り返すばたつきが生じることがある。
しかしながら、本実施形態では、第1負圧バネ204Aは第2負圧バネ204Bよりも第1フィルム部材203Aを加圧する加圧力が大きく、第1変位部材205Aを第1フィルム部材230Aに押し付ける第1スプリング210Aによる押し付け力も大きくすることができる。
したがって、第1変位部材205Aは第2変位部材205Bよりもキャリッジ3の走査中における挙動が安定してばたつきが少なくなり、第1変位部材205Aは、第1フィルム部材203Aから離間することなく、ヘッドタンク35内の液体量に応じて変位する。
これにより、キャリッジ3の走査中でも本体側センサ301にてキャリッジ3上のヘッドタンク35の第1変位部材205Aを正しく検知することができ、第1変位部材205Aの変位及び変位量を検出することができる。
そこで、キャリッジ3の走査中に本体側センサ301にて第1変位部材205Aが変位したことが検出され、例えば第1変位部材205Aの変位量が所定量になったときにヘッドタンク35に対してメインタンク50から送液を開始する。
この場合、第1変位部材205Aの変位量は、例えば第1変位部材205Aが変位を開始したときの位置を基準として、当該基準とする位置からの変位量とし、液体が所定量消費されて変位量が所定量になったとき送液を開始することができる。
そして、送液によってヘッドタンク35内の液体量が増加することで、前述したように第1変位部材205Aが先に液体残量が増加する方向に変位を開始するので、第1変位部材205Aが変位しなくなったとき、あるいは、第1変位部材205Aが変位しなくなったときから所定量の送液を行ったときに送液動作を停止する。
このようにして、キャリッジ3の走査を中断することなく、ヘッドタンク35内の液体残量が減少し過ぎることがないように送液を行うことができる。
そして、この場合、キャリッジ3にヘッドタンク35の変位部材を検知する手段を搭載することなく、装置本体101側の検知手段(本体側センサ301)の検知で送液動作を制御することができるので、構成が簡単になる。
また、第1実施形態に係るヘッドタンク35では第2変位部材205Bも有している構成としている。
そこで、液体吐出ヘッド34からの液体吐出動作(例えば印字動作)を終了した後、キャリッジ3を液体吐出動作を行っているときのキャリッジ速度よりも遅いキャリッジ速度で移動させて、本体側センサ301で第2変位部材205Bを検知する。キャリッジ速度が遅いことで、第2変位部材205Bのばたつきは無いか小さいので、第2変位部材205Bの位置を正しく検知できる。
そして、この第2変位部材205Bの検知結果でヘッドタンク35への送液を制御しながら、ヘッドタンク35に液体を充填する動作を行うことができる。
この場合、第2負圧バネ204Bは第1負圧バネ204Aよりも加圧力が小さいので、第2変位部材205Bは液体残量の変化に対して第1変位部材205Aよりも高い精度で変位する。
これにより、図10に示すヘッドタンク35内の液体充填上限位置から液体消費下限位置までの全域でヘッドタンク35内の液体量を管理することができる。
したがって、例えば印刷する画像の必要液体量が少ない、例えば文字文書類などの低印字率の印刷では、予め充填満タン状態の液体量のみで賄え、写真画像など高印字率の印刷のときのみ、印刷動作中の送液ポンプ252の駆動による送液が間欠的に繰り返されるので、供給ポンプの劣化を抑制することができる。
次に、ヘッドタンクの第1変位部材が変位を開始したときからヘッドタンク内液体残量が液体消費下限値になるまでの液体量について図14も参照して説明する。図14はキャリッジ走査中の模式的平面説明図である。
前述したように、キャリッジ3上に搭載されたヘッドタンク35の第1変位部材205Aを装置本体101側に設置された本体側センサ301で検知し、本体側センサ301が第1変位部材205Aを検知したときにリニアエンコーダ122でキャリッジ位置を検知している。
そのため、キャリッジ位置として検出する第1変位部材205Aの位置検知は、図14に示すように、キャリッジ3の走査中、本体側センサ301を第1変位部材205Aが通過したときに行うことになる。
この場合、本体側センサ301が第1変位部材205Aを検知し、キャリッジ3が走査することで、再度、本体側センサ301が第1変位部材205Aを検知したときに、送液を行うか否かを判別することになる。
