JP2017081187A - ウェビング巻取装置 - Google Patents

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均 鷹松
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啓太 中根
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Ryo Maekawa
諒 前川
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Abstract

【課題】車両の衝突時にウェビングのスプールからの引出しを制限する荷重を車両の衝突状況に応じて適切にする。【解決手段】ウェビング巻取装置10では、車両の衝突時に、乗員によるウェビング16のスプール14からの引出しが、第1フォースリミッタ機構18のトーションシャフト20により制限され、かつ、乗員の体格に対応して第2フォースリミッタ機構30のワイヤにより制限されると共に、車両の減速加速度に対応して第3フォースリミッタ機構44のワイヤにより制限される。このため、車両の衝突時にウェビング16のスプール14からの引出しを制限する荷重を乗員の体格及び車両の減速加速度に適応した荷重にできる。【選択図】図1

Description

本発明は、車両の衝突時にスプールの引出方向への回転を制限するウェビング巻取装置に関する。
下記特許文献1に記載のベルト巻付器では、ベルト軸にねじり棒が結合されており、車両の衝突時に、ねじり棒の第1区間がベルト軸の引出方向への回転を制限して、ベルト帯のベルト軸からの引出しが制限される。さらに、車両の衝突時において、ベルト軸の引出方向への回転速度が閾値を超えた際に、ねじり棒の第2区間がベルト軸の引出方向への回転を制限して、ベルト帯のベルト軸からの引出しが制限される。
ここで、このようなベルト巻付器では、車両の衝突時に、車両の衝突状況に応じてベルト帯のベルト軸からの引出しを制限する荷重を適切にできるのが好ましい。
特表2003−502204号公報
本発明は、上記事実を考慮し、車両の衝突時にウェビングのスプールからの引出しを制限する荷重を、車両の衝突状況に応じて適切にできるウェビング巻取装置を得ることが目的である。
請求項1に記載のウェビング巻取装置は、車両の乗員に装着されるウェビングが巻取られ、前記ウェビングが引出されることで引出方向へ回転されるスプールと、前記スプールに設けられ、車両の衝突時に前記スプールの引出方向への回転を制限する第1制限機構と、車両の衝突時に乗員の体格に対応して前記スプールの引出方向への回転を制限する第2制限機構と、車両の衝突時に車両の衝突状況に対応して前記スプールの引出方向への回転を制限する第3制限機構と、を備えている。
請求項2に記載のウェビング巻取装置は、請求項1に記載のウェビング巻取装置において、車両の衝突時に慣性部材が慣性力により移動されて作動されることで前記第3制限機構が前記スプールの引出方向への回転を制限する作動機構を備えている。
請求項3に記載のウェビング巻取装置は、請求項1又は請求項2記載のウェビング巻取装置において、前記第3制限機構は、車両の衝突時における加速度、車両の衝突時における前記スプールの引出方向への回転速度及び車両の衝突時における前記スプールの引出方向への回転加速度の少なくとも1つに対応して前記スプールの引出方向への回転を制限する。
請求項1に記載のウェビング巻取装置では、車両の乗員に装着されるウェビングがスプールに巻取られており、ウェビングがスプールから引出されることで、スプールが引出方向へ回転される。
さらに、スプールに第1制限機構が設けられており、車両の衝突時に、第1制限機構がスプールの引出方向への回転を制限して、ウェビングのスプールからの引出しが制限される。
ここで、車両の衝突時に、第2制限機構が乗員の体格に対応してスプールの引出方向への回転を制限して、ウェビングのスプールからの引出しが制限される。さらに、車両の衝突時に、第3制限機構が車両の衝突状況に対応してスプールの引出方向への回転を制限して、ウェビングのスプールからの引出しが制限される。
このため、車両の衝突時にウェビングのスプールからの引出しを制限する荷重を適切にできる。
請求項2に記載のウェビング巻取装置では、作動機構が作動されることで、第3制限機構がスプールの引出方向への回転を制限する。
ここで、作動機構は、車両の衝突時に、慣性部材が慣性力により移動されて、作動される。このため、簡単な構成で、車両の衝突時における加速度を検知できる。
請求項3に記載のウェビング巻取装置では、第3制限機構が、車両の衝突時における加速度、車両の衝突時における前記スプールの引出方向への回転速度及び車両の衝突時における前記スプールの引出方向への回転加速度の少なくとも1つに対応して、スプールの引出方向への回転を制限する。このため、第3制限機構がウェビングのスプールからの引出しを制限する荷重を適切にできる。
