JP6312029B2 - 生活支援装置、プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、機器の消費電力に基づいて機器の動作を管理する生活支援装置、コンピュータを生活支援装置として機能させるためのプログラムに関する。
従来、家庭の電力使用量に基づいて、生活パターンを抽出して予想パラメータと比較することにより、家庭での異常を判定して、連絡先に報告する技術が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。また、特許文献1には、電力使用量に基づいて起床あるいは就寝が検出された時刻が、想定範囲外である場合に異常があると判定する技術が記載されている。
特開2008−112267号公報
特許文献1には、生活パターンの異常を抽出する技術が記載されているが、消費電力に基づいて、機器の動作を管理することで生活を支援する技術は記載されていない。
本発明は、機器の消費電力に基づいて生活の支援に寄与するように機器の動作を管理する生活支援装置を提供することを目的とする。また、本発明は、コンピュータをこの生活支援装置として機能させるためのプログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る生活支援装置は、対象となる機器の消費電力に関する電力データを取得する取得部と、前記機器の種類および前記機器を稼働させる予定時間を設定する設定部と、前記取得部が取得した前記電力データに基づいて、前記機器が前記予定時間に稼働していないことが検出された場合に、通知を要すると判定する判定部と、前記判定部が通知を要すると判定した場合に端末装置への通知を行う処理部とを備え、前記処理部は、前記機器を稼働させることを忘れている可能性があることを通知することを特徴とする。

本発明に係るプログラムは、コンピュータを、生活支援装置として機能させるためのものである。
本発明の構成によれば、機器が予定時間に稼働していないことが検出された場合に、端末装置に通知するから、機器の稼働を忘れていることをユーザに気付かせることが可能になる。すなわち、機器の消費電力に基づいて生活の支援に寄与するように機器の動作を管理することが可能になるという効果が得られる。
実施形態を示すブロック図である。 実施形態においてON予定時間を設定する画面例を示す図である。 実施形態において機器を指定する画面例を示す図である。 実施形態において通知の画面例を示す図である。 実施形態において機器の動作履歴の画面例を示す図である。 実施形態の動作を表すシーケンス図である。 実施形態の変形例を示すブロック図である。
以下に説明する生活支援装置は、ユーザが予定している時間に機器が稼働していない場合に、ユーザに通知する機能を有する。機器は、住宅用の機器を想定している。住宅は、戸建て住宅、集合住宅の住戸、二世帯住宅などを想定している。また、住宅は、ケアハウス、あるいはシェアハウスのような形態であってもよい。
機器が稼働する時間は、ユーザが設定する場合と、生活支援装置が自動的に設定する場合とがある。以下の説明において、機器が稼働する期間(稼働期間)は、開始が指示されてから終了が指示されるまでの期間であり、この期間の途中に機器が一時的に停止する期間があっても一連の稼働期間として扱う。ここに、機器の稼働期間は、開始を指示した時刻または終了を指示した時刻と、機器を動作させる条件とにより定まる。
機器を動作させる条件は、機器の動作状態を表す条件であり、コースあるいはモードという名称で表されていることが多い。たとえば、機器が洗濯機であれば、洗い、すすぎ、乾燥などに関する条件に応じて複数のコースが選択可能であり、洗濯機が稼働する時間を定める要素は、選択されたコースと洗濯物の量とを含む。つまり、機器が洗濯機である場合、洗濯機の稼働期間は、選択されたコースおよび洗濯物の量を含む条件で定まる時間の長さと、洗濯機の稼働を開始する時刻または稼働を終了する時刻とにより定まる。
開始時刻または終了時刻と動作状態の条件とで稼働期間が定まる機器は、洗濯機のほかに、炊飯器、食器洗い乾燥機(以下、「食洗機」という)、風呂(浴槽の湯張りを行う給湯機)などがある。つまり、これらの機器は、開始時刻または終了時刻とコースあるいはモードとを設定することにより稼働期間が定まる。なお、洗濯機、炊飯器、食洗機では、動作の終了時点が終了時刻であり、風呂では、設定された湯量および湯温に達した時点が終了時刻になる。空調機器では、開始時刻は設定されるが、終了時刻はユーザが停止を指示した時点になる。録画機器では、開始時刻と終了時刻とを明示することにより稼働期間が定められる。
以下に説明する実施形態における機器は、予約タイマを用いて時刻(開始時刻または終了時刻)を設定する機能を有する構成を想定している。つまり、機器は、ユーザが稼働開始を指示する操作を行うことにより稼働が開始されるか、ユーザが予約タイマを用いて予約した稼働期間に稼働する。予約タイマを用いた予約は、時刻を指定する場合と、開始または終了までの時間を指定する場合とがある。
また、後述するように、ユーザは端末装置を用いて予約時刻を設定することができる。予約時刻は、ユーザが開始時刻を知っていれば開始時刻を用いることが望ましいが、ユーザは終了時刻しか知らない場合もあるから、稼働期間の範囲における適宜の時刻であってもよい。本実施形態において、機器は、家事に用いる機器を想定している。つまり、空調機器、録画機器は、本実施形態では除外する。また、以下では、稼働期間の一時点を「ON予定時間」と呼び、説明を簡単にするために、ON予定時間は開始時刻を用いる。ただし、ON予定時間は、機器30の稼働が予定されている時間であればよく、開始時刻に限らず、稼働期間の一部の期間でもよい。ON予定時間は、たとえば、開始時刻を基に設定した所定の期間であってもよい。要するに、本実施形態で用いる「ON予定時間」の用語は、機器30を稼働させる予定時間を意味する。
