JP2017081102A - 光書込み装置および画像形成装置 - Google Patents

光書込み装置および画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017081102A
JP2017081102A JP2015214712A JP2015214712A JP2017081102A JP 2017081102 A JP2017081102 A JP 2017081102A JP 2015214712 A JP2015214712 A JP 2015214712A JP 2015214712 A JP2015214712 A JP 2015214712A JP 2017081102 A JP2017081102 A JP 2017081102A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light emitting
pixel
scanning direction
main scanning
emitting element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015214712A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6288040B2 (ja
Inventor
隆宏 松尾
Takahiro Matsuo
隆宏 松尾
壯 矢野
Takeshi Yano
壯 矢野
成幸 飯島
Nariyuki Iijima
成幸 飯島
昂紀 植村
Takanori Uemura
昂紀 植村
彰 谷山
Akira Taniyama
彰 谷山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2015214712A priority Critical patent/JP6288040B2/ja
Priority to US15/337,662 priority patent/US10114310B2/en
Publication of JP2017081102A publication Critical patent/JP2017081102A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6288040B2 publication Critical patent/JP6288040B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/04Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for exposing, i.e. imagewise exposure by optically projecting the original image on a photoconductive recording material
    • G03G15/043Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for exposing, i.e. imagewise exposure by optically projecting the original image on a photoconductive recording material with means for controlling illumination or exposure
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/04Scanning arrangements, i.e. arrangements for the displacement of active reading or reproducing elements relative to the original or reproducing medium, or vice versa
    • H04N1/06Scanning arrangements, i.e. arrangements for the displacement of active reading or reproducing elements relative to the original or reproducing medium, or vice versa using cylindrical picture-bearing surfaces, i.e. scanning a main-scanning line substantially perpendicular to the axis and lying in a curved cylindrical surface
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/23Reproducing arrangements
    • H04N1/29Reproducing arrangements involving production of an electrostatic intermediate picture
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K7/00Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns
    • G06K7/10Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation
    • G06K2007/10495Circuits for pulse forming, amplifying

Abstract

【課題】スクリーン処理を用いる構成において、書込み開始位置が変更されてもスクリーンパターンの濃度ばらつきを抑制することが可能な光書込み装置を提供すること。
【解決手段】感光体ドラムへのスクリーンパターン201の主走査方向の書込み開始位置Xが画像安定化動作により基準位置Rから画素7−12が存する位置に変更された場合、スクリーンパターン202として、主走査方向に画素7−12から後続する各画素について、スクリーンパターン201と主走査方向の各画素の濃度変化の周期が同じ且つ位相が同じスクリーンパターンを作成する。
【選択図】図25

