JP2017084174A - 安否確認装置および安否通知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】見守り者が見守り対象者に起きた事象の発生時間を正確に把握することで、余裕のある対応を図ることができる安否確認装置および安否通知装置を提供する。【解決手段】安否確認装置10は、例えば、テレビ受像機や冷蔵庫、扇風機などに内蔵される。安否確認装置10は、測位衛星から受信した電波に基づいて生成された位置情報および日時情報を出力するGPS部14と、家庭用電化製品の状態を示す状態信号に基づいて状態種別情報を生成する制御部16と、状態種別情報および日時情報を見守り者として登録された登録者に通知する安否通知装置に、状態種別情報、位置情報および日時情報を安否情報として送信する通信部17とを備えている。時間情報は、測位衛星から受信した電波に基づいて生成されているため、見守り対象者に起こった出来事の正確な時間が、安否通知装置にて把握することができる。【選択図】図3

Description

本発明は、家庭用電化製品を操作する見守り対象者の安否を、家庭用電化製品の状態により、見守り者に通知する安否確認装置および安否通知装置に関するものである。
高齢者の一人暮らしは、遠隔地で別居している家族にとっては、安否が心配である。遠隔地であっても、高齢者が家庭用電化製品を操作したことを家族が把握できれば、安心であり、家庭用電化製品の操作がなければ、高齢者が、万が一の事態となっても、家族は早めに対処できる。
このような見守り対象者を遠隔地にて見守ることができる安否確認装置の一例として、特許文献1,2に記載されたものが知られている。
特許文献1に記載のサーバ装置及び該サーバ装置を備えた見守りシステムは、特定の機器から送信された見守り対象者の異常情報を受信すると、異常情報に含まれる異常の緊急度を示す情報を解析して、受信した異常の緊急度が高い場合、見守り者が所有する全ての端末装置に対して異常である旨の情報を通知し、異常の緊急度が低い場合、予め定められた通知の順序を定める条件に従って、端末装置に異常である旨の情報を通知するというものである。この予め定められた通知の順序は、距離優先の通知モードや、指定された優先順位順に異常を通知する通知モードなどがある。
距離優先の通知モードのときには、見守り者の端末装置の位置情報と、見守り対象者の端末装置の位置情報とを取得し、これらの距離が最も近い端末装置に対して見守り対象者の異常を通知する。そして、この位置情報は、見守り対象者が保持する端末装置のGPSを利用するというものである。
また、特許文献2に記載の高齢者見守りシステムは、例えば独居高齢者に代表される被安否確認者(見守り対象者)の自宅に加入者端末装置を設置して、家電製品の使用状況に関する情報を取得し、その家族や民生委員に代表される安否確認者(見守り者)の端末や携帯電話に家電製品に使用状況に関する情報を時系列で送信して、被安否確認者の生活をモニタリングするものである。
加入者端末装置からの家電機器の通電情報は、管理装置により通電情報を時系列に表示可能な表示情報に編成されて、安否確認者携帯電話に送信される。
このとき、管理装置のホストサーバーでは、時計部により日時情報を得て、家電機器の通電情報などを示す入力信号を受信した際に、時計部で発信される時間信号を受信して、その時間信号に含まれる日時情報を付加して、データベースの通電情報データとして格納している。
特開2014−2559号公報 特開2014−56423号公報
特許文献1に記載のサーバ装置及び該サーバ装置を備えた見守りシステムでは、見守り対象者が保持する端末装置のGPSから、見守り対象者の位置を特定するため、見守り対象者の正確な所在を把握することができる。
しかし、特許文献2に記載の高齢者見守りシステムでは、家電製品の使用状況に関する情報がホストサーバーによる時間により管理されるため、加入者端末装置からの家電機器の通電情報が通信ネットワークにて遅延すると、その分、データベースに格納されるときに割り付けられる時間が遅い時刻となってしまい、結果として、見守り対象者が家電製品を操作したとされる時刻が、遅くなってしまう。
また、特許文献2の高齢者見守りシステムでは、日時情報が加入者端末装置の時計部によって付加される場合には、ホストサーバーの時計部を用いて日時情報を付加する必要はないとの記載がある。しかし、加入者端末装置の時計部では、早まったり遅れたりして誤差が生じることがある。
従って、見守り者が、見守り対象者に起きた事象の発生時間を正確に把握したくても、不確かな時間しかわからない。
見守り対象者に起きた事象が発生から大幅に経過したものであれば、見守り者は慌てて対応する必要があるが、まだ少ししか経過していなければ余裕を持って対応することができる。
そこで本発明は、見守り者が見守り対象者に起きた事象の発生時間を正確に把握することで、余裕のある対応を図ることができる安否確認装置および安否通知装置を提供することを目的とする。
本発明の安否確認装置は、測位衛星から受信した電波に基づいて生成された位置情報および日時情報を出力する第1手段と、家庭用電化製品の状態を示す状態信号に基づいて状態種別情報を生成する第2手段と、前記状態種別情報および前記日時情報を見守り者として登録された登録者に通知する安否通知装置に、前記状態種別情報、前記位置情報および前記日時情報を安否情報として送信する第3手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の安否確認装置は、第1手段が、測位衛星から受信した電波に基づいて生成した位置情報により見守り対象者の位置を安否通知装置に通知するため、正確な位置を見守り者として登録された登録者に通知することができる。また、第2手段が生成した家庭用電化製品の状態を示す状態種別情報と共に、第1手段による測位衛星から受信した電波に基づいて生成した日時情報を、安否通知装置に通知するため、家庭用電化製品に起きた事象の正確な日時を、電気通信回線や装置に内蔵された時計などの誤差の影響を受けることなく、見守り者に通知することができる。