本実施形態の生活支援システムは、図1に示すように、生活支援装置10と、端末装置50と、主として家事に使用される機器30とを含む。生活支援装置10は、住宅40における機器30の消費電力を計測する計測装置41から消費電力に関する電力データを取得する第1装置101と、第1装置101が取得した電力データを用いて以下に説明する処理を行う第2装置102とを備える。第2装置102は、端末装置50と通信することにより処理結果を端末装置50に引き渡す構成と、第1装置101を通して端末装置50に処理結果を引き渡す構成とのいずれかが採用される。なお、図1において、構成要素に接続された実線は電力の経路を表し、破線は信号の経路を表す。
第1装置101と第2装置102とは、まとめて1台の装置で構成することが可能である。ただし、以下では、第1装置101が住宅40に設置されたHEMS(Home Energy Management System)のコントローラであり、第2装置102が第1装置101と通信するサーバである構成を例に用いて説明する。すなわち、コントローラとしての第1装置101と、コントローラと通信可能なサーバである第2装置102とにより、生活支援装置10が構築される。この構成例において、第1装置101と第2装置102とは、インターネットあるいは移動体通信網のような電気通信回線100を通して通信する。通信規約は、電気通信回線100の仕様により定まる。
また、端末装置50は、スマートフォン、タブレット端末、移動体電話機、パーソナルコンピュータなどから選択され、基本的には、電波を伝送媒体とする電気通信回線100を通して第2装置102と通信するように構成される。ただし、第1装置101が端末装置50と無線通信を行うためのインターフェイス部を備え、かつ端末装置50が第1装置101と通信可能な空間領域に存在する場合には、第1装置101と端末装置50とが通信してもよい。この場合、第2装置102の処理結果を第1装置101が受け取り、第2装置102が端末装置50に処理結果を引き渡す。他の構成として、第1装置101から処理結果を受け取った第2装置102が、電気通信回線100を通して端末装置50に処理結果を引き渡す構成を採用することも可能である。以下の説明では、端末装置50がスマートフォンである場合を想定して説明する。
第1装置101は、住宅40に設置された分電盤42に付設された計測装置41から電力データを取得する。分電盤42は、主幹回路を開閉する主幹ブレーカと、主幹ブレーカの負荷側に接続された複数台の分岐ブレーカとを備える。計測装置41は、主幹ブレーカの負荷側で分岐した複数の分岐回路に一対一に対応する複数個の電流センサを備え、電流センサは分岐回路ごとに電流を計測する。電流センサは、分岐ブレーカの電源側と負荷側とのどちらで電流を計測してもよい。また、計測装置41は、主幹回路の電流を計測する電流センサを備えていてもよい。
電流センサは、コアレス型のコイルであるロゴスキーコイルを用いる。ただし、この種の用途で用いる電流センサは、環状コアを備えるカレントトランス、ホール素子、GMR(Giant Magnetic Resistances)素子のような磁気抵抗素子、シャント抵抗などから選択してもよい。
計測装置41は、主幹ブレーカの2次側で、分岐回路の線間の電圧を計測する。また、計測装置41は、計測された電圧値を、電流センサが分岐回路ごとに計測した電流値と併せて、複数の分岐回路のそれぞれで消費した電力値を計算する。ここでの電力値は、所定の単位時間ごとの積算値として求められる。単位時間は、たとえば、1秒から10分程度の範囲から選択され、望ましくは30秒から2分程度の範囲から選択される。実用レベルでは、30秒または1分ごとに求めた電力量の時間変化を分析すれば、分岐回路ごとの電力値の変化から分岐回路に接続された器機の種類を特定することが可能である。
計測装置41で求められた単位時間ごとの電力量はデジタル値であって、計測装置41から電力データとして出力される。第1装置101は、計測装置41から出力された電力データを分岐回路ごとに個別に取得する取得部11を備える。機器30は、分岐回路に1台だけ接続される場合と、分岐回路に複数台が接続される場合とがある。
第1装置101は、取得部11が取得した機器30の電力データを第2装置102に引き渡すインターフェイス部12(以下、「I/F部」と略称する)と、日時を計時する内蔵時計13とを備える。内蔵時計13としては、たとえば、リアルタイムクロックが用いられる。
I/F部12は、ルータ14に接続され、インターネットあるいは移動体電話網のような電気通信回線100を通して第2装置102のI/F部21と通信することにより、第1装置101から第2装置102に電力データを引き渡す。I/F部12を通して第1装置101から第2装置102に引き渡される電力データは、機器30が単位時間の電力量だけではなく、内蔵時計13が計時した日時を含む。つまり、第1装置101から第2装置102に引き渡される電力データは、分岐回路を区別する情報と、分岐回路ごとに計測された電力量と、電力量が計測された日時とを含む。
第1装置101は、HEMSのコントローラとして機器30と通信する機能も有している。第1装置101と機器30との通信は、電波を伝送媒体に用いた無線通信、屋内の電力線を通信路に用いる電力線搬送通信などにより行われる。また、ルータ14を通して機器30と通信する構成を採用することも可能である。通信プロトコルは、たとえば、ECHONET Lite(商標)の規格を満足するように定められる。
第2装置102は、I/F部21を通して第1装置101から受け取った電力データを格納するデータ記憶部22と、データ記憶部22に格納された電力データを分析して機器30ごとの電力データを抽出する判定部23とを備える。
分岐回路に一対一に機器30が接続されている場合、判定部23は、分岐回路について取得した電力データを機器30の電力データとして用いる。一方、分岐回路に複数台の機器30が接続されている場合、判定部23は、分岐回路について取得した電力データの時間変化を用いて、当該分岐回路に接続された特定の機器30の電力データを分離することが可能である。
