JP2017077661A - インクタンク - Google Patents
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図1は実施形態1のインクタンクを備える液体噴射装置の斜視図であり、インクタンクへのインクの補充作業を行っている状態を示す。液体噴射装置1は、インクジェットプリンター5と、インクジェットプリンター5の上部に重なって配置されるスキャナーユニット6を備える複合機である。液体噴射装置4の上面後端に設けられた開閉蓋41を後方に開けると、用紙供給口42が上方に開口する。用紙供給口42にセットされる印刷媒体Pは、スキャナーユニット6の後方を通ってインクジェットプリンター5へ供給される。
図2は実施形態1のインクタンク2の斜視図である。実施形態1のインクタンク2は、ケース22と、ケース22に形成されたインク注入口21および大気開放部23を備える中空の容器である。ケース22の底面あるいは後方を向く面には、インクジェットプリンター5のインクジェットヘッドにインクを供給するための図示しないインク供給部が設けられている。
以上のように、実施形態1のインクタンク2は、インク注入口21の開口縁28の一部が、開口縁28の他の部分よりも高く突出する第1突出壁29となっている。従って、第1突出壁29よりも突出高さの低い開口縁28の領域からインク注入口21に向けてインクを注ぐことができる。このように、インクの注ぎ出し方向の前方側に第1突出壁29が位置する場合、第1突出壁29にインクが掛かるので、第1突出壁29を伝ってインクタンク2内にインクを流入させることができる。従って、インクの注入作業中にインクタンク2の外部にインクが飛散するおそれが少ない。
図4は実施形態1のインクタンク2の変形例を示す説明図である。図4(a)は変形例のインクタンク2Aへのインクの注入状況を示す説明図であり、図4(b)は変形例のインクタンク2Aの部分拡大図である。変形例は、インクタンクの傾斜面でなく水平な面にインク注入口を設けたものである。変形例のインクタンク2Aは、ケース22Aと、ケース22Aの上壁26A(外壁)に設けられたインク注入口21Aを備える。ケース22の上壁26Aは水平である。インク注入口21Aの形状は実施形態1と同一であり、傾斜面でなく水平面に設けられたことだけが実施形態1と異なっている。すなわち、インク注入口21Aは、開口縁28Aの一部の領域に形成された第1突出壁29Aを備えており、開口縁28Aの他の領域は上壁26Aと段差なく繋がっている。
図5は、実施形態2、3、4のインクタンクの部分拡大図である。図5(a)は実施形態2のインクタンク2Bのインク注入口21Bを示す。実施形態2のインクタンク2Bは、変形例のインクタンク2Aと同様に水平な上壁26B(外壁)に設けられたインク注入口21Bを備える。インク注入口21Bの開口縁28Bには、周方向の一部の領域に第1突出壁29Bが形成され、他の領域には第2突出壁60Bが形成されている。第1突出壁29Bは、上壁26Bからの突出高さが第2突出壁60Bよりも高い湾曲壁である。一方、第2突出壁60Bは、インク注入口21Bの半分を塞ぐように形成されており、インク注入口21Bを挟んで第1突出壁29Bと対向する。第2突出壁60Bの上端面は、第1突出壁29Bの側に向かうに従って下降する傾斜面61Bである。
図6は実施形態2のインクタンク2Bにインク注出部31Bを位置決めした状態を示す説明図である。補充用のインクを収容するインク収容容器は図3、図4に示すものに限定されるものではなく、各種の形状のものを用いることができる。例えば、図6に示すインク収容容器3Bはボトル型であり、先端にノズル型のインク注出部31Bが設けられている。インク注出部31Bには、径方向に突出する位置決め突起33Bが形成されている。位置決め突起33Bは板状であり、180度離れた2箇所の角度位置に形成されている。2つの位置決め突起33Bのノズル先端側を向く端縁は、インク注出部31Bの中心線に対して直交する方向に延在する。