前記家庭用電化製品から主電源の供給を受け、前記第1手段から前記第3手段を動作させる電源部と、前記主電源の供給が無いときに前記電源部に電源を供給する電池とを備え、前記第2手段は、前記家庭用電化製品の主電源の通電状態を状態信号として入力して該状態信号に基づいて状態種別情報を生成することが望ましい。
家庭用電化製品の主電源スイッチが非投入状態であるときや、主電源スイッチが無いときにはACケーブルがACコンセントに差し込まれていないときには、電池により第1手段から第3手段へ電源が供給できるため、家庭用電化製品における主電源の投入状態を状態種別情報として安否通知装置に通知することができる。
前記第2手段は、前記家庭用電化製品が使用可能な状態であることを示す状態信号を第1状態信号として入力すると共に、前記家庭用電化製品を見守り対象者が使用していることを示す状態信号を第2状態信号として入力して該状態信号に基づいて状態種別情報を生成することが望ましい。第2手段が第1状態信号と第2状態信号とを入力して状態種別情報を生成することで、見守り対象者が使用する家庭用電化製品の状態を段階的に通知することができる。また、家庭用電化製品の各状態を使用可な状態と使用中とで監視できるため、本発明の安否確認装置を、様々な家庭用電化製品に容易に適用することができる。
前記家庭用電化製品へのAC電源を供給するための一対の電線であり、ACコンセントと接続される一対の電線の電線間に過電流検出部を備え、前記第2手段は、前記過電流検出部による過電流の検出状態を状態信号として入力することが望ましい。
家庭用電化製品のACケーブルがACコンセントに差し込まれたままであると、ACケーブルのプラグに埃が蓄積して端子間にインパルス性の過大な電流が発生することがある。この過大な電流の発生は、火災発生の予兆や、火災発生を意味する。過電流検出部はこのインパルス性の過大な電流を検出して、第2手段により過電流を状態種別情報として生成し、第3手段により安否通知装置へ通知する。そのため、見守り者は、過電流の発生を正確な時間で把握することができるので、発生時間からの時間経過に応じて慌てず対応を図ることができる。
前記第2手段は、前記家庭用電化製品の状態が維持する時間を計測し、所定時間以上に経過したときに、警告情報として状態種別情報を生成する機能を備えることが望ましい。
家庭用電化製品の状態が所定時間以上維持されると異常と判定するため、見守り対象者が、動けず、長時間、家庭用電化製品の状態が同じ状態で、家庭用電化製品の状態を示す状態信号に変化がなくても、警告情報として、安否通知装置に通知することができる。
本発明の安否通知装置は、本発明の安否確認装置からの安否情報に基づいて、見守り者に通知として電子メールを送信するメール送信部を備えたことを特徴とする。
本発明の安否通知装置は、安否情報を電子メールにて送信するため、見守り者は携帯電話機や携帯端末装置にて見守り対象者の状態を気軽に、かつ正確に知ることができる。
前記見守り対象者が救護を必要とするときに、この救護について対応可能な施設の所在を示す位置情報が格納された記憶部と、前記安否確認装置からの位置情報に基づいて前記記憶部から前記施設を探す探索部とを備え、前記メール送信部は、前記探索部により探された前記施設を電子メールにて見守り者に送信することが望ましい。
安否確認装置からの位置情報に基づいて探索部が、見守り対象者の救護に対応可能な施設を、記憶部に格納された施設の位置情報から探索する。そして、探索部により探索された施設を、メール送信部が電子メールにて見守り者に通知するため、見守り対象者に緊急事態が発生して見守り者が慌てた状態であっても、電子メールに施設が紹介されているため落ち着いて施設へ連絡を取ることができる。
本発明は、家庭用電化製品に起きた事象の正確な日時を、電気通信回線や装置に内蔵された時計などの誤差の影響を受けることなく、見守り者に通知することができるので、見守り者は余裕のある対応を図ることができる。
本発明の実施の形態に係る安否確認システムの構成を説明するための図である。 図1に示す家庭用電化製品の一例であるテレビ受像機の構成を説明するためのブロック図である。 図1に示す安否確認システムにおける安否確認装置の構成を説明するためのブロック図である。 図2に示す安否確認装置の過電流検出部の一例の図である。 図1に示す安否通知装置の構成を説明するためのブロック図である。 図2に示す安否確認装置における制御部が主電源監視を行う動作を説明するためのフローチャートである。 図2に示す制御部がオンオフ監視を行う動作を説明するためのフローチャートである。 図2に示す制御部が転倒状態監視を行う動作を説明するためのフローチャートである。 図2に示す制御部が非常状態監視を行う動作を説明するためのフローチャートである。 図2に示す制御部が過電流検出監視を行う動作を説明するためのフローチャートである。 図5に示す安否通知装置が安否通知を行う動作を説明するためのフローチャートである。 緊急度を要する安否情報の際に生成される電子メールの一例を示す図である。 緊急度を要しない安否情報の際に生成される電子メールの一例を示す図である。 図5に示す安否通知装置の安否情報提供部が提供する安否情報の検索結果の表示例である。
本発明の実施の形態に係る安否確認システムを図面に基づいて説明する。
