JP2017076848A - アンテナ装置およびアンテナ装置の製造方法 - Google Patents

アンテナ装置およびアンテナ装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】インサート成形を行わずに簡易に端子を取り付けることが可能なアンテナ装置およびアンテナ装置の製造方法を提供すること。【解決手段】アンテナ装置10Aは、磁性材料から形成されるコア20Aと、コア20Aの一端側に配置される端子取付部35Aと、コア20Aの外周側に配置されると共に導線51を巻回することにより形成されるコイル50Aと、端子取付部35Aに取り付けられると共に、いずれかの部位で導線51の端末または電子部品80Aと電気的に接続される複数の端子部材60A,70Aと、外部のコネクタを挿入するコネクタ穴46Aを備えるコネクタ接続部45Aと、端子取付部35Aとコネクタ接続部45A部とを仕切る仕切り部40Aと、を具備し、仕切り部40Aには端子孔42Aが設けられていて、少なくとも2つ以上の端子部材60A,70Aは、端子孔42Aに差し込まれると共にコネクタ穴46Aに突出する状態で取り付けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、アンテナ装置およびアンテナ装置の製造方法に関する。
近年、車両には、ドアの施錠および解錠を行うための信号を受信するためのアンテナ装置を搭載するものが増えている。このようなアンテナ装置としては、たとえば特許文献1に開示のものがある。特許文献1に開示のアンテナ装置は、棒状の磁性体コアにコイルを巻回された構成となっている。かかるアンテナ装置を製造するためには、金属板をプレス等により所定形状に形成したフープを金型内部に配置し、その配置の後に樹脂等の充填材を充填するインサート成形を行う。かかるインサート成形により、端子となるフープと樹脂ベースとを一体的に形成している。
また、特許文献1に開示の構成では、磁性体コアの外周面にコイルを巻回した後に、モールド成形を行うことにより、当該コアの外周を覆うケースを形成している。
また、特許文献2には、アンテナコイルのベースにコイルを形成し、そのベースの片面にフープを突出させ、そのフープの突出部分にチップコンデンサ等の電子部品を搭載する構成について開示されている。この構成では、ベースとフープとは、インサート成形により形成されており、また電子部品は、クリーム半田を塗布した後に、リフロー炉を通過させることで、固定している。
特開2010−081088号公報 特開2008−181947号公報
ところで、特許文献1に開示のようにインサート成形を行う場合、そのインサート成形よりも前に所定の形状のフープを形成する必要がある。かかるフープを形成する場合には、金属板から多くの部分が切り落とされてしまい、材料である金属板に無駄となる部分が多く生じてしまう。また、所定形状のフープを形成するために、専用のプレス金型も必要となる。
また、フープを射出成形用の金型内部にセットして、インサート成形を行う場合には、フープを金型内部で所定の位置に固定する必要がある。さらに、フープのうち射出成形用の金型から露出する部分では、その部分に対応して充填される樹脂を遮断する対策を取る必要があり、金型が複雑になってしまい、それによってコストも上昇してしまう。
また、特許文献2に開示の構成では、半田付けの際にリフロー炉を通過させる必要があるので、ベースについてもリフロー炉の高温に耐えられる耐熱性の高い樹脂とする必要がある。しかしながら、そのような樹脂を用いる場合、コストが上昇してしまう、という課題がある。
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、インサート成形を行わずに簡易に端子部材を取り付けることが可能なアンテナ装置およびアンテナ装置の製造方法を提供しよう、とするものである。
また、本発明は、リフロー炉で電子部品の半田付けを行いつつも、耐熱性の低いベースを用いることが可能なアンテナ装置およびアンテナ装置の製造方法を提供できることが好ましい。
上記課題を解決するために、本発明のアンテナ装置の一側面は、磁性材料から形成されるコアと、コアの一端側に配置される端子取付部と、コアの外周側に配置されると共に導線を巻回することにより形成されるコイルと、端子取付部に取り付けられると共に、いずれかの部位で導線の端末または電子部品と電気的に接続される複数の端子部材と、外部のコネクタを挿入するコネクタ穴を備えるコネクタ接続部と、端子取付部とコネクタ接続部とを仕切る鍔部と、を具備し、鍔部には端子孔が設けられていて、端子取付部には、端子孔に差し込まれると共にコネクタ穴に突出する状態で、少なくとも2つ以上の端子部材が取り付けられている、ことを特徴としている。
また、本発明のアンテナ装置の他の側面は、上述の発明に加えて更に、端子部材には、チップ支持片部と、このチップ支持片部に対して折れ曲がっている差込片部とが設けられていて、端子取付部には、一対の端子部材を入り込ませつつ、チップ支持片部の先端側を突出させる一対の端子用凹部が設けられていて、端子取付部には一対の貫通孔が貫通していて、一対の貫通孔は、それぞれ一対の端子用凹部のいずれかに開口するように設けられ、かつ差込片部が差し込まれるように設けられていて、端子用凹部のうち、貫通孔と対向する側は、切り欠かれた開放形状に設けられていて、チップ支持部の先端側の突出部分では、電子部品が電気的に導通する状態で取り付けられている、ことが好ましい。
さらに、本発明のアンテナ装置の他の側面は、上述の発明に加えて更に、端子取付部には、当該端子取付部を貫く開口部が設けられていると共に、開口部には、少なくとも2つの端子部材が互いに離間する状態で差し掛かり、開口部には電子部品が配置され、かつ当該開口部に差し掛かっている端子部材に電気的に導通する状態で取り付けられている、ことが好ましい。
また、本発明のアンテナ装置の他の側面は、上述の発明に加えて更に、開口部の少なくとも1つの縁部には、当該開口部を囲む他の部分よりも厚肉となっている周壁部が設けられていて、端子部材は、端子孔と周壁部のいずれかを貫くことで、端子取付部に取り付けられている、ことが好ましい。
さらに、本発明のアンテナ装置の他の側面は、上述の発明に加えて更に、端子取付部には、一体端子ユニットが配置され、一体端子ユニットには、取付プレートと、複数の端子部材が設けられていて、複数の端子部材は、取付プレートによって互いに離間した状態で固定され、一体端子ユニットには、開口部が設けられていて、開口部には、少なくとも2つの端子部材が互いに離間する状態で差し掛かり、開口部には電子部品が配置され、かつ当該開口部に差し掛かっている端子部材に電気的に導通する状態で取り付けられている、ことが好ましい。
また、本発明のアンテナ装置の製造方法の一側面は、外部のコネクタを挿入するコネクタ穴を備えるコネクタ接続部を有するアンテナ装置の製造方法であって、磁性材料から形成されるコアの周囲に導線を巻回してコイルを形成するコイル形成工程と、コイル形成工程に前後して、コアの一端側に配置されている端子取付部に、導線の端末または電子部品と電気的に接続される複数の端子部材を取り付ける端子取付工程と、を具備し、端子取付部とコネクタ接続部の間には、これらを仕切る鍔部が設けられていて、鍔部には端子孔が設けられていて、端子取付工程では、端子孔に差し込まれると共にコネクタ穴に突出する状態で、少なくとも2つ以上の端子部材が端子取付部に取り付けられている、ことを特徴としている。
さらに、本発明のアンテナ装置の製造方法の他の側面は、上述の発明に加えて更に、端子取付部には、当該端子取付部を貫く開口部が設けられていると共に、開口部に端子部材を形成するための端子基材が差し掛かると共に、その端子基材を切断して互いに離れた2つの端子部材を形成する切断工程を備え、端子取付工程の後に、かつ当該開口部に差し掛かっている端子部材に電気的に導通する状態で電子部品を取り付ける電子部品取付工程を備える、ことが好ましい。