そのため、本体側センサ301が第1変位部材205Aを検知し、再度、第1変位部材205Aを検知するまでに間に、液体吐出ヘッド34から吐出される液体量が多量で、液体消費下限値を下回るまで吐出が行われると、ヘッドタンク35内が負圧過多となり、ノズル34nから空気を吸引して吐出不良を引き起ことになる。
そこで、第1変位部材205Aが変位を開始したときの液体残量から液体消費下限位置の液体残量になるまでの液体量(吐出可能量)は、本体側センサ301が第1変位部材205Aを検知し、再度、第1変位部材205Aを検知するまでに間に、液体吐出ヘッド34から吐出される最大液体吐出量よりも多い量になるようにヘッドタンク35が構成されている。この場合、装置本体101で液体吐出ヘッド34から吐出される最大液体吐出量を制限する構成とすることもできる。
つまり、第1変位部材205Aが変位を開始したときから最大液体吐出量で吐出を行ってもヘッドタンク35の液体残量は液体消費下限値の量よりも多い状態に保たれる。
これにより、高い印字率の画像を出力してもヘッドタンク35内の負圧が過負圧になることなく、ノズルからの空気の引き込みよる吐出不良が発生することを防止できる。
より具体的には、吐出可能量は、キャリッジ3の走査中に本体側センサ301にて第1変位部材205Aを検知したときから、再度、本体側センサ301にて第1変位部材205Aを検知するときまでに、液体吐出ヘッド34から吐出される最大液体吐出量の2倍以上多くなるように構成されていることが好ましい。
これにより、1回目に本体側センサ301が第1変位部材205Aを検知したときに既に第1変位部材205Aが変位して第1室202Aの液体残量が満タン状態よりも少なかったときでも、2回目に本体側センサ301が第1変位部材205Aを検知したときには液体消費下限値よりも液体残量が多い状態を保つことができる。
次に、ヘッドタンク35に対する送液の開始及び停止についてより詳しく説明する。
キャリッジ3の走査中におけるヘッドタンク35に対する送液(液体供給)は、キャリッジ走査中に第1変位部材205Aを検知し、第1変位部材205Aの位置がヘッドタンク35内の負圧が下限値となる所定位置になったと判断したときに、送液ポンプ252を駆動して送液動作(液体充填動作)を開始する。
そして、液体充填動作でヘッドタンク35内に充填する液体量(送液量)は、ヘッドタンク35内の負圧の下限値から負圧の上限値までの負圧差に相当する液体充填量分を上限とする。具体的には、負圧下限値から第1室202Aが満タン状態であることを示す第1変位部材205Aの位置までよりも多い液体量で充填する。
また、送液速度である送液流量は、ヘッドタンク35から液体を排出するヘッド吐出流量よりも大きくする。
更に具体的には、第1変位部材205Aを検知してから、再度、第1変位部材205Aを検知するまでの間に、ヘッドタンク35内に充填する液体の充填量は、同じく、第1変位部材205Aを検知してから、再度、第1変位部材205Aを検知するまでの間に液体吐出ヘッド34から最大量吐出可能な吐出液体量よりも多くしている。
これにより、第1変位部材205Aを検知したときから送液動作(液体充填動作)を開始し、再度、第1変位部材205Aを検知するまでの間に、液体吐出ヘッド34から最大量吐出可能な吐出量を排出したとしても、液体消費下限値を下回らず、ヘッドタンク35内が過負圧になることなく、印刷動作を中断せずに印刷動作を継続することができる。
次に、本発明の第2実施形態について図15を参照して説明する。図15は同実施形態に係る液体を吐出する装置の本体側センサの配置位置の説明に供する平面説明図である。
まず、前述した第1実施形態においては、図14に示すように、本体側センサ301は、シート材Pに対して液体吐出ヘッド34が液体を吐出可能な印刷領域に設置されている。
この領域は、キャリッジ3の速度(キャリッジ速度)としては等速領域となる。つまり、この等速領域では、液体吐出ヘッド34から液体を吐出したときに狙いの位置に液体の滴を着弾させるためにキャリッジ3の挙動が安定している。
キャリッジ3の等速領域では、キャリッジ3の挙動が安定しているため、第1変位部材205Aの挙動も安定し、第1変位部材205Aの位置を誤検知するおそれが低くなる。したがって、第1変位部材205Aを検知する本体側センサ301も印刷領域に設置されていることが好ましい。
