JP2017082181A - インク用エマルション組成物及び水性インク - Google Patents

インク用エマルション組成物及び水性インク Download PDF

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桂丈 佐々木
Keijo Sasaki
桂丈 佐々木
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Abstract

【課題】
保存安定性が良く、インク組成物として利用した場合も、着色剤の高濃度化を実現し、乾燥後の再分散性も良好であり、更に長期に保存した場合にもインクの物性に変化を生じない、インク用エマルション組成物を提供する。
【解決手段】
(A)染料及び/又は顔料、(B)スチレン−(メタ)アクリル共重合体、及び(C)下記式(1)で表される化合物を含有するインク用エマルション組成物。
【化1】
Figure 2017082181

[式(1)中、tは1乃至5を表す。]
【選択図】なし

Description

本発明は非常に保存安定性が高い新規なインク用エマルション組成物及びそれを用いた水性インクに関する。
インクジェットプリントは情報のデジタル化が進む中で、オフィス、家庭用の印刷機として広く普及しているが、近年では更に商業印刷やテキスタイルプリント等への応用展開も数多く進められている。そしてインクジェットのプリントの用途が広がっていくのに伴い、インクに用いる着色材も従来の酸性染料あるいは直接染料などの水溶性染料から、分散染料や顔料等の水不溶性色材など用途に応じて様々な色材が使用されるようになってきた。
一方、分散染料はポリエステル等の疎水性繊維の工業染色に広く利用されており、水不溶性の染料を染浴中あるいは色糊中に分散させ、染色に使用される。染料は高温条件下、繊維内部へ分散状態で浸透拡散し、繊維染料間の水素結合や分子間力等により染着する。染料の分散性、特に高温での分散性が劣ると、高温染浴中で染料の凝集が生じ、繊維上でスペックを発生しやすい。この為、従来、繊維染色用には高温分散性の優れる分散剤、例えばリグニンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物類、アルキルナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物類、クレオソート油スルホン酸のホルムアルデヒド縮合物などのアニオン系分散剤が主に使用されてきた。
そして分散染料を用いたポリエステル繊維のインクジェットプリントも行われており(非特許文献1、非特許文献2)、主に繊維へ染料インクを付与(プリント)した後、スチーミング等の熱処理により染料を染着させるダイレクトプリント法と、専用の転写紙に染料インクを付与(プリント)した後、熱により染料を転写紙側から繊維側へ昇華転写させる熱転写プリント法が実用化されている。これらのプリントに用いる分散染料インクの分散化には、従来工業染色用に使用されているアニオン系分散剤が利用されている(特許文献1、特許文献2)。しかし、本発明者らの検討では、これらのアニオン系分散剤では、分散液での沈降安定性に問題があり、更にそれをインク化した後、インクの吐出安定性にも問題がある事が分かった。また特許文献3には式1で示される分散剤が用いられており、吐出安定性は良好であるが、依然沈降安定性(保存安定性)に問題がある事が分かった。
今後、インクを用いた印刷方法の使用分野を拡大すべく、インクジェット記録に用いられるインク組成物及びそれによって着色された着色体には、高発色であり、耐光性、耐水性などの各種堅牢性が良いことが求められている。また、インクジェット記録に用いられるインク組成物には、インクとして長期間安定であることや、乾燥した時に再び水に溶解又は分散できることが強く求められている。
特に分散染料には、長期において安定であることが求められる。一般にインク中で分子としてではなく、粒子として分散状態で存在している染料は、染料粒子の凝集によって経時的に沈降現象が生じることが知られていている。そのため、インク中で濃度勾配が生じ、初期の印字特性が得られなかったり、最悪の場合、凝集した粒子がノズルに詰まり、吐出できない状態となってしまったりする問題がある。
そのためインク組成物として用いた場合に、各種堅牢性が良く、印刷して得られる画像の濃度が高く、保存安定性が良好なインク組成物の開発が求められているが、まだ十分な性能を有するものが少ないのが現状である。
顔料を用いたインクジェットインク組成物には、特許文献6のインクが挙げられる。これは、高分子分散剤を用いて分散液を調製したインク組成物である。また、特許文献5には、自己分散型の顔料を用いたインク組成物が開示されている。
近年、自己集合型の顔料を用いたマイクロカプセル顔料が広く検討されており、上記課題を解決できる手段として幅広く検討がなされており、特許文献8にはその製造方法が開示されている。しかし、いずれのインク組成物も未だ市場の要求を十分に満足する製品を提供するに至っていない。
特開平9−291235号 特開平8−333531号 特開2003−246954号 特許第3534395号 特許第4016483号 特許第4078679号 国際公開第2010/013651号 特許第2675956号 特許第3839829号 国際公開第2014/129322 国際公開第2013/115071号 日本画像学会誌第41巻第2号p68〜p74(2002) 染織経済新聞2004年1月28日号18頁〜21頁 改訂4版 化学工学辞典46頁〜47頁 DIC Technical Review No.10/2004
本発明は、従来における上記課題を解決し、分散液の保存安定性が良く、インク組成物として利用した場合も、安定性が良好であり、更に長期に保存した場合にもインクの物性に変化を生じない、インク用エマルション組成物を提供する事を目的とする。
本発明者等は前記課題を解決すべく鋭意研究の結果、スチレン−アクリル共重合体を用いたコアシェル構造を有する着色剤を含有するエマルション液であって、前記成分(A)のコア層が、染料及び/又は顔料であり、シェル層がスチレン−アクリル共重合体である水性インク組成物を作成する事で、分散液の保存安定性を著しく向上させる事を見出した。水不溶性色材のアニオン系分散剤による分散では、主にイオン性の活性剤が吸着することによって生じる顔料表面の静電的反発力により顔料粒子の再凝集を防止し、安定な分散状態が得られると考えられている。本発明者らの推測では、従来のアニオン系分散剤では色材への吸着力が弱いために、熱や経時での分散安定性が劣っていたと思われる。そして本発明の特定の分散剤はスチレン−アクリル共重合体がシェル層となり、不溶性色素を包んでいるので色素同士の凝集が無くなり、安定性が向上したのではないかと考えられる。
即ち、本発明は、
1)
(A)染料及び/又は顔料、(B)スチレン−(メタ)アクリル共重合体、及び(C)下記式(1)で表される化合物を含有するインク用エマルション組成物、
Figure 2017082181
[式(1)中、tは1乃至5を表す。]
2)
上記成分(A)が、分散染料、油溶性染料、及び建染染料から選ばれる少なくとも1種類の染料である上記1)に記載のインク用エマルション組成物、
2)