図1に示す安否確認システムSは、見守り対象者が操作する家庭用電化製品20と、家庭用電化製品20からの見守り対象者に関する情報を受け、見守り者に通知する安否通知装置30と、見守り者が操作する端末装置40(A宅の見守り対象者を見守る端末装置41,B宅の見守り対象者を見守る端末装置42)とを備えている。
図1において、A宅では、見守り対象者が操作する家庭用電化製品20としてテレビ受像機21に安否確認装置が内蔵されている。B宅では、見守り対象者が操作する家庭用電化製品20として冷蔵庫22に安否確認装置が内蔵されている。
A宅では、テレビ受像機21に内蔵された安否確認装置からの無線信号を、携帯電話通信会社の基地局Bと通信する中継装置51を備えている。例えば、テレビ受像機21(安否確認装置)と中継装置51との間の無線通信は、WiFi(登録商標)やBluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)などとすることができる。また、中継装置51と基地局Bとの間は、3G(第3世代移動通信システム),4G(第4世代移動通信システム),LTE(Long Term Evolution)などとすることができる。
B宅では、冷蔵庫22に内蔵された安否確認装置からの無線信号を、電気通信回線の一例であるインターネットWと通信する中継装置52を備えている。例えば、インターネットWに、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line:非対称デジタル加入者線)により接続するのであれば中継装置52は無線ルーターとモデムとすることができ、光通信ネットワークに接続するのであれば中継装置52は無線ルーターと光回線終端装置とすることができる。
ここで、A宅に設置されたテレビ受像機21の構成について、図2に基づいて説明する。テレビ受像機21は、電灯線(ACコンセント)に接続された電源部211と、電源部211により電源が供給され、テレビ機能を発揮するテレビ部212と、安否確認装置10と、転倒センサ10aと、非常ボタン10bとを備えている。
転倒センサ10aは、テレビ受像機21の設置姿勢が倒伏状態となると内部の接点が導通状態となるスイッチである。転倒センサ10aは、ファンヒーターに使用されているものと同様のものが使用できる。非常ボタン10bは、テレビ受像機21の筐体に配置された押しボタン式のスイッチである。
ここで、テレビ受像機21に内蔵された安否確認装置10の構成について、図3に基づいて説明する。
安否確認装置10は、電源部11と、電池12と、過電流検出部13と、GPS部14(第1手段)と、信号入力部15と、制御部16(第2手段)と、通信部17(第3手段)とを備えている。
電源部11は、ACコンセント(電灯線)からのAC電源を、安否確認装置10内部のGPS部14と、制御部16と、通信部17とを動作させる電圧に変換する。電池12は、電源部11にAC電源が供給されているときには充電され、AC電源が供給されていないときには、GPS部14と、制御部16と、通信部17とへ電源部11を介して電源を供給する2次電池である。
過電流検出部13は、例えば、図4に示すような回路構成とすることができる。図4に示すように、過電流検出部13は、ACコンセントに接続されるACケーブルCの一対の電線N−L間に設けられている。過電流検出部13は、この一対の電線間に流れる電流が所定の値より大きくなったときに過電流検出信号を出力する過電流検出回路13aと、低周波の電流を遮断し、インパルス性の電流は通過させるハイパスフィルターとして機能するコンデンサ13cおよび抵抗13rとを備えている。
図3に示すように、GPS部14は、測位衛星からの電波を受信して、この電波に基づいて生成された位置情報および日時情報を出力する全地球測位システム(グローバル・ポジショニング・システム)を利用したICチップで構成することができる。
信号入力部15は、家庭用電化製品20の状態を示す各状態信号を入力して、制御部16が読み取り可能な入力信号へ変換する回路により構成される。本実施の形態では、信号入力部15は、主電源スイッチが投入されたことによりテレビ受像機21に主電源が通電して使用可能な状態となったことを示す第1状態信号を主電源状態信号として入力している。また、信号入力部15は、電源スイッチが投入されたことによりテレビ受像機21に映像が映る使用中の状態であることを示す第2状態信号をオン状態信号として入力している。
制御部16は、家庭用電化製品20の状態を示す状態信号に基づいて状態種別情報を生成する機能を備えている。制御部16は、安否確認プログラムを格納して、内部で実行するマイクロプロセッサとすることができる。また、制御部16は、計時機能を内蔵している。制御部16内には、家庭用電化製品20の種別を示す機器種別情報と、他の家庭用電化製品20と区別するための機器識別情報とが格納されている。
通信部17は、制御部16から入力したデータを、WiFiやBluetooth、ZigBeeなどの無線信号として送信する機能を備えている。
次に、安否通知装置30の構成について、図5に基づいて説明する。
図5に示すように、安否通知装置30は、インターネットWに通信可能に接続されている。安否通知装置30は、主な機能として、状態種別情報および日時情報を見守り者として登録された登録者に通知するコンピュータである。
安否通知装置30は、通信部31と、メール送信部32と、探索部33と、安否情報提供部34と、記憶部35とを備えている。
通信部31は、安否通知装置30とインターネットWとを通信可能に接続するものである。通信部31は、インターネットWに接続するための中継装置や集線装置と接続するためのLANとしたり、USBとしたりすることができる。
