JP5855221B1 - 圧電振動子 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧電振動片の実装強度を確保できる小型な圧電振動子を提供する。【解決手段】圧電振動子1は、第1方向L1に沿うように延びるとともに第1方向L1に直交する第2方向L2に並んで配置される一対の振動腕部31,32と、一対の振動腕部31,32の基端31b,32b同士を接続する基部35と、一対の振動腕部31,32の第2方向L2における外方に位置し、基部35から延出される一対の支持腕部33,34と、を備えた圧電振動片3と、支持腕部33,34が接合材8を介して実装されるパッケージ2と、を備えている。接合材8は、平面視で長円形状に形成されるとともに、接合材8の長手方向Q1,Q2と支持腕部33,34の延出方向Pとが平面視で交差するように設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、圧電振動子に関するものである。
例えば、携帯電話や携帯情報端末機器等の電子機器には、時刻源や制御信号等のタイミング源、リファレンス信号源等に用いられるデバイスとして、水晶等を利用した圧電振動子を用いられる。この種の圧電振動子として、キャビティが形成されたパッケージ内に圧電振動片を気密封止したものが知られている。
圧電振動片としては、並んで配置された一対の振動腕部の外側において、振動腕部と同じ方向に延びる一対の支持腕部を有する、いわゆるサイドアーム型の圧電振動片が知られている。例えば、特許文献1に記載の圧電振動片は、圧電材料により形成された所定長さの基部と、前記基部の一端側から延びる複数の振動腕(請求項の「振動腕部」に相当。)と、前記基部の前記一端側より前記所定距離だけ離れた他端側から幅方向に延長され、かつ前記振動腕の外側において、該振動腕と同じ方向に延びる支持用アーム(請求項の「支持腕部」に相当。)と、を備えている。
ところで、近年では、電子機器の小型化に伴い、圧電振動子の小型化への要求が益々高まりつつある。
特開2006−311088号公報
しかしながら、小型の圧電振動子では、圧電振動片も小型となるとともに、ベース基板上に配置された接合材の形成領域も狭くなる。このため、実装プロセスにおいて、接合材の形成領域に対する支持腕部の位置ずれ量が相対的に大きくなり、接合材に対して所望の位置に支持腕部を配置できないおそれがある。これにより、接合材と支持腕部との接触面積を十分に確保できず、所望の実装強度が得られないため、パッケージ内において圧電振動片のずれや剥がれが生じるおそれがある。また、実装強度を確保するために接合材の形成領域を広く設けることが考えられるが、圧電振動子の小型化に伴ってパッケージも小型化するため、接合材の形成領域を広くすることは困難である。したがって、圧電振動子を小型化するにあたっては、実装強度を確保するという点で課題がある。
そこで本発明は、圧電振動片の実装強度を確保できる小型な圧電振動子を提供するものである。
本発明の圧電振動子は、第1方向に沿うように延びるとともに前記第1方向に直交する第2方向に並んで配置される一対の振動腕部と、前記一対の振動腕部の基端同士を接続する基部と、前記一対の振動腕部の前記第2方向における外方に位置し、前記基部から延出される一対の支持腕部と、を備えた圧電振動片と、前記支持腕部が接合材を介して実装されるパッケージと、を備え、前記接合材は、平面視で長円形状および矩形状のいずれかの形状となるように形成されるとともに、前記接合材の長手方向と前記支持腕部の延出方向とが平面視で交差するように設けられている、ことを特徴とする。
本発明によれば、接合材が平面視で長円形状または矩形状に形成されているため、接合材が平面視で円形状に形成される場合と比較して、支持腕部を接合材に容易に接触させることができる。また、平面視において、支持腕部の延出方向と、支持腕部に接触する接合材の長手方向とが交差している。このため、圧電振動片をパッケージに実装する際に、パッケージに対する圧電振動片の位置が、平面視において第2方向にずれても、所定の接触面積を確保した状態で圧電振動片の支持腕部に接合材を接触させることができる。これにより、接合材に対する支持腕部の相対的な位置ずれ量が大きくなっても支持腕部をパッケージに接合でき、所望の実装強度を確保することができる。したがって、圧電振動片の実装強度を確保できる小型な圧電振動子が得られる。
