JP2017086732A - 猫用キャリー - Google Patents

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Abstract

【課題】猫が進んで入り、保定袋を備えた猫用キャリーを提供する。【解決手段】猫用キャリーは、上面11、底面12および周面13、14、15、16、に囲まれた猫の収容室を有するキャリー本体10と、前記キャリー本体10の収容室に脱着自在に装着されて猫を収容する内袋体40とを備え、前記キャリー本体10は、前記内袋体40を出し入れする開閉自在の主開口部20と、前記主開口部20よりも小さく猫が入室する開閉自在の猫用入口22とを有し、前記内袋体40は少なくとも一部がメッシュ生地よりなり、前記キャリー本体10に装着した状態において猫用入口22に連通可能に開口する開閉自在の猫用入口52を有している。【選択図】図5

Description

本発明は、猫の運搬、保定および居住用ハウスとして使用できる猫用キャリーに関する。
動物病院で診察を受ける際には猫を保定して動きを抑制して診察を受けやすい体勢をとらせる必要がある。保定には保定袋が利用されることがあり、保定袋に入れたままで簡単な診察や処置ができるようにメッシュ製保定袋が用いられる。従って、猫に動物病院で診察を受けさせるときは、自宅で猫を運搬用キャリーに収容し、動物病院で運搬用キャリーから保定袋に入れ替え、診察後は再び運搬用キャリーに入れ替えて帰宅する。
猫の通院に使用されるキャリーとして、キャリー本体にメッシュ製保定袋が付属し、保定袋を携行するキャリーが知られている(非特許文献1参照)。前記キャリーは円形のキャリー本体の上面がジッパーで開閉し、キャリー本体の側面に保定袋を収納するポケットが取り付けられている。
ドギーマン猫くるりんバッグ通院ネット付きとらにゃんこ、[2015年10月16日検索]、インターネット〈URL:http://item.rakuten.co.jp/nyanzaq/4976555865905/〉
猫は環境の変化を嫌う動物であり、捕獲され運搬用キャリーに収容されることも保定袋に入れられることも嫌がり、これらの行為は猫と飼い主の両方にストレスがかかる。また、うまく保定できなければ診察にまで支障を来たすことになる。
本発明は、上述した技術背景に鑑みて、猫が進んで入る運搬用キャリー本体および保定袋を備えた猫用キャリーの提供を目的とする。
即ち、本発明は下記[1]〜[5]に記載の構成を有する。
[1]上面、底面および周面に囲まれた猫の収容室を有するキャリー本体と、前記キャリー本体の収容室に脱着自在に装着されて猫を収容する内袋体とを備え、
前記キャリー本体は、前記内袋体を出し入れする開閉自在の主開口部と、前記主開口部よりも小さく猫が入室する開閉自在の猫用入口とを有し、
前記内袋体は少なくとも一部がメッシュ生地よりなり、前記キャリー本体に装着した状態において猫用入口に連通可能に開口する開閉自在の猫用入口を有していることを特徴とする猫用キャリー。
[2]前記キャリー本体は、上面に主開口部が設けられ、周面に猫用入口が設けられている前項1に記載の猫用キャリー。
[3]前記キャリー本体の猫用入口および内袋体の猫用入口は下開きかつ外開きの蓋によって閉塞される前項2に記載の猫用キャリー。
[4]前記内袋体はキャリー本体と同形である前項1〜3のうちのいずれか1項に記載の猫用キャリー。
[5]前記内袋体をキャリー本体内に固定して立体形状を保持する固定手段を有する前項1〜4のうちのいずれか1項に記載の猫用キャリー。
上記[1]に記載の猫用キャリーは、キャリー本体内に内袋体を装着することにより二重構造の収容室が形成され、キャリー本体の猫用入口および内袋体の猫用入口を開くとこれらの猫用入口が連通する。前記キャリー本体の猫用入口は小さく、小さい穴に入りたがる習性をもつ猫は進んで猫用入口に入り、同時に内袋体の中に入る。そして、内袋体およびキャリー本体の猫用入口を閉じて二重構造の収容室に収容する。このようにしてキャリー本体に収容した猫を運搬する。前記内袋体は、キャリー本体の前記猫用入口よりも大きい主開口部から出し入れする。前記内袋体は少なくとも一部がメッシュ生地で形成されているので、猫を収容したままで内袋体をキャリー本体の主開口部から取り出し、内袋体を診察時の保定袋として使用する。
