JP5059050B2 - 巻線枠および巻線部品 - Google Patents

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Description

本発明は、トランスなどの巻線枠および巻線部品に関する。
トランスなどの巻線部品において、ボビンの軸線方向の中間部にバリア、セパレータ、中間つば部等を形成することが行われている。
関連する技術として、下記の特許文献1には、一次巻線と二次巻線の少なくとも一方が、複数層の絶縁被覆を施した重絶縁電線で形成され、コアに取り付けられたボビンに、前記一次巻線と二次巻線がボビンの径方向に重ねて巻かれたトランスにおいて、前記ボビンに、主巻枠部と補助巻枠部とが中間つば部を介在してボビンの軸心方向に並設され、前記絶縁電線からなる巻線の接続用の引出し部が、前記補助巻枠部を経て端子ピンに半田付けにより接続され、前記主巻枠部に前記一次巻線と二次巻線が巻かれるとともに、前記補助巻枠部に、前記各巻線のうち、前記端子ピンに接続された重絶縁電線からなる巻線の一部、または重絶縁電線からなる他の巻線が巻かれているトランスが開示されている。
特許第3404180号公報
上記特許文献1に開示されたトランスでは、端子ピンがボビンの下端から下方向に延びており(特許文献1の図1参照)、トランスの高さが高く、大型化(高背化)している。そのため、特許文献1に開示されたトランスを基板に実装した場合に、装置全体の高さが高く、大型化(高背化)してしまうという問題があった。
また、トランスやチョークコイルなどの巻線部品においては、磁路を形成するコア間のギャップが重要であり、所望(製品仕様)のギャップを有する巻線部品を容易に製造することが望ましい。しかしながら、上記特許文献1では、このことに関しては考慮されていない。
また、トランスにおいては、1次側巻線と2次側巻線との間の絶縁を図ることが必要であり、従来、1次側巻線と2次側巻線との間の絶縁は、絶縁テープ、絶縁紙等を用いることにより行われていることが多い。しかしながら、絶縁テープ等を用いると、部品点数および製造工程が多くなってしまい、コストの上昇を招いてしまう。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、小型化することができ、所望のギャップを有する巻線部品を容易に製造することができ、部品点数を少なくすることができる巻線枠および巻線部品を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる巻線枠は、概略板状の板状部と、前記板状部の一方の面から延びるように形成された第1の筒状部と、前記板状部の前記一方の面から延び、前記第1の筒状部を挟んで概略相対向するように形成された第2および第3の筒状部と、前記板状部の他方の面から延び、前記第2および第3の筒状部と前記板状部を挟んでそれぞれ概略相対向するように形成された第4および第5の筒状部と、を備えたことを特徴とする。
これにより、小型化することができ、所望のギャップを有する巻線部品を容易に製造することができ、部品点数を少なくすることができるという効果を奏する。
また、本発明は、前記第2の筒状部の内壁と前記第4の筒状部の内壁および/または前記第3の筒状部の内壁と前記第5の筒状部の内壁が連通されるように、前記板状部に孔が形成されていることを特徴とする。
これにより、第2の筒状部に挿入されるコアの脚部と第4の筒状部に挿入されるコアの脚部との間のギャップ、第3の筒状部に挿入されるコアの脚部と第5の筒状部に挿入されるコアの脚部との間のギャップの調整の自由度を高めることができるという効果を奏する。
また、本発明は、前記板状部の前記他方の面から延び、前記第1の筒状部と前記板状部を挟んで概略相対向するように形成された第6の筒状部を更に備えたことを特徴とする。
これにより、第6の筒状部に挿入されるコアの中脚部を安定させることができるという効果を奏する。また、当該中脚部を取り巻くように巻回される巻線の位置決めを容易にすることができるという効果を奏する。
また、本発明は、前記第1の筒状部の内壁と前記第6の筒状部の内壁とが連通されるように、前記板状部に孔が形成されていることを特徴とする。
