JP2017076615A - プッシュスイッチおよび可動接点部材 - Google Patents

プッシュスイッチおよび可動接点部材 Download PDF

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克敏 舂井
伊鶴 貞松
Izuru Sadamatsu
伊鶴 貞松
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Naoki Hanawa
直樹 花輪
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Abstract

【課題】操作感触が良好で、かつ、電気的な導通の安定性が良いプッシュスイッチおよび可動接点部材を提供する。【解決手段】収容部31を備えたハウジング30と、収容部31の収容底面31aに露出する第1固定接点部21と、ドーム状に膨出したドーム部10aを有し収容部31に配置されドーム部10aの反転動作を伴って第1固定接点部21と接離可能な可動接点部材10と、を備え、可動接点部材10には、ドーム部10aの頂部近傍でドーム部10aの内側に向かって突出するとともに、片持ちの舌片状の外形を有する接片部10fを備えたプッシュスイッチ1において、接片部10fと第1固定接点部21との少なくとも一方には、他方側に向かって凸状に設けられた第1凸部11を有し、第1凸部11を介して可動接点部材10と第1固定接点部21との電気的な導通が開始される。【選択図】図9

Description

本発明は、ドーム部の反転動作を伴って電気的な接離がなされるプッシュスイッチおよび可動接点部材に関する。
電気機器に用いられるスイッチ装置において、確実なスイッチングができ、明確な操作感触のあるプッシュスイッチが求められている。例えば、特許文献1に、可動接点部材が押圧され、可動接点部材と固定接点部とが接触し、電気的なスイッチングが行なわれるとともに、可動接点部材が反転動作して操作感触を発生させるスイッチ装置が開示されている。
図20は、特許文献1のスイッチ装置100の構成を示す模式断面図である。図21は、可動接点部材101の外観を示す模式図である。図22は、可動接点部材101の変形例の一つを示す平面図である。スイッチ装置100は、図20に示すように、弾性および導電性を有する可動接点部材101と、可動接点部材101と電気的に接続可能な固定接点部103を備えた基板102と、可動接点部材101を押圧する駆動体104と、可動接点部材101を基板102に保持する保持シート105と、カバー部材106と、を有する。
可動接点部材101は、弾性および導電性を有する金属板からなり、図21に示すように、膨出して形成されたドーム部101aと、ドーム部101aの外縁部に設けられドーム部101aを支持する脚部101bと、操作に応じて移動可能な接触部101cと、を有している。接触部101cは、ドーム部101aが膨出する方向からの平面視で開口部101dの中央位置に配置されるとともに、撓み変形可能な連結部101eによりドーム部101aに連結され、ドーム部101aの内方(Z2方向)へ突出している。駆動体104の操作部104bを下方に押圧すると、第1固定接点部103aと第2固定接点部103bとの間の電気的な導通を保持したまま、ドーム部101aはさらに下方へ撓むとともに、連結部101eも下方へ撓み、ドーム部101aは反転する。可動接点部材101を押圧操作したときに、接触部101cが接触した後に連結部101eおよびドーム部101aが撓み、ドーム部101aが反転するため、オーバーストロークに対応することができる。
スイッチ装置100の可動接点部材101は、図22に示すように、連結部101eは、接触部101cの周囲に1つの腕部101fが配置され、腕部101fは直線状に延出して形成されているものであってもよい。
特開2014−220130号公報
しかしながら、図21に示すような連結部101eでは、突出できる寸法が小さく、操作ストロークをより長くすることは困難であった。一方、図22に示すような切片状の腕部101fは単純な板状であるため、操作ストロークをより長くすることが可能となるが、固定接点と接触する際には、はじめに腕部101fの先端部分が接触するため、引っかかりが発生したり、先端断面の腐食による導通不良の発生などにより電気的な導通の安定性において懸念があった。
本発明は、上述した課題を解決するもので、操作感触が良好で、かつ、電気的な導通の安定性が良いプッシュスイッチおよび可動接点部材を提供することを目的とする。
本発明のプッシュスイッチは、収容部を備えたハウジングと、前記収容部の収容底面に露出する第1固定接点部と、ドーム状に膨出したドーム部を有し前記収容部に配置され前記ドーム部の反転動作を伴って前記第1固定接点部と接離可能な可動接点部材と、を備え、前記可動接点部材には、前記ドーム部の頂部近傍で前記ドーム部の内側に向かって突出するとともに、片持ちの舌片状の外形を有する接片部を備えたプッシュスイッチにおいて、前記接片部と前記第1固定接点部との少なくとも一方には、他方側に向かって凸状に設けられた第1凸部を有し、前記第1凸部を介して前記可動接点部材と前記第1固定接点部との電気的な導通が開始されることを特徴とする。
この構成によれば、ドーム部の反転動作による操作感触が得られるプッシュスイッチにおいて、可動接点部材と第1固定接点部との電気的な導通が開始される第1凸部を設けることで、接片部の先端断面が接触することが無くなり、電気的な導通が安定したプッシュスイッチを提供することができる。
また、本発明のプッシュスイッチは、前記ドーム部の頂部側から平面視したときに、前記接片部が、前記ドーム部の仮想頂点を中心とする円形領域内に配置された開口部によって舌片状に区画され、前記接片部の根元側の屈曲部から折り曲げられて配置され、前記第1凸部が前記ドーム部の中心を挟んで前記屈曲部と対向する側に配置されていることが好適である。
