JP2017077052A - ブラシ装置及び燃料ポンプ - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1は、有底円筒状のアウトレットカバーに一対のブラシホルダ部と一対の端子保持部とを設けると共に、アウトレットカバーの中心位置を中心として点対称となる位置に一対の端子保持部を形成したものである。特許文献1では、アウトレットカバーの内周面に臨む一対のブラシの側面(アウトレットカバーの径方向における一対のブラシの外側面)にピグテール接続部を設け、一対のブラシのピグテール接続部と、一対の端子と、アウトレットカバーの中心位置とを同一直線上に配置している。
特許文献2は、ブラシのセグメント摺接部とは反対側の部分にピグテール接続部を設け、ピグテール接続部から給電ターミナルに向けてピグテールを引き出している。
特許文献2においては、ブラシのセグメント摺接部とは反対側の部分にピグテール接続部を設ける構成であるため、ブラシのセグメント摺接部とは反対側に設けられたブラシスプリングにピグテールが干渉し、ブラシの付勢に悪影響を及ぼす虞があり、ピグテールを引き出す際のレイアウト性を向上する上で課題があった。
請求項2に記載した発明は、前記ブラシは、前記第一側面に、前記ピグテール接続部が設けられている本体部と、前記軸線方向において前記本体部の前記コンミテータの側に設けられていると共に、前記コンミテータの周方向に配置されたセグメントに摺接するセグメント摺接部とを備え、前記セグメント摺接部は、前記本体部と異なる形状を有することを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記本体部の前記第一側面とは反対側に、前記第一側面に沿った支持面を設けたことを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記周方向における前記セグメント摺接部の側面を第二側面とし、前記コンミテータの径方向において、前記第一側面の幅は、前記第二側面の幅よりも大きいことを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記周方向における前記セグメント摺接部の側面を第二側面とし、前記軸線方向において、前記第一側面の高さは、前記第二側面の高さよりも大きいことを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記軸線方向から見て、前記コンミテータの径方向における前記セグメント摺接部の側面を、前記コンミテータのカーボン部である前記セグメントと同心の円弧状としたことを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、円板状のコンミテータに摺接する一対のブラシを備えるブラシ装置において、外部電源に電気的に接続されている一対の端子と、前記一対のブラシと前記一対の端子とをそれぞれ電気的に接続するピグテールとを備え、前記一対の端子と前記ピグテールとを、前記コンミテータの軸線方向で重ねたことを特徴とする。
請求項8に記載した発明は、前記端子は、前記コンミテータの周方向に沿うように延びる連結部と、前記周方向における前記連結部の中央部から前記軸線方向の一方側に延びる延出部と、前記周方向における前記連結部の両端部から前記軸線方向の他方側に突出する凸部とを備えることを特徴とする。
請求項9に記載した発明は、燃料ポンプは、上記ブラシ装置を備えることを特徴とする。
請求項2に記載した発明によれば、セグメント摺接部が本体部と異なる形状を有することで、セグメントのサイズに合わせてセグメント摺接部のサイズを設定すると共に、ピグテールの径に合わせて本体部の第一側面の大きさを設定することができるため、セグメント摺接部をセグメント内に収めつつ、ピグテール接続部を確保することができる。
請求項3に記載した発明によれば、本体部の第一側面とは反対側に、前記第一側面に沿った支持面を設けることで、本体部の第一側面と支持面とが交差する場合と比較して、ピグテール接続部にピグテールをカシメ(例えば銅粉カシメ等)によって接続する際に力を加えやすくなるため、ピグテール接続部にピグテールを接続する際の作業性を向上することができる。
