JP2017075712A - 噴霧乾燥装置及び粉体の払い落とし方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】有機物を材料とする製品を製造する場合であっても、製品の変質が生じ難く、長時間の運転が可能な噴霧乾燥装置を提供する。【解決手段】袋状又は筒状の耐熱性の多孔質膜または耐熱性の織布にて形成された噴霧乾燥室10と、この噴霧乾燥室の袋状又は筒状の形状を保持する乾燥室保持具12と、噴霧乾燥室10内に液体原料を微小液滴に噴霧する噴霧器14と、噴霧乾燥室10内に微小液滴を乾燥させる熱風を供給する熱風発生手段16と、噴霧乾燥室10を振動させる振動手段20と、を備える噴霧乾燥装置100。好ましくは、振動手段20が、噴霧乾燥室10の下部に配置され、噴霧乾燥室10を振動させるものである。【選択図】図1

Description

本発明は、噴霧乾燥装置及び粉体の払い落とし方法に関する。更に詳しくは、有機物を材料とする製品を製造する場合であっても、製品の変質が生じ難く、長時間の運転が可能な噴霧乾燥装置及び粉体の払い落とし方法に関する。
近年、噴霧乾燥方法及び装置は、従来からの小品種大量生産方式から医薬品、ファインセラミックス等を対象とした多品種少量生産方式が要請されるようになってきている。また、製品としてもより高純度のものが求められるケースが増加してきた。
そこで、噴霧乾燥室を袋状の耐熱性及び良剥離性多孔質膜からなる濾布にて形成した噴霧乾燥装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−245301号公報
特許文献1に記載の噴霧乾燥装置(スプレーバッグドライヤー)は、高純度の製品を作製できるものであるが、製品の材質(例えば、食品・医薬品などの有機物)によっては濾布の表面で製品の材料が付着し、容易に取り除けないことがある。具体的には、従来のスプレーバッグドライヤーは、主として無機物を対象としており、払落し構造などは装備しておらず、濾布上に製品が堆積しやすい構造であった。
そのため、有機物を材料とする製品を製造する場合、長時間の運転が困難になる場合がある。即ち、濾布上に製品が堆積したまま時間が経過すると、濾布上の製品は、常に熱風にさらされる状態となる。ここで、無機物の場合には、熱変性の影響が少ないが、有機物の場合だと、コゲ、過乾燥、硬化、といった製品の変質が生じたり、また、製品が堆積することで、濾布に製品が詰まり、運転時間を長く確保することができないことがある。
そこで、有機物を材料とする製品を製造する場合、製品の変質が生じ難く、長時間の運転が可能な噴霧乾燥装置の開発が切望されている。
本発明の課題は、有機物を材料とする製品を製造する場合であっても、製品の変質が生じ難く、長時間の運転が可能な噴霧乾燥装置及びこの装置を用いて製造される粉体の払い落とし方法を提供することにある。
本発明者らは、鋭意検討した結果、噴霧乾燥装置を構成する濾布を振動させることにより、上記問題を解決することを見出した。
[1] 袋状又は筒状の耐熱性の多孔質膜または耐熱性の織布にて形成された噴霧乾燥室と、前記噴霧乾燥室の袋状又は筒状の形状を保持する乾燥室保持具と、前記噴霧乾燥室内に液体原料を微小液滴に噴霧する噴霧器と、前記噴霧乾燥室内に前記微小液滴を乾燥させる熱風を供給する熱風発生手段と、前記噴霧乾燥室を振動させる振動手段と、を備える噴霧乾燥装置。
[2] 前記振動手段が、前記噴霧乾燥室の下部に配置され、前記噴霧乾燥室を振動させる前記[1]に記載の噴霧乾燥装置。
[3] 前記噴霧乾燥室の形状は、出口に向かって開口が窄まる形状であり、前記振動手段は、筒状の筒状部及び前記筒状部の外周から外側に延びて且つ貫通孔が形成されたフランジを有するフランジ部と、前記フランジ部に固定されたバイブレーターと、前記フランジ部の前記フランジに形成された前記貫通孔に挿通された支柱と、前記支柱が挿入された圧縮コイルばねと、を備え、前記フランジ部が前記圧縮コイルばね上に位置され、前記圧縮コイルばねに支持されている前記[1]または[2]に記載の噴霧乾燥装置。
