JP6678428B2 - 圧電振動片の製造方法、圧電振動片及び圧電振動子 - Google Patents

圧電振動片の製造方法、圧電振動片及び圧電振動子 Download PDF

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Description

本発明は、圧電振動片の製造方法、圧電振動片及び圧電振動子に関する。
携帯電話や携帯情報端末機器等には、時刻源や制御信号のタイミング源、リファレンス信号源等として、水晶等を利用した圧電振動子が用いられている。この種の圧電振動子として、いわゆる音叉型の圧電振動片がパッケージ内に封入された圧電振動子が知られている。
ところで、上述した圧電振動片の外形形状は、ウエハに対してエッチングを施すことにより形成される。具体的には、まずウエハ上に圧電振動片の外形形状をなす外形パターンを形成した後、外形パターンをマスクとしてウエハをエッチングする。このとき、複数の圧電振動片が連結部を介してフレーム部に連結された状態にウエハをエッチングする。その後、各圧電振動片をフレーム部から分離させることで、各圧電振動片が個片化される。
ここで、例えば下記特許文献1には、連結部に切り込みが形成された構成が開示されている。
この構成によれば、圧電振動片を個片化させる際に、連結部が切り込みに沿って分断されるため、個片化時に発生するウエハの破片を低減できるとされている。
特開2013−207509号公報
しかしながら、上述した特許文献1の構成にあっては、圧電振動片を所望の形状に個片化する点で未だ改善の余地があった。具体的に、特許文献1の構成では、連結部に切り込みが形成されているため、連結部のうち切り込みよりも圧電振動片側に位置する部分(以下、残存部という)が個片化後の圧電振動片に残存する場合がある。仮に残存部が圧電振動片の最外縁よりも外側に突出していると、パッケージへの実装時や圧電振動子の輸送時等において、残存部がパッケージの内面に接触するおそれがある。この場合には、圧電振動片の振動特性に影響を及ぼす可能性がある。特に、近年の圧電振動子の小型化に伴い、上述した課題が顕著になる。
本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、その目的は、圧電振動片を所望の形状に個片化できる圧電振動片の製造方法、圧電振動片及び圧電振動子を提供することである。
上記課題を解決するために本発明の一態様に係る圧電振動片の製造方法は、圧電振動片の外形を構成する複数の圧電板が、それぞれ連結部を介してフレーム部に連結された状態にウエハをパターニングする外形形成工程と、複数の前記圧電板を前記ウエハから分離する個片化工程と、を有する圧電振動片の製造方法であって、前記連結部は、前記ウエハの厚さ方向から見た平面視において、前記圧電板の第1端縁から前記第1端縁の幅方向に交差する方向に突出し、前記外形形成工程では、前記圧電板のうち、前記第1端縁よりも内側に位置する部分に、前記連結部に連なるとともに、少なくとも前記連結部よりも薄肉で、かつ前記連結部よりも幅広の弱化部を形成し、前記個片化工程では、前記弱化部を起点に前記圧電板を個片化することを特徴とする。
この構成によれば、個片化工程において、圧電板が弱化部に沿って破断され易くなるので、圧電板を所望の形状に個片化でき、歩留まりを向上させることができる。また、個片化時における破片やバリ等の発生を抑制できる。しかも、弱化部が連結部よりも幅広に形成されているため、連結部と弱化部とが第1端縁の幅方向の全体に亘ってスムーズに分離されることになる。よって、歩留まりの更なる向上を図るとともに、連結部における幅方向の両端縁と弱化部との間でバリ等の発生を抑制できる。
特に、本態様では、弱化部が圧電板の第1端縁よりも内側に位置する部分に形成されているため、圧電板の第1端縁よりも外側に弱化部の残存部が突出するのを抑制できる。そのため、圧電振動片のパッケージへの実装後、残存部がパッケージの内面に接触するのを抑制できる。その結果、圧電振動片とパッケージの内面との接触によって圧電振動片の振動特性に影響が及ぶのを抑制できる。
上記態様において、前記弱化部は、前記ウエハにおける前記厚さ方向の両面に対して窪む凹部を有していてもよい。
この構成によれば、弱化部が圧電板の両面に対して窪む凹部を有しているため、圧電板がより個片化し易くなる。その結果、歩留まりの更なる向上を図ることができる。
