JP2017078375A - 電子制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レート達成度が低いダイアグの検出機会を増加させレートを改善させることができるようにした電子制御装置を提供する。【解決手段】車両の動力源を制御するECU1は、ダイアグ制御要求部2、動力源制御部3、車両挙動変化監視部5などの機能を備える。ECU1は、車両の自動運転を制御するもので、ダイアグの項目についてレート達成度が向上するように、自動運転の制御中に動力源の制御を行う。ECU1は、ドライビングサポートECU6やカーナビゲーション装置7からも車両の情報を取得する。ECU1は、自動運転中に、レート改善の処理を実施する。ECU1は、ダイアグのレート達成度が低いものから優先順位をつける。検出条件を変更可能な状態については、設定範囲内で変更してダイアグを実施する。【選択図】図1

Description

本発明は、故障診断のレート改善機能を有する電子制御装置に関する。
車両の故障診断であるダイアグを実施する故障診断装置では、ダイアグ検出条件成立時に強制的にアクチュエータを作動させることで診断を実施する技術がある。この場合、車両の動力を始動してから次に始動するまでを1回としてカウントするトリップ数に対して、レートと称される値が設定されることがある。レートとは、市場でのダイアグ能力をモニタすることを目的とした、車両のトリップ数に対する、ダイアグを実施した回数の比の値である。
また、法規要求レートとして、法規で定められているダイアグ毎に最低限必要なレートがある。これは、例えば法規要求レートが0.336の場合、1000トリップ中、336回以上ダイアグを実施することが必要という意味である。
このような法規要求レートが設定されているダイアグ項目にはシステムダイアグ関連の項目が多い。システムダイアグの検出条件は、エンジン回転やスロットル開度が所定時間継続して特定領域にあるといった、特定状態を検出の前提としているものが多く、運転の仕方によっては検出条件が成立しづらいといった特徴がある。
また、将来的には、法規要求レートが設定されるダイアグ項目が増えたり、既存のダイアグ検出条件とは異なる特定状態が検出の前提条件として設けられたり、法規要求レートを新たに求められる国が増えたりすることが考えられるため、法規要求レートの達成が年々難しくなっていくと考えられる。
上記従来技術はアクチュエータを強制的に動かすことで適切な診断を行うことができるが、アクチュエータを作動させるためのダイアグ検出条件の成立は成り行きに任せていることから、法規要求レートを満足することは年々難しくなっていくといった問題が考えられる。
特開2004−164601号公報 国際公開第2008/038741号
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、その目的は、レート達成度が低いダイアグの検出機会を増加させレートを改善させることができるようにした電子制御装置を提供することにある。
請求項1に記載の電子制御装置は、車両に設けられた動力源を制御して自動運転制御を実施する動力源制御部と、前記動力源制御部に対して故障診断に関する制御情報を生成して制御する演算処理部とを備え、前記演算処理部は、前記車両のトリップ数に対する故障診断装置による故障診断項目についての故障診断実施回数の比で決まる現在のレート情報を取り込み、故障診断項目毎に予め定められた必要なレートに対する前記現在のレートの比をレート達成度として演算し、演算された前記レート達成度について低い値の故障診断項目から順に、故障診断項目に設定された検出条件に適合するように前記制御情報を設定する検出条件設定処理を行う。
上記構成を採用することにより、演算処理部により、現在のレート情報を取り込み、例えば法規レートに対する現在のレートの比をレート達成度として演算し、検出条件設定処理を実施して、演算されたレート達成度について低い値の故障診断項目から優先的に、故障診断項目に設定された検出条件に適合するように制御情報を設定する。これにより、従来技術では法規要求レートの達成が難しかった故障診断項目について検出条件に適合する制御情報を設定して実施させることができ、これによって故障診断項目の実施機会を増加させることができ、レート達成度をより高めることができるようになる。
実施形態を示すブロック構成図 ダイアグとレートおよびレート達成度の関係を示す図 ダイアグの検出条件を示す図 制御可能な状態の制御情報を示す図 ダイアグ制御要求算出処理のフローチャート 要求ダイアグ選出処理のフローチャート 要求ダイアグ選出詳細処理のフローチャート ダイアグ要求値算出処理のフローチャート 要求調停処理のフローチャート 車両挙動変化監視処理のフローチャート 車両挙動変化抑制要否判定処理のフローチャート 前方到達時間算出処理のフローチャート 車両挙動変化抑制可否判定処理のフローチャート 前方距離および後方距離の関係を説明する図
以下、本発明の実施形態について、図1〜図14を参照して説明する。なお、以下の説明においては、自己診断をダイアグとして表現する。
図1はダイアグシステムのブロック構成の概略を示すもので、動力源制御ECU(Electrical Control Unit)1は、エンジン車あるいは電気自動車またはハイブリッド車などの車両に設けられるもので、自動運転制御を行うための機能を備えている。動力源制御ECU1は、実際にはCPUやメモリ、インターフェースなどを備えた制御回路として構成されるものであり、図1ではこの構成を機能的に表示している。