[4] 前記振動手段の振動数が30〜100Hzである前記[1]〜[3]のいずれかに記載の噴霧乾燥装置。
[5] 前記噴霧乾燥室の内側から外側に流れる流体の流れの一部を逆流させる逆洗手段を更に備える前記[1]〜[4]のいずれかに記載の噴霧乾燥装置。
[6] 前記[1]〜[5]のいずれかに記載の噴霧乾燥装置において、前記振動手段における振動数が30〜100Hzである噴霧乾燥装置により製造された粉体の払い落とし方法。
本発明の噴霧乾燥装置は、有機物を材料とする製品を製造する場合であっても、製品の変質が生じ難く、長時間の運転が可能である。なお、無機物を材料とする製品であっても、濾布上の製品を良好に払い落とすことができ、長時間の運転が可能である。
本発明の粉体の払い落とし方法は、本発明の噴霧乾燥装置により製造されて濾布上に堆積した粉体を良好に払い落とすことができる。
本発明の噴霧乾燥装置の一の実施形態を模式的に示す説明図である。 本発明の噴霧乾燥装置の一の実施形態における一部を拡大して模式的に示す説明図である。 本発明の噴霧乾燥装置の一の実施形態における一部を拡大して模式的に示す説明図である。 本発明の噴霧乾燥装置の他の実施形態を模式的に示す説明図である。 本発明の噴霧乾燥装置の他の実施形態における噴霧乾燥室を上方から見た状態を模式的に示す説明図である。 本発明の噴霧乾燥装置の他の実施形態において、逆洗手段によって圧縮空気を区画領域に供給した状態を模式的に示す説明図である。 本発明の噴霧乾燥装置の他の実施形態において、逆洗手段によって圧縮空気を区画領域に供給した状態を模式的に示す説明図である。 振動手段を備えていない従来の噴霧乾燥装置を模式的に示す説明図である。 逆洗手段を備えていない従来の噴霧乾燥装置を模式的に示す説明図である。 本発明の噴霧乾燥装置の更に他の実施形態を模式的に示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、変更、修正、改良を加え得るものである。
[1]噴霧乾燥装置:
本発明の噴霧乾燥装置の一の実施形態は、図1〜図3に示す噴霧乾燥装置100である。噴霧乾燥装置100は、袋状又は筒状の耐熱性の多孔質膜または耐熱性の織布にて形成された噴霧乾燥室10と、この噴霧乾燥室の袋状又は筒状の形状を保持する乾燥室保持具12と、噴霧乾燥室10内に液体原料を微小液滴に噴霧する噴霧器14と、噴霧乾燥室10内に微小液滴を乾燥させる熱風を供給する熱風発生手段16と、噴霧乾燥室10を振動させる振動手段20と、を備えるものである。図1は、本発明の噴霧乾燥装置の一の実施形態を模式的に示す説明図である。図2は、本発明の噴霧乾燥装置の一の実施形態における一部を拡大して模式的に示す説明図である。図3は、本発明の噴霧乾燥装置の一の実施形態における一部を拡大して模式的に示す説明図である。
このような噴霧乾燥装置100は、振動手段20を備えているため、有機物を材料とする製品を製造する場合であっても、製品の変質が生じ難く、長時間の運転が可能である。
スプレーバッグドライヤーは熱風が通気性の濾布全体を通過するので、粉体は濾布(乾燥室内面)に押し付けられる状態となる。そのため、粉体(製品)が噴霧乾燥室の壁面に押し付けられているので、通常のスプレードライヤー(噴霧乾燥室が多孔質膜または織布からなるものでないスプレードライヤー)より、粉体が噴霧乾燥室の出口に落ちにくい状態となっている。そこで、噴霧乾燥装置100は、粉体を押し付ける風の影響を、振動の作用により、壁面から粉を浮かせて落下させるものである。