本発明の第1実施形態に係るウェビング巻取装置を示す前方から見た断面図である。 本発明の第1実施形態に係るウェビング巻取装置の第2フォースリミッタ機構を示す前側から見た分解斜視図である。 (A)及び(B)は、本発明の第1実施形態に係るウェビング巻取装置の第2フォースリミッタ機構の主要部を示す一側方から見た正面図であり、(A)は、乗員が小柄である際を示し、(B)は、乗員が大柄である際を示している。 本発明の第1実施形態に係るウェビング巻取装置の検知機構を示す前方から見た正面図である。 本発明の第1実施形態に係るウェビング巻取装置の検知機構の変形例を示す一側方から見た断面図である。 本発明の第1実施形態に係るウェビング巻取装置の検知機構の変形例を示す上方から見た平面図である。 本発明の第1実施形態における車両の前面衝突時の経過時間(時間)とフォースリミッタ荷重(FL荷重)との関係を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係るウェビング巻取装置の第4フォースリミッタ機構を示す前側から見た分解斜視図である。 本発明の第2実施形態における車両の前面衝突時の経過時間(時間)とフォースリミッタ荷重(FL荷重)との関係を示すグラフである。 本発明の第3実施形態に係るウェビング巻取装置の第4フォースリミッタ機構を示す一側方から見た分解斜視図である。 本発明の第3実施形態における車両の前面衝突時の経過時間(時間)とフォースリミッタ荷重(FL荷重)との関係を示すグラフである。
[第1実施形態]
図1には、本発明の第1実施形態に係るウェビング巻取装置10が前方から見た断面図にて示されている。なお、図面では、車両前方(車両前後方向一方)を矢印FRで示し、車幅方向内方を矢印INで示し、上方を矢印UPで示している。
本実施形態に係るウェビング巻取装置10は、車両に設置されており、ウェビング巻取装置10の前方、一側方及び上方は、それぞれ車幅方向外方、車両前方及び上方に向けられている。
図1に示す如く、ウェビング巻取装置10は、支持部材としての断面U字形板状のフレーム12を備えており、フレーム12には、後方の背板(図示省略)と、一側方の脚板12Aと、他側方の脚板12Bと、が設けられている。フレーム12は、背板において、車体に固定されており、これにより、ウェビング巻取装置10が車両に設置されている。
フレーム12の脚板12Aと脚板12Bとの間には、略円筒状のスプール14が回転可能に支持されており、スプール14の脚板12A側の端部は、脚板12Aの円状の貫通孔12Cを貫通している。スプール14には、長尺帯状のウェビング16が長手方向基端側から巻取られており、スプール14が巻取方向(図2の矢印Aの方向)へ回転されることで、スプール14にウェビング16が巻取られると共に、スプール14からウェビング16が引出されることで、スプール14が引出方向(図2の矢印Bの方向)へ回転される。また、スプール14からウェビング16が引出されることで、車両の座席に着座した乗員にウェビング16が装着される。
スプール14には、第1制限機構としての第1フォースリミッタ機構18が設けられている。
第1フォースリミッタ機構18には、エネルギー吸収部材としての金属製で略円柱状のトーションシャフト20が設けられており、トーションシャフト20は、スプール14内に同軸上に配置されている。トーションシャフト20の脚板12A側の一端20Aは、スプール14に一体回転可能に結合されており、これにより、トーションシャフト20がスプール14と一体回転可能にされている。また、トーションシャフト20の一端20Aは、スプール14から突出されて、フレーム12の脚板12A外側に延出されている。
スプール14の脚板12B側には、規制部材としての略円板状のロックベース22が同軸上に設けられており、ロックベース22は、脚板12Bの円状の貫通孔12Dを貫通している。ロックベース22には、トーションシャフト20の脚板12B側の他端20Bが同軸上にかつ一体回転可能に結合されており、これにより、ロックベース22がスプール14及びトーションシャフト20と一体回転可能にされている。
フレーム12の脚板12B外側には、第1検知手段としてのセンサ機構24が設けられており、センサ機構24は、車両の衝突時(緊急時)における車両の急減速及びウェビング16のスプール14からの急激な引出しを検知する。センサ機構24が車両の急減速又はウェビング16のスプール14からの急激な引出しを検知した際には、センサ機構24が作動されて、ロックベース22の引出方向への回転が規制(ロック)される(ロックベース22の巻取方向への回転は許容される)。
ロックベース22の引出方向への回転が規制された状態で、乗員からウェビング16を介してスプール14にトーションシャフト20の耐捩れ変形荷重以上の引出方向への荷重が作用された際には、トーションシャフト20が捩れ変形されることで、トーションシャフト20の一端20Aの他端20Bに対する引出方向への回転が許容されて、スプール14のロックベース22に対する引出方向への回転が許容される。
フレーム12の脚板12A外側には、巻取機構としてのプリテンショナ機構26が設けられており、車両の衝突時(車両の緊急時である車両の衝突が検知された時)には、プリテンショナ機構26が作動されることで、瞬時に発生された高圧のガスの圧力により、トーションシャフト20の一端20Aが急激に巻取方向に回転されて、スプール14が急激に巻取方向に回転される。
プリテンショナ機構26のスプール14とは反対側には、付勢機構28が設けられており、付勢機構28は、トーションシャフト20の一端20Aに連結されて、スプール14を巻取方向に付勢している。
フレーム12の脚板12B内側には、第2制限機構としての第2フォースリミッタ機構30が設けられている。