本実施形態の生活支援装置10において電力データを取得する機器30は、分岐回路に1台だけ接続されていることが多く、また、分岐回路に複数台が接続されている場合でも他の機器30と同時に稼働することは少ない。したがって、分岐回路に複数台の機器30が接続されている場合であっても、判定部23は、電力データに含まれる電力値が増加する時間帯、電力データに含まれる電力値の絶対値などに基づいて、この種の機器30の電力データを分離することが可能である。
ところで、機器30が第1装置101と通信する場合、第1装置101における取得部11は、機器30の動作状態の情報、あるいは機器30が消費した電力値を、機器30から取得することが可能である。取得部11が機器の動作状態の情報を取得する場合、第2装置102は、電力データに加えて機器30の動作状態を第1装置101から受け取ることが可能である。この場合、判定部23は、取得部11が取得した分岐回路ごとの電力データと、取得部11が取得した機器30の動作状態とを照らし合わせることにより、個々の機器30の電力データを分離することが可能になる。
一方、消費した電力を計測する機能を機器30が備え、かつ取得部11が機器30から電力データを取得することができる場合、第2装置102は、機器30が消費した電力データを第1装置101から受け取る。この場合、判定部23は、特段の分析を行うことなく、機器30に対応した電力データを得ることが可能である。
判定部23は、上述のような処理を行うことにより、複数の機器30に関する電力データを機器30ごとに分離する。ここに、本実施形態では、判定部23が電力データを分離する機器30として、洗濯機、炊飯器、食洗機を想定している。つまり、判定部23は、洗濯機、炊飯器、食洗機を対象の機器30として電力データを抽出し、時間経過に伴う電力データの推移に基づいて、これらの機器30が稼働中か否かを判断する。
図1に示す構成例において、第2装置102は、第1サーバ1021、第2サーバ1022、第3サーバ1023の3台のサーバを用いて構成されている。図1に示す第2装置102の構成は一例であり、第2装置102を3台のサーバで構成することは必須ではない。すなわち、第2装置102は、1台のサーバで構成されていてもよく、またクラウドコンピューティングシステムで構成されていてもよい。とくに、第1サーバ1021に、クラウドコンピューティングシステムを採用すると、地域に関係なく電力データを収集することが可能になる。
第1サーバ1021は、電力データをI/F部12から受け取るI/F部21を備え、かつ受け取った電力データを蓄積するデータ記憶部22を備える。第1サーバ1021は、複数台の第1装置101から電力データを受け取ることが可能であって、データ記憶部22に格納される電力データには、第1装置101を識別するための識別情報が付加される。この識別情報は、住宅を識別する住所に関連付けた情報、住宅の住人に関連付けた情報、第1装置101に固有に設定された情報などから選択される。
データ記憶部22に格納された電力データは、第2サーバ1022に設けられた判定部23に入力され、判定部23は、データ記憶部22に格納された電力データを用いることにより、対象となる機器30の動作状態を分析する。
一方、第3サーバ1023は、ユーザが操作する端末装置50と通信する通信用のI/F部24と、端末装置50からの要求に応じた処理を行う処理部25とを備える。また、第3サーバ1023は、対象の機器30について稼働が予定されている時間帯を記憶する記憶部26を備える。第3サーバ1023と端末装置50との間の通信路は、インターネットあるいは移動体通信網のような電気通信回線104を通して行われる。ここに、電気通信回線104は、物理的には、第1装置101と第2装置102との間の電気通信回線100と兼用されていてもよい。ただし、電気通信回線100と電気通信回線104とは論理的には別の電気通信回線として扱われる。言い換えると、電気通信回線100と電気通信回線104とが通信に用いるチャネルは異なっている。
第3サーバ1023は、端末装置50にインストールされたアプリケーションプログラム(いわゆる「アプリ」)による端末装置50の動作に連携する。また、第3サーバ1023は、端末装置50の要求に対してアプリケーションプログラムを端末装置50に提供する機能も有する。第3サーバ1023は、いわゆるアプリケーションサーバとして機能する。
このアプリケーションプログラムは、対象の機器30が予定された時刻に稼働しているか否かを確認し、稼働していない場合に、機器30を稼働させることを忘れている可能性があることをユーザに通知することを目的としている。つまり、このアプリケーションプログラムがインストールされた端末装置50は、機器30を稼働させることを予定していたにもかかわらず、機器30を稼働させることをユーザが忘れていると推定される場合にユーザの端末装置50に通知する。ユーザが機器30の稼働を忘れている状態を、以下では「稼働忘れ」と呼ぶ。
そのため、第3サーバ1023は、端末装置50を操作器に用いることによって、機器30が稼働しているか否かを確認する時刻(ON予定時間)を記憶部26に設定する設定部27を備える。設定部27は、端末装置50の表示器に、図2のような内容の表示を行う。図2に示す例において、設定部27は、自動検出と手動設定との2種類から選択される方法でON予定時間を記憶部26に設定することが可能になっている。
自動検出が選択されると、処理部25は、第2サーバ1022が分離した電力データの日々の推移を用いることにより、ユーザの住宅において機器30が稼働する時間帯を抽出する。すなわち、多くのユーザは日常の行動が習慣化されており、そのため、機器30が稼働する時間帯は、機器30の種類に応じておおむね決まっていることが多い。したがって、機器30ごとの電力データの推移を分析すれば、該当する機器30について稼働する確率が高い時間帯の抽出が可能になる。また、季節、曜日なども含めて分類すれば、より高い信頼度で機器30が稼働する時間帯を抽出することが可能になる。自動検出により求められたON予定時間は、第3サーバ1023の記憶部26に格納される。
