JP2017076481A - 電池パック - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の電池セル、送風機が筐体内に収容されるものにおいて、ダクトや整流板を不要として、複数の電池セル間の温度バラツキを抑制可能とする電池パックを提供する。
【解決手段】電池パックにおいて、複数の電池121と、複数の電池を収容する筐体110と、筐体内に形成されて、複数の電池および筐体の内壁面に接触するようにして熱交換用の流体が流通する循環通路130と、筐体内に収容されて、循環通路に流体を流通させる送風機140と、複数の電池のうち、少なくとも2つの電池の温度を検出する検出器160と、検出器によって検出された電池の温度に応じて、送風機の回転数を制御する制御部170と、を設け、制御部は、電池の温度に応じて設定した目標回転数に対して、所定の周期で目標回転数を増減させる増減制御を実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ケース内部に収容された複数個の電池セルを有する電池パックに関するものである。
従来の電池パックとして、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載の電池パックは、ケース内に複数の電池と、ファン装置が設けられている。ケース内においては、複数の電池同士の間、更には複数の電池とケースの壁との間に、隙間(空間)が設けられており、この隙間はケース内の空気が循環する循環通路(対流流路)となっている。そして、ファン装置が作動されることで、ケース内部の空気が循環通路を流れる(対流する)ようになっている。よって、複数の電池の熱が、循環する空気に移動され、更に、ケースの壁を介して外部に放出されることで、複数の電池が冷却されるようになっている。
特許第5130955号公報
しかしながら、上記特許文献1のケース内の循環通路は、ファン装置から各電池に対する長さがそれぞれ異なる。この循環通路の長さ、更には、循環通路の形状、ファン装置の風量(風速)等によっては、各電池に対する通風抵抗が異なるものとなって、各電池に対する風速のバラツキが生じ得る。よって、複数の電池間において温度のバラツキが生じる。複数の電池間の温度バラツキが生じると、各電池の寿命の差が生じて、電池パック全体としての品質の低下を招いてしまう。
尚、特許文献1には、ケース内での空気の流れを均一に配分するために、ダクトや整流板等を設けるとよい旨が記載されているが、実際には、空気流れの均一化に対する試行錯誤的な確認を必要とすると共に、部品点数の増加を招いてしまう。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、複数の電池セルおよび送風機が筐体内に収容されるものにおいて、ダクトや整流板を不要として、複数の電池セル間における温度バラツキを抑制可能とする電池パックを提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
本発明では、電池パックにおいて、
複数の電池(121)と、
複数の電池を収容する筐体(110)と、
筐体内に形成されて、複数の電池および筐体の内壁面に接触するようにして熱交換用の流体が流通する循環通路(130)と、
筐体内に収容されて、循環通路に流体を流通させる送風機(140)と、
複数の電池のうち、所定の電池の温度を検出する検出器(160)と、
検出器によって検出された電池の温度に応じて、送風機の回転数を制御する制御部(170)と、を備え、
制御部は、電池の温度に応じて設定した目標回転数(St)に対して、所定の周期(T)で目標回転数を増減させる増減制御を実行することを特徴としている。
この本発明によれば、目標回転数(St)を所定の周期(T)で増減させることで、複数の電池(121)に対して、循環通路(130)を循環する流体の流速に強弱の繰り返しを、付加することができる。つまり、目標回転数を固定して一定流速で流体を継続的に循環させる場合に比べて、複数の電池において、送風機(140)から相対的に遠い側、および近い側に対して、それぞれ交互に流体を供給するような補助的な機能を持たせることができる。よって、複数の電池の全体に対して流体をより均一に循環させることが可能となり、複数の電池の温度バラツキを抑制することが可能となる。本発明では、送風機の回転数を制御することで、複数の電池の温度バラツキの抑制を図っており、流体の循環通路に専用のダクトや整流板等を設ける必要がない。
加えて、流体の流速に強弱をつけることで流体の流れを乱流にすることができる。よって、流体の乱流効果によって、複数の電池と流体との間の熱伝達率を高めて、熱交換性能を高めることが可能となる。
尚、特許請求の範囲における括弧内の符号は、記載内容の理解を容易にすべく、後述する実施形態において対応する構成を例示するものに留まり、発明の内容を限定することを意図したものではない。
