JP2021077707A - コイル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトかつ精度よく取り付けられた端子を備えるコイル装置を提供する。
【解決手段】コイル装置10は、ワイヤが外周に巻回される筒部を持つボビン40と、ワイヤが接続される端子80、90と、端子が取り付けられる端子台70と、端子台70、端子80、90およびワイヤのそれぞれの少なくとも一部を被覆し、端子台70に対して端子80、90を固定する被覆成形部60と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、たとえばトランスなどとしても好適に用いることができるコイル装置に関する。
たとえばトランスなどに用いられるコイル装置としては、特許文献1に示すコイル装置が知られている。この種の従来のコイル装置では、ボビンに端子台を固定し、端子台に端子金具を嵌合して固定し、コイルを構成するワイヤの端部を端子金具に接続し、端子金具に外部回路を接続している。
このようなコイル装置では、端子金具に外部回路からのリード線を接続する場合には問題にならなかった。しかしながら、最近では、コイル装置の端子金具を直接に回路基板に接続したいという要請が多くなってきており、その場合には、端子金具の位置を高精度に合わせる必要があり、コイル装置の各部品の製造と組立の難易度が高くなり、製造コストが増大するという課題がある。また、位置合わせのための調整機構などを設けると、装置の小型化に支障をきたす懸念がある。
特開2014−36194号公報
本発明は、コンパクトかつ高い位置精度で固定された端子を備えるコイル装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るコイル装置は、
ワイヤが外周に巻回される筒部を持つボビンと、
前記ワイヤが接続される端子と、
前記端子が取り付けられる端子台と、
前記端子台、前記端子および前記ワイヤのぞれぞれの少なくとも一部を被覆し、前記端子台に対して前記端子を固定する被覆成形部と、を有する。
本発明に係るコイル装置では、ワイヤが接続された端子を、被覆成形部が端子台に対して固定することで、コンパクトかつ高い位置精度で端子を固定することができる。また、被覆成形部が、端子の少なくとも一部を被覆することにより、このようなコイル装置では、端子が確実に固定されており端子の固定部分の耐久性が良好である。さらに、被覆成形部がワイヤと端子との接続部分を被覆することができるため、接続部分へ外力が作用することを防止できるとともに、接続部分の絶縁性を高めることができる。
また、たとえば、前記端子台は前記ボビンの取付部を介して前記ボビンに取り付けられていてもよく、
前記被覆成形部は、前記取付部の少なくとも一部を被覆し、前記ボビンに対して端子台を固定してもよい。
端子台は、ボビンと一体であってもよいが、ボビンと別体であってもよい。端子台とボビンとを別体とすることにより、ボビンに対するワイヤの巻き上げや、ワイヤに対する端子の取付工程において、端子台が邪魔になることを防止できる。したがって、このようなコイル装置は、組み立て性が良好である。また、被覆成形部が、ボビンの取付部と端子台とを固定していることにより、このようなコイル装置は、端子および端子台をコンパクトかつ高い精度で固定できる。また、端子台がボビンに対して確実に固定されるため、このようなコイル装置は、端子や端子台のがたつきを防止できる。さらに、被覆樹脂が、端子と、ボビンと、端子台を一体に固定するため、このようなコイル装置は小型化の点で有利である。
また、たとえば、前記端子台の外表面には、前記被覆成形部の一部が入り込んでいる端子台溝部が形成されていてもよい。
端子台溝部が形成されていることにより、被覆成形部と端子台との接合強度が向上する。
また、たとえば、前記端子台の外表面には、前記被覆成形部の一部が入り込んでいる端子台溝部が形成されていてもよく、
前記取付部の外表面には、前記被覆成形部の他の一部が入り込んでいる取付部溝部が形成されていてもよく、
