JP2022036912A - コイル装置 - Google Patents

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Junji Kondo
和博 戸田
Kazuhiro Toda
薔薇 熊
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Jian Wang
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Abstract

【課題】引き出し線の端部を基板に接続しやすいコイル装置を提供する。【解決手段】コイル装置(1、101)は、基板(2、102)に実装可能なコイル装置であり、巻線部11と、巻線部から引き出された引き出し線(12、112)とを有するコイル(10、110)と、コイルに対して位置決めされたプレート部(40、140)と、を備える。プレート部は、本体部(41、141)と、本体部の一面に形成された筒状部(44、144a、144b)と、筒状部と本体部を貫通する貫通孔45と、を有する。この貫通孔に、引き出し線の端部が通される。このコイル装置では、貫通孔内の引き出し線の移動が貫通孔によって規制されることにより、貫通孔を通された引き出し線の端部の位置が決まっている。【選択図】図1

Description

本発明は、コイル装置に関する。
電気回路の基板上に直接実装されるリアクトルやトランスなどのコイル装置が知られている。例えば、ボビンに植設されたリード端子の根本部分にコイルの引き出し線を巻き付けて半田付けし、このリード端子を基板のスルーホールに挿入して半田付け等により基板に接続する構成(特許文献1参照)や、コイルの引き出し線の端部を基板のスルーホールに直接挿入して半田付け等により基板に接続する構成が知られている。
特開2004-79573号公報
例えば車載用のリアクトルなど大電流が流れるコイル装置では、コイルの線材として断面積の大きいもの(平角線、径の太い丸線など)が用いられる。一般に、断面積の大きい線材は剛性が高く変形し難い。そのため、このような線材を用いる場合、リード端子の根本部分にコイルの引き出し線を巻き付ける構成を採用することは難しい。
そこで、コイルの引き出し線の端部を基板のスルーホールに直接挿入して基板に接続する構成を採用することが考えられる。しかし、剛性が高く変形し難い線材であるため、例えば手作業の場合、引き出し線の端部の位置を精度良く決めて、引き出し線の端部をスルーホールに挿入して基板に接続することは難しい。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、引き出し線の端部を基板に接続しやすいコイル装置を提供することを目的の1つとする。
本発明の一実施形態に係るコイル装置は、基板に実装可能なコイル装置であり、巻線部と、巻線部から引き出された引き出し線とを有するコイルと、コイルに対して位置決めされたプレート部と、を備える。プレート部は、本体部と、本体部の一面に形成された筒状部と、筒状部と本体部を貫通する貫通孔と、を有する。この貫通孔に、引き出し線の端部が通される。このコイル装置では、貫通孔内の引き出し線の移動が貫通孔によって規制されることにより、貫通孔を通された引き出し線の端部の位置が決まっている。
このように構成されたコイル装置によれば、例えば平角線の如く、作業者が直接手に持ってその位置を精度良く決めたり調整したりすることが難しい、高剛性で変形し難い線材であっても、例えば、貫通孔の直下に配置された、基板のスルーホールに、引き出し線の端部を容易に挿入することができる(言い換えると、引き出し線の端部を基板に容易に接続することができる。)。
上記式が満たされる場合、基板に設けられた接続箇所(例えばスルーホール)に対する引き出し線の端部の位置ずれが小さいため、引き出し線の端部を接続箇所に接続させやすくなる。上記式が満たされない場合、基板に設けられた接続箇所に対する引き出し線の端部の位置ずれが大きくなり、引き出し線の端部を接続箇所に接続させ難くなる。
本発明の一実施形態において、貫通孔は、引き出し線の端部が挿入される第1開口側に第2部分が形成され、第1開口に挿入された引き出し線の端部が突出する第2開口側に第1部分が形成された構成としてもよい。第2部分は、例えば、第2開口側から第1開口側に向かうにしたがって垂直軸と直交する断面が大きくなるテーパ状となっている。
貫通孔を第1開口(引き出し線の端部が挿入される開口)に近いほど大きくなる形状とすることにより、引き出し線の端部を貫通孔により一層容易に挿入できるようになる。
本発明の一実施形態において、プレート部は、基板の表面を受ける受け面を有する構成としてもよい。この構成において、受け面が基板の表面を受けることにより、貫通孔が基板の表面に対して垂直となる垂直軸方向に延びた姿勢となる。
貫通孔が基板の表面に対して垂直軸方向に延びた姿勢となることにより、貫通孔を通された引き出し線の端部が貫通孔からほぼ真っ直ぐに突出する。そのため、例えば、貫通孔の直下に配置された、基板のスルーホールに、引き出し線の端部を容易に挿入することができる。
本発明の一実施形態に係るコイル装置は、巻線部を保持するボビンを更に備え、プレート部が、ボビンと嵌合することにより、コイルに対する位置が決まる構成としてもよい。
ボビンに保持されたコイルに対するプレート部の位置が決まることから、コイルの引き出し線に対するプレート部の貫通孔の位置も決まる。そのため、引き出し線の端部を貫通孔により一層容易に挿入できるようになる。
本発明の一実施形態において、プレート部は、例えば、ボビンの下面に取り付けられており、プレート部の下面に受け面が形成されている。