一方、手動設定が選択されると、処理部25は、端末装置50を通して、ユーザに該当する機器30についてON予定時間の入力を促す。ここに、本実施形態では、ON予定時間の設定により標準の稼働期間が設定される構成を採用している。ただし、機器30ごとの稼働期間は、機器30が処理する物体の量、機器30の動作に関するコースあるいはモードなどにより変化するから、コースあるいはモードの情報を設定することにより、稼働期間の設定精度を高めるようにしてもよい。
上述のように、手動設定では、設定部27が端末装置50に示した画面に対して、ユーザが端末装置50を用いてON予定時間を設定すると、第3サーバ1023の記憶部26にON予定時間が格納される。図2に示す画面は、機器30が洗濯機である例を示している。この例では、手動設定を行っており、洗濯機を1日に2回稼働させるように、ON予定時間が2回分設定されている。さらに、洗濯機を3回以上稼働させる場合には、ON予定時間を追加して設定することが可能になっている。
ところで、第2装置102は、特定の機器30が予定した稼働期間に稼働していない場合、当該機器30が稼働していないことを示す情報を、ユーザが用いる端末装置50に送信するように動作する。そのため、ユーザは、通知が必要な機器30を指定して第3サーバ1023に登録する必要がある。
通知を求める機器30を指定する場合、設定部27は、端末装置50の表示器に、図3に示すような内容の表示を行う。図示例では、洗濯機、炊飯器、食洗機の3種類の機器30について、通知が必要か不要かを選択できるように、機器30に一対一に対応した切替釦B11、B12、B13が設けられている。図3に示す例では、3種類の機器30のうち洗濯機についてのみ通知が必要(ON)であり、炊飯器と食洗機とは通知が不要(OFF)になっている。また、洗濯機については、稼働を開始するON予定時間が切替釦B11の横に並記されている。
端末装置50によって通知が必要と定められた機器30は、第3サーバ1023の記憶部26に登録される。ここに、端末装置50は、第1装置101の識別情報と関連付けられている。端末装置50を第1装置101の識別情報に関連付けるには、第2装置102において第1装置101の識別情報に結び付けたパスワードを設定しておき、当該パスワードを端末装置50から入力することにより端末装置50の認証を受ける。あるいは、第1装置101と端末装置50とを関連付ける登録処理を行い、登録処理によって、端末装置50に固有な識別情報を第1装置101の識別情報と結び付けることが可能である。後者の技術を採用すると、第1装置101と端末装置50とを関連付ける登録処理を行った後は、端末装置50からパスワードを入力する必要がなく、ユーザにとって簡便に利用できるという利便性が得られる。
第1装置101と端末装置50とが関連付けられている状態で、端末装置50が第2装置102にアクセスすると、処理部25は、端末装置50に関連付けられた第1装置101の識別情報を抽出する。第3サーバ1023において、機器30を稼働させるON予定時間が設定され、かつ通知を必要とする機器30が選択されていると、処理部25は、端末装置50に関連付けられた第1装置101の識別情報およびON予定時間を第2サーバ1022に送信する。第2サーバ1022は、第3サーバ1023から第1装置101の識別情報を受け取ると、当該識別情報に対応した電力データを第1サーバ1021から抽出する。
第2サーバ1022の判定部23は、第1サーバ1021から抽出した電力データに基づいて、第3サーバ1023に指定された機器30の電力データを抽出し、抽出した電力データを用いて当該機器30の動作状態を分析する。判定部23は、第3サーバ1023から受け取ったON予定時間(ここでは、開始時刻を想定している)を基準にして判定期間を設定する。さらに判定部23は、設定した判定期間内に機器30が稼働しているか否かを判定し、判定期間内に当該機器30が稼働していない場合には、当該機器30の電力データを第3サーバ1023に引き渡す。ここに、判定期間は、特定の機器30の稼働期間に含まれるように設定される。判定期間を設定しているのは、ON予定時間の設定に誤差があっても、ON予定時間に機器30が稼働しているか否かを確実に検出するためである。判定部23は、当該機器30が判定期間に稼働していないことを検出すると、当該機器30について、通知を要すると判定し、第3サーバ1023に当該機器30の電力データを引き渡す。
第3サーバ1023の処理部25は、判定期間内に稼働していないことが第2サーバ1022から通知された機器30について、端末装置50の画面に表示するための情報を生成する。処理部25は、生成した情報を端末装置50に送信し、図4のように、端末装置50の画面に機器30が稼働していないことを通知する情報を表示する。この通知は、第2装置102から端末装置50へのプッシュ型通信により行われる。ここに、端末装置50の画面に通知内容を表示するだけではなく、端末装置50が通知を受け取ったことをユーザに知らせるために報知音を端末装置50から発生させることが望ましい。
図4に示す例では、ON予定時間に洗濯機の稼働が開始されていないことを「洗濯の時間になりました。」というメッセージ(テキスト情報)で通知している。また、図4に示す画面には、この通知を1回で終了させる「了解」釦B21と、一定時間後(図示例は5分後)に再通知する「5分後に再通知」釦B22とが配置されている。再通知の時間間隔は、適宜に設定され、5分間であることは必須ではない。
以上のように、機器30の稼働がON予定時間に基づいて設定されている判定期間内に、該当する機器30が稼働していない場合に、端末装置50に通知がなされるから、ユーザの注意を喚起することが可能になる。つまり、機器30を稼働させるための操作をユーザが忘れていた(つまり、稼働忘れである)場合に、端末装置50を通してユーザが通知を受けることになる。
したがって、住宅内あるいは住宅の近所でユーザが通知を受けた場合には、ユーザは、該当する機器30を操作して稼働させることが可能になる。また、住宅から離れた場所でユーザが通知を受けた場合には、ユーザは、該当する機器30を操作するように家族に連絡するという対応、あるいは、帰宅後すぐに機器30を操作するという対応などが可能になる。なお、このような利用を可能にするために、端末装置50は、ユーザが常時携行する形態であることが望ましい。