上記態様において、前記圧電板は、前記第1端縁を有する基部と、前記平面視において前記基部のうち前記第1端縁と対向する第2端縁から片持ち状に延設された一対の振動腕部と、前記振動腕部に形成された溝部と、を有し、前記外形形成工程は、前記基部及び前記振動腕部を形成する第1パターニング工程と、前記溝部を形成する第2パターニング工程と、を有し、前記第2パターニング工程では、前記溝部とともに前記弱化部を形成してもよい。
この構成によれば、第2パターニング工程において、振動腕部の溝部とともに弱化部が形成されるため、第2パターニング工程と別工程で弱化部を形成する場合に比べて製造効率の向上を図ることができる。
本発明の一態様に係る圧電振動片は、第1端縁を有する基部と、前記基部を厚さ方向から見た平面視において、前記基部のうち前記第1端縁と対向する第2端縁から片持ち状に延設された一対の振動腕部と、を備え、前記基部のうち前記第1端縁に連なる部分には、前記振動腕部よりも薄肉の薄肉部が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、例えば一枚のウエハから複数の圧電振動片を一括して製造する場合において、薄肉部を介して各圧電振動片をウエハの連結部に連結することで、各圧電振動片の個片化時に圧電振動片が弱化部に沿って破断され易くなる。これにより、圧電振動片を所望の形状に個片化でき、歩留まりを向上させることができる。また、個片化時における破片やバリ等の発生を抑制できる。
本発明の一態様に係る圧電振動子は、上記本発明の一態様に係る圧電振動片と、前記圧電振動片が封入されたパッケージと、を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、小型化を図った上で、振動特性に優れた圧電振動子を提供できる。
本発明の一態様によれば、圧電振動片を所望の形状に個片化し、振動特性に優れた圧電振動片を形成できる。
本発明の実施形態に係る圧電振動子の外観斜視図である。 封口板を取り外した状態を示す圧電振動子の平面図である。 図2のIII−III線に相当する断面図である。 本発明の実施形態に係る圧電振動子の分解斜視図である。 圧電振動片の平面図である。 図5のVI−VI線に相当する断面図である。 圧電振動片の製造方法を説明するための工程図であって、ウエハの部分平面図である。 圧電振動片の製造方法を説明するための工程図であって、ウエハの部分平面図である。 圧電振動片の製造方法を説明するための工程図であって、ウエハの部分平面図である。 図9のX−X線に相当する断面図である。 実施形態の他の構成に係る圧電振動片の製造方法を説明するための工程図であって、ウエハの部分平面図である。 実施形態の他の構成に係る圧電振動片の製造方法を説明するための工程図であって、ウエハの部分平面図である。 実施形態の他の構成に係る圧電振動片の製造方法を説明するための工程図であって、ウエハの部分平面図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。
[圧電振動子]
図1は本発明の実施形態に係る圧電振動子1の外観斜視図である。図2は封口板12を取り外した状態を示す圧電振動子1の平面図である。図3は図2のIII−III線に相当する断面図である。図4は実施形態に係る圧電振動子1の分解斜視図である。
図1〜図4に示すように、圧電振動子1は、いわゆるセラミックパッケージタイプの表面実装型振動子である。圧電振動子1は、内部に気密封止されたキャビティCを有するパッケージ2と、キャビティC内に収容された圧電振動片3と、を備えている。なお、圧電振動子1は、直方体状を呈している。したがって、本実施形態では平面視において圧電振動子1の長手方向を長手方向Lといい、短手方向を幅方向Wといい、これら長手方向L及び幅方向Wに対して直交する方向を厚さ方向Tという。また、以下の説明では、長手方向L、幅方向W及び厚さ方向Tにおいて、図中矢印方向を+側といい、矢印とは反対の方向を−側という場合がある。
<パッケージ>
パッケージ2は、パッケージ本体11と、パッケージ本体11に接合され、パッケージ本体11との間にキャビティCを形成する封口板12と、を有している。
パッケージ本体11は、互いに重ね合わされた状態で接合された第1ベース基板21及び第2ベース基板22と、第2ベース基板22上に接合されたシールリング23と、を備えている。なお、各ベース基板21,22は、ともにセラミックス材料により形成されている。セラミックス材料としては、例えばアルミナ製のHTCC(High Temperature Co−Fired Ceramic)や、ガラスセラミックス製のLTCC(Low Temperature Co−Fired Ceramic)等を用いることが可能である。また、パッケージ本体11において、ベース基板21,22は、1枚であっても、3枚以上であっても構わない。