本発明の一実施形態において、貫通孔は、ボビンの側方において、基板の表面に対して垂直となる垂直軸方向に延びて形成された構成としてもよい。更に、引き出し線は、巻線部からボビンの上方に引き出され、ボビンの上方において基板の表面と平行な方向に折り曲げられ、ボビンの側方に位置する貫通孔の上方まで延びた個所で貫通孔に向けて垂直軸方向に折り曲げられ、垂直軸方向に折り曲げられた引き出し線の端部が貫通孔に通された構成としてもよい。
このように、引き出し線をボビンの上方及び側方に引き回すことにより、引き出し線と他の部材間の絶縁距離を確保することができる。
本発明の一実施形態において、ボビンは、ボビンの上方において、平行な方向に折り曲げられた引き出し線を支持することにより、平行な方向に折り曲げられた引き出し線と、一部が巻線部の中空部に収容されたコアとの間隔を所定の間隔に保つ支持部を有する構成としてもよい。
これにより、ボビンの上方において、引き出し線とコア間の絶縁距離を確保することができる。
本発明の一実施形態において、貫通孔は、ボビンの上方において、基板の表面に対して垂直となる垂直軸方向に延びて形成された構成としてもよい。この構成において、引き出し線は、巻線部から垂直軸方向に沿ってボビンの上方に引き出され、折り曲げられることなく、端部が貫通孔に通されている。更に、筒状部の一端面に、貫通孔に挿入された引き出し線の端部が突出する第2開口が形成されており、この一端面が受け面となっていてもよい。
本発明の一実施形態において、コイルの線材は例えば平角線である。
本発明の一実施形態によれば、引き出し線の端部を基板に接続しやすいコイル装置を提供することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係るコイル装置の外観斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るコイル装置の分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るコイル装置の実装例を示す概略図である。 本発明の第1実施形態に係るプレート部を斜め上方から見たときの斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るプレート部を斜め下方から見たときの斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るボビンを斜め下方から見たときの斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るプレート部が有する第2基部の断面図である。 本発明の第2実施形態に係るコイル装置の外観斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るコイル装置の分解斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るコイル装置の実装例を示す概略図である。 本発明の第2実施形態に係るプレート部を斜め下方から見たときの斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るプレート部の断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。なお、以下の説明において、共通の又は対応する要素については、同一又は類似の符号を付して、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るコイル装置1の外観斜視図である。図2は、コイル装置1の分解斜視図である。図3は、基板2に対するコイル装置1の実装例を示す概略図である。
なお、以下の説明において、図1における右上から左下に向かう方向をX軸方向とし、左上から右下に向かう方向をY軸方向とし、下から上に向かう方向をZ軸方向とする。X軸、Y軸及びZ軸方向は互いに直交する。また、説明の便宜上、X軸方向の正側を前方とも呼び、X軸方向の負側を後方とも呼ぶ。また、Z軸方向の正側を上方とも呼び、Z軸方向の負側を下方とも呼ぶ。なお、これらの方向の呼称は、構成要素の相対的な位置関係を説明するために便宜上用いる呼称であり、絶対的な方向を示すものではない。例えば、Z軸方向(上下方向)は、必ずしも鉛直方向とは限らず、例えば水平方向であってもよい。
また、各図において、必ずしも全ての要素に符号を付してはいない。具体的には、1つの図面内に同一の要素が複数示される場合、これら同一の要素のうち、代表する一部の要素にのみ符号を付し、残りの要素については符号を省略することがある。例えば図2では、コイル10Aの巻線部11については符号11を付す一方、コイル10Bの巻線部11については符号11を省略している。
コイル装置1は、例えば電力変換器用のリアクトルである。コイル装置1は、あくまで本発明の実施形態の一例にすぎない。本発明の実施形態の構成はこれに限定されることなく適宜変更が可能である。例えば、本実施形態は本発明を2相交流リアクトルに適用した例であるが、単相又はn相(nは3以上の自然数)交流リアクトルに本発明を適用することもできる。なお、コイル装置1は、リアクトル(インダクタ)に限定されず、例えば、トランスやフィルタ等の、コイル及びコアを有する別の装置であってもよい。
コイル装置1は、コイル10、ボビン20、コア30及びプレート部40を備える。コイル装置1は、コイル装置1の下方に配置される電気回路の基板2(図3)に実装される。