請求項4に記載した発明によれば、周方向におけるセグメント摺接部の側面を第二側面とし、コンミテータの径方向において、第一側面の幅が第二側面の幅よりも大きいことで、第一側面の幅が第二側面の幅と同等以下の場合と比較して、本体部の第一側面を大きくしやすくなるため、ピグテール接続部を確保することが容易となる。
請求項5に記載した発明によれば、軸線方向において、第一側面の高さが第二側面の高さよりも大きいことで、第一側面の高さが第二側面の高さと同等以下の場合と比較して、本体部の第一側面を大きくしやすくなるため、ピグテール接続部を確保することが容易となる。又、ピグテール接続部をセグメントに近づけやすくなるため、接続対象に向けてピグテールを引き出す際に、ピグテールが過度にたわむことを抑制することが容易となる。
請求項6に記載した発明によれば、軸線方向から見て、コンミテータの径方向におけるセグメント摺接部の側面を、コンミテータのカーボン部であるセグメントと同心の円弧状とすることで、ブラシを径方向内側に縮径しやすくなるため、装置の小型化を図ることができる。又、セグメント摺接部がカーボン部にのみ摺接するようになるため、コンミテータが径方向においてカーボン部及び樹脂部を有する場合であっても、カーボン部及び樹脂部に対するセグメント摺接部の擦り減り易さの違いからセグメント摺接部とカーボン部との間に間隔が生じることで発生する摺接不良を回避することができる。
請求項7に記載した発明によれば、一対の端子とピグテールとを、コンミテータの軸線方向で重ねることで、一対の端子とピグテールとをコンミテータの径方向で重ねる場合と比較して、装置を径方向内側に縮径しやすくなるため、装置の小型化を図ることができる。又、ブラシのセグメント摺接部とは反対側の部分にピグテール接続部を設ける場合のように、ブラシスプリングにピグテールが干渉し、ブラシの付勢に悪影響を及ぼすことはないため、ピグテールを引き出す際のレイアウト性を向上することができる。従って、装置の小型化を図ると共に、ピグテールを引き出す際のレイアウト性を向上することができる。
請求項8に記載した発明によれば、端子が、コンミテータの周方向に沿うように延びる連結部と、周方向における連結部の中央部から軸線方向の一方側に延びる延出部と、周方向における連結部の両端部から軸線方向の他方側に突出する凸部とを備えることで、アウトレットカバーに設けた端子先端挿通孔と、ブラシに設けたピグテール接続部とが軸線方向で重なる場合であっても、連結部の両端部の凸部を用いて端子先端挿通孔への延出部(端子先端)の挿通を容易に行うことができるため、端子をアウトレットカバーに取り付ける際の作業性を向上することができる。
請求項9に記載した発明によれば、燃料ポンプが上記ブラシ装置を備えることで、燃料ポンプの小型化を図ることができる。
以下、本発明の第一実施形態について図面を参照して説明する。
<燃料供給装置>
図1〜図3は、第一実施形態に係るブラシ装置100(図5参照)を備える燃料供給装置1の一例を示す。
例えば、燃料供給装置1は、自動車及び自動二輪車等の車両の燃料タンク2内に燃料に浸漬されて配置されており、燃料タンク2内の燃料を汲み上げて不図示の内燃機関に圧送するものである。
以下、燃料タンク2に燃料供給装置1を取り付けた状態で、鉛直方向上側を単に上側、鉛直方向下側を単に下側と表現して説明する。
燃料ポンプ3は、フィルタユニット5側に配設されたポンプ部3aと、ポンプ部3a上に取り付けられたモータ部3bとを備える。
ポンプ部3aは、モータ部3bによって駆動可能とされている。例えば、ポンプ部3aは、インペラを有する非容積型の再生式ポンプを用いる。
例えば、モータ部3bは、ブラシ30A,30B(図5参照)付きの直流モータを用いる。図中符号3cは、モータ部3bの出力軸(回転軸)を示す。
ホルダ部4は、燃料タンク2の上壁2aに固定されているフランジユニット7と、燃料ポンプ3の上部を覆う筒状のアッパーカップ8と、燃料ポンプ3の下部を覆う有底筒状のロワーカップ9とを備える。
図1及び図2を併せて参照し、フランジユニット7は、円板状のユニット本体7aを備える。ユニット本体7aは、燃料タンク2の上壁2aに形成されている開口部2hに外側(上側)から挿入され、上壁2aに取り付けられている。このとき、フランジユニット7の上面は、燃料タンク2の外部に露出した状態となる。
フランジユニット7には、燃料取出管7bに連通するプレッシャレギュレータ7cが設けられている。これにより、内燃機関へと圧送される燃料に対して所定の燃圧を確保できるようになっている。