また、本発明のアンテナ装置の製造方法の他の側面は、上述の発明に加えて更に、開口部の少なくとも1つの縁部には、当該開口部を囲む他の部分よりも厚肉となっている周壁部が設けられていて、端子取付工程では、端子部材が端子孔と周壁部のいずれかを貫くことで、端子取付部に取り付けられている、ことが好ましい。
本発明によると、インサート成形を行わずに簡易に端子部材を取り付けることが可能となる。
本発明の第1の実施の形態に係るアンテナ装置の全体構成を示す斜視図である。 図1のアンテナ装置の構成を示す側面断面図である。 図1のアンテナ装置におけるベースの構成を示す斜視図である。 図1のアンテナ装置の端子取付部を下方側から見た構成を示す斜視図である。 図1のアンテナ装置の端子部材とユーザ端子の構成を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係るアンテナ装置の構成を示す斜視図であり、下面側から見た状態を示す図である。 図6のアンテナ装置の構成を示す側断面図である。 図6のアンテナ装置の端子取付部付近の構成を拡大して示す図であり、端子取付部の下面側から見た状態を示す底面図である。 図6のアンテナ装置における3つの端子部材の形状を示す平面図である。 図6のアンテナ装置において、端子部材と端子基材とが配置された状態を示す平面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るアンテナ装置の構成を示す斜視図であり、下面側から見た状態を示す図である。 図11のアンテナ装置の構成を示す側断面図である。 図11のアンテナ装置において、端子取付部から一体端子ユニットを取り外した状態を示す斜視図である。 図11のアンテナ装置の一体端子ユニットの構成を示す斜視図である。 図11のアンテナ装置の端子部材の構成を示す斜視図であり、取付プレートを透過的に示す図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態に係る、アンテナ装置10Aについて、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明においては、アンテナ装置10Aの製造方法についても、構成の説明中に適宜説明する。
また、以下の説明においては、XYZ直交座標系を用いて説明することがある。そのうち、X方向はアンテナ装置10Aの長手方向とし、X1側は後述するコネクタ接続部45Aが位置する側とし、X2側はそれとは逆側とする。また、Z方向はアンテナ装置10Aの厚み方向とし、Z1側は図2における上側とし、Z2側は図2における下側とする。また、Y方向はXZ方向に直交する方向(幅方向)とし、Y1側は図1における右手前側とし、Y2側はそれとは逆の奥左側とする。
<アンテナ装置10Aの全体構成について>
図1は、アンテナ装置10Aの全体構成を示す斜視図である。図2は、アンテナ装置10Aの構成を示す側面断面図である。図1および図2に示すように、アンテナ装置10Aは、コア20Aと、ベース30Aと、コイル50Aと、接続端子60Aと、ユーザ端子70Aと、ケース90Aと、を主要な構成要素としている。
図2に示すように、コア20Aは、磁性材料から形成されると共に、X方向に長い長尺状(棒状)に設けられている。また、コア20Aは、正面から見たときの断面を矩形状としている。なお、コア20Aは、その材質を磁性材としているが、磁性材としては、例えば、ニッケル系のフェライトまたはマンガン系のフェライト等の種々のフェライト、パーマロイ、センダスト等、各種の磁性材料および各種の磁性材料の混合物を用いることが可能である。
また、図2に示すように、コア20Aの外周側には、ベース30Aが取り付けられている。換言すると、コア20Aは、ベース30Aのコア挿入部34Aに挿入されている。ベース30Aは、その材質を絶縁性に優れた熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂とするのが好ましい。なお、ベース30Aを構成する材質の一例としては、PBT(ポリブチレンテレフタレート)が挙げられるが、その他の樹脂を材質としても良い。また、ベース30Aは、半田付けや溶接加工などにより熱ダメージを受ける場合があることに鑑みて、耐熱性樹脂を用いることが更に好ましい。
図3は、ベース30Aの構成を示す斜視図である。図3に示すように、ベース30Aは、ボビン部31Aと、端子取付部35Aと、鍔部40Aと、コネクタ接続部45Aとが設けられている。ボビン部31Aには、巻枠部32Aと、位置決め凸部33Aとが設けられている。この巻枠部32Aは、筒形状としても良いが、本実施の形態では、肉抜きした形状に設けられている。具体的には、図3に示すように、側壁部32A1は残しつつ、上方側(Z1側)および下方側(Z2側)に、適宜フランジ部32A2を設けることで、必要な強度を保っている。
また、位置決め凸部33Aは、巻枠部32Aの両端側に設けられていて、巻枠部32Aよりも突出している部分である。本実施の形態では、長手方向(X方向)において巻枠部32Aの一端側(X1側)に位置する位置決め凸部33Aは、巻枠部32Aの下方側(Z2側)から、さらに下方に突出するように設けられている。また、長手方向(X方向)において巻枠部32Aの他端側(X2側)に位置する位置決め凸部33Aは、巻枠部32Aの上下左右から突出するように設けられている。
また、ボビン部31Aには、区切部32A3も設けられている。区切部32A3は、長尺のコイル50Aを形成する際に、そのコイル50Aを区切って巻き乱れを防止する部分である。なお、区切部32A3は、ボビン部31Aの長手方向(X方向)の途中における、任意の位置に設けることが可能である。
また、ベース30Aの一方側(X1側)には、端子取付部35Aが連続する状態で設けられている。端子取付部35Aは、樹脂の充填(中実)によって形成される部分であるので、この端子取付部35Aの内部には、コア20Aは存在しない状態となっている。
図4は、端子取付部35Aを下方側(Z2側)から見た構成を示す斜視図である。図4に示すように、端子取付部35Aには、一対の端子用凹部36Aが設けられている。それぞれの端子用凹部36Aは、端子取付部35Aの幅方向(Y方向)における一方側(Y1側)から他方側(Y2側)に向かうように、かつ、下方側(Z2側)から上方側(Z1側)に向かうように所定寸法だけ切り欠いた部分である。また、端子用凹部36Aの奥側(Y2側)の上底面から端子取付部35Aの上面に向かうように貫通孔37Aが設けられている。この貫通孔37Aは、端子用凹部36Aの奥側(Y2側)の壁面と面一に設けられることが好ましいが、面一でなくても良い。
それぞれの貫通孔37Aには、接続端子60Aの差込片部61A(後述)が差し込まれるが、その接続端子60Aのうちチップ支持片部62A(後述)は、端子用凹部36Aに位置する。しかも、それぞれのチップ支持片部62Aの先端側(Y1側)は、端子用凹部36Aから手前側(Y1側)に突出するように設けられている。そして、一対のチップ支持片部62Aの突出部分に、電子部品に対応するコンデンサ80Aが取り付けられている。
また、端子取付部35Aの長手方向(X方向)の一方側(X1側)における境界部分には、仕切り部に対応する鍔部40Aが設けられている。鍔部40Aは、図1や図3に示す構成では、所定の肉厚のプレート状に設けられている部分となっている。この鍔部40Aは、ケース90Aを嵌合させるための部分であり、その嵌合のために外周側が他端側(X2側)から一端側(X1側)に向かうように一段凹んだ段部41Aを有している。
