JP2017079347A - 圧電振動片、圧電振動子、圧電振動子の製造方法、電子機器、および移動体 - Google Patents

圧電振動片、圧電振動子、圧電振動子の製造方法、電子機器、および移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】エージング特性の良好な圧電振動片を提供する。【解決手段】本発明の圧電振動片1は、振動部12と固定部13とを有する圧電基板10の振動部12の第1主面20aに第1励振電極22aを、第1主面20aに対して裏側の第2主面20bに第2励振電極22bを形成し、第2励振電極22bは、振動部12上に金以外の材質である第2下地電極層24bと、第2下地電極層24b上に材質が金である第2上電極層25bと、を備え、第2励振電極22bの面積が、第1励振電極22aの面積よりも小さく、第1主面20aを平面視した場合、第2励振電極22bが、第1励振電極22aの外周よりも内側にあり、第2上電極層25bの厚みtA2と振動部12の厚みT1との比tA2/T1が、1.4%以上2.4%以下の範囲内である。【選択図】図3

Description

本発明は、圧電振動片、圧電振動子、圧電振動子の製造方法、電子機器、および移動体に関する。
主振動である厚み滑り振動を励振する圧電振動子であるATカット水晶振動子は、小型化、高周波数化に適し、且つ周波数温度特性が優れた三次曲線を呈するので、発振器、電子機器等の多方面で使用されている。特に、近年では伝送通信機器やOA機器の処理速度の高速化、あるいは通信データや処理量の大容量化が進むのに伴い、それに用いられる基準周波数信号源としてのATカット水晶振動子に対し高周波化の要求が強まっている。厚み滑り振動で励振するATカット水晶振動子の高周波化には、振動部分の厚みを薄くすることにより高周波化を図るのが一般的である。
しかし、高周波化に伴い振動部分の厚みが薄くなると、励振電極との間で熱歪の影響が大きくなり周波数温度特性が劣化するという問題があった。これに対し、特許文献1では、ATカット水晶素板の一面又は両面の一部に凹陥部を形成することによって該凹陥部の底部に超薄肉振動部を設け、該水晶素板の一方の面に全面電極を、又他方の面に部分電極を形成することにより300MHz以上の基本波振動を得るATカット水晶振動子において、少なくとも全面電極の膜材料として金を用いると共に、超薄肉振動部の厚みTと、全面電極を水晶密度換算した膜厚txとの比tx/Tが、5%〜13%となるように設定することで、少なくとも−35℃〜+80℃の温度範囲における振動周波数偏差が±40ppm以下とすることができるということが開示されている。
特開平11−284484号公報
しかしながら、特許文献1に記載のATカット水晶振動子は、周波数温度特性の改善には有効であるが、エージング特性が劣化するという問題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る圧電振動片は、振動部と固定部とを有する圧電基板の前記振動部の第1主面に第1励振電極を、前記第1主面に対して裏側の第2主面に第2励振電極を形成することにより250MHz以上の基本波振動を得る圧電振動片であって、前記第1励振電極は、前記振動部上に金以外の材質である第1下地電極層と、前記第1下地電極層上に材質が金である第1上電極層と、を備え、前記第2励振電極は、前記振動部上に前記第1下地電極層と同材質の第2下地電極層と、前記第2下地電極層上に材質が金である第2上電極層と、を備え、前記第2励振電極の面積が、前記第1励振電極の面積よりも小さく、前記主面を平面視した場合、前記第2励振電極が、前記第1励振電極の外周よりも内側にあり、前記第2上電極層の厚みtA2と前記振動部の厚みT1との比tA2/T1が、1.4%以上2.4%以下の範囲内であることを特徴とする。
本適用例によれば、質量負荷効果によるエネルギー閉じ込めを図る第2励振電極の第2上電極層の厚みtA2と振動部の厚みT1との比tA2/T1を1.4%以上2.4%以下の範囲内とすることで、圧電基板と上電極層との間で上電極層形成時に生じる残留応力の影響を低減することができ、エージング特性の優れた圧電振動片を得ることができる。
[適用例2]上記適用例に記載の圧電振動片において、前記固定部の厚みは、前記振動部の厚みより厚いことが好ましい。
本適用例によれば、圧電振動片の固定部の厚みが振動部の厚みより厚いので、固定部を固定した際に、固定による応力歪が固定部で緩和され、振動部に伝わり難い。そのため、安定した振動特性を有し、エージング特性に優れた圧電振動片を得ることができる。
[適用例3]上記適用例に記載の圧電振動片において、前記第1上電極層の厚みは、前記第2上電極層の厚みより薄いことが好ましい。
本適用例によれば、周波数を調整する際に、質量負荷効果によるエネルギー閉じ込めに影響を及ぼさない第1励振電極の厚みを逆スパッタ等により減少させ、第2上電極層の厚みより薄くしている。そのため、振動特性を劣化させずに所望の周波数へ調整でき、周波数偏差の小さい圧電振動片を得ることができる。
[適用例4]上記適用例に記載の圧電振動片において、前記圧電基板は、ATカット水晶基板であることが好ましい。
本適用例によれば、ATカット水晶基板はQ値が高く、温度特性に優れているので、安定な振動特性を有する圧電振動片を得ることができる。
[適用例5]本適用例に係る圧電振動子は、上記適用例に記載の圧電振動片と、前記圧電振動片が載置されている基板と、を備え、前記第2励振電極が前記基板に向かって配置され、前記固定部と前記基板との間に固定部材があり、前記固定部が前記固定部材を介して前記基板に固定されていることを特徴とする。
本適用例によれば、圧電振動片の固定部を固定部材を介して基板に固定することで、圧電振動片を安定して振動させることができる。また、第2励振電極が基板に向かって配置されているので、質量負荷効果によるエネルギー閉じ込めに影響を及ぼさない第1励振電極の厚みを逆スパッタ等により減少させたり、蒸着等により増加させることができるので、振動特性に影響を及ぼさずに所望の周波数へ調整することができる。従って、安定した振動特性を有し、周波数偏差の小さい圧電振動子を得ることができる。