また、前記キャリー本体は内袋体を取り外してハウスとして使用できる。キャリー本体を日常的にハウスとして使用することにより安全な場所であることを認識させ、猫の入室を促すことができる。
上記[2]に記載の猫用キャリーは、キャリー本体の主開口部が上面に設けられているので、内袋体を引き上げて素早く取り出すことができる。また、猫用入口を周面に設けることで、主開口部を大きく開口するようにできるので、内袋体の取り出しが容易である。
上記[3]に記載の猫用キャリーは、キャリー本体の猫用入口および内袋体の猫用入口は下開きかつ外開きの蓋によって閉塞されるので、猫の入室の邪魔にならず、かつ素早く閉じることができる。
上記[4]に記載の猫用キャリーは、内袋体はキャリー本体と同形であるから、内袋体内においても猫の収容スペースが確保されている。
上記[5]に記載の猫用キャリーは、キャリー本体に固定手段によって内袋体が立体形状に保持されているので、緩んだ内袋体に猫が絡まない。
本発明の猫用キャリーの一実施形態の全体斜視図である。 内袋体の斜視図である。 キャリー本体内に内袋体を装着した状態を示す斜視図である。 キャリー本体をハウスとして使用する状態を示す斜視図である。 キャリー本体に内袋体を装着し、猫用入口を連通させた状態を示す斜視図である。
[猫用キャリーの構造]
図1〜5に本発明にかかる猫用キャリーの一実施形態を示す。
猫用キャリー1は、キャリー本体10と、このキャリー本体10内に装着する内袋体40と、キャリー本体10を吊り下げるためのショルダーベルト60とを備えている。前記猫用キャリー1は、猫の運搬、保定、居住用ハウスとして使用される。
前記キャリー本体10は、表布と裏布との間に芯材を挟み込んで縫製されたソフトケースであり、表布、裏布、芯材はいずれも通気性を有するが視線を遮断する素材である。前記キャリー本体10は、上面11と、底面12と、前面13、背面14および左右の側面15、16からなる周面とによって閉鎖空間が形成され、この閉鎖空間が猫の収容室となる。前記底面12は長方形であり、その短辺から馬蹄形の左右の側面15、16が立ち上がり、上面11が円弧状に形成されている。前記側面15、16は周縁にワイヤ芯が挿入されたパイピングコード17が縫い込まれ、上面11と背面14との境界部分には境界線に沿ってワイヤ芯が縫い込まれている。前記底面12には硬質の底板(図示省略)が敷かれている。前記ワイヤ芯および底板によってキャリー本体10の保形性が高められて立体形状が保持されている。また、前記側面15、16の頂点にショルダーベルトを60を係止するためのD鐶18が取り付けられている。
前記キャリー本体10は、上面11、一方の側面15、前面13の3カ所に用途の異なる開閉自在の開口部を有している。図3に示すように、上面11に設けられた主開口部20はファスナー21によって開かれた上面の一部をフラップ状に持ち上げることによって形成されている。前記ファスナー21は、上面11と背面14との境界から一方の側面15に沿って上面11と前面13との境界まで進んで屈曲し、上面11と前面13との境界に沿って他方の側面16近くまで進んで再び屈曲してに側面16に沿って上面11と背面14との境界まで続き、大きなコの字形を描くように縫着されている。前記ファスナー21により、主開口部20は上面11のほぼ全域が開口する。側面15に設けられた猫用入口22は逆半長円形であり、逆半長円形の蓋23によって開閉される。前記蓋23は下端縁がキャリー本体10の底面12の縁部に縫着され、2個のスライダー24aを有する両開きファスナー24によって下開きかつ外開きに開閉される。前面13に設けられた円形開口部25はファスナーによって取り外し可能な蓋26によって開閉される。
図4に示すように、前記キャリー本体10の内面において、複数箇所に前記内袋体40を固定するための面ファスナーのフックシート30a、31a、32a、33a、34a、35aが縫着されている。前記フックシート30a、31a、32a、33a、34a、35aの取り付け位置は、猫用入口22を有する側面15の上部および蓋23の両脇、他方の側面16の下部、上面11の両端である。
前記内袋体40はキャリー本体10と同形の立体形状であり、上面41、底面42、前面43、背面44および左右の側面45、46によって猫を収容するための閉鎖空間が形成されている。左右の側面45、46のうちの一方の側面45はキャリー本体10を同じ素材で形成され、他の面は目の粗いメッシュ生地で形成されている。前記側面45、46は周縁にワイヤ芯が挿入されたパイピングコード17が縫い込まれている。また、前記内袋体40は、上面41と前面43との境界および上面41と背面44との境界に補強用テープ47a、47bが縫着され、これらのテープ47a、47bを利用して持ち手48a、48bが縫着されている。
