JP2017076912A - 圧電振動子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】圧電振動片3を収容する凹部21を有する実装基板22と、凹部21を閉塞する封口板23と、を備えた圧電振動子1において、実装基板22は、凹部21の底面を構成する第1基板31と、第1基板31上に配置され、凹部21の内側面を構成する枠状の第2基板32と、第2基板32上に配置され、第2基板32とともに凹部21の内側面を構成する枠状の第3基板33と、を有し、第1基板31、第2基板32及び第3基板33は同一材料からなり、第2基板32は、第3基板33に対して凹部21の内側に向けて突出して、圧電振動片3が実装された実装部42を有し、第3基板33の厚さは、少なくとも第2基板32及び圧電振動片3それぞれの厚さよりも厚くなっている。
【選択図】図3
Description
ここで、本態様では、圧電振動片に対して第1基板側の空間及び蓋体側の空間の高さが同一材料からなる第2基板及び第3基板の厚さにより主に規定されることになる。そのため、第1基板側の空間及び蓋体側の空間の高さが、主に異種材料(例えば、第2基板とシールリング)により規定される場合に比べ、熱膨張時等における第1基板側の空間及び蓋体側の空間の相対的な変化が小さい。そのため、圧電振動片の先端部とパッケージの内面との接触を温度に依らず抑制できる。
この構成によれば、圧電振動片と蓋体との間の隙間を確保し易くなり、振動腕部の先端部と封口板の内面とが接触するのを確実に抑制できる。
この構成によれば、圧電振動片と蓋体との間の隙間を確保し易くなり、振動腕部の先端部と封口板の内面とが接触するのを確実に抑制できる。
この構成によれば、第3基板と蓋体との間に、第3基板と蓋体との間を接合するシールリングが配設されているため、圧電振動片と蓋体との間の空間をより確保し易くなる。また、例えばシールリングと蓋体とをシーム溶接によって接合する場合には、シールリングによってシーム溶接時に作用する応力の緩和と通電経路の確保が可能になる。また、シールリングと蓋体とを接合することで、実装基板に伝達される熱の影響を低減できる。
この構成によれば、圧電振動片において振動腕部とマウント部分(支持腕部の先端部)との距離を確保できる。その結果、圧電振動片の全長を増大させることなく、振動漏れを抑制できるので、CI値の上昇を抑え、出力信号の品質が低下するのを抑えることが可能となる。
[圧電振動子]
図1は本発明の実施形態に係る圧電振動子1の外観斜視図である。図2は封口板23を取り外した状態を示す圧電振動子1の平面図である。図3は図2のIII−III線に相当する断面図である。図4は実施形態に係る圧電振動子1の分解斜視図である。
図1〜図4に示すように、圧電振動子1は、いわゆるセラミックパッケージタイプの表面実装型振動子である。圧電振動子1は、内部に気密封止されたキャビティCを有するパッケージ2と、キャビティC内に収容された圧電振動片3と、を備えている。なお、圧電振動子1は、直方体状を呈している。したがって、本実施形態では平面視において圧電振動子1の長手方向を長手方向Lといい、短手方向を幅方向Wといい、これら長手方向L及び幅方向Wに対して直交する方向を厚さ方向Tという。
図5は、圧電振動片3の平面図である。
図5に示すように、圧電振動片3は、水晶やタンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム等の圧電材料により形成されている。圧電振動片3は、所定の電圧が印加されたときに振動する。なお、圧電振動片3の長手方向、幅方向及び厚さ方向は、上述した圧電振動子1の長手方向L、幅方向W及び厚さ方向Tにそれぞれ一致している。
各振動腕部12,13は、基部11から長手方向Lに沿って片持ち状に延設されている。各振動腕部12,13は、幅方向Wに並んで配置されている。各振動腕部12,13は、基端部を固定端とし、先端部を自由端として互いに接近離間する方向(幅方向W)に振動する。各振動腕部12,13は、基端部に位置する本体部12A,13Aと、先端部に位置する錘部12B,13Bと、を有している。
図1〜図4に示すように、パッケージ2は、圧電振動片3を収容する凹部21を有する実装基板22と、実装基板22の凹部21を閉塞する封口板(蓋体)23と、実装基板22と封口板23とを接合するシールリング24と、を有している。
