JP2020096680A - ペット用バッグ - Google Patents

ペット用バッグ Download PDF

Info

Publication number
JP2020096680A
JP2020096680A JP2018235514A JP2018235514A JP2020096680A JP 2020096680 A JP2020096680 A JP 2020096680A JP 2018235514 A JP2018235514 A JP 2018235514A JP 2018235514 A JP2018235514 A JP 2018235514A JP 2020096680 A JP2020096680 A JP 2020096680A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
opening
pet
storage body
side fitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018235514A
Other languages
English (en)
Inventor
山田 武史
Takeshi Yamada
武史 山田
奈々恵 福井
Nanae Fukui
奈々恵 福井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Petio Corp
Original Assignee
Petio Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Petio Corp filed Critical Petio Corp
Priority to JP2018235514A priority Critical patent/JP2020096680A/ja
Publication of JP2020096680A publication Critical patent/JP2020096680A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Purses, Travelling Bags, Baskets, Or Suitcases (AREA)

Abstract

【課題】ペットを収納体に入れて蓋体を閉じるときに、毛やヒゲなどを収納体と蓋体との間に挟まないようにすることが可能なペット用バッグを提供する。【解決手段】ペット用バッグは、ペットを出し入れする開口部15に隣り合って保形性を有する収納体側嵌合部19が設けられた収納体1と、収納体1の開口部15を開閉する蓋体2と、蓋体2が開口部15を閉じた状態を維持するように留める留め具(ファスナ)3と、を備えている。収納体1は、底部11と、一対の襠部12と、正面部13と、背面部14と、を備え、開口部15が底部11と対向する上面に設けられる。蓋体2は、閉じられたときに、開口部15を塞ぐ本体部21と、本体部21から突出し、収納体側嵌合部19に嵌り合う蓋体側嵌合部22と、を有している。収納体側嵌合部19は、一対の襠部12と正面部13と背面部14の各上端部においてフレーム状に形成されている。【選択図】図7