図2〜図4に示すように、第1ベース基板21は、厚さ方向Tから見た平面視で長方形状に形成されている。第1ベース基板21の下面(厚さ方向Tにおける−側を向く面)には、一対の外部電極25,26が長手方向Lに間隔をあけて形成されている。外部電極25,26は、例えば蒸着やスパッタリング等で形成された単一金属による単層膜、又は異なる金属が積層された積層膜により構成されている。
第2ベース基板22は、平面視外形が第1ベース基板21と同等の形状に形成されている。第2ベース基板22は、焼結等によって第1ベース基板21の上面(厚さ方向Tにおける+側を向く面)に一体的に接合されている。第2ベース基板22のうち、キャビティC内における長手方向Lの+側には、第2ベース基板22を厚さ方向Tに貫通する貫通部22aが形成されている。
第2ベース基板22のうち、キャビティC内における長手方向Lの−側には、一対の電極パッド31,32が形成されている。各電極パッド31,32は、幅方向Wに間隔をあけて配置されている。各電極パッド31,32は、各ベース基板21,22を厚さ方向Tで貫通する図示しない貫通配線を介して対応する外部電極25,26にそれぞれ導通している。なお、各電極パッド31,32は、上述した外部電極25,26と同様に、例えば蒸着やスパッタリング等で形成された単一金属による単層膜、又は異なる金属が積層された積層膜等により構成されている。
シールリング23は、各ベース基板21,22の外形よりも一回り小さい導電性の枠状部材である。シールリング23は、第2ベース基板22の上面に接合されている。具体的に、シールリング23は、銀ロウ等のロウ材やはんだ材等による焼付けによって第2ベース基板22上に接合、又は第2ベース基板22上に形成された金属接合層に対する溶着等によって接合されている。シールリング23の材料としては、例えばニッケル基合金等が挙げられ、具体的にはコバール、エリンバー、インバー、42−アロイ等から選択すれば良い。特に、シールリング23の材料としては、セラミックス製とされている各ベース基板21,22に対して熱膨張係数が近いものを選択することが好ましい。例えば、ベース基板21,22として熱膨張係数6.8×10-6/℃のアルミナを用いる場合には、シールリング23として熱膨張係数5.2×10-6/℃のコバールや、熱膨張係数4.5〜6.5×10-6/℃の42−アロイを用いることが好ましい。
図3、図4に示すように、封口板12は、厚さ方向Tから見た平面視でシールリング23と同等の外形を有する板状に形成されている。封口板12は、シールリング23上に接合(例えば、シーム溶接等)されている。そして、パッケージ本体11及び封口板12により画成された空間は、気密封止されたキャビティCを構成する。なお、封口板12は、例えばKov/Ni等の積層体により構成されている。
<圧電振動片>
図5は、圧電振動片3の平面図である。
図5に示すように、圧電振動片3は、圧電板35と、圧電板35上に形成された図示しない電極膜と、を有している。なお、圧電振動片3の長手方向、幅方向及び厚さ方向は、上述した圧電振動子1の長手方向L、幅方向W及び厚さ方向Tにそれぞれ一致している。
圧電板35は、水晶やタンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム等の圧電材料により形成されている。圧電板35は、基部41と、一対の振動腕部(第1振動腕部42及び第2振動腕部43)と、を有している。
各振動腕部42,43は、基部41における長手方向Lの+側端縁(第2端縁)から長手方向Lに沿って片持ち状に延設されている。各振動腕部42,43は、幅方向Wに並んで配置されている。各振動腕部42,43は、基端部(長手方向Lの−側端部)を固定端とし、先端部(長手方向Lの+側端部)を自由端として互いに接近離間する方向(幅方向W)に振動する。また、振動腕部42,43の上下面には、厚さ方向Tに窪むとともに、長手方向Lに延びる溝部44がそれぞれ形成されている。
基部41は、平面視で矩形状に形成されている。基部41は、各振動腕部42,43の基端部を一体に連結している。なお、基部41における幅方向Wの両端面は、振動腕部42,43よりも外側に位置している。