上記成分(A)が、C.I.ディスパースイエロー42、49、76、83、88、93、99、119、126、160、163、165、180、183、186、198、199、200、224、237、C.I.ディスパースオレンジ25、29、30、31、38、42、44、45、53、54、55、71、73、80、86、96、118、119、C.I.ディスパースレッド73、88、91、92、111、127、131、143、145、146、152、153、154、179、191、192、206、221、258、283、302、323、328、359、C.I.ディスパースバイオレット26、35、48、56、77,97、C.I.ディスパースブルー27、54、60、73、77、79、79:1、87、143、165、165:1、165:2、181、185、197、225、257、266、267、281、341、353、354、358、360、364、365、368、C.I.ディスパースイエロー51、54、60、82、C.I.ディスパースオレンジ5、7、20、23、25、C.I.ディスパースレッド4,11、50、53、59、60、239、240、364、C.I.ディスパースバイオレット8、11、17、26、27、28、36、C.I.ディスパースブラウン27、C.I.ディスパースブルー3、5、26、35、55、56、72、81、91、108、334、359、360、366、C.I.ソルベントイエロー114、C.I.ソルベントオレンジ60、67、C.I.ソルベントレッド146、C.I.ソルベントブルー36、63、83、105、111から選ばれる少なくとも1種類の染料である上記1)乃至3)のいずれか一項に記載のインク用エマルション組成物、
4)
上記成分(B)の重量平均分子量が、1000以上20000以下である上記1)乃至3)のいずれか一項に記載のインク用エマルション組成物、
5)
上記成分(B)のガラス転位点が、45℃以上135℃以下である上記1)乃至4)のいずれか一項に記載のインク用エマルション組成物、
6)
上記成分(B)が、下記式(1),(2)の骨格を分子内に有するスチレン−アクリル共重合体である上記1)乃至5)のいずれか一項に記載のインク用エマルション組成物、
Figure 2017082181
[式(1)においてn1乃至n3は1〜30の整数を表す]
Figure 2017082181
[(式(2)においてm1及びm2は1〜43の整数を表す)
7)
上記成分(C)において、tが2である上記1)乃至6)のいずれか一項に記載のインク用エマルション組成物、
8)
上記成分(A)の数平均粒子径が10〜500nmである上記1)乃至7)のいずれか一項に記載のインク用エマルション組成物、
9)
アルカリ性水溶液を用いて中和溶解させる工程を有する上記1)乃至8)のいずれか一項に記載のインク用エマルション組成物の製造方法、
10)
上記1)乃至9)のいずれか一項に記載のインク用エマルション組成物を含有する水性インク、に関する。
本発明により、非常に保存安定性にすぐれたインク用エマルション組成物が得られ、これを利用することで、水不溶性色材の水性分散液及びインク組成物を実現することができる。
本発明のエマルション組成物とは、相互に溶解しない2種の液体を強く撹拌した時に生じる混合物で、例えば水の中に油が乳化したもの、または油の中に水が乳化したものである。
[成分(A)について]
本発明における成分(A)は、染料及び/又は顔料である。
上記染料とは、適当な染色法によって繊維に染着する有機色素であり、例えば直接染料、建染染料、硫化染料、分散染料、塩基性染料、ナフトール染料、酸性染料、酸性媒染染料、媒染染料、油溶性染料、反応染料、可溶性建染染料、硫化建染染料、酸化染料等である。
具体的には、C.I.ディスパースイエロー3、4、5、7、8、9、13、23、24、30、33、34、39、42、44、49、50、51、54、56、58、60、63、64、66、68、71、74、76、79、82、83、85、86、88、90、91、93、98、99、100、104、114、116、118、119、122、124、126、135、140、141、149、160、162、163、164、165、179、180、182、183、186、192、198、199、200、202、204、210、211、215、216、218、224、237、C.I.ディスパースオレンジ1、1:1、3、5、7、11、13、17、20、21、23、25、29、30、31、32、33、37、38、42、43、44、45、47、48、49、50、53、54、55、56、57、58、59、60、61、66、71、73、76、78、80、86、89、90、91、93、96、97、118、119、127、130、139、142、C.I.ディスパースレッド1、4、5、7、11、12、13、15、17、27、43、44、50、52、53、54、55、55:1、56、58、59、60、65、70、72、73、74、75、76、78、81、82、86、88、90、91、92、93、96、103、105、106、107、108、110、111、113、117、118、121、122、126、127、128、131、132、134、135、137、143、145、146、151、152、153、154、157、158、159、164、167、169、177、179、181、183、184、185、188、189、190、191、192、200、201、202、203、205、206、207、210、221、224、225、227、229、239、240、257、258、277、278、279、281、283、288、298、302、303、310、311、312、320、323、324、328、359、C.I.ディスパースバイオレット1、4、8、11、17、23、26、27、28、29、31、33、35、36、38、40、43、46、48、50、51、52、56、57、59、61、63、69、77,97、C.I.ディスパースグリーン9、C.I.ディスパースブラウン1、2、4、9、13、19、C.I.ディスパースブルー3、5、7、9、14、16、19、20、26、26:1、27、35、43、44、54、55、56、58、60、62、64、64:1、71、72、72:1、73、75、77、79、79:1、82、83、87、91、93、94、95、64:1、96、102、106、108、112、113、115、118、120、122、125、128、130、131、139、141、142、143、145、146、148、149、153、154、158、165、165:1、165:2、167、171、173、174、176、181、183、185、186、187、189、197、198、200、201、205、207、211、214、224、225、257、259、266、267、270、281、284、285、287、288、291、293、295、297、301、315、330、333、341、353、354、358、360、364、365、366、368、C.I.ディスパースブラック1、3、10、24、C.I.ソルベントイエロー114、C.I.ソルベントオレンジ67、C.I.ソルベントレッド146、C.I.ソルベントブルー36、63、83、105、111、C.I.リアクテイブイエロー 2、3、18、81、84、85、95、99、102、C.I.リアクテイブオレンジ 5、9、12、13、35、45、99、C.I.リアクテイブブラウン 2、8、9、17、33、C.I.リアクテイブレッド 3、3:1、4、13、24、29、31、33、125、151、206、218、226、C.I.