メール送信部32は、安否確認装置10からの安否情報に基づいて見守り者に電子メールを送信する機能を備えている。
探索部33は、見守り対象者が救護を必要とするときに、この救護について対応可能な施設を、安否確認装置10からの位置情報に基づいて記憶部35から探す機能を備えている。
安否情報提供部34は、記憶部35に格納された安否情報の履歴を見守り者が操作する端末装置40(図1参照)に提供する機能を備えている。
記憶部35は、大容量のハードディスクドライブとしたり、SSD(solid state drive)としたりすることができる。記憶部35は、コンピュータを安否通知装置として機能させるための安否通知プログラムや各種の設定および各種の情報が格納されている。
各種の情報は、見守り者および見守り対象者の登録情報、家庭用電化製品の製品登録情報、各種の施設の施設情報、安否確認装置から送信された見守り対象者が操作する家庭用電化製品の状態を示す安否情報などである。安否情報は蓄積されることで、家庭用電化製品の状態の履歴となる。
見守り対象者および見守り者の登録情報は、見守り対象者および見守り者の氏名、住所、年齢、電話番号、メールアドレス、ユーザ識別情報などである。
製品登録情報は、製品登録日を示す登録日情報、安否確認装置から送信された家庭用電化製品の種別を示す機器種別情報および機器識別情報などである。
施設情報は、見守り対象者が救護を必要とするときに、この救護について対応可能な施設を示す情報である。例えば、見守り対象者の掛かり付け医院や救急病院などが該当する。施設情報は、施設の名称を示す名称情報、施設の所在地を示す位置情報および施設への電話番号などを示す連絡先情報などである。施設の位置情報は、緯度を示す緯度情報と、経度を示す経度情報などである。
安否情報は、固有情報である登録ユーザ情報および機種情報と、時刻情報、位置情報、および状態種別情報により構成されている。
登録ユーザ情報は、登録日情報と、ユーザ識別情報である。機種情報は、機器名、(例えば、テレビや冷蔵庫、扇風機など)と、製造番号である。
時刻情報は、安否通知装置へ送信する事象が発生した日時を示す。位置情報は、家庭用電化製品の所在を示す情報で、緯度情報、経度情報とから構成される。状態種別情報は、家庭用電化製品の家庭用電化製品の状態を示す。
以上のように構成された本発明の実施の形態に係る安否確認システムの動作および使用状態を、図面に基づいて説明する。
本実施の形態では、A宅に居住する見守り対象者を例に説明する。なお、図3に示す安否確認装置10の電池12は、安否確認装置10の各部を動作させるのに十分な量の充電量を有しているものとする。
図1に示す見守り対象者が居住するA宅に、テレビ受像機21が搬入され、A宅の所定の位置に配置され、テレビ受像機21のACケーブルがACコンセントに差し込まれる。例えば、冷蔵庫や扇風機、空気調整機であれば、ACケーブルがACコンセントに差し込まれただけで本体内の電源部に主電源が供給されるが、テレビ受像機21では、ACケーブルがACコンセントに差し込まれただけでは、電源部211が動作状態とならないため、主電源スイッチの投入が必要である。つまり、主電源スイッチが非投入状態であると、ACケーブルがACコンセントから抜かれた状態と同じである。
安否確認装置10では、テレビ受像機21のACケーブルがACコンセントに差し込まれていない状態で、図3に示す電源部11にAC電源が供給されていなくても、電池12により電源部11に電源が供給されているため、制御部16を始めとして、GPS部14や通信部17は動作している。テレビ受像機21のACケーブルがACコンセントに差し込まれると、ACコンセントからAC電源が電源部11に供給され、動作状態となり、安否確認装置10内の各部への電源は、電池12よる電源から、AC電源による電源部11からの電源に切り替わる。
しかし、まだ、テレビ受像機21の主電源が投入されていないため、安否確認装置10では、テレビ受像機21は電力供給オフ状態である。
図1に示す見守り対象者が、テレビ受像機21の主電源スイッチ(図示せず)を投入すると、図2に示す電源部211にAC電源が供給されることで、電源部211からテレビ部212に主電源が供給され、テレビ部212は待機状態となる。
電源部211からテレビ部212に主電源が供給されることで安否確認装置10では、図6に示すように、制御部16が、まず、GPS部14から位置情報および時間情報を取得する(ステップS10)。次に、制御部16は、信号入力部15から読み取った主電源状態信号により電力供給オン情報を状態種別情報として生成して、電力供給オン情報、位置情報および時間情報と共に、登録ユーザ情報、機種情報などの他の情報も一緒に、安否通知装置30へ送信する安否情報としてセットする(ステップS20)。
次に、制御部16は、安否情報を通信部17へ出力することで、安否情報は通信部17を介して図1に示す中継装置51へ無線信号により送信される。そして、安否情報は、中継装置51から基地局Bを通じてインターネットWへ送信され、安否通知装置30へ送信される(ステップS30)。
安否確認装置10では、制御部16が主電源状態信号により主電源のオフを監視する(ステップS40)。主電源状態信号がオンの場合には、ステップS40を繰り返す。
主電源状態信号がオフになった場合には、主電源がオンの時と同様に、GPS部14から位置情報および時間情報を取得する(ステップS50)。制御部16は、電力供給オフ情報を状態種別情報として生成して、電力供給オフ情報、位置情報および時間情報と共に、他の情報も一緒に、安否通知装置30へ送信する安否情報としてセットする(ステップS60)。そして、制御部16は、安否情報を通信部17へ出力する(ステップS70)。
