本願発明は、住居に住む居住者の安否確認メール(居住者の生存に関する情報のメールと把握できる)を送信することができる、電力量計測器を用いた、居住者生存情報通知システムに関するものである。ここで、当該住居には、冷蔵庫、テレビ、洗濯機、換気扇、空調機およびトイレなど複数の電化機器が配設されている。
当該電力量計測器は、各電化機器とコンセントとの間に配設される。そして、電力量計測器は、コンセントから接続されている電化機器に対して供給される電力量を、計測することができる装置である。当該電力量を計測することができる電力量計測器としては、たとえば特許文献1に開示されている装置を採用できる。また、電力量計測器は、電力線通信(PLC:Power Line Communications)ネットワークに対してデータを送受信することができる。
以下、この発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
<実施の形態1>
実施の形態1に係る居住者生存情報通知システムでは、個々の電力量計測器が、各電化機器への電力量(電気量)の供給状況に応じて、安否確認メールを電力線通信ネットワークに対して送出することができる。
図1は、実施の形態1に係る居住者生存情報通知システム100の構成を示す図である。
図1に示すように、居住者生存情報通知システム100は、複数の電化機器A1〜A7、複数の電力量計測器P1〜P7、およびゲートウェイGaにより構成されている。
各電化機器A1〜A7は、住居に配設され、交流電力が供給されることにより動作する家電機器である。
また、各電力量計測器P1〜P7は、住居に配設され、より具体的には、各電化機器A1〜A7と各コンセント(図示省略)との間に配設される。また、各電力量計測器P1〜P7は、接続先の電化機器A1〜A7に対して供給される電力量を計測することができる。また、各電力量計測器P1〜P7は、当該計測した電力量、電気料金および積算通電時間等を表示する表示部(図示省略)を備えている。たとえば、図1において、電力量計測器P3は、電化機器A3とコンセントの間に配設され、当該電化機器A3に対して供給される電力量を計測することができ、さらに当該電化機器A3に供給された電力量等の表示を行うことができる。
また、各電力量計測器P1〜P7は、コンセントを介して、電力線通信ネットワークPLに接続されている。また、電力線通信ネットワークPLには、ゲートウェイGa接続されている。したがって、各電力量計測器P1〜P7は、当該電力線通信ネットワークPLを介して、他の電力量計測器P1〜P7やゲートウェイGa等との間でデータの送受信を行うことができる。
さらに、各電力量計測器P1〜P7は、電化機器への電力量の供給状況に応じて、住居に存する居住者の安否確認メールを、電力線通信ネットワークPLに対して送出する。たとえば、図1に示すシステムにおいて、電力量計測器P5は、電化機器A5への電力量の供給状況に応じて、居住者の安否を示す安否確認メールを電力線通信ネットワークPLに対して送出する。
ゲートウェイGaは、電力線通信ネットワークPLを介して受信した前記安否確認メールを、電気通信回線(インターネット)10を介して外部端末に送信する。つまり、ゲートウェイGaは、異なる通信プロトコル(たとえば、電力線通信ネットワークPLとTCP/IPネットワーク)間でのデータの送受信を可能せしめる装置である。
なお、外部端末として、居住者生存情報通知システム100を所有する住居者の知人の携帯電話端末、監視センターに設置されるコンピュータ端末等が挙げられる。当該安否確認メールを受信することにより、居住者以外の第三者が当該居住者の生存(安否)の状況(生存、異常、注意喚起等)を把握することができる。たとえば、異常である旨の安否確認メールを受信した第三者は、居住者の救済のための措置を至急に講じることができる。また、注意喚起の安否確認メールを受信した第三者は、居住者の安否を確認する措置を講じることができる。
<安否確認メール送信動作の説明>
次に、電力量計測器P1〜P7の安否確認メールの送信動作について説明する。
各電力量計測器P1〜P7には、所定の期間と所定の回数とが予め設定されている。ここで、所定の期間としてたとえば、4時間、6時間、8時間、12時間および24時間などを採用することができる。また、所定の回数とは、電化機器A1〜A7の主電源(待機電源等以外の電源であり、当該電化機器がその主たる機能を発揮するために必要とする際の電源)のON−OFFサイクルの回数である。当該所定の回数として、1以上の所定の正数を採用することができる。なお、当該所定の期間および所定の回数は、任意の値に自由に変更することができる。また、当該所定の期間および所定の回数は、電力量計測器P1〜P7の接続先である電化機器A1〜A7の種類に応じて設定・選択される。
<正常メール送信の場合>
電力量計測器P1〜P7は、所定の期間以内に、所定の回数以上、電化機器A1〜A7の主電源のON−OFFサイクルを検知したときには、居住者の生存が正常である旨の安否確認メール(居住者に関する生存情報メールと把握できる。以下の各実施の形態においても同様)を送信する。
たとえば、電化機器A3はテレビであり、当該テレビA3に接続される電力量計測器P3には、所定の期間として6時間、所定の回数として3回が設定されていると仮定する。また、電化機器A1は電動型トイレであり、当該電動型トイレに接続される電力量計測器P1には、所定の期間として12時間、所定の回数として5回が設定されていると仮定する。
上記仮定において、テレビA3の主電源のON−OFFサイクルが、6時間以内に3回以上検知したとする。この場合には、電力量計測器P3は、電力線通信ネットワークPLに対して、居住者の生存が正常である旨の安否確認メールを送信する。また、上記仮定において、電動型トイレA1の主電源のON−OFFサイクルが、12時間以内に5回以上検知したとする。この場合には、電力量計測器P1は、電力線通信ネットワークPLに対して、居住者の生存が正常である旨の安否確認メールを送信する。
ここで、電力量計測器P1〜P7は、所定の期間に、所定の回数以上の主電源のON−OFFサイクルを検知したときには、当該所定の期間経過後に、居住者の生存が正常である旨の安否確認メールを送信しても良い。たとえば、上記仮定において、電力量計測器P3が、6時間経過前である4時間到達時期に、テレビA3の主電源のON−OFFサイクルを3回検知したとする。この場合には、図2に示すように、電力量計測器P3は、所定の期間である6時間の経過を待って、当該6時間後に、安否確認メールを送信する。なお、6時間到達時(所定の期間到達時)までの主電源の合計ON−OFFサイクル数を、当該安否確認メールと共に送信しても良い。
また、電力量計測器P1〜P7は、所定の期間経過前に、所定の回数以上の主電源のON−OFFサイクルを検知したときには、当該検知のタイミングで、居住者の生存が正常である旨の安否確認メールを送信しても良い。たとえば、上記仮定において、電力量計測器P3が、6時間経過前である3時間到達時期に、テレビA3の主電源のON−OFFサイクルを3回検知したとする。この場合には、図3に示すように、電力量計測器P3は、当該3回のON−OFFサイクルを検知した時期である3時間経過時に、安否確認メールを送信する。
さらに、上記のように所定の回数検知のタイミングで安否確認メールを送信する場合には、電力量計測器P1〜P7は、当該安否確認メールを送信した後、主電源のON−OFFサイクル回数をリセットし、その後、電力量計測器P1〜P7は、主電源のON−OFFサイクルの計測を再開しても良い(図4)。なお、主電源のON−OFFサイクル履歴情報送信のため、各電力量計測器P1〜P7はリセット前の前記回数を記憶しておく。安否確認メール送信後、残存する所定の期間の間に、所定の回数以上の主電源のON−OFFサイクルを再度検知した場合には、電力量計測器P1〜P7は、再度の検知のタイミングにおいて、安否確認メールを再度送信する(図4)。そして、電力量計測器P1〜P7は、所定の期間経過後に、当該所定の期間以内に発生した主電源のON−OFFサイクル合計数等から成る、主電源のON−OFFサイクル履歴情報を、電力線通信ネットワークPLに対して送出する(図4)。
なお、上記のように所定の期間経過前に一度安否確認メールを送信すれば、所定の期間経過するまで再度の安否確認メールを送信しない形態を採用しても良い(図5)。この場合には、電力量計測器P1〜P7は、安否確認メール送信から所定の期間到達時まで、主電源のON−OFFサイクル数をカウントし続ける(図5)。そして、電力量計測器P1〜P7は、所定の期間到達時に、当該所定の期間到達時までの主電源のON−OFFサイクル合計数等から成る、主電源のON−OFFサイクル履歴情報を、電力線通信ネットワークPLに対して送出する(図5)。
<異常メール送信の場合>
電化機器A1〜A7の種類によっては、一日のうち少なくも一度は主電源のON−OFFサイクルが実施されるものが存在する。たとえば、電動型トイレやテレビ等がこのような電化機器A1〜A7として通常想起できる。
そこで、電力量計測器P1〜P7は、下記のような場合に異常メールを送信すれば良い。
図6に示すように、電力量計測器P1〜P7は、上記所定の期間以内に、接続先の電化機器A1〜A7の主電源のON−OFFサイクルを一度も検知しなかったとする。このときには、各電力量計測器P1〜P7は、居住者の生存が異常である旨の安否確認メール(居住者に関する異常情報メールと把握できる。以下各実施の形態においても同様)を送信する(図6)。たとえば、電力量計測器P2に所定の期間として12時間が設定されており、電力量計測器P7に所定の期間として24時間が設定されているとする。そして、電化機器A2および電化機器A7が共に、一度も主電源のON−OFFサイクルがなされなかったとする。この場合には、電力量計測器P2および電力量計測器P7は共に、電力線通信ネットワークPLに対して、居住者の生存に対して異常が発生した旨の安否確認メールを送信する。
また、電化機器A1〜A7の主電源が長時間ON状態となることは、居住者に何らかの異常が発生した確率が高いことを意味する。そこで、電力量計測器P1〜P7は、下記のような場合に異常メールを送信すれば良い。
電力量計測器P1〜P7は、接続先の電化機器A1〜A7の主電源のON状態が所定の時間以上連続していることを検知したとする。このときには、電力量計測器P1〜P7は、居住者の生存に対して異常が発生した旨の安否確認メールを送信する。ここで、当該所定の時間は、電力量計測器P1〜P7に予め設定されており、その値は任意に変更・選択できる。たとえば、電化機器がテレビであり、図7に示すように当該テレビが24時間(所定の時間)以上連続してON状態であるとする。この場合には、当該テレビに接続されている電力量計測器は、当該24時間(所定の時間)経過時に、上記異常メールを電力線通信ネットワークPLに対して送出する(図7)。
<注意喚起メール若しくは正常メールを送信する場合>
たとえば、不使用時においも電動型トイレの便座を一定温度を保つ設定をしている場合には、当該電動型トイレの主電源は所定の時間未満ON状態を継続した後にOFFとなり、その後再びONとなり、所定の時間未満ON状態が継続した後にOFFとなる。このような、自動で主電源が所定の時間未満ON継続する電化機器A1〜A7が、住居には複数存在する(他にはたとえば冷蔵庫などがあり、当該電化機器を、自動主電源入切電化機器と称する)。また、当該自動主電源入切電化機器A1〜A7は、ユーザの操作に応じても主電源の入切が制御される。なお、上記所定の時間は、自動主電源入切電化機器A1〜A7の種類等によって変化する。したがって、接続先の自動主電源入切電化機器A1〜A7の種類等に応じて、電力量計測機器P1〜P7には、適切な当該所定の時間が変更可能に設定・選択される。
上記所定回数が2以上である場合において、上記所定の期間以内に、1以上、所定の回数未満である、当該自動主電源入切電化機器A1〜A7の主電源のON−OFFサイクルを、電力量計測器P1〜P7が検知したとする。この場合には、電力量計測器P1〜P7は、接続先の当該自動主電源入切電化機器A1〜A7の主電源のON時間に応じて、異なる種類の安否確認メールを送信する。