上記の圧電振動子において、前記支持腕部は、平面視において前記第1方向に対して傾斜した傾斜部を有し、前記傾斜部と前記接合材とが接触している、ことが望ましい。
本発明によれば、支持腕部の傾斜部が第1方向に対して傾斜しているため、接合材の長手方向が第1方向に沿うように設定されている場合でも、支持腕部の延出方向と接合材の長手方向とを交差させることができる。したがって、圧電振動片の実装強度を確保できる小型な圧電振動子が得られる。
上記の圧電振動子において、平面視において、前記接合材の前記長手方向と前記第1方向とが交差している、ことが望ましい。
本発明によれば、接合材の長手方向と、第1方向とが交差しているため、支持腕部が第1方向に沿って形成されている場合でも、支持腕部の延出方向と接合材の長手方向とを交差させることができる。したがって、支持腕部が振動腕部と平行に形成された小型な圧電振動片を備える圧電振動子に対して、圧電振動片の実装強度を確保できる。
上記の圧電振動子において、平面視において、前記接合材の前記長手方向と前記第1方向との交差角度が30°以下である、ことが望ましい。
本発明によれば、第1方向に対する接合材の長手方向の交差角度を30°以下とすることで、接合材の第2方向における寸法が大きくなることを抑制できるため、接合材と振動腕部との接触を防止できる。
上記の圧電振動子において、前記接合材の形成領域において、前記支持腕部よりも内側における前記接合材のはみ出し量は、前記支持腕部よりも外側における前記接合材のはみ出し量よりも少ない、ことが望ましい。
本発明によれば、支持腕部よりも内側における接合材のはみ出し量が、支持腕部よりも外側における接合材のはみ出し量よりも少ないため、支持腕部の内側に設けられた振動腕部と接合材との接触を抑制することができる。したがって、圧電振動子および圧電振動片が小型化された場合であっても、接合材が振動腕部に付着するのを防止し、良好な振動特性を確保できる。
本発明によれば、接合材が平面視で長円形状または矩形状に形成されているため、接合材が平面視で円形状に形成される場合と比較して、支持腕部を接合材に容易に接触させることができる。また、平面視において、支持腕部の延出方向と、支持腕部に接触する接合材の長手方向とが交差している。このため、圧電振動片をパッケージに実装する際に、パッケージに対する圧電振動片の位置が、平面視において第2方向にずれても、所定の接触面積を確保した状態で圧電振動片の支持腕部に接合材を接触させることができる。これにより、接合材に対する支持腕部の相対的な位置ずれ量が大きくなっても支持腕部をパッケージに接合でき、所望の実装強度を確保することができる。したがって、圧電振動片の実装強度を確保できる小型な圧電振動子が得られる。
第1実施形態に係る圧電振動子の外観斜視図である。 第1実施形態に係る圧電振動子の分解斜視図である。 第1実施形態に係る圧電振動子の内部構成図である。 第2実施形態に係るパッケージの内部構成図である。 図4に示すパッケージに圧電振動片を実装した場合における、図4のV−V線における断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る圧電振動子の外観斜視図である。図2は、第1実施形態に係る圧電振動子の分解斜視図である。図3は、第1実施形態に係る圧電振動子の内部構成図である。
図1〜3に示すように、本実施形態の圧電振動子1は、内部に気密封止されたキャビティCを有するパッケージ2と、キャビティC内に収容された圧電振動片3と、を備えたセラミックパッケージタイプの表面実装型振動子とされている。
パッケージ2は、概略直方体状に形成されている。パッケージ2は、パッケージ本体5と、パッケージ本体5に対して接合されるとともに、パッケージ本体5との間にキャビティCを形成する封口板6と、を備えている。
パッケージ本体5は、互いに重ね合わされた状態で接合された第1ベース基板10および第2ベース基板11と、第2ベース基板11上に接合されたシールリング12と、を備えている。
第1ベース基板10および第2ベース基板11の四隅には、平面視1/4円弧状の切欠部15が、両ベース基板10,11の厚み方向の全体に亘って形成されている。これら第1ベース基板10および第2ベース基板11は、例えばウエハ状のセラミック基板を2枚重ねて接合した後、両セラミック基板を貫通する複数のスルーホールを行列状に形成し、その後、各スルーホールを基準としながら両セラミック基板を格子状に切断することで作製される。その際、スルーホールが4分割されることで、切欠部15となる。