図2に示す如く、第2フォースリミッタ機構30には、略円柱形箱状のケース32が設けられており、ケース32は、円状の貫通孔32Aにスプール14が貫通されると共に、脚板12Bに固定されている。
ケース32内には、回転部材としての略円筒状のクラッチリング34が回転可能に支持されており、クラッチリング34は、内部にスプール14が貫通されると共に、スプール14と同軸上に配置されている。また、クラッチリング34の内周全体には、ラチェット歯34A(内歯)が形成されている。
ケース32内には、クラッチリング34の外周において、追加エネルギー吸収部材としての金属製で螺旋棒状のワイヤ36が支持されており、ワイヤ36の一端36A(引出方向側端)は、クラッチリング34に係止されている。
ケース32内には、ワイヤ36の下側において、変形部材としての略湾曲板状のガイド38が固定されており、ガイド38は、ワイヤ36の周方向に沿って配置されている。ガイド38の下側面には、断面略三角形状の凸部38Aがワイヤ36の周方向において一対形成されると共に、凸部38A間において断面台形状の凹部38Bが形成されており、ガイド38の下側面には、ワイヤ36の一端36A近傍が配置されている(図3(A)参照)。
ケース32内には、ガイド38の下側において、押圧部材としての略板状の押圧レバー40が支持されており、押圧レバー40は、基端を中心として回動可能にされている。押圧レバー40の先端部は、断面扇状にされており、押圧レバー40の先端部は、下側に突出されると共に、ワイヤ36の一端36A近傍を挟んでガイド38の凹部38Bに対向されている(図3(A)参照)。
ケース32内には、押圧レバー40の下側において、第2検知手段としての略円柱状のカム42が回転可能に支持されている。カム42の周方向の所定範囲には、カム凹部42Aが形成されており、カム凹部42Aには、押圧レバー40の先端部が挿入されている。カム42は、伝達手段としての減速機構(図示省略)を介してスプール14に接続されており、カム42は、スプール14が引出方向に回転されることで、減速機構を介して大幅に減速されて作動方向(図2の矢印Cの方向)に回転される。
乗員の体格が小柄である場合には、乗員に装着されるためのウェビング16のスプール14からの引出量が小さい。このため、ウェビング16の引出しによるスプール14の引出方向への回転量及びカム42の作動方向への回転量が小さくされる(乗員の体格が小柄であることが検知される)ことで、押圧レバー40の先端部が、カム42のカム凹部42Aに配置されて、ワイヤ36をガイド38側に押圧しない(図3(A)参照)。
一方、乗員の体格が大柄(標準以上)である場合には、乗員に装着されるためのウェビング16のスプール14からの引出量が大きい。このため、ウェビング16の引出しによるスプール14の引出方向への回転量及びカム42の作動方向への回転量が大きくされる(乗員の体格が大柄であることが検知される)ことで、押圧レバー40の先端部が、カム42の外周に配置されて、ワイヤ36をガイド38側に押圧する(図3(B)参照)。
スプール14の脚板12B側の端部には、作動部材としてのクラッチパウル(図示省略)が回動可能に設けられており、上述の如くスプール14のロックベース22に対する引出方向への回転の許容が開始された際には、クラッチパウルが、付勢力により回動されて、クラッチリング34のラチェット歯34Aに噛合されることで、クラッチリング34がスプール14と一体に引出方向に回転可能にされる(スプール14のクラッチリング34に対する巻取方向への回転は許容される)。
図1に示す如く、フレーム12の脚板12A内側には、第3制限機構としての第3フォースリミッタ機構44が設けられており、第3フォースリミッタ機構44には、第2フォースリミッタ機構30(図2参照)と同様のケース32、クラッチリング34、ワイヤ36、ガイド38、押圧レバー40、カム42及びクラッチパウルが設けられている。
第3フォースリミッタ機構44では、ケース32が脚板12Aに固定されており、スプール14の脚板12A側の端部に、クラッチパウルが回動可能に設けられている。
第3フォースリミッタ機構44には、作動機構(第3検知手段)としての検知機構46が設けられており、検知機構46は、脚板12Aに固定されている。
図4にも示す如く、検知機構46には、略矩形筒状の収容体46Aが設けられており、収容体46A内は、前後方向に開放されている。収容体46Aの上壁には、円状の挿通孔46Bが貫通形成されており、挿通孔46Bの軸方向は、上下方向に平行に配置されている。収容体46Aの上壁下面には、制限部としての円状の制限凹部46C(ザグリ)が形成されており、制限凹部46Cは、挿通孔46Bと同軸上に配置されると共に、挿通孔46Bに連通されている。
収容体46A内の下部には、載置部材としての略板状のハウジング48が一体に設けられており、ハウジング48の上面には、載置面48Aが形成されている。載置面48Aは、正面視矩形の凹状にされており、載置面48Aは、車両前後方向中央から車両前後方向両側へ向かうに従い上側へ向かう方向に傾斜されている。