これに対し、第2実施形態では、図15に示すように、本体側センサ301は、シート材Pに対して液体吐出ヘッド34が液体を吐出可能な印刷領域と液体吐出ヘッド34から液体を吐出しない非印刷領域との境界境域に設置されている。
つまり、キャリッジ速度で言うと、本体側センサ301は、キャリッジ3が反転して走査するために減速、加速するための領域と等速領域との境界領域(境界近傍の領域)に配置している。
これにより、例えば往路走査にて本体側センサ301で第1変位部材205Aを検知したときの検知位置と、キャリッジ走査方向が反転し、再度、本体側センサ301で第1変位部材205Aを検知したときの位置との間では、液体が吐出されていないか、空吐出による微量な吐出が行われるだけであるので、第1変位部材205Aは実質的(位置変化を検出できる変位量)に変位しない。
そして、この第2実施形態の構成とした場合には、往路にて第1変位部材205Aを検知したときの位置と、復路にて第1変位部材205Aを検知したときの位置のサンプルを取得、比較して、送液作開始を判断する。
この場合、液体消費下限位置を判断するときには、最も負圧が強くなる液体消費下限方向の検知位置サンプルを採用し、送液動作時には最も負圧が弱く大気圧側に近い満タン充填位置の検知位置サンプルを採用する。
これにより、キャリッジ走査中に第1変位部材205Aを検知するとき、キャリッジ挙動により第1変位部材205Aが振動したりする影響により第1変位部材205Aの検知位置のバラツキによる液体充填開始遅延、または、液体充填過多を防止するフェイルセーフ機能を有することができる。
さらに、この場合、第1変位部材205Aの厚み幅の両端を検知する構成とすることで、往路で検知した第1変位部材205Aの内側、外側、復路で検知した第1変位部材205Aの内側、外側の4つの位置サンプルを抽出することができ、より確実に過負圧や過充填を防止することができる。
また、4つの検出位置サンプルを比較し、4つの検出位置サンプルの偏差が所定値より大きいときには、第1変位部材205Aの位置を正しく検知することができないと判断して、印刷動作を停止することもできる。
また、1つのサンプルのみ所定値よりも大きく乖離しているときには、当該サンプルを取得したときの第1変位部材205Aの位置検出は誤検知と判断する。そして、次に、液体消費下限位置に近い検出位置サンプル、及び、液体充填動作時には次に液体充填満タン検出位置サンプルを採用する。これにより、誤検知した位置サンプルを排除し、正しい送液動作(供給動作)を行うことができる。
次に、第1変位部材205Aの位置が送液開始位置になったと判断する液体消費下限位置と、第1室202Aが満タン状態となったと判断する第1室液体充填満タン位置について説明する。
ヘッドタンク35内に液体を充填して満タンにするときには、前述したように、ヘッドタンク35内を大気圧に開放した状態にして液体を充填し、その後、ヘッドタンク35内の液体を所定量排出することで、ヘッドタンク35内を弱負圧状態とする。このときの第1変位部材205Aの位置が充填満タン位置である液体充填上限位置となる。
この状態で第1変位部材205A及び第2変位部材205Bの位置を検知することで、第1室202Aが満タン状態となる第1変位部材205Aの位置と、第2室202Bが満タン状態となる第2変位部材205Bの位置を検知し、それぞれの充填満タン位置として記憶しておくことができる。
そして、液体消費下限位置は、先に記憶した第1変位部材205Aの位置から予め設定した液体充填満タン位置から液体消費下限位置に相当する定量値を差し引いた位置に設定することができる。
さらに、他の液体消費下限位置を設定する方法としては、例えば液体充填満タン位置から、液体消費下限値となる液体排出量B分を、供給ポンプ252にてヘッドタンク35から吸引して逆送する。そして、このときの第1変位部材205A及び第2変位部材205Bの位置を検知することで、液体消費下限位置と、第2室202Bの液体がエンド状態であることが判る位置を検知して、記憶しておくことができる。
これにより、ヘッドタンク35、変位部材205、負圧バネ204、フィルム部材203の個別部品バラツキや組み立てバラツキなど、個々に形状や特性にバラツキがあっても、そのヘッドタンク35の個体に対しての液体充填上限値と液体消費下限位置とを設定し、検知判断することができる。