動力源制御ECU1(以下、単にECU1と称する)は、動力源であるエンジンあるいは電気駆動装置を制御する動力源制御部3、動力源制御部3による制御情報を生成するダイアグ制御要求算出部2を有するダイアグ制御部4としての機能ブロックが設けられる。ダイアグ制御要求算出部2は演算処理部として機能するものである。
また、ECU1は、車両挙動変化監視部5としての機能ブロックを備え、車両に設けられた他のECUであるドライビングサポートECU6、カーナビゲーション装置7から車内通信網CAN(Controller Area Network、CANは登録商標)を介して情報を受信する。また、ECU1は、その他車両に設けられるセンサから車速情報8やダイアグ(故障診断)に関する車両情報9を受信し、また故障診断装置からダイアグ情報10を受信するように構成されている。
ドライビングサポートECU6は、レーダーやカメラ等から、前方や後方の障害物等までの距離を計測する機能を備える。ドライビングサポートECU6は、これによって前方障害物までの距離情報6a、後続車までの距離情報6bあるいは一時停止地点までの距離情報6cなどを生成し、ECU1に提供する。カーナビゲーション装置7は、例えば進行方向に位置するカーブまでの距離情報7a、次に右左折する地点までの距離情報7bなどを生成し、ECU1に提供する。なお、ECU1は、ドライビングサポートECU6、カーナビゲーション装置7から、CAN信号により例えば65[msec]毎に各種情報を受信するように設けられている。
本実施形態においては、ダイアグ検出をECU1で実施しているが、ダイアグ検出自体は図示しない他のECUで行って、そのECUによるダイアグ検出が完了したかどうかの結果と、そのダイアグのレート値をECU1で受け取る構成としてもよい。また、上記したように機能ブロック構成を示したが、実際にはプログラムを実行することによりこれらの機能を達成しており、以下の説明では、ECU1による動作制御として示す。
図2は、自己診断項目である複数のダイアグについて、各ダイアグの現在レート、法規要求レート、レート達成度の情報例を示している。ここで、現在レートとは、トリップ数に対するダイアグを実施した回数の比の値である。例えば、触媒劣化のダイアグで、現在レートが「0.17」とされているのは100回のトリップあたり17回のダイアグ実施を示す値である。
法規要求レートとは、法規で定められているレートで、ダイアグ毎に最低限必要とされるレートである。また、レート達成度は、法規要求レートに対する現在レートの比を示す値で次式のようにして求めることができる。
レート達成度=現在レート/法規要求レート
例えば、触媒劣化のダイアグで、レート達成度が「0.5」とされているのは、法規要求レートに対して現在レートが半分の「0.5」であることを示している。したがって、現在レートが法規要求レートに等しくなるとレート達成度が「1」となる。
図3は、各ダイアグについてその検出条件と制御情報の例を示している。図3に示すように、各ダイアグはその検出条件を成立させるために必要な各種の状態情報を持っている。各ダイアグの状態情報は、図中左側欄に示すいくつかの項目がECU1による制御可能な状態であり、右側欄に示すいくつかの項目がECU1による制御不可な状態である。
また、図4に示すように、上記した制御可能な各々の状態に対して、加減速が必要である時に、設定可能な制御情報を示している。加速必要時変化量、減速必要時変化量として、それぞれの制御可能な状態に対してどれだけ状態を変化させることができるかという値を制御情報として示している。また加減速変化後禁止時間として、加減速変化させた後に次の加減速変化を許可するまでの禁止時間を制御情報として示している。
次に、上記構成を用いて自動運転時におけるレート改良の制御を行う場合の作用について、図5〜図14も参照して説明する。図5は、ECU1により実施されるダイアグ制御要求算出処理の全体の内容を示すフローであり、例えば65[msec]の周期でコールされ、繰り返し実行されている。
図5において、ECU1は、まずステップA1で、現在の運転状態が自動運転中か否かを判定し、自動運転中であればYESと判断して次のステップA2に進む。ECU1は、ステップA2で、ダイアグ制御要求中フラグがOFFかどうかを判定し、ダイアグ制御要求中フラグがOFFであれば、YESと判断してステップA3に進む。ECU1は、ステップA3で後述する要求ダイアグ選出詳細処理において用いる検出未完のダイアグを示すインデックスiに「0」をセットし、続くステップA4で要求ダイアグ選出の処理を実施する。
なお、ECU1は、ステップA4の要求ダイアグ選出処理では、図6に示すフローチャートの要求ダイアグ選出処理にしたがって後述するように処理を実施する。そして、ECU1は、その要求ダイアグ選出処理の実施中に、さらに図7に示すフローチャートの要求ダイアグ選出詳細処理にしたがって後述するように処理を実施する。ステップA3で設定したインデックスiは、要求ダイアグ選出詳細処理において、検出未完のダイアグを指すインデックスとして使用される。