前記内袋体40は、上面41と前面43との間および一方の側面45の2カ所に開閉自在の開口部を有している。上面41と前面43との間に設けられた主開口部50は、前記補強用テープ47aに沿って取り付けられたファスナー51によって開閉されるライン状開口部である。一方の側面45、即ちキャリー本体10と同じ素材で形成された側面45に設けられた逆半長円形の猫用入口52はキャリー本体10の猫用入口22に連通する開口部である。前記猫用入口52を閉塞する逆半長円形の蓋53は、下端縁が内袋体40の底面42の縁部に縫着されて下開きかつ外開きに開閉される。前記蓋53の開閉は2個のスライダー54aを有する両開きファスナー54によって行われる。前記2個のスライダー54aはそれぞれの引き手がテープ55で連結され、テープ55を引くことによって2つのスライダー54aを同時に移動させて開閉することができる。前記内袋体40の猫用入口52および蓋53はキャリー本体10の猫用入口22および蓋23よりも小さく形成されている。
前記内袋体40の外面において、キャリー本体10に内袋体40を固定するための面ファスナーのループシート30b、31b、32b、33b、34b、35bが縫着されている。ループシート30b、31b、32b、33b、34b、35bの取り付け位置はキャリー本体10のフックシート30a、31a、32a、33a、34a、35aに重なる位置であり、猫用入口52を有する側面45の上部および蓋53の両脇、他方の側面46の下部、上面41の両端である。
前記キャリー本体10への内袋体40の着脱は上面11の主開口部20通じて行う。前記主開口部20を大きく開き、内袋体40を、内袋体40の猫用入口52とキャリー本体10の猫用入口22とが同じ側にくる方向に装着する。そして、面ファスナーのフックシート30a、31a、32a、33a、34a、35aをループシート30b、31b、32b、33b、34b、35bに係合させる。前記内袋体40はキャリー本体10と同形であり、内袋体40の各面はキャリー本体10の各面に隙間無く重なる。前記内袋体40は上面41および左右の側面45、46で面ファスナーでキャリー本体10に固定されているので立体形状が保持され、キャリー本体10の内部は内袋体40装着後も装着前と同等のスペースが形成されている。また、内袋体40の猫用入口52はキャリー本体10の猫用入口22と同一位置にあって、2つの猫用入口22、52は重なっている。前記内袋体40の装着により、キャリー本体10に二重構造の収容室が形成される。なお、図3は内袋体40に猫を収容した状態を示している。
本発明において「内袋体がキャリー本体と同形である」とは、内袋体をキャリー本体内に装着した状態で各面が隙間無く重なることを意味し、完全な同一寸法であることは要さない。例えば、内袋体をキャリー本体よりも小さい内法寸法で作製した場合も同形である。また、柔軟なメッシュ生地の内袋体が引きつらないようにやや大きい寸法で作製した場合も同形である。また、縫製の誤差が生じた場合も同形である。
[猫用キャリーの使用方法]
居住用ハウスとして使用する場合は、図4に示すように、キャリー本体10のみを使用し、内袋体10およびショルダーベルト60を外しておく。キャリー本体10は主開口部20および猫用入口22を閉じて前面13の円形開口部25の蓋26を外し、円形開口部25を猫の出入り口として利用する。なお、猫は上面11の主開口部20または側面の15の猫用入口22からも出入りすることができるので、これらの開口部もハウスの出入り口として使用することもできる。本例では、キャリー本体10に繋がっている蓋23、53にいたずらをしないように、蓋26を取り外せる円形開口部25をハウスの出入り口として利用している。なお、キャリー本体10にハウス専用の開口部を設けることは本発明の要件ではなく、専用開口部の無いキャリー本体も本発明に含まれる。
