JP2010094812A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】画質の劣化を抑制した画像形成装置および画像形成方法の提供。
【解決手段】感光体の軸方向にn個(n≧3の整数)の発光素子、および発光素子からの出力光を感光体に結像する光学倍率がマイナスのレンズを用いる結像光学系とを有する露光ヘッドと、感光体の軸方向にm個(m≧3の整数)の画素を有するスクリーンテーブル11とを有し、nを、n=k・m(k≧1の整数)、に設定し、スクリーンテーブルの要素を元画像の画素に対して、感光体の軸方向にずらし(14)または感光体の軸方向とは逆方向にずらして(15)、スクリーン成長の起点をレンズ部に形成される潜像スポットの位置に設定し、感光体に形成される潜像のずれによる画質劣化を補正する
【選択図】 図1

Description

本発明は、スクリーンデータを使用する際の画質劣化を防止する構成とした画像形成装置および画像形成方法に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置においては、2以上の発光素子と、当該発光素子からの光を結像する結像光学系を配した露光ヘッドを用いて像担持体(感光体)に潜像を形成する構成のものが知られている。この結像光学系として、光学倍率がマイナスのレンズ(ML)を用いる技術が開発されている。特許文献1には、結像光学系としてMLを用いたラインヘッドとこのラインヘッドを用いた画像形成装置が記載されている。
特開2008-049692号公報
この種のレンズアレイ(MLA)を用いた画像形成装置においては、MLAにおける各レンズ端部の発光素子(ドット)で潜像担持体に形成される潜像スポットは、MLAのレンズ端部のドット同士の重ね合わせで形成されている。この事からMLAのレンズ端部のドットやMLAの結合部のドットで形成される潜像スポットは、出力、及び潜像スポットサイズが不安定になる。この様な不安定な潜像スポットがスクリーンドットの成長過程に発生すると、トーンジャンプや濃度ムラの発生、色を重ねるカラー印刷では、色差の原因となるが、特許文献1にはこのような場合の対処については記載されていないという問題があった。
本発明は従来技術のこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、スクリーンデータを使用する際の画質の劣化を防止した画像形成装置および画像形成方法を提供することにある。
上記目的を達成する本発明の画像形成装置は、潜像担持体と、
n個(n≧3の整数)の発光素子、及び前記n個の発光素子からの光を前記潜像担持体に結像して第1の方向にn個の潜像スポットを形成する結像光学系を有する露光ヘッドと、
印刷する画像データを入力する画像データ入力部と、
前記第1の方向にm個(m≧3の整数)の要素を有するスクリーンテーブルで前記画像データをスクリーン処理する画像処理部と、を有し、
前記nと前記mとが
n=k・m(k≧1の整数)
の関係を有することを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、前記スクリーン処理のスクリーン成長の起点を、前記第1の方向または前記第1の方向とは逆方向にずらしている。
また、本発明の画像形成装置は、前記スクリーンテーブルの前記第1の方向と直交する第2の方向にm個の要素を有する。
また、本発明の画像形成装置は、前記スクリーン成長の起点を、前記n個の発光素子の内、前記第1の方向の第1番目の発光素子もしくは前記第1の方向の第n番目の発光素子
で形成される潜像スポットとする。
また、本発明の画像形成装置は、前記結像光学系は、光学倍率がマイナスであり、レンズアレイの前記第1の方向に前記結像光学系が配設される。
また、本発明の画像形成装置は、前記レンズアレイは前記第1の方向にs個(s≧1以上の整数)の結像光学系を配設するとともに、前記レンズアレイは第1の方向に配設される。
