JP2760160B2 - 画像形成方法および画像形成装置 - Google Patents

画像形成方法および画像形成装置

Info

Publication number
JP2760160B2
JP2760160B2 JP3029895A JP2989591A JP2760160B2 JP 2760160 B2 JP2760160 B2 JP 2760160B2 JP 3029895 A JP3029895 A JP 3029895A JP 2989591 A JP2989591 A JP 2989591A JP 2760160 B2 JP2760160 B2 JP 2760160B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
density level
density
image data
level
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3029895A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04269075A (ja
Inventor
祐士 豊村
誠一郎 平塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP3029895A priority Critical patent/JP2760160B2/ja
Priority to US07/772,829 priority patent/US5287209A/en
Priority to GB9121404A priority patent/GB2250397B/en
Priority to DE4133474A priority patent/DE4133474C2/de
Publication of JPH04269075A publication Critical patent/JPH04269075A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2760160B2 publication Critical patent/JP2760160B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
  • Color, Gradation (AREA)
  • Laser Beam Printer (AREA)
  • Fax Reproducing Arrangements (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザビームプリンタ
や、複写機等の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からパーソナルコンピュータやワー
クステーション等の出力端末装置として、様々な原理の
プリンタが提案されているが、その中で特に電子写真プ
ロセスとレーザ技術を用いたレーザビームプリンタ(以
降LBPと書く)は記録速度と印字品質の点で優位性が
高く、急速に普及しつつある。
【0003】一方市場ではLBPのフルカラー化に対す
る要求が高まってきているが、フルカラーLBPの場
合、従来の文字・線画に加えて、画像データを出力対象
とする要求が強く、このような場合は一般的なLBPの
2値データ処理に対して、多階調出力を前提とした画像
処理を行う必要がある。
【0004】一般にLBP等の電子写真プロセスを応用
した画像出力機器の場合、電子写真プロセス自体の安定
性に問題があるため、電子写真プロセス自体が有する安
定した階調数はせいぜい3,4階調が確保出来る程度で
ある。
【0005】今日例えばLBPや通常の熱転写プリンタ
のように、出力階調数の不十分な画像出力機器で中間調
画像を記録する方式として、二値ディザ法がよく用いら
れている。しかしながら、二値ディザ法は十分な階調性
を得るために大きいサイズのディザマトリックスを用い
なければならず、階調性を高くするに従って解像力が低
下したり、原稿の網点とディザパターンの干渉によるモ
アレの発生といった画質劣化が生じるなどの問題点があ
った。
【0006】上記の欠点を改善するために多値ディザ法
が提案されている。多値ディザ法について図2を用いて
説明する。図2は従来の画像形成装置のブロック図であ
る。説明を簡単にするため、画像データは既に画像メモ
リ1に格納されているものとする。
【0007】画像メモリ1には赤(R),緑(G),青
(B)の加色混合の3原色成分よりなる画像信号(以下
RGB信号と書く)の輝度データが格納されており、そ
れぞれ1画素あたり8ビット*3=24ビットの情報量
を有している。これらの画素データは、主走査方向カウ
ンタ2及び副走査方向カウンタ3によりアクセスされ、
R,G,Bそれぞれの色を表す信号が揃って先頭から読
みだされる。R,G,B信号はそれぞれの色を表す輝度
信号であるから、濃度変換部4で濃度変換を施し濃度信
号シアン(C),マゼンタ(M),黄(Y)よりなる減
色混合の3原色信号(以下CMY信号と書く)に変換す
る。
【0008】この変換は通常読みだし専用メモリ(以下
ROMと書く)もしくは読み書き自在メモリ(以下RA
Mと書く)等の記憶デバイスに変換テーブルを設定し、
輝度データ値をアドレスとして内容をアクセスすること
によって読み出す。
【0009】実際のテーブル内容は、例えば図3の従来
の画像形成装置の濃度変換特性を示すグラフに基づく値
が書き込まれている。
【0010】濃度変換された画素データは3色揃って色
補正部5に入力される。色補正部5では濃度データに対
して周知の技術である下地除去(以下UCRと書く)や
墨版生成、及びマスキング等が行われる。色補正部5に
よって画像データには墨が追加され、1画素当りの情報
量は事実上8*4=32ビットになっている。次にこれ
らの4色データはデータセレクタ6により、例えば転送
先がフルカラープリンタのエンジンであれば、例えば黒
(Bk),C,M,Yの色に従って各色毎に面順次にデ
ータの転送が行われる。
【0011】一方、主走査方向カウンタ2と副走査方向
カウンタ3のアドレス出力のうち、各々の下位3ビット
はディザ閾値マトリクス格納用の記憶デバイス7に接続
されており、画像の空間座標によって一意に定まる閾値
を出力する。記憶デバイス7をアクセスするアドレスは
全部で6ビット、即ち64個のデータにアクセスが可能
である。この場合、記憶デバイス7に格納されるディザ
閾値マトリクスは例えば図4に示した8*8のディザ閾
値マトリクス等が考えられる。
