JP2017075502A5 - - Google Patents

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骨格材の製造方法及び骨格材の製造装置
本発明は、湾曲した骨格材の製造方法及び骨格材の製造装置に関するものである。
特許文献1には、コンクリート型枠が開示されている。この特許文献1に記載されたコンクリート型枠はほぼ円弧状の型枠部材を備えている。この型枠部材は、骨格材と、コンクリートの成形面を構成するスキンプレートとを備えている。
特開2005−282096号公報
特許文献1の型枠部材は、前記骨格材として、湾曲されたH型鋼が用いられている。直線状のH型鋼治具等を用いて湾曲加工する場合には、H型鋼のウェブ材をその幅方向に湾曲させる必要があるため、この湾曲加工には、きわめて大きな力を必要とする。従って、湾曲のための設備が大掛かりになるだけではなく、H形状の鋼材を無理に変形させるために、骨格材の一部や全体に歪みが生じたり、骨格材に皺が生じたりして、高い湾曲精度を得ることは困難である。
本発明の目的は、骨格材を容易かつ高精度に湾曲させることができる骨格材の製造方法及び製造装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の製造方法においては、フランジと、ウェブとよりなる湾曲形状の骨格材の製造方法において、湾曲形状のウェブ材の幅端縁にフランジ材の側面を接合させた状態で前記フランジ材と前記ウェブ材とを溶接することを特徴とする。
また、本発明においては、一対のフランジと、その両フランジ間に位置するウェブよりなる骨格材の製造方法において、平板状の一対のフランジ材と、湾曲形状のウェブ材とを用い、前記両フランジ材をウェブ材の幅端縁に圧接させながら、そのフランジ材をウェブ材の幅端縁に沿って湾曲させて、ウェブ材の幅端縁に沿わせ、その状態で前記フランジ材と前記ウェブ材とを溶接することを特徴とする。
このような方法を採用すれば、H型鋼全体を湾曲加工する場合とは異なり、平板状のフランジ材を湾曲加工させればよく、その湾曲加工を小さな力で行なうことができて、精度低下を抑えることができ、高精度な成形品を得ることができる。
本発明によれば、円弧状をなす骨格材を簡単かつ高精度に製造できるという効果を発揮する。
スキンプレートを骨格材に溶着した状態を示す斜視図。 骨格材の分解斜視図。 骨格材の成形装置の定盤を示す平面図。 骨格材の成形装置の定盤を示す側面図。 受け金具の斜視図。 油圧シリンダを含む押圧装置の斜視図。 油圧シリンダ及び受け金具部分の断面図。 載置台の斜視図。 (a)〜(d)は、骨格材の製造過程を示す斜視図。 第1実施形態の骨格材の製造工程を示す平面図。 第2実施形態の骨格材の製造工程を示す平面図。 第3実施形態によって製造される骨格材の平面図。 第3実施形態の骨格材の製造工程を示す一部平面図。 保持金具の斜視図。 骨格材の軸受部分を示す斜視図。 第4実施形態の骨格材の製造工程の前半を示す一部平面図。 第4実施形態の骨格材の製造工程の後半を示す一部平面図。 型枠の設置状態を示す図。
本発明を具体化した実施形態を図面に従って説明する。
(第1実施形態)
本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図10及び図18に基づいて説明する。
図18に示すように、ほぼ円弧の湾曲形状をなす骨格材13は、コンクリート型枠11の一部である型枠部材12を構成する。コンクリート型枠11はトンネルの内周側のコンクリートCを打設するためのトンネル覆工型枠として用いられる。
図1に示すように、型枠部材12は、H型鋼よりなる骨格材13と、コンクリートCの表面を成形するために骨格材13の外径側に溶着されたスキンプレート14とを備えている。
図2に示すように、本実施形態において、骨格材13は、幅方向においてほぼ円弧の湾曲形状に形成されたウェブを構成するウェブ材22と、そのウェブ材22の外径側及び内径側の幅端縁にそれぞれ溶着され、外径側及び内径側のフランジを構成する外径側フランジ材23及び内径側フランジ材24とによって構成されている。