この構成によれば、接片部がドーム部の仮想頂点を中心とする円形領域内にバランスよく形成され、第1凸部での接触が安定する。
また、本発明のプッシュスイッチは、前記可動接点部材と前記第1固定接点部または前記収容底面との少なくとも一方には、他方側に向かって凸状に設けられた第2凸部を有し、前記第2凸部が、平面視したときに、前記円形領域内で、かつ、前記屈曲部を挟んで前記第1凸部の反対側に配置されていることが好ましい。
この構成によれば、屈曲部を挟んで第1凸部の反対側に、可動接点部材と第1固定接点部または収容底面との一方から他方側に向かって突出する第2凸部を有していることで、接片部が第1固定接点部に押し付けられたとき、第1凸部と第2凸部とで支持されるため、接片部が折り曲げ方向とは反対側に反ることが無くなり、長寿命化を図ることができる。
また、本発明のプッシュスイッチは、前記可動接点部材が前記円形領域の円周に沿った方向に前記第2凸部を複数個有し、前記第2凸部の配置位置が、平面視したときに、前記第1凸部の中心と前記仮想頂点とを通る仮想直線に対して線対称であることが好ましい。
この構成によれば、第2凸部を、仮想頂点を通る仮想直線に対して線対称に複数個設けることで、第1凸部を含めて少なくとも3点で、バランス良く支持することができるため、接片部にねじれなども発生し難くなり、より長寿命化することができる。
また、本発明のプッシュスイッチは、前記可動接点部材を押圧する位置が、平面視したときに、前記円形領域内で、かつ、少なくとも前記開口部を覆うことができる大きさの円環状の領域であることが好ましい。
この構成によれば、開口部を覆う大きさの円環状の領域で押圧されるので、電気的な導通がより安定する。
また、本発明のプッシュスイッチにおいて、前記可動接点部材は、前記第1凸部を介して前記可動接点部材と前記第1固定接点部との電気的な導通が開始されてから、さらなる弾性変形可能に設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、操作ストロークがより長くなって、操作感触がより良好である。
また、本発明のプッシュスイッチにおいて、前記接片部は、前記接片部の先端側の屈曲部からも折り曲げられて配置され、前記接片部の先端側の屈曲部からの折り曲げ角度よりも前記接片部の根元側の前記屈曲部からの折り曲げ角度の方が小さい折り曲げ角度となっていることを特徴とする。
この構成によれば、複数の屈曲部で折り曲げていることから、これら屈曲部により押圧操作による応力が分散することでより長寿命化することができる。
また、本発明の可動接点部材は、ドーム状に膨出したドーム部を有し前記ドーム部の反転動作を伴う弾性変形が可能な可動接点部材であって、前記ドーム部の頂部近傍に前記ドーム部の内側に向かって突出するとともに、片持ちの舌片状の外形を有する接片部を備え、前記ドーム部の頂部側から平面視したときに、前記接片部は、前記ドーム部の仮想頂点を中心とする円形領域内に配置された開口部によって舌片状に区画され、前記接片部の根元側の屈曲部から折り曲げられて配置され、前記接片部には前記ドーム部の内側に向かって突出する第1凸部が設けられており、前記ドーム部の頂部側には前記ドーム部の内側に向かって突出する第2凸部が設けられており、平面視したときに、前記第1凸部は前記ドーム部の中心を挟んで前記屈曲部と対向する側に配置されて、前記第2凸部は、前記円形領域内で、かつ、前記屈曲部を挟んで前記第1凸部の反対側に配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、ドーム部の内側に向かって突出する接片部に第1凸部を設けることで、接片部が接触する第1固定接点部に対して、接片部の先端断面が接触することが無くなり、第1固定接点部との電気的な導通が安定する。さらに、屈曲部を挟んで第1凸部の反対側に、ドーム部の内側に向かって突出する第2凸部を設けることで、接片部がドーム部の内側に配置された第1固定接点部に押し付けられたとき、第1凸部と第2凸部とで支持するため、接片部が折り曲げ方向とは反対側に反ることが無くなり、長寿命化を図ることができる。
また、本発明の可動接点部材は、前記第2凸部の突出量が前記第1凸部の突出量以上であることが好適である。
この構成によれば、第2凸部の突出量を第1凸部の突出量以上とすることで、第1凸部と第2凸部が第1固定接点部に接触したときに、接片部は曲げ方向の反対方向へ反りにくくなり、長寿命化することができる。
また、本発明の可動接点部材は、前記屈曲部から前記第2凸部までの距離が、前記屈曲部から前記第1凸部までの距離の半分以下であることが好ましい。
この構成によれば、接片部にかかる負荷を低減することができ、動作寿命を長くすることができる。
また、本発明の可動接点部材は、前記円形領域の円周に沿った方向に前記第2凸部を複数個有し、前記第2凸部の配置位置が、平面視したときに、前記第1凸部の中心と前記仮想頂点とを通る仮想直線に対して線対称であることが好ましい。
この構成によれば、第2凸部を、仮想頂点を通る仮想直線に対して線対称に複数個設けることで、第1凸部を含めて少なくとも3点で、バランス良く支持することができるため、接片部にねじれなども発生し難くなり、より長寿命化することができる。
また、本発明の可動接点部材において、前記接片部は、前記接片部の先端側の屈曲部からも折り曲げられて配置され、前記接片部の先端側の屈曲部からの折り曲げ角度よりも前記接片部の根元側の前記屈曲部からの折り曲げ角度の方が小さい折り曲げ角度となっていることを特徴とする。
この構成によれば、複数の屈曲部で折り曲げていることから、これら屈曲部により押圧操作による応力が分散することでより長寿命化することができる。
