JP2018056806A - 圧電振動片及び圧電振動子 - Google Patents
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Abstract
【課題】錘部による周波数低減の効果を確保しつつ振動腕部の振動を安定させることができる圧電振動片を提供する。【解決手段】圧電振動片3は、一対の振動腕部31,32と、一対の振動腕部31,32の基端同士を接続する基部35と、を備え、振動腕部31,32は、基部35の側に位置する本体部31A,32Aと、振動腕部31,32の先端側に位置する錘部31B,32Bと、を備え、振動腕部31,32の厚み方向から見て、本体部31A,32Aは、振動腕部31,32の長手方向で最小幅の部分に変曲点Pを有し、本体部31A,32Aの幅は、変曲点Pから錘部31B,32Bに至るまで連続的に広くなっており、錘部31B,32Bの幅は、振動腕部31,32の長手方向で一定である。【選択図】図5
Description
本発明は、圧電振動片及び圧電振動子に関する。
従来、振動腕部の先端側に振動腕部の本体部よりも広い幅の錘部を有する、いわゆるハンマーヘッド型の振動片が知られている。例えば、特許文献1では、振動アームがテーパ形状のメイン部分を備えている。テーパ状部分の先端における振動アームの幅は、テーパ状部分の根元端における振動アームの幅よりも小さくなっている。
一方、特許文献2では、振動腕において、腕幅の変更点よりも先端側が拡幅している。
一方、特許文献2では、振動腕において、腕幅の変更点よりも先端側が拡幅している。
しかしながら、特許文献1では、ハンマーヘッドが大きくなるほど局所的に応力が集中するため、振動腕部の振動(発振)が不安定になる可能性がある。一方、特許文献2では、長溝の先端部よりもさらに腕先端側に腕幅の変更点があるため、錘部が小さくなり、周波数低減の効果が十分に得られなくなる可能性がある。したがって、従来の技術においては、錘部による周波数低減の効果を確保しつつ振動腕部の振動を安定させる上で改善の余地があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、錘部による周波数低減の効果を確保しつつ振動腕部の振動を安定させることができる圧電振動片及び圧電振動子を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る圧電振動片は、一対の振動腕部と、前記一対の振動腕部の基端同士を接続する基部と、を備えた圧電振動片であって、前記振動腕部は、前記基部の側に位置する本体部と、前記振動腕部の先端側に位置する錘部と、を備え、前記振動腕部の厚み方向から見て、前記本体部は、前記振動腕部の長手方向で最小幅の部分に変曲点を有し、前記本体部の幅は、前記変曲点から前記錘部に至るまで連続的に広くなっており、前記錘部の幅は、前記振動腕部の長手方向で一定であることを特徴とする。
この構成によれば、振動腕部の厚み方向から見て、本体部の幅が変曲点から錘部に至るまで連続的に広くなっていることで、振動腕部に局所的に応力が集中することを抑制することができる。そのため、振動腕部の振動を安定させることができる。加えて、振動腕部の厚み方向から見て、錘部の幅が振動腕部の長手方向で一定であることで、錘部の幅を振動腕部の長手方向で拡幅させた場合と比較して、錘部同士が衝突する可能性を回避しながら周波数低減の効果を確保することができる。したがって、錘部による周波数低減の効果を確保しつつ振動腕部の振動を安定させることができる。
上記の圧電振動片において、前記振動腕部の厚み方向から見て、前記本体部の幅方向の外端縁は、前記錘部の側ほど前記振動腕部の幅方向の外側に位置する曲線状をなしていてもよい。
この構成によれば、振動腕部の厚み方向から見て、本体部の幅方向の外端縁を直線状とした場合と比較して、振動腕部に局所的に応力が集中することをより効果的に抑制することができる。したがって、振動腕部の振動をより一層安定させることができる。
上記の圧電振動片において、前記振動腕部の厚み方向から見て、前記本体部の幅方向の外端縁の曲率半径は、3225.8μm以上かつ4000μm以下であってもよい。
ところで、前記曲率半径が4000μmを超える場合には、振動腕部が直線状に近づくため、錘部による周波数低減の効果が小さくなる可能性がある。一方、前記曲率半径が3225.5μm未満の場合には、振動腕部の変曲点部分の幅が狭くなり過ぎてしまい、振動腕部の剛性が低下してしまう可能性がある。これに対し、この構成によれば、前記曲率半径が3225.8μm以上かつ4000μm以下であることで、振動腕部が直線状に近づくことを回避するとともに、振動腕部の変曲点部分の幅が過度に狭くなることを回避することができる。したがって、錘部による周波数低減の効果を確保するとともに、振動腕部の剛性を確保することができる。
上記の圧電振動片において、前記振動腕部の厚み方向から見て、前記錘部の幅方向の外端縁に沿う直線をC1とし、前記本体部の幅方向の外端縁と前記錘部の幅方向の外端縁との交点における接線をC2としたとき、前記直線C1と前記接線C2とのなす角の角度は、8.5度以上かつ9.0度以下であってもよい。