コイル装置1は、例えば2相交流リアクトルであるため、一対のコイル10を備える。コイル10は、平角線をエッジワイズ巻きしたエッジワイズコイルである。平角線は、銅やアルミニウム等の導電性をもつ、断面が矩形状の導線を有する。この導線の外周面は、エナメル等の絶縁材で被覆されている。
本実施形態では、幅が8mmで厚みが1mmの平角線が用いられる。なお、平角線の幅や厚みはこれに限らない。平角線は、他の幅(例えば3mm~14mmの何れか)をもつものであってもよく、また、他の厚み(例えば0.6mm~2mmの何れか)をもつものであってもよい。
一対のコイル10は、Y軸方向に並べて配置される。なお、一対のコイル10の各々を区別して説明する場合、図1において、Y軸方向の正側に配置されるコイル10を「コイル10A」と記し、Y軸方向の負側に配置されるコイル10を「コイル10B」と記す。
コイル10は、線材として丸線を用いた複層巻きのコイルと異なり、1層巻きのコイルである。そのため、コイル10は、巻線の内外温度差が小さく、放熱性能に優れ温度上昇が少ない。コイル10は、丸線を用いたコイルと比べて、コイル装置1の温度上昇の抑制に寄与する。
コイル10は、平角線をY軸の周りで巻いた巻線部11と、巻線部11から引き出された一対の引き出し線12を有する。各引き出し線12は、巻線部11からボビン20の上方(Z軸方向の正側)に引き出され、ボビン20の上方において基板2の表面2a(図3)と平行な方向に(具体的には、コイル10AではY軸方向の正側に、コイル10BではY軸方向の負側に)折り曲げられ、更に、コア30(及びボビン20)の側方に位置する貫通孔45(詳しくは後述)の上方まで延びた個所で貫通孔45に向けて下方(Z軸方向の負側であり、後述する垂直軸方向)に折り曲げられている。前者の折り曲げ個所を「折り曲げ個所12a」と記し、後者の折り曲げ個所を「折り曲げ個所12b」と記す。引き出し線12をボビン20の上方及び側方に引き回すことにより、引き出し線12と他の部材間の絶縁距離が確保される。
ボビン20は、コイル10とコア30との絶縁距離を確保するものであり、一対のボビン部21と1つの仕切り部25を有する。ボビン部21及び仕切り部25は、例えば、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、ウレタン樹脂、BMC(Bulk Molding Compound)、PPS(Polyphenylene Sulfide)、PBT(Polybutylene Terephthalate)などの絶縁性の材料で形成される。ボビン部21と仕切り部25は、同じ材料で形成されてもよく、また、異なる材料で形成されてもよい。なお、一対のボビン部21の各々を区別して説明する場合、図1において、Y軸方向の正側に配置されるボビン部21を「ボビン部21A」と記し、Y軸方向の負側に配置されるボビン部21を「ボビン部21B」と記す。
ボビン部21は、枠体部22及び筒体部23を有する。
枠体部22は、平面視(すなわち、Z軸方向の正側から見たとき)においてU字状に形成されており、X軸方向に延びる第1壁体部22a、及び第1壁体部22aのX軸方向における両端部からY軸方向に延びる一対の第2壁体部22bを有する。ボビン部21Aの各第2壁体部22bは、第1壁体部22aの各端部からY軸方向の負側に延びる。ボビン部21Bの各第2壁体部22bは、第1壁体部22aの各端部からY軸方向の正側に延びる。
各ボビン部21の各第2壁体部22bの先端部には、凹凸構造の嵌合部が形成される。具体的には、ボビン部21Aにおいて、一方の第2壁体部22bの先端部に凹部22bAが形成され、他方の第2壁体部22bの先端部に凸部22bBが形成される。ボビン部21Bにおいて、ボビン部21Aの凹部22bAと対向する第2壁体部22bの先端部に凸部22bBが形成され、ボビン部21Aの凸部22bBと対向する第2壁体部22bの先端部に凹部22bAが形成される。ボビン部21Aの凹部22bAとボビン部21Bの凸部22bBとが嵌合するとともにボビン部21Aの凸部22bBとボビン部21Bの凹部22bAとが嵌合することにより、平面視において矩形状となる枠体が完成する。
筒体部23は、一対の第2壁体部22b間において、第1壁体部22aの内壁面からY軸方向に突出して形成される。具体的には、ボビン部21Aの筒体部23は、第1壁体部22aの内壁面からY軸方向の負側に突出して形成される。ボビン部21Bの筒体部23は、第1壁体部22aの内壁面からY軸方向の正側に突出して形成される。
仕切り部25は、中央に開口部26が形成された板状部材である。仕切り部25は、コイル10Aとコイル10Bとの絶縁距離を確保するため、コイル10Aとコイル10B間に配置される。なお、本実施形態では、板状部材である仕切り部25の剛性を高めるため、開口部26の周囲にリブが形成される。
ボビン部21の筒体部23は、巻線部11の中空部11aに挿入され収容される。これにより、筒体部23は、外面のほぼ全体が巻線部11に覆われた状態となる。また、コイル10は、ボビン20に保持された状態となる。なお、筒体部23を中空部11aに挿入する段階では、コイル10の引き出し線12は、折り曲げられていない状態又は折り曲げ個所12aだけ折り曲げられた状態にある。
Y軸方向に延びる筒体部23の外形は、先端部23aが全周に亘って他の部分よりも小さい。先端部23aの外形は、仕切り部25の開口部26のはめあい公差で規定されており、開口部26と同形状で且つ同サイズを有する。
ボビン部21Aの第2壁体部22bとボビン部21Bの第2壁体部22bとが嵌合される際、各ボビン部21の筒体部23の先端部23aが仕切り部25の開口部26に嵌合される。これにより、仕切り部25は、コイル10Aとコイル10Bとの間に固定された状態となり、これらの絶縁距離を確保する。