[適用例6]上記適用例に記載の圧電振動子において、前記基板には配線パターンがあり、前記固定部における前記第2主面側には、前記第2励振電極と導通している第2端子が配置されており、前記固定部材が導電性であり、前記第2端子と前記配線パターンとが前記固定部材を介して導通し、前記固定部における前記第1主面側には、前記第1励振電極と導通している第1端子が配置されており、前記第1端子は前記配線パターンとボンディングワイヤーによって導通していることが好ましい。
本適用例によれば、第2励振電極と導通している第2端子が導電性を有する固定部材によって、基板上に一点支持固定されているため、固定部材による応力歪の影響が振動部に伝わるのを低減できるため、周波数温度特性やエージング特性に優れた圧電振動子を得ることができる。
[適用例7]本適用例に係る圧電振動子の製造方法は、振動部と固定部とを有する圧電基板の前記振動部の第1主面に金以外の材質である第1下地電極層と、前記第1主面に対して裏側の第2主面に前記第1下地電極層と同材質の第2下地電極層と、を形成する下地電極層形成工程と、前記第1下地電極層の上に第1上電極層の厚みtA1と前記振動部の厚みT1との比tA1/T1が、1.4%以上2.4%以下の範囲内で材質が金である第1上電極層と、前記第2下地電極層の上に第2上電極層の厚みtA2と前記振動部の厚みT1との比tA2/T1が、1.4%以上2.4%以下の範囲内で前記第1上電極層と同材質の第2上電極層と、を形成する上電極層形成工程と、前記第1上電極層の厚みを変えて前記振動部の共振周波数を調整する周波数調整工程と、前記上電極層形成工程の後であり、前記周波数調整工程の前又は後に前記固定部を基板に固定して、前記圧電基板を前記基板に載置する載置工程と、を含むことを特徴とする。
本適用例によれば、圧電基板と上電極層との密着性を高めるための下地電極層形成工程と、エージング特性の劣化を低減するために第2励振電極の第2上電極層の厚みと振動部の厚みとの比が、1.4%以上2.4%以下の範囲内になるように形成する上電極層形成工程と、所望の周波数へ調整するために第1上電極層の厚みを変える周波数調整工程と、振動部を安定に振動させるために固定部を基板に固定する載置工程と、を含んでいるため、周波数偏差が小さく、エージング特性に優れた圧電振動子を製造することができる。
[適用例8]本適用例に係る電子機器は、上記適用例に記載の圧電振動片を備えていることを特徴とする。
本適用例によれば、周波数偏差が小さく、エージング特性に優れた圧電振動片を電子機器に用いることにより、信頼性の高い電子機器を構成することができる。
[適用例9]本適用例に係る移動体は、上記適用例に記載の圧電振動片を備えていることを特徴とする。
本適用例によれば、周波数偏差が小さく、エージング特性に優れた圧電振動片を移動体に用いることにより、信頼性の高い移動体を構成することができる。
本発明の一実施形態に係る圧電振動片の構造を示す概略平面図。 図1AのA−A線概略断面図。 図1AのB−B線概略断面図。 ATカット水晶基板と結晶軸との関係を説明する図。 振動部と励振電極を構成する電極層との関係を説明する図1Bの部分拡大図。 電極層の厚みとエージング特性との関係を示す図。 本発明の一実施形態に係る圧電振動子の構造を示す概略平面図。 図5Aに示す圧電振動子の概略断面図。 本発明の一実施形態に係る圧電振動子の製造方法を示す工程図。 本発明の一実施形態に係る圧電振動片を備える電子機器を適用したモバイル型(又はノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図。 本発明の一実施形態に係る圧電振動片を備える電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図。 本発明の一実施形態に係る圧電振動片を備える電子機器を適用したデジタルスチールカメラの構成を示す斜視図。 本発明の一実施形態に係る圧電振動片を備える電子機器を適用した光伝送装置を含むネットワークの概略図。 本発明の一実施形態に係る圧電振動片を備える移動体としての自動車を概略的に示す斜視図。
以下、本発明の圧電振動片、圧電振動子、圧電振動子の製造方法、電子機器および移動体を図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<圧電振動片>
先ず、本発明の一実施形態に係る圧電振動片1として、基板の略中央部に凹陥部11を有する所謂逆メサ構造の圧電振動片を一例に挙げ、図1A、図1B、および図1Cを参照して説明する。
図1Aは、本発明の一実施形態に係る圧電振動片の構成を示す概略平面図である。図1Bは、図1AのA−A線概略断面図である。図1Cは、図1AのB−B線概略断面図である。
圧電振動片1は、図1A、図1B、および図1Cに示すように、振動部12および振動部12に連設され、振動部12の厚みT1よりも厚い固定部13(厚みT2)を有する圧電基板10と、振動部12の第1主面20aおよび第2主面20bの両主面(±Y’方向の表裏面)に夫々対向するようにして形成された第1励振電極22aおよび第2励振電極22bと、固定部13の両主面(±Y’方向の表裏面)に設けられた第1端子29aおよび第2端子29bと、第1励振電極22aおよび第2励振電極22bから第1端子29aおよび第2端子29bに向けて、夫々延出されて形成された第1リード電極27aおよび第2リード電極27bと、を備えている。
圧電基板10は、矩形状をなし、且つ肉薄でY’軸に直交し厚みT1が一定である平板状の振動部12と、振動部12の一辺を除いた三辺に沿って一体化された第1の厚肉部14、第2の厚肉部15、および第3の厚肉部16(第1、第2および第3の厚肉部14,15,16とも称する)からなる厚みT2の固定部13と、支持固定した際に生じるマウント応力を振動部12に伝わるのを防止するためのスリット17と、を備えている。