ところで、前記直線C1と前記接線C2とのなす角の角度が9.0度を超える場合には、振動腕部の変曲点部分の幅が狭くなり過ぎてしまい、振動腕部の剛性が低下してしまう可能性がある。一方、前記直線C1と前記接線C2とのなす角の角度が8.5度未満の場合には、振動腕部が直線状に近づくため、錘部による周波数低減の効果が小さくなる可能性がある。これに対し、この構成によれば、前記直線C1と前記接線C2とのなす角の角度が、8.5度以上かつ9.0度以下であることで、振動腕部の変曲点部分の幅が過度に狭くなることを回避するとともに、振動腕部が直線状に近づくことを回避することができる。したがって、振動腕部の剛性を確保するとともに、錘部による周波数低減の効果を確保することができる。
上記の圧電振動片において、前記振動腕部の長手方向において、前記振動腕部の全長をL1とし、前記錘部の長さをL2としたとき、0.199≦L2/L1≦0.201を満たしていてもよい。
ところで、L2/L1が0.201を超える場合には、錘部が大きくなり過ぎてしまい、耐衝撃性が低下してしまう可能性がある。一方、L2/L1が0.199未満の場合には、錘部を十分に確保できないため、錘部による周波数低減の効果が小さくなる可能性がある。これに対し、この構成によれば、0.199≦L2/L1≦0.201を満たすことで、錘部が過度に大きくなることを回避するとともに、錘部を十分に確保することができる。したがって、耐衝撃性を確保するとともに、錘部による周波数低減の効果を確保することができる。
上記の圧電振動片において、前記振動腕部の厚み方向から見て、前記振動腕部の全長をL1とし、前記振動腕部と前記基部との境界と前記変曲点との間の距離をL3としたとき、0.253≦L3/L1≦0.255を満たしていてもよい。
ところで、L3/L1が0.255を超える場合には、振動腕部の幅が広がり、周波数が高くなってしまうため、周波数低減の効果が小さくなる可能性がある。一方、L3/L1が0.253未満の場合には、振動腕部の基部側の負荷が大きくなるため、耐衝撃性が低下してしまう可能性がある。これに対し、この構成によれば、0.253≦L3/L1≦0.255を満たすことで、振動腕部の幅が広がり、周波数が高くなってしまうことを回避するとともに、振動腕部の基部側の負荷が大きくなることを回避することができる。したがって、周波数低減の効果を確保するとともに、耐衝撃性を確保することができる。
上記の圧電振動片において、前記基部に連結され且つ前記一対の振動腕部の幅方向の外方に配置された一対の支持腕部を更に備え、前記振動腕部の厚み方向から見て、前記変曲点は、前記振動腕部の長手方向で前記支持腕部のマウント部と重なっていてもよい。
この構成によれば、振動腕部の変曲点部分と支持腕部のマウント部とが圧電振動片の幅方向で適度に離反するため、サイドアーム型の圧電振動片において、振動腕部の振動を安定させることができる。加えて、マウント部を導電性接着剤で固定した場合であっても、導電性接着剤による短絡を回避することができる。加えて、振動腕部の厚み方向から見て、変曲点が振動腕部の長手方向で支持腕部のマウント部とずれている場合と比較して、圧電振動片の小型化を図ることができる。
上記の圧電振動片において、前記基部に連結され且つ前記一対の振動腕部の間に配置された支持腕部を更に備え、前記振動腕部の厚み方向から見て、前記変曲点は、前記振動腕部の長手方向で前記支持腕部のマウント部と重なっていてもよい。
この構成によれば、振動腕部の変曲点部分と支持腕部のマウント部とが圧電振動片の幅方向で適度に離反するため、センターアーム型の圧電振動片において、振動腕部の振動を安定させることができる。加えて、マウント部を導電性接着剤で固定した場合であっても、導電性接着剤による短絡を回避することができる。加えて、振動腕部の厚み方向から見て、変曲点が振動腕部の長手方向で支持腕部のマウント部とずれている場合と比較して、圧電振動片の小型化を図ることができる。
本発明の一態様に係る圧電振動子は、上記の圧電振動片と、前記圧電振動片を収容するパッケージと、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、上記の圧電振動片を備えた圧電振動子において、錘部による周波数低減の効果を確保しつつ振動腕部の振動を安定させることができる。
本発明によれば、錘部による周波数低減の効果を確保しつつ振動腕部の振動を安定させることが可能な圧電振動片及び圧電振動子を提供することができる。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。以下の実施形態では、圧電振動子の一例として、セラミックパッケージタイプの表面実装型振動子を挙げて説明する。なお、以下の説明に用いる図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
以下の説明においては、XYZ座標系を設定し、このXYZ座標系を参照しつつ各部材の位置関係を説明する。この際、圧電振動片の主面と垂直な方向(すなわち、圧電振動片の厚み方向)を「Z軸方向」、振動腕部の長手方向(すなわち、圧電振動片の長手方向)を「Y軸方向」、Y軸方向及びZ軸方向と直交する方向(すなわち、圧電振動片の幅方向)を「X軸方向」とする。
[圧電振動子]
図1に示すように、圧電振動子1は、内部に気密封止されたキャビティC(図2参照)を有するパッケージ2と、キャビティC内に収容された圧電振動片3(図2参照)と、を備えている。