キャリーとして使用する場合は、上述した要領でキャリー本体10内に内袋体40を装着する(図3参照)。そして、図5に示すように、キャリー本体10の主開口部20および前面開口部25および内袋体40の上面開口部11は閉じておき、キャリー本体10の猫用入口22および内袋体40の猫用入口52を開き、キャリー本体10の蓋23と内袋体40の蓋53を重ねて外側に倒して猫用入口22、52を連通させる。内袋体40の蓋53はキャリー本体10の猫用入口22の幅よりも小さいので、2つの蓋を23、53を重ねて倒したときに内袋体40の蓋53がはね上がることなく水平に倒すことができる。
猫は穴に入り込もうとする習性があり、しかも身体が通る大きさである限り小さい穴を好む習性があるので、自ら猫用入口22からキャリー本体10に入り、キャリー本体10に入ると同時に猫用入口52を通じて内袋体40に入る。即ち、猫は二重構造の収容室に入室する。しかも、キャリー本体10は常時ハウスとして使用しているので安全な場所であると認識しているので、猫は警戒心を持たずに自らキャリー本体10に入室する。また、猫用入口22の蓋23および猫用入口52の蓋53は水平に倒れるので、猫の入室に蓋23、53が邪魔にならない。また、内袋体40の側面45はキャリー本体10と同じ素材で作製しているので、キャリー本体10の猫用入口22から内袋体40の猫用入口52の縁が見えても違和感がなく猫が怖がらない。これらも猫が自ら入ることを促す要因である。
猫がキャリー本体10に入ったら直ちに内袋体40の蓋53を閉じる。両開きファスナー54の2個のスライダー54aはテープ55で繋がっているので、テープ55を引き上げると2個のスライダー54bが同時に動いて素早く猫用入口52を閉じることができる。また、内袋体40の猫用入口52はキャリー本体10の猫用入口22よりも小さいので、スライダー54bがキャリー本体10の猫用入口22の縁に引っかかることなくスムーズにファスナー54を閉じることができる。続いて、キャリー本体10の猫用入口22を閉じる。猫はキャリー本体10の二重構造の収容室に収容されている。そして、キャリー本体10にショルダーベルト60を取り付けて運搬する。
猫用入口22および猫用入口52の蓋23、53は、下端縁で底面12、52に結合させて下開きかつ外開きにすることが好ましい。蓋が上開きまたは左右開きであると、蓋が開口部を塞がないように止めておく必要がある。また、内開きにして蓋を室内に倒す構造にすると、猫の入室後に蓋を閉じるのに手間がかかる。また、蓋をキャリー本体および内袋体から取り外すようにすると、猫の入室の邪魔にはならないが、蓋を取り付けて猫用入口を閉じる作業に手間がかかる。猫用入口を閉じる作業に手間取っているとその間に猫が外に出てしまうことがあるので、猫の入室後は素早く閉じるることが好ましい。従って、内袋体の猫用入口の蓋は、猫が入り易く入室後は直ちに閉塞できる下開きかつ外開きの開閉構造が好ましい。キャリー本体の猫用入口は内袋体を閉じた後に閉じるので閉塞作業中に猫が外に出ることはないが、連通させた猫用入口を開いた状態で猫の入室に蓋が邪魔にならなようにするには、内袋体の猫用入口と同じ開閉構造を採用することが好ましい。
動物病院で診察や処置を受ける際には、キャリー本体10の主開口部20を開き、面ファスナーの係合を解き、持ち手48a、48bを引いて内袋体40を取り出す。内袋体40はキャリー本体10内で面ファスナーを係合している状態では立体形状が保たれているが、キャリー本体10から取り出せば形状が自由に変化する袋となり、保定袋として用いる。一方の側面45以外はメッシュ生地であるから、全身を内袋体40に入れたまま診察や処置することができる。また、主開口部50のファスナー51の一部を開いて頭部や肢等身体の一部を外に出すこともできる。
また、前記キャリー本体10は上面11の主開口部20が大きく開くので、内袋体40をキャリー本体10に装着したままでも診察等を受けることもできる。
内袋体40を用いた診察等が終われば、猫を内袋体40に入れたままでキャリー本体10の主開口部20から内袋体40を入れ、主開口部20を閉じる。
内袋体40から猫を全身を出す方法として3つの方法がある。第一の方法はキャリー本体10から内袋体40を取り出した状態で主開口部50を開いて猫を取り出す方法である。第二の方法は、内袋体40をキャリー本体40に装着したままで、キャリー本体10の主開口部20および内袋体40の主開口部50を開いて猫を取り出す方法である。第三の方法は、内袋体40をキャリー本体40に装着したままで、キャリー本体10の猫用入口22および内袋体42の猫用入口52を開き、猫が自ら出てくるのを待つ方法である。どの方法でも開口部から猫を出せるので、状況に応じて適宜を選択する。