Description

本発明は、犬や猫などのペットを入れて携えるためのペット用バッグに関する。
犬や猫などのペットを入れて携えるためのペット用バッグが種々提供されている。例えば、特許文献1には、袋部と、ネット部と、ファスナと、肩ベルトと、を備えたペット用バッグが記載されている。袋部は、ペットが入れられる大きさの有底円筒状で、上面に円形の開口部が設けられている。ネット部は、ドーム形状で、袋部の上面の開口部を開閉する蓋体である。ファスナは、詳しくは後述するが、袋部の上縁とネット部の下縁とを開閉する。肩ベルトは、1本で、両端部が袋部の上部の2か所で固定され、中間部がペットの飼主などの使用者の後頸部に掛けられる。
ファスナは、2本の並列したテープと、この各テープの突き合うエッジに設けられた多数のエレメントを連ねたエレメント列と、スライドして各エレメント列のエレメントを噛み合わせて閉じたり、離して開けたりするスライダと、を備えている。一方のテープは、袋部の上縁に縫い付けられる。他方のテープは、ネット部の下縁に縫い付けられる。スライダが一方にスライドすると、両エレメントが噛み合って、袋部を閉じたネット部が開けられなくなる。
このペット用バッグは、ネット部を開けた状態において袋部内にペットを入れる。そして、ペット用バッグは、ネット部が閉じられ、ファスナが閉められることで、袋部内に入れられたペットがネット部を内側から押しても、ネット部が開けられることなく閉じられた状態を維持する。
特開2002−223834号公報
特許文献1に記載されたペット用バッグは、ファスナの各エレメントが袋部の上縁とネット部の下縁とに設けられる。したがって、このペット用バッグは、ペットが袋部内に入れられた後、ネット部が閉じられるときに、ファスナの両エレメントの間にペットの毛やヒゲなどを挟むおそれがある。
これを防止するため、ペットをタオルに包(くる)んだり、手でペットの頭や体を抑えたりしながらネット部(蓋体)を閉じるといった方法が考えられる。しかし、タオルで包む方法は、解けやすいために効果的でない。また、手でペットの頭や体を抑えながら蓋を閉じようとする方法は、ペットの反抗を誘発するだけでなく、動物愛護の見地から好ましくない。
本発明はペットを収納体に入れて蓋体を閉じるときに、毛やヒゲなどを収納体と蓋体との間に挟まないようにすることが可能なペット用バッグを提供することを目的とする。
本発明に係るペット用バッグは、
ペットを出し入れする開口部に隣り合って保形性を有する収納体側嵌合部が設けられた収納体と、
前記収納体の開口部を開閉する蓋体と、
前記蓋体が前記開口部を閉じた状態を維持するように留める留め具と、
を備え、
前記蓋体は、閉じられたときに、前記開口部を塞ぐ本体部と、当該本体部から突出し、前記収納体側嵌合部に嵌り合う蓋体側嵌合部と、を有している。
本発明に係るペット用バッグの一態様として、
前記収納体は、一端部に前記開口部を有する筒状の胴部と、当該胴部の他端部を塞ぐ底部と、を備えている。
前記本発明に係るペット用バッグの一態様において、
前記底部は、ペットを載せる四角形状に形成され、
前記胴部は、前記底部の相対する一対の各縁に立設された一対の襠部と、一対の前記襠部の一方の各側縁間に架設された正面部と、一対の前記襠部の他方の各側縁間に架設された背面部とを備え、前記開口部が前記底部と対向する上面に設けられ、
前記収納体側嵌合部は、一対の前記襠部と前記正面部と前記背面部の各上端部においてフレーム状に形成されている。
本発明に係るペット用バッグの一態様において、
前記収納体の前記背面部は、一対の前記襠部に下向きの張力が生じるように前記底部に対して鋭角に傾斜し、前記底部が水平姿勢となるように補強部材を備えている。
前記ペット用バッグの一態様のペット用バッグは、前記収納体の開口部側と底部側とに架け渡された肩ベルトを備えていてもよい。
本発明に係るペット用バッグの他態様として、
前記収納体は、ペットを載せる底部を備え、前記開口部が前記底部と隣り合う側面に設けられている。
本発明に係るペット用バッグの一態様及び他態様において、
前記留め具は、前記収納体の収納体側嵌合部の端縁近傍に設けられた収納体側のエレメント列と、前記蓋体の蓋体側嵌合部の端縁に設けられた蓋体側のエレメント列と、前記両エレメント列を噛み合わせて閉じたり離して開けたりするスライダと、を備えたファスナである。
本発明に係るペット用バッグの一態様及び他態様において、
前記収納体側嵌合部は、着脱可能な保形材を備えている。
前記本発明と異なる本発明に係るペット用バッグは、
ペットを出し入れする開口部を狭窄するような鍔状部が設けられた収納体と、
前記収納体の開口部を開閉する蓋体と、
前記蓋体が前記開口部を閉じた状態を維持するように留める留め具と、
を備え、
前記蓋体は、閉じられたときに、前記開口部を塞ぐ中程部と、当該中程部の外周で前記鍔状部に接離する外周部と、を有している。
前記本発明と異なる本発明に係るペット用バッグにおいて、
前記留め具は、前記収納体の鍔状部の外周縁に設けられた収納体側エレメント列と、前記蓋体の外周部の外周縁に設けられた蓋体側エレメント列と、前記両エレメント列を噛み合わせて閉じたり離して開けたりするスライダと、を備えたファスナである。
本発明によれば、ペットを収納体に入れて蓋体を閉じるときに、毛やヒゲなどを収納体と蓋体との間に挟まないようにすることが可能なペット用バッグを提供することができる。
本発明に係るペット用バッグの第1の実施形態であって、蓋体が閉じられた状態を示す正面側からの斜視図である。 本発明に係るペット用バッグの第1の実施形態であって、蓋体が閉じられた状態を示す背面図である。 本発明に係るペット用バッグの第1の実施形態であって、蓋体が閉じられた状態を示す平面図である。 本発明に係るペット用バッグの第1の実施形態であって、蓋体が閉じられた状態を示す底面図である。 本発明に係るペット用バッグの第1の実施形態であって、底板を収納体から取り出した状態を示す分解斜視図である。 本発明に係るペット用バッグの第1の実施形態であって、蓋体が開けられた状態を示す斜視図である。 本発明に係るペット用バッグの第1の実施形態であって、蓋体が開けられた状態を示す左側面図である。 本発明に係るペット用バッグの第2の実施形態であって、蓋体が開けられた状態を示す正面側からの斜視図である。 本発明に係るペット用バッグの第2の実施形態であって、(a)は蓋体が閉じられた状態を示す斜視図であり、(b)は蓋体が閉じられた状態を示す要部拡大断面図である。 本発明に係るペット用バッグの第3の実施形態であって、蓋体が閉じられた状態を示す斜視図である。 本発明に係るペット用バッグの第3の実施形態であって、蓋体が開けられた状態を示す斜視図である。 本発明に係るペット用バッグの第4の実施形態であって、蓋体が開けられた状態を示す斜視図である。
〔第1の実施形態〕
本発明に係るペット用バッグの第1の実施形態について図1乃至図7を参照して説明する。図1は、ペット用バッグの第1の実施形態であって、蓋体が閉じられた状態を示す正面側からの斜視図である。図2は、ペット用バッグの第1の実施形態であって、蓋体が閉じられた状態を示す背面図である。図3は、ペット用バッグの第1の実施形態であって、蓋体が閉じられた状態を示す平面図である。図4は、ペット用バッグの第1の実施形態であって、蓋体が閉じられた状態を示す底面図である。図5は、ペット用バッグの第1の実施形態であって、底板を収納体から取り出した状態を示す分解斜視図である。図6は、ペット用バッグの第1の実施形態であって、蓋体が開けられた状態を示す斜視図である。図7は、ペット用バッグの第1の実施形態であって、蓋体が開けられた状態を示す左側面図である。
図1及び図6に示すように、第1の実施形態のペット用バッグは、収納体1と、蓋体2と、留め具3と、を備えている。収納体1及び蓋体2は、例えばデザイン性に優れた布地をベースにして高級感が醸し出されるように作られている。ただし、収納体1及び蓋体2の材質は、限定されない。
収納体1は、犬や猫などのペットの体型に合わせて必要十分な大きさとされたやや縦長の箱型のリュックサックのように、一端部に開口部15を有する胴部(採番せず)と、胴部の他端部を塞ぐ底部11とを備えている。胴部は、一対の襠(まち)部12と、正面部13と、背面部14と、を備えている。
底部11は、ペットが載せられる大きさで、一対の短辺と一対の長辺とがある長方形状である。一対の襠部12は、底部11の各短辺に立設されている。正面部13は、両襠部12の一方の各側縁間に跨るように底部11の一方の長辺に垂直に立設されている。背面部14は、襠部12の他方の各側縁間に跨るように底部11の他方の長辺に立設されている。ただし、背面部14は、上面側が正面部13の上面側に鋭角に傾斜している。したがって、襠部12は、台形状に形成されている。
図示しないが、底部11、襠部12、正面部13又は背面部14のいずれかの内面には、首輪を引っ掛ける掛止具が取り付けられている。掛止具は、例えば茄子環が使用される(以下、「茄子環」として説明する。)。
蓋体2、襠部12又は正面部13の少なくともいずれかの一部は、メッシュによって構成されている。収納体1は、メッシュによって通気性を有するだけでなく、入れられたペットが外を見ることができるものとなる。図7に示すように、一方(図面では左側)又は両方の襠部12には、ファスナ(採番せず)によって開閉するポケット121が設けられている。