たとえば、当該自動主電源入切電化機器A1は上記電動型トイレA1であるとする。また、当該電動型トイレA1とコンセントとの間に配設される電力量計測器P1には、上記所定の時間として6時間が設定されており、上記所定の回数として12回が設定されているとする。また、電動型トイレA1は、自動で1分間(所定の時間)未満、ON状態が継続することが分かっているとする。そして、電力量計測器P1には、上記1分間の所定の時間が設定・選択されており、所定の期間以内に9回の電動型トイレA1の主電源のON−OFFサイクルを検知したとする。
この場合には、電力量計測器P1は、過去のON状態の継続時間を参酌する。そして、当該参酌の結果、図8のn回目のサイクルに示すように、電力量計測器P1は、1分間(所定の時間)以上主電源がON状態継続していたことを検知したとする。当該所定の時間以上、電動型トイレA1の主電源ON状態が継続されている場合には、ユーザによる電動型トイレA1の使用が想起される。したがって、当該場合には、電力量計測器P1は、居住者の生存が正常である旨の安否確認メールを送信する。
これに対して、上記参酌の結果、電力量計測器P1は、図9に示すように、全ての主電源のON−OFFサイクルにおいて、1分間(所定の時間)未満の主電源のON状態継続を検知したとする。当該所定の時間未満しか電動型トイレA1の主電源ON状態が継続していない場合とは、電動型トイレA1は自動での主電源の入切のみしか実施されなかったと想起される。したがって、当該場合には、電力量計測器P1は、居住者の生存確認の必要性がある注意喚起の旨の安否確認メール(居住者に関する注意喚起メールと把握できる。以下各実施の形態においても同様)を送信する。
以上のように、実施の形態1に係る居住者生存情報通知システム100では、電化機器A1〜A7に対して供給される電力量を計測する電力量計測器P1〜P7は、接続先の電化機器A1〜A7への電力量(電気量)の供給状況に応じて、安否確認メールを電力線通信ネットワークPLに対して送出している。
したがって、電力量を計測することができる電力量計測器P1〜P7を用いて、汎用性を持たせた居住者生存情報通知システム100を提供することができる。さらに、電力通信ネットワークPLを使用し、センサー等を別途設けず、電力量を計測する電力量計測器P1〜P7を別用途(居住者安否確認)のシステムに汎用させている。これにより、より低コストで、当該居住者生存情報通知システム100を提供することができる。
居住者が正常である場合における電化機器A1〜A7の主電源のON−OFFサイクル状況および、居住者が異常である場合における電化機器A1〜A7の主電源状況は、当該居住者の日常生活から容易に推測できる。
そこで、実施の形態1に係る居住者生存情報通知システム100では、電力量計測器P1〜P7は、所定の期間以内に、所定の回数以上、電化機器A1〜A7の主電源のON−OFFサイクルを検知したとき、居住者の生存が正常である旨の安否確認メールを送信している。また、電力量計測器P1〜P7は、所定の期間以内に、電化機器A1〜A7の主電源のON−OFFサイクルを一度も検知しないとき、居住者の生存が異常である旨の安否確認メールを送信する。また、電力量計測器P1〜P7は、電化機器A1〜A7の主電源のON状態が所定の時間以上連続していることを検知したとき、居住者の生存が異常である旨の安否確認メールを送信する。
したがって、より簡易な判断手法により、正常・異常メールをより正確に通知することができる。
また、実施の形態1に係る居住者生存情報通知システム100では、所定の期間以内に、1以上所定の回数未満である、電化機器(自動主電源入切電化機器)A1〜A7の主電源のON−OFFサイクルを検知したときには、電力量計測器P1〜P7は、所定の時間以上、電化機器(自動主電源入切電化機器)A1〜A7の主電源がON状態であることを検知したとき、居住者の生存が正常である旨の安否確認メールを送信する。これに対して、電力量計測器P1〜P7は、所定の時間未満、電化機器(自動主電源入切電化機器)A1〜A7の主電源がON状態であることを検知したとき、居住者の生存確認の必要性がある注意喚起の旨の安否確認メールを送信する。
したがって、電化機器A1〜A7の主電源の入切動作が日常生活で想起されるものより小さい場合においても、居住者の正常状態を判断でき、または当該居住者の生存確認を第三者に喚起することもできる。
また、上述のように、実施の形態1に係る居住者生存情報通知システム100において、電力量計測器P1〜P7は、所定の期間経過前に、所定の回数以上の電化機器A1〜A7の主電源のON−OFFサイクルを検知したと、当該検知のタイミングで、居住者の生存が正常である旨の安否確認メールを送信しても良い。
これにより、より早期に、第三者は居住者の生存の正常を示す安否確認メールを受信することができる。
また、上記のように、早期に、居住者の生存が正常である旨の安否確認メールを送信する構成において、電力量計測器P1〜P7は、安否確認メールを送信した後、主電源のON−OFFサイクル回数をリセットし、その後、主電源のON−OFFサイクルの計測を再開しても良い。
これにより、所定の期間内に、所定回数以上、電化機器A1〜A7の主電源ON−OFFサイクルを再び検知した場合においても、当該検知の度に、電力量計測器P1〜P7は、居住者の生存が正常である旨の安否確認メールを送信できる。
また、実施の形態1に係る居住者生存情報通知システム100では、電力量計測器P1〜P7は、所定の期間経過後に、当該所定の期間以内に発生した主電源のON−OFFサイクル履歴情報を、電力線通信ネットワークPLに対して送出しても良い。
当該主電源のON−OFFサイクル履歴情報が送出されることにより、第三者は、単なる安否確認だけでなく、居住者の電化機器A1〜A7の使用状況も把握できる。
また、上述のように、実施の形態1に係る居住者生存情報通知システム100において、電力量計測器P1〜P7は、所定の期間に、所定の回数以上の主電源のON−OFFサイクルを検知したとき、当該所定の期間経過後に、居住者の生存が正常である旨の安否確認メールを送信しても良い。
これにより、正常である旨の安否確認メールが数多く、第三者に向けて送信されることを防止できる。
なお、居住者の生存が正常である場合における、当該居住者の電化機器A1〜A7の使用状況は、過去の経験より容易に想定できる。そして、当該使用状況は、電化機器A1〜A7の種類によって異なる。たとえば、洗濯機の使用頻度は、比較的少ないのに対して、トイレの使用頻度は比較的多いと想起できる。したがって、接続先の電化機器A1〜A7の種類に応じて、電力量計測器P1〜P7に設定される、正常・異常メール送信の判断基準となる上記所定の期間と上記所定の時間とは、異なる。
そこで、各電力量計測器P1〜P7は、記憶部(図示せず)と選択部(図示せず)とを備えている構成を採用する。ここで、記憶部には、所定の期間と所定の回数とからなる対パラメータが、複数対、記憶されている。または、記憶部には、複数の所定の期間のみを記憶されていても良い。選択部は、ディップスイッチ等を採用できる。当該選択部を操作することにより、記憶部に記憶されている複数対の対パラメータから(若しくは複数の所定の期間から)、一の対パラメータ(若しくは所定の期間)を選択・設定する。
このような、構成を採用することにより、接続先の電化機器A1〜A7の種類応じて、正常・異常メール送信の判断基準となる適正な一の対パラメータ(若しくは所定の期間)を、簡単に選択・設定することができる。
<実施の形態2>
実施の形態2に係る居住者生存情報通知システムでは、複数の電力量計測器は、マスターとして機能する1台の電力量計測器(他の電力量計測器と把握でき、以下マスター電力量計測器と称する)と、スレーブとして機能する残りの電力量計測器(一の電力量計測器と把握でき、以下スレーブ電力量計測器と称する)とから成る。
図10は、実施の形態2に係る居住者生存情報通知システム200の構成を示す図である。
図10に示すように、居住者生存情報通知システム200は、複数の電化機器A1〜A7、複数のスレーブ電力量計測器Ps1,Ps3〜Ps7、1台のマスター電力量計測器Pm2、およびゲートウェイGaにより構成されている。
ここで、電化機器A1〜A7とゲートウェイGaとの構成および電力線通信ネットワークを介した各装置の接続形態は、実施の形態1と同様である。したがって、各電力量計測器Ps1,Pm2,Ps3〜Ps7は、当該電力線通信ネットワークPLを介して、他の電力量計測器Ps1,Pm2,Ps3〜Ps7やゲートウェイGa等との間でデータの送受信を行うことができる。また、各電力量計測器Ps1,Pm2,Ps3〜Ps7は、計測結果の電力量等を表示する表示部も備えている(図示省略)。
各スレーブ電力量計測器Ps1,Ps3〜Ps7は、接続先の電化機器A1,A3〜A7へ供給される電力量を各々計測している。同様に、マスター電力量計測器Pm21は、接続先の電化機器A2へ供給される電力量を計測している。
また、各スレーブ電力量計測器Ps1,Ps3〜Ps7は、自器で計測した上記電力量に関する電力量情報(電気量情報)を、電気通信ネットワークPLを介して、マスター電力量計測器Pm2へ送信する。ここで、各スレーブ電力量計測器Ps1,Ps3〜Ps7は、当該電力量情報を、自器における1サイクル分の主電源のON−OFFサイクル終了検知時に送信しても良く、予め設定された所定の周期の度に送信しても良い。また、各スレーブ電力量計測器Ps1,Ps3〜Ps7は、自器で計測した上記電力量に関する電力量情報(電気量情報)と共に、自器の識別情報をも、電気通信ネットワークPLを介して、マスター電力量計測器Pm2へ送信する。
そして、マスター電力量計測器Pm2では、スレーブ電力量計測器Ps1,Ps3〜Ps7から送信された上記電力量情報と、マスター電力量計測器Pm2自身で計測した上記電力量に関する情報とを集計する。さらに、マスター電力量計測器Pm2では、当該集計の結果に応じて、住居に存する居住者の安否確認メールを、電力線通信ネットワークPLに対して送出する。
なお、安否確認メールは、ゲートウェイGaおよび電気通信回線10を介して、居住者生存情報通知システム200を所有する住居者の知人の携帯電話端末、監視センターに設置されるコンピュータ端末等に送信される。当該安否確認メールを受信することにより、居住者以外の第三者が当該居住者の生存(安否)の状況(生存、異常、注意喚起等)を把握することができる。
また、複数の電力量計測器のうち、任意の一台の電力量計測器をマスター電力量計測器として選択することができる。たとえば、ユーザが任意に選択した一台の電力量計測器をマスター電力量計測器として選択・設定する。すると、当該マスター電力量計測器は、自器がマスター電力量計測器である旨のマスター通知データを、電力線通信ネットワークPLを介して接続されている他の電力量計測器に送信する。当該マスター通知データを受信した他の電力量計測器は、マスター通知データの送信先がマスター電力量計測器であること、および当該マスター通知データを受信した自器がスレーブ電力量計測器であることの設定を自動で行う。以後、マスター電力量計測器は、電力量計測器Pm2であるとして話を進める。
<安否確認メール送信動作の説明>
次に、マスター電力量計測器Pm2の安否確認メールの送信動作について説明する。
マスター電力量計測器Pm2には、実施の形態1で説明した、所定の期間と所定の回数とが一組、予め選択・設定されている。
なお、マスター電力量計測器Pm2には、自器を含む各電力量計測器Ps1,Pm2,Ps3〜Ps7毎に、実施の形態1で説明した、所定の期間と所定の回数とが予め選択・設定されていても良い。この場合、当該所定の期間および所定の回数は、電力量計測器Ps1,Pm2,Ps3〜Ps7の接続先である電化機器A1〜A7の種類に応じて設定・選択される。たとえば、マスター電力量計測器Pm2には、電力量計測器Ps1に対する所定の時間および所定回数として、12時間および8回が選択・設定されている。また、マスター電力量計測器Pm2には、電力量計測器Pm2に対する所定の時間および所定回数として、8時間および10回が選択・設定されている。さらに、マスター電力量計測器Pm2には、電力量計測器Ps7に対する所定の時間および所定回数として、6時間および4回が選択・設定されている等である。