第1実施形態における電池パックの構成を示す平面図である。 図1におけるII方向から見た側面図である。 第1実施形態における送風機の制御内容を示すフローチャートである。 電池温度に対する目標回転数を決定するための特性図である。 第1実施形態における指令回転数を設定するための特性図である。 目標回転数を増加させた場合の流体の流れを示す説明図である。 目標回転数を減少させた場合の流体の流れを示す説明図である。 第2実施形態における送風機の制御内容を示すフローチャートである。 第3実施形態における電池パックの構成を示す平面図である。 第3実施形態における送風機の制御内容を示すフローチャートである。 第3実施形態における指令回転数を設定するための基本特性図である。 目標回転数を増加させる際の時間比率を設定するための特性図である。 目標回転数を減少させる際の時間比率を設定するための特性図である。 目標回転数増加の時間比率を大きくした場合の流体の流れを示す説明図である。 目標回転数減少の時間比率を大きくした場合の流体の流れを示す説明図である。 第4実施形態における電池パックの構成を示す平面図である。 第1送風機、第2送風機の指令回転数を設定するための特性図である。 第4実施形態において目標回転数を増加させた場合の流体の流れを示す説明図である。 第4実施形態において目標回転数を減少させた場合の流体の流れを示す説明図である。 第5実施形態における送風機の制御内容を示すフローチャートである。 第1送風機、第2送風機の指令回転数を設定するための特性図である。 第1送風機側の目標回転数が増加され、第2送風機側の目標回転数が減少されたときの流体の流れを示す説明図である。 第1送風機側の目標回転数が減少され、第2送風機側の目標回転数が増加されたときの流体の流れを示す説明図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
本発明の一例である第1実施形態の電池パック100Aについて、図1〜図7を参照しながら説明する。電池パック100Aは、例えば、電池に充電された電力によって駆動されるモータと、内燃機関とを走行駆動源とするハイブリッド自動車、あるいはモータを走行駆動源とする電気自動車等に用いられる。電池パック100Aに含まれる複数の電池セル121は、例えば、ニッケル水素二次電池、リチウムイオン二次電池、有機ラジカル電池等である。
電池パック100Aは、車両のトランクルーム、あるいはトランクルームより下方に設けられたトランクルーム裏エリア等のパック収容スペースに設置される。このパック収容スペースは、例えば、スペアタイヤ、工具等も収納することができる。電池パック100Aは、後述する底壁112や底壁側通路135を下側にした姿勢で、パック収容スペースに設置される。
また、電池パック100Aは、車両の車室内における前部座席の下方や後部座席等の下方に設置されるようにしてもよい。この場合、電池パック100Aは、底壁112や底壁側通路135を下側にした姿勢で、前部座席や後部座席等の下方に設置される。また、後部座席の下方において電池パック100Aを設置する空間は、トランクルームよりも下方のトランクルーム裏エリアに連通させるようにしてもよい。また当該設置空間は、車外に連通するようにも構成できる。
電池パック100Aは、図1、図2に示すように、ケース110、複数の電池セル121からなる組電池120(セル積層体120A)、循環通路130、送風機140、内部フィン150、検出器160、および電池管理ユニット170等を備えている。
尚、本実施形態では、図1において、Frは車両前方側を示し、Rrは車両後方側を示し、LHは車両左側を示し、RHは車両右側を示している。電池パック100Aにおける方向を示す際に、Fr−Rrの方向を前後方向、LH−RHの方向を左右方向と呼ぶことにする。また、重力の作用方向を上下方向と呼ぶことにする。
ケース110は、外部と隔離した密閉された内部空間を形成する筐体であり、組電池120および送風機140、更には、内部フィン150、検出器160、および電池管理ユニット170等を内部に収容している。ケース110は、内部の空間を包囲する複数の壁からなる箱形を呈し、アルミニウム板または鉄板の成型品で形成されている。ケース110は、例えば、上下方向に扁平な直方体となっており、6面、即ち、天壁111、底壁112、側壁113、側壁114、側壁115、および側壁116を有している。また、ケース110は、底壁112における補強用の梁117を有している。
天壁111は、ケース110の上側の面を形成する壁であり、前後方向に長辺を有する長方形の壁となっている。底壁112は、ケース110の下側の面を形成する壁であり、天壁111と同様の形状を有している。
また、側壁113、114は、ケース110の左右側の面を形成する壁であり、前後方向に長辺を有する細長い長方形の壁となっている。側壁113、114は、互いに向かい合う位置関係にある。また、側壁115、116は、ケース110の前後側の面を形成する壁であり、左右方向に長辺を有する細長い長方形の壁となっている。側壁115、116は、互いに向かい合う位置関係にある。また、側壁115、116は、側壁113、114に対して直交する壁となっている。
ケース110は、上記各壁111〜116を用いたものに代えて、複数のケース体を接合して組み立てることにより、内部に箱体状の空間を形成して製作するようにしてもよい。また、ケース110の複数の壁のうち、所定の壁の表面には、放熱面積を大きくするために複数の凸部または凹部を形成するようにしてもよい。
尚、電池パック100Aにおいて、側壁113、114の長辺に沿う方向が前後方向に対応しており、また、側壁115、116の長辺に沿う方向が左右方向に対応している。
梁117は、ケース110の強度を向上させるための補強部材となっており、底壁112の上側の面(ケース110の内側となる面)に並列となるように複数本、設けられている。梁117は、細長の棒状を成しており、長手方向がケース110に対して前後方向を向くように、且つ、左右方向に等間隔で並ぶようにして、底壁112に設けられている。