なお、第1の厚肉本体14a、第2の厚肉本体15a、および第3の厚肉本体16a(第1、第2および第3の厚肉本体14a,15a,16aとも称する)とは、Y’軸に平行な厚みが一定である領域をいう。
また、第1の傾斜部14b、第2の傾斜部15b、および第3の傾斜部16b(第1、第2および第3の傾斜部14b,15b,16bとも称する)とは、第1、第2および第3の厚肉本体14a,15a,16aと、振動部12と、の間に生じる傾斜面をいう。
振動部12の一方の主面(第1主面20a)と、第1、第2および第3の厚肉部14,15,16の夫々の一方の面とは、同一平面上、即ち図1Aに示す座標軸のX−Z’平面上にあり、この面(図1Bの−Y’方向にある下面側)をフラット面(平坦面)といい、凹陥部11を有する反対側の面(図1Bの+Y’方向にある上面側)を凹陥面という。
図1A、図1B、および図1Cに示す実施形態例において、第1励振電極22aおよび第2励振電極22bは、円形の形状に形成されている。なお、第2励振電極22bの形状は楕円形、四角形、および矩形状であっても構わない。また、四角形又は矩形の四隅を切り欠いた八角形でも構わない。
第1励振電極22aと第2励振電極22bとは面積が異なり、第2励振電極22bの方が第1励振電極22aよりも小さく。また、第1励振電極22aおよび第2励振電極22bは、振動部12の略中央部の第1主面20aおよび第2主面20bの両主面(表面および裏面)に平面視で重なり、第2励振電極22bが第1励振電極22aの外周よりも内側になるように夫々形成されている。
振動部12において実際に振動する領域は、第1励振電極22aと第2励振電極22bとにより挟まれている領域である。つまり、第1励振電極22aにおいて、実際に振動部12を振動させることに寄与する領域は、平面視で第2励振電極22bと重なる部分であり、質量負荷効果によるエネルギー閉じ込めに起因し、振動特性を決めている。また、第1励振電極22aは、振動に寄与する電極と、当該振動に寄与する電極の外縁に一体化されている振動に寄与しない電極とから構成されており、質量負荷効果によるエネルギー閉じ込めに影響を及ぼさない。そのため、周波数を調整する際、第1励振電極22aの厚みを逆スパッタ等により減少させることで、振動特性を劣化させずに所望の周波数へ調整することができる。
なお、第1励振電極22aや第2励振電極22bは、第1リード電極27aや第2リード電極27bと接続している部分について、励振電極形状の外縁(外辺)に沿った延長線(仮想線)を境界として形状や面積として説明している。
第2リード電極27bは、凹陥面に形成した第2励振電極22bから延出し、振動部12上から第3の傾斜部16bと、第3の厚肉本体16aとを経由して、第2の厚肉本体15aの凹陥面に形成された第2端子29bに導通接続されている。また、第1リード電極27aは、フラット面に形成された第1励振電極22aから延出し、圧電基板10のフラット面の端縁部を経由して、第2の厚肉本体15aのフラット面に形成された第1端子29aと導通接続されている。
図1Aに示した実施形態例は、リード電極27a,27bの引出し構造の一例であり、リード電極27a,27bは他の厚肉本体14a,15a,16aを経由してもよい。ただ、リード電極27a,27bの長さは最短であることが望ましく、リード電極27a,27b同士が圧電基板10を挟んで交差しないように配慮することにより静電容量の増加を抑えることが望ましい。
次に、本実施形態例に係る圧電振動片1の圧電基板10について説明する。
図2は、ATカット水晶基板と結晶軸との関係を説明する図である。
水晶等の圧電材料は三方晶系に属し、図2に示すように互いに直交する結晶軸X、Y、Zを有する。X軸、Y軸、Z軸は、夫々電気軸、機械軸、光学軸と呼称される。そして水晶基板は、XZ面をX軸の回りに所定の角度θだけ回転させた平面に沿って、水晶から切り出された「回転Yカット水晶基板」が圧電基板10として用いられる。例えば、ATカット水晶基板の場合は、角度θは略35°15’である。なお、Y軸およびZ軸もX軸の周りにθ回転させて、夫々Y’軸およびZ’軸とする。従って、ATカット水晶基板は、直交する結晶軸X,Y’,Z’を有する。ATカット水晶基板は、厚み方向がY’軸であって、Y’軸に直交するXZ’面(X軸およびZ’軸を含む面)が主面であり、厚み滑り振動が主振動として励振される。
即ち、圧電基板10は、図2に示すようにX軸(電気軸)、Y軸(機械軸)、Z軸(光学軸)からなる直交座標系のX軸を回転軸として、前記Z軸を前記Y軸の−Y方向へ+Z側が回転するように傾けた軸をZ’軸、前記Y軸を前記Z軸の+Z方向へ+Y側が回転するように傾けた軸をY’軸とし、前記X軸および前記Z’軸を含む面を主面とし、前記Y’軸に沿った方向を厚みとする「回転Yカット水晶基板」である。
なお、本実施形態例に係る圧電基板10は、角度θが略35°15’のATカットに限定されるものではなく、厚み滑り振動を励振するBTカット等の基板にも広く適用できる。
更に、振動部12の外縁に沿って厚肉の固定部を設けた例を用いて説明したが、これに限らず、振動部12の外縁全周に沿って厚肉の固定部を設けた基板や厚肉の固定部が設けられていない平板状の基板にも広く適用できる。
ここで、本実施形態例に係る圧電振動片1は、圧電基板10に温度特性に優れた切断角度を有しているATカット水晶基板を用いることにより、Q値が高く、温度特性に優れた圧電振動片を得ることができるという効果がある。また、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術に関する実績や経験が活用できるので、特性のばらつきの小さい圧電振動片1の量産が可能になる。
次に、本実施形態例に係る圧電振動片1の第1励振電極22aおよび第2励振電極22bの構成について、図3を参照して説明する。