このような骨格材13を製造する際には、湾曲形状のウェブ材22が切断よって形成される。また、湾曲されていない平板形状の外径側フランジ材23及び内径側フランジ材24が用意され、それらのフランジ材23,24がウェブ材22の幅端縁のカーブに沿った状態で、そのカーブに従って変形される。そして、その状態でウェブ材22とフランジ材23,24との突き合わせ部間が溶接されて、ウェブ材22とフランジ材23,24とが固着される。
次に、本実施形態の骨格材13の製造装置及び製造方法を図2〜図10に基づいて説明する。本実施形態においては、図3の上下方向を装置の前後方向とし、左右方向を装置の左右とする。
図4に示すように、装置本体31の定盤32は、作業者が通常位置する前側が下になるように、前後方向において傾斜されている。図3に示すように、定盤32には、複数の調節溝33が等間隔をおいて透設されている。これらの調節溝33は、その作業者側の端部が作業者側と反対側の後方の1点を中心としたほぼ円弧ライン上に位置する。また、調節溝33は、前記その1点を中心とした半径線L1上を延びるように形成されている。調節溝33は、その長さが、装置右側のものほど長くなるように形成されているが、右端部の3箇所の調節溝33は右端側に行くほど短くなっており、また、左端部の2箇所の調節溝33は延長されていない孔形状である。
定盤32の上面には第1治具を構成する複数の受け金具34が設置されている。複数の受け金具34は全体として湾曲形成面を構成する。図5及び図7に示すように、この受け金具34は、その底壁に、ボルト挿通孔341と、左右方向に延びるボルト挿通溝342とを有している。そして、ボルト挿通孔341及びボルト挿通溝342の少なくとも一方から前記調節溝33を通るボルト36が定盤32の裏面側でナット37によって締め付けられることにより、受け金具34が定盤32上に固定される。ボルト36が緩められて受け金具34が調節溝33に沿って移動されることにより、受け金具34の前後位置が調節される。この受け金具34は、起立した受け面35を備えるとともに、その受け面35の上端には突条351が形成されている。受け金具34は、その受け面35が前記後方の1点に対向するように設置される。
図3及び図7に示すように、受け金具34の後方側において、定盤32のほぼ全域には多数(一部のみ図示)の取付け孔40が形成されている。選択された取付け孔40には、押圧手段を構成する複数の油圧シリンダ41がその前部のブラケット42により支持されており、取付け孔40を選択することにより、油圧シリンダ41は任意の位置に設置される。すなわち、ブラケット42にはボルト421が固定されており、このボルト421が前記取付け孔40を通って定盤32の下面側においてナット422によって固定される。油圧シリンダ41の後部側のエンド部材53には、左右一対のピン531が固定され、そのピン531は定盤32の上面に当接されている。通常、油圧シリンダ41は、前記半径線L1上において相互にほぼ等間隔をおいて設置される。
図3,図6及び図7に示すように、油圧シリンダ41のピストンロッド411には、ステー51が取り付けられている。ステー51の両端には、軸44によりローラ支持部材45が回転可能に支持されており、その両端には押圧手段を構成する押さえローラ46が回転可能に支持されている。前記ローラ支持部材45は、2枚の支持板47と、両支持板47間にボルト48によって固定されたスペーサ49とを有し、両支持板47間に前記押さえローラ46が介在されており、スペーサ49の組付けによって支持板47間の組付け強度が向上されている。押さえローラ46の外周のローラ軸方向中央には規制溝461が形成されている。そして、図7から明らかなように、油圧シリンダ41の軸線L2が定盤32の上面に対して斜め下向きになるように、前記ピン531の高さ,前部側のブラケット42の下面の角度等が設定されている。
図8及び図11に示すように、前記受け金具34と押さえローラ46との間の位置において、定盤32上には第2治具を構成する複数の載置台50が設置される。この載置台50は、パイプ材が切られた一対のピース501を溶着して構成され、実施形態の骨格材13を構成する断面H形状のフランジの側縁からウェブの側面までの距離とほぼ同じ高さに形成されている。