次に、主電源状態信号により主電源のオンを監視する(ステップS80)。主電源状態信号がオフの場合には、ステップS80を繰り返す。主電源状態信号がオンになったら、ステップS10へ戻る。主電源のオフが継続すると電池12が消耗して安否確認装置10の動作が不可となる。そうなれば、制御部16も制御ができなくなるため終了する(ステップS90)。
このようにして、テレビ受像機21のACケーブルがACコンセントに差し込まれ、主電源スイッチが投入されたことが、安否通知装置30にて把握することができる。
次に、見守り対象者がテレビ受像機21の主電源が入った状態で、テレビ放送を見るために電源ボタンを操作した場合を説明する(オンオフ状態監視)。
まず、図3に示す制御部16は、図7に示すようにオン状態信号の状態を信号入力部15から入力して変化の有無を判断する(ステップS110)。テレビ受像機21が電源投入状態(オン)かまたは電源非投入状態(オフ)を継続して変化がなければ、次に、制御部16は、テレビ受像機21の電源がオンのままか否かを判断する(ステップS120)。テレビ受像機21の主電源が投入状態で、リモコンまたは本体の電源ボタンによる電源投入がされていなければ、オフ状態が継続中であるため、ステップS110に戻る。
ここで、図1に示す見守り対象者がテレビ受像機21の電源を投入すると、図2および図3に示すオン状態信号が変化する。オン状態信号が変化することにより、制御部16は、ステップS110からステップS130へ遷移する。
ステップS130では、制御部16はGPS部14から位置情報および日時情報を取得する。
次に、制御部16は、信号入力部15から入力したオン状態信号の状態が、オン状態か否かを判定する(ステップS140)。
オン状態信号がオン状態を示すものであれば、テレビ受像機21がオフ状態からオン状態になったことを意味する。制御部16は、制御部16内の計時機能により計時を開始する(ステップS150)。
次に、制御部16は、電源オン情報を状態種別情報として生成して、電源オン情報、位置情報および時間情報と共に、他の情報も一緒に、安否通知装置30へ送信する安否情報としてセットする(ステップS160)。
そして、制御部16は、安否情報を通信部17へ出力することで、安否情報を安否通知装置30へ送信する(ステップS170)。
見守り対象者がテレビ受像機21により放送番組を見ていて、なんらかの理由、例えば、急な症状の悪化により動けなくなったなどにより、テレビ受像機21の操作ができなくなった場合には、テレビ受像機21は長時間オンの状態が継続してしまう。
そこで、ステップS120にてオン状態のままであると判断された場合には、制御部16は制御部16内の計時機能による計時がタイムアップしたか否かを判定する(ステップS180)。例えば、タイムアップは8時間とすることができる。
つまり、見守り対象が8時間以上、テレビ受像機21の電源を投入状態としていた場合に、見守り対象者に異常が発生したとして、制御部16は、GPS部14から位置情報および日時情報を取得する(ステップS190)。
次に、制御部16は、計時機能による計時をリセット(停止)する(ステップS200)。制御部16は、電源オン継続情報を状態種別情報として生成して、電源オン継続情報、位置情報および時間情報と共に、他の情報も一緒に、安否通知装置30へ送信する安否情報としてセットする(ステップS210)。
そして、制御部16は、安否情報を通信部17へ出力することで、安否情報を安否通知装置30へ送信する(ステップS170)。
このようにして、見守り対象者が、テレビ受像機21を、長時間、オン状態にしてしまっていても、安否通知装置30にて把握することができる。また、測位衛星からの時間情報であり、インターネットWや機器の影響を受けることなく正確な時間情報が通知されるため、インターネットWにより通知が遅延しても、見守り者は発生時間からの経過時間に基づいて緊急性を把握することができる。
次に、制御部16は、ステップS140にて、信号入力部15から入力したオン状態信号の状態が、オフ状態であった場合を説明する。
オン状態信号の状態がオフ状態であると判定された場合、つまり、テレビ受像機21がオン状態からオフ状態になったときには、制御部16は、制御部16内の計時機能により計時をリセットする(ステップS220)。
そして、制御部16は、電源オフ情報を状態種別情報として生成して、電源オフ情報、位置情報および時間情報と共に、他の情報も一緒に、安否通知装置30へ送信する安否情報としてセットする(ステップS230)。
そして、制御部16は、安否情報を通信部17へ出力することで、安否情報を安否通知装置30へ送信する(ステップS170)。
このようにして、見守り対象者が、テレビ受像機21を、オフ状態にしたことが、安否通知装置30にて把握することができる。
次に、図1に示すテレビ受像機21が転倒した場合を説明する。例えば、テレビ受像機21の転倒は、地震によるものや、見守り対象者が倒れかけ、転倒を防ぐためにテレビ受像機21にすがり、テレビ受像機21と共に倒伏状態となってしまった場合などが考えられる。
そこで、制御部16は、図2に示す転倒センサ10aからの転倒状態信号を監視する転倒監視を行う。
図3に示す制御部16は、図8に示すように転倒状態信号の状態を信号入力部15から入力して変化の有無を判断する(ステップS310)。テレビ受像機21が正常な姿勢、または転倒した姿勢を維持していれば、転倒状態信号の状態に変化は無いため、ステップS310を繰り返す。
