JP2017084572A - 代替端子を用いることができる基板接続コネクタ、及び、代替端子 - Google Patents

代替端子を用いることができる基板接続コネクタ、及び、代替端子 Download PDF

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勲 田代
智洋 水口
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智洋 水口
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Yasuhiro MAMADA
保弘 儘田
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Yusuke Ochi
祐介 越智
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Abstract

【課題】端子収容部材に収容された端子から基板の一方の板面にかかる負荷を、他方の板面において代替端子によって抑制等することができる基板接続コネクタを提供する。【解決手段】基板収容部材と端子収容部材が嵌合状態にあるときに、基板収容部材によって支持された基板が、端子収容部材の一の側に設けた端子の接触部と、端子収容部材の一の側の対向側に設けた端子の接触部との間に、基板の厚み方向において挟み込まれて、基板の板面に設けた端子部と端子の弾性接触部とが接触するようになっている。端子に代えて端子収容部材に収容することができる代替端子が、端子収容部材の一の側又は他の側に収容されたときに、端子収容部材の他の側又は一の側に設けた端子の弾性接触部と代替端子の対応部分との間で基板を基板の厚み方向において挟み込むギャップを形成し得る。【選択図】図16

Description

本発明は、自動車、バイク等に搭載される基板接続用のコネクタ、特に、代替端子を用いることができる基板接続コネクタに関する。
例えば、防水コネクタ等で、ダミー端子のような代替端子が使用されている。特許文献3にその一例が開示されている。この防水コネクタでは、コンタクトが挿入されずに空き部屋となるキャビティにダミー端子を挿入することによって、防水コンタクトの防水性を保つことができるようになっている。このダミー端子は、端子収容部材の開口に蓋をすること、例えば、それによって防水機能を高めることを主目的としたものである。
特許第5754533号 特開2014−3007号公報 特開2012−190632号公報
近年、自動車、オートバイ等の自動車産業の分野で、特許文献1や特許文献2に開示されているような基板接続コネクタの開発が急速に進んでいる。基板接続コネクタは、一般に、様々な電子部品が搭載された基板を収容する基板収容部材と、ケーブルを接続した複数の端子を収容した端子収容部材の組み合わせから成り、基板収容部材と端子収容部材が嵌合状態にあるときに、端子収容部材の一の側に設けた端子の接触部と、端子収容部材の一の側の対向側に設けた端子の接触部との間に、基板収容部材によって支持された基板がその厚み方向にて挟み込まれて、基板の板面に設けた端子部と端子の接触部とが弾性接触するようになっている。
この種のコネクタ構成では、従来の単なる防水コネクタ等とは異なる新たな問題を有する。即ち、上記のコネクタ構成において、端子収容部材に端子が収容されていない部分がある場合、その部分にだけ端子による負荷が基板にかからないことになり、この結果、基板の一方の板面と他方の板面との間において力の均衡が図れず、基板の変形、更には、基板の変形による端子と基板の間の接触不良を生じさせるおそれがある。基板に搭載された電子部品は、時として、自動車のエンジン、ブレーキ等を制御する中核ともなることから、特許文献2、3で使用されるような基板接続コネクタにおいては、基板の変形は大きな問題を生じさせる。
本発明はこのように、現在開発が急速に進んでいる基板接続コネクタにおける新たな課題に着目し、この課題を解決するためになされたものであり、端子収容部材に収容された端子から基板の一方の板面にかかる負荷を、他方の板面において代替端子によって抑制し或いは相殺して、基板の変形、更には、基板の変形による端子と基板との間の接触不良を防止することができる基板接続コネクタを提供することを目的とする。
