JP2017112544A - 圧電振動子 - Google Patents

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孝史 皿田
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幸治 大町
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Abstract

【課題】圧電振動片の実装強度を向上させることができる圧電振動子を提供する。
【解決手段】圧電振動子1は、ATカット水晶基板により形成された圧電振動片10と、実装部材8A,8Bを介して圧電振動片10が実装されたパッケージと、を備えている。圧電振動片10は、Y´方向に膨出する裏面メサ部23Bと、裏面メサ部23Bの周囲に形成された外周部28と、を備えている。裏面メサ部23Bには、外周部28の第2主面28bに連なり、第2主面28bに対して傾斜した傾斜面27が形成されている。実装部材8A,8Bは、第2主面28bと傾斜面27とに跨って付着されている
【選択図】図4

Description

本発明は、圧電振動子に関するものである。
携帯電話や携帯情報端末機器、電波時計等には、時刻源や制御信号のタイミング源、リファレンス信号源等として、例えば水晶を利用した圧電振動子が用いられている。例えば特許文献1には、厚みすべり振動で振動する圧電振動片と、圧電振動片を収容するパッケージと、を有する圧電振動子が開示されている。圧電振動片は、側面に段差が設けられている振動部(メサ部)と、振動部の外縁に沿って配置され振動部の厚みよりも厚みの薄い外縁部(外周部)と、を備えている。圧電振動片は、パッケージに対して、外縁部に付着された導電性接着剤等の接合剤(実装部材)によって固定されている。
特開2013−197826号公報
ところで、近年では、圧電振動子および圧電振動片への小型化の要求が高まっている。このため、圧電振動片の外縁部の面積も小さくなるので、接合剤を圧電振動片の外縁部のみに付着させるだけでは接合剤の付着面積を十分に確保できず、圧電振動片の実装強度が不十分となるおそれがある。したがって、従来の圧電振動子にあっては、圧電振動片の実装強度を向上させるという点で改善の余地がある。
そこで本発明は、圧電振動片の実装強度を向上させることができる圧電振動子を提供するものである。
本発明の圧電振動子は、ATカット水晶基板により形成された圧電振動片と、実装部材を介して前記圧電振動片が実装されたパッケージと、を備え、前記圧電振動片は、前記圧電振動片の厚さ方向に膨出するメサ部と、前記メサ部の周囲に形成された外周部と、を備え、前記メサ部には、前記外周部の一方主面に連なり、前記一方主面に対して傾斜した傾斜面が形成され、前記実装部材は、前記一方主面と前記傾斜面とに跨って付着されている、ことを特徴とする。
本発明によれば、実装部材が外周部の一方主面とメサ部の傾斜面とに跨って付着されているので、実装部材が外周部のみに付着する構成と比べて実装部材の付着面積を増大させることができる。しかも、傾斜面が一方主面に対して傾斜しているので、実装部材を異なる2方向を向く面に付着させることができる。したがって、圧電振動片の実装強度を向上させることができる。
上記の圧電振動子において、前記実装部材は、前記外周部の側面に付着されている、ことが望ましい。
本発明によれば、実装部材が、外周部の一方主面およびメサ部の傾斜面に加え、さらに外周部の側面にも付着されているので、実装部材の付着面積をさらに増大させることができる。したがって、圧電振動片の実装強度をより向上させることができる。
上記の圧電振動子において、前記実装部材は、前記傾斜面における前記一方主面と前記メサ部の頂部との中間位置よりも前記一方主面側に付着されている、ことが望ましい。
本発明によれば、実装部材とメサ部の頂部との間に間隔を設けることができるので、メサ部の頂部において励振された振動が実装部材に伝搬して、不要振動が誘発されることを抑制できる。したがって、優れた振動特性を得ることができる。
上記の圧電振動子において、前記圧電振動片には、前記外周部から前記厚さ方向に直交する方向に突出する突出部が形成され、前記実装部材は、前記突出部に付着されている、ことが望ましい。
