JP2017080916A - 印刷装置の制御方法および印刷装置、ならびに印刷システム - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷装置に設けられた廃インクタンクの交換時期を精度良く予測することができる印刷装置の制御方法を提供する。【解決手段】印刷装置は、廃インクが発生するメンテナンス動作を行う毎に廃インクの発生量を積算し、積算量Qが上限量の80%を越えると廃インクタンク交換時期を予測する。印刷装置ではメンテナンス動作としてフラッシング、クリーニング、気泡除去動作の3種類を行うため、メンテナンス動作の種類毎に廃インク量の積算量の増加パターンを求め、これら3種類のメンテナンス動作のそれぞれに起因する廃インク量が、メンテナンス動作毎に個別に求めた最も高い増加率で増加することを想定した場合の廃インクタンク交換時期T1を予測する。従って、廃インクタンク内の廃インク量が最も早く上限値に達する時期を精度良く予測できる。よって、廃インクタンクの交換が間に合わずに印刷装置が印刷不能になるおそれが少ない。【選択図】図4
Description
本発明は、廃インクを貯留する廃インクタンクを備える印刷装置およびその制御方法、ならびに廃インクタンクを備える印刷装置とサーバーとの間で通信を行う印刷システムに関する。
従来から、印刷ヘッドに設けられたインクノズルの目詰まりを抑制もしくは解消するためにインクノズルからインクを吐出するフラッシング、あるいは、インクノズルからインクを吸引するクリーニングを行う印刷装置が用いられている。この種の印刷装置は、インクノズルから吐出されるインク、あるいはインクノズルから吸引されるインクを回収する廃インクタンクを備える。印刷装置が長期間使用されると、廃インクタンクが一杯になり、これ以上インクを回収できないという事態が発生する。インクを回収できないとフラッシングやクリーニングを行うことができないため、印刷を続けることができない。そこで、廃インクタンクを交換することにより、印刷装置を印刷可能な状態に復帰させる。
廃インクタンクにインクを回収する印刷装置において、廃インクタンクに回収される廃インク量を算出し、廃インク量が廃インクタンクの容量を超えるタイミングを予測して警告表示を行うものがある。特許文献1には、この種の印刷装置が開示されている。特許文献1の印刷装置は、吸引動作ごとのインクの単位吸引量を記憶しており、吸引動作の回数と単位吸引量から廃インク量を算出する。そして廃インク量が廃インクタンクの容量の90%を超えると、廃インクタンクがオーバーフローする時期を予測して警告表示を行う。
廃インクタンクがオーバーフローする時期を予測して廃インクタンクの交換を促す場合、ユーザーの使用状態によっては廃インクが多く発生し、予想よりも早く廃インクタンクがオーバーフローするおそれがある。この場合は廃インクタンクの交換が間に合わないので、廃インクタンクの交換を実施できるまでの間は印刷を行うことができない。このような事態を避けるためには、廃インクが多く発生する使用状態を想定して廃インクタンクの交換時期を予測する必要があるが、そのような予測方法は提案されていない。
本発明の課題は、以上の問題点に鑑みて、廃インクタンクの交換時期を精度良く予測できる印刷装置およびその制御方法、ならびに印刷システムを提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は、印刷ヘッドと、廃インクを貯留する廃インクタンクと、前記廃インクタンクへ回収される廃インクが発生する少なくとも前記印刷ヘッドからのインクの吐出もしくは吸引を含む複数のメンテナンス動作を行うメンテナンス機構と、を有する印刷装置の制御方法であって、前記複数のメンテナンス動作のいずれかを行う毎に、行ったメンテナンス動作の1回当たりの廃インク量に基づいて廃インク量の積算量を更新する積算ステップを行い、前記積算量が予め設定した基準量を越えると、前記廃インクタンク内の廃インク量が予め設定した上限量となる廃インクタンク交換時期を予測する予測ステップを行い、前記予測ステップでは、前記複数のメンテナンス動作のそれぞれに起因する廃インク量の積算量の増加パターンを求め、前記複数の増加パターンのそれぞれについて、前記積算量の増加率の最大値を求め、複数の前記最大値に基づいて前記廃インクタンク交換時期を予測することを特徴とする。
また、本発明の印刷装置は、インクを吐出する印刷ヘッドと、前記印刷ヘッドにインクを供給するカートリッジが装着されるカートリッジ装着部と、廃インクを貯留する廃インクタンクと、前記廃インクタンクへ回収される廃インクが発生する少なくとも前記印刷ヘッドからのインクの吐出もしくは吸引を含む複数のメンテナンス動作を行うメンテナンス機構と、前記印刷ヘッドおよび前記メンテナンス機構を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、上記の印刷装置の制御方法により、前記廃インクタンク交換時期を予測することを特徴とする。