本発明の一態様による基板接続コネクタは、基板収容する基板収容部材と、端子を着脱自在に収容することができる端子収容部材と、を備え、前記基板収容部材と前記端子収容部材が嵌合状態にあるときに、前記基板収容部材によって支持された基板が、前記端子収容部材の一の側に設けた端子の接触部と、前記端子収容部材の前記一の側の対向側に設けた端子の接触部との間に、前記基板の厚み方向において挟み込まれて、前記基板の板面に設けた端子部と前記端子の弾性接触部とが接触するようになっており、前記端子に代えて前記端子収容部材に収容することができる代替端子であって、前記端子収容部材の一の側又は他の側に収容されたときに、前記端子収容部材の他の側又は一の側に収容された端子の弾性接触部又は代替端子の対応部分との間で、又は、前記端子収容部材の他の側又は一の側に収容された他の代替端子の対応部分と前記代替端子の対応部分との間で、前記基板を該基板の厚み方向において挟み込むギャップを形成し得る基板接続コネクタを特徴とする。
この態様による基板接続コネクタによれば、端子収容部材に端子が収容されない場合であっても、端子収容部材に収容された端子から基板の一方の板面にかかる負荷を、他方の板面において代替端子によって抑制し或いは相殺して、基板の変形、更には、基板の変形による端子と基板との間の接触不良を防止することができる。
上記態様の基板接続コネクタにおいて、前記代替端子の前記対応部分は弾性を有していてもよい。
上記態様の基板接続コネクタにおいて、前記端子収容部材は、前記端子及び前記代替端子が挿入される端子挿入部を有し、前記代替端子は、前記端子挿入部に挿入される本体部と前記端子挿入部に前記代替端子を挿入させるための開口を塞ぐ蓋部とを有していてもよい。
この態様による基板接続コネクタによれば、代替端子の蓋部によって端子挿入部に通ずる開口を塞ぐことにより防水を行うことができる。
端子収容部材に収容された端子から基板の一方の板面にかかる負荷を、他方の板面において代替端子によって抑制し或いは相殺して、基板の変形、更には、基板の変形による端子と基板との間の接触不良を防止することができる基板接続コネクタを提供することができる。
本発明の一実施形態による基板接続コネクタの嵌合後の斜視図である。 本発明の一実施形態による基板接続コネクタの嵌合前の斜視図である。 端子収容部材の斜視図である。 端子の側面図である。 端子の上側斜視図である。 端子の底側斜視図である。 端子収容部材正面図である。 図4のA−A線断面図である。 図1から基板収容部材を取り除いた状態を示す図である。 基板を抜き出した基板収容部材の斜視図である。 基板収容部材の正面図である。 図11の断面図である。 代替端子の側面図である。 代替端子の上側斜視図である。 代替端子の底側斜視図である。 代替端子の使用方法を示す図であって、図8に対応する図である。 代替端子の働きを説明する図である。 代替端子の変形例を示す図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の好適な一つの実施形態による基板接続コネクタを説明する。
図1、図2に、本発明の一実施形態による基板接続コネクタ1の斜視図を端子及び端子の一端に接続されたケーブル3とともに示す。基板接続コネクタ1は、端子を収容する端子収容部材20と、基板を収容する基板収容部材70の組み合わせから成る。これら端子収容部材20と基板収容部材70は、それらの前側で、前後方向(図示矢印「ア」方向)に互いに突き合わせて嵌合させることができる。図1は、嵌合後の状態を、図2は、嵌合前の状態を、それぞれ示す。
端子収容部材20は、樹脂製の本体22と、この本体22の後部に取り付けられる樹脂製の後部カバー62を含む。本体22は、全体として略丸型扁平の断面を有した無底の筒状である。後部カバー62の前側は、本体22の後部形状に対応して略丸型扁平の断面を有し、ケーブル3を挿通可能な状態で本体22の後部に取り付けられて、本体22の後部を閉じている。
本体22の前側には、基板収容部材70が挿入される挿入口24が設けられている。更に、挿入口24から前後方向「ア」において奥まった位置に、後側から前側に向かって図示矢印「ア’」方向に突出した端子配列部34が設けられている。端子配列部34には、前後方向「ア」に沿って延びる複数の端子挿入部48が上下2段に形成されており、上段の端子挿入部48と下段の端子挿入部48の間に形成された隙間によって基板挿入部38が形成されている。