収容体46A内には、ハウジング48の上側において、移動部材としての略板状のレバー50が移動可能に設けられており、レバー50の下面には、押圧面50Aが形成されている。押圧面50Aは、正面視円形の凹状にされており、押圧面50Aは、中心から外周側へ向かうに従い下側へ向かう方向に傾斜されると共に、中心がハウジング48の載置面48Aの車両前後方向中央と上下方向において対向されている。レバー50の上側には、挿通部としての円柱状のボス50Bが一体に設けられており、ボス50Bの上部は、収容体46Aの挿通孔46B及び制限凹部46Cに同軸上に挿通されると共に、挿通孔46Bに嵌合されている。
レバー50の上側には、付勢手段としての圧縮コイルスプリング52が設けられており、圧縮コイルスプリング52内には、レバー50のボス50Bが同軸上に挿通されている。圧縮コイルスプリング52は、上端部が収容体46Aの制限凹部46Cに同軸上に挿入されて、制限凹部46Cの底面(上面)とレバー50の上面との間に掛渡されており、圧縮コイルスプリング52は、レバー50を下側に付勢している。
ハウジング48の載置面48Aとレバー50の押圧面50Aとの間には、慣性部材としての球状のボール54が設けられており、ボール54は、圧縮コイルスプリング52によって下側に付勢されて、水平方向への移動を制限されている。車両の衝突時における減速加速度が所定値(例えば25G)以上である際には、圧縮コイルスプリング52の付勢力に抗して、ボール54が慣性力により水平方向に所定量移動されて、レバー50が上側に所定量移動されることで、検知機構46が作動される(車両の衝突時における減速加速度が所定値以上であることが検知される)。
第3フォースリミッタ機構44では、検知機構46(レバー50)がカム42に接続されている。検知機構46が作動されない際には、カム42が回転されないことで、押圧レバー40の先端部が、カム42のカム凹部42Aに配置されて、ワイヤ36をガイド38側に押圧しない(第2フォースリミッタ機構30を示す図3(A)と同様)。一方、検知機構46が作動された際には、カム42が作動方向に回転されることで、押圧レバー40の先端部が、カム42の外周に配置されて、ワイヤ36をガイド38側に押圧する(第2フォースリミッタ機構30を示す図3(B)と同様)。
次に、本実施形態の作用を説明する。
以上の構成のウェビング巻取装置10では、スプール14からウェビング16が引出されて、乗員にウェビング16が装着される。また、付勢機構28の付勢力により、スプール14が巻取方向に回転されて、ウェビング16がスプール14に巻取られることで、乗員に装着されたウェビング16の弛みが除去される。
ところで、車両の衝突時には、車両の減速により乗員に慣性力が作用される。さらに、乗員の体格及び車両の減速加速度(衝突の激しさ)が大きくなるに従い、乗員に作用される慣性力が大きくなって、乗員によるウェビング16のスプール14からの引出加速度(引出荷重)が大きくなる。
車両の衝突時には、第1フォースリミッタ機構18において、センサ機構24が、車両の急減速又はウェビング16のスプール14からの急激な引出しを検知して、作動されることで、ロックベース22の引出方向への回転が規制されて、トーションシャフト20を介してスプール14の引出方向への回転が制限される。これにより、ウェビング16のスプール14からの引出しが制限されることで、ウェビング16によって乗員が拘束される。
また、車両の衝突時には、プリテンショナ機構26が作動されることで、トーションシャフト20が急激に巻取方向に回転されて、スプール14が急激に巻取方向に回転される。これにより、ウェビング16がスプール14に急激に巻取られることで、ウェビング16による乗員の拘束力が増加される。
上述の如くロックベース22の引出方向への回転が規制された状態で、乗員によるウェビング16のスプール14からの引出荷重(スプール14の引出方向への回転荷重)がトーションシャフト20の耐捩れ荷重以上である際には、トーションシャフト20が捩れ変形されて、スプール14のロックベース22に対する引出方向への回転が許容される。また、乗員によるウェビング16のスプール14からの引出しがトーションシャフト20を捩れ変形させるための荷重(図7のF1、以下「第1フォースリミッタ荷重」という)で制限される。
スプール14のロックベース22に対する引出方向への回転の許容が開始された際には、第2フォースリミッタ機構30及び第3フォースリミッタ機構44において、クラッチパウルが、付勢力により回動されて、クラッチリング34のラチェット歯34Aに噛合されることで、クラッチリング34がスプール14と一体に引出方向に回転可能にされる。このため、乗員によるウェビング16のスプール14からの引出しにより、スプール14が引出方向に回転されて、クラッチリング34がスプール14と一体に引出方向に回転されることで、ワイヤ36の一端36Aがクラッチリング34と一体に引出方向に回転されて、ワイヤ36が、ガイド38の下側を引出方向に通過されつつ、クラッチリング34の外周面に巻付けられる。
第2フォースリミッタ機構30では、乗員の体格が小柄である場合に、乗員に装着されるためのウェビング16の引出しによるスプール14の引出方向への回転量及びカム42の作動方向への回転量が小さくされることで、押圧レバー40の先端部が、カム42のカム凹部42Aに配置されて、ワイヤ36をガイド38側に押圧していない(図3(A)参照)。このため、上述の如くワイヤ36がガイド38の下側を引出方向に通過されても、ワイヤ36がガイド38の一対の凸部38A及び押圧レバー40の先端部によってしごき変形されない。