本発明によれば、片持ちの舌片状の外形を有する接片部を備え、ドーム状に膨出したドーム部の反転動作による操作感触が得られるプッシュスイッチにおいて、可動接点部材と第1固定接点部との電気的な導通が開始される第1凸部を設けることで、接片部の先端断面が接触することが無くなり、電気的な導通が安定する。したがって、操作感触が良好で、かつ、電気的な導通の安定性が良いプッシュスイッチを提供することができる。
本発明によれば、ドーム状に膨出したドーム部を有し、ドーム部の反転動作を伴う弾性変形が可能な可動接点部材において、ドーム部の内側に向かって突出する接片部に第1凸部を設けることで、接片部が接触する第1固定接点部に対して、接片部の先端断面が接触することが無くなり、第1固定接点部との電気的な導通が安定する。したがって、操作感触が良好で、かつ、電気的な導通の安定性が良い可動接点部材を提供することができる。
本発明の第1実施形態のプッシュスイッチおよび可動接点部材を斜め上方から見た分解斜視図である。 本発明の第1実施形態のプッシュスイッチおよび可動接点部材を斜め下方から見た分解斜視図である。 本発明の第1実施形態のプッシュスイッチを示す斜視図である。 本発明の第1実施形態のプッシュスイッチを示す平面図である。 本発明の第1実施形態の可動接点部材を示す平面図である。 本発明の第1実施形態の可動接点部材を示す側面図である。 本発明の第1実施形態の可動接点部材を示す底面図である。 図6のVIII−VIII線で切断した断面図である。 図4のIX−IX線で切断した断面図である。 図9と同じ断面においてドーム部の反転状態を示す断面図である。 図9と同じ断面において図10に示す状態からさらに押圧された最大操作量での状態を示す断面図である。 可動接点部材の接片部の動作を示す説明図であり、図12(a)は接片部の初期状態を示す模式図であり、図12(b)は最大操作量での状態を示す模式図であり、図12(c)は比較例において最大操作量で逆の折り曲げ状態に撓んだ状態を示す模式図である。 第1変形例の可動接点部材を示す外観図であり、底面図である。 第1変形例のプッシュスイッチおよび可動接点部材を示す断面図である。 第2変形例のプッシュスイッチを示す断面図である。 第3変形例のプッシュスイッチを示す断面図である。 第4変形例のプッシュスイッチを示す断面図である。 第2実施形態の可動接点部材を示す底面図である。 図8と同じ断面において図18の可動接点部材の拡大した接片部を示す断面図である。 従来のスイッチ装置の構成を示す模式断面図である。 従来の可動接点部材の外観を示す模式図である。 従来の可動接点部材の変形例を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、分かりやすいように、図面は寸法を適宜変更している。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態のプッシュスイッチ1および可動接点部材10を、斜め上方から見た分解斜視図である。図2は、プッシュスイッチ1および可動接点部材10を斜め下方から見た分解斜視図である。図3は、プッシュスイッチ1を示す斜視図である。図4は、プッシュスイッチ1を示す平面図である。図5は、可動接点部材10を示す平面図である。図6は、可動接点部材10を示す側面図である。図7は、可動接点部材10を示す底面図である。図8は、図6のVIII−VIII線で切断した断面図である。図9は、図4のIX−IX線で切断した断面図である。図10は、図9と同じ断面においてドーム部の反転状態を示す断面図である。図11は、図9と同じ断面において図10に示す状態からさらに押圧された最大操作量での状態を示す断面図である。図12は、可動接点部材10の接片部10fの動作を示す説明図であり、図12(a)は接片部10fの初期状態を示す模式図であり、図12(b)は最大操作量での状態を示す模式図であり、図12(c)は比較例において最大操作量で逆の折り曲げ状態に撓んだ状態を示す模式図である。
第1実施形態のプッシュスイッチ1は、図1および図2に示すように、収容部31を備えたハウジング30と、収容部31に配置される可動接点部材10と、収容部31を覆うシート部材40とを備えている。
ハウジング30は、絶縁材料の合成樹脂を用いて射出成形されており、収容部31のZ1側に開口を有する箱型の外形を備えている。ハウジング30には、後述する固定接点部材20が埋設されている。
固定接点部材20は、導電性の金属材からなり、図1に示すように、収容部31の収容底面31aの中央部に露出する第1固定接点部21と、収容底面31aの外縁部に露出する第2固定接点部22とを有している。また、固定接点部材20は、第1固定接点部21に接続された第1端子部20cと、第2固定接点部22に接続された第2端子部20dとを備えている。第1端子部20cおよび第2端子部20dは、図1および図2に示すように、ハウジング30の側面から外方に露出して設けられている。なお、ハウジング30が絶縁材料の材料で形成されているので、第1固定接点部21と第2固定接点部22とは、電気的に絶縁されており、同様に第1端子部20cと第2端子部20dとは絶縁されている。固定接点部材20とハウジング30とは、例えばインサート成形によって一体化される。
シート部材40は、可撓性を有する絶縁材料の合成樹脂からなり、操作部41がZ1方向に突出するとともに、押圧部45aを有する押し子部材45が操作部41のZ2方向に配置されている。押し子部材45の押圧部45aは、図2に示すように、円環状に設けられている。シート部材40は、押圧部45aの周りが薄肉のシート状になっており、あらかじめZ1方向に膨出した形状に加工されてから、可動接点部材10が収容された収容部31を覆って、ハウジング30の外周部分に溶着や粘着材で取り付けられている。