また、本発明の画像形成装置は、前記スクリーン成長の起点を、前記レンズアレイに配設された前記結像光学系のうち、前記第1の方向の第1番目の結像光学系もしくは第s番目の結像光学系で結像される前記第1番目の発光素子もしくは前記第n番目の発光素子で形成される潜像スポットとする。
本発明の画像処理方法は、第1の方向にn個(n≧3の整数)の発光素子、および前記発光素子からの光を潜像担持体に結像する光学倍率がマイナスの結像光学系を有する露光ヘッドと、前記第1の方向にm個(m≧3の整数)の要素を有するスクリーンテーブルとを有し、
前記nは、n=k・m(k≧1の整数)であり、
前記スクリーンテーブルを、入力された画像データの画素に対して前記第1の方向または前記第1の方向とは逆方向にずらして、スクリーン成長の起点を前記結像光学系で結像される前記第1の方向の第1番目の発光素子、もしくは第n番目の発光素子で形成される潜像スポットとすることを特徴とする画像形成方法。
本発明の実施形態につき、図により説明する。図3〜図6は、本発明の前提技術を示す説明図である。図3は、光学倍率がマイナスのレンズ(ML)と、発光素子(ドット)との配置関係を示している。図3において、ML4には、感光体の軸方向(X方向)と感光体の回動方向(Y方向)に2以上の発光素子2が配されており、これらの発光素子により感光体には潜像が形成される。なお、本発明の実施形態においては、X方向を第1の方向、Y方向を第2の方向、と記載することがある。発光素子2には、便宜上「1〜N」の番号を付している。Y方向の図示1行目の発光素子行により、X方向の図示左側から右側に「2、4、・・・N」のドット行3aが形成されている。以下、Y方向に2以上配された発光素子行により、ドット行3b、3c、3dが形成されている。Y方向の図示4行目の発光素子行により「1、3・・・・」のドット行3dが形成されている。
ここで、レンズ(ML)4は、X方向に2以上配されてマイクロレンズアレイ(MLA)を構成する。また、レンズ(ML)をX方向とY方向に2以上配してレンズアレイ(MLA)を構成することができる。ここで、ドット「2、N」は、マイクロレンズ(ML)のX方向端部のドットである。
図4は、レンズアレイ(MLA)を用いた露光ヘッドの説明図である。感光体の軸方向に1ラインの潜像を形成するための発光素子数(ドット数)が増加すると、感光体の軸方向に長いMLA(レンズアレイ)が必要となる。このような場合には、一定の長さの複数のMLAを連結させる事で、長いMLAヘッドを形成することが可能である。図4(a)はその概略の全体構成を示しており、また、図4(b)は図4(a)の一部を模式化して示している。図4(a)は、長いMLAヘッド(露光ヘッド)10を示しており、5nは長いMLAヘッドの一部のMLAである。図4(b)は、MLAの5nを拡大して示す図である。
図4(b)において、露光ヘッドは、基板1に2以上の発光素子2を配している。3は、1つのレンズ4aに配される2以上の発光素子からなる発光素子グループである。発光素子グループ3は、発光素子を感光体の軸方向Xと感光体の回動方向Yに2以上配している。4はレンズ(ML)で、感光体の軸方向(主走査方向)Xと、感光体の回動方向(副走査方向)Yに2以上配されて、レンズアレイ(MLA)を構成している。レンズ4aのLは、1つのレンズ内の、X方向に配された発光素子の1行の幅、dpは発光素子(ドット)間隔、PはY方向で隣接するレンズ4aとレンズ4bとの、それぞれX方向の先頭ドット間の距離を示している。図4(b)に示されたレンズアレイは、前記第1の方向にs個(s≧1以上の整数)の結像光学系を配設するとともに、前記レンズアレイは第1の方向に配設されるものである。
図5は、前記発光素子グループにより、感光体に潜像スポットグループを形成する例を示す説明図である。単一の発光素子で感光体に潜像スポット(SP)を形成する。また、単一のレンズMLに配される2以上の発光素子で、潜像スポットグループSGa、SGbを形成する。図5の例では、レンズ4aに潜像スポットグループSG1が配されており、レンズ4bに潜像スポットグループSG2が配されている。