一方、乗員の体格が大柄である場合には、乗員に装着されるためのウェビング16の引出しによるスプール14の引出方向への回転量及びカム42の作動方向への回転量が大きくされることで、押圧レバー40の先端部が、カム42の外周に配置されて、ワイヤ36をガイド38側に押圧している(図3(B)参照)。このため、上述の如くワイヤ36がガイド38の下側を引出方向に通過されることで、ワイヤ36がガイド38の一対の凸部38A及び押圧レバー40の先端部によってしごき変形される。また、乗員によるウェビング16のスプール14からの引出しがワイヤ36をガイド38及び押圧レバー40によりしごき変形させるための荷重(図7のF2、以下「第2フォースリミッタ荷重」という)で制限される。
さらに、第3フォースリミッタ機構44では、車両の衝突時における減速加速度が所定値未満である際に、検知機構46において、圧縮コイルスプリング52の付勢力に抗して、ボール54が慣性力により水平方向に所定量移動されずに、レバー50が上側に所定量移動されないことで、検知機構46が作動されない。このため、カム42が回転されずに、押圧レバー40の先端部が、カム42のカム凹部42Aに配置されて、ワイヤ36をガイド38側に押圧しない(第2フォースリミッタ機構30を示す図3(A)と同様)。これにより、上述の如くワイヤ36がガイド38の下側を引出方向に通過されても、ワイヤ36がガイド38の一対の凸部38A及び押圧レバー40の先端部によってしごき変形されない。
一方、車両の衝突時における減速加速度が所定値以上である際には、検知機構46において、圧縮コイルスプリング52の付勢力に抗して、ボール54が慣性力により水平方向に所定量移動されて、レバー50が上側に所定量移動されることで、検知機構46が作動される。このため、カム42が作動方向に回転されることで、押圧レバー40の先端部が、カム42の外周に配置されて、ワイヤ36をガイド38側に押圧する(第2フォースリミッタ機構30を示す図3(B)と同様)。これにより、上述の如くワイヤ36がガイド38の下側を引出方向に通過されることで、ワイヤ36がガイド38の一対の凸部38A及び押圧レバー40の先端部によってしごき変形される。また、乗員によるウェビング16のスプール14からの引出しがワイヤ36をガイド38及び押圧レバー40によりしごき変形させるための荷重(図7のF3、以下「第3フォースリミッタ荷重」という)で制限される。
このため、乗員の体格が小柄である場合において、車両の衝突時における減速加速度が所定値未満である際には、フォースリミッタ荷重(乗員によるウェビング16のスプール14からの引出しを制限する荷重、乗員によるウェビング16のスプール14からの引出しが許容されるための荷重)が第1フォースリミッタ機構18による第1フォースリミッタ荷重にされると共に、乗員の運動エネルギーが第1フォースリミッタ機構18(トーションシャフト20の捩れ変形)により吸収される。
乗員の体格が大柄である場合において、車両の衝突時における減速加速度が所定値未満である際には、フォースリミッタ荷重が第1フォースリミッタ機構18による第1フォースリミッタ荷重と第2フォースリミッタ機構30による第2フォースリミッタ荷重との合計にされると共に、乗員の運動エネルギーが第1フォースリミッタ機構18(トーションシャフト20の捩れ変形)及び第2フォースリミッタ機構30(ワイヤ36のしごき変形)により吸収される。
乗員の体格が小柄である場合において、車両の衝突時における減速加速度が所定値以上である際には、フォースリミッタ荷重が第1フォースリミッタ機構18による第1フォースリミッタ荷重と第3フォースリミッタ機構44による第3フォースリミッタ荷重との合計にされると共に、乗員の運動エネルギーが第1フォースリミッタ機構18(トーションシャフト20の捩れ変形)及び第3フォースリミッタ機構44(ワイヤ36のしごき変形)により吸収される。
乗員の体格が大柄である場合において、車両の衝突時における減速加速度が所定値以上である際には、フォースリミッタ荷重が第1フォースリミッタ機構18による第1フォースリミッタ荷重と第2フォースリミッタ機構30による第2フォースリミッタ荷重と第3フォースリミッタ機構44による第3フォースリミッタ荷重との合計にされる(図7参照)と共に、乗員の運動エネルギーが第1フォースリミッタ機構18(トーションシャフト20の捩れ変形)、第2フォースリミッタ機構30(ワイヤ36のしごき変形)及び第3フォースリミッタ機構44(ワイヤ36のしごき変形)により吸収される。
このように、乗員の体格が大きくなるに従い、更に、車両の衝突時における減速加速度が大きくなるに従い、フォースリミッタ荷重が大きくされる。このため、フォースリミッタ荷重を乗員の体格及び車両の衝突時における減速加速度に適応した荷重にでき、乗員を適切に保護できる。
また、第3フォースリミッタ機構44では、検知機構46が車両の衝突時における減速加速度を検知する。このため、車両の減速加速度を検出する車両側の検出装置に第3フォースリミッタ機構44を電気的に接続する必要をなくすことができ、当該検出装置に第3フォースリミッタ機構44を電気的に接続するワイヤハーネス等を不要にできて、コストを低減できる。
さらに、検知機構46では、圧縮コイルスプリング52の付勢力に抗して、ボール54が慣性力により水平方向に所定量移動されて、レバー50が上側に所定量移動されることで、車両の衝突時における減速加速度が所定値以上であることが検知されて、検知機構46が作動される。このため、検知機構46の構成を簡単にできると共に、検知機構46が作動されるための車両の減速加速度を容易に調整できる。