更に、本発明は、印刷装置、および前記印刷装置と通信可能なサーバーを有する印刷システムであって、前記印刷装置は、インクを吐出する印刷ヘッドと、廃インクを貯留する廃インクタンクと、前記廃インクタンクへ回収される廃インクが発生する少なくとも前記印刷ヘッドからのインクの吐出もしくは吸引を含む複数のメンテナンス動作を行うメンテナンス機構と、前記複数のメンテナンス動作の実施履歴および各メンテナンス動作で発生した廃インク量を前記サーバーに送信する制御部と、を備え、前記サーバーは、前記実施履歴に基づいて廃インク量を積算する積算部と、前記廃インク量の積算量が予め設定した基準量を越えると、前記複数のメンテナンス動作のそれぞれに起因する廃インク量の積算量の増加パターンを求め、前記複数の増加パターンのそれぞれについて、前記積算量の増加率の最大値を求め、複数の前記最大値に基づいて前記廃インクタンク内の廃インク量が予め設定した上限量となる廃インクタンク交換時期を予測する予測部と、を備えることを特徴とすることを特徴とする。
本発明によれば、メンテナンス動作を行う毎に廃インクの発生量を積算し、積算量(すなわち、廃インクタンク内の廃インクの総量の推定値)が予め定めた基準量を越えると、廃インク量の増加パターンに基づいて廃インクタンク交換時期を予測する。従って、ユーザーの使用実態に応じた予測結果が得られ、廃インクタンク交換時期を精度良く予測できる。また、本発明では、メンテナンス動作の種類毎に、廃インク量や実施頻度が異なっていることを考慮して廃インクタンク交換時期を予測する。具体的には、メンテナンス動作の種類毎に廃インクの増加率の最大値を求め、求めた複数の最大値に基づいて廃インクタンク交換時期を予測する。このようにすると、複数のメンテナンス動作のそれぞれが、廃インクの増加率が最も大きくなる頻度で行われることを想定した予測値が得られる。従って、予測結果よりも早い時期に廃インクタンクにインクを回収できなくなるおそれが少なく、印刷不能な状態が発生するおそれが少ない。
本発明の印刷装置およびその制御方法において、前記複数の増加パターンのそれぞれについて、前記積算量の増加率の最大値および最小値を求め、複数の前記最大値に基づいて第1の時期を予測し、複数の前記最小値に基づいて第2の時期を予測し、前記第1の時期から前記第2の時期までの期間を、前記廃インクタンク交換時期とすることが望ましい。このようにすると、廃インクタンク交換時期を時点でなく期間で把握できる。従って、ユーザー側で廃インクタンクの交換を早めに行うか遅めに行うかを適宜判断して廃インクタンクの交換準備を行うことができる。
本発明の印刷装置およびその制御方法において、前記複数のメンテナンス動作は、前記印刷ヘッドのインクノズルからインクを吐出するフラッシングと、前記インクノズルからインクを吸引するクリーニングと、前記印刷ヘッドにインクを供給するカートリッジがカートリッジ装着部に装着されたことに基づいて前記インクノズルからインクの吐出および吸引を行う気泡除去動作である。従って、ユーザーによる印刷内容の傾向や、ユーザーがマニュアルでクリーニングを実施する頻度の傾向、あるいは、カートリッジの交換頻度の傾向などを反映して廃インクタンクの交換時期を予測できる。
本発明の印刷装置およびその制御方法において、廃インクタンク交換時期をサーバーに送信することが望ましい。このようにすると、サーバー側で廃インクタンク交換時期を管理でき、廃インクタンクの交換準備をサーバー側で促すことができる。また、この場合には、サーバーから印刷装置にリアルタイムコマンドによる送信要求を送信すれば、他のコマンドに優先して廃インクタンク交換時期の送信を行わせることができる。また、印刷装置がエラー状態であっても廃インクタンク交換時期の送信を行わせることができる。
本発明の印刷システムにおいて、前記サーバーは、前記廃インクタンク交換時期を前記印刷装置および予め設定された情報機器のいずれか一方もしくは両方に送信することが望ましい。このようにすると、印刷装置およびサーバーから離れた任意の場所で廃インクタンク交換時期を管理できる。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した印刷装置および印刷装置の制御方法、ならびに印刷システムの実施の形態を説明する。
(全体構成)
図1は本発明を適用した印刷装置を模式的に示す説明図である。印刷装置1は、複数種類のインクを用いて印刷媒体Pに印刷を行うインクジェットプリンターである。印刷装置1は、ロール紙2を装填するロール紙装填部3と、ロール紙装填部3の前方に配置されたプラテン4と、プラテン4を経由する搬送路5に沿ってロール紙2から引き出された印刷媒体Pを搬送する搬送機構6を備える。搬送機構6は、繰り出しローラー7、搬送ローラー対8、紙送りモーター9等を備える。ロール紙2から引き出された印刷媒体Pは、繰り出しローラー7に掛け回されてプラテン4に向かう方向に方向転換される。搬送ローラー対8は繰り出しローラー7とプラテン4の間に配置されている。搬送ローラー対8は、印刷媒体Pに下側から当接する駆動ローラー8aと、印刷媒体Pを上側から駆動ローラー8aに押し付ける従動ローラー8bを備える。駆動ローラー8aには、紙送りモーター9の回転が伝達される。印刷媒体Pは、駆動ローラー8aの回転によってプラテン4に向かう方向に搬送される。