次に、本発明の第3実施形態について図16も参照して説明する。図16は同実施形態におけるヘッドタンクの模式的説明図である。
このヘッドタンク35は、第2室202B側だけに、供給口部209、電極ピン208、大気開放機構207、液体吐出ヘッド34への供給口となる排出口341を備えている。
ヘッドタンク35内には、メインタンク50側である上流側から着脱可能なメインタンク50を交換したときに空気が供給チューブ56内に混入したり、経時的に供給チューブ56などから透気した空気が流入して貯留される。ヘッドタンク35内に空気が多量に入り込むと、周囲環境温度が変化したとき、空気が膨張、収縮することでヘッドタンク35内の負圧が変化し、液漏れなどの原因となる。
そこで、電極ピン208により一定以上の空気量を検知したときには、再度、前述したように大気開放機構27にて大気開放を行って、ヘッドタンク35内の空気を大気へ排出し、送液を行って充填満タン状態する動作を行う。
また、負圧過多のときに液体吐出ヘッド34のノズル34nから空気を吸引し、空気がヘッドタンク35内に入り込むことがある。
そのため、メインタンク50から液体が供給される供給口部209と、ヘッドタンク35から液体を排出する排出口341は大気開放機構207を有する第2室202Bに設置している。
また、第1室202Aと第2室202Bとを通じる流路212は、ヘッドタンク35内の液体が貯留されている液面よりも下位置に有しており、より下面側に近い位置に配置することが好ましい。
これにより、第1室202Aには空気が入り込むことなく、ヘッドタンク35内に入り込む空気は第2室202Bにのみ貯留されるため、ヘッドタンク35内の空気量を管理しやすい構成となる。
なお、第2室202Bに代えて、第1室202A側だけに、供給口部209、電極ピン208、大気開放機構207、液体吐出ヘッド34への供給口となる排出口341を備えて構成とすることもできる。
次に、本発明の第4実施形態について図17を参照して説明する。図17は同実施形態におけるヘッドタンクの模式的説明図である。
このヘッドタンク35は、第2室202B側に、供給口部209、電極ピン208、大気開放機構207を設け、第1室202A側に、液体吐出ヘッド34への供給口となる排出口部341を備えている。
そして、隔壁部201aの下側部分に第1室202Aと第2室202Bとを通じる流路212を設けるとともに、隔壁部201aの上側部分で第1室202A及び第2室202Bの天面に近い部分にも、第1室202Aと第2室202Bとを通じる流路213を設けている。つまり、異なる高さで流路212、213を設けている。
すなわち、ヘッドタンク35の第1室202A及び第2室202Bのいずれか一方に排出口部241を、他方に供給口部209を配置する場合、第1室202A及び第2室202Bのいずれにも空気が入り込む可能性がある。また、フィルム部材203からの透気によって空気が入り込む可能性があり、この場合、大気開放機構207を有さない第1室202A又は第2室202Bに空気が入り込むと排出することができなくなる。
そこで、第1室202Aと第2室202Bの空気が貯留されやすい上部部分を流路213で通じることで、大気開放機構207を有さない第1室202A又は第2室202Bに貯留される空気も大気開放機構207を通じて排出することができる。
次に、本発明の第5実施形態について図18を参照して説明する。図18は同実施形態におけるヘッドタンクの模式的説明図である。
このヘッドタンク35は、上記第4例のヘッドタンク35において、大気開放機構207を有しない第1室202A側の天面を、流路213に向かって高くなる傾斜面214としたものである。
これにより、第1室202Aに混入した空気を速やかに流路213を通じて第2室202B側に移動させることができる。
次に、本発明の第6実施形態について図19も参照して説明する。図19は同実施形態におけるヘッドタンクの模式的平面説明図である。
このヘッドタンク35は、上記第1実施形態のヘッドタンク35と異なり、第2室202B側に第2変位部材205B及び第2スプリング210Bも備えていない。
このように構成しても、第1室202Aの第1変位部材205Aの変位は、前記第1例のヘッドタンク35と同様な動作になる。