しかも、第3フォースリミッタ機構44では、車両の衝突時における減速加速度が所定値以上である際に、検知機構46が作動されて、第3フォースリミッタ機構44がウェビング16のスプール14からの引出しを制限する。このため、車両の衝突時には、車両の減速加速度が所定値未満から所定値以上になるタイミングで、第3フォースリミッタ機構44がウェビング16のスプール14からの引出しの制限を開始できると共に、車両の減速加速度が所定値以上から所定値未満になるタイミングで、第3フォースリミッタ機構44がウェビング16のスプール14からの制限を終了できる。これにより、第3フォースリミッタ機構44が車両の種々の衝突形態(例えば車両の2次衝突で車両の減速加速度が所定値未満から所定値以上になる形態)に適応してウェビング16のスプール14からの引出しを制限できる。
また、検知機構46では、圧縮コイルスプリング52の上端部が収容体46Aの制限凹部46Cに挿入されている。このため、車両の衝突時に圧縮コイルスプリング52に径方向への慣性力が作用されても、制限凹部46Cの周面によって圧縮コイルスプリング52の径方向へのガタ付き及びズレを抑制できる。さらに、レバー50のボス50Bの上部が収容体46Aの挿通孔46Bに嵌合されており、挿通孔46Bの周面によって径方向への移動を制限されたボス50Bが圧縮コイルスプリング52内に挿通されている。このため、車両の衝突時に圧縮コイルスプリング52に径方向への慣性力が作用されても、ボス50Bによって圧縮コイルスプリング52の径方向への撓み及び座屈を抑制できる。したがって、圧縮コイルスプリング52がレバー50に作用させる付勢荷重を安定させることができ、検知機構46の作動を安定させることができる。
なお、本実施形態では、レバー50のボス50Bを円柱状にした。しかしながら、図5及び図6に示す如く、レバー50のボス50Bの上側部分(少なくとも一部)の車幅方向寸法を小さくして、ボス50Bの上側部分(少なくとも一部)を楕円柱状してもよい。この場合、ボス50Bの上部が収容体46Aの挿通孔46Bに車両前後方向において嵌合されると共に、ボス50Bの上側部分の車両前後方向両側面が圧縮コイルスプリング52の近傍に配置される。このため、車両の衝突時に圧縮コイルスプリング52に車両前後方向への慣性力が作用されても、ボス50Bによって圧縮コイルスプリング52の車両前後方向への撓み及び座屈を抑制できる。また、この場合、収容体46Aの挿通孔46Bの車幅方向寸法を小さくして、挿通孔46Bを楕円状してもよい。
[第2実施形態]
図8には、本発明の第2実施形態に係るウェビング巻取装置70の主要部が前側から見た分解斜視図にて示されている。
本実施形態に係るウェビング巻取装置70は、上記第1実施形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
本実施形態に係るウェビング巻取装置70では、フレーム12の脚板12A内側において、第3フォースリミッタ機構44に代えて、第3制限機構としての第4フォースリミッタ機構72が設けられている。
図8に示す如く、第4フォースリミッタ機構72には、配置部材としての外形矩形状の配置体74が設けられており、配置体74は、脚板12Aに固定されている。配置体74には、略円状の配置孔74Aが設けられており、配置孔74A内には、トーションシャフト20の一端20Aが同軸上に配置されている。配置孔74Aのスプール14側の部分の外周には、内歯ギヤ76が同軸上に設けられており、配置孔74Aのスプール14とは反対側の部分には、円状の支持孔78が同軸上に設けられている。
トーションシャフト20の一端20Aには、作動部材としての略円筒状のクラッチ筒80が同軸上にかつ回転可能に支持されており、クラッチ筒80には、トーションシャフト20の一端20Aが貫通されている。車両の衝突時において、スプール14のロックベース22に対する引出方向への回転の許容が開始された際には、クラッチ筒80がスプール14に結合されて、クラッチ筒80がスプール14と一体に引出方向に回転可能にされる(スプール14のクラッチ筒80に対する巻取方向への回転は許容される)。
クラッチ筒80には、伝達部材としての略円板状の回転板82が同軸上にかつ一体回転可能に結合されており、回転板82は、配置体74(配置孔74A)の支持孔78に同軸上に配置されている。回転板82の周部には、円状の回転孔82Aが所定数貫通形成されており、所定数の回転孔82Aは、回転板82の周方向に等間隔に配置されている。
回転孔82Aには、移動部材としての略円柱状の偏心ギヤ84が貫通されており、偏心ギヤ84は、回転孔82Aに同軸上に嵌合されて、回転孔82Aに回転可能に支持されている。偏心ギヤ84の回転孔82Aによりスプール14側の部分には、外歯ギヤ84Aが同軸上に設けられており、外歯ギヤ84Aは、配置体74(配置孔74A)の内歯ギヤ76に噛合されている。偏心ギヤ84のスプール14とは反対側の面には、周部において、接続部としての円柱状の突起84Bが一体に設けられており、突起84Bの軸方向は、偏心ギヤ84の軸方向と平行に配置されている。