後述では、マスター電力量計測器Pm2には、実施の形態1で説明した、所定の期間と所定の回数とが一組、予め選択・設定されている場合について説明する。
<正常メール送信の場合>
マスター電力量計測器Pm2が、上記集計の結果(スレーブ電力量計測器Ps1,Ps3〜Ps7から送信された電力量情報と、マスター電力量計測器Pm2自身で計測した電力量に関する情報との集計の結果)、所定の期間以内に、何れかの電化機器A1〜A7の主電源のON−OFFサイクルが所定の回数以上であることを、検知したとする。このときには、マスター電力量計測器Pm2は、居住者の生存が正常である旨の安否確認メールを送信する。
たとえば、マスター電力量計測器Pm2には、所定の期間として8時間、所定の回数として7回が、予め選択・設定されているとする。上記集計の結果、マスター電力量計測器Pm2は、スレーブ電力量計測機器Ps3の接続先である電化機器A3において、主電源のON−OFFサイクルが、8時間以内に2回であること、および、スレーブ電力量計測機器Ps5の接続先である電化機器A5において、主電源のON−OFFサイクルが、8時間以内に7回以上であること等を検知したとする。この場合、マスター電力量計測器Pm2は、少なくとも電力量計測機器Ps5の接続先である電化機器A5において、主電源のON−OFFサイクルが、8時間以内に7回以上であることを検知する。したがって、マスター電力量計測器Pm2は、電力線通信ネットワークPLに対して、居住者の生存が正常である旨の安否確認メールを送信する。
なお、上記集計の結果、マスター電力量計測器Pm2が、スレーブ電力量計測機器Ps5の接続先である電化機器A5およびスレーブ電力量計測機器Ps3の接続先である電化機器A3において、主電源のON−OFFサイクルが共に、8時間以内に7回以上であることを検知したとする。この場合には、マスター電力量計測器Pm2は、電力線通信ネットワークPLに対して、居住者の生存が正常である旨の安否確認メールを1通のみ送信する。
ここで、マスター電力量計測器Pm2が、上記集計の結果、所定の期間以内に、何れかの電化機器A1〜A7の主電源のON−OFFサイクルが所定の回数以上であることを、検知したときには、当該所定の期間経過後に、居住者の生存が正常である旨の安否確認メールを送信しても良い。
つまり、図2を用いて説明したように、マスター電力量計測器Pm2が、上記集計の結果、所定の時間到達前に、何れかの電化機器A1〜A7において主電源のON−OFFサイクルが所定回数に達したことを検知したとする。この場合には、マスター電力量計測器Pm2は、所定の期間の経過を待って、当該所定の期間経過後に、安否確認メールを送信する。なお、所定の期間到達時までの、各電化機器A1〜A7の主電源の合計ON−OFFサイクル数を、当該安否確認メールと共に送信しても良い。
また、マスター電力量計測器Pm2が、上記集計の結果、所定の期間経過前に、何れかの電化機器A1〜A7の主電源のON−OFFサイクルが所定の回数以上であることを、検知したときには、当該検知のタイミングで、居住者の生存が正常である旨の安否確認メールを送信しても良い。
つまり、図3を用いて説明したように、マスター電力量計測器Pm2が、上記集計の結果、所定の期間経過前に、電化機器A1〜A7のうち1の電化機器において、初めて主電源のON−OFFサイクルが所定の回数以上に達したことを検知したとする。この場合には、マスター電力量計測器Pm2は、当該検知のタイミングで、安否確認メールを送信する。
さらに、上記のように所定の回数検知のタイミングで安否確認メールを送信する場合には、マスター電力量計測器Pm2は、当該安否確認メールを送信した後、各電化機器A1〜A7毎に集計していた主電源のON−OFFサイクル回数をリセットしても良い(図4参照)。なお、主電源のON−OFFサイクル履歴情報送信のため、マスター電力量計測器Pm2はリセット前の前記回数を記憶しておく。その後、マスター電力量計測器Pm2は、スレーブ電力量計測器Ps1,Ps3〜Ps7から送信された電力量情報と、マスター電力量計測器Pm2自身で計測した電力量に関する情報との集計に基づき、各電化機器A1〜A7における主電源のON−OFFサイクルの計測を再開しても良い(図4参照)。
上記ON−OFFサイクル回数のリセット・再計測において、安否確認メール送信後、残存する所定の期間の間に、何れかの電化機器A1〜A7において所定の回数以上の主電源のON−OFFサイクルを、マスター電力量計測器Pm2が再度検知したとする。この場合には、マスター電力量計測器Pm2は、再度の検知のタイミングにおいて、安否確認メールを再度送信する(図4参照)。そして、マスター電力量計測器Pm2は、所定の期間経過後に、当該所定の期間以内に発生した、主電源のON−OFFサイクル合計数等から成る、主電源のON−OFFサイクル履歴情報を、電力線通信ネットワークPLに対して送出する(図4参照)。ここで、当該主電源のON−OFFサイクル履歴情報は、各電化機器A1〜A7毎の履歴情報として送信される。
なお、図5を用いて説明したように、上記のように所定の期間経過前に一度安否確認メールを送信すれば、所定の期間経過するまで再度の安否確認メールを送信しない形態を採用しても良い。この場合には、マスター電力量計測器Pm2は、安否確認メール送信から所定の期間到達時まで、上記集計および各電化機器A1〜A7毎の主電源のON−OFFサイクル数のカウントを継続する。そして、マスター電力量計測器Pm2は、所定の期間到達時に、当該所定の期間到達時までの主電源のON−OFFサイクル合計数等から成る、主電源のON−OFFサイクル履歴情報を、電力線通信ネットワークPLに対して送出する。ここで、当該主電源のON−OFFサイクル履歴情報は、各電化機器A1〜A7毎の履歴情報として送信される。
<異常メール送信の場合>
また、実施の形態2に係る居住者生存情報通知システム200では、次のような条件を満たすときに、居住者の生存が異常である旨の安否確認メールを送信する。
図6を用いて説明したように、マスター電力量計測器Pm2は、上記集計の結果、所定の期間以内に、何れの電化機器A1〜A7においても、主電源のON−OFFサイクルが一度も無いことを検知とする。このときには、マスター電力量計測器Pm2は、電力線通信ネットワークPLに対して、居住者の生存が異常である旨の安否確認メールを送信する。
また、何れかの電化機器A1,A3〜A7の主電源のON状態が、所定の時間以上連続したとする。当該連続ON状態を検知したスレーブ電力量計測器Ps1,Ps3〜Ps7は、当該検知のタイミングで、マスター電力量計測器Pm2に、当該連続ON状態の旨を連続ON情報として通知する。また、電化機器A2の主電源のON状態が、所定の時間以上連続したとする。すると、マスター電力量計測器Pm2は、当該連続ON状態を直ぐに検知する。当該連続ON情報を受信したまたは当該連続ON状態を検知したマスター電力量計測機器Pm2は、電力線通信ネットワークPLに対して、居住者の生存に対して異常が発生した旨の安否確認メールを送信する。
ここで、当該所定の時間は、各電力量計測器P1〜P7に予めに設定されており、その値は任意に変更・選択できる。
<注意喚起メール若しくは正常メールを送信する場合>
また、実施の形態2に係る居住者生存情報通知システム200では、次のような条件を満たすときに、居住者の生存が正常である旨の安否確認メール、または居住者の生存確認の必要性がある注意喚起の旨の安否確認メールを送信する。
たとえば、実施の形態1でも説明した自動主電源入切電化機器A1〜A7が、住居に配設されているとする。また、マスター電力量計測器Pm2には、変更可能な所定の時間が予め設定されているとする。
上記所定回数が2以上である場合において、上記集計の結果、何れの自動主電源入切電化機器A1〜A7においても、主電源のON−OFFサイクルが所定の期間以内に、1以上、所定の回数未満であることを、マスター電力量計測器Pm2が検知したとする。当該場合には、マスター電力量計測器Pm2は、上記集計の結果より、各自動主電源入切電化機器A1〜A7毎に、過去のON継続時間履歴を参照する。
当該参照することにより、マスター電力量計測器Pm2は、上記所定の時間以上の間主電源がON状態であった自動主電源入切電化機器A1〜A7の台数が、所定台数以上であるか否かを判断する。ここで、当該所定の台数は、マスター電力量計測器Pm2に変更可能に予め設定されている。
当該判断の結果、上記所定の時間以上の間主電源がON状態であった自動主電源入切電化機器A1〜A7の台数が所定台数以上であるとする。この場合には、マスター電力量計測器Pm2は、電力通信ネットワークPLに対して、居住者の生存が正常である旨の安否確認メールを送信する。
これに対して、上記判断の結果、上記所定の時間以上の間主電源がON状態であった自動主電源入切電化機器A1〜A7の台数が所定台数未満であるとする。この場合には、マスター電力量計測器Pm2は、電力通信ネットワークPLに対して、居住者の生存確認の必要性がある注意喚起の旨の前記安否確認メールを送信する。
なお、上記判断の結果、上記所定の時間以上の間主電源がON状態であった自動主電源入切電化機器A1〜A7の台数が0台であるとする。この場合には、マスター電力量計測器Pm2は、電力通信ネットワークPLに対して、居住者の生存に対して異常が発生した旨の安否確認メールを送信しても良い。
以上のように、実施の形態2に係る居住者生存情報通知システム200では、スレーブ電力量計測器Ps1,Ps3〜Ps7は、電力量情報をマスター電力量計測器Pm2へ送信し、マスター電力量計測器Pm2は、上記電力量情報と前記自器計測した電力量に関する情報とを集計している。そして、マスター電力量計測器Pm2は、当該集計の結果に応じて、住居に存する居住者の安否確認メールを、電力線通信ネットワークPLに対して送出している。
したがって、電力量を計測することができる電力量計測器Ps1,Pm2,Ps3〜Ps7を用いて、汎用性を持たせた居住者生存情報通知システム200を提供することができる。さらに、電力通信ネットワークPLを使用し、センサー等を別途設けず、電力量を計測する電力量計測器Ps1,Pm2,Ps3〜Ps7を別用途(居住者安否確認)のシステムに汎用させている。これにより、より低コストで、当該居住者生存情報通知システム200を提供することができる。
また、実施の形態2に係る居住者生存情報通知システム200では、マスター電力量計測器Pm2が、自器での計測結果とスレーブ電力量計測器Ps1,Ps3〜Ps7からの電力量情報とを集計し、その上で各種安否確認メールを送信している。
したがって、住居外に存する第三者への居住者生存確認の精度を、実施の形態1の場合よりも向上させることができる。
また、上記集計および安否確認メール送信のための別装置を設けず、これらの機能をマスター電力量計測器Pm2が実施している。したがって、居住者生存情報通知システム200の構築コストの低減を図ることができる。
また、実施の形態2に係る居住者生存情報通知システム200では、集計の結果、所定の期間以内に、何れかの電化機器A1〜A7の主電源のON−OFFサイクルが所定の回数以上であることを検知したときには、マスター電力量計測器Pmは、居住者の生存が正常である旨の安否確認メールを送信する。また、所定の期間以内に、何れの電化機器A1〜A7においても主電源のON−OFFサイクルが一度も無いことを検知したときには、マスター電力量計測器Pmは、居住者の生存が異常である旨の安否確認メールを送信する。また、何れかの電化機器A1〜A7において、主電源のON状態が所定の時間以上連続しているときには、マスター電力量計測器Pm2は、居住者の生存が異常である旨の安否確認メールを送信する。
したがって、より簡易な判断手法により、正常・異常メールをより正確に通知することができる。
また、実施の形態2に係る居住者生存情報通知システム200では、何れの電化機器(自動主電源入切電化機器)A1〜A7においても主電源のON−OFFサイクルが、所定の期間以内に、1以上所定の回数未満であるときにおいて、所定の時間以上、主電源がON状態であった電化機器A1〜A7の台数が所定台数以上であるとき、マスター電力量計測器Pm2は、居住者の生存が正常である旨の安否確認メールを送信する。これに対して、所定の時間以上、主電源がONである電化機器A1〜A7の台数が所定台数未満であるとき、マスター電力量計測器Pm2は、居住者の生存確認の必要性がある注意喚起の旨の安否確認メールを送信する。