これにより、第1の筒状部に挿入されるコアの中脚部と第6の筒状部に挿入されるコアの中脚部との間のギャップの調整の自由度を高めることができるという効果を奏する。
また、本発明は、前記板状部の第1の辺縁部に配設された第1の端子と、前記板状部の第2の辺縁部に配設された第2の端子と、を更に備えたことを特徴とする。
これにより、巻線の絡げや、基板等への実装が容易となるという効果を奏する。
また、本発明は、前記第1の端子が、前記板状部の前記第1の辺縁部から、前記第2の筒状部と前記第3の筒状部とを結ぶ方向と交差する方向に延びるように配設された第1の部分と、前記第1の部分と電気的に接続され、前記板状部の前記第1の辺縁部の一方の面から延びるように配設された第2の部分と、を含み、前記第2の端子が、前記板状部の前記第2の辺縁部から、前記方向と概略反対方向に延びるように配設された第3の部分と、前記第3の部分と電気的に接続され、前記板状部の前記第2の辺縁部の他方の面から延びるように配設された第4の部分と、を含むことを特徴とする。
これにより、巻線の絡げや、基板等への実装がより容易となるという効果を奏する。
また、本発明にかかる巻線部品は、本発明にかかる巻線部品の巻線枠と、3つの脚部を有し、前記3つの脚部が前記第1〜第3の筒状部にそれぞれ嵌挿された第1のコアと、3つの脚部を有し、前記3つの脚部の内の2つの外脚部が前記第4および第5の筒状部にそれぞれ嵌挿された第2のコアと、前記第1のコアの中央脚部を取り巻くように巻回された第1の巻線と、前記第2のコアの中央脚部を取り巻くように巻回された第2の巻線と、を備えたことを特徴とする。
これにより、小型化することができ、所望のギャップを有する巻線部品を容易に製造することができ、部品点数を少なくすることができるという効果を奏する。
本発明によれば、小型化することができ、所望のギャップを有する巻線部品を容易に製造することができ、部品点数を少なくすることができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる巻線枠を用いた巻線部品を示す上面斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態にかかる巻線枠を用いた巻線部品を示す分解上面斜視図である。 図3は、本発明の実施の形態にかかる巻線枠を用いた巻線部品を示す分解下面斜視図である。 図4は、本発明の実施の形態にかかる巻線枠を示す上面斜視図である。 図5は、本発明の実施の形態にかかる巻線枠を示す上面図である。 図6−1は、図5のB部拡大図である。 図6−2は、図5のB部拡大図である。 図7は、図1のA−A’線に沿う断面図の例である。 図8は、図1のA−A’線に沿う断面図の例である。 図9は、図1のA−A’線に沿う断面図の例である。 図10は、図1のA−A’線に沿う断面図の例である。 図11は、図1のA−A’線に沿う断面図の例である。 図12は、図1のA−A’線に沿う断面図の例である。 図13は、本発明の実施の形態にかかる巻線部品を基板に実装した装置の側面図である。
以下に、本発明にかかる巻線枠の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施の形態にかかる巻線枠(ここでは、ボビン)を用いた巻線部品(ここでは、トランス)を示す上面斜視図であり、図2は、トランスを示す分解上面斜視図であり、図3は、トランスを示す分解下面斜視図であり、図4は、ボビンを示す上面斜視図であり、図5は、ボビンを示す上面図である。本実施の形態は、本発明をトランスのボビンに適用したものである。なお、本発明をLCDディスプレイのバックライト用のインバータトランス、インダクタンスコイル、チョークコイル、電流共振型コンバータ、リンギングチョークコンバータ、PFHC(power factor harmonic correction)のブーストコンバータチョークコイル等に適用することも可能である。