ボビン部21の枠体部22の第1壁体部22aの上面に、一対の支持部22aAが形成される。折り曲げ個所12aにて折り曲げられた各引き出し線12の一部が各支持部22aAの支持面22aBに載せられる。これにより、ボビン20の上方において、引き出し線12が支持部22aAにより支持されて、引き出し線12(より詳細には、引き出し線12のうち、折り曲げ個所12aから折り曲げ個所12bまでの部分)とコア30(より詳細には、連結部33)とのZ軸方向の間隔が所定の間隔(例えば6mm)に保たれて、引き出し線12とコア30間の絶縁距離が確保される。
支持面22aB上のX軸方向における各端部に、Y軸方向に延びる突起22aCが形成される。これらの突起22aCにより、支持面22aBに載せられた引き出し線12のX軸方向の移動が規制される。これにより、引き出し線12の端部12cが、後述する貫通孔45に挿入しやすくなっている。
コア30は、一対の中脚部31、一対の外脚部32及び一対の連結部33を有する。コア30は、比較的高い透磁率を有する磁性材料(例えば、ダストコア、アモルファスコア、ケイ素鋼板、ナノクリスタルコア、フェライトコア等)で形成される。
ボビン部21の枠体部22の第1壁体部22aに、筒体部23の中空部23bとつながる開口部22aDが形成される。中空部23bには、中脚部31が挿入される。中空部23bに挿入された中脚部31は、第1壁体部22aの外壁面から突出する上下一対のフランジ間に位置決めされた連結部33と接触する位置まで通される。中空部23bを通されて開口部22aDから露出する中脚部31の端面31aと、上記の如く位置決めされた連結部33の中央部33a(図2にて一点鎖線で示す。)とが接着固定される。更に、第2壁体部22bから突出する上下一対のフランジ間に位置決めされた外脚部32の各端部と、上記の如く位置決めされた連結部33の各端部とが接着固定される。これにより、コア30は、一部(具体的には、中脚部31)が巻線部11の中空部11aに収容されており、Y軸方向に並ぶ一対の中脚部31を、一対の外脚部32と一対の連結部33とがなす平面視矩形状の枠で取り囲った形状となる。
なお、コア30内(例えば、一対の中脚部31間)にエアギャップを設けてもよい。このエアギャップにより、コイル装置1で磁気飽和が起こり難くなり、大電流を流した場合にもインダクタンス値を確保できるようになっている。
コア30は、本実施形態の構成に限定されない。コア30は、例えば、2つのE字状のコアを組み合わせたものであってもよい。
図4は、プレート部40を斜め上方から見たときの斜視図である。図5は、プレート部40を斜め下方から見たときの斜視図である。図6は、ボビン20を斜め下方から見たときの斜視図である。
プレート部40は、本体部41を有する。本体部41は、例えば、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、ウレタン樹脂、BMC(Bulk Molding Compound)、PPS(Polyphenylene Sulfide)、PBT(Polybutylene Terephthalate)などの絶縁性の材料で形成される。プレート部40は、ボビン部21や仕切り部25と同じ材料で形成されてもよく、また、異なる材料で形成されてもよい。
本体部41は、第1基部42と、第1基部42のY軸方向における両端部にそれぞれ接続された、X軸方向に延びる一対の第2基部43を有する。
第1基部42は、平面視において矩形の枠状に形成されており、中央に矩形の開口部42aが形成される。また、第1基部42には、Y軸方向に長い複数(本実施形態では4つ)の長孔42bが形成される。第1基部42の上面42cは、第2基部43の上面43cに対して低くなっていて、上面42cと上面43cとの間には段差が形成されている。上面42cと上面43cとは、両者に垂直な段差面42dを介して接続されている。
Y軸方向において一対の第2基部43が第1基部42を挟んで対向配置されるため、第1基部42と一方の第2基部43との段差面42dと、第1基部42と他方の第2基部43との段差面42dもY軸方向において対向して位置する。
図6に示されるように、ボビン20の下面には、複数(本実施形態では4つ)の凸部27が形成される。凸部27は、幅(X軸方向の寸法)、長さ(Y軸方向の寸法)がともに、長孔42b(図4)とほぼ同じである。凸部27の外形が長孔42bのはめあい公差で規定されているため、各長孔42bに各凸部27を嵌合させることにより、ボビン20に対するプレート部40のX軸及びY軸の各方向の位置が決まる。
図6に示されるように、Y軸方向において、ボビン20の下部側面28aと、下部側面28aの反対側に形成された下部側面28bは、距離D1離れて位置する。また、図4に示されるように、対向する一対の段差面42dもY軸方向において距離D1離れて位置する。そのため、各長孔42bに各凸部27を嵌合させた際、ボビン20の下部も一対の段差面42d間に嵌合される。この嵌合により、少なくとも、ボビン20に対するプレート部40のY軸方向の位置が決まる。
このように、プレート部40は、ボビン20との嵌合により、ボビン20に保持されたコイル10に対する位置が決まる。なお、プレート部40の第1基部42の上面42cとボビン20の下面29は接着固定される。
図7に、第2基部43のYZ断面を示す。図7のYZ断面は、図4の切断線A-Aによって示された断面である。