可動接点部材10は、弾性および導電性を有する金属板からなり、収容部31に配置されている。可動接点部材10は、図1および図2に示すように、膨出した形状のドーム部10aと、ドーム部10aを支持する脚部10bと、ドーム部10aの頂部近傍で開口部10dによって舌片状に区画され、屈曲部10eから折り曲げられた接片部10fとを有している。この片持ちの舌片状の外形を有する接片部10fは、図2に示すように、その先端側に第1凸部11が設けられている。
ドーム部10aはドーム状に膨出した形状を有し、膨出する方向(図1のZ1方向)からの平面視で円形状である。ドーム部10aは、膨出方向(Z1方向)からの押圧操作によって、膨出する方向が反転する反転動作可能な形状を有している。また、この押圧から解放されると元の膨出する方向に復帰する弾性を有している。
脚部10bは、ドーム部10aの外周端部から外方へ延出して4つ形成されている。このうち2つの脚部10bが、第2固定接点部22に当接するように配置される。脚部10bは、押圧操作によってドーム部10aが反転動作する際にはドーム部10aの外周端部を支持し、ドーム部10aの反転動作後には撓むことが可能な弾性力を備えている。後述するように、脚部10bは、ドーム部10aが反転動作した際に、接片部10fの第1凸部11が第1固定接点部21に当接可能となる長さ(高さ)を有している。
可動接点部材10は、図5に示すように、ドーム部10aの頂部側から平面視したときに、接片部10fが、ドーム部10aの仮想頂点10cを中心とする円形領域CR内に配置された開口部10dによって舌片状に区画されている。そして、図5〜図8で分かるように、接片部10fが接片部10fの根元側の屈曲部10eから折り曲げられて、ドーム部10aの内側に向かって突出し、接片部10f以外のドーム部10aの円形領域CRは、ほぼ平坦な面に加工されている。そして、図7および図8に示すように、第2凸部12が設けられている。
接片部10fに設けられた第1凸部11と、円形領域CR内に設けられた第2凸部12とは、どちらも、Z2方向に突出する半球状に形成されている。なお、上記のような可動接点部材10の形状は、金型を用いた金属板の打ち抜き加工およびプレス加工と折り曲げ加工との組み合わせによって形成可能である。
ここで、本実施形態における可動接点部材10の各部分の位置関係について詳述する。
図5に示すように、ドーム部10aの頂部側から平面視したときに、接片部10fは、ドーム部10aの仮想頂点10cを中心とする円形領域CR内に配置された開口部10dによって舌片状に区画されて形成されている。そして、接片部10fは、接片部10fの根元側の屈曲部10eから折り曲げられて配置され、図7に示す底面視で、第1凸部11がドーム部10aの中心(平面視の仮想頂点10c)を挟んで屈曲部10eと対向する側に配置されている。なお、可動接点部材10を押圧する位置は、平面視したときに、図5に示す2点鎖線の同心円を外径および内径とする円環状の領域PRである。この円環状の領域PRは、円形領域CR内で、かつ、少なくとも開口部10dを覆うことができる大きさである。
さらに、可動接点部材10は、円形領域CRの円周に沿った方向に第2凸部12を2個有し、2個の第2凸部12の配置位置が、図7に示すように、第1凸部11の中心と仮想頂点10cとを通る仮想直線10hに対して線対称である。第2凸部12は、いずれも、円環状の領域PRに位置している。また、第2凸部12は、いずれも、円形領域CR内で、かつ、屈曲部10eを挟んで第1凸部11の反対側に配置されている。なお、屈曲部10eから第2凸部12までの距離L12は、屈曲部10eから第1凸部11までの距離L11の5分の2程度から2分の1以下となるように屈曲部10eの位置が設定されている。
次に、本実施形態のプッシュスイッチ1の動作について説明する。
図9に示すように、可動接点部材10はハウジング30の収容部31に配置され、シート部材40が押圧部45aをドーム部10aの頂部側に接するように配置される。操作部41が押圧されていない初期状態では、図9に示すように、可動接点部材10(ドーム部10aおよび接片部10f)と第1固定接点部21とは離間している。なお、可動接点部材10は、2個の脚部10bが第2固定接点部22に接して、第2固定接点部22との電気的な導通状態が得られている。
操作部41が押圧され、ドーム部10aの反転状態になると、図10に示すように、接片部10fがZ2方向に移動して、第1固定接点部21側に向かって凸状に設けられた第1凸部11が第1固定接点部21に当接する状態になる。接片部10fは、ドーム部10aが反転動作する弾性力に比べて小さな弾性力となるように設定されており、撓みやすくなっている。このため、接片部10fは、第1凸部11が第1固定接点部21に当接して、屈曲部10eを支点に先端側がわずかに弾性変形して接触が安定に保たれている。当接する部位が第1凸部11であるため、後述するように、電気的にも安定した接触が得られる。なお、第1凸部11が第1固定接点部21に当接するタイミングは、ドーム部10aの反転途中から反転終了までの間で適宜設定することが可能である。そして、ドーム部10aの反転終了時には接片部10fの第1凸部11のみが第1固定接点部21に当接するように、初期状態での可動接点部材10の形状および第1固定接点部21との離間距離を設定することが可能である。こうすれば、第1固定接点部21との当接において、相対的に衝突エネルギーが大きくなるドーム部10aの衝突がこの段階では生じていないので、衝突音を小さくするという効果を得ることもできる。