噴霧乾燥装置100を用いると、袋状又は筒状の耐熱性の多孔質膜または耐熱性の織布にて形成された噴霧乾燥室10内で、噴霧器14により噴霧された液体原料(原液)を、熱風発生手段16から吹き込まれた入口ガス温度(例えば、120〜280℃)の熱風により瞬間的に加熱乾燥されることにより、乾燥した固体粒子が凝集した粉体(微粉末)となる。そして、粉体は、その自重により噴霧乾燥室10の底部に大部分沈下するとともに、上記粉体を含んだ粉体ガスの乾燥排ガス部分だけを、噴霧乾燥室10を構成する上記多孔質膜または耐熱性の織布に通過させることにより、噴霧乾燥室内に上記粉体の全量を得ることができる。
[1−1]噴霧乾燥室:
噴霧乾燥室は、耐熱性の多孔質膜または耐熱性の織布からなるものである。噴霧乾燥装置の運転時において噴霧乾燥室内に供給される熱風の温度は、通常、入口温度120〜280℃、出口温度70〜150℃程度であるからである。
このような機能を有する多孔質膜または耐熱性の織布としては、特にその種類を限定するものではないが、通常、粉体との剥離性の良好な網目状膜(表面濾過膜)と、強度材として耐熱濾布(織布あるいは不織布)との組合わせからなる膜が用いられる。上記網目状膜としては、例えば、ポリ四フッ化エチレン[PTFE](商品名:テフロン(登録商標))系膜、ポリ三フッ化エチレン系膜、上記耐熱濾布としては、例えば、ポリイミド、耐熱ナイロン、ポリエステル、アラミド製のものを好適に用いることができる。
耐熱性の織布としては、例えば、ポリイミド、耐熱ナイロン、ポリエステル、アラミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリ四フッ化エチレン製のものを好適に用いることができる。
噴霧乾燥室の形状は、袋状又は筒状であり、特に、製品(粉体)の出口に向かってその開口が窄まる形状(本明細書において「錐形状」と記す場合がある)であることが好ましい。このような形状であると、粉体が回収容器に簡単に集められる。噴霧乾燥室が錐形状を有する場合、製品である粉体の流動性が悪いときはこの粉体が錐形状の部分に堆積し易くなる。このように粉体が錐形状の部分に堆積する場合、粉体を払い落とすことが難しいことがある。つまり、単に噴霧乾燥室を振動させたとしても粉体を払い落とすことができないことがある。そこで、振動手段を特定の位置に配置することがよい。具体的には、振動手段を噴霧乾燥室の下部に配置して噴霧乾燥室を振動させることが好ましい。ここで、本明細書においては、「噴霧乾燥室の下部」とは、噴霧乾燥室の全高さにおける下半分の部分を意味する。
[1−2]乾燥室保持具:
乾燥室保持具は、噴霧乾燥室の袋状又は筒状の形状を保持するものである。乾燥室保持具としては、従来公知のものを用いることができ、例えば、枠体を採用することができる。つまり、枠体からなる乾燥室保持具は、多孔質膜または耐熱性の織布からなる噴霧乾燥室の四方を取り囲む保持枠とすることができる。乾燥室保持具は、噴霧乾燥室を取り囲むようにして吊り下げた状態で保持する。
[1−3]噴霧器:
噴霧器は、特に限定されないが、アトマイザー(回転噴霧円盤)や噴霧ノズルを適宜選択して使用することができる。なお、噴霧乾燥室内で、噴霧ノズルにより噴霧された液体原料(原液)を、熱風発生手段から吹き込まれた熱風と向流接触させることにより、効率良く熱交換することができる。
[1−4]熱風発生手段:
熱風発生手段は、微小液滴を乾燥させる熱風を発生させ、供給するものである。このように噴霧乾燥室内に熱風を供給させることができる限り特に制限はなく、従来公知のものを用いることができる。具体的には、LPG(Liquefied Petroleum Gas)などを用いるガスバーナー、電気ヒーターなどを用いることができる。
[1−5]振動手段:
振動手段は、噴霧乾燥室を振動させ、噴霧乾燥室内の製品を良好に払い落とすように作用するものである限り特に制限はない。このように、振動手段を備えることにより、有機物を材料とする製品を製造する場合であっても、噴霧乾燥室に堆積した製品を効率よく払い落とすことができるため、製品の変質が生じ難く、噴霧乾燥装置の長時間の運転が可能である。