Description

本発明は、光ビームにより感光体に書込みを行う光書込み装置およびこれを備える画像形成装置に関する。
プリンターなどの画像形成装置には、複数個の発光素子のそれぞれから発せられた光ビームを光学レンズ、例えばロッドレンズアレイにより感光体上に集光して露光する光学ヘッドを有するものがある。
図39は、感光体側からロッドレンズアレイを透過して発光素子を見たときの発光素子とロッドレンズアレイとの位置関係を示す概略平面図である。
同図に示すように複数の発光素子1が二次元状、すなわち主走査方向に沿ってライン状に配列してなる発光素子列901が副走査方向に複数並べられ、それぞれの発光素子1からロッドレンズアレイ910に向かって光ビームが発せられる。
ロッドレンズアレイ910は、1つの発光素子1よりも口径が大きいロッドレンズ911が多数個、主走査方向に沿って千鳥状に配列されてなる長尺状の部材であり、各発光素子1から発せられた光ビームのそれぞれを透過させて、感光体表面上に集光させる。
特開2007−30383号公報 特開2006−123391号公報
ところで、画像の中間調の濃度を2値で疑似的に表現する階調表現方法の一つとして、スクリーン処理を行う方法が知られている。
例えば、図40(a)に示すように1ページ領域601に濃度の均一な中間調の画像602が存在する場合に、画像602にスクリーン処理が施されると、図40(b)に示すように、その濃度に応じた密度で微細なドット(黒画素)が配置されたスクリーンパターン603(出力画像)に変換される。
具体的にスクリーンパターン603は、主走査方向と副走査方向にマトリクス状に複数の画素9−1、9−2・・が並んでなるパターン画像であり、塗りつぶされている画素が黒画素、塗りつぶされていない画素が白画素に相当する。
主走査方向に並ぶ複数の画素9−1、9−2・・のそれぞれごとに、その並び順に一つの発光素子1−1、1−2・・が一対一に対応しており、対応する発光素子の発光と非発光(消灯)の切り替えにより黒画素と白画素のいずれで表現されるかが切り替えられる。
同図に示す1ページ領域601は、感光体上における画像の主走査方向の書込み開始位置が画像形成装置の新品時における基準位置Rになっている例を示している。
この書込み開始位置は、例えば形成画像の画質を長期に亘って一定以上に維持するための画像安定化動作の実行により、新品時からある程度の時間経過後に新品時の基準位置Rから主走査方向にその画質維持に要する分だけずれた位置に変更される場合がある。
図40(c)は、書込み開始位置が新品時の基準位置Rから主走査方向に距離αだけずれた位置に変更された場合の1ページ領域601の例を示す図であり、この例の場合、感光体上では1ページ領域601が全体的に主走査方向にαだけずれた位置に形成される。
書込み開始位置の変更前後において、画像602が同じものであれば、図40(b)に示すスクリーンパターン603の全体を、図40(d)に示すように主走査方向にαだけずらしたスクリーンパターン605を用いることにより、その変更前後のそれぞれで同じ階調表現を実現できるように思われる。
しかしながら、図40(a)に示す画像602と図40(c)に示す画像602とは、主走査方向の書込み開始位置が異なる。
つまり、図40(b)に示すスクリーンパターン603は、基準位置Rに存する発光素子1−1から主走査方向に後続する各発光素子1により形成される。これに対し、図40(d)に示すスクリーンパターン605は、基準位置Rから数えて4個目の発光素子1−4から主走査方向に後続する各発光素子1により形成される。
書込み開始位置の主走査方向のずれにより、例えばスクリーンパターン603の画素9−4、9−5が発光素子1−4、1−5により黒画素で表され、スクリーンパターン605の画素9−4、9−5が発光素子1−7、1−8により黒画素で表されるというように、同じパターンでも同じ番号の黒画素がスクリーンパターン603と605とでは異なる発光素子により表されることになる。
図41(a)は、複数の発光素子1のそれぞれから同じ光量の光ビームが発せられたとした場合にその各光ビームがロッドレンズアレイ910を透過した後に感光体上に集光したときのビームスポット3の形状の例を示す拡大模式図であり、図41(b)は、感光体上における各ビームスポット3の光量分布の波形の例を示す図である。ここで、図41(a)ではビームスポット3の光量が大きい部分を淡い色で示し、光量が小さい部分を濃い色で示している。
図41(a)と(b)に示すように感光体上の各ビームスポット3は、各発光素子1から発せられた光ビームがロッドレンズアレイ910のどの位置を透過するかによって、形状が微妙に異なり、光量分布も微妙に異なることが判る。これは、ロッドレンズアレイ910がその構造上、光ビームの透過位置によって光ビームの透過率が異なる光学特性を有するからである。
このようなロッドレンズアレイ910の光学特性に応じて、例えば各発光素子1の供給電流を調整すれば、発光素子1ごとに発光量を補正できるが、各ビームスポット3についてその形状と光量分布を全て同じになるように補正することまでは困難である。
従って、例えば図40(b)に示すスクリーンパターン603の画素9−4と9−5と図40(d)に示すスクリーンパターン605の画素9−4と9−5をそれぞれ黒画素で表す場合のその感光体への露光量とドットの形状に差が生じてしまう。
感光体への露光量に差が生じることは、書込み開始位置の変更前後で黒画素の濃度と形状に差が生じることを意味する。
このように入力画像が同じでも、書込み開始位置の変更の前後で、スクリーンパターンを構成する各黒画素の濃度や形状にばらつきが生じるという問題がある。
スクリーンパターンは、黒画素、つまりドットの配置だけで階調を疑似的に表現するものなので、ドットの濃度や形状のばらつきの大きさによっては、同じの入力画像に対して、書込み開始位置の変更前にスクリーン処理により疑似的に表現されたスクリーンパターンと、書込み開始位置の変更後にスクリーン処理により疑似的に表現されたスクリーンパターンとをユーザーが見比べたときに異なる階調のように感じるおそれが生じる。
上記の問題の発生は、画像安定化動作の場合に限られず、例えばユーザの指示により主走査方向の書込み開始位置を変更するような場合にも同様に生じ得る。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、スクリーン処理を用いる構成において、書込み開始位置の変更によるスクリーンパターンの濃度ばらつきを抑制することが可能な光書込み装置および画像形成装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明に係る光書込み装置は、多値画像を疑似階調表現したスクリーンパターンに従って発光素子アレイを光変調し、前記発光素子アレイの光出射方向前方に配したレンズアレイを通して感光体表面に集光して光書込みを行う光書込み装置であって、感光体への主走査方向の書込開始位置を取得する取得手段と、前記書込み開始位置が前記発光素子アレイの主走査方向における基準位置からi(正の整数)番目の発光素子の書込み位置に相当する場合、i番目の発光素子から主走査方向に後続する全発光素子に対して、前記スクリーンパターンの主走査方向における先頭位置からi番目の画素から後続する画素の画素値が1画素ずつ昇順に供給されるように制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
ここで、前記スクリーンパターンを予め記憶している記憶手段を備え、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されたスクリーンパターンの前記i番目の画素から後続する画素の画素値を読み出して前記供給を行うとしても良い。
また、前記制御手段は、複数の閾値が主走査方向と副走査方向に二次元配列された閾値マトリクスを用いて、前記多値画像の画素ごとに、当該画素と前記閾値マトリクスにおける当該画素に対応する閾値とを比較して、その比較結果に基づいて、前記スクリーンパターンを作成するスクリーン処理手段を備えるとしても良い。
ここで、前記制御手段は、複数の画素記憶領域が主走査方向と副走査方向とに二次元配列された記憶手段を備え、前記多値画像の主走査方向における先頭位置から後続の各画素は、主走査方向に並ぶ複数の画素記憶領域のうち、主走査方向の先頭位置から前記i番目の画素記憶領域から主走査方向に後続する画素記憶領域に1画素ずつ昇順に格納され、前記スクリーン処理手段は、前記主走査方向に並ぶ複数の画素記憶領域のうち、主走査方向の先頭位置に相当する1番目の画素記憶領域から主走査方向に後続する画素記憶領域のそれぞれに対して、前記比較を実行するとしても良い。
ここで、前記発光素子アレイの複数の発光素子は、主走査方向に沿って千鳥配置されており、前記スクリーン処理手段は、前記iが、前記千鳥配置された複数の発光素子の副走査方向における配列周期Gと前記スクリーンパターンの主走査方向における濃度変化の周期Hとの公倍数のそれぞれの値に1を加算した値Uのいずれかと一致すれば、前記1番目に代えて、前記i番目の画素記憶領域から前記比較を実行するとしても良い。
ここで、前記スクリーン処理手段は、前記一致しない場合に、前記Uのうち、前記iよりも小さく且つiに最も近い値jが存在すれば、前記1番目に代えて、前記j番目の画素記憶領域から前記比較を実行するとしても良い。
また、前記発光素子アレイの複数の発光素子は、2以上の発光素子が主走査方向に沿って並んでなる発光素子列が3列以上、副走査方向に並ぶように配置され、前記複数の発光素子のそれぞれが主走査方向に相互に異なる位置に千鳥配置されており、前記スクリーン処理手段は、前記スクリーンパターンの作成後、前記制御を実行すれば、前記3列以上の発光素子列のうち副走査方向両端の発光素子列に属する各発光素子が発光することになる場合、副走査方向一端の発光素子列以外の各発光素子列に属する各発光素子を用いて、前記スクリーンパターンと主走査方向における濃度変化の周期が同じ第2のスクリーンパターンの前記感光体への書込みが可能か否かを前記制御の前に判断する判断手段を備え、前記判断手段が肯定的な判断をした場合、前記作成されたスクリーンパターンの各画素についてその画素値を一括して主走査方向にシフトさせることにより前記第2のスクリーンパターンに変更する処理を前記制御の実行前に行うとしても良い。
ここで、前記作成されたスクリーンパターンが、前記発光素子により露光される画素が主走査方向にPb個並ぶ画素列と、露光されない画素が主走査方向にPw個並ぶ画素列とが交互に連続してなるパターンであり、前記千鳥配置された複数の発光素子の副走査方向における配列周期をGとしたとき、前記スクリーン処理手段は、前記(Pb+Pw)が前記Gの整数倍または前記Gの整数分の1である場合に、前記肯定的な判断を行うとしても良い。
さらに、前記制御手段は、前記発光素子アレイに対する累積発光時間を指標する情報を取得し、前記取得した情報に基づき、前記累積発光時間が所定時間に達したことを判断すると、前記スクリーンパターンに代えて、当該スクリーンパターンと主走査方向における濃度変化の周期が同じ且つ位相の異なる別のスクリーンパターンを、これ以降に用いるとしても良い。
また、前記レンズアレイは、ロッドレンズアレイまたはマイクロレンズアレイであるとしても良い。
さらに、前記発光素子アレイの各発光素子は、有機EL素子であるとしても良い。
本発明に係る画像形成装置は、光書込部からの光ビームにより感光体に画像を書き込む画像形成装置であって、前記光書込部として、上記の光書込み装置を備えることを特徴とする。
上記の構成をとれば、主走査方向の書込み開始位置の変更前後で、スクリーンパターンの同じ画素に対して異なる発光素子が用いられることがなくなるので、スクリーンパターンの濃度ばらつきが生じることを防止することができる。
実施の形態1に係るプリンターの構成を示す図である。 プリンターの露光部におけるプリントヘッドの概略構成を示す図である。 プリントヘッド内のOLEDパネルの概略平面図および断面図である。 発光素子アレイとロッドレンズアレイとの主走査方向と副走査方向における位置関係を模式的に示す斜視図である。 TFT基板上に複数の発光素子が並んでいる様子を模式的に示す平面図である。 各発光素子とロッドレンズアレイとの主走査方向と副走査方向における位置関係を模式的に示す平面図である。 複数の発光素子からの光ビームのそれぞれがロッドレンズアレイにより集光されたことにより、回転する感光体ドラム上に各ビームスポットが形成されている様子を示す模式図である。 制御部と画像処理部の構成を示すブロック図である。 書込み開始位置記憶部に格納される書込み開始位置情報の例を示す図である。 スクリーン処理部の構成を示すブロック図である。 閾値マトリクスの例を示す図である。 (a)は、1ページ領域の中に中間調の画像が存する場合の例を示す図であり、(b)は、書込み開始位置が変更された場合の例を示す図である。 入力画像を画素単位に分割したときの拡大模式図である。 画像メモリの記憶領域をX軸とY軸との直交座標系に展開したときの様子を示す模式図である。 スクリーンパターンのデータの例を示す図である。 スクリーンパターンの各画素を黒画素と白画素で表した例を示す図である。 画素記憶領域に各画素が格納されている様子を示す図である。 比較例におけるスクリーンパターンのデータの例を示す図である。 比較例におけるスクリーンパターンの各画素を黒画素と白画素で表した例を示す図である。 各発光素子から発せられる光ビームが感光体ドラム上に照射されたときの各ビームスポットの光量分布の例を示す図である。 実施例における書込み開始位置の変更後のスクリーンパターンの各画素を黒画素と白画素で表した例を示す図である。 実施例における書込み開始位置の変更後のスクリーンパターンのデータの例を示す図である。 実施例と比較例に係るスクリーンパターンの主走査方向の濃度波形の例を示す図である。 スクリーンパターンの作成処理の内容を示すフローチャートである。 (a)は、実施の形態2に係る書込み開始位置が基準位置である場合におけるスクリーンパターンの例を示す図であり、(b)は、書込み開始位置が変更された場合におけるスクリーンパターンの例を示す図である。 (a)は、入力画像の各画素の多値のデータを示す図であり、(b)は、図26(a)に示すスクリーンパターンを2値で表した例を示す図であり、(c)は、図26(b)に示すスクリーンパターンを2値で表した例を示す図である。 実施の形態3に係るスクリーン処理部の構成例を示す図である。 (a)は、実施の形態4に係るスクリーンパターンの例を示す図であり、(b)は、(a)に示すスクリーンパターンに対してスクリーン成長起点を変更した場合のスクリーンパターンの例を示す図である。 累積プリント枚数とスクリーン成長起点との対応関係を示す図である。 実施の形態4に係るスクリーンパターンの作成処理の内容を示すフローチャートである。 (a)は、図28(a)に示すスクリーンパターンに対して書込み開始位置が変更された後に作成されるスクリーンパターンの例を示す図であり、(b)は、図28(b)に示すスクリーンパターンに対して書込み開始位置が変更された後に作成されるスクリーンパターンの例を示す図である。 (a)と(b)は、実施の形態5に係るスクリーンパターンの例を示す図である。 スクリーンパターンを2値で表した例を示す図である。 実施の形態5に係る判断処理の内容を示すフローチャートである。 (a)は変形例に係る発光素子アレイの各発光素子とロッドレンズアレイとの主走査方向と副走査方向における位置関係を模式的に示す平面図であり、(b)と(c)は、変形例に係るスクリーンパターンの例を示す図である。 別の変形例に係るスクリーンパターンの例を示す図である。 (a)と(b)は、さらに別の変形例に係るスクリーンパターンの例を示す図である。 変形例に係るスクリーンパターンを示す図である。 感光体側からロッドレンズアレイを透過して発光素子を見たときの従来の発光素子とロッドレンズアレイとの位置関係を示す概略平面図である。 (a)は、中間調の画像を含む1ページ領域の例を示す図であり、(b)は、スクリーン処理によるスクリーンパターンの例を示す図である。(c)は、書込み開始位置が主走査方向に距離αだけずれた場合の例を示す図であり、(d)は、スクリーンパターンの全体が距離αだけ主走査方向にずれた場合の例を示す図である。 (a)は、各発光素子から発せられた光ビームが感光体上に集光した場合の各ビームスポットの形状の例を示す拡大模式図であり、(b)は、各ビームスポットの光量分布の波形の例を示す図である。
以下、本発明に係る光書込み装置および画像形成装置の実施の形態を、タンデム型カラープリンター(以下、単に「プリンター」という。)を例にして説明する。
〔実施の形態1〕
<プリンターの全体構成>
図1は、本実施の形態に係るプリンターの全体構成を示す概略図である。
同図に示すようにプリンターは、電子写真方式により画像を形成するものであり、画像プロセス部10と、中間転写部20と、給送部30と、定着部40と、制御部50と、画像処理部55を備え、ネットワーク(例えばLAN)を介して外部の端末装置(不図示)からのジョブの実行要求に基づき、カラーの画像形成(プリント)を実行する。
画像プロセス部10は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の現像色に対応した作像部10Y、10M、10C、10Kを有する。
作像部10Yは、像担持体としての感光体ドラム11と、その周囲に配された帯電部12、露光部13、現像部14、クリーナ15などを備えている。
帯電部12は、矢印Aで示す方向に回転する感光体ドラム11の周面を帯電させる。
露光部13は、帯電された感光体ドラム11を光ビームLにより露光して、感光体ドラム11上に静電潜像を形成する。また、露光部13には、電流駆動型の有機EL素子(OLED)が複数個、感光体ドラム11の回転軸方向(以下、「主走査方向」という。)に沿って千鳥状に並ぶように基板上に配列されたプリントヘッドが含まれる。以下、OLEDを発光素子という。プリントヘッドの構成については、後述する。
現像部14は、感光体ドラム11上の静電潜像をY色のトナーで現像する。これにより感光体ドラム11上にY色のトナー像が作像され、作像されたY色トナー像は、中間転写部20の中間転写ベルト21上に一次転写される。クリーナ15は、感光体ドラム11上における、一次転写後の残留トナーを清掃する。他の作像部10M〜10Kについても作像部10Yと同様の構成であり、同図では符号が省略されている。
中間転写部20は、駆動ローラー24と従動ローラー25に張架されて矢印方向に循環走行される中間転写ベルト21と、中間転写ベルト21を挟んで各作像部10Y〜10Kの感光体ドラム11と対向配置される一次転写ローラー22と、中間転写ベルト21を介して駆動ローラー24と対向配置される二次転写ローラー23を備える。
給送部30は、シート、ここでは用紙Sを収容するカセット31と、カセット31から用紙Sを1枚ずつ搬送路39に繰り出す繰り出しローラー32と、繰り出された用紙Sを搬送する搬送ローラー33、34を備える。
定着部40は、定着ローラー41とこれに圧接される加圧ローラー42を有する。
制御部50は、画像プロセス部10〜定着部40の動作を統括的に制御し、円滑なジョブを実行させる。ジョブ実行の際には、制御部50により次の動作が実行される。
すなわち、受け付けたジョブに含まれるプリント用の画像データに基づき、作像部10Y〜10Kの露光部13に配された複数個の発光素子のそれぞれごとにその発光量(輝度)を示すデジタルの光量信号が画像処理部55で生成される。このデジタルの光量信号は、露光部13に送られる。
露光部13では、受信したデジタルの光量信号をアナログ電圧の光量信号に変換し、変換後の光量信号に基づく光量の光ビームLを各発光素子から出射させる。
作像部10Y〜10Kのそれぞれごとに、露光部13の各発光素子から発せられた光ビームLにより、帯電後の感光体ドラム11上に静電潜像が形成され、その静電潜像は、トナーにより現像されてトナー像が形成され、そのトナー像は、一次転写ローラー22の静電作用により中間転写ベルト21上に一次転写される。
作像部10Y〜10Kによる各色の作像動作は、各色のトナー像が、走行する中間転写ベルト21の同じ位置に重ね合わせて転写されるように上流側から下流側に向けてタイミングをずらして実行される。
この作像タイミングに合わせて、給送部30からは、カセット31から用紙Sが二次転写ローラー23に向けて搬送されて来ており、二次転写ローラー23と中間転写ベルト21の間を用紙Sが通過する際に、中間転写ベルト21上に多重転写された各色トナー像が二次転写ローラー23の静電作用により用紙Sに一括して二次転写される。
各色トナー像が二次転写された後の用紙Sは、定着部40まで搬送され、定着部40の定着ローラー41と加圧ローラー42との間を通過する際に加熱、加圧されることにより、用紙S上のトナーがその用紙Sに融着して定着される。定着部40を通過した用紙Sは、排紙ローラー35によって排紙トレイ36上に排出される。
<プリントヘッドの概略構成>