本発明の猫用キャリーは上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。
キャリー本体の形状は底面が四角形のものに限定されず、円形や多角形であってもよい。
キャリー本体の素材は通気性を有する布製であることにも限定されず、樹脂成形品のような硬質材や非通気性のシートであってもよい。非通気性の素材を用いる場合は通気口を設ける。
ショルダーベルト等の吊り下げ手段は本発明の必須要件ではなく、吊り下げ手段を持たない猫用キャリーも本発明に含まれる。
キャリー本体の開口部は猫用と内袋体用の2つが必要である。猫用入口は猫が進んで入ろうとする小さいものであることが好ましい。猫用入口は幅が13cm〜23cmであることが好ましく、特に好ましい幅は15cm〜20cmである。一方、内袋体の出し入れを行う主開口部は内袋体に猫を収容したままで内袋体を取り出せる寸法が必要である。前記猫用入口は猫の体が通り抜ける寸法であるから、メッシュ生地のみで作製した内袋体であれば、猫を収容したままでも内袋体の取り出しが可能な寸法である。しかし、小さい猫用入口から内袋体を引っ張り出そうとすると猫は嫌がって爪を立てたり暴れたりすることがあり、猫にストレスを与える。従って、主開口部の寸法は猫にストレスを与えずに速やかに取り出せる寸法に設定することが好ましく、猫用入口よりも寸法の大きい主開口部が必要である。内袋体を速やかに取り出すためには、主開口部は内袋体の外形に近い寸法に設定することが好ましく、図示例の猫用キャリー1ではキャリー本体10の上面11のほぼ全域が開口するように設計されている。
また、キャリー本体において猫用入口および主開口部の位置は限定されない。ただし、内袋体を取り出す動作は、水平方向にスライドさせるよりも上に引張上げる方が簡単である。また、水平方向にスライドさせるとキャリー本体の底面上を内袋体が擦り動く間に猫が爪を立てて引っかかることがあるが、上方に引張上げるとキャリー本体の底面から瞬時に離れるので爪が引っかかる可能性が低い。このため、主開口部はキャリー本体の上面に設けて、内袋体を上方に引き上げて取り出す構造が好ましい。一方、猫はキャリー本体のどこに設けた開口部でも入ることができる。しかし、上面に猫用入口と主開口部の2つの開口部を設けると必然的に主開口部の寸法が小さくなって内袋体の速やかな取り出しに反する構造になるので、猫用入口は周面に設けて上面の主開口部はできるだけ大きくすることが好ましい。猫用入口は周面の任意の位置に設けることができ、図示例の猫用キャリー1の側面に設けている。前記猫用キャリー1において前面13または背面14に猫用入口を設けることもできる。
内袋体の材料は、診察時の保定袋として使用するためにメッシュ生地を用いる。ただし、全体がメッシュ生地でなくても診察や注射などの処置に支障はないので、メッシュ生地と非メッシュ生地を接ぎ合わせて内袋体を形成することもできる。図示例の内袋体40は猫用入口52を有する側面45を非メッシュ生地で作製した例である。また、猫用入口52の周囲はキャリー本体10の猫用入口22から見えるので、同種素材を用いることにより違和感を無くし、猫が入り易い環境を作ることができる。なお、メッシュ生地とは生地の反対側を視認できる孔が全体に形成されている網目状素材であり、ネットと称される素材も含まれる。
内袋体において主開口部の位置は限定されないが、キャリー本体の主開口部を開いた状態で開閉できる位置に内袋体の主開口部が形成されていることが好ましい。かかる位置に主開口部を形成すると、内袋体をキャリー本体に装着したままでも主開口部を開閉して猫を出し入れすることができる。図示例の猫用キャリー1は、キャリー本体10の上面11に主開口部20が設けられ、内袋体40は上面41と前面43との境界部に、持ち手48a、48bを縫着するための補強用テープ47a、47bを利用して開閉用のファスナー51が取り付けられており、キャリー本体10の主開口部20から内袋体40の主開口部50を開閉することができる。
内袋体の持ち手は本発明の必須要件ではない。しかし、猫を収容した状態で内袋体を速やかに取り出すためには、キャリー本体の主開口部から掴める位置に持ち手が取り付けられていることが好ましい。また、内袋体は猫用入口の他に開口部を有していることも本発明の必須要件ではない。他の開口部の無い内袋体を装着した場合は、猫は入室時と逆方向で猫用入口から出ていく。ただし、人が内袋体から猫を取り出す場合は、猫用入口の他に開口部を設けられていることが好ましく、図示例の内袋体40は上面11に大きく開口する主開口部50を有している。