各第2基部43には、上面43cに直立する一対の筒状部44が形成される。筒状部44は、第2基部43と一体に形成されている。筒状部44には、Z軸方向に延びる貫通孔45Bが形成されている。附言するに、貫通孔45Bは、筒状部44の内壁面によって規定される貫通孔である。また、第2基部43には、Z軸方向に延びる貫通孔45Aが形成されている。貫通孔45Bと貫通孔45Aは連絡し、一つの貫通穴45を形成している。以下、貫通孔45Aを貫通穴45の第1部分45Aと記し、貫通孔45Bを貫通穴45の第2部分45Bと記す。筒状部44の上端面に、貫通孔45のZ軸方向の正側の開口(第1開口45a)が形成され、第2基部43の下面43dに、貫通孔45のZ軸方向の負側の開口(第2開口45b)が形成される。
本実施形態では、筒状部44は、平面視においてX軸方向とY軸方向に辺をもつ矩形状の外形を有するが、筒状部44の外形はこれに限らず別の形状(例えば平面視において円形)を有していてもよい。
図5に示されるように、プレート部40の下面(より詳細には、第2基部43の下面43d)に、複数(本実施形態では4つ)の受け面46が形成される。受け面46は、下面43dから下方に突出した円柱ボス上の面であり、Z軸と直交する。
図3に示されるように、各受け面46が基板2の表面2aを受ける(すなわち、各受け面46が表面2aと面接触する)ことにより、基板2に対するコイル装置1の姿勢が決まるとともに、基板2に対するコイル装置1のZ軸方向の位置が決まる。各受け面46が表面2aを受けることにより、貫通孔45は、ボビン20の側方において、表面2aに対して垂直となる垂直軸方向に延びた姿勢となる。なお、図1をはじめとする各図において、この垂直軸方向はZ軸方向と一致する。
プレート部40とボビン20とを嵌合させる際、ボビン20に保持されたコイル10に対するプレート部40の位置が決まることから、引き出し線12に対する貫通孔45の位置も決まる。そのため、折り曲げ個所12bにて貫通孔45に向けて下方(Z軸方向の負側)に折り曲げられた引き出し線12の端部12cは、第1開口45aから貫通孔45に容易に挿入される。
図7に示されるように、貫通孔45は、第2開口45b側に第1部分45Aが形成され、第1開口45a側に第2部分45Bが形成される。貫通孔45の第2部分45Bは、第2開口45b側から第1開口45a側に向かうにしたがって垂直軸(Z軸)と直交するXY断面が大きくなるテーパ状となっている。第2部分45BのXY断面形状は、例えば引き出し線12(すなわち平角線)の端部12cの断面形状と相似(すなわちX軸方向とY軸方向に辺をもつ矩形)であり、Z軸方向の全長に亘り、X軸、Y軸の各方向において引き出し線12よりも大きい。
貫通孔45の第2部分45Bの中で最も大きい部分は、第1開口45aである。この第1開口45aは、X軸、Y軸の各方向において、貫通孔45の第1部分45Aよりも例えば1mm~2mm程度大きい。第1開口45aが引き出し線12より大きい第1部分45Aよりも更に大きいため、コイル装置1を構成する各部材の公差内でのずれが積み重なることにより、XY面内における、第1開口45aの中心位置と、引き出し線12の端部12cの中心位置とがずれる場合にも、引き出し線12の端部12cは、第1開口45aから貫通孔45に容易に挿入される。すなわち、テーパ状の第2部分45Bは、引き出し線12を第1開口45aへ誘導するガイドとなっている。
第1開口45aから貫通孔45に挿入された引き出し線12の端部12cは、テーパ状に形成された貫通孔45の第2部分45Bに案内されて、貫通孔45の第1部分45Aに挿入される。第1部分45Aに挿入された引き出し線12は、第2基部43の下面43dに形成された第2開口45bから端部12cが所定量突出するまで、貫通孔45に通される。
貫通孔45の第1部分45Aは、基板2の表面2aに対して垂直となる垂直軸(Z軸)と直交するXY断面が、Z軸方向の全長に亘り一定となっている。第1部分45AのXY断面形状は、例えば引き出し線12(すなわち平角線)の端部12cの断面形状と相似(すなわちX軸方向とY軸方向に辺をもつ矩形)であり、Z軸方向の全長に亘り、X軸、Y軸の各方向において引き出し線12よりも僅かに(例えば各方向において0.3mm~0.5mm程度)大きいだけである。そのため、第1部分45A内の引き出し線12のX軸方向及びY軸方向の移動は、第1部分45Aによって実質的に規制される。これにより、X軸、Y軸の各方向に関し、貫通孔45を通された引き出し線12の端部12c(言い換えると、第2開口45bから突出する端部12c)の位置が決まる。
本実施形態では、貫通孔45の第1部分45A及び第2部分45BのXY断面形状が矩形(すなわち、平角線である引き出し線12の断面形状と相似する形状)となっているが、第1部分45A及び第2部分45Bの形状はこれに限らない。第1部分45A及び第2部分45BのXY断面形状は、引き出し線12の断面形状と非相似な形状であってもよい。一例として、第1部分45A及び第2部分45BのXY断面形状は円形であってもよい。この場合、第1部分45A内の引き出し線12の移動が第1部分45Aによって実質的に規制されるよう、第1部分45Aは、引き出し線12を通すことができ且つ引き出し線12の幅(ここではY軸方向の寸法)よりも僅かに大きい直径を有する。
コイル10を丸線で構成したものも本発明の範疇である。この場合、引き出し線12の断面形状は円形となる。この場合、貫通孔45の第1部分45A及び第2部分45BのXY断面形状は、引き出し線12の断面形状に合わせて円形(すなわち引き出し線12の断面形状と相似する形状)となっていてもよい。第1部分45A及び第2部分45BのXY断面形状と引き出し線12の断面形状とを相似形とすることにより、第1部分45A及び第2部分45BのXY断面形状を最小寸法に抑えることができ、ひいては、筒状部44の外形を小型に抑えることに寄与する。