平面視において、基部41のうち、長手方向Lの−側端縁は幅方向Wに沿って延在する直線状に形成されている。基部41における長手方向Lの−側端縁において、幅方向Wの中央部には、長手方向Lの+側に向けて窪む切欠き部45が形成されている。切欠き部45は、基部41を厚さ方向Tに貫通するとともに、長手方向Lの−側に向けて開放されている。
図6は、図5のVI−VI線に相当する断面図である。
基部41の上下面のうち、長手方向Lの−側端部には、厚さ方向Tに窪む凹部46,47がそれぞれ形成されている。各凹部46,47は、平面視で長手方向Lにおける−側に向けて開口するC字状に形成されている。各凹部46,47は、長手方向Lの+側及び幅方向Wの両側から切欠き部45の開口縁に連なっている。なお、本実施形態において、各凹部46,47は、同形同大に形成されるとともに、基部41において厚さ方向Tで重なる位置に形成されている。また、凹部46,47は、基部41における厚さ方向Tの一方の面に少なくとも形成されていれば構わない。
したがって、基部41のうち、厚さ方向Tにおける凹部46,47間に位置する部分は、薄肉部48になっている。薄肉部48は、後述する個片化工程において、圧電振動片3を個片化するための起点となる。薄肉部48は、振動腕部42,43や基部41のうち薄肉部48以外の部分(以下、厚肉部49という)よりも薄肉に形成されている。なお、本実施形態において、薄肉部48の上下面は、基部41の厚肉部49の上下面よりも厚さ方向Tの内側に位置している。
電極膜は、励振電極、マウント電極及び引き回し電極をそれぞれ一対ずつ有している。 各励振電極は、主に振動腕部42,43上に互いに電気的に絶縁された状態でパターニングされている。
マウント電極は、少なくとも基部41の下面に互いに電気的に絶縁された状態でパターニングされている。
引き回し電極は、上述した各励振電極及びマウント電極のうち対応する励振電極及びマウント電極同士をそれぞれ接続している。引き回し電極は、圧電板35のうち振動腕部42,43から基部41に至る経路に形成されている。なお、電極膜は、例えばCr−Auの積層膜によって形成されている。
図2〜図4に示すように、上述した圧電振動片3は、気密封止されたパッケージ2のキャビティC内に収容されている。具体的に、圧電振動片3は、キャビティC内において、基部41の各マウント電極が第2ベース基板22上に形成された対応する電極パッド31,32上にそれぞれ図示しない導電性接合材を介して実装されている。これにより、キャビティC内において、圧電振動片3は、シールリング23に取り囲まれるとともに、第2ベース基板22に対して浮いた状態で支持されている。なお、上述した導電性接合材としては、導電性接着剤や金属バンプ等を使用することも可能である。導電性接着剤と金属バンプの共通点は、接合初期の段階において流動性を持ち、接合後期の段階において固化して接合強度を発現する性質を有することである。
このように構成された圧電振動子1を作動させるには、外部電極25,26(図3参照)に所定の電圧を印加する。すると、各励振電極に電流が流れ、各励振電極間に電界が発生する。各振動腕部42,43は、各励振電極間に発生する電界による逆圧電効果によって例えば互いに接近離間する方向(幅方向W)に所定の共振周波数で振動する。そして、各振動腕部42,43の振動は、時刻源や制御信号のタイミング源、リファレンス信号源等に用いられる。
[圧電振動片の製造方法]
次に、上述した圧電振動片3の製造方法について説明する。なお、以下の説明では、一枚のウエハ50(図7参照)から複数の圧電振動片3を一括で製造する方法について説明する。
本実施形態の圧電振動片3の製造方法は、外形形成工程と、電極膜形成工程と、個片化工程と、を主に有している。
<外形形成工程>
図7〜図9は、圧電振動片3の製造方法を説明するための工程図であって、ウエハ50の部分平面図である。
図7に示すように、外形形成工程では、ウエハ50に対してエッチングを施し、ウエハ50を複数の圧電板35の外形形状に形成する。外形形成工程では、まずフォトリソグラフィ技術によってウエハ50の上下面に、第1外形パターン61を形成する(第1外形パターン形成工程)。各第1外形パターン61は、複数の第1外形マスク62と、第1フレーム部マスク63と、これら第1外形マスク62及び第1フレーム部マスク63を接続する第1連結部マスク64と、をそれぞれ有している。
各第1外形マスク62は、上述した圧電板35の平面視外形に倣った形状に形成されている。各第1外形マスク62は、ウエハ50のうち圧電板35の形成領域を被覆している。本実施形態において、各第1外形マスク62は、ウエハ50上において、長手方向L及び幅方向Wに間隔をあけて複数配列されている。