また、図2に示すように、鍔部40Aには、端子孔42Aが設けられていて、この端子孔42Aには、外部の電気回路と接続されるユーザ端子70Aが差し込まれている(後述)。端子孔42Aは、長手方向(X方向)に沿うように設けられているので、他方側(X2側)から端子孔42Aに挿し込まれたユーザ端子70Aは、後述するコネクタ穴46Aに突出することを可能としている。なお、本実施の形態では、ユーザ端子70Aは一対設けられているので、端子孔42Aも一対存在している。しかしながら、端子孔42Aの個数は、ユーザ端子70Aの個数に応じて、適宜変更することが可能である。
なお、端子孔42Aは、ユーザ端子70Aとは別体的に形成し、その形成後にユーザ端子70Aを差し込む構成としても良い。また、これとは逆に、ユーザ端子70Aの取付強度を確保するために、ユーザ端子70Aを金型の内部に設置し、その後に樹脂を注入するといった、インサート成形によって形成しても良い。
また、鍔部40Aよりも長手方向(X方向)の一方側(X1側)には、コネクタ接続部45Aが設けられている。コネクタ接続部45Aは、コネクタ穴46Aを有していて、そのコネクタ穴46Aの他端側(X2側)は、上述した鍔部40Aの存在によって有底となっている。また、コネクタ穴46Aの内部には、ユーザ端子70Aの先端側が突出する。そして、コネクタ穴46Aに外部のコネクタを差し込むと、外部のコネクタとユーザ端子70Aとが電気的に接続され、後述するコイル50Aやコンデンサ80Aに電流を導通させることが可能となっている。
図1および図2に示すように、巻枠部32Aの外周側には、導線51を巻回することによってコイル50Aが形成されている。本実施の形態では、コイル50Aを形成する導線51の一方の端末は、他方の接続端子60A(60A2)の差込片部61Aの先端側に絡げられた後に半田付け等により固定されている。また、コイル50Aを形成する導線51の他方の端末は、他方のユーザ端子70A(ユーザ端子70A2)の下方突出部72Aに絡げられている。なお、一方の接続端子60A(60A1)の差込片部61Aの先端側と一方のユーザ端子70A(70A1)の下方突出部72Aには、これらを電気的に接続するための接続ワイヤ52が絡げられた後に半田付け等により固定されていることにより、LC共振回路が構成されている。
次に、接続端子60Aとユーザ端子70Aについて説明する。なお、接続端子60Aとユーザ端子70Aとは、共に端子部材に対応する。図5は、接続端子60Aとユーザ端子70Aの構成を示す斜視図である。なお、図5においては、コンデンサ80Aも示している。図5に示すように、本実施の形態の接続端子60Aは、金属製の端子に対してプレス成形を行い略L字形状に形成したものである。なお、本実施の形態では、一対の接続端子60Aを区別する必要がある場合には、アンテナ装置10Aの長手方向(X方向)における一方側(X1側)の接続端子60Aを接続端子60A1と称呼し、他方側(X2側)の接続端子60Aを接続端子60A2と称呼する。
接続端子60Aは外観が略L字形状をなすように設けられている。かかる略L字形状をなすために、接続端子60Aは、その途中部分で略直角をなすように折り曲げられている。なお、接続端子60Aのうち、上下方向(Z方向)に延伸する部分を差込片部61Aと称呼し、幅方向(Y方向)に延伸する部分をチップ支持片部62Aと称呼する。また、差込片部61Aのうち折り曲げ部位に近い部分には、幅広部63Aが設けられている。幅広部63Aは、プレスの際の押圧によって、差込片部61Aの他の部分よりも幅広に形成された部分であり、貫通孔37Aの内径よりも若干広くなるように設けられている。したがって、差込片部61Aを貫通孔37Aに挿し込むと、差込片部61Aが貫通孔37Aから抜け難い構成となっている。
ここで、差込片部61Aの先端側(上端側;Z1側)には、尖形状部61A1が設けられている。尖形状部61A1は、上方側(Z1側)に向かうにつれて断面積が徐々に小さくなるような尖形状に設けられている部分となっている。この尖形状部61A1の存在により、貫通孔37Aに差込片部61Aを差し込む際のガイド性を高めることができる。
なお、幅広部63A以外の差込片部61Aの幅を、貫通孔37Aの幅よりも若干大きく形成するようにしても良い。このように構成する場合には、貫通孔37Aに差し込んだ差込片部61Aが一層抜け難くなる。
また、上述の接続端子60Aは、たとえば所定の直径を有し、円形、楕円形又は多角形状の断面形状を有する銅(Cu)、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)またはその合金類等のような導電性が良く、しかも所定の硬度を有する金属材料から形成される部材であり、所定長さにせん断加工されている。なお、接続端子60Aの表面には、錫、ニッケルやコバルト,クロム,パラジウム,金,銅等の金属材料またはこれらの金属材料を主成分とする合金材料によって鍍金層が形成されるのが好ましい。
なお、接続端子60Aは、長辺と短辺とを有する略矩形状の断面形状を有するものが加工上、または取付けの観点からみて好ましい。また、図5等においては、2つの接続端子60Aが設けられているものを示している。しかしながら、接続端子60Aは、幾つ(たとえば、3つまたは4つ)設けられていても良い。
また、複数の接続端子60Aのうちの少なくとも1つの接続端子60Aについては、いずれかの差込片部61Aのうち貫通孔37Aよりも上方側(Z1側)に突出する部分が、コイル50Aを形成する導線51の端末を絡げる部分となる。しかも、その絡げ部分は、ディップ法により半田付け等を行う都合上、コイル50Aよりも上方側(Z1側)に突出することが好ましい。加えて、それぞれのチップ支持片部62Aは、端子用凹部36Aよりも手前側(Y1側)に突出し、その突出部分にコンデンサ80Aが電気的に接続される状態で取り付けられている。なお、チップ支持片部62Aの先端側(Y1側)にも、上述の尖形状部61A1と同様の尖形状部62A1が設けられていて、先端側に向かうにつれて徐々に断面積が小さくなるように設けられている。
また、ユーザ端子70Aも、接続端子60Aと同様に、その途中部分で略直角をなすように折り曲げられることで、その外観が略L字形状をなしている。なお、本実施の形態では、一対のユーザ端子70Aを区別する必要がある場合には、アンテナ装置10Aの幅方向(Y方向)における手前側(Y1側)のユーザ端子70Aをユーザ端子70A1と称呼し、奥側(Y2側)のユーザ端子70Aをユーザ端子70A2と称呼する。また、以下では、このユーザ端子70Aのうち、長手方向(X方向)に延伸する部分を接続端子部71Aと称呼し、上下方向(Z方向)に延伸する部分を下方突出部72Aと称呼する。接続端子部71Aの先端側(X1側)にも、上述の尖形状部61A1と同様の上述の尖形状部71A1が設けられていて、先端側に向かうにつれて徐々に断面積が小さくなるように設けられている。
図5に示すように、接続端子部71Aには、段差部73Aが設けられている。段差部73Aは、接続端子部71Aの幅が異なることにより形成されている。具体的には、接続端子部71Aのうち下方突出部72A側(X2側)は、先端側(X1側)よりも幅が大きく設けられていて、それによって段差部73Aが形成されている。この段差部73Aは、端子孔42Aよりも幅広に設けられている。したがって、接続端子部71Aを端子孔42Aに差し込むと、その接続端子部71Aが端子孔42Aから抜け難い構成となっている。
なお、コンデンサ80Aは、本実施の形態では、SMD(Surface Mount Device)型のチップコンデンサであるが、他のタイプのコンデンサであっても良い。このコンデンサ80Aは、その下面側(Z2側)でチップ支持片部62Aに搭載され、半田付け等によって電気的に導通する状態で固定されている。
また、アンテナ装置10Aは、その他に、ケース90Aと、接着部とを備えている。ケース90Aは、上述したコイル50Aを覆うような筒形状に設けられていて、そのケース90Aの一端側(X1側)が開口して設けられている。そして、その開口部位が鍔部40Aの段部41Aに嵌合する。また、接着部は、ケース90Aの開口側を段部41Aに接着するための部分である。