梁117は、ケース110に対して別体形成されたものであり、例えば、中空で断面が四角形を成す角柱部材となっている。更に具体的には、梁117は、断面形状がコの字状を成しており、コの字状の開口側が底壁112に固定されている。梁117は、例えば、アルミニウム材、あるいは鉄材等から形成されている。
側壁115と複数の電池セル121(組電池120)との間において、複数本の梁117の上面には、側壁113から側壁114に繋がる板状の閉塞壁118aが設けられている。この閉塞壁118aによって、各梁117間の空間の上側は、閉塞されている。
同様に、側壁116と複数の電池セル121(組電池120)との間において、複数本の梁117の上面には、側壁113から側壁114に繋がる板状の閉塞壁118bが設けられている。この閉塞壁118bによって、各梁117間の空間の上側は、閉塞されている。
尚、ケース110の底壁112側の構造としては、上記のような梁117に代えて、例えば、底壁112から上方に所定寸法だけかさ上げされた板状部材であり、後述する電池通路134と連通する連通孔を有する壁面等としてもよい。
組電池120は、複数の電池セル121が積層されたセル積層体120Aが、1つ、あるいは複数設けられて形成されている。本実施形態では、例えば、複数(6個)の電池セル121によって1つのセル積層体120Aが形成され、このセル積層体120Aが1つ用いられて、組電池120が形成されている(図1)。
電池セル121は、前後方向に扁平な直方体を成しており、外装ケースから外部に突出する正極端子、および負極端子を備えている。電池セル121は、本発明の電池に対応する。
セル積層体120Aは、複数の電池セル121が積層されて、この積層された電池セル121が電池ケースに収容されて形成されている。即ち、複数の電池セル121は、扁平方向と直交する面が互いに向かい合うように積層されている。そして、電池ケースは、各電池セル121の上面側、および下面側が開口されて、各電池セル121の周囲を覆うケースとなっている。
セル積層体120Aにおいて、隣り合う電池セル121における異極の端子間は、バスバー等の導電部材によって電気的に接続されている。バスバーと電極端子との接続は、例えばネジ締めや、溶接等により行われる。したがって、バスバー等によって電気的に接続された複数の電池セル121の両端に配された総端子部は、外部から電力が供給されたり、他の電気機器へ向けて放電したりするようになっている。
また、セル積層体120Aにおいて、積層される複数の電池セル121の間には、それぞれ所定の隙間が形成されるように設置されている。この隙間は、電池セル121間に設けられたスペーサ部材等によって形成されている。スペーサ部材は、例えば、電池ケースにおいて、各電池セル121間に仕切り壁部を設け、この仕切り壁部に凹凸等を設けることで形成対応することができる。
セル積層体120A(各電池セル121)は、図2に示すように、複数本の梁117の上面に固定(配置)されている。
循環通路130は、ケース110内に形成され、各電池セル121およびケース110の内壁面(ここでは、主に側壁113、天壁111、底壁112)に接触するようにして熱交換用の流体が流通する通路である。循環通路130は、主に、側壁側通路131、天壁側通路133、電池通路134、底壁側通路135、および送風機140を結ぶ一連の流通路によって形成されている。
側壁側通路131は、天壁111、および底壁112の両方に直交し、側壁113に対して平行に延び、複数の電池セル121(組電池120)と側壁113との間に形成される通路である。
天壁側通路133は、天壁111と複数の電池セル121(組電池120)との間に形成されて、天壁111に平行に延びる通路である。側壁側通路131と天壁側通路133は、天壁111と側壁113との境界部で繋がっている。
電池通路134は、セル積層体120Aにおいて、隣り合う電池セル121間の隙間によって形成される通路である。
底壁側通路135は、底壁112、複数の電池セル121の下端面、および梁117によって囲まれた空間として形成される通路である。加えて、底壁側通路135には、底壁112、閉塞壁118a、118b、および梁117によって囲まれた空間も含まれている。底壁側通路135は、各電池セル121の下側で、隣り合う梁117の間に形成される通路となっている。
電池通路134の上側は、天壁側通路133と繋がっており、また、電池通路134の下側は、底壁側通路135と繋がっている。更に、底壁側通路135は、送風機140の吸込み口と連通している。
送風機140は、ケース110内に収容されて、循環通路130に熱交換用の流体を強制的に流通(循環)させる流体駆動手段である。送風機140は、側壁115と組電池120(電池セル121)との間において、閉塞壁118aの上面に配置されている。送風機140は、モータ、シロッコファン、およびファンケーシング141等を有している。送風機140によって、循環通路130に循環させる流体としては、例えば、空気、各種のガス、水、冷媒等を用いることができる。
モータは、シロッコファンを回転駆動させる電気機器であり、シロッコファンの上側に設けられている。シロッコファンは、回転軸方向に流体を吸入し、遠心方向に流体を吹出す遠心式のファンであり、回転軸が上下方向を向くように配置されている。