第1連結部マスク64は、各第1外形マスク62における長手方向Lの−側端縁から長手方向Lに延設されている。図示の例において、第1連結部マスク64は、第1外形マスク62から離間するに従い幅が広くなっている。
第1フレーム部マスク63は、各第1連結部マスク64における長手方向Lの−側端部同士を接続している。
次いで、第1外形パターン61をマスクとして、ウエハ50をエッチングする(第1パターニング工程)。すると、図8に示すように、ウエハ50のうち第1外形パターン61でマスクされていない領域が選択的に除去される。これにより、ウエハ50は、複数の圧電板35が、それぞれ連結部71を介してフレーム部72に連結された状態にパターニングされる。
具体的に、ウエハ50のうち、第1外形マスク62で被覆された部分は圧電板35を構成する。また、ウエハ50のうち、第1連結部マスク64で被覆された部分は、圧電板35における長手方向Lの−側端縁から長手方向Lに延びる連結部71を構成する。さらに、ウエハ50のうち、第1フレーム部マスク63で被覆された部分は、各連結部71における長手方向Lの−側端部同士を接続するフレーム部72を構成する。なお、連結部71の延在方向は、平面視において幅方向Wに交差する方向であれば構わない。
次に、図9に示すように、フォトリソグラフィ技術によってウエハ50上に第2外形パターン75を形成する(第2外形パターン形成工程)。第2外形パターン75は、各圧電板35をそれぞれ被覆する複数の第2外形マスク76と、フレーム部72を被覆する第2フレーム部マスク77と、各連結部71をそれぞれ被覆する複数の第2連結部マスク78と、を有している。
第2外形マスク76のうち、圧電板35を厚さ方向Tで被覆する部分には、溝部用開口81及び弱化部用開口82が形成されている。
溝部用開口81は、第2外形マスク76のうち振動腕部42,43と厚さ方向Tで重なる部分に形成されている。溝部用開口81は、振動腕部42,43のうち溝部44(図5参照)の形成領域を露出させている。
弱化部用開口82は、第2外形マスク76のうち基部41と厚さ方向Tで重なる部分に形成されている。具体的に、弱化部用開口82は、基部41の上下面のうち長手方向Lの−側端部であって、幅方向Wの中央部を露出させている。また、弱化部用開口82における長手方向Lの−側端縁は、基部41における長手方向Lの−側端縁に沿って幅方向Wに延在している。平面視において、弱化部用開口82は、第2連結部マスク78における長手方向Lの+側端部よりも幅広に形成されている。したがって、弱化部用開口82における幅方向Wの両端部は、第2連結部マスク78よりも幅方向Wの外側に位置している。
次いで、第2外形パターン75をマスクとして、ウエハ50をハーフエッチングする(第2パターニング工程)。これにより、振動腕部42,43のうち、溝部用開口81を通して露出する部分に溝部44(図5参照)が形成される。
図10は、図9のX−X線に相当する断面図である。
ここで、図10に示すように、基部41の上下面のうち、弱化部用開口82を通して露出する部分には、弱化部91が形成される。弱化部91は、基部41の上下面のうち、長手方向Lの−側端部であって、幅方向Wの中央部に形成されている。弱化部91は、基部41の上下面から厚さ方向Tに窪む凹部90を有している。すなわち、弱化部91は、連結部71や基部41の凹部90以外の部分よりも薄肉になっている。
凹部90は、平面視において、幅方向Wに沿って連続して延びる直線状に形成されている。具体的に、凹部90における長手方向Lの−側端縁は、基部41における長手方向Lの−側端縁に沿って延在している。したがって、凹部90における長手方向Lの−側端縁は、長手方向Lの+側から連結部71に連なっている。また、凹部90は、連結部71における長手方向Lの+側端部よりも幅広に形成されている。この場合、凹部90は、連結部71における長手方向Lの+側端縁に幅方向Wの全体が連なっている。また、凹部90における幅方向Wの両端部は、連結部71における長手方向Lの+側端部よりも外側に位置している。
<電極形成工程>
次に、複数の圧電板35上に、電極膜(励振電極、引き出し配線及びマウント電極)を形成する。電極形成工程では、ウエハ50上に、蒸着やスパッタリング等により電極材料を成膜し、その後電極材料をパターニングすることで電極膜を形成する。
<個片化工程>