図5(b)は実施形態3のインクタンク2Cのインク注入口21Cを示す。実施形態3のインクタンク2Cは、水平な上壁26C(外壁)に開口するインク注入口21Cを備える。インク注入口21Cの開口縁28Cには、周方向の一部の領域に第1突出壁29Cが形成されている。開口縁28Cの他の領域は、上壁26Cの一端に設けられた傾斜面61Cと繋がっている。傾斜面61Cは、第1突出壁29Cの側に向かうに従って下降する方向に傾いている。
図5(c)は実施形態4のインクタンク2Dのインク注入口21Dを示す。実施形態4のインクタンク2Dは、水平な上壁26D(外壁)に開口するインク注入口21Dを備える。インク注入口21Dの開口縁28Dには、周方向の一部の領域に第1突出壁29Dが形成されている。開口縁28Dの他の領域には、第1突出壁29Dよりも低い第2突出壁60Dが形成されている。このような形状のインク注入口21Dは、上記各形態と同様に、インクの注ぎ出し方向の前方側に位置する第1突出壁29Dを伝ってインク注入口21Dにインクが流れ落ちる。従って、インクの注入作業中にインクタンク2Dの外部にインクが飛散するおそれが少ない。
図7は、実施形態5のインクタンク2Eの説明図である。図7(a)はインクタンク2Eの斜視図であり、図7(b)はインクタンク2Eへのインクの注入状況を示す説明図である。実施形態5のインクタンク2Eは、実施形態1のインクタンク2と同様に斜め前方に傾斜する第3壁26E(外壁)を備えており、第3壁26Eにインク注入口21Eが設けられている。インク注入口21Eの開口縁28Eには、周方向の一部の領域に第1突出壁29Eが形成されており、開口縁28Eの他の領域には第2突出壁60Eが形成されている。第1突出壁29Eは、第3壁26Eからの突出高さが第2突出壁60Eよりも高い湾曲壁である。
図8は、実施形態6のインクタンク2Fの説明図であり、図8(a)はインク注入口21Fからキャップ80Fを取り外した状態、図8(a)はインク注入口21Fをキャップ80Fによって密閉した状態を示す。実施形態6のインクタンク2Fは、水平な上壁26F(外壁)に形成されたインク注入口21Fと、インク注入口21Fに着脱可能なキャップ80Fを備える。インク注入口21Fは、実施形態4のインク注入口21Dと同様に、開口縁28Fの周方向の一部の領域に第1突出壁29Fが形成され、他の領域には第1突出壁29Fよりも低い第2突出壁60Fが形成されている。
Claims (7)
- インクの注入を受けるインク注入口を備えたインクタンクであって、
前記インク注入口が開口する外壁を有し、
前記インク注入口の開口縁の一部に、前記開口縁の他の部分よりも前記外壁からの突出寸法が大きい第1突出壁が設けられている、
インクタンク。 - 前記開口縁の前記他の部分の少なくとも一部に、前記第1突出壁の側に向かうに従って下降する傾斜面が設けられる、
請求項1に記載のインクタンク。 - 前記開口縁の前記他の部分の少なくとも一部に、前記第1突出壁と対向する第2突出壁が設けられ、
前記傾斜面は、前記第2突出壁に設けられる、
請求項2に記載のインクタンク。 - 前記傾斜面が撥水面である、
請求項2または3に記載のインクタンク。 - 前記第1突出壁の内周面が撥水面である、
請求項1から4のいずれか1項に記載のインクタンク。 - 前記開口縁に、インク収容容器のインク注出部を位置決めするための位置決め部が設けられる、
請求項1から5のいずれか1項に記載のインクタンク。 - 前記開口縁を覆い前記インク注入口を密閉するキャップを有し、
前記開口縁は円形であり、前記開口縁の外周面にタンク側ネジ部が設けられ、
前記キャップの内周面に前記タンク側ネジ部と係合するキャップ側ネジ部が設けられている、
請求項1から6のいずれか1項に記載のインクタンク。
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