この振動手段は、例えば、振動発生装置(バイブレーターなど)の荷重を、圧縮コイルばねを備えた支柱により支えつつ、複数個のバイブレーターによりその支柱を支点として振動発生装置を揺らすことで、振動発生装置が発生させる振幅を大きくする。そして、その大きくした振動を布製などの噴霧乾燥室に効果的に伝えて製品を払い落とす機能を備えるものとすることができる。
振動手段は、例えば、図1に示すような構成のものを採用することができる。図1に示す振動手段20は、噴霧乾燥室10の下部(具体的には出口11)に配置され、噴霧乾燥室10の全体を振動させるものである。このような振動手段は、噴霧乾燥室を良好に振動させることができる。
振動手段を構成するバイブレーターについては、ボール回転方式、モーターの回転により振動を与える方式、圧縮空気を用いて振動を与える方式など様々な種類のバイブレーターがあり色々使用できる。ここで、ボールが回転する方式は、バイブレーターから粉塵や油滴などが発生するのでクリーンな環境では使用することはあまり無く、モーター回転式のバイブレーターは、本体重量が重いので設置に工夫が必要となる。圧縮空気を用いるバイブレーターは、重量も軽く、適度な振動を与えることが可能となる。
振動数については、好適な範囲があり、30〜90Hzの範囲では効果的に粉体を払い落とすことが可能であり、より好ましくは40〜80Hzとなる。振動数が低くすぎると、弱い振動しか与えることができず効率よく伝えることができない。振動数が高すぎると、つまり、振動の力が強すぎると、布製の噴霧乾燥室に過度の負担がかかり切れてしまう可能性がある。
なお、振動手段が重い場合、噴霧乾燥室を破損させてしまうことがある。つまり、噴霧乾燥室は、多孔質膜または耐熱性の織布にて形成され、例えば、布製のものが採用されるが、このような噴霧乾燥室(バッグフィルター)は、重い振動装置を取り付けてしまうと、破れて破損してしまうおそれがある。また、図1に示すように、布製の噴霧乾燥室を固定具などにより吊り下げた構造とすることがあるが、この場合、振動手段を布製の噴霧乾燥室に設置すると、荷重が全て噴霧乾燥室に掛かってしまうことがある。また、振動手段により振動をさせると、布製の噴霧乾燥室が破れ易くなることがある。
図1に示す振動手段20は、具体的には、筒状の筒状部53とこの筒状部53の外周から外側に延びるフランジ54を有するフランジ部22と、このフランジ部22のフランジ54に固定されたバイブレーター取付座24と、このバイブレーター取付座24に連結されたバイブレーター26と、フランジ部22のフランジ54に形成された貫通孔23に挿通された支柱28と、この支柱28が固定された基台32と、支柱28が挿入された圧縮コイルばね(スプリング)34と、を備えている。そして、フランジ部22は、フランジ54が圧縮コイルばね34と当接し、圧縮コイルばね34上に保持されている。バイブレーター26は、図2に示すように鉛直方向に平行に上下に振動する。なお、貫通孔23と支柱28とは、隙間が形成されている。つまり、貫通孔23と支柱28との間には、振動装置(フランジ部)が十分に左右に振動できるだけの隙間が形成されている。
バイブレーター26としては、エア式のバイブレーターが好ましく、空気圧を0.1〜0.7MPaとすることが好ましく、0.3〜0.5MPaとすることが更に好ましい。また、バイブレーター26の運転条件は、具体的には、振動数が30〜90Hzであることが好ましく、40〜80Hzであることが更に好ましい。なお、複数のバイブレーターを用いる場合、各バイブレーターの位相をずらすと噴霧乾燥室を左右に大きく振ることができるため好ましい。