本実施形態では、各引き出し線12を各貫通孔45に通すことにより、各引き出し線12の端部12cの位置が決まっている。そのため、例えば平角線の如く、作業者が直接手に持ってその位置を精度良く決めたり調整したりすることが難しい、高剛性で変形し難い線材であっても、各貫通孔45の直下に配置された、基板2の各スルーホール2bに、各端部12cを挿入し通しやすくなっている(言い換えると、端部12cを基板2に接続しやすくなっている。)。
本実施形態では、受け面46が基板2の表面2aを受けることにより、貫通孔45が表面2aに対して垂直軸方向に延びた姿勢となるため、貫通孔45を通された引き出し線12の端部12cが第2開口45bからZ軸方向にほぼ真っ直ぐに突出する。そのため、各貫通孔45の直下に配置された、基板2の各スルーホール2bに、各端部12cを挿入し通しやすくなっている。
本実施形態では、全ての貫通孔45が単一の部品(すなわちプレート部40)に形成されている。そのため、貫通孔45同士の位置ずれが単一の部品の公差内でのずれに収まる。そのため、各貫通孔45に通された引き出し線12の端部12c同士の位置ずれが抑えられ、基板2の各スルーホール2bに、各端部12cを挿入し通しやすくなっている。
引き出し線12の端部12cは、導線を被覆する絶縁材が剥がされている。そのため、基板2のスルーホール2bに通された端部12cを半田付けすることにより、コイル10と基板2の電気回路とが電気的に接続される。
なお、コイル装置1は、不図示の取付金具により冷却器3に取り付けられている。基板2には、プレート部40の第1基部42に形成された開口部42aと同程度のサイズの開口部2cが形成される。この開口部2cには、冷却器3に設置された放熱シート4が配置される。すなわち、本実施形態では、コイル装置1の直下に放熱シート4が配置される。放熱シート4は、例えばコイル10に接触した状態で配置される。この放熱シート4により、コイル装置1の温度上昇が抑制される。
一般に、コイル装置1を構成する各部材に公差内でのずれがある。この各部材のずれにより、引き出し線12は、貫通孔45の第1部分45A内において、延びる方向がZ軸方向とは完全には一致せず、Z軸方向に対して僅かに傾いている。この傾きが大きいほど、また、貫通孔45に通された引き出し線12の端部12cの、貫通孔45からの突出長L1が長いほど、基板2のスルーホール2bに対する端部12cの位置ずれが大きくなる。
貫通孔45の第1部分45AのZ軸方向の長さL2が長いほど、Z軸方向に対する引き出し線12の傾きが抑えられる。本実施形態では、プレート部40の第2基部43の上面43cに筒状部44を設ける構成を採用することにより、上面43cに筒状部44を設けない構成と比べて、貫通孔45のZ軸方向の全長が長くなっている。これにより、長さL2を長く確保することができ、Z軸方向に対する引き出し線12の傾きを抑えることができる。
なお、本実施形態では、図7に示されるように、第1部分45Aの長さL2と第2基部43の厚みが同じであるが、別の実施形態では、第2部分45BのZ軸方向の長さを短くし、その分、長さL2を長くしてもよい。この場合、第2基部43の厚みよりも長さL2が長くなり、Z軸方向に対する引き出し線12の傾きをより一層抑えることができる。
プレート部40は、筒状部44が設けられた個所以外の厚み(Z軸方向の寸法)が薄くなっている。これにより、プレート部40の成形に必要な樹脂の使用量が低減される。また、肉厚部分が少なくなるため、成形不良の発生が抑えられる。具体的には、成形後の冷却時に起こるヒケ(sink mark)が小さく抑えられる。
上記式が満たされる場合、基板2のスルーホール2bに対する引き出し線12の端部12cの位置ずれが小さいため、端部12cをスルーホール2bに挿入しやすくなる。上記式が満たされない場合、基板2のスルーホール2bに対する端部12cの位置ずれが大きくなり、端部12cをスルーホール2bに挿入し難くなる。
(第2実施形態)
図8は、本発明の第2実施形態に係るコイル装置101の外観斜視図である。図9は、コイル装置101の分解斜視図である。図10は、基板102に対するコイル装置101の実装例を示す概略図である。
コイル装置101は、コイル110、ボビン120、コア30及びプレート部140を備える。コイル装置101は、コイル装置101の上方に配置された電気回路の基板102に実装される。
コイル装置101は、Y軸方向に並べて配置された一対のコイル110を備える。コイル110は、平角線をエッジワイズ巻きしたエッジワイズコイルである。
ボビン120は、一対のボビン部121と1つの仕切り部25を有する。なお、一対のボビン部121の各々を区別して説明する場合、図8において、Y軸方向の正側に配置されるボビン部121を「ボビン部121A」と記し、Y軸方向の負側に配置されるボビン部121を「ボビン部121B」と記す。
ボビン部121は、枠体部122及び筒体部23を有する。
枠体部122は、平面視においてU字状に形成されており、X軸方向に延びる第1壁体部122a、及び第1壁体部122aのX軸方向における両端部からY軸方向に延びる一対の第2壁体部122bを有する。ボビン部121Aの凹部22bAとボビン部121Bの凸部22bBとが嵌合するとともにボビン部121Aの凸部22bBとボビン部121Bの凹部22bAとが嵌合することにより、平面視において矩形状となる枠体が完成する。