図2は、露光部13に含まれるプリントヘッド60の概略構成を示す図である。
同図に示すようにプリントヘッド60は、OLEDパネル61と、ロッドレンズアレイ62と、これらを収容する筐体63を備える。
OLEDパネル61は、複数の発光素子が主走査方向に沿って千鳥状に配置された発光素子アレイ(発光部)100を有し、各発光素子は、個別に光ビームLを出射する。
ロッドレンズアレイ62は、発光素子アレイ100と感光体ドラム11との間に配置され、各発光素子から発せられた光ビームLのそれぞれを通して、発光素子アレイ100の光出射方向前方に配した感光体ドラム11上に集光させる。
<OLEDパネルの構成>
図3は、OLEDパネル61の概略平面図であり、A−A´線における断面図とC−C´線における断面図も合わせて示されている。
同図に示すようにOLEDパネル61は、TFT(thin film transistor)基板71と、封止板72と、ソースIC73を備える。
TFT基板71には、発光素子アレイ100が配置され、発光素子アレイ100に属する各発光素子に駆動電流を供給して各発光素子を光変調させるドット回路などが設けられており、これらが同一のTFT基板71上に形成される回路構成になっている。
各発光素子から発せられた光ビームLは、TFT基板71を透過して、TFT基板71の、発光素子アレイ100の配置側とは反対側の面71aから出射される。
封止板72は、TFT基板71上における発光素子アレイ100の配置領域を外気に触れないように封止するものである。
ソースIC73は、TFT基板71上の、封止板72の配置領域以外の領域に実装されており、画像処理部55から出力されるデジタルの光量信号をアナログ電圧の光量信号に変換して、変換後の光量信号をドット回路に供給する。
また、ソースIC73は、それぞれの発光素子ごとにその発光量を補正する。この補正は、例えば次のようにして行われる。すなわち、発光素子は、新品時から現在までの間の駆動時間(累積発光時間)が長くなるに伴って、劣化により、同じ大きさの駆動電流を供給しても発光量が徐々に低下する特性を有する。また、ロッドレンズアレイ62の光学特性により、発光素子ごとにその光ビームLがロッドレンズアレイ62のどの位置を透過するかによって、感光体ドラム11上におけるビームスポットの光量にばらつきが生じる。
従って、新品時には、各発光素子からの光ビームLがロッドレンズアレイ62を透過して感光体ドラム11に集光されたときの光量が均一になるように、発光素子ごとに基準の駆動電流を決める。そして、新品時以降については、発光素子ごとに、累積発光時間の長さに応じた分だけ、新品時に決めた基準の駆動電流よりも供給電流を増加させる制御を行う。なお、補正方法は、上記以外の方法であっても良い。
<発光素子とロッドレンズアレイの位置関係>
図4は、発光素子アレイ100とロッドレンズアレイ62との主走査方向と副走査方向における位置関係を模式的に示す斜視図であり、ロッドレンズアレイ62の一部を断面で表している。図5は、TFT基板71上に複数の発光素子1が並んでいる様子を模式的に示す平面図であり、図6は、各発光素子1とロッドレンズアレイ62との主走査方向と副走査方向における位置関係を模式的に示す平面図であり、図2の矢印Bで示す方向からロッドレンズアレイ62を透過して発光素子アレイ100を見たときの図である。
図4〜図6に示すように発光素子アレイ100は、複数の発光素子1が主走査方向に沿ってライン状に配列された発光素子列101、102、103、104を備え、発光素子列101〜104は、この順に、主走査方向に直交する副走査方向に並べられている。
各発光素子1は、径が例えば60μmであり、形状、大きさ、材料などが同じであり、同じ特性を有するものから形成され、相互に主走査方向の配置位置が異なっており、平面視において、各発光素子1が主走査方向に沿って千鳥状に配列される構成になっている。
発光素子列101〜104のそれぞれごとに相互に、各発光素子1の主走査方向のピッチ間隔が等しく、隣り合う2つの発光素子列の副走査方向の間隔も等しくなっている。
以下、各発光素子1を区別する場合には、図5に示すように発光素子列101に属する各発光素子1について、主走査方向の最上流に位置する発光素子1をA1として、これを起点に主走査方向の上流側から順にB1、C1、D1・・と番号を付して区別することとする。同様に、発光素子列102に属する各発光素子1について、主走査方向の上流側から順にA2、B2、C2、D2・・とする。また、発光素子列103に属する各発光素子1について、主走査方向上流側から順にA3、B3、C3、D3・・とし、発光素子列104に属する各発光素子1について、主走査方向上流側から順にA4、B4、C4、D4・・とする。各発光素子1は、A1、A2、A3、A4、B1、B2・・の順に主走査方向に一定間隔だけずれた位置に配置される。この一定間隔(光源ピッチ間隔)が例えば21μmになっている。
ロッドレンズアレイ62は、1つの発光素子1よりも口径が大きいロッドレンズ62aが多数個、主走査方向に沿って千鳥状に配列されてなり、上記のロッドレンズアレイ910と同様に光ビームLの透過位置によって透過率が異なる特性を有するものである。
ここで、図4と図6に示す破線62bは、ロッドレンズアレイ62の副走査方向の中心点を主走査方向に沿って結んでなる仮想の中心軸を示している。また、図4と図5に示す一点鎖線71bは、発光素子アレイ100の副走査方向の中心点を主走査方向に沿って結んでなる仮想の中心軸を示しており、発光素子列102と103の副走査方向の間隔の中央位置に相当する。発光素子アレイ100の中心軸71bとロッドレンズアレイ62の中心軸62bとが副走査方向に一致するように、発光素子アレイ100とロッドレンズアレイ62の位置関係が決められている。図6では、ロッドレンズアレイ62の中心軸62bだけを示しているが、この中心軸62bが発光素子アレイ100の中心軸71bと一致していることになる。
図7は、主走査方向に沿って千鳥状に配置された複数の発光素子1からの光ビームのそれぞれがロッドレンズアレイ62を透過して集光されたことにより、矢印Aで示す方向に回転する感光体ドラム11上に各ビームスポット3が形成されている様子を示す模式図である。同図では、各ビームスポット3が主走査方向の基準位置Rを起点に主走査方向に沿って列状に並び、1本の主走査ライン105を構成している様子を示している。基準位置Rは、主走査方向の原点位置に相当し、1つのビームスポット3は、感光体ドラム11上に形成される画像の1つの画素に相当する。
主走査方向に相互に異なる位置に配された発光素子A1、A2、A3・・を主走査方向の配置順に最上流のA1を基準に1番目、A2を2番目、A3を3番目・・と番号を付したとき、それぞれの発光素子1から発せられた各光ビームが、ロッドレンズアレイ62の異なる位置を透過後、感光体ドラム11上において基準位置Rから主走査方向に発光素子A1、A2、A3・・の主走査方向と同じ並び順に1番目、2番目、3番目・・の各照射位置3−1、3−3、3−3・・に集光される構成になっている。基準の発光素子A1による照射位置3−1を感光体ドラム11上の主走査方向における基準位置Rという。
図7に示すように複数の発光素子1を千鳥配置する構成をとれば、各発光素子1を主走査方向に一列に並べる構成よりも、主走査方向の単位長さ当たりに配置される発光素子1の数を多くすることができる。これにより、各発光素子1から発せられた光ビームの、感光体ドラム11上での各ビームスポット3の主走査方向のピッチ間隔をより小さく、つまり主走査方向の解像度をより高めることができる。
なお、この千鳥配置の構成では、各発光素子列101〜104の配置位置が副走査方向にずれている。このため、入力画像の画像データをそのまま用いて主走査ラインごとに各発光素子1を発光させると、本来、入力画像における1本の主走査ライン上の画像が感光体ドラム11上では、各発光素子列101〜104の配置位置に応じて副走査方向にずれた位置にビームスポット3(破線)が照射されてしまい、1本の主走査ライン105上に再現できなくなる。
これを防止するため、発光素子A1に対して発光素子A2、発光素子A2に対して発光素子A3というように、各発光素子1の副走査方向における配置位置のずれ量Δdに応じた時間だけ、発光素子列101に対して他の発光素子列102〜104に属する各発光素子の発光開始タイミングがずれるように制御される。
<制御部50と画像処理部55の構成>
図8は、制御部50と画像処理部55の構成を示すブロック図である。
同図に示すように制御部50は、画像安定化処理部51と書込み開始位置記憶部52を備える。画像安定化処理部51は、画像安定化動作としてのレジスト補正を実行する。レジスト補正は、次のようにして実行される。
すなわち、プリント実行中以外の所定のタイミングに、中間転写ベルト21上にY〜K色の所定形状のトナーパッチを副走査方向に一定間隔をあけた位置に形成する。続いて、中間転写ベルト21上に形成された各色のトナーパッチの主走査方向における形成位置を光学式の検出センサー(不図示)で実際に検出する。
そして、その検出結果に基づき、中間転写ベルト21上に多重転写されるY〜K色の各トナー像の主走査方向の形成位置が一致するように、例えば作像部10Y〜10Kのそれぞれごとに感光体ドラム11上への画像の主走査方向の書込み開始位置を補正する。
ここで、書込み開始位置とは、図7に示す感光体ドラム11上の主走査方向における基準位置Rに存する照射位置3−1を1番目としてこれから主走査方向に数えてX番目の照射位置から主走査方向への画像書込みを開始する場合におけるその番号Xをいう。
図7では、1つの発光素子に1つの照射位置が対応し、1つの照射位置に1つの画素(ビームスポット3)が対応しており、例えば主走査方向の最上流に位置する発光素子A1から主走査方向の画像書込みを開始する場合、書込み開始位置Xが1になり、発光素子A4から画像書込みを開始する場合、書込み開始位置Xが4になる。
仮に、レジスト補正の開始前にK色の書込み開始位置がX=1(照射位置3−1)であり、検出センサーの検出結果から書込み開始位置をX=4(照射位置3−4)に変更すれば、他のY、M、C色のそれぞれの書込み開始位置と一致することが判断されたような場合には、K色の書込み開始位置がX=1から4に補正される。作像部ごとに、書込み開始位置が補正される度に、書込み開始位置記憶部52に格納されている書込み開始位置Xがその補正後の書込み開始位置Xを示す書込み開始位置情報に更新される。
図9は、書込み開始位置記憶部52に格納される書込み開始位置情報521の例を示す図であり、書込み開始位置情報521には、Y、M、C、K色のそれぞれについて主走査方向への書込み開始位置Xの情報が含まれている。
レジスト補正の終了後にプリントジョブが実行される際には、作像部10Y〜10Kのそれぞれごとに、現に書込み開始位置記憶部52に格納されている書込み開始位置Xを読み出して、読み出した書込み開始位置Xに基づき主走査方向の画像の書込みを行う。
例えば、図7においてK色の書込み開始位置がX=1の場合、発光素子A1、A2、A3・・が画像データに基づき制御される。一方、K色の書込み開始位置がX=4に補正された場合、発光素子A4、B1、B2・・が画像データに基づき制御される。
つまり、K色について書込み開始位置が変更されると、感光体ドラム11上に形成すべきK色の画像の全体が基準位置Rに対して主走査方向にその変更分、図7の例では距離αだけずれた(シフトした)位置に形成されることになる。感光体ドラム11上に形成すべき画像が書込み開始位置Xの変更に応じて主走査方向にずれた位置に形成されることは、他のY、M、C色についても同様である。
これにより、中間転写ベルト21上に多重転写されたY〜K色の各トナー像の主走査方向における色ずれ発生が防止される。
なお、上記の所定のタイミングとしては、例えば一定枚数の用紙に対するプリントが実行される毎、装置周辺温度の変動が一定以上になったときなどがある。
図8に戻って画像処理部55は、スクリーン処理の対象になる入力画像に画像処理としてのγ補正とスクリーン処理を施すものであり、γ補正部56と、スクリーン処理部57Y、57M、57C、57Kと、出力部58Y、58M、58C、58Kを備える。
γ補正部56は、入力画像の画像データを受信し、受信した画像データに、現像特性などの画像再現性に応じた階調補正としての公知のγ(ガンマ)補正を施し、γ補正後のY、M、C、K色の多値の階調値、例えば256階調のデジタルのデータをスクリーン処理部57Y、57M、57C、57Kに出力する。
スクリーン処理部57Y〜57Kは、受信した多値データに、2値の疑似階調表現のためのスクリーン処理を施すものである。なお、スクリーン処理部57Y〜57Kは、それぞれが基本的に同じ処理を実行するので、以下、スクリーン処理部57Kの処理を具体的に説明し、他のスクリーン処理部57Y〜57Cの処理については説明を省略する。
スクリーン処理部57Kは、図10に示すようにスクリーンパターン作成部571と閾値マトリクス記憶部572を備える。
閾値マトリクス記憶部572は、多値のK色データの画像を2値で表現するためのスクリーンパターンの作成に用いられる閾値マトリクスを記憶している記憶部である。
図11は、閾値マトリクス110の例を示す図であり、主走査方向と副走査方向に並ぶ数値P11、P21・・PxyのそれぞれがK色データのそれぞれの画素に一対一に対応する閾値になり、一定の規則に従って各閾値の大小が予め決められている。閾値は、例えば256階調の場合、0〜255のいずれかの値とされる。
なお、同図では、一つの閾値マトリクス110の例を示しているが、例えば入力画像に応じて、異なる複数の種類の閾値マトリクスの中から最も適したものが自動選択されたり、その選択をユーザーが行ったりする構成であっても良い。
図10に戻って、スクリーンパターン作成部571は、画像メモリ581、582を備え、受信したK色データを、閾値マトリクス110を用いてスクリーン処理してスクリーンパターンを作成する。以下、スクリーンパターンの作成について具体的に説明するが、スクリーン対象とすべきK色データが図12(a)に示す1ページ領域120内に含まれる矩形のK色の入力画像(斜線)121のデータとする場合の例を説明する。なお、スクリーン対象の領域を、例えば入力画像の各画素の階調値から自動的に判断したりユーザーの操作入力により操作部(不図示)から指定したりする方法などをとることができる。
ここで、入力画像121は、均一に淡い中間調の濃度の画像であり、入力画像121を画素単位に分割すると、図13の拡大模式図に示すように主走査方向の基準位置Rに存する画素2−1を起点に主走査方向に沿って画素2−2、2−3、2−4・・が順番に列状に並んでなる1本の主走査ラインが副走査方向に1ライン目、2ライン目、3ライン目・・の順に並ぶようにして構成される。入力画像121は、主走査方向における先頭位置の画素2−1が基準位置Rに位置しているので、主走査方向の書込み開始位置Xが1の画像である。
スクリーンパターン作成部571は、受信したK色データの各画素の階調値(多値)を画像メモリ581に格納する格納処理を行う。
図14は、画像メモリ581の記憶領域591を主走査方向に相当するX軸と副走査方向に相当するY軸との直交座標系に展開したときの様子を示す模式図である。同図の1ライン目、2ライン目・・は、図13に示す1ライン目、2ライン目・・に対応している。
図14に示すように記憶領域591は、主走査方向と副走査方向に二次元配列される複数の画素記憶領域5−1、5−2、5−3・・に分割されている。一つの画素記憶領域には、入力画像121の各画素のうち一つの画素を記憶することができる。図14は、書込み開始位置Xが基準位置Rに一致する場合に(X=1)、入力画像121の各画素が各画素記憶領域に格納されている例を示している。
ここでは、入力画像121の各画素のうち、主走査ライン毎に、主走査方向における先頭位置の画素から後続の各画素、つまり画素2−1、2−1、2−3・・が、画素記憶領域5−1、5−2、5−3・・のうち、主走査方向の書込み開始位置X(=1)に対応する画素記憶領域5−1から主走査方向に後続する画素記憶領域に1画素ずつ昇順に格納される。
画素の格納は、具体的には一つの画素の画素値(階調値)が一つの画素記憶領域に書き込まれることにより行われる。1ライン目では、画素記憶領域5−1に画素2−1の階調値D1が書き込まれ、画素記憶領域5−2に画素2−2の階調値D2が書き込まれる。画素2−3、2−4・・についても、対応する画素記憶領域5−3、5−4・・に階調値D3、D4・・が書き込まれる。2ライン目以降についても同様である。各階調値D1、D2・・は、多階調、例えば0〜255階調のうちのいずれかの値であるが、ここでは全画素の階調値が同じ値になっている。
この格納処理は、画像メモリ581の初期化後に行われる。この初期化は、記憶領域591の全ての画素記憶領域に予め決められた値、例えば0を書き込む処理である。従って、格納処理は、画素記憶領域毎にその画素記憶領域に既に書き込まれている値「0」を階調値に書き換える(更新する)処理になる。
図14に示される太線の範囲592が入力画像121の全画素が格納される範囲になり、範囲592よりも外の画素記憶領域には、画素が格納されず、上記の初期化により0が書き込まれたままの状態になる。
スクリーンパターン作成部571は、画素記憶領域5−1、5−2・・に格納されている値と、図11に示される閾値マトリクス110の閾値とを、画素記憶領域5−1と閾値P11とがそれぞれ原点Oに位置すると仮定して、原点Oを基準に同じ位置関係あるもの同士の大小を比較する。
例えば、図14に示す例では、1ライン目の画素記憶領域5−1に格納されている階調値D1と閾値P11、画素記憶領域5−2に格納されている階調値D2と閾値P21、2ライン目の画素記憶領域5−21に格納されている階調値D1と閾値P12といった具合である。この比較処理は、範囲592内の各画素記憶領域に対して実行される。
このように閾値マトリクス110の適用は、主走査方向の先頭位置である基準位置Rに存する画素記憶領域5−1を起点に開始されるので、主走査方向の並び順で1番目の画素記憶領域5−1をスクリーン処理の開始起点を示すスクリーン成長起点Zという。
なお、画素記憶領域5−1、5−2・・は、図14に示すように発光素子A1、A2・・と、基準位置Rから主走査方向に数えて同じ順番のもの同士が対応している。つまり、基準位置Rの画素記憶領域5−1から主走査方向に後続する画素記憶領域のそれぞれと、基準位置Rの発光素子A1から主走査方向に後続する発光素子のそれぞれとが、主走査方向の並び順の同じ番号のもの同士が一対一に対応している。このことから、主走査方向の先頭位置である発光素子A1は、画素記憶領域5−1と主走査方向に同じ位置関係を有するといえるので、以下、発光素子A1をスクリーン成長起点Zという場合がある。
スクリーンパターン作成部571は、画素記憶領域毎に、比較処理の結果から、その画素記憶領域に格納されている値が閾値以下の場合に0(白画素に相当)を示すデータに変換し、閾値よりも大きい場合に1(黒画素に相当)を示すデータに変換する。この変換後の2値のデータが入力画像121(多値画像)を疑似階調表現したスクリーンパターンになる。この変換後の2値のデータは、スクリーンパターンのデータとして画像メモリ582に格納される。
図15は、スクリーンパターン111の2値データが画像メモリ582の記憶領域593に格納されている様子を模式的に示す図であり、1ライン目、2ライン目・・は、図13に示す1ライン目、2ライン目・・に対応している。
記憶領域593は、上記の記憶領域591と同様に複数の画素記憶領域6−1、6−2、6−3・・に分割されている。一つの画素記憶領域にスクリーンパターン111の一つの画素が格納される。この格納処理は、一つの画素記憶領域に、一つの画素の画素値、ここでは白画素を示すデータ「0」と黒画素を示すデータ「1」のいずれかが書き込まれることにより行われる。
例えば、1ライン目の画素記憶領域6−1に格納されている値「1」は、図14に示す1ライン目の画素記憶領域5−1に格納されている画素2−1の階調値D1と閾値P11との比較結果により得られた値である。同様に、1ライン目の画素記憶領域6−2に格納されている値「0」は、図14に示す1ライン目の画素記憶領域5−2に格納されている画素2−2の階調値D2と閾値P21との比較結果により得られた値である。他の画素記憶領域6−3、6−4・・や、2ライン目以降の各画素記憶領域についても同様である。
このことから画素記憶領域6−1、6−2・・は、それぞれがスクリーンパターン111の一つの画素を示し、画像メモリ582の記憶領域593に格納されている全画素値がスクリーンパターン111を構成するものといえる。
なお、図15は、スクリーンパターン111のうち原点Oに近い位置に存する1〜6ライン目の画素記憶領域6−1、6−2・・に格納された値だけを示しており、他の画素記憶領域については省略されている。図15も図14と同様に画素記憶領域6−1、6−2・・が発光素子A1、A2・・と、基準位置Rから主走査方向に並び順に1つずつ昇順に数えたときの番号が同じのもの同士が一対一に対応していることが示されている。