図3は、振動部と励振電極を構成する電極層との関係を説明する図1Bの部分拡大図である。
図3に示すように、第1励振電極22aは、振動部12の第1主面20a上に形成され、厚みT1の振動部12上に金(Au)以外の材質である例えばニッケル(Ni)を含む厚みtN1の第1下地電極層24aと、第1下地電極層24a上に材質が金(Au)である厚みtA1の第1上電極層25aと、を備えて構成されている。また、第2励振電極22bは、振動部12の第2主面20b上に形成され、厚みT1の振動部12上に第1下地電極層24aと同材質の厚みtN2の第2下地電極層24bと、第2下地電極層24b上に第1上電極層25aと同材質の厚みtA2の第2上電極層25bと、を備えて構成されている。
また、第1リード電極27aおよび第2リード電極27bや第1端子29aおよび第2端子29bについても、第1励振電極22aおよび第2励振電極22bと同様に、圧電基板10上に金(Au)以外の材質である例えばニッケル(Ni)を含む第1下地電極層24aおよび第2下地電極層24bと、第1下地電極層24aおよび第2下地電極層24b上に材質が金(Au)である第1上電極層25aおよび第2上電極層25bと、を備えて構成されている。
次に、本実施形態に係る圧電振動片1のエージング特性について、図4を参照して説明する。
図4は、電極層の厚みとエージング特性との関係を示す図である。
エージング特性を評価したサンプルは、圧電基板10としてATカット水晶基板を用いセラミックパッケージに気密封止したATカット水晶振動子である。
ATカット水晶基板を用いた圧電振動片1は、基準周波数491MHzであり、第1下地電極層24aおよび第2下地電極層24bの材質はニッケル(Ni)で夫々厚み70Å(0.0007μm)とし、第1上電極層25aおよび第2上電極層25bの材質は金(Au)で夫々厚みを400Å(0.04μm)〜700Å(0.07μm)の範囲で100Å(0.01μm)間隔で変化させ、試作している。
ここで、各サンプルにおける第2上電極層25bの厚みtA2が400Å(0.04μm)の場合、圧電基板10(ATカット水晶基板)の振動部12の厚みT1が2.77μmとなり、tA2/T1は1.4%である。tA2が500Å(0.05μm)の場合にはT1が2.63μmとなり、tA2/T1は1.9%である。tA2が600Å(0.06μm)の場合にはT1が2.48μmとなり、tA2/T1は2.4%である。tA2が700Å(0.07μm)の場合にはT1が2.33μmとなり、tA2/T1は3.0%である。なお、図4は、設定温度125℃の高温エージング特性であり、各条件のサンプルを各々約40個試作し、夫々経過時間ごとの周波数変化量△f/f0を測定し、約40個の平均値をプロットしてある。
第2上電極層25bの厚みtA2と振動部12の厚みT1との比tA2/T1に対するエージング特性は、図4に示すように、経過時間1000Hまでは、全ての条件で周波数変化量△f/f0がプラス側に変化する傾向を示し、比tA2/T1が大きい程その周波数変化量△f/f0が大きくなる傾向を示す。また、経過時間1000Hを超えると、比tA2/T1が大きい2.4%と3.0%では、周波数変化量△f/f0が大きくなる傾向が継続し、比tA2/T1が3.0%では、指数関数的に大きくなる傾向を示している。逆に、比tA2/T1が小さい1.4%と1.9%では、周波数変化量△f/f0がマイナス側に変化へ傾向を示している。
ここで、光伝送ネットワークシステム等に搭載される発振器に用いられる圧電振動片1のエージング特性仕様を、125℃放置1000H(常温放置20年に相当)において周波数変化量△f/f0が−5ppm以上+20ppm以内の範囲内であるとすると、今回評価した比tA2/T1が1.4%〜3.0%の範囲では、仕様(−5ppm以上+20ppm以内)を満足することとなるが、経過時間1000Hにおけるサンプル数40個のばらつきが±5ppmであることから、仕様を満足しないものが生じるので、また、比tA2/T1が1.4%未満の場合も同様に、ばらつきを考慮すると、第2上電極層25bの厚みtA2と振動部12の厚みT1との比tA2/T1が、1.4%以上2.4%以下の範囲内であることで仕様(−5ppm以上+20ppm以内)を満足することができる。なお、このようにエージング特性仕様(−5ppm以上+20ppm以内)を満足することができるのは、圧電基板10と第2上電極層25bとの間で第2上電極層25b形成時に生じる残留応力の影響が低減するように振動部12の厚みT1と第2上電極層25bの厚みtA2とが最適化されたためと考えられる。
以上で述べたように、本実施形態に係る圧電振動片1は、第2励振電極22bの第2上電極層25bの厚みtA2と振動部12の厚みT1との比tA2/T1を1.4%以上2.4%以下の範囲内とすることで、圧電基板10の振動部12と第2上電極層25bとの間で第2上電極層25b形成時に生じる残留応力の影響を低減することができる。そのため、エージング特性仕様(−5ppm以上+20ppm以内)を満足するエージング特性に優れた圧電振動片1を得ることができる。
また、圧電振動片1の固定部13の厚みが振動部12の厚みより厚いので、固定部13を固定した際に、固定による応力歪が固定部13で緩和され、振動部12に伝わり難い。そのため、安定した振動特性を有し、エージング特性に優れた圧電振動片1を得ることができる。
また、第1上電極層25aの厚みは、第2上電極層25bの厚みより薄いことにより、周波数を調整する際に、質量負荷効果によるエネルギー閉じ込めに影響を及ぼさない第1励振電極22aを構成する第1上電極層25aの厚みを逆スパッタ等により減少させ、振動特性を劣化させずに所望の周波数へ調整できるので、周波数偏差の小さい圧電振動片1を得ることができる。
また、圧電基板10をATカット水晶基板とすることで、Q値が高く、優れた温度特性となり、安定な振動特性を有する圧電振動片1を得ることができる。
<振動子>