本発明の実施の形態にかかるボビンは、概略板状の形状である板状部1を有している。板状部1の厚さは、UL(Underwriters Laboratories Inc.)等の安全規格を考慮して、例えば、0.4mm〜1.5mm程度にすると好適である。板状部1の一方の面(図1〜図5中のY軸方向側の面)には、板状部1の一方の面と概略鉛直の方向(図1〜図5中のY軸方向)に延びるように形成された第1の筒状部1aと、Y軸方向に延び、第1の筒状部1aを挟んで概略相対向するように形成された第2および第3の筒状部1b、1cが形成されている。ここでいう筒状とは、第1の筒状部1aのような円筒や、第2および第3の筒状部1b、1cのように変則的な形状を含め、総称して筒状と称する。
板状部1の他方の面(図1〜図5中のY軸方向と概略反対方向側の面)には、Y軸方向と概略反対方向に延び、筒状部1aと板状部1を挟んで概略相対向するように形成された筒状部1dと、Y軸方向と概略反対方向に延び、第2および第3の筒状部1b、1cと板状部1を挟んでそれぞれ概略相対向するように形成された第4および第5の筒状部1e、1fが形成されている。
板状部1のZ軸方向側の第1の辺縁部には、端子11a〜14aが配設されている。端子11a〜14aは、板状部1のZ軸方向側の辺縁部からZ軸方向に延びるように配設されている第1の部分と、板状部1のZ軸方向側の辺縁部からY軸方向に延びるように配設されている第2の部分とを有している。
板状部1のZ軸方向と反対方向側の辺縁部には、端子15a〜18aが配設されている。端子15a〜18aは、板状部1のZ軸方向と反対方向側の第2の辺縁部からZ軸方向と反対方向に延びるように配設されている第3の部分と、板状部1のZ軸方向と反対方向側の辺縁部からY軸方向と反対方向に延びるように配設されている第4の部分とを有している。
このボビンの部材として絶縁部材(例えば、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)等)を用いると好適である。また、板状部1、筒状部1a〜1fを一体成形することとすれば、部品点数および製造工程を削減でき、好適である。
図6−1は、図5のB部をC方向(Z軸方向と反対方向)から見た拡大図であり、図6−2は、図5のB部をD方向(X軸方向と反対方向)から見た拡大図である。図6−1および図6−2に示すように、端子11aと端子11bは、L字型の導電体で一体形成されており、電気的に導通されている。端子11bは、板状部1に形成された円筒状の孔に図中下側から上側に向かって貫通されており、端子11aの根元部分は、端子11aの軸が板状部1の図中下面と概略一致する程度に、板状部1に形成された半円筒状の溝に埋入されている。図6−1および図6−2に示す端子11a、11bの形状、配設の仕方等は一例であり、種々の形状、配設の仕方をすることができる。例えば、ここでは、端子11aと端子11bが一体形成されていることとしているが、一体形成されていなくても良い。
なお、本実施の形態においては、後述するように、端子11aを基板等への接続端子として用い、端子11bを巻線を絡げる絡げ端子として用いるようにしているが、端子11aまたは端子11bのいずれか一方の端子を接続端子兼絡げ端子としても良い。その場合には、他方の端子を設けなくても良い。
図2を参照すると、巻線4(ここでは、2本であり、1次側巻線であるものとする。)は、筒状部1aに巻回されており、巻線4の端部は、端子11b〜14bにそれぞれ絡げられ、半田付けが施されている。すなわち、ここでは、端子11b〜14bは、絡げ端子として用いられている。なお、巻線4を、ボビンレストランスのように、予め筒状に巻回してから筒状部1aに嵌着するようにしても良い。また、巻線4としてプレート状の巻線を用いても良い。
一方、図3を参照すると、プレート状の巻線5(ここでは、1本であり、2次側巻線であるものとする。)は、筒状部1dに巻回されている。そして、巻線5の一方の端部には、端子15b、16bが貫通され、半田付けが施されており、巻線5の他方の端部には、端子17b、18bが貫通され、半田付けが施されている。すなわち、ここでは、端子15b〜18bは、絡げ端子として用いられている。なお、巻線5として導線を用いても良い。その場合、ボビンレストランスのように、予め筒状に巻回してから筒状部1dに嵌着するようにしても良い。
図2および図3を参照すると、コア2、3は、PQ型と呼ばれる型のコアであり、3つの脚部2a〜2c、3a〜3cをそれぞれ有している。なお、ここでは、コア2、3として、PQ型のコアを用いているが、他の型のコア(例えば、EE型、EER型、EP型、RM型、P型、EPC型、ER型等)を用いても良い。