本発明によれば、実装部材が、外周部の一方主面およびメサ部の傾斜面に加え、さらに突出部にも付着されているので、実装部材の付着面積をさらに増大させることができる。したがって、圧電振動片の実装強度をより向上させることができる。
上記の圧電振動子において、前記実装部材は、前記圧電振動片における前記ATカット水晶基板のZ´軸方向に並んだ2箇所に付着されている、ことが望ましい。
ATカット水晶基板の主振動モードである厚みすべり振動は、X軸方向に大きく変位する振動である。本発明によれば、圧電振動片の変位が大きい方向(X軸方向)に直交するZ´軸方向に並んだ2箇所に実装部材が付着されているため、実装部材を介して圧電振動片を固定するパッケージは、圧電振動片のX軸方向の変位を妨げない。これにより、圧電振動片における実装部材が付着する部分において不要振動が発生することを抑制できる。したがって、優れた振動特性を得ることができる。
上記の圧電振動子において、前記圧電振動片は、前記ATカット水晶基板のZ´軸方向に長く形成されている、ことが望ましい。
本発明によれば、圧電振動片を小型化した場合であっても低いCI値を維持できる。すなわち、ATカット水晶基板はX軸とZ´軸で構成される。このような構成のもと、ATカット水晶基板が厚み滑り振動をしているとき、X軸とZ´軸では電気偏極が生じる。電気偏極は電荷の偏りであり、X軸では正弦波状、Z´軸では直線状になる。電気偏極が直線状になるZ´軸方向に長くすることで、最も強い電荷が生じる辺を長くすることができる。強い電荷が生じる領域が広がれば、よりCI値は低くなる。したがって、圧電振動片をZ´軸方向に長く形成することでより低いCI値を維持することが可能となり、優れた振動特性を得ることができる。
本発明によれば、実装部材が外周部の一方主面とメサ部の傾斜面とに跨って付着されているので、実装部材が外周部のみに付着する構成と比べて実装部材の付着面積を増大させることができる。しかも、傾斜面が一方主面に対して傾斜しているので、実装部材を異なる2方向を向く面に付着させることができる。したがって、圧電振動片の実装強度を向上させることができる。
第1実施形態に係る圧電振動子の分解斜視図である。 第1実施形態に係る圧電振動子の平面図である。 図2のIII−III線における断面図である。 第1実施形態に係る圧電振動片の底面図である。 第1実施形態の第1変形例に係る圧電振動片の底面図である。 第1実施形態の第2変形例に係る圧電振動片の底面図である。 第1実施形態の第3変形例に係る圧電振動片の底面図である。 第2実施形態に係る圧電振動片の底面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
最初に第1実施形態の圧電振動子1について説明する。
図1は、第1実施形態に係る圧電振動子の分解斜視図である。図2は、第1実施形態に係る圧電振動子の平面図である。図3は、図2のIII−III線における断面図である。なお、図2では、後述する封口板73を取り除いた状態を示している。
図1に示すように、圧電振動子1は、圧電振動片10と、圧電振動片10が実装されたパッケージ70と、を備えている。圧電振動片10は、厚みすべりモードで振動する圧電振動片10である。圧電振動片10は、圧電振動片10の外形形状をなす圧電板11と、圧電板11の外表面に形成された電極膜12と、により形成されている。
圧電板11は、ATカット水晶基板により形成されている。ここで、ATカットとは、人工水晶の結晶軸である電気軸(X軸)、機械軸(Y軸)および光学軸(Z軸)の3つの結晶軸のうち、Z軸に対してX軸周りに35度15分だけ傾いた方向(Z´軸方向)に切り出す加工手法である。ATカットによって切り出された圧電板11を有する圧電振動片10は、周波数温度特性が安定しており、構造や形状が単純で加工が容易であり、CI値が低いという利点がある。なお、以下の説明において、各図の構成を説明する際には、XY´Z´座標系を用いる。このXY´Z´座標系のうち、Y´軸はX軸およびZ´軸に直交する軸である。また、X軸方向、Y´軸方向およびZ´軸方向は、図中矢印方向を+方向とし、矢印とは反対の方向を−方向として説明する。