次に、各圧電板35をウエハ50から分離する個片化工程を行う。具体的には、ウエハ50に対して圧電板35を押し込む又は引き上げることで、連結部71及びフレーム部72と圧電板35とを厚さ方向Tに相対変位させる。すると、圧電板35が弱化部91における例えば長手方向Lの中心を起点に屈曲することで、弱化部91が破断される。これにより、圧電板35がウエハ50から分離する。
以上により、一枚のウエハ50から複数の圧電振動片3が形成される。なお、図5に示すように、上述した製造方法により製造された圧電振動片3において、基部41の長手方向Lの−側端部には弱化部91が破断されてなる切欠き部45及び薄肉部48が残存している。
このように、本実施形態では、外形形成工程において、圧電板35のうち、長手方向Lにおける−側端縁よりも内側に位置する部分に、連結部71に連なるとともに、連結部71よりも薄肉の弱化部91を形成する構成とした。
この構成によれば、個片化工程において、圧電板35が弱化部91に沿って破断され易くなるので、圧電板35を所望の形状に個片化でき、歩留まりを向上させることができる。また、個片化時における破片やバリ等の発生を抑制できる。しかも、本実施形態では、弱化部91が連結部71よりも幅広に形成されているため、連結部71と弱化部91とが幅方向Wの全体に亘ってスムーズに分離されることになる。よって、歩留まりの更なる向上を図るとともに、連結部71における幅方向Wの両端縁と弱化部91との間でバリ等の発生を抑制できる。
特に、本実施形態では、弱化部91が圧電板35のうち長手方向Lにおける−側端縁よりも内側に位置する部分に形成されているため、圧電板35における長手方向Lにおける−側端縁よりも外側に弱化部91の残存部(薄肉部48)が突出するのを抑制できる。そのため、圧電振動片3のパッケージ2への実装後、薄肉部48がパッケージ2の内面に接触するのを抑制できる。その結果、圧電振動片3とパッケージ2の内面との接触によって圧電振動片3の振動特性に影響が及ぶのを抑制できる。
また、本実施形態では、弱化部91が圧電板35の上下面に対して窪む凹部90を有しているため、圧電板35がより個片化し易くなる。その結果、歩留まりの更なる向上を図ることができる。
本実施形態では、第2パターニング工程において、振動腕部42,43の溝部44とともに弱化部91が形成されるため、第2パターニング工程と別工程で弱化部91を形成する場合に比べて製造効率の向上を図ることができる。
そして、本実施形態では、上述の製造方法によって製造された圧電振動片3を備えているため、小型化を図った上で、振動特性に優れた圧電振動子1を提供できる。
なお、本発明の技術範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上述した実施形態では、連結部71における幅方向Wの全体が凹部90に連なる構成について説明したが、これに限られない。例えば、図11に示す弱化部100のように、幅方向Wにおいて連結部71の一部(図示の例では、幅方向Wの両端部)が凹部101から離間していても構わない。但し、図11に示す構成においても、凹部101のうち幅方向Wの両端部は、連結部71よりも幅方向Wの外側に位置している。
また、上述した実施形態の弱化部91は、凹部90が幅方向Wに沿って連続的に形成された構成について説明したが、これに限られない。例えば、図12に示す弱化部110のように、凹部111が幅方向Wに沿って間欠的に形成された構成であっても構わない。なお、上述した図12に示す構成においても、各凹部111のうち幅方向Wの最外に位置する凹部111は、連結部71よりも幅方向Wの外側に位置している。すなわち、弱化部は、基部41における長手方向Lの−側端縁よりも内側であって、連結部71よりも幅広に形成されていれば、凹部の形状や寸法等は適宜変更が可能である。
上述した実施形態では、本発明の第1端縁が、基部41における長手方向Lの−側端縁である場合について説明したが、これに限られない。すなわち、第1端縁は、基部41の最外縁に必ずしも一致していなくても構わない。例えば図13に示すように、基部41における長手方向Lの−側端縁に長手方向Lの+側に窪む窪み部120を形成し、この窪み部120の周縁部を第1端縁としても構わない。この場合、窪み部120に長手方向Lの+側から連なるように弱化部121(凹部122)を形成しても構わない。
上述した実施形態では、溝部44と弱化部91(凹部90)を同工程で形成する場合について説明したが、これに限らず、溝部44と弱化部91(凹部90)を別工程で形成しても構わない。