前記端子台溝部と前記取付部溝部とは、互いに繋がるように所定の方向に沿って配列されていてもよい。
端子台溝部や取付部溝部により、端子台およびボビンに対する被覆成形部の接合強度が向上する。また、端子台溝部と取付部溝部とが互いに繋がるように所定の方向に沿って配列されることにより、被覆成形部が端子台とボビンとを強固に固定することができ、また、ボビンと端子台との位置ずれを防止できる。
また、たとえば、前記端子台と前記取付部との間には、前記ワイヤをガイドするワイヤガイド部が形成されていてもよく、
前記ワイヤは、前記ワイヤガイド部を通って、前記筒部から前記端子へ導かれてもよい。
このようなワイヤガイド部が形成されていることにより、コイル装置は、絶縁距離を確実に確保することができる。また、ワイヤガイド部がワイヤをガイドすることにより、端子の端子台に対する組み立て工程などにおける作業性が向上するため、このようなワイヤガイド部は生産性の向上に資する。また、ワイヤガイド部を端子台と取付部の間に形成することにより、組み立て時において、ワイヤをワイヤガイド部に容易に配置することができる。
また、たとえば、前記端子台は、巻き軸方向の一方である第1方向と、前記第1方向とは垂直な第2方向に開口し、前記端子の一部が挿入される端子収容溝部を有してもよい。
このような端子溝部が形成されていることにより、被覆成形部を形成する前の製造段階において、端子を端子台に容易に取り付けることができる。また、端子溝部が第1方向と第2方向に開口していることにより、端子を端子台に対して精度よく容易に取り付けることができるとともに、端子台による端子の支持が安定する。
また、たとえば、前記端子収容溝部に挿入される前記端子の一部は、前記被覆成形部により前記端子収容溝部に固定される。
被覆成形部により端子溝部に端子の一部を固定することにより、端子の固定強度や、固定時における端子の配置精度を向上させることができる。
また、たとえば、前記端子は、巻き軸方向の一方である第1方向および前記第1方向とは垂直な前記第2方向に沿って伸びる端子板状部を有してもよく、
前記端子板状部は、前記端子板状部における前記第1方向の端辺の少なくとも一部を含み前記被覆成形部に埋め込まれている端子上端部と、前記端子板状部における前記第1方向とは反対方向である第3方向の端辺の少なくとも一部を含み前記被覆成形部および前記端子台から露出している端子下端部と、を有してもよい。
このような端子板状部は、端子上端部が被覆成形部に被覆されていることにより、露出する端子下端部が高精度に配置され、かつ確実に被覆成形部によって支持される。
また、たとえば、前記端子板状部は、前記端子台において前記第1方向および前記第2方向に開口する端子収容溝部に挿入される端子挿入部を有してもよい。
このような端子板状部は、被覆成形部と端子溝部によって確実かつ精度よく支持される。
また、前記被覆成形部は、前記端子が接続される基板側接続部を有する基板に接触して位置決めされる位置決め部を有してもよい。
被覆成形部が位置決め部を有していることにより、端子と基板側接続部との位置関係を、より高精度に管理することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るコイル装置の斜視図である。 図2は、図1に示すコイル装置の製造工程における第1の段階を示す概念図である。 図3は、図1に示すコイル装置の製造工程における第2の段階を示す概念図である。 図4は、図3に示す第2の段階におけるコイル装置を異なる角度から表示した概念図である。 図5は、図1に示すコイル装置の製造工程における第3の段階を示す概念図である。 図6は、図1に示すコイル装置の製造工程における第4の段階を示す概念図である。 図7は、図6に示す第4の段階におけるコイル装置を異なる角度から表示した概念図である。 図8は、図6に示す第4の段階におけるコイル装置を他の異なる角度から表示した概念図である。 図9は、図1に示すコイル装置に含まれる端子の一つを表す側面図である。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るコイル装置10と、コイル装置10を実装する基板100とを表す概念図である。図1に示すように、コイル装置10は、たとえば基板100のような回路基板に実装されて使用される。基板100は、コイル装置10の端子である第1端子80および第2端子90が接続される基板側接続部102を有している。コイル装置10は、基板100の基板側接続部102に第1端子80および第2端子90の一部を挿入することにより、基板100の回路に対して電気的に接続される。