図1に示すように、圧電振動子1は、内部に気密封止されたキャビティC(図2参照)を有するパッケージ2と、キャビティC内に収容された圧電振動片3(図2参照)と、を備えている。
図2に示すように、圧電振動子1は、平面視で直方形状をなしている。本実施形態では、圧電振動子1の長手方向、幅方向及び厚み方向は、圧電振動片3の長手方向(Y軸方向)、幅方向(X軸方向)及び厚み方向(Z軸方向)と一致している。
[パッケージ]
図3に示すように、パッケージ2は、パッケージ本体5と、パッケージ本体5に接合されるとともに、パッケージ本体5との間にキャビティCを形成する封口板6と、を備えている。
パッケージ本体5は、プレート状の第1ベース基板10と、第1ベース基板10に接合された枠状の第2ベース基板11と、第2ベース基板11に接合された枠状の第3ベース基板12と、第3ベース基板12に接合された枠状のシールリング13と、を備えている。
図3に示すように、パッケージ2は、パッケージ本体5と、パッケージ本体5に接合されるとともに、パッケージ本体5との間にキャビティCを形成する封口板6と、を備えている。
パッケージ本体5は、プレート状の第1ベース基板10と、第1ベース基板10に接合された枠状の第2ベース基板11と、第2ベース基板11に接合された枠状の第3ベース基板12と、第3ベース基板12に接合された枠状のシールリング13と、を備えている。
図4に示すように、第1ベース基板10、第2ベース基板11及び第3ベース基板12の四隅には、平面視で1/4円弧状の切欠部15が形成されている。切欠部15は、第1ベース基板10、第2ベース基板11及び第3ベース基板12の厚み方向の全体に亘って形成されている。例えば、第1ベース基板10、第2ベース基板11及び第3ベース基板12は、ウエハ状のセラミック基板を3枚重ねて接合した後、各セラミック基板を貫通する複数のスルーホールを行列状に形成し、その後、各スルーホールを基準としながら各セラミック基板を格子状に切断することで作製される。切欠部15は、スルーホールが4分割されることで形成される。
例えば、セラミックス基板の形成材料としては、アルミナ製のHTCC(High Temperature Co−Fired Ceramic)、ガラスセラミックス製のLTCC(Low Temperature Co−Fired Ceramic)等が挙げられる。
図3に示すように、第1ベース基板10の外形は、パッケージ本体5の最外形と実質的に同じである。第1ベース基板10の上面10a(+Z軸方向側の面)は、キャビティCの底部を区画している。
図4に示すように、第2ベース基板11の外形は、第1ベース基板10の外形と実質的に同じである。第2ベース基板11は、厚み方向に開口する枠状をなしている。第2ベース基板11の内周面11aは、平面視で四隅が丸みを帯びた形状をなしている。第2ベース基板11の内周面11aは、キャビティC(図3参照)の側部の一部(下部)を区画している。
図3に示すように、第2ベース基板11は、第1ベース基板10の上面10aに配置されている。第2ベース基板11は、第1ベース基板10と一体化されている。例えば、第2ベース基板11は、第1ベース基板10に焼結などで結合されている。
図4に示すように、第2ベース基板11には、幅方向の内方に突出する実装部14A,14Bが設けられている。実装部14A,14Bは、第2ベース基板11の長手方向の中央に位置している。
第3ベース基板12の外形は、第2ベース基板11の外形と実質的に同じである。第3ベース基板12は、厚み方向に開口する枠状をなしている。第3ベース基板12の内周面12aは、キャビティC(図3参照)の側部の一部(上下中央部)を区画している。
図3に示すように、第3ベース基板12は、第2ベース基板11の上面に配置されている。第3ベース基板12は、第2ベース基板11と一体化されている。例えば、第3ベース基板12は、第2ベース基板11に焼結などで結合されている。
図4に示すように、シールリング13は、導電性を有する。シールリング13の外形は、第3ベース基板12の外形よりも小さい。シールリング13は、厚み方向に開口する枠状をなしている。シールリング13の内周面13aは、キャビティC(図3参照)の側部の一部(上部)を区画している。
図3に示すように、シールリング13は、第3ベース基板12の上面に接合されている。例えば、シールリング13は、銀ロウ等のロウ材又は半田材等による焼付けによって、第3ベース基板12に接合されている。なお、シールリング13は、第3ベース基板12の上面に形成された金属接合層に溶着等によって接合されていてもよい。例えば、金属接合層の形成方法は、電解メッキ、無電解メッキ、蒸着及びスパッタリング等が挙げられる。
例えば、シールリング13の形成材料としては、ニッケル基合金等が挙げられる。具体的に、シールリング13の形成材料は、コバール、エリンバー、インバー、42−アロイ等から選択すれば良い。特に、シールリング13の形成材料は、第1ベース基板10及び第2ベース基板11の形成材料の熱膨張係数に近い材料を選択することが好ましい。例えば、第1ベース基板10及び第2ベース基板11の形成材料を熱膨張係数6.8×10−6/℃のアルミナとした場合には、シールリング13の形成材料は、熱膨張係数5.2×10−6/℃のコバール、又は熱膨張係数4.5〜6.5×10−6/℃の42−アロイとすることが好ましい。