なお、第1ベース基板10および第2ベース基板11はセラミックス製としたが、その具体的なセラミックス材料としては、例えばアルミナ製のHTCC(High Temperature Co−Fired Ceramic)や、ガラスセラミックス製のLTCC(Low Temperature Co−Fired Ceramic)等が挙げられる。
第1ベース基板10の上面は、キャビティCの底面に相当する。
第2ベース基板11は、第1ベース基板10に重ねられており、第1ベース基板10に対して焼結などにより結合されている。すなわち、第2ベース基板11は、第1ベース基板10と一体化されている。
第2ベース基板11には、貫通部11aが形成されている。貫通部11aは、四隅が丸みを帯びた平面視長方形状に形成されている。貫通部11aの内側面は、キャビティCの側壁の一部を構成している。貫通部11aの短手方向両側の内側面には、内方に突出する実装部14A,14Bが設けられている。実装部14A,14Bは、貫通部11aの長手方向略中央に形成されている。
シールリング12は、第1ベース基板10および第2ベース基板11の外形よりも一回り小さい導電性の枠状部材であり、第2ベース基板11の上面に接合されている。具体的には、シールリング12は、銀ロウ等のロウ材や半田材等による焼付けによって第2ベース基板11上に接合、あるいは、第2ベース基板11上に形成(例えば、電解メッキや無電解メッキの他、蒸着やスパッタ等により)された金属接合層に対する溶着等によって接合されている。
シールリング12の材料としては、例えばニッケル基合金等が挙げられ、具体的にはコバール、エリンバー、インバー、42−アロイ等から選択すれば良い。特に、シールリング12の材料としては、セラミックス製とされている第1ベース基板10および第2ベース基板11に対して熱膨張係数が近いものを選択することが好ましい。例えば、第1ベース基板10および第2ベース基板11として、熱膨張係数6.8×10-6/℃のアルミナを用いる場合には、シールリング12としては、熱膨張係数5.2×10-6/℃のコバールや、熱膨張係数4.5〜6.5×10-6/℃の42−アロイを用いることが好ましい。
封口板6は、シールリング12上に重ねられた導電性基板であり、シールリング12に対する接合によってパッケージ本体5に対して気密に接合されている。そして、封口板6、シールリング12、第2ベース基板11の貫通部11a、および第1ベース基板10の上面により画成された空間が、気密に封止されたキャビティCとして機能する。
封口板6の溶接方法としては、例えばローラ電極を接触させることによるシーム溶接や、レーザ溶接、超音波溶接等が挙げられる。また、封口板6とシールリング12との溶接をより確実なものとするため、互いになじみの良いニッケルや金等の接合層を、少なくとも封口板6の下面と、シールリング12の上面とにそれぞれ形成することが好ましい。
ところで、第2ベース基板11の実装部14A,14Bの上面には、圧電振動片3との接続電極である一対の電極パッド20A,20Bが形成されている。また、第1ベース基板10の下面には、一対の外部電極21A,21Bがパッケージ2の長手方向に間隔をあけて形成されている。電極パッド20A,20Bおよび外部電極21A,21Bは、例えば蒸着やスパッタ等で形成された単一金属による単層膜、または異なる金属が積層された積層膜であり、不図示の配線を介して互いにそれぞれ導通している。
実装部14A,14Bには、導電性を有する接合材8(接合材8A,8B)を介して、圧電振動片3が実装されている。なお、電極パッド20A,20Bの表面にメタライズ層(不図示)を形成し、該メタライズ層と圧電振動片3との間に接合材8A,8Bを介することで、圧電振動片3を実装してもよい。この場合は、メタライズ層の高さにより、圧電振動片3とパッケージ2の底面とのクリアランスをさらに確保することが出来、圧電振動片3とパッケージ2の底面との接触をより確実に回避することが可能になる。圧電振動片3は、水晶やタンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム等の圧電材料から形成された振動片であり、所定の電圧が印加されたときに振動するものである。なお、以下の説明では、圧電材料として水晶を例に挙げて説明する。