ここでは、ECU1は、ステップA4の要求ダイアグ選出処理を実施したものとして次にステップA5に進み、要求ダイアグが「無し」という状態ではなかったかどうかを判断する。つまり、ECU1は、要求ダイアグが「有り」の場合にはステップA5でYESと判断して次のステップA6に進み、ダイアグ要求値算出処理を実施する。
ECU1は、このダイアグ要求値算出処理を、図8に示すフローチャートにしたがって実施する。次に、ECU1は、ステップA7に進み、ダイアグ制御開始時車速Voとして、現在車速Vを記録すると共に、ダイアグ制御要求中フラグをONに設定した後、プログラムを終了する。
なお、ECU1は、ステップA1でNOと判断した場合すなわち自動運転中でない場合や、ステップA5でNOと判断した場合すなわち要求ダイアグ「無し」である場合には、ステップA8に進み、制御関連情報をクリアする。ここで、制御関連情報のクリアとしては、後述するプログラムで設定するダイアグ制御の要求中フラグ、各制御へのダイアグ制御の要求フラグ、制御目標値、ならびにダイアグ制御開始時車速Voのクリアをすることである。
また、ECU1は、ステップA2でNOの場合、つまり要求中フラグがONであった場合には、ステップA9に進んで要求ダイアグの検出が未完了であるか否かを確認し、YESの場合つまり検出未完了であれば次のステップA10に進む。ECU1は、ステップA10で、ダイアグ要求値算出の処理を行い、ダイアグ要求値を更新する。このダイアグ要求値算出の処理は、前述したステップA6の処理と同じであり、ECU1は、図8に示すフローチャートにしたがって実施する。
また、ECU1は、ステップA9でNOの場合つまり検出完了である場合には、ステップA11に進み、制御関連情報をクリアする。この制御関連情報のクリアの処理は、前述したステップA8で実施する内容と同じである。
次に、上記したステップA4でコールされる要求ダイアグ選出処理の内容について図6を参照して説明する。
ECU1は、まずステップB1で、現在のトリップにおいて検出未完であるダイアグのレート達成度を算出する。ここで、レート達成度の算出は、現在レートの値を法規要求レートの値で割り算をすることで求める。ここで、レート達成度が「1」以上になる場合には、法規要求レートを満たしている状態である。次に、ECU1は、ステップB2で、検出未完のダイアグについて、レート達成度が低い順に並び替える。この場合、ECU1は、並び替えた検出未完のダイアグを、レート達成度が低いものから順に、検出未完ダイアグ[0]〜[N]として設定する。これにより、検出未完のダイアグNが最後のものとなる。
ECU1は、ステップB3で、最もレート達成度が低い検出未完ダイアグ[0]のレート達成度が「1」未満であるか否かを判定し、YESの場合すなわち「1」未満である場合にはステップB4に進んで後述する要求ダイアグ選出詳細の処理を実施する。この結果、ステップB3でYESになると、検出が必要となるダイアグである要求ダイアグが少なくとも1つは存在していることがわかり、ステップB4で詳細に選出の処理を行うことになる。
また、ECU1は、ステップB3でNOの場合すなわち「1」以上であった場合には、検出を行う必要があるダイアグである要求ダイアグは「無し」として設定し、プログラムを終了して図5で示したステップA5に戻る。これにより、最もレート達成度が低い検出未完ダイアグ[0]のレート達成度が「1」以上であることから、これよりもレート達成度が高い検出未完ダイアグ[1]以降のものについてはレート達成度が「1」以上であり、いずれも検出を行う必要がないことがわかる。
次に、上記したステップB4における要求ダイアグ選出詳細の処理について、図7を参照して説明する。
ECU1は、ステップC1で、現在のトリップで検出未完のダイアグを指すインデックスであるiの値が検出未完のダイアグ数であるN以下であるか否かを判定する。ECU1は、検出未完のダイアグのインデックスiがN以下である場合には、ステップC1でYESと判断してステップC2に進む。検出未完のダイアグがまだ残っている状態であることを判断したことになる。ECU1は、ステップC2で、要求ダイアグとしてインデックスiが示す検出未完ダイアグ[i]を設定する。ここで、インデックスiが「0」である場合には、検出未完ダイアグのうち最もレート達成度が低いダイアグとなる。
次に、ECU1は、ステップC3に進み、要求ダイアグとして設定したものについて、その検出条件が不成立となる部分に「制御不可な状態」が無いか否かを判定する。これは、前述した図3に示した各ダイアグの検出条件のうちで、検出未完のダイアグの検出条件が不成立の「状態」として右側欄にある「制御不可な状態」が含まれているかどうかを判断するものである。
ECU1は、ステップC3でYESの場合すなわち「制御不可な状態」が無い場合には、次のステップC4で、要求ダイアグのインデックスiを要求ダイアグNo=iとして記憶し、プログラムを終了する。なお、ここで記憶したデータについては、後述するように、図10に示す車両挙動変化監視処理において、この要求ダイアグの検出条件を成立させる制御を取り止めて次にレート達成度が低いダイアグを指定する際に利用するものである。
また、ECU1は、ステップC3でNOの場合すなわち制御不可な状態がある場合には、ステップC5に進み、検出未完のダイアグを指すインデックスiを「1」インクリメントした後、ステップC1に戻って上記の処理を繰り返す。ECU1は、ステップC1で、NOと判断した場合すなわち検出未完のダイアグを指すインデックスiが検出未完のダイアグ数Nより大となった場合には、現在状態では要求できるダイアグは無くなったことになるので、ステップC6で、要求ダイアグは「無し」と設定してプログラムを終了する。
