JP2017077610A - 塗膜剥離装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ローラコンベヤ4の幅方向中央にセンタリング装置5によって位置決めした長尺鋼板2をそのローラコンベヤ4で搬送しながら長尺鋼板2の表面に塗布されたプライマーをサンダーベルト60で研削して剥離するようにした塗膜剥離装置1において、センタリング装置5は、駆動エアシリンダ40の作動によって平行リンク機構30を駆動することにより、複数の右側位置決め部材21と複数の左側位置決め部材22との相対距離を長尺鋼板2の幅寸法に応じて調整することでそれら位置決め部材21,22の間に挟まれた長尺鋼板2をローラコンベヤ4の幅方向中央に位置決めするものとする。
【選択図】図3
Description
各センタリング装置105A,105Bは、ローラコンベヤ103上で搬送される長尺鋼材102をそのローラコンベヤ103の幅方向中央に位置決めするためのものであって、図7(c)に示されるように、ローラコンベヤ103を構成する駆動ローラ103aの軸線と平行に床面上に設置された台座106を備え、この台座106の両端間には、モータ107によって回転駆動されるスクリュー軸108が横架されている。スクリュー軸108は中央部を境として互いに逆送りする螺子部を形成したものによって構成され、各螺子部には、それぞれ上部に規制部材109を立設した可動体110が螺合されている。また、可動体110の下部は、台座106上に設けられた案内レール111に案内・移動可能に係合されている。
ローラコンベヤの幅方向中央にセンタリング装置によって位置決めした長尺板材をそのローラコンベヤで搬送しながら長尺板材の表面に塗布されたプライマーを研削部材で研削して剥離するようにした塗膜剥離装置において、
前記センタリング装置は、長尺板材の搬送方向に対し直交する水平方向に往復移動自在とされて長尺板材の搬送方向に向かって右側の側部に当接可能で長尺板材の搬送方向に沿って一列に並ぶように配される複数の右側位置決め部材と、長尺板材の搬送方向に対し直交する水平方向に往復移動自在とされて長尺板材の搬送方向に向かって左側の側部に当接可能で長尺板材の搬送方向に沿って一列に並ぶように配される複数の左側位置決め部材と、前記複数の右側位置決め部材に対応させて並設される右側縦リンクと前記複数の左側位置決め部材に対応させて並設される左側縦リンクとを含む平行リンク機構と、この平行リンク機構を駆動する駆動アクチュエータと、前記複数の右側位置決め部材と前記右側縦リンクとを連結する複数の右側連結リンクと、前記複数の左側位置決め部材と前記左側縦リンクとを連結する複数の左側連結リンクとを備え、前記駆動アクチュエータの作動によって前記平行リンク機構を駆動することにより、前記複数の右側位置決め部材と前記複数の左側位置決め部材とを互いに近づける方向または互いに離れる方向に相対移動させて、前記複数の右側位置決め部材と前記複数の左側位置決め部材との相対距離を長尺板材の幅寸法に応じて調整することで前記複数の右側位置決め部材と前記複数の左側位置決め部材との間に挟まれた長尺板材を前記ローラコンベヤの幅方向中央に位置決めするようにしたことを特徴とするものである(第1発明)。
図1および図2に示される塗膜剥離装置1は、長尺板材として例えば比較的縦長の四角板状の鋼材2(以下、「長尺鋼材2」と称する。)をその長手方向に搬送しつつその鋼材表面に塗布されたプライマーを研削することによって剥離する装置であり、その基礎部分を構成する基台3を備え、この基台3に、ローラコンベヤ4とセンタリング装置5とを組み合わせて設置するとともに、ローラコンベヤ4の上方に研削装置6を配設して構成されている。
ローラコンベヤ4は、長尺鋼材2の搬送方向(以下、「ワーク搬送方向」と称する。)に沿って延びる一対のサイドフレーム10を備え、これらサイドフレーム10は、ワーク搬送方向に向かって左右に所定間隔を設けて配され、これらサイドフレーム10の間には、ワーク搬送方向と直交する水平軸線を有する複数の駆動ローラ11がワーク搬送方向に適宜間隔で配されている。一対のサイドフレーム10は、複数の駆動ローラ11のそれぞれの両端部を回転可能に支持するとともに、互いに隣り合う駆動ローラ11の間のやや下方位置でそれら駆動ローラ11と平行をなすように配置される駆動シャフト12の両端部を回転可能に支持している。一対のサイドフレーム10のワーク搬送方向の上流側には、駆動モータ13が設置されている。
そして、各駆動ローラ11の一端部、各駆動シャフト12の一端部および駆動モータ13の出力軸には、相互に伝動チェーン14が巻き掛け装着され、駆動モータ13の作動により、各駆動ローラ11および各駆動シャフト12がそれぞれ回転駆動されるようになっている。