アッパーカップ8は、燃料ポンプ3の外周面を覆う筒状のカップ本体8aを備える。
カップ本体8aには、下方に向けて延びる係合片8bが複数(例えば本実施形態では4つ)周方向に等間隔で形成されている。係合片8bの先端部(下端部)は、拡径する方向に向けて弾性変形可能に形成されている。係合片8bには、ロワーカップ9の係合凸部9bに係合する係合孔8hが形成されている。アッパーカップ8の係合片8bがロワーカップ9の係合凸部9bにスナップフィットすることで、ロワーカップ9の軸方向及び周方向の位置決めが行われると共に、アッパーカップ8及びロワーカップ9が一体化され、アッパーカップ8とロワーカップ9とによって燃料ポンプ3を支持することができるようになっている。
ロワーカップ9の周壁9aの下部には、径方向外側に突出する支持プレート9cが設けられている。支持プレート9cの先端には、ゲージ取付板9dが設けられている。ゲージ取付板9dには、燃料タンク2内の燃料の残量(液面位置)を検出するセンダゲージ10が設けられている。センダゲージ10は、箱状のゲージ本体10aと、ゲージ本体10aに対して回動自在な揺動アーム10bと、揺動アーム10bの先端に設けられていると共に液面に浮遊可能なフロート10cとを備える。
図1及び図3を併せて参照し、フィルタユニット5は、燃料をろ過するサクションフィルタ5aを備える。サクションフィルタ5aは、吸入管5bを介して、ポンプ部3aの燃料吸入口3hと連通する。そのため、燃料ポンプ3によって燃料タンク2内の燃料を吸入する際、燃料タンク2内の燃料は、サクションフィルタ5aによってろ過され、吸入管5bを介して、ポンプ部3aの燃料吸入口3hに導入される。燃料吸入口3hに導入された燃料は、ポンプ部3a内を通過してモータ部3bの上側に圧送され、燃料流路ユニット(不図示)を通った後、燃料取出管7bを通って内燃機関(不図示)へと圧送される。
図4及び図7を併せて参照し、アウトレットカバー6は、ブラシ装置100が組み込まれる部材であって、円板状の天板60と、天板60の上面60aから上方に起立する吐出ボート6aと、天板60の外周部から下方に延びる円筒状の外周壁61と、外周壁61の下端部から下方に延びると共に不図示のマグネットの位置決め機能を有する台座部62及び舌片部63とを備える。
図5及び図6を併せて参照し、モータ部3bのアーマチャ25には、円板状のコンミネータ20(ディスクコンミネータ)が設けられている。
尚、図中符号CPはコンミテータ20の中心を示す。又、図中符号CLはコンミテータ20の軸線を示す。以下、軸線CLに沿う方向を「軸線方向」、軸線CLと直交する方向を「径方向」、軸線CL回りに周回する方向を「周方向」という。ここで、軸線方向は、モータ部3bの出力軸3cの軸線方向に相当する。
又、図中符号V1は軸線方向の一方側(上側)、符号V2は軸線方向の他方側(下側)をそれぞれ示す。
図6の軸線方向の一方側V1から見て、セグメント21は、扇形状を有する。セグメント21は、カーボン基材で形成されているカーボンセグメントである。ここで、セグメント21は、請求項に記載の「カーボン部」に相当する。
図5〜図7を併せて参照し、ブラシ装置100は、セグメント21に摺接する一対のブラシ30A,30Bと、外部電源に電気的に接続されている一対の端子40A,40Bと、一対のブラシ30A,30Bと一対の端子40A,40Bとをそれぞれ電気的に接続するピグテール50A,50Bとを備える。
第一ブラシユニット101は、一対のブラシ30A,30Bのうち一方のブラシである第一ブラシ30Aと、一対の端子40A,40Bのうち一方の端子である第一端子40Aと、第一ブラシ30Aと第一端子40Aとを電気的に接続するピグテールである第一ピグテール50Aと、を備える。
第二ブラシユニット102は、一対のブラシ30A,30Bのうち他方のブラシである第二ブラシ30Bと、一対の端子40A,40Bのうち他方の端子である第二端子40Bと、第二ブラシ30Bと第二端子40Bとを電気的に接続するピグテールである第二ピグテール50Bと、を備える。
図7の軸線方向の他方側V2から見て、第一ブラシユニット101と第二ブラシユニット102とは、コンミテータ20の中心CPに対して点対称(例えば本実施形態では二回対称)となる位置に配置されている。