リアクテイブバイオレット 1、24、C.I.リアクテイブブルー 2、5、10、13、14、15、15:1、49、63、71、72、75、162、176、C.I.リアクテイブグリーン 5、8、19、C.I.リアクテイブブラック 1、8、23、39、C.I.アシッドイエロ、1,3,11,17,18,19,23,25,36,38,40,42,44,49,59,61,65,72,73,79,99,104,110,159,169,176,184,193,200,204,207,215,219,220,230,232,235,241,242,246C.I.アシッドオレンジ、2,3,7,8、10,19,24,51,56,67,74,80,86,87,88,89,94,95,107,108,116,122,127,140,142,144,149,152,156,162,166,168C.I.アシッドブラウン、2,4,13,14,19,28,44,123,224,226,227,248,282,283,289,294,297,298,301,355,357,413C.I.アシッドレッド:1,6,8,9、13,18,27、35、37、52、54、57、73,82,88,97、106、111,114,118,119,127、131、138、143、C.I.アシッドバイオレット17,19,21,42,43,47,48,49,54,66,78,90,97,102,109,126、C.I.アシッドブルー1,7,9,15,23,25,40,62、72,74、80、83、90、92、103、104、112、113、114、120、127、128,129,138,140,142,156,158,171,182,185,193,199,201,203,204、205,207,209,220,221,224,225、229,230,239,249,258,260,264,278,279,280,284,290,296,298,300,317,324,333,335,338,342,350、C.I.アシッドグリーン9,12,16,19,20,25,27,28,40,43,56,73,81,84,104,108,109、C.I.アシッドブラック1,2,3、24,26、31,50,52,58,60,63,107,109,112,119,132,140,155,172,187,188,194,207,222、C.I.ダイレクトイエロー、2,3,4,9,10、11、12、13,15、16、50、66、73、84、86、87、88、89,91、110、127、128、129、130、132、138、139、141,142,145、C.I.ダイレクトオレンジ、20、25、35、38、39、41、C.I.ダイレクトブラウン 187,195,196、202、208、209、210、213C.I.ダイレクトレッド 76,88,89,92,101,209、220,222,224,225,226,227,234,235,238,240、243、245,247、C.I.ダイレクトブルー 52,55,57,76,80,84,86,87、92、102,105,106,108,110,112、197,199,200,202,205、220,231,233,235,237,238,240,245,248,250、C.I.ダイレクトグリーン55,57,59,60,77、80,82,90、C.I.ダイレクトブラック12,19,20,22,23、105,107,110,112,115,117,120,125,129,132,135,136、C.I.ベーシックイエロー、2,3,18,21,38、40,41,43、51,63,65,67,69、C.I.ベーシックブルー 2,10、37,41,43,50,55,57,60,66,69,72,75,79、
C.I.ベーシックレッド20,25,27、29、31、45、46,47,50等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
これら染料のうち、好ましくは分散染料、油溶性染料、及び建染染料であり、さらに好ましくは、C.I.ディスパースイエロー42、49、76、83、88、93、99、119、126、160、163、165、180、183、186、198、199、200、224、237、C.I.ディスパースオレンジ25、29、30、31、38、42、44、45、53、54、55、71、73、80、86、96、118、119、C.I.ディスパースレッド73、88、91、92、111、127、131、143、145、146、152、153、154、179、191、192、206、221、258、283、302、323、328、359、C.I.ディスパースバイオレット26、35、48、56、77,97、C.I.ディスパースブルー27、54、60、73、77、79、79:1、87、143、165、165:1、165:2、181、185、197、225、257、266、267、281、341、353、354、358、360、364、365、368等が挙げられ、
熱転写適性のある染料としては
C.I.ディスパースイエロー51、54、60、82、C.I.ディスパースオレンジ5、7、20、23、25、C.I.ディスパースレッド4、11、50、53、59、60、239、240、364、C.I.ディスパースバイオレット8、11、17、26、27、28、36、C.I.ディスパースブルー3、5、26、35、55、56、72、81、91、108、334、359、360、366、C.I.ディスパースブラウン27、C.I.ソルベントイエロー114、C.I.ソルベントオレンジ60、67、C.I.ソルベントレッド146、C.I.ソルベントブルー36、63、83、105、111等である。
このうち好ましくは、C.I.ディスパースオレンジ25、ディスパースイエロー54、C.I.ディスパースバイオレット27、28、C.I.ディスパースブルー72、359、360、366である。
上記顔料とは、水、有機溶剤等に不溶の白色または有色の紛体であり、有機顔料と無機顔料がある。本発明においては、有機顔料であっても無機顔料であっても良いが、有機顔料である場合が好ましい。
具体的には、C.I.ピグメントイエロー74、120、128、138、151、185、217、C.I.ピグメントオレンジ13、16、34、43、C.I.ピグメントレッド122、146、148、C.I.ピグメントバイオレット19、23、C.I.ピグメントブルー15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:5、15:6、C.I.ピグメントグリーン7、8等を挙げることができる。
なお、本発明においては、染料がより好ましい。
これらの色材は粉末状あるいは塊状の乾燥色材でも、ウエットケーキやスラリーでも良く、色材合成中や合成後に色材粒子の凝集を抑える目的で界面活性剤等の分散剤が少量含有されたものであっても良い。市販のこれらの色材には、工業染色用、樹脂着色用、インキ用、トナー用、インクジェット用などのグレードがあり、製造方法、純度、顔料の粒径等がそれぞれ異なる。粉砕後の凝集性を抑えるには色材としてはより粒子の小さいものが好ましく、また分散安定性及びインクの吐出精度への影響からできるだけ不純物などの少ないものが好ましい。染料においてはブルー系染料を主体にオレンジ系染料及びレッド系染料を配合する事でブラック用の色材として用いることができる。また色調調製の範囲内で他の水不溶性色材を少量含んでも良い。