ファンケーシング141は、シロッコファンを覆うように形成されて、シロッコファンによる流体の吸込み方向、および吹出し方向を設定する導風部材となっている。ファンケーシング141は、シロッコファンの下側で開口する吸込み口、吹出した流体の流れを導く吹出しダクト142、および吹出しダクト142の先端部で開口する吹出し口143等を有している。
送風機140の吸込み口は、閉塞壁118aに設けられた連通孔を介して、底壁側通路135における側壁115側の領域と繋がるように配置されている。また、送風機140の吹出しダクト142は、シロッコファンの側面からケース110の側壁113側を向くように延びている。
内部フィン150は、図1に示すように、ケース110の内側に設けられた熱交換促進用のフィンであり、熱伝導性に優れるアルミニウム材、あるいは鉄材等から形成されている。内部フィン150は、側壁113に設けられている。
ここでは、内部フィン150は、例えば、流体に対する流通抵抗を比較的小さく設定することのできるストレートフィンが採用されている。ストレートフィンは、薄肉板状の基板部から垂直に突出する薄肉板状のフィン部が平行となるように多数並び、各フィン部の間に流体用の通路が形成されるフィンとなっている。尚、内部フィン150としては、上記ストレートフィンに限らず、他のコルゲートフィン(ルーバあり、なし)、オフセットフィン等とすることもできる。
内部フィン150のフィン部は、基板部から複数の電池セル121側に向けて垂直に突出しており、フィン部の内部に、より多くの流体が流通するように、突出した先端部は複数の電池セル121の側面に近接する位置まで延びている。またフィン部の板面は、上下方向に対して、下側から上側に向けて、側壁115側から側壁116側に傾くように設定されており、送風機140から吹出されて側壁側通路131に流入する流体を、天壁側通路133に導くようになっている(図2)。
検出器160は、複数の電池セル121のうち、所定の電池セル121の温度を検出する装置である。所定の電池セル121は、複数の電池セル121のうち、代表的な温度が得られる部位として、最小限、1カ所とすることができる。
ここでは、温度検出の信頼性を上げるために、検出器160は、例えば、電池セル121の積層方向の両端位置となる2つの電池セル121、および、積層方向の中間位置となる1つの電池セル121に設けられている(合計3カ所)。検出器160は、温度センサ、および信号出力用の温度検出線等によって構成することができる。検出器160によって検出された電池セル121の温度信号(電池温度)は、後述する電池管理ユニット170に出力されるようになっている。尚、検出器160としては、温度センサに限らず、電池セル121の温度を間接的に検出する電流センサとしてもよい。
電池管理ユニット(Battery Management Unit)170は、車両に搭載された各種の電子制御装置と通信可能に構成されている。電池管理ユニット170は、少なくとも電池セル121の蓄電量を管理する機器であり、電池セル121に係る制御を行う電池制御ユニットの一例である。また、電池管理ユニット170は、電池セル121に関する電流、電圧、温度等を監視すると共に、電池セル121の異常状態、漏電等を管理するようになっている。
また、電池管理ユニット170には、電流センサによって検出された電流値に係る信号が入力される。電池管理ユニット170は、車両ECUと同様に入力回路、マイクロコンピュータ、および出力回路等を備えている。マイクロコンピュータが有する記憶手段には、電池情報がデータとして随時蓄積されている。蓄積される電池情報のデータは、例えば、電池パック100Aにおける電池電圧、充電電流、放電電流、および電池温度等である。
また、電池管理ユニット170は、送風機140の作動(回転数)を制御する制御部としても機能するようになっている。電池管理ユニット170は、検出器160によって検出される電池温度に応じて、送風機140の回転数を制御することで、電池セル121の温度調節を行うようになっている。電池管理ユニット170の制御内容の詳細については後述する。
以上のように構成される電池パック100Aの作動について、図3〜図7を加えて説明する。
電池セル121は、電流が取り出される出力時、および充電される入力時に自己発熱する。また、電池セル121は、季節、および車室内の空調条件等に応じてケース110外部の温度の影響を受ける。電池管理ユニット170は、検出器160によって電池セル121の電池温度を常時モニターし、電池温度に基づいて送風機140の作動を制御する。まず、送風機140が作動されたときの、電池パック100Aの基本的な作動内容(流体の循環)を図1、図2を用いて簡単に説明する。
送風機140が作動されると、ケース110内における内部の流体は、循環通路130を循環する。即ち、送風機140の吸込み口から吸い込まれ、吹出しダクト142を介して、吹出し口143から吹出される流体は、まず、側壁側通路131に流入する。
そして、側壁側通路131に流入した流体は、内部フィン150の傾斜配置されたフィン部に沿って、下側(底壁112側)から上側(天壁111側)に向けてスムーズに流れる。側壁側通路131において、流速を伴う流体の熱は、内部フィン150に伝達され、更に側壁113を介して外部に放出される。