基板100には、実装時において、コイル装置10を基板100に対して位置決めするための係合部104が形成されている。なお、コイル装置10の端子80、90を回路基板に電気的に接続する方法としては、図1に示すような挿入方式の基板側接続部102のみには限定されず、ボルト用いた接続や溶接などの他の方式の基板側接続部を採用することも可能である。
図1に示すように、コイル装置10は、ボビン40と、端子80、90と、端子台70と、被覆成形部60とを有する。被覆成形部60は、後述するように、第1端子80、第2端子90および端子台70等をボビン40に対して組み立てた半製品を成形金型にセット(インサート)して樹脂成形(オーバーモールディング)することにより得られる。
図2は、図1に示すコイル装置10の製造工程における第1の段階を示す概念図である。図2に示すように、製造工程の第1の段階では、図1に示すコア12がボビン40に対して取り付けられておらず、また、図1に示す被覆成形部60が形成されていない。第1の段階では、ボビン40に対して第1ワイヤ22および第2ワイヤ32が巻回され、ボビン40にボビンカバー50が取り付けられる。ただし、図2に示すように、製造工程の第1の段階では、端子80、90に対して第1ワイヤ22および第2ワイヤ32が接続されておらず、端子台70もボビン40に対して取り付けられていない。
図2に示すように、ボビン40は、ワイヤである第1ワイヤ22および第2ワイヤ32(図7参照)が外周に巻回される筒部42を有する。筒部42は中空筒状になっており、筒部42の挿通孔43には、図1に示すコア12の中脚部分が配置される。
なお、コイル装置10の説明では、図7に示す第1ワイヤ22および第2ワイヤ32の巻き軸方向をZ軸方向とし、巻き軸方向に直交しており、かつ巻き軸中心から端子台70へ向かう方向をX軸方向とし、Z軸方向およびX軸方向に直交する方向をY軸方向として説明を行う。また、図1に示すように、Z軸方向のうち端子80、90の一部が被覆成形部60から露出している側をZ軸負方向および第3方向(下方向)とし、Z軸方向のうち端子80、90が被覆成形部60に被覆されている側をZ軸正方向および第1方向(上方向)として説明を行う。また、X軸方向のうち、巻き軸中心から端子へ向かう方向をX軸正方向および第2方向として説明を行う。
図2および図7に示すように、筒部42の外周には、第1ワイヤ22と第2ワイヤ32とが巻回されている。第1ワイヤ22は、筒部42の上側部分に巻かれており、第2ワイヤ32は筒部42の下側部分に巻かれている。筒部42は外径方向に突出する複数の鍔部44を備えており、鍔部44が、第1ワイヤ22と第2ワイヤ32との間や、第1ワイヤ22および第2ワイヤ32の各層の間を仕切っている。
図2に示すように、第1ワイヤ22のそれぞれの端部である2つの第1ワイヤ端部22aと、第2ワイヤ32のそれぞれの端部である2つの第2ワイヤ端部32aとは、ボビン40の筒部42からX軸正方向である第2方向へ引き出される。なお、コイル装置10は、互いに絶縁された第1ワイヤ22と第2ワイヤ32とを筒部42に巻回したトランスであるが、コイル装置10としてはトランスのみに限定されず、インダクタその他のコイル装置であってもよい。
図2に示すように、ボビン40のY軸方向の両側には、ボビンカバー50が取り付けられている。ボビンカバー50は、筒部42に巻回された第1ワイヤ22および第2ワイヤ32と、コア12(図1参照)などとの絶縁性を向上させる。