枠部41は、厚さ方向Tから見た平面視外形が第1基板31と同等の大きさを有する矩形の枠状に形成されている。
ここで、本実施形態では、圧電振動片3に対して下側空間及び上側空間の厚さ方向Tにおける高さが同一材料からなる第2基板32及び第3基板33の厚さにより主に規定されることになる。そのため、下側空間及び上側空間における厚さ方向Tの高さが、主に異種材料(例えば、第2基板32とシールリング24)により規定される場合に比べて熱膨張時等における上側空間と下側空間との相対的な変化が小さい。そのため、振動腕部12,13の先端部とパッケージ2の内面との接触を温度に依らず抑制できる。
この場合、シールリング24の厚さを第3基板33の厚さよりも薄くすることで、圧電振動片3に対する上側空間の厚さ方向Tにおける高さが第3基板33の厚さにより主に規定されることになる。これにより、熱膨張時等において、圧電振動片3に対する上側空間と下側空間との相対的な変化を確実に小さくできる。
例えば、上述した実施形態では、シールリング24を介して第3基板33と封口板23とを接続する構成について説明したが、これに限られない。すなわち、第3基板33と封口板23とをシーム溶接等によって直接接合する構成であっても構わない。この場合、封口板23にはKov/Ni/AgCuの積層体を用い、第3基板33にはメタライズ/Ni/Auの積層体を用いることが好ましい。
さらに、圧電振動片として、厚みすべり振動するAT振動片を用いても構わない。
また、上述した実施形態においては、圧電振動片3を用いた圧電振動子1として、セラミックパッケージタイプの表面実装型振動子について説明したが、これに限られない。例えば、ガラスからなる複数の基板が陽極接合によって接合されるガラスパッケージタイプの圧電振動子1に本発明を適用することも可能である。
2…パッケージ
3…圧電振動片
11…基部
12…第1振動腕部(振動腕部)
13…第2振動腕部(振動腕部)
14…第1支持腕部
15…第2支持腕部
21…凹部
22…実装基板
23…封口板(蓋体)
24…シールリング
31…第1基板
32…第2基板
33…第3基板
42…実装部
Claims (5)
- 圧電振動片を収容する凹部を有する実装基板と、
前記凹部を閉塞する蓋体と、を備えた圧電振動子において、
前記実装基板は、
前記凹部の底面を構成する第1基板と、
前記第1基板上に配置され、前記凹部の内側面を構成する枠状の第2基板と、
前記第2基板上に配置され、前記第2基板とともに前記凹部の内側面を構成する枠状の第3基板と、を有し、
前記第1基板、前記第2基板及び前記第3基板は同一材料からなり、
前記第2基板は、前記第3基板に対して前記凹部の内側に向けて突出して、前記圧電振動片が実装された実装部を有し、
前記第3基板の厚さは、少なくとも前記第2基板及び前記圧電振動片それぞれの厚さよりも厚くなっていることを特徴とする圧電振動子。 - 前記第3基板の厚さは、前記圧電振動片の厚さの2倍以上になっていることを特徴とする請求項1に記載の圧電振動子。
- 前記第3基板の厚さは、前記第2基板の厚さ及び前記圧電振動片の厚さの合計以上になっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の圧電振動子。
- 前記第3基板と前記蓋体との間に、前記第3基板と前記蓋体との間を接合するシールリングを備えていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の圧電振動子。
- 前記圧電振動片は、
基部と
前記基部から片持ち状に延設された一対の振動腕部と、
前記基部から片持ち状に延設されるとともに、前記圧電振動片を厚さ方向から見た平面視で前記一対の振動腕部の外側に配置された一対の支持腕部と、を有し、
前記支持腕部は前記実装部に実装されていることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の圧電振動子。
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- 2015-10-15 JP JP2015204110A patent/JP2017076912A/ja active Pending
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