内袋体を構成するメッシュ生地はハリがないので、キャリー本体内において単独で形状を保つことが困難である。キャリー本体の猫用入口が内袋体の猫用入口に連通していても、室内で内袋体が形状を崩して緩んでいるとメッシュ生地が猫に絡まって猫がパニックを起こすおそれがある。このため、内袋体をキャリー本体内に固定して立体形状を保っていることが好ましい。図示例の猫用キャリー1は内袋体40を複数箇所を面ファスナーを用いてキャリー本体10に固定して立体形状を保っている。固定手段は面ファスナーに限定されず、スナップやボタン等任意の固定手段を用いることができる。面ファスナーを用いると内袋体40の着脱を簡単に行える。また、内袋体はキャリー本体と形状が異なっていると、装着時に両者間に隙間や緩みが生じるので、内袋体とキャリー本体は同形の立体形状であることが好ましい。
また、図示例の猫用キャリー1はキャリー本体40の側面15、16の周縁および内袋体40の側面45、46の周縁にワイヤ芯を挿入したパイピングコード17を縫い込んでいるので、内袋体40のパイピングコード17をキャリー本体10のパイピングコード17を押し込むと、両者が拘束し合って内袋体40をキャリー本体10に固定することができる。従って、側面の周縁に取り付けたワイヤ芯は固定手段の一種であり、図示例の猫用キャリー1は2種類の固定手段を併用している。このように複数種の固定手段を併用すると、一つの固定手段が不本意に外れても他の固定手段によって内袋体の立体形状を保持できる。また、内袋体40の側面45、46に縫い込んだパイピングコード17は側面45、46の形状を保持する効果がある。特に、猫用入口52を有する側面45はキャリー本体10の側面15にぴったりと寄り添わせて猫用入口22から内袋体40の存在を気づかれないようにすることが好ましく、かかる観点からもパイピングコード17による側面45の形状保持は有用である。なお、図示例の猫用キャリー1は固定手段として面ファスナーを備えているので、他方の側面46にパイピングコード17を取り付けない態様の内袋体を用いることもできる。
本発明の猫用キャリーは保定袋として利用できる内袋体を備えているので、通院用キャリーに好適に利用できる。
1…猫用キャリー
10…キャリー本体
11…上面
12…底面(周面)
13…前面(周面)
14…背面(周面)
15、16…側面(周面)
20…主開口部
22…猫用入口
23…蓋
25…円形開口部
26蓋
30a、31a、32a、33a、34a、35a…面ファスナのフックシート
30b、31b、32b、33b、34b、35b…面ファスナのループシート
40…内袋体
45、46…側面
50…主開口部
52…猫用入口
53…蓋
60ショルダーベルト

Claims (5)

  1. 上面、底面および周面に囲まれた猫の収容室を有するキャリー本体と、前記キャリー本体の収容室に脱着自在に装着されて猫を収容する内袋体とを備え、
    前記キャリー本体は、前記内袋体を出し入れする開閉自在の主開口部と、前記主開口部よりも小さく猫が入室する開閉自在の猫用入口とを有し、
    前記内袋体は少なくとも一部がメッシュ生地よりなり、前記キャリー本体に装着した状態において猫用入口に連通可能に開口する開閉自在の猫用入口を有していることを特徴とする猫用キャリー。
  2. 前記キャリー本体は、上面に主開口部が設けられ、周面に猫用入口が設けられている請求項1に記載の猫用キャリー。
  3. 前記キャリー本体の猫用入口および内袋体の猫用入口は下開きかつ外開きの蓋によって閉塞される請求項2に記載の猫用キャリー。
  4. 前記内袋体はキャリー本体と同形である請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の猫用キャリー。
  5. 前記内袋体をキャリー本体内に固定して立体形状を保持する固定手段を有する請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の猫用キャリー。
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