封口板6は、導電性を有する。封口板6の外形は、シールリング13の外形と実質的に同じである。封口板6の下面6a(−Z軸方向側の面)は、キャビティCの上部を区画している。
封口板6は、シールリング13の上端に接合されている。例えば、封口板6の接合方法としては、ローラ電極を接触させることによるシーム溶接、レーザー溶接、超音波溶接等が挙げられる。なお、封口板6とシールリング13とをより確実に接合する観点からは、互いになじみの良いニッケル及び金等の接合層を、封口板6の下面6aの外周部(すなわち、シールリング13との接合面)と、シールリング13の上端(すなわち、封口板6との接合面)とのそれぞれに形成することが好ましい。
キャビティCは、第1ベース基板10の上面10a、第2ベース基板11の内周面11a、第3ベース基板12の内周面12a、シールリング13の内周面13a及び封口板6の下面6aによって区画されている。すなわち、圧電振動子1の内部は、第1ベース基板10の上面、第2ベース基板11の内周面11a、第3ベース基板12の内周面12a、シールリング13の内周面13a及び封口板6の下面6aによって気密に封止されている。
図4に示すように、第2ベース基板11の実装部14A,14Bの上面には、圧電振動片3との接続電極である一対の電極パッド20A,20Bがそれぞれ形成されている。一方、第1ベース基板10の下面には、長手方向に離反した一対の外部電極21A,21Bが形成されている。例えば、電極パッド20A,20B及び外部電極21A,21Bは、蒸着、スパッタリング等で形成された単一金属による単層膜、又は異なる金属が積層された積層膜である。電極パッド20A,20B及び外部電極21A,21Bは、不図示の配線を介して互いにそれぞれ導通している。
[圧電振動片]
図5に示すように、圧電振動片3は、圧電板30と、圧電板30に形成された不図示の電極と、を備えている。なお、図5では、便宜上、導電性接着剤38を併せて図示している。
図5に示すように、圧電振動片3は、圧電板30と、圧電板30に形成された不図示の電極と、を備えている。なお、図5では、便宜上、導電性接着剤38を併せて図示している。
圧電板30は、圧電材料で形成されている。本実施形態において、圧電板30は、水晶で形成されている。なお、圧電板30は、タンタル酸リチウム及びニオブ酸リチウム等の圧電材料で形成されていてもよい。
圧電板30は、一対の振動腕部31,32(第1振動腕部31及び第2振動腕部32)と、一対の振動腕部31,32の基端同士を接続する基部35と、基部35に連結され且つ一対の振動腕部31,32の幅方向の外方に配置された一対の支持腕部33,34(第1支持腕部33及び第2支持腕部34)と、を備えている。Z軸方向から見て、圧電板30は、Y軸方向に沿う中心軸Oを対称軸として、実質的に線対称形状をなしている。
[振動腕部]
振動腕部31,32は、Y軸方向に長手を有する。振動腕部31,32は、基部35から+Y軸方向に向けて延出している。振動腕部31,32は、X軸方向に並んで平行に配置されている。振動腕部31,32は、基部35を固定端とし、先端を自由端として振動する。振動腕部31,32は、基部35の側に位置する本体部31A,32Aと、振動腕部31,32の先端側に位置する錘部31B,32Bと、を備えている。図5では便宜上、本体部31A,32Aと錘部31B,32Bとの境界を仮想線(二点鎖線)で図示している。
振動腕部31,32は、Y軸方向に長手を有する。振動腕部31,32は、基部35から+Y軸方向に向けて延出している。振動腕部31,32は、X軸方向に並んで平行に配置されている。振動腕部31,32は、基部35を固定端とし、先端を自由端として振動する。振動腕部31,32は、基部35の側に位置する本体部31A,32Aと、振動腕部31,32の先端側に位置する錘部31B,32Bと、を備えている。図5では便宜上、本体部31A,32Aと錘部31B,32Bとの境界を仮想線(二点鎖線)で図示している。
振動腕部31,32の厚み方向(Z軸方向)から見て、本体部31A,32Aは、振動腕部31,32の長手方向で最小幅の部分に変曲点Pを有する。すなわち、変曲点Pは、振動腕部31,32のうち幅が最も小さい部分に位置する。
振動腕部31,32の厚み方向から見て、振動腕部31,32の全長をL1とし、振動腕部31,32と基部35との境界と変曲点Pとの間の距離をL3とする。ここで、振動腕部31,32の全長L1は、振動腕部31,32のY軸方向の長さを意味する。振動腕部31,32と基部35との境界(図5では便宜上、仮想線で図示)と変曲点Pとの間の距離L3は、振動腕部31,32の−Y軸方向端(すなわち、振動腕部31,32の固定端)と変曲点Pとの間のY軸方向の長さを意味する。振動腕部31,32の全長L1と前記距離L3とは、
0.253≦L3/L1≦0.255
を満たしている。
0.253≦L3/L1≦0.255
を満たしている。
振動腕部31,32の厚み方向から見て、本体部31A,32Aの幅は、変曲点Pから錘部31B,32Bに至るまで連続的に広くなっている。振動腕部31,32の厚み方向から見て、本体部31A,32Aの幅方向の外端縁は、錘部31B,32Bの側ほど振動腕部31,32の幅方向の外側に位置する曲線状をなしている。