次に、前述した図5のダイアグ制御要求算出処理のステップA6あるいはステップA10で行うダイアグ要求値算出処理の内容について図8を参照して説明する。この処理は、図5のダイアグ制御要求算出処理中のステップA4において要求ダイアグが選出され、続くステップA5で、要求ダイアグが「無し」でないかどうかの判断でYESの場合に実施するものである。あるいは、図5のダイアグ制御要求算出処理中のステップA9において検出未完了の判断でYESと判断した場合に実施するものである。
ECU1は、ステップD1で、先に選出された要求ダイアグの検出条件の中で、「制御可能な状態」の検出条件の領域を取得し、次のステップD2で、「制御可能な状態」の順番を示すインデックスjに「0」を代入する。これにより、図3に示した「制御可能な状態」を表すテーブルの検出条件の領域を取得するとともに、その先頭の「状態」を指定している。
次に、ECU1は、ステップD3で、「制御可能な状態」の順番を示すインデックスjが指している「制御可能な状態」について、現在の「状態」が検出条件領域外であるか否かを判定する。ECU1は、ステップD3でYESの場合すなわち現在の「状態」が検出条件領域外である場合には、ステップD4に進み、「制御可能な状態」の制御目標値を現在状態の値に一番近い検出条件領域内の値に設定する。続いて、ECU1は、ステップD5で、現在状態のダイアグ制御要求フラグをONに設定する。また、ECU1は、ステップD3でNOの場合すなわち現在状態が検出条件領域内である場合には、ステップD6に進み、当該状態の制御目標値と当該状態のダイアグ制御要求フラグをクリアする。
ECU1は、ステップD5あるいはD6を実行した後、ステップD7で、「制御可能な状態」の順番を示すインデックスjを「1」インクリメントする。ECU1は、続くステップD8で、「制御可能な状態」の順番を示すインデックスjが、「制御可能な状態」の数N2の値を超えているか否かを判定する。
ECU1は、ステップD8でNOの場合すなわちインデックスjが「制御可能な状態」の数N2を超えていない場合には、ステップD3に戻って次の「制御可能な状態」対して上記と同様の処理を繰り返す。また、ECU1は、ステップD8でYESの場合すなわちインデックスjが「制御可能な状態」の数N2を超えていた場合には、「制御可能な状態」に対しての処理が完了した場合なので、プログラムを終了する。
次に、本実施形態で実施する「制御可能な状態」の制御について、その制御毎に行う要求調停処理について図9を参照して説明する。ここでいう「制御可能な状態」の制御とは、例えば目標スロットル開度算出制御などである。なお、この「制御可能な状態」の制御毎の要求調停処理は例えば65[msec]毎のタイミングでコールされる。
ECU1は、ステップE1で、当該状態におけるダイアグの制御要求フラグがONであるか否かを判定する。ECU1は、ステップE1でYESの場合すなわちダイアグの制御要求フラグがONである場合には、ステップE2で、前述したダイアグ要求値算出処理で算出した制御目標値を実際の制御目標値として設定し、プログラムを終了する。この場合、ECU1は、自動運転制御よりダイアグ要求による制御目標を優先させるようになっている。
また、ECU1は、ステップE1でNOと判断した場合すなわち当該状態のダイアグ制御の要求フラグがOFFである場合には、ステップE3に進み、当該状態制御においてはダイアグ要求による制御目標の設定ではなく、前車追従走行あるいは定速度走行などの自動運転制御の目標値の設定をしてプログラムを終了する。
次に、本実施形態で実施する車両挙動変化監視処理について、図10を参照して説明する。この車両挙動変化監視処理は、例えば65[msec]毎のタイミングでコールされる。
ECU1は、ステップF1で、ダイアグ制御の要求中フラグがONであるか否かを判定し、YESの場合すなわち要求中フラグがONである場合には、次のステップF2に進む。ECU1は、ステップF2で、前回車速(前回V)が前回車速初期値(前回Vs)とは異なるかどうかを判断し、異なる場合にはYESと判断して前回Vを用いることとし、次のステップF3で、車速変化量ΔVとして前回車速Vと今回車速Vとの差すなわち次式から算出する。
車速変化量ΔV=前回V−今回V
また、ECU1は、ステップF2でNOの場合すなわち前回Vが前回Vsと同じ場合には、ステップF4に進み、前回Vをダイアグ制御開始時車速Voに設定してステップF3に進む。
ECU1は、ステップF3を実施した後、ステップF5で、前回車速である前回Vの値として今回車速である今回Vを設定し、ステップF6に進む。ECU1は、ステップF6で、車速変化量ΔVの絶対値が車速変化が大であることを判定する判定閾値Vth以上であるか否かを判定する。この場合、判定閾値Vthは、例えば5[km/h]などの変化を検出するための値が設定される。ECU1は、ステップF6で、車速変化量ΔVが車速変化大の判定閾値Vth以上であればYESと判断して、ステップF7に進む。なお、ECU1は、ステップF6でNOの場合すなわち車速変化量ΔVが判定閾値Vthよりも小さいときには、ダイアグ制御要求をそのまま継続する。