ステップS310にて、転倒状態信号の状態に変化があったと判定された場合には、まず、制御部16は、GPS部14から位置情報および日時情報を取得する(ステップS320)。
次に、制御部16は、変化のあった転倒状態信号の現在の状態が、転倒状態か非転倒状態かと判定する(ステップS330)。つまり、転倒状態信号がオフからオンになった場合には、テレビ受像機21が転倒したことを意味する。また、転倒状態信号がオンからオフになった場合には、テレビ受像機21が転倒状態から非転倒状態に復帰したことを意味する。
制御部16は、テレビ受像機21が転倒したことを示す転倒状態情報を状態種別情報として生成して、転倒情報、位置情報および時間情報と共に、他の情報も一緒に、安否通知装置30へ送信する安否情報としてセットする(ステップS340)。
そして、制御部16は、安否情報を通信部17へ出力することで、安否情報を安否通知装置30へ送信する(ステップS350)。
このようにして、テレビ受像機21が転倒したことが、安否通知装置30にて把握することができる。また、時間情報は、測位衛星からの正確な時間であるため、見守り者はテレビ受像機21におけるオン状態の長時間放置からの経過時間に基づいて緊急性を把握することができる。
ステップS330にて、非転倒状態であると判定された場合には、制御部16は、テレビ受像機21が転倒から復帰したことを示す転倒復帰情報を状態種別情報として生成して、電源オン情報、位置情報および時間情報と共に、他の情報も一緒に、安否通知装置30へ送信する安否情報としてセットする(ステップS360)。
そして、制御部16は、安否情報を通信部17へ出力することで、安否情報を安否通知装置30へ送信する(ステップS350)。
このようにして、テレビ受像機21が倒伏状態から復帰したことが、安否通知装置30にて把握することができる。
次に、図2に示すテレビ受像機21に設けられた非常ボタン10bが押下された場合を説明する。例えば、見守り対象者が急な状態変化により救護を求めるときに、固定電話や携帯電話も掛ける状態に無い場合、見守り対象者は非常ボタン10bを押下することができる。
図3に示す制御部16は、図9に示すように非常状態信号の状態を信号入力部15から入力して、非常ボタン10b(図2参照)の押下を示す非常状態信号のオンか否かを判断する(ステップS410)。非常状態信号がオフである場合には、非常ボタン10bは押下されていないためステップS410を繰り返す。
ステップS410にて、非常状態信号の状態がオンであると判定された場合には、まず、制御部16は、GPS部14から位置情報および日時情報を取得する(ステップS420)。
次に、制御部16は、非常ボタン10bが押下されたことを示す非常状態情報を状態種別情報として生成して、非常状態情報、位置情報および時間情報と共に、他の情報も一緒に、安否通知装置30へ送信する安否情報としてセットする(ステップS430)。
そして、制御部16は、安否情報を通信部17へ出力することで、安否情報を安否通知装置30へ送信する(ステップS440)。
このようにして、見守り対象者による非常ボタン10bの押下を安否通知装置30へ送信することができる。また、時間情報は、測位衛星からの正確な時間であるため、見守り者は見守り対象者が非常ボタン10bを押下してからの経過時間に基づいて緊急性を把握することができる。
最後に、図3に示す過電流検出部13により過電流が検出された場合を説明する。テレビ受像機21はACケーブルをACコンセントに差し込んだままの状態とすることが多い。そうした場合に、ACケーブルのプラグに埃がたまり端子間に過大な電流が流れるトラッキング現象が生じる。このとき端子間に流れるインパルス性の過大な電流はACケーブルに流れる。過電流検出部13はこのインパルス性の過大な電流を検出するものである。
図3に示す制御部16は、図10に示すように過電流検出信号の状態を信号入力部15から入力して、過電流を検出したことを示す過電流検出信号のオンか否かを判断する(ステップS510)。過電流検出信号がオフである場合には、過電流は発生していないためステップS510を繰り返す。
ステップS510にて、非常状態信号の状態がオンであると判定された場合には、まず、制御部16は、GPS部14から位置情報および日時情報を取得する(ステップS520)。
次に、制御部16は、過電流を検出したことを示す過電流検出情報を状態種別情報として生成して、電源オン情報、位置情報および時間情報と共に、他の情報も一緒に、安否通知装置30へ送信する安否情報としてセットする(ステップS530)。
そして、制御部16は、安否情報を通信部17へ出力することで、安否情報を安否通知装置30へ送信する(ステップS540)。
このようにして、過電流を検出したことを安否通知装置30へ送信することができる。また、時間情報は、測位衛星からの正確な時間であるため、見守り者はテレビ受像機21に過電流が発生してからの経過時間に基づいて緊急性を把握することができる。
次に、安否確認装置10からの安否情報を受信した安否通知装置30の動作について図11に基づいて説明する。
安否通知装置30では、安否確認装置10からの安否情報を通信部31を介して受信する。安否確認装置10での安否通知処理は、図11に示すように、まず、メール送信部32が、安否確認装置10からの安否情報を受信する(ステップS610)。
次に、メール送信部32は、この安否情報に基づいて緊急度を判定する(ステップS620)。例えば、主電源がオンになったことを示す電力供給オン情報や、主電源がオフであることを示す電力供給オフ情報、テレビ受像機21の電源部211が動作状態になり、放送番組が映る状態になったこと示す電源オン情報、反対に切断を示す電源オフ情報などは、緊急度は低い。特に、電力供給オフ情報および電源オフ情報は、安否確認装置10から通知があっても、安否通知装置30から見守り者へは、電子メールが頻繁に到達して、安否についての電子メールへの関心が薄れることを避けるため通知していない。過電流検出情報は、ある程度の緊急を要するものではあるが、救護に対応する施設を要するものではないため緊急度を下げている。