したがって、電化機器A1〜A7の主電源の入切動作が日常生活で想起されるものより小さい場合においても、居住者の正常状態を判断でき、または当該居住者の生存確認を第三者に喚起することもできる。
また、上述のように、実施の形態2に係る居住者生存情報通知システム200において、所定の期間経過前に、何れかの電化機器A1〜A7において主電源のON−OFFサイクルが所定の回数以上であることを検知したとき、マスター電力量計測器Pm2は、当該検知のタイミングで、居住者の生存が正常である旨の安否確認メールを送信しても良い。
これにより、より早期に、第三者は居住者の生存の正常を示す安否確認メールを受信することができる。
また、上記のように、早期に、居住者の生存が正常である旨の安否確認メールを送信する構成において、マスター電力量計測器Pm2が安否確認メールを送信した後、各電化機器A1〜A7毎にカウントしていた主電源のON−OFFサイクル回数をリセットし、その後、主電源のON−OFFサイクルの計測を再開しても良い。
これにより、所定の期間内に、所定回数以上、電界機器A1〜A7の主電源ON−OFFサイクルを再び検知した場合においても、当該検知の度に、マスター電力量計測器Pm2は、居住者の生存が正常である旨の安否確認メールを送信できる。
また、実施の形態2に係る居住者生存情報通知システム200では、マスター電力量計測器Pm2は、所定の期間経過後に、当該所定の期間以内に発生した主電源のON−OFFサイクル履歴情報を、電力線通信ネットワークPLに対して送出しても良い。
当該主電源のON−OFFサイクル履歴情報が送出されることにより、第三者は、単なる安否確認だけでなく、居住者の電化機器A1〜A7の使用状況も把握できる。
また、上述のように、実施の形態2に係る居住者生存情報通知システム200において、所定の期間に、何れかの電化機器A1〜A7において所定の回数以上の主電源のON−OFFサイクルがあったとき、マスター電力量計測器Pm2は、当該所定の期間経過後に、居住者の生存が正常である旨の安否確認メールを送信しても良い。
これにより、正常である旨の安否確認メールが数多く、第三者に向けて送信されることを防止できる。
なお、実施の形態1でも説明したように、マスター電力量計測器Pm2は、記憶部(図示せず)と選択部(図示せず)とを備えていても良い。ここで、記憶部には、所定の期間と所定の回数とからなる対パラメータが、複数対、記憶されている。または、記憶部には、複数の所定の期間のみを記憶されていても良い。選択部は、ディップスイッチ等を採用できる。当該選択部を操作することにより、記憶部に記憶されている複数対の対パラメータから(若しくは複数の所定の期間から)、一の対パラメータ(若しくは所定の期間)を選択・設定する。
このような、構成を採用することにより、接続先の電化機器A1〜A7の種類応じて、正常・異常メール送信の判断基準となる適正な一の対パラメータ(若しくは所定の期間)を、簡単に選択・設定することができる。
なお、マスター電力量計測器Pm2において、各電力量計測器Ps1,Pm2,Ps3〜Ps7毎に、上記一の対パラメータ(若しくは所定の期間)を設定しても良い。この場合には、選択部を操作することにより、記憶部に記憶されている複数の上記対パラメータ(若しくは複数の所定の期間)から、適切な上記一の対パラメータ(若しくは所定の期間)を、各電力量計測器Ps1,Pm2,Ps3〜Ps7毎に設定する。
ここで、上記では、マスター電力量計測器Pm2において、適切な上記一の対パラメータ(若しくは所定の期間)を、各電力量計測器Ps1,Pm2,Ps3〜Ps7毎に設定する場合について言及した。しかし、個々の電力量計測器Ps1,Pm2,Ps3〜Ps7毎に、選択部が配設されていても良い。
この場合には、各選択部に対する操作により、各電力量計測器Ps1,Pm2,Ps3〜Ps7に配設されている各記憶部内のデータから、当該個々の電力量計測器Ps1,Pm2,Ps3〜Ps7毎に、適切な上記一の対パラメータ(若しくは所定の期間)、および当該電力計測器Ps1,Pm2.Ps3〜Ps7に接続されている電化機器A1〜A7の種別を選択・設定する。そして、各スレーブ電力量計測器Ps1,Ps3〜Ps7毎に設定された設定内容(上記対パラメータや電化機器の種別)は、マスター電力量計測器Pm2へ送信される。そして、マスター電力量計測器Pm2では、当該送信された設定内容と自器Pm2で設定された設定内容とを、記憶部等に記憶する。
なお、マスター電力量計測器Pm2に、各スレーブ電力量計測器Ps1,Ps3〜Ps7毎に設定された電化機器の種別情報を送信することにより、マスター電力量計測器Pm2において、各スレーブ電力量計測器Ps1,Ps3〜Ps7に、どの電化機器A1〜A7が接続されているのかを管理することができる。
なお、上記と異なり、以下のような場合に、マスター電力量計測器Pm2は、居住者の生存が正常である旨の安否確認メール、または居住者の生存確認の必要性がある注意喚起の旨の安否確認メールを送信しても良い。
具体的に、マスター電力量計測器Pm2には、居住者の正常であると判断する第一の条件と、居住者の生存確認の必要性があると判断する第二の条件とが、設定されている。ここで、第一の条件は、少なくとも、第一の電力量計測器Ps1,Pm2,Ps3〜Ps7が計測する第一の電力量供給態様条件と、第二の電力量計測器Ps1,Pm2,Ps3〜Ps7が計測する第二の電力量供給態様条件との、AND条件である。また、第二の条件は、少なくとも、第三の電力量計測器Ps1,Pm2,Ps3〜Ps7が計測する第三の電力量供給態様条件から構成される。ここで、電力量供給態様条件は、電化機器A1〜A7の主電源のON−OFFサイクル回数と、所定の期間との組み合わせである。
たとえば、居住者の正常であると判断する第一の条件として、第一の所定の期間における洗濯機の主電源ON−OFFサイクル1回(第一の電力量供給態様条件)と、第二の所定の期間におけるテレビの主電源ON−OFFサイクル2回(第二の電力量供給態様条件)との、AND条件を採用できる。または、第一の条件として、第一の所定の期間における洗濯機の主電源ON−OFFサイクル1回(第一の電力量供給態様条件)と、第二の所定の期間におけるテレビの主電源ON−OFFサイクル2回(第二の電力量供給態様条件)と、他の所定の期間におけるトイレの主電源ON−OFFサイクル2回(他の電力量供給態様条件)との、AND条件を採用しても良い。つまり、第一の条件は、複数の電力量供給態様条件のAND条件である。
他方、居住者の生存確認の必要性があると判断する第二の条件として、たとえば、所定の期間における冷蔵庫の主電源ON−OFFサイクル1回を採用できる。また、第二の条件は、複数の電力量供給態様条件のAND条件であっても、またはOR条件であっても良い。
当該第一、二の条件を考慮した安否確認メールの送信処理を実施することにより、より、精度の高い安否確認情報を、第三者に提供することができる。
なお、マスター電力量計測器Pm2には、複数の電力量供給態様条件を記憶する記憶部が配設されており、マスター電力量計測器Pm2が備える選択部を操作することにより、記憶部に記憶されている複数の電力量供給態様条件から、第一の条件および第二の条件を構成する各電力量供給態様条件が各々選択される。当該記憶部および選択部を備えることにより、簡易な処理により、適正な各電力量供給態様条件を選択・設定することができる。
マスター電力量計測器Pm2には、上記同様、スレーブ電力量計測器Ps1,Ps3〜Ps7から送信された電力量情報と、マスター電力量計測器Pm2自身で計測した電力量に関する情報とが集計されている。当該集計の結果、第一の条件を満たすとき、マスター電力量計測器Pm2は、居住者の生存が正常である旨の安否確認メールを、電力通信ネットワークPLに対して送信する。これに対して、当該集計の結果、第二の条件を満たすとき、マスター電力量計測器Pm2は、居住者の生存確認の必要性がある注意喚起の旨の安否確認メールを送信する。
なお、上記「注意喚起メール若しくは正常メールを送信する場合」で説明したように、所定の時間以上の間主電源がON状態であった自動主電源入切電化機器A1〜A7の台数が、1台以上所定台数未満であった場合には、上記第一の条件、第二の条件等を用いたメール送信を実施しても良い。
たとえば、上記場合には、マスター電力量計測器Pm2は、集計の結果、第一の条件または第二の条件を満たすか否かを判断する。当該判断の結果、第一の条件を満たすとき、マスター電力量計測器Pm2は、居住者の生存が正常である旨の安否確認メールを、電力通信ネットワークPLに対して送信する。これに対して、当該集計の結果、第二の条件を満たすとき、マスター電力量計測器Pm2は、居住者の生存確認の必要性がある注意喚起の旨の安否確認メールを、電力通信ネットワークPLに対して送信する。
<実施の形態3>
実施の形態3に係る居住者生存情報通知システムでは、複数の電力量計測器と、メール送信機能を有するメール送信器とから成る。
図11は、実施の形態3に係る居住者生存情報通知システム300の構成を示す図である。
図11に示すように、居住者生存情報通知システム300は、複数の電化機器A1〜A7、複数の電力量計測器P1〜P7、1台のメール送信器Msにより構成されている。図1と図11の比較から分かるように、本実施の形態では、システム300上に、ゲートウェイGaの代わりに、メール送信器Msが配設されている。
各電化機器A1〜A7は、住居に配設され、交流電力が供給されることにより動作する家電機器である。
また、各電力量計測器P1〜P7は、住居に配設され、より具体的には、各電化機器A1〜A7と各コンセント(図示省略)との間に配設される。また、各電力量計測器P1〜P7は、接続先の電化機器A1〜A7に対して供給される電力量を計測することができる。また、各電力量計測器P1〜P7は、当該計測した電力量、電気料金および積算通電時間等を表示する表示部(図示省略)を備えている。
また、各電力量計測器P1〜P7は、コンセントを介して、電力線通信ネットワークPLに接続されている。また、電力線通信ネットワークPLには、メール送信器Ms接続されている。したがって、各電力量計測器P1〜P7は、当該電力線通信ネットワークPLを介して、他の電力量計測器P1〜P7やメール送信器Ms等との間でデータの送受信を行うことができる。
さらに、各電力量計測器P1〜P7は、自器で計測した上記電力量に関する電力量情報を、電気通信ネットワークPLを介して、メール送信器Msへ送信する。ここで、各電力量計測器P1〜P7は、当該電力量情報を、自器における1サイクル分の主電源のON−OFFサイクル終了検知時に送信しても良く、予め設定された所定の周期の度に送信しても良い。また、各電力量計測器P1〜P7は、自器で計測した上記電力量に関する電力量情報(電気量情報)と共に、自器の識別情報をも、電気通信ネットワークPLを介して、メール送信器Msへ送信する。
メール送信器Msは、実施の形態1で説明したゲートウェイGaとしての機能を有している。また、メール送信器Msは、電力量計測器P1〜P7から送信された上記電力量情報を集計する。また、メール送信器Msでは、当該集計の結果に応じて、住居に存する居住者の安否確認メールを、電気通信回線10を介して、他のネットワークに属する外部端末に対して送出する。
なお、外部端末として、居住者生存情報通知システム300を所有する住居者の知人の携帯電話端末、監視センターに設置されるコンピュータ端末等が挙げられる。当該安否確認メールを受信することにより、居住者以外の第三者が当該居住者の生存(安否)の状況(生存、異常、注意喚起等)を把握することができる。
<安否確認メール送信動作の説明>
次に、メール送信器Msの安否確認メールの送信動作について説明する。
メール送信器Msには、実施の形態1で説明した、所定の期間と所定の回数とが一組、予め選択・設定されている。
なお、実施の形態2でも説明したように、メール送信器Msには、各電力量計測器P1〜P7毎に、実施の形態1で説明した、所定の期間と所定の回数とが予め選択・設定されていても良い。この場合、当該所定の期間および所定の回数は、電力量計測器P1〜P7の接続先である電化機器A1〜A7の種類に応じて設定・選択される。