したがって、第1変位部材205Aの変位を検知してメインタンク50からの送液を行うことで、ヘッドタンク35の第1室202A及び第2室202Bで構成される液体収容部内に常に所要量以上の液体を収容した状態を保つことができる。
本願において、「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッド若しくは液体吐出ユニットを備え、液体吐出ヘッド若しくは液体吐出ユニットを駆動させて、液体を吐出させる装置の意味である。液体を吐出する装置には、液体が付着可能なもの(液体付着対象)に対して液体を吐出することが可能な装置、気中又は液中に向けて液体を吐出する装置が含まれる。
この「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッド若しくは液体吐出ユニットと、液体吐出動作を制御する制御手段と、液体付着対象の給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置と称される装置などを含むことができる。
また、「液体を吐出する装置」には、記録装置、印刷装置、画像形成装置、液滴吐出装置、液体吐出装置、処理液塗布装置、立体造形装置、噴射造粒法で微粒子を製造する装置、プリンタ、マルチファンクションプリンタ(MFP)、3Dプリンタなどと称される装置を含む。
また、「液体を吐出する装置」は、吐出された液体によって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、それ自体意味を持たないパターン等を形成するもの、3次元像を造形するものも含まれる。
上記「液体が付着するもの」とは液体が一時的にでも付着可能なものを意味する。「液体が付着する部材」の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなど液体が一時的でも付着可能であればよい。
また、「液体」は、インク、処理液、DNA試料、レジスト、パターン材料、結着剤、造形液なども含まれる。
また、「液体を吐出する装置」には、特に限定しない限り、液体吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、液体吐出ヘッドを移動させないライン型装置のいずれも含まれる。
「液体吐出ユニット」とは、液体吐出ヘッドと別の機能部品や機構とを一体化したものであり、液体の吐出に関連する部品の集合体を意味する。例えば、「液体吐出ユニット」は、ヘッドタンク、キャリッジ、供給機構、維持機構、主走査移動機構の構成を任意に液体吐出ヘッドと組み合わせたものなどが含まれる。
ここで、液体吐出ヘッドと別の機能部品/機構とが一体化しているとは、例えば、締結部材や接着若しくは熱カシメで固定、若しくはチューブ等で接続、若しくは互いに係合(一方が他方に対して摺動可能に係合しているものも含む)しているものを含む。また、液体吐出ヘッドと別の機能部品/機構とが直接、固定、接続、係合しているものに限らず、間に中間部材を介して固定、接続、係合しているものであっても良い。
例えば、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドとヘッドタンクとが、締結部材や接着などで固定されて、液体吐出ヘッドとヘッドタンクとが一体化されているものを挙げることができる。また、液体吐出ヘッドとヘッドタンクとが、チューブなどで相互に接続されて、液体吐出ヘッドとヘッドタンクとが一体化されているものを挙げることができる。また、これらの液体吐出ユニットにヘッドタンクと液体吐出ヘッドとの間にフィルタを含むユニットを追加したものを挙げることができる。
また、液体吐出ヘッドとキャリッジとが、締結部材や接着などで固定されて、液体吐出ヘッドとキャリッジとが一体化されているものを挙げることができる。また、液体吐出ヘッドとキャリッジとが、取り付ける取り付け部材を介して固定されて、液体吐出ヘッドとキャリッジとが一体化されているものを挙げることができる。
また、液体吐出ヘッドを走査移動機構の一部を構成するガイド部材に摺動可能に係合(若しくは取り付けた)させて、液体吐出ヘッドと走査移動機構を一体化したものを挙げることができる。また、液体吐出ヘッドが取り付けられたキャリッジを走査移動機構の一部を構成するガイド部材に摺動可能に係合(若しくは取り付けた)させて、液体吐出ヘッドとキャリッジと主走査移動機構を一体化したものを挙げることができる。