図4(b)のMLAと対比させると、潜像スポットグループSG1はレンズ4a{ML(n−1)}に配された発光素子グループ、潜像スポットグループSG2はレンズ4b(ML)に配された発光素子グループ、潜像スポットグループSG3はレンズ4c{ML(n+1)}に配された発光素子グループに相当する。これらの潜像スポットグループにより、感光体には1つの直線の潜像スポット6が形成される。この際に、重複スポット領域ORが形成される。
図4(a)に示したように、複数のMLAを感光体の軸方向に連結させる場合には、MLA同士の連結部のピッチ間のバラツキや、レジストずれ(位置ずれ)が問題となる。このような問題により、感光体には物理的な潜像スポットが増加する場合がある。これは、MLA同士のピッチが広くなる事により、冗長潜像スポットが増加した場合である。また、複数のMLによりMLAを構成する場合には、主走査方向でMLのピッチずれが発生する場合がある。
図6は、ML間、またはMLA間のピッチ誤差による潜像スポットずれが発生する例の説明図である。図6(a)は、Y方向に配されたML1とML2の2つのMLの端部における潜像スポット位置の例を示している。6aはML1の端部の潜像スポットの例、6bはML2の端部の潜像スポットの例である。図6(b)は、図6(a)の構成で理想的な潜像スポットの重なり6cの例を示している。図6(b)では、ML1の端部の潜像スポットの位置とML2の端部の潜像スポットの位置が正確に重なり合っている。図6(c)は、図6(a)の構成でML間、またはMLA間のピッチ誤差により発生する潜像スポットずれ6dの例を示している。図6(c)では、ML1の端部の潜像スポットの位置とML2の端部の潜像スポットの位置がX方向にずれて、潜像スポットずれ部分7、8が生じている。
図6(c)のように不安定な潜像スポットがスクリーンの成長過程に現れると、トーンジャンプの原因となり、画質劣化を招く。そこで、本発明の実施形態においては、レンズ端部に配された発光素子により形成される潜像スポットにスクリーン成長の起点を配置する様にスクリーンを設計する。このように、レンズ端部の発光素子により形成される潜像スポットにスクリーン成長の起点を配置する事により、レンズピッチ誤差による潜像スポットの変形が発生しても、スクリーン成長の起点を確実に印刷し、潜像スポットの変形の少ないレンズ端部以外の発光素子により、安定して潜像スポットを成長させる事が出来る。
このような手法により、不安定な潜像スポットによるトーンジャンプや、サイズの異なる潜像スポットの視認性を低下させる事が出来る。電子写真の中には、印刷紙面上に単体の潜像スポットを形成しにくい。そこで、スクリーン成長の起点をスクリーンテーブル内のある要素、例えば2×2、3×3等のブロックにして、ハイライト部の潜像スポットを確実に印刷するものがある。このような処理によれば、起点部分のスクリーンサイズのばらつきは、スクリーンテーブルの成長過程(中間調)に比べて、目立ちにくく、中間調でトーンジャンプを引き起こす事もない。
また、スクリーンテーブルの要素数をML内の発光素子数の整数倍にして、周期性を持たせる。このような構成とする事で、各レンズ端部の発光素子により発生する不安定潜像スポットにスクリーン成長の起点を配置し、画質劣化を補正することができる。
図7は、本発明の実施形態にかかるスクリーンテーブル(スクリーンデータ)の例を示す説明図である。図7(a)は、1つのML内に5つの発光素子がある場合のスクリーンテーブル18によるスクリーン処理を示している。スクリーンテーブルサイズをML内の発光素子数の整数倍で作成する。この例では、ML内の発光素子数の1倍の5×5の要素でテーブルを作成している。スクリーンテーブル内の100、110、・・・などの数字は階調値(閾値)であり、対応する元画像の階調値と比較する。スクリーンテーブル内の起点である閾値1の部分をMLAの接続部となる端部の方へシフトする。