可動接点部材10と第1固定接点部21との電気的な導通は、図10に示す状態で開始される。第1固定接点部21は、可動接点部材10を介して第2固定接点部22と導通する。すなわち、スイッチとしてオンになる。図10に示す状態では、接片部10fの第1凸部11が安定して第1固定接点部21に当接している。もし、接片部10fに第1凸部11を設けずに、同様な動作を行わせると、接片部10fの先端断面10gが接触することになる。先端断面10gは特殊な加工で形成される場合を除き、破断面であり、第1固定接点部21との接触状態を安定化させることが困難である。また、先端断面10gが尖っていると、第1固定接点部21に突き刺さったり、第1固定接点部21を削って削りカスを生じたりするため、繰り返し操作での動作が不安定になってしまう虞があった。本実施形態では、接片部10fの第1凸部11として半球状の平滑な面を容易に得ることができるので、安定した接触状態が得られ、電気的な導通が安定するとともに、当接する際の不具合が生じにくくなっている。
そして、可動接点部材10は、ドーム部10aの反転操作の移動距離より長い(高さのある)脚部10bを有し、第1凸部11を介して可動接点部材10と第1固定接点部21との電気的な導通が開始されてから、さらなる弾性変形可能に設けられている。図10の状態からさらに操作部41が押圧された最大操作量では、図11に示すように、脚部10bおよび接片部10fが撓むことによって反転状態のドーム部10a全体が第1固定接点部21に接近し、第1固定接点部21側に向かって凸状に設けられた第2凸部12が第1固定接点部21に当接する状態になる。この状態からは、これ以上弾性変形しにくいため、操作者に感じられる操作荷重が急激に増大する。このとき、上述したように、可動接点部材10と第1固定接点部21との電気的な導通はすでになされており、第2凸部12が当接しても電気的な接離状態は変化しない。なお、第1凸部11と2個の第2凸部12との3点で、第1固定接点部21に当接するので、可動接点部材10と第1固定接点部21との当接状態がより安定する。
操作部41の押圧操作を解放すると、可動接点部材10の弾性力によって初期状態(図9参照)に復帰する。
第2凸部12は、むしろ、機械的なストッパーとして機能している。もし、第2凸部12を設けずに、同様な動作を行わせると、屈曲部10eでの曲がりが大きくなる。図12(c)は比較例における接片部10fの折り曲げ状態を示す模式図であり、図12(a)および図12(b)に対して逆(Z1方向)の折り曲げ状態に撓んでいる。このような逆の撓み状態と初期状態との間を繰り返し動作させていると、屈曲部10eでの破壊を生じやすくなってしまう。接片部10fが屈曲部10eで折れてしまうと、プッシュスイッチ1は正常に動作しなくなるので、屈曲部10eの動作寿命はきわめて重要である。図12(a)に示すように第2凸部12を備えている構成では、図12(b)に示すように屈曲部10eの撓みが少なくなるので、第1凸部11を有する接片部10fであっても、動作寿命を長くすることができる。なお、ドーム部10aの頂部近傍に接片部10fを設ける構成で、かつ、接片部10fの先端側に第1凸部11が突出していなければ、図12(c)に示すような逆向きの撓みを生じることは無かった。本実施形態における第2凸部12のストッパー機能は、ドーム部10aの頂部近傍に接片部10fを有する可動接点部材10に特有の作用効果である。
図12(b)に示すように、第2凸部12の突出量D12が第1凸部11の突出量D11以上であることが好適である。この構成によれば、第1凸部11と第2凸部12が第1固定接点部21に接触したときに、接片部10fは屈曲部10eの撓みが少なくなり、より長寿命化することができる。なお、図1〜図12では第1凸部11および第2凸部12を分かりやすく示すために、可動接点部材10の板厚寸法に対して突出量D11および突出量D12を大きくしているが、プレス加工によって突出させる場合には板厚寸法の半分程度の突出量にすることが好ましい。また、初期状態での屈曲部10eの折り曲げ角度は、大きくすると撓み量が増加するので、なるべく小さくするほうが好ましい。
また、屈曲部10eから第2凸部12までの距離L12を、屈曲部10eから第1凸部11までの距離L11の半分以下とすることによって、屈曲部10eがより確実に第2凸部12で規制されるので、接片部10fにかかる負荷を低減することができる。
本実施形態の構成とすることによって、2000万回の繰り返し寿命を有することが確認されている。
なお、プッシュスイッチ1について原理的な動作を分かりやすく説明するために、ドーム部10aの反転終了後に脚部10bの撓みを開始するとしたが、厳密にはドーム部10aの弾性変形と脚部10bの弾性変形とが同時に進行するものである。例えば、脚部10bの弾性変形が容易な場合には、ドーム部10aの反転動作中に脚部10bの撓みが進行する。その場合でも、押圧操作の最大操作量では第2凸部12が第1固定接点部21に当接する状態(図11)になるのは同じである。したがって、押圧操作途中の状態が異なる場合であっても、可動接点部材10の動作寿命を長くすることができる。
本実施形態の可動接点部材10を用いることによって、プッシュスイッチ1は、他の構成部材を追加したり、複雑な加工を追加したりすることなく、操作感触が良好で、かつ、電気的な導通の安定性が良いものとすることができる。また、第1凸部11と第1固定接点部21との電気的な導通が開始されてから、さらなる弾性変形可能に設けられているので、最大操作量になるまでの操作ストロークをより長くすることが可能である。例えば、通常の可動接点部材の反転動作では0.15mm〜0.2mm程度の操作ストロークである場合、本実施形態の可動接点部材とすることにより0.5mm程度まで操作ストロークを長くすることができる。
以下、本実施形態としたことによる効果について説明する。
本実施形態のプッシュスイッチ1は、収容部31を備えたハウジング30と、収容部31の収容底面31aに露出する第1固定接点部21と、ドーム状に膨出した形状のドーム部10aを有し収容部31に配置された可動接点部材10と、を備える。可動接点部材10には、ドーム部10aの頂部近傍でドーム部10aの内側に向かって突出するとともに、片持ちの舌片状の外形を有する接片部10fを備え、ドーム部10aの反転動作を伴って第1固定接点部21と接離可能に構成されている。そして、接片部10fには、第1固定接点部21側に向かって凸状に設けられた第1凸部11を有し、第1凸部11を介して可動接点部材10と第1固定接点部21との電気的な導通が開始されることを特徴とする。