次に、前述した圧電振動片1を適用した圧電振動子2(本発明の圧電振動子)について、図5Aおよび図5Bを参照し説明する。
図5Aは、本発明の一実施形態に係る圧電振動子の構成を示す図であり、図5Aは蓋部材を省略した概略平面図である。図5Bは、図5Aの概略縦断面図である。
圧電振動子2は、圧電振動片1と、圧電振動片1を収容するために矩形の箱状に形成されている基板としてのパッケージ本体40と、金属、セラミック、ガラス等からなる蓋部材49と、で構成されている。
パッケージ本体40は、図5Aおよび図5Bに示すように、第1の基板41と、第2の基板42と、第3の基板43と、シールリング44と、実装端子45と、を積層して形成されている。実装端子45は、第1の基板41の外部底面に複数形成されている。第3の基板43は中央部が除去された環状体であり、第3の基板43の上部周縁に例えばコバール等のシールリング44が形成されている。
第3の基板43と第2の基板42とにより、圧電振動片1を収容する凹部(キャビティ)が形成される。第2の基板42の上面の所定の位置には、第1の基板41および第2の基板42を貫通し、第1の基板41と第2の基板42との層間に形成された導体46a,46bにより実装端子45と電気的に導通する複数の配線パターン47,48が設けられている。
配線パターン47は、圧電振動片1を反転(裏返し)して載置した際に第2の厚肉本体15aに形成した第2端子29bに対応するように配置されており、配線パターン47と第2励振電極22bと導通している第2端子29bとは、導電性を有する導電性接着剤などの固定部材30で導通接続されている。また、基板としてのパッケージ本体40のキャビティ内部に形成された配線パターン47と圧電振動片1の固定部13に設けられた第2端子29bとが固定部材30により一点支持固定されているため、固定部材30による応力歪の影響が振動部12に伝わるのを低減でき、圧電振動片1を安定して振動させ、周波数温度特性やエージング特性に優れた圧電振動子2を得ることができる。
配線パターン48は、平面視で、圧電振動片1と重ならない位置に設けられ、第1励振電極22aと導通している第1端子29aとボンディングワイヤー31を介して導通接続されている。また、質量負荷効果によるエネルギー閉じ込めに影響を及ぼさない第1励振電極22aが上面に配置されているため、第1励振電極22aの厚みを逆スパッタ等により減少させたり、蒸着等により増加させることができるので、振動特性に影響を及ぼさずに所望の周波数へ調整することができ、周波数偏差の小さい圧電振動子2を得ることができる。
従って、圧電振動片1の第1励振電極22aは、第1リード電極27a、第1端子29a、ボンディングワイヤー31、配線パターン48、および導体46aを介して、第1の基板41の下面に設けられている実装端子45と導通接続されている。
また、圧電振動片1の第2励振電極22bは、第2リード電極27b、第2端子29b、固定部材30、配線パターン47、および導体46bを介して、第1の基板41の下面に設けられている実装端子45と導通接続されている。
以上で述べたように、圧電振動片1の固定部13を固定部材30を介して基板に固定することで、圧電振動片1を安定して振動させることができる。また、第2励振電極22bが基板としてのパッケージ本体40に向かって配置されているので、質量負荷効果によるエネルギー閉じ込めに影響を及ぼさない第1励振電極22aの厚みを逆スパッタ等により減少させたり、蒸着等により増加させることができるので、振動特性に影響を及ぼさずに所望の周波数へ調整することができる。従って、安定した振動特性を有し、周波数偏差の小さい圧電振動子2を得ることができる。
また、第2励振電極22bと導通している第2端子29bが導電性を有する固定部材30によって、基板としてのパッケージ本体40上に一点支持固定されているため、固定部材30による応力歪の影響が振動部12に伝わるのを低減できるため、周波数温度特性やエージング特性に優れた圧電振動子2を得ることができる。
<圧電振動子の製造方法>
次に、本発明の一実施形態に係る圧電振動子2の製造方法(本発明の圧電振動子の製造方法)について、基板の略中央部に凹陥部11を有する所謂逆メサ構造の圧電振動片1を搭載した圧電振動子2を一例に挙げ、図6を参照し説明する。なお、圧電振動子2としてATカット水晶基板を用いた例について述べる。
図6は、本発明の一実施形態に係る圧電振動子の製造方法を示す工程図である。
[圧電振動片外形形成工程(Step1)]
先ず、圧電振動片外形形成工程(Step1)において、フォトリゾグラフィ法により、圧電基板10内に凹陥部11とスリット17とを形成する。なお、大型基板を用いて圧電振動片1を多数個取りする場合には、圧電基板10を貫通するスリット17を形成する際に、圧電基板10の外形パターンも同時に形成する。
圧電基板10を準備し、エッチング加工する際に保護膜となる金属膜を圧電基板10の両主面である第1主面20aおよび第2主面20b上にスパッタ又は蒸着法により成膜する。なお、金属膜としてはクロム(Cr)を下地膜として成膜後、下地膜上に金(Au)を成膜する。次に、金属膜上にレジストをスピンコーターなどにより塗布し乾燥後、露光装置により第2主面20b側に凹陥部11パターンを露光し、レジストを現像する。その後、露出した金属膜である金とクロムとを順番にエッチングし凹陥部11パターンを形成する。圧電基板10が露出した凹陥部11パターン領域をフッ酸系のエッチャントでハーフエッチングし、圧電基板10内に凹陥部11を形成する。なお、ハーフエッチング量は凹陥部11内の振動部12が所望の周波数に相当する厚みになる量である。