前記の染料は配合しても良く、例えばブラックインクの調製においては、ブルー染料を主体にオレンジ染料、及びレッド染料を適宜配合してブラック色に調色し、これをブラック染料として用いることができる。また、例えばブルー、オレンジ、レッド、バイオレット、又はブラック等の色調を、より好みの色調に微調製する目的で複数の染料を配合しても良い。
[成分(B)について]
本発明における成分(B))スチレン−(メタ)アクリル共重合体は、スチレン系モノマーと(メタ)アクリル系モノマーの共重合体である。なお本明細書において、「(メタ)アクリル」とは、「アクリル」及び/又は「メタクリル」の意味を表す。
これらの共重合体の具体例としては、(α‐メチル)スチレン‐アクリル酸共重合体、(α‐メチル)スチレン‐アクリル酸‐アクリル酸エステル共重合体、(α‐メチル)スチレン‐メタクリル酸共重合体、(α‐メチル)スチレン‐メタクリル酸‐アクリル酸エステル共重合体、(α‐メチル)スチレン‐(無水)マレイン酸共重合体、アクリル酸エステル‐(無水)マレイン酸共重合体、(α‐メチル)スチレン‐アクリル酸エステル‐(無水)マレイン酸マレイン酸共重合体、アクリル酸エステル‐アリルスルホン酸エステル共重合体、アクリル酸エステル‐スチレンスルホン酸共重合体、(α‐メチル)スチレン‐メタクリルスルホン酸共重合体、ポリエステル‐アクリル酸共重合体、ポリエステル‐アクリル酸‐アクリル酸エステル共重合体、ポリエステル‐メタクリル酸共重合体、ポリエステル‐メタクリル酸‐アクリル酸共重合体エステル;等が挙げられる。これらの中では芳香族炭化水素基を含む化合物がスチレンのものが好ましい。
なお(α‐メチル)スチレンとは本明細書においてα‐メチルスチレン、及びスチレンを含む意味として用いる。
本発明における成分(B)の具体例としては、JoncrylRTM 52J、57J、60J、63J、70J、JDX−6180、HPD−196、HPD96J、PDX−6137A、6610、JDX−6500、JDX−6639、PDX−6102B、PDX−6124(BASF製)等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。なお本明細書において上付きのRTMは登録商標を意味する。
本発明における成分(B)としては、重量平均分子量が、1000〜20000である場合が好ましく、2000〜19000が更に好ましく、4000〜17000が特に好ましい。重量平均分子量が小さくなりすぎると、昇華性染料に対する分散安定化力が低下し、大きくなりすぎると、昇華性染料を分散する能力が低下し,またインクの粘度が高くなりすぎる場合があり好ましくない。前記スチレン−アクリル酸系共重合体の重量平均分子量は、GPC(ゲルパーミッションクロマトグラフ)法で測定する。
また、(B)として用いられるスチレン−(メタ)アクリル共重合体のガラス転位温度は45℃〜135℃である場合が好ましく、55℃〜120℃がさらに好ましく、60〜110℃が特に好ましい。
さらに、(B)として用いられるスチレン−(メタ)アクリル共重合体の酸化は50〜250mgKOH/gである場合が好ましく、100〜250mgKOH/gがさらに好ましく、150〜250mgKOH/gである場合が特に好ましい。酸価が小さくなりすぎると、水に対する樹脂の溶解性が悪くなり,また昇華性染料に対する分散安定化力が劣る傾向にあり、酸価が大きくなりすぎると水性媒体との親和性が強くなり、印字後の画像ににじみが発生し易い傾向があり好ましくない。樹脂の酸価は、樹脂1gを中和するのに要するKOHのmg数を表し、JIS−K3054に従って測定する。
本発明における成分(B)スチレン−(メタ)アクリル共重合体としては、上記式(2)及び/又は(3)で表される骨格を分子内に有するものが好ましい。
以上から、好ましい成分(B)のスチレン−(メタ)アクリル共重合体の具体例としては、Joncryl67(重量平均分子量=12,500、酸価=213)、678(重量平均分子量=8,500、酸価=215)、682(重量平均分子量=17,00、酸価=230)、683(重量平均分子量=4,900、酸価=215)、690(重量平均分子量=16,500、酸価=240)等である。
本発明のインク用エマルション組成物は、色素の分散時に2種類のスチレン−アクリル共重合体分散剤を使用して作成する。
本発明のエマルション組成物は、例えば以下方法で製造するのが好ましい。スチレン−アクリル共重合体を水溶性有機溶剤に投入し、温度を90−120℃に昇温して溶解させ、スチレン−アクリル共重合体溶解液を作成する。さらにスチレン−アクリル共重合体を水と懸濁させ、そこへ中和剤を投入し、温度を80−95℃に昇温して中和溶解液を作成する。そうして作成されたスチレン−アクリル共重合体溶解液と中和溶解液を、着色剤と混合・分散することで着色体を含むスチレン−アクリル共重合体エマルション組成物を製造する事を特徴とする製造方法である。
着色体を含むスチレン−アクリル共重合体エマルション組成物は、例えば以下方法で製造するのが好ましい。
本発明のインク用エマルション組成物は、スチレン−アクリル共重合体を水溶性有機溶剤に投入し、温度を90−120℃に昇温してスチレン−アクリル共重合体溶解液を作成する。そこへ中和剤及び水を投入して、温度を下げて乳化(エマルション又はマイクロエマルション)液とし、そうして作成されたエマルション液と着色剤を混合・分散することで染料及び/又は顔料を含むスチレン−アクリル共重合体エマルション組成物を製造する事を特徴とする製造方法である。
着色体と混合させる前のインク用エマルション組成物は中和剤によって中和してから水と混合させて作成する為、中和剤を用いる必要がある。
中和剤としては、例えばアルカリ金属の水酸化物、アルカリ土類金属の水酸化物、脂肪族アミン化合物及びアルコールアミン化合物などが挙げられる。
アルカリ金属の水酸化物としては、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムが挙げられる。アルカリ土類金属の水酸化物として、例えば水酸化ベリリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム及び水酸化ストロンチウム等が挙げられるが、好ましくはアルカリ土類金属の水酸化物であり、さらに好ましくは、水酸化リチウム及び水酸化ナトリウムである。
アルコールアミン化合物としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノプロパノールアミン、ジプロパノールアミン、トリプロパノールアミン、メチルエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン及びN−メチルジエタノールアミンが挙げられるが、好ましくは3級アミン類であり、さらに好ましくは、トリエタノールアミンである。
脂肪族アミン化合物としては、例えばアンモニア、モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、モノエチルアミン、ジメチルアミン及びトリメチルアミンが挙げられるが、好ましくはアンモニア又はトリエチルアミンである。
これらの中和剤は1種類を使用しても良く、また複数組み合わせることも出来る。
染料及び/又は顔料に対して使用するインク用エマルション組成物の量は、色材に対して10%〜200%が好ましく、より好ましくは10%〜150%であり、20%〜100%が特に好ましい。