次に、流体は、内部フィン150から天壁側通路133に流入する。天壁側通路133に流入した流体は、天壁側通路133内に拡がる。天壁側通路133内に流入した流体の熱は、天壁111へ伝達され外部に放出される。
次に、天壁側通路133内に流入した流体は、各電池セル121の間に形成された電池通路134を通り、底壁側通路135に至る。ここで、側壁側通路131、および天壁側通路133は、送風機140の吹出しによって、陽圧空間となり、また、底壁側通路135は、送風機140の吸込みによって陰圧空間となる。よって、両者の圧力差によって、天壁側通路133側から底壁側通路135側への流体の移動が継続的に行われることになる。そして、流体が電池通路134を通る際に、各電池セル121の熱が流体に伝達される。
次に、底壁側通路135に流入した流体は、各梁117の長手方向に沿うように移動して、送風機140の吸込み口に至る。そして、底壁側通路135内に流入した流体の熱は、底壁112に伝達され外部に放出される。
上記のように、ケース110内の循環通路130を流体が循環することで、主に、面積の広い天壁111、および底壁112から流体の熱、即ち電池セル121の熱が外部に放出される。このとき、内部フィン150によって、熱交換(側壁113からの放熱)が促進されるようになっている。よって、各電池セル121は、効果的に冷却されて適切な温度に調節される。
このように作動する電池パック100Aにおいて、本実施形態では、電池管理ユニット170は、図3に示す制御フローに基づいて、送風機140の作動(回転数)の制御を行うようになっている。
まず、ステップS100で、電池管理ユニット170は、複数の検出器160から得られる温度信号から、電池セル121の電池温度を把握する。ここでは、複数の検出器160から得られる複数の温度信号のうち、最大となる温度信号を採用して、電池温度として取得する。
次に、ステップS110で、電池管理ユニット170は、送風機140の目標回転数Stを設定する。目標回転数Stは、例えば、図4に示す目標回転数の特性図から設定される。目標回転数の特性図は、電池温度と、設定すべき送風機の目標回転数Stとを予め関係付けたものである。目標回転数の特性図は、電池温度が比較的低い領域では、目標回転数Stを一定として、更に、電池温度が高く成るほど、目標回転数Stを高く設定するように設けられている。電池管理ユニット170は、ステップS100で取得した電池温度に対応する回転数を目標回転数Stとして設定する。
次に、ステップS120で、電池管理ユニット170は、目標回転数Stをもとに、指令回転数Siを決定する。指令回転数Siは、図5に示すように、目標回転数Stに対して、所定の周期Tの間に、所定の振幅(片側振幅)Aをもって増減するようにしたものである。所定の周期Tは、予め定めた値であり、例えば、電池セル121の熱容量に応じて設定することができる。熱容量が大きく、温度変化が緩慢であるほど、周期Tをより大きく設定するとよい。また、所定の振幅Aは、上記の周期Tと同様に予め定めた値であり、例えば、電池セル121の積層方向の寸法に応じて設定することができる。積層方向寸法が大きいほど、振幅をより大きく設定するとよい。
本実施形態では、指令回転数Siは、例えば、サイン波形を描くものとしており、経過時間をtとしたときに、
指令回転数Si=目標回転数St+sin(t/T)
として算出されるようになっている。
そして、ステップS130で、電池管理ユニット170は、目標回転数Stを増減させる増減制御を実行する。つまり、ステップS120で得られた指令回転数Siとなるように、送風機140の回転数を制御するのである。
本実施形態によれば、上記のように、目標回転数Stを所定の周期Tで増減させることで、図6、図7に示すように、複数の電池セル121に対して、循環通路130を循環する流体の流速に強弱の繰り返しを付加することができる。つまり、目標回転数Stを固定して一定流速で流体を継続的に循環させる場合に比べて、複数の電池セル121において、送風機140から相対的に遠い側、および近い側に対して、それぞれ交互に流体を供給するような補助的な機能を持たせることができる。よって、複数の電池セル121の全体に対して流体をより均一に循環させることが可能となり、複数の電池セル121の温度バラツキを抑制することが可能となる。本実施形態では、送風機140の回転数を制御することで、複数の電池セル121の温度バラツキの抑制を図っており、流体の循環通路130に専用のダクトや整流板等を設ける必要がない。
加えて、流体の流速に強弱をつけることで流体の流れを乱流にすることができる。よって、流体の乱流効果によって、複数の電池セル121と流体との間の熱伝達率を高めて、熱交換性能を高めることが可能となる。
(第2実施形態)
第2実施形態(フローチャート)を図8に示す。第2実施形態では、電池パック100Aの構成は、基本的に上記第1実施形態と同一としつつも、制御内容を変更している。第2実施形態のフローチャートは、図3で説明したフローチャートに対して、ステップS115を追加したものとなっている。
図8において、電池管理ユニット170は、ステップS100、ステップS110を実施した後に、ステップS115にて、少なくとも2つの電池セル121間における温度バラツキ(温度差)が予め定めた所定値よりも大きいか否かを判定する。ステップS115では、例えば、3つの検出器160で検出された温度信号のうち、最大値と最小値との差が、温度バラツキとして取得される。