図3に示すように、圧電振動片3は、第1方向L1に沿うように延びるとともに第1方向L1に直交する第2方向L2に並んで配置される一対の振動腕部31,32と、一対の振動腕部31,32の基端31b,32b同士を接続する基部35と、一対の振動腕部31,32の第2方向L2における外方に位置し、基部35から延出される一対の支持腕部33,34と、を備えた、いわゆるサイドアーム型の振動片である。なお、圧電振動片3は、平面視において、第1方向L1とパッケージ2の長手方向が一致するとともに、第2方向L2がパッケージ2の短手方向に一致するように配置されている。また、第1方向L1および第2方向L2に直交する第3方向L3は、パッケージ2の第1ベース基板10の厚み方向および圧電振動片3の厚み方向と一致している(図4参照)。
一対の振動腕部31,32は、互いに平行となるように配置されており、基端31b,32bを固定端として、先端31a,32aが自由端として振動する。一対の振動腕部31,32は、例えば、先端31a,32aの幅寸法が基端31b,32bに比べて拡大された、いわゆるハンマーヘッドタイプであって、振動腕部31,32の先端31a,32aの重量および振動時の慣性モーメントが増大させられている。これによって、振動腕部31,32は振動し易くなり、振動腕部31,32の長さを短くすることができ、小型化が図られている。なお、本実施形態ではハンマーヘッドタイプの振動腕部31,32を例に説明するが、振動腕部31,32は、ハンマーヘッドタイプに限定されるものではない。
一対の振動腕部31,32には、溝部37が形成されている。溝部37は、一対の振動腕部31,32の両主面上において、振動腕部31,32の厚み方向(第3方向L3)に凹むとともに、第1方向L1に沿って延在している。溝部37は、振動腕部31,32の基端31b,32bから、先端31a,32a側の幅が拡大される部分に至る間に形成されている。
一対の振動腕部31,32の表面上には、これら振動腕部31,32を第2方向L2に振動させる2系統の励振電極(不図示)が設けられている。各励振電極は、互いに電気的に絶縁された状態でパターニングされ、一対の振動腕部31,32を所定の周波数で振動させることができるように配設されている。
基部35は、一対の振動腕部31,32よりも外側まで第2方向L2に延在している。基部35には、一対の振動腕部31,32の基端31b,32bが一体に接続固定されている。また、一対の支持腕部33,34は、基部35の第2方向L2両端部にそれぞれ接続されている。一対の支持腕部33,34は、基部35から第1方向L1に沿って延出し、一対の支持腕部33,34の延出方向Pが第1方向L1と一致している。
支持腕部33,34の一方の主面(以下、「マウント面」という。)上には、圧電振動片3をパッケージ2に実装する際のマウント部として、それぞれマウント電極53,54が設けられている。第1マウント電極53は、例えば第1支持腕部33の中央付近から先端に向かって配置されている。第2マウント電極54は、例えば第2支持腕部34の中央付近から先端に向かって配置されている。
各マウント電極53,54と2系統の励振電極とは、図示しない引き回し電極によりそれぞれ導通されている。引き回し電極は、支持腕部33,34から基部35を経由して一対の振動腕部31,32に至る経路に形成されている。
上記のように構成された圧電振動片3は、一対の支持腕部33,34が、接合材8A,8Bを介して実装部14A,14Bに接合された状態で、気密封止されたパッケージ2のキャビティC内に収容されている。支持腕部33,34に設けられた各マウント電極53,54は、実装部14A,14Bに設けられた電極パッド20A,20B(電極パッド20A,20B上にメタライズ層が形成されている場合は該メタライズ層)にそれぞれ接合材8A,8Bを介して電気的および機械的に接合されている。これにより、圧電振動片3は、支持腕部33,34において支持される。
接合材8は、導電性を有し、かつ接合初期の段階において流動性を持ち、接合後期の段階において固化して接合強度を発現する性質を有する。また、メタライズ層の形状におよそ沿う形で濡れ広がる性質を有している。接合材8は、例えば銀ペースト等の導電性接着剤や、金属バンプ等が好適である。実装部14A,14B上において、電極パッド20A,20B、またはそれを覆うメタライズ層が平面視で長円形状に形成されていることで、その形状に沿うように濡れ広がった接合材8A,8Bは、実装部14A,14B上において、平面視長円形状に形成されている。接合材8A,8Bの平面視形状における長手方向Q1,Q2は、第1方向L1に対して内側に傾く形状で沿うように形成され、支持腕部33,34の延出方向Pと交差している。