図7(b)は、スクリーンテーブル内の起点をMLAの接続部へ移動したスクリーンテーブル19を使用して、スクリーン処理を行う例を示している。スクリーンテーブル内に2以上の起点を持つ場合は、出来る限り多くの起点が、MLAの接続位置に配置される様にシフトするか、ピッチ誤差量の大きなレンズ端部のドットに起点を配置する。このようなスクリーン処理により、図6で説明したようなML端部の不安定ドットの発生を防止することができる。
図8は、本発明の実施形態にかかる例の説明図である。図8は、重複スポット領域にスクリーンの起点を配置した例を示している。この例では、マイクロレンズML(n)とマイクロレンズML(n+1)との接続部におけるスクリーンテーブルの起点(シード)の位置19aを、マイクロレンズML(n)の端部19bとマイクロレンズML(n+1)の端部19cに配置する。マイクロレンズML(n)の端部19bは、MLAの連結部からみて感光体の軸方向(X方向)とは逆方向の端部であり、マイクロレンズML(n+1)の端部19cは、MLAの連結部からみて感光体の軸方向(X方向)の端部である。図8の例では、スクリーン成長の起点を、前記レンズアレイに配設された前記結像光学系のうち、前記第1の方向の第1番目の結像光学系もしくは第s番目の結像光学系で結像される前記第1番目の発光素子もしくは前記第n番目の発光素子で形成される潜像スポットとしている。
図2は、AMスクリーンの例を示す説明図である。図2(a)はAMスクリーンテーブルを示している。スクリーンテーブルの1つのデータは、元画像の1画素に対する閾値となり、MLA画素の1画素に対応する。図2(a)では、画素数は5×5であり、閾値(階調値)は1〜255の範囲に設定されている。
元画像の画素値(階調値)が50である場合に、図2(a)のスクリーンテーブルでスクリーン処理を行うと、図2(b)の結果が得られる。図2(b)では、図2(a)のスクリーンテーブルの閾値と元画像の画素値の50とを比較し、階調値が50以下のスクリーンテーブルの要素をオンする(斜線部)。この時、スクリーンテーブルの閾値は、スクリーン要素の成長順を示しており、最も早く要素がオンする位置、すなわち図2(b)で
は、閾値1の4要素の部分をスクリーンの起点(シード)と定義する。
元画像が、スクリーンテーブルサイズより大きい場合には、元画像に対して、図1で説明するようにして、スクリーンテーブルをずらしながら閾値と比較して出力データ(トナーオン/オフ)を決定する。スクリーン要素の配置を変えたり、角度を持たせる為にスクリーンテーブルの高さ毎で、適用開始位置をずらす事もある。
図1は、本発明の実施形態を示す説明図である。図1において、実線の1つの区分(13)が元画像の画素(5×5)であり、スクリーンテーブル11は、元画像に対応して破線で囲まれた5×5の要素数で形成されている。また、12は1つの要素のデータ(階調値)が設定されている部分である。スクリーンテーブル11のスクリーン成長の起点を元画像の画素に対してX方向にずらしながら、すなわち、破線で囲まれた5×5のスクリーンデータの成長の起点を、実線で囲まれた5×5の画素に対してX方向にずらしながら、スクリーン処理を行う。スクリーンテーブル11の区分14は、スクリーンテーブルの幅方向(図示右方向で感光体の軸方向に対応する。)に2要素分起点をずらしている。また、スクリーンテーブル11の区分15は、スクリーンテーブルの幅方向(図示左方向で感光体の軸方向と逆方向に対応する。)に2ドット分スクリーン成長の起点をずらしている。このように、スクリーンテーブル
のスクリーン成長の起点を要素の幅方向にずらす処理により、図8で説明したように、スクリーンの成長起点(シード)がずらされて、ML間のレンズ端部やMLAの結合部における潜像スポットサイズの不安定による画質劣化を防止することができる。
本発明の実施形態においては、ピッチずれなどで不安定なML結合部の潜像スポットをスクリーン成長の起点に配置し、安定したサイズの潜像スポットで、スクリーンを成長させる。また、ML内の発光素子数の整数倍の要素を持つスクリーンテーブルを使用する。本発明の実施形態においては、ML内の発光素子数をLd、スクリーンテーブルの要素数Swとし、Cを1以上の整数とすると、Sw=C・Ld、となるようにスクリーンテーブルを形成する。図1の例では、C=1、としている。また、nが1つのレンズ内の発光素子数を表したときに、n≧3の整数値とする。