また、液体吐出ヘッドに、維持機構の一部であるキャップを締結部材等で固定させて、液体吐出ヘッドと維持機構とを一体化したものを挙げることができる。液体吐出ヘッドが取り付けられたキャリッジに、維持機構の一部であるキャップを締結部材等で固定させて、液体吐出ヘッドとキャリッジと維持機構とを一体化したものを挙げることができる。
また、液体吐出ヘッドの外部から内部に液体を供給するためのチューブが、液体ヘッドに接続されて、液体吐出ヘッドと供給機構とを一体化したものを挙げることができる。また、チューブが接続された流路部品を液体吐出ヘッドに取り付けることで、流路部品を介して液体吐出ヘッドと供給機構とを一体化したものを挙げることができる。また、チューブが接続されたヘッドタンクを液体吐出ヘッドに取り付けることで、液体吐出ヘッドとヘッドタンクと供給機構とを一体化したものを挙げることができる。
上記主走査移動機構は、液体吐出ヘッドを主走査方向に移動させるための機構である。例えば、主走査移動機構は、液体吐出ヘッド又はキャリッジを案内するガイド部材、これらに駆動源、キャリッジの移動機構を組み合わせて構成される。ガイド部材単体も主走査移動機構に含むものとする。
供給機構は、液体吐出ヘッドの外部に貯留されている液体を液体吐出ヘッドに供給するための機構である。例えば、供給機構は、液体カートリッジを装着する装填部及びチューブで構成される。また、チューブ単体、装填部単体でも供給機構に含むものする。
維持機構は、液体吐出ヘッドの性能の維持、回復を行うための機構である。例えば、維持機構は、キャップ、ワイパ部材、キャップに通じる吸引ポンプなどの吸引手段、空吐出受けのいずれか2以上を組み合わせたものである。
・維持機構が何を維持するのか説明するため、維持機構の機能を補足お願いします。
さらに、「液体吐出ユニット」として、液体吐出ヘッドとキャリッジと主走査移動機構と維持機構と供給機構とを一体化したものを挙げることができる。
また、「液体吐出ヘッド」は、使用する圧力発生手段が限定されるものではない。例えば、上記実施形態で説明したような圧電アクチュエータ(積層型圧電素子を使用するものでもよい。)以外にも、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いるサーマルアクチュエータ、振動板と対向電極からなる静電アクチュエータなどを使用するものでもよい。
また、本願の用語における、画像形成、記録、印字、印写、印刷、造形等はいずれも同義語とする。
3 キャリッジ
4 液体吐出ユニット
20 維持回復機構
21 吸引キャップ
34 液体吐出ヘッド
35 ヘッドタンク(液体収容容器)
50 メインタンク(液体貯留容器)
202A 第1室
202B 第2室
204A 第1負圧バネ(第1加圧手段)
204B 第2負圧バネ(第2加圧手段)
210A 第1スプリング(第1押し付け手段)
210B 第2スプリング(第2押し付け手段)
205A 第1変位部材
205B 第2変位部材
212 流路
213 流路
252 送液ポンプ
301 本体側センサ
500 制御部
600 ホスト(データ処理装置)
601 プリンタドライバ
P シート材

Claims (12)

  1. 液体吐出ヘッドに供給する液体を収容する第1室及び第2室を有し、
    前記第1室と前記第2室とは互いに通じており、
    前記第1室及び前記第2室は、少なくともいずれかの1つの壁面が復元可能に変形可能な部材で形成され、
    前記第1室内には、前記変形可能な部材を外方に向けて加圧する第1加圧手段が配置され、
    前記第2室内には、前記変形可能な部材を外方に向けて加圧する第2加圧手段が配置され、
    前記第1加圧手段の加圧力は、前記第2加圧手段の加圧力よりも大きく、
    前記第1室の外側には、前記第1室の前記変形可能な部材の動きに連動して変位する第1変位部材を有している
    ことを特徴とする液体収容容器。
  2. 前記第2室の外側には、前記第2室の前記変形可能な部材の動きに連動して変位する第2変位部材を有している
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体収容容器。