図3は、図1に示すコイル装置10の製造工程における第2の段階を示す概念図であり、図2に示す第1の段階の次の段階を示している。図2および図3に示すように、コイル装置10は、2つの第1端子80と、2つの第2端子90とを有している。製造工程の第2の段階では、一方の第1端子80に対して、X軸正方向である第2方向へ引き出された第1ワイヤ端部22aのうち一方が接続され、他方の第1端子80に対して、第1ワイヤ端部22aの他方が接続される。また、製造工程の第2の段階では、一方の第2端子90に対して、第2方向へ引き出された第2ワイヤ端部32aのうち一方が接続され、他方の第2端子90に対して、第2ワイヤ端部32aの他方が接続される。
第1端子80、第2端子90と第1ワイヤ22、第2ワイヤ32との接続方法は特に限定されないが、たとえば、はんだ付け、レーザ溶接、かしめ固定、ヒュージングなどが挙げられる。
図4は、図3に示す第2の段階におけるコイル装置10をZ軸正方向側から見た概念図である。図3および図4に示すように、第1端子80は、第1ワイヤ端部22aが接続されておりX軸負方向側に位置する端子接続部84と、端子接続部84からX軸正方向側に伸びて少なくとも一部が端子接続部84よりX軸正方向側に位置する端子板状部82を有する。
図3および図4に示すように、第1端子80の端子接続部84は、巻き軸方向であるZ軸方向に略直交する方向に沿って延びる接続面84aを有しており、接続面84aに第1ワイヤ端部22aが接続されている。第1端子80の端子板状部82は、巻き軸方向の一方である第1方向(Z軸正方向)および第1方向とは略垂直な第2方向(X軸正方向)に沿って伸びており、接続面84aとは略直交する方向に延びている。端子板状部82の詳細形状については、後程述べる。
第2端子90は、第1端子80と同様に、第2ワイヤ端部32aが接続されておりX軸負方向側に位置する端子接続部94と、端子接続部94からX軸正方向側に伸びて少なくとも一部が端子接続部94よりX軸正方向側に位置する端子板状部92を有する。第2端子90は、端子接続部94の大きさが若干異なることを除き、第1端子80と同様の形状を有しているため、詳細形状の説明は省略する。
図2〜図4に示すように、端子台70は、ボビン40とは別体の部材として用意される。端子台70は、ボビン40とは別成形され、後述する製造工程の第3の段階でボビン40に取り付けられる(図5参照)。図2および図3に示すように、ボビン40は、筒部42の第2方向側(X軸正方向側)に備えられる取付部46を有する。ボビン40の取付部46は、端子台70と係合する係合部46bを備えており、係合部46bが端子台70に係合することにより、端子台70は、ボビン40の取付部46を介してボビン40に取り付けられる。
図5は、図1に示すコイル装置10の製造工程における第3の段階を示す概念図であり、図3に示す第2の段階の次の段階を示している。第3の段階では、まず、ボビン40に対して組み立てられていない端子台70に、第1端子80および第2端子90が取り付けられる。図3および図4に示されるように、端子台70の第2方向側(X軸正方向側)端部には、第1方向(Z軸正方向)および第2方向(X軸正方向)に開口する端子収容溝部74が形成されている。図5に示すように、第1端子80および第2端子90は、端子板状部82の一部(図9に示す端子挿入部82c参照)が端子収容溝部74に収容されるように、端子台70に取り付けられる。
次に、ボビン40のX軸正方向側からX軸負方向側へ端子台70を移動させ、端子台70を、ボビン40の取付部46に取り付ける。図4に示すように、端子台70のX軸負方向側の端部には、取付部46に向かって開口する溝が形成されており、端子台70と取付部46との間に、第1ワイヤ22および第2ワイヤ32をガイドするワイヤガイド部76を形成する。図5に示すように端子台70がボビン40に取り付けられた状態では、第1ワイヤ22および第2ワイヤ32は、端子台70とボビン40との間に形成されたワイヤガイド部76を通って、筒部42から第1端子80および第2端子90へ導かれる。