このように、本発明の実施形態においては、感光体の軸方向(主走査方向)の潜像位置ずれに起因する画質劣化を防止するものである。スクリーン成長の起点をMLAの接合部に形成される潜像スポットに配置しない場合に比べて、安定したスクリーン出力で、潜像スポットを成長させる事が出来るので、トーンジャンプを抑制出来る。また、スクリーンテーブルの前記X方向へのシフトのみで対応出来る。
図9は、本発明の実施形態を示すブロック図である。図9において、30は画像形成装置(プリンタ)で、メインコントローラ(MC)31、エンジンコントローラ(EC)33、ヘッドコントローラ(HC)34、エンジン部(EG)36を有している。また、図示を省略した外部PCなどのプリントサーバから、メインコントローラ(MC)31へ画像形成指令を出力する。
メインコントローラ(MC)31には、MLAの冗長ドットなどの固体情報を記憶するメモリ32a、色変換モジュール39a、色変換モジュール用のテーブルデータを有するテーブルメモリ39bが設けられている。また、スクリーン処理モジュール39c、スクリーン処理モジュール用のテーブルデータを有するテーブルメモリ39d、印刷画像データを格納するページメモリ39eが設けられている。なお、メモリ32aには、エンジンコントローラ(EC)33、ヘッドコントローラ(HC)34からのデータも格納している。
ヘッドコントローラ(HC)34には、ヘッド制御モジュール35が設けられている。ヘッド制御モジュール35は、C、M、Y、Kの4色のMLAヘッド37C、37M、37Y、37Kに対して印刷データを送信する。エンジンコントローラ(EC)33は、ヘッド制御モジュール35とエンジン部(EG)36を制御する。エンジン部(EG)36には、画像をスキャンして濃度測定を行う画像スキャン、濃度測定部36aが設けられている。
図9においては、メインコントローラ(MC)31から、エンジンコントローラ(EC)33へ印刷指示を送信すると共に、メインコントローラ(MC)31にて、印刷パターンを作成し、ページメモリ39eに格納したデータ(V)をヘッドコントローラ(HC)34へ送信する。エンジンコントローラ(EC)33は、エンジン部(EG)36による印刷をコントロールし、ヘッドコントローラ(HC)34は、MLAヘッド37C〜37Kへ印刷データを送信する。印刷後、エンジン部36にて画像をスキャンしたデータ、および、画像の濃度測定を行なった結果をメインコントローラ(MC)31へ通知する。画像のスキャン、画像の濃度測定は、画像形成部30の別装置、例えばヘッドコントローラ(HC)34で行う構成としても良い。
メインコントローラ(MC)31は、受信したスキャンデータ、及び、濃度測定データにより、意図した印刷結果となっているかを判断し、画像処理部30へのフィードバック制御を行なう。画像処理部30へのフィードバックは、色変換テーブル、または、色変換用パラメータ値の変更、スクリーンテーブル、または、スクリーン処理用パラメータ値を変更するものである。
感光体に形成される印刷画像で、感光体の回動方向に1行目〜4行目の4行の画像が印刷されているものとする。この場合には、1行毎にMLAを点灯させた印刷画像をスキャンする印刷画像の濃度分布を測定し、印刷画像のドット位置を測定する。次に、前記印刷画像のドット位置の測定結果をスクリーンテーブルに反映する。この処理には、色変換用パラメータ値の変更、スクリーンテーブル、または、スクリーン処理用パラメータ値の変更が含まれる。
以上の処理をMLAの行数繰り返す。このような機能を持つ装置により、スクリーンテーブルを作成する。また、図1で説明したようにスクリーンテーブルの要素をX方向にずらして、スクリーン成長の起点をML端部やMLA連結部の潜像スポットの位置に設定して、画質劣化を防止する。また、スクリーンが、誤差拡散の場合ドット位置情報と濃度分布情報により、ピッチずれによる濃度差が現れる場所が分かるので、誤差配分の分配率を変更し、印刷結果が他の場所と均一になる様に処理することができる。