振動腕部31,32の厚み方向から見て、本体部31A,32Aの幅方向の外端縁は、振動腕部31,32の幅方向の内側に向けて緩やかな凸をなす湾曲形状をなしている。振動腕部31,32の厚み方向から見て、本体部31A,32Aの幅方向の外端縁の曲率半径は、3225.8μm以上かつ4000μm以下である。
本体部31A,32Aには、溝部37が形成されている。溝部37は、本体部31A,32Aの両主面(厚み方向の両面)において、厚み方向内側に凹んでいる。溝部37は、本体部31A,32Aの長手方向に亘って延在している。振動腕部31,32の厚み方向から見て、溝部37の長さをL4とする。例えば、振動腕部31,32の全長L1と溝部37の長さL4とは、
L4/L1≒0.574
を満たしている。
L4/L1≒0.574
を満たしている。
なお、本体部31A,32Aには、所定の駆動電圧が印加されたときに、振動腕部31,32を幅方向に振動させる不図示の励振電極が設けられている。
Z軸方向から見て、錘部31B,32Bは、Y軸方向に長手を有する長方形形状をなしている。振動腕部31,32の厚み方向から見て、錘部31B,32Bの幅は、振動腕部31,32の長手方向で一定である。
X軸方向において、錘部31B,32Bの幅は、本体部31A,32Aの幅よりも広い。これにより、振動腕部31,32の先端の質量を増加させるとともに、振動時の慣性モーメントを増大させることができる。そのため、錘部31B,32Bを有しない圧電振動片と比較して、振動腕部31,32を短縮することができる。
振動腕部31,32の長手方向において、錘部31B,32Bの長さをL2とする。振動腕部31,32の全長L1と錘部31B,32Bの長さとは、
0.199≦L2/L1≦0.201
を満たしている。
0.199≦L2/L1≦0.201
を満たしている。
図6に示すように、振動腕部31,32の厚み方向から見て、錘部31B,32Bの幅方向の外端縁に沿う直線(破線の仮想線)をC1とし、本体部31A,32Aの幅方向の外端縁と錘部31B,32Bの幅方向の外端縁との交点Qにおける接線(破線の仮想線)をC2とする。直線C1と接線C2とのなす角Kの角度は、8.5度以上かつ9.0度以下である。
図示はしないが、錘部31B,32Bには、励振電極と一体に形成された重り金属膜が形成されている。重り金属膜は、振動腕部31,32の先端の質量を増加させる。重り金属膜は、振動腕部31,32を短縮したときに、共振周波数の上昇を抑制する。
[支持腕部]
図5に示すように、Z軸方向から見て、支持腕部33,34は、L字状をなしている。支持腕部33,34は、基部35及び振動腕部31,32(本体部31A,32A)の幅方向の外方に配置されている。具体的に、支持腕部33,34は、基部35における幅方向の両側面から幅方向の外方に向けて突出した後、+Y軸方向に向けて突出し、Y軸方向に沿って振動腕部31,32と平行に延在している。
図5に示すように、Z軸方向から見て、支持腕部33,34は、L字状をなしている。支持腕部33,34は、基部35及び振動腕部31,32(本体部31A,32A)の幅方向の外方に配置されている。具体的に、支持腕部33,34は、基部35における幅方向の両側面から幅方向の外方に向けて突出した後、+Y軸方向に向けて突出し、Y軸方向に沿って振動腕部31,32と平行に延在している。
支持腕部33,34には、圧電振動片3をパッケージ本体5に実装する際のマウント部33a,34aがそれぞれ設けられている。マウント部33a,34aは、支持腕部33,34の先端寄りに配置されている。
図5(図2)では便宜上、マウント部33a,34aの領域を仮想線(二点鎖線)で区画している。振動腕部31,32の厚み方向から見て、変曲点Pは、振動腕部31,32の長手方向でマウント部33a,34aと重なる。振動腕部31,32の厚み方向から見て、変曲点Pは、振動腕部31,32の長手方向でマウント部33a,34aの中央寄りに位置している。詳述すると、変曲点Pは、マウント部33a,34aそれぞれの−Y軸方向の端部と+Y軸方向の端部との中間に位置している。
図示はしないが、マウント部33a,34aには、2系統のマウント電極がそれぞれ設けられている。2系統のマウント電極は、2系統の引き回し電極によって2系統の励振電極にそれぞれ導通している。
[圧電振動片の接続状態]
図2に示すように、圧電振動片3は、気密封止されたパッケージ2のキャビティC内に収容されている。支持腕部33,34は、実装部14A,14Bに設けられた2つの電極パッド20A,20Bにそれぞれ導電性接着剤38を介して電気的及び機械的に接合されている。振動腕部31,32は、基部35を介して支持されている。図示はしないが、2系統のマウント電極は、それぞれ電極パッド20A,20Bに電気的に接続されている。
図2に示すように、圧電振動片3は、気密封止されたパッケージ2のキャビティC内に収容されている。支持腕部33,34は、実装部14A,14Bに設けられた2つの電極パッド20A,20Bにそれぞれ導電性接着剤38を介して電気的及び機械的に接合されている。振動腕部31,32は、基部35を介して支持されている。図示はしないが、2系統のマウント電極は、それぞれ電極パッド20A,20Bに電気的に接続されている。
Z軸方向から見て、導電性接着剤38の外形は、X軸方向に長軸を有する楕円形状をなしている。導電性接着剤38は、支持腕部33,34におけるマウント部33a,34aの+Y軸方向側と−Y軸方向側とに1箇所ずつそれぞれ計2箇所配置されている。なお、支持腕部33,34における導電性接着剤38の配置箇所は2箇所に限らず、1箇所のみであってもよいし、3箇所以上の複数箇所であってもよい。