図15に示す画素記憶領域6−1、6−2・・に格納されている値(0または1)がスクリーンパターン111を構成する各画素の画素値を示すので、画素記憶領域6−1、6−2、6−3・・に格納されている値に従って、対応する発光素子が発光または消灯することにより、スクリーンパターン111の各画素が黒または白で表されることになる。
図16は、スクリーンパターン111の各画素を黒画素と白画素で表した例を示す図である。同図でも、主走査方向に並ぶ各画素7−1、7−2、7−3・・と発光素子A1、A2、A3・・とを一対一に対応付した様子を示している。
スクリーンパターン111の1ライン目の画素7−1が発光素子A1の発光により黒画素で表され、画素7−2、7−3が発光素子A2、A3の消灯により白画素で表される。これは、図15に示す1ライン目の画素記憶領域6−1の画素値が「1」であり、画素記憶領域6−2、6−3の画素値がそれぞれ「0」であることによるものである。他の画素についても同様である。
スクリーンパターン111は、主走査方向に最初の黒画素7−1の次に、2つの白画素の列と3つの黒画素の列とがこの順番に交互に繰り返して並んでなる走査ラインを含むパターン、つまり主走査方向に濃度が周期的に変化するスクリーンパターンの一つである。
図10に戻って、スクリーンパターン作成部571は、画像メモリ582に格納されているスクリーンパターン111の2値のデータを画像メモリ582から読み出す。このデータを以下、パターンデータという。
スクリーンパターン作成部571は、画像メモリ582から読み出したパターンデータを出力部58Kに送る。
出力部58Kは、パターンデータを受信すると、1本の主走査ライン分のデータまたは所定の複数ライン数の分のデータを光量信号として作像部10Kの露光部13に送る。
露光部13は、受信した2値のパターンデータ、つまりスクリーンパターンに従って発光素子アレイ100を光変調する。具体的には、2値のパターンデータを画素単位で上記のようにアナログ電圧の光量信号に変換して、その変換後の光量信号に基づいて、主走査ラインごとに発光素子A1、A2・・の発光と消灯を制御する。
この制御は、より具体的には次のようになる。例えば、スクリーンパターン111の画素7−1の2値データは「1」なので、対応する発光素子A1に、その「1」を示すアナログ電圧を供給して発光素子A1を発光させる。このアナログ電圧は、上記の発光量補正処理後のものである。また、スクリーンパターン111の画素7−2、7−3の2値データはそれぞれ「0」なので、対応する発光素子A2、A3に、その「0」を示すアナログ電圧を供給して発光素子A2、A3を消灯させる。他の各画素についても同様である。
この露光制御により、感光体ドラム11上にスクリーンパターン111の静電潜像が形成される。形成された静電潜像は、K色のトナーにより現像された後、感光体ドラム11から中間転写ベルト21を介して用紙S上に転写される。これにより、書込み開始位置Xを基準位置RとしたK色のスクリーンパターンが用紙Sにプリントされる。
<書込み開始位置Xが変更された場合>
上記では、書込み開始位置Xが1の場合にスクリーンパターン111が作成される例を説明したが、画像安定化動作により書込み開始位置Xが図12(b)に示すように基準位置Rから距離α、例えば7画素分だけ主走査方向にずれた位置(X=8)に変更された場合には、入力画像121に対して次のようにしてスクリーン処理が施される。
すなわち、スクリーンパターン作成部571は、受信した多値のK色データの各画素の階調値を画像メモリ581の記憶領域591に、書込み開始位置Xが基準位置Rから主走査方向にずれた分だけ原点Oから主走査方向にずらした位置に格納する。
図17は、記憶領域591に各画素の階調値が格納されている様子を示す図である。同図に示すように記憶領域591の画素記憶領域5−1、5−2・・のうち、主走査ライン毎に各画素の階調値D1、D2、D3・・が図14に示す格納状態に対して全体的に書込み開始位置Xの主走査方向のずれ量、ここでは7画素分だけ主走査方向にずれた位置に存する画素記憶領域に格納されていることが判る。
変更後の書込み開始位置X(=8)が、入力画像121の画素2−1が存する位置になるので、書込み開始位置X(=8)に相当する画素記憶領域5−8が画素2−1の階調値D1が格納される画素記憶領域になる。また、画素2−2の階調値D2は、画素記憶領域5−9に格納される。
図17に示す太線で示す範囲592内に存する画素記憶領域5−8、5−9・・が入力画像121の各画素の階調値が格納される記憶領域に相当する。
スクリーンパターン作成部571は、書込み開始位置Xが8に変更された場合でもスクリーン成長起点Zを画素記憶領域5−1(発光素子A1)に固定して、各画素記憶領域に格納されている値に閾値マトリクス110を適用する。
この場合、太線で示す範囲594内の例えば1ライン目の画素記憶領域5−1〜5−7に格納されている値「0」についても、閾値マトリクス110が適用される対象になる。画素記憶領域5−1〜5−7には、格納処理前に実行された画像メモリ581の初期化による値「0」が書き込まれており、この値「0」は、入力画像121の各画素の階調値ではないが、本実施の形態では、閾値マトリクス110の適用対象にしている。
このようにしているのは、書込み開始位置Xの変更前後にかかわらず、スクリーン成長起点Zを画素記憶領域5−1に固定することにより、書込み開始位置Xの変更に起因するスクリーンパターンの各画素の濃度ばらつきを防止するためである。
以下、書込み開始位置Xの変更にかかわらずスクリーン成長起点Zを画素記憶領域5−1に固定する場合(実施例)と、書込み開始位置Xの変更に応じてスクリーン成長起点Zを例えば画素記憶領域5−8に変更する場合(比較例)とでスクリーンパターンの各画素の濃度がどのようになるのかを比較例、実施例の順に具体的に説明する。
<比較例の場合>
図17に示す状態において、スクリーン成長起点Zを画素記憶領域5−8に変更するということは、1ライン目の画素記憶領域5−8に格納されている階調値D1を起点に閾値マトリクス110が主走査方向に適用されることになる。
図17に示す階調値D1、D2・・と図14に示す階調値D1、D2・・とは同じであり、図14に対して図17では、書込み開始位置Xが主走査方向に7画素分ずれている。従って、図17に示す階調値D1を起点に閾値マトリクス110を適用して得られるスクリーンパターンの2値データは、図15に示す2値データが全体的に7画素分、主走査方向にずれた状態のデータになる。
図18は、この主走査方向にずれた状態の2値データの例を示す図であり、画素記憶領域6−8から主走査方向に後続する各画素記憶領域の2値データが、図15に示すデータと全く同じになっていることが判る。
図19は、比較例におけるスクリーンパターン119の各画素を黒画素と白画素で表した例を示す図である。同図に示すようにスクリーンパターン119は、図16に示すスクリーンパターン111が全体的に主走査方向に基準位置Rから7画素分に相当する距離αだけずれたものになる。
スクリーンパターン119の黒画素7−1は、発光素子B4により表され、黒画素7−5は、発光素子C4により表され、黒画素7−6は、発光素子D1により表される。
つまり、書込み開始位置Xが基準位置Rの場合の図16に示すスクリーンパターン111と、基準位置Rから主走査方向に7画素分ずれた場合の図19に示すスクリーンパターン119とを比較すると、書込み開始位置Xから主走査方向に1画素ずつ数えたときの番号が同じになる黒画素でも異なる発光素子が用いられる。このことは、図40(b)と(d)の場合と同じである。
上記「発明が解決しようとする課題」の項で説明したように、ロッドレンズアレイ62の光学特性により、各発光素子1から発せられ、ロッドレンズアレイ62の異なる位置を透過した後の各光ビームが感光体ドラム11上に集光されたときのそのビームスポット3の形状および光量分布が微妙に異なる。
具体的には、図16に示すスクリーンパターン111では、その黒画素7−5、7−6が発光素子B1、B2から発せられた各光ビームの感光体ドラム11上における各ビームスポット3により形成され、その各ビームスポット3の光量分布は、例えば図20に示すグラフ131、132のようになる。
これに対し、図19に示すスクリーンパターン119では、その黒画素7−5、7−6が発光素子C4、D1から発せられた各光ビームの感光体ドラム11上における各ビームスポット3により形成され、その各ビームスポット3の光量分布は、例えば図20に示すグラフ133、134のようになる。
同じ黒画素7−6でもその光量分布を示すグラフ132と134の形状が大きく異なっていることから、感光体ドラム11上における黒画素7−6の露光量が書込み開始位置Xの変更により差が生じることが判る。
また、グラフ131と132の一部が主走査方向に重なっており、グラフ133と134もその一部が主走査方向に重なっている。これにより、黒画素7−5の露光量は、隣接する黒画素7−6の露光量の大きさに影響を受けることが判り、上記のように黒画素7−6の露光量は、書込み開始位置Xの変更により変化するので、その変化分だけ、黒画素7−5の露光量も書込み開始位置Xの変更により差が生じる。
つまり、書込み開始位置Xの変更前後で黒画素7−5も7−6もその露光量とドットの形状に差が生じることになる。他の黒画素7−1、7−4なども同様である。
このように書込み開始位置Xの変更前後で、各黒画素について露光量や形状に差が生じると、その差分だけ、K色の現像後の黒画素の濃度や形状に差が生じることになる。書込み開始位置Xの変更前後で各黒画素の濃度や形状にばらつきがあると、同じ入力画像121に対してスクリーン処理により疑似的に表現された出力画像の階調が異なったようにユーザーに感じさせるおそれが生じ、再現画像の画質低下ととられ兼ねない。
書込み開始位置Xの変更前と変更後とで黒画素の露光量や形状に差が生じるのは、その変更前と変更後とで黒画素を表すための発光素子が変わってしまうからである。このことは、書込み開始位置Xの変更が生じたときに、その変更に応じてスクリーン成長起点Zを主走査方向に変更することにより、図16に示すスクリーンパターン111が全体的に基準位置Rから主走査方向にずれてしまうことに起因する。
<実施例の場合>
そこで、実施例では、スクリーン成長起点Zを書込み開始位置Xの変更にかかわらず、画素記憶領域5−1(発光素子A1)に固定しておき、この画素記憶領域5−1を起点に閾値マトリクス110を適用することにより、スクリーンパターンを作成する。
図21は、実施例における書込み開始位置Xを8にした場合のスクリーンパターン112の各画素を黒画素と白画素で表した例を示す図であり、図22は、スクリーンパターン112を2値で表した例を示す図である。
図21に示すスクリーンパターン112は、図17に示す各画素値に対してスクリーン成長起点Zを発光素子A1に固定した場合の作成例である。このスクリーンパターン112は、図16に示すスクリーンパターン111のうち、主走査ラインごとに書込み開始位置(X=8)に存する画素7−8から主走査方向に後続する画素7−9、7−10・・と同じ画素からなるパターンになっている。これは、次の理由による。
すなわち、入力画像121の全画素の階調値が同じなので、図14に示す書込み開始位置Xの変更前の画素記憶領域5−8、5−9、5−10・・に格納されている階調値D8、D9、D10・・と、図17に示す変更後の画素記憶領域5−8、5−9、5−10・・に格納されている階調値D1、D2、D3・・とが等しくなる。
従って、スクリーン成長起点Zを発光素子A1に固定すれば、変更前に図14に示す画素記憶領域5−8、5−9、5−10・・に格納されている階調値D8、D9、D10・・に閾値マトリクス110を適用したときの比較結果(図15に示す画素記憶領域6−8、6−9、6−10・・に格納されている値0、1、1・・)と、変更後に図17に示す画素記憶領域5−8、5−9、5−10・・に格納されている階調値D1、D2、D3・・に閾値マトリクス110を適用したときの比較結果(図22に示す画素記憶領域6−8、6−9、6−10・・に格納されている値0、1、1・・)とが同じになるからである。
スクリーン成長起点Zを画素記憶領域5−1(発光素子A1)に固定するということは、発光素子A1、A2・・の主走査方向の配置に対して閾値マトリクス110の主走査方向の適用範囲が固定されていることに等しい。
閾値マトリクス110の適用後、図22に示すように主走査ラインごとに書込み開始位置Xよりも基準位置R側に存する画素記憶領域6−1〜6−7の値は全て「0」になっている。これは、図17に示す画素記憶領域5−1〜5−7の値が初期化により全て「0」になっており、閾値マトリクス110の閾値(例えば0〜255のいずれかの値)以下になり、閾値との比較結果が「0」になるからである。
画素記憶領域6−1〜6−7の値「0」は、スクリーンパターン112の画素7−1〜7−7の2値データに相当し、画素7−1〜7−7は、書込み開始位置Xよりも基準位置R側に存し、プリント時に書込み対象にならない画素であるため、画素記憶領域6−1〜6−7の値が「0」になることにより、画素7−1〜7−7に対応する発光素子A1〜B3が非発光になる。なお、仮に、比較結果が「0」にならない別の装置構成の場合には、「0」に書き換える処理が行われる。
図21では、書込み開始位置X=8よりも基準位置R側に位置する画素7−1、7−4、7−5、7−6を、書込み開始位置Xの変更前には書込み対象の黒画素であったが、変更後には書込み対象から外れた(プリントされない)画素に変更されたことを示すために斜線で示している。
スクリーンパターン111も112も、書込み開始位置Xの変更前後で基準位置Rに対して主走査方向に同じ位置に存する画素7−8について同じ白画素になり、画素7−9について同じ黒画素というようにパターンが同じになっている。
図23は、実施例に係るスクリーンパターン111、112と、比較例に係るスクリーンパターン119のそれぞれにおける1ライン目の各画素について白画素をLレベル、黒画素をHレベルで濃度を表したときの主走査方向の濃度波形の例を示す図である。スクリーンパターン111の濃度波形111aとスクリーンパターン112の濃度波形112aが実線で、スクリーンパターン119の濃度波形119aが破線で示されている。
実線の濃度波形111a、112aで示すように、実施例のスクリーンパターン111も112も、次の(a)、(b)を満たす。すなわち、(a)は、主走査方向に一定の周期Fで濃度が変化するスクリーンパターンである。(b)は、基準位置Rに存する画素から主走査方向に後続する各画素を昇順に1、2、3・・と番号を付したとき、8番目の画素7−8から後続の各画素の濃度波形が一致、すなわち主走査方向に同じ周期Fかつ同じ位相のパターンである。
これにより、黒画素7−9は、スクリーンパターン111でも112でも同じ発光素子C1により露光され、黒画素7−10は、スクリーンパターン111でも112でも同じ発光素子C2により露光される。他の黒画素についても同様であり、また、2ライン目以降についても同様である。
このことは、書込み開始位置Xが変わっても、一つのスクリーンパターン111に対して、書込み開始位置Xから主走査方向に後続する各画素に対応する発光素子が変わらず、その発光素子に供給される画素値(0または1に相当)も変わらないことに等しい。
各発光素子とスクリーンパターン111の主走査方向の各画素とは、基準位置Rに存する発光素子A1から主走査方向にi(正の整数)番目の発光素子と、基準位置Rに存する画素7−1から主走査方向にi番目の画素とが一対一に対応しているので、上記の露光制御は、次の制御ということができる。
すなわち、書込み開始位置Xがi番目の発光素子の書込み位置に相当する場合、i番目の発光素子から主走査方向に後続する全発光素子に対して、スクリーンパターン111の主走査方向における先頭位置からi番目の画素から後続する画素の画素値が1画素ずつ昇順に供給される制御である。
書込み開始位置Xの変更前でも変更後でも、黒画素、例えば画素7−9、7−10が同じ発光素子C1、C2により露光されるということは、図20に示すようにその変更前後で異なる発光素子が用いられることによりスクリーンパターンの各画素の光量分布に差が生じることが防止され、濃度ばらつきが生じることも防止される。
一方、比較例に係るスクリーンパターン119の濃度波形119aを見ると、スクリーンパターン111の濃度波形111aに対して主走査方向に位相がずれており、図20に示すように同じ黒画素に対して書込み開始位置の変更前後で異なる発光素子が用いられることによる濃度ばらつきが生じてしまうことが判る。
なお、上記のスクリーンパターン111、112では、書込み開始位置Xとこれの近傍のパターン部分だけを示し、書込み終了位置が省略されているが、スクリーンパターン111も112も主走査方向長さは同じになる。従って、スクリーンパターン112は、スクリーンパターン111に対し、主走査ラインごとに書込み開始位置Xが主走査方向に7画素分ずれる分、書込み終了位置も7画素分だけ主走査方向にずれた位置になり、書込み終了位置まで上記の周期Fのパターンが継続される。
また、スクリーンパターン111と112を見比べると、スクリーンパターン111は、1ライン目の書込み開始位置X(=1)に存する画素7−1が黒画素であり、スクリーンパターン112は、1ライン目の書込み開始位置X(=8)に存する画素7−8が白画素であるので、書込み開始位置Xで白画素と黒画素の違いが生じる場合もあり、この場合、厳密には完全同一とはいえない。しかしながら、いずれのスクリーンパターンも白と黒の極めて微小な画素が主走査方向に一定の周期で並んでなるパターンであり、人の目で見たときに、同じ疑似階調を表すパターンと認識されるので、完全同一でないことが画質低下に繋がることはない。
<スクリーンパターンの作成制御>
図24は、スクリーン処理部57Kにより実行されるK色のスクリーンパターンの作成処理の内容を示すフローチャートであり、スクリーンパターンの作成ごとに実行される。
同図に示すように、K色のスクリーン対象になる入力画像の画像データを受信する(ステップS1)。続いて、K色に対する現在の書込み開始位置Xを取得する(ステップS2)。この取得は、書込み開始位置記憶部52からK色の書込み開始位置βkのデータを読み出すことにより行われる。
次に、受信した画像データを、取得した書込み開始位置Xに基づき画像メモリ581に格納する(ステップS3)。この格納は、画像データの画素2−1、2−2・・・の階調値D1、D2・・・を、主走査ライン毎に、図14や図17に示す画像メモリ581の画素記憶領域5−1、5−2・・・のうち、基準位置Rに対して主走査方向に書込み開始位置Xに対応する画素記憶領域(図14の例では5−1、図17の例では5−8)から主走査方向に後続する各画素記憶領域に書き込むことにより行われる。
そして、スクリーン成長起点Zを判定する(ステップS4)。ここでは、スクリーン成長起点Zを固定的に画素記憶領域5−1とする。なお、後述の実施の形態2では、スクリーン成長起点Zが書込み開始位置Xに応じて変更される。
判定されたスクリーン成長起点Zに基づき入力画像に閾値マトリクス110を適用してスクリーンパターンを作成する(ステップS5)。
具体的には、図14や図17に示すように画像メモリ581の画素記憶領域5−1(発光素子A1)を起点に各画素記憶領域に格納されている値に対して閾値マトリクス110を適用してスクリーン処理を施し、図15や図22に示すパターンデータを得る。パターンデータは、画像メモリ582に格納される。
そして、作成されたスクリーンパターンのパターンデータを出力部58Kに出力して(ステップS6)、当該処理を終了する。
以上説明したように、本実施の形態では、書込み開始位置Xの変更の有無にかかわらずスクリーン成長起点Zを画素記憶領域5−1(発光素子A1)に固定して、閾値マトリクス110を適用する。
これにより、書込み開始位置Xの変更後に作成されたスクリーンパターン112は、変更前のスクリーンパターン111と、その変更前後で主走査方向に重複するパターン部分118(図23:変更後の書込み開始位置から主走査方向に後続する各画素)について主走査方向の濃度変化の周期Fが同じ且つ位相が同じスクリーンパターンになる。
このことは、書込み開始位置Xの変更前のスクリーンパターン111と変更後のスクリーンパターン112とは、それらを構成する各画素のうち、主走査方向に基準位置Rから数えて同じ番号の画素、例えば7−8、7−9などについて、その画素に対応する発光素子、例えばB4、C1などが同じ発光素子になることを意味する。
従って、書込み開始位置Xの変更前後でスクリーンパターンの黒画素に対応する発光素子が変わることがなく、スクリーンパターンの各画素の濃度ばらつきを抑制することができるようになる。
なお、上記では、書込み開始位置Xが1から8に変更される場合の例を説明したが、これに限られず、例えば8から2に変更される場合もあり得る。この場合、図17に示す画素記憶領域5−2から5−3、5−4・・・に入力画像の画素2−1、2−2、2−3の階調値D1、D2、D3・・が格納される。そして、固定のスクリーン成長起点Zである画素記憶領域5−1を起点に閾値マトリクス110が適用され、スクリーンパターンが作成される。このスクリーンパターンは、図16に示すスクリーンパターン111に対して主走査ライン毎に書込み開始位置X=2よりも基準位置R側の画素7−1が白画素になり、画素7−2から主走査方向に後続する各画素がスクリーンパターン111と同じパターンになる。