図1は本発明を適用した印刷装置を模式的に示す説明図である。印刷装置1は、複数種類のインクを用いて印刷媒体Pに印刷を行うインクジェットプリンターである。印刷装置1は、ロール紙2を装填するロール紙装填部3と、ロール紙装填部3の前方に配置されたプラテン4と、プラテン4を経由する搬送路5に沿ってロール紙2から引き出された印刷媒体Pを搬送する搬送機構6を備える。搬送機構6は、繰り出しローラー7、搬送ローラー対8、紙送りモーター9等を備える。ロール紙2から引き出された印刷媒体Pは、繰り出しローラー7に掛け回されてプラテン4に向かう方向に方向転換される。搬送ローラー対8は繰り出しローラー7とプラテン4の間に配置されている。搬送ローラー対8は、印刷媒体Pに下側から当接する駆動ローラー8aと、印刷媒体Pを上側から駆動ローラー8aに押し付ける従動ローラー8bを備える。駆動ローラー8aには、紙送りモーター9の回転が伝達される。印刷媒体Pは、駆動ローラー8aの回転によってプラテン4に向かう方向に搬送される。
図2は印刷ヘッド、メンテナンス機構、および廃インクタンクを模式的に示す説明図である。図1、図2に示すように、印刷装置1は、プラテン4に支持された印刷媒体Pにインクを吐出する印刷ヘッド10と、印刷ヘッド10にインクを供給するカートリッジ11が装着されるカートリッジ装着部12と、印刷ヘッド10のメンテナンスを行うメンテナンス機構13と、印刷ヘッド10のメンテナンスによって発生した廃インクを貯留する廃インクタンク16を備える。図2に示すように、カートリッジ装着部12には、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックのインクを収容する4つのカートリッジ11C、11M、11Y、11Kが装着される。印刷ヘッド10には、図示しないインク流路を介してこれら4色のインクが供給される。
メンテナンス機構13は、プラテン4および搬送路5の幅方向(印刷媒体Pの搬送方向と直交する方向)の外側に外れた位置に配置されている。メンテナンス機構13は、ヘッドキャップ14および吸引ポンプ15を備える。ヘッドキャップ14は、吸引ポンプ15が設けられた廃インクチューブを介して廃インクタンク16に接続される。ヘッドキャップ14の内側には、印刷ヘッド10から吐出もしくは吸引されたインクを受けるインク吸収材が配置されている。ヘッドキャップ14は、図示しないキャップ昇降機構によって上下方向に移動可能である。
印刷ヘッド10は、ヘッド移動機構17により、プラテン4に対向する印刷位置10A、および、ヘッドキャップ14に対向するメンテナンス位置10Bに移動可能である。ヘッド移動機構17は、印刷ヘッド10を搭載するキャリッジ18をキャリッジモーター19の駆動力によって移動させる機構である。印刷ヘッド10には、カートリッジ11C、11M、11Y、11Kから供給された4色のインクを吐出するインクノズルが設けられている。印刷ヘッド10に設けられたインクノズルの目詰まりや気泡によるノズル抜けを解消および抑制するために、メンテナンス機構13は、フラッシングと、クリーニングと、気泡除去動作の3種類のメンテナンス動作を行う。これらのメンテナンス動作を行うときは、メンテナンス位置10Bに印刷ヘッド10を移動させ、しかる後に印刷ヘッド10に向けてヘッドキャップ14を上昇させて、印刷ヘッド10のインクノズル面をヘッドキャップ14でキャッピングする。
フラッシングは、印刷ヘッド10からヘッドキャップ14内へインクを吐出する動作である。フラッシングを行うと、増粘してインクノズルを目詰まりさせるおそれのあるインクをインクノズルから除去することができる。クリーニングは、インクノズル面をヘッドキャップ14でキャッピングした状態で吸引ポンプ15を駆動して、インクノズル内のインクをヘッドキャップ14側へ吸引する動作である。クリーニングを行うと、増粘したインクをインクノズルから除去することができ、インクを吐出できない目詰まり状態になった場合でも、インクノズル内のインクを吸引して除去することができる。従って、目詰まり状態を解消することができる。また、気泡除去動作は、フラッシングとクリーニングを適宜組み合わせたメンテナンス動作である。気泡除去動作により、カートリッジ11の交換に伴ってインク流路に侵入した気泡が除去される。従って、ノズル抜けを抑制することができる。これら3種類のメンテナンス動作によって発生した廃インクは、吸引ポンプ15による吸引を行ったときに、廃インクチューブを経由して廃インクタンク16に回収される。
(制御系)
図3は印刷装置1の制御系を示す概略ブロック図である。印刷装置1の制御系は、CPUおよびROM、RAMなどを備え、ROMに記憶したファームウェアをCPUが読み出して実行することによって実現される制御部20を備える。制御部20は、通信部21を介してサーバー40と通信可能であり、サーバー40から送信された印刷データやコマンドを受信する。また、サーバー40以外の装置から印刷データやコマンドを受信することもできる。制御部20は、印刷制御部22と、メンテナンス実行部23と、表示制御部24と、廃インク量を積算する積算部25と、廃インクタンク16の交換時期を予測する予測部26とを備える。