  3. 前記第1変位部材を前記変形可能な部材に押し付ける第1押し付け手段と、
    前記第2変位部材を前記変形可能な部材に押し付ける第2押し付け手段と、を有し、
    前記第1押し付け手段による押し付け力が前記第2押し付け手段の押し付け力よりも大きい
    ことを特徴とする請求項2に記載の液体収容容器。
  4. 前記第1室と前記第2室とを通じる高さの異なる2つの位置に設けられた通路を有し、
    少なくとも一方の通路は、前記第1室と前記第2室の天面近くに配置されている
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の液体収容容器。
  5. 液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
    請求項1ないし4のいずれかに記載の液体収容容器と、
    前記液体収容容器に供給する液体を貯留する液体貯留容器と、
    前記液体貯留容器から前記液体収容容器に液体を送液する送液手段と、を備えている
    ことを特徴とする液体を吐出する装置。
  6. 前記液体吐出ヘッド及び前記液体収容容器を搭載し、主走査方向に往復移動可能なキャリッジと、
    装置本体側に配置され、前記液体収容容器の前記第1変位部材を検知する検知手段と、
    前記キャリッジの主走査方向位置を検出する位置検出手段と、
    前記キャリッジの移動中に、前記検知手段による前記第1変位部材の検知結果と前記位置検出手段による前記キャリッジの主走査方向位置の検知結果から、前記液体貯留容器から前記液体収容容器に対する前記液体の送液を制御する手段と、を備えている
    ことを特徴とする請求項5に記載の液体を吐出する装置。
  7. 前記第1変位部材が変位を開始したときから前記第1変位部材が所定量変位するまでに消費可能な液体量は、前記キャリッジを走査して、前記検知手段で前記第1変位部材を検知した後、再度、前記検知手段で前記第1変位部材を検知するまでに前記液体吐出ヘッドから吐出可能な最大液体吐出量よりも多い
    ことを特徴とする請求項6に記載の液体を吐出する装置。
  8. 前記送液を制御する手段は、
    前記キャリッジの走査中に送液を行うとき、前記検知手段で前記第1変位部材を検知した後、再度、前記検知手段で前記第1変位部材を検知するまでに前記液体吐出ヘッドから吐出可能な最大液体吐出量よりも多い送液量の送液を行う
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の液体を吐出する装置。
  9. 前記送液を制御する手段は、
    前記液体収容容器の前記第1室及び前記第2室が満タン状態にあるときの前記第1変位部材の位置を予め記憶保持し、
    前記検知手段及び前記位置検出手段の検出結果から前記第1変位部材が予め定めた所定量変位したことが検出されたとき、前記第1変位部材が前記記憶保持している満タン状態になる位置までに相当する送液量で送液を行う
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の液体を吐出する装置。
  10. 前記請求項2又は3に記載の液体収容容器を有する請求項6ないし9のいずれかに記載の液体を吐出する装置であって、
    前記送液を制御する手段は、
    前記液体収容容器の前記第1室及び前記第2室が満タン状態にあるときの前記第2変位部材の位置を予め記憶保持し、
    前記液体吐出ヘッドから液体を吐出して前記キャリッジを移動させているときの速度よりも遅い速度で前記キャリッジを移動させ、前記検知手段で前記第2変位部材を検知させて、前記記憶保持している前記満タン状態にあるときの前記第2変位部材の位置まで送液を行うことを特徴とする液体を吐出する装置。
  11. 前記検知手段は、前記キャリッジの等速領域内に設置されている
    ことを特徴とする請求項6ないし10のいずれかに記載の液体を吐出する装置。
  12. 前記検知手段は、前記キャリッジの等速領域と加速領域との境界領域、又は、等速領域と減速領域との境界領域に設置されている
    ことを特徴とする請求項6ないし10のいずれかに記載の液体を吐出する装置。
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