次に、凹陥部11パターンを形成するために保護膜とした金属膜を除去し、再度、スリット17および圧電振動片1外形を形成するために保護膜となる金属膜(クロムを下地膜とした金)を圧電基板10の振動部12および厚肉の固定部13の両主面(第1主面20aおよび第2主面20b)上にスパッタ又は蒸着法により成膜する。その後、金属膜上にレジストをスピンコーターなどにより塗布し乾燥後、両面露光装置により第1主面20aと第2主面20b上にスリット17パターンおよび外形パターンを露光し、レジストを現像する。次に、露出した金属膜である金とクロムとを順番にエッチングしスリット17パターンおよび外形パターンを形成する。圧電基板10が露出したスリット17パターンおよび外形パターン領域をフッ酸系のエッチャントで両側からエッチングし、圧電基板10内のスリット17と圧電振動片1外形とを形成する。その後、保護膜とした金属膜を除去することで、凹陥部11とスリット17を備えた逆メサ構造の圧電基板10が完成する。
[下地電極層形成工程(Step2)]
下地電極層形成工程(Step2)において、逆メサ構造の圧電基板10の両主面(第1主面20aおよび第2主面20b)上に、金(Au)以外の材質である例えばニッケル(Ni)などの第1下地電極層24aおよび第2下地電極層24bをスパッタ又は蒸着法により成膜する。なお、第1下地電極層24aの厚みtN1と第2下地電極層24bの厚みtN2とは等しく、70Å(0.0007μm)となるように成膜する。
[上電極層形成工程(Step3)]
次に、上電極層形成工程(Step3)において、圧電基板10の両主面(第1主面20aおよび第2主面20b)に成膜された第1下地電極層24aおよび第2下地電極層24b上に、材質が金(Au)である第1上電極層25aおよび第2上電極層25bをスパッタ又は蒸着法により成膜する。なお、第1上電極層25aの厚みtA1と第2上電極層25bの厚みtA2とは等しく、振動部12の厚みT1との比tA1/T1およびtA2/T1が1.4%以上2.4%以下の範囲内となるように成膜する。
[励振電極形成工程(Step4)]
その後、励振電極形成工程(Step4)において、フォトリゾグラフィ法により、圧電基板10上に励振電極22a,22b、リード電極27a,27b、および端子29a,29bの電極パターンを形成する。
先ず、圧電基板10の両主面(第1主面20aおよび第2主面20b)の上電極層25a,25b上にレジストをスピンコーターなどで塗布し乾燥する。次に、両面露光装置により両主面に電極パターンを露光し、レジストを現像する。その後、上電極層25a,25bをエッチングするエッチャントで上電極層25a,25bの電極パターンをエッチングし形成する。次に、下地電極層24a,24bをエッチングするエッチャントで下地電極層24a,24bの電極パターンをエッチングし形成する。ここで、励振電極22a,22b、リード電極27a,27b、および端子29a,29bの電極パターンが形成された圧電振動片1が完成する。
[載置工程(Step5)]
次に、載置工程(Step5)において、パッケージ本体40のキャビティ内の第2の基板42上に設けられている配線パターン47上に、導通性を有する導電性接着剤などの固定部材30を塗布し、固定部材30上に圧電振動片1の第2端子29bを位置合わせして載置し荷重をかける。その後に、所定の温度の高温炉に所定の時間入れ固定部材30を硬化させる。これにより、パッケージ本体40のキャビティ内に圧電振動片1が固定し、且つ圧電振動片1の第2端子29bと第2の基板42上に設けられている配線パターン47とが導電性の固定部材30を介して導通接続する。
[ワイヤーボンディング工程(Step6)]
ワイヤーボンディング工程(Step6)において、パッケージ本体40のキャビティ内に載置された圧電振動片1の第1端子29aと第2の基板42上に設けられている配線パターン48とをワイヤーボンディング装置などにより、ボンディングワイヤー31を介して導通接続する。
[周波数調整工程(Step7)]
次に、周波数調整工程(Step7)において、アニール処理を施した後、第1励振電極22aを逆スパッタ等によりに第1上電極層25aの厚みを薄くし、周波数を上昇させて所望の周波数に調整する。従って、第1励振電極22aの第1上電極層25aの厚みは第2励振電極22bの第2上電極層25bの厚みよりも薄くなる。なお、本実施形態では、圧電振動片1をパッケージ本体40へ載置後に、周波数調整を行っているが、これに限定されず、圧電振動片1をパッケージ本体40へ載置前、又は、圧電振動片1をパッケージ本体40へ載置前後の2回、周波数調整を行う方法でも構わない。パッケージ本体40への載置前であれば、大型基板に形成された多数の圧電振動片1を一括して行うことができるため圧電振動子2の低コスト化を図ることができる。また、パッケージ本体40への載置前後に行う方法では、載置前に粗調整し、載置後に微調整をすることにより、より高精度の周波数調整を行うことができるため、より周波数偏差の小さい圧電振動子2を得ることができる。
また、周波数を調整する方法としては、蒸着やスパッタなどにより第1上電極層25aと同じ材質の金(Au)を付着させ周波数を低下させて、所望の周波数へ調整する方法でも構わない。
[封止工程(Step8)]
その後、封止工程(Step8)において、パッケージ本体40の上面に形成したシールリング44上に、蓋部材49を載置し、減圧雰囲気中、又は窒素ガスの雰囲気中で蓋部材49をシーム溶接して密封し、圧電振動子2が完成する。なお、本実施形態では、第3の基板43の上面にシールリング44が設けられているパッケージ本体40を用いて説明しているが、これに限定されず、パッケージ本体40の第3の基板43の上面に塗布した低融点ガラスに蓋部材49を載置し、溶融して密着する方法でも構わない。この場合もパッケージのキャビティ内は減圧雰囲気にするか、又は窒素ガス等の不活性ガスで充填して、圧電振動子2が完成する。
以上で述べたように、圧電基板10と上電極層25a,25bとの密着性を高めるための下地電極層24a,24bを形成する下地電極層形成工程と、エージング特性の劣化を低減するために第2励振電極22bの第2上電極層25bの厚みtA2と振動部12の厚みT1との比tA2/T1が、1.4%以上2.4%以下の範囲内になるように形成する上電極層形成工程と、所望の周波数へ調整するために第1上電極層25aの厚みを変える周波数調整工程と、振動部12を安定に振動させるために固定部13を基板としてのパッケージ本体40に固定する載置工程と、を含んでいるため、周波数偏差が小さく、エージング特性に優れた圧電振動子2を製造することができる。