図9の構成では、メインコントローラ(MC)31に、各色に対応したMLAの冗長ドットなどの固体情報を記憶するメモリ32aを設けている。このようなMLAの固体情報を記憶するメモリ32aは、すべての露光ヘッドに設けられている。
本発明の実施形態においては、4つの感光体に4つのラインヘッドで露光し、4色の画像を同時に形成し、1つの無端状中間転写ベルト(中間転写媒体)に転写する、タンデム式カラープリンター(画像形成装置)に用いるラインヘッドを対象としている。図10は、発光素子として有機EL素子を用いたタンデム式画像形成装置の一例を示す縦断側面図である。この画像形成装置は、同様な構成の4個のラインヘッド101K、101C、101M、101Yを、対応する同様な構成である4個の感光体(像担持体)41K、41C、41M、41Yの露光位置にそれぞれ配置したものである。
図10に示すように、この画像形成装置は、駆動ローラ51、従動ローラ52、テンシ
ョンローラ53が設けられており、テンションローラ53により図示矢印方向(反時計方向)へ循環駆動される中間転写ベルト50を備えている。この中間転写ベルト50に対して、所定間隔で感光体41K、41C、41M、41Yが配置される。前記符号の後に付加されたK、C、M、Yはそれぞれ黒、シアン、マゼンタ、イエローを意味している。感光体41K〜41Yは、中間転写ベルト50の駆動と同期して図示矢印方向(時計方向)へ回転駆動される。各感光体41(K、C、M、Y)の周囲には、帯電手段42(K、C、M、Y)と、露光ヘッド101(K、C、M、Y)が設けられている。
また、露光ヘッド101(K、C、M、Y)で形成された静電潜像に現像剤であるトナーを付与して可視像とする現像装置44(K、C、M、Y)と、一次転写ローラ45(K、C、M、Y)と、クリーニング装置46(K、C、M、Y)とを有している。各ラインヘッド101(K、C、M、Y)の発光エネルギーピーク波長と、感光体41(K、C、M、Y)の感度ピーク波長とは略一致するように設定されている。
このような4色の単色トナー像形成ステーションにより形成された黒、シアン、マゼンタ、イエローの各トナー像は、一次転写ローラ45(K、C、M、Y)に印加される一次転写バイアスにより中間転写ベルト50上に順次一次転写され、中間転写ベルト50上で順次重ね合わされてフルカラーとなったトナー像は、二次転写ローラ66において用紙等の記録媒体Pに二次転写され、定着部である定着ローラ対61を通ることで記録媒体P上に定着され、排紙ローラ対62によって、装置上部に形成された排紙トレイ68上へ排出される。
63は多数枚の記録媒体Pが積層保持されている給紙カセット、64は給紙カセット63から記録媒体Pを一枚ずつ給送するピックアップローラ、67は二次転写ローラ66の二次転写部への記録媒体Pの供給タイミングを規定するゲートローラ対、66は中間転写ベルト50との間で二次転写部を形成する二次転写手段としての二次転写ローラ、69は二次転写後に中間転写ベルト50の表面に残留しているトナーを除去するクリーニングブレードである。
以上、本発明の画質の劣化を抑制した画像形成装置および画像形成方法をその原理と実施例に基づいて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されず種々の変形が可能である。
本発明の実施形態を示す説明図である。 本発明の実施形態を示す説明図である。 本発明の前提技術を示す説明図である。 本発明の前提技術を示す説明図である。 本発明の前提技術を示す説明図である。 本発明の前提技術を示す説明図である。 本発明の実施形態を示す説明図である。 本発明の実施形態を示す説明図である。 本発明の実施形態を示すブロック図である。 本発明の電子写真プロセスを用いた画像形成装置の1実施例の全体構成を示す模式的断面図である。
符号の説明
1・・・基板、2・・・発光素子、3・・・発光素子グループ(スポットグループ)、4・・・レンズ(ML)、5n・・・レンズアレイ(MLA)、6・・・スポット、11、18、19・・・スクリーンテーブル(スクリーンデータ)、12・・・元画像の1画