筒体部23の中空部23bに挿入され収容された中脚部31の端面31aと、第1壁体部122aの外壁面から突出する上下一対のフランジ間に位置決めされた、コア30の連結部33とが接着固定される。更に、第2壁体部122bの外壁面から突出する上下一対のフランジ間に位置決めされた、コア30の外脚部32の各端部と、上記の如く位置決めされた連結部33の各端部とが接着固定される。これにより、コア30は、Y軸方向に並ぶ一対の中脚部31を、一対の外脚部32と一対の連結部33とがなす平面視矩形状の枠で取り囲った形状となる。
図11は、プレート部140を斜め下方から見たときの斜視図である。
プレート部140は、本体部141を有する。本体部141の下面141aには、複数(本実施形態では4つ)の凹部141bが形成される。凹部141bは、Z軸方向の負側から視たときの形状が矩形となっている。
ボビン部121の枠体部122の第1壁体部122aの上面に、平面視矩形状の凸部127が複数(本実施形態では各第1壁体部122aに2つ)形成される。凸部127は、幅(Y軸方向の寸法)、長さ(X軸方向の寸法)がともに、凹部141bとほぼ同じである。凸部127の外形が凹部141bのはめあい公差で規定されているため、各凹部141bに各凸部127を嵌合させることにより、ボビン120に対するプレート部140のX軸及びY軸の各方向の位置が決まる。
このように、プレート部140は、ボビン120との嵌合により、ボビン120に保持されたコイル110に対する位置が決まる。なお、プレート部140の凹部141bとボビン120の凸部127は接着固定される。
図12に、プレート部140のYZ断面を示す。図12のYZ断面は、図11の切断線B-Bによって示された断面である。
本体部141の下面141aに、下面141aに対して下方(Z軸方向の負側)に突出する第1筒状部144aが複数(本実施形態では4つ)形成される。本体部141の上面141cであって、本体部141を挟んだ、各第1筒状部144aの上方(Z軸方向の正側)の位置に、上面141cに対して上方に突出する第2筒状部144bが形成される。
プレート部140に、Z軸方向に延びる貫通孔145が複数(本実施形態では4つ)形成される。貫通孔145は、第1筒状部144aと、第1筒状部144aの直上に位置する本体部141と、更に直上に位置する第2筒状部144bをZ軸方向に貫通している。第1筒状部144aの下端面に、貫通孔145のZ軸方向の負側の開口(第1開口45a)が形成され、第2筒状部144bの上端面144c(筒状部の一端面)に、貫通孔145のZ軸方向の正側の開口(第2開口45b)が形成される。
第2筒状部144bの上端面144cは、基板102の表面102aを受ける受け面となっている。図10に示されるように、各上端面144cが表面102aを受ける(すなわち、各上端面144cが表面102aと面接触する)ことにより、基板102に対するコイル装置101の姿勢が決まるとともに、基板102に対するコイル装置101のZ軸方向の位置が決まる。各上端面144cが表面102aを受けることにより、貫通孔145は、ボビン120の上方(及び基板102の下方)において、表面102aに対して垂直軸方向に延びた姿勢となる。
コイル110は、巻線部11から引き出された一対の引き出し線112を有する。各引き出し線112は、巻線部11からボビン120の上方(Z軸方向の正側)に垂直軸方向に沿って引き出され、折り曲げられることなく、第1開口45aから、Z軸方向に延びた姿勢の貫通孔145に挿入される。なお、プレート部140とボビン120とを嵌合させる際、ボビン120に保持されたコイル110に対するプレート部140の位置が決まることから、引き出し線112に対する貫通孔145の位置も決まる。そのため、貫通孔145に対する引き出し線112の挿入は容易となっている。
第1開口45aから貫通孔145に挿入された引き出し線112の端部112cは、テーパ状に形成された貫通孔145の第2部分45Bに案内されて、貫通孔145の第1部分45Aに挿入される。第1部分45Aに挿入された引き出し線112は、第2筒状部144bの上端面144cに形成された第2開口45bから端部112cが所定量突出するまで、貫通孔145に通される。第1実施形態と同様に、第1部分45A内の引き出し線112のX軸方向及びY軸方向の移動は、第1部分45Aによって実質的に規制される。これにより、X軸、Y軸の各方向に関し、貫通孔145を通された引き出し線112の端部112c(言い換えると、第2開口45bから突出する端部112c)の位置が決まる。
このように、本実施形態においても第1実施形態と同様に、各引き出し線112を各貫通孔145に通すことにより、各引き出し線112の端部112cの位置が決まっている。そのため、例えば平角線の如く、作業者が直接手に持ってその位置を精度良く決めたり調整したりすることが難しい、高剛性で変形し難い線材であっても、各貫通孔145の直上に配置された、基板102の各スルーホール102bに、各端部112cを挿入し通しやすくなっている(言い換えると、端部112cを基板102に接続しやすくなっている。)。
基板102のスルーホール102bに通された引き出し線112の端部112cを半田付けすることにより、コイル110と基板102の電気回路とが電気的に接続される。
なお、コイル装置101は、取付金具105により冷却器103に取り付けられている。具体的には、取付金具105の突出片105aが第1壁体部122aに形成された凹部128に嵌合され且つ凹部128と連結部33間に挟持された状態で接着固定される。取付金具105のねじ孔105bに通されたねじ(不図示)により、取付金具105と冷却器103とが締結される。
コイル装置101と冷却器103間には、放熱シート104が配置される。この放熱シート104により、コイル装置101の温度上昇が抑制される。