ECU1は、ステップF7では、図11に示すフローチャートにしたがって、後述するようにして車両挙動変化抑制要否判定の処理を実施する。ECU1は、ステップF8に進むと、ステップF7で実施した車両挙動変化抑制要否判定の処理の結果得られる車両挙動変化抑制必要フラグがONであるか否かを判定する。ECU1は、ステップF8でYESの場合すなわち車両挙動変化の抑制必要フラグがONである場合には、次のステップF9で車両挙動変化の抑制可否判定の処理を実施する。
ECU1は、ステップF9では、図13に示すフローチャートにしたがって、後述するようにして車両挙動変化抑制可否判定の処理を実施する。なお、ECU1は、ステップF8でNOの場合すなわち車両挙動変化の抑制必要フラグがOFFの場合には、ダイアグ制御要求をそのまま継続し、ステップF14に進んで後述する処理をする。
ECU1は、ステップF10に進むと、ステップF9で実施した車両挙動変化の抑制可否判定の処理により得られる車両挙動変化の抑制可フラグがONであるか否かを判定する。ECU1は、ステップF10でYESの場合すなわち車両挙動変化の抑制可フラグがONである場合には、ダイアグ検出条件を成立させながら車両挙動変化を抑制するよう制御目標値を設定する処理を実施し、ステップF14に進む。
また、ECU1は、ステップF10でNOの場合すなわち車両挙動変化抑制可フラグがOFFである場合には、現在の要求ダイアグのダイアグ検出条件を成立させながら車両挙動変化を抑制することは不可と判断する。この場合には、ECU1は、ステップF11に進み、次にレート達成度が低いダイアグを要求ダイアグとして選出するため、検出未完のダイアグを指すインデックスiに現在の要求ダイアグNo.に「1」をインクリメントした値を代入する。続いて、ECU1は、ステップF12で、前述の図6の要求ダイアグ選出処理を実施する。次に、ECU1は、次の要求ダイアグが選定されダイアグ要求制御が開始された際のダイアグ制御開始時車速を前回Vに設定できるよう、ステップF13で、前回Vを前回Vsに初期化しておく。
ECU1は、プログラムの最後のステップF14で、加減速変化後時間[0〜N2]に65[msec]加算しておくことで、後述する図13で加減速変化後時間がクリアされたタイミングからの時間を計数するようにする。
次に、前述した図10の車両挙動変化監視処理のステップF7での車両挙動変化抑制要否判定の処理の内容について図11を参照して説明する。この処理は、検出条件を変更したときに、車両の走行状態が変化することで、前方あるいは後方を走行する車両との距離、前方の物体やカーブ、一時停止などの位置との距離から、それらへ到達するまでの時間が所定よりも短くなる場合を判定してこれを避けるようにするための処理である。
この場合、上記の関係を演算するために、図14に示すような位置関係を想定している。すなわち、経路に設定された道路を走行する自車をXとし、自車Xの前方の最も近い位置に存在する他車や物体などの障害物をYとし、その障害物Yまでの距離をLf1とする。また、自車Xの前方の最も近い位置に存在するカーブ入口Cまでの距離をLf2とし、自車Xの前方の最も近い位置に存在する交差点Pまでの距離をLf3とする。そして、自車Xの前方の最も近い位置に存在する一時停止Qまでの距離をLf4とする。さらに、自車Xの後方の最も近い位置を走行する車両を後方車両Zとし、その後方車両Zまでの距離をLbとする。
また、上記の距離を元にして、4つの前方到達時間Tf1、Tf2、Tf3、Tf4および後方到達時間Tbを算出することができる。ここで、前方到達時間Tf1は自車Xが障害物Yに到達する時間、前方到達時間Tf2はカーブ入口Cに到達する時間、前方到達時間Tf3は交差点Pに到達する時間、前方到達時間Tf4は一時停止Qに到達する時間である。また、後方到達時間Tbは後方車両Zが自車Xに到達する時間である。
ECU1は、図10の車両挙動変化監視処理のステップF7での車両挙動変化抑制要否判定の処理がコールされると、まず、ステップG1で、後述する前方到達時間Tfを算出する。ECU1は、この前方到達時間Tf算出の処理を、図12に示すフローチャートにしたがって実施し、前方到達時間Tfを算出する。前方到達時間算出の処理は後述する。
次に、ECU1は、ステップG2で、ドライビングサポートECU6から後方車両Zまでの距離Lbを取得し、続くステップG3で後方到達時間Tbを算出する。ECU1は、後方到達時間Tbの算出過程では、まず一時的な値Ttbを次式に示すように、今回取得した後方距離Lbを単位時間当たりの移動距離で割り算をすることで求める。単位時間当たりの移動距離は、簡単のために前回取得した後方距離Lbから今回取得した後方距離Lbを差し引いた距離としている。
Ttb=今回Lb/(前回Lb−今回Lb)
この方法で算出するTtbの値が正の値になる場合は、後方車両Zが自車Xよりも速いために、時間と共に狭まっていく状況である。この場合には、ECU1は、後方到達時間Tbの値としてTtbを設定する。
Tb=Ttb
また、Ttbの値が負の値になる場合は、後方車両Zが自車Xよりも遅いために、時間と共に離間していく状況である。この場合には、ECU1は、次式に示すように、前回到達時間Tbに、今回離れた分の時間としてTtbの値の絶対値を加算することで今回の後方到達時間Tbとする。
Tb=前回Tb+|Ttb|