<電子機器>
次いで、本発明の一実施形態に係る圧電振動片1を適用した電子機器(本発明の電子機器)について、図7〜図10を参照し説明する。
図7は、本発明の電子機器の第1例であるモバイル型(又はノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。この図において、パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部100を備えた表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。このようなパーソナルコンピューター1100には、振動子や基準クロック等として機能する圧電振動片1が内蔵されている。
図8は、本発明の電子機器の第2例である携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。この図において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部100が配置されている。このような携帯電話機1200には、振動子や発振器等として機能する圧電振動片1が内蔵されている。
図9は、本発明の電子機器の第3例であるデジタルスチールカメラの構成を示す斜視図である。なお、この図には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、デジタルスチールカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
デジタルスチールカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、表示部100が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部100は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCD等を含む受光ユニット1304が設けられている。
撮影者が表示部100に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。また、このデジタルスチールカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、図示されるように、ビデオ信号出力端子1312にはテレビモニター1330が、データ通信用の入出力端子1314にはパーソナルコンピューター1340が、夫々必要に応じて接続される。更に、所定の操作により、メモリー1308に格納された撮像信号が、テレビモニター1330や、パーソナルコンピューター1340に出力される構成になっている。このようなデジタルスチールカメラ1300には、振動子や基準クロック等として機能する圧電振動片1が内蔵されている。
図10は、本発明の電子機器の第4例である光伝送装置を含むネットワークの概略図である。この図において、光伝送装置1600は、SONET/SDHネットワークとWDM(波長分割多重)ネットワークとの境界に配置され、SONET/SDHネットワーク内を伝送されるクライアント信号と、WDMネットワーク内を伝送されるOTUk(k=2,3)信号とを相互に変換する。なお、図10の例では、クライアント信号として、OC3/STM−1信号、OC12/STM−4信号、OC48/STM−16信号、および、OC192/STM−64信号を挙げている。
このような光伝送装置1600は、クライアント信号に対応するクロックを生成するためのクロック生成部を備えており、このクロック生成部に圧電振動片1を含む発振器200が内蔵されている。クロック生成部では、伝送ビットレートが異なるクライアント信号に応じて周波数の異なるクロックを出力し得るようになっている。このような場合に、2周波切替型の発振器200を設けることにより、周波数の異なるクロックを容易に出力させることができる。
上述したように、周波数偏差が小さく、エージング特性に優れた圧電振動片1を電子機器に用いることにより、信頼性の高い電子機器を提供することができる。
なお、本発明の一実施形態に係る圧電振動片1は、図7のパーソナルコンピューター1100(モバイル型パーソナルコンピューター)、図8の携帯電話機1200、図9のデジタルスチールカメラ1300、図10の光伝送装置1600の他にも、例えば、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシミュレーター等に適用することができる。
<移動体>
次に、本発明の一実施形態に係る圧電振動片1を有する圧電振動子2を備えた移動体(本発明の移動体)について、図11を参照し説明する。
図11は、圧電振動子2を備える移動体としての自動車1400を概略的に示す斜視図である。自動車1400には本発明の一実施形態係る圧電振動子2を含んで構成されたジャイロセンサーが搭載されている。例えば、同図に示すように、移動体としての自動車1400には、タイヤ1401を制御する該ジャイロセンサーを内蔵した電子制御ユニット1402が搭載されている。また、他の例として、圧電振動子2は、キーレスエントリー、イモビライザー、カーナビゲーションシステム、カーエアコン、アンチロックブレーキシステム(ABS)、エアバック、タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)、エンジンコントロール、ハイブリッド自動車や電気自動車の電池モニター、車体姿勢制御システム、等の電子制御ユニット(ECU:electronic control unit)に広く適用できる。