図6は、図1に示すコイル装置10の製造工程における第4の段階を示す概念図であり、図5に示す第3の段階の次の段階を示している。第4の段階では、図6に示す被覆成形部60を形成する。
被覆成形部60は、図5に示すように組み立てた半製品を成形金型にセットして、樹脂成形(オーバーモールディング)することにより得られる。これにより、被覆成形部60は、図5に示されるように、第1ワイヤ22と第2ワイヤ32とにそれぞれ接続された第1端子80および第2端子90を、第1端子80および第2端子90に接続された第1および第2ワイヤ端部22a、32aと一緒に被覆する。さらに、図6に示す被覆成形部60は、端子台70、第1端子80、第2端子90、第1ワイヤ22および第2ワイヤ32のそれぞれの少なくとも一部を被覆し、端子台70に対して第1端子80および第2端子90を固定する。
また、端子台70が別体であるコイル装置10において、被覆成形部60は、ボビン40の取付部46の少なくとも一部をさらに被覆し、ボビン40に対して端子台70を固定および固定を補強する。被覆成形部60は、第1端子80、第2端子90、第1および第2ワイヤ端部22a、32a、端子台70およびボビン40の取付部46のそれぞれの少なくとも一部がインサートされた樹脂成形部材であり、これらを一体に被覆する。
図5に示すように、端子台70の外表面には、第4の工程後において図6に示す被覆成形部60の一部が入り込む端子台溝部72が形成されている。また、図5に示すように、ボビン40の取付部46の外表面にも、第4の工程後において被覆成形部60(図6参照)の他の一部が入り込む取付部溝部46aが形成されている。図5に示すように、端子台溝部72と取付部溝部46aとは、互いにつながるように所定の方向(図5ではX軸方向)に沿って配列されている。これにより、図6に示す被覆成形部60は、端子台溝部72と取付部溝部46aとに跨って連続する内側突起を有し、端子台70および取付部46に対して確実に繋がることができるとともに、端子台溝部72と取付部溝部46aとの固定を確実なものにできる。
図7は、図6に示す製造工程の第4の段階に係るコイル装置10をY軸負方向から見た図であり、図8は、製造工程の第4の段階に係るコイル装置10を斜め側方から見た図である。図7および図8に示すように、第1端子80、第2端子90、端子台70、および取付部46の第3方向側(Z軸負方向側)の一部は、被覆成形部60から露出している。ただし、これとは異なり、被覆成形部60は、端子台70や取付部46などの全体を覆っていてもよい。
図9は、コイル装置10に含まれる第1端子80の側面図である。図9に示す点線は、図6〜図7に示す第4の段階後において、被覆成形部60に被覆される部分と被覆成形部60から露出する部分の境界、および、端子台70の端子収容溝部74に収容される部分と端子収容溝部74から露出する部分の境界を表している。第1端子80のうち、第1ワイヤ端部22aが接続される端子接続部84は、被覆成形部60に被覆される。これにより、端子収容溝部74に挿入される第1端子80の一部(端子挿入部82c)は、被覆成形部60により端子収容溝部74に固定される。
また、図9に示すように、端子板状部82は、端子板状部82における第1方向(Z軸正方向)の端辺の少なくとも一部を含み被覆成形部60に埋め込まれている端子上端部82aを有している。端子上端部82aは、端子板状部82における第2方向(X軸正方向)の端部まで続いている。
また、端子板状部82は、端子板状部82における第3方向(Z軸負方向)の端辺の少なくとも一部を含み被覆成形部60および端子台70(端子収容溝部74)から露出している端子下端部82bを有している。端子下端部82bは、端子板状部82における第2方向(X軸正方向)の端部まで続いている。
さらに、端子収容溝部74に挿入される端子挿入部82cは、端子板状部82の一部を構成しており、端子挿入部82cは、端子下端部82bのX軸負方向側に接続している。