本実施の形態では、緊急度の高い安否情報として、電源オン継続情報、非常状態情報、転倒状態情報を警告情報として分類している。これらは、いずれも、見守り対象者自身に異常が発生した可能性がある。そのため、メール送信部32により、ステップS620にて、緊急度が高いと判定した場合には、探索部33が、安否確認装置10からの安否情報の位置情報に基づいて、見守り対象者の近隣の施設を探索する。そして、見守り対象者の近隣の施設が探索されれば、施設情報を取得する(ステップS630)。
見守り対象者の近隣の施設情報が取得されることで、メール送信部32は、例えば、図12に示すメール本文を生成する(ステップS640)。図12に示す例では、施設情報として、「○○○病院」と、掛かり付け病院として「□□□病院」とが探察されている。また、他の施設として、支援機関の一つである「△△市役所」が探察されている。
また、メール本文では、安否確認装置10から送信された安否情報の機種情報からテレビ受像機21である旨が記載されている。
メール本文が生成されれば、メール送信部32は記憶部35に格納された登録情報から見守り者のメールアドレスを読み出し、このメールアドレスにメール本文を送信する(ステップS650)。
ステップS620にて緊急度が低いと判定された場合には、メール送信部32はステップS640へ移行して、例えば、図13に示すメール本文を生成する。図13に示す例では、テレビ受像機21が、安否情報に含まれる機種情報と、電源オン情報と、日時情報とに基づいて「テレビ1が7時20分に点きました」との文章が記載されている。メール送信部32は、ステップS650にてメール本文を見守り者に送信する。
そして、メール送信部32は、安否情報を記憶部35に格納することで履歴を保存する(ステップS660)。
このように、安否確認装置10は、GPS部14が、測位衛星から受信した電波に基づいて生成した位置情報により見守り対象者の位置を安否通知装置30に通知するため、正確な位置を見守り者として登録された登録者に通知することができる。また、制御部16が生成した家庭用電化製品の状態を示す状態種別情報と共に、GPS部14による日時情報を、安否通知装置30に通知する。そのため、テレビ受像機21に起きた事象の正確な日時を、インターネットWや装置に内蔵された時計などの誤差の影響を受けることなく、見守り者に通知することができる。従って、見守り者は、事象の発生時からの経過時間に応じて緊急性を把握できるので、余裕のある対応を図ることができる。
また、テレビ受像機21の主電源スイッチが非投入状態であるときや、ACケーブルがACコンセントに差し込まれていないときでも、電池12によりGPS部14と、制御部16と、通信部17とへ電源が供給できるため、テレビ受像機21における主電源の投入状態を状態種別情報として安否通知装置30に通知することができる。
家庭用電化製品のACケーブルがACコンセントに差し込まれたままだと、ACケーブルのプラグに埃が蓄積して端子間にインパルス性の過大な電流が発生することがある。過電流検出部はこのインパルス性の過大な電流を検出し、制御部16により過電流検出情報を生成して、通信部17が安否通知装置へ通知する。そのため、火災発生の予兆を検出することにより火災発生を未然に防いだり、発生した火災を早期の対応を図ったりすることができる。
テレビ受像機21の電源オン状態が所定時間以上維持されると異常と判定するため、見守り対象者が、動けず、長時間、テレビ受像機21の電源オン状態が継続して、テレビ受像機21の電源の状態を示すオン状態信号に変化がなくても、警告情報として、安否通知装置30に通知することができる。
安否通知装置30は、安否情報を電子メールにて送信するため、見守り者は携帯電話機や携帯端末装置にて見守り対象者の状態を気軽に、かつ正確に知ることができる。
見守り対象者が救護を必要とするときに、安否確認装置10からの位置情報に基づいて探索部33が、見守り対象者の救護に対応可能な施設を、記憶部35に格納された施設の位置情報から探索する。そして、探索部33により探索された施設を、メール送信部32が電子メールにて見守り者に通知する。そのため、見守り者が電子メールを読み、見守り対象者に緊急事態が発生したことを知り、見守り者が慌てた状態であっても、電子メールに施設が紹介されているため落ち着いて施設へ連絡を取ることができる。
本実施の形態では、家庭用電化製品20としてA宅に設置されたテレビ受像機21を例に説明したが、B宅に設置された冷蔵庫でも同様にして安否確認装置10を内蔵することができる。
例えば、テレビ受像機21では、主電源状態信号とした第1状態信号は電源部211からの主電源の状態であったが、冷蔵庫22ではACケーブルから直接信号を取ることで、冷蔵庫が使用可能な状態となったか否かを判断することできる。また、テレビ受像機21からのオン状態信号とした第2状態信号を、冷蔵庫22のドアスイッチからの信号とすることにより冷蔵庫22が使用中であるか否かが判断できる。そうすることで、安否確認装置10は、冷蔵庫22のドアの開放時間を監視することができる。この場合、図7に示すステップS180の監視時間(タイムアップとしてみる時間)を5分から10分などとすることができる。