底部11の表面(底面)及び底部11に隣り合う一対の襠部12及び正面部13の下部17の表面は、例えばポリ塩化ビニル(PVC)によってコーティングされている。このコーティングによって、底部11及び下部17の表面は、汚れにくくなり、汚れたとしても、その汚れを拭き取りやすくなる。
図4に示すように、底部11の表面(底面)には、鋲111が打たれている。図5に示すように、ペット用バッグは、収納体1内に底板112を有している。収納体1は、底板112がセットされることで、底部11が形成される。底板112は、硬質のポリエチレン(PE)製の芯材112aと、この芯材の一方の面に重ね合された軟質の発泡ポリエチレン(EPE)製のクッション材112bと、クッション材を覆う生地材112cと、芯材112aの表面に張設されたゴムバンド112dとを備え、表裏リバーシブルに使用できるようにされている。
芯材112aは、クッション材112bよりも一回り大きくされている。芯材112aの外周縁と生地材112cの外周縁とが重なり合い、全周が留枠112eによって固定される。ゴムバンド112dの各端部は留枠112eを巻き込むようにして固定される。ゴムバンド112dは、図示したような平行な2本が芯材112aの両端部付近に張設されるだけでなく、図示しない十字に張設されてもよいし、1本又は3本以上張設されてもよい。
芯材112aの表面には、タオルやシーツなど(図示せず)が置かれる。このタオルやシーツなどは、ゴムバンド112dによって挟まれることで位置ずれしない。底板112は、背面側が凹むようにカーブしている。こうすることで収納体1の底部11の背面部14側は、使用者の背骨に点接触することなく、腰に沿うように線接触する。
図1、図5乃至図7に示すように、各襠部12の開口部15寄りの外面には、帯状の取っ手部18が一対に備えられている。取っ手部18は、通常、襠部12の表面に重なるように両端部が固定され、指を挿し込むことができるようにされている。使用者は、それぞれの取っ手部18に左右の指を挿し込むことで、底部11を水平姿勢としてペット用バッグを持ち上げたり、下げたりすることができる。
図7の一部拡大断面図に示すように、背面部14は、板状の補強部材14aと、補強部材14aの一方の面に重ねられた布製の表地14bと、補強部材14aの他方の面に重ねられた布製の裏地14cと、の三層で構成されている。補強部材14aは、例えば、硬質のポリエチレンによって成形されている。補強部材14aは、軽量化のため、肉抜き加工してもよい。図2に示すように、背面部14の表地14bには、背面部14が使用者の背中に密着しないようにするため、荒目のメッシュ141が重ね合わされている。
図1及び図2などに示すように、収納体1の背面部14には、ペット用バッグをリュックサックとして使用するため、開口部15側から底部11側に架けて一対の肩ベルト41が架け渡されている。肩ベルト41は、長さ調整可能とされている。肩ベルト41が長くされると、収納体1の背面部14が使用者の背中から離れるように傾く。肩ベルト41が短くされると、収納体1の背面部14が使用者の背中に接触するように起立する。
図5乃至図7に示すように、収納体1は、開口部15に隣接して収納体側嵌合部19を有している。収納体側嵌合部19は、一対の襠部12の開口部15側及び正面部13の開口部15側において、保形性を有するフレーム状に形成されている。収納体側嵌合部19は、正面部13側が幅広に設けられ、襠部12側が三角形状に設けられる。襠部12側の三角形状の収納体側嵌合部19は、幅が正面部13側から背面部14側にかけて次第に幅狭となる。
図2及び図7の一部拡大断面図に示すように、収納体側嵌合部19は、硬質の保形材19a及び軟質の保形材19bによって、平面視コ字形のフレーム状に形成される。硬質の保形材19aは、硬質のポリエチレン(PE)製の板材である。軟質の保形材19bは、発泡ポリエチレン製のクッション材である。収納体側嵌合部19は、両保形材19a,19bを収納する隙間を設けるように表側生地19cと内側生地19dとを備えている。正面部13における収納体側嵌合部19の両保形材19a,19bは、両生地19c,19d内から出し入れされない。
図2の一部拡大断面図に示すように、襠部12における収納体側嵌合部19は、表側生地19cと内側生地19dとの間に仕切生地19eが備えられ、内側生地19dと仕切生地19eとの間にポケット19fが設けられている。ポケット19f内には、三角形状に形成された硬質の保形材19aが出し入れできるように収納される。そのため、内側生地19dの正面部13と襠部12との境界部には、差込口(図示せず)が設けられている。ポケット19fに入れられた硬質の保形材19aの幅広側の一端縁が正面部13の内側生地19dに当たることで、硬質の保形材19aは、引っ張られない限り、ポケット19f内から出ないようにされている。
正面部13の下部(例えば、下側3分の1程度)には、表側生地19cと内側生地19dとに挟まれる隙間内に補強材(図示せず)収納されている。補強材は、梱包時において備えられず、使用時において備えられる。そのため、正面部13の内側生地19dの端縁に差込口(図示せず)が設けられている。梱包時において、収納体1が二つ折りとされ、正面部13に折り癖がつき、その折り癖の部位で折れ曲がりやすくなったとしても、補強材によって正面部13は、平坦な状態を維持する。
収納体1の開口部15は、蓋体2によって開閉する。図1、図5乃至図7に示すように、蓋体2は、本体部21と、蓋体側嵌合部22とを有している。本体部21は、開口部15を閉じたときに収納体1の底部11と対向する長方形状の部位である。蓋体側嵌合部22は、閉じられたときに、本体部21の外縁から収納体1の底部11の方に向くように突出した部位である。蓋体側嵌合部22は、収納体1の収納体側嵌合部19に被さる。
蓋体側嵌合部22は、収納体1の収納体側嵌合部19の幅と同様、正面部側が幅広とされ、襠部12側が正面部側から背面部側に次第に幅狭となる三角形状とされている。蓋体2の背面部側は、収納体1の収納体側嵌合部19の背面部14の上縁に縫合などによって繋がれ、ヒンジのように機能する。すなわち、蓋体2は、収納体1の背面部14の上縁を軸にして収納体1の開口部15を開閉する。
図1及び図3に示すように、蓋体2の本体部21の中央には、窓部(図示せず)が設けられている。窓部は、メッシュによって構成され、カバー211によって開閉する。カバー211の背面部14側の一辺は、蓋体2の本体に縫い付けられている。カバー211の他のコ字形の三辺と本体部21の窓部とは、コ字状のファスナ212によって開閉する。ファスナ212が開けられ、カバー211が捲(めく)られると、収納体1に入れられたペットを外から見ることができる。ペットは、メッシュによって窓部から飛び出すことがない。
収納体1の開口部15を閉じた蓋体2は、留め具3によって閉じた状態を維持する。留め具3としては、例えばファスナが使用される(以下、「ファスナ3」として説明する。)。図7に明示するように、ファスナ3は、2本の並列したテープ(図示せず)と、この各テープの突き合うエッジにエレメントを連ねたエレメント列31と、スライドして各エレメント列31のエレメントを噛み合わせて閉じたり、離して開けたりするスライダ(図1では2個図示されているが、1個でもよい。)32と、を備えている。
収納体側嵌合部19側のエレメント列31は、収納体1の収納体側嵌合部19の下縁に配列される。蓋体2側のエレメント列31は、蓋体2の蓋体側嵌合部22の下縁に配列される。スライダ32が一方にスライドすると、両エレメント列31が噛み合って、開口部15を閉じた蓋体2が開けられなくなる。スライダ32が他方にスライドすると、噛み合った両エレメント列31が離れて開口部15を閉じた蓋体2が開けられる。収納体側嵌合部19側と蓋体2側の各エレメント列31は、収納体1の開口部15の外周縁でなく、収納体1の収納体側嵌合部19の下縁で噛み合って閉じられる。
ここで、ペット用バッグの使用方法について説明する。図6及び図7に示すように、蓋体2が収納体1の開口部15を開けた状態において、使用者が開口部15から収納体1内にペットを入れる。ペットに首輪が付けられているときは、首輪の端部を茄子環に引っ掛ける。なお、首輪の端部を茄子環に引っ掛けてからペットを開口部15から収納体1内に入れてもよい。
次に、図1に示すように、使用者は、蓋体2を閉じる。蓋体2の蓋体側嵌合部22は、収納体1の保形された収納体側嵌合部19に被さる。したがって、ペットが立ち上がるなどして、ペットの顔が開口部15にあっても、閉じられた蓋体2がペットのヒゲなどを挟むことはない。続いて、使用者がファスナ3のスライダ32をスライドすることで、蓋体2が開かないようにする。ファスナ3のエレメント列31が収納体側嵌合部19の下縁に設けられ、開口部15に設けられていないため、ペットのヒゲなどは、閉じられるファスナ3に挟まれない。