コア2の中脚部2aは、筒状部1aに嵌挿され、コア2の一方の外脚部2bは、筒状部1bに嵌挿され、コア2の他方の外脚部2cは、筒状部1cに嵌挿される。同様に、コア3の中脚部3aは、筒状部1dに嵌挿され、コア3の一方の外脚部3bは、筒状部1eに嵌挿され、コア3の他方の外脚部3cは、筒状部1fに嵌挿される。図1は、上記のようにコア2、3の脚部2a〜2c、3a〜3cが筒状部1a〜1fに嵌挿されたトランスを示している。
ここで、コア2のX軸方向側の側壁部と筒状部1bとの境目を含む領域30、コア3のX軸方向側の側壁部と筒状部1eとの境目を含む領域31に接着剤、樹脂等を塗布することで、コア2、3をボビンに固着させるようにしても良い。同様に、コア2のX軸方向と反対方向の側壁部と筒状部1cとの境目を含む領域、コア3のX軸方向と反対方向の側壁部と筒状部1fとの境目を含む領域に接着剤等を塗布するようにしても良い。なお、接着剤等に代えて、固着用テープをZ軸方向を中心としてコア2、3、筒状部1b、1c、1e、1fに巻回すことで、コア2、3をボビンに固着させるようにしても良い。また、コの字状の板ばねをコア2のY軸方向側の面とコア3のY軸方向と反対方向側の面とに架け渡すことで、コア2、3をボビンに固着させるようにしても良い。
図7は、図1のA−A’断面図の例を示す図である。巻線4は、コア2の中脚部2aを筒状部1aを介して取り巻くように巻回されており、巻線5は、コア3の中脚部3aを筒状部1dを介して取り巻くように巻回されている。この図7の例では、コア2の脚部2a〜2cの長さは、筒状部1a〜1cの深さと概略同じであり、コア2の脚部2a〜2cの先端部は、板状部1に接している。なお、コア2の脚部2a〜2cの長さは、筒状部1a〜1cの深さより長くても良いし短くても良い。また、コア2の脚部2a〜2cの先端部は、板状部1に接しなくても良い。
同様に、コア3の脚部3a〜3cの長さは、筒状部1d〜1fの深さと概略同じであり、コア3の脚部3a〜3cの先端部は、板状部1に接している。なお、コア3の脚部3a〜3cの長さは、筒状部1d〜1fの深さより長くても良いし短くても良い。また、コア3の脚部3a〜3cの先端部は、板状部1に接しなくても良い。
これにより、コア2の中脚部2aとコア3の中脚部3aとの間、コア2の一方の外脚部2bとコア3の一方の外脚部3bとの間、コア2の他方の外脚部2cとコア3の他方の外脚部3cとの間には、ギャップがそれぞれ設けられ、これらのギャップ長は、筒状部1aと筒状部1dとの間、筒状部1bと筒状部1eとの間、筒状部1cと筒状部1fとの間の板状部1の厚さと概略同じになっている。なお、コア2の脚部2a〜2cの長さ、コア3の脚部3a〜3cの長さ、筒状部1a〜1cの深さ、筒状部1aと筒状部1dとの間の板状部1の厚さ、筒状部1bと筒状部1eとの間の板状部1の厚さ、筒状部1cと筒状部1fとの間の板状部1の厚さ等の諸条件をそれぞれ調整することにより、コア2の中脚部2aとコア3の中脚部3aとの間のギャップ長、コア2の一方の外脚部2bとコア3の一方の外脚部3bとの間のギャップ長、コア2の他方の外脚部2cとコア3の他方の外脚部3cとの間のギャップ長を所望の特性を満たすよう、それぞれ調整することが容易に可能である。製品仕様等に応じて、ギャップ長を、例えば、0.3mm〜1.0mm程度にすると好適である。
図8は、図1のA−A’断面図の他の例を示す図である。図8の例では、図7の例と比較して、筒状部1aの内壁と筒状部1dの内壁とが連通されるように、板状部1に孔が形成されている点で異なっている。これにより、コア2の中脚部2aとコア3の中脚部3aとの間には、エアギャップが設けられている。なお、コア2の中脚部2aの長さ、コア3の中脚部3aの長さ等の諸条件をそれぞれ調整することにより、コア2の中脚部2aとコア3の中脚部3aとの間のエアギャップ長を調整することが容易に可能である。
図9は、図1のA−A’断面図の他の例を示す図である。図9の例では、図8の例と比較して、コア2の中脚部2aおよびコア3の中脚部3aが長くなっている点で異なっている。これにより、コア2の中脚部2aとコア3の中脚部3aとは、接している。