更に具体的には、フランジ部22の筒状部53は、噴霧乾燥室10の下部に取り付けられる筒状の部材であり、その外周の全周から外側にフランジが延びる。バイブレーター26は、少なくとも1つあればよく、図1に示すように複数個(2個)あってもよい。バイブレーター26が複数個存在する場合、バイブレーター取付座24及びフランジ部22のフランジ54)が水平になるように配置することが好ましい。例えば、2個の場合、図2に示すように、互いに対向するように配置する。フランジ部22と基台32との間には、ゴム部材36を配置することにより、バイブレーター26で生じる振動を吸収して振動手段全体が振動することにより発生する騒音や余分な振動の発生を防止することができる。図1に示す振動手段20は、図3に示すように、互いに対向するように配置された2本の支柱28を備えている。支柱28の数は特に制限はなく、適宜設定することができる。ゴム部材36は、筒状であり、内側の空間を、微小液滴が乾燥して得られる粉体が通過する。
圧縮コイルばね34は、バイブレーター取付座24の荷重を受けた状態となる。そして、バイブレーター26が振動すると、支柱28を支点としてバイブレーター取付座24が振動することになる。なお、圧縮コイルばね34は、振動装置(フランジ部)の荷重を支えるものであり、その強さは、振動装置の重さによって適宜変更することができる。
[1−6]逆洗手段:
本発明の噴霧乾燥装置は、図4に示す噴霧乾燥装置101のように、噴霧乾燥室10の内側から外側に流れる流体の流れの一部を逆流させる逆洗手段40を更に備えていてもよい。ここで、噴霧乾燥装置において、微小液滴を乾燥させる空気(熱風)は常に濾布を通って噴霧乾燥室の内側から外側に流れる(図9参照)ので、極細かい粉末は振動手段による振動だけでは十分に噴霧乾燥室から払い落とせないことがある。つまり、図4に示すように、極細かい粉末38は、噴霧乾燥室10(例えば、布製のバッグフィルター)の織り目(糸と糸の間)に入り込んでしまうため、振動手段による振動だけでは十分に噴霧乾燥室10から払い落とせないことがある。そこで、逆洗手段を備えることにより、多孔質膜または耐熱性の織布にて形成された噴霧乾燥室に留まっている極細かい粉末(微粉末)についても、噴霧乾燥室から良好に払い落すことができる。図9は、従来の噴霧乾燥装置を示しており、図9に示す噴霧乾燥装置200は、噴霧乾燥室10と、この噴霧乾燥室10の出口に配置された回収容器48と、この回収容器48の入口を開閉する閉止バルブ52と、を備えている。図4は、本発明の噴霧乾燥装置の他の実施形態を模式的に示す説明図である。図9は、逆洗手段を備えていない従来の噴霧乾燥装置を模式的に示す説明図である。
逆洗手段としては、図5に示すように、具体的には、噴霧乾燥室10と間隔を開けた状態で噴霧乾燥室10を覆うように配置された被覆部材42と、噴霧乾燥室10と被覆部材42との間の空間を複数の領域である区画領域43に区画する区画部材44と、この区画領域43に圧縮空気を吹き込む圧縮空気供給手段46と、を備えている。被覆部材42は、空気が通過し難い材質のものを採用する。例えば、被覆部材42は、通気性の無い布を用いることができる。図5は、本発明の噴霧乾燥装置の他の実施形態における噴霧乾燥室を上方から見た状態を模式的に示す説明図である。
上記のように逆洗手段を備える噴霧乾燥装置は、短時間だけ圧縮空気供給手段から区画領域内に圧縮空気を供給すると、この区画領域内がその短時間だけ陽圧になる。このように区画領域内が陽圧になると、区画領域内が陽圧である時間だけ、空気が区画領域から噴霧乾燥室に流れ込むことになる。つまり、噴霧乾燥装置の通常の運転時(図4参照)に比して、空気が逆流することになり(図6中、空気の流れ一部を矢印で示す)、噴霧乾燥室10に留まっていた細かい粉末38が噴霧乾燥室10から払い落とされることになる(図6参照)。図6は、本発明の噴霧乾燥装置の他の実施形態において、逆洗手段によって圧縮空気を区画領域に供給した状態を模式的に示す説明図である。