次に、以上のように構成された骨格材の製造装置を使用した製造方法について説明する。
製造しようとする骨格材13の外径側フランジ材23の外側面の湾曲形状に合わせて、受け金具34の位置及び受け面35の向きを調節する。また、骨格材13の長さや内径側フランジ材24の湾曲形状等に合わせて油圧シリンダ41の位置を調節する。ここで、骨格材13の長さが短い場合は、左右方向中央部の油圧シリンダ41が使用され、長い場合は左右両側の油圧シリンダ41も使用される。
この状態で、湾曲されていない平板状の外径側フランジ材23定盤32上に載置するとともに、左右両端側の受け金具34の受け面35に支持する。さらに、載置台50上にウェブ材22を載置する(図9(a)参照)。この状態で、油圧シリンダ41が作動されて、ピストンロッド411が突出され、押さえローラ46がウェブ材22に向かって移動される。これによって、ウェブ材22が押さえローラ46の規制溝461の部分で押圧され、その結果、ウェブ材22により外径側フランジ材23が押されて、外径側フランジ材23が複数の受け面35に沿って湾曲される(図9(b)参照)。このとき、外径側フランジ材23は受け面35の突条351によって定盤32の上面から上方に浮き上がることなく保持される。また、図7に示すように、油圧シリンダ41が斜め下向きの軸線L2上に位置しているため、ウェブ材22は、上方に移動されたりすることなく、外径側フランジ材23に対する所定位置に保持される。
次いで、油圧シリンダ41の押さえローラ46をいったん後退させる。このとき、外径側フランジ材23が前記受け面35に沿って湾曲された状態から自身の弾性によって復元しないように、外径側フランジ材23が少なくとも1箇所の位置において、シャコ万力(図示しない)等によって受け金具34に固定される。この状態で、内径側フランジ材24をウェブ材22の内径側に位置するように定盤32上に載置する(図9(c)参照)。この場合、内径側フランジ材24が押さえローラ46と干渉する場合は、作業者が内径側フランジ材24を手作業でウェブ材22側に押さえて、ローラ46と干渉しない程度に湾曲させればよい。
そして、この状態で、油圧シリンダ41を作動させて、そのピストンロッド411を再度突出させて、押さえローラ46を前進させる。このようにすれば、図10に示すように、内径側フランジ材24が押さえローラ46によって押圧されて、ウェブ材22の内径縁に沿って湾曲される(図9(d)参照)。この場合も、油圧シリンダ41が斜め下向きの軸線L2上に位置しているため、内径側フランジ材24には定盤32の上面に圧接される方向への力が働き、内径側フランジ材24はウェブ材22に対する所定の位置関係に保持される。
そして、この状態を維持して、ウェブ材22の内外両幅端縁と内外のフランジ材23,24の内側面との間における適当位置を溶接して、それらを固着する。その後、押さえローラ46を後退させる。
以上の工程を終了すれば、断面H形状の湾曲した骨格材13を得ることができる。
なお、骨格材13の曲率が大きい場合は、曲率の小さな骨格材13と曲面に沿う長さ、すなわち曲面の長さが同じであっても、骨格材13の両端間の長さが短くなるため、左右両端側の少なくとも一端側の受け金具34や油圧シリンダ72が用いられないことがある。
本実施形態においては、以下の効果を有する。
(1)H型鋼を変形させる場合とは異なり、ウェブ材22をその幅方向に変形させる必要がないため、大がかりな装置を必要とすることなく、骨格材13を容易に製造することができる。
(2)前記のように、ウェブ材22をその幅方向に変形させる必要がないため、ウェブ材22に無理な応力が作用することはない。従って、ウェブ材22の歪みや皺等に起因する精度低下が生じることを回避できる。このため、高精度な骨格材13を得ることができる。
(3)受け金具34や油圧シリンダ41の位置を適宜に調整したり、使用個数を選択したりすることにより、骨格材13の曲率を自在に調整でき、各種の要求に応じて湾曲形状を任意に設定できる。