<アンテナ装置10Aの製造方法について>
以上のような構成のアンテナ装置10Aを製造する場合、射出成形によりベース30Aを形成する。また、ベース30Aの形成後に、接続端子60Aを端子用凹部36Aに位置させるが、このとき、差込片部61Aを貫通孔37Aに挿し込んで、差込片部61Aの上方側(Z1側)が端子取付部35Aの上面側から突出する状態とする(端子取付工程に対応)。このとき、チップ支持片部62Aは、端子用凹部36Aから手前側(Y1側)に突出する状態となる。その後に、ユーザ端子70Aの接続端子部71Aを、端子孔42Aに挿し込んで、ユーザ端子70Aを鍔部40Aに取り付ける(端子取付工程に対応)。このとき、接続端子部71Aの先端側が、コネクタ接続部45Aのコネクタ穴46Aの内部に突出する状態となる。
かかる取り付けを行うのに前後して、コア挿入部34Aにコア20Aを取り付ける。その取り付けの後に、巻枠部32Aに導線51を巻回して、導線51の巻締力により、開口したボビン部31Aの側壁部32A1とフランジ部32A2を締め、コア20Aを固定するようにコイル50Aを形成する(コイル形成工程に対応)。そして、コイル50Aの形成の後に、導線51の一方の端末を、他方の接続端子60A2の差込片部61Aの先端側に絡げる。また、導線51の他方の端末は、他方のユーザ端子70A2の下方突出部72Aに絡げる。それらの絡げの後に、たとえばディップ方式による半田付け等により、上述の絡げ部分を固定する。また、かかる導線51の端末の取り付けに前後して、一方の接続端子60A1の差込片部61Aの先端側と一方のユーザ端子70A1の下方突出部72Aに、接続ワイヤ52を絡げ、その絡げの後に、これらの絡げ部分も、上述と同様に、たとえばディップ方式による半田付け等により固定される。
また、導線51の端末が固定されるのに前後して、接続端子60Aのチップ支持片部62Aにコンデンサ80Aを取り付ける。コンデンサ80Aをチップ支持片部62Aに取り付ける場合、たとえばクリーム半田を塗布後に、その塗布部位を加熱する手法が利用できるが、たとえばレーザ溶接他の手法によって取り付けるようにしても良い。
これらの工程の後に、ケース90Aまたは段部41Aに接着剤を塗布し、その後にケース90Aを段部41Aに嵌合させて、接着を行う。以上のようにして、アンテナ装置10Aが形成される。
<効果について>
以上のような構成のアンテナ装置10Aによると、端子取付部35Aとコネクタ接続部45Aの間には、これらを仕切る鍔部40Aが設けられている。また、鍔部40Aには端子孔42Aが設けられていて、端子取付部35Aには、端子孔42Aに挿し込まれ、かつコネクタ穴46Aに突出する状態で、ユーザ端子70Aが鍔部40Aを介して取り付けられている。そのため、端子孔42Aに挿し込むことにより、ユーザ端子70Aが端子取付部35Aに位置する状態とすることができる。したがって、インサート成形を行わずに簡易にユーザ端子70Aを取り付けることが可能となる。そのため、インサート成形を行うための金型を用いずに済み、工程を簡素化することができる。また、インサート成形を行わずに済むので、コストを低減することが可能となる。
また、本実施の形態では、接続端子60Aには、差込片部61Aとチップ支持片部62Aとが設けられている。また、チップ支持片部62Aは差込片部61Aに対して折れ曲がっている。また、端子取付部35Aには、接続端子60Aを入り込ませつつ、チップ支持片部62Aの先端側を突出させる端子用凹部36Aが設けられていて、そのチップ支持片部62Aの突出の先端部分では、コンデンサ80Aが電気的に導通する状態で取り付けられている。さらに、端子用凹部36Aのうち貫通孔37Aと対向する側は、切り欠かれた開口形状に設けられている。
したがって、端子用凹部36Aに接続端子60Aを入り込ませる状態で取り付けると、チップ支持片部62Aの先端側でコンデンサ80Aを取り付けることが可能となる。すなわち、端子取付部35Aの側方に、チップ支持片部62Aを突出させることができ、その突出部位でコンデンサ80Aを取り付けることができる。このため、接続端子60Aを取り付ける際に、インサート成形を行わずに済むので、コストを低減することができる。
また、貫通孔37Aは、端子用凹部36Aに開口するように設けられ、かつ差込片部61Aが差し込まれるように設けられている。そのため、端子取付部35Aの上面側に、差込片部61Aの先端側を突出させることができる。それにより、端子取付部35Aの上面側に突出している部位に、導線51の端末や接続ワイヤ52を絡げることが可能となり、作業性を向上させることができる。
(第2の実施の形態)
以下、本発明の第2の実施の形態に係るアンテナ装置10Bについて、図面に基づいて説明する。なお、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態におけるアンテナ装置10Aと共通の構成については、その説明を省略するものの、その符号の末尾に、第1の実施の形態に関連するアルファベット「A」に代えてアルファベット「B」を付すものとする。なお、アルファベット「B」は、第2の実施の形態に関連する構成とする。したがって、第2の実施の形態では説明等しないものの第1の実施の形態におけるアンテナ装置10Aと同様の構成についても、アルファベット「B」を付して説明する場合があるものとする。
図6は、第2の実施の形態に係るアンテナ装置10Bの構成を示す斜視図であり、その下面側(Z2側)から見た状態を示す図である。図7は、アンテナ装置10Bの構成を示す側面断面図である。図8は、端子取付部35B付近の構成を拡大して示す図であり、端子取付部35Bの下面側から見た状態を示す底面図である。本実施の形態のアンテナ装置10Bには、上述の第1の実施の形態におけるアンテナ装置10Aの端子取付部35Aとは異なる端子取付部35Bが設けられている。以下、その詳細について説明する。
本実施の形態では、端子取付部35Bには、上下方向(Z方向)に貫く開口部36Bが設けられている。この開口部36Bの面積は、図6および図8に示すように、コンデンサ80Aを平面視したときの面積よりも一回り大きく設けられている。なお、開口部36Bは、本実施の形態では、アンテナ装置10Bの長手方向(X方向)に長い矩形状に設けられている。また、開口部36Bを仕切るように、周壁部37Bが設けられている。周壁部37Bは、略L字形状に設けられているが、開口部36Bを囲む残りの部分は、巻枠部32Bの側壁部32B1を長手方向(X方向)の一方側(X1側)に向けて延長した延長部分38Bと、鍔部40Bとなっている。
ここで、周壁部37Bは、延長部分38Bよりも下方側(Z2側)に突出するように設けられている。また、周壁部37Bには、長手方向(X方向)に沿う貫通孔39Bが設けられていて、その貫通孔39Bには、後述する端子部材60B3が差し込まれている。したがって、端子部材60B3を支持する機能を向上させるために、周壁部37Bの肉厚は、延長部分38Bの肉厚よりも厚くなるように設けられている。また、周壁部37Bの肉厚を、延長部分38Bの肉厚よりも厚く設けることにより、かかる周壁部37Bの耐熱性を向上させることができる。したがって、端子部材60B2と端子部材60B3に塗布されたクリーム半田を溶かしても、その熱に耐える構成とすることができる。
また、図8に示すように、本実施の形態の端子部材60Bは、3つ設けられている。具体的には、端子部材60B1,60B2,60B3が存在している。図9は、3つの端子部材60B1,60B2,60B3の形状を示す平面図である。図8、図9に示すように、3つの端子部材60Bのうち、端子部材60B1は、幅方向(Y方向)の手前側(Y1側)に位置する端子部材60B1である。また、端子部材60B2は、幅方向(Y方向)の奥側(Y2側)に位置しつつも長手方向(X方向)の一方側(X1側)に位置している。さらに、端子部材60B3は、幅方向(Y方向)の奥側(Y2側)に位置しつつも長手方向(X方向)の他方側(X2側)に位置している。