圧電振動片10は、Y´軸方向を厚さ方向とするとともにZ´軸方向を長手方向とする矩形板状に形成されている。図3に示すように、圧電振動片10は、そのY´軸方向+側に面する表面21、およびY´軸方向−側に面する裏面22に、Y´軸方向の外側に膨出して振動領域となるメサ部(表面メサ部23Aおよび裏面メサ部23B)を有する、いわゆるメサ型とされている。
図2に示すように、圧電振動片10は、表面21の中央部に形成された表面メサ部23Aと、裏面22の中央部に形成された裏面メサ部23B(図3参照)と、各メサ部23A,23Bの周囲において一様の厚さに形成された平面視矩形枠状の外周部28と、を備えている。
表面メサ部23Aは、外周部28に対してY´軸方向+側に膨出している。表面メサ部23Aは、四角錐台形状に形成されている。表面メサ部23Aには、頂面24と、頂面24の周囲を取り囲む4つの傾斜面25と、が形成されている。頂面24は、表面メサ部23Aにおいて外周部28からY´軸方向に最も離間した位置に配置されている。頂面24は、平面視において、Z´軸方向を長手方向とする矩形状に形成されている。頂面24は、Y´軸方向に直交する方向に延在する平坦面になっている。傾斜面25は、平面状に形成されている。傾斜面25は、外周部28におけるY´軸方向+側の第1主面28aに連なり、頂面24の外周縁と、第1主面28aの内周縁と、を接続している。傾斜面25は、第1主面28aに対して、例えば30°以下の傾斜角度で傾斜している。
図3に示すように、裏面メサ部23Bは、外周部28に対してY´軸方向−側に膨出している。裏面メサ部23Bは、表面メサ部23Aと点対称になるように形成されている。裏面メサ部23Bには、頂面26(頂部)と、頂面26の周囲を取り囲む4つの傾斜面27と、が形成されている。裏面メサ部23Bは、平面視で表面メサ部23Aと同じ位置に形成されている。
図2および図3に示すように、外周部28の側面29は、ATカット水晶基板の自然結晶面に倣った角度に形成されている。側面29のうち、X軸方向+側に位置する第1側面29a、およびX軸方向−側に位置する第2側面29bには、それぞれ一対の側部傾斜面がY´軸方向に連なって形成されている。圧電振動片10のうち、X軸方向両側の端部は、X軸方向外側に向かうにしたがいY´軸方向の厚さが漸次薄くなっている。
図2に示すように、電極膜12は、圧電板11を厚みすべり振動させる。電極膜12は、励振電極(第1励振電極61および第2励振電極62)と、マウント電極(第1マウント電極63および第2マウント電極64)と、引き回し配線(第1引き回し配線65および第2引き回し配線66)と、を有している。なお、電極膜12は、金等の単層膜や、クロム等を下地層とし、金等を上地層とした積層膜等で形成されている。
第1励振電極61は、表面メサ部23Aの頂面24に配置されている。第1励振電極61は、平面視矩形状に形成されている。
第2励振電極62は、裏面メサ部23Bの頂面26(図3参照)に配置されている。第2励振電極62は、平面視矩形状に形成され、第1励振電極61とY´軸方向で重なり合っている。
第1マウント電極63は、圧電板11のうちX軸方向+側かつZ´軸方向+側に位置する角部の外面上に形成されている。第1マウント電極63は、外周部28の第1主面28aおよびY´軸方向−側の第2主面28b(一方主面)と、外周部28の側面29のうち第1側面29aおよびZ´軸方向+側に位置する第3側面29cと、に跨って配置されている。第1マウント電極63は、平面視でZ´軸方向を長手方向とする矩形状に形成されている。
第2マウント電極64は、圧電板11のうちX軸方向+側かつZ´軸方向−側に位置する角部の外面上に形成されている。第2マウント電極64は、外周部28の第1主面28aおよび第2主面28bと、外周部28の側面29のうち第1側面29aおよびZ´軸方向−側に位置する第4側面29dと、に跨って配置されている。第2マウント電極64は、平面視でZ´軸方向を長手方向とする矩形状に形成されている。
第1引き回し配線65は、表面21において、第1励振電極61と第1マウント電極63とを接続している。
第2引き回し配線66は、裏面22において、第2励振電極62と第2マウント電極64とを接続している。
図1に示すように、パッケージ70は、圧電振動片10を収容する凹部71を有する実装基板72と、実装基板72の凹部71を閉塞する封口板73と、を有している。