染料及び/又は顔料をエマルション液と混合し、分散を行う工程において、分散する方法としては、サンドミル(ビーズミル)、ロールミル、ボールミル、ペイントシェーカー、超音波分散機、マイクロフルイダイザー等を用いる方法が挙げられるが、これらの中でもサンドミル(ビーズミル)が好ましい。またサンドミル(ビーズミル)における色材の粉砕においては、径の小さいビーズを使用する、ビーズの充填率を大きくすること等により粉砕効率を高めた条件で処理することが好ましく、更に粉砕処理後に濾過、遠心分離などで素粒子を除去することが好ましい。またインク用エマルション組成物によっては発泡性を有するものもあるので、粉砕効率を高める点で粉砕時の泡立ち性をできるだけ抑えた粉砕条件とするのが好ましく、場合によってはシリコーン系、アセチレンアルコール系等の消泡剤等を、顔料粉砕時に極微量添加使用しても良い。但し、消泡剤には分散・微粒子化を阻害するものもあり、微粒子化や分散後の安定性に影響を及ぼさないものを使用する必要がある。
分散化後あるいは濾過等の後処理後少量の水で分散液を稀釈し所望の色材濃度に調製できる。
本発明のインク用エマルション組成物は、成分(A)の数平均粒子径が10〜500nmである場合が好ましい。
[成分(C)について]
本発明のインク用エマルション組成物が含有する上記式(1)で表される化合物はグリセリン系の化合物である。式(1)中、tは1〜5の整数を表し、好ましくは1〜3の整数、更に好ましくは1又は2である。
[その他の成分について]
本発明のインク用エマルション組成物は、成分(A)、(B)以外に、防腐防黴剤、pH調整剤、キレート試薬、防錆剤、水溶性紫外線吸収剤、水溶性高分子化合物、色素溶解剤、酸化防止剤、界面活性剤等を含有しても良い。
防黴剤としては、デヒドロ酢酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、ナトリウムピリジンチオン−1−オキシド、p−ヒドロキシ安息香酸エチルエステル、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン及びその塩等が挙げられる。防黴剤を用いる場合は、エマルション組成物中に0.02〜1.00質量%使用するのが好ましい。
防腐剤としては、例えば、有機硫黄系、有機窒素硫黄系、有機ハロゲン系、ハロアリルスルホン系、ヨードプロパギル系、N−ハロアルキルチオ系、ニトリル系、ピリジン系、8−オキシキノリン系、ベンゾチアゾール系、イソチアゾリン系、ジチオール系、ピリジンオキシド系、ニトロプロパン系、有機スズ系、フェノール系、第4アンモニウム塩系、トリアジン系、チアジン系、アニリド系、アダマンタン系、ジチオカーバメイト系、ブロム化インダノン系、ベンジルブロムアセテート系、無機塩系等の化合物が挙げられる。
有機ハロゲン系化合物の具体例としては、例えばペンタクロロフェノールナトリウムが挙げられ、ピリジンオキシド系化合物の具体例としては、例えば2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウムが挙げられ、イソチアゾリン系化合物の具体例としては、例えば、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンマグネシウムクロライド、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンカルシウムクロライド、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンカルシウムクロライド等が挙げられる。その他の防腐防黴剤の具体例として、無水酢酸ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム又は安息香酸ナトリウム、アーチケミカル社製、商品名プロクセルRTMGXL(S)やプロクセルRTMXL−2(S)等が挙げられる。
pH調整剤としては、調製されるインクに悪影響を及ぼさずに、インクのpHをおおよそ5〜11の範囲に制御できるものであれば任意の物質を使用することができる。その具体例としては、例えば、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン等のアルカノールアミン;水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物;水酸化アンモニウム(アンモニア水);、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩;酢酸カリウム等の有機酸のアルカリ金属塩;ケイ酸ナトリウム、リン酸二ナトリウム等の無機塩基等が挙げられる。
キレート試薬の具体例としては、例えば、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム、ニトリロ三酢酸ナトリウム、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸ナトリウム、ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム、ウラシル二酢酸ナトリウム等があげられる。
防錆剤としては、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオグルコール酸アンモニウム、ジイソプロピルアンモニウムナイトライト、四硝酸ペンタエリスリトール又はジシクロヘキシルアンモニウムナイトライト等があげられる。
水溶性紫外線吸収剤としては、例えばスルホン化したベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾ−ル系化合物、サリチル酸系化合物、桂皮酸系化合物、トリアジン系化合物が挙げられる。
水溶性高分子化合物としては、ポリビニルアルコール、セルロース誘導体、ポリアミン又はポリイミン等があげられる。
酸化防止剤としては、例えば、各種の有機系及び金属錯体系の褪色防止剤を使用することができる。前記有機系の褪色防止剤の例としては、ハイドロキノン類、アルコキシフェノール類、ジアルコキシフェノール類、フェノール類、アニリン類、アミン類、インダン類、クロマン類、アルコキシアニリン類、複素環類等が挙げられる。
界面活性剤としては、アニオン系、カチオン系、ノニオン系等の公知の界面活性剤が挙げられる。
アニオン界面活性剤としては、アルキルスルホン酸塩、アルキルカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、N−アシルアミノ酸及びその塩、N−アシルメチルタウリン塩、アルキル硫酸塩ポリオキシアルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ロジン酸石鹸、ヒマシ油硫酸エステル塩、ラウリルアルコール硫酸エステル塩、アルキルフェノール型燐酸エステル、アルキル型燐酸エステル、アルキルアリールスルホン酸塩、ジエチルスルホ琥珀酸塩、ジエチルヘキルシルスルホ琥珀酸塩、ジオクチルスルホ琥珀酸塩等が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては、2−ビニルピリジン誘導体、ポリ4−ビニルピリジン誘導体等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ポリオクチルポリアミノエチルグリシン、イミダゾリン誘導体等が挙げられる。
ノニオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル等のエーテル系;ポリオキシエチレンオレイン酸エステル、ポリオキシエチレンジステアリン酸エステル、ソルビタンラウレート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンセスキオレエート、ポリオキシエチレンモノオレエート、ポリオキシエチレンステアレート等のエステル系;2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール等のアセチレングリコール(アルコール)系;日信化学社製、商品名サーフィノール104、105、82、465、オルフィンSTG等;ポリグリコールエーテル系(例えばSIGMA−ALDRICH社製のTergitol 15−S−7等);等が挙げられる。
上記のインク調製剤は、それぞれ単独又は混合して用いられる。
本発明のインク用エマルション液は、STEM像上の各粒子に同心の外接円と内接円を適用した時、該内接円の直径が5nm以上、300nm未満であり、かつ該同心の外接円と内接円の半径の差で定義される真円度が20nm以下である粒子を該エマルション組成物中に過半数以上を含む場合が好ましい。
本発明のインク用エマルション組成物は、保存安定性に極めて優れる。従って、水性インク、特にインクジェット用水性インクとすると、優れた吐出安定性も実現できる。
水性インクとする場合上記染料及び/又は顔料が、水性インク中へ色材純分として0.3〜10質量量%の範囲で含有するのが好ましい。
また上記防腐防黴剤、pH調整剤、キレート試薬、防錆剤、水溶性紫外線吸収剤、水溶性高分子化合物、色素溶解剤、酸化防止剤、界面活性剤等を添加して水性インク化しても良い。
本発明の水性インクのpHとしては、保存安定性を向上させる目的で、pH5〜11が好ましく、pH7〜10がより好ましい。本発明のインク組成物のpH、表面張力は後記するようなpH調整剤、界面活性剤で適宜調整することが可能である。
本発明の水性インクは、各種分野において使用することができるが、筆記用水性インク、水性印刷インク、情報記録インク、捺染等に好適であり、インクジェット記録用インクとして用いることが特に好ましい。
以下実施例により本発明を更に詳細に説明するが、これらの実施例により本発明が限定されるものではない。実施例において部は質量部を、%は質量%をそれぞれ意味する。
[水溶液1]
Joncryl 690(BASF社製)25部、48%水酸化ナトリウム(7.1部)、イオン交換水(67.7部), プロクセルGXL(アーチケミカル社製)0.1部, サーフィノール104(日信化学工業株式会社製)0.1部を混合し、70―95℃に昇温して10時間撹拌することにより、Joncryl 690の25%水溶液(エマルション液1)を得た。
[エマルション液1]
ジョンクリル690(BASF社製)40部をプロピレングリコール(60部)へ投入し、90―120℃に昇温して5時間撹拌することにより、ジョンクリル690の40%溶解液を得た。
[実施例1]
昇華性染料としてC.I.ディスパースオレンジ25(30部)、[水溶液1]で得たジョンクリル690の25%中和水溶液(18部)、[エマルション液1]で得たジョンクリル690のエマルション液(11部)、10%サーフィノール104(日信化学工業株式会社製)0.4部、プロクセルGXL(アーチケミカル社製)0.3部、イオン交換水40.3部からなる混合物を、0.2mm径ガラスビーズを用いてサンドミルにて、冷却下、約15時間分散化処理を行った。分散処理後、イオン交換水78部、プロピレングリコール10部、[水溶液1]で得たジョンクリル690の25%中和水溶液(12部)を加えて染料含有量が15%の水性分散液を調製した。次いで、該分散液をガラス繊維濾紙GC−50(東洋濾紙株式会社製、フィルターの孔径0.5μm)で濾過し、粒子サイズの大きい成分を除去したインク用エマルション液を得た。
C.I.ディスパースオレンジ25 30部
ジョンクリル690 25%中和水溶液 18部
ジョンクリル690 40%PG溶解液 11部
10%サーフィノール104PG 0.4部
プロクセルGXL 0.3部
イオン交換水 40.3部
注1:エアープロダクツ社製、アセチレンアルコール系消泡剤をプロピレングリコールで10倍稀釈して添加した。
[実施例2]
昇華性染料としてC.I.ディスパースイエロー54(30部)、[水溶液1]で得たジョンクリル690の25%中和水溶液(18部)、[エマルション液1]で得たジョンクリル690のエマルション液(11部)、10%サーフィノール104(日信化学工業株式会社製)0.4部、プロクセルGXL(アーチケミカル社製)0.3部、イオン交換水40.3部からなる混合物を、0.2mm径ガラスビーズを用いてサンドミルにて、冷却下、約15時間分散化処理を行った。分散処理後、イオン交換水78部、プロピレングリコール10部、[水溶液1]で得たジョンクリル690の25%中和水溶液(12部)を加えて染料含有量が15%の水性分散液を調製した。次いで、該分散液をガラス繊維濾紙GC−50(東洋濾紙株式会社製、フィルターの孔径0.5μm)で濾過し、粒子サイズの大きい成分を除去したインク用エマルション液を得た。
C.I.ディスパースイエロー54 30部
ジョンクリル690 25%中和水溶液 18部
ジョンクリル690 40%PG溶解液 11部
10%サーフィノール104PG 0.4部
プロクセルGXL 0.3部
イオン交換水 40.3部
注1:エアープロダクツ社製、アセチレンアルコール系消泡剤をプロピレングリコールで10倍稀釈して添加した。
[実施例3]
昇華性染料としてC.I.ディスパースレッド60(30部)、[水溶液1]で得たジョンクリル690の25%中和水溶液(18部)、[エマルション液1]で得たジョンクリル690のエマルション液(11部)、10%サーフィノール104(日信化学工業株式会社製)0.4部、プロクセルGXL(アーチケミカル社製)0.3部、イオン交換水40.3部からなる混合物を、0.2mm径ガラスビーズを用いてサンドミルにて、冷却下、約15時間分散化処理を行った。分散処理後、イオン交換水78部、プロピレングリコール10部、[水溶液1]で得たジョンクリル690の25%中和水溶液(12部)を加えて染料含有量が15%の水性分散液を調製した。次いで、該分散液をガラス繊維濾紙GC−50(東洋濾紙株式会社製、フィルターの孔径0.5μm)で濾過し、粒子サイズの大きい成分を除去したインク用エマルション液を得た。
C.I.ディスパースレッド60 30部
ジョンクリル690 25%中和水溶液 18部
ジョンクリル690 40%PG溶解液 11部
10%サーフィノール104PG 0.4部
プロクセルGXL 0.3部
イオン交換水 40.3部
注1:エアープロダクツ社製、アセチレンアルコール系消泡剤をプロピレングリコールで10倍稀釈して添加した。
[実施例4]
昇華性染料としてC.I.ディスパースブルー360(30部)、[水溶液1]で得たジョンクリル690の25%中和水溶液(18部)、[エマルション液1]で得たジョンクリル690のエマルション液(11部)、10%サーフィノール104(日信化学工業株式会社製)0.4部、プロクセルGXL(アーチケミカル社製)0.3部、イオン交換水40.3部からなる混合物を、0.2mm径ガラスビーズを用いてサンドミルにて、冷却下、約15時間分散化処理を行った。分散処理後、イオン交換水78部、プロピレングリコール10部、[水溶液1]で得たジョンクリル690の25%中和水溶液(12部)を加えて染料含有量が15%の水性分散液を調製した。次いで、該分散液をガラス繊維濾紙GC−50(東洋濾紙株式会社製、フィルターの孔径0.5μm)で濾過し、粒子サイズの大きい成分を除去したインク用エマルション液を得た。