なお、支持腕部33,34と電極パッド20A,20Bとを接合する導電性接合材としては、金属バンプを用いてもよい。金属バンプは、接合初期の段階では流動性を有し、かつ、接合後期の段階では固化して接合強度を発現する性質を有する。上記の導電性接着剤も、金属バンプと共通の性質を有する。
図示はしないが、外部電極21A,21B(図3参照)に所定の電圧が印加されると、本体部31A,32Aにそれぞれ形成された2系統の励振電極に電流が流れ、2系統の励振電極間に電界が発生する。例えば、振動腕部31,32は、2系統の励振電極間に発生する電界による逆圧電効果によって、互いに近接又は離反する方向(X軸方向)に所定の共振周波数で振動する。例えば、振動腕部31,32の振動は、時刻源、制御信号のタイミング源、又はリファレンス信号源等に用いることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る圧電振動片3及び圧電振動子1は、振動腕部31,32は、基部35の側に位置する本体部31A,32Aと、振動腕部31,32の先端側に位置する錘部31B,32Bと、を備え、振動腕部31,32の厚み方向から見て、本体部31A,32Aは、振動腕部31,32の長手方向で最小幅の部分に変曲点Pを有し、本体部31A,32Aの幅は、変曲点Pから錘部31B,32Bに至るまで連続的に広くなっており、錘部31B,32Bの幅は、振動腕部31,32の長手方向で一定である。
本実施形態によれば、振動腕部31,32の厚み方向から見て、本体部31A,32Aの幅が変曲点Pから錘部31B,32Bに至るまで連続的に広くなっていることで、振動腕部31,32に局所的に応力が集中することを抑制することができる。そのため、振動腕部31,32の振動を安定させることができる。加えて、振動腕部31,32の厚み方向から見て、錘部31B,32Bの幅が振動腕部31,32の長手方向で一定であることで、錘部31B,32Bの幅を振動腕部31,32の長手方向で拡幅させた場合と比較して、錘部31B,32B同士が衝突する可能性を回避しながら周波数低減の効果を確保することができる。したがって、錘部31B,32Bによる周波数低減の効果を確保しつつ振動腕部31,32の振動を安定させることができる。
また、本実施形態では、振動腕部31,32の厚み方向から見て、本体部31A,32Aの幅方向の外端縁は、錘部31B,32Bの側ほど振動腕部31,32の幅方向の外側に位置する曲線状をなしている。
本実施形態によれば、振動腕部31,32の厚み方向から見て、本体部31A,32Aの幅方向の外端縁を直線状とした場合と比較して、振動腕部31,32に局所的に応力が集中することをより効果的に抑制することができる。したがって、振動腕部31,32の振動をより一層安定させることができる。また、本体部31A,32Aの幅方向の外端縁が錘部31B,32Bの側ほど振動腕部31,32の幅方向の外側に位置しているため、より錘部31B,32Bの大きさを確保することができ、錘部31B,32Bによる周波数低減の効果を確保することができる。
また、本実施形態では、振動腕部31,32の厚み方向から見て、本体部31A,32Aの幅方向の外端縁の曲率半径は、3225.8μm以上かつ4000μm以下である。
ところで、前記曲率半径が4000μmを超える場合には、振動腕部31,32が直線状に近づくため、錘部31B,32Bによる周波数低減の効果が小さくなる可能性がある。一方、前記曲率半径が3225.5μm未満の場合には、振動腕部31,32の変曲点P部分の幅が狭くなり過ぎてしまい、振動腕部31,32の剛性が低下してしまう可能性がある。これに対し、本実施形態、前記曲率半径が3225.8μm以上かつ4000μm以下であることで、振動腕部31,32が直線状に近づくことを回避するとともに、振動腕部31,32の変曲点P部分の幅が過度に狭くなることを回避することができる。したがって、錘部31B,32Bによる周波数低減の効果を確保するとともに、振動腕部31,32の剛性を確保することができる。
また、本実施形態では、振動腕部31,32の厚み方向から見て、錘部31B,32Bの幅方向の外端縁に沿う直線をC1とし、本体部31A,32Aの幅方向の外端縁と錘部31B,32Bの幅方向の外端縁との交点Qにおける接線をC2としたとき、直線C1と接線C2とのなす角Kの角度は、8.5度以上かつ9.0度以下である。
ところで、直線C1と接線C2とのなす角Kの角度が9.0度を超える場合には、振動腕部31,32の変曲点P部分の幅が狭くなり過ぎてしまい、振動腕部31,32の剛性が低下してしまう可能性がある。一方、直線C1と接線C2とのなす角Kの角度が8.5度未満の場合には、振動腕部31,32が直線状に近づくため、錘部31B,32Bによる周波数低減の効果が小さくなる可能性がある。これに対し、本実施形態によれば、直線C1と接線C2とのなす角Kの角度が、8.5度以上かつ9.0度以下であることで、振動腕部31,32の変曲点P部分の幅が過度に狭くなることを回避するとともに、振動腕部31,32が直線状に近づくことを回避することができる。したがって、振動腕部31,32の剛性を確保するとともに、錘部31B,32Bによる周波数低減の効果を確保することができる。