実装基板72は、Y´軸方向+側に向けて開口する箱型に形成されている。実装基板72は、セラミックス材料からなる第1基板74、第2基板75および第3基板76がY´軸方向に積層されて構成されている。なお、各基板74〜76に用いられるセラミックス材料としては、例えばアルミナ製のHTCC(High Temperature Co−Fired Ceramic)や、ガラスセラミックス製のLTCC(Low Temperature Co−Fired Ceramic)等を用いることが可能である。
第1基板74は、平面視でZ´軸方向を長手方向とする矩形状に形成されている。第1基板74のY´軸方向+側の主面(以下、「上面」という。)は、凹部71の底面を構成している。第1基板74のY´軸方向−側の主面には、図示しない一対の外部電極が形成されている。外部電極は、例えば蒸着やスパッタリング等で形成された単一金属による単層膜、または異なる金属が積層された積層膜により構成されている。
第2基板75は、焼結等によって第1基板74の上面に一体的に接合されている。第2基板75は、枠部77と、一対の実装部78(第1実装部78Aおよび第2実装部78B)と、を備えている。
枠部77は、平面視外形が第1基板74と同等の大きさを有する矩形枠状に形成されている。
一対の実装部78は、それぞれ枠部77におけるX軸方向+側かつZ´軸方向両側の隅部から内側に向かって張り出すように、平面視矩形状に形成されている。実装部78は、Z´軸方向+側に位置する第1実装部78Aと、Z´軸方向−側に位置する第2実装部78Bと、を含んでいる。実装部78上には、電極パッド79が形成されている。電極パッド79は、上述した外部電極(不図示)と同様に、例えば蒸着やスパッタリング等で形成された単一金属による単層膜、または異なる金属が積層された積層膜等により構成されている。電極パッド79および外部電極は、図示しない配線を介して互いにそれぞれ導通している。
第3基板76は、焼結等によって第2基板75のY´軸方向+側の面に一体的に結合されている。第3基板76は、平面視で第2基板75の枠部77と同等の大きさを有する矩形枠状に形成されている。
第1基板74、第2基板75および第3基板76の外側面は、面一に形成されている。第2基板75の枠部77、および第3基板76の内側面は、面一に形成されている。第2基板75および第3基板76の内側面は、凹部71の内側面を構成している。
封口板73は、平面視で実装基板72と同等の大きさを有する矩形板状に形成されている。封口板73は、例えば図示しないシールリングを挟んでシーム溶接等により、実装基板72の開口縁(第3基板76のY´軸方向+側の端面)に接合されて、凹部71を気密に封止している。そして、実装基板72および封口板73により画成された空間は、気密封止されたキャビティCを構成する。
図2に示すように、各実装部78には、実装部材8A,8Bを介して、圧電振動片10が実装されている。実装部材8A,8Bは、導電性を有する接着剤等であって、例えば銀ペースト等が好適である。圧電振動片10は、第1実装部78Aに配置された実装部材8A、および第2実装部78Bに配置された実装部材8Bに重なるように載置されている。実装部材8A,8Bは、圧電振動片10におけるZ´軸方向に並んだ2箇所に付着されている。
図4は、第1実施形態に係る圧電振動片の底面図である。なお、図4では、圧電振動片10における実装部材8A,8Bが付着した領域を2点鎖線で示している(以下の図面でも同様)。
図4に示すように、実装部材8Aは、圧電振動片10の外周部28の第2主面28bと、裏面メサ部23BのX軸方向+側に位置する傾斜面27と、に跨って付着されている。実装部材8Aは、X軸方向+側に位置する傾斜面27における第2主面28bと裏面メサ部23Bの頂面26との中間位置よりも第2主面28b側に付着されている。実装部材8Aは、第2主面28bに配置された第1マウント電極63に接触し、第1マウント電極63と、第1実装部78A上の電極パッド79(図2参照)と、を導通させている。