(4)前記のように、受け金具34や油圧シリンダ41位置適宜に調整したり、選択したりすることにより、ウェブ材22として任意の幅のものを使用できる。
(5)受け金具34及び油圧シリンダ41の左右配列幅の範囲内であれば、ウェブ材22及びフランジ材23,24の長さが変化しても、それらを支障なく骨格材13として製造できる。従って、長さの異なる骨格材13を容易に製造できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を図11に基づいて説明する。
なお、第2実施形態以降の各実施形態及び変更例においては、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図11に示すように、本実施形態においては、押さえローラ46と内径側のフランジ材24、ウェブ材22との間に介装部材52が着脱可能に設置されるようにしたものである。
すなわち、本実施形態は、長い骨格材13や曲率の大きな骨格材13に対応できるようにしたものである。骨格材13が長い場合、あるいは曲率が大きい場合、油圧シリンダ41のピストンロッド411を後退させた状態において、湾曲前の平板状の内径側フランジ材24やウェブ材22が両端側の押さえローラ46と干渉することがある。このような場合は、後退位置の押さえローラ46がウェブ材22等と干渉しないように、油圧シリンダ41を後方位置に設置する。そして、押さえローラ46によるフランジ材23,24の押さえ変形時には、押さえローラ46とウェブ材22や内径側フランジ材24との間に介装部材52を介在させる。このようにすれば、後方に配置された油圧シリンダ41のストローク不足を補うことができる。
従って、本実施形態においては、以下の効果がある。
(6)介装部材52を用いることにより、油圧シリンダ41のストローク不足を補うことができるため、小型の油圧シリンダ41であっても、長い骨格材13及び曲率の大きな骨格材13を成形できる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を図12〜図14に基づいて説明する。
図12に示すように、本実施形態は、骨格材13の内径側に屈曲部241を形成するためのものである。そのために、本実施形態においては、図13に示すように、所要箇所のブラケット42の受け金具34側に、図14に示す押圧金具55が設置される。この押圧金具55は、ブラケット42に当接される一対の脚部56と、両脚部56間に位置する先鋭部57とを有している。
ウェブ材22の内径側の縁部には、鈍角状の屈曲部221が形成されている。そして、油圧シリンダ41のピストンロッド411の突出により、押圧金具55の先鋭部57が内径側フランジ材24の1箇所に当接される。この一箇所の位置は、ウェブ材22の前記屈曲部221と対応する位置である。この状態で、油圧シリンダ41のピストンロッド411の突出により、前記先鋭部57が他の油圧シリンダ41の押さえローラ46とともに内径側フランジ材24の外側面を押圧すれば、前記先鋭部57の部分において屈曲部241が形成される。
従って、本実施形態においては、以下の効果がある。
(7)油圧シリンダ41のブラケット42に押圧金具55を付設するのみで、骨格材13に屈曲部241が形成される。従って、装置に対して、構造変更や改造を加えることなく、屈曲部241を容易に成形することが可能になる。
(第4実施形態)
次に、本発明を具体化した第4実施形態を図15〜図17に基づいて説明する。
図15に示すように、本実施形態は、骨格材13の端部に軸受部材25を固着状態で配置するためのものである。軸受部材25は、軸孔27を有する一対の板28を取付板26に溶接して構成されている。
図16及び図17に示すように、受け金具34の配列域の左方において、定盤32には円形の収容孔61が形成されており、この収容孔61内には円形の支持盤62が定盤32の上面と平行な面内において回転可能に収容されている。支持盤62の回転中心には中心孔621が形成されている。この中心孔621には、ピン74が挿入支持される。なお、収容孔61の内底部には自由回転可能なターンテーブル(図示しない)が設けられ、このターンテーブル上に支持盤62が設置されている。