〔実施の形態2〕
上記実施の形態1では、書込み開始位置Xの変更にかかわらずスクリーン成長起点Zを固定するとしたが、本実施の形態2では、書込み開始位置Xの変更に応じてスクリーン成長起点Zの位置を変更するとしており、この点で実施の形態1と異なっている。以下、説明の重複を避けるため、実施の形態1と同じ内容についてはその説明を省略し、同じ構成要素については、同符号を付すものとする。また、特に言及しない限り、Y〜K色のうちK色のスクリーンパターンを例に説明する。
図25(a)は、書込み開始位置Xが基準位置Rである場合におけるスクリーンパターン201の例を示す図である。スクリーンパターン201は、1ライン目と2ライン目が、基準位置Rに存する1番目の画素7−1が黒画素、2番目以降の各画素が5つの白画素の列と3つの黒画素の列とがこの順番に交互に繰り返して並んでなる。そして、4ライン目〜6ライン目が、1番目と2番目の画素が白画素、3番目以降の各画素が3つの黒画素の列と5つの白画素の列とがこの順番に交互に繰り返して並んでなる。
スクリーンパターン201は、図16に示すスクリーンパターン111とはパターンが異なるが、主走査方向に一定の周期で黒画素が現れる周期性のパターン、つまり主走査方向に濃度が周期的に変化するスクリーンパターンの例の一つであることは同じである。
図25(b)は、図25(a)に示すスクリーンパターン201に対して書込み開始位置がX=12に変更された場合におけるスクリーンパターン202の例を示す図である。
スクリーンパターン202は、主走査ラインごとに、書込み開始位置X=12から主走査方向に後続する画素7−12、7−13・・について、スクリーンパターン201の各画素7−12、7−13・・と主走査方向に全く同じパターン(同じ周期かつ同じ位相)になっている。例えば、黒画素7−15、7−16、7−17は、スクリーンパターン201でも202でも同じ発光素子D3、D4、E1により表される。これにより、実施の形態1と同様にスクリーンパターンの各画素の濃度ムラが防止される。
スクリーンパターン201は、スクリーン成長起点Zが発光素子A1(上記の画素記憶領域5−1に相当)であるのに対し、スクリーンパターン202は、スクリーン成長起点Zが発光素子C1(上記の画素記憶領域5−9に相当)になっている。
スクリーン成長起点Zは、上記図14や図17に示すように画像メモリ581の各画素記憶領域5−1、5−2・・・に格納されている値に対して閾値マトリクス110の適用を開始する起点を示すものである。従って、スクリーン成長起点Zが発光素子A1からC1に変更されたということは、主走査ラインごとに、画像メモリ581の画素記憶領域5−1、5−2・・・のうち、主走査方向にその途中の画素記憶領域5−9から後続の各画素記憶領域の値に対して閾値マトリクス110を適用すれば良いことになる。
閾値マトリクス110を用いるスクリーン処理は、スクリーン処理部57Y〜57Kに備えられるCPU(不図示)などが担当するが、入力画像の画素の階調値と閾値マトリクス110の閾値との比較処理の回数が多くなるほどCPUの負担が増大する。
従って、一部の画素記憶領域に対して閾値マトリクス110を適用しない構成をとれば、その処理が不要になる分、CPUの処理負担を軽減でき、スクリーン処理の全体に要する時間の短縮を図れるようにもなる。
スクリーン成長起点Zを変更する場合、書込み開始位置Xの変更後のスクリーンパターン202が変更前のスクリーンパターン201に対して主走査方向における濃度変化の周期Fが同じかつ同じ位相になるという条件を満たすことが必要になる。
本実施の形態2では、副走査方向における発光素子1の配列周期Gと、主走査方向におけるスクリーン配列周期Hとに基づき、書込み開始位置Xの変更後にスクリーン成長起点Zをどの画素記憶領域(または発光素子)とするかを判定する構成をとっている。以下、その判定方法を具体的に説明する。
発光素子1の配列周期Gとは、複数の発光素子1が主走査方向に沿って列状に並ぶ発光素子列が複数列、副走査方向に並ぶように配置され、各発光素子列に含まれる各発光素子1が主走査方向に相互に異なる位置に配された千鳥配置の構成の場合における副走査方向の列数、ここではG=4を示している。この配列周期Gは、発光素子アレイ100に対して固定値である。
スクリーン配列周期Hとは、上記図23に示す周期Fと同じであり、書込み開始位置Xから主走査方向に後続する各画素の黒と白による濃度変化の周期を示し、図25(a)の例では、H=8になる。
発光素子A1、A2、A3、A4、B1・・を主走査方向の配置順にA1を1番、A2を2番、A3を3番、A4を4番、B1を5番・・というように昇順に番号を付与する。
書込み開始位置Xに対応する発光素子の番号iがGとHの公倍数に1を加算した値Uのいずれかと一致するか否かを判断する。
例えば、書込み開始位置X=17とすると、iが17になり、公倍数を8、16、24・・とすると、Uが9、17、25・・になるので、iがUの17に一致する。この場合、X=17に対応する発光素子E1(画素記憶領域5−17に相当)をスクリーン成長起点Zと判定する。
発光素子E1をスクリーン成長起点Zとすれば、書込み開始位置Xの変更前後でスクリーンパターンの主走査方向における濃度変化の周期Fが同じかつ同じ位相になるという条件を満たすことができる。
一致しなければ、U番目、つまり9番目、17番目、25番目・・の発光素子のうち、i番目の発光素子よりも基準位置R側に存し且つi番目の発光素子に最も近いj番目の発光素子Jがあれば、その発光素子Jをスクリーン成長起点Zとする。
例えば、図25(b)に示すように書込み開始位置X=12とすると、iが12になり、Uのいずれの値とも一致しない。この場合、12番目の発光素子C4よりも基準位置R側に存し且つ最も近い9番目の発光素子C1が存在するので、この発光素子C1(画素記憶領域5−9に相当)をスクリーン成長起点Zと判定する。これにより、入力画像のうち主走査ラインごとに主走査方向に発光素子C1に対応する画素記憶領域5−9から主走査方向に後続する各画素記憶領域に対して閾値マトリクス110が適用される。
上記のことは、書込み開始位置Xがi番目の発光素子の書込み位置に相当する場合、i(=X)がUのいずれかと一致すれば、主走査方向の先頭位置の画素記憶領域5−1からi番目の画素記憶領域をスクリーン成長起点Zとし、不一致であり、Uのうちiよりも小さく且つiに最も近いjが存在すれば、j番目の画素記憶領域をスクリーン成長起点Zとすることに等しい。
なお、スクリーン成長起点Zを発光素子C1とする場合、閾値マトリクス110を適用すれば、図25(b)において斜線で示す5つの画素は、白画素になる。つまり、図25(a)では、黒画素であったが、書込み開始位置X=12の変更により白画素に変わる。
これら5つの画素は、書込み開始位置X=12よりも基準位置R側に存し、書込み対象から外れた(プリントされない)画素になるので、5つの画素に対応する5つの画素記憶領域の値が上記画像メモリ581の初期化により「0」になっており、閾値マトリクス110の閾値と比較すると、その比較結果が白画素を示す「0」になるからである。
上記の発光素子Jが存在しない場合には、発光素子A1をスクリーン成長起点Zとする。例えば、図25(a)において書込み開始位置X=8とすると、発光素子Jが存在しない場合に該当し、発光素子A1がスクリーン成長起点Zと判定される。上記のスクリーン成長起点Zの判定は、図24に示すステップS4において実行される。
なお、スクリーン配列周期Hは、スクリーンパターンの黒画素と白画素の主走査方向の配列により決まるので、その配列が異なるスクリーンパターンごとにスクリーン配列周期Hも異なる。
本実施の形態では、書込み開始位置Xの変更前と変更後とで同じ入力画像に対して同じ閾値マトリクス110を適用するので、スクリーン処理により得られるスクリーンパターンのスクリーン配列周期Hが同じになる。このため、入力画像ごとに、スクリーン処理後のスクリーンパターンのスクリーン配列周期Hがその入力画像に対応付けて記憶部(不図示)に記憶される。例えば、入力画像Aに対してスクリーン配列周期Ha、入力画像Bに対してスクリーン配列周期Hbといった具合である。
これ以降に、ある入力画像に対してスクリーン処理を行う場合、記憶されている入力画像A、B・・のうちのいずれかと一致すれば、その一致した入力画像に対するスクリーン配列周期Hが記憶部から読み出される。これにより、スクリーン処理すべき入力画像に対するスクリーン配列周期Hが取得される。例えば、入力画像ごとに予め識別番号を付与しておき、その識別番号を管理することにより実現できる。
図26(a)は、入力画像の各画素の階調値D11、D12・・が画像メモリ581の画素記憶領域5−1、5−2・・に格納されている様子を示している。
基準位置Rに存する画素記憶領域5−1が書込み開始位置X(=1)になる場合(図25(a))、スクリーン成長起点Zが画素記憶領域5−1になり、主走査ラインごとに画素記憶領域5−1から主走査方向に後続する各画素記憶領域に対して閾値マトリクス110が適用される。
書込み開始位置Xが12に変更された場合(図25(b))、スクリーン成長起点Zが画素記憶領域5−9に変更され、主走査ラインごとに画素記憶領域5−9から主走査方向に後続する各画素記憶領域に対して閾値マトリクス110が適用される。
図26(b)は、スクリーン成長起点Zが画素記憶領域5−1の場合におけるスクリーン処理後のスクリーンパターン201を2値で表した例を示す図である。画像メモリ582の画素記憶領域6−1、6−2、6−3・・にスクリーンパターン201の2値データ(0または1)が格納されている様子が示されている。
一方、図26(c)は、スクリーン成長起点Zが画素記憶領域5−9に変更された場合におけるスクリーン処理後のスクリーンパターン202を2値で表した例を示す図である。図26(c)では、画素記憶領域6−1〜6−11が白画素を示す値「0」になっており、画素記憶領域6−12から主走査方向に後続する各画素記憶領域の値が、図26(b)に示すスクリーンパターン201の2値データ(0または1)と同じになっている。
これにより、スクリーン成長起点Zを変更しても、その変更前後で図25(a)と(b)に示すスクリーンパターン201と202のように、主走査ライン毎に画素7−12から主走査方向に後続する各画素による白画素と黒画素の濃度変化の周期Fが同じ且つ同じ位相のパターンになる。なお、スクリーンパターン201、202を作成する処理は、上記の図24に示すステップS5で実行される。
このように実施の形態2では、書込み開始位置Xの変更に応じてスクリーン成長起点Zになる画素を変更するので、スクリーン処理におけるCPUの処理負担の軽減や処理時間の短縮を図れる。
〔実施の形態3〕
上記実施の形態1と2では、入力画像に閾値マトリクス110を適用してスクリーンパターンを作成する構成例を説明したが、これに限られない。
例えば、図10に示すスクリーン処理部57Kに代えて、図27に示すスクリーン処理部570Kを用い、スクリーン処理部570Kのスクリーンパターン記憶部573に、異なる階調値を表現するための複数の異なる種類のスクリーンパターンを予め記憶しておき、スクリーンパターン作成部571が、入力画像の階調値に適した一つのスクリーンパターンを選択する構成をとることもできる。
この構成をとる場合、次のようにしてスクリーン処理が実行される。
すなわち、選択されたスクリーンパターンのデータを画像メモリ582に格納する。例えば、選択されたスクリーンパターンがスクリーンパターン111の場合、スクリーンパターン111の2値データが画像メモリ582に格納される。この格納状態は、図15に示す状態と同じになる。
そして、現在の書込み開始位置Xを取得する。続いて、画像メモリ582の各画素記憶領域のうち、取得した書込み開始位置Xに存する画素記憶領域よりも基準位置R側に存する全ての画素記憶領域の値を0に書き換えたデータをスクリーンパターンのパターンデータとする。
例えば、書込み開始位置Xが1の場合、図16に示すスクリーンパターン111と同じスクリーンパターンが作成され、Xが8の場合、図21に示すスクリーンパターン112と同じスクリーンパターンが作成される。
このように構成すれば、閾値マトリクス110の適用により入力画像の各画素の階調値と閾値マトリクス110の閾値とを比較して2値を得る処理を行う必要がなくなり、その分、処理の簡素化を図れる。なお、予め用意しておくスクリーンパターンは、1種類だけとすることもできる。
〔実施の形態4〕
上記実施の形態2では、書込み開始位置Xの変更に応じてスクリーン成長起点Zを変更するとしたが、本実施の形態4では、実施の形態1の構成を前提に、書込み開始位置Xの変更とは関係なく、所定条件を満たした場合にスクリーン成長起点Zを変更するとしており、この点で実施の形態1および2と異なっている。
図28(a)は、スクリーン成長起点Zが基準位置Rに存する画素7−1に対応する発光素子A1である場合のスクリーンパターン301の例を示す図である。
同図に示すようにスクリーンパターン301は、主走査ラインごとに、主走査方向に黒画素7−1、白画素7−2、黒画素7−3、白画素7−4・・というように黒画素と白画素とが交互に並ぶパターンである。
スクリーンパターン301が作成される場合、その度に、黒画素7−1、7−3、7−5、7−7・・に対応する発光素子A1、A3、B1、B3・・が発光し、白画素7−2、7−4、7−6・・に対応する発光素子A2、A4、B2・・が発光しない。つまり、スクリーンパターン301の作成に際し、各発光素子1のうち発光する素子と発光しない素子とが固定されてしまい、発光する素子の累積発光時間が増大していくことになる。
発光素子1は、累積発光時間が長くなるに伴って発光量が徐々に低下する特性を有する。従って、発光する素子と発光しない素子とが固定化されると、発光する素子と発光しない素子との間で発光時間に大きな差が生じ、累積発光時間が長くなる発光素子が早期に寿命に達することも生じ得る。
スクリーンパターンを作成するごとに特定の発光素子だけが発光することを避けるには、ある一定期間と次の一定期間との間で、それぞれの発光素子ごとに発光と非発光とを交互に切り替えれば良い。
スクリーンパターン301のように主走査方向に黒画素と白画素とが1つずつ交互に並ぶパターンの場合、スクリーンパターンの作成ごとにスクリーン成長起点Zを発光素子A1とA2とに交互に切り替えることにより、発光素子ごとに発光と非発光とを交互に切り替えることができる。
図28(b)は、スクリーン成長起点Zを発光素子A1から発光素子A2に切り替えた場合のスクリーンパターン302の例を示す図である。
同図に示すようにスクリーンパターン302は、主走査ラインごとに、主走査方向に白画素と黒画素とが交互に並ぶパターンであり、図28(a)に示すスクリーンパターン301を全体的に1画素分だけ主走査方向にずらしたようになっている。つまり、スクリーンパターン301と302は、主走査方向の周期Fが同じであるが、位相が1画素分ずれているパターンということになる。但し、スクリーンパターン301と302は、周期Fが同じなので、同じ階調を表現することができる。
スクリーン成長起点Zを切り替えるための所定条件としては、例えばプリントジョブによる累積プリント枚数Paとすることができる。累積プリント枚数Paとは、過去にプリントされた用紙Sのトータルの枚数のことであり、1枚の用紙Sに対するプリントを実行するごとに、現在の累積プリント枚数Paに「1」をインクリメントした値を、新たな累積プリント枚数Paとして更新する。累積プリント枚数Paは、不図示の記憶部に格納される。
累積プリント枚数Paが所定値、例えば1000の倍数に達するごとに所定条件を満たしたと判断することができる。
図29は、累積プリント枚数Paとスクリーン成長起点Zとの対応関係を示す図である。同図に示すように、累積プリント枚数Paが1000の倍数である1000枚、2000枚、3000枚・・に達するごとに、スクリーン成長起点Zが発光素子A1とA2に交互に切り替わる関係になっていることが判る。この対応関係を満たすように、K色のスクリーンパターンの作成処理が実行される。
図30は、実施の形態4に係るK色のスクリーンパターンの作成処理の内容を示すフローチャートであり、図24に示すフローチャートのステップS4に代えて、ステップS11〜S16を実行する点が異なっている。
すなわち、ステップS11では、累積プリント枚数Paを取得する。この取得は、上記の記憶部から累積プリント枚数Paを読み出すことにより行われる。
続いて、取得した累積プリント枚数Paが1000の倍数、ここでは1000に等しいか否かを判断する(ステップS12)。
累積プリント枚数Paが1〜999枚のいずれかの値の場合、等しくないと判断して(ステップS12で「No」)、スクリーン成長起点Zを現在のスクリーン成長起点Zと同じ発光素子A1またはA2に設定して(ステップS13)、ステップS5に進む。
例えば、スクリーン成長起点Zが発光素子A1に設定された場合、ステップS5では、入力画像に対して発光素子A1に対応する画素記憶領域5−1を起点に閾値マトリクス110を適用してスクリーンパターンを作成する。例えば、図28(a)に示すスクリーンパターン301が作成される。その後、ステップS6を実行後、当該処理を終了する。
この後に同じ入力画像に対してスクリーン処理が実行される場合、再度ステップS1以降の各ステップが実行されるが、累積プリント枚数Paが未だ1000枚に達していなければ(ステップS12で「No」)、ステップS13、S5、S6が順に実行される。
前回、例えば累積プリント枚数Paが700枚のときのスクリーン処理時から今回のスクリーン処理時までの間に、画像安定化動作の実行により書込み開始位置Xが変更された場合、次のようになる。例えば、現在のスクリーン成長起点Zが発光素子A1であり、書込み開始位置がX=7に変更された場合、図31(a)に示すスクリーンパターン321のように主走査ラインごとに画素7−1〜7−6のそれぞれが白画素を示し、画素7−7以降の各画素についてはスクリーンパターン301と同じ周期且つ同じ位相のパターンを示すスクリーンパターンが作成される。
累積プリント枚数Paが1000枚に達するまでの間、上記と同じ処理が繰り返し実行される。これにより、書込み開始位置Xの変更前後で同じ黒画素、例えば7−7についてはその画素に対応する発光素子、例えばB−3が同じになる。従って、累積プリント枚数Paが1〜999枚の間、書込み開始位置Xの変更に起因してスクリーンパターンの各黒画素の濃度ばらつきが生じることが防止される。累積プリント枚数Paが1000枚に至るまでの間、スクリーン成長起点Zは発光素子A1に維持される。
図30に戻り、累積プリント枚数Paが1000に等しいことを判断すると(ステップS12で「Yes」)、現在のスクリーン成長起点Zが発光素子A1であるか否かを判断する(ステップS14)。
現在のスクリーン成長起点Zが発光素子A1であることを判断すると(ステップS14で「Yes」)、スクリーン成長起点Zを発光素子A2に設定して(ステップS15)、ステップS5に進む。
ステップS5では、入力画像に対して発光素子A2に対応する画素記憶領域5−2をスクリーン成長起点Zとして閾値マトリクス110を適用してスクリーンパターンを作成する。例えば、書込み開始位置Xが1の場合、図28(b)に示すスクリーンパターン302が作成される。その後、ステップS6を実行して当該処理を終了する。
この後にスクリーン処理が実行される場合、再度ステップS1以降の各ステップが実行されるが、累積プリント枚数Paが1000枚以上、2000枚未満であれば(ステップS12で「No」)、ステップS13、S5、S6が順に実行される。
前回、例えば累積プリント枚数Paが1500枚のときのスクリーン処理時から今回のスクリーン処理時までの間に、画像安定化動作の実行により書込み開始位置Xが変更された場合、次のようになる。例えば、現在のスクリーン成長起点Zが発光素子A2であり、書込み開始位置がX=8に変更された場合、図31(b)に示すスクリーンパターン322のように主走査ラインごとに画素7−1〜7−7のそれぞれが白画素を示し、画素7−8以降の各画素についてはスクリーンパターン302と同じ周期且つ同じ位相のパターンを示すスクリーンパターンが作成される。
累積プリント枚数Paが2000枚に達するまでの間、上記と同じ処理が繰り返し実行される。これにより、書込み開始位置Xの変更前後で同じ黒画素、例えば7−8についてはその画素に対応する発光素子、例えばB−4が同じになるので、累積プリント枚数Paが1000〜1999枚の間、書込み開始位置の変更に起因してスクリーンパターンの各黒画素の濃度ばらつきが生じることが防止される。累積プリント枚数Paが2000枚に至るまでの間、スクリーン成長起点Zは発光素子A2に維持される。