【0012】記憶デバイス7から出力された閾値は、比
較器8に入力されデータセレクタ6から出力された濃度
データ8ビットのうちの下位6ビットと比較される。比
較器8では、濃度データが閾値より大きいか等しけれ
ば、例えば1を、また濃度データが閾値より小さけれ
ば、例えば0を比較結果11として出力する。
【0013】一方、データセレクタ6から出力される濃
度データのうち上位2ビットは、画素値再決定用の記憶
デバイス9に接続されており、比較器8から出力される
比較結果1ビットと共に合計3ビットのデータをアクセ
スし、最終出力値12を出力する。図5にデータセレク
タ6の出力の上位2ビットを濃度レベル信号10、比較
器8の比較出力を比較結果11としたときの、多値ディ
ザ法における最終出力値の例を示す。
【0014】以上の説明は、画像信号を多値階調ディザ
法を用いて印刷する信号に変換するハードウェアを構成
する際にとられる手法であり、図5で示したように多値
レベル数は0,3F,7F,BF,FFの5つの16進
数によって表される。即ち5値ディザとなる。
【0015】一般に階調レベル数が少ない画像出力機器
でフルカラー画像を出力する場合、ここで示したよう
な、多値ディザ法等が広く採用されている。例えば画像
出力機器そのものの出力可能階調数が4値であっても、
8*8等の比較的大きなディザ閾値マトリクスを組み合
わせれば、疑似階調により 8*8*(4−1)+1=193 の193段階の階調を得ることができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来技術で詳細に説明
したように、LBPや熱転写プリンタのようにプロセス
あるいは転写原理そのものの階調数が少ない画像出力装
置には、多値ディザ法を含めて疑似的な面積階調技術が
広く用いられている。
【0017】これらはディザ閾値マトリクスの網点タイ
プのものを工夫した例えば、一つのマトリクス内で複数
のドット集中を発生させ解像度と階調性の両立を狙った
閾値マトリクスを採用したり、画像出力機器の最小記録
ドットの解像度向上、あるいは濃度レベルに応じてディ
ザマトリクスを変則的に切り換える等の手法によりある
程度の画質を得ることが可能となった。
【0018】しかし多値ディザの場合でも階調数を増加
させたい場合に解像度の劣化は避けられず、また原理的
に1つの画素内で中間の濃度レベルを用いるために記録
画像の濃度むらが生じやすい。
【0019】また低階調部ほど滑らかさが必要なのにも
かかわらず、どの階調部においても一様な離散的な濃度
レベルしか持たないため、最低濃度に近い濃度の記録画
素が白地に形成される時は、人間の視覚特性上、画像に
ざらつき感やテクスチャが発生する。このように特に低
階調部で画質を劣化させている。
【0020】更に画素の成長に伴って熱定着後、あるド
ットの四方の隣接ドットが完全に融着する、いわゆるつ
ぶれの発生の抑制と、つぶれを積極的に利用した高濃度
なベタ部分の再現は両立できない。即ちつぶれを完全に
抑制した階調レベルとディザマトリクスの設定では、確
かに高濃度部の階調性は向上するが、絶対的な濃度レベ
ルが不足がちになり、一方つぶれを許容してしてしまう
と絶対的な濃度レベルは確保出来るが、高濃度域の階調
性が損なわれてしまうのである。
【0021】本発明の目的は上述の問題点を解決し、解
像度の劣化や、テクスチャの発生がなく、全ての濃度域
に対して階調性に優れ、特に高濃度域におけるつぶれを
抑制するとともに、絶対的な最高濃度を確保できる高品
位な記録画像が得られる画像形成装置を提供することに
ある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
本発明は、入力された画像データに基づき、1つ1つ
のドットの大きさを変え階調記録を行う画像形成方法で
あって、画像データの濃度レベルをドットの記録を行う
ための濃度レベルに変換する複数の異なる変換特性を、
画像データの濃度レベルが高くなっていく過程におい
て、画像データの濃度レベルをこの濃度レベルが最高濃
度レベルより低い第1の濃度レベルに達すると最大の大
きさのドットを記録する濃度レベルに変換する第1の変
換特性と、画像データの濃度レベルをこの濃度レベルが
低濃度レベルの場合にドットの記録を行わない濃度レベ
ルに変換する第2の変換特性と、画像データの濃度レベ
ルをこの濃度レベルが所定の濃度レベルに達するまでは
ドットの記録を行わない濃度レベルに変換し、所定の濃
度レベルに達すると最大の大きさのドットを記録する濃
度レベルに変換する第3の変換特性とし、1ブロックが
複数の画素数で構成されるよう、画像データを記録する
位置において区切ることにより複数のブロックに分割
し、ブロック内における画素の位置に応じて異なる変換
特性を対応させ、この変換特性に従い画像データの濃度
レベルに応じてドットの記録を行うための濃度レベルを
定め、この濃度レベルに応じてドットの大きさを変え記
録を行うものである。また、入力された画像データに基
づき、1つ1つのドットの大きさを変えることによって
階調記録を行う画像形成装置であって、画像データの濃
度レベルをドットの記録を行うための濃度レベルに変換
する複数の異なる変換特性を有し、複数の変換特性は、
画像データの濃度レベルが高くなっていく過程におい
て、画像データの濃度レベルをこの濃度レベルが最高濃
度レベルより低い第1の濃度レベルに達すると最大の大
きさのドットを記録する濃度レベルに変換する第1の変
換特性と、画像データの濃度レベルをこの濃度レベルが
低濃度レベルの場合にドットの記録を行わない濃度レベ
ルに変換する第2の変換特性と、画像データの濃度レベ
ルをこの濃度レベルが所定の濃度レベルに達するまでは
ドットの記録を行わない濃度レベルに変換し、所定の濃
度レベルに達すると最大の大きさのドットを記録する濃
度レベルに変換する第3の変換特性とからなる変換処理
手段と、1ブ ロックが複数の画素数で構成されるよう、
画像データを記録する位置において区切ることにより複
数のブロックに分割するブロック分割手段と、ブロック
内における画素の位置に応じて異なる変換特性を対応さ
せ、この変換特性に従い画像データの濃度レベルに応じ
てドットの記録を行うための濃度レベルを定め、この濃
度レベルに応じてドットの大きさを変え記録を行う記録
手段とを備えたものである。
【0023】
【作用】本発明は上記した方法および構成により、画像
データの濃度レベルが、視覚の解像度が高くない低濃度
レベルの場合には、分割されたブロック内における第2
および第3の変換特性が対応する位置の画素に対して