この構成によれば、ドーム部10aの反転動作による操作感触が得られる。さらに、可動接点部材10と第1固定接点部21との電気的な導通が開始される第1凸部11を設けることで、接片部10fの先端断面10gが接触することが無くなり、電気的な導通が安定したプッシュスイッチ1を提供することができる。
また、ドーム部10aの頂部側から平面視したときに、接片部10fは、ドーム部10aの仮想頂点10cを中心とする円形領域CR内に配置された開口部10dによって舌片状に区画され、接片部10fの根元側の屈曲部10eから折り曲げられて配置される。そして、第1凸部11がドーム部10aの中心を挟んで屈曲部10eと対向する側に配置されている。
この構成によれば、接片部10fがドーム部10aの仮想頂点10cを中心とする円形領域CR内にバランスよく形成され、第1凸部11での接触が安定する。
また、本実施形態のプッシュスイッチ1は、可動接点部材10に第1固定接点部21側に向かって凸状に設けられた第2凸部12を有し、第2凸部12が、平面視したときに、円形領域CR内で、かつ、屈曲部10eを挟んで第1凸部11の反対側に配置されていることが好ましい。
この構成によれば、屈曲部10eを挟んで第1凸部11の反対側に、第1固定接点部21側に向かって突出する第2凸部12を有していることで、接片部10fが第1固定接点部21に押し付けられたとき、第1凸部11と第2凸部12とで支持する。このため、接片部10fが折り曲げ方向とは反対側に反ることが無くなり、可動接点部材10の長寿命化を図ることができる。
また、本実施形態のプッシュスイッチ1は、可動接点部材10が円形領域CRの円周に沿った方向に第2凸部12を複数個有し、第2凸部12の配置位置が、平面視したときに、第1凸部11の中心と仮想頂点10cとを通る仮想直線10hに対して線対称であることが好ましい。
この構成によれば、第2凸部12を、仮想頂点10cを通る仮想直線10hに対して線対称に複数個設けることで、第1凸部11を含めて少なくとも3点で、バランス良く支持することができるため、接片部10fにねじれなども発生し難くなり、より長寿命化することができる。
また、本実施形態のプッシュスイッチ1は、可動接点部材10を押圧する位置が、平面視したときに、円形領域CR内で、かつ、少なくとも開口部10dを覆うことができる大きさの円環状の領域であることが好ましい。
この構成によれば、開口部10dを覆う大きさの円環状の領域で押圧されるので、電気的な導通がより安定する。また、可動接点部材10を均等に押圧できるので、操作感触が良い。
また、本実施形態のプッシュスイッチ1において、可動接点部材10は、第1凸部11を介して可動接点部材10と第1固定接点部21との電気的な導通が開始されてから、さらなる弾性変形可能に設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、操作ストロークがより長くなって、操作感触がより良好である。また、操作ストロークを長くするための別部材を必要としないので、単純構造であり、薄型化も容易である。
また、本実施形態の可動接点部材10は、ドーム状に膨出した形状のドーム部10aを有しドーム部10aの反転動作を伴う弾性変形が可能であって、片持ちの舌片状の外形を有する接片部10fを備える。接片部10fは、ドーム部10aの頂部近傍にドーム部10aの内側に向かって突出するように設けられている。そして、ドーム部10aの頂部側から平面視したときに、接片部10fは、ドーム部10aの仮想頂点10cを中心とする円形領域CR内に配置された開口部10dによって舌片状に区画され、接片部10fの根元側の屈曲部10eから折り曲げられて配置されている。さらに、接片部10fにはドーム部10aの内側に向かって突出する第1凸部11が設けられており、ドーム部10aの頂部側には、ドーム部10aの内側に向かって突出する第2凸部12が設けられている。そして、平面視したときに、第1凸部11はドーム部10aの中心を挟んで屈曲部10eと対向する側に配置されて、第2凸部12は、円形領域CR内で、かつ、屈曲部10eを挟んで第1凸部11の反対側に配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、ドーム部10aの内側に向かって突出する接片部10fに第1凸部11を設けることで、接片部10fが接触する第1固定接点部21に対して、接片部10fの先端断面10gが接触することが無くなり、第1固定接点部21との電気的な導通が安定する。さらに、屈曲部10eを挟んで第1凸部11の反対側に、ドーム部10aの内側に向かって突出する第2凸部12を設けることで、接片部10fがドーム部10aの内側に配置された第1固定接点部21に押し付けられたとき、第1凸部11と第2凸部12とで支持するため、接片部10fが折り曲げ方向とは反対側に反ることが無くなり、長寿命化を図ることができる。
また、本実施形態の可動接点部材10は、第2凸部12の突出量D12が第1凸部11の突出量D11以上であることが好適である。
この構成によれば、第2凸部12の突出量D12を第1凸部11の突出量D11以上とすることで、第1凸部11と第2凸部12が第1固定接点部21に接触したときに、接片部10fは曲げ方向の反対方向へ反りにくくなり、長寿命化することができる。
また、本実施形態の可動接点部材10は、屈曲部10eから第2凸部12までの距離L12が、屈曲部10eから第1凸部11までの距離L11の半分以下であることが好ましい。
この構成によれば、接片部10fにかかる負荷を低減することができ、動作寿命を長くすることができる。