センタリング装置5は、ローラコンベヤ4上で搬送される長尺鋼材2をそのローラコンベヤ4の幅方向中央に位置決めする装置であって、複数(本例ではいずれも3基ずつ)の右側位置決め部材21および左側位置決め部材22を備えている。
ここで、複数の右側位置決め部材21は、ワーク搬送方向に向かって右側でワーク搬送方向に沿って一列に並ぶように配され、これに対し、複数の左側位置決め部材22は、ワーク搬送方向に向かって左側でワーク搬送方向に沿って一列に並ぶように配されている。
ケーシング23には、一方の側面から他方の側面を貫通するように駆動シャフト12が差し込まれ、ケーシング24の上部には、鉛直軸線を有する規制ローラ25が回転可能に支持され、ケーシング24の内部には、駆動シャフト12の回転動力を規制ローラ25に伝達する図示されないマイタ歯車が内蔵されている。
ここで、右側位置決め部材21および左側位置決め部材22をリニアガイド24の案内で互いに近づける方向に相対移動させた際には、右側位置決め部材21における規制ローラ25の周面が長尺鋼板2のワーク搬送方向に向かって右側の側部に当接され、同様に、左側位置決め部材22における規制ローラ25の周面が長尺鋼板2のワーク搬送方向に向かって左側の側部に当接される。
左側縦リンク32は、複数の左側位置決め部材22に対応させてワーク搬送方向に沿って延びるように並設され、左側縦リンク32と左側位置決め部材22とは、左側連結リンク36によって連結されている。
一対のサイドフレーム10の中間位置には、ワーク搬送方向に沿って延びるように中央フレーム38が配設されており、この中央フレーム38上に、第1駆動リンク33、第2駆動リンク34および中間連結リンク37のそれぞれの中間部が回動可能に支持されている。
駆動エアシリンダ40が収縮作動すると、各駆動リンク33,34が図3中記号B矢印方向に回動されるとともに、各駆動リンク33,34の回動作動に連動して中間連結リンク37が回動され、これに伴い右側縦リンク31と左側縦リンク32とが平行な位置関係を維持しつつ互いが離れるように移動され、複数の右側連結リンク35および複数の左側連結リンク36を介して、複数の右側位置決め部材21と複数の左側位置決め部材22とが互いに離れる方向に相対移動される。
なお、駆動エアシリンダ40として大出力のものを採用すれば、推力不足に起因する上記の平行リンク機構30の作動不良の問題を解消することができると推察されるが、この場合、駆動エアシリンダ40や付帯関連装置の大型化を免れず、装置全体の大型化を招くことになり、好ましくない。
図1に示されるように、研削装置6は、基台3上に設置された門形フレーム50に支持されている。この門形フレーム50は、ワーク搬送方向に向かって左右に所定間隔を設けて立設される一対の支柱部材51(一方のみ図示)と、一対の支柱部材51の上端部同士を繋ぐ円筒状の上側梁部材52と、この上側梁部材52の下方位置で一対の支柱部材51を繋ぐ円筒状の下側梁部材53とより構成されている。
上記の研削装置6によるプライマーの研削・剥離動作の際に生じたプライマー粉塵は、研削装置6に付設される集塵ダクト70を介してサイクロン集塵機71で回収され、塗膜剥離装置1の周辺にプライマー粉塵が飛散しないようにして作業環境を良好に保つようにされている。
以上に述べたように構成される塗膜剥離装置1を用いて、表面にプライマー塗装が施された長尺鋼板2に対しプライマーの研削・剥離動作は、以下のようにして行われる。
本実施形態の塗膜剥離装置1によれば、複数の右側位置決め部材21が複数の右側連結リンク35を介して右側縦リンク31に機械的に連結されるとともに、複数の左側位置決め部材22が複数の左側連結リンク36を介して左側縦リンク32に機械的に連結され、右側縦リンク31および左側縦リンク32を含む平行リンク機構30の駆動によって複数の右側位置決め部材21および複数の左側位置決め部材22が確実に同期して作動されるので、複数の右側位置決め部材21と複数の左側位置決め部材22との間に挟まれた長尺鋼板2の位置決めを正確かつ確実に行うことができる。
そこで、図5および図6に示されるように、平行リンク機構30が閉じた状態において、各補助エアシリンダ41を伸長作動させて、右側位置決め部材21と左側位置決め部材22とが互いに離れる方向に、言い換えれば各位置決め部材21,22を長尺鋼板2から離れる方向に、各位置決め部材21,22を直接的に押し出すことにより、平行リンク機構30をスムーズに作動させることができる。
2 長尺鋼板(長尺板材)
4 ローラコンベヤ
