JP4633567B2 - 押釦スイッチ - Google Patents
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Description
図8に示すように押釦スイッチは、樹脂材料などの絶縁材からなる方形状(箱型形状)のケース100と、ステンレスまたは銅合金などの導電材からなるメタルドーム110と、ケース内を上下移動してメタルドームの頂点部分を押圧するステム120と、前記ステム120を覆うようにケース100に固定、ケース内にメタルドーム110とステム120とを収容するフレーム130とから構成される。
ケース内に収容されるメタルドーム110は、図9に示すように、ステンレス板や銅合金板などの導電性の平板材を絞り加工することによって湾曲形状となしたものであり、碗型に湾曲したメタルドーム110の外周には4本の脚部110aが形成されている。
またケース100には導電材からなるバスバーがインサート成形され、ケース底面に第1電極101と第2電極102とが形成されているとともに、前記第1電極101に脚部110aが接地するようメタルドーム110がケース内に配置されている。
そして図10の断面図に示すように、ケース内周壁に沿ってステム120が上下移動し、前記ステム120の底部に形成されている凸部121がメタルドーム110の頂点部分を押圧することによって、前記メタルドームの中央部分(可動接点)が第2電極102に接触する。
そして従来技術の押釦スイッチによれば、ケース底面にメタルドームの脚部を収容するための凹部を形成することでメタルドームを支持したものが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
そのためメタルドームの脚部110を収容する凹部には、前記脚部の屈伸を阻害しないよう設計しなければならない。つまり脚部と凹部との間にガタを設けなければならない。
しかしながら、メタルドームの脚部と前記凹部との間のガタが大きいと、メタルドームの寿命の劣化や、不安定な操作感触に繋がるといった問題があった。
さらに、メタルドームの脚部間円弧部に対向する前壁部を形成するとともに、前記前壁部の円弧径rを、メタルドームの絞り加工前の脚部間円弧径Rよりも小さく設計したケースでは、メタルドームの押圧時に最も拡がりが小さい脚部間円弧部中央でメタルドームを支持することができるため、押圧によって脚部が屈伸するメタルドームとケースとのガタを効果的に小さくすることができる。
図1の押釦スイッチ断面図に示すように、この実施例による押釦スイッチは、樹脂材料などの絶縁材からなる方形状(箱型形状)のケース10と、当該ケースの底面に形成された第1電極1及び第2電極2と、前記第1電極に接地する4本の脚部31〜34を有し、ステンレスまたは銅合金などの導電材からなる湾曲形状のメタルドーム3と、ケース内を上下移動してメタルドームの頂点部分を押圧するステム20と、前記ステム20を覆うようにケース10に固定されるフレーム30とから構成される。
なお前記ケース10には、導電材からなるバスバーがインサート成形され、ケース底面に第1電極1と第2電極2とが形成されている。またケース内周壁に沿ってステム20が上下移動し、前記ステム20の底部に形成されている凸部21がメタルドーム3の頂点部分を押圧することによって、前記メタルドームの中央部分(可動接点)が第2電極2に接触する。
そして前記脚部31〜34を第1電極1に接地させるようにメタルドーム3をケース内にセットするとともに、ステム20の上下移動によってメタルドーム3の頂点部分を押圧し、当該中央部分(可動接点)を反転させて第2電極2に接触させることによって、メタルドーム3を介して第1電極1と第2電極2が導通する。つまり押圧前は、メタルドーム3の中央部分(可動接点)は第2電極2に接触しておらず、第1電極1と第2電極2とは導通していないが(図1(a)を参照)、メタルドームを押圧することによって、メタルドーム3の中央部分(可動接点)が反転して第2電極2に接触することによって、メタルドーム3を介して第1電極1と第2電極2とが導通する(図1(b)を参照)。
この実施例による押釦スイッチでは、メタルドーム3の脚部31〜34に、それぞれ長孔4a〜4dを形成するとともに、ケース10内に、前記長孔4a〜4dに係合する突起部5a〜5dを形成してある(図2(a)及び(b)を参照)。
なおメタルドームの脚部31〜34に長孔を形成するにあたって、メタルドーム押圧時における前記脚部の屈伸方向に沿って長い孔を形成するとともに、当該長孔を少なくとも2ヶ所に形成する。この実施例では、脚部の屈伸方向に沿って延びる長孔4a〜4dを、4本の脚部31〜34にそれぞれ形成した(4ヶ所)。
メタルドーム3の頂点部分を押圧し、その中央部分を反転させたとき、メタルドーム3の外周部分に形成された4本の脚部は屈伸するようにして可動するが、当該屈伸方向に沿って形成した長孔4a〜4dに突起部5a〜5dをそれぞれ係合することによって、メタルドームの脚部の屈伸を阻害することなく、メタルドーム3とケース10とのガタを効果的に小さくすることができる。(図2(c)を参照)
図3の押釦スイッチ断面図に示すように、この実施例による押釦スイッチは、樹脂材料などの絶縁材からなる方形状(箱型形状)のケース10と、当該ケースの底面に形成された第1電極1及び第2電極2と、前記第1電極1に円周部分が接地する湾曲形状のメタルドーム3´と、ケース内を上下移動してメタルドームの頂点部分を押圧するステム20と、前記ステム20を覆うようにケース10に固定されるフレーム30とから構成される。メタルドーム3´は、ステンレス板や銅合金板などの導電性の平板材を絞り加工することによって湾曲形状となしたものである。