後述では、メール送信器Msには、実施の形態1で説明した、所定の期間と所定の回数とが一組、予め選択・設定されている場合について説明する。
<正常メール送信の場合>
メール送信器Msが、上記集計の結果(各電力量計測器P1〜P7から送信された電力量情報の集計の結果)、所定の期間以内に、何れかの電化機器A1〜A7の主電源のON−OFFサイクルが所定の回数以上であることを、検知したとする。このときには、メール送信器Msは、居住者の生存が正常である旨の安否確認メールを送信する。
たとえば、メール送信器Msには、所定の期間として10時間、所定の回数として5回が、予め選択・設定されているとする。上記集計の結果、メール送信器Msは、電力量計測機器P1の接続先である電化機器A1において、主電源のON−OFFサイクルが、10時間以内に5回以上であること、および、電力量計測機器P4の接続先である電化機器A4において、主電源のON−OFFサイクルが、10時間以内に3回であること等を検知したとする。この場合、メール送信器Msは、少なくとも電力量計測機器P1の接続先である電化機器A1において、主電源のON−OFFサイクルが、10時間以内に5回以上であることを検知する。したがって、メール送信器Msは、電気通信回線10に対して、居住者の生存が正常である旨の安否確認メールを送信する。
なお、上記集計の結果、メール送信器Msが、電力量計測機器P3の接続先である電化機器A3および電力量計測機器P4の接続先である電化機器A4において、主電源のON−OFFサイクルが共に、10時間以内に3回以上であることを検知したとする。この場合には、メール送信器Msは、電気通信回線10に対して、居住者の生存が正常である旨の安否確認メールを1通のみ送信する。
ここで、メール送信器Msが、上記集計の結果、所定の期間以内に、何れかの電化機器A1〜A7の主電源のON−OFFサイクルが所定の回数以上であることを、検知したときには、当該所定の期間経過後に、居住者の生存が正常である旨の安否確認メールを送信しても良い。
つまり、図2を用いて説明したように、メール送信器Msが、上記集計の結果、所定の時間到達前に、何れかの電化機器A1〜A7において主電源のON−OFFサイクルが所定回数に達したことを検知したとする。この場合には、メール送信器Msは、所定の期間の経過を待って、当該所定の期間経過後に、安否確認メールを送信する。なお、所定の期間到達時までの、各電化機器A1〜A7の主電源の合計ON−OFFサイクル数を、当該安否確認メールと共に送信しても良い。
また、メール送信器Msが、上記集計の結果、所定の期間経過前に、何れかの電化機器A1〜A7の主電源のON−OFFサイクルが所定の回数以上であることを、検知したときには、当該検知のタイミングで、居住者の生存が正常である旨の安否確認メールを送信しても良い。
つまり、図3を用いて説明したように、メール送信器Msが、上記集計の結果、所定の期間経過前に、電化機器A1〜A7のうち1の電化機器において、初めて主電源のON−OFFサイクルが所定の回数以上に達したことを検知したとする。この場合には、メール送信器Msは、当該検知のタイミングで、安否確認メールを送信する。
さらに、上記のように所定の回数検知のタイミングで安否確認メールを送信する場合には、メール送信器Msは、当該安否確認メールを送信した後、各電化機器A1〜A7毎に集計していた主電源のON−OFFサイクル回数をリセットしても良い(図4参照)。なお、主電源のON−OFFサイクル履歴情報送信のため、メール送信器Msはリセット前の前記回数を記憶しておく。その後、メール送信器Msは、電力量計測器P1〜P7から送信された電力量情報の集計に基づき、各電化機器A1〜A7における主電源のON−OFFサイクルの計測を再開しても良い(図4参照)。
上記ON−OFFサイクル回数のリセット・再計測において、安否確認メール送信後、残存する所定の期間の間に、何れかの電化機器A1〜A7において所定の回数以上の主電源のON−OFFサイクルを、メール送信器Msが再度検知したとする。この場合には、メール送信器Msは、再度の検知のタイミングにおいて、安否確認メールを再度送信する(図4参照)。そして、メール送信器Msは、所定の期間経過後に、当該所定の期間以内に発生した、主電源のON−OFFサイクル合計数等から成る、主電源のON−OFFサイクル履歴情報を、電気通信回線10に対して送出する(図4参照)。ここで、当該主電源のON−OFFサイクル履歴情報は、各電化機器A1〜A7毎の履歴情報として送信される。
なお、図5を用いて説明したように、上記のように所定の期間経過前に一度安否確認メールを送信すれば、所定の期間経過するまで再度の安否確認メールを送信しない形態を採用しても良い。この場合には、メール送信器Msは、安否確認メール送信から所定の期間到達時まで、上記集計および各電化機器A1〜A7毎の主電源のON−OFFサイクル数のカウントを継続する。そして、メール送信器Msは、所定の期間到達時に、当該所定の期間到達時までの主電源のON−OFFサイクル合計数等から成る、主電源のON−OFFサイクル履歴情報を、電気通信回線10に対して送出する。ここで、当該主電源のON−OFFサイクル履歴情報は、各電化機器A1〜A7毎の履歴情報として送信される。
<異常メール送信の場合>
また、実施の形態3に係る居住者生存情報通知システム300では、次のような条件を満たすときに、居住者の生存が異常である旨の安否確認メールを送信する。
図6を用いて説明したように、メール送信器Msは、上記集計の結果、所定の期間以内に、何れの電化機器A1〜A7においても、主電源のON−OFFサイクルが一度も無いことを検知とする。このときには、メール送信器Msは、電気通信回線10に対して、居住者の生存が異常である旨の安否確認メールを送信する。
また、何れかの電化機器A1〜A7の主電源のON状態が、所定の時間以上連続したとする。当該連続ON状態を検知した電力量計測器P1〜P7は、当該検知のタイミングで、メール送信器Msに、当該連続ON状態の旨を連続ON情報として通知する。当該連続ON情報を受信したメール送信器Msは、電気通信回線10に対して、居住者の生存に対して異常が発生した旨の安否確認メールを送信する。
ここで、当該所定の時間は、各電力量計測器P1〜P7に予めに設定されており、その値は任意に変更・選択できる。
<注意喚起メール若しくは正常メールを送信する場合>
また、実施の形態3に係る居住者生存情報通知システム300では、次のような条件を満たすときに、居住者の生存が正常である旨の安否確認メール、または居住者の生存確認の必要性がある注意喚起の旨の安否確認メールを送信する。
たとえば、実施の形態1でも説明した自動主電源入切電化機器A1〜A7が、住居に配設されているとする。また、メール送信器Msには、変更可能な所定の時間が予め設定されているとする。
上記所定回数が2以上である場合において、上記集計の結果、何れの自動主電源入切電化機器A1〜A7においても、主電源のON−OFFサイクルが所定の期間以内に、1以上、所定の回数未満であることを、メール送信器Msが検知したとする。当該場合には、メール送信器Msは、上記集計の結果より、各自動主電源入切電化機器A1〜A7毎に、過去のON継続時間履歴を参照する。
当該参照することにより、メール送信器Msは、上記所定の時間以上の間主電源がON状態であった自動主電源入切電化機器A1〜A7の台数が、所定台数以上であるか否かを判断する。ここで、当該所定の台数は、メール送信器Msに変更可能に予め設定されている。
当該判断の結果、上記所定の時間以上の間主電源がON状態であった自動主電源入切電化機器A1〜A7の台数が所定台数以上であるとする。この場合には、メール送信器Msは、電気通信回線10に対して、居住者の生存が正常である旨の安否確認メールを送信する。
これに対して、上記判断の結果、上記所定の時間以上の間主電源がON状態であった自動主電源入切電化機器A1〜A7の台数が所定台数未満であるとする。この場合には、メール送信器Msは、電気通信回線10に対して、居住者の生存確認の必要性がある注意喚起の旨の前記安否確認メールを送信する。
なお、上記判断の結果、上記所定の時間以上の間主電源がON状態であった自動主電源入切電化機器A1〜A7の台数が0台であるとする。この場合には、メール送信器Msは、電気通信回線10に対して、居住者の生存に対して異常が発生した旨の安否確認メールを送信しても良い。
以上のように、実施の形態3に係る居住者生存情報通知システム300では、各電力量計測器P1〜P7は、電力量情報をメール送信器Msへ送信し、メール送信器Msは、上記電力量情報を集計している。そして、メール送信器Msは、当該集計の結果に応じて、住居に存する居住者の安否確認メールを、電気通信回線10に対して送出している。
したがって、電力量を計測することができる電力量計測器P1〜P7を用いて、汎用性を持たせた居住者生存情報通知システム300を提供することができる。さらに、電力通信ネットワークPLを使用し、センサー等を別途設けず、電力量を計測する電力量計測器P1〜P7を別用途(居住者安否確認)のシステムに汎用させている。これにより、より低コストで、当該居住者生存情報通知システム300を提供することができる。
また、実施の形態3に係る居住者生存情報通知システム300では、メール送信器Msが、各電力量計測器P1〜P7からの電力量情報を集計し、その上で各種安否確認メールを送信している。
したがって、住居外に存する第三者への居住者生存確認の精度を、実施の形態1の場合よりも向上させることができる。
また、実施の形態2では、マスター電力量計測器Pm2が、上記集計処理および当該集計処理の結果に基づいた安否確認メール送信を行っている。したがって、マスター電力量計測器Pm2は、スレーブ電力量計測器Ps1,Ps3〜Ps7よりも大型化し、消費電力も増大し、さらに製造コストも増大する。なお、実施の形態2では、どの電力量計測器を、マスターとして機能させるかは、任意に変更できるシステムである。したがって、スレーブとして機能させる電力量計測器についても、マスターとして機能させる電力量計測器と同じ処理能力を備えている必要がある。つまり、実施の形態2の場合には、システム200に配設される全ての電力量計測器において、上記大型化および製造コストの問題が発生する。
これに対して、実施の形態3に係る居住者生存情報通知システム300では、メール送信器Msが、各電力量計測器P1〜P7からの電力量情報を集計し、その上で各種安否確認メールを送信している。
したがって、各電力量計測器P1〜P7の大型化、消費電力増大および製造コスト増大を防止することができる。
また、実施の形態3に係る居住者生存情報通知システム300では、実施の形態2のように、電力量計測器P1〜P7を、マスター電力量計測器およびスレーブ電力量計測器に分類する必要が無い。
したがって、実施の形態2よりも、本実施の形態の方が、システムの管理負担を軽減させることができる。
また、実施の形態3では、メール送信器Msにゲートウェイとしての機能を持たせることができる。これにより、実施の形態1,2のように別途ゲートウェイGaを配設する場合よりも、システムの簡略化およびシステム構築の費用増大を防止することができる。
また、実施の形態3に係る居住者生存情報通知システム300では、集計の結果、所定の期間以内に、何れかの電化機器A1〜A7の主電源のON−OFFサイクルが所定の回数以上であることを検知したときには、メール送信器Msは、居住者の生存が正常である旨の安否確認メールを送信する。また、所定の期間以内に、何れの電化機器A1〜A7においても主電源のON−OFFサイクルが一度も無いことを検知したときには、メール送信器Msは、居住者の生存が異常である旨の安否確認メールを送信する。また、何れかの電化機器A1〜A7において、主電源のON状態が所定の時間以上連続しているときには、メール送信器Msは、居住者の生存が異常である旨の安否確認メールを送信する。
したがって、より簡易な判断手法により、正常・異常メールをより正確に通知することができる。
