JP2017074845A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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    • B60C11/12Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes
    • B60C11/1236Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special arrangements in the tread pattern

Abstract

【課題】ノイズ性能を向上させ得る空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】トレッド部2に、複数の主溝3と複数の陸部4とを有する空気入りタイヤである。陸部4に設けられた各横溝10は、溝幅が2.0mm以上の本体部13とサイプ部14とを含む。本体部13は、一方側の第1溝壁面21の他方側の第2溝壁面22とを有する。サイプ部14は、一方側の第1サイプ壁23と他方側の第2サイプ壁24とを有する。横溝10は、第1サイプ壁23が第1溝壁面21に滑らかに連続している第1横溝11と、第2サイプ壁24が第2溝壁面22に滑らかに連続している第2横溝12とを含む。第1横溝11と第2横溝12とは、タイヤ周方向に交互に配されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、ノイズ性能を向上させ得る空気入りタイヤに関する。
例えば、下記特許文献1には、陸部を横切る複数の横溝を有する空気入りタイヤが提案されている。特許文献1の空気入りタイヤの横溝は、操縦安定性を維持しつつウェット性能を高めるために、溝幅が2.0mm以上の本体部と、この本体部の底部からタイヤ半径方向内方にのびるサイプ部とを含んでいる。
しかしながら、特許文献1の各横溝は、それぞれ、同じ形状で構成されているため、例えば、タイヤ定常走行中、各横溝の接地時に同一の周波数のノイズが発生し、特定の周波数帯の音圧が大きくなり、ひいてはノイズ性能を低下させ易いという問題があった。
特開2004−217120号公報
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、陸部に設けられた横溝の形状等を改善することを基本として、ノイズ性能を向上させ得る空気入りタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、トレッド部に、タイヤ周方向に連続してのびる複数の主溝と、前記主溝で区分された複数の陸部とを有する空気入りタイヤであって、少なくとも1つの前記陸部には、前記陸部を横切る複数の横溝が設けられており、前記各横溝は、溝幅が2.0mm以上の本体部と、前記本体部の底部から前記本体部よりも小さい幅でタイヤ半径方向内方にのびるサイプ部とを含み、前記本体部は、タイヤ周方向の一方側の第1溝壁面と、タイヤ周方向の他方側の第2溝壁面とを有し、前記サイプ部は、タイヤ周方向の一方側の第1サイプ壁と、タイヤ周方向の他方側の第2サイプ壁とを有し、前記横溝は、前記第1サイプ壁が前記第1溝壁面に滑らかに連続している第1横溝と、前記第2サイプ壁が前記第2溝壁面に滑らかに連続している第2横溝とを含み、前記第1横溝と前記第2横溝とは、タイヤ周方向に交互に配されていることを特徴とする。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記横溝の最大の深さは、前記主溝の深さの0.50〜0.90倍であるのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記サイプ部は、タイヤ軸方向において、中央部と、前記中央部の両側に配されかつ前記中央部の深さよりも小さい深さを有する端部とを含んでいるのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記主溝は、タイヤ赤道の両側に1本ずつ設けられたセンター主溝を含み、前記陸部は、前記各センター主溝の間のセンター陸部と、前記センター