そして、ステップS115における温度バラツキが所定値を超える場合に、ステップS120、ステップS130に移行して、目標回転数Stの増減制御を実行する。尚、ステップS115において否と判定すると、本制御を終了する。
これにより、各電池セル121間の温度バラツキ(温度差)が所定値より大きい場合に増減制御を実行すればよいので、複数の電池セル121の温度バラツキの抑制を、効果的に行うことができる。
(第3実施形態)
第3実施形態の電池パック100Aを、図9〜図15に示す。第3実施形態の電池パック100Aの構成は、上記第1、第2実施形態と基本的には同一としつつも、制御内容を変更したものである(図10)。
本実施形態では、図9に示すように、複数の電池セル121のうち、送風機140に対して相対的に遠い側となる電池セル121を電池セル121Aと呼び、送風機140に対して相対的に近い側となる電池セル121を電池セル121Bと呼ぶことにする。各電池セル121A、121Bには、検出器160が設けられている。
また、本実施形態のフローチャート(図10)は、上記第2実施形態におけるフローチャート(図8)に対して、ステップS125、ステップS140、ステップS151、およびステップS152を追加したものとなっている。そして、ステップS115における判定用閾値の所定値を、ここでは第1所定値としており、また、ステップS125にける判定用閾値を、第1所定値よりも大きい側に設けられた第2所定値としている(第2所定値>第1所定値)。
図10において、電池管理ユニット170は、ステップS100、ステップS110を実施した後に、ステップS115にて、複数(ここでは3つ)の電池セル121の温度バラツキが第1所定値より大きいかを判定して、肯定判定すると、ステップS120に移行する。尚、ステップS115において否と判定すると、本制御を終了する。
ステップS120における指令回転数Siの決定処理の後、電池管理ユニット170は、更に、ステップS125にて、複数の電池セル121の温度バラツキが第2所定値より大きいか否かを判定する。
そして、ステップS125で否と判定すると、つまり、複数の電池セル121間の温度バラツキが、第1所定値から第2所定値の間にある場合は、電池管理ユニット170は、ステップS130で、目標回転数Stを増減させる増減制御を実行する。ここで、本実施形態では、目標回転数Stに対する指令回転数Siを決定するにあたっては、図11に示すように、例えば、矩形波形を描くものを用いている。
一方、ステップS125で肯定判定すると、つまり、複数の電池セル121間の温度バラツキが、第2所定値を超える場合は、電池管理ユニット170は、ステップS140、ステップS151、ステップS152に移行する。そして、電池管理ユニット170は、送風機140に対して、相対的に遠い側、あるいは相対的に近い側の電池セル121A、121Bの温度を比較し、目標回転数Stの増減制御に対して、目標回転数Stを増加、あるいは減少させる際の両者の時間比率を考慮した増減制御を実行する。
即ち、ステップS140にて、電池管理ユニット170は、送風機140に対して相対的に遠い側の電池セル121Aの温度と、相対的に近い側の電池セル121Bの温度との比較を行う。即ち、電池セル121Aの温度が、電池セル121Bの温度よりも高いと判定すると、ステップS151に移行する。ステップS151では、電池管理ユニット170は、図12に示すように、指令回転数Siにおいて、目標回転数Stを増加させる際の時間を、減少させる際の時間よりも長くなるようにする。
この場合、図14に示すように、電池セル121A側に向かう流体流量が、電池セル121B側に向かう流体流量よりも多くなる。
また、ステップS140にて、電池管理ユニット170は、電池セル121Bの温度が、電池セル121Aの温度よりも高いと判定すると、ステップS152に移行する。ステップS152では、電池管理ユニット170は、図13に示すように、指令回転数Siにおいて、目標回転数Stを減少させる際の時間を、増加させる際の時間よりも長くなるようにする。
この場合、図15に示すように、増減制御の際に、電池セル121B側に向かう流体流量が、電池セル121A側に向かう流体流量よりも多くなる。
これにより、複数の電池セル121間の温度差が第2所定値よりも大きいときに、電池セル121間の温度の高い側の位置に応じて、目標回転数Stを増加、あるいは減少させる時間比率を大きくすることで、温度の高い側の電池セル121A(121B)に、より多くの流体を供給することが可能となる。よって、複数の電池セル121の温度バラツキを更に効果的に抑制することが可能となる。
また、指令回転数Siを決定するための特性図を矩形波形を描くものとしているので、上記の第1、第2実施形態のようにサイン波形を描き、連続的に指令回転数Siを変化させていくものに比べて、制御が容易となる。
(第4実施形態)
第4実施形態の電池パック100Bを、図16〜図19に示す。第4実施形態の電池パック100Bは、上記第1〜第3実施形態の電池パック100Aに対して、セル積層体と送風機との組合せがケース110内に複数組み、ここでは2組、設定されたものとなっている。
図16に示すように、セル積層体と送風機の複数(2組)の組合せ体のうち、第1の組合せ体は、第1セル積層体120Aと第1送風機140Aとの組合せとなっており、また、第2の組合せ体は、第2セル積層体120Bと第2送風機140Bとの組合せとなっている。第1、第2の組合せ体は、ケース110内において、例えば、左右対称となるように配置されている。第1セル積層体120Aと第2セル積層体120Bとによって、組電池120が形成されている。