また、本実施形態の可動接点部材10は、円形領域CRの円周に沿った方向に第2凸部12を2個以上複数個有し、第2凸部12の配置位置が、平面視したときに、第1凸部11の中心と仮想頂点10cとを通る仮想直線10hに対して線対称であることが好ましい。
この構成によれば、第2凸部12を、仮想頂点10cを通る仮想直線10hに対して線対称に2個以上複数個設けることで、第1凸部11を含めて少なくとも3点で、バランス良く支持することができるため、接片部10fにねじれなども発生し難くなり、より長寿命化することができる。
以上のように、本発明の第1実施形態のプッシュスイッチ1および可動接点部材10を具体的に説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能である。例えば次のように変形して実施することができ、これらも本発明の技術的範囲に属する。
(1)本実施形態において、2個の第2凸部12を設ける替わりに、リブ状に設けるように変更してもよい。図13は、第1変形例の可動接点部材を示す外観図であり、底面図である。図14は、第1変形例のプッシュスイッチおよび可動接点部材を示す断面図である。第1変形例の可動接点部材は、半球状の第2凸部12を設ける替わりに、リブ状の第2凸部13に設けている。図13および図14に示すように、第2凸部13の形状以外は第1実施形態のプッシュスイッチ1および可動接点部材10と同じである。また、図示しないが、リブ状の第2凸部13の位置に亘って、半球状の第2凸部12を3個以上並べるように配置してもよい。
(2)本実施形態のプッシュスイッチ1において、可動接点部材10に第1凸部11および第2凸部12を設ける替わりに、それぞれが当接する位置の第1固定接点部21側に設けるように変更してもよい。図15は、第2変形例のプッシュスイッチを示す断面図である。図16は、第3変形例のプッシュスイッチを示す断面図である。図17は、第4変形例のプッシュスイッチを示す断面図である。第2変形例のプッシュスイッチは、図15に示すように、可動接点部材10側に向かって凸状に設けられた第2凸部14を有し、第1固定接点部21に第2凸部14を配置している。第3変形例のプッシュスイッチは、図16に示すように、可動接点部材10側に向かって凸状に設けられた第1凸部15を有し、第1固定接点部21に第1凸部15を配置している。第4変形例のプッシュスイッチは、図17に示すように、可動接点部材10側に向かって凸状に設けられた第1凸部15および第2凸部16を有し、第1固定接点部21に第1凸部15および第2凸部16を配置している。これ以外は第1実施形態のプッシュスイッチ1および可動接点部材10と同じである。なお、これらの場合は、第1凸部15および第2凸部16が所望の位置で当接するように配置する必要がある。また、第1凸部は、可動接点部材10または第1固定接点部21のいずれか一方のみに配置されている態様に限定されず、可動接点部材10および第1固定接点部21の両側に対向して設けられていてもよい。同様に、第2凸部が、可動接点部材10および第1固定接点部21の両側に対向して設けられていてもよい。また、第2凸部12、13は、電気的な導通に寄与しなくてもよいので、ハウジング30の収容底面31aに当接する態様であってもよく、第2凸部14、16は、ハウジング30の合成樹脂等で形成されていてもよい。
(3)本実施形態のプッシュスイッチ1において、円環状の領域PRを押圧するように押圧部45aを有する押し子部材45がシート部材40に配置されているが、シート部材40で押圧部45aを位置決めする構成でなくてもよい。例えば、カバー部材の貫通孔に押圧部45aを有する操作部材を挿入し、操作部材の押圧操作によって円環状の領域PRを押圧するように構成してもよい。
(4)本実施形態において、ハウジング30に固定接点部材20が埋設されて第1固定接点部21および第2固定接点部22が配置されているが、可動接点部材10は、シート状の部材の片面に固定接点部材20がパターン形成されたスイッチに適用することもできる。例えば、これらの部材上に、スペーサ部材を介してシート部材40が固着されたスイッチ構成とすることができる。
(5)本実施形態において、可動接点部材10は、ドーム部10aを支持する脚部10bが4つ形成されている構成としたが、脚部10bが2個以上形成されている構成であればよい。また、脚部10bを備えていないスカート状の支持構造としてもよい。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態の可動接点部材10およびプッシュスイッチ1として、第1実施形態の可動接点部材10の一部を変えて、図18および図19に示すような可動接点部材10としても良い。図18の可動接点部材10は、底面図であり、接片部10fを屈曲部10eおよび屈曲部10iで折り曲げて形成している。なお、本発明の第2実施形態は、屈曲部10iが形成された可動接点部材10であることを除き、本発明の第1実施形態と同じであり、説明を省略する。図19は、図8(第1実施形態の可動接点部材10)と同じ断面において、図18の可動接点部材10の接片部10fを拡大した断面図である。接片部10fの根元側の屈曲部10eでの折り曲げ角度は、接片部10fの先端側の屈曲部10iでの折り曲げ角度よりも小さくなっている。このようにすることでより可動接点部材10の動作寿命を延ばすことができる。
接片部10fの根元側に位置する屈曲部10eによる折り曲げ角度は2.5度から7.5度の間で、接片部10fの先端側に位置する屈曲部10iによる折り曲げ角度は7.5度から12.5度の間とすることが動作寿命の観点からは好適である。また、接片部10fの屈曲部10eおよび屈曲部10i以外の部分は平面状であっても曲面状であっても良いが、曲面状の場合は上述の折り曲げ角度の範囲内での曲面となるようにする。また、接片部の根元側の屈曲部10eの位置は接片部10fの根元から先端までの長さに応じて第2凸部13からより遠ざけた位置としても良い。さらに、第1実施形態に記載したものと同様、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能である。