実装部材8Bは、実装部材8AよりもZ´軸方向−側において、圧電振動片10の外周部28の第2主面28bと、裏面メサ部23BのX軸方向+側に位置する傾斜面27と、に跨って付着されている。実装部材8Bは、実装部材8Aと同様に、X軸方向+側に位置する傾斜面27における第2主面28bと裏面メサ部23Bの頂面26との中間位置よりも第2主面28b側に付着されている。実装部材8Bは、第2主面28bに配置された第2マウント電極64に接触し、第2マウント電極64と、第2実装部78B上の電極パッド79(図2参照)と、を導通させている。
このように、本実施形態によれば、実装部材8A,8Bが外周部28の第2主面28bと裏面メサ部23Bの傾斜面27とに跨って付着されているので、実装部材が外周部のみに付着する構成と比べて実装部材8A,8Bの付着面積を増大させることができる。しかも、傾斜面27が第2主面28bに対して傾斜しているので、実装部材8A,8Bを異なる2方向を向く面に付着させることができる。したがって、圧電振動片10の実装強度を向上させることができる。
また、実装部材8A,8Bは、傾斜面27における第2主面28bと裏面メサ部23Bの頂面26との中間位置よりも第2主面28b側に付着されているので、実装部材8A,8Bと裏面メサ部23Bの頂面26との間に間隔を設けることができる。これにより、裏面メサ部23Bの頂面26において励振された振動が実装部材8A,8Bに伝搬して、不要振動が誘発されることを抑制できる。したがって、優れた振動特性を得ることができる。
ここで、ATカット水晶基板の主振動モードである厚みすべり振動は、X軸方向に大きく変位する振動である。本実施形態によれば、圧電振動片10の変位が大きい方向(X軸方向)に直交するZ´軸方向に並んだ2箇所に実装部材8A,8Bが付着されているため、実装部材8A,8Bを介して圧電振動片10を固定するパッケージ70は、圧電振動片10のX軸方向の変位を妨げない。これにより、圧電振動片10における実装部材8A,8Bが付着する部分において不要振動が発生することを抑制できる。したがって、優れた振動特性を得ることができる。
また、圧電振動片10は、Z´軸方向に長く形成されているので、圧電振動片10を小型化した場合であっても低いCI値を維持できる。すなわち、ATカット水晶基板はX軸とZ´軸で構成される。このような構成のもと、ATカット水晶基板が厚み滑り振動をしているとき、X軸とZ´軸では電気偏極が生じる。電気偏極は電荷の偏りであり、X軸では正弦波状、Z´軸では直線状になる。電気偏極が直線状になるZ´軸を長手方向とすることで、最も強い電荷が生じる辺を長くすることができる。強い電荷が生じる領域が広がれば、よりCI値は低くなる。したがって、Z´軸を長手方向とすることでより低いCI値を維持することが可能となり、優れた振動特性を得ることができる。
なお、上記第1実施形態では、実装部材8A,8Bは、外周部28の第2主面28bと、裏面メサ部23BのX軸方向+側に位置する傾斜面27と、の2つの面に付着されているが、これに限定されるものではない。
図5は、第1実施形態の第1変形例に係る圧電振動片の底面図である。
図5に示すように、実装部材8A,8Bは、2つの傾斜面27に跨って付着されていてもよい。具体的に、実装部材8Aは、外周部28の第2主面28bと、裏面メサ部23BのX軸方向+側に位置する傾斜面27およびZ´軸方向+側に位置する傾斜面27と、に跨って付着されている。実装部材8Bは、外周部28の第2主面28bと、裏面メサ部23BのX軸方向+側に位置する傾斜面27およびZ´軸方向−側に位置する傾斜面27と、に跨って付着されている。
この構成によれば、各実装部材8A,8Bを異なる3方向を向く面に付着させることができる。したがって、圧電振動片10の実装強度をより向上させることができる。
図6は、第1実施形態の第2変形例に係る圧電振動片の底面図である。
図6に示すように、実装部材8A,8Bは、外周部28の側面29に付着されていてもよい。具体的に、実装部材8Aは、外周部28の第2主面28b、第1側面29aおよび第3側面29cと、裏面メサ部23BのX軸方向+側に位置する傾斜面27およびZ´軸方向+側に位置する傾斜面27と、に跨って付着されている。実装部材8Bは、外周部28の第2主面28b、第1側面29aおよび第4側面29dと、裏面メサ部23BのX軸方向+側に位置する傾斜面27およびZ´軸方向−側に位置する傾斜面27と、に跨って付着されている。