ファスナ3は、蓋体2と収納体1の開口部15とを隙間なく閉じる。したがって、ペットの頭や手などが蓋体2と収納体1の開口部15との間から出ることはない。使用者は、肩ベルト41を肩に掛けることで、ペット用バッグを担ぎ、ペットを携え、動物病院やレジャーなどに連れ出す。蓋体2は、ファスナ3によって閉じられているため、開くことがなく、ペットが収納体1内から飛び出ることはない。蓋体2のカバー211が開けられると、中のペットがネット越しに外を見ることができ、通気性が確保される。
また、予め、底部11が水平姿勢となるように、肩ベルト41の長さが調整される。使用者に担がれたペット用バッグは、背面部14が補強部材14aを備え、底板112が芯材112aを備えているため、底板112に載ったペットの荷重によって襠部12に張力が生じる。背面部14が底部11に対して鋭角に傾斜しているため、底部11は、襠部12に生じる斜め方向の張力によって引っ張られる状態となる。したがって、底部11は、上方から吊り下げられるようになって水平姿勢を維持する。水平姿勢の底板112上のペットは、バランスした底板112上に載って動物病院などへ連れ出される。
目的地において、ペット用バッグの肩ベルト41が使用者の肩から外される。蓋体2を閉じたファスナ3が開けられ、蓋体2が開けられることで、ペットを収納体1内から取り出す。ペットが首輪によって茄子環に繋がれていると、ペットが収納体1内から勢いよく飛び出たとしても、引き止めることができる。
ここで、ペット用バッグの保管時や製造工場から店舗などへの輸送時の形態について説明する。このペット用バッグは、嵩張らないようにすることができる。このペット用バッグは、襠部12に設けられた収納体側嵌合部19の保形材19aが収納されていないことで、襠部12を内向きに折曲可能となる。
したがって、このペット用バッグは、襠部12を内折にして、正面部13と背面部14とを重ね合わせるようにして、コンパクト化を図ることができる。正面部13内の補強材が正面部13内から抜かれることで、ペット用バッグは、正面部13においても折り曲げてコンパクト化を図ることができる。
本発明に係るペット用バッグの第1の実施形態は、前記内容に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で変形や改良などを含む。
〔第2の実施形態〕
本発明に係るペット用バッグの第2の実施形態について図8及び図9を参照して説明する。図8は、ペット用バッグの第2の実施形態であって、蓋体が開けられた状態を示す正面側からの斜視図である。図9は、ペット用バッグの第2の実施形態であって、(a)は蓋体が閉じられた状態を示す斜視図であり、(b)は蓋体が閉じられた状態を示す要部拡大断面図である。
図8及び図9に示すように、第2の実施形態のペット用バッグは、収納体1と、蓋体2と、留め具3と、を備えている。収納体1は、犬や猫などのペットの体型に合わせて必要十分な大きさとされたやや縦長の箱型のリュックサックのような形態とされている。収納体1は、底部11と、一対の襠部12と、正面部13と、背面部14と、を備え、上面に開口部15が設けられている。収納体1が第1の実施形態と同様に構成されている部位については、図面において同じ符号を付して、重複した説明はしない。
図8及び図9に示すように、収納体1の開口部15は、蓋体2によって開閉する。蓋体2は、本体部21と、蓋体側嵌合部22とを有している。本体部21は、開口部15を閉じたときに収納体1の底部11と対向する長方形状の部位である。蓋体側嵌合部22は、閉じられたときに、本体部21の外縁から収納体1の底部11の方に向くように突出した部位である。
ただし、第2の実施形態の蓋体側嵌合部22は、第1の実施形態と異なり、本体部21の外縁よりも内側で突出することにより、収納体1の収納体側嵌合部19の一対の襠部12と正面部13の内面側に嵌め込まれる。図示しないが、収納体1の収納体側嵌合部19は、第1の実施形態と同様、硬質の保形材及び軟質の保形材によって、平面視でコ字形のフレーム状に形成される。収納体側嵌合部19の襠部12側における硬質の保形材は、着脱自在とされている。図9(b)に示すように、本体部21の外周部213は、蓋体側嵌合部22の外周縁から突出した庇のようになり、蓋体2が閉じられたときに、収納体側嵌合部19の上端縁に載る。
収納体1の開口部15を閉じた蓋体2は、留め具3によって閉じた状態を維持する。留め具3は、第1の実施形態と同様、2本の並列したテープ(図示せず)と、この各テープに突き合うエッジにエレメントを連ねたエレメント列31と、スライドして各エレメント列31のエレメントを噛み合わせて閉じたり離して開けたりするスライダ(2個図示されているが、1個でもよい。)32と、を備えている。
一方のエレメント列31は、収納体1の収納体側嵌合部19の上縁に配列される。他方のエレメント列31は、蓋体2の本体部21の外周縁、すなわち、外周部213の外周縁に配列される。したがって、他方のエレメント列31は、蓋体2の蓋体側嵌合部22に配列さない。
第2の実施形態におけるペット用バッグの他の構成、例えば、蓋体2のカバー211及びファスナ212や、図示しないが、底部11上の底板や背面部14内の補強部材、収納体側嵌合部19内の保形材などは、第1の実施形態と同様に備えられるが、重複した説明はしない。
ここで、ペット用バッグの使用方法の要点について説明する。図8に示すように、蓋体2が収納体1の開口部15を開けた状態において、使用者が開口部15から収納体1内にペットを入れる。
次に、図9(a)に示すように、使用者は、蓋体2を閉じる。蓋体2の本体部21が収納体1の開口部15を塞ぎ、蓋体2の蓋体側嵌合部22が収納体1の保形された収納体側嵌合部19の内面側に嵌め込まれる。この状態では、蓋体2の本体部21の外周部213が収納体1の収納体側嵌合部19の上縁に載る。したがって、開口部15を閉じた蓋体2は、本体部21が収納体側嵌合部19内に沈み込まない。
この状態では、蓋体の本体部21の外周縁に配列された蓋体2側のエレメント列31と、収納体1の収納体側嵌合部19の上縁に配列された収納体1側のエレメント列31とが突き合う状態となる。蓋体2は、ファスナ212が閉められることで、開けられなくなる。ファスナ212によって、蓋体2の本体部21の外周縁と収納体1の収納体側嵌合部19の上縁とは、隙間が生じない。したがって、収納体1内のペットの頭や手などが蓋体2の本体部21の外周縁と収納体1の収納体側嵌合部19の上縁との間から出ることはない。
蓋体2を閉じるに際して、収納体1内に入れられたペットが立ち上がるなどして、ペットの顔が開口部15にあっても、ペットの顔は蓋体側嵌合部22に囲まれる状態となる。したがって、ペットのヒゲなどは、蓋体側嵌合部22と収納体側嵌合部19との間に挟まれない。
蓋体2を閉じたペット用バッグは、第1の実施形態と同様、底部11が水平姿勢となるように担がれる。ペットは、動物病院などの目的において、蓋体2が開けられることで、収納体1内から出される。
本発明に係るペット用バッグの第2の実施形態は、前記内容に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で変形や改良などを含む。
例えば、第2の実施形態における蓋体2は、本体部21の外周部213が蓋体側嵌合部22よりも庇のように突出し、収納体側嵌合部19の上縁に載ることで、本体部21が収納体側嵌合部19内に沈み込まないようにした。しかし、収納体1は、収納体側嵌合部19の内側に、蓋体2の蓋体側嵌合部22の先端縁が当たる突出部を設けたものとしてもよい。あるいは、収納体1は、蓋体側嵌合部22の外面が当たるテーパ面を設けたものとしてもよい。いずれにしても、蓋体側嵌合部22は、閉じられたときに沈み込まないようにすることができる。
〔第3の実施形態〕
本発明に係るペット用バッグの第3の実施形態について図10及び図11を参照して説明する。図10は、ペット用バッグの第3の実施形態であって、蓋体が閉じられた状態を示す斜視図である。図11は、ペット用バッグの第3の実施形態であって、蓋体が開けられた状態を示す斜視図である。
図10及び図11に示すように、第3の実施形態のペット用バッグは、収納体1と、蓋体2と、留め具3と、を備えている。
収納体1は、犬や猫などのペットの体型に合わせて必要十分な大きさとされたやや横長の形態とされている。収納体1は、底部11と、一対の襠部12と、正面部13と、背面部14と、上面部16と、を備えている。底部11の内面上には、第1の実施形態と同様の底板112がセットされている。
一方又は両方(図面では一方のみ)の襠部12である側面には、開口部15が設けられている。正面部13と背面部14は、説明の便宜上区別したが、特徴的な図柄が描かれていない限り、実際は同じであり、区別されない。上面部16は、基本的に開口面とされていない。
収納体1は、開口部15に隣接して収納体側嵌合部19を有している。収納体側嵌合部19は、上面部16側が幅広に設けられ、正面部13及び背面部14が上面部16から底部11にかけて次第に幅狭となるような三角形状とされている。第1の実施形態において説明したように、収納体側嵌合部19の上面部16及び正面部13と背面部14は、硬質の保形材及び軟質の保形材(ともに図示せず)によって保形性を有するフレーム状に形成されている。