また、本実施形態では、振動腕部31,32の長手方向において、振動腕部31,32の全長をL1とし、錘部31B,32Bの長さをL2としたとき、0.199≦L2/L1≦0.201を満たしている。
ところで、L2/L1が0.201を超える場合には、錘部31B,32Bが大きくなり過ぎてしまい、耐衝撃性が低下してしまう可能性がある。一方、L2/L1が0.199未満の場合には、錘部31B,32Bを十分に確保できないため、錘部31B,32Bによる周波数低減の効果が小さくなる可能性がある。これに対し、本実施形態によれば、0.199≦L2/L1≦0.201を満たすことで、錘部31B,32Bが過度に大きくなることを回避するとともに、錘部31B,32Bを十分に確保することができる。したがって、耐衝撃性を確保するとともに、錘部31B,32Bによる周波数低減の効果を確保することができる。
また、本実施形態では、振動腕部31,32の厚み方向から見て、振動腕部31,32の全長をL1とし、振動腕部31,32と基部35との境界と変曲点Pとの間の距離をL3としたとき、0.253≦L3/L1≦0.255を満たしている。
ところで、L3/L1が0.255を超える場合には、振動腕部31,32の幅が広がり、周波数が高くなってしまうため、周波数低減の効果が小さくなる可能性がある。一方、L3/L1が0.253未満の場合には、振動腕部31,32の基部35側の負荷が大きくなるため、耐衝撃性が低下してしまう可能性がある。これに対し、本実施形態によれば、0.253≦L3/L1≦0.255を満たすことで、振動腕部31,32の幅が広がり、周波数が高くなってしまうことを回避するとともに、振動腕部31,32の基部35側の負荷が大きくなることを回避することができる。したがって、周波数低減の効果を確保するとともに、耐衝撃性を確保することができる。
また、本実施形態では、基部35に連結され且つ一対の振動腕部31,32の幅方向の外方に配置された一対の支持腕部33,34を更に備え、振動腕部31,32の厚み方向から見て、変曲点Pは、振動腕部31,32の長手方向で支持腕部33,34のマウント部33a,34aと重なっている。
本実施形態によれば、振動腕部31,32の変曲点P部分と支持腕部33,34のマウント部33a,34aとが圧電振動片3の幅方向で適度に離反するため、サイドアーム型の圧電振動片3において、振動腕部31,32の振動を安定させることができる。加えて、マウント部33a,34aを導電性接着剤38で固定した場合であっても、導電性接着剤38による短絡(例えば、振動腕部31,32に形成された不図示の電極と、導電性接着剤38との接触)を回避することができる。加えて、振動腕部31,32の厚み方向から見て、変曲点Pが振動腕部31,32の長手方向で支持腕部33,34のマウント部33a,34aとずれている場合(例えば、変曲点Pがマウント部33a,34aよりも+Y軸方向側に位置している場合)と比較して、圧電振動片3の小型化を図ることができる。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態において、圧電振動片3は、支持腕部33,34が振動腕部31,32の外側に配置された、いわゆるサイドアーム型の振動片であった。しかしながらこれに限定されず、圧電振動片は、例えば1つの支持腕部が一対の振動腕部の間に配置された、いわゆるセンターアーム型の振動片であってもよいし、支持腕部を備えていない振動片であってもよい。また、振動腕部には、溝部が形成されていなくてもよい。
例えば、上記実施形態において、圧電振動片3は、支持腕部33,34が振動腕部31,32の外側に配置された、いわゆるサイドアーム型の振動片であった。しかしながらこれに限定されず、圧電振動片は、例えば1つの支持腕部が一対の振動腕部の間に配置された、いわゆるセンターアーム型の振動片であってもよいし、支持腕部を備えていない振動片であってもよい。また、振動腕部には、溝部が形成されていなくてもよい。
図7は、センターアーム型の振動片の一例を示す図である。図7に示すように、圧電振動片103は、一対の振動腕部131,132と、一対の振動腕部131、132の基端同士を接続する基部135と、基部135に連結され且つ一対の振動腕部131,132の間に配置された1つの支持腕部133と、を備えている。振動腕部131,132の厚み方向から見て、変曲点Pは、振動腕部131,132の長手方向で支持腕部133のマウント部133aと重なっている。図7では便宜上、マウント部133aの領域を仮想線で区画している。
本変形例によれば、振動腕部131,132の変曲点P部分と支持腕部133のマウント部133aとが圧電振動片103の幅方向で適度に離反するため、センターアーム型の圧電振動片103において、振動腕部131,132の振動を安定させることができる。加えて、マウント部133aを導電性接着剤38で固定した場合であっても、導電性接着剤38による短絡(例えば、振動腕部131,132に形成された不図示の電極と、導電性接着剤38との接触)を回避することができる。加えて、振動腕部131,132の厚み方向から見て、変曲点Pが振動腕部131,132の長手方向で支持腕部133のマウント部133aとずれている場合(例えば、変曲点Pがマウント部133aよりも+Y軸方向側に位置している場合)と比較して、圧電振動片103の小型化を図ることができる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1…圧電振動子 2…パッケージ 3,103…圧電振動片 31,131…第1振動腕部(振動腕部) 31A,32A…本体部 31B,32B…錘部 32,132…第2振動腕部(振動腕部) 33…第1支持腕部(支持腕部) 33a,34a…マウント部 34…第2支持腕部(支持腕部) 35,135…基部 133…支持腕部 133a…マウント部 K…直線C1と接線C2とのなす角 P…変曲点