1 プッシュスイッチ
10 可動接点部材
10a ドーム部
10b 脚部
10c 仮想頂点
10d 開口部
10e 屈曲部
10f 接片部
10g 先端断面
10h 仮想直線
10i 屈曲部
11、15 第1凸部
12、13、14、16 第2凸部
20 固定接点部材
20c 第1端子部
20d 第2端子部
21 第1固定接点部
22 第2固定接点部
30 ハウジング
31 収容部
31a 収容底面
40 シート部材
41 操作部
45 押し子部材
45a 押圧部
CR 円形領域
D11、D12 突出量
L11、L12 距離
PR 円環状の領域

Claims (12)

  1. 収容部を備えたハウジングと、
    前記収容部の収容底面に露出する第1固定接点部と、
    ドーム状に膨出したドーム部を有し前記収容部に配置され前記ドーム部の反転動作を伴って前記第1固定接点部と接離可能な可動接点部材と、
    を備え、
    前記可動接点部材には、前記ドーム部の頂部近傍で前記ドーム部の内側に向かって突出するとともに、片持ちの舌片状の外形を有する接片部を備えたプッシュスイッチにおいて、
    前記接片部と前記第1固定接点部との少なくとも一方には、他方側に向かって凸状に設けられた第1凸部を有し、
    前記第1凸部を介して前記可動接点部材と前記第1固定接点部との電気的な導通が開始されることを特徴とするプッシュスイッチ。
  2. 前記ドーム部の頂部側から平面視したときに、前記接片部は、前記ドーム部の仮想頂点を中心とする円形領域内に配置された開口部によって舌片状に区画され、前記接片部の根元側の屈曲部から折り曲げられて配置され、
    前記第1凸部は前記ドーム部の中心を挟んで前記屈曲部と対向する側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のプッシュスイッチ。
  3. 前記可動接点部材と前記第1固定接点部または前記収容底面との少なくとも一方には、他方側に向かって凸状に設けられた第2凸部を有し、
    前記第2凸部は、平面視したときに、前記円形領域内で、かつ、前記屈曲部を挟んで前記第1凸部の反対側に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のプッシュスイッチ。
  4. 前記可動接点部材は前記円形領域の円周に沿った方向に前記第2凸部を複数個有し、
    前記第2凸部の配置位置は、平面視したときに、前記第1凸部の中心と前記仮想頂点とを通る仮想直線に対して線対称であることを特徴とする請求項3に記載のプッシュスイッチ。
  5. 前記可動接点部材を押圧する位置は、平面視したときに、前記円形領域内で、かつ、少なくとも前記開口部を覆うことができる大きさの円環状の領域であることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれかに記載のプッシュスイッチ。
  6. 前記可動接点部材は、前記第1凸部を介して前記可動接点部材と前記第1固定接点部との電気的な導通が開始されてから、さらなる弾性変形可能に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のプッシュスイッチ。
  7. 前記接片部は、前記接片部の先端側の屈曲部からも折り曲げられて配置され、前記接片部の先端側の屈曲部からの折り曲げ角度よりも前記接片部の根元側の前記屈曲部からの折り曲げ角度の方が小さい折り曲げ角度となっていることを特徴とする請求項2ないし請求項6のいずれかに記載のプッシュスイッチ。
  8. ドーム状に膨出したドーム部を有し前記ドーム部の反転動作を伴う弾性変形が可能な可動接点部材であって、
    前記ドーム部の頂部近傍に前記ドーム部の内側に向かって突出するとともに、片持ちの舌片状の外形を有する接片部を備え、
    前記ドーム部の頂部側から平面視したときに、前記接片部は、前記ドーム部の仮想頂点を中心とする円形領域内に配置された開口部によって舌片状に区画され、前記接片部の根元側の屈曲部から折り曲げられて配置され、
    前記接片部には、前記ドーム部の内側に向かって突出する第1凸部が設けられており、
    前記ドーム部の頂部側には、前記ドーム部の内側に向かって突出する第2凸部が設けられており、
    平面視したときに、前記第1凸部は前記ドーム部の中心を挟んで前記屈曲部と対向する側に配置されて、
    前記第2凸部は、前記円形領域内で、かつ、前記屈曲部を挟んで前記第1凸部の反対側に配置されていることを特徴とする可動接点部材。
  9. 前記第2凸部の突出量は前記第1凸部の突出量以上であることを特徴とする請求項8に記載の可動接点部材。
  10. 前記屈曲部から前記第2凸部までの距離は、前記屈曲部から前記第1凸部までの距離の半分以下であることを特徴とする請求項8または請求項9に記載の可動接点部材。
  11. 前記円形領域の円周に沿った方向に前記第2凸部を複数個有し、
    前記第2凸部の配置位置は、平面視したときに、前記第1凸部の中心と前記仮想頂点とを通る仮想直線に対して線対称であることを特徴とする請求項8ないし請求項10のいずれかに記載の可動接点部材。
  12. 前記接片部は、前記接片部の先端側の屈曲部からも折り曲げられて配置され、前記接片部の先端側の屈曲部からの折り曲げ角度よりも前記接片部の根元側の前記屈曲部からの折り曲げ角度の方が小さい折り曲げ角度となっていることを特徴とする請求項8ないし請求項11のいずれかに記載の可動接点部材。
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