各ブラシ30A,30Bは、第一側面31aに、ピグテール接続部31jが設けられている本体部31と、軸線方向において本体部31のコンミテータ20の側(軸線方向の他方側V2)に設けられていると共に、セグメント21の上面(軸線方向の一方側V1の面)に摺接するセグメント摺接部32とを備える。セグメント摺接部32は、本体部31と異なる形状を有する。図9を併せて参照し、本体部31は直方体状をなし、セグメント摺接部32は本体部よりも小さいサイズの異形をなす。本実施形態において、各ブラシ30A,30Bは、それぞれ同一形状とされている。
一方、図6の軸線方向の一方側V1から見て、径方向におけるセグメント摺接部32の外側面32d(径方向外側の側面)は、コンミテータ20のカーボン部であるセグメント21と同心の円弧状をなす。図6の軸線方向の一方側V1から見て、セグメント摺接部32の外側面32dは、本体部31の外側面31dよりも径方向内側に位置する。
ここで、第一側面31aの幅Wは、径方向における本体部31の厚み、すなわち本体部31の内側面31cと外側面31dとの間の距離に相当する。
一方、第二側面32aの幅W2は、周方向においてセグメント摺接部32の最も外側に位置し且つ第一側面31aと平行をなす側面の幅、すなわちセグメント摺接部32における傾斜側面32bの径方向外側端と外側面32dの周方向外側端との間の距離に相当する。尚、傾斜側面32bは、周方向においてセグメント摺接部32の外側に位置し且つセグメント21の側面(スリット21sに臨む面)と平行をなす面である。
ここで、第一側面31aの高さH1は、軸線方向における本体部31の厚み、すなわち本体部31の上面と下面との間の距離に相当する。
一方、第二側面32aの高さH2は、軸線方向におけるセグメント摺接部32の厚み、すなわち本体部31の下面とセグメント摺接部32の下面32g(セグメント21の上面に摺接する摺接面)との間の距離に相当する。
図4、図5及び図7を併せて参照し、各端子40A,40Bは、周方向に沿うように屈曲して延びる連結部41と、周方向における連結部41の一端部から軸線方向の一方側V1に延びる延出部42と、周方向における連結部41の一端部から軸線方向の他方側V2に突出する凸部43とを備える。各端子40A,40Bにおける連結部41の他端部は、それぞれピグテール50A,50Bの他端部が溶着される溶着部41aを有する。例えば、各端子40A,40Bは、金属板材からプレス加工により打ち抜いた打ち抜き材を、曲げ加工することにより形成されている。本実施形態において、各端子40A,40Bは、それぞれ同一形状とされている。
図7を参照し、アウトレットカバー6における天板60の下面60bには、第一ブラシ30Aを収容する第一ブラシホルダ65Aと、第二ブラシ30Bを収容する第二ブラシホルダ65Bとが形成されている。各ブラシホルダ65A,65Bには、軸線方向の他方側V2に開口し且つ各ブラシ30A,30Bの本体部31の外形と略同じサイズを有する開口部65hが形成されている。本実施形態において、各ブラシホルダ65A,65Bは、それぞれ同一形状とされている。
図5及び図7を併せて参照し、アウトレットカバー6における天板60の下面60bには、第一端子40Aにおける延出部42の中央部42aを保持する第一端子保持部67Aと、第二端子40Bにおける延出部42の中央部42aを保持する第二端子保持部67Bとが形成されている。本実施形態において、各端子保持部67A,67Bは、それぞれ同一形状とされている。
図7の軸線方向の他方側V2から見て、第一ブラシホルダ65A、第二ブラシホルダ65B、第一端子保持部67A及び第二端子保持部67Bは、コンミテータ20の中心CPを通り且つ径方向に延びる仮想直線C1上に配置されている。そして、各端子40A,40Bの中央部42aがそれぞれ端子保持部67A,67Bに圧入されると、各端子40A,40Bの連結部41はアウトレットカバー6の内周面に沿うように配置され、各連結部41の他端部(溶着部41a)は、各ブラシホルダ65A,65Bから離れた位置に配置される。これにより、各ブラシ30A,30Bのピグテール接続部31jと各端子40A,40Bの溶着部41aとの間には、各ピグテール50A,50Bを配置可能なピグテール配置空間50sが形成されている。そのため、各ピグテール50A,50Bをピグテール配置空間50sに余裕を持って配置することができ、各ブラシ30A,30Bをピグテール50A,50Bによって拘束されることなく作動させることができる。
以下、本発明の第二実施形態について図10及び図11を参照して説明する。