図3は印刷装置1の制御系を示す概略ブロック図である。印刷装置1の制御系は、CPUおよびROM、RAMなどを備え、ROMに記憶したファームウェアをCPUが読み出して実行することによって実現される制御部20を備える。制御部20は、通信部21を介してサーバー40と通信可能であり、サーバー40から送信された印刷データやコマンドを受信する。また、サーバー40以外の装置から印刷データやコマンドを受信することもできる。制御部20は、印刷制御部22と、メンテナンス実行部23と、表示制御部24と、廃インク量を積算する積算部25と、廃インクタンク16の交換時期を予測する予測部26とを備える。
印刷制御部22は、受信した印刷データに基づいて搬送機構6、印刷ヘッド10、ヘッド移動機構17等を制御して印刷媒体Pへの印刷を行う。メンテナンス実行部23は、予め設定された各種のタイミングでメンテナンス機構13等を制御して、フラッシング、クリーニング、および気泡除去動作を適宜行う。例えば、メンテナンス実行部23は、印刷装置1に設けられた図示しない操作部からクリーニングの実行を指示する入力がなされると、その入力信号に基づいてクリーニングを実行する。また、メンテナンス実行部23は、カートリッジ11の交換が行われたことが図示しない検出部によって検出されると、その検出信号に基づいて気泡除去動作を行う。
印刷装置1は、廃インクタンク16を交換すべき廃インクタンク交換時期を報知するための表示部30を備えている。表示制御部24は、表示部30に制御信号を供給して表示内容を制御する。表示部30は、例えば、印刷装置1の操作パネルなどに設けられる。
(廃インク量の積算および廃インクタンク交換時期の予測)
図4は廃インクタンク交換時期の予測方法を示す説明図である。図4に示す積算量Qは、3種類のメンテナンス動作による廃インク量を積算した値である。積算部25は、メンテナンス機構13による3種類のメンテナンス動作のいずれが行われる毎に、行われたメンテナンス動作による1回当たりの廃インク量を積算する処理(積算ステップ)を行う。積算部25は、廃インクタンク16の交換が行われる毎に積算量を0に戻すリセット処理を行う。そして、次の廃インクタンク16の交換が行われるまでは、メンテナンス動作が行われる毎に、発生した廃インク量を積算して積算量Qを更新する。積算部25は、上記の3種類のメンテナンス動作(フラッシング、クリーニング、気泡除去動作)のそれぞれについて、1回の動作で発生する廃インク量を記憶する。例えば、フラッシング1回当たりの廃インク量として0.026ccの値を記憶する。また、クリーニング1回当たりの廃インク量として3.7ccの値を記憶する。
図4は廃インクタンク交換時期の予測方法を示す説明図である。図4に示す積算量Qは、3種類のメンテナンス動作による廃インク量を積算した値である。積算部25は、メンテナンス機構13による3種類のメンテナンス動作のいずれが行われる毎に、行われたメンテナンス動作による1回当たりの廃インク量を積算する処理(積算ステップ)を行う。積算部25は、廃インクタンク16の交換が行われる毎に積算量を0に戻すリセット処理を行う。そして、次の廃インクタンク16の交換が行われるまでは、メンテナンス動作が行われる毎に、発生した廃インク量を積算して積算量Qを更新する。積算部25は、上記の3種類のメンテナンス動作(フラッシング、クリーニング、気泡除去動作)のそれぞれについて、1回の動作で発生する廃インク量を記憶する。例えば、フラッシング1回当たりの廃インク量として0.026ccの値を記憶する。また、クリーニング1回当たりの廃インク量として3.7ccの値を記憶する。
予測部26は、積算部25が保持する積算量Qを監視しており、積算量Qが廃インクタンク16に貯留可能な廃インクの上限量の80%を超えると、廃インクタンク交換時期を予測する処理(予測ステップ)を行う。なお、廃インクタンク交換時期を予測する処理を行うタイミングは、積算量Qが廃インクタンク16に貯留可能な上限量の80%を超えたタイミングに限定されるものではなく、適宜設定することができる。例えば、積算量Qが上限量の85%あるいは90%を超えたタイミングで廃インクタンク交換時期を予測してもよい。
図4に示すように、廃インクタンク16に貯留される廃インク量は、フラッシングに起因する廃インク量の積算量QAと、クリーニングに起因する廃インク量の積算量QBと、気泡除去動作に起因する廃インク量の積算量QCに分けることができ、Q=QA+QB+QCである。図5は、メンテナンス動作の種類毎に廃インク量の積算量の増加パターンを示したグラフであり、図5(a)はフラッシングによる廃インク量の積算量QAの増加パターン、図5(b)はクリーニングによる廃インク量の積算量QBの増加パターン、図5(c)は気泡除去動作による廃インク量の積算量Qの増加パターンである。予測部26は、積算量Qが0の時点から、上限量の80%に到達する時点Tまでの期間におけるメンテナンス動作の発生履歴を記憶する。そして、この発生履歴のデータに基づき、積算量Qが0から上限量の80%に到達する時点Tまでの期間における、3種類のメンテナンス動作のそれぞれに起因する積算量QA、QB、QCの増加パターンを個別に求める。求めた増加パターンは、図5(a)〜(c)のようになる。そして、これら3種類の積算量QA、QB、QCの増加パターンに基づいて、廃インクタンク交換時期を算出する。ここで、メンテナンス動作の発生履歴から積算量QA、QB、QCの増加パターンを求めるにあたっては、単に積算量の増加履歴を折れ線グラフにしてもよいし、1次式、2次式、あるいは3次式などの近似式に当てはめて近似曲線のグラフを作成してもよい。