主溝のタイヤ軸方向外側のミドル陸部とを含み、前記横溝は、前記センター陸部に設けられた複数のセンター横溝と、前記ミドル陸部に設けられた複数のミドル横溝とを含み、前記各センター横溝と前記各ミドル横溝とは、それぞれ、互いにタイヤ周方向に位置ずれしているのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記トレッド部の平面視において、前記各ミドル横溝は、前記ミドル陸部の幅方向の中心位置よりもタイヤ軸方向内側のミドル陸部内側領域内に中心を有する円弧状に湾曲しているのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記センター横溝は、タイヤ軸方向に対して10〜30°の角度で傾斜して直線状にのびているのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記横溝のタイヤ軸方向の外端部は、接続する前記主溝側に向かって溝幅が漸増しているのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤの少なくとも1つの陸部には、陸部を横切る複数の横溝が設けられている。各横溝は、溝幅が2.0mm以上の本体部と、本体部の底部から本体部よりも小さい幅でタイヤ半径方向内方にのびるサイプ部とを含んでいる。このような横溝は、ウェット性能を維持しつつ、タイヤ走行時のポンピング音を抑制するのに役立つ。
本体部は、タイヤ周方向の一方側の第1溝壁面と、タイヤ周方向の他方側の第2溝壁面とを有している。サイプ部は、タイヤ周方向の一方側の第1サイプ壁と、タイヤ周方向の他方側の第2サイプ壁とを有している。横溝は、第1サイプ壁が第1溝壁面に滑らかに連続している第1横溝と、前記第2サイプ壁が前記第2溝壁面に滑らかに連続している第2横溝とを含んでいる。第1横溝と前記第2横溝とは、タイヤ周方向に交互に配されている。
このような第1横溝及び第2横溝は、接地時のポンピング音の周波数を広い帯域に分散させ、騒音をホワイトノイズ化することができる。しかも、第1横溝及び第2横溝で区分された陸部は、剛性の異なるブロックがタイヤ周方向に交互に設けられるため、各ブロックが路面と接触するときの打撃音もホワイトノイズ化される。従って、本発明の空気入りタイヤは、優れたノイズ性能を発揮することができる。
本発明の一実施形態の空気入りタイヤのトレッド部の展開図である。 図1のミドル陸部の拡大図である。 図2のミドル横溝のA−A線断面図である。 図2のミドル横溝のB−B線断面図である。 図2のミドル横溝のC−C線断面図である。 図1のセンター陸部の拡大図である。 図1のショルダー陸部の拡大図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1には、本実施形態の空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」ということがある。)1のトレッド部2の展開図が示されている。本実施形態の空気入りタイヤ1は、例えば、トラックやバス等の重荷重用のものとして好適に使用される。
図1に示されるように、タイヤ1のトレッド部2には、タイヤ周方向に連続してのびる複数の主溝3で区分された陸部4が設けられている。
主溝3は、例えば、一対のショルダー主溝5、5、及び、一対のセンター主溝6、6を含んでいる。
各ショルダー主溝5は、最もトレッド端Te側に配され、直線状にのびている。ショルダー主溝5は、例えば、タイヤ周方向に波状又はジグザグ状にのびるものでも良い。
「トレッド端Te」は、正規リム(図示せず)にリム組みされかつ正規内圧が充填され、しかも無負荷である正規状態のタイヤ1に、正規荷重を負荷してキャンバー角0°で平面に接地させたときの最もタイヤ軸方向外側の接地位置である。
「正規リム」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めているリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" である。
「正規内圧」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。