図30に戻り、累積プリント枚数Paが2000枚に達すると、1000の倍数に等しいことを判断し(ステップS12で「Yes」)、現在のスクリーン成長起点Zが発光素子A2であることを判断すると(ステップS14で「No」)、スクリーン成長起点Zを発光素子A1に設定して(ステップS16)、ステップS5に進む。
この場合、ステップS5では、累積プリント枚数Paが1〜999枚までのときと同様に、入力画像に対して発光素子A1に対応する画素記憶領域5−1をスクリーン成長起点Zとして閾値マトリクスを適用してスクリーンパターンを作成する。例えば、図28(a)に示すスクリーンパターン301が生成される。
累積プリント枚数Paが1000の倍数に達する毎に、スクリーン成長起点Zが発光素子A1とA2のいずれかに交互に切り替えられる。これにより、スクリーンパターン301を作成するときには画素7−1、7−3、7−5・・に対応する発光素子A1、A3、B1・・が発光し、スクリーンパターン302を作成するときには画素7−2、7−4、7−6・・に対応する発光素子A2、A4、B2・・が発光する。
つまり、各発光素子1の累積発光時間が平均化されるので、スクリーンパターン301、302の作成のために特定の発光素子だけが発光して寿命が早期に短くなることがなくなり、発光素子アレイ100の長寿命化を図ることができる。
そして、スクリーン成長起点Zの切り替え時から累積プリント枚数Paが次の1000の倍数に達するまでの間は、スクリーン成長起点Zは、発光素子A1とA2のいずれか一方に維持され、画像安定化動作の実行により書込み開始位置Xが変更されても、その変更前のスクリーンパターンと変更後のスクリーンパターンとが同じ周期且つ同じ位相のパターンになる。
従って、累積プリント枚数Paが3000枚に達した以降についても、スクリーン成長起点Zを切り替えてから次の切り替えが行われるまでの間に、書込み開始位置の変更に起因してスクリーンパターンの各黒画素の濃度ばらつきが生じることを防止できる。
上記では、スクリーン成長起点Zを切り替えるための所定条件に累積プリント枚数Paの値として1000枚を用いる例を説明したが、この値に限られず、他の値でも良い。また、発光素子1の累積発光時間を指標する情報であれば、累積プリント枚数Paに限られず、例えばプリントジョブの累積実行時間、感光体ドラム11の累積駆動時間などを用いることもできる。これらの情報は、スクリーンパターンの作成の度に取得され、取得した情報に基づき累積発光時間が所定時間に達したことを判断すると、スクリーン成長起点Zの切り替えが実行される。
〔実施の形態5〕
上記実施の形態1〜4では、スクリーンパターンの作成に用いる発光素子1を特に制限しないとしたが、本実施の形態5では、特定の発光素子について使用を制限するとしており、この点で実施の形態1〜4と異なっている。
図32(a)は、発光素子の使用制限をかけるべきスクリーンパターン401(第1のスクリーンパターン)の例を示す図である。
同図に示すようにスクリーンパターン401は、主走査ラインごとに、主走査方向に黒画素7−1、白画素7−2、7−3、黒画素7−4、黒画素7−5、白画素7−6、7−7、黒画素7−8・・というように、発光素子列A、B、C・・のそれぞれにおいて両端の発光素子A1、A4、B1、B4、C1、C4・・により黒画素が表されるパターンである。
発光素子A1、B1、C1・・は、図6に示す発光素子列101に属し、発光素子A4、B4、C4・・は、発光素子列104に属している。発光素子列101は、発光素子列102よりも副走査方向にロッドレンズアレイ62の仮想の中心軸62bから離れており、発光素子列104は、発光素子列103よりも副走査方向にロッドレンズアレイ62の仮想の中心軸62bから離れている。
ロッドレンズアレイ62は、通常、中心軸62bまたはこの近傍を透過した光ビームよりも、中心軸62bから副走査方向に離れた位置を透過した光ビームの方が感光体ドラム11上に集光されたときのビームスポット3の光量分布にばらつきが生じ易いというレンズ特性を有している。
このことは、発光素子列101〜104のうち、ロッドレンズアレイ62の仮想の中心軸62bに近い中央側の発光素子列102、103よりも遠い両端側の発光素子列101、104に属する各発光素子1を用いる方がそのレンズ特性による光量分布のばらつきの影響を受け易いことを意味する。
図32(a)に示すスクリーンパターン401は、その光量分布のばらつきの影響を受け易い両端側の発光素子列101、104に属する発光素子A1、A4、B1、B4、C1、C4・・により黒画素が表されることになる。従って、上記実施の形態1のように書込み開始位置Xの変更前のスクリーンパターンと変更後のスクリーンパターンのそれぞれについて、パターン周期Fが同じ且つ位相が同じになるようにスクリーン制御を行っても、レンズ特性に起因する光量分布のばらつきが大きくなれば、それだけスクリーンパターンの黒画素の濃度に影響が及ぼされ易くなる。
そこで、本実施の形態5では、図32(b)に示すスクリーンパターン402(第2のスクリーンパターン)のようにロッドレンズアレイ62のレンズ特性による光量分布のばらつきの影響を受け難い中央側の発光素子列に属する発光素子A2、A3、B2、B3、C2、C3・・により黒画素7−2、7−3、7−6、7−7、7−10、7−11・・を表すように制御する。
具体的には、まず、入力画像に対して閾値マトリクス110の適用によりスクリーンパターンの2値のデータ(パターンデータ)を得る。
図33は、得られたパターンデータ411の例を示す図であり、このパターンデータ411は、上記のスクリーンパターン401の2値データに相当する。
パターンデータ411を見ると、発光素子A1、A4、B1、B4・・により黒画素7−1、7−4、7−4、7−5・・が表されるようになっている。これらの発光素子は、ロッドレンズアレイ62のレンズ特性による光量分布のばらつきの影響を受け易い両端側の発光素子列101、104に属する発光素子であるので、このままでは各黒画素の濃度に影響が及ぼされ易くなる。
両端側の発光素子列101、104に属する発光素子だけで黒画素が表される場合、これに代えて、中央側の発光素子列102、103に属する発光素子だけを用いて各黒画素を表すことができるか否かを図34に示す判断処理のフローチャートにより判断する。この判断処理は、スクリーン処理部57Kにより実行される
図34は、判断処理の内容を示すフローチャートである。
同図に示すように、パターンデータ411の各画素値を参照して、主走査方向に黒画素の連続数Pbと白画素の連続数Pwを求める(ステップS41)。図33の例の場合、Pb=2、Pw=2になる。
次に、(Pb+Pw)が発光素子1の配列周期Gの整数倍であるか否かを判断する(ステップS42)。図33に示すパターンデータ411の例の場合、Gは4、(Pb+Pw)=4なので、1倍になる。
(Pb+Pw)がGの整数倍であることを判断すると(ステップS42で「Yes」)、Pbが(G−2)以下か否かを判断する(ステップS43)。この(G−2)とは、G本の発光素子列のうち、副走査方向両端側の発光素子列を除いた中央側の発光素子列の数を意味する。図6の例では、中央側の発光素子列が102、103の2列になる。図33に示すパターンデータ411の例の場合、Pb=2、(G−2)が2なので、肯定的な判断を行う。
肯定的な判断を行うと(ステップS43で「Yes)、G本の発光素子列のうち、中央側の発光素子列102、103に属する発光素子だけを用いて黒画素を表すことができると判断して(ステップS44)、当該判断処理を終了する。
この場合、スクリーン処理部57Kは、パターンデータ411を、主走査ラインごとにパターン周期(主走査方向の濃度変化の周期)を変えることなく、各黒画素が中央側の発光素子列102、103に属する各発光素子で表され、各白画素が両端側の発光素子列101、104に属する各発光素子で表されるように位相を2つの画素分ずらしたパターンデータ412(図33)に変更する処理を行う。
具体的には、パターンデータ411の各画素値を一括して主走査方向に2画素分シフトさせた新たなデータに変更、つまり画素7−2、7−3、7−6、7−7・・の値を黒画素の値「1」に書き換え、画素7−1、7−4、7−5・・の値を白画素の値「0」に書き換えたパターンデータ412を生成する。
書込み開始位置Xが基準位置Rと一定していれば、パターンデータ412をそのまま用いてスクリーンパターン402を作成する。また、これ以降の画像安定化動作により書込み開始位置Xが例えばX=5に変更された場合、図33に示すパターンデータ413のように書込み開始位置X=5よりも基準位置R側に存する画素7−1〜7−4の値が0、つまり白画素を示すスクリーンパターンを作成する。このスクリーンパターンは、図32(b)に示すスクリーンパターン402のうち、主走査ラインごとに画素7−2と7−3が黒画素から白画素に変更されたパターンに相当する。
一方、図34に示すステップS42、S43のいずれかで否定的な判断を行うと(ステップS42で「No」、S43で「No」)、中央側の発光素子列102、103に属する発光素子だけを用いて黒画素を表すことができないと判断して(ステップS45)、当該判断処理を終了する。
この否定的な判断を行う場合、両端側の発光素子列101、104のうち少なくとも一方の列に属する発光素子により黒画素が表されることになる。従って、本実施の形態では、この場合、上記の画素値の書き換えを行わず、パターンデータ411をそのまま用い、スクリーンパターン401を作成させる。
以上説明したように、ロッドレンズアレイ62のレンズ特性による光量分布のばらつきの影響を受け難い中央側の発光素子列102、103に属する発光素子だけで各黒画素を表すことが可能になるので、スクリーンパターン402の各黒画素をより安定した濃度で表すことができるようになる。
なお、上記では、発光素子1の配列周期Gを4とする場合の例を説明したが、G=3または5以上の構成例にも適用することができる。
例えば、G=3の場合、図35(a)に示すように中央側の発光素子列を502、両端側の発光素子列を501、503、A列の発光素子をA1、A2、A3、B列の発光素子をB1、B2、B3とすると、中央側の発光素子列502に属する発光素子A2、B2よりも両端側の発光素子列501、503に属する発光素子A1、A3、B1、B3の方がロッドレンズアレイ62のレンズ特性による光量分布のばらつきの影響を受け易くなる。
図35(b)は、主走査ラインごとに黒画素7−1、白画素7−2、7−3、黒画素7−4、白画素7−5、7−6・・というように1つの黒画素の次に2つの白画素が連続してなる画素列が主走査方向に繰り返されるスクリーンパターン511の例を示す図である。このスクリーンパターン511の場合、ロッドレンズアレイ62のレンズ特性による光量分布のばらつきの影響を受け易い発光素子A1、B1・・で黒画素7−1、7−4・・が表されることになる。
このスクリーンパターン511では、Pb=1、Pw=2になるので、(Pb+Pw)がG(=3)の整数倍になり、且つPbが(G−2)以下になるという条件を満たす。
従って、図35(c)に示すスクリーンパターン512のように中央側の発光素子列502に属する発光素子A2、B2、C2・・だけで黒画素7−2、7−5、7−8・・を表すことができる。
これにより、図33に示すパターンデータ411から412への書き換えと同様に、図35(b)に示すスクリーンパターン511を図35(c)に示すスクリーンパターン512に書き換えることにより、スクリーンパターン512の各黒画素をより安定した濃度で表すことができるようになる。
なお、上記では、中央側の発光素子列に属する発光素子のみにより黒画素が表されるようにしたが、これに限られない。
例えば、両端側の発光素子列のうち、一方の列に属する発光素子により黒画素が表されるが、他方の列に属する発光素子により黒画素が表されることがない場合にも、パターンデータの書き換えを行う構成をとることもできる。この構成をとる場合、上記に比べて、ロッドレンズアレイ62のレンズ特性に起因する各黒画素の濃度ばらつきの抑制効果が低減するが、両端側の発光素子列の両方で黒画素が表される場合に比べるとその抑制効果を得られる。
この構成は、上記の判断処理のステップS42において、(Pb+Pw)がGの1/N(整数)倍である場合にも、ステップS43に進むように判断する処理を行うことにより実現できる。
例えば、G=6とすると、図36に示すスクリーンパターン531のように、主走査ラインごとに1つの黒画素7−1の次に1つの白画素7−2、2つの黒画素7−3、7−4、1つの白画素7−5、2つの黒画素7−6、7−7・・が並ぶようなパターンの場合、ロッドレンズアレイ62のレンズ特性による光量分布のばらつきの影響を受け易い両端側の発光素子A1、A6、B1、B6、C1・・により黒画素7−1、7−6、7−7、7−12・・が表されることになる。
スクリーンパターン531では、Pb=2、Pw=1になり、(Pb+Pw)がG(=6)の1/2倍になり、且つPbが(G−2)以下になるという条件を満たす。
この場合、スクリーンパターン532のように、主走査ラインごとに画素7−1を白、画素7−2を黒、画素7−3を白、画素7−4と7−5を黒、画素7−6を白、画素7−7を黒・・になるようにパターン周期を変えずに画素値を書き換えれば、画素7−1、7−6、7−12・・を黒画素から白画素に変換させることができる。
これにより、スクリーンパターン531に比べてスクリーンパターン532では、ロッドレンズアレイ62のレンズ特性による光量分布のばらつきの影響を受け易い発光素子による黒画素の数を半分に減らすことができる。
また、上記実施の形態4と5とを組み合わせる構成をとることもできる。
すなわち、図37(a)に示すスクリーンパターン521のように、主走査方向に1つの黒画素と3つの白画素からなる画素列が繰り返して現れるパターンの場合、Pb=1、Pw=3になり、(Pb+Pw)がG(=4)の1倍になり、且つPbが(G−2)以下になるという条件を満たす。
このスクリーンパターン521では、黒画素7−2、7−6、7−10・・を表すための発光素子がロッドレンズアレイ62のレンズ特性による光量分布のばらつきの影響を受け難い中央側の発光素子A2、B2、C2・・になる。ところが、スクリーンパターン521の作成の度に発光素子A2、B2、C2・・を発光させると、これらの発光素子の累積発光時間が他の発光素子に比べて長くなっていき、早期に寿命に達するおそれがある。
そこで、実施の形態4のように一定期間毎(累積プリント枚数Pbが1000の倍数に達する度など)に、スクリーン成長起点Zを変更して、発光する素子を切り替える構成をとることができる。
具体的には、図37(b)に示すスクリーンパターン522を作成することができる。
スクリーンパターン522は、スクリーンパターン521を全体的に1画素分だけ主走査方向にずらしたパターンに相当し、スクリーンパターン521と同じ周期Fになっている。そして、スクリーンパターン522の黒画素7−3、7−7、7−11・・を表すための発光素子がロッドレンズアレイ62のレンズ特性による光量分布のばらつきの影響を受け難い中央側の発光素子A3、B3、C3・・になる。
従って、一定期間毎に、スクリーンパターン521と522が交互に切り替えられるように構成すれば、中央側の発光素子A2、A3、B2、B3・・の累積発光時間を平均化しつつ、ロッドレンズアレイ62のレンズ特性による光量分布のばらつきの影響を受け難い中央側の発光素子列に属する発光素子を用いてスクリーンパターンの黒画素の濃度ばらつきをより抑制することが可能になる。
本発明は、光書込み装置および画像形成装置に限られず、感光体に光ビームを書き込む光書込み装置において、多値画像にスクリーン処理を施して疑似階調表現したスクリーンパターンを作成する方法としても良い。
また、その方法をコンピュータが実行するプログラムであるとしてもよい。さらに、本発明に係るプログラムは、例えば磁気テープ、フレキシブルディスク等の磁気ディスク、DVD−ROM、DVD−RAM、CD−ROM、CD−R、MO、PDなどの光記録媒体等、コンピュータ読み取り可能な各種記録媒体に記録することが可能であり、当該記録媒体の形態で生産、譲渡等がなされる場合もあるし、プログラムの形態でインターネットを含む有線、無線の各種ネットワーク、放送、電気通信回線、衛星通信等を介して伝送、供給される場合もある。
(変形例)
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施の形態ではスクリーンパターンの例として、図16に示すスクリーンパターン111、図25(a)と(b)に示すスクリーンパターン201、202などを説明したが、スクリーンパターンがこれらに限られることはない。
例えば、図38に示すスクリーンパターン541が作成される場合にも適用できる。すなわち、書込み開始位置Xの変更にかかわらずスクリーン成長起点Zを例えば実施の形態1のように発光素子A1に固定する。また、実施の形態2のように比較処理の負担を軽減できる位置に変更する。これにより、書込み開始位置Xの変更前後でスクリーンパターンの各画素の濃度ばらつきを抑制できる。
(2)上記実施の形態では、複数の発光素子のそれぞれからの各光ビームによりK色の画像を感光体ドラム11に書き込む光書込み装置として、画像処理部55にスクリーン処理部57Kと出力部58Kが備えられ、作像部10Kに露光部13が備えられる構成例を説明したが、これに限られない。例えば、作像部10Kにスクリーン処理部57Kと出力部58Kと露光部13が備えられる構成とすることもできる。他の作像部10Y〜10Cのそれぞれについても同様である。
(3)上記実施の形態では、発光素子アレイ100における主走査方向の基準位置を発光素子A1としたが場合の例を説明したが、これに限られない。例えば、使用する用紙Sのサイズによって変更する構成をとることもできる。
具体的には、用紙Sが大サイズ紙の場合、全ての発光素子1を用い、小サイズ紙の場合、全ての発光素子のうち、主走査方向中央寄りに配置される特定の複数の発光素子1だけを用いる構成の場合に適用できる。小サイズ紙のときには、その特定の複数の発光素子1のうち、主走査方向に最も上流に位置する発光素子1を基準位置とすることができる。この基準位置に対して感光体ドラム11への主走査方向の書込み開始位置Xが決められる。
(4)上記実施の形態では、画像安定化動作により書込み開始位置Xが変更される場合の例を説明したが、これに限られない。
例えば、ユーザーによる指示、具体的にはユーザーが操作パネルなどから主走査方向の書込み開始位置Xを自己の希望に応じた位置に変更する指示を操作入力する場合などにも適用できる。
(5)上記実施の形態では、複数の発光素子を主走査方向に千鳥配置した構成例を説明したが、これに限られない。例えば、複数の発光素子が主走査方向に沿って列状に並ぶ発光素子列を1列だけ備える構成にも適用できる。また、発光素子をOLEDとする例を説明したが、これに限られず、例えばLEDなどの発光素子を用いる構成にも適用できる。
(6)上記実施の形態では、各発光素子から発せられた光ビームLを感光体に集光する光学レンズとしてロッドレンズアレイ62を用いる構成例を説明したが、これに限られない。複数の発光素子のそれぞれから発せられた各光ビームを異なる位置を透過させて感光体上に集光させるレンズアレイであり、各光ビームが通過する異なる位置ごとに屈折率や集光性などの光学特性が必ずしも同一とはいえないものとして、例えばマイクロレンズアレイなどを含むレンズアレイを用いることができる。
(7)上記実施の形態では、光書込み装置をカラー画像の形成可能なプリンターに用いる構成例を説明したが、これに限られない。K色などのモノクロ画像を形成可能なプリンターに用いることもできる。
また、プリンターに限られず、光ビームLにより静電潜像などの画像が書き込まれる感光体ドラム11などの感光体を有する複写機や複合機(MFP:Multiple Function Peripheral)等の画像形成装置に用いられる光書込み装置に適用できる。また、画像形成装置に限られず、光ビームLにより感光体に書込みを行う光書込み装置一般に適用できる。
さらに、上記実施の形態及び上記変形例の内容を可能な限りそれぞれ組み合わせるとしても良い。
本発明は、光書込み装置および画像形成装置に広く適用することができる。
1 発光素子
2 入力画像の画素
5 画素記憶領域
7 スクリーンパターンの画素
11 感光体ドラム
13 露光部
50 制御部
52 書込み開始位置記憶部
55 画像処理部
57Y、57M、57C、57K、570K スクリーン処理部
62 ロッドレンズアレイ
62a ロッドレンズ
100 発光素子アレイ
101、102、103、104、501、502、503 発光素子列
110 閾値マトリクス
111、112、201、202、301、302,321、322、401、402、511、512、521、522、531、532、541 スクリーンパターン
571 スクリーンパターン作成部
572 閾値マトリクス記憶部
573 スクリーンパターン記憶部
581、582 画像メモリ
F パターン周期
L 光ビーム
R 基準位置
X 書込み開始位置
Z スクリーン成長起点