上述したように、移動体として、周波数偏差が小さく、エージング特性に優れた圧電振動子2を搭載することにより、信頼性の高い移動体を提供することができる。
以上、本発明の圧電振動片1、圧電振動子2、圧電振動子2の製造方法、電子機器および移動体について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、前述した各実施形態を適宜組み合わせてもよい。
1…圧電振動片、2…圧電振動子、10…圧電基板、11…凹陥部、12…振動部、13…固定部、14…第1の厚肉部、14a…第1の厚肉本体、14b…第1の傾斜部、15…第2の厚肉部、15a…第2の厚肉本体、15b…第2の傾斜部、16…第3の厚肉部、16a…第3の厚肉本体、16b…第3の傾斜部、17…スリット、20a…第1主面、20b…第2主面、22a…第1励振電極、22b…第2励振電極、24a…第1下地電極層、24b…第2下地電極層、25a…第1上電極層、25b…第2上電極層、27a…第1リード電極、27b…第2リード電極、29a…第1端子、29b…第2端子、30…固定部材、31…ボンディングワイヤー、40…基板としてのパッケージ本体、41…第1の基板、42…第2の基板、43…第3の基板、44…シールリング、45…実装端子、46a,46b…導体、47,48…配線パターン、49…蓋部材、100…表示部、200…発振器、1100…パーソナルコンピューター、1102…キーボード、1104…本体部、1106…表示ユニット、1200…携帯電話機、1202…操作ボタン、1204…受話口、1206…送話口、1300…デジタルスチールカメラ、1302…ケース、1304…受光ユニット、1306…シャッターボタン、1308…メモリー、1312…ビデオ信号出力端子、1314…入出力端子、1330…テレビモニター、1340…パーソナルコンピューター、1400…自動車、1401…タイヤ、1402…電子制御ユニット、1600…光伝送装置。

Claims (9)

  1. 振動部と固定部とを有する圧電基板の前記振動部の第1主面に第1励振電極を、前記第1主面に対して裏側の第2主面に第2励振電極を形成することにより250MHz以上の基本波振動を得る圧電振動片であって、
    前記第1励振電極は、前記振動部上に金以外の材質である第1下地電極層と、前記第1下地電極層上に材質が金である第1上電極層と、を備え、
    前記第2励振電極は、前記振動部上に前記第1下地電極層と同材質の第2下地電極層と、前記第2下地電極層上に材質が金である第2上電極層と、を備え、
    前記第2励振電極の面積が、前記第1励振電極の面積よりも小さく、
    前記主面を平面視した場合、前記第2励振電極が、前記第1励振電極の外周よりも内側にあり、
    前記第2上電極層の厚みtA2と前記振動部の厚みT1との比tA2/T1が、1.4%以上2.4%以下の範囲内であることを特徴とする圧電振動片。
  2. 前記固定部の厚みは、前記振動部の厚みより厚いことを特徴とする請求項1に記載の圧電振動片。
  3. 前記第1上電極層の厚みは、前記第2上電極層の厚みより薄いことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の圧電振動片。
  4. 前記圧電基板は、ATカット水晶基板であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の圧電振動片。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の圧電振動片と、
    前記圧電振動片が載置されている基板と、を備え、
    前記第2励振電極が前記基板に向かって配置され、
    前記固定部と前記基板との間に固定部材があり、前記固定部が前記固定部材を介して前記基板に固定されていることを特徴とする圧電振動子。
  6. 前記基板には配線パターンがあり、
    前記固定部における前記第2主面側には、前記第2励振電極と導通している第2端子が配置されており、
    前記固定部材が導電性であり、前記第2端子と前記配線パターンとが前記固定部材を介して導通し、
    前記固定部における前記第1主面側には、前記第1励振電極と導通している第1端子が配置されており、
    前記第1端子は前記配線パターンとボンディングワイヤーによって導通していることを特徴とする請求項5に記載の圧電振動子。
  7. 振動部と固定部とを有する圧電基板の前記振動部の第1主面に金以外の材質である第1下地電極層と、前記第1主面に対して裏側の第2主面に前記第1下地電極層と同材質の第2下地電極層と、を形成する下地電極層形成工程と、
    前記第1下地電極層の上に第1上電極層の厚みtA1と前記振動部の厚みT1との比tA1/T1が、1.4%以上2.4%以下の範囲内で材質が金である第1上電極層と、前記第2下地電極層の上に第2上電極層の厚みtA2と前記振動部の厚みT1との比tA2/T1が、1.4%以上2.4%以下の範囲内で前記第1上電極層と同材質の第2上電極層と、を形成する上電極層形成工程と、
    前記第1上電極層の厚みを変えて前記振動部の共振周波数を調整する周波数調整工程と、
    前記上電極層形成工程の後であり、前記周波数調整工程の前又は後に前記固定部を基板に固定して、前記圧電基板を前記基板に載置する載置工程と、
    を含むことを特徴とする圧電振動子の製造方法。
  8. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の圧電振動片を備えていることを特徴とする電子機器。
  9. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の圧電振動片を備えていることを特徴とする移動体。
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