上述した実施形態では、振動腕部42,43と連結部71とが、基部41のうち長手方向Lで対向する端縁にそれぞれ形成された場合について説明したが、これに限られない。例えば、連結部71は基部41における幅方向Wを向く端縁に形成されていても構わない。
上述した実施形態では、弱化部91が長手方向Lの中心で破断される構成について説明したが、これに限られない。圧電振動片3は、弱化部91を起点に連結部71から破断されれば構わない。なお、弱化部91の残存部である切欠き部45や薄肉部48の形状や寸法は、弱化部91の破断位置に応じて適宜変化する。
上述した実施形態では、いわゆる音叉型の圧電振動片3に本発明を適用した場合について説明したが、これに限られない。圧電振動片としては、例えば各振動腕部42,43に対して幅方向Wの外側に各支持腕部が配置された、いわゆるサイドアーム型や、各振動腕部42,43間に支持腕部が配置された、いわゆるセンターアーム型の圧電振動片であっても構わない。サイドアーム型やセンターアーム型の圧電振動片は、パッケージ2に実装されるマウント電極が支持腕部に形成される。
さらに、圧電振動片として、厚みすべり振動するAT振動片を用いても構わない。
また、上述した実施形態においては、圧電振動片3を用いた圧電振動子1として、セラミックパッケージタイプの表面実装型振動子について説明したが、これに限られない。例えば、ガラスからなるベース基板及びリッド基板が陽極接合によって接合されるガラスパッケージタイプの圧電振動子1に本発明を適用することも可能である。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した各変形例を適宜組み合わせても構わない。
1…圧電振動子
2…パッケージ
3…圧電振動片
35…圧電板
41…基部
42…振動腕部
43…振動腕部
44…溝部
48…薄肉部
50…ウエハ
71…連結部
72…フレーム部
90,101,111,122…凹部
91,100,110,121…弱化部

Claims (5)

  1. 圧電振動片の外形を構成する複数の圧電板が、それぞれ連結部を介してフレーム部に連結された状態にウエハをパターニングする外形形成工程と、
    複数の前記圧電板を前記ウエハから分離する個片化工程と、を有する圧電振動片の製造方法であって、
    前記連結部は、前記ウエハの厚さ方向から見た平面視において、前記圧電板の第1端縁から前記第1端縁の幅方向に交差する方向に突出し、
    前記外形形成工程では、前記圧電板のうち、前記第1端縁よりも内側に位置する部分に、前記連結部に連なるとともに、少なくとも前記連結部よりも薄肉で、かつ前記連結部よりも幅広の弱化部を形成し、
    前記個片化工程では、前記弱化部を起点に前記圧電板を個片化し、
    前記弱化部は、平面視で長手方向における連結部側に向けて開口するC字状に形成されていることを特徴とする圧電振動片の製造方法。
  2. 前記弱化部は、前記ウエハにおける前記厚さ方向の両面に対して窪む凹部を有していることを特徴とする請求項1に記載の圧電振動片の製造方法。
  3. 前記圧電板は、
    前記第1端縁を有する基部と、
    前記平面視において前記基部のうち前記第1端縁と対向する第2端縁から片持ち状に延設された一対の振動腕部と、
    前記振動腕部に形成された溝部と、を有し、
    前記外形形成工程は、
    前記基部及び前記振動腕部を形成する第1パターニング工程と、
    前記溝部を形成する第2パターニング工程と、を有し、
    前記第2パターニング工程では、前記溝部とともに前記弱化部を形成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の圧電振動片の製造方法。
  4. 第1端縁を有する基部と、
    前記基部を厚さ方向から見た平面視において、前記基部のうち前記第1端縁と対向する第2端縁から片持ち状に延設された一対の振動腕部と、を備え、
    前記基部のうち前記第1端縁に連なる部分には、前記振動腕部よりも薄肉の薄肉部が形成され、
    前記薄肉部は、平面視で前記振動腕部と反対方向に向けて開口するC字状に形成され、
    前記第1端縁の前記薄肉部には前記振動腕部が延設された方向に窪む切欠き部が形成されていることを特徴とする圧電振動片。
  5. 請求項に記載の圧電振動片と、
    前記圧電振動片が封入されたパッケージと、を備えていることを特徴とする圧電振動子。
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