予測部26は、3種類の増加パターンのそれぞれから、積算量の増加率の最大値を求める。図5(a)〜(c)に示すように、フラッシングに起因する積算量QAの増加率の最大値はθAであり、クリーニングに起因する積算量QBの増加率の最大値はθBであり、気泡除去動作に起因する積算量QCの増加率の最大値はθCである。メンテナンス動作の種類毎に積算量の増加率の最大値を求める場合、最大値が発生するタイミングはメンテナンス動作の種類毎に異なる。すなわち、フラッシングに起因する積算量QAの増加率が最大値θAとなる時点TAと、クリーニングに起因する積算量QBの増加率が最大値θBとなる時点TBと、気泡除去動作に起因する積算量QCの増加率が最大値θCとなる時点TCは、それぞれ異なる時点である。
図4に示すように、予測部26は、求めた増加率θA、θB、θCの合計値であるθを算出する。この場合、θは、3種類のメンテナンス動作の全てが、発生履歴に含まれる最も多い頻度で行われると仮定した場合の増加率である。そして、廃インク量の積算量Qの増加率がθであった場合に、積算量が80%から上限量(100%)に到達するまでの期間ΔTを算出する。これにより、廃インクタンク交換時期T1は、T1=T+ΔTのように算出できる。
表示制御部24は、予測部26によって廃インクタンク交換時期T1が算出されると、算出結果に基づいて表示部30(図3参照)を制御して、廃インクタンク交換時期T1を表示部30に表示する。これにより、印刷装置1を操作するユーザーが廃インクタンク交換時期T1の表示に気付くので、廃インクタンク16の交換準備を行うことができる。従って、印刷不能状態が発生する前に、廃インクタンク16の交換を行うことができる。
(印刷システム)
図6は印刷システムの構成図である。印刷システム100は、印刷装置1およびサーバー40を備えており、印刷装置1とサーバー40は通信可能である。図6の形態では、1台のサーバー40に対して複数台の印刷装置1が通信可能に構成された例を示しているが、印刷装置1の数は1台でもよいし、何台であってもよい。サーバー40は、例えば、印刷装置1の保守管理を行うサポートセンターに設置される。サーバー40は、複数の印刷装置1のそれぞれに対して廃インクタンク交換時期T1を要求するコマンドを送信する。印刷装置1は、通信部21を介してサーバー40からのコマンドを受信する。制御部20は、既に廃インクタンク交換時期T1を算出していた場合には、廃インクタンク交換時期T1をサーバー40に送信する処理(送信ステップ)を行う。サーバー40は、定期的にこのようなコマンドを印刷装置1に送信することにより、印刷装置1の廃インクタンク交換時期T1が近づいた場合にそのことを把握できる。従って、サポートセンターから廃インクタンク16の交換準備を促すことができる。
図6は印刷システムの構成図である。印刷システム100は、印刷装置1およびサーバー40を備えており、印刷装置1とサーバー40は通信可能である。図6の形態では、1台のサーバー40に対して複数台の印刷装置1が通信可能に構成された例を示しているが、印刷装置1の数は1台でもよいし、何台であってもよい。サーバー40は、例えば、印刷装置1の保守管理を行うサポートセンターに設置される。サーバー40は、複数の印刷装置1のそれぞれに対して廃インクタンク交換時期T1を要求するコマンドを送信する。印刷装置1は、通信部21を介してサーバー40からのコマンドを受信する。制御部20は、既に廃インクタンク交換時期T1を算出していた場合には、廃インクタンク交換時期T1をサーバー40に送信する処理(送信ステップ)を行う。サーバー40は、定期的にこのようなコマンドを印刷装置1に送信することにより、印刷装置1の廃インクタンク交換時期T1が近づいた場合にそのことを把握できる。従って、サポートセンターから廃インクタンク16の交換準備を促すことができる。
サーバー40から印刷装置1に廃インクタンク交換時期T1の送信を要求する場合に、リアルタイムコマンドからなる送信要求を用いることが望ましい。この場合には、他のコマンドに優先して廃インクタンク交換時期T1の送信を行わせることができる。また、印刷装置1がエラー状態であっても廃インクタンク交換時期T1の送信を行わせることができる。
サーバー40は、ネットワークを介して情報機器50と通信可能である。情報機器50は、例えば、印刷装置1のユーザーやその管理者が使用する携帯端末やパーソナルコンピュータなどの端末装置である。サーバー40は、印刷装置1と情報機器50とを対応付けて記憶する。サーバー40は、印刷装置1について廃インクタンク交換時期T1のデータを取得した場合には、印刷装置1に対応付けられた情報機器50に対して電子メールなどの手段で廃インクタンク交換時期T1を送信する。これにより、印刷装置1のユーザーやその管理者に対して廃インクタンク交換時期T1を通知することができる。
(作用効果)