なお、噴霧乾燥室を構成する布の材質として通気性の高いものを採用することにより、区画領域内に圧縮空気を供給しただけで空気が逆流して(噴霧乾燥室の外側から内側に流れて)濾布に留まる微粉末を払い落とすことが可能となる。
また、区画領域に供給する空気は、上記のように、区画領域から噴霧乾燥室に流れ込むことでもよいし、単に、噴霧乾燥室から区画領域に空気が流れ込むことを阻止する状態でもよい。つまり、噴霧乾燥装置の運転中は、常に熱風(微小液滴を乾燥させる空気)が噴霧乾燥室の内側から外側に向かって流れている。この熱風の流れを短い時間であっても止めることにより、噴霧乾燥室の内面に押し付けられている微粉末を払い落すことができる。
更に、区画領域内に圧縮空気を供給すると、噴霧乾燥室を構成する布などの多孔質膜または耐熱性の織布が、圧縮空気を供給する勢いによって撓むことがある(図7参照)。つまり、図7に示すように、噴霧乾燥室10を撓ませることによっても、噴霧乾燥室10に留まっている微粉末(粉末38)を払い落すことができる。図7は、本発明の噴霧乾燥装置の他の実施形態において、逆洗手段によって圧縮空気を区画領域に供給した状態を模式的に示す説明図である。
[1−7]その他の手段:
本発明の噴霧乾燥装置は、上記構成要素以外に、その他の手段を備えることができる。例えば、噴霧乾燥室内の圧力を調整するための圧力調整手段などを挙げることができる。なお、本発明の噴霧乾燥装置は、図2に示すように、製品を回収する回収容器48と、この回収容器48の入口を開閉する閉止バルブ52とを備えていてもよい。
本発明の噴霧乾燥装置を用いて微粉末を製造すると、粉体を高い製造率で製造することができる。即ち、噴霧乾燥室内に留まってしまう粉体の量が少なくなるため、より多くの粉体を回収することができる。
[2]払い落とし方法:
本発明の払い落とし方法は、上述した本発明の噴霧乾燥装置において製造された粉体の払い落とし方法であり、振動手段における振動数が30〜90Hzである方法である。このような方法であれば、本発明の噴霧乾燥装置により製造されて濾布上に堆積した粉体を良好に払い落とすことができる。
以下、本発明を実施例および比較例によって、さらに具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
(実施例1)
図1に示す噴霧乾燥装置100を作製した。布製の噴霧乾燥室10の下部(出口)に振動手段20を設置し、その性能を評価した。
図2に示すように2基のバイブレーター(エア式のバイブレーター)を対角方向に設置して振動数が63Hzとなるように調節し、振動させた。原料には30質量%濃度に調製したデキストリン水溶液を用いた。運転条件は原液供給量を10kg/時間に設定し、更に、熱風発生手段から供給される乾燥用熱風の入口温度を150℃に設定し、噴霧乾燥室内の温度が80℃となるように送風量を調節した。この状態で2時間運転を行い、乾燥製品(粉体)を得た。そして、回収容器中で回収された粉体の量を測定した。測定結果を表1に示す。
(比較例1)
振動手段を設置しない状態(図8参照)とし、操作条件に関しては実施例1と同じとし、この状態で2時間運転を行い、乾燥製品(粉体)を得た。そして、回収容器中で回収された粉体の量を測定した。測定結果を表1に示す。図8は、振動手段を備えていない従来の噴霧乾燥装置を模式的に示す説明図である。
(実施例2)
図10に示す噴霧乾燥装置102を作製した。図10に示す噴霧乾燥装置102のように、噴霧乾燥室10の下部に直径34mmのパイプ56を円形(輪状)に構成した。パイプ56の外径は600mmとし、バイブレーター26を対角方向に2個取り付けた。輪状のパイプ56は、ゴム部材36にて支持されており、床面に振動を伝えることなく噴霧乾燥室10に振動を与える構造となっている。輪状のパイプ56が内側で噴霧乾燥室10の外面と接触するように高さを調節した。なお、パイプ56は、噴霧乾燥室10の全高さ(全長さ)を100%としたとき、噴霧乾燥室10の出口から25%の位置に配置されていた。図10は、本発明の噴霧乾燥装置の更に他の実施形態を模式的に示す説明図である。