基板収容部材70は、端子収容部材20や後部カバー62と同様に樹脂で形成されている。全体として有底の筒状であり、その前側は端子収容部材20に対応して略丸型扁平の断面を有し、残りの部分は略角型扁平の断面を有する。
略丸型扁平の断面を有した基板収容部材70の前側は、端子収容部材20に設けた端子配列部34を収容する収容空間80として使用され得る。端子収容部材20と基板収容部材70が嵌合された状態にあるとき、端子収容部材20の挿入口24を通じて基板収容部材70が挿入され、基板収容部材70の収容空間80に端子配列部34が収容される。
端子収容部材20と基板収容部材70の嵌合向きを決定するため、端子収容部材20と基板収容部材70に、計3組の嵌合向き決定手段が設けられている。
即ち、端子収容部材20の対角線状の内壁には、前後方向「ア」に沿って前端から端子収容部材20の挿入位置付近まで延びるガイド用の突部47が、これに対応して、基板収容部材70の上下左右の外壁には、前後方向「ア」に沿って前端から基板収容部材70の挿入位置付近まで延びるガイド用の窪み部76が設けられている。
また、端子収容部材20の左右の内壁には、前後方向「ア」に沿って前端から端子収容部材20の挿入位置付近まで延びる一対のガイド用の溝46’、46”が、これに対応して、基板収容部材70の左右の外壁には、前後方向「ア」に沿って前端から基板収容部材70の挿入位置付近まで延びる一対のガイド用のリブ73’、73”が設けられている。
更に、端子収容部材20の上部の内壁には、前後方向「ア」に沿って前端から端子収容部材20の挿入位置付近まで延びる所定の幅を有したガイド用の隙間28が、これに対応して、基板収容部材70の上部の外壁には、前後方向「ア」に沿って前端から基板収容部材70の挿入位置付近まで延びる一対のガイド用のリブ72’、72”が設けられている。尚、リブ73’と73”の間の幅は、隙間28の幅と略同じか、或いは、それより若干小さく設定してある。
端子収容部材20に基板収容部材70を挿入する際には、突部47と窪み部76、溝46とリブ73、及び、隙間28とリブ72を、それぞれ対応させる必要があり、これにより、端子収容部材20に対する基板収容部材70の嵌合向きを決定し、基板収容部材70の収容空間80に、端子配列部34を容易に収容することができる。
更に、端子収容部材20に対する基板収容部材70の上下の向きについて、溝46’と溝46”の大きさを互いに異なるものとして、また、リブ73’とリブ73”の大きさをそれらに対応する大きさとして、誤挿入を防止することもできる。例えば、図示の例では、溝46’とリブ73’の大きさを、溝46”とリブ73”の大きさに比べて大きく設定し、端子収容部材20に対する基板収容部材70の誤挿入を防止している。勿論、これに限らず、突部47と窪み部76に、同様の方法で、誤挿入防止機能を設けてもよい。尚、端子収容部材20に設けた突部47、溝46、隙間28の構造や、基板収容部材70に設けた窪み部76、リブ73、リブ72の構造は、端子収容部材20や基板収容部材70の強度を高めるためにも役立つ。
端子収容部材20と基板収容部材70の嵌合状態をロックするため、ロック機構を設けてもよい。基板収容部材70の前側の上外壁にロック突部71を、これに対応して端子収容部材20の内部に対応ロック突部30’(後述する図7に示されている)を、それぞれ設けている。対応ロック突部30’は、ロック操作部31によって操作可能である。ロック操作部31は、端子収容部材20の本体22の背面側に取り付けた後部カバー62の上部側面にて外部に露出した状態で設けられている。
図3は、図1、図2に示した端子収容部材20の斜視図であって、特に、端子収容部材20からリテーナ60と端子90を抜き出した状態を示したものである。図示のように、端子90は端子収容部材20に対して着脱自在とされている。リテーナ60は、略C字状の把持部67と、この把持部67から延びるバー63を含む。リテーナ60は、端子収容部材20の本体側面に設けたリテーナ挿入口26を通じて、前後方向「ア」と直交する方向(図示矢印「イ」方向)に挿抜される。リテーナ60が挿入されたとき、端子収容部材20の端子挿入部48に挿入した端子90の所定部分と、リテーナ60のバー63に設けた小突起61が噛み合って、端子挿入部40からの端子90の抜けが防止される。
図4乃至図6を参照して、端子90の構造を説明する。図4は、端子90の側面図、図5は、その上側斜視図、図6は、その底側斜視図である。