なお、接合材8A,8Bの平面視形状は、長円形状に限定されず、第1方向L1に対して傾斜した方向に沿って長くなるように形成されていればよく、例えば矩形状であってもよい。いずれにせよ、支持腕部33,34の延出方向Pに対して傾斜する方向に形成されていればよい。
接合材8A,8Bは、支持腕部33,34と実装部14A,14Bとの接合部(接合材8A,8Bの形成領域)において、支持腕部33,34よりも内側におけるはみ出し量が、支持腕部33,34の外側におけるはみ出し量よりも少なくなるように設定されている。ここで、「はみ出し量」とは、支持腕部33,34のそれぞれの幅方向に沿って、支持腕部33,34の縁部からはみ出している接合材の体積をいう。
接合材8が導電性接着剤により構成されている場合には、接合材8は塗布装置の移動ヘッドに支持されたディスペンサノズルにより塗布される。このとき、接合材8は、移動ヘッドを所定方向に移動させながら実装部14A,14B上に塗布されることにより、所定方向を長手方向とする形状に形成される。
外部電極21A,21B(図1参照)に所定の電圧が印加されると、2系統の励振電極に電流が流れ、2系統の励振電極間に電界が発生する。一対の振動腕部31,32は、2系統の励振電極間に発生する電界による逆圧電効果によって例えば互いに接近、離間する方向(第2方向L2)に所定の共振周波数で振動する。一対の振動腕部31,32の振動は、時刻源、制御信号のタイミング源やリファレンス信号源などとして用いられる。
このように、本実施形態の圧電振動子1は、第1方向L1に沿うように延びるとともに第1方向L1に直交する第2方向L2に並んで配置される一対の振動腕部31,32と、一対の振動腕部31,32の基端31b,32b同士を接続する基部35と、一対の振動腕部31,32の第2方向L2における外方に位置し、基部35から延出される一対の支持腕部33,34と、を備えた圧電振動片3と、支持腕部33,34が接合材8A,8Bを介して実装されるパッケージ2と、を備えている。接合材8A,8Bは、平面視で長円形状に形成されるとともに、接合材8A,8Bの長手方向Q1,Q2と支持腕部33,34の延出方向Pとが平面視で交差するように設けられている。
この構成によれば、接合材8A,8Bが平面視で長円形状に形成されているため、接合材が平面視で円形状に形成される場合と比較して、支持腕部33,34を接合材8A,8Bに容易に接触させることができる。
また、平面視において、支持腕部33,34の延出方向Pと、接合材8A,8Bの長手方向Q1,Q2とが交差している。このため、圧電振動片3をパッケージ2に実装する際に、パッケージ2に対する圧電振動片3の位置が、平面視において第2方向L2にずれても、所定の接触面積を確保した状態で支持腕部33,34に接合材8A,8Bを接触させることができる。これにより、接合材8A,8Bに対する支持腕部33,34の相対的な位置ずれ量が大きくなっても支持腕部33,34をパッケージ2に接合でき、所望の実装強度を確保することができる。したがって、圧電振動片3の実装強度を確保できる小型な圧電振動子1が得られる。
また、接合材8の形成領域において、支持腕部33,34よりも内側における接合材8のはみ出し量は、支持腕部33,34よりも外側における接合材8のはみ出し量よりも少ない。このため、支持腕部33,34の内側に設けられた振動腕部31,32と接合材8との接触を抑制することができる。したがって、圧電振動子1および圧電振動片3が小型化された場合であっても、接合材8が振動腕部31,32に付着するのを防止し、良好な振動特性を確保できる。
[第1実施形態の変形例]
図2に示すように、第1実施形態では、実装部14A,14Bが第2ベース基板11上に形成されていた。しかしながら、本発明におけるパッケージ2の構成はこれに限られるものではなく、第2ベース基板11上に実装部14A,14Bを設けずに、第1ベース基板10の表面に実装部14A,14Bを形成してもよい。これによれば、第2ベース基板11が不要になるので、その分、圧電振動子の高さ寸法を低くすることができる。
[第2実施形態]
図4は、第2実施形態に係る圧電振動子の内部構成図である。図5は、図4に示すパッケージに圧電振動片を実装した場合における、図4のV−V線における断面図である。