上述した動作例において、機器30を稼働させる操作を忘れているか否かを判定するための期間を、ON予定時間に基づいて設定した判定期間に定めている。判定期間は、ON予定時間の前から後までの所定時間(たとえば、5〜60分)の範囲、あるいはON予定時間の後の所定時間(たとえば、5〜60分)の範囲などに定めることが可能である。
判定期間を定めている場合に、判定部23は、判定期間内において、所定の時間間隔(たとえば、5分間隔)で機器30が稼働しているか否かを判定することが望ましい。この動作では、判定毎に機器30が稼働しているか否かの判定が行われ、判定期間において機器30が稼働していなければ、端末装置50への通知が複数回繰り返されることになる。そのため、図4に示す例では、通知を終了させる動作と、5分後に再通知を行う動作との選択が可能になっている。なお、判定期間を設定している場合、判定部23は、判定期間の終了時点において機器30の稼働が確認されなければ端末装置50に通知するという処理を行ってもよい。
ところで、機器30が予定通りに稼働しているか否かの判定は、判定期間を設定して判定期間内で行う動作のほか、ON予定時間において行う動作、ON予定時間から所定時間(たとえば、5〜60分)が経過した時点において行う動作などが選択可能である。ON予定時間のような一時点のみで機器30の稼働を判定する動作は、たとえば、機器30の稼働を開始する時刻が毎日定時に設定されている場合に有効である。機器30の稼働が毎日定時に設定されていても、電源スイッチの投入忘れ、あるいは洗濯機に給水する蛇口の開栓忘れなどの原因によって、機器30が稼働しない場合がある。これらの原因で機器30が稼働していないことを通知する場合、判定部23を、一時点のみで機器30が稼働しているか否かを判定するように構成することが可能である。
図5は、第2サーバ1022の判定部23が、第1サーバ1021に格納された電力データと、第3サーバ1023から受け取ったON予定時間などの情報とを用いて、特定の1日における機器30の動作状態の履歴を表示した画面の例を示している。「ON時間」は機器30の稼働期間、「ON予約」は機器30について予定した稼働期間、「ON予定時間」は機器30を稼働させるON予定時間を意味する。また、「ON時間」は機器30の予約タイマを用いて予約され、「ON予定時間」は端末装置50を用いて設定される。なお、図5の例において、「ON時間」は斜線を付して示してあり、「ON予約」は多数のドットを付して示してある。また、「ON予定時間」は縦線で表している。
図5の例では、機器30として洗濯機、炊飯器、食洗機の3種類を上から順に並べて示している。洗濯機および食洗機については、端末装置50を用いてON予定時間が設定されているにもかかわらず、「ON時間」が生じていないON予定時間(12:00、12:30、19:30)がある。つまり、この状態は機器30を稼働させなかったことを表している。また、炊飯器については、端末装置50を用いてON予定時間が設定され、また機器30には「ON予約」が設定されているにもかかわらず、機器30が稼働しなかった期間(16:30から18:00まで)がある。この状態は、機器30の電源プラグをコンセント(レセプタクル)に接続していないか、機器30の電源スイッチを投入していない状態を表している。
上述した例のように、端末装置50を用いてON予定時間を設定しているにもかかわらず、機器30が稼働しなかった場合には、端末装置50の画面に、図4に示した画面例のような通知が表示される。たとえば、図5の例では、12:00、12:30、16:30、19:30の4回の「ON予定時間」に、「ON時間」が生じていない。したがって、端末装置50に対して、これらの「ON予定時間」に対応するタイミングで、機器30が稼働していないことを表す通知がなされる。
以上のようにして、端末装置50にあらかじめ設定しておいたON予定時間に機器30を稼働させるための作業をユーザが行っていなかったことについて、ユーザに注意喚起がなされる。このようにして、端末装置50への通知を受けると、ユーザは通知を受けた時点の場所に応じた対応が可能になる。つまり、機器30の操作ができる場所にユーザが居るときには機器30を操作すればよく、機器30の操作ができない場所にユーザが居るときには、家族への依頼、代替品の購入、帰宅後の作業などの適宜の対応が可能になる。
上述した動作例では、機器30が、予約タイマを備え、稼働を開始するまでの時間または稼働を開始する時刻、あるいは稼働を終了するまでの時間または稼働を終了する時刻を予約できるように構成されていることを想定している。要するに、予約タイマは、開始時刻設定可能であるか、または稼働の終了時点が設定可能であるように構成され、かつ、その時点までの時間(たとえば、5時間後など)が設定可能であるか、その時点の時刻が設定可能であるように構成されている。
たとえば、機器30が洗濯機であると、洗濯物の洗い上がり時点までの時間、あるいは洗濯物の乾燥終了時点までの時間を設定することが可能であり、機器30が炊飯器であると、米が炊きあがる時刻を設定することが可能になっていることが多い。この種の機器30は、稼働する時間帯の予約が1日程度の範囲でのみ可能であり、しかも稼働する時間帯の予約が1回限りに制限されている場合が多い。要するに、1回の予約では複数回分の稼働を予約することはできないように構成されていることが多い。
すなわち、洗濯機、炊飯器、食洗機のような機器30は、内容物(洗濯物、米、食器など)が入っていなければ稼働を開始することができないから、内容物の投入後に稼働の予約を行うという使用形態が一般的である。風呂も同様であり、給水を開始する前には、少なくとも浴槽の排水口を栓で塞ぐことが必要であるから、上述した機器30に内容物を投入することと同様に、稼働する前に準備作業が必要である。そして、このような準備作業を伴う機器30において稼働する時間帯を予約する場合、1日程度の範囲で、1回限りの予約を行うように制限されることが望ましい。