この構成によれば、実装部材8A,8Bが、外周部28の側面29にも付着されているので、実装部材8A,8Bの付着面積をさらに増大させることができる。したがって、圧電振動片10の実装強度をより向上させることができる。
また、上記実施形態では、圧電振動片10は、Z´軸方向を長手方向とする矩形板状に形成されているが、これに限定されるものではない。
図7は、第1実施形態の第3変形例に係る圧電振動片の底面図である。
図7に示すように、圧電振動片110は、X軸方向を長手方向とする矩形板状に形成されていてもよい。この場合であっても、実装部材8A,8BをZ´軸方向に並んだ2箇所に付着させることで、上述した作用効果を奏功することができる。
[第2実施形態]
次に第2実施形態の圧電振動子201について説明する。
図8は、第2実施形態に係る圧電振動片の底面図である。
図8に示す第2実施形態では、圧電振動片210に突出部231,232が形成されている点で第1実施形態と異なっている。なお、図1から図4に示す第1実施形態と同様の構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図8に示すように、圧電振動片210は、表面メサ部23Aおよび裏面メサ部23Bと、外周部28と、外周部28からX軸方向+側に突出する突出部(第1突出部231および第2突出部232)と、を備えている。
各突出部231,232は、Z´軸方向に並んで形成されている。各突出部231,232は、外周部28のうち、X軸方向+側の端部におけるZ´軸方向の両端部にそれぞれ形成されている。
第1突出部231は、平面視平行四辺形状に形成されている。第1突出部231は、外周部28のうちX軸方向+側かつZ´軸方向+側に位置する角部において、X軸方向+側に面する部分からX軸方向+側に突出している。具体的に、第1突出部231は、平面視において、X軸方向+側に向かうに従いZ´軸方向+側に傾斜している。第1突出部231のY´方向に面する両主面は、外周部28の両主面28a,28bと面一に形成されている。
第2突出部232は、平面視平行四辺形状に形成されている。第2突出部232は、外周部28のうちX軸方向+側かつZ´軸方向−側に位置する角部において、X軸方向+側に面する部分からX軸方向+側に突出している。具体的に、第2突出部232は、平面視において、X軸方向+側に向かうに従いZ´軸方向−側に傾斜している。第2突出部232のY´方向に面する両主面は、外周部28の両主面28a,28bと面一に形成されている。
第1マウント電極263は、第1突出部231の全面に亘って配置されている。
第2マウント電極264は、第2突出部232の全面に亘って配置されている。
第1引き回し配線265は、第1励振電極61と第1マウント電極263とを接続している。
第2引き回し配線266は、第2励振電極62と第2マウント電極264とを接続している。
実装部材8Aは、外周部28の第2主面28bおよび側面29と、裏面メサ部23BのX軸方向+側に位置する傾斜面27およびZ´軸方向+側に位置する傾斜面27と、第1突出部231のY´方向−側の主面231aおよびZ´軸方向+側に面する側面231bと、に跨って付着されている。実装部材8Aは、第1突出部231の外面に付着することで、第1突出部231の外面の第1マウント電極263と、第1実装部78A上の電極パッド79(図2参照)と、を導通させている。
実装部材8Bは、外周部28の第2主面28bおよび側面29と、裏面メサ部23BのX軸方向+側に位置する傾斜面27およびZ´軸方向−側に位置する傾斜面27と、第2突出部232のY´方向−側の主面232aおよびZ´軸方向−側に面する側面232bと、に跨って付着されている。実装部材8Bは、第2突出部232の外面に付着することで、第2突出部232の外面の第2マウント電極264と、第2実装部78B上の電極パッド79(図2参照)と、を導通させている。
このように、本実施形態によれば、圧電振動片210には、外周部28からX軸方向+側に突出する突出部231,232が形成され、実装部材8A,8Bが、突出部231,232にも付着されているので、実装部材8A,8Bの付着面積をさらに増大させることができる。したがって、圧電振動片210の実装強度をより向上させることができる。