なお、上記の後方到達時間Tbの算出過程は、図11中のステップG3では、簡易的に右辺の値の符号が負の場合であるとして示しているが、上記と同じ計算過程であることを表現している。
次に、ECU1は、ステップG4で、車速変化量ΔVが0以上で且つ前方到達時間Tfが到達時間余裕判定の閾値Tthよりも小である場合に、YESと判断してステップG6に進む。また、ECU1は、ステップG4でNOと判断した後、次のステップG5で、車速変化量ΔVが負で且つ後方到達時間Tbが到達時間余裕判定の閾値Tthより小でYESとなる場合にステップG6に進む。
ECU1は、ステップG4あるいはG5でYESと判断した場合は、車両挙動変化抑制のための制御処理が必要である場合であるから、次のステップG6で、車両挙動変化抑制必要フラグをONさせる。ECU1は、次のステップG7で、車速変化量ΔVが「0」以上であるか否かを判断する。ECU1は、ステップG7でYESの場合すなわち車速変化量ΔVが「0」以上である場合には減速の抑制が必要となる状況であるから、次のステップG8で、加速実施フラグをOFFにする。また、ECU1は、ステップG7でNOの場合すなわち車速変化量ΔVが「0」未満である場合には加速の抑制が必要となる状況であるから、ステップG9で、加速実施フラグをONにする。
また、ECU1は、前述のステップG5でNOと判断した場合は、前方到達時間Tf、後方到達時間Tbが共に到達時間余裕判定の閾値Tth以上である状況であるので、到達時間Tf、Tbに余裕があることがわかる。この場合には、ECU1は、車両挙動抑制のための制御処理は不要であるから、ステップG10で車両挙動変化抑制必要フラグをOFFに設定し、続くステップG11で加速実施フラグをOFFに設定する。
ECU1は、上記したステップG8、G9、G11のいずれかを実施した後はプログラムを終了する。
次に、上記した図11の車両挙動変化抑制要否判定の処理で、ステップG1で実施した前方到達時間算出の処理内容について、図12のフローチャートを参照して説明する。ECU1は、ステップH1で、自車Xが走行する経路の前方に存在する他車や他の既知の障害物などに相当する前方障害物Yまでの距離Lf1をドライビングサポートECU6から取得する。
次に、ECU1は、ステップH2で、自車Xが走行する経路の前方に存在するカーブの入口Cまでの距離Lf2をカーナビゲーション装置7から取得する。続いて、ECU1は、ステップH3で、自車Xが走行する経路の前方に存在する右左折交差点Pまでの距離Lf3をカーナビゲーション装置7より取得する。さらに、ECU1は、ステップH4で、自車Xが走行する経路の前方に存在する一時停止Qまでの距離Lf4をドライビングサポートECU6より取得する。
なお、ECU1は、上記したステップH1〜H4で取得した距離Lf1〜Lf4のデータを、今回Lf1〜Lf4として記憶し、前回取得した距離Lf1〜Lf4のデータは前回Lf1〜Lf4として記憶する。
次に、ECU1は、ステップH5〜H8で、上記のようにして取得した距離Lf1〜Lf4について、それぞれの到達時間Tf1〜Tf4を算出する。この場合、ECU1は、まず一時的な値Ttf1を次式に示すように、今回取得した距離Lf1の値を、前回Lf1と今回Lf1との差の値つまり(前回Lf1−今回Lf1)で得られる値を所定時間で移動する距離で割り算をすることで算出する。
Ttf1=今回Lf1/(前回Lf1−今回Lf1)
この方法で算出するTtf1の値が正の値になる場合は、前方障害物Yと自車Xの間の距離が、時間と共に狭まっていく状況である。この場合には、ECU1は、前方到達時間Tf1の値としてTtf1を設定する。
Tf1=Ttf1
また、Ttf1の値が負の値になる場合は、前方障害物Yが車両であってその走行速度が自車Xよりも速い場合に、時間と共に離間していく状況である。この場合には、ECU1は、次式に示すように、前回到達時間Tf1に、今回離れた分の時間としてTtf1の値の絶対値を加算することで今回の前方到達時間Tf1とする。
Tf1=前回Tf1+|Ttf1|
なお、上記の前方到達時間Tf1の算出過程は、図12中のステップH5では、簡易的に右辺の値の符号が負の場合であるとして示しているが、上記と同じ計算過程であることを表現している。
また、他の前方到達時間Tf2〜Tf4については、ECU1は、上記した前方到達時間Tf1を求めるのと同様にして、次式にしたがって、算出する。
Tf2=今回Lf2/(前回Lf2−今回Lf2)
Tf3=今回Lf3/(前回Lf3−今回Lf3)
Tf4=今回Lf4/(前回Lf4−今回Lf4)
以上のようにして前方到達時間Tf1〜Tf4を算出した後、ECU1は、ステップH9で、これらの値のうち最も短い時間となる値をMIN関数を用いて選択し、これを前方到達時間Tfとして設定した後、プログラムを終了する。
次に、前述した図10の車両挙動変化監視処理のステップF9での車両挙動変化抑制可否判定の処理の内容について図13を参照して説明する。この処理は、図10のステップF8でYESと判断された場合すなわち車両挙動変化抑制必要フラグがONである場合に、抑制制御を行うことができるか否かを判断する処理である。
ECU1は、ステップJ1で、車両挙動変化の抑制可フラグをOFFに設定し、さらに「制御可能な状態」の順番を示すインデックスjに「0」を代入する。車両挙動変化の抑制可フラグをOFFに設定するのは、この後のフローで最終的に車両挙動変化抑制可となる状況が無かった場合にOFFの設定状態に保持させるためである。また、インデックスjを「0」にするのは、図3に示した「制御可能な状態」を表わすテーブルの先頭を指すようにするためである。