は、画像データの濃度レベルをドットの記録を行わない
濃度レベルに変換し、ブロック内における第1の変換特
性が対応する位置の画素に対しては画像データの濃度レ
ベルをドットの記録を行うための濃度レベルに変換する
とともに、画像データの濃度レベルが、視覚の解像度が
高い高濃度レベルの場合には、ブロック分割手段により
分割されたブロック内における全ての画素に対して画像
データの濃度レベルをドットの記録を行うための濃度レ
ベルに変換することができ、さらに、ブロック内におけ
る第3の変換特性が対応する位置の画素に対しては画像
データの濃度レベルが所定の濃度レベルに達したときの
み最大の大きさのドットを記録する濃度レベルに変換す
ることができる。
【0024】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に
説明する。図1は本発明の実施例における画像形成装置
のブロック図であり、図1において22はデジタルデー
タ出力装置であり、イメージスキャナやビデオカメラ
(図示せず)などからの画像信号を入力とし、アナログ
・デジタル変換(以下A/D変換と書く)や所定の画像
処理を施して出力するものである。またこのデジタルデ
ータ出力装置22は、画像データを一旦メモリにストア
するよう構成されていても構わないし、直接通信手段か
らの画像信号のインターフェースを行うものであっても
構わない。
【0025】プリントエンジン21が起動するととも
に、デジタルデータ出力装置22はデジタル画像データ
を画像処理部23に転送を開始する。画像処理の対象と
なるデータはRGB各色8ビットの計24ビットであ
る。画像処理部23に入力されたRGBデータは輝度デ
ータであり、濃度変換部24で輝度データから濃度デー
タ即ち印刷の3原色であるC・M・Y(シアン・マゼン
タ・イエロー)信号に変換される。
【0026】一般にこの変換はRAM・ROM等の記憶
デバイス上に変換テーブルデータ25を書き込んでお
き、例えば入力データ値を適当にオフセットしてアクセ
スすれば容易に実現できる。通常濃度変換部24で入力
画像の単色濃度・全体濃度・コントラスト・下地色制御
等(濃度及び色調整)を行うことができる。
【0027】RGB(輝度)データは、濃度変換後CM
Y(濃度)データ26,27,28に変換されており、
CMYデータを用いて次にUCR/墨版生成部29でU
CR(下色除去)・墨版生成を行う。UCRはCMYデ
ータの共通分量に対して一定の割合でデータを削減す
る。基本的にはこの削減量を墨版として生成する。元来
UCR及び墨版生成の目的は、1画素単位でCMYの共
通量を墨で置き換え、色材(トナー)の節約を行うこと
である。しかし今日では純粋にトナー節約のためにUC
R及び墨版生成を行うことはほとんどなく、例えば高濃
度域の階調性劣化防止、コントラストの確保、高濃度域
のグレーバランス確保等を目的としており、UCR及び
墨版の量を積極的に変化させ、更に高画質な画像を出力
することが可能である。上記処理によりUCR・墨版生
成後は、Cデータ30,Mデータ31,Yデータ32及
びBk(ブラック)データ33が生成されている。
【0028】この後無彩色成分であるBkデータ33以
外は色補正部34に入力される。色補正部34ではマス
キング等の処理が彩色成分(CMY)に対してほどこさ
れる。マスキングは各色色材の不要吸収帯の影響を補正
するのが目的である。例えばC(シアン)色材はC以外
の波長領域で不要吸収帯を有する。具体的には例えばY
(イエロー)色成分を有する。またM(マゼンタ)に対
しても同様にYが含まれる。従ってYを記録する際に
は、CとMが記録されるべき濃度に応じてCとMに含ま
れるY成分を減じる必要がある。
【0029】この手法としては通常CMYのデジタル信
号に対して3*3のマトリクス演算、もしくは演算結果
をROM等の記憶デバイスに書き込んでおき、これを各
色アクセス後加減算し結果を得る。
【0030】従来3*3の線形マスキング(1次マスキ
ング)が主流であったが、1次マスキングは効果が不十
分であり最近では2次以上の非線形マスキング、または
色補正自体をブラックボックス内で行う写像と捉え、C
MY空間以外で写像関数を求める新方式の色補正方式も
多数提案されている。色補正部34により入力データC
データ30,Mデータ31,Yデータ32はC’データ
35,M’データ36,Y’データ37に変換される。
一方Bkデータ33は、無彩色データであるので色補正
には関与しない。
【0031】色補正部34により色補正を施されたC’
データ35,M’データ36,Y’データ37(彩色デ
ータ)及びBkデータ33(無彩色データ)は、データ
セレクタ38により一色のデータのみが選択され、階調
処理部39に入力され、本発明に関わる画像信号の階調
処理を行う。階調処理を行った画像信号はプリンタエン
ジン21に送られ、本発明の目的とする高画質の記録画
像が得られる。
【0032】ここで本発明に関わる階調処理の内容を図
6を用いて詳細に説明する。図6は図1における階調処
理部39のブロック図であり、図6の50は水平同期信
号発生回路であり、画像の水平同期信号51を出力す
る。水平同期信号の発生源としては、例えばレーザビー
ムプリンタの場合であれば、レーザ走査光学系(図示せ
ず)からのビームディテクト信号に波形整形等を施して
用いることができる。図6の52は水平2進カウンタで
あり、水平同期信号51をカウントし、水平同期信号5
1が入力されるごとに出力信号はハイ,ローが入れ替わ
る。
【0033】図6の56は垂直同期信号発生回路であ
り、画像の垂直同期信号57を出力する。垂直同期信号
の発生源としては、例えばデータ転送クロックをそのま
ま使用できる。図6の58は垂直2進カウンタであり、
垂直同期信号57をカウントし、垂直同期信号が入力さ
れるごとに出力信号はハイ,ローが入れ替わる。
【0034】以上の各信号をより詳細に説明するため、
図7は図6における各同期信号と各カウンタ出力の時間
軸方向の変化を示すタイミングチャートであり、水平同
期信号51と垂直同期信号57と水平2進カウンタ出力
54と垂直2進カウンタ出力59の時間軸方向の変化を
示す。水平同期信号は1ライン分データの転送毎(ライ
ン周期)に1度、ラインデータの先頭で発生し、垂直同
期信号は1ライン中の個々のデータに対応(画素周期)
して発生し、発生回数は1ライン中に含まれる画素の数
と等しい。これらの信号をそれぞれ2進カウンタで計数
すれば、水平2進カウンタ出力54と垂直2進カウンタ
出力59の組合せは2*2の4通りになる。
【0035】図7に示すように水平2進カウンタ出力=