以上のように、本形態の印刷装置1は、メンテナンス動作を行う毎に廃インクの発生量を積算し、積算量Q(すなわち、廃インクタンク16内の廃インクの総量の推定値)が予め定めた基準量(上限量の80%)を越えると、廃インク量の増加パターンに基づいて廃インクタンク交換時期を予測する。従って、ユーザーの使用実態に応じた予測結果が得られ、廃インクタンク交換時期を精度良く予測できる。また、本発明では、メンテナンス動作の種類毎に、廃インク量や実施頻度が異なっていることを考慮して廃インクタンク交換時期を予測する。具体的には、メンテナンス動作の種類毎に廃インクの増加率の最大値を求め、求めた複数の最大値に基づいて廃インクタンク交換時期を予測する。このようにすると、複数のメンテナンス動作のそれぞれが、廃インクの増加率が最も大きくなる頻度で行われることを想定した予測値が得られる。従って、予測結果よりも早い時期に廃インクタンク16にインクを回収できなくなるおそれが少ないので、印刷不能な状態が発生するおそれが少ない。
以上のように、本形態の印刷装置1は、メンテナンス動作を行う毎に廃インクの発生量を積算し、積算量Q(すなわち、廃インクタンク16内の廃インクの総量の推定値)が予め定めた基準量(上限量の80%)を越えると、廃インク量の増加パターンに基づいて廃インクタンク交換時期を予測する。従って、ユーザーの使用実態に応じた予測結果が得られ、廃インクタンク交換時期を精度良く予測できる。また、本発明では、メンテナンス動作の種類毎に、廃インク量や実施頻度が異なっていることを考慮して廃インクタンク交換時期を予測する。具体的には、メンテナンス動作の種類毎に廃インクの増加率の最大値を求め、求めた複数の最大値に基づいて廃インクタンク交換時期を予測する。このようにすると、複数のメンテナンス動作のそれぞれが、廃インクの増加率が最も大きくなる頻度で行われることを想定した予測値が得られる。従って、予測結果よりも早い時期に廃インクタンク16にインクを回収できなくなるおそれが少ないので、印刷不能な状態が発生するおそれが少ない。
本形態では、フラッシング、クリーニング、気泡除去動作の3種類のメンテナンス動作の履歴に基づいて廃インクタンク交換時期を予測する。従って、ユーザーによる印刷内容の傾向や、ユーザーがマニュアル操作によってクリーニングを実施する頻度の傾向、あるいは、カートリッジの交換頻度の傾向などを反映して廃インクタンク交換時期を予測できる。
本形態では、廃インクタンク交換時期を印刷装置1からサーバー40に送信することにより、サーバー40側で廃インクタンク交換時期を管理できる。あるいは、予測した廃インクタンク交換時期に基づき、印刷装置1の表示部30に廃インクタンク16の交換を促す表示を行うこともできる。さらに、サーバー40から印刷装置1に対応付けられた情報機器50に対して、廃インクタンク交換時期を送信することもできる。従って、印刷装置1を使用あるいは管理するユーザーが廃インクタンク交換時期T1を遅滞なく知ることができる。従って、廃インクタンク16の交換準備を遅滞なく行うことができる。
(変形例)
(1)上記形態のように、3種類のメンテナンス動作のそれぞれに起因する廃インク量の増加率θA、θB、θCを、メンテナンス動作の履歴データから求めた最も大きな増加率となるように想定する代わりに、よりユーザーの使用実態に近い頻度に設定して、廃インクタンク交換時期T1を予測してもよい。例えば、メンテナンス動作毎に、廃インク量の増加率の最大値ではなく平均値を求め、平均値に基づいて廃インクタンク交換時期を予測してもよい。あるいは、積算量Qが0から80%になるまでの全期間の履歴データを用いて予測する代わりに、後半の時期の履歴データのみを用いて廃インクタンク交換時期を予測してもよい。このようにすると、直近の使用実態を反映した予測を行うことができるので、廃インクタンク交換時期を精度良く予測できる。そして、廃インクタンク交換時期を精度良く予測できれば、廃インクタンク16の交換が間に合わずに印刷装置1が印刷不能になってしまうおそれが少ない。また、廃インクタンク16の交換が早すぎることによる無駄を削減できる。
(1)上記形態のように、3種類のメンテナンス動作のそれぞれに起因する廃インク量の増加率θA、θB、θCを、メンテナンス動作の履歴データから求めた最も大きな増加率となるように想定する代わりに、よりユーザーの使用実態に近い頻度に設定して、廃インクタンク交換時期T1を予測してもよい。例えば、メンテナンス動作毎に、廃インク量の増加率の最大値ではなく平均値を求め、平均値に基づいて廃インクタンク交換時期を予測してもよい。あるいは、積算量Qが0から80%になるまでの全期間の履歴データを用いて予測する代わりに、後半の時期の履歴データのみを用いて廃インクタンク交換時期を予測してもよい。このようにすると、直近の使用実態を反映した予測を行うことができるので、廃インクタンク交換時期を精度良く予測できる。そして、廃インクタンク交換時期を精度良く予測できれば、廃インクタンク16の交換が間に合わずに印刷装置1が印刷不能になってしまうおそれが少ない。また、廃インクタンク16の交換が早すぎることによる無駄を削減できる。
(2)図7は他の形態の廃インクタンク交換時期の予測方法を示す説明図である。本例では、3種類のメンテナンス動作のそれぞれについて、廃インク量の積算量の増加パターンを求め、求めた増加パターンの中から増加率の最大値θA、θB、θCだけでなく増加率の最小値についても求め、3種類の最小値の合計値であるθ2を求め、θ2から第2の時期T2を予測する。そして、増加率の最大値θA、θB、θCから求めた廃インクタンク交換時期を第1の時期T1とし、第1の時期T1から第2の時期T2までの期間を、廃インクタンク交換時期Dとする。このようにすると、廃インクタンク交換時期Dは時点でなく期間となる。従って、廃インクタンク16の交換が間に合わない場合と、廃インクタンク16の交換が早すぎる場合のどちらが望ましくないかをユーザーが適宜判断して廃インクタンク16の交換準備を行うことができる。