なお前記ケース10には、導電材からなるバスバーがインサート成形され、ケース底面に第1電極1と第2電極とが形成されている。またケース内周壁に沿ってステム20が上下移動し、前記ステム20の底部に形成されている凸部21がメタルドーム3´の頂点部分を押圧することによって、前記メタルドームの中央部分(可動接点)が第2電極2に接触する。
この実施例による押釦スイッチでは、メタルドーム3´の中央に丸孔4eを形成するとともに、ケース10の中央に前記丸孔4eに係合する突起部5eを形成してあり、前記丸孔4eと突起部5eとの係合によってメタルドーム3とケース10とのガタを効果的に小さくすることができる。(図4(a)〜(c)を参照)。
なお図4(d)に示すように、メタルドーム3´の頂点部分を押圧するステムの凸部21には、前記突起部5eが挿入される挿入孔21aを形成してある。つまり、ステムの凸部21でメタルドーム3の頂点部分を押圧し、その中央部分を反転させるとき、メタルドーム3の中央に形成された丸孔4eに係合している突起部5eが、前記挿入孔21aに挿入するため、ステムの降下を阻害することがなくなる。(図3(b)を参照)
図5は、第3実施例による押釦スイッチの構成部品を説明する図であり、図5(a)はメタルドームの平面図、図5(b)はケースの平面図、図5(c)はメタルドームをケースに収容した状態の平面図を示すものである。
この実施例による押釦スイッチは、第1実施例による押釦スイッチと同様に、樹脂材料などの絶縁材からなる方形状(箱型形状)のケース10と、当該ケースの底面に形成された第1電極1及び第2電極2と、前記第1電極に接地する4本の脚部31〜34を有し、ステンレスまたは銅合金などの導電材からなる湾曲形状のメタルドーム3と、ケース内を上下移動してメタルドームの頂点部分を押圧するステム20と、前記ステム20を覆うようにケース10に固定されるフレーム30とから構成される。
ケース内に収容されているメタルドーム3は、ステンレス板や銅合金板などの導電性の平板材を絞り加工することによって湾曲形状となしたものであり、碗型に湾曲したメタルドーム3の外周には4本の脚部31〜34が形成されている。
そして前記脚部31〜34を第1電極1に接地させるようにメタルドーム3をケース内にセットするとともに、ステム20の上下移動によってメタルドーム3の頂点部分を押圧し、当該中央部分(可動接点)を反転させて第2電極2に接触させることによって、メタルドーム3を介して第1電極1と第2電極2が導通する。
この実施例によれば第1実施例と同様に、メタルドーム3の頂点部分を押圧し、その中央部分を反転させたとき、メタルドーム3の外周部分に形成された4本の脚部は屈伸するようにして可動するが、当該屈伸方向に沿って形成した長孔4a〜4dに突起部5a〜5dをそれぞれ係合することによって、メタルドームの脚部の屈伸を阻害することなく、メタルドーム3とケース10とのガタを効果的に小さくすることができる。((図5(c)を参照)
また第2実施例と同様に、メタルドーム3の頂点部分を押圧するステムの凸部21には、突起部5eが挿入される挿入孔21aを形成してあり、ステムの凸部21でメタルドーム3の頂点部分を押圧し、その中央部分を反転させるとき、前記挿入部21aに突起部5eが挿入するため、ステムの降下を阻害することがなくなる。
そこでこの実施例では、図6(b)に示すように、メタルドームを収容するケース内側に、当該メタルドームの脚部間円弧部に対向する前壁部10aをそれぞれ形成し、当該前壁部10aでメタルドーム3の脚部間円弧部中央をおさえるケース構造となした。
すなわち、押圧時の広がりが最も小さいメタルドーム3の脚部間円弧部中央を、円弧形状の前壁部10aでおさえることによって、押圧前及び押圧時のメタルドーム3とケース10とのガタを効果的に小さくすることができる。
メタルドームの脚部間円弧部中央をおさえる前壁部10aを形成するにあたって、前壁部の円弧径rを、メタルドームの絞り加工前の脚部間円弧径Rよりも小さく設計する。
図7(a)に示す実施例では、押圧時の広がりが最も小さいメタルドーム3の脚部間円弧部中央をおさえる円弧形状の前壁部10aを形成するにあたって、湾曲形状のメタルドームの絞り加工前の脚部間円弧形状を取得し、当該絞り加工前の脚部間円弧径Rよりも前壁部10aの円弧径r1が小さくなるように設計したものである。
図7(a)に示す実施例のように、絞り加工前の脚部間円弧径Rと円弧径r1と同じかそれよりも小さい前壁部10aにてメタルドームの脚部間円弧部中央をおさえるケース構造とした場合(R≧r1)、押圧時の脚部の屈伸を阻害することなく、押圧前と押圧時のメタルドーム3とケース10とのガタを効果的に小さくすることができる。
2 第2電極
3 メタルドーム
31〜34 脚部
4a〜4d 長孔
4e 丸孔
5a〜5e 突起部
10 ケース
10a 前壁部
20 ステム
21 凸部
21a 挿入孔
30 フレーム
Claims (1)
- 絶縁材からなる方形状のケースと、当該ケースの底面に形成された第1電極及び第2電極と、前記第1電極に接地する脚部を有するメタルドームと、ケース内を上下移動してメタルドームの頂点部分を押圧するステムと、前記ステムを覆うようにケースに固定されるフレームとから構成され、
メタルドームの頂点部分を押圧して第2電極に接触させることによって、導電材からなるメタルドームを介して第1電極と第2電極が導通する押釦スイッチにおいて、
メタルドームの頂点部分を押圧することによって屈伸する脚部の少なくとも2ヶ所に、前記脚部の屈伸方向に沿って延びる長孔を形成するとともに、
前記メタルドームを収容するケースに、前記長孔に係合する突起部を形成し、
前記長孔に前記突起部を係合したことを特徴とする押釦スイッチ。
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