0、垂直2進カウンタ出力=0の時を状態A、水平2進
カウンタ出力=1、垂直2進カウンタ出力=0の時を状
態B、水平2進カウンタ出力=0、垂直2進カウンタ出
力=1の時を状態C、水平2進カウンタ出力=1、垂直
2進カウンタ出力=1の時を状態Dと定めれば、画素の
空間的な位置に応じて各カウンタ出力の状態は一意的に
対応する。図8は各画素位置に対応するカウンタ出力の
状態を示す図で、状態A,状態B,状態C,状態Dに分
類される。
【0036】以降A,B,C,Dの符号を空間に規則的
に配置された画素位置を示す符号として用いれば、画像
全体をA位置,B位置,C位置,D位置の画素から成る
2*2画素の領域に分割できる。
【0037】さて図6の53は階調変換テーブルであ
り、入力画像信号55と水平2進カウンタ出力54,垂
直2進カウンタ出力59をメモリアドレスとしてテーブ
ルに階調変換後の画素レベルをもつ。アドレスラインは
10ビットで構成され入力画像信号55はそのうち下位
8ビットに割り付けられ、垂直2進カウンタ出力59は
第9ビット目、水平2進カウンタ出力は第10ビット目
に割り付けられる。
【0038】ここで、階調変換テーブル53について図
9と図10を用いてさらに詳細に説明する。図9は実施
例における階調変換テーブルの内容を示す図である。入
力画像信号の階調レベルを8ビット(256レベル)と
すると、1つの画素に対する階調変換特性をあらわすに
はテーブル内において256アドレス必要であり、本実
施例においてはA,B,C,Dに分類された4つの階調
変換特性を持たせているので合計1024アドレスとな
る。
【0039】すなわち、16進数で表せられたアドレス
000H−0FFHにはA位置の画素に対する階調変換
特性を表すデータが、16進数で表せられたアドレス1
00H−1FFHにはC位置の階調変換特性を表すデー
タが、16進数で表せられたアドレス200H−2FF
HにはB位置の階調変換特性を表すデータが、16進数
で表せられたアドレス300H−3FFHにはD位置の
階調変換特性を表すデータが格納されている。
【0040】図10は実施例における階調変換特性のグ
ラフである。本実施例ではA位置の画素の優先度を最高
に設定し、以下B位置,C位置と続き、D位置の画素の
優先度を最低に設定にしている。
【0041】A位置即ち優先度が最高の画素位置に対応
した階調変換特性は、入力画像レベルが16進数の00
Hから52Hまで出力は連続的に増加し、入力画像レベ
ルが53Hを越えた場合はFFHを出力するよう設定さ
れる。
【0042】B位置即ちA位置の次に優先度が高い画素
位置に対応した階調変換特性は、入力画像レベルが16
進数の53H未満の時00Hを出力し、入力画像レベル
が53HからA5Hまで出力は連続的に増加し、入力画
像レベルが16進数のA5Hを越えた場合の出力はFF
Hに設定される。
【0043】C位置即ちB位置の次に優先度が高い画素
位置に対応した階調変換特性は、入力画像レベルがA6
H未満の時00Hを出力し、入力画像レベルが16進数
のA6HからF8Hまで出力は連続的に増加し、入力画
像レベルが16進数のF8Hを越えた場合はFFHを出
力するよう設定される。
【0044】D位置即ち優先度が最低の画素位置に対応
した階調変換特性は、入力画像レベルが16進数のF9
H未満の時00Hを出力し、入力画像レベルが16進数
のF8Hを越えた場合はFFHを出力する。このように
D位置(優先度が最低の画素位置)は他の記録画素位置
の処理と異なり2値記録を行うことが本発明の大きな特
徴である。
【0045】電子写真方式のプリンタにおいては画素形
成に際して各画素のドットを一様に成長させるよりも、
上述してきたように特定画素に優先度を設け、特定の画
素のドットを優先させて成長させたほうが感光体上に静
電潜像のミクロな領域に強い電界が生じ記録画像の階調
性が向上する。
【0046】一般に自然画像では隣接する画素間の相関
は非常に高いため、本実施例の方式に従えば容易にブロ
ック内の画素成長に優先度、即ち差異を与えることがで
き、潜像レベルで階調性の向上がはかれる。そればかり
か結果的に画像に特定の空間周波数成分を重畳させるた
め、例えば駆動系の発する駆動ムラ等に対する耐性も向
上する。言い替えれば本実施例の手法は画像に特定の空
間周波数成分を有するノイズを重畳させる新規な手法で
あるとともに、前記のノイズレベルが例えばディザマト
リクス等で規定されたような空間的に定められた周期的
な閾値に影響をうけず、画素の持つアナログに近い(例
えば256階調のように階調レベル数の多い)濃度レベ
ルそのものに由来することが大きな特徴であり、これま
でのディザ法等の離散的なノイズレベル(例えば4階
調)を与える階調再現法と大きく異なる。
【0047】さて本実施例では、ブロック内の画素に対
して厳密に成長する順番が保証される訳ではない。例え
ば1つのブロック内で、最高優先度の画素が完全に成長
しない場合でも、最低優先度の画素が成長する場合があ
る。特にデータに起伏のある画像、例えば文字・線画等
画像のエッジが急峻な部分では、ブロックのとりかたに
よって画素の成長順位が逆転する場合がある。
【0048】即ち本実施例における優先度とは画素の成
長順位を定めるものではなく、各画素が成長する入力濃
度レベルを規定しているにすぎない。しかし一般的な自
然画では隣接画素の相関は非常に高いから、ある程度空
間的にマクロな領域の入力濃度レベルに応じて階調再現
にかかわる(成長段階にある)画素が選択され、結果的
に成長順位が規定されたのと同じ効果が得られる。
【0049】また完全に画素成長の順序が決まっていな
いことは、解像度の劣化を最小に抑制する。
【0050】例えば何等かの方法で、ブロック内の画素
データを処理し、データを各画素位置に優先度をつけて
再配置するような手法においては、実際には画像データ
が存在しない(或はその値が小さい)場所にデータの重
み付けが行われる可能性を有し、解像度は確実に劣化す
る。しかし本実施例の手法では、例えば線画等であって
も画素値がある程度大きく高濃度であれば(文字や線画
は最大濃度で出力する場合が殆ど)、対象となる画素は
確実に成長するため解像度は全く劣化しないことにな
る。
【0051】また本実施例で述べてきた手法では、全て
の濃度領域で視覚特性上殆どアナログ的な濃度制御が出
来るから、白地に突然高濃度の記録ドットが現れること
はなく、特に自然画等の滑らかな画像に対して低階調部
のざらつき感を抑制し、かつ低階調部の階調性を大幅に
改善することが可能である。
【0052】即ち本手法は、滑らかな画像に対しては、
特に低階調部で階調性を重視した特性を示し、文字や線