支持盤62の上面には受け具としての受け金具63が固定され、その右側面に受け面64及び突部641が形成されている。この受け金具63は、定盤32上の前記受け金具34と同じものが使用されている。
支持盤62の上面には保持金具65が固定され、その外側面には前記受け金具63の受け面64とほぼ直交する面上に位置する把持面66が形成されている。保持金具65のブラケット67には把持レバー68が軸69により回転可能に支持されており、その把持レバー68の一端には、前記把持面66との間において外径側フランジ材23の端部を把持する把持部70が形成されている。レバー68の他端には、把持部70の把持を解放する方向に付勢するスプリング71が掛けられている。前記軸69とスプリング71との間の位置において、保持金具65には油圧シリンダ72が設けられ、そのピストンロッド721が把持レバー68に対向している。そして、ピストンロッド721の突出により、スプリング71の弾性力に抗して把持レバー68が把持方向に回転される。保持金具65,把持レバー68,油圧シリンダ72等によって保持手段が構成されている。
第4実施形態の装置は、以下のように作用する。
図16に2点鎖線で示すように、平板状の外径側フランジ材23の端部に軸受部材25の取付板26が外径側フランジ材23に対して直角をなすように溶着されている。
そして、外径側フランジ材23の湾曲に際しては、外径側フランジ材23の端部を保持金具65の把持面66に支持する。また、外径側フランジ材23を定盤32上に設置するとともに、軸受部材25の軸孔27を支持盤62の中心孔621に一致させて、軸孔27及び中心孔621にピン74を挿入して、軸受部材25の位置決めをする。さらに、油圧シリンダ72を作動させて、外径側フランジ材23の端部を把持面66との間において把持する。
この状態において、前記第1実施形態と同様にして、外径側フランジ材23にウェブ材22を沿わせ、押さえローラ46により、ウェブ材22を押圧して、外径側フランジ材23を受け金具34の受け面35側に湾曲させれば、外径側フランジ材23の変形にともなって、外径側フランジ材23の端部の角度が変化する。これにともない、支持盤62が回転し、軸受部材25がピン74を中心にして回転され、外径側フランジ材23の角度変化が許容される。また、軸受部材25の角度変化にともない、外径側フランジ材23は、その延長方向に沿って受け金具34上を移動する。従って、軸受部材25は、外径側フランジ材23の端部の角度変化に無理なく追従でき、それらの間の溶接部に過大な応力が作用することを防止できる。
この状態で、ウェブ材22と内径側フランジ材24とを前記実施形態と同様にして組付ける。そして、ウェブ材22及び内径側フランジ材24と取付板26とを溶接する。
本実施形態においては、以下の効果がある。
(8)外径側フランジ材23の湾曲に際して、外径側フランジ材23の端部の角度が変化しても、軸受部材25を外径側フランジ材23に対して所定の位置で、かつ所定の角度で無理なく保持させることができて、外径側フランジ材23と軸受部材25との間の角度変化等を回避でき、高精度加工が可能になる。
(9)軸受部材25及び外径側フランジ材23が中心孔621及び軸孔27に挿入されたピン74を中心に回転される。その結果、外径側フランジ材23が軸孔27を中心に湾曲変形される。言い換えれば、外径側フランジ材23が軸孔27を基準にして湾曲変形される。従って、軸孔27を蝶番の回転中心とする場合、その回転中心孔を基準に骨格材の湾曲形状が規定されるため、骨格材13を蝶番を介して他の部材と連結する構成とする場合に、高精度な連結構造と骨格材13どうしの高精度な組合わせ形状とを得ることができる。
(変更例)
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、以下のような態様で具体化することも可能である。
・前記各実施形態においては、油圧シリンダ41の位置を定盤32の取付け孔40の選択によって調節できるようにしたが、油圧シリンダ41を受け金具34と同様に、1点を中心とした半径方向に延びる溝に沿って位置調節できるように構成すること。