ここで、端子部材60B1は、上述の第1の実施の形態における接続端子60Aとユーザ端子70Aとの機能を兼用している。したがって、3つの端子部材60Bの中では最も長く設けられている。具体的には、端子部材60B1は、長手方向(X方向)の一方側(X1側)は、コネクタ接続部45Bのコネクタ穴46Bの内部に突出して、ユーザ端子としての機能を果たしている。
また、端子部材60B1の長手方向(X方向)の他方側(X2側)は、コア20Bの下方側にまで差し掛かり、しかも下方に向かうように折れ曲がっている。なお、この下方に向かう部分は、上述した第1の実施の形態におけるユーザ端子70Aの下方突出部72Aに相当する部分であり、下方突出部62Bと称呼する。
また、この下方突出部62Bに連なる、長手方向(X方向)に沿う部分を、接続端子部61Bと称呼する。接続端子部61Bは、上述した第1の実施の形態におけるユーザ端子70Aの接続端子部71Aの機能を備えている。したがって、接続端子部61Bは、鍔部40Bの端子孔42Bに差し込まれる部分となっている。
また、端子部材60B2は、上述した第1の実施の形態におけるユーザ端子70Aの接続端子部71Aに相当する部分である。したがって、端子部材60B2は、鍔部40Bの端子孔42Bに差し込まれる。
また、端子部材60B3は、上述した第1の実施の形態における接続端子60Aやユーザ端子70Aと同様に、その外観が略L字形状に設けられている。しかしながら、その配置は、上述した第1の実施の形態における接続端子60Aやユーザ端子70Aとは若干異なっている。具体的には、端子部材60B3には、その上方側に、上述した第1の実施の形態の接続端子60Aにおけるチップ支持片部62Aに相当する部分が設けられている。以下の説明では、この部分を、チップ支持片部63Bと称呼する。また、端子部材60B3には、上述した第1の実施の形態のユーザ端子70Aの下方突出部72Aに相当する部分も設けられている。以下の説明では、この部分を、下方突出部64Bと称呼する。
ここで、開口部36Bには、長手方向(X方向)の他方側(X2側)で周壁部37Bが隣接しているものの、この周壁部37Bを長手方向(X方向)で貫くように貫通孔39Bが設けられている。この貫通孔39Bには、上述したチップ支持片部63Bが差し込まれている。したがって、チップ支持片部63Bの一方側(X1側)が、開口部36Bに突出しているが、端子部材60B2に対しては、コンデンサ80Bの電気的な接続に必要とされる分だけ隙間が存在するように設けられている。
なお、3つの端子部材60B1,60B2,60B3のそれぞれには、抜け止め部65Bが設けられている。かかる抜け止め部65Bは、端子部材60B1〜60B3の他の部分よりも幅広に設けられている部分であり、長手方向(X方向)の他方側(X2側)から一方側(X1側)に向かうにつれて、幅狭となるように傾斜している。したがって、端子部材60B1,60B2が端子孔42Bに差し込まれると、他方側(X2側)に向かって抜け難くなる。また、端子部材60B3が貫通孔39Bに差し込まれる場合も同様に、他方側(X2側)に向かって抜け難くなる。
<アンテナ装置10Bの製造方法について>
以上のような構成のアンテナ装置10Bを製造する場合、上述の第1の実施の形態と同様に形成されるが、ベース30Bの射出成形に際しては、端子部材60Bを金型内部の所定位置に設置して、インサート成形を行うようにしても良い。インサート成形を行う場合、端子部材60B2と端子部材60B3とを形成する前の段階の端子基材600Bを、金型内部の所定位置に設置する。端子基材600Bは、後に切断することにより、端子部材60B2と端子部材60B3とを形成するための部分である。
また、インサート成形を行わない場合には、ベース30Bを形成した後に、端子部材60B1を端子孔42Bに差し込み、さらに上述した端子基材600Bを、端子孔42Bと貫通孔39Bに差し込むようにする。なお、図10は、端子部材60B1と端子基材600Bとが配置された状態を示す平面図である。
その後に、端子基材600Bの所定部位を打ち抜く(切断する;切断工程に対応)。この打ち抜きに際しては、端子基材600Bを挟み込むための冶具等を適宜用いるようにしても良い。以上のようにして端子基材600Bを打ち抜くと、端子部材60B2と端子部材60B3とが形成される。
また、端子基材600Bの打ち抜きの後に、コンデンサ80Bを実装する(電子部品取付工程に対応)。このとき、端子部材60B2と端子部材60B3に、クリーム半田を塗布し、その後に、コンデンサ80Bを端子部材60B2と端子部材60B3とに跨るようにコンデンサ80Bを搭載する。その後に、その塗布部位付近のみを加熱する、という手法を利用することができる。しかしながら、たとえばレーザ溶接他の手法によって、コンデンサ80Bを取り付けるようにしても良い。
また、コンデンサ80Bの実装に前後して、コア挿入部34Bにコア20Bを取り付け、その取り付けの後に、巻枠部32Bに導線51を巻回して、導線51の巻締力により、開口したボビン部31Bの側壁部32B1とフランジ部32B2を締め、コア20Bを固定するようにコイル50Bを形成する。そして、コイル50Bの形成の後に、導線51の一方の端末を、端子部材60B1の下方突出部62Bに絡げる。また、導線51の他方の端末は、端子部材60B3の下方突出部64Bに絡げる。それらの絡げの後に、たとえばディップ方式による半田付け等により上述した絡げ部分が固定される。
なお、導線51の両端末を、下方突出部62B,64Bにそれぞれ絡げる前に、コンデンサ80Bを実装する場合には、端末にテンションを加えながら絡げる作業を行う場合に、端子部材60B1,60B3が抜け難く、また、コンデンサ80Bの実装する位置が位置ずれし難いというメリットがある。また、コンデンサ80Bを実装する前に、導線51の両端末を、下方突出部62B,64Bにそれぞれ絡げる場合には、導線51の両端末を半田付け等する際の熱を利用して、コンデンサ80Bの半田付けを行える、というメリットがある。
なお、上述したように、ケース(図示省略)を段部41Bに嵌合および接着させる。このようにして、アンテナ装置10Bが形成される。
<効果について>
以上のような構成のアンテナ装置10Bにおいても、上述した第1の実施の形態のアンテナ装置10Aと同様に、端子部材60B(端子部材60B1)を貫通孔39Bに挿し込むと共に、端子基材600Bを貫通孔39Bおよび端子孔42Bに挿し込む。それにより、端子部材60Bと端子基材600Bとを、端子取付部35Bに取り付けることが可能となる。したがって、インサート成形を行うための金型を用いずに済み、工程を簡素化することができる。また、インサート成形を行わずに済むので、コストを低減することが可能となる。
また、本実施の形態では、端子取付部35Bには、この端子取付部35Bを貫く開口部36Bが設けられている。また、開口部36Bには、少なくとも2つの端子部材60B(端子部材60B2と端子部材60B3)とが互いに離間する状態で差し掛かっている。そして、開口部36Bにはコンデンサ80Bが配置されているが、かかるコンデンサ80Bは、端子部材60B2,60B3に電気的に導通する状態で取り付けられている。このため、端子部材60B2,60B3にクリーム半田を塗布し、コンデンサ80Bをその部分に搭載した後に熱風等を与えることで、端子部材60B2,60B3にコンデンサ80Bを取り付けることができる。したがって、コンデンサ80Bの取り付けを容易化させることができ、生産性および作業性を向上させることができる。