図10は、図1のA−A’断面図の他の例を示す図である。図10の例では、図7の例と比較して、筒状部1bの内壁と筒状部1eの内壁および筒状部1cの内壁と筒状部1fの内壁とが連通されるように、板状部1に孔が形成されている点で異なっている。これにより、コア2の一方の外脚部2bとコア3の一方の外脚部3bとの間およびコア2の他方の外脚部2cとコア3の他方の外脚部3cとの間には、エアギャップが設けられている。なお、コア2の外脚部2b、2c、コア3の外脚部3b、3c等の諸条件をそれぞれ調整することにより、コア2の一方の外脚部2bとコア3の一方の外脚部3bとの間および/またはコア2の他方の外脚部2cとコア3の他方の外脚部3cとの間のエアギャップ長を調整することが容易に可能である。
図11は、図1のA−A’断面図の他の例を示す図である。図11の例では、図10の例と比較して、コア2の外脚部2b、2cおよびコア3の外脚部3b、3cが長くなっている点で異なっている。これにより、コア2の一方の外脚部2bとコア3の一方の外脚部3bおよびコア2の他方の外脚部2cとコア3の他方の外脚部3cは、それぞれ接している。
図12は、図1のA−A’断面図の他の例を示す図である。図12の例では、筒状部1aの内壁と筒状部1dの内壁、筒状部1bの内壁と筒状部1eの内壁および筒状部1cの内壁と筒状部1fの内壁とが連通されるように、板状部1に孔が形成されている。そして、コア2の中脚部2aとコア3の中脚部3a、コア2の一方の外脚部2bとコア3の一方の外脚部3bおよびコア2の他方の外脚部2cとコア3の他方の外脚部3cは、それぞれ接している。
また、他の例として、例えば、コア2の中脚部2aとコア3の中脚部3aとの間、コア2の一方の外脚部2bとコア3の一方の外脚部3bとの間およびコア2の他方の外脚部2cとコア3の他方の外脚部3cとの間の3箇所にエアギャップを設けること等も可能である。本実施の形態にかかるボビンによれば、コア2、3の脚部2a〜2c、3a〜3cが筒状部1a〜1fに嵌挿されるので、コア2、3を安定させることができる。従って、コア2の中脚部2aとコア3の中脚部3aとの間のギャップ、コア2の一方の外脚部2bとコア3の一方の外脚部3bとの間のギャップ、および、コア2の他方の外脚部2cとコア3の他方の外脚部3cとの間のギャップをエアギャップにすることが容易にできる。このように、コア2の中脚部2aとコア3の中脚部3aとの間のギャップ、コア2の一方の外脚部2bとコア3の一方の外脚部3bとの間のギャップ、および、コア2の他方の外脚部2cとコア3の他方の外脚部3cとの間のギャップを所望のギャップにすることが容易に可能である。
以上説明したように、本実施の形態にかかるボビンによれば、コア2の中脚部2aとコア3の中脚部3aとの間のギャップ、コア2の一方の外脚部2bとコア3の一方の外脚部3bとの間のギャップ、および、コア2の他方の外脚部2cとコア3の他方の外脚部3cとの間のギャップを所望のギャップにすることが容易に可能である。これにより、所望のギャップを有する巻線部品を容易に製造することが可能である。
また、本実施の形態にかかるボビンによれば、コア2、3の脚部2a〜2c、3a〜3cが筒状部1a〜1fにそれぞれ嵌挿される。これにより、コア2、3が位置決めされるので、製造が容易となる。
また、本実施の形態にかかるボビンによれば、巻線4、5が筒状部1a、1dに巻回される。これにより、巻線4、5が位置決めされるので、製造が容易となる。
また、本実施の形態にかかるボビンによれば、巻線部品に必要とされる種々の部品(例えば、巻線を巻回す部品(ボビン)、ギャップ部品等)を一体成形することができる。これにより、部品点数を削減することができ、製造を容易にすることができ、コストを低減することができる。
また、本実施の形態にかかるボビンによれば、巻線4とコア2の中脚部2aとの間が筒状部1aによって絶縁され、巻線5とコア3の中脚部3aとの間が筒状部1dによって絶縁されるので、絶縁テープ、絶縁紙等を用いることなく、巻線4と巻線5との間の絶縁を図ることができる。これにより、部品点数を削減することができ、製造を容易にすることができ、コストを低減することができる。なお、巻線4と巻線5との間の絶縁を図る観点からは、必ずしも筒状部1aと筒状部1dの両方が形成されている必要はなく、筒状部1aまたは筒状部1dの一方が形成されていなくても良い。