回転板82のスプール14とは反対側には、円環板状の慣性体86が同軸上にかつ回転可能に支持されており、慣性体86は、配置体74(配置孔74A)の支持孔78に同軸上に配置されている。慣性体86には、被接続部としての長尺の接続孔86Aが所定数貫通形成されており、所定数の接続孔86Aは、慣性体86の周方向に等間隔に配置されると共に、それぞれ長手方向が慣性体86の径方向に配置されている。接続孔86Aには、偏心ギヤ84の突起84Bが挿入されており、慣性体86は、突起84Bと一体に周方向に回転可能にされると共に、突起84Bが径方向に移動可能にされている。
ところで、車両の衝突時において、スプール14のロックベース22に対する引出方向への回転の許容が開始された際には、第4フォースリミッタ機構72において、クラッチ筒80がスプール14に結合されて、クラッチ筒80がスプール14と一体に引出方向に回転可能にされる。このため、乗員によるウェビング16のスプール14からの引出しにより、スプール14が引出方向に回転されて、クラッチ筒80がスプール14と一体に引出方向に回転されることで、回転板82がクラッチ筒80と一体に引出方向に回転されて、偏心ギヤ84が、自転されつつ、引出方向に公転(回転)される。これにより、偏心ギヤ84の突起84Bが、慣性体86の径方向に移動されつつ、慣性体86を引出方向に回転させる状態と慣性体86を引出方向に回転させない状態とを交互に繰返されて、慣性体86に巻取方向への慣性力が作用される。また、乗員によるウェビング16のスプール14からの引出しが慣性体86に作用される巻取方向への慣性力による荷重(図9のF4、以下「第4フォースリミッタ荷重」という)で制限される。
このため、乗員の体格が小柄である場合には、フォースリミッタ荷重(乗員によるウェビング16のスプール14からの引出しを制限する荷重、乗員によるウェビング16のスプール14からの引出しが許容されるための荷重)が第1フォースリミッタ機構18による第1フォースリミッタ荷重と第4フォースリミッタ機構72による第4フォースリミッタ荷重との合計にされると共に、乗員の運動エネルギーが第1フォースリミッタ機構18(トーションシャフト20の捩れ変形)及び第4フォースリミッタ機構72(慣性体86に作用される巻取方向への慣性力)により吸収される。
乗員の体格が大柄である場合には、フォースリミッタ荷重が第1フォースリミッタ機構18による第1フォースリミッタ荷重と第2フォースリミッタ機構30による第2フォースリミッタ荷重と第4フォースリミッタ機構72による第4フォースリミッタ荷重との合計にされると共に、乗員の運動エネルギーが第1フォースリミッタ機構18(トーションシャフト20の捩れ変形)、第2フォースリミッタ機構30(ワイヤ36のしごき変形)及び第4フォースリミッタ機構72(慣性体86に作用される巻取方向への慣性力)により吸収される(図9参照)。
しかも、第4フォースリミッタ機構72では、スプール14(クラッチ筒80)の引出方向への回転速度が大きくなるに従い、慣性体86に作用される巻取方向への慣性力(第4フォースリミッタ荷重)が無段階に大きくなる。
このため、乗員の体格が大きくなるに従い、更に、スプール14(クラッチ筒80)の引出方向への回転速度が大きくなるに従い、フォースリミッタ荷重が大きくされる。このため、フォースリミッタ荷重を乗員の体格及びスプール14(クラッチ筒80)の引出方向への回転速度に適応した荷重にでき、乗員を適切に保護できる。
[第3実施形態]
図10には、本発明の第3実施形態に係るウェビング巻取装置90の主要部が一側方から見た分解斜視図にて示されている。
本実施形態に係るウェビング巻取装置90は、上記第3実施形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
図10に示す如く、本実施形態に係るウェビング巻取装置90では、第4フォースリミッタ機構72において、上記第3実施形態の偏心ギヤ84が設けられていない。
配置体74には、支持孔78の周囲において、略円状の収容孔78Aが所定数(本実施形態では3個)設けられており、収容孔78Aは、軸方向が支持孔78の軸方向と平行に配置されると共に、支持孔78に連通されている。また、回転板82には、回転ギヤ82B(外歯ギヤ)が同軸上に設けられている。
配置体74の収容孔78Aには、増速部材としての2段ギヤ92が同軸上に支持されており、2段ギヤ92には、小径ギヤ92A及び大径ギヤ92Bが同軸上に設けられている。小径ギヤ92Aは、大径ギヤ92Bのスプール14側に配置されると共に、大径ギヤ92Bに比し径が小さくされており、小径ギヤ92Aは、回転板82の回転ギヤ82Bに噛合されている。
慣性体86(フライホイール)のスプール14側の部分には、増速ギヤ86B(外歯ギヤ)が同軸上に設けられており、増速ギヤ86Bには、2段ギヤ92の大径ギヤ92Bが噛合されている。回転板82が回転される際には、2段ギヤ92を介して慣性体86が回転されると共に、慣性体86の回転速度(回転角速度)が回転板82の回転速度(回転角速度)に対し増速される。