一方、ユーザは、これらの機器30を、1日に1回だけではなく、1日に複数回稼働することがある。たとえば、食事毎に炊飯器を使用する場合、たとえば、1日に炊飯器が3回稼働する可能性がある。この場合、ユーザは、端末装置50を用いて、炊飯器を稼働させるON予定時間を1日に3回分設定することが可能であるが、機器30である炊飯器は稼働の予約を1回分しか設定できない。このような場合に、ユーザは炊飯器の予約を忘れることがあり、上述した動作例のように、ユーザが予約を忘れているときに、端末装置50を通して通知すると、ユーザの注意喚起が可能になる。
本実施形態の動作を簡単にまとめると、図6のようになる。すなわち、ユーザが端末装置50を用いて通知を必要とする機器30を第3サーバ1023に設定すると(P1)、機器30の種類に加えて、端末装置50に結び付けられた第1装置101の識別情報に相当する情報が第3サーバ1023に設定される。第3サーバ1023は、第1装置101の識別情報に相当する情報を用いて、第2サーバ1022に稼働忘れの通知を要求する(P2)。第2サーバ1022は第3サーバ1023から要求された機器30について第1サーバ1021から電力データを取得する(P3、P4)。
さらに、第2サーバ1022は、第1サーバ1021から取得した電力データを用いて、ON予定時間を基準にして設定した判定期間内において該当する機器30が稼働しているか否かを分析する(P5)。第2サーバ1022は、電力データを分析した結果、判定期間内において該当する機器30が稼働していないと判定した場合には、第3サーバ1023に通知する(P6)。
第3サーバ1023は、第2サーバ1022からの通知を受けると、端末装置50の画面に表示する表示内容を作成し(P7)、端末装置50に表示内容を送信することによって、該当する機器30が稼働していないことを通知する(P8)。
ところで、上述した動作例では、判定部23が、端末装置50が設定したON予定時間に対応するタイミングにおける機器30の動作状態を、電力データから抽出することにより、機器30が予定通りに稼働しているか否かを判断している。つまり、判定部23は、個々の機器30の電力データにのみ着目して、機器30が予定通りに稼働しているか否かを判定している。
ここで、ユーザが、出張または旅行などで留守にする場合、あるいは休日に家族で外出するような場合に、機器30の稼働を予約しない可能性があるが、このような場合でも、上述した動作例では、端末装置50に通知される。このような通知は、ユーザにとっては不必要な誤報である。このような誤報を低減させるために、判定部23は、複数の機器30について判定した結果を比較することにより、通知を行うか否かの判定を行う機能を有していることが望ましい。
すなわち、複数の機器30のうちの少なくとも1台の機器30について稼働が予約されている場合、当該機器30に対して準備作業を行っていることが推定される。そのため、ユーザは、他の機器30についても稼働させる意思があると推定される。したがって、判定部23は、所定の対象期間において、複数の機器30のうちの1台についてON予定時間に対応するタイミングで稼働が検出された後に、他のON予定時間に対応するタイミングで機器30の稼働が検出されないと、稼働を忘れていると判定する。ここに、対象期間は1日が望ましい。
すなわち、住宅で使用する複数の機器30が対象期間において1台でも予約通りに稼働すれば、判定部23は、他のON予定時間でも機器30の稼働が予定されていると推定されるから、機器30の稼働が検出されないときに、端末装置50に対する通知を行う。一方、住宅で使用する複数の機器30が対象期間においてON予定時間に対応するタイミングで稼働する機器30が生じない場合、意図的に機器30の稼働を予約していないと推定されるから、機器30の稼働が検出されなくとも端末装置50への通知は行わない。
ここでは、判定部23が、複数の機器30のうちの1台についてON予定時間に対応するタイミングで稼働を検出したことを条件にして、ユーザが予約を忘れているか否かを判定している。つまり、対象期間において1回でもON予定時間について予定通りに機器30が稼働すれば、その後は、対象期間内でユーザが予約を忘れているか否かを判定している。ただし、ユーザが予約を忘れているか否かの判定を開始する条件は、2回以上のON予定時間において予定通りに機器30が稼働したこととしてもよい。つまり、機器30が予定通りに稼働する回数に対する基準回数を1回ではなく、2回以上に設定することが可能である。
さらに、機器30に重み付けを行うための重み値を付与し、ユーザが予約を忘れているか否かの判定を開始する条件に重み値を加味してもよい。すなわち、判定部23は、対象期間において、予定通りに機器30が稼働する回数が基準回数に達することではなく、重み値の合計値が基準値に達することを条件として、ユーザが予約を忘れているか否かの判定を開始する。
重み値は、対象期間において最初に稼働させる機器30についてもっとも高く設定し、稼働させる順番で次第に低く設定すればよい。また、重み値は、対象期間において稼働回数がもっとも多い機器30についてもっとも高く設定し、稼働回数が少なくなるほど低く設定してもよい。重み値をどのように設定するかは、適宜に定めることが可能である。
いま、対象期間における機器30の稼働回数に基づいて重み値を設定し、さらに、稼働回数が同じである場合に対象期間において先に稼働する機器30の重み値を高く設定する場合を想定する。図5に示す例のように機器30のON予定時間が設定されている場合、重み値は、高いほうから、食洗機、洗濯機、炊飯器の順になる。ここで、重み値を自然数で表し、かつ数値が大きいほど高い重み値を与えるように取り決める。また、食洗機の重み値を3、洗濯機の重み値を2、炊飯器の重み値を1とし、ユーザが予約を忘れているか否かの判定を判定部23が開始する条件を、予定通りに稼働した機器30の重み値の合計が3以上になることとする。