図6に示す第5の段階に係るコイル装置10に対して、コア12を取り付けることにより、図1に示すコイル装置10が完成する。コア12は、4分割されたE−E型コアであり、図6に示す筒部42に形成された第1ワイヤ22および第2ワイヤ32の巻回部分を囲むように設けられており、第1ワイヤ22および第2ワイヤ32の巻回部分の周りに磁路を形成する。
図1に示すように、被覆成形部60は、基板100に接触してXY方向に関して位置決めされる位置決め部62を有している。コイル装置10を基板100に実装する際、被覆成形部60の位置決め部62が、基板100に対して位置決めされることにより、第1端子80および第2端子90が、基板側接続部102に対して円滑に挿入される。
コイル装置10の各部材の材質等については特に限定されず、各部材の機能に適合する材料を選択して用いることができる。たとえば、図1に示すコア12は、フェライト、金属磁性体などの軟磁性体で構成される。また、たとえば、図7などに示す第1ワイヤ22および第2ワイヤ32としては、絶縁被覆導線を用いることができ、導線は単線であっても撚線であってもよい。第1ワイヤ22の外径は、特に限定されないが、大電流を流す場合には、たとえばφ1.0〜φ3.0mmが好ましい。第2ワイヤ32の線径や材質は、第1ワイヤ22と同じであっても良いが、異なっていても良い。
また、図2および図3に示す第1端子80および第2端子90は、金属端子金具で構成されており、金属板などの導電性板材を機械加工することにより得られる。ボビン40、端子台70およびボビンカバー50の材質としては、たとえばPET、PPS、フェノール樹脂等の樹脂材料が挙げられる。ボビン40、端子台70およびボビンカバー50は、これらの材料となる樹脂を成形して得られる。なお、ボビン40などを構成する材料には、熱伝導性を向上させるためのフィラーが含まれていてもよい。
図1に示す被覆成形部60の材質は、第1端子80、第2端子90および端子台70などを被覆するように成形可能な樹脂等であれば特に限定されず、たとえばPET、PBT、PPS等が挙げられる。
図1〜図9に示すコイル装置10は、図5と図8との比較から理解できるように、端子台70、端子80、90およびワイヤ22、32のうち全ての部材について、少なくとも一部を被覆する被覆成形部60を有する。被覆成形部60は、単に第1端子80および第2端子90のみがインサートされてインサート成形されたものではなく、端子台70、端子80、90およびワイヤ22、32のそれぞれの少なくとも一部を被覆するオーバーモールディン成形部材で構成される。
このようなコイル装置10は、被覆成形部60を成形する際に、インサートされる第1端子80および第2端子90などを金型内に適切に配置することにより、第1端子80および第2端子90とコイル装置10に含まれる他の部材、特に被覆成形部60との位置関係を、高精度に管理することができる。すなわち、コイル装置10では、被覆成形部60がこれらの部材を一体に接続・固定することにより、組み立て時に寸法誤差が累積することを防止し、第1端子80および第2端子90などを、コンパクトかつ高い精度で組み付けることができる。さらに、被覆成形部60は、図1に示すようにボビン40の取付部46(図2参照)の少なくとも一部を被覆してもよく、このような被覆成形部60は、ボビン40と端子80、90および端子台70とを確実に固定できるとともに、これらの位置関係を精度よく管理することができる。
また、コイル装置10は、図1に示すように、被覆成形部60が位置決め部63を有しているため、基板100に実装する際、第1端子80および第2端子90を基板側接続部102に対して、円滑に接続することができる。さらに、第1端子80および第2端子90は、図9に示すように、被覆成形部60に埋め込まれる端子上端部82aを有するため、被覆成形部60から露出して基板側接続部102に接続される端子下端部82bが高精度に配置され、かつ被覆成形部60によって強固に支持される。