また、本実施の形態では、開口部36Bに端子基材600Bが差し掛かり、その端子基材600Bを切断して互いに離れた2つの端子部材60B2,60B3を形成している。したがって、端子部材60B2と端子部材60B3とを、1つ1つ端子孔42Bや貫通孔39Bに挿入する必要がなくなるので、煩雑な工程を削減することができる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態に係るアンテナ装置10Cについて、図面に基づいて説明する。なお、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態におけるアンテナ装置10Aと共通の構成については、その説明を省略するものの、その符号の末尾に、第1の実施の形態に関連するアルファベット「A」に代えてアルファベット「C」を付すものとする。なお、アルファベット「C」は、第3の実施の形態に関連する構成とする。したがって、第3の実施の形態では説明等しないものの第1の実施の形態におけるアンテナ装置10Aと同様の構成についても、アルファベット「C」を付して説明する場合があるものとする。
図11は、第3の実施の形態に係るアンテナ装置10Cの構成を示す斜視図であり、その下面側(Z2側)から見た状態を示す図である。図12は、アンテナ装置10Cの構成を示す側面断面図である。図13は、端子取付部35Cから一体端子ユニット100Cを取り外した状態を示す斜視図である。
図11から図13に示すように、本実施の形態では、端子取付部35Cには、一体端子ユニット100Cが取り付けられている。かかる一体端子ユニット100Cを取り付けるために、端子取付部35Cは、プレート載置部36Cと、フランジ部37Cとを備えている。プレート載置部36Cは、延長部分38Cの下面部分となっている。すなわち、巻枠部32Cを構成する側壁部32C1の一端側(X1側)には、この側壁部32C1と同様の形状の延長部分38Cが連なっている。その延長部分38Cの下面部分が、一体端子ユニット100Cを載置する部分であるプレート載置部36Cとなっている。このプレート載置部36Cは、図13に示す構成では、側壁部32C1の下面よりも若干下方に突出するように設けられている。しかしながら、プレート載置部36Cは、側壁部32C1と同程度の突出高さでも良く、側壁部32C1よりも突出せずに凹んでいても良い。
また、フランジ部37Cは、プレート載置部36Cの外側縁部から下方側(Z2側)に向かうように突出している部分である。フランジ部37Cは、それぞれのプレート載置部36Cに設けられている。ここで、一対のフランジ部37Cの間隔は、一体端子ユニット100Cの幅(Y方向の寸法)よりも少し狭く設けられている。そのため、一体端子ユニット100Cを取り付ける場合には、一対のフランジ部37Cの間隔を広げるように、強い圧力で押し込む(圧入する)。そして、一対のフランジ部37C(プレート載置部36C)の弾性的な回復力によって、一体端子ユニット100Cを強く挟持することで、一体端子ユニット100Cが取り付けられる。
このような構成の端子取付部35Cに対して、一体端子ユニット100Cが取り付けられる。図14は、一体端子ユニット100Cの構成を示す斜視図である。図15は、端子部材60Cの構成を示す斜視図であり、取付プレート110Cを透過的に示す図である。図14に示すように、一体端子ユニット100Cは、取付プレート110Cと、複数(図15では3つ)の端子部材60Cと、コンデンサ80Cとを有している。
取付プレート110Cは、樹脂の射出成形によって形成されるプレート状の部分である。かかる取付プレート110Cを構成する樹脂としては、リフロー炉での加熱にも耐えられる耐熱性樹脂であることが好ましい。かかる樹脂としては、たとえばPTFE(Polytetrafluoroethylene)、PPS(Polyphenylenesulfide)、ポリアミドイミド、アクリル樹脂、ポリフェニレンスルファイド等、各種の耐熱性樹脂が挙げられるが、これら以外の耐熱性樹脂を用いても良い。
この取付プレート110Cは、3つの端子部材60Cを一体的に取り付ける部分である。したがって、取付プレート110Cの厚みは、端子部材60Cの厚みよりも大きく設けられている。しかしながら、3つの端子部材60Cを一体的に取付可能であれば、取付プレート110Cの厚みは、端子部材60Cと同程度であっても良く、端子部材60Cよりも薄くても良い。
この取付プレート110Cには、開口部111Cが設けられている。開口部111Cは、上述した開口部36Bと同様に、コンデンサ80Cを配置するための部分である。したがって、開口部111Cの面積は、コンデンサ80Cを平面視したときの面積よりも一回り大きく設けられている。
また、開口部111Cのうち、長手方向(X方向)の一方側(X1側)、かつ幅方向(Y方向)縁部であるコーナー部分には、ガイド部112Cが設けられている。ガイド部112Cは、端子取付部35Cに一体端子ユニット100Cを圧入によって取り付ける場合にガイドとなる部分であり、上述のコーナー部分を面取り状に切り欠くことにより形成されている。なお、ガイド部112Cは、一体端子ユニット100Cの圧入を良好にガイドできるものであれば、面取り状以外の形状であっても良い。たとえば、直線的なテーパ形状や、湾曲形状等、種々の形状を採用することができる。
また、図14および図15に示すように、取付プレート110Cには、3つの端子部材60Cが取り付けられている。具体的には、端子部材60C1,60C2,60C3がそれぞれ取付プレート110Cに取り付けられている。なお、本実施の形態では、端子部材60C1〜60C3を金型内部に配置するインサート成形を行うことにより、それぞれの端子部材60C1〜60C3の一部が取付プレート110Cの内部に埋め込まれた構成となっている。
これらのうち、端子部材60C1は、幅方向(Y方向)の手前側(Y1側)に位置する端子部材60Cであり、図15に示すようにストレート形状に設けられている。この端子部材60C1には、上述した接続端子部61Bと同様の接続端子部61Cと、上述した下方突出部62Bと同様の下方突出部62Cとが設けられている。また、接続端子部61Cには、上述した第1の実施の形態のユーザ端子70Aの段差部73Aと同様の段差部63Cも設けられている。なお、端子部材60C1は、第2の実施の形態における端子部材60B1と同様に、3つの端子部材60Cの中では最も長く設けられていて、また第1の実施の形態における接続端子60Aとユーザ端子70Aとの機能を兼用している。
また、図14および図15に示すように、端子部材60C2は、機能的には、上述した第2の実施の形態における端子部材60B2に相当している。しかしながら、端子部材60C2の具体的な形態は、上述の端子部材60B2とは異なっている。詳述すると、端子部材60C2の外観は、2度折れ曲がったクランク形状に設けられている。また、端子部材60C2には、接続端子部64Cと、直交部65Cと、チップ支持片部66Cとが設けられている。
これらのうち、端子部材60C2の長手方向(X方向)の一方側(X1側)には、接続端子部64Cが設けられている。接続端子部64Cは、端子孔42Cに差し込まれて、コネクタ穴46Cに突出している。そのため、コネクタ穴46Cに外部のコネクタを差し込むと、接続端子部64Cは、接続端子部61Cと共に、外部のコネクタに対して電気的に接続される。それにより、コイル50Cやコンデンサ80Cに電流を導通させることが可能となっている。
一方、直交部65Cは、接続端子部64Cに略直交する状態で連続している。この直交部65Cは、取付プレート110Cの内部に埋め込まれている。また、チップ支持片部66Cは、直交部65Cに略直交する状態で長手方向(X方向)の他方側(X2側)に向かい延伸している。このチップ支持片部66Cは、その中途部分が開口部111Cに露出していて、コンデンサ80Cの手前側(Y1側)を支持する。