また、実施の形態3に係る居住者生存情報通知システム300では、何れの電化機器(自動主電源入切電化機器)A1〜A7においても主電源のON−OFFサイクルが、所定の期間以内に、1以上所定の回数未満であるときにおいて、所定の時間以上、主電源がON状態であった電化機器A1〜A7の台数が所定台数以上であるとき、メール送信器Msは、居住者の生存が正常である旨の安否確認メールを送信する。これに対して、所定の時間以上、主電源がONである電化機器A1〜A7の台数が所定台数未満であるとき、メール送信器Msは、居住者の生存確認の必要性がある注意喚起の旨の安否確認メールを送信する。
したがって、電化機器A1〜A7の主電源の入切動作が日常生活で想起されるものより小さい場合においても、居住者の正常状態を判断でき、または当該居住者の生存確認を第三者に喚起することもできる。
また、上述のように、実施の形態3に係る居住者生存情報通知システム300において、所定の期間経過前に、何れかの電化機器A1〜A7において主電源のON−OFFサイクルが所定の回数以上であることを検知したとき、メール送信器Msは、当該検知のタイミングで、居住者の生存が正常である旨の安否確認メールを送信しても良い。
これにより、より早期に、第三者は居住者の生存の正常を示す安否確認メールを受信することができる。
また、上記のように、早期に、居住者の生存が正常である旨の安否確認メールを送信する構成において、メール送信器Msが安否確認メールを送信した後、各電化機器A1〜A7毎にカウントしていた主電源のON−OFFサイクル回数をリセットし、その後、主電源のON−OFFサイクルの計測を再開しても良い。
これにより、所定の期間内に、所定回数以上、電化機器A1〜A7の主電源ON−OFFサイクルを再び検知した場合においても、当該検知の度に、メール送信器Msは、居住者の生存が正常である旨の安否確認メールを送信できる。
また、実施の形態3に係る居住者生存情報通知システム300では、メール送信器Msは、所定の期間経過後に、当該所定の期間以内に発生した主電源のON−OFFサイクル履歴情報を、電気通信回線10に対して送出しても良い。
当該主電源のON−OFFサイクル履歴情報が送出されることにより、第三者は、単なる安否確認だけでなく、居住者の電化機器A1〜A7の使用状況も把握できる。
また、上述のように、実施の形態3に係る居住者生存情報通知システム300において、所定の期間に、何れかの電化機器A1〜A7において所定の回数以上の主電源のON−OFFサイクルがあったとき、メール送信器Msは、当該所定の期間経過後に、居住者の生存が正常である旨の安否確認メールを送信しても良い。
これにより、正常である旨の安否確認メールが数多く、第三者に向けて送信されることを防止できる。
なお、メール送信器Msは、記憶部(図示せず)と選択部(図示せず)とを備えていても良い。ここで、記憶部には、所定の期間と所定の回数とからなる対パラメータが、複数対、記憶されている。または、記憶部には、複数の所定の期間のみを記憶されていても良い。選択部は、ディップスイッチ等を採用できる。当該選択部を操作することにより、記憶部に記憶されている複数対の対パラメータから(若しくは複数の所定の期間から)、一の対パラメータ(若しくは所定の期間)を選択・設定する。
このような、構成を採用することにより、接続先の電化機器A1〜A7の種類応じて、正常・異常メール送信の判断基準となる適正な一の対パラメータ(若しくは所定の期間)を、簡単に選択・設定することができる。
なお、メール送信器Msにおいて、各電力量計測器P1〜P7毎に、上記一の対パラメータ(若しくは所定の期間)を設定しても良い。この場合には、選択部を操作することにより、記憶部に記憶されている複数の上記対パラメータ(若しくは複数の所定の期間)から、適切な上記一の対パラメータ(若しくは所定の期間)を、各電力量計測器P1〜P7毎に設定する。
ここで、上記では、メール送信器Msにおいて、適切な上記一の対パラメータ(若しくは所定の期間)を、各電力量計測器P1〜P7毎に設定する場合について言及した。しかし、個々の電力量計測器P1〜P7毎に、選択部が配設されていても良い。
この場合には、各選択部に対する操作により、各電力量計測器P1〜P7に配設されている各記憶部内のデータから、当該個々の電力量計測器P1〜P7毎に、適切な上記一の対パラメータ(若しくは所定の期間)、および当該電力計測器P1〜P7に接続されている電化機器A1〜A7の種別を選択・設定する。そして、各電力量計測器P1〜P7毎に設定された設定内容(上記対パラメータや電化機器の種別)は、メール送信器Msへ送信される。そして、メール送信器Msでは、当該送信された設定内容を記憶部等に記憶する。
なお、メール送信器Msに、各電力量計測器P1〜P7毎に設定された電化機器の種別情報を送信することにより、メール送信器Msにおいて、各電力量計測器P1〜P7に、どの電化機器A1〜A7が接続されているのかを管理することができる。
なお、上記と異なり、以下のような場合に、メール送信器Msは、居住者の生存が正常である旨の安否確認メール、または居住者の生存確認の必要性がある注意喚起の旨の安否確認メールを送信しても良い。
具体的に、メール送信器Msには、居住者の正常であると判断する第一の条件と、居住者の生存確認の必要性があると判断する第二の条件とが、設定されている。ここで、第一の条件は、少なくとも、第一の電力量計測器P1〜P7が計測する第一の電力量供給態様条件と、第二の電力量計測器P1〜P7が計測する第二の電力量供給態様条件との、AND条件である。また、第二の条件は、少なくとも、第三の電力量計測器P1〜P7が計測する第三の電力量供給態様条件から構成される。ここで、電力量供給態様条件は、電化機器A1〜A7の主電源のON−OFFサイクル回数と、所定の期間との組み合わせである。
たとえば、居住者の正常であると判断する第一の条件として、第一の所定の期間における冷蔵庫の主電源ON−OFFサイクル1回(第一の電力量供給態様条件)と、第二の所定の期間におけるトイレの主電源ON−OFFサイクル2回(第二の電力量供給態様条件)との、AND条件を採用できる。または、第一の条件として、第一の所定の期間における台所電荷製品の主電源ON−OFFサイクル1回(第一の電力量供給態様条件)と、第二の所定の期間におけるテレビの主電源ON−OFFサイクル2回(第二の電力量供給態様条件)と、他の所定の期間における空調機の主電源ON−OFFサイクル1回(他の電力量供給態様条件)との、AND条件を採用しても良い。つまり、第一の条件は、複数の電力量供給態様条件のAND条件である。
他方、居住者の生存確認の必要性があると判断する第二の条件として、たとえば、所定の期間におけるテレビの主電源ON−OFFサイクル1回を採用できる。また、第二の条件は、複数の電力量供給態様条件のAND条件であっても、またはOR条件であっても良い。
当該第一、二の条件を考慮した安否確認メールの送信処理を実施することにより、より、精度の高い安否確認情報を、第三者に提供することができる。
なお、メール送信器Msには、複数の電力量供給態様条件を記憶する記憶部が配設されており、メール送信器Msが備える選択部を操作することにより、記憶部に記憶されている複数の電力量供給態様条件から、第一の条件および第二の条件を構成する各電力量供給態様条件が各々選択される。当該記憶部および選択部を備えることにより、簡易な処理により、適正な各電力量供給態様条件を選択・設定することができる。
メール送信器Msには、上記同様、電力量計測器P1〜P7から送信された電力量情報が集計されている。当該集計の結果、第一の条件を満たすとき、メール送信器Msは、居住者の生存が正常である旨の安否確認メールを、電気通信回線10に対して送信する。これに対して、当該集計の結果、第二の条件を満たすとき、メール送信器Msは、居住者の生存確認の必要性がある注意喚起の旨の安否確認メールを送信する。
なお、上記「注意喚起メール若しくは正常メールを送信する場合」で説明したように、所定の時間以上の間主電源がON状態であった自動主電源入切電化機器A1〜A7の台数が、1台以上所定台数未満であった場合には、上記第一の条件、第二の条件等を用いたメール送信を実施しても良い。
たとえば、上記場合には、メール送信器Msは、集計の結果、第一の条件または第二の条件を満たすか否かを判断する。当該判断の結果、第一の条件を満たすとき、メール送信器Msは、居住者の生存が正常である旨の安否確認メールを、電気通信回線10に対して送信する。これに対して、当該集計の結果、第二の条件を満たすとき、メール送信器Msは、居住者の生存確認の必要性がある注意喚起の旨の安否確認メールを、電気通信回線10に対して送信する。
さらに、図11の構成では、メール送信器Msは、各電力量計測器P1〜P7と同様に、電力線通信ネットワークPLに接続されている。しかしながら、図12に示す居住者生存情報通知システム400を採用しても良い。当該居住者生存情報通知システム400では、各電力量計測器P1〜P7およびゲートウェイGaは、電力線通信ネットワークPLで接続されているが、メール送信器Msは、電気通信回線10を介して、当該電力線通信ネットワークPLとは異なる外部ネットワーク系統に配設されている。
当該居住者生存情報通知システム400の場合には、各電力量計測器P1〜P7から出力された電力量情報は、電力線通信ネットワークPL、ゲートウェイGaおよび電気通信回線10を介して、メール送信器Msに送信される。そして、当該メール送信器Msから出力される各種安否確認メールは、電気通信回線10を介して、第三者通知のために外部端末30へと送信される。なお、メール送信器Msでの動作・判断・処理等は、居住者生存情報通知システム300に配設されるメール送信器Msと同じである。
当該居住者生存情報通知システム400の構成を採用することにより、住居側に配設されるシステム構成を簡略することができる。また、メール送信器Msを外部に設けることにより、複数の居住者生存情報通知システム400で、メール送信器Msを共有することも可能となる。また、電力線通信ネットワークPL外部にメール送信器Msが配設されるので、当該メール送信器Msを様々アプリケーションに対応させることができる。
<実施の形態4>
本実施の形態に係る居住者生存情報通知システムでは、住居に配置されるセンサーを備えている。そして、各電力量計測器の接続先の電化機器への電力量の供給状況に加えて、センサーの出力結果をも加味して、安否確認メールを送出する。
図13は、本実施の形態に係る居住者生存情報通知システム500の構成を示す図である。図13に例示する居住者生存情報通知システム500では、実施の形態1の居住者生存情報通知システム100に、複数のセンサーS1〜S7が付加されている。
各センサーS1〜S7は、住居内の異なる場所に各々設置されており、各電力量計測器P1〜P7に対して直接各々接続されている。また、各センサーS1〜S7は、ドアの開閉、人の出入り、温度変化など様々な物理的状態の変化を感知する。そして、各センサーS1〜S7は、感知した結果を出力結果(感知結果示す信号)として、各電力量計測器P1〜P7へと送信する。なお、図13では、全ての電力量計測器P1〜P7に対して、センサーS1〜S7が接続されている。しかしながら、全ての電力量計測器P1〜P7に対してセンサーS1〜S7を接続する必要は無く、ユーザの選択により、センサーを接続する電力量計測器P1〜P7は限定されても良い。
電力量計測器P1〜P7では、自器で受信したセンサーS1〜S7の上記出力結果をも加味して、安否確認メールを電力線通信ネットワークPLに対して送出する。
具体的に、電力量計測器P1〜P7では、各電力量計測器P1〜P7で計測した電力量の供給状況および各センサーS1〜S7からの出力結果(感知結果示す信号)を参照して、一連のシーケンス条件が完結したか否かを判断する。そして、一連のシーケンス条件が完結したと判断したときには、電力量計測器P1〜P7は、居住者の生存が正常である旨の安否確認メールを送出する。これに対して、一連のシーケンス条件が完結していないと判断したときには、電力量計測器P1〜P7は、居住者の生存が異常である旨の安否確認メールを送出する。