「正規荷重」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば "最大負荷能力" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" である。
センター主溝6は、ショルダー主溝5のタイヤ軸方向内側に設けられている。本実施形態のセンター主溝6は、例えば、タイヤ赤道Cの両側に1本ずつ設けられている。センター主溝6は、例えば、タイヤ赤道C上に1本設けられても良い。
センター主溝6は、例えば、直線状にのびている。センター主溝6は、例えば、タイヤ周方向に波状又はジグザグ状にのびるものでも良い。好ましい態様として、センター主溝6には、溝底が隆起した略矩形状の突起18がタイヤ周方向に隔設されている。このような突起18は、センター主溝6の石噛みを効果的に抑制する。
各主溝5、6の溝幅W1は、例えば、トレッド接地幅TWの3.0〜7.0%が望ましい。トレッド接地幅TWは、前記正規状態のタイヤ1のトレッド端Te、Te間のタイヤ軸方向の距離である。各主溝5、6の溝深さは、それぞれ、重荷重用空気入りタイヤの場合、例えば、10〜25mmが望ましい。
前記陸部4は、例えば、ミドル陸部7、センター陸部8、及び、ショルダー陸部9を含んでいる。センター陸部8は、例えば、一対のセンター主溝6、6の間に設けられている。ミドル陸部7は、例えば、センター主溝6とショルダー主溝5との間に設けられている。ショルダー陸部9は、例えば、ショルダー主溝5のタイヤ軸方向外側に設けられている。
図2には、陸部4の一例として、ミドル陸部7の拡大図が示されている。図2に示されるように、少なくとも1つの陸部4には、前記陸部4を横切る複数の横溝10が設けられている。
図3には、横溝10のA−A線断面図が示されている。図3に示されるように、横溝10は、本体部13とサイプ部14とを含んでいる。本体部13は、陸部の踏面側で開口し、2.0mm以上の溝幅W2を有している。サイプ部14は、本体部13の底部から本体部13よりも小さい幅W3でタイヤ半径方向内方にのびている。サイプ部14の幅W3は、例えば、0.5〜1.5mmである。
本体部13は、タイヤ周方向の一方側(図3では右側)の第1溝壁面21と、タイヤ周方向の他方側(図3では左側)の第2溝壁面22とを有している。サイプ部14は、前記タイヤ周方向の一方側の第1サイプ壁23と、タイヤ周方向の他方側の第2サイプ壁24とを有している。本実施形態では、第1サイプ壁23及び前記第2サイプ壁24のいずれか一方は、第1溝壁面21及び第2溝壁面22のいずれか一方と滑らかに連続している。なお、本体部13及びサイプ部14のさらに詳細な構成は、後述される。
図4には、図2のB−B線断面図が示されている。図4は、複数の横溝10を直交する断面図である。図4に示されるように、横溝10は、サイプ部14の配置が異なる第1横溝11と第2横溝12とを含んでいる。第1横溝11は、第1サイプ壁23が第1溝壁面21に滑らかに連続している。第2横溝12は、第2サイプ壁24が第2溝壁面22に滑らかに連続している。しかも、第1横溝11と第2横溝12とは、タイヤ周方向に交互に配されている。
このような第1横溝11及び第2横溝12は、接地時のポンピング音の周波数を広い帯域に分散させ、騒音をホワイトノイズ化することができる。しかも、第1横溝11及び第2横溝12で区分された陸部は、剛性の異なるブロックがタイヤ周方向に交互に設けられるため、各ブロックが路面と接触するときの打撃音もホワイトノイズ化される。従って、本発明の空気入りタイヤは、優れたノイズ性能を発揮することができる。
次に、各横溝10のさらに詳細な構成が説明される。図3に示されるように、横溝10の最大の深さd2は、好ましくは主溝の深さd1(図示省略)の0.50倍以上、より好ましくは0.60倍以上であり、好ましくは0.90倍以下、より好ましくは0.80倍以下である。このような横溝10は、操縦安定性とウェット性能とをバランス良く高めるのに役立つ。
本体部13の溝幅W2は、好ましくは2.0〜4.0mmであり、より好ましくは2.5〜3.0mmである。このような本体部13は、踏面の耐摩耗性能を維持しつつ、ウェット性能を高めるのに役立つ。