また、チップ支持片部66Cの長手方向(X方向)における他方側(X2側)は、取付プレート110Cの内部に埋め込まれている。なお、図14に示す構成では、金型での射出成形の都合上等により他端側(X2側)が露出しているが、露出しない構成を採用しても良い。このような構成により、端子部材60C2は、開口部111Cを挟んで両持ち支持構造となっている。
ここで、直交部65Cを設けることにより、一体端子ユニット100Cの幅方向(Y方向)の寸法が限られていながらも、外部のコネクタの幅に対応させつつ、十分な幅で開口している開口部111Cの手前側(Y1側)に、チップ支持片部66Cが位置する構成を実現している。しかしながら、一体端子ユニット100Cが十分な幅を確保できる場合には、直交部65Cを設けない構成を採用することも可能である。
また、端子部材60C3は、幅方向(Y方向)の奥側(Y2側)に位置している。この端子部材60C3は、チップ支持片部67Cと、下方突出部68Cとを有している。チップ支持片部67Cは、上述のチップ支持片部66Cと同様に、その中途部分が開口部111Cに露出していて、コンデンサ80Cの奥側側(Y2側)を支持する。また、下方突出部68Cは、上述した下方突出部62Cと同様に下方側(Z2側)に突出する部分である。なお、下方突出部62Cには、コイル50Cを形成する導線51の端末の一方側が絡げられ、その絡げの後に半田付け等により固定されている。また、下方突出部68Cには、コイル50Cを形成する導線51の端末の他方側が絡げられ、その絡げの後に半田付け等により固定されている。それにより、LC共振回路が構成されている。
なお、図11に示すように、本実施の形態では、巻枠部32Cの一端側(X1側)に位置する位置決め凸部33Cは、上述した第1の実施の形態における位置決め凸部33Aとは異なり、側壁部32C1から幅方向(Y方向)の外方側に向かうように突出している。しかしながら、位置決め凸部33Cは、上述した第1の実施の形態の位置決め凸部33Aと同様の構成を採用しても良い。
<アンテナ装置10Cの製造方法について>
以上のような構成のアンテナ装置10Cを製造する場合、一体端子ユニット100Cを、その他の部分とは別体的に形成する。具体的には、端子部材60Cを金型内部の所定部位に設置し、その後に、金型内部に樹脂を注入して、一体端子ユニット100Cを形成する。このとき、一体端子ユニット100Cの取付プレート110Cは、リフロー炉での加熱にも耐えられる耐熱性を備えた樹脂から形成されている。
この後に、開口部111Cに位置する端子部材60B2と端子部材60B3に、クリーム半田を塗布する。その後に、クリーム半田の塗布部位に、コンデンサ80Cの接続部位が接触する状態で搭載する。その後に、リフロー炉の内部に一体端子ユニット100Cを供給し、クリーム半田を溶融させ、一体端子ユニット100Cの冷却後に、コンデンサ80Cが取り付けられる。
なお、コンデンサ80Cの取り付けは、リフロー炉に一体端子ユニット100Cを供給するリフロー法には限られず、その他の手法を採用しても良い。その他の手法としては、たとえば、ディップ半田法等を用いることができる。
また、ベース30Cは、リフロー炉に供給されないので、耐熱性樹脂から形成する必要がなく、耐熱性を備えないために取付プレート110Cよりもコストが安い樹脂から形成する。そして、ベース30Cを形成した後に、一体端子ユニット100Cを端子取付部35Cに取り付ける。
この取り付けにおいては、一体端子ユニット100Cを、一対のフランジ部37Cの間に圧入するのが、簡単に取り付けることができるので好ましい。この圧入においては、一対のフランジ部37Cのうち、他端側(X2側)にガイド部112Cを押し当て、その後に一対のフランジ部37Cの間に押し込む。このとき、端子部材60C1と端子部材60C2とが、それぞれ端子孔42Cに挿入されるように、プレート載置部36Cの一方側(X1側)の端部まで押し込む。このようにして、一体端子ユニット100Cを端子取付部35Cに取り付けることができる。
なお、一体端子ユニット100Cを端子取付部35Cに取り付ける取付手法は、圧入以外にも種々の手法を採用することができる。たとえば、端子取付部35Cに爪状の係止部を設けることで、一体端子ユニット100Cを係止固定する手法を採用しても良い。また、端子取付部35Cに、リブ状の部分または取付プレート110Cの側面を嵌め込むための凹状部分を形成し、たとえば長手方向(X方向)の他方側(X2側)から一方側(X1側)に向けて一体端子ユニット100Cをスライドさせることで、一体端子ユニット100Cを端子取付部35Cに取り付けるようにしても良い。また、一体端子ユニット100Cを接着する等によって、プレート載置部36Cに取り付けても良い。
また、一体端子ユニット100Cを一対のフランジ部37Cの間に圧入して取り付けた後に、コア20Cをコア挿入部34Cに挿入する。その取り付けの後に、巻枠部32Cに導線51を巻回して、コイル50Cを形成する。そして、コイル50Cの形成の後に、導線51の一方の端末を、端子部材60C1の下方突出部62Cに絡げる。また、導線51の他方の端末は、端子部材60C3の下方突出部68Cに絡げる。それらの絡げの後に、たとえばディップ方式による半田付け等により、これらの絡げ部分が固定される。
なお、上述したように、ケース(図示省略)を段部41Cに嵌合および接着させる。このようにして、アンテナ装置10Cが形成される。
<効果について>
以上のような構成のアンテナ装置10Cにおいても、上述した第1の実施の形態のアンテナ装置10Aや第2の実施の形態のアンテナ装置10Bと同様に、一体端子ユニット100Cに設けられている端子部材60C(端子部材60C1,60C1)を貫通孔39Cに挿し込む。それにより、端子部材60C1,60C2を、端子取付部35Cに取り付けることが可能となる。したがって、ベース30Cを形成する場合において、インサート成形を行うための金型を用いずに済み、金型の構成を簡素化することができる。また、ベース30Cを形成する場合に、インサート成形を行わずに済むので、コストを低減することが可能となる。
また、一体端子ユニット100Cを形成する場合に、インサート成形を行うものの、この一体端子ユニット100Cの取付プレート110Cは、ベース30Cと比べると単純な形状であるので、金型内部の構成もさほど複雑とならずに済み、またインサート成形も容易に行うことができる。
また、本実施の形態では、端子取付部35Cには、一体端子ユニット100Cが配置されている。そして、一体端子ユニット100Cには、取付プレート110Cと、複数の端子部材60Cが設けられているが、これらの端子部材60Cは、互いに離間した状態で取付プレート110Cに固定されている。また、一体端子ユニット100Cには、開口部111Cが設けられていて、この開口部111Cには少なくとも2つの端子部材60C(端子部材60C2と端子部材60C3)が、互いに離間する状態で差し掛かっている。そして、コンデンサ80Cは、開口部111Cに配置されるが、このとき、コンデンサ80Cは、端子部材60C2,60C3に電気的に導通する状態で取り付けられている。
このような構成を採用することにより、一体端子ユニット100Cは、アンテナ装置10Cの他の部分とは別体的に形成することができる。したがって、一体端子ユニット100Cとは別体的なベース30Cは、耐熱性をさほど備えない樹脂から形成することができる。すなわち、コンデンサ80Cを端子部材60C2,60C3に取り付けるためには、一体端子ユニット100Cのみをリフロー炉に供給すれば良く、ベース30Cはリフロー炉に供給する必要がない。したがって、ベース30Cは、耐熱性樹脂から形成する必要がなく、そのため、コストが安い耐熱性をさほど備えない樹脂から形成することができる。