ところで、車両の衝突時において、スプール14のロックベース22に対する引出方向への回転の許容が開始された際には、第4フォースリミッタ機構72において、クラッチ筒80がスプール14に結合されて、クラッチ筒80がスプール14と一体に引出方向に回転可能にされる。このため、乗員によるウェビング16のスプール14からの引出しにより、スプール14が引出方向に回転されて、クラッチ筒80がスプール14と一体に引出方向に回転されることで、回転板82がクラッチ筒80と一体に引出方向に回転されて、2段ギヤ92を介して慣性体86が引出方向に増速回転される。これにより、車両の衝突時における減速により、乗員によってウェビング16を介してスプール14が引出方向に加速回転されることで、慣性体86が引出方向に加速回転されて、慣性体86に巻取方向への慣性力が作用される。また、乗員によるウェビング16のスプール14からの引出しが慣性体86に作用される巻取方向への慣性力による荷重(図11のF4、以下「第4フォースリミッタ荷重」という)で制限される。
このため、乗員の体格が小柄である場合には、フォースリミッタ荷重(乗員によるウェビング16のスプール14からの引出しを制限する荷重、乗員によるウェビング16のスプール14からの引出しが許容されるための荷重)が第1フォースリミッタ機構18による第1フォースリミッタ荷重と第4フォースリミッタ機構72による第4フォースリミッタ荷重との合計にされると共に、乗員の運動エネルギーが第1フォースリミッタ機構18(トーションシャフト20の捩れ変形)及び第4フォースリミッタ機構72(慣性体86に作用される巻取方向への慣性力)により吸収される。
乗員の体格が大柄である場合には、フォースリミッタ荷重が第1フォースリミッタ機構18による第1フォースリミッタ荷重と第2フォースリミッタ機構30による第2フォースリミッタ荷重と第4フォースリミッタ機構72による第4フォースリミッタ荷重との合計にされると共に、乗員の運動エネルギーが第1フォースリミッタ機構18(トーションシャフト20の捩れ変形)、第2フォースリミッタ機構30(ワイヤ36のしごき変形)及び第4フォースリミッタ機構72(慣性体86に作用される巻取方向への慣性力)により吸収される(図11参照)。
しかも、第4フォースリミッタ機構72では、乗員の体格が大きくなるに従い、更に、車両の衝突時における減速加速度が大きくなるに従い、スプール14(クラッチ筒80)の引出方向への回転加速度が無段階に大きくなって、慣性体86に作用される巻取方向への慣性力(第4フォースリミッタ荷重)が無段階に大きくなる。
このため、乗員の体格が大きくなるに従い、更に、車両の衝突時における減速加速度が大きくなるに従い、また、スプール14(クラッチ筒80)の引出方向への回転加速度が大きくなるに従い、フォースリミッタ荷重が大きくされる。このため、フォースリミッタ荷重を乗員の体格、車両の衝突時における減速加速度及びスプール14(クラッチ筒80)の引出方向への回転加速度に適応した荷重にでき、乗員を適切に保護できる。
なお、上記第1実施形態〜第3実施形態では、第2フォースリミッタ機構30による第2フォースリミッタ荷重を2段階(ワイヤ36がしごき変形されない段階及びワイヤ36がしごき変形される段階)に変更する。しかしながら、第2フォースリミッタ機構30による第2フォースリミッタ荷重を3段階以上又は無段階に変更してもよい。この場合、例えば、カム42の径方向寸法をカム凹部42Aから作動方向とは反対方向へ向かうに従い複数段階又は無段階に大きくすることで、それぞれ乗員に装着されるためのウェビング16の引出し(スプール14の引出方向への回転及びカム42の作動方向への回転)により大きくなる押圧レバー40の先端部によるワイヤ36のガイド38側への押圧量を3段階以上又は無段階に大きくする。
また、上記第1実施形態では、第3フォースリミッタ機構44を設けると共に、上記第2実施形態及び第3実施形態では、第4フォースリミッタ機構72を設けた。しかしながら、上記第1実施形態の第3フォースリミッタ機構44と上記第2実施形態の第4フォースリミッタ機構72と上記第3実施形態の第4フォースリミッタ機構72との少なくとも1つを設ければよい。
10 ウェビング巻取装置
14 スプール
16 ウェビング
18 第1フォースリミッタ機構(第1制限機構)
30 第2フォースリミッタ機構(第2制限機構)
44 第3フォースリミッタ機構(第3制限機構)
46 検知機構(作動機構)
54 ボール(慣性部材)
70 ウェビング巻取装置
72 第4フォースリミッタ機構(第3制限機構)
90 ウェビング巻取装置

Claims (3)

  1. 車両の乗員に装着されるウェビングが巻取られ、前記ウェビングが引出されることで引出方向へ回転されるスプールと、
    前記スプールに設けられ、車両の衝突時に前記スプールの引出方向への回転を制限する第1制限機構と、
    車両の衝突時に乗員の体格に対応して前記スプールの引出方向への回転を制限する第2制限機構と、
    車両の衝突時に車両の衝突状況に対応して前記スプールの引出方向への回転を制限する第3制限機構と、
    を備えたウェビング巻取装置。
  2. 車両の衝突時に慣性部材が慣性力により移動されて作動されることで前記第3制限機構が前記スプールの引出方向への回転を制限する作動機構を備えた請求項1記載のウェビング巻取装置。
  3. 前記第3制限機構は、車両の衝突時における加速度、車両の衝突時における前記スプールの引出方向への回転速度及び車両の衝突時における前記スプールの引出方向への回転加速度の少なくとも1つに対応して前記スプールの引出方向への回転を制限する請求項1又は請求項2記載のウェビング巻取装置。
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