画等の通常高濃度で表される部分に対しては解像度を重
視した特性を示すのである。
【0053】優先度が最低の画素を2値で記録する過程
は、自然画では隣接画素どうしの相関が非常に高いた
め、比較的広範囲な領域で濃度が非常に高い場合に行わ
れる。事実図10に示すように、優先度が最も低い画素
を記録する時点で、優先度が最低の画素の周囲3/4の
画素はすべて成長してしまっているため、この領域の濃
度は比較的高濃度である(しかし1/4の非印字領域が
あるため、形成された隣接ドットが互いに融着するつぶ
れの現象は比較的発生しにくい)。
【0054】周知のように低濃度域と比較して、高濃度
域での階調性は視覚特性上重要でないので、上記状況下
で最大記録濃度のドットを突然形成しても、疑似輪郭
(階調跳び)のような悪影響はほとんどない。むしろ優
先度が最低の画素を2値で記録すれば、高濃度のベタ印
字部のように非常に高濃度の再現が必要な場合のみに対
応して最高濃度の画素を形成することが可能となる。
【0055】従って本実施例によれば画素の成長に伴っ
て熱定着後の四方の隣接ドットが完全に融着する、いわ
ゆるつぶれ発生の抑制と、つぶれを積極的に利用した高
濃度なベタ部分の再現を両立させることが可能となる。
即ち従来の、つぶれを抑制した階調レベルとディザマト
リクスの設定では高濃度部の階調性は向上するが、絶対
的な濃度レベルが不足がちになり、一方つぶれを許容し
てしてしまうと絶対的な濃度レベルは確保出来るが、高
濃度域の階調性が損なわれてしまうという欠点を効果的
に解決することができる。
【0056】次に図11及び図12を用いて他の階調変
換特性を用いた実施例について説明する。
【0057】図11及び図12において、優先度が最も
低いドットは、連続して成長する領域を持たず、2値記
録を行なうよう設定されていることが共通点である。
【0058】図11は階調変換特性Iのグラフである。
図11に示す階調変換特性Iは、例えばA位置,C位置
等特定の優先度のドットの成長を積極的に抑制するもの
である。この処理により、高濃度のベタ印字部のように
最高濃度の再現が必要な場合に対応して画素を形成する
とともに、中高濃度域においては、画素の成長に伴って
熱定着後のあるドットの四方の隣接ドットが完全に融着
する、いわゆるつぶれの発生を更に効率よく抑制するこ
とが可能となる。
【0059】図12は階調変換特性IIのグラフである。
図12に示す階調変換特性IIは、2値記録を行う最低の
優先度のドットを除いて、優先度の低いドットは、それ
より優先度の高いドット濃度が最大となる前に成長を開
始するよう設定したものである。各優先度の階調変換特
性が切り替わる部分での階調性が改善される。
【0060】もちろん階調変換特性Iと階調変換特性II
を組合せることも可能であり、この場合には、各優先度
の画素の成長が切り替わる部分での階調性の改善と、中
高濃度部分のつぶれの抑制と、ベタ記録時の最大濃度確
保が実現できることになる。
【0061】実施例では2*2のブロックを設定して詳
細に説明したが、ブロックのサイズにかかわらず本手法
を適用できる。しかも優先順位とブロック内画素位置の
関係やブロック内で優先してドットを成長させる画素の
個数等は容易に変更できる。この変更はブロックの大き
さに応じて(各方向のサイズが異なっていても構わな
い)カウンタのカウントビット数を変更し、カウンタの
出力状態数分の階調変換テーブル領域を確保し、各階調
変換テーブル内容を記述・変更するのみで実現でき、き
わめて容易である。
【0062】次に、本実施例に記載した階調処理を採用
したレーザビームプリンタについて図13から図15を
用いて詳細に説明する。
【0063】電子写真プロセス技術を応用したカラー画
像を形成するレーザビームプリンタは、感光層を有する
感光体上へ各色に対応した光線を選択的に照射して結像
し、複数の所定のカラー成分の中の特定の成分にそれぞ
れ対応する複数の静電潜像をそれぞれの所定のトナーで
現像し、それらの単色のトナー像を重ね合わせることに
より1枚の転写材にカラー画像を形成する方法を採用し
ている。
【0064】図13はレーザビームプリンタの概略構成
図、図14は感光体基準検知の動作説明図、図15は中
間転写体基準検知の動作説明図である。
【0065】図13において、101は感光体であり、
継ぎ目101aを有する閉ループ状の樹脂等のベルト基
材の外周面上に、セレン(Se)あるいは有機光導電体
(OPC)等の感光層が薄膜状に塗布されている。この
感光体101は2本の感光体搬送ローラ102,103
によって垂直平面を感光体搬送ローラ102,103間
で形成する様に支持され、駆動モータ(図示せず)によ
って感光体搬送ローラ102,103に沿って矢印A方
向に周回動する。
【0066】ベルト状の感光体101の周面には矢印A
で示す感光体回転方向の順に帯電器104,露光光学系
105、ブラック(B),シアン(C),マゼンタ
(M),イエロー(Y)の各色の現像器106B,10
6C,106M,106Y、中間転写体ユニット10
7,感光体クリーニング装置108,除電器109及び
感光体基準検知センサー110が設けられている。
【0067】帯電器104はタングステンワイヤ等から
なる帯電線111と金属板からなるシールド板112及
びグリッド板113によって構成されている。帯電線1
11へ高電圧を印加することによって帯電線111がコ
ロナ放電を起こしグリッド板113を介して感光体10
1を一様に帯電する。114は露光光学系105から発
射される画像データの露光光線である。
【0068】レーザビームプリンタでは、この露光光線
114は階調変換装置2から画像信号をレーザドライブ
回路(図示せず)により光強度変調あるいはパルス幅変
調された画像信号を半導体レーザ(図示せず)に印加す
ることによって得られ、感光体101上に複数の所定の
カラー成分の中の特定の成分にそれぞれ対応する複数の
静電潜像を形成する。図14に示す様に、感光体基準検
知センサー110は感光体101の継ぎ目101aの位
置を検出するものであり、感光体101の一端部で感光
体101の継ぎ目101aに対して予め定められた位置
に配置されたスリット等の感光体基準マーク101bを
検知する。
【0069】各色の現像器はそれぞれ各色に対応したト
ナーを収納している。トナーの色の選択は、それぞれ各
色に対応し回動自在に両端を機体本体に軸支された離接
カム115B,115C,115M,115Yが色選択
信号に対応して回転し選択された現像器例えば106B
を感光体101に当接させることにより行われる。選択