端子90は、一枚の金属板を全体として略角筒状に折り曲げることによって形成した本体94と、検査治具を接触させる検査部93を含む。筒状の本体94は、更に、接触部91’を有する弾性変位部91と、端子配列部34に設けたランス44を係止させるランス用凹部98と、更に、リテーナ60の小突起61を引っ掛けるリテーナ用凹部99を含む。
弾性変位部91は、本体94の上側の一の筒状面97に切り込みを設けて成る。弾性変位部91には、本体94から離れる方向に向かって山型に折り曲げることによって接触部91’が形成されている。強度を高めるため、接触部91’の端部91”は、本体94の内方に向かって下方に折り曲げられている。接触部91’は、弾性変位部91の働きにより、本体94の内方に向かって弾性変位可能である。このように本体94は筒状とすることによって単なる板面に比べて強度が強化されている面97に形成されているため、弾性変位部91の周辺強度は非常に高く、弾性変位部91の弾性変位動作にも十分に耐え得るものとなっている。
検査部93は、検査治具と接触する垂設部分93’を含む。検査治具に対する強度を高めるため、垂設部分93’の端部を弾性変位部91に向かって折り曲げた折り曲げ部93”を更に含んでいてもよい。検査部93は、筒状の本体94を形成する金属板の一部を、例えば、本体94の一方の開口を塞ぐ方向に略垂直に折り返して成り、この結果、検査部93と、本体94を形成する筒状面とは、異なる面に形成される。このように検査部93と本体94を形成する筒状面とを異なる面に設けたことにより、以下に説明するように、端子90の検査時における、弾性変位部91の接触部91’と基板との間の接触の問題を解決することができる。端子90の検査時には、検査部93に検査治具が押し当てられるが、この結果、検査部93と検査治具との接触を通じて端子90に負荷がかかり、弾性変位部91の接触部91’と基板との間の接触に悪影響を及ぼすおそれがある。また、端子90の検査時には、検査治具との接触を通じて接触部に塵等が付着し、これにより接触不良を起こすといった危険が生じる。本発明が対象とする基板接続コネクタは、例えば、自動車等に使用されること前提としており、基板10の端子部13と端子90の接触部91’との間の接触は非常に繊細であり、自動車のエンジン、ブレーキ等の制御に大きな影響を及ぼすことがあるため、端子部と接触部との間の接触の安定性及び確実性を保つことが非常に重要である。検査部93と本体94を形成する筒状面とを異なる面に設けて、弾性変位部91の接触部91’と基板との間の接触部分を検査治具との接触部分とは切り離すことにより、これらの問題を効果的に解決できる。
ランス用凹部98は、端子90の厚み方向「ウ」(基板10の厚み方向にも対応)において弾性変位部91とは反対側、即ち、本体94の下側の、一の筒状面に切り込みを設けて成る。リテーナ用凹部99は、ランス用凹部98よりも長手方向において後側に位置し、弾性変位部91と同様に、本体94の上側の一の筒状面に切り込みを設けて成る。凹部98、99は、共に、本体94側壁92にまで食い込ませた形で設けられている。更に、リテーナ用凹部99よりも長手方向において後側に、ケーブル3の芯線(図示されていない)を保持する芯線保持部95が、また、ケーブル3の外覆(図示されていない)を保持する外覆保持部96が設けられている。特に、芯線保持部95については、その強度を高めるため、厚み方向「ウ」において弾性変位部91と同じ側に2つの半円状断面部分を形成するように折り曲げられている。
図7に、端子収容部材20の正面図を、図8に、図7のA−A線断面図を、それぞれ示す。端子配列部34の前面に、端子挿入部48に挿入された端子90の検査部93を露出させる複数の窓40が設けられている。これらの窓40は、各端子90の検査部93に対するアクセスを可能とする検査孔として使用される。これらの窓40は、端子配列部34の前面、換言すれば、基板収容部材70と端子収容部材20との嵌合側に設けられているため、嵌合側以外に開口を設ける必要がなく、この結果、端子収容部20の防水を行うことが容易となる。
端子配列部34には、端子挿入部48と並行して前後方向「ア」に沿って延びる空間42が設けられている。空間42は、端子90が端子挿入部48に挿入されたときに端子の抜けを防止するランス44の移動空間として使用され得る。端子90は、図示矢印「ア’」方向に沿って端子挿入部48に挿入されるが、このとき、ランス44は、端子90の前側との接触を通じて空間42側に変位し、その後、ランス用凹部98に係止される。この結果、端子挿入部48からの端子90の抜けが防止される。更に、上段に設けた端子90については、リテーナ60のバー63に設けた小突起61が、端子90のリテーナ用凹部99に引っ掛かり、これによって端子挿入部48に挿入された端子90の抜けが防止される。
端子配列部34の前面に設けた基板挿入部38では、上側の端子挿入部48に設けた端子90の接触部91’−1と、これに対向して下側に設けた端子90の接触部91’−2が、互いに接近する方向に突出しており、それらの間にギャップ39が形成される。端子収容部材20と基板収容部材70が嵌合状態にあるとき、基板収容部材70によって支持された基板10は、このギャップ39に基板10の厚み方向「ウ」において挟み込まれ、この結果、基板10の板面に設けた端子部と端子90の接触部91’とが弾性接触されることになる。図9に、このときの状態を、図1から基板収容部材70を取り除いた状態で便宜的に示している。尚、「対向」とは、図示実施形態のように、上側の端子の接触部と下側の端子の接触部が上下方向、即ち、端子90や基板10の厚み方向「ウ」において完全に重なった状態だけでなく、端子ピッチ方向において互いにずれている状態も勿論含む。上側の端子と下側の端子とがそれぞれ、いずれかの端子の接触部を利用して、基板10が挟み込まれるギャップ39を形成するように配列されていれば十分である。
防水性を高めるため、端子配列部34の外周には環状の防水パッキン66を設けるのが好ましい。基板収容部材70の収容空間80に端子収容部34が収容されたとき、これと同時に、防水パッキン66は収容空間80の内部に取り込まれ、防水パッキン66によって、端子配列部34の外周と基板収容部材80の内周との間の隙間が埋まり、この結果、基板収容部材70、及び、端子配列部34の前側を完全に防水することができる。
同様に、本体22の後部に形成されたカバー取付部52に、後部カバー62を取り付ける際、ケーブル3の周囲に防水パッキン68を設けるのが好ましい。防水パッキン68を設けることにより、ケーブル3の外周とカバー取付部52の内壁53との間の隙間を塞ぎ、これによって、後部カバー62に設けたケーブル3の挿通孔64を通じて端子挿入部48に水が浸入することを防ぐことができる。この結果、端子配列部34の後側を完全に防水することができる。
図10に、図1、図2に示した基板収容部材70の斜視図であって、基板収容部材70から基板10を抜き出した状態を示す図を、図11のa)に、基板10が収容された基板収容部材70の正面図を、b)に、基板収容部材70から基板10を抜き出した基板収容部材70の正面図を、図12のa)に、図11のb)のA−A線断面図を、b)に、そのB−B線断図を、それぞれ示す。
基板収容部材70は、その左右内壁に圧入固定部86と基板支持部82を含む。これら圧入固定部86と基板支持部82によって固定、支持された基板10は、基板収容部材70にその後に注入される樹脂(図示されていない)によって、基板収容部材70の内部に完全に固定される。
圧入固定部86は、基板10を圧入によって固定するためのものであり、基板10の端子部13と端子90の接触部91’との接触側に設けられている。単なる支持、固定ではなく、圧入固定することとしたのは、基板10をより確実に位置決めするためである。本発明が対象とする基板接続コネクタは、例えば、自動車等に使用されること前提としており、基板やコネクタが振動や高温に晒される危険が高く、この結果、基板の板面に設けた端子部と端子の接触部との間の接触が不安定になるおそれがある。また、基板収容部材70に樹脂を注入する際に、基板収容部材70の基板10に位置ズレが生じてしまうおそれもある。基板10の端子部13と端子90の接触部91’との間の接触は非常に繊細であり、自動車のエンジン、ブレーキ等の制御に大きな影響を及ぼすこともあることから、端子部と接触部との間の接触の安定性及び確実性を保つことが非常に重要である。基板10を接触側で圧入固定して、基板収容部材70において所定位置に確実に位置決めすることにより、接触の安定性及び確実性を担保することができる。