・外径側フランジ材23及び内径側フランジ材24の少なくとも一方を前記実施形態の装置とは別の装置において円弧状に湾曲させておき、湾曲された外径側フランジ材23あるいは内径側フランジ材24を実施形態の装置にセットすること。外径側フランジ材23及び内径側フランジ材24の双方が前記実施形態の装置とは別の装置において円弧状に湾曲された場合においては、実施形態の装置は、湾曲された両フランジ材23,24を油圧シリンダ41によりウェブ材22に沿うように押し付ける作用を果たす。
・前記実施形態では、外径側フランジ材及び内径側フランジと、ウェブ材とにより断面H形の骨格材13を湾曲形状に成形するようにしたが、ウェブ材と一方のフランジ材とにより断面T形の骨格材を湾曲成形すること。
(他の技術的思想)
前記実施形態から把握される他の技術的思想は以下の通りである
)骨格材は、トンネル覆工型枠のスキンプレートを有する型枠に用いられる請求項1または請求項2に記載の骨格材の製造方法。
)内径側フランジ材の押圧に際して、内径側フランジ材を押圧金具の先鋭部で押圧して内径側フランジ材に屈曲部を形成する請求項2に記載の骨格材の製造方法。
)外径側フランジ材の端部に設置された部材の孔を回転可能な支持盤の中心の孔に対してピンにより支持し、その状態で外径側フランジ材を湾曲させる請求項2に記載の骨格材の製造方法
(D)前記押圧ローラとウェブ材及び内径側フランジ材との間に着脱可能に介在される介装部材を有する請求項5に記載の骨格材の製造装置。
)先鋭部において内径側フランジ材を押圧可能にした押圧金具を有する請求項5に記載の骨格材の製造装置。
)前記定盤に、中心に孔を有する支持盤を定盤の上面と平行な平面内において回転可能に支持した請求項に記載の骨格材の製造装置。
)前記支持盤は、同支持盤に対して外径側フランジ材を保持するための保持手段と、外径側フランジ材上に設置された部材を受けるための受け具とを有する前記技術的思想(F)項に記載の骨格材の製造装置。
13…骨格材、22…ウェブ材、23…外径側フランジ材、24…内径側フランジ材、32…定盤、34…受け金具、41…油圧シリンダ。

Claims (5)

  1. フランジと、ウェブとよりなる湾曲形状の骨格材の製造方法において、
    湾曲形状のウェブ材の幅端縁にフランジ材の側面を接合させた状態で前記フランジ材と前記ウェブ材とを溶接する骨格材の製造方法。
  2. 外径側及び内径側のフランジと、その両フランジ間に位置するウェブよりなる湾曲形状の骨格材の製造方法において、
    湾曲形状のウェブ材と、平板状の一対のフランジ材とを用い、
    前記両フランジ材をウェブ材両幅端縁に圧接させることにより、そのフランジ材をウェブ材の幅端縁に沿って湾曲させ、
    その状態で前記フランジ材と前記ウェブ材とを溶接する骨格材の製造方法。
  3. 平板状の前記外径側フランジ材の側面に前記ウェブ材を沿わせ、そのウェブ材を押圧して、前記外径側フランジ材を前記ウェブ材の外径側端縁に沿って湾曲させ、次いで、前記内径側フランジ材を前記ウェブ材の内径側端縁に沿って設置して、その内径側フランジ材を押圧することにより、前記内径側フランジ材を前記ウェブ材の内径側端縁に沿って湾曲させ、前記ウェブ材と両フランジ材とを溶接する請求項2に記載の骨格材の製造方法。
  4. 外径側及び内径側のフランジと、その両フランジ間に位置するウェブよりなる湾曲形状の骨格材の製造装置において、
    湾曲形成面を有し、外径側フランジ材を設置するようにした第1治具と、ウェブ材をその外径側の端縁が前記外径側フランジ材の側面に当接した状態で支持可能にして第2治具と、前記ウェブ材の内径側の端縁及びそのウェブ材の内径側の端縁の位置に設置された内径側フランジ材を前記外径側フランジ材の方向に向かって押圧可能にした押圧手段とを定盤上に有する骨格材の製造装置。
  5. 前記押圧手段は、油圧シリンダと、その油圧シリンダのピストンロッドの先端に設けられた押圧ローラとを備え、押圧ローラによって前記ウェブ材及び内径側フランジ材が押圧されるようにした請求項4に記載の骨格材の製造装置。
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