次に、ECU1は、ステップJ2で、「制御可能な状態」の順番を示すインデックスjが表わす「制御可能な状態」の現在状態が検出条件領域内か否かを判定する。これは、現在の状態が対象としているダイアグの検出条件領域内にあるか否かを判断するもので、例えばエンジン回転数であれば、検出条件が1500から3000rpmであれば、その範囲内に現在の状態があるかどうかを判定するものである。ECU1は、ステップJ2でYESの場合には、ステップJ3に進み、加速実施フラグがONであるか否かを判定する。
加速実施フラグがONであるか否かは、図11に示した車両挙動変化抑制要否判定の処理のステップG9で加速実施フラグをONに設定しているかどうかを判断するものである。ECU1は、ステップJ3でYESの場合には、ステップJ4に進み、抑制変化量として加速必要時変化量を設定してステップJ6に進む。また、ECU1は、ステップJ3でNOの場合には、ステップJ5に進み、抑制変化量として減速必要時変化量を設定してステップJ6に進む。ここで、加速必要時変化量および減速必要時変化量の値は、各「制御可能な状態」に対応して図4に示した量の値を設定するものである。
次に、ECU1は、ステップJ6で、「制御可能な状態」の順番を示すインデックスjが表わす「制御可能な状態」の現在状態値に、上記ステップJ4あるいはJ5で設定した抑制変化量を加えても検出条件領域内であるか否かを判断する。続いて、ECU1は、ステップJ7で、加減速の変化後時間が加減速変化後の禁止時間より大であるか否かを判定する。ここで、加減速変化後の禁止時間は、各制御可能な状態に対応して図4に示した時間が設定されている。
ECU1は、上記したステップJ6でYESと判断され、続くステップJ7でもYESと判断された場合には、対象とするダイアグについて、抑制変化量を加えても検出条件領域内で、かつ加減速変化後禁止時間より大であることが判定できたことになる。この場合には、ECU1は、ステップJ8に進み、「制御可能な状態」の順番を示すインデックスjが表わす「制御可能な状態」の制御目標値を、現在値に抑制変化量を加えた値に設定する。続いてECU1は、ステップJ9で、加減速変化後時間を「0」に設定し、さらにステップJ10で、車両挙動変化抑制可フラグをONに設定してプログラムを終了する。
一方、ECU1は、ステップJ2あるいはステップJ6でNOと判断した場合すなわち検出条件領域外であると判断した場合や、あるいはステップJ7でNOと判断した場合すなわち加減速変化後時間が加減速変化後禁止時間以下であると判定した場合には、ステップJ11に進む。ECU1は、ステップJ11で、「制御可能な状態」の順番を示すインデックスjを「1」インクリメントし、続くステップJ12で、「制御可能な状態」の順番を示すインデックスjが「制御可能な状態」の数N2を超えているか否かを判定する。
ECU1は、ステップJ12でYESの場合すなわちインデックスjの値が「制御可能な状態」の数N2を超えている場合には、プログラムを終了する。また、ECU1は、ステップJ12でNOの場合すなわち「制御可能な状態」の数N2を超えていない場合には、ステップJ2に戻り次の「制御可能な状態」に対し、上記と同様のステップを繰り返し実施する。
以上のようにして、自動運転を実施している期間中に、ECU1により、検出未完のダイアグについてそのレート達成度の改善をするように自動的に制御される。この場合、法規要求レートの変更が有る場合には、その法規要求レートの設定を変更設定することで、自動的にその変更した法規要求レートに対応したレート達成度の改善を実施するようになる。
このような本実施形態によれば次のような効果を得ることができる。
ECU1により、レート達成度が低い故障診断項目から優先して検出条件設定するため、検出機会を増やすべきである故障診断項目のレートを増加させることが可能となる。
また、ECU1により、レート達成度が所定値に到達した後は検出条件設定をしないようにすることで、自動運転制御に対する影響を抑制可能となる。
さらに、ECU1により、吸気温など、制御不可な状態の検出条件が不成立の場合は、その故障診断項目の検出条件設定を取りやめ、次に切り替えることで、その他故障診断項目のレートが増加可能となる。
そして、ECU1により、故障診断検出条件設定を行うことで車両挙動変化が発生する場合に、そのまま車両挙動変化させて良いか否かを判定した結果を制御に反映するため、故障診断検出条件設定時に車両挙動変化が発生した場合に適切な制御可能となる。
ECU1により、車両挙動変化を発生させた故障診断の検出条件を成立させつつドラビリ悪化を抑制可能となる。
また、上記方法では抑制が難しい場合に、ECU1により、車両挙動変化を抑制しつつ、レート達成度が次に低い故障診断項目の検出条件設定を行えるようになる。
ECU1により、前方障害物までの到達予想時間を判断材料に車両挙動変化の抑制要否を判断可能となる。この場合、ECU1は、カーブまでの到達予想時間を判断材料に車両挙動変化の抑制要否を判断可能となる。また、ECU1は、右左折までの到達予想時間を判断材料に車両挙動変化の抑制要否を判断可能となる。また、ECU1は、一時停止までの到達予想時間を判断材料に車両挙動変化の抑制要否を判断可能となる。さらに、ECU1は、後続車までの距離を判断材料に車両挙動変化の抑制要否を判断可能となる。