たとえば、図5に示す場合を例にすると、1日のうちで洗濯機が最初に稼働し、洗濯機は5:00に予定通りに稼働しているから重み値の合計は2になり、次に炊飯器が5:15に予定通りに稼働すると重み値の合計は3になる。この場合、炊飯器が5:15に稼働した後、判定部23は、機器30が予定通りに稼働するか否かの判定を開始する。
上述した構成例では、機器30が予定通りに稼働しているか否かを判定するタイミングは、ユーザが端末装置50を用いて手動設定を行ったON予定時間、または判定部23が自動検出を行うことにより求めたON予定時間に基づいて定められている。つまり、手動設定か自動検出かにかかわらず、第2装置102にON予定時間が設定され、ON予定時間に基づいて定めたタイミングにおいて、機器30が稼働していなければ、ユーザが機器30を稼働させることを忘れていると判定される。
この動作に対して、ON予定時間の自動検出と同様の技術を用いることにより、ユーザが機器30を稼働させることを忘れている可能性が高いと判定してもよい。上述したように、ユーザの日常行動はおおむね習慣化されている。したがって、機器30が対象期間(たとえば、1日)において稼働する時間帯を長期間(たとえば、1年間)に渡って記録し、機器30ごとに稼働する時間帯を分類すると、季節、曜日などに応じて、機器30が稼働する時間帯はほぼ等しくなる。つまり、ユーザが機器30を稼働させる時間帯は、適切な基準で分類すれば規則性を持つ。したがって、機器30が稼働している時間帯は、適切に分類されていれば、大きくばらつくことはない。
規則性が見出された時間帯は、季節、曜日などの条件が同じであれば、大きくばらつくことなく重なり合うと予想される。したがって、判定部23は、季節、曜日などの条件が同じである特定の日において、該当する時間帯に機器30が稼働していないという条件が成立した場合に、当該機器30を稼働させることをユーザが忘れていると判定することが可能である。この条件を用いて機器30の稼働忘れを判定する場合、ユーザがON予定時間を設定していなくとも、端末装置50に機器30の稼働忘れが通知される。
ところで、本実施形態において稼働を忘れる可能性がある機器30は、上述のように、稼働を開始させる前に準備作業を必要とする機器30を想定している。したがって、第1装置101が、機器30ごとに準備作業が終了しているか否かの情報を、電力データと併せて取得する構成であれば、判定部23は、ユーザが機器30の稼働を忘れているか否かをより正確に判定することが可能になる。
電力データのみを用いて機器30が稼働しているか否かを判定するとすれば、ユーザが機器30の稼働を意図しているか否かにかかわらず、機器30が予定通りに稼働していなければ、端末装置50は通知を受け取ることになる。上述したように、機器30を稼働させないことを意図していたユーザにとって、このような通知は不要で迷惑な通知であり、この種の通知は誤報と言える。
上述した動作例では、予定通りに稼働した機器30の存在を用いて誤報を抑制しているが、機器30が1回でも予定通りに稼働することが、正しい報知を可能にするための条件である。そのため、仮に、機器30を稼働させることをユーザが完全に失念していたとすれば、本来は通知が必要であるにもかかわらず、通知が行われないことになる。つまり、機器30が稼働していないことを通知する必要があるにもかかわらず通知が行われない可能性がある。このような状態は失報と言える。
ここで、機器30について、準備作業が完了しているのであれば、ユーザは機器30の稼働を意図していたと推定される。つまり、洗濯機であれば洗濯物が投入されかつ水道の水栓が開放されている場合、炊飯器であれば米と水とが投入されている状態、食洗機であれば洗い物の食器が投入されて扉が閉められた状態などは、準備作業が完了した状態と言える。このような状態をユーザが作り出している場合、機器30を稼働させることを意図していると推定される。
したがって、準備作業が完了している機器30は、その前に、予定通りに稼働した機器30が存在しない場合でも、該当する機器30が予定通りに稼働していなければ、ユーザが稼働させることを忘れていると判定することが可能である。つまり、判定部23は、電力データに加えて機器30の準備作業が完了したことを示すデータを用い、予定通りに稼働していない機器30であり、かつ準備作業が完了している場合には、該当する機器30を稼働させることをユーザが忘れていると判定する。要するに、判定部23は、準備作業が完了しているにもかかわらず、予定通りに稼働していない機器30は、ユーザが稼働させることを忘れた機器30であると判定する。
機器30の準備作業が完了しているか否かは、第1装置101が機器30から受け取った情報により認識する。第1装置101は、機器30と通信することが可能であり、機器30から準備作業が完了したことが通知されるか、第1装置101が機器30に対して準備作業が完了しているか否かを問い合わせる。したがって、第1装置101は、機器30から受け取る情報により機器30の準備が完了しているか否かを認識する。
上述した構成例は、生活支援装置10が第1装置101と第2装置102とで構成されており、第1装置101と第2装置102との間で電力データを引き渡すための通信を行っている。第2装置102は、第1装置101よりも処理能力の高いコンピュータを用いることによって、電力データを用いて機器30の動作状態を分析するような負荷の大きい処理を可能にしている。ただし、第2装置102は、複数台の第1装置101および複数台の端末装置50との通信が必要である上に、第1装置101からの電力データと端末装置50からのON予定時間などの情報とを対応付ける処理のように、付随的な処理を行う必要がある。
HEMSのコントローラは、プログラムに従って動作するプロセッサと、プロセッサの動作に必要なメモリと、他の装置を接続するためのインターフェイス部とを主なハードウェア要素として備える。つまり、コントローラはコンピュータの一種である。そのため、ハードウェア資源を確保することができれば、第1装置101と第2装置102との機能をコントローラのみで実現することも可能である。