更に、安否確認装置10は、家庭用電化製品として、洗浄便座にも適用することができる。その場合、洗浄便座に見守り対象者が接近して、洗浄便座がこの接近を検知して蓋が開放状態となると、洗浄便座が使用可能な状態になったと言えるため、蓋が開放状態となったことを示す信号を第1状態信号とする。
また、洗浄便座に見守り対象者が着座することで、洗浄便座が使用中であると言えるため、見守り対象者の着座を検出する洗浄便座の圧力センサの出力信号を第2状態信号とする。この場合、見守り対象者が、例えば、1時間以上着座しているときには、見守り対象者に異常が発生したと判断できる。この場合、図7に示すステップS180の監視時間(タイムアップとしてみる時間)を1時間とすることができる。
安否確認装置10を洗浄便座に適用することで、見守り対象者が長時間着座した状態が続く異常を検出できるだけでなく、見守り者に対して、洗浄便座の蓋が開放状態なった通知があったが、見守り対象者が着座した通知が無かったときに、見守り対象者が着座しないという異常も、見守り者は認識することができる。
このように、制御部16が、信号入力部15を介して、第1状態信号と第2状態信号とを入力して状態種別情報を生成することで、見守り対象者が使用する家庭用電化製品の状態を段階的に通知することができる。また、家庭用電化製品の各状態を使用可な状態と使用中とで監視できるため、安否確認装置10を様々な家庭用電化製品に容易に適用することができる。
安否通知装置30では、記憶部35に蓄積された安否確認装置10からの安否情報を、閲覧することができる。
例えば、見守り者が操作する端末装置40にて閲覧プログラムを起動して、端末装置40から安否通知装置30にアクセスする。
安否通知装置30では、安否情報提供部34が、見守り者が参照したい期間(参照開始日時、参照終了日時)と、通常と緊急との種別、機種、状況などの検索項目を指定できるページを端末装置40へ送信する。
見守り者は、端末装置40を操作して、検索項目を入力して検索を開始する。そうすることで、安否情報提供部34は、記憶部35から安否情報を検索して、結果を端末装置40へ送信する。
例えば、図14に示す端末装置40の表示例では、テレビ受像機21の安否情報について、閲覧期間と種別、機種、状況など各検索項目を指定している。その結果、状況にて入力した「消した」に該当する「テレビ1を消した」が時系列に並べられて表示されている。
このように安否情報が端末装置40に表示されるため、過去に遡って見守り対象者の状態を把握することができるので、見守り対象者の健康状態や、現在の状態と比較することで見守り対象者の生活サイクルなどを把握することができる。
本発明は、一人暮らしの老齢者が使用する家庭用電化製品に好適である。
S 安否確認システム
10 安否確認装置
11 電源部
12 電池
13 過電流検出部
13a 過電流検出回路
13c コンデンサ
13r 抵抗
14 GPS部
15 信号入力部
16 制御部
17 通信部
10a 転倒センサ
10b 非常ボタン
20 家庭用電化製品
21 テレビ受像機
211 電源部
212 テレビ部
22 冷蔵庫
30 安否通知装置
31 通信部
32 メール送信部
33 探索部
34 安否情報提供部
35 記憶部
40,41,42 端末装置
51,52 中継装置
B 基地局
C ACケーブル
L 電線
W インターネット

Claims (7)

  1. 測位衛星から受信した電波に基づいて生成された位置情報および日時情報を出力する第1手段と、
    家庭用電化製品の状態を示す状態信号に基づいて状態種別情報を生成する第2手段と、
    前記状態種別情報および前記日時情報を見守り者として登録された登録者に通知する安否通知装置に、前記状態種別情報、前記位置情報および前記日時情報を安否情報として送信する第3手段とを備えた安否確認装置。
  2. 前記家庭用電化製品から主電源の供給を受け、前記第1手段から前記第3手段を動作させる電源部と、
    前記主電源の供給が無いときに前記電源部に電源を供給する電池とを備え、
    前記第2手段は、前記家庭用電化製品の主電源の通電状態を状態信号として入力して該状態信号に基づいて状態種別情報を生成する請求項1記載の安否確認装置。
  3. 前記第2手段は、前記家庭用電化製品が使用可能な状態であることを示す状態信号を第1状態信号として入力すると共に、前記家庭用電化製品を見守り対象者が使用していることを示す状態信号を第2状態信号として入力して該状態信号に基づいて状態種別情報を生成する請求項1記載の安否確認装置。
  4. 前記家庭用電化製品へのAC電源を供給するための一対の電線であり、ACコンセントと接続される一対の電線の電線間に過電流検出部を備え、
    前記第2手段は、前記過電流検出部による過電流の検出状態を状態信号として入力する請求項1から3のいずれかの項に記載の安否確認装置。
  5. 前記第2手段は、前記家庭用電化製品の状態が維持する時間を計測し、所定時間以上に経過したときに、警告情報として状態種別情報を生成する機能を備えた請求項1から4のいずれかの項に記載の安否確認装置。
  6. 前記請求項1から4のいずれかの項に記載の安否確認装置からの安否情報に基づいて、見守り者に通知として電子メールを送信するメール送信部を備えた安否通知装置。
  7. 前記見守り対象者が救護を必要とするときに、この救護について対応可能な施設の所在を示す位置情報が格納された記憶部と、
    前記安否確認装置からの位置情報に基づいて前記記憶部から前記施設を探す探索部とを備え、
    前記メール送信部は、前記探索部により探された前記施設を電子メールにて見守り者に送信する請求項6記載の安否通知装置。
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