C.I.ディスパースブルー360 30部
ジョンクリル690 25%中和水溶液 18部
ジョンクリル690 40%PG溶解液 11部
10%サーフィノール104PG 0.4部
プロクセルGXL 0.3部
イオン交換水 40.3部
注1:エアープロダクツ社製、アセチレンアルコール系消泡剤をプロピレングリコールで10倍稀釈して添加した。
[実施例5]
昇華性染料としてC.I.ディスパースブルー359(30部)、[水溶液1]で得たジョンクリル690の25%中和水溶液(18部)、[エマルション液1]で得たジョンクリル690のエマルション液(11部)、10%サーフィノール104(日信化学工業株式会社製)0.4部、プロクセルGXL(アーチケミカル社製)0.3部、イオン交換水40.3部からなる混合物を、0.2mm径ガラスビーズを用いてサンドミルにて、冷却下、約15時間分散化処理を行った。分散処理後、イオン交換水78部、プロピレングリコール10部、[水溶液1]で得たジョンクリル690の25%中和水溶液(12部)を加えて染料含有量が15%の水性分散液を調製した。次いで、該分散液をガラス繊維濾紙GC−50(東洋濾紙株式会社製、フィルターの孔径0.5μm)で濾過し、粒子サイズの大きい成分を除去したインク用エマルション液を得た。
C.I.ディスパースブルー359 30部
ジョンクリル690 25%中和水溶液 18部
ジョンクリル690 40%PG溶解液 11部
10%サーフィノール104PG 0.4部
プロクセルGXL 0.3部
イオン交換水 40.3部
注1:エアープロダクツ社製、アセチレンアルコール系消泡剤をプロピレングリコールで10倍稀釈して添加した。
[実施例6]
昇華性染料としてC.I.ディスパースブルー77(30部)、[水溶液1]で得たジョンクリル690の25%中和水溶液(18部)、[エマルション液1]で得たジョンクリル690のエマルション液(11部)、10%サーフィノール104(日信化学工業株式会社製)0.4部、プロクセルGXL(アーチケミカル社製)0.3部、イオン交換水40.3部からなる混合物を、0.2mm径ガラスビーズを用いてサンドミルにて、冷却下、約15時間分散化処理を行った。分散処理後、イオン交換水78部、プロピレングリコール10部、[水溶液1]で得たジョンクリル690の25%中和水溶液(12部)を加えて染料含有量が15%の水性分散液を調製した。次いで、該分散液をガラス繊維濾紙GC−50(東洋濾紙株式会社製、フィルターの孔径0.5μm)で濾過し、粒子サイズの大きい成分を除去したインク用エマルション液を得た。
C.I.ディスパースブルー77 30部
ジョンクリル690 25%中和水溶液 18部
ジョンクリル690 40%PG溶解液 11部
10%サーフィノール104PG 0.4部
プロクセルGXL 0.3部
イオン交換水 40.3部
注1:エアープロダクツ社製、アセチレンアルコール系消泡剤をプロピレングリコールで10倍稀釈して添加した。
[比較例1]
昇華性染料としてC.I.ディスパースオレンジ25(30部)、[水溶液1]で得たジョンクリル690の25%中和水溶液54部、10%サーフィノール104(日信化学工業株式会社製)0.4部、プロクセルGXL(アーチケミカル社製)0.3部イオン交換水15.3部からなる混合物を、0.2mm径ガラスビーズを用いてサンドミルにて、冷却下、約15時間分散化処理を行った。分散処理後、イオン交換水100部を加えて染料含有量が15%の水性分散液を調製した。次いで、該分散液をガラス繊維濾紙GC−50(東洋濾紙株式会社製、フィルターの孔径0.5μm)で濾過し、粒子サイズの大きい成分を除去した水性分散液を得た。

C.I.ディスパースオレンジ25 30部
ジョンクリル690 25%中和水溶液 54部
10%サーフィノール104PG 注1 0.4部
プロクセルGXL 0.3部
イオン交換水 15.3部
注1:エアープロダクツ社製、アセチレンアルコール系消泡剤をプロピレングリコールで10倍稀釈して添加した。
[比較例2]
昇華性染料としてC.I.ディスパースイエロー54(30部)、[水溶液1]で得たジョンクリル690の25%中和水溶液54部、10%サーフィノール104(日信化学工業株式会社製)0.4部、プロクセルGXL(アーチケミカル社製)0.3部イオン交換水15.3部からなる混合物を、0.2mm径ガラスビーズを用いてサンドミルにて、冷却下、約15時間分散化処理を行った。分散処理後、イオン交換水100部を加えて染料含有量が15%の水性分散液を調製した。次いで、該分散液をガラス繊維濾紙GC−50(東洋濾紙株式会社製、フィルターの孔径0.5μm)で濾過し、粒子サイズの大きい成分を除去した水性分散液を得た。

C.I.ディスパースイエロー54 30部
ジョンクリル690 25%中和水溶液 54部
10%サーフィノール104PG 注1 0.4部
プロクセルGXL 0.3部
イオン交換水 15.3部
注1:エアープロダクツ社製、アセチレンアルコール系消泡剤をプロピレングリコールで10倍稀釈して添加した。
[比較例3]
昇華性染料としてC.I.ディスパースレッド60(30部)、[水溶液1]で得たジョンクリル690の25%中和水溶液54部、10%サーフィノール104(日信化学工業株式会社製)0.4部、プロクセルGXL(アーチケミカル社製)0.3部イオン交換水15.3部からなる混合物を、0.2mm径ガラスビーズを用いてサンドミルにて、冷却下、約15時間分散化処理を行った。分散処理後、イオン交換水100部を加えて染料含有量が15%の水性分散液を調製した。次いで、該分散液をガラス繊維濾紙GC−50(東洋濾紙株式会社製、フィルターの孔径0.5μm)で濾過し、粒子サイズの大きい成分を除去した水性分散液を得た。

C.I.ディスパースレッド60 30部
ジョンクリル690 25%中和水溶液 54部
10%サーフィノール104PG 注1 0.4部
プロクセルGXL 0.3部
イオン交換水 15.3部
注1:エアープロダクツ社製、アセチレンアルコール系消泡剤をプロピレングリコールで10倍稀釈して添加した。
[比較例4]
昇華性染料としてC.I.ディスパースブルー360(30部)、[水溶液1]で得たジョンクリル690の25%中和水溶液54部、10%サーフィノール104(日信化学工業株式会社製)0.4部、プロクセルGXL(アーチケミカル社製)0.3部イオン交換水15.3部からなる混合物を、0.2mm径ガラスビーズを用いてサンドミルにて、冷却下、約15時間分散化処理を行った。分散処理後、イオン交換水100部を加えて染料含有量が15%の水性分散液を調製した。次いで、該分散液をガラス繊維濾紙GC−50(東洋濾紙株式会社製、フィルターの孔径0.5μm)で濾過し、粒子サイズの大きい成分を除去した水性分散液を得た。

C.I.ディスパースブルー360 30部
ジョンクリル690 25%中和水溶液 54部
10%サーフィノール104PG 注1 0.4部
プロクセルGXL 0.3部
イオン交換水 15.3部
注1:エアープロダクツ社製、アセチレンアルコール系消泡剤をプロピレングリコールで10倍稀釈して添加した。
[比較例5]