さらに、コイル装置10では、被覆成形部60が、第1端子80および第2端子90を、これらに接続された第1および第2ワイヤ端部22a、32aと一緒に被覆する。したがって、コイル装置10では、各端子間および各ワイヤ端部22a、32a間の絶縁性を高めることができる。
以上のように、実施形態に係るコイル装置10を示して説明を行ったが、本発明に係るコイル装置は実施形態のみには限定されず、他の様々な実施形態および変形例が、本発明の技術範囲に含まれることは言うまでもない。また、実施形態では、X軸、Y軸およびZ軸は、相互に垂直な軸として説明を行ったが、これらの軸の角度は略90度であれば足り、90度でなくても同様な効果を奏する範囲にあるもの含み得る。
10…コイル装置
12…コア
22…第1ワイヤ
22a…第1ワイヤ端部
32…第2ワイヤ
32a…第2ワイヤ端部
40…ボビン
42…筒部
43…挿通孔
44…鍔部
46…取付部
46a…取付部溝部
50…ボビンカバー
60…被覆成形部
62…位置決め部
70…端子台
72…端子台溝部
74…端子収容溝部
76…ワイヤガイド部
80…第1端子
82…端子板状部
82a…端子上端部
82b…端子下端部
82c…端子挿入部
84…端子接続部
90…第2端子
92…端子板状部
94…端子接続部
100…基板
102…基板側接続部
104…係合部

Claims (10)

  1. ワイヤが外周に巻回される筒部を持つボビンと、
    前記ワイヤが接続される端子と、
    前記端子が取り付けられる端子台と、
    前記端子台、前記端子および前記ワイヤのそれぞれの少なくとも一部を被覆し、前記端子台に対して前記端子を固定する被覆成形部と、を有するコイル装置。
  2. 前記端子台は前記ボビンの取付部を介して前記ボビンに取り付けられており、
    前記被覆成形部は、前記取付部の少なくとも一部を被覆し、前記ボビンに対して端子台を固定する請求項1に記載のコイル装置。
  3. 前記端子台の外表面には、前記被覆成形部の一部が入り込んでいる端子台溝部が形成されている請求項1または請求項2に記載のコイル装置。
  4. 前記端子台の外表面には、前記被覆成形部の一部が入り込んでいる端子台溝部が形成されており、
    前記取付部の外表面には、前記被覆成形部の他の一部が入り込んでいる取付部溝部が形成されており、
    前記端子台溝部と前記取付部溝部とは、互いに繋がるように所定の方向に沿って配列されている請求項2に記載のコイル装置。
  5. 前記端子台と前記取付部との間には、前記ワイヤをガイドするワイヤガイド部が形成されており、
    前記ワイヤは、前記ワイヤガイド部を通って、前記筒部から前記端子へ導かれる請求項2から請求項4までのいずれかに記載のコイル装置。
  6. 前記端子台は、巻き軸方向の一方である第1方向と、前記第1方向とは垂直な第2方向に開口し、前記端子の一部が挿入される端子収容溝部を有する請求項1から請求項5までのいずれかに記載のコイル装置。
  7. 前記端子収容溝部に挿入される前記端子の一部は、前記被覆成形部により前記端子収容溝部に固定される請求項6に記載のコイル装置。
  8. 前記端子は、巻き軸方向の一方である第1方向および前記第1方向とは略垂直な前記第2方向に沿って伸びる端子板状部を有し、
    前記端子板状部は、前記端子板状部における前記第1方向の端辺の少なくとも一部を含み前記被覆成形部に埋め込まれている端子上端部と、前記端子板状部における前記第1方向とは反対方向である第3方向の端辺の少なくとも一部を含み前記被覆成形部および前記端子台から露出している端子下端部と、を有する請求項1から請求項7までのいずれかに記載のコイル装置。
  9. 前記端子板状部は、前記端子台において前記第1方向および前記第2方向に開口する端子収容溝部に挿入される端子挿入部を有する請求項8に記載のコイル装置。
  10. 前記被覆成形部は、前記端子が接続される基板側接続部を有する基板に接触して位置決めされる位置決め部を有する請求項1から請求項9までのいずれかに記載のコイル装置。
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