収納体1の開口部15は、蓋体2によって開閉する。蓋体2は、本体部21と、蓋体側嵌合部22とを有している。本体部21は、閉じられたときに開口部15を塞ぐ部位である。蓋体側嵌合部22は、閉じられたときに収納体側嵌合部19と嵌り合う部位である。蓋体側嵌合部22は、第1の実施形態において説明したように、収納体側嵌合部19を外嵌してもよいし、図示しないが、第2の実施形態において説明したように、収納体側嵌合部19の内面側に嵌り込んでもよい。
いずれにしても、蓋体側嵌合部22は、例えば、底側の一辺が幅狭とされ、収納体1の収納体側嵌合部19の底部11に縫合などによって繋がれる。蓋体2は、完全に開けられた状態において、本体部21が床面に重なる。蓋体側嵌合部22は、開口部15を閉じた状態において、上面が収納体側嵌合部19の上面と広い幅で重なる。閉じた蓋体2の蓋体側嵌合部22の正面及び背面は、収納体側嵌合部19の正面部13及び背面部14と重なるように三角形状とされている。
開口部15を閉じた蓋体2は、留め具3によって閉じた状態を維持する。留め具3としては、ファスナが使用される(以下、「ファスナ3」として説明する。)。ファスナ3は、一対のエレメント列31やスライダ32などを有している。蓋体側嵌合部22が収納体側嵌合部19を外嵌する場合は、第1の実施形態において説明したように、一方のエレメント列31が蓋体側嵌合部22の先端縁に配列される。この場合の他方のエレメント列31は、一方のエレメント列31と噛み合うように収納体側嵌合部19の奥側(他方の襠部12側)の端縁に配列される。
第3の実施形態のペット用バッグは、収納体1が横長とされていることから、正面部13と背面部14の上部にそれぞれ持ち手43(背面部14側は図示せず)の各端部が固定されている。したがって、第3の実施形態のペット用バッグは、ボストンバッグのような形態となる。
ここで、第3の実施形態のペット用バッグの使用方法の要点について説明する。図11に示すように、蓋体2が収納体1の開口部15を開けた状態において、使用者が開口部15から収納体1内にペットを入れる。収納体1の底部11が床面上に置かれていると、蓋体2の本体部21が床面上に重なるため、ペットが床面を歩いて収納体1の内部に入ることができる。すなわち、飼主は、ペットを抱えて収納体1の内部に入れなくてもよい。
図10に示すように、その後、蓋体2が収納体1の開口部15を閉じる。このとき、ペットの顔が開口部15にあっても、ペットの顔は蓋体側嵌合部22に囲まれる状態となる。したがって、ペットのヒゲなどは、蓋体側嵌合部22と収納体側嵌合部19との間に挟まれない。ファスナ3を閉めたペット用バッグは、蓋体2が開かないようになって、持ち手43から下げられ、ペットを携えることができる。ペット用バッグは、ファスナ3を開け、蓋体2を開けることで、収納体1内のペットが出てくる。
本発明に係るペット用バッグの第3の実施形態は、前記内容に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で変形や改良などを含む。
例えば、図示しないが、第3の実施形態においても、第2の実施形態において説明したように、蓋体側嵌合部22が収納体側嵌合部19内に嵌り込むようにしてもよい。この場合は、一方のエレメント列31が、本体部21の外周縁に配列される。この場合の他方のエレメント列31は、収納体側嵌合部19の開口部側の端縁に配列される。
第3の実施形態における収納体1の上面部16は、開口面とされていない。しかし、第1の実施形態の蓋体2のように、収納体1の上面部16は、窓部を有し、この窓部を開閉するカバーを備えてもよい。あるいは、図示しないが、収納体1の上面部16は、長さ方向のスリットを有し、このスリットがファスナなどによって開閉するようにしてもよい。
第3の実施形態におけるペット用バッグは、ボストンバッグのような形態とし、持ち手43を備えた。しかし、第3の実施形態におけるペット用バッグであっても、持ち手43を備えず、第1及び第2の実施形態において説明したように、リュックサックのような肩ベルトを備えてもよい。
〔第4の実施形態〕
本発明に係るペット用バッグの第4の実施形態について図12を参照して説明する。図12は、ペット用バッグの第4の実施形態であって、蓋体が開けられた状態を示す斜視図である。
図12に示すように、第4の実施形態のペット用バッグは、収納体6と、蓋体7と、留め具8と、を備えている。
収納体6は、犬や猫などのペットの体型に合わせて必要十分な大きさとされた箱型で、布地などによってリュックサックのように作られる。収納体6は、底部61と、一対の襠部62と、正面部63と背面部64と、を備え、上面に開口部65を設けている。開口部65は、鍔状部66によって狭窄されている。
底部61は、第1の実施形態と同様、ペットが載せられる大きさで、長方形状とされている。一対の襠部62は、底部61の各短辺に立設されている。正面部63は、両襠部62の一方の各側縁間に跨るように底部11の一方の長辺に垂直に立設されている。背面部64は、襠部62の他方の各側縁間に跨るように底部61の他方の長辺に傾斜して立設されている。
鍔状部66は、一対の襠部62及び正面部63の上端縁から内向きに突出し、背面部64の上端縁から突出していない。図示した鍔状部66の内周は、ほぼ半円形に形成されている。したがって、開口部65は、ほぼ半円形に形成されている。
蓋体7は、開口部65を開閉する。蓋体7の一辺が背面部64の上端縁に縫い付けられる。蓋体7は、閉じられたときに開口部65を塞ぐ中程部71と、この中程部71の外周で鍔状部66に接離する外周部72と、を有している。図示した外周部72の外周縁は、鍔状部66の外周縁と接離する。
留め具8は、蓋体7が開口部65を閉じた状態を維持するように留める。留め具8としては、例えばファスナが使用される(以下、「ファスナ8」として説明する)。ファスナ8は、2本の並列したテープ(図示せず)と、この各テープの突き合うエッジにエレメントを連ねたエレメント列81と、スライドして各エレメント列81のエレメントを噛み合わせて閉じたり離して開けたりするスライダ82と、を備えている。
ファスナ8の一方のエレメント列81は、一対の襠部62及び正面部63の上端縁に配列される。ファスナ8の他方のエレメント列81は、蓋体7の外周縁に配列される。したがって、ファスナ8は、コ字状に配列されている。
第4の実施形態のペット用バッグは、肩ベルト91や取っ手部68を備え、図示しないが、収納体1内に底板を有し、背面部64に補強部材を備えている。これらは、第1及び第2の実施形態と同様に構成されるため、重複した説明はしない。
ここで、第4の実施形態のペット用バッグの使用方法について説明する。図12に示すように、蓋体7が収納体6の開口部65を開けた状態において、使用者が開口部65から収納体6内にペットを入れる。
その後、蓋体7が開口部65を閉じる。この状態では、蓋体7の外周縁に配列されたファスナ8のエレメント列と、鍔状部66の外周に配列されたファスナ8のエレメント列とが突き合う。ファスナ8のスライダが閉められることで、ファスナ8が開けられなくなる。このとき、ペットの頭が開口部65にあっても、ペットのヒゲが両エレメント列81に挟まれない。
ファスナ8を閉めて蓋体7が開かないようになったペット用バッグは、ペットを携えて連れ出すことができる。ペット用バッグは、ファスナ8を開け、蓋体7を開けることで、収納体6内のペットは出てくることができる。
本発明に係るペット用バッグの第4の実施形態は、前記内容に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で変形や改良などを含む。
第4の実施形態のペット用バッグは、リュックサックのような形態とされ、肩ベルト91を備えた。しかし、第4の実施形態のペット用バッグは、第3の実施形態におけるペット用バッグのようなボストンバッグのような形態とし、持ち手を備えるようにしてもよい。
第4の実施形態におけるペット用バッグは、鍔状部66が背面部64の上縁からも内向きに突出してもよい。この場合の鍔状部66の内周縁は、円形でも角形でもよい。蓋体7の外周縁は、鍔状部66の外周縁と接離するのではなく、鍔状部66の中間部で接離するようにしてもよい。この場合は、ファスナ8の一方のエレメント列81は、鍔状部66の中間部に配列される。
〔他の実施形態〕
以上、本発明の第1乃至第4の実施形態について説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、本発明の第1乃至第4の実施形態における留め具3,8は、エレメント列31,81やスライダ32,82を備えたファスナ3を使用した。しかし、留め具3,8は、ファスナ3,8に替えて、面ファスナやホックなど種々のタイプを使用することができる。蓋体2のカバー211を開閉するファスナ212も同様、面ファスナやホックなどに代替してもよい。
本発明の第1乃至第4の実施形態における収納体1,6は、底部11,61と、一対の襠部12,62と、正面部13,63と、背面部14,64とを備えるとした。しかし、底部11,61は、長方形状でなく、正方形や台形などであってもよい。収納体1,6は、有底円筒形やアーチ形などの形状にしてもよい。当然ながら収納体1,6の開口部15の形状に合わせて、蓋体2,7の形状は円形やアーチ形とされる。さらに、収納体1,6は、正面部13,63と背面部14,64が重なって底部を有さない状態から、底板112を入れることで、底部11,61を設けるようにしたものでもよいし、底板112を入れずに底部11,61を設けないようにしてもよい。
本発明の第1乃至第4の実施形態における収納体1,6にセットされた底板112は、クッション材112bを備えるとした。しかし、底板112は、クッション材112bを備えることなく、芯材112aと生地材112cとの二層に積層したもの、又は芯材112aもしくは生地材112cのみの一層にしたものとしてもよい。
本発明の第1乃至第3の実施形態における収納体1の収納体側嵌合部19は、着脱可能な保形材19aを備えているとした。しかし、収納体側嵌合部19は、着脱しない保形材19aを備えてもよい。さらに、収納体側嵌合部19がある程度の剛性を有していれば、収納体側嵌合部19は保形材19aを備えなくてもよい。
本発明の第1、第2及び第4の実施形態における収納体1,6の背面部14,64は、底部11に対して鋭角に傾斜するとした。しかし、背面部14,64は、底部11に対して直角に起立するなど傾斜していなくてもよい。この背面部14,64が底部11に対して直角に起立する場合は、背面部14,64が鉛直向きとされることで、底部11を水平姿勢とすることができる。
本発明の第1、第2及び第4の実施形態における収納体1の背面部14,64は、補強部材14aを備え、底板112は、芯材112aを備えるとした。しかし、背面部14,64及び底板112の少なくともいずれか一方は、補強部材14aや芯材112aを備えることなく、フレキシブルであってもよい。
本発明の第1、第2及び第4の実施形態における収納体1,6は、取っ手部18,68を備えているとした。しかし、収納体1,6は、必ずしも取っ手部18,68を備えなくてもよいし、あるいは、図示しないが、各襠部12,62の上端縁から突出する2本の持ち手を備えてもよい。また、収納体1,6は、1本の肩ベルトを斜交(はすか)いに架け渡し、斜め掛けで使用するようにしてもよい。
〔まとめ〕
以上まとめると、本発明が適用されるペット用バッグは、次のような構成を取れば足り、各種各様な実施形態をとることができる。
すなわち、本発明に係るペット用バッグは、
ペットを出し入れする開口部15に隣り合って保形性を有する収納体側嵌合部19が設けられた収納体1と、
前記収納体1の開口部15を開閉する蓋体2と、
前記蓋体が前記開口部15を閉じた状態を維持するように留める留め具3と、
を備え、
前記蓋体2は、閉じられたときに、前記開口部15を塞ぐ本体部21と、当該本体部21から突出し、前記収納体側嵌合部19に嵌り合う蓋体側嵌合部22と、を有している。
このペット用バッグは、収納体1の開口部15を閉じた蓋体2の蓋体側嵌合部22が収納体1の開口部15に隣り合って設けられた収納体側嵌合部19に被さることで、蓋体2と収納体1の開口との間にペットのヒゲや毛などが挟まれないようにすることができる。蓋体2は、留め具3によって収納体1の開口部15を開けないように閉じられたままとされる。
本発明に係るペット用バッグの一態様として、
前記収納体1は、一端部に前記開口部15を有する筒状の胴部と、当該胴部の他端部を塞ぐ底部11と、を備えている。
このペット用バッグは、一端部に開口部15を有する筒状の胴部と、胴部の他端部を塞ぐ底部11と、を備えた収納体1を有するリュックサックのようになり、開口部15から収納体1内にペットを入れたり出したりすることができる。
前記本発明に係るペット用バッグの一態様において、
前記底部は、ペットを載せる四角形状に形成され、
前記胴部は、前記底部11の相対する一対の各縁に立設された一対の襠部12と、一対の前記襠部12の一方の各側縁間に架設された正面部13と、一対の前記襠部12の他方の各側縁間に架設された背面部14とを備え、前記開口部15が前記底部11と対向する上面に設けられ、
前記収納体側嵌合部19は、一対の前記襠部12と前記正面部13と前記背面部14の各上端部においてフレーム状に形成されている。
このペット用バッグは、収納体1が有底筒状とされ、ペットの体型に合わせ、必要十分な空間が生じるようにすることができる。また、収納体側嵌合部19が保形性を有する四角形フレーム状に形成されることにより、収納体側嵌合部19に蓋体2の蓋体側嵌合部22が繰り返し被さっても、収納体側嵌合部19が変形することなく、所期状態を維持することができる。
本発明に係るペット用バッグの一態様において、
前記収納体1の前記背面部14は、一対の前記襠部12に下向きの張力が生じるように前記底部11に対して鋭角に傾斜し、前記底部11が水平姿勢となるように補強部材14aを備えている。
このペット用バッグは、底部11が水平姿勢となることで、底部11上のペットがバランスした状態で携えることできる。
本発明に係るペット用バッグのさらに異なる他態様は、
前記収納体1の開口部15側と底部11側とに架け渡された肩ベルト41を備えている。
このペット用バッグは、一対の肩ベルト41を備えることにより、リュックサックとして使用することができ、1本の肩ベルト41を備えることにより、ショルダーバッグのようにして使用することができる。
本発明に係るペット用バッグの他態様として、
前記収納体1は、ペットを載せる底部11を備え、前記開口部15が前記底部11と隣り合う側面に設けられている。
このペット用バッグは、底部11と隣り合う側面に開口部15が設けられていることにより、例えば底部を床面に置いた状態とすると、ペットが床面を歩いて収納体内出入りすることができる。
本発明に係るペット用バッグの一態様及び他態様において、
前記留め具3,8は、前記収納体の収納体側嵌合部の端縁近傍に設けられた収納体側のエレメント列31,81と、前記蓋体の蓋体側嵌合部の端縁に設けられた蓋体側のエレメント列31,81と、前記両エレメント列31,81を噛み合わせて閉じたり離して開けたりするスライダ32,82と、を備えたファスナである。
このペット用バッグは、留め具3がファスナ3によって構成されることで、蓋体2と収納体1の開口部15との間に隙間がなくなり、収納体1に入れられたペットの頭や手が蓋体2と収納体1の開口部15との間から出ないようにすることができる。
本発明に係るペット用バッグの一態様及び他態様において、
前記収納体側嵌合部は、着脱可能な保形材19aを備えている。
このペット用バッグは、着脱可能な保形材19aを抜き取ることによって、襠部12を折り曲げることができるようになり、正面部13と背面部14とが重なるようにコンパクトにして保管や輸送などをすることができる。
本発明に係るペット用バッグの一態様及び他態様において、
前記収納体1の各襠部12における前記収納体側嵌合部19は、着脱可能な保形材19aを備えている。
このペット用バッグは、収納体側嵌合部19が保形材19aを備えることで、フレーム状に保形性を有し、保形材19aを備えないことで、収納体側嵌合部19を二つ折りなどしてコンパクト化を図ることができる。
前記本発明と異なる本発明に係るペット用バッグは、
ペットを出し入れする開口部65を狭窄するような鍔状部66が設けられた収納体6と、
前記収納体6の開口部65を開閉する蓋体7と、
前記蓋体7が前記開口部65を閉じた状態を維持するように留める留め具8と、
を備え、
前記蓋体7は、閉じられたときに、前記開口部65を塞ぐ中程部71と、当該中程部71の外周で前記鍔状部66に接離する外周部72と、を有している。
このペット用バッグは、収納体6が開口部65を狭窄するような鍔状部66を備え、蓋体7が鍔状部66に接離する外周部72を有していることにより、収納体6及び蓋体7が嵌合部を有することなく、蓋体7が収納体6の開口部65を開閉し、留め具8によって閉じた状態を維持することができる。
前記本発明と異なる本発明に係るペット用バッグの一態様は、
前記留め具8は、前記収納体の鍔状部の外周縁に設けられた収納体側のエレメント列81と、前記蓋体7の外周部72の外周縁に設けられた蓋体側のエレメント列81と、前記両エレメント列81を噛み合わせて閉じたり離して開けたりするスライダ82と、を備えたファスナである。
このペット用バッグは、ファスナの収納体側のエレメント列81が収納体6の鍔状部66の外周縁に設けられ、蓋体側のエレメント列81が蓋体7の外周部の外周縁に設けられることにより、両エレメント列81がペットのヒゲなどを挟まないようにすることができる。
1……収納体
11……底部
112……底板
112a…芯材
112b…クッション材
112c…生地材
12……襠部
13……正面部
14……背面部
14a…補強部材
15……開口部
18……取っ手部
19……収納体側嵌合部
19a…保形材
2……蓋体
21……本体部
22……蓋体側嵌合部
3……留め具(ファスナ)
31……エレメント列
32……スライダ
41……肩ベルト
43……持ち手
6……収納体
61……底部
62……襠部
63……正面部
64……背面部
65……開口部
66……鍔状部
7……蓋体
71……中程部
72……外周部
8……留め具(ファスナ)
81……エレメント列
82……スライダ