さらに、一体端子ユニット100Cを圧入によって端子取付部35Cに取り付ける場合には、接着剤を用いて取り付けずに済むので、接着剤の塗布や接着剤の乾燥といった工程も不要であり、一体端子ユニット100Cの取り付け作業を簡素化することができる。したがって、アンテナ装置10Cの生産性および作業性を向上させることができる。
<変形例>
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となっている。以下、それについて述べる。
上述の実施の形態では、電子部品として、コンデンサ80A〜80Cについて説明している。しかしながら、電子部品は、コンデンサ80A〜80Cに限られるものではない。たとえば、チップ抵抗器やチップダイオード等、種々の電子部品を用いることが可能である。また、電子部品は、1つのみ用いる場合には限られず、同一または異なる電子部品を複数用いるようにしても良い。
また、上述の実施の形態では、電子部品は、面実装タイプとしている。しかしながら、電子部品は、面実装タイプには限られず、たとえばピンタイプのような他のタイプとしても良い。
また、上述の実施の形態では、コア20A〜20Cは1つのみ用いられているが、複数のコアが用いられていても良い。
10A〜10C…アンテナ装置、20A〜20C…コア、30A〜30C…ベース、31A〜31C…ボビン部、32A〜32C…巻枠部、32A1〜32C1…側壁部、32A2〜32C2…フランジ部、32A3〜32C3…区切部、33A〜33C…位置決め凸部、34A〜34C…コア挿入部、35A〜35C…端子取付部、36A…端子用凹部、36B…開口部、36C…プレート載置部、37A…貫通孔、37B…周壁部、37C…フランジ部、38B,38C…延長部分、39B…貫通孔、40A〜40C…鍔部(仕切り部に対応)、41A〜41C…段部、42A〜42C…端子孔、45A〜45C…コネクタ接続部、46A〜46C…コネクタ穴、50A〜50C…コイル、51…導線、52…接続ワイヤ、60A,60A1,60A2…接続端子(端子部材の一例に対応)、60B,60B1〜60B3…端子部材、60C,60C1〜60C3…端子部材、61A…差込片部、61A1,62A1,71A1…尖形状部、61B,61C,64C,71A…接続端子部、62A,63B,66C,67C…チップ支持片部、62B,62C,64B,68C,72A…下方突出部、63A…幅広部、63C…段差部、65B…抜け止め部、65C…直交部、70A,70A1,70A2…ユーザ端子(端子部材の一例に対応)、73A…段差部、80A〜80C…コンデンサ(電子部品に対応)、90A…ケース、100C…一体端子ユニット、110C…取付プレート、111C…開口部、112C…ガイド部、600B…端子基材

Claims (8)

  1. 磁性材料から形成されるコアと、
    前記コアの一端側に配置される端子取付部と、
    前記コアの外周側に配置されると共に導線を巻回することにより形成されるコイルと、
    前記端子取付部に取り付けられると共に、いずれかの部位で前記導線の端末または電子部品と電気的に接続される複数の端子部材と、
    外部のコネクタを挿入するコネクタ穴を備えるコネクタ接続部と、
    前記端子取付部と前記コネクタ接続部とを仕切る仕切り部と、
    を具備し、
    前記仕切り部には端子孔が設けられていて、
    少なくとも2つ以上の前記端子部材は、前記端子孔に差し込まれると共に前記コネクタ穴に突出する状態で取り付けられている、
    ことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 請求項1記載のアンテナ装置であって、
    前記端子部材には、チップ支持片部と、このチップ支持片部に対して折れ曲がっている差込片部とが設けられていて、
    前記端子取付部には、一対の前記端子部材を入り込ませつつ、前記チップ支持片部の先端側を突出させる一対の端子用凹部が設けられていて、
    前記端子取付部には一対の貫通孔が貫通していて、一対の貫通孔は、それぞれ一対の前記端子用凹部のいずれかに開口するように設けられ、かつ前記差込片部が差し込まれるように設けられていて、
    前記端子用凹部のうち、前記貫通孔と対向する側は、切り欠かれた開放形状に設けられていて、
    前記チップ支持部の先端側の突出部分では、前記電子部品が電気的に導通する状態で取り付けられている、
    ことを特徴とするアンテナ装置。
  3. 請求項1記載のアンテナ装置であって、
    前記端子取付部には、当該端子取付部を貫く開口部が設けられていると共に、
    前記開口部には、少なくとも2つの前記端子部材が互いに離間する状態で差し掛かり、
    前記開口部には前記電子部品が配置され、かつ当該開口部に差し掛かっている前記端子部材に電気的に導通する状態で取り付けられている、
    ことを特徴とするアンテナ装置。
  4. 請求項3記載のアンテナ装置であって、
    前記開口部の少なくとも1つの縁部には、当該開口部を囲む他の部分よりも厚肉となっている周壁部が設けられていて、
    前記端子部材は、前記端子孔と前記周壁部のいずれかを貫くことで、前記端子取付部に取り付けられている、
    ことを特徴とするアンテナ装置。
  5. 請求項1記載のアンテナ装置であって、
    前記端子取付部には、一体端子ユニットが配置され、
    前記一体端子ユニットには、取付プレートと、複数の前記端子部材が設けられていて、
    複数の前記端子部材は、前記取付プレートによって互いに離間した状態で固定され、
    前記一体端子ユニットには、開口部が設けられていて、
    前記開口部には、少なくとも2つの前記端子部材が互いに離間する状態で差し掛かり、
    前記開口部には前記電子部品が配置され、かつ当該開口部に差し掛かっている前記端子部材に電気的に導通する状態で取り付けられている、
    ことを特徴とするアンテナ装置。
  6. 外部のコネクタを挿入するコネクタ穴を備えるコネクタ接続部を有するアンテナ装置の製造方法であって、
    磁性材料から形成されるコアの周囲に導線を巻回してコイルを形成するコイル形成工程と、
    前記コイル形成工程に前後して、前記コアの一端側に配置されている端子取付部に、前記導線の端末または電子部品と電気的に接続される複数の端子部材を取り付ける端子取付工程と、
    を具備し、
    前記端子取付部と前記コネクタ接続部の間には、これらを仕切る仕切り部が設けられていて、
    前記仕切り部には端子孔が設けられていて、
    前記端子取付工程では、前記端子孔に差し込まれると共に前記コネクタ穴に突出する状態で、少なくとも2つ以上の前記端子部材が取り付けられている、
    ことを特徴とするアンテナ装置の製造方法。
  7. 請求項6記載のアンテナ装置の製造方法であって、
    前記端子取付部には、当該端子取付部を貫く開口部が設けられていると共に、
    前記開口部に前記端子部材を形成するための端子基材が差し掛かると共に、その端子基材を切断して互いに離れた2つの端子部材を形成する切断工程を備え、
    前記端子取付工程の後に、かつ当該開口部に差し掛かっている前記端子部材に電気的に導通する状態で前記電子部品を取り付ける電子部品取付工程を備える、
    ことを特徴とするアンテナ装置の製造方法。
  8. 請求項6記載のアンテナ装置の製造方法であって、
    前記開口部の少なくとも1つの縁部には、当該開口部を囲む他の部分よりも厚肉となっている周壁部が設けられていて、
    前記端子取付工程では、前記端子部材が前記端子孔と前記周壁部のいずれかを貫くことで、前記端子取付部に取り付けられている、
    ことを特徴とするアンテナ装置の製造方法。




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