されていない残りの現像器106C,106M,106
Yは感光体101から離間している。
【0070】中間転写体ユニット107は導電性の樹脂
等からなる継ぎ目のないループベルト状の中間転写体1
16と、中間転写体116を支持している2本の中間転
写体搬送ローラ117,118と、中間転写体116へ
感光体101上のトナー像を転写するため中間転写体1
16を間に挟んで感光体101に対向して配置される中
間転写ローラ119とを有している。
【0071】ここで感光体101の表面周長L1は中間
転写体116の表面周長L2と名目上等しいが、そのば
らつきの範囲において常にL1≦L2の関係が成り立つ
様に設定されている。
【0072】次に図15に示すように、120は中間転
写体116の基準位置を検出する中間転写体基準検知セ
ンサーであり、中間転写体116の一端部に配置された
スリット等の中間転写体基準マーク116aで基準位置
を検知する。121は感光体クラッチ機構であり、駆動
源(図示せず)からの動力をオン−オフして感光体の回
動を制御するものでり、感光体搬送ローラ103の駆動
軸に設けられている。122は中間転写体116上の残
留トナーを掻き取るための中間転写体クリーニング装置
であり、中間転写体116上に合成像を形成している間
は中間転写体116から離間しており、クリーニングに
供する時のみ当接する。
【0073】123は転写材124を収納している転写
体カセットである。転写材124は転写材カセット12
3から半月形をした給紙ローラ125によって1枚ずつ
用紙搬送路126へ送り出される。127は転写材12
4と中間転写体116上に形成された合成像の位置を一
致させるため一次的に転写材124を停止待機させるた
めのレジストローラであり、従動ローラ128と圧接し
ている。129は中間転写体116上に形成された合成
像を転写材124に転写するための転写ローラであり、
合成像を転写材124に転写する時のみ中間転写体11
6と接触回動する。130は内部に熱源を有するヒート
ローラ131と加圧ローラ132とからなる定着器であ
り、転写材124上に転写された合成像をヒートローラ
131と加圧ローラ132の挟持回転に伴い圧力と熱に
よって転写材124に定着させカラー画像を形成する。
【0074】以上のように構成された電子写真装置につ
いて、以下その動作について説明する。
【0075】感光体101と中間転写体116は、それ
ぞれ駆動源(図示せず)により駆動され、互いの周速が
同一の一定速度になるように制御される。さらに中間転
写体116は基準位置を決定するための中間転写体基準
マーク116aを検知する中間転写体基準検知センサー
120により予め画像形成領域を設定してあり、この領
域内に於いて感光体101の継ぎ目101aが中間転写
ローラ119部で重ならないように位置調整をし、同期
をとられ駆動されている。
【0076】この状態で先ず高圧電源に接続された帯電
器104内の帯電線111に高圧を印加しコロナ放電を
行なわせ、感光体101の表面を一様に−700V〜−
800V程度に帯電させる。次に感光体101を矢印A
方向に回転させ一様に帯電された感光体101の表面上
に複数のカラー成分の中の所定の例えばブラック(B)
に相当するレーザビームの露光光線114を照射する
と、感光体101上の照射された部分は電荷が消え静電
潜像が形成される。この時、この静電潜像は中間転写体
116の基準位置を検出する中間転写体基準検知センサ
ー120からの信号により予め設定されている中間転写
体116上の画像領域内の位置に感光体101の継ぎ目
101aを避けて形成される。
【0077】一方、現像に寄与するブラックトナーの収
納されている現像器106Bは色選択信号による離接カ
ム115Bの回転により矢印B方向に押され感光体10
1に当接する。この当接に伴い感光体101上に形成さ
れた静電潜像部にトナーが付着してトナー像を形成し現
像が終了する。現像が終了した現像器106Bは離接カ
ム115Bの180度回転により、感光体101との当
接位置から離間位置へ移動する。現像器106Bにより
感光体101上に形成されたトナー像は中間転写体11
6に各色毎に感光体101と接触配置された中間転写ロ
ーラ119に高圧を印加することにより転写される。
【0078】感光体101から中間転写体116へ転写
されなかった残留トナーは感光体クリーニング装置10
8により除去され、さらに除電器109により残留トナ
ーが掻き取られた感光体101上の電荷は除去される。
【0079】次に例えばシアン(C)の色が選択される
と、離接カム115Cが回転し今度は現像器106Cを
感光体101の方向へ押し感光体101へ当接させシア
ン(C)の現像を開始する。4色を使用する複写機ある
いはプリンタの場合は上記現像の動作を4回順次繰り返
し行い中間転写体116上に4色B,C,M,Yのトナ
ー像を重ね合成像を形成する。この様にして形成された
合成像は今まで離間していた転写ローラ129が中間転
写体116に接触し、転写ローラ129に高圧を印加す
ると共に圧力によって転写材カセット123から用紙搬
送路126に沿って送られてきた転写材124に一括転
写される。続いてトナー像が転写された転写材124は
定着器130に送られ、ここでヒートローラ131の熱
と加圧ローラ132の挟持圧によって定着されカラー画
像として出力される。用紙転写ローラ129により転写
材124上に完全に転写されなかった中間転写体116
上の残留トナーは中間転写体クリーニング装置122に
より、除去される。中間転写体クリーニング装置122
は一回の合成像が得られるまで、中間転写体116に対
して離間の位置にあり、合成像が得られ合成像が用紙転
写ローラ129により転写材124に転写された後接触
状態になり、残留トナーが除去される。
【0080】以上の動作にて1枚の画像の記録を完了
し、高画質のカラー記録画像が得られる。
【0081】なお、本発明の画像形成装置は本実施例の
レーザビームを用いた電子写真方式の印字装置に限定さ
れることなく熱転写方式やインクジェット方式などの印
字措置であってもかまわない。またレーザビームに代わ
って電子写真方式の印字装置であるLED方式や液晶シ
ャター方式等の印字装置であってもかまわない。
【0082】本実施例では階調再現が重要なフルカラー
プリンタをとりあげたが、もちろん単色のプリンタであ
っても構わない。さらに、本実施例ではカラー画像を中
間転写体上に重ね合わせる方式をとったが、感光体上に
重ね合わせる方式や転写紙上に重ね合わせる方式などで
あってもかまわない。