昇華性染料としてC.I.ディスパースブルー359(30部)、[水溶液1]で得たジョンクリル690の25%中和水溶液54部、10%サーフィノール104(日信化学工業株式会社製)0.4部、プロクセルGXL(アーチケミカル社製)0.3部イオン交換水15.3部からなる混合物を、0.2mm径ガラスビーズを用いてサンドミルにて、冷却下、約15時間分散化処理を行った。分散処理後、イオン交換水100部を加えて染料含有量が15%の水性分散液を調製した。次いで、該分散液をガラス繊維濾紙GC−50(東洋濾紙株式会社製、フィルターの孔径0.5μm)で濾過し、粒子サイズの大きい成分を除去した水性分散液を得た。

C.I.ディスパースブルー359 30部
ジョンクリル690 25%中和水溶液 54部
10%サーフィノール104PG 注1 0.4部
プロクセルGXL 0.3部
イオン交換水 15.3部
注1:エアープロダクツ社製、アセチレンアルコール系消泡剤をプロピレングリコールで10倍稀釈して添加した。
[比較例6]
昇華性染料としてC.I.ディスパースブルー77(30部)、[水溶液1]で得たジョンクリル690の25%中和水溶液54部、10%サーフィノール104(日信化学工業株式会社製)0.4部、プロクセルGXL(アーチケミカル社製)0.3部イオン交換水15.3部からなる混合物を、0.2mm径ガラスビーズを用いてサンドミルにて、冷却下、約15時間分散化処理を行った。分散処理後、イオン交換水100部を加えて染料含有量が15%の水性分散液を調製した。次いで、該分散液をガラス繊維濾紙GC−50(東洋濾紙株式会社製、フィルターの孔径0.5μm)で濾過し、粒子サイズの大きい成分を除去した水性分散液を得た。

C.I.ディスパースブルー77 30部
ジョンクリル690 25%中和水溶液 54部
10%サーフィノール104PG 注1 0.4部
プロクセルGXL 0.3部
イオン交換水 15.3部
注1:エアープロダクツ社製、アセチレンアルコール系消泡剤をプロピレングリコールで10倍稀釈して添加した。
下記表1中の数字は「部数」であり、略号は、以下の通りである。
Or25:ディスパースオレンジ25
B359:ディスパースブルー359
B360:ディスパースブルー360
Y54:ディスパースイエロー54
B77:ディスパースブルー77
R60:ディスパースレッド60
JC690:ジョンクリル690
JC683:ジョンクリル683
PG:プロピレングリコール
SF420:サーフィノール420
実施例及び比較例で得られた分散液の組成を表1及び2に、保存安定性試験の結果を表3及び4にまとめた。保存安定性については、常温での安定性の加速試験として60℃、1週間で保存し、色材の沈降の有無、保存後の粒度変化を評価した。
なお、粒度測定はMICRO TRAC UPA EX150(マイクロトラックベル株式会社製)を用いて行った。測定時には分散液を0.025%になるようにイオン交換水で希釈し、測定した。
Figure 2017082181
Figure 2017082181
Figure 2017082181
注)保存安定性の評価:○沈降が確認されない、△沈降が僅かに確認される、×沈降が相当程度確認される
Figure 2017082181
上記結果から、実施例はいずれも沈降は確認されず、粒度に大きな変化はなく、保存安定性は非常に優れる水準であった。一方、比較例はいずれも沈降が確認され、更に比較例2では分散液の分離が確認された。以上より本発明の実施例のインクはいずれも分散安定性に優れている事がわかった。比較例はいずれも分散安定性に劣っていた。
本発明のインク用エマルション組成物は、保存安定性が高く、水性インク、特にインクジェット用水性インクに用いるエマルション組成物として非常に有用である。

Claims (10)

  1. (A)染料及び/又は顔料、(B)スチレン−(メタ)アクリル共重合体、及び(C)下記式(1)で表される化合物を含有するインク用エマルション組成物。
    Figure 2017082181
    [式(1)中、tは1乃至5を表す。]
  2. 前記成分(A)が、分散染料、油溶性染料、及び建染染料から選ばれる少なくとも1種類の染料である請求項1に記載のインク用エマルション組成物。
  3. 前記成分(A)が、C.I.ディスパースイエロー42、49、76、83、88、93、99、119、126、160、163、165、180、183、186、198、199、200、224、237、C.I.ディスパースオレンジ25、29、30、31、38、42、44、45、53、54、55、71、73、80、86、96、118、119、C.I.ディスパースレッド73、88、91、92、111、127、131、143、145、146、152、153、154、179、191、192、206、221、258、283、302、323、328、359、C.I.ディスパースバイオレット26、35、48、56、77,97、C.I.ディスパースブルー27、54、60、73、77、79、79:1、87、143、165、165:1、165:2、181、185、197、225、257、266、267、281、341、353、354、358、360、364、365、368、C.I.ディスパースイエロー51、54、60、82、C.I.ディスパースオレンジ5、7、20、23、25、C.I.ディスパースレッド4,11、50、53、59、60、239、240、364、C.I.ディスパースバイオレット8、11、17、26、27、28、36、C.I.ディスパースブラウン27、C.I.ディスパースブルー3、5、26、35、55、56、72、81、91、108、334、359、360、366、C.I.ソルベントイエロー114、C.I.ソルベントオレンジ60、67、C.I.ソルベントレッド146、C.I.ソルベントブルー36、63、83、105、111から選ばれる少なくとも1種類の染料である上記1)乃至3)のいずれか一項に記載のインク用エマルション組成物。
  4. 前記成分(B)の重量平均分子量が、1000以上20000以下である請求項1乃至3のいずれか一項に記載のインク用エマルション組成物。
  5. 前記成分(B)のガラス転位点が、45℃以上135℃以下である請求項1乃至4のいずれか一項に記載のインク用エマルション組成物。
  6. 前記成分(B)が、下記式(1),(2)の骨格を分子内に有するスチレン−アクリル共重合体である請求項1乃至5のいずれか一項に記載のインク用エマルション組成物。
    Figure 2017082181
    [式(1)においてn1乃至n3は1〜30の整数を表す]
    Figure 2017082181
    [(式(2)においてm1及びm2は1〜43の整数を表す)
  7. 前記成分(C)において、tが2である請求項1乃至6のいずれか一項に記載のインク用エマルション組成物。
  8. 前記成分(A)の数平均粒子径が10〜500nmである請求項1乃至7のいずれか一項に記載のインク用エマルション組成物。
  9. アルカリ性水溶液を用いて中和溶解させる工程を有する請求項1乃至8のいずれか一項に記載のインク用エマルション組成物の製造方法。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載のインク用エマルション組成物を含有する水性インク。
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