同様の観点から、本体部13の深さd3は、望ましくは1.5mm以上、より好ましくは2.0mm以上であり、好ましくは4.0mm以下、より好ましくは3.0mm以下である。
サイプ部14の深さd4は、好ましくは本体部13の深さd3の4.5倍以上、より好ましくは5.0倍以上であり、好ましくは6.5倍以下、より好ましくは6.0倍以下である。このようなサイプ部14は、横溝10の容積を十分に増加させ、ウェット性能を高めるのに役立つ。しかも、このようなサイプ部14を有する横溝10で区分された陸部は、接地面の歪みが生じ難いため、ヒールアンドトゥ摩耗が効果的に抑制される。なお、サイプ部14の深さd4は、本体部13の底からサイプ部14の底までのタイヤ半径方向の距離である。
図5には、図2の横溝10のC−C線断面図が示されている。図5に示されるように、サイプ部14は、深さが互いに異なる中央部25及び端部26を含んでいる。本実施形態では、端部26は、中央部25の両側に配され、中央部25よりも小さい深さを有している。これにより、サイプ部14の過度な開きが抑制され、操縦安定性が高められる。
陸部4の踏面4sからの端部26の深さd6と、前記踏面4sからの中央部25の深さd5との比d6/d5は、好ましくは0.40以上、より好ましくは0.55以上であり、好ましくは0.80以下、より好ましくは0.65以下である。このような端部26及び中央部25は、ウェット性能と操縦安定性とをバランス良く向上させる。
図2に示されるように、横溝10がミドル陸部7に設けられたミドル横溝20である場合、トレッド平面視において、各ミドル横溝20は、円弧状に湾曲しているのが望ましい。このようなミドル横溝20は、その溝縁に作用する応力を分散させ、溝縁を起点とした陸部の偏摩耗を抑制するのに役立つ。また、円弧状に湾曲した各ミドル横溝20は、向き合うサイプ壁同士が互いに接触したとき、ミドル陸部7のタイヤ軸方向のせん断変形を抑制し、ひいては操縦安定性を高める。
さらに望ましい態様として、本実施形態のミドル横溝20は、例えば、ミドル陸部内側領域15内に中心を有する円弧状に湾曲している。本明細書において、「ミドル陸部内側領域15」とは、ミドル陸部7の幅方向の中心位置7cよりもタイヤ軸方向内側のミドル陸部7上の領域である。これにより、ミドル横溝20のタイヤ軸方向に対する角度は、少なくともミドル陸部7の前記中心位置7cから、タイヤ軸方向外側に向かって漸増する。従って、本実施形態のミドル横溝20は、とりわけミドル陸部7のタイヤ軸方向外側のせん断変形を効果的に抑制し、ひいては旋回時のハンドルの手応えをリニアにする。
ミドル横溝20の曲率半径R1が小さい場合、ミドル横溝20の溝縁を起点とした偏摩耗が発生し易くなる。前記曲率半径R1が大きい場合、ウェット性能が低下するおそれがある。このため、ミドル横溝20の曲率半径R1は、ミドル陸部7のタイヤ軸方向の幅W4の好ましくは0.80倍以上、より好ましくは0.90倍以上であり、好ましくは1.05倍以下、より好ましくは0.95倍である。
本実施形態のミドル横溝20のタイヤ軸方向の外端部17は、例えば、接続する主溝側に向かって溝幅が漸増しているのが望ましい。これにより、主溝とミドル横溝20とで形成される角部の偏摩耗が抑制される。好ましい態様として、本実施形態のミドル横溝20は、外端部17、17の間において、一定の溝幅で形成されている。このようなミドル横溝20は、溝縁に作用する応力をさらに分散させ、偏摩耗が抑制される。
ウェット性能と操縦安定性とをバランス良く高めるために、隣り合うミドル横溝20、20の間のタイヤ周方向のピッチL1は、ミドル陸部7の幅W4の好ましくは1.05倍以上、より好ましくは1.10倍以上であり、好ましくは1.25倍以下、より好ましくは1.20倍以下である。
図1に示されるように、本実施形態では、タイヤ赤道Cの一方側のミドル陸部7に設けられたミドル横溝20と、タイヤ赤道Cの他方側のミドル陸部7に設けられたミドル横溝20とは、互いに逆向きに凸となっているのが望ましい。このようなミドル横溝20の配置は、タイヤの回転方向に関わらず、エッジ効果を発揮する。
図6には、図1のセンター陸部8の拡大図が示されている。図6に示されるように、センター陸部8には、複数のセンター横溝30が設けられている。各センター横溝30は、例えば、各センター主溝6、6の間を連通し、センター陸部8を横切っている。