(印刷システムの他の形態)
図8は、本発明を適用した他の形態の印刷システムの構成図である。印刷システム100Aは、印刷装置1Aおよびサーバー40Aを備えており、印刷装置1Aとサーバー40Aは通信可能である。印刷システム100Aは、廃インク量の積算と廃インクタンク交換時期の予測をサーバー40Aで行う。サーバー40の制御部41は、積算部42および予測部43と、複数の印刷装置1Aの廃インクタンク交換時期を管理する管理部44を備える。印刷装置1Aは、制御部20Aを除き、上記形態の印刷装置1と同一に構成されている。
図8は、本発明を適用した他の形態の印刷システムの構成図である。印刷システム100Aは、印刷装置1Aおよびサーバー40Aを備えており、印刷装置1Aとサーバー40Aは通信可能である。印刷システム100Aは、廃インク量の積算と廃インクタンク交換時期の予測をサーバー40Aで行う。サーバー40の制御部41は、積算部42および予測部43と、複数の印刷装置1Aの廃インクタンク交換時期を管理する管理部44を備える。印刷装置1Aは、制御部20Aを除き、上記形態の印刷装置1と同一に構成されている。
印刷装置1Aの制御部20Aは、上記の3種類のメンテナンス動作の実施履歴および各メンテナンス動作で発生した廃インク量のデータをサーバー40Aに送信する。制御部20Aは、例えば、メンテナンス動作が発生する毎に、上記のデータをサーバー40Aに送信する。サーバー40Aでは、受信したデータに基づき、積算部42が廃インク量の積算量Qを更新する。積算部42は、複数の印刷装置1Aのそれぞれに対して、積算量Qの更新処理を行う。予測部43は、各印刷装置1Aについて積算量Qが上限量の80%を超えるか否かを監視し、80%を越えた印刷装置1Aに対して廃インクタンク交換時期を予測する。廃インクタンク交換時期の予測方法は、上述した印刷装置1の予測部26が行う方法と同一であり、上述した変形例(1)、(2)の予測方法を用いてもよい。従って、上記形態と同様に、廃インクタンク交換時期を精度良く予測できる。
管理部44は、印刷装置1Aのそれぞれについて廃インクタンク交換時期が算出された場合にそのデータを取得して保持する。また、管理部44は、廃インクタンク交換時期が算出された場合には印刷装置1Aに対して廃インクタンク交換時期を送信する。印刷装置1Aは、サーバー40Aから廃インクタンク交換時期を受信すると、上記の印刷装置1と同様に、図示しない表示部に所定の表示を行うことによって、廃インクタンク交換時期を報知する。例えば、表示部に廃インクタンク16の交換を促す表示を行う。
サーバー40Aは、図6の形態と同様にネットワークを介して情報機器50と通信可能である。従って、予測部43によって廃インクタンク交換時期の予測が行われた場合には、情報機器50に対して電子メールなどの手段で廃インクタンク交換時期を送信する。これにより、印刷装置1を使用あるいは管理するユーザーが廃インクタンク交換時期を遅滞なく知ることができる。従って、廃インクタンク16の交換準備を遅滞なく行うことができる。
1、1A…印刷装置、2…ロール紙、3…ロール紙装填部、4…プラテン、5…搬送路、6…搬送機構、7…繰り出しローラー、8…搬送ローラー対、8a…駆動ローラー、8b…従動ローラー、9…紙送りモーター、10…印刷ヘッド、10A…印刷位置、10B…メンテナンス位置、11、11C、11M、11Y、11K…カートリッジ、12…カートリッジ装着部、13…メンテナンス機構、14…ヘッドキャップ、15…吸引ポンプ、16…廃インクタンク、17…ヘッド移動機構、18…キャリッジ、19…キャリッジモーター、20、20A…制御部、21…通信部、22…印刷制御部、23…メンテナンス実行部、24…表示制御部、25…積算部、26…予測部、30…表示部、40、40A…サーバー、41…制御部、42…積算部、43…予測部、44…管理部、50…情報機器、100、110A…印刷システム、P…印刷媒体、T1…廃インクタンク交換時期(第1の時期)、T2…第2の時期、D…廃インクタンク交換時期。
Claims (9)
- 印刷ヘッドと、廃インクを貯留する廃インクタンクと、前記廃インクタンクへ回収される廃インクが発生する少なくとも前記印刷ヘッドからのインクの吐出もしくは吸引を含む複数のメンテナンス動作を行うメンテナンス機構と、を有する印刷装置の制御方法であって、
前記複数のメンテナンス動作のいずれかを行う毎に、行ったメンテナンス動作の1回当たりの廃インク量に基づいて廃インク量の積算量を更新する積算ステップを行い、
前記積算量が予め設定した基準量を越えると、前記廃インクタンク内の廃インク量が予め設定した上限量となる廃インクタンク交換時期を予測する予測ステップを行い、
前記予測ステップでは、