Claims (12)

  1. 多値画像を疑似階調表現したスクリーンパターンに従って発光素子アレイを光変調し、前記発光素子アレイの光出射方向前方に配したレンズアレイを通して感光体表面に集光して光書込みを行う光書込み装置であって、
    感光体への主走査方向の書込開始位置を取得する取得手段と、
    前記書込み開始位置が前記発光素子アレイの主走査方向における基準位置からi(正の整数)番目の発光素子の書込み位置に相当する場合、i番目の発光素子から主走査方向に後続する全発光素子に対して、前記スクリーンパターンの主走査方向における先頭位置からi番目の画素から後続する画素の画素値が1画素ずつ昇順に供給されるように制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする光書込み装置。
  2. 前記スクリーンパターンを予め記憶している記憶手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記記憶手段に記憶されたスクリーンパターンの前記i番目の画素から後続する画素の画素値を読み出して前記供給を行うことを特徴とする請求項1に記載の光書込み装置。
  3. 前記制御手段は、
    複数の閾値が主走査方向と副走査方向に二次元配列された閾値マトリクスを用いて、前記多値画像の画素ごとに、当該画素と前記閾値マトリクスにおける当該画素に対応する閾値とを比較して、その比較結果に基づいて、前記スクリーンパターンを作成するスクリーン処理手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の光書込み装置。
  4. 前記制御手段は、
    複数の画素記憶領域が主走査方向と副走査方向とに二次元配列された記憶手段を備え、
    前記多値画像の主走査方向における先頭位置から後続の各画素は、
    主走査方向に並ぶ複数の画素記憶領域のうち、主走査方向の先頭位置から前記i番目の画素記憶領域から主走査方向に後続する画素記憶領域に1画素ずつ昇順に格納され、
    前記スクリーン処理手段は、
    前記主走査方向に並ぶ複数の画素記憶領域のうち、主走査方向の先頭位置に相当する1番目の画素記憶領域から主走査方向に後続する画素記憶領域のそれぞれに対して、前記比較を実行することを特徴とする請求項3に記載の光書込み装置。
  5. 前記発光素子アレイの複数の発光素子は、主走査方向に沿って千鳥配置されており、
    前記スクリーン処理手段は、
    前記iが、前記千鳥配置された複数の発光素子の副走査方向における配列周期Gと前記スクリーンパターンの主走査方向における濃度変化の周期Hとの公倍数のそれぞれの値に1を加算した値Uのいずれかと一致すれば、前記1番目に代えて、前記i番目の画素記憶領域から前記比較を実行することを特徴とする請求項4に記載の光書込み装置。
  6. 前記スクリーン処理手段は、
    前記一致しない場合に、前記Uのうち、前記iよりも小さく且つiに最も近い値jが存在すれば、前記1番目に代えて、前記j番目の画素記憶領域から前記比較を実行することを特徴とする請求項5に記載の光書込み装置。
  7. 前記発光素子アレイの複数の発光素子は、
    2以上の発光素子が主走査方向に沿って並んでなる発光素子列が3列以上、副走査方向に並ぶように配置され、前記複数の発光素子のそれぞれが主走査方向に相互に異なる位置に千鳥配置されており、
    前記スクリーン処理手段は、
    前記スクリーンパターンの作成後、前記制御を実行すれば、前記3列以上の発光素子列のうち副走査方向両端の発光素子列に属する各発光素子が発光することになる場合、副走査方向一端の発光素子列以外の各発光素子列に属する各発光素子を用いて、前記スクリーンパターンと主走査方向における濃度変化の周期が同じ第2のスクリーンパターンの前記感光体への書込みが可能か否かを前記制御の前に判断する判断手段を備え、
    前記判断手段が肯定的な判断をした場合、前記作成されたスクリーンパターンの各画素についてその画素値を一括して主走査方向にシフトさせることにより前記第2のスクリーンパターンに変更する処理を前記制御の実行前に行うことを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載の光書込み装置。
  8. 前記作成されたスクリーンパターンが、前記発光素子により露光される画素が主走査方向にPb個並ぶ画素列と、露光されない画素が主走査方向にPw個並ぶ画素列とが交互に連続してなるパターンであり、前記千鳥配置された複数の発光素子の副走査方向における配列周期をGとしたとき、
    前記スクリーン処理手段は、
    前記(Pb+Pw)が前記Gの整数倍または前記Gの整数分の1である場合に、前記肯定的な判断を行うことを特徴とする請求項7に記載の光書込み装置。
  9. 前記制御手段は、
    前記発光素子アレイに対する累積発光時間を指標する情報を取得し、
    前記取得した情報に基づき、前記累積発光時間が所定時間に達したことを判断すると、前記スクリーンパターンに代えて、当該スクリーンパターンと主走査方向における濃度変化の周期が同じ且つ位相の異なる別のスクリーンパターンを、これ以降に用いることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の光書込み装置。
  10. 前記レンズアレイは、ロッドレンズアレイまたはマイクロレンズアレイであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の光書込み装置。
  11. 前記発光素子アレイの各発光素子は、有機EL素子であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の光書込み装置。
  12. 光書込部からの光ビームにより感光体に画像を書き込む画像形成装置であって、
    前記光書込部として、請求項1〜11のいずれか1項に記載の光書込み装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
JP2015214712A 2015-10-30 2015-10-30 光書込み装置および画像形成装置 Active JP6288040B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015214712A JP6288040B2 (ja) 2015-10-30 2015-10-30 光書込み装置および画像形成装置
US15/337,662 US10114310B2 (en) 2015-10-30 2016-10-28 Optical writing device and image forming apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015214712A JP6288040B2 (ja) 2015-10-30 2015-10-30 光書込み装置および画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017081102A true JP2017081102A (ja) 2017-05-18
JP6288040B2 JP6288040B2 (ja) 2018-03-07