図3に示す第1実施形態では、一対の支持腕部33,34の延出方向Pと、接合材8A,8Bの平面視形状における長手方向Q1,Q2とが互いに交差するように、接合材8A,8Bの長手方向Q1,Q2が第1方向L1に対して傾斜していた。これに対して、図4に示す第2実施形態では、接合材108の長手方向Qが第1方向L1に沿うように、接合材108を形成するとともに、圧電振動片103(図5参照)の支持腕部133,134の傾斜部の延出方向が接合材108の長手方向Qと交差するようにしている点を特徴とする。
これによれば、第1実施形態と同様に、接合材108の長手方向Qと支持腕部133,134の傾斜部の延出方向とが互いに交差するので、圧電振動片103をパッケージ2に実装する際に、パッケージ2に対する圧電振動片103の位置が、平面視において第2方向L2にずれても、所定の接触面積を確保した状態で支持腕部133,134の傾斜部に接合材108を接触させることができる。これにより、接合材108に対する支持腕部133,134の相対的な位置ずれ量が大きくなっても支持腕部133,134をパッケージ2に接合でき、所望の実装強度を確保することができる。したがって、圧電振動片103の実装強度を確保できる小型な圧電振動子101が得られる。なお、接合材108の長手方向Qと、支持腕部133,134の傾斜部の延出方向との交差角度は30°以下であると好適である。30°以上の場合は、圧電振動子1の幅寸法が大きくなり、小型化への要求を満たすのが困難である。
なお、支持腕部133,134の傾斜部の傾斜方向は、振動腕部側に傾斜してもよいし、その反対側、すなわち、振動腕部31,32から離れる方向に傾斜してもよい。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態においては、圧電振動片を用いた圧電振動子として、セラミックパッケージタイプの表面実装型振動子について説明したが、圧電振動片を、ガラス材によって形成されるベース基板およびリッド基板が陽極接合によって接合されるガラスパッケージタイプの圧電振動子に適用することも可能である。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1,101…圧電振動子 3,103…圧電振動片 8,108…接合材 31,32…振動腕部 31b,32b…振動腕部の基端 33,34,133,134…支持腕部 35…基部 L1…第1方向 L2…第2方向 P…支持腕部の延出方向 Q,Q1,Q2…接合材の長手方向

Claims (5)

  1. 第1方向に沿うように延びるとともに前記第1方向に直交する第2方向に並んで配置される一対の振動腕部と、
    前記一対の振動腕部の基端同士を接続する基部と、
    前記一対の振動腕部の前記第2方向における外方に位置し、前記基部から延出される一対の支持腕部と、
    を備えた圧電振動片と、
    前記支持腕部が接合材を介して実装されるパッケージと、
    を備え、
    前記接合材は、平面視で長円形状および矩形状のいずれかの形状となるように形成されるとともに、前記接合材の長手方向と前記支持腕部の延出方向とが平面視で交差するように設けられている、
    ことを特徴とする圧電振動子。
  2. 前記支持腕部は、平面視において前記第1方向に対して傾斜した傾斜部を有し、
    前記傾斜部と前記接合材とが接触している、
    ことを特徴とする請求項1に記載の圧電振動子。
  3. 平面視において、前記接合材の前記長手方向と前記第1方向とが交差している、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の圧電振動子。
  4. 平面視において、前記接合材の前記長手方向と前記第1方向との交差角度が30°以下である、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の圧電振動子。
  5. 前記接合材の形成領域において、前記支持腕部よりも内側における前記接合材のはみ出し量は、前記支持腕部よりも外側における前記接合材のはみ出し量よりも少ない、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の圧電振動子。
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