図7にHEMSのコントローラを用いて生活支援装置10を構成した例を示す。図7に示すように、コントローラ103が、第1装置101と第2装置102とを構成する要素を一体に備えている。つまり、コントローラ103は、取得部11、内蔵時計13、データ記憶部22、判定部23、I/F部24、処理部25、記憶部26、設定部27を備える。第1装置101と第2装置102との構成を一体に備えるから、第1装置101と第2装置102との間で必要であった通信の機能は不要になる。図7に示す構成において、他の構成および動作は図1に示した構成と同様であるから説明を省略する。
上述した本実施形態の生活支援装置10は、取得部11と判定部23と処理部25と設定部27とを備える。取得部11は、対象となる機器30の消費電力に関する電力データを取得する。設定部27は、機器30の種類および機器30を稼働させる予定時間を設定する。判定部23は、取得部11が取得した電力データに基づいて、機器30が予定時間(すなわち、ON予定時間)に稼働していないことが検出された場合に、通知を要すると判定する。処理部25は、判定部23が通知を要すると判定した場合に端末装置50への通知を行う。
この構成によれば、電力データに基づいて機器30が稼働しているか否かが判定され、予定時間に機器30が稼働していない場合に、端末装置50に通知されるから、ユーザは端末装置50を通して機器30を稼働させることを忘れていたことに気付くことになる。すなわち、機器30の稼働忘れがユーザに通知され、ユーザに利便性が得られる。
また、設定部27は、電力データの過去の推移を分析することにより機器30が稼働する時間帯を抽出し、当該時間帯に基づいて予定時間を設定することが望ましい。
この構成によれば、ユーザの習慣に基づいて予定時間が自動的に設定されるから、ユーザは予定時間を手作業で設定する必要がなく、生活支援装置10を簡便に使用することが可能になる。
この生活支援装置10において、機器30は複数あることが望ましい。また、判定部23は、所定の対象期間において、いずれかの機器30が設定された予定時間に稼働したことを検出した後に、複数の機器30のいずれかが他の予定時間において稼働していないことを検出した場合に、通知を要すると判定することが望ましい。
この構成によれば、1日のような対象期間において、いずれかの機器30が予定時間に稼働したことにより、他の予定時間にも機器30の稼働が予想されるにもかかわらず、他の予定時間に機器30が稼働しなければ、稼働忘れと判定されることになる。たとえば、ユーザが旅行中などで意図的に機器30を予定時間に稼働させない場合は、どの予定時間にも機器30を稼働させないことが予想される。上記構成を採用すれば、このような場合に、稼働忘れと判定されないから、誤報が低減されることになる。
この生活支援装置10において、機器30は、所定の準備作業を必要とするように構成されていることが望ましい。この場合、判定部23は、機器30から受け取った情報により準備作業が完了したことを認識し、かつ機器30が予定時間に稼働していないことを検出した場合に、通知を要すると判定することが望ましい。
この構成によれば、洗濯機、炊飯器、食洗機のような機器30であって、稼働前の準備作業として内容物の投入を必要とするような場合に、準備作業を行っている状態で、予定時間に稼働していなければ、稼働忘れと判定される。そのため、失報が低減されることになる。
生活支援装置10は、取得部11を備えたコントローラ(第1装置101)と、コントローラ(第1装置101)と通信可能であって、設定部27と判定部23と処理部25とを備えたサーバ(第2装置102)とを備えることが望ましい。
なお、上述した実施形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることはもちろんのことである。
10 生活支援装置
11 取得部
23 判定部
25 処理部
27 設定部
30 機器
101 第1装置(コントローラ)
102 第2装置(サーバ)

Claims (6)

  1. 対象となる機器の消費電力に関する電力データを取得する取得部と、
    前記機器の種類および前記機器を稼働させる予定時間を設定する設定部と、
    前記取得部が取得した前記電力データに基づいて、前記機器が前記予定時間に稼働していないことが検出された場合に、通知を要すると判定する判定部と、
    前記判定部が通知を要すると判定した場合に端末装置への通知を行う処理部とを備え、
    前記処理部は、前記機器を稼働させることを忘れている可能性があることを通知する
    ことを特徴とする生活支援装置。
  2. 前記設定部は、
    前記電力データの過去の推移を分析することにより前記機器が稼働する時間帯を抽出し、当該時間帯に基づいて前記予定時間を設定する
    請求項1記載の生活支援装置。
  3. 前記機器は複数あり、
    前記判定部は、
    所定の対象期間において、いずれかの機器が設定された予定時間に稼働したことを検出した後に、前記複数の機器のいずれかが他の予定時間において稼働していないことを検出した場合に、通知を要すると判定する
    請求項1又は2記載の生活支援装置。
  4. 前記機器は、所定の準備作業を必要とし、
    前記判定部は、
    前記機器から受け取った情報により前記準備作業が完了したことを認識し、かつ前記機器が前記予定時間に稼働していないことを検出した場合に、通知を要すると判定する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の生活支援装置。
  5. 前記取得部を備えたコントローラと、
    前記コントローラと通信可能であって、前記設定部と前記判定部と前記処理部とを備えるサーバとを備える
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の生活支援装置。
  6. コンピュータを、請求項1〜5のいずれか1項に記載の生活支援装置として機能させるためのプログラム。
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