ここで、一連のシーケンス条件とは、人の行動パターンから予測される、各電力量計測器P1〜P7の計測結果と、当該電力計測器P1〜P7に接続される各センサーS1〜S7の検知結果とに基づいて構成される、条件である。当該一連のシーケンス条件は、電力量計測器P1〜P7に事前に設定されている。
たとえば、電化機器A1は電動型トイレA1であり、センサーS1は電力量計測器P1に接続され、当該電動型トイレA1が設置されている部屋の出入口に設置される扉の開閉を感知するセンサーであるとする。さらに、電化機器A1への電力量の供給状況を計測する電力量計測器P1には、上記扉の(「開」→「閉」)→電動型トイレの主電源のON−OFFサイクル→上記扉の(「開」→「閉」)、という一連のシーケンス条件が事前に設定されているとする。
当該場合において、センサーS1が上記扉の「開」を感知し、その後電力量計測器P1が当該電動型トイレA1の主電源のON−OFFサイクルを検知し、その後センサーS1が上記扉の「閉」を感知したときと仮定する。つまり、センサーS1からの出力結果と自器P1での計測結果に基づいて、電力量計測器P1が上記例示した一連のシーケンス条件が完結していると判断したと仮定する。当該仮定の場合には、電力量計測器P1は、居住者の生存が正常である旨の安否確認メールを送出する。
これに対して、センサーS1が上記扉の(「開」→「閉」)を感知し、その後電力量計測器P1が当該電動型トイレA1の主電源のONを検知したが、その後当該主電源のOFFを電力量計測器P1が検知せず、および/または、その後のセンサーS1が上記扉の(「開」→「閉」)を感知しないと仮定する。つまり、センサーS1からの出力結果と自器P1での計測結果に基づいて、電力量計測器P1が上記例示した一連のシーケンス条件が完結していないと判断したと仮定する。当該仮定の場合には、電力量計測器P1は、居住者の生存が異常である旨の安否確認メールを送出する。
なお、各電力量計測器P1〜P7に設定される一連のシーケンス条件は、1のみである必要は無く、複数であっても良い。
以上のように、本実施の形態に係る居住者生存情報通知システム500では、電力量計測機器P1は、受信したセンサーS1〜S7の出力結果をも加味して、各種安否確認メールを送出している。
これにより、電力量計測機器P1は、たとえば居住者の行動パターンを加味した、より精度の高い各種安否確認メールを送出することができる。
なお、上記では、実施の形態1の居住者生存情報通知システム100にセンサーS1〜S7を付加したシステム構成の場合について説明した。しかしながら、実施の形態2の居住者生存情報通知システム200または実施の形態3の居住者生存情報通知システム300,400に、センサーS1〜S7を付加するシステム構成を採用しても良い。
この場合には、センサーS1〜S7の出力結果は、マスター電力量計測器Pm2またはメール送信器Msへと送信される。また、各電力計測器で検出した電力量供給状況データは、マスター電力量計測器Pm2またはメール送信器Msへと送信される。そして、マスター電力量計測器Msまたはメール送信器Msに、予め設定された少なくとも1以上の一連のシーケンス条件が設定されている。そして、マスター電力量計測器Msまたはメール送信器Msは、各電力量計測器で計測した電力量の供給状況および各センサーS1〜S7からの出力結果(感知結果示す信号)を参照して、一連のシーケンス条件が完結したか否かを判断する。
そして、一連のシーケンス条件が完結したと判断したときには、マスター電力量計測器Msまたはメール送信器Msは、居住者の生存が正常である旨の安否確認メールを、電力線通信ネットワークPLまたは電気通信回線10に対して送出する。これに対して、一連のシーケンス条件が完結していないと判断したときには、マスター電力量計測器Msまたはメール送信器Msは、居住者の生存が異常である旨の安否確認メールを、電力線通信ネットワークPLまたは電気通信回線10に対して送出する。
当該実施の形態2,3にセンサーを配設させた形態では、マスター電力量計測器Pm2またはメール送信器Msにおいて、選択部等が操作されることにより、一連のシーケンス条件および各電力量計測器P1〜P7に接続されるセンサーの種別(たとえば、温度センサーや開閉感知センサーなどの種別に加えて、センサーが設置される場所も含む)を設定することができる。
これに対して、当該実施の形態2,3にセンサーを配設させた形態では、個々の電力量計測器P1〜P7毎において、各選択部等が操作されることにより、当該個々の電力量計測器P1〜P7毎に、一連のシーケンス条件および各電力量計測器P1〜P7に接続されるセンサーの種別(たとえば、温度センサーや開閉感知センサーなどの種別に加えて、センサーが設置される場所も含む)を設定することができても良い。この場合には、各電力量計測器P1〜P7毎に設定された設定内容(上記一連のシーケンス条件やセンサーの種別)は、マスター電力量計測器Pm2またはメール送信器Msへ送信される。そして、マスター電力量計測器Pm2またはメール送信器Msでは、当該送信された設定内容を記憶部等に記憶する。
なお、マスター電力量計測器Pm2またはメール送信器Msに、各電力量計測器P1〜P7毎に設定されたセンサーの種別情報を送信することにより、マスター電力量計測器Pm2またはメール送信器Msにおいて、各電力量計測器P1〜P7に、どのセンサーが接続されているのかを管理することができる。
<実施の形態5>
本実施の形態に係る居住者生存情報通知システムでは、家電機器に供給される電力量のON,OFFを遠隔より制御するシステムに関するものである。
図14は、本実施の形態に係る居住者生存情報通知システム600の構成を示す図である。図14に例示する居住者生存情報通知システム600では、実施の形態1の居住者生存情報通知システム100に、遠隔制御手段の端末30およびリレーR1〜R7が付加されている。
端末30は、電気通信回線10を介して、電力線通信ネットワークPLとは異なるネットワーク系統に属している。また、端末30には、所定の画像を表示する液晶表示パネル等の表示部30aが設けられている。
また、本実施の形態では、各電力量計測器P1〜P7には、電化機器A1〜A7への電力の供給を遮断することができるリレーR1〜R7が内設されている。そして、各リレーR1〜R7は、端末30から送信される遠隔操作信号に応じて、スイッチングが制御される。
たとえば、上記でも説明したように、電化機器A1〜A7の主電源のON状態が所定の時間以上連続しているときには、居住者の生存が異常である旨の安否確認メールが送信される。ここで、当該安否確認メールには、所定のアドレス(たとえば、居住者の生存が異常である旨の安否確認メールを発信した電力量計測器P1〜P7にアクセスさせることができる、URL(Uniform Resource Locator))が付加されている。
当該安否確認メールを受信した端末30は、安否確認メールに付加されているURLにアクセスする。当該URLへのアクセスの結果、端末30の表示部30aにおいて、操作画面が表示される。ユーザが端末30の入力部を操作することにより、当該操作画面に基づいて、遠隔操作信号送信の処理を実施する。
その後、電力量計測器P1〜P7は、電気通信回線10および電力線通信ネットワークPLを介して、当該遠隔操作信号を受信する。そして、上述したように、電力量計測器P1〜P7は、当該受信した遠隔操作信号に応じて、リレーR1〜R7のスイッチングをON状態からOFF状態へと制御する。
以上のように、本実施の形態に係る居住者生存情報通知システム600では、電力量計測器P1〜P7は、端末30から送信される遠隔操作信号に応じて、リレーを制御することができる。
したがって、住居外に存する第三者により、電化機器A1〜A7への電力供給を制御できる。よって、たとえば電化機器A1〜A7への無用な電力供給を防止することができる。
また、本実施の形態に係る居住者生存情報通知システム600では、居住者の生存が異常である旨の安否確認メールを受信したとき、端末30は、安否確認メールに付加されているURLにアクセスしている。そして、当該URLへのアクセスの結果、表示部30aにおいて表示される操作画面に基づいて遠隔操作信号送信の処理を実施できる。
したがって、住居外にいる第三者は、居住者の異常を認識するだけでなく、簡易な操作により、電化機器A1〜A7への電力供給を制御できる。
なお、上記では、実施の形態1の居住者生存情報通知システム100を土台として、端末30が各リレーR1〜R7の遠隔制御を実施する動作・構成について説明した。しかし、実施の形態2乃至4で説明した居住者生存情報通知システム200,300,400,500を土台として、上記と同様に、端末30が各リレーR1〜R7の遠隔制御を実施する動作・構成を採用することもできる。ここで、実施の形態2を土台とした構成の場合には、当該安否確認メールには、所定のアドレスとして、たとえば、マスター電力量計測器Pm2にアクセスさせることができる、URLが付加されている。また、実施の形態3を土台とした構成の場合には、当該安否確認メールには、所定のアドレスとして、たとえば、メール送信器Msにアクセスさせることができる、URLが付加されている。
<実施の形態6>
実施の形態5に係る居住者生存情報通知システム600では、電力量計測器P1〜P7に配設されるリレーR1〜R7を遠隔から制御することにより、遠隔から電化機器A1〜A7への電力量の供給を制御する構成について説明した。これに対して、本実施の形態では、他の方法により、遠隔から電化機器A1〜A7への電力量の供給(電化機器A1〜A7の主電源切替)を制御する構成について説明する。
図15は、本実施の形態に係る居住者生存情報通知システム700の構成を示す図である。
図15に例示する居住者生存情報通知システム700では、実施の形態1の居住者生存情報通知システム100に、遠隔制御手段の端末30および電源制御信号伝送線60が付加されている。
端末30は、電気通信回線10を介して、電力線通信ネットワークPLとは異なるネットワーク系統に属している。また、端末30には、所定の画像を表示する液晶表示パネル等の表示部30aが設けられている。
また、本実施の形態では、電力量計測器P1〜P7と電化機器A1〜A7との間には、電力供給のための電力供給線50に加えて、電源制御信号伝送線60が配線されている。ここで、電源制御信号伝送線60には、電力量計測器P1〜P7から電化機器A1〜A7へと向かう、電化機器A1〜A7の主電源を制御する電源制御信号が伝送される。当該電源制御信号は、端末30から送信される遠隔操作信号に応じて、電力量計測器P1〜P7が発行する信号である。
たとえば、上記でも説明したように、電化機器A1〜A7の主電源のON状態が所定の時間以上連続しているときには、居住者の生存が異常である旨の安否確認メールが送信される。ここで、当該安否確認メールには、所定のアドレス(たとえば、居住者の生存が異常である旨の安否確認メールを発信した電力量計測器P1〜P7にアクセスさせることができる、URL)が付加されている。
当該安否確認メールを受信した端末30は、安否確認メールに付加されているURLにアクセスする。当該URLへのアクセスの結果、端末30の表示部30aにおいて、操作画面が表示される。ユーザが端末30の入力部を操作することにより、当該操作画面に基づいて、遠隔操作信号送信の処理を実施する。
その後、電力量計測器P1〜P7は、電気通信回線10および電力線通信ネットワークPLを介して、当該遠隔操作信号を受信する。そして、上述したように、電力量計測器P1〜P7は、当該受信した遠隔操作信号に応じて、電化機器A1〜A7の主電源を制御する電源制御信号を、電源制御信号伝送線60に対して送信する。電源制御信号を受信した電化機器A1〜A7は、当該電源制御信号に基づいて、主電源がON状態からOFF状態へと切替わる。
以上のように、本実施の形態に係る居住者生存情報通知システム700では、電力量計測器P1〜P7は、端末30から送信される遠隔操作信号に応じて電源制御信号を発行する。そして、電源制御信号伝送線60を介して受信した電源制御信号に基づいて、電化機器A1〜A7は、主電源のON−OFF切替を制御する。
したがって、住居外に存する第三者により、電化機器A1〜A7への電力供給を制御できる。よって、たとえば電化機器A1〜A7への無用な電力供給を防止することができる。また、実施の形態5のように、電力量計測器P1〜P7にリレーR1〜R7が配設されることも無いので、電力量計測器P1〜P7が大型化することも無い。