第2セル積層体120Bと側壁114との間には、側壁側通路132が形成されている。また、第2送風機140Bの吹出し口143は、側壁114側を向いている。第1送風機140Aは、主に、側壁113側のセル積層体120Aの領域に対応する循環通路130に流体を循環させる送風機となっている。また、第2送風機140Bは、主に、側壁114側のセル積層体120Bの領域に対応する循環通路130に流体を循環させる送風機となっている。
第1の組合せ体(第1セル積層体120A)と第2の組合せ体(第2セル積層体120B)との境界領域(間)には、両者を区画する仕切り壁等の設定はなく、ケース110内の循環通路130において、流体は、両組合せ体の間を混流可能となっている。つまり、第1組合せ体の領域を流通する流体は、第2組合せ体の領域にも流通可能であり、逆に、第2組合せ体の領域を流通する流体は、第1組合せ体の領域にも流通可能となっている。
そして、側壁114には、側壁113の内部フィン150と同様の内部フィン151が設けられている。また、電池管理ユニット170は、例えば、第1送風機140Aと第2送風機140Bとの間に配置されている。
本実施形態では、目標回転数Stの増減制御において、第1実施形態(図3)、あるいは第2実施形態(図8)と同様に実行される。即ち、図17に示すように、各送風機140A、140Bについて、目標回転数Stに対してそれぞれ同一の指令回転数Siが決定されるようになっている。
目標回転数Stが増加される場合であると、図18に示すように、送風機140A、140Bから相対的に遠い側の電池セル121に流体が供給されやすくなる。また、目標回転数Stが減少される場合であると、図19に示すように、送風機140A、140Bから相対的に近い側の電池セル121に流体が供給されやすくなる。そして、このような流体の供給が交互に繰り返される。
よって、ケース110内に複数の組合せ体を設ける場合であっても、上記第1、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第5実施形態)
第5実施形態の電池パック100Bを、図20〜図23に示す。第5実施形態の電池パック100Bの構成は、上記第4実施形態と基本的には同一としつつも、制御内容を変更したものである(図20)。
本実施形態のフローチャート(図20)は、上記第2実施形態におけるフローチャート(図8)に対して、ステップS130を、ステップS160、ステップS170に変更したものとなっている。
電池制御ユニット170は、ステップS100〜ステップS120において、指令回転数Siを決定した後に、ステップS160で、第1送風機140A、および第2送風機140Bにおけるそれぞれの回転数増減の位相を設定する。
具体的には、電池制御ユニット170は、予め定められた図21に示す特性図に基づいて、第1送風機140Aにおける指令回転数Siの位相と、第2送風機140Bにおける指令回転数Siの位相とが、ずれるように設定する。位相のずれは、例えば、逆位相となるようにしている。
そして、電池管理ユニット170は、ステップS170で、位相をずらした状態で、各送風機140A、140Bについて、目標回転数Stに対する増減制御を実行する。
第1セル積層体120Aと、第2セル積層体120Bとの間は、上記第4実施形態で説明したように、流体が混流可能となっている。そして、本実施形態では、それぞれの組合せ体における各送風機140A、140Bの回転数の増減の位相がずらされる。
例えば、図22に示すように、第1送風機140Aの回転数が増加されると、第1送風機140Aから遠い側のセル積層体120A、120Bの電池セル121に流体が供給されやすくなる。また、第1送風機140Aに対して、第2送風機140Bの回転数が減少されると、第2送風機140Bから近い側のセル積層体120A、120Bの電池セル121に流体が供給されやすくなる。
一方、図23に示すように、第1送風機140Aの回転数が減少されると、第1送風機140Aから近い遠い側のセル積層体120A、120Bの電池セル121に流体が供給されやすくなる。また、第1送風機140Aに対して、第2送風機140Bの回転数が増加されると、第2送風機140Bから遠い側のセル積層体120A、120Bの電池セル121に流体が供給されやすくなる。
そして、図22、図23の作動状態が、交互に繰り返し行われることになる。よって、セル積層体(120A、120B)と送風機(140A、140B)との組合せが、ケース110内に複数組み設けられる場合において、複数のセル積層体120A、120Bにおいて、複数の電池セル121の全体にわたって流体をより均一に流すことが可能となる。従って、複数の電池セル121の温度バラツキの抑制を、効果的に行うことができる。
尚、両送風機140A、140Bによる指令回転数Siの位相のずれは、上記のように逆位相にする場合に限定されることなく、所定のずれとなるように適宜設定可能である。
(その他の実施形態)
前述の実施形態では、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。前述の実施形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、更に特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内での全ての変更を含むものである。