第1実施形態では、引き出し線12がボビン20の上方及び側方に引き回されて、ボビン20の側方に位置する貫通孔45を介してコイル装置1の下方に位置する基板2に接続される。図3に示されるように、貫通孔45を有する筒状部44がボビン20の側方に配置されるため、コイル装置1の高さが抑えられる。これにより、基板2の上方の高さスペースが小さい機器にも、コイル装置1を組み込みやすくなる。
これに対し、本実施形態では、引き出し線112がボビン120の上方に引き出され、ボビン120の上方に位置する貫通孔145を介してコイル装置101の上方に位置する基板102に接続される。図10に示されるように、貫通孔145を有する筒状部(第1筒状部144a及び第2筒状部144b)がボビン120の上方に配置されるため、基板102上におけるコイル装置101の専有面積(言い換えると、基板102の表面102a上へのコイル装置101の投影面積)が少なく抑えられる。これにより、例えば、基板102のサイズ(面積)を小さく抑えたり、基板102上における、コイル装置101以外の部品の実装面積をより多く確保したりすることができる。
以上が本発明の例示的な実施形態の説明である。本発明の実施形態は、上記に説明したものに限定されず、本発明の技術的思想の範囲において様々な変形が可能である。例えば明細書中に例示的に明示される実施形態等又は自明な実施形態等を適宜組み合わせた構成も本発明の実施形態に含まれる。
1、 101 コイル装置
2、 102 基板
10, 110 コイル
11 巻線部
12、 112 引き出し線
20、 120 ボビン
30、 130 コア
40、 140 プレート部
41、 141 本体部
44 筒状部
144a 第1筒状部(筒状部)
144b 第2筒状部(筒状部)
45 貫通孔

Claims (11)

  1. 基板に実装可能なコイル装置であって、
    巻線部と、前記巻線部から引き出された引き出し線とを有するコイルと、
    前記コイルに対して位置決めされたプレート部と、
    を備え、
    前記プレート部は、
    本体部と、
    前記本体部の一面に形成された筒状部と、
    前記筒状部と前記本体部を貫通する貫通孔と、
    を有し、
    前記貫通孔に、前記引き出し線の端部が通され、
    前記貫通孔内の前記引き出し線の移動が前記貫通孔によって規制されることにより、前記貫通孔を通された引き出し線の端部の位置が決まっている、
    コイル装置。
  2. 前記貫通孔は、
    前記基板の表面に対して垂直となる垂直軸と直交する断面が一定の第1部分を含む、
    請求項1に記載のコイル装置。
  3. 前記貫通孔は、
    前記引き出し線の端部が挿入される第1開口側に第2部分が形成され、前記第1開口に挿入された前記引き出し線の端部が突出する第2開口側に前記第1部分が形成され、
    前記第2部分は、
    前記第2開口側から前記第1開口側に向かうにしたがって前記垂直軸と直交する断面が大きくなるテーパ状となっている、
    請求項2に記載のコイル装置。
  4. 前記プレート部は、
    前記基板の表面を受ける受け面を有し、
    前記受け面が前記表面を受けることにより、前記貫通孔が前記表面に対して垂直となる垂直軸方向に延びた姿勢となる、
    請求項1から請求項3の何れか一項に記載のコイル装置。
  5. 前記巻線部を保持するボビン
    を更に備え、
    前記プレート部は、
    前記ボビンと嵌合することにより、前記コイルに対する位置が決まっている、
    請求項1から請求項4の何れか一項に記載のコイル装置。
  6. 前記プレート部は、
    前記ボビンの下面に取り付けられており、
    前記プレート部の下面に前記受け面が形成されている、
    請求項5に記載のコイル装置。
  7. 前記貫通孔は、
    前記ボビンの側方において、前記基板の表面に対して垂直となる垂直軸方向に延びて形成されており、
    前記引き出し線は、
    前記巻線部から前記ボビンの上方に引き出され、
    前記ボビンの上方において前記基板の表面と平行な方向に折り曲げられ、
    前記ボビンの側方に位置する前記貫通孔の上方まで延びた個所で前記貫通孔に向けて前記垂直軸方向に折り曲げられ、
    前記垂直軸方向に折り曲げられた前記引き出し線の端部が前記貫通孔に通されている、
    請求項5または請求項6に記載のコイル装置。
  8. 前記ボビンは、
    前記ボビンの上方において、前記平行な方向に折り曲げられた前記引き出し線を支持することにより、前記平行な方向に折り曲げられた前記引き出し線と、一部が前記巻線部の中空部に収容されたコアとの間隔を所定の間隔に保つ支持部を有する、
    請求項7に記載のコイル装置。
  9. 前記貫通孔は、
    前記ボビンの上方において、前記基板の表面に対して垂直となる垂直軸方向に延びて形成されており、
    前記引き出し線は、
    前記巻線部から前記垂直軸方向に沿って前記ボビンの上方に引き出され、
    折り曲げられることなく、前記端部が前記貫通孔に通されている、
    請求項5に記載のコイル装置。
  10. 前記筒状部の一端面に、前記貫通孔に挿入された前記引き出し線の端部が突出する第2開口が形成されており、
    前記一端面が前記受け面となっている、
    請求項9に記載のコイル装置。
  11. 前記コイルの線材は平角線である、
    請求項1から請求項10の何れか一項に記載のコイル装置。
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