センター横溝30は、例えば、タイヤ軸方向に対して傾斜した直線状である。センター横溝30のタイヤ軸方向に対する角度θ1は、例えば、好ましくは5°以上、より好ましくは10°以上であり、好ましくは40°以下、より好ましくは30°以下である。このようなセンター横溝30は、そのエッジ成分により、ウェット走行時のタイヤ軸方向の摩擦力を高めることができる。
望ましい態様として、本実施形態のセンター横溝30は、例えば、図3で示された横溝10と同じ断面形状を有している。即ち、センター横溝30は、例えば、溝幅が2.0mm以上の本体部と、この本体部の底部からタイヤ半径方向内方にのびるサイプ部とを含んでいる(図示省略)。
本実施形態のセンター横溝30は、例えば、サイプ部の配置が異なる第1センター横溝31と第2センター横溝32とを含んでいる。第1センター横溝31及び第2センター横溝32は、例えば、図4に示される第1横溝11及び第2横溝12と同じサイプ部の配置を有している。即ち、第1センター横溝31は、第1サイプ壁が第1溝壁面に滑らかに連続している。第2センター横溝32は、第2サイプ壁が第2溝壁面に滑らかに連続している(図示省略)。しかも、第1センター横溝31と第2センター横溝32とは、タイヤ周方向に交互に配されている。これにより、ノイズ性能がさらに高められる。
図1に示されるように、各センター横溝30と各ミドル横溝20とは、それぞれ、互いにタイヤ周方向に位置ずれしているのが望ましい。このようなセンター横溝30及びミドル横溝20は、同時に接地しないため、ポンピング音の最大音圧を抑制するのに役立つ。
さらに望ましい態様として、本実施形態の各センター横溝30は、例えば、センター主溝6を介して両側のミドル横溝20と滑らかに連続する位置に配されている。なお、「滑らかに連続する位置」とは、センター横溝30の少なくとも一部が、ミドル横溝20を仮想延長した領域に接触する位置を意味する。これにより、ウェット走行時、センター横溝30内の水が、タイヤ軸方向外側に排出され易くなる。
本実施形態では、第1センター横溝31は、例えば、ミドル陸部7に配された第1横溝11と滑らかに連続する位置に配されており、第2センター横溝32は、例えば、ミドル陸部7に配された第2横溝12と滑らかに連続する位置に配されている。これにより、各横溝に区分された各陸部の摩耗の進行が均一となり、ひいては偏摩耗が抑制される。
図7には、図1のショルダー陸部9の拡大図が示されている。図7に示されるように、ショルダー陸部9には、例えば、複数のショルダーサイプ34が設けられている。ショルダーサイプ34は、例えば、タイヤ軸方向に対して傾斜して直線状にのびている。ショルダーサイプ34のタイヤ軸方向に対する角度θ2は、例えば、15〜25°である。
ショルダーサイプ34は、例えば、ショルダー主溝5から、ショルダー陸部9のトレッド端Te側の側壁に設けられた凹部35までのびている。これにより、ショルダーサイプ34の外端部での偏摩耗が抑制される。
図1に示されるように、好ましい態様として、ショルダーサイプ34は、例えば、ショルダー主溝5を介してミドル横溝20と滑らかに連続する位置に配されている。これにより、ミドル陸部7とショルダー陸部9との摩耗の進行が均一となり、ひいては耐摩耗性が向上する。
以上、本発明の一実施形態の空気入りタイヤが詳細に説明されたが、本発明は、上記の具体的な実施形態に限定されることなく、種々の態様に変更して実施され得る。
図1の基本トレッドパターンを有するサイズ315/80R22.5の重荷重用の空気入りタイヤが、表1の仕様に基づき試作された。比較例として、ミドル陸部及びセンター陸部に設けられた各横溝が、第1横溝のみで構成された空気入りタイヤが試作された。各テストタイヤのノイズ性能、ウェット性能、及び、耐摩耗性能がテストされた。各テストタイヤの共通仕様やテスト方法等は、以下の通りである。
装着リム:22.5×9.00
タイヤ内圧:830kPa
テスト車両:10tトラック、荷台中央に標準積載量の50%の荷物を積載
テストタイヤ装着位置:全輪
<ノイズ性能>