(他の実施形態)
なお、本発明は、上述した一実施形態のみに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能であり、例えば、以下のように変形または拡張することができる。
レート達成度は、法規レートに対して現在レートの割合を示す指標としているが、法規レートにかぎらず、他の達成すべき必要なレートが設定される場合にも適用することができる。
図面中、1は動力源制御ECU、2はダイアグ制御要求算出部(演算処理部)、3は動力源制御部、4はダイアグ制御部、5は車両挙動変化監視部、6はドライビングサポートECU、7はカーナビゲーション装置である。

Claims (11)

  1. 車両に設けられた動力源を制御して自動運転制御を実施する動力源制御部(3)と、
    前記動力源制御部に対して故障診断に関する制御情報を生成して制御する演算処理部(2)とを備え、
    前記演算処理部(2)は、
    前記車両のトリップ数に対する故障診断装置による故障診断項目についての故障診断実施回数の比で決まる現在のレート情報を取り込み、
    故障診断項目毎に予め定められた必要なレートに対する前記現在のレートの比をレート達成度として演算し、
    演算された前記レート達成度について低い値の故障診断項目から順に、故障診断項目に設定された検出条件に適合するように前記制御情報を設定する検出条件設定処理を行うように構成された電子制御装置。
  2. 請求項1に記載の電子制御装置において、
    前記演算処理部(2)は、前記故障診断項目毎に前記レート達成度が所定値に到達するまで前記検出条件設定処理を実施する電子制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の電子制御装置において、
    前記演算処理部(2)は、制御不可な状態の検出条件が不成立である故障診断項目については前記検出条件設定処理を中止し、レート達成度が次に低い故障診断項目について前記検出条件設定処理を実施する電子制御装置。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載の電子制御装置において、
    故障診断項目の検出条件設定中の車両挙動変化を監視する監視部(5)を設け、
    前記演算処理部(2)は、前記監視部により車両挙動変化が大きいことが検出され、車両挙動変化を抑制する必要があると判定された場合には、前記動力源制御部に対して車両挙動変化の抑制制御をする電子制御装置。
  5. 請求項4に記載の電子制御装置において、
    前記演算処理部(2)は、前記車両挙動変化の抑制制御では、対象としている故障診断検出条件の範囲内で実施する電子制御装置。
  6. 請求項4に記載の電子制御装置において、
    前記演算処理部(2)は、前記車両挙動変化の抑制制御では、対象としている故障診断検出条件の設定を中止し、レート達成度が次に低い故障診断項目について前記検出条件設定処理を実施する電子制御装置。
  7. 請求項4に記載の電子制御装置において、
    前記監視部(5)は、
    外部から前記車両の前方に存在する障害物までの距離情報を取得し、
    現在の距離情報および過去の距離情報から前記障害物への到達予想時間を算出し、
    算出された前記到達予想時間が所定時間以下である場合に、車両挙動変化の抑制制御が必要であることを判定する電子制御装置。
  8. 請求項4に記載の電子制御装置において、
    前記監視部(5)は、
    外部から前記車両の前方に存在するカーブまでの距離情報を取得し、
    現在の距離情報および過去の距離情報から前記カーブへの到達予想時間を算出し、
    算出された前記到達予想時間が所定時間以下である場合に、車両挙動変化の抑制制御が必要であることを判定する電子制御装置。
  9. 請求項4に記載の電子制御装置において、
    前記監視部(5)は、
    外部から前記車両が次に右左折する地点までの距離情報を取得し、
    現在の距離情報および過去の距離情報から前記右左折する地点への到達予想時間を算出し、
    算出された前記到達予想時間が所定時間以下である場合に、車両挙動変化の抑制制御が必要であることを判定する電子制御装置。
  10. 請求項4に記載の電子制御装置において、
    前記監視部(5)は、
    外部から前記車両の前方に存在する一時停止地点までの距離情報を取得し、
    現在の距離情報および過去の距離情報から前記一時停止地点への到達予想時間を算出し、
    算出された前記到達予想時間が所定時間以下である場合に、車両挙動変化の抑制制御が必要であることを判定する電子制御装置。
  11. 請求項4に記載の電子制御装置において、
    前記監視部(5)は、
    外部から前記車両から後続車両までの距離情報を取得し、
    現在の距離情報および過去の距離情報から前記後続車両の自車への到達予想時間を算出し、
    算出された前記到達予想時間が所定時間以下である場合に、車両挙動変化の抑制制御が必要であることを判定する電子制御装置。
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