輪状のパイプを用いた以外は、実施例1と同様の条件で2時間運転を行い、乾燥製品(粉体)を得た。回収容器にて回収した製品重量を測定した。測定結果を表1に示す。
Figure 2017075712
なお、輪状のパイプを用いた場合には、輪状の振動手段と噴霧乾燥室が接触している箇所で乾燥製品の残留が少量発生していた。また、回収容器の上部においても、振動手段より与えられる振動の効果が低かったため、少量の乾燥製品の残留が見られた。
図8には、従来の噴霧乾燥装置の一例を示している。図8に示す噴霧乾燥装置200は、噴霧乾燥室10と、この噴霧乾燥室10の出口に配置された回収容器48と、この回収容器48の入口を開閉する閉止バルブ52と、を備えている。
表1より、実施例1,2の噴霧乾燥装置は、比較例1の噴霧乾燥装置と比べて、通常運転時での回収容器中で回収された粉体量が多いことを示している。これは、噴霧乾燥室内に留まっている粉体の量が比較例1の場合に比べて少ないことを示している。従って、粉体が熱風に長期間曝される状態が少ない状況となっていることが分かる。そのため、有機物を材料とする製品を製造する場合であっても、製品の変質が生じ難く、長時間の運転が可能であった。
本発明の噴霧乾燥装置は、医薬品、ファインセラミックス等の製品を高純度で製造可能な装置として利用可能である。
10:噴霧乾燥室、11:出口、12:乾燥室保持具、14:噴霧器、16:熱風発生手段、20:振動手段、22:フランジ部、23:貫通孔、24:バイブレーター取付座、26:バイブレーター、28:支柱、32:基台、34:圧縮コイルばね、36:ゴム部材、38:粉末、40:逆洗手段、42:被覆部材、43:区画領域、44:区画部材、46:圧縮空気供給手段、48:回収容器、52:閉止バルブ、53:筒状部、54:フランジ、56:パイプ、100,101,102,200:噴霧乾燥装置。

Claims (6)

  1. 袋状又は筒状の耐熱性の多孔質膜または耐熱性の織布にて形成された噴霧乾燥室と、
    前記噴霧乾燥室の袋状又は筒状の形状を保持する乾燥室保持具と、
    前記噴霧乾燥室内に液体原料を微小液滴に噴霧する噴霧器と、
    前記噴霧乾燥室内に前記微小液滴を乾燥させる熱風を供給する熱風発生手段と、
    前記噴霧乾燥室を振動させる振動手段と、を備える噴霧乾燥装置。
  2. 前記振動手段が、前記噴霧乾燥室の下部に配置され、前記噴霧乾燥室を振動させる請求項1に記載の噴霧乾燥装置。
  3. 前記噴霧乾燥室の形状は、出口に向かって開口が窄まる形状であり、
    前記振動手段は、筒状の筒状部及び前記筒状部の外周から外側に延びて且つ貫通孔が形成されたフランジを有するフランジ部と、前記フランジ部に固定されたバイブレーターと、前記フランジ部の前記フランジに形成された前記貫通孔に挿通された支柱と、前記支柱が挿入された圧縮コイルばねと、を備え、前記フランジ部が前記圧縮コイルばね上に位置され、前記圧縮コイルばねに支持されている請求項1または2に記載の噴霧乾燥装置。
  4. 前記振動手段の振動数が30〜90Hzである請求項1〜3のいずれか一項に記載の噴霧乾燥装置。
  5. 前記噴霧乾燥室の内側から外側に流れる流体の流れの一部を逆流させる逆洗手段を更に備える請求項1〜4のいずれか一項に記載の噴霧乾燥装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の噴霧乾燥装置において、前記振動手段における振動数が30〜90Hzである噴霧乾燥装置により製造された粉体の払い落とし方法。
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