第二実施形態では、第一実施形態に対して、一対の端子240A,240Bとピグテール50A,50Bとを軸線方向で重ねた点で特に異なる。図10及び図11において、第一実施形態と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図10及び図11を併せて参照し、ブラシ装置200は、セグメント21(図5参照)に摺接する一対のブラシ230A,230Bと、外部電源に電気的に接続されている一対の端子240A,240Bと、一対のブラシ230A,230Bと一対の端子240A,240Bとをそれぞれ電気的に接続するピグテール250A,250Bとを備える。一対の端子240A,240Bとピグテール250A,250Bとは、軸線方向で重なるように配置されている。
第一ブラシユニット201は、一対のブラシ230A,230Bのうち一方のブラシである第一ブラシ230Aと、一対の端子240A,240Bのうち一方の端子である第一端子240Aと、第一ブラシ230Aと第一端子240Aとを電気的に接続する第一ピグテール250Aと、を備える。
第二ブラシユニット202は、一対のブラシ230A,230Bのうち他方のブラシである第二ブラシ230Bと、一対の端子240A,240Bのうち他方の端子である第二端子240Bと、第二ブラシ230Bと第二端子240Bとを電気的に接続する第二ピグテール250Bと、を備える。
図10の軸線方向の他方側V2から見て、第一ブラシユニット101と第二ブラシユニット102とは、コンミテータ20の中心CPに対して点対称(例えば本実施形態では二回対称)となる位置に配置されている。
各ブラシ230A,230Bは、径方向における外側面230dに、ピグテール接続部230jが設けられていると共に、軸線方向におけるコンミテータ20の側(軸線方向の他方側V2)に、セグメント21(図5参照)の上面(軸線方向の一方側V1の面)に摺接する摺接面230gが形成されている。本実施形態において、各ブラシ230A,230Bは、それぞれ同一形状とされている。
図10及び図11を併せて参照し、各端子240A,240Bは、周方向に沿うように屈曲して延びる連結部241と、周方向における連結部241の中央部から軸線方向の一方側V1に延びる延出部242と、周方向における連結部241の両端部から軸線方向の他方側V2に突出する凸部243とを備える。各端子240A,240Bにおける連結部241の一端部は、それぞれピグテール250A,250Bの他端部が溶着される溶着部241aを有する。例えば、各端子240A,240Bは、金属板材からプレス加工により打ち抜いた打ち抜き材を、曲げ加工することにより形成されている。本実施形態において、各端子240A,240Bは、それぞれ同一形状とされている。
図10を参照し、アウトレットカバー206における天板60の下面60bには、第一ブラシ230Aを収容する第一ブラシホルダ265Aと、第二ブラシ230Bを収容する第二ブラシホルダ265Bとが形成されている。各ブラシホルダ265A,265Bには、軸線方向の他方側V2に開口し且つ各ブラシ230A,230Bの外形と略同じサイズを有する開口部265hが形成されている。本実施形態において、各ブラシホルダ265A,265Bは、それぞれ同一形状とされている。
図10の軸線方向の他方側V2から見て、第一ブラシホルダ265A、第二ブラシホルダ265B、第一端子保持部67A及び第二端子保持部67Bは、仮想直線C1上に配置されている。そして、各端子240A,240Bの中央部242aがそれぞれ端子保持部67A,67Bに圧入されると、各端子240A,240Bの連結部241はアウトレットカバー206の内周面に沿うように配置され、各連結部241の一端部(溶着部241a)は、各ブラシホルダ265A,265Bの周方向側方に配置される。本実施形態では、一対の端子240A,240Bとピグテール250A,250Bとが軸線方向で重なるように配置され、且つ、周方向における連結部241の両端部から軸線方向の他方側V2に凸部243が突出するため、各ブラシ230A,230Bのピグテール接続部230jと各端子240A,240Bの溶着部241aとの間には、各ピグテール250A,250Bを配置可能なピグテール配置空間250sが形成されている。そのため、各ピグテール250A,250Bをピグテール配置空間250sに余裕を持って配置することができ、各ブラシ230A,230Bをピグテール250A,250Bによって拘束されることなく作動させることができる。