Family

ID=58634564

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015214712A Active JP6288040B2 (ja) 2015-10-30 2015-10-30 光書込み装置および画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10114310B2 (ja)
JP (1) JP6288040B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6756171B2 (ja) * 2016-07-11 2020-09-16 コニカミノルタ株式会社 画像処理装置、画像形成装置、画像形成システム、及び画像処理プログラム

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004326027A (ja) * 2003-04-28 2004-11-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子写真装置
JP2006248096A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Ricoh Printing Systems Ltd 印刷装置,印刷システム及び印刷制御方法
JP2008049667A (ja) * 2006-08-28 2008-03-06 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2008183866A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2008241757A (ja) * 2007-03-23 2008-10-09 Konica Minolta Business Technologies Inc カラー画像形成装置及び画像形成方法
JP2009139449A (ja) * 2007-12-04 2009-06-25 Seiko Epson Corp 画像形成方法及びそれを用いた画像形成装置
JP2010094812A (ja) * 2008-10-14 2010-04-30 Seiko Epson Corp 画像形成装置および画像形成方法
JP2010122250A (ja) * 2008-11-17 2010-06-03 Seiko Epson Corp 画像形成装置および画像形成方法
JP2013225729A (ja) * 2012-04-19 2013-10-31 Canon Inc 画像処理装置及びその制御方法
US20140347700A1 (en) * 2013-05-23 2014-11-27 Xerox Corporation Color registration error compensation in color printing

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006123391A (ja) 2004-10-29 2006-05-18 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置、および画像形成方法
JP2007030383A (ja) 2005-07-28 2007-02-08 Seiko Epson Corp 画像形成装置および画像形成方法
JP6456013B2 (ja) * 2013-04-08 2019-01-23 キヤノン株式会社 ディザ処理を行う装置、方法、及び、プログラム
JP6512838B2 (ja) * 2015-01-21 2019-05-15 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004326027A (ja) * 2003-04-28 2004-11-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子写真装置
JP2006248096A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Ricoh Printing Systems Ltd 印刷装置,印刷システム及び印刷制御方法
JP2008049667A (ja) * 2006-08-28 2008-03-06 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2008183866A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2008241757A (ja) * 2007-03-23 2008-10-09 Konica Minolta Business Technologies Inc カラー画像形成装置及び画像形成方法
JP2009139449A (ja) * 2007-12-04 2009-06-25 Seiko Epson Corp 画像形成方法及びそれを用いた画像形成装置
JP2010094812A (ja) * 2008-10-14 2010-04-30 Seiko Epson Corp 画像形成装置および画像形成方法
JP2010122250A (ja) * 2008-11-17 2010-06-03 Seiko Epson Corp 画像形成装置および画像形成方法
JP2013225729A (ja) * 2012-04-19 2013-10-31 Canon Inc 画像処理装置及びその制御方法
US20140347700A1 (en) * 2013-05-23 2014-11-27 Xerox Corporation Color registration error compensation in color printing

Also Published As

Publication number Publication date
US10114310B2 (en) 2018-10-30
JP6288040B2 (ja) 2018-03-07
US20170123341A1 (en) 2017-05-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8659630B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and computer program product for image processing
JP4428351B2 (ja) 発光装置、電子機器、及び駆動方法
JP2016133721A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP2007190787A (ja) ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置
JP6249719B2 (ja) 画像形成装置
JP6288040B2 (ja) 光書込み装置および画像形成装置
JP2005131961A (ja) 画像形成装置
JP6156325B2 (ja) 光書込み装置および画像形成装置
JP2007030383A (ja) 画像形成装置および画像形成方法
US8472082B2 (en) Image processing device with compensation for a focal point shift of the print head
JP5282470B2 (ja) 画像処理装置、画像形成装置および画像処理方法
JP6750421B2 (ja) 光書込み装置及び画像形成装置
JP6066579B2 (ja) 画像処理装置及びその制御方法
US10389904B2 (en) Image forming device, control method, and recording medium
JP2010093048A (ja) 発光装置及び画像形成装置
JP2010120199A (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP2001136354A (ja) 画像形成装置
JP5966295B2 (ja) 画像処理装置及び画像形成装置
JP4457647B2 (ja) 画像処理装置及び画像形成装置
JP7116638B2 (ja) 画像形成装置とその制御方法、及びプログラム
JP6882889B2 (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP2020129729A (ja) 画像形成装置とその制御方法、及びプログラム
JP2913517B2 (ja) 画像形成装置
JP2760160B2 (ja) 画像形成方法および画像形成装置
JP6060951B2 (ja) 画像形成装置、その制御方法およびコンピュータプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180122

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6288040

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150