本発明の必須構成は、ケース110、組電池120、循環通路130、送風機140、検出器160、および電池管理ユニット(制御部)170であり、内部フィン150は必要に応じて設定されるものとしてもよい。
また、上記各実施形態のケース110内の流体は、循環通路130を、送風機140(140A、140B)、各側壁側通路131(132)、天壁側通路133、電池通路134、および底壁側通路135の順に循環するようにしたが、この逆となるようにしてもよい。
また、上記各実施形態の電池パック100A、100Bは、1つの送風機140、あるいは2つの送風機140A、140Bを用いて、循環通路130に流体を循環せるようにしたが、3つ以上の送風機によって、循環通路130に流体を循環させるようにしてもよい。
また、ケース110の内部に設けられる送風機140(140A、140B)が内蔵するファンには、上記各実施形態に記載するシロッコファンの他、軸流ファン、ターボファン等を用いることができる。
また、内部フィン150を設定するにあたっては、各側壁113、114に一体的に形成されるフィンとしてもよい。
また、上記各実施形態では、ケース(筐体)110は6面体、直方体を形成するが、発明に含まれる筐体はこの形状に限定されない。例えば、ケース110は、6面を超える多面体であってもよいし、少なくとも一つの面が曲面を含む面であってもよい。また、ケース110は、天壁111が湾曲面を含むドーム状に形成されてもよいし、ケース110の縦断面形状が台形状を呈するものでもよい。また、ケース110において天壁111は、底壁112に対して対向する位置関係にある壁であり、その形状は平面、曲面のいずれの形状を含むものでもよい。また、ケース110において側壁113〜116は、底壁112に対して交差する方向に底壁112から延びる壁であってもよいし、天壁111に対して交差する方向に天壁111から延びる壁であってもよい。ケース110における天壁111と側壁113〜116との境界部は角部を形成してもよいし、曲面を形成してもよい。ケース110における底壁112と側壁113〜116との境界部は角部を形成してもよいし、曲面を形成してもよい。
また、上記各実施形態では、電池パック100A、100Bに含まれるセル積層体120A(120B)は、1つあるいは2つであるが、この個数に限定されない。すなわち、電池パック100A、100Bに含まれるセル積層体120A(120B)は、ケース110の内部において、1個だけ収容される場合、一方向に複数個並んで設置される場合、当該一方向と交差する他の方向にも複数個並んで設置される場合も含むものである。
100A、100B 電池パック
110 ケース(筐体)
121 電池セル(電池)
130 循環通路
140 送風機
160 検出器
170 電池管理ユニット(制御部)

Claims (5)

  1. 複数の電池(121)と、
    複数の前記電池を収容する筐体(110)と、
    前記筐体内に形成されて、複数の前記電池および前記筐体の内壁面に接触するようにして熱交換用の流体が流通する循環通路(130)と、
    前記筐体内に収容されて、前記循環通路に前記流体を流通させる送風機(140)と、
    複数の前記電池のうち、所定の前記電池の温度を検出する検出器(160)と、
    前記検出器によって検出された前記電池の温度に応じて、前記送風機の回転数を制御する制御部(170)と、を備え、
    前記制御部は、前記電池の温度に応じて設定した目標回転数(St)に対して、所定の周期(T)で前記目標回転数を増減させる増減制御を実行することを特徴とする電池パック。
  2. 前記検出器(160)は、少なくとも2つの前記電池の温度を検出するようになっており、
    前記制御部は、少なくとも2つの前記電池間の温度差が、予め定めた所定値より大きいときに、前記増減制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の電池パック。
  3. 前記制御部は、
    前記所定値を第1所定値としたときに、前記電池間の温度差が、前記第1所定値よりも大きい側に設けられた第2所定値よりも大きいと判定したときに、
    前記送風機に対して相対的に遠い側に位置する前記電池と、近い側に位置する前記電池との温度比較を行い、
    前記遠い側の前記電池の温度の方が高いと、前記所定の周期内で前記目標回転数を増加させる時間比率を大きくし、
    前記近い側の前記電池の温度の方が高いと、前記所定の周期内で前記目標回転数を減少させる時間比率を大きくすることを特徴とする請求項2に記載の電池パック。
  4. 複数の前記電池と前記送風機との組合せが、前記筐体内に複数組み設けられており、
    複数の前記組みの間において、前記流体の流れが混流可能になっており、
    前記制御部は、前記増減制御を実行する際に、複数の前記組みにおけるそれぞれの前記送風機の回転数増減の位相をずらすことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の電池パック。
  5. 前記制御部は、前記位相をずらす際に、逆位相とすることを特徴とする請求項4に記載の電池パック。
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