【0083】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
画像データの濃度レベルが、視覚の解像度が高くない低
濃度レベルの場合には、ブロック分割手段により分割さ
れたブロック内における第2および第3の変換特性が対
応する位置の画素に対しては、画像データの濃度レベル
をドットの記録を行わない濃度レベルに変換し、ブロッ
ク内における第1の変換特性が対応する位置の画素に対
しては画像データの濃度レベルをドットの記録を行うた
めの濃度レベルに変換することで、ブロック内における
第2および第3の変換特性が対応する位置の画素の画像
データをブロック内における第1の変換特性が対応する
位置の画素に含めてこの第1の変換特性が対応する位置
の画素に対応したドットにより記録を行うので、濃度の
低い画像を形成する場合、全てのドットを濃度に応じて
同じ大きさで記録する画像形成装置に対し、所望の濃度
を安定して得ることができるとともに、画像データの濃
度レベルが、視覚の解像度が高い高濃度レベルの場合に
は、ブロック分割手段により分割されたブロック内にお
ける全ての画素に対して画像データの濃度レベルをドッ
トの記録を行うための濃度レベルに変換することで、ブ
ロック内における全ての画素の位置に対応した複数のド
ットにより記録を行うので、濃度の高い画像を形成する
場合には解像度を画像データの解像度と同じにすること
ができ、高画質の記録画像が得られる。さらに、ブロッ
ク内における第3の変換特性が対応する位置の画素に対
しては画像データの濃度レベルが所定の濃度レベルに達
したときのみ最大の大きさのドットを記録する濃度レベ
ルに変換することで、画像データの濃度レベルが所定の
濃度レベルに達するまでは、例えば、ドットの記録にト
ナーを用いた場合など画素の成長に伴って熱定着後の四
方の隣接ドットが完全に融着する、いわゆるツブレ発生
の抑制を確実に行うことができ、画像データの濃度レベ
ルが所定の濃度レベルに達すると、ツブレを積極的に利
用した高濃度なベタ部分の再現を行うことができ高品位
な記録画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置のブロック図
【図2】従来の画像形成装置のブロック図
【図3】従来例の濃度変換特性を示すグラフ
【図4】8*8ディザ閾値マトリクス
【図5】多値ディザ法における出力値
【図6】実施例の階調処理部のブロック図
【図7】図6における各同期信号と各カウンタ出力の時
間軸方向の変化を示すタイミングチャート
【図8】各画素位置に対するカウンタ出力の状態を示す
【図9】実施例の階調変換テーブル内容を示す図
【図10】実施例における階調変換特性のグラフ
【図11】階調変換特性Iのグラフ
【図12】階調変換特性IIのグラフ
【図13】レーザビームプリンタの概略構成図
【図14】感光体基準検知の動作説明図
【図15】中間転写体基準検知の動作説明図
【符号の説明】
1 画像メモリ 2 主走査方向カウンタ 3 副走査方向カウンタ 4 濃度変換部 5 色補正部 6 データセレクタ 7 記憶デバイス 8 比較器 9 記憶デバイス 10 濃度レベル信号 11 比較結果 12 最終出力値 21 プリントエンジン 22 デジタルデータ出力装置 23 画像処理部 24 濃度変換部 25 濃度変換テーブル 26 CMY(濃度)データ 27 CMY(濃度)データ 28 CMY(濃度)データ 29 UCR/墨版生成部 30 C(シアン)データ 31 M(マゼンタ)データ 32 Y(イエロー)データ 33 Bk(ブラック)データ 34 色補正部 35 C’データ 36 M’データ 37 Y’データ 38 データセレクタ 39 階調処理部 50 水平同期信号発生回路 51 水平同期信号 52 水平2進カウンタ 53 階調変換テーブル 54 水平2進カウンタ出力 55 入力画像信号 56 垂直同期信号発生回路 57 垂直同期信号 58 垂直2進カウンタ 59 垂直2進カウンタ出力 101 感光体 101a 感光体の継目 101b 感光体基準マーク 102 感光体搬送ローラ 103 感光体搬送ローラ 104 帯電器 105 露光光学系 106Y 現像器 106M 現像器 106C 現像器 106B 現像器 107 中間転写体ユニット 108 感光体クリーニング装置 109 除電器 110 感光体基準検知センサー 111 帯電線 112 シールド板 113 グリッド板 114 露光光線 115Y 離接カム 115M 離接カム 115C 離接カム 115B 離接カム 116 中間転写体 117 中間転写体搬送ローラ 118 中間転写体搬送ローラ 119 中間転写ローラ 120 中間転写体基準検知センサー 121 感光体クラッチ機構 122 中間転写体クリーニング装置 123 転写材カセット 124 転写材 125 給紙ローラ 126 用紙搬送路 127 レジストローラ 128 従動ローラ 129 転写ローラ 130 定着器 131 ヒートローラ 132 加圧ローラ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像データに基づき、1つ1
    つのドットの大きさを変え階調記録を行う画像形成方法
    であって、前記画像データの濃度レベルをドットの記録
    を行うための濃度レベルに変換する複数の異なる変換特
    性を、前記画像データの濃度レベルが高くなっていく過
    程において、前記画像データの濃度レベルをこの濃度レ
    ベルが最高濃度レベルより低い第1の濃度レベルに達す
    ると最大の大きさのドットを記録する濃度レベルに変換
    する第1の変換特性と、前記画像データの濃度レベルを
    この濃度レベルが低濃度レベルの場合にドットの記録を
    行わない濃度レベルに変換する第2の変換特性と、前記
    画像データの濃度レベルをこの濃度レベルが所定の濃度
    レベルに達するまではドットの記録を行わない濃度レベ
    ルに変換し、前記所定の濃度レベルに達すると最大の大
    きさのドットを記録する濃度レベルに変換する第3の変
    換特性とし、1ブロックが複数の画素数で構成されるよ
    う、前記画像データを記録する位置において区切ること
    により複数のブロックに分割し、前記ブロック内におけ
    る画素の位置に応じて異なる前記変換特性を対応させ、
    前記変換特性に従い前記画像データの濃度レベルに応じ
    てドットの記録を行うための濃度レベルを定め、この濃
    度レベルに応じてドットの大きさを変え記録を行うこと