Claims (10)

  1. ペットを出し入れする開口部に隣り合って保形性を有する収納体側嵌合部が設けられた収納体と、
    前記収納体の開口部を開閉する蓋体と、
    前記蓋体が前記開口部を閉じた状態を維持するように留める留め具と、
    を備え、
    前記蓋体は、閉じられたときに、前記開口部を塞ぐ本体部と、当該本体部から突出し、前記収納体側嵌合部に嵌り合う蓋体側嵌合部と、を有している、
    ペット用バッグ。
  2. 前記収納体は、一端部に前記開口部を有する筒状の胴部と、当該胴部の他端部を塞ぐ底部と、を備えている、
    請求項1に記載のペット用バッグ。
  3. 前記底部は、ペットを載せる四角形状に形成され、
    前記胴部は、前記底部の相対する一対の各縁に立設された一対の襠部と、一対の前記襠部の一方の各側縁間に架設された正面部と、一対の前記襠部の他方の各側縁間に架設された背面部とを備え、前記開口部が前記底部と対向する上面に設けられ、
    前記収納体側嵌合部は、一対の前記襠部と前記正面部と前記背面部の各上端部においてフレーム状に形成されている、
    請求項2に記載のペット用バッグ。
  4. 前記収納体の前記背面部は、一対の前記襠部に下向きの張力が生じるように前記底部に対して鋭角に傾斜し、前記底部が水平姿勢となるように補強部材を備えている、
    請求項3に記載のペット用バッグ。
  5. 前記収納体の開口部側と底部側とに架け渡された肩ベルトを備えている、
    請求項2乃至4のうちいずれか1項に記載のペット用バッグ。
  6. 前記収納体は、ペットを載せる底部を備え、前記開口部が前記底部と隣り合う側面に設けられている、
    請求項1に記載のペット用バッグ。
  7. 前記留め具は、前記収納体の収納体側嵌合部の端縁近傍に設けられた収納体側のエレメント列と、前記蓋体の蓋体側嵌合部の端縁に設けられた蓋体側のエレメント列と、前記両エレメント列を噛み合わせて閉じたり離して開けたりするスライダと、を備えたファスナである、
    請求項1乃至6のうちいずれか1項に記載のペット用バッグ。
  8. 前記収納体側嵌合部は、着脱可能な保形材を備えている、
    請求項1乃至7のうちいずれか1項に記載のペット用バッグ。
  9. ペットを出し入れする開口部を狭窄するような鍔状部が設けられた収納体と、
    前記収納体の開口部を開閉する蓋体と、
    前記蓋体が前記開口部を閉じた状態を維持するように留める留め具と、
    を備え、
    前記蓋体は、閉じられたときに、前記開口部を塞ぐ中程部と、当該中程部の外周で前記鍔状部に接離する外周部と、を有している、
    ペット用バッグ。
  10. 前記留め具は、前記収納体の鍔状部の外周縁に設けられた収納体側のエレメント列と、前記蓋体の外周部の外周縁に設けられた蓋体側のエレメント列と、前記両エレメント列を噛み合わせて閉じたり離して開けたりするスライダと、を備えたファスナである、
    請求項9に記載のペット用バッグ。