この圧入固定部86に対し、基板支持部82は、基板10を支持することができれば十分である。後に注入される樹脂によって基板10は基板収容部材70に確実に固定されることになるし、また、基板支持部82と圧入固定部86との間で多少の捻じれが生じても、圧入固定部86によって基板10が確実に位置決めされていれば、基板10の端子部13と端子90の接触部91’との間の接触に大きな影響を及ぼすことはないからである。従って、基板支持部82は、接触側以外のいずれかの部分に設けられていれば十分である。但し、基板10の挿入を容易にするため、基板支持部82は、図示実施形態のように、少なくとも接触側とは基板の長さ方向「ア」において反対側に、また、基板の長さ方向に亘って設けられているのが好ましい。
圧入固定部86は、基板10の厚み方向「ウ」において、基板10の端子部13と端子90の接触部91’との接触側から接触側とは基板の長さ方向「ア」において反対側に向かって、即ち、図示矢印「ア’」方向に、寸法が小さくなる隙間として形成されている。圧入固定部86である隙間には、基板10の幅方向「イ」において外方に突出する基板突出部12が圧入される。圧入固定をスムースにするため、隙間86は、図示実施形態のように、滑らかなテーパーによって形成されているのが好ましい。但し、隙間86は、基板10を圧入固定できるもの、例えば、基板10を基板の所定部分に圧接させる構造を有していれば十分である。従って、例えば、滑らかなテーパーではなく階段状のものであってもよいし、あるいは、基板10の厚み方向における一方の側からのみ基板10圧接させるような構造であってもよい。また、必ずしも基板10の厚み方向「ウ」に設ける必要はなく、幅方向「イ」に設けることもできる。
隙間86に基板突出部12をスムースに案内するため、隙間であるテーパー86に隣接する位置に他のテーパー84を設けてもよい。テーパー84は、例えば、基板10の幅方向「イ」においてテーパー86よりも基板10の中心側に位置し、基板10の厚み方向「ウ」においてテーパー86よりも大きな間隔を維持した状態で、且つ、テーパー86と同様に図示矢印「ア’」方向に寸法が小さくなるように設定されている。
本実施形態では、テーパー86は、図示矢印「ア’」方向に寸法が小さくなるように形成されていることから、基板10もこれと同じ方向に挿入することができる。従って、本構成によれば、接触側とは基板の長さ方向「ア」において反対側で、基板収容部材70を閉じた状態とすることができる。結果として、防水を行うことが容易となり、また、構造を簡易化することができる。
基板支持部82は、少なくとも、基板の幅方向「イ」に形成された隙間82’を含み、更に、基板の長さ方向「ア」に亘って形成されたスリット82を含むのが好ましい。隙間82’は、圧入固定部86と同様に、テーパーとして形成されている。テーパー82’は、基板10の幅方向「イ」における寸法が、図示矢印「ア’」方向に向かうにつれて小さくなるように形成されており、基板10を「ア’」方向に挿入する際に、基板10の幅方向「イ」における部分12を隙間86に圧入することによって、基板10を支持することができるようになっている。
図13乃至図15に、端子90に代えて端子配列部34の端子挿入部48に挿入することができる代替端子100を示す。図13は、端子90の側面図、図14は、その上側斜視図、図15は、その底側斜視図である。図16は、代替端子100の使用法を示す断面図である。この断面図は、図7のA−A線断面図に相当する。但し、ここでは、上段の端子挿入部48に通常の端子90が、下段の端子挿入部48に代替端子100が、それぞれ挿入され、更に、端子配列部34に基板10が挿入された状態を示す。
代替端子100の材質は特に限定されるものではなく、絶縁性の樹脂を用いることもできるし、金属を用いることもできる。更に、これらの材質を組み合わせたもの、例えば、前側を金属とし、後側を樹脂で形成するなどしてもよい。
代替端子100は、端子挿入部48に挿入される本体部101と、端子挿入部48と連通したカバー取付部52の挿通孔64の開口65を塞ぐ蓋部102を含み、端子90に類似する形状、特に、端子90の接触部91’に対応する部分103と、端子90のランス用凹部98に対応する部分108を有する。但し、代替端子100は、通常の端子90と異なり、ケーブルには接続されない。代替端子100を用いることにより、端子挿入部48に通ずる開口65を塞ぐことができるため、従来と同様に、代替端子100は防水機能を有する。