    を特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 入力された画像データに基づき、1つ1
    つのドットの大きさを変えることによって階調記録を行
    う画像形成装置であって、前記画像データの濃度レベル
    をドットの記録を行うための濃度レベルに変換する複数
    の異なる変換特性を有し、複数の前記変換特性は、前記
    画像データの濃度レベルが高くなっていく過程におい
    て、前記画像データの濃度レベルをこの濃度レベルが最
    高濃度レベルより低い第1の濃度レベルに達すると最大
    の大きさのドットを記録する濃度レベルに変換する第1
    の変換特性と、前記画像データの濃度レベルをこの濃度
    レベルが低濃度レベルの場合にドットの記録を行わない
    濃度レベルに変換する第2の変換特性と、前記画像デー
    タの濃度レベルをこの濃度レベルが所定の濃度レベルに
    達するまではドットの記録を行わない濃度レベルに変換
    し、前記所定の濃度レベルに達すると最大の大きさのド
    ットを記録する濃度レベルに変換する第3の変換特性と
    からなる変換処理手段と、1ブロックが複数の画素数で
    構成されるよう 、前記画像データを記録する位置におい
    て区切ることにより複数のブロックに分割するブロック
    分割手段と、前記ブロック内における画素の位置に応じ
    て異なる前記変換特性を対応させ、前記変換特性に従い
    前記画像データの濃度レベルに応じてドットの記録を行
    うための濃度レベルを定め、この濃度レベルに応じてド
    ットの大きさを変え記録を行う記録手段とを備えたこと
    を特徴とする画像形成装置。
JP3029895A 1990-10-09 1991-02-25 画像形成方法および画像形成装置 Expired - Fee Related JP2760160B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3029895A JP2760160B2 (ja) 1991-02-25 1991-02-25 画像形成方法および画像形成装置
US07/772,829 US5287209A (en) 1990-10-09 1991-10-07 Image forming device for enhancing tone reproduction by changing dot size
GB9121404A GB2250397B (en) 1990-10-09 1991-10-09 An image forming device
DE4133474A DE4133474C2 (de) 1990-10-09 1991-10-09 Bildformungseinrichtung

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3029895A JP2760160B2 (ja) 1991-02-25 1991-02-25 画像形成方法および画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04269075A JPH04269075A (ja) 1992-09-25
JP2760160B2 true JP2760160B2 (ja) 1998-05-28

Family

ID=12288713

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3029895A Expired - Fee Related JP2760160B2 (ja) 1990-10-09 1991-02-25 画像形成方法および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2760160B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08163363A (ja) * 1994-12-12 1996-06-21 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04269075A (ja) 1992-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5287209A (en) Image forming device for enhancing tone reproduction by changing dot size
US8553287B2 (en) Pseudo-halftoning device, image forming apparatus, and image forming system
US5103303A (en) Multicolor imaging forming apparatus
JP3950522B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP2644666B2 (ja) 印刷装置
US5337167A (en) Halftone image forming apparatus including density based dot enlargement
JP2897599B2 (ja) 画像形成装置
US5157507A (en) Image forming apparatus that discriminates an image portion and a character portion
JP2760160B2 (ja) 画像形成方法および画像形成装置
JP2608808B2 (ja) 画像形成装置
JP2913517B2 (ja) 画像形成装置
JPH04189068A (ja) 画像形成装置
JP2853653B2 (ja) 画像形成装置
JP2800501B2 (ja) 画像形成装置
JP2650502B2 (ja) 画像形成装置
JP2830494B2 (ja) 画像形成装置
JPH04189067A (ja) 画像形成装置
JP2543264B2 (ja) 画像形成装置
JPH0537782A (ja) 画像形成装置
JP2608808C (ja)
JP3042046B2 (ja) 画像形成装置
JPH04172870A (ja) 画像形成装置
JPH0530354A (ja) 画像形成装置
JPH0530347A (ja) 画像形成装置
JP2002232710A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees