JP2017075712A - 噴霧乾燥装置及び粉体の払い落とし方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の噴霧乾燥装置の一の実施形態は、図1〜図3に示す噴霧乾燥装置100である。噴霧乾燥装置100は、袋状又は筒状の耐熱性の多孔質膜または耐熱性の織布にて形成された噴霧乾燥室10と、この噴霧乾燥室の袋状又は筒状の形状を保持する乾燥室保持具12と、噴霧乾燥室10内に液体原料を微小液滴に噴霧する噴霧器14と、噴霧乾燥室10内に微小液滴を乾燥させる熱風を供給する熱風発生手段16と、噴霧乾燥室10を振動させる振動手段20と、を備えるものである。図1は、本発明の噴霧乾燥装置の一の実施形態を模式的に示す説明図である。図2は、本発明の噴霧乾燥装置の一の実施形態における一部を拡大して模式的に示す説明図である。図3は、本発明の噴霧乾燥装置の一の実施形態における一部を拡大して模式的に示す説明図である。
噴霧乾燥室は、耐熱性の多孔質膜または耐熱性の織布からなるものである。噴霧乾燥装置の運転時において噴霧乾燥室内に供給される熱風の温度は、通常、入口温度120〜280℃、出口温度70〜150℃程度であるからである。
乾燥室保持具は、噴霧乾燥室の袋状又は筒状の形状を保持するものである。乾燥室保持具としては、従来公知のものを用いることができ、例えば、枠体を採用することができる。つまり、枠体からなる乾燥室保持具は、多孔質膜または耐熱性の織布からなる噴霧乾燥室の四方を取り囲む保持枠とすることができる。乾燥室保持具は、噴霧乾燥室を取り囲むようにして吊り下げた状態で保持する。
噴霧器は、特に限定されないが、アトマイザー(回転噴霧円盤)や噴霧ノズルを適宜選択して使用することができる。なお、噴霧乾燥室内で、噴霧ノズルにより噴霧された液体原料(原液)を、熱風発生手段から吹き込まれた熱風と向流接触させることにより、効率良く熱交換することができる。
熱風発生手段は、微小液滴を乾燥させる熱風を発生させ、供給するものである。このように噴霧乾燥室内に熱風を供給させることができる限り特に制限はなく、従来公知のものを用いることができる。具体的には、LPG(Liquefied Petroleum Gas)などを用いるガスバーナー、電気ヒーターなどを用いることができる。
振動手段は、噴霧乾燥室を振動させ、噴霧乾燥室内の製品を良好に払い落とすように作用するものである限り特に制限はない。このように、振動手段を備えることにより、有機物を材料とする製品を製造する場合であっても、噴霧乾燥室に堆積した製品を効率よく払い落とすことができるため、製品の変質が生じ難く、噴霧乾燥装置の長時間の運転が可能である。
本発明の噴霧乾燥装置は、図4に示す噴霧乾燥装置101のように、噴霧乾燥室10の内側から外側に流れる流体の流れの一部を逆流させる逆洗手段40を更に備えていてもよい。ここで、噴霧乾燥装置において、微小液滴を乾燥させる空気(熱風)は常に濾布を通って噴霧乾燥室の内側から外側に流れる(図9参照)ので、極細かい粉末は振動手段による振動だけでは十分に噴霧乾燥室から払い落とせないことがある。つまり、図4に示すように、極細かい粉末38は、噴霧乾燥室10(例えば、布製のバッグフィルター)の織り目(糸と糸の間)に入り込んでしまうため、振動手段による振動だけでは十分に噴霧乾燥室10から払い落とせないことがある。そこで、逆洗手段を備えることにより、多孔質膜または耐熱性の織布にて形成された噴霧乾燥室に留まっている極細かい粉末(微粉末)についても、噴霧乾燥室から良好に払い落すことができる。図9は、従来の噴霧乾燥装置を示しており、図9に示す噴霧乾燥装置200は、噴霧乾燥室10と、この噴霧乾燥室10の出口に配置された回収容器48と、この回収容器48の入口を開閉する閉止バルブ52と、を備えている。図4は、本発明の噴霧乾燥装置の他の実施形態を模式的に示す説明図である。図9は、逆洗手段を備えていない従来の噴霧乾燥装置を模式的に示す説明図である。
本発明の噴霧乾燥装置は、上記構成要素以外に、その他の手段を備えることができる。例えば、噴霧乾燥室内の圧力を調整するための圧力調整手段などを挙げることができる。なお、本発明の噴霧乾燥装置は、図2に示すように、製品を回収する回収容器48と、この回収容器48の入口を開閉する閉止バルブ52とを備えていてもよい。
本発明の払い落とし方法は、上述した本発明の噴霧乾燥装置において製造された粉体の払い落とし方法であり、振動手段における振動数が30〜90Hzである方法である。このような方法であれば、本発明の噴霧乾燥装置により製造されて濾布上に堆積した粉体を良好に払い落とすことができる。
図1に示す噴霧乾燥装置100を作製した。布製の噴霧乾燥室10の下部(出口)に振動手段20を設置し、その性能を評価した。
振動手段を設置しない状態(図8参照)とし、操作条件に関しては実施例1と同じとし、この状態で2時間運転を行い、乾燥製品(粉体)を得た。そして、回収容器中で回収された粉体の量を測定した。測定結果を表1に示す。図8は、振動手段を備えていない従来の噴霧乾燥装置を模式的に示す説明図である。
図10に示す噴霧乾燥装置102を作製した。図10に示す噴霧乾燥装置102のように、噴霧乾燥室10の下部に直径34mmのパイプ56を円形(輪状)に構成した。パイプ56の外径は600mmとし、バイブレーター26を対角方向に2個取り付けた。輪状のパイプ56は、ゴム部材36にて支持されており、床面に振動を伝えることなく噴霧乾燥室10に振動を与える構造となっている。輪状のパイプ56が内側で噴霧乾燥室10の外面と接触するように高さを調節した。なお、パイプ56は、噴霧乾燥室10の全高さ(全長さ)を100%としたとき、噴霧乾燥室10の出口から25%の位置に配置されていた。図10は、本発明の噴霧乾燥装置の更に他の実施形態を模式的に示す説明図である。
Claims (6)
- 袋状又は筒状の耐熱性の多孔質膜または耐熱性の織布にて形成された噴霧乾燥室と、
前記噴霧乾燥室の袋状又は筒状の形状を保持する乾燥室保持具と、
前記噴霧乾燥室内に液体原料を微小液滴に噴霧する噴霧器と、
前記噴霧乾燥室内に前記微小液滴を乾燥させる熱風を供給する熱風発生手段と、
前記噴霧乾燥室を振動させる振動手段と、を備える噴霧乾燥装置。 - 前記振動手段が、前記噴霧乾燥室の下部に配置され、前記噴霧乾燥室を振動させる請求項1に記載の噴霧乾燥装置。
- 前記噴霧乾燥室の形状は、出口に向かって開口が窄まる形状であり、
前記振動手段は、筒状の筒状部及び前記筒状部の外周から外側に延びて且つ貫通孔が形成されたフランジを有するフランジ部と、前記フランジ部に固定されたバイブレーターと、前記フランジ部の前記フランジに形成された前記貫通孔に挿通された支柱と、前記支柱が挿入された圧縮コイルばねと、を備え、前記フランジ部が前記圧縮コイルばね上に位置され、前記圧縮コイルばねに支持されている請求項1または2に記載の噴霧乾燥装置。 - 前記振動手段の振動数が30〜90Hzである請求項1〜3のいずれか一項に記載の噴霧乾燥装置。
- 前記噴霧乾燥室の内側から外側に流れる流体の流れの一部を逆流させる逆洗手段を更に備える請求項1〜4のいずれか一項に記載の噴霧乾燥装置。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載の噴霧乾燥装置において、前記振動手段における振動数が30〜90Hzである噴霧乾燥装置により製造された粉体の払い落とし方法。
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