しかも、実装部材8A,8Bは、各突出部231,232のうち、Z´軸方向における他方の突出部231,232とは反対側に面する側面231b,232bに付着しているので、実装部材8A,8Bをより離れた位置に配置できる。これにより、実装部材8A,8Bが接触して短絡し、励振不能な状態となることを抑制できる。したがって、優れた振動特性を有する高品質な圧電振動子201とすることができる。
なお、上記第2実施形態では、各突出部231,232は、平面視平行四辺形状に形成されているが、これに限定されず、各突出部は、例えば平面視矩形状や台形状、三角形状等に形成されていてもよい。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記各実施形態においては、圧電振動片10,110,210の表面21および裏面22にそれぞれ1段の表面メサ部23Aまたは裏面メサ部23Bが形成されているが、これに限定されない。表面メサ部または裏面メサ部は多段に形成されてもよい。また、メサ部は、実装部材8A,8Bが付着する面(実施形態では裏面22)側のみに形成されていてもよい。
また、上記実施形態においては、各メサ部23A,23Bは、四角錐台形状に形成されているが、これに限定されない。各メサ部は、Z´軸方向に沿って圧電振動片の一端縁から他端縁に亘って延設され、傾斜面が頂面を挟んだX軸方向両側のみに形成された構成であってもよい。この場合には、圧電振動片の外周部は、各メサ部を挟んだX軸方向両側に形成される。
また、上記実施形態においては、各メサ部23A,23Bの傾斜面は平面状に形成されているが、これに限定されず、曲面状に形成されていてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1,201…圧電振動子 8A,8B…実装部材 10,110,210…圧電振動片 23B…裏面メサ部 26…頂面(頂部) 27…傾斜面 28…外周部 28b…第2主面(一方主面) 29…側面 70…パッケージ 231…第1突出部(突出部) 232…第2突出部(突出部)

Claims (6)

  1. ATカット水晶基板により形成された圧電振動片と、
    実装部材を介して前記圧電振動片が実装されたパッケージと、
    を備え、
    前記圧電振動片は、
    前記圧電振動片の厚さ方向に膨出するメサ部と、
    前記メサ部の周囲に形成された外周部と、
    を備え、
    前記メサ部には、前記外周部の一方主面に連なり、前記一方主面に対して傾斜した傾斜面が形成され、
    前記実装部材は、前記一方主面と前記傾斜面とに跨って付着されている、
    ことを特徴とする圧電振動子。
  2. 前記実装部材は、前記外周部の側面に付着されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の圧電振動子。
  3. 前記実装部材は、前記傾斜面における前記一方主面と前記メサ部の頂部との中間位置よりも前記一方主面側に付着されている、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の圧電振動子。
  4. 前記圧電振動片には、前記外周部から前記厚さ方向に直交する方向に突出する突出部が形成され、
    前記実装部材は、前記突出部に付着されている、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の圧電振動子。
  5. 前記実装部材は、前記圧電振動片における前記ATカット水晶基板のZ´軸方向に並んだ2箇所に付着されている、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の圧電振動子。
  6. 前記圧電振動片は、前記ATカット水晶基板のZ´軸方向に長く形成されている、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の圧電振動子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019062252A (ja) * 2017-09-25 2019-04-18 京セラ株式会社 水晶素子、水晶デバイスおよび水晶素子の製造方法

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