なお、上記では、実施の形態1の居住者生存情報通知システム100を土台として、端末30を用いた電化機器A1〜A7の主電源の遠隔制御を実施する動作・構成について説明した。しかし、実施の形態2乃至4で説明した居住者生存情報通知システム200,300,400,500を土台として、上記と同様に、端末30を用いた電化機器A1〜A7の主電源の遠隔制御を実施する動作・構成を採用することもできる。ここで、実施の形態2を土台とした構成の場合には、当該安否確認メールには、所定のアドレスとして、たとえば、マスター電力量計測器Pm2にアクセスさせることができる、URLが付加されている。また、実施の形態3を土台とした構成の場合には、当該安否確認メールには、所定のアドレスとして、たとえば、メール送信器Msにアクセスさせることができる、URLが付加されている。
<実施の形態7>
実施の形態5に係る居住者生存情報通知システム600では、電力量計測器P1〜P7に配設されるリレーR1〜R7を遠隔から制御することにより、遠隔から電化機器A1〜A7への電力量の供給を制御する構成について説明した。これに対して、本実施の形態では、他の方法により、遠隔から電化機器A1〜A7への電力量の供給(電化機器A1〜A7の主電源切替)を制御する構成について説明する。
図16は、本実施の形態に係る居住者生存情報通知システム800の構成を示す図である。
図16に例示する居住者生存情報通知システム800では、実施の形態1の居住者生存情報通知システム100に、遠隔制御手段の端末30およびリモートコントローラ(以下、リモコンと称する)65が付加されている。
端末30は、電気通信回線10を介して、電力線通信ネットワークPLとは異なるネットワーク系統に属している。また、端末30には、所定の画像を表示する液晶表示パネル等の表示部30aが設けられている。
また、本実施の形態では、電化機器A1〜A7の主電源をリモート操作するリモコン65が配設されている。当該リモコン65は、電力量計測器P1〜P7から送信される制御信号に応じて、電源制御信号を電化機器A1〜A7に対して送信する。ここで、制御信号は、端末30から送信される遠隔操作信号に応じて、電力量計測器P1〜P7がリモコン65に対して発行する信号である。また、電源制御信号は、電化機器A1〜A7の主電源を制御するための信号である。
たとえば、上記でも説明したように、電化機器A1〜A7の主電源のON状態が所定の時間以上連続しているときには、居住者の生存が異常である旨の安否確認メールが送信される。ここで、当該安否確認メールには、所定のアドレス(たとえば、居住者の生存が異常である旨の安否確認メールを発信した電力量計測器P1〜P7にアクセスさせることができる、URL)が付加されている。
当該安否確認メールを受信した端末30は、安否確認メールに付加されているURLにアクセスする。当該URLへのアクセスの結果、端末30の表示部30aにおいて、操作画面が表示される。ユーザが端末30の入力部を操作することにより、当該操作画面に基づいて、遠隔操作信号送信の処理を実施する。
その後、電力量計測器P1〜P7は、電気通信回線10および電力線通信ネットワークPLを介して、当該遠隔操作信号を受信する。そして、上述したように、電力量計測器P1〜P7は、当該受信した遠隔操作信号に応じて、制御信号をリモコン65に対して送信する。当該制御信号を受信したリモコン65は、当該制御信号に応じて、電化機器A1〜A7の主電源を制御する電源制御信号を、電化機器A1〜A7に対して無線送信する。電源制御信号を受信した電化機器A1〜A7は、当該電源制御信号に基づいて、主電源がON状態からOFF状態へと切替わる。
以上のように、本実施の形態に係る居住者生存情報通知システム800では、電力量計測器P1〜P7は、端末30から送信される遠隔操作信号に応じて制御信号を発行する。そして、リモコン65は、受信した制御信号に応じて電源制御信号を発行する。そして、電化機器A1〜A7は、受信した電源制御信号に基づいて、主電源のON−OFF切替を制御する。
したがって、住居外に存する第三者により、電化機器A1〜A7への電力供給を制御できる。よって、たとえば電化機器A1〜A7への無用な電力供給を防止することができる。また、実施の形態5のように、電力量計測器P1〜P7にリレーR1〜R7が配設されることも無いので、電力量計測器P1〜P7が大型化することも無い。また、住居内において電源制御信号伝送線60を引回す必要も無い。
また、当該安否確認メールを受信した端末30は、安否確認メールに付加されているURLにアクセスし、当該URLへのアクセスの結果表示部30aにおいてが表示される当該操作画面に基づいて、遠隔操作信号送信の処理を実施する。これにより、住居外に存する第三者は、遠隔操作信号送信処理を簡単にかつ迅速に行うことができる。
なお、上記では、実施の形態1の居住者生存情報通知システム100を土台として、端末30を用いた電化機器A1〜A7の主電源の遠隔制御を実施する動作・構成について説明した。しかし、実施の形態2乃至4で説明した居住者生存情報通知システム200,300,400,500を土台として、上記と同様に、端末30を用いた電化機器A1〜A7の主電源の遠隔制御を実施する動作・構成を採用することもできる。ここで、実施の形態2を土台とした構成の場合には、当該安否確認メールには、所定のアドレスとして、たとえば、マスター電力量計測器Pm2にアクセスさせることができる、URLが付加されている。また、実施の形態3を土台とした構成の場合には、当該安否確認メールには、所定のアドレスとして、たとえば、メール送信器Msにアクセスさせることができる、URLが付加されている。
なお、図16では、各リモコン65と各電力量計測器P1〜P7は、有線により接続されている。しかしながら、無線により通信可能に接続されていても良い。
また図16では、各電化機器A1〜A7それぞれを制御するために、別個独立のリモコン65が配設されている。しかしながら、一台のリモコン65により複数機種および複数台の電化機器を制御できるのであれば、赤外線(無線)の届く範囲において、1台のリモコン65を複数の電化機器A1〜A7において共通に使用する構成も採用できる。この場合、当然リモコンの台数は少なくて済む。
<実施の形態8>
図17は、本実施の形態に係る居住者生存情報通知システム900の構成を示す図である。
本実施の形態に係る居住者生存情報通知システム900は、住居Hc外の所定の施設(隣人宅、介護施設センター、地域の民生委員や医療機関など)Hoに対して異常を通知する、住居Hc内に配設される通知手段71を備えている。
電力量計測器P1、電化機器A1、ゲートウェイGaおよび電力線通信ネットワークPLについては、上記各実施の形態で説明した通りである。
端末30は、電気通信回線10を介して、電力線通信ネットワークPLとは異なるネットワーク系統に属している。また、端末30には、所定の画像を表示する液晶表示パネル等の表示部30aが設けられている。
当該通知手段71は、住居Hcの壁面等に設置されている。また、電力量計測器P1と通知手段71とは、制御信号伝送線70により接続されている。たとえば居住者が、通知手段71に設けられたスイッチ等を操作する。これにより、通知手段71から上記所定の施設Hoへと、住居Hcで居住者に異常が発生した旨が通知される。当該動作に加えて、本実施の形態に係る居住者生存情報通知システム900は、次の動作も行うことができる。
たとえば、上記でも説明したように、居住者の生存が異常である旨の安否確認メールが送信されたとする。ここで、当該安否確認メールには、所定のアドレス(たとえば、URL)が付加されている。
当該安否確認メールを受信した端末30は、安否確認メールに付加されているURLにアクセスする。当該URLへのアクセスの結果、端末30の表示部30aにおいて、操作画面が表示される。ユーザが端末30の入力部を操作することにより、当該操作画面に基づいて、遠隔操作信号送信の処理を実施する。
その後、電力量計測器P1は、電気通信回線10および電力線通信ネットワークPLを介して、当該遠隔操作信号を受信する。そして、上述したように、電力量計測器P1は、端末30から送信される当該遠隔操作信号に応じて、制御信号伝送線70を介して通知手段71へ、制御信号を送信する。そして、当該制御信号を受信した通知手段71は、所定の施設Hoに対して異常を通知する信号を、たとえば無線にて送信する。
なお、異常を通知を受けた所定の施設Hoでは、当該異常通知の発信元である住居Hcへ救急車等を派遣する。
以上のように、本実施の形態に係る居住者生存情報通知システム900では、端末から送信される遠隔操作信号に応じて、通知手段71へ制御信号を送信し、通知手段71は、制御信号を受信することにより、所定の施設Hoに対して異常を通知する。
したがって、住居外に存する第三者は、居住者の異常を認識できるのみならず、居住者に代わって遠隔より、所定の施設Hoに対して居住者に異常が発生したことを通知することができる。
なお既に、住居Hcにスイッチ等を操作することにより、所定の施設Hoへ異常が発生した旨を通知する通知手段71が設けられているとする。この場合には、制御信号伝送線70を別途設け、遠隔操作信号に応じて通知手段71へ制御信号を送信するように、電力量計測器P1を構成することにより、当該通知手段71を用いた所定の施設Hoへの異常通知システムを有効活用し、本実施の形態に係る居住者生存情報通知システム900を提供できる。
なお、上記各実施の形態において、システム100〜900で伝送される安否確認メール含む各種データを、当該システム100〜900に関与しない第三者が認識できることは、セキュリティおよび個人情報等の観点から好ましくない。たとえば、当該第三者は、電灯線を経由して、または屋外のコンセントに接続して、システムの構成要素になりすまし、システム上に伝送される各種データを盗聴することができる。
そこで、各電力量計測器(マスター、スレーブ電力量計測器を含む)P1〜P7、ゲートウェイGaおよびメール送信器Msは、システム100〜900に各種データを送信するとき、送信先で復元可能に暗号化・スクランブルされたデータを送信すべきである。
また、電力線通信ネットワークPLに接続される各装置P1〜P7,Ms,Gaに対してアドレスが付与されるが、当該アドレス情報も外部漏洩を防止するため、暗号・スクランブルされるべきである。
なお、上記各実施の形態において、家電機器A1〜A7へ供給される電力量(電圧×電流)を計測する電力量計測器P1〜P7の代わりに、家電機器A1〜A7へ供給される電流を計測する電流計測器を採用することもできる。つまり、電力量計測器P1〜P7は、電化機器A1〜A7へ供給される電流を少なくとも計測する、電気計測器とすることができる(電気計測器=電力量計測器または電流計測器)。なお、上記各実施の形態において電流計測器とする場合には、各実施の形態の説明で記載した「電力(量)」は、「電流(量)」と置換される。また、電気計測器は、電力に加えて電圧も計測できる構成のものを採用することもできる。
また、上述した電力線通信ネットワークPLの変わりに、所定のネットワークとして、他の有線通信ネットワーク(たとえば、LAN:Local Area Network)や無線ネットワーク(たとえば、無線LAN、小電力無線通信、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等)を採用することもできる。なお、各電力量計測器(電気計測器)が接続される所定のネットワークとして、電力線通信ネットワークPLを採用することにより、インフラコストの削減が可能となる。
また、図18に示すように、電力線通信ネットワークPLに接続される各電力量計測器(電気計測器)は、無線通信機能を備えていても良い。この場合、各電力量計測器(電気計測器)間では、電力線通信ネットワークPLのみならず無線通信で規定される無線ネットワークを介して、データ・信号等を送受信することができる。ここで、図18において、点線で囲まれた領域内は、無線通信可能領域である。当該図18の構成を採用することにより、ブレーカ等で分断される電力線通信ネットワークPL間においても、データ・信号等の送受信を行うことができる。