前記複数のメンテナンス動作のそれぞれに起因する廃インク量の積算量の増加パターンを求め、前記複数の増加パターンのそれぞれについて、前記積算量の増加率の最大値を求め、複数の前記最大値に基づいて前記廃インクタンク交換時期を予測することを特徴とする印刷装置の制御方法。 - 前記予測ステップでは、
前記複数の増加パターンのそれぞれについて、前記積算量の増加率の最大値および最小値を求め、
複数の前記最大値に基づいて第1の時期を予測し、
複数の前記最小値に基づいて第2の時期を予測し、
前記第1の時期から前記第2の時期までの期間を、前記廃インクタンク交換時期とすることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置の制御方法。 - 前記複数のメンテナンス動作は、
前記印刷ヘッドのインクノズルからインクを吐出するフラッシングと、
前記インクノズルからインクを吸引するクリーニングと、
前記印刷ヘッドにインクを供給するカートリッジがカートリッジ装着部に装着されたことに基づいて前記インクノズルからインクの吐出および吸引を行う気泡除去動作であることを特徴とする請求項1または2に記載の印刷装置の制御方法。 - 前記廃インクタンク交換時期をサーバーに送信する送信ステップを行うことを特徴とする請求項1から3のいずれかの項に記載の印刷装置の制御方法。
- 前記サーバーからリアルタイムコマンドによる送信要求を受信すると、前記送信ステップを行うことを特徴とする請求項4に記載の印刷装置の制御方法。
- インクを吐出する印刷ヘッドと、
前記印刷ヘッドにインクを供給するカートリッジが装着されるカートリッジ装着部と、
廃インクを貯留する廃インクタンクと、
前記廃インクタンクへ回収される廃インクが発生する少なくとも前記印刷ヘッドからのインクの吐出もしくは吸引を含む複数のメンテナンス動作を行うメンテナンス機構と、
前記印刷ヘッドおよび前記メンテナンス機構を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、
請求項1から3のいずれかの項に記載の印刷装置の制御方法により、前記廃インクタンク交換時期を予測することを特徴とする印刷装置。 - サーバーと通信を行う通信部を備え、
前記制御部は、前記サーバーから廃インクタンク交換時期の送信要求を受信すると、前記廃インクタンク交換時期をサーバーに送信することを特徴とする請求項6に記載の印刷装置。 - 印刷装置、および前記印刷装置と通信可能なサーバーを有する印刷システムであって、
前記印刷装置は、
インクを吐出する印刷ヘッドと、
廃インクを貯留する廃インクタンクと、
前記廃インクタンクへ回収される廃インクが発生する少なくとも前記印刷ヘッドからのインクの吐出もしくは吸引を含む複数のメンテナンス動作を行うメンテナンス機構と、
前記複数のメンテナンス動作の実施履歴および各メンテナンス動作で発生した廃インク量を前記サーバーに送信する制御部と、を備え、
前記サーバーは、
前記実施履歴に基づいて廃インク量を積算する積算部と、
前記廃インク量の積算量が予め設定した基準量を越えると、前記複数のメンテナンス動作のそれぞれに起因する廃インク量の積算量の増加パターンを求め、前記複数の増加パターンのそれぞれについて、前記積算量の増加率の最大値を求め、複数の前記最大値に基づいて前記廃インクタンク内の廃インク量が予め設定した上限量となる廃インクタンク交換時期を予測する予測部と、を備えることを特徴とする印刷システム。 - 前記サーバーは、前記廃インクタンク交換時期を前記印刷装置および予め設定された情報機器のいずれか一方もしくは両方に送信することを特徴とする請求項8に記載の印刷システム。
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JP2015208662A JP2017080916A (ja) | 2015-10-23 | 2015-10-23 | 印刷装置の制御方法および印刷装置、ならびに印刷システム |
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JP2020131631A (ja) * | 2019-02-22 | 2020-08-31 | セイコーエプソン株式会社 | 印刷システム、サーバー、印刷システムの制御方法、およびプログラム |
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2015
- 2015-10-23 JP JP2015208662A patent/JP2017080916A/ja active Pending
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CN111605316A (zh) * | 2019-02-22 | 2020-09-01 | 精工爱普生株式会社 | 印刷系统、服务器、印刷系统的控制方法 |
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JP7243283B2 (ja) | 2019-02-22 | 2023-03-22 | セイコーエプソン株式会社 | 印刷システム、サーバー、印刷システムの制御方法、およびプログラム |
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