Claims (9)
- 一対の振動腕部と、前記一対の振動腕部の基端同士を接続する基部と、を備えた圧電振動片であって、
前記振動腕部は、前記基部の側に位置する本体部と、前記振動腕部の先端側に位置する錘部と、を備え、
前記振動腕部の厚み方向から見て、
前記本体部は、前記振動腕部の長手方向で最小幅の部分に変曲点を有し、
前記本体部の幅は、前記変曲点から前記錘部に至るまで連続的に広くなっており、
前記錘部の幅は、前記振動腕部の長手方向で一定であることを特徴とする圧電振動片。 - 前記振動腕部の厚み方向から見て、前記本体部の幅方向の外端縁は、前記錘部の側ほど前記振動腕部の幅方向の外側に位置する曲線状をなすことを特徴とする請求項1に記載の圧電振動片。
- 前記振動腕部の厚み方向から見て、前記本体部の幅方向の外端縁の曲率半径は、3225.8μm以上かつ4000μm以下であることを特徴とする請求項2に記載の圧電振動片。
- 前記振動腕部の厚み方向から見て、前記錘部の幅方向の外端縁に沿う直線をC1とし、前記本体部の幅方向の外端縁と前記錘部の幅方向の外端縁との交点における接線をC2としたとき、前記直線C1と前記接線C2とのなす角の角度は、8.5度以上かつ9.0度以下であることを特徴とする請求項2又は3に記載の圧電振動片。
- 前記振動腕部の長手方向において、前記振動腕部の全長をL1とし、前記錘部の長さをL2としたとき、
0.199≦L2/L1≦0.201
を満たすことを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の圧電振動片。 - 前記振動腕部の厚み方向から見て、前記振動腕部の全長をL1とし、前記振動腕部と前記基部との境界と前記変曲点との間の距離をL3としたとき、
0.253≦L3/L1≦0.255
を満たすことを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の圧電振動片。 - 前記基部に連結され且つ前記一対の振動腕部の幅方向の外方に配置された一対の支持腕部を更に備え、
前記振動腕部の厚み方向から見て、前記変曲点は、前記振動腕部の長手方向で前記支持腕部のマウント部と重なることを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の圧電振動片。 - 前記基部に連結され且つ前記一対の振動腕部の間に配置された支持腕部を更に備え、
前記振動腕部の厚み方向から見て、前記変曲点は、前記振動腕部の長手方向で前記支持腕部のマウント部と重なることを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の圧電振動片。 - 請求項1から8の何れか一項に記載された圧電振動片と、
前記圧電振動片を収容するパッケージと、
を備えることを特徴とする圧電振動子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016190821A JP2018056806A (ja) | 2016-09-29 | 2016-09-29 | 圧電振動片及び圧電振動子 |
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JP2016190821A Pending JP2018056806A (ja) | 2016-09-29 | 2016-09-29 | 圧電振動片及び圧電振動子 |
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JP (1) | JP2018056806A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020053768A1 (en) * | 2018-09-11 | 2020-03-19 | Cochlear Limited | Integrated shock and impact management of a transducer |
-
2016
- 2016-09-29 JP JP2016190821A patent/JP2018056806A/ja active Pending
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WO2020053768A1 (en) * | 2018-09-11 | 2020-03-19 | Cochlear Limited | Integrated shock and impact management of a transducer |
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