21 セグメント(カーボン部)
30A,230A 第一ブラシ(ブラシ)
30B,230B 第二ブラシ(ブラシ)
31 本体部
31a 第一側面(周方向におけるブラシの側面)
31b 支持面
31j ピグテール接続部
32 セグメント摺接部
32a 第二側面(周方向におけるセグメント摺接部の側面)
32d 径方向におけるセグメント摺接部の側面
40A,240A 第一端子(端子)
40B,240B 第二端子(端子)
50A,250A 第一ピグテール(ピグテール)
50B,250B 第二ピグテール(ピグテール)
100,200 ブラシ装置
101,201 第一ブラシユニット
102,202 第二ブラシユニット
241 連結部
242 延出部
243 凸部
CL コンミテータの軸線
CP コンミテータの中心
H1 第一側面の高さ(周方向における本体部の側面の高さ)
H2 第二側面の高さ(周方向におけるセグメント摺接部の側面の高さ)
W1 第一側面の幅(周方向における本体部の側面の幅)
W2 第二側面の幅(周方向におけるセグメント摺接部の側面の幅)
Claims (9)
- 円板状のコンミテータに摺接する一対のブラシを備えるブラシ装置において、
前記一対のブラシのうち一方のブラシである第一ブラシと、外部電源に電気的に接続されている一対の端子のうち一方の端子である第一端子と、前記第一ブラシと前記第一端子とを電気的に接続するピグテールである第一ピグテールと、を有する第一ブラシユニットと、
前記一対のブラシのうち他方のブラシである第二ブラシと、前記一対の端子のうち他方の端子である第二端子と、前記第二ブラシと前記第二端子とを電気的に接続するピグテールである第二ピグテールと、を有する第二ブラシユニットとを備え、
前記コンミテータの軸線方向から見て、前記第一ブラシユニットと前記第二ブラシユニットとは、前記コンミテータの中心に対して点対称となる位置に配置されており、
前記コンミテータの周方向における前記一対のブラシの側面のうち一方の側面である第一側面に、前記ピグテールを接続するピグテール接続部を設けたことを特徴とするブラシ装置。 - 前記ブラシは、
前記第一側面に、前記ピグテール接続部が設けられている本体部と、
前記軸線方向において前記本体部の前記コンミテータの側に設けられていると共に、前記コンミテータの周方向に配置されたセグメントに摺接するセグメント摺接部とを備え、
前記セグメント摺接部は、前記本体部と異なる形状を有することを特徴とする請求項1に記載のブラシ装置。 - 前記本体部の前記第一側面とは反対側に、前記第一側面に沿った支持面を設けたことを特徴とする請求項2に記載のブラシ装置。
- 前記周方向における前記セグメント摺接部の側面を第二側面とし、
前記コンミテータの径方向において、前記第一側面の幅は、前記第二側面の幅よりも大きいことを特徴とする請求項2又は3に記載のブラシ装置。 - 前記周方向における前記セグメント摺接部の側面を第二側面とし、
前記軸線方向において、前記第一側面の高さは、前記第二側面の高さよりも大きいことを特徴とする請求項2から4までの何れか一項に記載のブラシ装置。 - 前記軸線方向から見て、前記コンミテータの径方向における前記セグメント摺接部の側面を、前記コンミテータのカーボン部である前記セグメントと同心の円弧状としたことを特徴とする請求項2から5までの何れか一項に記載のブラシ装置。
- 円板状のコンミテータに摺接する一対のブラシを備えるブラシ装置において、
外部電源に電気的に接続されている一対の端子と、
前記一対のブラシと前記一対の端子とをそれぞれ電気的に接続するピグテールとを備え、
前記一対の端子と前記ピグテールとを、前記コンミテータの軸線方向で重ねたことを特徴とするブラシ装置。 - 前記端子は、
前記コンミテータの周方向に沿うように延びる連結部と、
前記周方向における前記連結部の中央部から前記軸線方向の一方側に延びる延出部と、
前記周方向における前記連結部の両端部から前記軸線方向の他方側に突出する凸部とを備えることを特徴とする請求項7に記載のブラシ装置。 - 請求項1から8までの何れか一項に記載のブラシ装置を備えることを特徴とする燃料ポンプ。
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