図17を参照して、代替端子100の防水機能以外の働きを説明する。この働きは、基板接続コネクタに特化した機能である。図17のa)は、端子収容部材における端子90の配列を、それらの間に挟み込まれた基板10とともに正面図で示したものである。図17のa)に示すように、端子収容部材の全ての端子挿入部に端子90が挿入されている場合、基板10は、その幅方向「イ」の全ての部分において、各端子90の接触部91’から略均等に厚み方向「ウ」において力を受ける。
しかしながら、使用態様によっては、幾つかの端子90が不要となる場合もある。コネクタの価格は端子の数によって左右されるため、不要な端子は使用しないことが望ましい。しかしながら、単に、不要な端子を取り除いた場合には、図17のb)に示すように、端子が取り除かれた領域11では、基板10の一方の板面(この例では上側の板面)にのみ、端子90の接触部91’からの力が加わることになりこの結果、基板10が変形し、また、基板10の変形による端子90と基板10との間の接触不良といった問題を生じさせるおそれが生じてしまう。
そこで、本発明では、図17のc)に示すように、通常の端子90の代わりに、これより安価な代替端子100を使用し、図16に示すように、代替端子100と通常の端子90との間に、基板10を基板10の厚み方向「ウ」において挟み込むギャップ39を、端子90の接触部91’と、端子90の接触部91’に対応する代替端子100の部分103とによって形成するようにして、上段の通常の端子90から基板10の一方の板面に加わる力を、下段の代替端子100によって基板10の他方の板面にて抑制し、基板10の変形といった問題を解決することとしている。
尚、代替端子100に代えて、例えば、図18に示すような代替端子100Aを用いることもできる。この代替端子100Aは、前側を金属とし、後側を樹脂で形成したものであって、特に、通常の端子90の接触部に相当する位置に金属製の接触部103Aを設け、通常の端子90の接触部91’と同様の弾性を付与したものである。代替端子100Aを用いることにより、上段の通常の端子90から基板10に加わる力に相当する力を、下段の代替端子100Aから基板10に付与することができるため、上段からの力を抑制するだけでなく、その力を相殺し、通常の端子90と同様に、上段の力と下段の力との間で均衡を図ることができる。
また、本実施形態では端子を複数設けているが、端子は1つであっても勿論よい。その他、本発明の技術的範囲の範囲内で様々な変形を行うことができ、これらの変形例は全て本発明の範囲に含まれる。
基板の板面に設けた端子部と端子の接触部とを嵌合によって接触させる基板接続型のコネクタに広く用いることができる。
10 基板
20 端子収容部材
39 ギャップ
48 端子挿入部
65 開口
70 基板収容部材
90 端子
91’ 接触部
100 代替端子
101 本体部
102 蓋部
103 対応部分

Claims (4)

  1. 基板を収容する基板収容部材と、
    端子を着脱自在に収容することができる端子収容部材と、を備え、
    前記基板収容部材と前記端子収容部材が嵌合状態にあるときに、前記基板収容部材によって支持された基板が、前記端子収容部材の一の側に設けた端子の接触部と、前記端子収容部材の前記一の側の対向側に設けた端子の接触部との間に、前記基板の厚み方向において挟み込まれて、前記基板の板面に設けた端子部と前記端子の弾性接触部とが接触するようになっており、
    前記端子に代えて前記端子収容部材に収容することができる代替端子であって、前記端子収容部材の一の側又は他の側に収容されたときに、前記端子収容部材の他の側又は一の側に収容された端子の弾性接触部と前記代替端子の対応部分との間で、又は、前記端子収容部材の他の側又は一の側に収容された他の代替端子の対応部分と前記代替端子の対応部分との間で、前記基板を該基板の厚み方向において挟み込むギャップを形成し得ることを特徴とする基板接続コネクタ。
  2. 前記代替端子の前記対応部分は弾性を有する請求項1に記載の基板接続コネクタ。
  3. 前記端子収容部材は、前記端子及び前記代替端子が挿入される端子挿入部を有し、前記代替端子は、前記端子挿入部に挿入される本体部と前記端子挿入部に前記代替端子を挿入させるための開口を塞ぐ蓋部とを有する請求項1又は2に記載の基板接続コネクタ。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の基板接続コネクタに使用される代替端子。
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