図13は、本実施の形態にかかるトランスをPCBなどの基板20に実装した装置の側面図を示す図である。基板20には孔または凹部が形成されており、当該孔または凹部に本実施の形態にかかるトランスが緩嵌(遊嵌、挿嵌等であっても良い。)されている。ここでは、端子11a〜14a、15a〜18aが、接続端子として用いられ、基板20の面上に形成されたプリント配線に半田付け等により接続される。なお、端子11b〜14b、15b〜18bを接続端子として用いるようにしても良い。
図13に示す装置の高さhは、本実施の形態にかかるトランスの高さと概略同じである。一方、従来のトランスでは、端子ピンがボビンの下端から下方向に延びているので、装置の高さが高くなってしまっている(特許文献1の図1参照)。このように、本実施の形態にかかるトランスによれば、小型化(低背化)が可能である。これにより、本実施の形態にかかるトランスを実装した装置の小型化(低背化)が可能である。
以上のように、本発明にかかる巻線枠は、トランスなどの巻線部品の巻線枠に有用である。
1 板状部
1a〜1f 筒状部
2、3 コア
2a、3a 中脚部
2b、2c、3b、3c 外脚部
11a〜18a、11b〜18b 端子
4、5 巻線
20 基板

Claims (7)

  1. 概略板状の板状部と、
    前記板状部の一方の面から延びるように形成された第1の筒状部と、
    前記板状部の前記一方の面から延び、前記第1の筒状部を挟んで概略相対向するように形成された第2および第3の筒状部と、
    前記板状部の他方の面から延び、前記第2および第3の筒状部と前記板状部を挟んでそれぞれ概略相対向するように形成された第4および第5の筒状部と、
    を備えたことを特徴とする巻線部品の巻線枠。
  2. 前記第2の筒状部の内壁と前記第4の筒状部の内壁および/または前記第3の筒状部の内壁と前記第5の筒状部の内壁が連通されるように、前記板状部に孔が形成されていることを特徴とする請求項1記載の巻線部品の巻線枠。
  3. 前記板状部の前記他方の面から延び、前記第1の筒状部と前記板状部を挟んで概略相対向するように形成された第6の筒状部を更に備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の巻線部品の巻線枠。
  4. 前記第1の筒状部の内壁と前記第6の筒状部の内壁とが連通されるように、前記板状部に孔が形成されていることを特徴とする請求項3記載の巻線部品の巻線枠。
  5. 前記板状部の第1の辺縁部に配設された第1の端子と、
    前記板状部の第2の辺縁部に配設された第2の端子と、
    を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の巻線部品の巻線枠。
  6. 前記第1の端子が、
    前記板状部の前記第1の辺縁部から、前記第2の筒状部と前記第3の筒状部とを結ぶ方向と交差する方向に延びるように配設された第1の部分と、
    前記第1の部分と電気的に接続され、前記板状部の前記第1の辺縁部の一方の面から延びるように配設された第2の部分と、を含み、
    前記第2の端子が、
    前記板状部の前記第2の辺縁部から、前記方向と概略反対方向に延びるように配設された第3の部分と、
    前記第3の部分と電気的に接続され、前記板状部の前記第2の辺縁部の他方の面から延びるように配設された第4の部分と、を含むこと
    を特徴とする請求項5に記載の巻線部品の巻線枠。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の巻線部品の巻線枠と、
    3つの脚部を有し、前記3つの脚部が前記第1〜第3の筒状部にそれぞれ嵌挿された第1のコアと、
    3つの脚部を有し、前記3つの脚部の内の2つの外脚部が前記第4および第5の筒状部にそれぞれ嵌挿された第2のコアと、
    前記第1のコアの中央脚部を取り巻くように巻回された第1の巻線と、
    前記第2のコアの中央脚部を取り巻くように巻回された第2の巻線と、
    を備えたことを特徴とする巻線部品。
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