上記テスト車両で乾燥したアスファルト路面を80km/hの速度で走行したときの騒音が測定された。騒音は、路面に設置されたマイクで計測された。結果は、比較例の騒音を100とする指数で示されている。数値が小さい程、ノイズ性能に優れていることを示す。
<ウェット性能>
下記の条件で、テスト車両が全長10mのテストコースを通過したときの通過タイムが測定された。結果は、比較例の通過タイムを100とする指数で表示されている。数値が小さい程良好である。
路面:厚さ5mmの水膜を有するアスファルト
発進方法:2速‐1500rpm固定でクラッチを繋いで発進する。
<耐摩耗性能>
乾燥路面を一定距離走行した後のミドル陸部の摩耗量が測定された。結果は、比較例の前記摩耗量を100とする指数であり、数値が小さい程、耐摩耗性能が優れていることを示す。
テスト結果が表1に示される。
Figure 2017074845
Figure 2017074845
Figure 2017074845
テストの結果、実施例の空気入りタイヤは、優れたノイズ性能を発揮していることが確認できた。
2 トレッド部
3 主溝
4 陸部
10 横溝
11 第1横溝
12 第2横溝
13 本体部
14 サイプ部
21 第1溝壁面
22 第2溝壁面
23 第1サイプ壁
24 第2サイプ壁

Claims (7)

  1. トレッド部に、タイヤ周方向に連続してのびる複数の主溝と、前記主溝で区分された複数の陸部とを有する空気入りタイヤであって、
    少なくとも1つの前記陸部には、前記陸部を横切る複数の横溝が設けられており、
    前記各横溝は、溝幅が2.0mm以上の本体部と、前記本体部の底部から前記本体部よりも小さい幅でタイヤ半径方向内方にのびるサイプ部とを含み、
    前記本体部は、タイヤ周方向の一方側の第1溝壁面と、タイヤ周方向の他方側の第2溝壁面とを有し、
    前記サイプ部は、タイヤ周方向の一方側の第1サイプ壁と、タイヤ周方向の他方側の第2サイプ壁とを有し、
    前記横溝は、前記第1サイプ壁が前記第1溝壁面に滑らかに連続している第1横溝と、前記第2サイプ壁が前記第2溝壁面に滑らかに連続している第2横溝とを含み、
    前記第1横溝と前記第2横溝とは、タイヤ周方向に交互に配されていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記横溝の最大の深さは、前記主溝の深さの0.50〜0.90倍である請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記サイプ部は、タイヤ軸方向において、中央部と、前記中央部の両側に配されかつ前記中央部の深さよりも小さい深さを有する端部とを含んでいる請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記主溝は、タイヤ赤道の両側に1本ずつ設けられたセンター主溝を含み、
    前記陸部は、前記各センター主溝の間のセンター陸部と、前記センター主溝のタイヤ軸方向外側のミドル陸部とを含み、
    前記横溝は、前記センター陸部に設けられた複数のセンター横溝と、前記ミドル陸部に設けられた複数のミドル横溝とを含み、
    前記各センター横溝と前記各ミドル横溝とは、それぞれ、互いにタイヤ周方向に位置ずれしている請求項1乃至3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記トレッド部の平面視において、前記各ミドル横溝は、前記ミドル陸部の幅方向の中心位置よりもタイヤ軸方向内側のミドル陸部内側領域内に中心を有する円弧状に湾曲している請求項4記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記センター横溝は、タイヤ軸方向に対して10〜30°の角度で傾斜して直線状にのびている請求項4又は5記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記横溝のタイヤ軸方向の外端部は、接続する前記主溝側に向かって溝幅が漸増している請求項1乃至6のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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