素、20・・・ホストコンピュータ(PC)、23・・・プリンタドライバ(画像処理部)、24・・・色変換モジュール、25・・・スクリーン処理モジュール、30・・・画像形成部(プリンタ)、31・・・メインコントローラ(MC)、33・・・エンジンコントローラ(EC)、34・・・ヘッドコントローラ(HC)、35・・・ヘッド制御モジュール、36・・・エンジン部(EG)、37C、37M、37Y、37K・・・MLAヘッド、41(Y、M、C、K)・・・感光体、50・・・中間転写媒体、101(Y、M、C、K)・・・露光ヘッド、P・・・記録媒体、Y、M、C、K・・・画像形成ステーション

Claims (8)

  1. 潜像担持体と、
    n個(n≧3の整数)の発光素子、及び前記n個の発光素子からの光を前記潜像担持体に結像して第1の方向にn個の潜像スポットを形成する結像光学系を有する露光ヘッドと

    印刷する画像データを入力する画像データ入力部と、
    前記第1の方向にm個(m≧3の整数)の要素を有するスクリーンテーブルで前記画像データをスクリーン処理する画像処理部と、を有し、
    前記nと前記mとが
    n=k・m(k≧1の整数)
    の関係を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記スクリーン処理のスクリーン成長の起点を、前記第1の方向または前記第1の方向とは逆方向にずらす請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記スクリーンテーブルの前記第1の方向と直交する第2の方向にm個の要素を有する請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記スクリーン成長の起点を、前記n個の発光素子の内、前記第1の方向の第1番目の発光素子もしくは前記第1の方向の第n番目の発光素子で形成される潜像スポットとする請求項2または3に記載の画像形成装置。
  5. 前記結像光学系は、光学倍率がマイナスであり、レンズアレイの前記第1の方向に前記結像光学系が配設される請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記レンズアレイは前記第1の方向にs個(s≧1以上の整数)の結像光学系を配設するとともに、前記レンズアレイは第1の方向に配設される請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記スクリーン成長の起点を、前記レンズアレイに配設された前記結像光学系のうち、前記第1の方向の第1番目の結像光学系もしくは第s番目の結像光学系で結像される前記第1番目の発光素子もしくは前記第n番目の発光素子で形成される潜像スポットとする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 第1の方向にn個(n≧3の整数)の発光素子、および前記発光素子からの光を潜像担持体に結像する光学倍率がマイナスの結像光学系を有する露光ヘッドと、前記第1の方向にm個(m≧3の整数)の要素を有するスクリーンテーブルとを有し、
    前記nは、n=k・m(k≧1の整数)であり、
    前記スクリーンテーブルを、入力された画像データの画素に対して前記第1の方向または前記第1の方向とは逆方向にずらして、スクリーン成長の起点を前記結像光学系で結像される前記第1の方向の第1番目の発光素子、もしくは第n番目の発光素子で形成される潜像スポットとすることを特徴とする画像形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017081102A (ja) * 2015-10-30 2017-05-18 コニカミノルタ株式会社 光書込み装置および画像形成装置

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