5 センタリング装置
21 右側位置決め部材
22 左側位置決め部材
30 平行リンク機構
31 右側縦リンク
32 左側縦リンク
35 右側連結リンク
36 左側連結リンク
40 駆動エアシリンダ(駆動アクチュエータ)
41 補助エアシリンダ(補助アクチュエータ)
60 サンダーベルト(研削部材)
ローラコンベヤの幅方向中央にセンタリング装置によって位置決めした長尺板材をそのローラコンベヤで搬送しながら長尺板材の表面に塗布されたプライマーを研削部材で研削して剥離するようにした塗膜剥離装置において、
前記センタリング装置は、長尺板材の搬送方向に対し直交する水平方向に往復移動自在とされて長尺板材の搬送方向に向かって右側の側部に当接可能で長尺板材の搬送方向に沿って一列に並ぶように配される複数の右側位置決め部材と、長尺板材の搬送方向に対し直交する水平方向に往復移動自在とされて長尺板材の搬送方向に向かって左側の側部に当接可能で長尺板材の搬送方向に沿って一列に並ぶように配される複数の左側位置決め部材と、前記複数の右側位置決め部材に対応させて並設される右側縦リンクと前記複数の左側位置決め部材に対応させて並設される左側縦リンクとを含む平行リンク機構と、この平行リンク機構を駆動する駆動アクチュエータと、前記右側縦リンクと前記左側縦リンクとの中間位置で前記平行リンク機構の下側に配設されて前記平行リンク機構を支持する中央フレームと、前記複数の右側位置決め部材と前記右側縦リンクとを連結する複数の右側連結リンクと、前記複数の左側位置決め部材と前記左側縦リンクとを連結する複数の左側連結リンクとを備え、前記駆動アクチュエータの作動によって前記平行リンク機構を駆動することにより、前記複数の右側位置決め部材と前記複数の左側位置決め部材とを互いに近づける方向または互いに離れる方向に相対移動させて、前記複数の右側位置決め部材と前記複数の左側位置決め部材との相対距離を長尺板材の幅寸法に応じて調整することで前記複数の右側位置決め部材と前記複数の左側位置決め部材との間に挟まれた長尺板材を前記ローラコンベヤの幅方向中央に位置決めするようにし、
前記複数の右側位置決め部材および前記複数の左側位置決め部材の各位置決め部材と前記中央フレームとの間に、前記各位置決め部材に対し押出力を付与する補助アクチュエータを配設し、前記平行リンク機構が閉じた状態において、前記補助アクチュエータにより前記各位置決め部材を長尺板材から離れる方向に直接的に押し出すようにしたことを特徴とするものである(第1発明)。
また、第2発明の構成を採用することにより、塗膜剥離装置の周辺にプライマー粉塵が飛散しないようにして作業環境を良好に保つことができる。
Claims (2)
- ローラコンベヤの幅方向中央にセンタリング装置によって位置決めした長尺板材をそのローラコンベヤで搬送しながら長尺板材の表面に塗布されたプライマーを研削部材で研削して剥離するようにした塗膜剥離装置において、
前記センタリング装置は、長尺板材の搬送方向に対し直交する水平方向に往復移動自在とされて長尺板材の搬送方向に向かって右側の側部に当接可能で長尺板材の搬送方向に沿って一列に並ぶように配される複数の右側位置決め部材と、長尺板材の搬送方向に対し直交する水平方向に往復移動自在とされて長尺板材の搬送方向に向かって左側の側部に当接可能で長尺板材の搬送方向に沿って一列に並ぶように配される複数の左側位置決め部材と、前記複数の右側位置決め部材に対応させて並設される右側縦リンクと前記複数の左側位置決め部材に対応させて並設される左側縦リンクとを含む平行リンク機構と、この平行リンク機構を駆動する駆動アクチュエータと、前記複数の右側位置決め部材と前記右側縦リンクとを連結する複数の右側連結リンクと、前記複数の左側位置決め部材と前記左側縦リンクとを連結する複数の左側連結リンクとを備え、前記駆動アクチュエータの作動によって前記平行リンク機構を駆動することにより、前記複数の右側位置決め部材と前記複数の左側位置決め部材とを互いに近づける方向または互いに離れる方向に相対移動させて、前記複数の右側位置決め部材と前記複数の左側位置決め部材との相対距離を長尺板材の幅寸法に応じて調整することで前記複数の右側位置決め部材と前記複数の左側位置決め部材との間に挟まれた長尺板材を前記ローラコンベヤの幅方向中央に位置決めするようにしたことを特徴とする塗膜剥離装置。 - 前記複数の右側位置決め部材および前記複数の左側位置決め部材を長尺板材から離れる方向に直接的に押し出す補助アクチュエータを設けることを特徴とする請求項1に記載の塗膜剥離装置。
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