JP2018235514A 2018-12-17 2018-12-17 ペット用バッグ Pending JP2020096680A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018235514A JP2020096680A (ja) 2018-12-17 2018-12-17 ペット用バッグ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018235514A JP2020096680A (ja) 2018-12-17 2018-12-17 ペット用バッグ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020096680A true JP2020096680A (ja) 2020-06-25

Family

ID=71106220

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018235514A Pending JP2020096680A (ja) 2018-12-17 2018-12-17 ペット用バッグ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020096680A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6967237B1 (ja) * 2021-04-23 2021-11-17 澄代 土屋 ペットキャリアおよびアウターウェア

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6899057B1 (en) * 2004-02-11 2005-05-31 Blitz, U.S.A., Inc. Pop-up pet carrier
JP2008173158A (ja) * 2007-01-16 2008-07-31 Nishizawa:Kk バッグ
JP3154471U (ja) * 2009-06-09 2009-10-22 株式会社ジー・コム ペット用バッグ
JP3202950U (ja) * 2015-12-17 2016-03-03 ネイバー株式会社 バッグ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6899057B1 (en) * 2004-02-11 2005-05-31 Blitz, U.S.A., Inc. Pop-up pet carrier
JP2008173158A (ja) * 2007-01-16 2008-07-31 Nishizawa:Kk バッグ
JP3154471U (ja) * 2009-06-09 2009-10-22 株式会社ジー・コム ペット用バッグ
JP3202950U (ja) * 2015-12-17 2016-03-03 ネイバー株式会社 バッグ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6967237B1 (ja) * 2021-04-23 2021-11-17 澄代 土屋 ペットキャリアおよびアウターウェア
JP2022167441A (ja) * 2021-04-23 2022-11-04 澄代 土屋 ペットキャリアおよびアウターウェア

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5009319A (en) Shape giving system for soft purses
US9930868B2 (en) Waste disposal and storage device
US5404600A (en) Combination sleeping/carry bag
US5170745A (en) Pet carrying bag
US8042869B2 (en) Child seat liner
US11432652B2 (en) Neck pillow with removable and configurable insert
US11172742B2 (en) Storage system for hunting equipment and accessories
US20110311166A1 (en) Bag With Easy Access For Cleaning and Aerating
CA2776087C (en) Foldable pool accessory storage and organizing container
US20170094945A1 (en) Leash with collapsible pockets
US20070193522A1 (en) Collapsible pet bed with attachable storage
JP2020096680A (ja) ペット用バッグ
JP3130529U (ja) 買い物袋
JP4875000B2 (ja) 低断面形ハンガーブラケットおよびハーネスを備えたカバン
US11317723B2 (en) Under-seat enclosure
CN212436908U (zh) 一种多功能遛狗防护装置
JP4532389B2 (ja) 釣り用バッグ
KR200467342Y1 (ko) 가방으로 사용가능한 접이식 매트
JP4279845B2 (ja) 自転車用前かごに取り付けるためのシート
JP3245657U (ja) ペット携行用バッグ
JP2008131964A (ja) 書道ケース
JP3238582U (ja) 釣り竿用バッグ
JP7249059B1 (ja) バッグ
JP3157890U (ja) 提げ手付きバッグ
JP2004267142A (ja) 釣り用バケツ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210907

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220906

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221028

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230314

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20230420

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230912